c
※青文字:加筆改修部分
(ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く)
※既に分類され,移動された項目を除く.
スレ立てる前に此処で質問を 585
目次
【質問】 爆発反応装甲って,戦車の上とか,近くに味方の兵隊がいたらやばいですよね?
【質問】 武器として作られたものがお役御免になったあと,生活用具なり日常の道具の代わりに第二のご奉公を果たすケースってありますか?
【追記】 ワシントン条約で,何故フランスは日本より小規模な数字になったのでしょうか?
【質問】 北朝鮮ってグレナダやニカラグアなどに軍事顧問を派遣してるそうですが,北朝鮮って軍事技術や戦術戦略に関しては,教官を派遣して教えられるほど優れてるのでしょうか?
【質問】 水上艦艇は日本の技術の方が上(電子装備除く)だと思うのですが,潜水艦建造技術はやはりドイツに一日の長があったのでしょうか?
【質問】 日本が「むつ」の後継を開発しなかったのは何故ですか?
【質問】 A-10に装甲は,機体下面にしか施されていないのでしょうか?
【質問】 ジューコフとかそういう将軍が出てくるまでのソ連軍の戦術は,「そのへんの農民などを連れてきて,武器を持たせて突撃」だった,というのは本当なのでしょうか?
【質問】 フレシェット弾のような矢を飛ばす銃が考えられたのは何でですか?
【追記】 そもそも大気圏内の兵器としてレーザーにかかる期待は非常に薄いのである.
【珍説】 「AK-47をソ連軍が制式銃に採用するという通知が届いたのは,一九四八年一月一〇日であるから,よってSKSとAKの配備時期は重ならない」???
【質問】 現代においても,敵がトンネル迷路陣地を構築し,立て篭もっていたら,やはりベトナム戦争当時と同じ様に,トンネルネズミによって掃討しなければならないものでしょうか?
【質問】 なぜ独ソ戦下のドイツ軍では,鹵獲したPPsh41が人気で,反対にソ連軍では同じく鹵獲したMP40が人気だったんですか?
【質問】 俗に米ソの宇宙開発競争の裏には,ICBM技術の発展という目的もあったなどとよく言われますが,この話はどのくらい裏づけがとれているものなのでしょうか?
【質問】
爆発反応装甲って,爆発するんですよね?危なくないですか?
戦車の上とか,近くに味方の兵隊がいたらやばいですよね?
それこそ昔のドイツ戦車に付いてた対人爆弾みたいな感じになりませんか?
それに,火災にも弱そうだし,敵弾が当たったら連鎖爆発して収拾が付かなくなりそうだし,逆に雨が降ったらしっけそうだし,普段の管理も大変ですよね?
いろいろ不安です.
また,爆発反応装甲によってノイマン効果だっけ?
対戦車兵器を防げるっていう理屈は分かるのですが,普通に金網とか,シュルツェンとかでは不足なのですか?
まあ不足なんでしょうが,昔はそれで防いでましたよね?
詳しく教えてください.
【回答】
危ないです.
着弾の衝撃で爆発し,外板を(時に破砕破片として)飛散させますから.
戦闘時,歩兵は設計上の危険範囲より離れて行動するようになっています.
それ以前に交戦中の戦車周辺は,HEAT等の砲弾が着弾した時も弾殻破片は飛散しますし,発砲時の衝撃波も大変危険です.
爆発反応装甲の感度は小口径弾で爆発しないように低く設計されています.
金属の箱に入っていますので,簡単には湿気ません.
鋼鉄で覆われた炸薬を1ユニットとして複数配置しているので,誘爆はしないとされています.
金網では戦車から発射されるHEAT弾に対抗できません.
シュルツェンは元々,対戦車ライフルから身を守るために開発されたもので,言ってしまえばただの鉄板なのです.
軍事板,2009/08/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ただの生活用具を武器の代わりにする例は,有史以来枚挙に暇がありませんが,現在の世の中で逆に武器として作られたものがお役御免になったあと,生活用具なり日常の道具の代わりに第二のご奉公を果たすケースってありますか?
数百年以上前の木造帆船が軍艦から商船に転じたり,黎明期の飛行機が軍用機から民間機に転じた例は知っているのですが….
【回答】
艦船なら,英国が建造したフラワー級のコルベットとか,カースル級のコルベットは商船構造だったりするので,商船に改造されて使われたりしました.
関西汽船が第一次大戦後運航した客船も,元は,第一次大戦中に建造されたフラワー級コルベットだったりします.
他に,護衛空母として建造されたものが商船に転じたりもしていますね.
航空機だとランカスターがランカストリアンに改造されて貨物輸送機となったり,米国などではS-2やらP-2Hなど爆弾倉を有している機体が森の消火機に転身したり,ヘリコプターが交通渋滞の監視機になったりしています.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2009/08/26(水)
青文字:加筆改修部分
軍艦が商船に変身する話は,探せば結構あります.
日清戦争の黄海海戦において,艦長が戦死するほどの苦闘を強いられた砲艦「赤城」は,海軍から除籍後に民間に買い取られて主機を換装し,尼崎汽船の貨物船「赤城丸」として長期間活躍しました.
昭和26年に廃船になった時の船齢は,通算で63年でした.
アメリカでは,第一次世界大戦中に量産した平甲板型駆逐艦,いわゆるフラッシュ・デッカーのうちの4隻が民間に売却され,バナナ・ボートとして活躍しました.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板,2009/08/26(水)
青文字:加筆改修部分
【追記】
ワシントン条約で,何故フランスは日本より小規模な数字になったのでしょうか?
植民地が多くあるし,海軍は多いに越した事は無いと思うのですが・・・
59 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/08/27(木)
00:40:10 ID:???
>>58
単純に保有量・建造量の差.
ドイツが崩壊したことで日本の戦艦保有量は本当に世界第三位だった.
だから世界第三位の保有量が認められた.
潜在的な国力・生産力は関係なし.
60 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/08/27(木)
00:44:32 ID:???
>>58
第一次世界大戦の結果国内の人的資源が逼迫しとても大海軍なんか維持できない事が明白だったから.
それに植民地警備だと戦艦より軽巡洋艦の数そろえるほうが効率的.
63 :名無し三等兵 :2009/08/27(木) 01:03:43
ID:???
>>60
NO
保有量算定基準はほんっとーに会議時点の保有量.
ちなみに日本は条約の結果,未起工分も合わせて44万トン以上を廃棄させられており,
この量はイギリスの41万トンより多かったりする.
アメリカは三年計画艦の建造が進捗してたせいで最も多く,60万トン以上廃棄してる.
軍事板,2009/08/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
栗田艦隊のヤキ1カ電とはなんですか?
【回答】
レイテ沖海戦で,最終的に栗田ターンをするきっかけになったとされる電文の通称.
いわゆる北方機動部隊の出現を,「南西方面艦隊」から通知したもので,「ヤキ1カ」というのは,スルアン灯台5度113マイル地点を示す暗号.そこに敵がいると.
この情報を受けて,突入しないでその機動部隊を攻撃しようと,進路を変えたと言われる.
結果から言うと,「ヤキ1カ」に該当する機動部隊は実在せず,誤報だった.
ちなみに,この電文を打ったという記録が南西方面艦隊に残ってないようで,受信記録はあるが発信元不明という風に言われてきた.
栗田さんは,南西方面艦隊からだったとはっきり言ってる.
(今は判明してるかもしれないが,最近のことはよく知らないので)
軍事板,2009/08/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
北朝鮮ってグレナダやニカラグアなどに軍事顧問を派遣してるそうです
http://www.higashi-nagasaki.com/c2009/C2009_msa01.html
が,北朝鮮って軍事技術や戦術戦略に関しては,教官を派遣して教えられるほど優れてるのでしょうか?
また,北朝鮮は軍事顧問や技術顧問を他に送った事はあるのでしょうか?
ベトナム戦争とかアフリカのどっかの内戦とか.
核兵器に関してはイランとある程度交流があるみたいですが・・・
【回答】
旧共産圏の軍事顧問団っていうのは,軍事技術の指導をするだけではなくて,実際に戦うんだ.
北韓はキューバのように,ベトナムからアフリカ全土まで,世界のあらゆる紛争に,規模はいろいろだが軍事顧問団を送り込んでいる.
ベトナムではMiG-19の持ち込みも明らかになってたり.
フセイン時代のイラクやリビアにも派遣されていた.
あちこち行ったのは,昔はソ連の経済援助を「血」で精算するため.
これはキューバと事情は同じ.
ソ連崩壊後は単なる外貨稼ぎ.
受け入れ国の評判は総じて悪い.
戦うこと,そしてもちろん現地軍の指導より,タバコや麻薬類の密輸に熱心だそうな.
兵士の能力に関して言えば,特殊部隊だけは優れている.
北朝鮮は海軍や空軍の兵器の質の差による軍事的劣勢を補う為に,ゲリラ戦や特殊部隊による敵地侵入には力を入れているからだ.
工作員侵入とかは,昔から韓国に対してよく仕掛けていますので,それなりにノウハウの蓄積もある.
軍事板,2009/08/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
最近Uボート関連の本を読んでいて疑問に思ったのですが,日本海軍の潜水艦はUボートに比較すると,水中での最大潜航深度,機動性,静粛性において相当劣ると感じます.
日本とドイツは,潜水艦の運用方法が全く異なるのは理解しているつもりですが,少なくとも上記3点については対潜部隊との戦闘において必須な性能であり,おざなりにする理由が見つかりません.
水上艦艇は日本の技術の方が上(電子装備除く)だと思うのですが,潜水艦建造技術はやはりドイツに一日の長があったのでしょうか?
ちなみに読んだ書籍は,
カール・デーニッツ著 10年と20日間
ヴォルフガング・フランク著 Uボート作戦
ロバート・C・スターン著 UボートVII型
です.
【回答】
日本側としては,あのくらいの性能で満足してたというのが一つあると思われ.
ペナン潜水艦部隊にいてドイツ潜水艦に接した井浦祥二郎参謀曰く,一長一短はあるが全般にドイツ>日本.
でも,うらやましくてたまらないほどの差ではない.
潜航深度100mあるし,潜入速度も30秒でいけるから十分というのが認識のようだ.
静粛性の問題はあるが,これは日本の対潜能力が低かったために,戦前は顕在化しなかったという面があるようだ.
ゆえに設計面だけでなく,乗員の行動なんかも静粛性を割と適当にしてる感はある.
戦時中に問題になってからは,そこそこ手は打てている.
機動性というのが速度のことなら,通常型では水中速度は有意な差はない.
技術的な面で,電池技術が日本は劣ってた面はあり,水中高速潜水艦の開発に関しては,結果としては後れたとはいえる.
軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本が「むつ」の後継を開発しなかったのは何故ですか?
当時,放射能漏れで一時的に批判が高まったとはいえ,研究を続行することで,日本がその技術を得ることが出来たならば,現在の原子力開発においても大きな影響を与えうるものだったと思うのですが.
【回答】
当時の判断として,批判を押し切っても開発を継続するほどのメリットがないと判断されたから.
そもそも「民間用原子力船」というものが,ちっとも普及しなかった訳で.
使い道のない技術を,巨額の費用掛けて延々と開発することはできんわな.
「原子力船」というものが軍用,それも大型空母と潜水艦以外には有効性のある物になり難い以上,どうやっても当事の日本じゃ,原子力空母も原子力潜水艦も建造も保有も出来そうにない訳で,そんな未来のない技術に
投資するのは,国家予算の無駄遣いだろう……という判断.
あと,実態はどうあれ「むつ」の失敗は,日本の政府首脳に
「わが国に原子力船を作る力はない」
という判断(印象だけど)を下させた.
船舶用原子炉と原子力船の研究はその後も続けられたが,原子力船計画自体は事実上,むつの事故で命脈を立たれたに等しい状況になった.
軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
A-10は頑丈な攻撃機ですが,その装甲は機体下面にしか施されていないのでしょうか?
それだと対空砲火を横から食らったり,旋回して上面に直撃されたりすると,あっさり落ちそうな気がするのですが.
【回答】
A-10は「バスタブ装甲」の名の通り,コクピットは横と下面,それに前後に装甲があるが,上面にはない.
キャノピがあるのにどうやって装甲板を張るのか?
できるというのであれば,その魔法の技術を説明してもらいたい.
「エンジンまわり」などと書くと,まるでエンジンが装甲板で囲まれているかのような印象を与えるが,エンジンそのものに装甲はない.
配管類や操縦索の集中部を保護する装甲があるだけだ.
A-10は,設計当時は米軍の制空権下で行動することを想定していたので,上空から敵戦闘機に襲われる可能性はごく低いと考えていた.
だが考えてみれば分かるが,時限信管の高射砲弾なんかは自機より上にあがって炸裂することもあるよね?
そしたら破片は上から降ってくるわけ.
この対空砲火の破片問題については,もともと偶然に上から降ってきたのが命中する確率はものすごく低い上に,A-10自体が現代機には珍しく内部に空間が多い機なので,仮に当たっても致命傷になることは少ないとされていた.
これらはもともと,ベトナム戦争のような東南アジアでの使用を前提としていたためだが,途中で欧州戦線での対戦車攻撃任務が重視されることになり,制空権確保の前提は崩れ,また対空砲火の密度が最初の想定より何倍も上がってしまった.
(この結果,装甲に頼るよりも速度を重視した方が生存確率は上がるのではないかという疑問が生まれ,生産予定数が大幅に削減されてしまう)
A-10はそうあっさり落ちる機体じゃないが,任務が任務なので被撃墜率は結構高い.
湾岸戦争でも少なからず犠牲が出た.
ただしその場合でもパイロットは無事だったりと,生残性の高さは実証されている.
軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
水陸両用車輌はなぜ必要なんですか?
そりゃ,あったほうが便利だろうとは思いますけど,既存の車輌にアタッチメントをつけて両用性を持たせたほうが,汎用性が増すんじゃないんでしょうか?
現に水陸両用航空機とかは,ほとんど絶滅寸前ですよね?
水陸両用船舶なんて存在すらしないし.
【回答】
一般車両にアタッチメントをつけた程度の水陸両用車では,能力要求をみたせないからです.
水陸両用両量と言っても,渡河用から上陸専用までいろいろ有りますが,金属の物体が水に浮くというのはそんなに簡単な事ではありません.
完全な水密性と,頑張れば水に浮く程度の軽さを両立するのは大変なのです.
戦車などは橋が無い場合に備えて,潜水して川底を移動できるようになっていますが,上陸作戦は非常に困難です(やった事はありますが,沈む戦車が続出して悲惨な事になりました)
モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
本来陸上を走ることを前提としてる車両を,
水が車内に浸入しないようにしたり,
浮かぶようにフロートをつけたり,
エンジンの吸排気口に水が入らないようにしたり,
水上を航行できるような推進装置をつけたり
した状態で.水陸両用車よりも能力が上回ることが,アタッチメントとやらをつけるくらいで解決するならとっくにそうしてます.
軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
なお,水陸両用艇はボバークラフトなどが運用されてます.
ちなみに今米が開発中の水陸両用車は変形して,小型艇のごとき水上機動を行えるようです.
モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
>水陸両用船舶
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d7/Amphibious-bus-Japan.JPG
こういうのを「水上航行可能な車両」と見做すか,「陸上走行可能な船舶」と見做すかは,主観の問題だな.
軍事板,2009/08/28(金)
青文字:加筆改修部分
水陸両用
【質問】
ジューコフとかそういう将軍が出てくるまでのソ連軍の戦術は
そのへんの農民などを連れてくる
↓
武器を持たせて突撃
(逃げるやつは督戦隊の政治将校が射殺)
だったという話を聞いたのですが,本当なのでしょうか?
【回答】
ほぼウソ.
トロツキーがロシア革命とその後の内戦の中で,赤軍(ソ連軍)を作り上げている.
また,トロツキー失脚後もトハチェスキーが赤軍を再編し,機械化された近代的な軍にしている.
ただ,スターリンの大粛清によって軍に有能な人材がなくなり,一時期は突撃以外の戦術が指揮官によってはほとんど使えなかった時期もある.
具体的には1937〜8年の大粛清から,大祖国戦争のスターリングラード開放ぐらいの時期になる.
軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
フレシェット弾のような矢を飛ばす銃が考えられたのは何でですか?
APFSDSのように重いならまだしも,軽い小銃弾だと,風の影響モロに受けるのはわかると思うんですが・・・
【回答】
弾道特性を良くしようと思ったら,弾体を細長い形にするのが一番良い.
空気抵抗が少なく,弾頭重量が稼げる形だから.
しかし弾の断面積が小さいということは,銃身内で加速する際に,燃焼ガスの圧力が弾頭を後ろから押す力が小さくなってしまうことに繋がる.
だから細長い弾頭形状を持った銃で,高初速を得ようとすると,どうしても銃身を他の銃に比べて長くしないとならなくなる.
(三八式がまさにそういうコンセプトの銃)
そこで生まれたのが,細長い形状の弾頭をサボで包み込んで,銃身内では断面積が大きく,発射された後にサボが外れて弾頭だけが飛んでいくフレシェット弾というわけ.
利点は高い初速からくる低伸弾道と,弾頭形状からくる高い貫通力,欠点は書かれてるとおり風などによる命中精度の低下.
(サボが外れる時の動揺も,精度に悪影響を及ぼす問題があるとか)
あと,なんといっても弾そのものが,高コストになってしまうこと.
最後のが,軍用小銃にフレシェット弾を使用するものがまだ無い,最大の理由.
wikiのコピペだが
――――――
フレシェット弾 (flechette)
APFSDS様のプラスチック製サボットを用いて矢状の弾体を発射する弾丸.
矢は1本とは限らず,散弾銃の散弾代わりに矢型子弾を詰めた実包も存在する.
フレシェット弾は1980年代に,オーストリアのSteyr社によってACR(Advanced Combat Rifle)として試作され,従来のライフル銃を大きく凌ぐ初速と貫通力を実現したが,軽量であるため横風の影響を受け易く,ライフル弾のような命中精度は実現できなかった.
尚,砲弾としてもフレシェット弾は存在しており,その場合は5,000〜6,000発の矢を広範囲に散布する.
――――――
貫通力とかを求めての形状かと.
狙撃用ではないしな.
軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
370 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2009/08/28(金)
18:58:25 ID:X+oGVoaU
>351
>300
> SKSとAKは当初は平行配備です.当時,ソ連の編制には「SMG中隊」と
>いうのが有りまして,ソチラ向けでした.開発が47年で,採用が49年で間違い>ありません.
>>ttp://niehorster.orbat.com/012_ussr/45_organ/45_brigade_tank.htm
>>ttp://niehorster.orbat.com/012_ussr/45_organ/_rifle-divisions.htm
霞ヶ浦の住人の質問(反問).
1 開発と採用の違いを説明して頂けましたら幸いです.
2 平行配備は,いつからいつまでですか?
説明.
霞ヶ浦の住人は下記と想像していました.
「AK-47が1947年に制式化されたのは,名称の通りです.
しかし,当時はSKSカービンが制式化されていて,生産と配備が遅れした.」
「1947年にソビエト連邦軍が制式採用した歩兵用突撃銃」
全自動機能がある,AK-47と,それが無い,SKSカービンが混在した場合,使い分けるのは当然と,霞ヶ浦の住人は想像します.
しかし,すぐに「SKSはソ連本国以外の幾つかの国でもライセンス生産されたが,AKの採用から間もなくソ連では二線級兵器に格下げされた」.
ウィキペディアでは,「1947年にソビエト連邦軍が制式採用した歩兵用突撃銃,」と「年代
1949年
」が平行して記されています.
下記,ウィキペディアのAK-47を参照ください.
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/AK-47
【回答】
SKSとAK47は同一の弾薬を使用する自動小銃です.
ですから並行して採用されて居る事には,合理的な理由があります.
また,SKSから短期間でAK47に更新されたのは,当時のソビエトの軍事ドクトリンに,より高次元で適合したAK47が評価されての事です.
開発と採用の違いがわからないと言うのは,なにやら論外な質問なような気も致しますが,通常,兵器というものは,開発が完了する前後に評価を受け,完成と同時に採用が決まるのが通常です.
採用した年度が制式番号と成っても,調達開始年度とずれる事は良くある事です.
SKSの事例に照らせば,一旦制式採用されただけに,当分は並行して調達されて使用されただけの事です.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【追記】
そもそも大気圏内の兵器としてレーザーにかかる期待は非常に薄いのである.
直進性が良すぎて,対空以外だと有効射程が短い(山なりにならない)とか大気による拡散,天候の影響が大きすぎることなど.
宇宙空間でなら,これらの欠点のほとんどは実用レベルで許容範囲に収まるので,20年以上前のSDI計画ですら真剣に検討された.
なお地上では今トレンドは,電磁投射兵器すなわちレールガン.
すでに艦砲クラスであれば,配備上のネックはコストのみ,というところまできている.
軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【珍説】
755 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2009/08/29(土)
19:30:40 ID:6thkWyEt
>752
>658
> 君が紹介してWIKIの記述でも「最終的にカラシニコフ・モデル1947試作ア>フトマート(実験用AK-47)が作られる」と書いてあるだろ.試作品の納入をも>って制式採用とは普通は言わないよ.
> で,君の紹介してるWIKIの記述でも設計年 1947年,製造期間 1949年〜,>配備期間 1949年〜って書いてあるじゃないか.SKSと採用期間が重なる理由>もWIKI内に書いてある.
>君が読んでない・・・・,というか,読解力に問題があるだけだよ.
霞ヶ浦の住人の回答.
>658
>一九四八年一月一〇日,AK47をソ連軍が制式銃に採用するという通知が届いた.
>以上,カラシニコフ (単行本)松本 仁一
(著)より ,引用.
【事実】
「制式採用にする」と言う通知が届いたのですから,1948年にその手紙が出された時点では,「制式採用に成る事が決まった」と言う事実関係しか成立しません.
制式番号であるAK47は,「1947年型カラシニコフ小銃」を意味する記号であって,1947年に制式化された事を示すものではありません.
米国の兵器がある時期まで,採用年度を制式番号としていたナンバリングルールとは,微妙に異なる基準で決められているのです.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ベトナム戦争中,北ベトナム軍の構築したトンネル迷路陣地に入り込んで掃討戦を行う,トンネルネズミという部隊(役職?)があったそうです.
トンネルが長く,複雑で出入り口も複数あるので,一つや二つ出入り口を埋めても平気.ガスや火で攻めても奥深くまでは届かない.だからいちいち人が入って確実に相当しなければならない.
質問なのですが,現代においても,敵がその様なトンネル迷路陣地を構築し,立て篭もっていたら,やはりベトナム戦争当時と同じ様に,トンネルネズミによって掃討しなければならないものでしょうか?
それとも現代だと何か別の方法・兵器によってトンネル陣地を (攻める側からすれば) 安全に楽に無力化できるものでしょうか?
【回答】
現代の近接戦闘用の装備には,ハイテク化によってトンネルのような狭小な場所での制圧戦闘用が多数あります.
特に暗視眼鏡やコーナーショットなどの戦術装備は,暗所・閉所での戦闘の優位性を一方的に確立可能ものとなっています.
また,遠隔操縦による無人の浸透用機材等も,昨今は小型化・汎用化が進んでおり,攻撃側の人的損失は最小限度に抑える事が可能になっています.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
なぜ独ソ戦下のドイツ軍では,鹵獲したPPsh41が人気で,反対にソ連軍では同じく鹵獲したMP40が人気だったんですか?
【回答】
PPsh1941はとにかく頑丈なので,ドイツ兵器の繊細さに懲り懲りしてたドイツ軍将兵に好まれた.
また,ドラム弾倉の装弾数の多さも魅力とされた.
ただし,「時々明後日の方向に弾が飛ぶ」ような,命中精度の非常に悪いものがあるのと,ドラム弾倉は装弾に注意しないと,弾送り用のゼンマイがはじけて指を飛ばしてしまうので,「造りが粗過ぎる」という批判もあった.
ソビエト軍は開戦当初はとにかく武器がなく,単射しかできない普通の小銃すら部隊に行き渡らなかったため,捕獲したドイツ兵器はとにかく重宝された.
MP40は操作が簡単なために好まれ,自軍兵器のPPsh1941が上述のように品質が一定していなかったために,精度の高いドイツ兵器は評価が高かった.
反面,「なんか荒く使うとすぐ壊れる」と評する兵士もいたが.
軍事板,2009/08/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
俗に米ソの宇宙開発競争の裏には,ICBM技術の発展という目的もあったなどとよく言われますが,この話はどのくらい裏づけがとれているものなのでしょうか?
【回答】
アポロ計画の超重要人物,フォン・ブラウン博士からしてナチス時代にV2開発に携わっていて,アメリカでもNASA以前には陸軍で,PGM-11弾道ミサイルの開発に携わっている.
PGM-19はアメリカ初のIRBM「ジュピター」として完成.
アメリカ初のICBMアトラスは,マーキュリー計画ではNASAのアトラス・ロケットに転用.
ジェミニ計画の打ち上げロケット「タイタン」も,やはりICBM「タイタンII」の転用.
また,ソ連が打ち上げた世界初の人工衛星,スプートニク1号の打ち上げに使われたのは,R-7/SS-6という世界初のICBM.
他にも ,米ソ宇宙開発関係の話を見ると,「弾道ミサイル発展の目的もあった」どころか,かなりの間,両者が一体だったようなもんだ.
軍事板,2009/08/30(日)
青文字:加筆改修部分
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