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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※荒れ気味により,レス回収基準は「Ver.6」
●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 71
目次
** 【質問】
奄美沖の北鮮工作船撃沈事件では,工作員は全員死亡したわけですが,もしこの事件のとき,または,今後,武器を戦闘直前まで隠し持っていた工作員が,生きた状態で日本側によって確保された場合,北鮮は,刑事事件の容疑者としての取り扱いでなく,捕虜としての待遇を要求する権利がある,ということなのでしょうか?
そして,追加議定書を締約していない日本は,その義務を持たないのでしょうか?
【回答】
例の不審船は国籍をそもそも明らかにしていないことや,乗組員が軍人であることを占める標識(一般的には軍服です)を身に付けていなかったこと,また武器を公然と携行してはいなかったことから,ジュネーブ条約の保護対象外でして,基本的にはスパイ扱いではないでしょうか?
また本件は,追加議定書とは余り関係のない事柄です.
追加議定書とは,従来国際的な承認をうけた合法政府の兵士にしか適用が認められてこなかった,戦時捕虜としての待遇を,一定の条件を満たした交戦主体(主に反植民地政府勢力や内戦の一勢力)の戦闘員にも認めようとしたものです.
北朝鮮は(日本は認めていないものの)とりあえず国際的な承認を受けた国家ですので.
あと,工作員はそもそも北朝鮮の軍人ではなく,他の政府の部門のメンバーである可能性が高いために,このことからも,ジュネーブ条約が直接適用されるわけではないと思います.
軍事板,2003/03/16
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
トムキャットはもう引退なのに,イーグルはなぜこれからも働き続けるのですか?
【回答】
理由は幾つか有ります.
まず一つ目は,艦上機は陸上機に比べると,運用条件が格段に厳しいと言う事が有ります.
絶えず潮風にさらされている上に,着艦は着陸に比べ,加わる衝撃は一桁違います.
別名,「コントロールされた墜落」ですからね,着艦は.
二つ目は,F-15は90年代に入っても生産されたのに比べ,F-14は80年代半場より,追加生産がされていません.
当初はF-14Dが84年から約400機ほど生産されて,空母航空隊に更新用に行き渡る筈だったのですが,予算不足の為,Aの改造でB&D仕様にされただけでした.
で,機体の飛行時間はF-15よりかさんでいくのです.
世代も一つ違うと考えていいでしょう.
整備性はF-15の方が段違いに良いはずです.
さらに,トムキャットを運用するよりホーネットを運用する方が安い上に,機種を統一できるので,整備などの面で有利だからだと思われます.
他に考えられる理由は,VG翼である為に,運用コストがかかる事も挙げられるでしょう.
軍事板,2003/03/16
青文字:加筆改修部分
蛇足を付けるならば,F-22の調達機数が価格高騰に伴ってどんどん減少したため,F-15アップグレード,寿命延長をせざるを得なくなった,という些細な側面もあります.
「この年寄りをまだ働かせようっちゅうんかい」
とか言うと,イラン空軍のF-14に笑われるよ(笑)
system :軍事板,2003/03/16
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
日本海軍は魚雷を大量にばら撒いて,射線で敵艦隊を包むように撃つことを考えていたそうですが,この際再装填装置を使うことは考えていたのでしょうか?
一回目低速長射程で発射→接近しながら装填→二回目高速短射程で発射→一回目の魚雷に二番目の魚雷が追いつき,敵艦隊に猛烈魚雷網
としようとしていたのでしょうか?
球磨のような重雷装艦に,再装填装置は積まれていたのでしょうか?
【回答】
憶測で言うと,違うと思います.
次発装填装置を積んだのは初春型からですが,水雷戦は異種混合で編成するので,峯風・神風・睦月・吹雪型が足を引っ張ります.
実戦向きではありません.
木俣さんの「駆逐艦入門」の記述を現実として信用するなら,敵に接近しながらの装填,時間差射出は現実離れしているといえます.
コロンバンガラ海戦の項は典型的な例でしょう.
・雪風が逆探で敵艦隊の方位を把握し,神通は被害担当艦となった(p376)
と,時間差射出の絶好の機会でありながら
・浜風と清波が18分間退避して第二射を放った(p377)
…というふうに,確実に装填できる後方に退避して再突入…が一般的では?
北上・大井の魚雷は,発射管にセットした40本がすべてです.
井上成美から「撃ち終わったら逃げるしかない」と酷評されてます.
名無しトンボ釣り :軍事板,2003/03/17
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
大戦期の魚雷のエンジンは,何だったのでしょうか?
燃料はケロシンと空気(または純酸素)だったらしいのですが,レシプロだったのかタービンだったのか?
【回答】
日本海軍のは5気筒星形のピストンエンジン(複動機関)だったかと記憶しています.
ドイツの場合は4気筒星形でデカリンが燃料でした.
他にも各国で,電気モーターのものが使用されました.
(雷跡を残さないため)
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2003/03/17
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
曳光弾って夜戦の時に,弾の軌道を見れるように入れるものなんでしょうか?
【回答】
曳光弾には,敵機をビビらせる効果も期待されていたようで,爆撃機の銃座用に,ヘッドライトと俗称される,弾頭が光る曳光弾も作られていました.
普通は弾道を見るために弾尾が光るので,反対ですね.
逆に夜間戦闘機などでは,敵爆撃機に警告を与えないために,あえて曳光弾なしのセッティングにしていたそうです.
ところで曳光弾は,5発に1発ぐらいの割合で混ぜるのが相場だそうな.
また,曳光弾の弾道を辿って,こちらの銃座の位置がバレるのを防ぐため,最初の少しは発光しない弾薬だけを使用して,途中から曳光するようにと,途中から混ぜられている曳光弾も多いようです.
system :軍事板,2003/03/17
青文字:加筆改修部分
さらに曳光弾は,焼夷効果も期待されたようです.
軍事板,2003/03/17
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
四一式山砲のような昔の榴弾で,触発信管を現場で加工して,早遅延信管にすることは可能ですか?
信管の構造がどうも分からなくて.
【回答】
無理です.
通常,その時期の触発信管は,慣性やバネを利用した機械仕掛けで雷管をぶっ叩きます.
その雷管の向こうに炸薬があります.
ブースター火薬が中間にあれば,そこに余計な火薬を挟んで遅延させるという手もあり得ます.
しかし理屈はともかく,信管というのは大変デリケートなものですから,下手に触れば不発になるか,その場で爆発するかのどちらかでしょう.
絶対不可能とは言いませんが,まあ,信管の構造を熟知し,組み立てなどにも熟練した人間がおり,十分な材料があって,最初の信管の構造が実はばっちりうってつけ,ということであれば可能,という程度.
system :軍事板,2003/03/17
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
火炎放射器は戦車等には,どのような効果がありますか?
中の人が酸欠とか熱でやられるのは想像つきますが,戦車自体に影響は出るのでしょうか?
【回答】
全体を万遍なく炎で包み続ければ,あるいは酸欠するかも知れませんが,その前に火焔放射器のタンクが空になるでしょう.
熱は問題になりません.
戦車重量の鉄が持つ熱容量を考えると,嫌がらせ程度の効果しかありません.
確かナパーム直撃でも,乗員が焼死する事はない,という計算があったと思います(要確認).
エンジンあたりを狙って,故障を期待するのが吉でしょう.
もっとも,火焔放射器一個持って,その射程内で戦車に向かった段階で極凶決定ですから,気休めにしかならないでしょうけど.
system :軍事板,2003/03/18
青文字:加筆改修部分
上手い事エンジンの吸気口に連続投射出来れば,火災に出来るかも.
昔の戦車は,火炎瓶をラジエターの辺りにぶつけられて,車輌火災を起こしたって話もあるし.
ガスタービン・エンジンのT-80は,チェチェンでの火炎瓶による損害が大きかったため,ガスタービン・エンジンの供給をロシアでは止めるようです.
軍事板,2003/03/18
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
自衛隊の陸海空(?)の装備は,専守防衛ということですが,もしかして反撃力として,空対地砲(?)や,半島へのミサイル攻撃などの物理的手段は全くないのでしょうか?
それとも,現在装備していないだけで,緊急事態では一両日中に反撃できるような想定装備(?)が,物理的に準備されているのでしょうか?
【回答】
北への空爆はほぼ不可能ですし,空爆を想定した装備はありません.
また,数日中に反撃を想定した装備を導入と言うのも無理です.
現在,空中給油機が無く(H18年度納入予定),空中給油の訓練もしていないので,米軍の空中給油機を借りるのも現実的ではありません.
(湾岸戦争時,空中給油が初めてのイタリアの機体が,大失敗をしています)
航続距離がギリギリ届くと言われているF-15を爆装する事は,スペック的には可能ですが,爆弾用のラックも少ない上,誘導弾は使用できないので,大量にばら撒かないと,目標を破壊できる可能性は低いです.
また,F-15Jのパイロットは,爆弾投下の訓練はやっていません.
F-15Jの任務は,簡単に言えば迎撃です.
地上攻撃の訓練は,せいぜい機銃掃射程度です.
対レーダー・ミサイルもありません.
ジャミングポッドはありあますが,調達数は少ないです.
誘導爆弾はありますが,F-15Jでは運用できません.
しかも赤外線誘導のため,周囲と温度差が無くては使用できません.
名無しAPG ◆T8Jo8csczo :軍事板,2003/03/19
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** 【質問】
電子戦について疑問がありますので教えてください.
電波妨害の一種として,大出力のジャミングをかけて,レーダーを真っ白にする方法がありますが,あまりにも大きな出力で,敵機の電子機器が故障する,焼き切れるという事は起こるのでしょうか?
【回答】
故障や,焼き切るほどのエネルギーを,電磁波として出すのは難しいです.
が,焼き切る方法は有ります.
核反応から放出されるエネルギーを利用した核武器の効果の一つに,電磁パルスと言うものが有ります.
これを「EMP(Electromagnetic pulse 電磁衝撃波
」といい,アンテナ,ケーブルなどを経由してレーダーなど,通信,電子機器に一時的又は永久的な被害を与えます.
核武器を超高空で,爆発させると,核武器の効果の内,爆風,熱線,初期放射線,残留放射線は,殆ど影響を与えませんが,EPMは極めて広い範囲に影響を及ぼします.
北韓の核で,最も警戒しなくてはと,自分が考えるのは,この使い方です.
電子機器への依存が少ない彼らの国は殆ど影響がないが,韓国,日本,米国は電子機器が動かなくては,戦うどころか,明日の食事にも困るでしょう.
核以外に電磁波砲と言うものを,米軍が開発しているそうです.
剣恒光@自衛隊板 ◆yl213OWCWU :軍事板,2003/03/19
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EMP兵器は当初,爆発物を用いて磁場を圧縮することによって発生させる,爆発型のもの(爆弾の形をしている)が開発されました.
http://www.ncoic.com/empbomb/apjemp.htm
しかし,効果が安定しないこと,指向性にもばらつきが出ることから,現在では電力による指向性マイクロ波,RF波の放射の方が有望視されています.
ただ,搭載母機の電子系にも悪影響を及ぼす可能性があるため,現在のところはミサイルの弾頭,あるいは無人機搭載を前提としたものが開発されています.
今後,ノウハウの蓄積に伴って,大電力と積載スペースを得やすいF-35などに搭載されるのではないかと言われています.
現在最も実用に近いEMP兵器は,英国のRF波兵器だと言われています.
http://www.fas.org/man/dod-101/army/docs/astmp98/eb10.htm
system :軍事板,2003/03/19
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** 【質問】
速射砲の定義を教えて下さい.
【回答】
Microsoft Bookshelfによれば,一分間に6〜7発以上撃てる砲だそうです.
実際には,A. Williamsの教科書的著作「Rapid
Fire」にも,明確な定義はなく,4発/分程度のものも含まれていたと思います.
一定時間に多量の砲弾を発射する事に,重点が置かれた砲,としか言えないようです.
自動装填装置の有無(自動排莢のみ,砲弾のみ装填,全自動)が影響するかどうかが微妙ですが,一応,完全手動は速射砲ではないように
思います.
system :軍事板,2003/03/19
青文字:加筆改修部分
第二次大戦時の日本陸軍では,速射砲と言えば37〜57mmの対戦車砲を指しました.
歩兵連隊に,速射砲4門を持つ速射砲中隊が1個中隊所属しておりました.
日本陸軍が日露戦争時に使用した砲は,江戸時代の大砲と同じく,一発撃つごとに砲架ごと後退したり暴れたりする,旧式のモノでした.
つまり,次弾を撃つ為には,また新しく照準を附けなおしたり,砲を元の場所に戻したりしなければならないため,速射性に大変劣っていた訳です.
此れに対して水圧シリンダー等を使用して,砲架ごと後退しない,新式で速射性の高いのを導入したときに,これを速射砲と呼びました.
言葉としての速射砲は,ここから始まったらしいです.
結局,
>一定時間に多量の砲弾を発射する事に重点が置かれた砲・・
なんですけどね.
軍事板,2003/03/19
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** 【質問】
大日本帝国陸軍は空母を持っていたという話を聞いたのですが,これは本当なのでしょうか?
もしも本当なら,どうしてそんな変なことが起こったのでしょうか?
【回答】
2種類有るのですが,どちらも「空母もどき」に過ぎません.
一つは特殊船と呼ばれ,上陸用舟艇と飛行機を搭載したものです.
元々,上陸用舟艇を搭載した母艦を陸軍は運用していたのですが,その内の一隻に飛行甲板を張り,支援用航空機を搭載した船が有りました.
これは上陸作戦の際,戦車,兵士,兵器を搭載した上陸用舟艇を発進させると共に,搭載機を船上から発進させて,上空の防空,偵察,攻撃に使用する意図がありました.
従って,発艦は出来ますが,着艦は意図していません.
現在で言うと,揚陸強襲艦の元祖と言うべき船でした.
9,191tの「あきつ丸」「熊野丸」と言う船です.
その後,大戦中に護衛船舶の不足から,陸軍徴用船舶が撃沈される事例が多くなり,特殊船も,丁度実用化されたSTOL機の三式連絡機,オートジャイロのカ号を搭載して,護衛空母として利用されるようになりました.
もう一つは,船団護衛の為の航空機搭載タンカーです.
当時,旧帝国海軍は,改装空母も含め,空母は正面兵力(敵の軍と対峙する)との認識があり,船団護衛と言う後方任務には回さなかったのです(末期には例外は有りますが).
シーレーン防衛に関して,旧帝国海軍は熱心では無かったのです.
そこで陸軍自ら,戦時標準船とよばれた戦時量産型タンカーを改造し,その船自らも石油を運ぶ傍ら,航空機を搭載して対潜哨戒に当たらせようと考えました.
英国のMACシップに似た発想です.
10,650tの「山汐丸」という船が選ばれ,改造工事が始められましたが,資材不足と空襲とで結局完成しませんでした.
しかし,空母建造未経験(当たり前だが)の陸軍の哀しさで,空母の質としては第一次大戦のアーガスのレベル.
しかも,搭載機はせいぜいカ式オートジャイロや三式連絡機でしたので,たとえ完成したとしても,どれだけ戦局に寄与できたかは疑問です.
ちょうど同じ頃海軍も,「山汐丸」と同型船のタンカーを航空機搭載船に改装しようとしていました(未完成)ので,せめて設計図を流用されてもらうくらいはできなかったのかと……
眠い人 ◆gQikaJHtf2(黄文字部分)他 :軍事板,2003/03/19
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** 【質問】
日本が原子力空母を持つメリットはありますか?
また,デメリット(というかコスト)も教えてください.
【回答】
えーとね,原子力空母ってのは本質的に攻撃用の兵器なんです.
兵器に防衛用も攻撃用も無いとは言え,空母って奴は戦略爆撃機と並んで,攻撃用途としての性質が極めて強い.
ところが日本は,専守防衛を国是とする国家です.
まず必要ありません.
必要とされるシチュエーションと言えば,自衛隊と在日米軍が張り巡らす防空網をかい潜って,日本中の基地や飛行場が破壊されてしまった時くらいでしょう.
あとは,日本が戦後50年かかって築き上げてきた専守防衛の理念を,かなぐり捨てる狂気なり必要性なりに駆られた時くらいでしょうか.
ちなみに,そのコストは驚きを通り越してアホらしくなるほどです.
軍事板では「空母厨」なる言葉もあるほど.
軍事板,2003/03/19
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** 【質問】
空母の話題では運用コストが必ず問題になりますが,旧軍の空母の運用コストってどの程度かかっていたのでしょうか?
もちろん人件費や国家予算に占める軍事費の割合も現代とは異なりますが,その他の艦艇とのコストの差だけでも知りたいです.
【回答】
さくっと調べたところHitした数字.
中型空母:蒼龍 4020万円(昭和8年)「歴史群像No.30」より
艦載機:とりあえず零戦(昭和15年) 5万7千円 「日本の名機100選」より
大和:1億3780万円 「大和型戦艦」より
大鳳:1億531万円
サイズは
大鳳:基準排水量2万9300t
大和:基準排水量6万5000t
と倍以上違う.
よって排水量あたりの建造費は,空母のほうが割高.
あとソース失念だが,空母の維持費は戦艦の3〜5倍はあったはず.
軍事板,2003/03/19
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
普通の歩兵部隊
レンジャー部隊
デルタフォース
これらの装備の違いと,それぞれの長所短所を教えてください.
米軍と自衛隊(デルタフォース無いけど)でお願いします.
特殊部隊が一般兵と比較して,あらゆる点で勝るのなら,全員特殊部隊化すべきと思ってしまうのですが,実際はどうなのでしょうか?
【回答】
自衛隊のレンジャーとは,レンジャー訓練を受けたと言う,一種の資格みたいな物です.
自衛隊の場合,今まではレンジャー資格を持つ隊員だけで編成された部隊は無く,必要に応じて資格者を抽出して部隊を編成していたのですが,それでは即応性に欠けるよの事で,レンジャー資格を持った隊員の多い部隊を,つい最近編成しました(全員ではない).
「西部方面普通科連隊」がそれです.
米軍の場合は「資格」と「部隊名:75th Ranger
Regiment(第75レンジャー連隊)」の二つの意味があります.
デルタフォースは,米国務省自体が存在を認めておりませんので,憶測の粋を出ないのですが.恐らく対ゲリラ,テロ作戦用にグリンベレー,空挺,レンジャー部隊から必要に応じて抽出されるタスクフォース(任務部隊)と思われます.
あと,全員特殊部隊化すべきとの御意見をお持ちですが,18万人の陸上自衛隊の隊員に,その密度の訓練を施すには,費用も時間も教官も足りませんし,何より隊員が持ちません.
先に出た西部方面普通科連隊でも,隊員の自殺が連続して発生し,問題になった程です(因果関係は不明ですが).
それに,それほど際立った練度を必要としない兵科も多いですし(砲兵,機甲等).
また,特殊部隊は偵察や撹乱など少数精鋭での特別な任務を行うものが殆どです.
そういう特殊部隊は,普通の部隊とは役割が違います.
いわゆる普通の兵士が行う活動をさせてどうするんですか?
少数の特殊部隊と大人数の普通の部隊,戦闘したら特殊部隊が勝つとか勘違いしてませんか?
さらに,特殊部隊は比較的小規模で編成されています.
それは特殊部隊というものの任務の特性によるものです.
機動力が必要とされる場合に特殊部隊は有効ですが,敵の侵攻を食い止めると言う事にはかなり向いていません.
特殊部隊が際立った練度を必要とされるのは,任務の性格上,他からの支援を得ずに行動する事が要求されるからで,一切の補給等を受けずにある程度戦闘力を保つ事が出来ます.
しかし,それは少数の部隊だから出来る,或いは許される事であって,連隊クラス以上になるとそれは許されなくなってきます.
特に火力の集中が要求される現代戦おいては,それが顕著でしょう.
つまり,特殊部隊は特殊部隊の仕事があって,普通の歩兵には普通の歩兵の仕事があります.
だからどっちが優れていると言う事は無いし,どっちかだけにするというのも,両方ある場合に比べ著しく能力は低下するでしょう.
軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
映画「パットン戦車軍団」に出てくる,スミス将軍のフルネームや経歴等を教えてください.
映画の中での役割;
スミス・・・パットンとアイクの連絡役
【回答】
Walter Bedell Smithは1895年インディアナポリスに生まれ,インディアナ州兵に入営,1917年合衆国陸軍を志願,予備役将校として第一次世界大戦をフランスで戦っています.
戦間期も軍に残り,歩兵学校教官などを務めました.
第二次大戦勃発後は統合参謀本部,米英統合参謀会議勤務の後,アイゼンハワーに請われ,彼が司令官を務める米ヨーロッパ派遣軍,連合軍地中海派遣軍,連合軍ヨーロッパ派遣軍の参謀長職を1942年9月以降歴任,オーガナイザーとしてアイゼンハワーを補佐しました.
冷血漢と評される性格だったものの,実務能力をマーシャル,アイゼンハワーらから高く評価され,戦後は陸軍省軍務・計画局長,駐ソ大使,第1軍司令官,CIA長官,国務次官を務めています.
1961年没,最終階級陸軍大将.
軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
今テレビ朝日に出ているアエラ編集員の岡田?氏は,軍事問題に詳しいとゆうことで,いろんな番組に出てますが,信用していいのですか?
【回答】
その番組見ていないけど,岡田じゃなくて田岡俊次という人じゃなかったですか?
田岡氏なら,軍事問題に関して「朝日の顔」ともいうべき人です.
信用性ですが,はっきり言ってドライブのかかった発言をする人です.
自己の信念というか,願望が入った発言なんですね.
そのスタンスは「アメリカ=悪・第三世界=善」が基本です.
前回の湾岸戦争・アメリカのアフガニスタン侵攻でも,予想を外しまくっていました.
朝日の看板で,いろいろ取材しているはずなんですけどねぇ・・・・
軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
B-52ってかっこいいよね.
で,対処できない例ってどんなのかなぁ?
地理的な問題とか,天候とか,そういう要素ですか?
【回答】
B-52の利点
・爆弾倉がデカイのでたいていの空中投下型兵器は積める
・搭載余力も大きいので沢山爆弾が積める/長距離爆撃が可能
・長年使われ実績が有るので使いやすい
・減価償却が終わってるので万一落とされても(w
B-52の欠点
・レーダー反射しまくり!(B-1と比べても100倍見つけやすい)
・低高度侵入が出来ないので防空網を掻い潜るような任務は出来ない
・ええかげん引退させたれよ,と言うぐらい使い続けているので,あれやこれやと改修しなきゃいけない点が出てきて,今後はコストメリットは薄れる予感
要するに「沢山積んでデッかく落とす」型の爆撃機として,これを超える機が無い.
B-1はそもそも低空侵入>高速離脱の為の可変翼爆撃機で,B-2はご存知の通り,相手に気付かれないうちに爆弾落とす隠密爆撃機で,ミサイル巡洋艦並みの金食い虫なので,そうそう気軽に扱えない.
露払い役の対地攻撃機が,敵の防空網をズタズタにした後に,とにかく沢山爆弾落としたい,てなシュチエーションでは,まだまだ老兵は使い勝手が良いのです.
軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
トマホークって,潜水艦からも発射できるんですか?
【回答】
トマホークは取り扱いを容易にするため,キャニスタ(ステンレス鋼の円柱カプセル)に収納されている.
このキャニスタごと発射管に設置され,発射時はキャニスタが発射管に残るようになっている.
水中発射時は,このキャニスタをさらに保護カバーで覆い,水上に出た時点でそれが剥離していく.
その後は水上艦から発射されたものと同様になる.
射出されたトマホークは,まず4枚の尾翼が展開し,ミサイル本体が180°回転した後に主翼が展開する.
そして,ミサイルの横腹にあるドアが翼の向きを変えるように開き,それからその細い窪み状部分を流線型にするように再び絞り込まれ巡航エンジン用の空気取り入れ口が開口される.
その頃になるとブースターロケットモーターは切り離され,巡航用エンジン始動用のガスカートリッジに火が入る.
そして目的を撃破すべく飛翔する.
軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
(・∀・)対イラク戦争総合スッドレ(・∀・)Part.2
↑のほうで何回かA-10と出てきますが,何でしょうか?
【回答】
A-10 サンダーボルトU攻撃機です
近接航空支援(CAS)に特化した機体です
低空機動性と兵装搭載量の確保のため,直線翼を採用したり,排気温の低いターボファンエンジンをポッド式で採用し,さらに,地上からエンジンを隠すように尾翼を配置するなど,機体設計はCAS任務に徹底したものになっています.
参考
http://www2.odn.ne.jp/flip-around/military-aircraft/a10.htm
http://www.wpafb.af.mil/museum/research/attack/a6/a6-16.htm(英文)
名無しAPG ◆T8Jo8csczo :軍事板,2003/03/20
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A-10の特徴は,
・兵器搭載量がとにかく多い.
・戦車も倒せる30mm対地バルカンを装備.
・ジェット機なのだが,プロペラ機並みの速度.
湾岸戦争では戦車の攻撃で活躍しました.
開発の発端は,空軍が当時,陸上部隊を近接支援する適当な攻撃機が無かったからだそうです.
近接支援とは,つまり,近づいて見方の近くの敵を爆撃することです.
天敵は戦闘機です.
えICBM :軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
カチューシャロケットってなんでしょうか?
【回答】
地対地ロケットです.
面制圧用で車両搭載ロケットランチャーから,一台あたり20〜30発同時発射します.
登場は1941年にソ連軍が使用.
射程は短いですが,対歩兵用として安価で効果は絶大.
武装SSが捕獲して,コピー生産で使用しました.
ドイツ側のネーベルウーファと同クラスの兵器です.
一等自営業 ◆JYO8gZHKO. :軍事板,2003/03/20
青文字:加筆改修部分
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