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●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 178

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.

※既に分類され,移動された項目を除く.

※レス回収基準は「v.e.r. = 9」

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.

目次


** 【質問】
 1947年に銃殺されている(と思われる)田中久一中将という方がどういう方なのか教えていただけませんか?
 特に,銃殺刑にされているならなぜ銃殺されているかを教えていただければ幸いです.
 ちなみに銃殺されてることと,香港で総督をしていることは分かっていますので,それ以外のことをお願いします.

 【回答】
 田中中将は明治22年3月16日生まれ(本籍兵庫),昭和22年3月27日処刑.
 陸士22期で43年卒業,さらに大正4年に陸大,15年に陸大専攻学生となっています.

 経歴を見ると,
大正3年に戸山学校教官・教育総監部附,
昭和2年に陸大教官,
8年に歩兵学校教官,
12年に再び陸大教官,
14年には母校の戸山学校長
と,長く教育畑を歩んでいます.

 軍政上の経歴は大正8年に参謀本部附を皮切りに,翌年から14年まで参謀本部員(途中1年間米国出張).
 昭和7年に軍務局課員となっており,あまり深くは関わっていないようです.

 で,現場ですが,第37連隊でデビューし,大正14年の第1連隊附.
 昭和10年の近衛第1連隊長,
13年の台湾軍・第11軍参謀長,
15年に第21師団長,
18年に第23軍司令官,
そして19年に香港占領地総督を兼務jしてます.

 処刑判決に至った起訴理由は分かりませんでした.
 しかし,陸士22期には師団長・軍司令官クラスが多く,同期ではラバウルの安達二十三やシンガポールの原田熊吉も同様に裁判の対象となっています.

 この期にはほかに,化学兵器開発に尽力した大島駿,大山元帥の次男の大山柏,南京政府顧問の松井太久郎,戦時中に閣僚を歴任した鈴木貞一などもいます.

鷂 ◆Kr61cmWkkQ :軍事板,2005/04/20(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 独立混成47〜52旅団の人員は,どこから抽出されたものですか?

 【回答】
 独混47旅〜53旅は,昭和19年2月の派遣下令によって満州・朝鮮から派遣された支隊,派遣隊及びパラオ滞留人員によって編成された部隊とあります.
 故に当該支隊,派遣隊及び滞留人員が独混編成までの間,どの上級部隊に属していたかが鍵になると思われます.

独混47(備 サイパン)←第1派遣隊(在サイパン)・第9派遣隊(同)
独混48(備 グアム)←第6派遣隊(在グアム)
独混49(備 ヤップ)←第4派遣隊(在ヤップ?)
独混50(胆 メレヨン)←第7派遣隊(在メレヨン?)・南洋第5支隊(在メレヨン?)
独混51(備 トラック及びモートロック) ←第8派遣隊(在トラック)・第2派遣隊(在モートロック)
独混52(備 ポナペ)←南洋第3支隊(在ポナペ?)・独混5連隊(在ポナペ?)
独混53(胆 パラオ)←パラオ地区隊←パラオ滞留人員

 ソースは別冊歴史読本戦記シリーズ42「陸軍部隊総覧」です.

軍事板,2005/04/21(木)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 ふと外国のサイトを巡っている時に,旧日本軍でこのような司令
http://www.generals.dk/general/Hayashida/Hirotsugu/Japan.html
がいたと出ていたのですが,この方は本当に実在したのでしょうか?
 他の将官を調べると全部中国にいた(らしい)軍人で,どうも眉唾ぽいのですが・・

 【回答】
 手元の「帝国陸軍将軍総覧」で該当者を探してみました.
 結論から言えば,該当者はいないです.
 林田姓の少将は3人いましたが,"Hirotsugu"名はなし.
 さらにいずれの方も"84th Brigade"(独立混成第84旅団?)に勤務された経験はなし.
 中将以上では林田姓の将官はいません.

 このHPの名簿はざっと見た感じ,少将クラスはかなり間違いが多いように見えます.

名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE :軍事板,2005/04/22(金)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 一般にIroncladと呼ばれる艦は,どの時代の艦までなのでしょうか?

 【回答】
www.gwpda.org/naval/pembroke.htm
によると,少なくとも英国では1875年に進水したShannonが最後の「ironclad」であり,1877年のIrisがこれを引き継ぐ最初の「steel ship」とされているようです.

 また,
www.gwpda.org/naval/images/pembroke_app_a.pdf
に,PembrokeとMilford,双方の造船所での製作リストがありますが,これのConstructionを見ると,
・初めてのironcladが1860年着工,1862年進水.
・最後のironcladが前述のShannonで1873年着工,1875年進水.
 製作されていた期間は13年ほどということになります.
 英国海軍では,ということですが.

軍事板,2005/04/23(土)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 近頃,韓国関係のニュースサイトを見ていると,アメリカとの軋轢がよく伝えられています.
 韓国人の情緒が何かと不安定なのは今に始まったことではないですが,いつかアメリカがキレて同盟国の韓国を見限ってしまう可能性はあるのでしょうか?
 また,その場合朝鮮半島にはどのような事態が予測されますか?

 【回答】
 まず韓国のことは韓国が決定します.
 次に,朝鮮半島についての方向も韓国が主体的に決めることを望んでいます.
 そして,米国は韓国の同盟国として韓国の立場を尊重しています.

 キレルキレナイでなく,戦略としての話はいろいろ仮定した上でいろいろ考えられているとは思います.
 実際,朝鮮半島の今後は中国の台頭と封じ込めか関与かの議論と密接に台湾と並んで関わってきますので,いろいろ話を拾えます.

 そして,これらを踏まえたうえでの正直な回答としては,残念ながらそのような千里眼の持ち主は軍事板にはいないと告白せざるを得ないでしょう.
 過去の経験とこれからの様々な徴候に気を配って,様々な報道に目を通していくほか手はありません.

 ちなみに,米軍が過去に基地を撤退したり,関与をとりやめた事例はあるか?,あるとしたらどのような原因だったか?,という質問ならひょっとしたら答えられる人はいるかもしれません.
 が,軍事板としては政治的議論を強化せんがための知識を入手する場所にはして欲しく無かったりするわけですよ.

軍事板,2005/04/24(日)
青文字:加筆改修部分

 すでにアメリカは韓国から兵力を漸減しています.
 北朝鮮の武力侵攻の可能性が減り,それもあって韓国内で米国の居心地が悪くなり,逆に他の場所で米軍が強く必要とされてきているためです.

 ただ,北朝鮮が韓国に侵攻するのは大きく地域の安定を損なう上,中国の直接間接の介入を通して,アジアでの米中のバランスを米にとって不利な方向に傾けることにつながります.
 従って,朝鮮半島に重大な事態が出来するような状態で米が見放すことはあり得ないでしょう.
 まあ,北朝鮮が自暴自棄になっても何もできないぐらいになってから,完全引き上げと言うことになりそうな.

軍事板,2005/04/24(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 グリーンベレー入隊できる条件を教えてください.

 【回答】
 グリーンベレーに志願するには
・降下(空挺)隊員である,または降下(空挺)資格を有する者
・21歳以上の男子であること
・高卒以上の学歴を有すること
・身体強健であること
・視力1.8以上で色盲でないこと
・伍長以上の階級を有し,隊長から推薦された者
・軍法会議を含めて,交通違反以外の逮捕歴が無いこと
・第2親族中に精神異常者,自殺者がいないこと
・以前に特殊部隊を退隊していないこと
・セキュリティ・クリアランス保持者であること.またはセキュリティ・クリアランスが取れる見込みがあること

軍事板,2005/04/24(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 指揮通信車は移動しながらの指揮などが可能なのでしょうか?

 【回答】
 指揮する部隊の規模によります.
 移動中の指揮のネックは情報の取得で,ら無線機のみに頼ることになります.
 要は指揮官に対して戦況を分析した情報が伝わり,それを基に下した指揮官の構想が部下に伝わらねばなりません.
 中隊規模なら掌握する情報もそれほどではなく,指揮する小隊も少ないですから,ジープに乗ったまま無線機片手に指揮することも可能ですが,部隊が大きくなればそれも難しくなります.
(根本的に車載無線機の通話距離を超えたりしますし・・・)

 通常,連隊本部とか師団司令部とかの指揮機関その場所を移動する際には,まず要員の一部をもって「前方指揮所」を構築し,そこに指揮官や作戦/情報幕僚が移動します.
 この間,元の「指揮所」には副指揮官や後方/人事幕僚が残り,指揮を継続します.
 前方指揮所が機能し始めると,「指揮所」は撤収して後を追います.
 この繰り返しです.

 また,部隊の縦深が長くなってしまう場合なども,「指揮所」と「前方指揮所」を分けて設置して,柔軟な戦闘指導を行う場合もあります.

ドカン・オオカミ ◆s6tJH5.VuA :軍事板,2005/04/25(月)
青文字:加筆改修部分


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