c
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ
●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 171
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「v.e.r. = 8」
※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
目次
** 【質問】
「正論」を立ち読みしたら,日本の空軍力はロシアの空軍力に質量ともにかなわないと言うようなことが書いてありました.
もし戦争になったら制空権は取れないのでしょうか?
【回答】
どういう状況を設定しているのかは知らないけど,空軍全体で見れば,量ではかなわないな.
ただ,それはロシアがでかい国で,ただ単に配備数が多いから.
そりゃ,欧州,首都防衛,シベリア,極東の全部の空軍力もって来られたら,空自だけで勝てません.
でも,欧州方面をがら空きにして日本を攻めたりなんかしたら,そっちから攻撃食らってモスクワが灰になってしまいます.
極東方面だけだとグロセキュによると戦闘機・対地攻撃機(Su-25・Su-27・MiG-29等)245機,爆撃機(Su-24)124機.
http://globalsecurity.org/military/world/russia/av-org.htm
日本はF−15を200機+F−4EJを100機+F−2数忘れた,くらい持ってるんで,まあ守るだけなら,何とかなります.
加えて対空ミサイル部隊も在日米軍も居ますから.
一応,偵察機として戦闘も出来るSu−24×100機も極東にいますが,F−15が相手に出来るほど強くわないので……
しかもロシアは中国とも国境を接している以上,これらを全て日本に振り向けるのは不可能.
かてて加えて極東ロシア空軍は,AWACSに相当する機体を保有しておらず,この面でも不安を残します.
また,ロシア空軍は質も良くないという話.
少なくとも,パイロットの技量は空自より低いと思われます.
航空機の稼働率も空自より高いということは考えにくいので,まあ大丈夫でしょう.
あの国は経済難で,軍は予算不足でヒィヒィ言ってますんで,パイロットの訓練用の燃料も,機体整備にかけるお金もあまり多くないんですな.
奇襲等で一時的に航空優勢を獲得できても,維持ずるのは難しいのではないかと.
軍事板,2005/03/12
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
アメリカのハーフトラックと同クラスのトラックでは,どのぐらいコストに差がでますか?
両者の値段を教えてもらえませんか?
【回答】
Dodgeの1.5t積みトラックが,ウィンチ装備タイプで1,515ドル.
Federalの2.5t積みトラックが2,350ドル,
Autocarの4t積みトラックが6,140ドル.
Whiteの4t積みトラックが5,610ドル.
Corbittの6t積みトラックが7,665ドル.
M3半装軌装甲兵員輸送車の原型は2.5t積みトラックですから,Federalと対を為す感じでしょうか.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/03/12
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
【回答】
377名無し三等兵 :05/03/14 03:29:11 ID:y+eLwYfm
質問です.もしかしたららここで聞くには不適切かもしれません.
その場合は容赦なく流して下さい.
378名無し三等兵 :05/03/14 03:55:36 ID:???
>377
使い捨てカメラな兵器か……
現代の航空機で考えれば,まずやる意味がないと思うが……
エンジンとか翼とかは簡単に外せるモノじゃない.そして簡単に取り外しできるようなモノで,強度が必要なモノはない.
だから,できないわけではないが,やる意味がないと思う.
戦車とかならそれに近い気がしないでもない.アレはめちゃくちゃ重いので,無理に動かすので駆動系に負担が掛かる.
それで,部品交換が頻繁にある.それが「使い捨ての部品」と言えなくもない.
あと,拳銃に付いてるサイレンサーはかつては使い捨てでした.いまは使い捨てでないモノもありますが.
対潜水艦哨戒機から落とすソノブイっていう潜水艦を探知する機械も,使い捨てです.
使い捨ての携帯ロケット砲もある.
あと,B−29のエンジンは,まさに「使い捨て」に近い運用です.
あれはホントに良く壊れた.すぐ壊れた.16時間の運転で壊れるときもあった.それをさっさと捨てて新しく付け替える.
これは,そのエンジンが比較的平凡な技術の集大成で容易に大量生産ができたから可能だった.
よくよく考えれば,60年ほど前,ウチの国は航空機のパイロットを使い捨てにしていましたね……
** 【質問】
ドイツ(以外も使ってますけど)のレオパルトU戦車の最近の型は,とっても砲身の長い120mm砲を使っていますけれど,あの長い砲身は,下向きになったとき(急坂を下ったり,高めの障害物を乗り越えた時とか)に,地面につっかえたりしないのでしょうか???
それと,アメリカのエイブラムズ戦車はたしかレオパルドUと規格の同じ120mm砲を使っていますけれど,砲身の長いバージョンに交換したりはしていないですよね.
何故ドイツ・・・というかレオパルトUだけ,あんなに砲身の長い型を作ったのでしょう?
【回答】
レオパルド2戦車の登坂能力は,tanθ=60%≒30°.
ちょっとこの坂を登るときを考えてみる.
車高3/4の高さに砲が設置されてると強引に仮定すると,砲の高さは2.1m.
30°の坂で砲が当たるとなると,履帯前縁を基準として,砲は3.5m突き出ている必要がある.
55口径長砲身120mmは,全長6メートルを越えるので,真っ直ぐなままだったら微妙に当たりそうにはなるかもね.
けど,砲安定装置もあるし,それ以前に,当たると思うなら砲を上向かせておくのは当たり前では?
・・・と言うわけで,以上意味の無い計算終了.
ちなみに,120mm砲は,世界に誇るドイツ・ラインメタル社製の製品.
http://www.rheinmetall.de/
自国で最新の製品を使うのは極自然な事.
アメリカと違って劣化ウラン弾が使えず,若干威力にビハインドがあるため,これを補う形で長砲身の採用に踏み切ったとか何とか.
ただ,基本的に44口径砲の使用を前提として設計されているため,運用上の負担になっているようだ.
今月号のグラパにレオ2A6の乗員の話が載ってたが,「新型が開発されてればこんなことには」「レオ2はA4型がベストバランス」という声が…
(安易にTK-X批判して,74改修すりゃ充分だろとかぬかす輩に是非読んでほしい記事だった)
砲身寿命が短いやら命中率下がったとか林や市街地だけでなく,平野ですら取り回しが良くないとか.
バックすると跳ね上がった泥が砲の先にへばり付いて,拭くの面倒臭いとか.
あの話を読んでアメリカやスウェーデンが55口径砲をスルーしてる理由が分かったような気がする.
(ルクレールの評価が高かったのは意外だったな)
また,長砲身にしたことで有効射程は伸びたものの,貫徹能力の向上は期待されていたほどはなかった.
これはAPFSDS弾の独特な侵徹プロセスの特性によるもの.
そんなわけで,その戦車が想定する砲戦距離や運用によっては,
「手間と予算をかけて改修してまで長砲身にするメリット無し」
となる.
軍事板,2005/03/14
青文字:加筆改修部分
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ