c
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「Ver.5」
■○創作関連質問&相談スレ 63○■
目次
【質問】 現代イギリス軍について,参考になる書籍がありましたら教えていただけませんか?
【追記】 気に入ってくれた将官のヒキで少尉待遇で顧問等に呼ばれるとか.英軍側は平時であります.
【質問】 97式中戦車に四一式山砲を載せて突撃砲を作った場合,増加装甲や速度に何か問題が出ますか?
【質問】 WW2当時,重爆撃機だけ,護衛機なしで攻撃を強行するのは不自然でしょうか?
【質問】 戦車に搭載してあるサーマルビジョンで,家屋に隠れている人間を探知できますか?
【質問】 陸海空軍の現代兵器が一冊でわかる書籍ってないでしょうか?
【質問】 重機等は,機関砲などで蜂の巣にされたら爆発炎上するでしょうか?
【質問】 『ラピュタ』でゴリアテに煙幕張るシーンあるけど,フラップターのサイズに,アレぐらい濃密な煙幕を出す装置は積めますか?
【追記】 現代の小部隊について
【追記】 当初連合軍はヴィルヘルム2世を「戦争責任者」として連合国で裁判にかけるつもりだったのだけど……
【追記】 小銃で対空射撃
【追記】 米軍人の誰も彼もが好んで民間人の区別なく機銃掃射を行っていたというわけでも無いようだ
【質問】 野戦において,兵士が雨天を気にせずに銃撃戦を行えるようになったのは,いつ頃からでしょうか?
【質問】 紙製薬きょうの採用は,雨で射撃不能になりやすくしたのでしょうか?
【追記】 ヒグマは草原棲.全猟や狩猟界(廃刊したが)に狙撃自慢はうんざりするほど載っている.
【質問】 大統領が死にまくって,序列で言えば20番目くらいの大統領になっても,核攻撃の命令とかやっちゃうんですか?
【質問】 クロスボウを使った,800m先への狙撃は無理でしょうか?
【質問】 拳銃の構え方のみを練習する場合は,トリガーに指をかけても良いんですか?
【質問】 原子力空母って折角の超長期航海能力があっても,巡洋艦がそれに追随出来ないですよね.なら,戦艦級の原子力イージス艦を作って,それを原子力空母に付けるって構想はどうですか?
【質問】 海外に中継となる港湾が無い国なら,原子力護衛艦の必要性は出てくるのでは?
【反論】 中継基地が必須であるという事が,リスクになるのでは?
【質問】
どなたか宜しければ,現代イギリス軍について,参考になる書籍がありましたら教えていただけませんか?
現状では,兵器以外の面を解説した書籍が見つからないので・・・
【回答】
現代イギリス軍そのものについて書かれてる,日本語の本は残念ながら知らないので,Wikipediaの「イギリス軍」にある各項目から,英語の文献を当たるくらいしか方法を思いつかない.
役に立たず申し訳ない.
または英軍広報に,参考となる文献を聞くのがいいのではないか.
公表されているが,公刊されていない資料については,有料コピー・サービスもある.
日本語資料は日本人の手になるものを捜すと,英国人にとっては当然で描かれないネタが拾えるかも.
Mess Dressの存在とか.
イギリスが関わった,WW2以降の戦争や紛争で,具体的にどう戦ったか,また現場の雰囲気などについては
,以下のものが参考になるかもしれない.
アンディ・マクナブ「ブラヴォー・ツー・ゼロ」「SAS戦闘員」
ダン・キャムセル「SBS特殊部隊員」
リチャード・ヴィラー「戦場を駆ける医師」
堀元美「海戦フォークランド」
アルフレッド・プライス/ジェフリ・エセル「空戦フォークランド」
上3つは体験記で,タイトルから想像できる以外にも,色々なイギリス軍関連の話が出てくる.
基地の町に住んでる人たちの様子,一般部隊での勤務,兵士の家庭生活etc…
断片的ではあるが,読んで無駄にはならないと思う.
「戦場を駆ける医師」は面白かったな…
「もしもし,警察ですか?
アイルランド共和国の身に覚えがない送り先から小包が届いたんですが,ひょっとすると爆弾だったりするかも知れないんで,見てもらえます?」
(…最近多いんだよな,この手の妄想通報)
「なにか爆弾を送りつけられるいわれでも?」
「さあ…強いて言えば,夫が軍情報部の将校,息子がSAS隊員ですが,それでいわれになるかしら?」
光の速さで爆弾処理班がぶっ飛んできた.
普通に本物の爆弾だったとか.
軍事板,2011/01/02(日)〜01/03(月)
青文字:加筆改修部分
【追記】
82011/01/03(月) 08:41:58 ID:???
ハタチで士官,だが,前スレでも指摘のあった
「飛び級で士官学校入学資格を得て正規教育受ける」の他にも,
若くて取れる資格(船舶免許や法曹資格)を得て以下同文,もあるかも.
また,良い家柄に生まれ,若くして実績を上げ(大学教授になる,射撃乗馬チェス等のチャンピオンになる),
軍の学校に教官として努めるようになる,というのもいいかもしれない.いくら若くても偉い先生だ,下士官集会所で夕飯食わすわけにはいかんわけで.
両親とともに現地にいたが両親は殺され,本人も殺されそうになりつつ現地の民兵組織
(たとえば民主ソマ×ア自由海軍)で,ネルソン張りの能力を発揮して若い大佐になる.
英軍と交戦開始後すぐに人事不省になるが,指揮下の船は「迷わず突撃」し,本人は逮捕される.
が,未成年であること,当該事件の大半で意識がなかったことから重罪に問えず,短期の服役後,
気に入ってくれた将官のヒキで少尉待遇で顧問等に呼ばれるとか.英軍側は平時であります.
なにせ空母を売りに出す軍だから何があっても不思議じゃない.
92011/01/03(月) 19:56:31 ID:???
>>8
現代ならどんな天才でも,22歳以前に大学教授になるのは無理だし,
軍の学校が教官として採用する事も無い.
また,軍の学校の教官の中でも軍人身分を持たない文民ってのは普通にいるわけで,
軍の学校の教官だから即階級が与えられるなんて事も無い.
非軍属の射撃や乗馬やチェスのチャンピオンを,軍がそれなりの待遇で雇い入れるってことも無いよ.
軍事板,2011/01/03(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
史実の第2次大戦前夜の日本を舞台にした,仮想戦記を書こうと思っていますが,97式中戦車の回転砲塔の回転機構をオミットし,四一式山砲を載せて突撃砲を作った場合,三菱SA一二二〇〇VDを搭載している97式中戦車がベースでも,車体前面に50mmの装甲板を貼りつけ可能でしょうか?
あくまで歩兵支援のための兵器であると考えれば,走行速度が30
km/h以下になっても問題ないとしているのですが,何か問題がありますか?
【回答】
装甲は50mmにするんじゃなくて,+50mmか.
固定戦闘室となると,三式砲戦車が参考になると思うが,ここまで厚いとは足回りの負担が心配になる.
90式野砲から山砲への変更で,どの程度の重量軽減になるかはよく判らないが,同スケールの火砲砲身と比べると,多分300〜400kgくらいがいいとこで.
そして増加装甲の重量だけども,面積と厚さから適当に計算してみると・・・
戦闘室前面(三式砲戦車の操縦席部分から防盾上部まで,高さ約1.1m) 700kg
車体前面上部 720kg
車体前面下部 250kg
総計1670kgで,砲の差し替えも含めた全備重量は18.4t程だろうか.
独立サスペンションを追加したりして,改良したチヌでも18.8tなので,サスペンションそのままで厳しいのではなかろうか.
傾斜のきつい車体前面上部,被弾率の低い車体前面下部は,増加装甲を半分するとか,ドイツ突撃砲風に戦闘室の高さを抑える,なんかの工夫をしてみれば,説得力が増すかも.
軍事板,2011/01/04(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
WW2当時,本来なら十分な護衛を付けられるにも関わらず,何らかのトラブルで護衛戦闘機と合流できなかった場合,重爆撃機だけで攻撃を強行するのは不自然でしょうか?
43年後半あたりのラバウルを想定してるのですが…
このくらいの時期で,重爆だけでラバウル攻撃ってのは,変ですかね?
【回答】
43年後半だと少し時代が遅いが…….
実はWW2初期から中期ぐらいまでは,「戦闘機と爆撃機のどちらが空戦に強いか」で,ちゃんとした議論が成り立つほど,爆撃機,というか武装した大型航空機の編隊が輝いてた時代だった.
護衛戦闘機との空中集合に失敗した爆撃機が,自分達だけで…というのも,国を問わずよくあった話.
たとえば,WW2のドイツ爆撃の初期は,護衛は途中で帰らざるをえず,実質的に爆撃時は護衛なし.
勿論,酷い目に遭う事も多かった.
結局,技術と戦術の進歩もあって,機動性に勝る戦闘機の優位が証明されるんだが,そういう時代背景なので,理由さえちゃんとしてれば,そこまで不自然な状況ではない.
……が,それはアメリカや欧州の話なので,肉を切らせて骨を断つを好んだ日本軍なら,話は変わる.
もしそうなら,日本的な精神主義と理不尽を,理由にした方がもっともらしいかと.
軍事板,2011/01/06(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
戦車に搭載してあるサーマルビジョンで,家屋に隠れている人間を探知できますか?
【回答】
戦車のサーマルビジョンって別に,透視装置じゃないからなあ.
家屋内の熱源なんて,「人間がいる」のか「暖房がついてる」のか区別できるほどじゃない.
「林の中に人が隠れている」程度なら,周囲との温度差が大きいからはっきりとわかるにしても…
映画やゲームの表現では,家屋の壁を透過して,人間型の熱分布がはっきり映ってるけど,これは明らかな誇張表現.
現実には家屋の壁って,板一枚程度でできてるわけじゃないので,随分熱が遮断されてしまう.
あと,暖房で温まりきった室内だと,
「大きい熱源らしきものが動いてるけど,周囲の気温に溶けてシルエットがはっきりせず,どのくらいの大きさで,どこを動いてるのかよくわからん」
な事もある.
あと,ゲームではこんな感じだけど,
http://www.4gamer.net/weekly/sc_pandora/001/img/2-3.jpg
実際のサーマルビジョンってこんなもん.
http://excel.zuya.jp/DU.jpg
赤外線の強弱の違いを浮かび上がらせはするけど,温度を複数段階にわけで色付きで表示するのは,一部の民生用・医学用サーモグラフカメラで使う機能だ.
ちなみに2年くらい前に,防衛省の技研の研究発表会で,その手のものが「研究中」とデモだけしてたけど,壁にビタ付けしないと,中の様子がわからないものだった.
離れたところからというのはまだまだ,SFの話だなと思ったよ.
軍事板,2011/01/11(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
創作のため,ゲーム「大戦略」の兵器詳細を見て勉強中なのですが,詳細は簡単で構わないので,陸海空軍の現代兵器が一冊でわかる書籍ってないでしょうか?
【回答】
今の段階ならWikipediaで充分だと思う.
兵器,軍事,戦争あたりの項目に片っ端から目を通して,興味が湧いた物があれば,そのワードで検索するとか,挙げられている参考文献や外部リンクを読んでみるとか.
また,兵器図鑑のような物なら,探せばネット上にも幾つかある.
そういうサイトを回って読み込むだけでも,かなりの情報は得られる.
たとえば「Keyのミリタリーなページ」は,陸海空そろってるHP.
戦車は「戦車研究室」ってHPがある.
それぞれに,細かいデータや解説にばらつきがある事も考えられるが,複数の情報を突き合わせれば,一応納得出来る程度の精度は保てる筈.
どうしても気になるなら,そこから改めて文献に当たってみても遅くない.
とにかく「これ1冊あれば全てが分かる」などという便利な本は,無いものだと考えて調べていった方がいい.
「これ一冊」に拘らないなら,その手の兵器カタログは成美堂出版がよく出してる.
「世界の最新陸上兵器300」とか「自衛隊歴代最強兵器BEST200」とか,そんな感じで.
写真を豊富に載せていて,初心者にお勧めだが,基本的に褒める方向で紹介してるので,有名な欠陥や不評な点も,スルーされるか軽く触れられて流されてる場合が多い.
そこだけちょこっと注意.
また,軍事系雑誌は定期的に,それ系の特集を組む.
特に『世界の艦船』はそういう特集が大好きだから,海軍の兵器が気になるなら,チェックしてみるといいかもしれない.
内容が使い回し多いから,慣れてくるとうざいけど(笑)
航空系だと『Jウィング』は,記事の対象が外見やイベント寄りで,兵器のスペックや運用については『航空情報』の方がお勧め.
ただ,『航空情報』は,一つのテーマをじっくり系の特集が好きなので,一冊買って全部分かるという期待はしない方がいい.
なお,『航空情報』からは『世界航空機年鑑』というものが出ている.
退役したのは載ってないから,古本屋で古いのを探す必要があるが.
他には『軍事情報』(『軍事研究』の誤記か?――編者注)や『丸』があるけど,前者は現代兵器のカタログ的な特集はほとんどない.
後者は付録冊子の形で,そうした特集をすることがあるが,頻度はさほど高くない.
他に書籍では,戦車なら,『戦車謎解き大百科』が,入門資料として初心者にも分かりやすい.
航空機のカタログなら,講談社+アルファ文庫から雑誌連載をまとめた文庫が,世界の航空機シリーズとして,いくつかでてる.
まあ,第1巻の最強のジェット戦闘機(戦闘機以外も普通に載ってるが)が1冊あれば,あとは好みで買い足していくぐらいでいいかもね.
銃だったら,床井雅美の本買えばいい.
冷戦期の兵器なら,ミリタリー・イラストレイテッドシリーズ(光文社文庫)が,当時の雰囲気を生のまま感じられて面白い.
同じく冷戦時代の兵器を解説した『兵器メカニズム図鑑』は,簡単な原理もイラストで説明されていて,分かりやすい.
当時,構想されていた未来兵器も豊富に載ってるしね.
ただ言い回しが一々物騒なのが,受け入れられればだけど.
最後にWW2時代の兵器入門として,鉄板なのが光人社NF文庫の○○入門シリーズ.
戦艦なら戦艦,戦闘機なら戦闘機と,分野に分けて歴史と基本的な説明を,多くの具体例の解説とともに載せている.
軍事板,2011/01/17(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
現代のようにレーダー網が張られていない状況下で(戦略衛星なども無いとして),航空空母や陸上空母が有ったとして,実際役に立つ物,利用価値がある物なのでしょうか?
【回答】
数機単位でしか運用できないなら,レーダーの有無にかかわらず価値は無い.
運用可能機数1ケタでは,普通に基地作って飛ばすほうが効率いい.
30機以上を集中運用できるのなら,レーダーの有無にかかわらず価値はある.
80機以上ならなおよし.
とはいえ,陸上空母は地形の制約がでかいだろうし,基地ごと引っ越した方が,どう考えてもコストが安くつく.
航空空母は,そんなでかい飛行物体作るくらいなら,素直に戦略爆撃機や空中給油機作ったほうがよくね?となってしまうけど.
航空空母のほうは,高度な無線かそれに類する通信手段と航法手段が必須だろう.
互いに数百キロで飛行しつつランデブーしなきゃならんのだから.
それに水上と違って,航空も陸上も空母を作るには,ペイロードが不足する.
本体+艦載機とその乗員整備員+施設+消耗品(武器弾薬から燃料部品にいたるまで)積み込むのだから.
史実では空中空母はけっこう開発されてるけど,ベラボーにコストがかかる割に,わずか数機を運用するのしか作れなかったので,どれもポシャっている.
最も成功した――実験だけでなく実戦参加している――空中空母は,コレかな.
http://vvs.hobbyvista.com/Modeling/Tupolev/TB-3/Duffy/index.php
そこらへんの問題点に対する,嘘の付き方は,作者の腕の見せ所だろうな.
軍事板,2011/02/01(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
今書いてる小説で,主人公が働いてる工事現場が,武装勢力に襲われるシーンがあります.
それで,重機等が機関砲などで蜂の巣にされた後,爆発炎上するのは不自然でしょうか?
絵的に派手なシーンなので入れたいのですが,ディーゼルエンジンは引火しにくいそうですし.
【回答】
怪しい伝説(mysbusters)って番組で,よくモノを爆破するのだけど,ディーゼル油,プロパンは蜂の巣になっても引火,爆発しなかった.
ガソリンも発火条件が結構シビアで,銃撃くらいでは引火しなかった.
最近の建築現場は有機溶剤が減って,ほとんど水性になってきてる.
ただ,防水加工なんかでFRPを貼り付けるのだけど,これに使用するのがポリエステル樹脂,パーメック,アセトンといった有機溶剤系で,割と引火しやすい.
パーメックは白煙を上げて爆発するらしいけど,白煙までしか経験がない.
しかしガソリンなど気化性の燃料は,液体表面をうっすらと,気化したガスの膜が覆う事がある.
このガスは液体状態より,遥かに引火性が高いので,火花などでうまくこの部分に着火したことにすれば,偶然爆発したという演出は不可能でもない.
火災が続く状況で,タンク内部などをうまい具合に加圧し続けてやれば,爆発もおこる.
引火してすぐ大爆発は,燃料の霧ができるぐらいすごくエアロゾル化してたか,ニトログリセリン並にやばいものでもあったかすれば,なんとか.
うっかり満タンのジェリ缶に引火して爆発したときは,俺,吹っ飛んだよ.
満タンって言っても,大体9割位しか入らないから,残りの1割にガスがたまって…だと思う.
「1割程度で吹っ飛ぶの?」と思うかもしれないけど,火がつかなくなった100円ライターが爆発する(大気圧程度はガス入ってる)と,猛烈に運が悪かったら指が取れる程度の威力.
ディーゼルの場合も,ガソリンと違い揮発蒸気に引火するわけじゃないから,引火しにくいのだけど,火砲の攻撃のような高熱の炎を受けたときは,どっちも燃えるというデータがある.
ただし,低温の直火を直接突っ込んでも,酸素が足りないから,どんな燃料でも燃えない.
小火器程度では,すぐに火がつかないケースも多いだろうね.
というかだな,爆発させたいなら,屁理屈こねないで爆発させろ.
リアリティ(笑)にこだわるなら爆発させるな.
極稀にありうる,現実に爆発しうる条件を,くどくど説明して爆発させるのは下策.
現実にありうる事と,創作的リアリティは別の話だ.
軍事板,2011/02/05(土)〜02/06(日)
青文字:加筆改修部分
保留
【質問】
『ラピュタ』でゴリアテに煙幕張るシーンあるけど,フラップターのサイズに,アレぐらい濃密な煙幕を出す装置は積めますか?
【回答】
いろいろ条件が違いすぎるんで,直接的な比較はできないが,ブルーインパルスのT-4は,スモーク用にエンジンタンクを一つ潰して,325リットルのスモークオイルを搭載しており,地上静置状態でおよそ60分間の発煙能力を持つ.
これはあくまで演技用のスモークで,かつ,飛翔速度が上がるほど発煙時間は短くなるので,もとより単純計算はできないが,
325/60=5.4166..
1分あたり5.5リットル強の計算になるね.
ついでに,ブルーインパルスの演技時間は通例20分ほど.
ここから計算すると,1分あたり16.25リットル必要.
あとは自分で計算して.
劇中でフラップターがゴリアテ相手に,時間を稼いでいたと思われるのは賞味数分〜十数分程度でしかない
(パズーとドーラおばさんのフラップターが,砲撃くらって離脱
→破片にヒットしてドーラ気絶
→パズーが操縦
→おばさん復活
→シータ救出
までの劇中時間)
から,後はそれだけのスモークオイル搭載容量が,フラップターにあるかどうか,が焦点になるな.
なんにせよ,フラップターの性能がかなりオーバーテクノロジーなんで,その辺は積めているとしてもおかしくはない.
2892011/02/08(火) 19:16:58 ID:???
仮に高速飛行中に1分当たり5.5リットルのオイルで十分な煙幕を張れたとすると
10分間使用するには55リットルのタンクが必要になる.
タンクの形状が立方体なら一辺が40センチ弱のものが要求される.
1分あたり16.25リットルが必要なら一辺55センチ弱の立方体になる.
スモークオイルは機械油の一種なんで圧縮により容積を減少させる事は極めて困難.
また,フラップターは人工筋肉で羽ばたき飛行してるという設定だったと思うので,
これにプラスして燃焼用の装置,つまりエンジンが要求される.
常識的に考えて無理な数字ではあるな.
フラップターの翼面積と空虚重量の設定がわかれば
それ以上の計算も力学的にできるけど詳しい人いる?
できるなら揚抗比や人工筋肉とやらの熱効率も分かると嬉しい.
2902011/02/08(火) 20:11:19 ID:???
wikiより引用
フラップター
諸元 全長(m) 2.040
全高(m) 1.220
全幅(m) 7.200(翼展開時)
時速(km/h) 0-111(0-60ノット)[10]
最高速(km/h) 182(下部ブースター使用時)
航続距離(km) 218(無風巡航時)
つーかフラップターってエンジンの他に,羽ばたきを止めてブースターを使用したり
バッテリーに切り替えての無音飛行ができる(つまりバッテリー容量もある)そうだぜ
内部図解・図面が詳細に書かれた資料本も出版されてはいるようだけど…
あと,問題となる「シャルルたちのフラップター隊が煙幕でドーラ+パズー機を援護していると思しき時間」
を実際に映像の方で計測してみたが,3分もない(1分40秒〜2分10秒程度?)
2912011/02/08(火) 21:32:52 ID:???
おいおい,凄い数字が出てきたぞ…….
仮に迎角を6度とし標準的な揚力係数で飛行しているとすると
海面高度で時速111km(およそ秒速30.8m)をだすために要求される翼面荷重は
0.38 × 1.22500 × (30.8^2) = 441.59192(ニュートン/平方メートル)
翼面積は全長のほぼ半分の翼が2対あるので7.200×2.040とすると14.68800.
よって海抜0メートルで
441.59192 × 14.68800 = 6 486.10212
6 486.10212ニュートン は 661.398349 キログラム重
よって概算で6.6トン程度が要求される.
仮にパイロットが体重100kg重の屈強な成人男性だったとしても残りは6.5t.
もはやスモークがどうとかいうレベルじゃないが……,
断言しよう.時速111kmを出した途端
遥か彼方へ急上昇していく間抜けな海賊になりたくなければ
密度の低いスモークオイルなんて積むのはやめた方がいい.
2922011/02/08(火) 21:55:00 ID:???
>>291
それ以前に秒間何百回だか判らんような速度で羽ばたいてて
しかも城壁に接近しすぎて翼がぶつかってるのに
全く折れる事も歪む事も曲がる事すらせず,羽ばたき飛行を維持できている
(さすがにバランスを崩して墜落しかけていたが)フラップターの主翼の謎材質の方を
疑問に思え
2932011/02/08(火) 21:57:30 ID:???
>>292
材料は技術でなんとかなる可能性があっても
翼面荷重は物理法則からなとかしないといけない.
2942011/02/08(火) 22:03:36 ID:???
まぁ宮崎駿に細かい数字を提出して矛盾を指摘したとしても罵倒されて終了だろうな
うまくいけば一時間ぐらい芸術論語ってくれるかもしれないが
2952011/02/08(火) 22:04:55 ID:???
エンジンもそうだ
羽ばたきだけであれだけの大きさの(重量不明ながら)物体を飛行させるって…
現実的にそんなものはあの時代(産業革命ごろのイギリスらしき国)には絶対存在し得ないわけで
出力もさる事ながら,部品の耐久性…
確か,人工筋肉使ってるんだっけ?
オーバーテクノロジー過ぎて物理法則がどうのとか言ってるレベルじゃねーよ
ハチが飛ぶのと同じ原理で飛んでるし,軍事板で扱ってる範疇の様な一般的な航空力学が通用しないよ
流体力学も使って飛んでる状態だ
科学板の領域に足つっ込んでる
2962011/02/08(火) 22:10:10 ID:???
数字以前に使われてる技術が不明で現代科学の領域も超えてるから
「まあこの技術ならなんとかなるんじゃね?ならないって確証もないし」
状態
ゴリアテも計算する限りは謎の浮力で浮いている(現実的に考えたら浮けないはず)というし
水素でもヘリウムでもない,気嚢に何が入ってるのか全く不明なんだぜ
2972011/02/08(火) 22:13:24 ID:???
>>295
お前は何を言ってるんだ?
人工筋肉は普通に研究され少しずつ成果が上がってるのに物理法則がどうのこうの?
ベルヌーイの定理もクッタ・ジューコフスキーの仮定もナビエストークスの方程式も
流体力学の重要な成果なのに「一般的な航空力学が通用しない」?
ハチ類の飛行は近年急速に解明されつつあって
前縁剥離渦の形成と崩壊の連続で飛んでる事が分かってるんだが,
それってデルタ翼で重要な要素だぞ.
デルタ翼が軍事に関係ないという意見は初めて聞くが.
2982011/02/08(火) 22:15:46 ID:???
>>295
あのフラップターはドーラの旦那が開発した代物
ちなみに当時のドーラはシータに似てる
タンスの写真や設定書に若いドーラの写真が乗ってるんだ
・・・ああ,それなのに,それなのに
2992011/02/08(火) 22:20:03 ID:???
>>297
少なくともハチが飛んでる原理を計算するのは一般人が使ってるパソコンでは無理というか
計算ソフトの入手が必要です
また,人工筋肉も「フラップターと同じくらい羽を羽ばたかせられる現物」が存在してない
(作っていない)ために,検証も不可能
まあ羽ばたきだけで飛ばせるのにどのくらいのエネルギーが必要か,ぐらいの計算はできるだろうけど
結論:検証は無理
3002011/02/08(火) 22:21:41 ID:???
理論値の計算だけなら可能だろうけど,人工筋肉も羽ばたき飛行機も
フラップターの主翼の謎素材も現実には存在しない以上,
「あくまで現代技術の可能な範囲で再現」しようとすると柳田理科雄状態
普通は,そういう不毛なことはやらないのが賢い
3012011/02/08(火) 22:23:37 ID:???
ハチの羽根はしなるけど,フラップターのはしなってないからな
あんだけ頑丈なものがしなるわけないのは当然だが
そういう誤差を>>297は計算できんの?
できるならどうぞやってくれ
3022011/02/08(火) 22:31:47 ID:???
とりあえず>>290の証言を元に>>289の計算を修正するならタンクを3分程度,16.5リットルの容積にするわけだから
減った分,可能なんじゃね?とは言えるかもしれないな
翼面荷重とかさーそういうのの計算の前に,まずエンジン出力だよエンジン出力
出力さえあれば大抵のことは力ずくで解決できるんだからさー
俺としては「羽ばたき」だけであれだけ速度出して飛べてるんだったら出力面は解決していると見るべきだね
同じ技術使ってジェットエンジン製造に応用したほうが遥かにあの世界は発展するよってくらいに
3032011/02/08(火) 22:41:04 ID:???
あのね.根本的にね.
飛行物体は推力・抗力・揚力・重力の4つの力が釣り合ってはじめて定常飛行できるの.
>出力さえあれば大抵のことは力ずくで解決できるんだからさー
でたらめすぎる.
3042011/02/08(火) 22:44:29 ID:???
>>303
実際,出力で(正確にはコンピュータ制御で姿勢修整を常時繰り返す事で)無理やり飛ばしたり
翼を破損しても,出力で強引に飛んで帰ってきたり
出力さえあれば(一行目で述べた方法で)どんな形状の航空機でも飛ばしてみせると豪語したメーカーが
実在しますが?
3052011/02/08(火) 22:46:04 ID:???
ロケットなんか揚力は全く関係なく,ただ真っ直ぐ飛ばせる姿勢安定のためにしか付いてなくて
推力だけで飛んでるけど,れっきとした飛行物体だしな
3062011/02/08(火) 22:52:54 ID:???
>>304
F-16やF-15の片翼での帰還の事だろうが,
操舵の電子制御はエンジン推力とは全く関係ない.
そこから根本的に違う.
>>305
垂直上昇を定常飛行とは呼ばない.
3072011/02/08(火) 22:53:34 ID:???
低出力エンジンを複数積んでる方式だから一基でもエンジン停止すると墜落しちゃう航空機がある一方で
最後の一基さえ残ってれば,普通に保てるという航空機もあるそうですが
3082011/02/08(火) 22:55:17 ID:???
>>306
宇宙ロケットも兵器としてのロケットも垂直上昇などしておりません
不勉強
つーか推力無かったら揚力も発生せんのだぞ
3092011/02/08(火) 23:03:06 ID:???
>>306
推力足りなかったらそのまま失速して落ちちゃうところを
有り余る推力でカバーできたからこそ,姿勢制御して機体を維持し
飛んだまま帰ってこれるわけですが…
全く関係無いってのは暴論かと
3102011/02/08(火) 23:08:14 ID:???
とりあえず元質問>>285にそった回答するなら
「煙幕用のタンクを積んでも問題ないくらいのエンジン出力があれば,積めます」だな
フラップターを現実に作って飛ばすための計算式とかははっきり言ってスレ違いどころか板違い
エンジン出力に余裕さえあれば,零式も防弾できたし機銃をもっと積めたんだよ…
3112011/02/08(火) 23:27:11 ID:???
エンジン出力についてこだわってるやつは
定常飛行という言葉を検索するぐらいの知能を発揮したらどうだ?
あるいは揚力の公式でもいいよ.
L=1/2CLp(V^2)S
Lが飛行機の重量に等しいなら航空機は定常飛行できる.
推力を増やすと揚力Lは速度Vの2乗に比例する.
速度を増して定常飛行するには揚力係数を変化させるか(主に補助翼操作)
空気密度を減らすか(主に高度上昇)
翼面積を減らすか(可変翼の珍しい形)
しなければならない.
超基本.
3122011/02/08(火) 23:29:32 ID:???
>>311
質問と関係無い話に発展させたいなら主義主張板へどうぞ
3132011/02/08(火) 23:31:51 ID:???
>>310
重量的な問題での話か
容積的な問題での話か
で違ってくると思うぞ…
まあ最終的にはエンジン性能(出力およびエンジンそのもののサイズそして燃料タンク容量に関係する燃費)だが
3142011/02/08(火) 23:37:38 ID:???
>>311
どうでもいい事なんだが,どう見ても平たくて真っ直ぐでしかも硬くて薄いという
フラップターの主翼は,形状で揚力を発生させてるとは思えず
純粋に主翼を上下させる羽ばたきの力だけで浮き,推進してると言う事になるわけだが
それは一般航空力学がどの程度参考になるというんだ?
3152011/02/08(火) 23:48:19 ID:???
>>314
翼断面が平板でも揚力は普通に発生する.
鳥類や昆虫類の羽ばたきも揚力を発生させて飛んでいる.
どちらも航空機と同じ渦による揚力発生と同じ原理.
ただし小型昆虫だけはデルタ翼の高AOAと似た原理で飛んでる.
3162011/02/08(火) 23:50:10 ID:???
>>311
でも結局の所,最終的に物を言うのは推力を生み出すエンジンの出力だぜ
てゆーか推力がなければ揚力も発生せん
そして,一部の航空機や,ロケットやミサイルがそうであるように
推力だけで飛んでるのを姿勢制御で真っ直ぐ飛ばせているものが存在するし
エンジンの出力不足で機体の性能を発揮できなかった不遇の航空機は少なくない
エンジンさえあれば飛べるというのは乱暴にしても
エンジン(と出力)が無ければ,そもそも離陸すら出来ない,こっちこそ,基本・根本にして始原だろ
317 名前: ◆XdgIHnFrK. :2011/02/08(火)
23:52:57 ID:???
>>315
はいアウトー
昆虫類の羽ばたきは羽がしなる事によって発生してますが
フラップターの羽根はしなりません
そして,航空機はエンジンが推力を,翼が形状によって揚力を生み出してますが
フラップターは推力と揚力を「羽ばたき」だけで同時に発生させてます
昆虫の羽根に比べて可変しないフラップターの主翼が,飛ばすのに物凄い難易度が高いってのは
ちょっと頭を使えばわかるものなんですけどねえ?
3182011/02/08(火) 23:55:39 ID:???
だからあの世界の人間が1.7mサイズだという記述がどこにある?
成人男性が17cmくらいのサイズならフラップターもゴリアテも余裕で成り立つよ
3192011/02/08(火) 23:56:45 ID:???
フラップターのそれは航空機といってもジェット機やターボプロップ等とは違って
ヘリコプターのそれに近いと見るべきだよな
フラップターの上下運動に対してヘリのローターは横回転だが
3202011/02/09(水) 00:00:39 ID:???
しならない物質など,存在しない.
しならない場合,根本が亜光速でも先端の速度が光速を超えてしまう場合が考えられる.
3212011/02/09(水) 00:03:37 ID:???
>>320
しなるだけの速度に足りてなきゃ,しならないし
しなるより先に展性や剛性が足りなくて,割れるかするだけ
3222011/02/09(水) 00:07:29 ID:???
少なくとも「しなり難い」という一点だけで,揚力を発生させるより
出力でカバーしている割合の方が大きくなるのは自明の理だと思う
発生する揚力が足りないならどうしようもないわそりゃあ
3232011/02/09(水) 00:12:22 ID:???
>>316
高速で飛ぶAAMは主に胴体で衝撃揚力を発生させて飛行している.
つうか超音速流れの中では亜音速と同じ原理の揚力は発生しない.
そしてだれも推力がいらないとかいってない.
>>317
ttp://www2.nagare.or.jp/jscfd/j-jscfd/123/p123-4.pdf
渦揚力だよ.羽のひねりとか単純なものじゃない.
あと,羽ばたきによる飛行は翼で得た斜め上向きの空気力をベクトル分解して飛んでいる.
空気力はプロペラ機のプロペラやヘリコプターのローター,固定翼機の翼と同じ原理で発生する.
分からなければ調べてこい.
3242011/02/09(水) 00:12:46 ID:???
だからさあ,>>300を読み直せよ
技術も素材も現代科学の範疇に当てはまらないものを使用している限り,
現代の航空力学なんぞ微塵も通用しないんだから
3252011/02/09(水) 00:15:51 ID:???
>>323
とりあえず,フラップターの主翼くらい硬くてしなり難いものが昆虫と同じように飛べるかどうかだけ
検証した上で,
元 質 問 に 関 係 あ る 話 だ け を し て く れ る か ?
3262011/02/09(水) 00:20:58 ID:???
羽根の原理に拘りすぎてるアホは何がしたいんだ
質問は「煙幕発生装置を積めるのか?」であり
焦点となるべきはエンジンの出力的な問題で余分な重量を積載できないのか,できるのか
またはエンジンや燃料タンクなどの容積的な問題で余分なタンクを積載できるか,できないかだろ
フラップターが飛行可能であるかどうかとかは全く関わりの無い話だ
ウンチクが垂れたいだけなら軍事板じゃないところでやってくれ
3272011/02/09(水) 00:23:11 ID:???
>>324
ならせめて「現代の航空力学」を説明してからにしてもらおうか.
応用じゃなくていいよ.基本中の基本でいい.
完全流体の一様流中に斜めにおかれた平板に
クッタ・ジューコフスキーの仮定を適応した場合の循環の発生をな.
まさか「現代の航空力学」を全く知りもしないのに
「微塵も通用しない」と断言したわけじゃないんだろう?
3282011/02/09(水) 00:26:36 ID:???
>>327
通用するというなら,フラップターが飛べるという検証を確実にやってからするべきで,
それを続行するならスレからご退席願おうか
どうでもいいから他所でやれ
お前みたいに質問おっぽり出して自己満足したいだけの講義をし続けるアホは結構ですんで
3292011/02/09(水) 00:29:28 ID:???
>>327
じゃあさっさと「天空の城ラピュタ」内の描写から検証しうる限りの
フラップターの飛行原理とそれに使用されている技術を完全検証して,
あれらが現代技術でも飛行可能であることを証明してください
正直,エンジンも主翼材質も架空の存在が,現代の航空力学に当てはまると
証明できるわけがありませんっていうか
証明できるつもりなのか?と逆に訊きたい
3302011/02/09(水) 00:29:31 ID:???
>通用するというなら,フラップターが飛べるという検証を確実にやってからするべきで,
実際飛んでるんだから飛べるんだろ.
それに無理矢理屁理屈をつけるのが科学考証だ
3312011/02/09(水) 00:32:51 ID:???
>>330
>実際飛んでるんだから飛べるんだろ.
アニメの中の世界は「現実」でも「実際」でもねーよ
馬鹿だろお前
アニメの中で飛んでるから,飛べることにしていいっていうなら
別に現実の航空力学からの検証なんかする必要なく,
「エンジン出力に余裕があれば煙幕用のオイルタンクは,劇中描写どおり積めている事になる」でFAだ
何のために>>291で計算おっぱじめたのか全く意味がわからねーよ
3322011/02/09(水) 00:37:06 ID:???
ttp://fluid.mech.kogakuin.ac.jp/papers/2004/A101089.pdf
ほれ.翼根のひねりだけで発生する揚力と単振動との比較.
まあ実際問題,あのままのデザインはともかく
剛体翼による羽ばたき飛行そのものは理論的には可能だろうな.
平板なら揚力曲線が緩やかだから気を付けるのと
タンデム翼なんで前縁渦の干渉を制御するのは大変だろうし
能動弾性翼の方が効率的だろうが.
3332011/02/09(水) 00:37:44 ID:???
>>329
どれだけ証明したとしてもアニメの中のものは架空の存在でしか無いから
その証明すら,「想像した世界の中のもの」でしかないつーか証明のしようが無い
現実にアニメの中の物体を作っても,それは「現代技術で再現した」にしかならない…
架空の存在と現実の存在は完全に同一であるという証明がまず出来ないんだからなあ
3342011/02/09(水) 00:39:50 ID:???
他所でやれってのが理解できてないのかクソボケ
3352011/02/09(水) 00:45:00 ID:???
飛んでるんだからその作品中では飛べるのだ.
それに我々の物理法則が通用するとは限るまい?
魔法の力で飛んでるかもしれないじゃないか.
あるいはすごく小さいとか.
3362011/02/09(水) 00:52:41 ID:???
プライドだけ無駄に高い人を理論的に論破すると余計に収拾がつかなくなるいい見本だね
だめだよ戦の勝ちは六分の勝ちをよしとしなきゃ
逃げ道なければ火病るしかないじゃん
3372011/02/09(水) 01:00:56 ID:???
>>332
なんか結局,「効率の悪い飛び方になる主翼を,エンジン出力でカバーして飛んでいることになるでしょう」
になってしまう気がするんだが,気のせいか?おいw
>>336
理論的に論破以前に質問者への回答はどうした
全く脱線ばかりで,プライドだけ無駄に高い馬鹿が自分の知識をひけらかそうと
関係無い演説を始めただけにしかなってないと思うんだが
3382011/02/09(水) 01:07:33 ID:???
回答は>>288か>>290でほぼ終わってて
あとは計算好きの高知能倒れさんが延々とスレ違いな主翼の翼面荷重の計算を
スレに書き込むだけだったと纏めたほうが正解かも
内部構造や容積が不明だからなんとも言えんが,○分程度の煙幕を放出し続ける程度のタンクなら積めてるんじゃね?で済む話だしな
3412011/02/09(水) 01:24:21 ID:???
羽ばたきで飛ぶ航空機を作れるほどの基礎理論や技術が産業革命前後のあの世界に存在するの?とか
飛べる理論値はともかくとして,主翼の制御とかどうやってんの?
初歩的なコンピュータもないのに,完全マニュアル?とか
そもそもどんなエンジン使ってるんだよ,出力とエンジン本体の重さは飛べるだけのものに釣り合うのか?とか
あんだけ高速運動してて部品の耐久性は?実際の整備運用に関わる問題は?とか
エンジンもそうだけど,どんな燃料使ってるんだ?コストは?とか
問題は山積みなのに翼面荷重の部分だけ熱心にされましても…
彼は航空力学太郎とでも名付ければいいんだろうか
3422011/02/09(水) 01:42:39 ID:???
材料工学的な分野から言うとあれだけ羽ばたくと
間違いなく色んな部品が疲労でぶっ壊れるわ
振動で吹っ飛ぶは継続して飛ばすことが難しいので
いくら理論的には羽ばたきでも飛べる>>332って言われても
理屈倒れにしか思えない.
3432011/02/09(水) 05:51:13 ID:???
いい加減にしろ柳田理科夫ども
軍事板,2011/02/08(火)
青文字:加筆改修部分
【追記】
3662011/02/10(木) 18:42:32 ID:???
>>363
とりあえず銃器のカタログ的なものを求めているなら,日本語版Wikipedia.
銃器の説明に登場作品が書いてある.
また,MEDIA GUN DATABASE というサイトでは創作作品に登場した銃器に絞って説明してある.
但しネット上のソースは鵜呑みにせず,気になったものは他の資料と突き合わせてチェックするようにした方がいい.
現代の小部隊については,あまり知識の無い段階から戦術云々を勉強するより
体験記やルポ,ノンフィクションみたいなものから入るのがいいかもしれない.
というわけでお薦めはこの辺.
「ブラヴォー・ツー・ゼロ」アンディ・マクナブ
「ブラックホーク・ダウン」マーク・ボウデン ※同名映画原作
「ホース・ソルジャー」ダグ・スタントン
「ネイビー・シールズ」ミール・バフマンヤール クリス・オスマン
「現代の傭兵たち」ロバート・ヤング・ペルトン
「ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記」常岡浩介
予算的に問題があるようなら,図書館を利用するとかなり便利かつ楽になる.
気になるものはどんどん借りて,まず読んでみてから改めて手元に置いておきたいものを購入すればいい.
軍事板,2011/02/
青文字:加筆改修部分
【追記】
4072011/02/13(日) 18:09:21 ID:???
>>401
WW1のドイツを参考にすると
当初連合軍はヴィルヘルム2世を「戦争責任者」として連合国で裁判にかける
つもりだったのだけど紆余曲折のすえ
1.人道,法規,慣習に対する違反及び防止を訛ったことに対する罪
2.中立侵犯行為
3.戦争惹起者としてではなく戦争行為そのものを裁く
ってふうに講和条約で締結される.
戦勝側による事後の法による訴追はこんな感じ
ところがヴィルヘルム2世を亡命先のオランダ政府が引き渡さなかったので
裁判が不成立うやむやになっちゃう
じゃドイツはどうしたかというと戦争犯罪者の引渡しを拒否して自国で裁判を
行って裁いている.
こっちは国内法による事例
軍事板,2011/02/
青文字:加筆改修部分
【追記】
4422011/02/14(月) 21:13:31 ID:???
>>431>>437
戦闘機では無いがグロースドイッチュラント師団写真史(大日本絵画)という本
に上空を通過する敵飛行機(連絡機っぽい)に小銃を向けている歩兵部隊の写真が
あったのは覚えている(本は引越しの際に処分してもーた).
なので撃墜できたかどうかはともかく装甲の無いor薄い軽飛行機くらいならば小銃でも
「理論的には」対処可能だろう.
確か99式小銃には,『対空射撃』に使え無い事も無い起立式リア・サイトが
用意されていたりしてたので低空に下りてきた飛行機を威嚇する目的くらいは
あったのかもしれん.
99式小銃で飛行機を射撃する際には集団で一目標を射撃するように指導していた
という話も聞いた覚えがあるよ.
まー敵機の機銃掃射の邪魔をするとかの気休め程度にしかならんけどなー.
4652011/02/15(火) 21:16:23 ID:???
PPsh41だと,逆に爆撃機の爆弾倉にびっしり搭載して斜め下を掃射するものが試作されてるくらいだから.
弾幕張れれば威力は二の次なんだろうか.
4692011/02/15(火) 21:40:44 ID:???
フォークランド紛争の真っ最中
CIWSのような機関砲を持っていなかった英海軍は,
アルゼンチン空軍の超低空攻撃に対処するために
手空き水兵全員甲板に並べて,ありとあらゆる携行全自動火器を撃ちまくる
という手を使った.
曳光弾を多く混ぜていたのも手伝って,
ア空軍P「ものスゲー量の弾丸が,全部自分に向かって飛んできてるように思えてマジ怖かった((((
;゚д゚))))」
てな感じで本気でビビってたようだ.
4842011/02/17(木) 04:06:17 ID:???
>>480
対抗手段が無くて一方的に機銃掃射されるって状況は
物凄く怖いみたいな記述戦記物でもよくあるし
気休めでも小銃やらで対空射撃法を一応は考えるってのは
実用ってより士気を考慮してなのかも…
そりゃ無理なことくらいみんな分かってるだろうけど
対空兵器がないと撃たれっぱなしですどうにもなりません
って軍が公言するよりはマシだろう.
4862011/02/17(木) 18:23:12 ID:???
遅レスだが,短機関銃の対空射撃は時代によってやるかやらないか変わる,と思うけど間違いかな..
1940年代初頭までなら,航空機も布張りが結構あったから,短機関銃でも効果があったと思うけど.
それ以降になると,金属製で防弾性良好,10mm未満の機関銃弾なんかそんなに怖くない,という航空機が主流になる.
そうなってくると,下手に対空射撃を撃つと砲爆撃の目標に逆になりかねないから,威力のない短機関銃で対空射撃なんて止めた方がいい,となると思うのだけど.
確かに実用より士気の面も考慮しないといけないと思うけど,それで損害が逆に増えたら目も当てられないことになると思うけど.
PPshの対空射撃の記事を読んで,これが計画開発された時代って,布張りで防弾性のない航空機がまだまだ飛んでいたよな,と思ったもので.
4892011/02/17(木) 20:17:52 ID:???
結論
対空射撃はSMGだろうが,ピストルだろうが,
なんだろうが,とりあえず行う.
これは敵を撃ち落とそうとしているのではない.
ビビらせいようとしているのだ.
軍事板,2011/02/
青文字:加筆改修部分
【追記】
5012011/02/18(金) 01:31:47 ID:???
>>500
それ以前に米軍機は軍人民間人問わず機銃掃射しているので
相当に恨みを買っており,条約とか知っててもあえて無視されただろう
ただし,機銃掃射をする航空機側からは地上に居るのが戦闘員なのか民間人なのか
区別するのは難しく,それっぽいから撃ったという言い訳は通るし,
降下してきた米軍機のパイロットの表情が視認できるほど近づいてもうだめだ,と思ったら
パイロットが「あっ!」という顔をして急上昇し,撃とうとしていたのが女・子供だと判明したので
慌てて中止したのではないか,という体験者の証言もあったりするので
米軍人の誰も彼もが好んで民間人の区別なく機銃掃射を行っていたというわけでも無いようだ
軍事板,2011/02/
青文字:加筆改修部分
【質問】
野戦(多少は野戦陣地を構えている場合を含みます)を決意する際,兵士が少々の雨を気にせずに銃撃戦を行えるようになったのは,いつ頃からなのでしょうか?
ナポレオン戦争の架空の会戦を舞台にした,創作小説のプロットを友人が議論しているのを,聞いていて思いました.
ナポレオン戦争において,墺軍が野戦陣地を構えているのに対し,ナポレオン率いる仏軍が,雨により墺軍が射撃不能になったのに乗じて奇襲を行い,白兵戦により勝利する.
このプロットを書いた友人は,
「雨が降ったらこの頃のマスケット銃は射撃不能になる.
実際,戊辰戦争や清仏戦争において,ライフル銃でも雨で射撃不能になって敗北を喫した例が多々あり,雨を気にせず射撃できるようになったのは,金属製薬莢が普及した以降.
日本でいえば,西南戦争の政府軍が装備したスナイドル銃とかじゃないと無理」
と言いました.
それに対して,
「日本でも戦国時代から,火縄銃が雨で射撃不能にならないように覆いをかぶせる等,雪や雨の対策は世界各地で講じられている.
欧州諸国の会戦においても,雨が降ったからにらみ合いを続けたというのは,読み聞きした覚えがない.
戊辰戦争や清仏戦争の例は,湿気に特に弱いシャスポー銃や,雨対策を怠った火縄銃だからこそ起きた例で,この頃のマスケット銃は少々の雨なら射撃可能」
と,別の友人は反論しました.
私にはどちらが正しいかわからないのですが.
本当のところ,どちらが正しいのでしょうか?
【回答】
ナポレオン時代なら,フリントロック式が登場してるから,「少々の雨」なら大丈夫.
でもフリントロック式は高価だから,配備が完全じゃないとか,信頼性の問題であえて使ってないとか,その時代だったら使用して当たり前,な装備ではないから注意.
また,この時代の火薬には湿気りにくくなる工夫がなされているため,(少なくともヨーロッパでは)雨で湿気り
やすくはなっても,使いものにならないということはあまり無い.
それよりも,火薬を雨粒が直撃することのほうが問題.
正直,反論の方が弱いと思うよ.
だがプロットは,それに輪をかけて変だ.
守っている方が,圧倒的に雨対策を講じやすい.
動きが少なくていいんだからな.
できるだけ動かず,銃を濡らすリスクを犯さず,傘のような何かとか,覆いのようなものを銃の上にかざすだけでいい.
攻め手の方が,銃を持って動かなければならない.
それだけ機関部を,着火部を雨にさらすリスクが大きい.
さらに言えば,大雨で足元が緩めば,突撃速度も鈍る.
戦場のの神様というべき,砲兵は?
砲兵だって,銃と同様,守って動かない方が,雨避けの対策を講じやすい.
もっと言えば,ワーテルローの会戦で攻め手のフランス軍が,攻撃開始を遅らせたのは,砲兵の展開ができないことを危ぶんだからったよね.
白兵突撃頼みの仏軍の奇襲が成功するなんて,オーストリア軍がよっぽどアホアホじゃなきゃむりだよ.
軍事板,2011/02/25(金)〜02/27(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
休日を利用して,雨の中でも射撃ができるようになったのがいつ頃なのか調べたけど,よくわからなくなってきました.
18世紀のカロデンの戦いは,豪雨の中で行われましたが,マスケット銃は射撃できたみたいです.
また,吹雪の中で行われた18世紀のナルヴァや19世紀のアイラウでも,マスケット銃は射撃できたみたいです.
となると,フリントロック式が採用された時代以降は,雨や雪の中でも射撃可能なように思えるのですが.
戊辰戦争や西南戦争だと,雨で射撃不能になったという話が出てきますし.
紙製薬きょうの採用により,雨で射撃不能になりやすくなったと考えるべきなのでしょうか?
【回答】
重要な要素が,欧米と日本では異なる.
日本はケッペンおよびガイガーの気候区分などで見れば,温暖湿潤気候にあたるが,カロデンの戦いはスコットランドで行われた戦闘だ.
スコットランドの気候は西岸海洋性気候で,こちらは日本に比べて夏はさほど暑くならず,比較的涼しい.
つまり夏場になっても然程湿度が上がらず,火薬のコンディションが比較的良好な状態に保たれやすい(湿気ないというわけではない)というのを,忘れてはいけないと思う.
その面で日本は,高温多湿な気候なので,黒色火薬の保管・管理においては不利だし,通常の状態でも火薬が多少は湿っている可能性すらあるのに,そこに雨が加われば,余計に不発率は上がるだろう.
まして,戊辰戦争は内戦だから,各種交戦勢力の保管している弾薬の管理状況が,徹底していたとは言い切れない.
火薬そのものの質にも問題がある場合もあるだろう(製造段階での不備や劣化).
あと,雪にしても実際は,雨天時ほど湿度が上がらないこともある.
元々乾燥している火薬に,多少湿度が加わっても不発率は,なんとか使える範囲で留まる欧州とは違う,日本独特の環境におけるデータもあるというのは,頭の隅に置いておくべきではなかろうか.
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/32/World_Koppen_Map.png
ケッペンおよびガイガーの気候区分にしたがって作られた気候図
軍事板,2011/02/28(月)
青文字:加筆改修部分
【追記】
6872011/03/05(土) 23:07:28.79 ID:???
ヒグマは草原棲.全猟や狩猟界(廃刊したが)に狙撃自慢はうんざりするほど載っている.
爆散でいいのならアナタの「銃火器」の定義次第.12.7mm,14.5mm級を
「体の一番大きく見えるところの中央」に当てれば殺せる.1kmってのは反撃を恐れず撃てるから
シューター有利な距離だし,腕がよいなら308.winや30-06でもいける.今時のシューターはもう少し
お上等な弾丸を選ぶことが多いようだけれど,流行り半分.
信管が作動すればゾウは消し飛ぶ.
しなかった場合・・・トラックのドア+人を貫通するぐらいだとRPG象になる可能性は否定できない.
着速が遅いと,ゾウを転ばせるのに消費されて深く刺さらないかもしれぬ.
信管の感度についてはどなたかよろしく.
6992011/03/06(日) 16:59:52.20 ID:???
>>694
オリジナルRPG-7は時限信管のはず.
コピー品の中国製や第三世界製のはそんなのは付いていなかった.
まあ,どうでもいいんだけどね.
陸生大型哺乳類をただ殺すだけなら重機関銃とか対物ライフル
で十分.携帯性を考えれば>>681のように弾丸を変えるとか
いかようにも方法はある.
まあ,専門のハンターとかその道の人に頼むのが一番じゃないの.
7002011/03/06(日) 17:14:08.17 ID:???
>>675
まともな話そういった軍用武器を持っているのって軍隊や準軍事組織
である可能性があるだろ.
普通のヒグマやバイソンは十数人以上の人間がぞろぞろよってくるなら
1kmもあったとしても匂い等で接触を回避して逃げ出すよ.
密猟者なんかは少数で近寄って野生動物を殺すんだから.
野生動物保護のレンジャーに見つからないように少数で侵入する奴は
対戦車ロケットなどは使わないし,爆散させる必要も無い.
今回の質問は動物の商品価値は問わないとしているけれどそれでも
対物ライフルか軽・重機関銃程度でも阻止できる.
野生動物からは普通人を積極的には襲わないし.
空腹が酷いとか,子供が近くにいるからとか,冬眠に失敗したとか
近すぎてとっさに威嚇行動をとるとかなら別だが1kmも距離があるとは
いえこっちが先に見つけているなら熊に対して威嚇射撃すれば
あっちは逃げてくよ.
ぶっちゃけエゾヒグマに対して非鉛弾の組み合わせでも急所に
当たれば倒している.
軍事板,2011/02/
青文字:加筆改修部分
【質問】
HODみて不思議におもったんだけど,大統領が死にまくって,序列で言えば20番目くらいの大統領になっても,核攻撃の命令とかやっちゃうんですか?
【回答】
やる.
エネルギー省長官あたりかの台詞にあるとおり,順位を継承し続けるし,ちゃんと個別の命令コードと,確認コードを記載した封印カードの持参をもとめられる.
核ミサイル発射命令機構と通信手段を持った,黒革のカバン持ちが,可能な限りつきまとうが,こっちはまあ,そんな代替がない.
それとSIOPの英文wikiに,今の目安が書いてあるよ.
2003年にOPLAN 8022.のちにCONPLAN (contingency
plan) 8022と改名されている.
基本が対ロシア核攻撃.
現在は対中国戦も含めた,CONPLAN 8044に改組中.
軍事板,2011/03/09(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
クロスボウを使って,800m先に矢文を打ちこむ話を書いたら,そんなに飛ばないよ,と言われました.
確かに,特定の目標を狙撃したりするなら,100m程度が限界だと思いますが,単純に木の板に矢じりの先が突き刺さるだけなら,中世欧州のクロスボウでも800m程は飛んだと思うのですが.
もちろん,クロスボウを引くのに,脚を始めとする全身を使用する,連射がしにくい大型のクロスボウにはなります.
本当のところ,無理な話なのでしょうか?
【回答】
無理.
矢というのは飛んでいる最中で,もかなりの空気抵抗と横風を受けるので,目標のどこに当たるかも分からんし,そもそも突き刺さるほどの力も無くなる.
目標となるのは,かなり大きな建造物ややぐらのような物になるだろうけれど,突き刺さる程ではない.
ロングボウの類でも,その弾道はかなりの山形で,なんとか届くかどうか.
弓に夢を見すぎだ.
クロスボウ系の弾道は直線的なので,比較的近距離の目標を狙うことを目的としている.
狙撃に使えるように作られた物もあるけれど,そんなのでも800mも飛ばんよ.
投石にも使えるような,攻城向けの石弓(バリスタ)でなら可能かもしれんが,突き刺さるほどの威力はまず無いだろうな.
そもそもバリスタの弾道は,直線でやはり風の影響を強く受けるので,800mも先から,ある程度の大きさがあるとはいえ,木の板に向けて撃っても当たるかと言えば,かなり怪しい.
元々バリスタは,敵兵士や馬などの目標に向けて射撃するように作られている.
つまり,相手の顔もしくは頭が判別できる程度の距離から,発射して使う物だ.
実際,ローマ軍が紀元70年ごろにエルサレムを攻略した際に,バリスタが使われていて,後になって発掘された人骨の頭蓋骨には,バリスタから発射された矢が貫通している物も見つかっている.
完全な創作で,「当たったことにする」くらいなら別だが,何かしらデータを出していたり,調べが付くような兵器を出してしまっている場合,そういう風な突っ込みや批判を受けるのは当然だと思いねぇ.
あと,バリスタの射程くらいは検索すればすぐ出てきてしまうので,駄々をこねてもあんまり意味は無いよ.
http://www3.ocn.ne.jp/~mknight/AoE/aoe_html/machine.html
このサイトによると,バリスタの射程は頑張って420mだそうだ.
800mは無理だな.
――――――
バリスタ
エネルギー源 : ねじり束(2本)束直径 7.6cm
モデル : アーム 61cm
発射体 : 1.1kg槍 / 4.5kg槍
射程 : 274m / 365-420m
――――――
クロスボウによる長距離狙撃の描写は,聖騎士スパーホークものを読んでみるといい.
うまい嘘の付き方のお手本.
ちなみに,中世やルネッサンス期の大砲の射程も,大型投石器と大体同じくらいか,より短い射程を持っているので,大砲で手紙を打ち出すのも意味は無い.
現代の人間の感覚と当時の人間とでは,800mという距離に対する認識が大きく違うし.
前近代で800m先にものを飛ばすなら,固体燃料ロケットだろうなぁ.
何の意味で開発したか,理屈をこねるのが面倒だが
そもそも大事な文書を飛ばすと,途中で失速して落ちたりしたら,敵や第三者に文書を盗まれたり,見られたりする恐れがある.
捕虜に手紙をもたせて解き放ったほうが確実.
念の為に聞くけど,恋文じゃないよね?
軍事板,2011/03/18(金)〜03/21(月)
青文字:加筆改修部分
保留
【質問】
拳銃の構え方のみを練習する(発砲はしない)場合は,トリガーに指をかけても良いんですか?
撃つとき以外は引き金に触るなと師匠に教わりましたが,それでは構える練習も出来ない気がするのですが.
【回答】
アメリカで,銃の構え方の練習する時に,実銃使う必要無いだろうと,ずっと指鉄砲で銃の抜き取り・構えの練習をしていた警官が,いざ実戦の時に強盗に指鉄砲でホールドアップしてしまったと言う,笑えない笑い話が「『人殺し』の心理学」にあったな.
(因みにその強盗はあまりの警官の迫力に怯んで,その指鉄砲によって武装解除されたそうだ.
当然,以後その警察署では,実銃を使って訓練をするようになった)
他にも,訓練の時の癖が,そのまま実戦で繰り返されると言う事象が多発した
(リボルバーで撃ち終わった薬莢を,その場に捨てずにご丁寧にポケットにしまう,
徒手格闘で犯人から奪った拳銃を,犯人に返してしまうetc)
んで,最近では実戦同様の訓練が推奨されているね.
その意味では,引き金に指をかけるほうが適切だと思う.
当然,構え方の練習なら弾薬は抜いて行ってね.
(弾薬を装填したままで構え方の練習をしなければならないという,謎の慣習を守らなければならないのなら,その師匠とやらが仰る通り,指をかけないほうが安全だろう.)
8602011/03/26(土) 18:54:05.01 ID:???
>>858
引き金に指をかけないのは,訓練だろうと実戦だろうと
撃つべきでない時に間違って引き金引いてしまう類の誤射を防止するため
むしろ,常に引き金に指をかけてる訓練してるほうが「癖」で危ない
ちなみに実際の「撃つ(撃発させる)」練習ではちゃんと引き金を引くところまで行うし
構えの練習とは別個
8612011/03/26(土) 19:00:09.55 ID:???
別な言い方をすると
「撃たない時は引き金から指を外し,撃つ時は引き金に指をかける訓練を身に付かせる」
実戦であれシューティングレンジ内であれ,銃を持つ者は指揮者や統制官の指示・許可なしに
撃発してはならないので,撃てという指示があるまで指はかけない
(あらかじめ,撃っていいという許可が出ている場合はともかく)
8622011/03/26(土) 22:23:27.34 ID:???
>>861
軍隊の小銃小隊の兵士ならその通りだと思うけど,
警官の場合はまた別じゃないか?
警官が銃を抜く場合は大抵の場合は相手が武装していて
且つ緊急の状態で,警官が自分の判断で発砲しなきゃならない.
特にアメリカや南アフリカの警官のような犯罪者が武装しているところじゃ
>>858のやり方でやっていないとやってられん.
(だからこそ誤射とか多いんだけどねぇ)
>>855がどんな目的で師匠とやらに銃の扱い方を指南されているかは
分からんが,少なくとも上で書かれているように状況や目的によって
銃の扱い方は変わってくる.
指先一つで人の命を奪う非常に危険な武器だからこそ,
平和な内にと自分は何のために訓練を受けているのか
じっくりと考えることをお勧めする.
8632011/03/26(土) 22:48:52.84 ID:???
>>862
一般…というか州・市警察はどうだか詳しく無いが
少なくとも米国SWATの銃の訓練でも軍隊と同様,撃たない時は指をかけない
あと,厳密に言うと「自分の判断で発砲」っていうのも,あらかじめそういう「許可」が下りるんで
最初から許可なしにそれぞれの判断や裁量で発砲していいって事は,南アフリカとかぐらいのはず
要するに「○○の時点からは自己判断で発砲せよ,後は中止の時以外指示しない」っていう一種のROEがあるわけ
という蛇足的な横合い補足
8642011/03/27(日) 15:45:04.24 ID:???
便乗というか,コルトSAAとか1911とか,シングルアクションの拳銃で,撃鉄を上げずに引き金を引くと
どんな感じがするんだ.そもそも引けない?
8652011/03/27(日) 15:48:55.93 ID:???
引いても無反応だよ
カチャって感じも無いし
8672011/03/27(日) 17:53:43.85 ID:???
”引けるけど”引いても無反応だよ
が正しかった
意味の無い文章になってた
軍事板,2011/03/26(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
原子力空母って折角の超長期航海能力があっても,巡洋艦がそれに追随出来ないですよね.
なら,戦艦級の原子力イージス艦を作って,それを原子力空母に付けるって構想はどうですか?
原子力空母用に通常機関艦艇でローテーションを組むより,そっちの方が空母打撃群としての戦略性も高くなりそうですし,トータルコストも安くなりそうな気がするのですが.
【回答】
原子力巡洋艦は昔あったぞ.
コストが掛かりすぎてあれだったが.
現代でも,ロシアのキーロフ級という原子力巡洋艦が現役.
これは排水量的には,昔の巡洋戦艦並みだ.
このキーロフの昨今の状況こそが,原子力巡洋艦の末路を物語っている気がするが.
つか,計画当初から疑問視されていたし.
原子力黄金時代とも呼べる時代じゃなければ,生まれない艦艇だよ.
そもそも原子力空母の原子炉搭載ゆえの長期航海能力というのは,燃料だけに限った話であり,搭載している人間の疲労や,物資補給,搭載兵器の弾薬や燃料などの補給は,通常動力型の空母及び他の艦艇と,なんら変わりがない.
燃料庫がいらないので,その分を他に振り分けられる原子力空母ですら,全力出撃を行ったら数回で限界になる程度なので,補給は必須.
戦闘ならチマチマ長時間戦うよりも,一時に叩きつけるほうが損害も減らせるというのが,現状の考え方.
また,今のDDGや防空フリゲートは,イージスシステムみたいな,同時多目標に対処できるシステムが主流になってきているから,何会戦かでミサイルを撃ち尽くす.
一回で10か20の,下手すりゃもっと多量のSAMを消費するんだから.
もちろん攻撃側も,それを破れるだけのミサイルを撃ち込まないといけない.
(それを考えると,なんで空自がASM4本(三菱案だと6本?)の携行をFS-Xに求めたのかがわかる)
原子力潜水艦ですら,数ヶ月任務についたら交代しないと,中の人間がストレスで持たない.
原子力空母の実運用でのメリットは,航行に必要な燃料をそのまま艦載機の燃料や弾薬に当てられるという点や,燃料消費による艦のバランスや排煙の問題を解決したことなど.
一方,巡洋艦でのメリットというのは,単に燃料の問題だけで,また,艦艇用原子炉のサイズから艦が大きくなってしまうという欠点も出てくる.
高速巡航に関しても,実際には対潜警戒などの観点から,現実的ではない.
なので,「巡洋艦が追随できない」という前提そのものが勘違いであり,その下のアイディアは何の意味も持たない.
「現代の原子炉技術じゃあ,サイズ的にも安全性的にもコスト的にも問題だから,より小型で安定しててコストも低くなってて,ついでに核融合炉になったそれを,全戦闘艦艇に採用しています」くらいの設定でやれば?
軍事板,2011/03/27(日)〜04/01(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
質問者ですが,現在のアメリカの様に,世界中に自軍の港湾を持っていれば,原子力護衛艦はあえて必要無いかもしれません.
しかし,そうでない国の場合を想定させて下さい.
例えば日本や中国の様に,中継となる港湾が無い場合です.
地球を一周するだけなら数ヶ月で足ります.
しかし,それは燃料が続く場合です.
長距離にある目標に対して初動で一直線に攻撃が可能であれば,航路の特定も困難化しますし,有効だと思うのです.
つまり,この場合は戦場に常に展開していられるか,という補給や士気のケアまで必要な能力ではなく,純粋な機動力による襲撃能力を高める事に注力する訳です.
その目的で,護衛艦も原子力にし,機動艦隊としての打撃力を機動という面から強化出来ないかな?と思う訳ですが……
どうなんでしょう?
【回答】
渡航展開能力が欲しいなら,中継となる港湾の存在は大前提.
渡航能力があると宣伝されていながら,部分部分で疑問符が付けられている英仏ですら,同盟国という形で中継基地を確保している.
「渡航能力が欲しいから,まず中継基地を確保しよう」となるべきであって,「渡航能力が欲しいけど中継基地がないから原子力化しよう」などいう発想はありえない.
また,補給って燃料弾薬だけじゃなく,中の人の食いもん含んでる.
結局は定期的な補給が必要なのには変りない.
船体・兵装・人員の整備と補給に,中継基地は絶対必要なものであり,船の航行用燃料だけ補給無しでもどうにもならない.
「純粋な機動力による襲撃能力を高め」たいのなら,なおさら,ある一定の期間戦場となる地域に派遣し,そこで活動できればいいわけで,護衛艦艇どころか空母すら原子力化する意味すらない.
通常動力型艦船とその燃料航続距離で充分だ.
それ以前に海軍である必要も無い.
空中給油機で空軍の編隊を送り込めば良い.
例えば旧ソ連のミサイル飽和攻撃みたいに,敵艦隊を攻撃するミサイルプラットフォームとしての艦艇を,迅速に集結・発射位置に付けるみたいな用途なら,長距離航行能力とか高速巡航能力も有用かもしれないが…,これって対艦攻撃用の戦術核積んだ原潜になってしまう.
一撃での破壊に意味のある目標.
対艦兵装としては最も長い射程を持つミサイル.
一斉射で最大の打撃力を発揮できる核装備.
単独でも敵の索敵から逃れうる特性を持つ,潜水艦という艦種.
これらすべてがそろってようやく成り立つ戦略で,当時世界第2位の軍事力を持つソ連でしか運用できず,また運用する意味がなく,それですらきちんと機能してたかどうだかわからないというシロモノ.
現代中国や日本が運用するのは無理だし,意味もない.
・有事に緊急派遣→全力出撃→作戦を終了して,帰港あるいは帰り道にある同盟国港に寄港.
あるいは
・緊急派遣→その地域に滞在できる時間があるうちに,軍事力を背景にしつつ外交解決→収束したので帰港
っていうケースでは,
「有事の時だけ派遣してすぐ帰って来る」
という戦略案は,完全な間違いでもない.
どのみち帰りで足りなくなるので,補給は必要なのは変わらないが.
でも,戦争に対処するというより紛争レベル以下の問題への対処で,しかも数日〜二週間ぐらいで終わるような,物凄い短期間の事例にしか使えない.
本当に緊急時の対処でしかないよな.
あるいは,とにかく早く現場に戦力を投入したい時の先遣.
そいつが頑張ってる間に,本格的な兵站準備して,整ったら先遣部隊は補給のため帰る,っていう…
それ以外のケースで,ダッシュで向かってドンパチして帰ってくるなんて,現代の戦場にそんな攻撃目標があるかなぁ?
それで一発勝負で目標を達成できなかったら?
艦隊の火力なんてたかが知れてるぞ?
軍事板,2011/03/31(木)〜04/01(金)
青文字:加筆改修部分
【反論】
中継基地が必須であるという事が,リスクであると考えているんですよ.
海軍の意義は海路の防護と妨害でしょう?
しかし海路は広大である訳です.
例えば日本が単独で海路を防衛する場合,インド洋や地中海への海路は防衛不可能です.
中継基地など政治的に作れませんし,逆に,例えば紅海の敵海路を妨害する事も不可能な訳です.
可能性すらありませんね.
そこで,総原子力の艦隊があるとしましょう.
すると,航続距離の長大さによって敵が「安全に」妨害出来る海路も,戦力を置かなくても安全な海路も無くなる訳です.
これにより,敵艦隊の拡散が狙えるという訳です.
真珠湾奇襲のような博打が「打てる様にする」というのが大事ですね.
実効性の高い戦力ではなくても,無視出来ず,敵に対策を強要する事が出来ます.
敵に「後方」を喪失させるんです.
必要無い時は,普通の艦隊として運用しても良い訳ですし.
【再反論】
こと通商防衛については,アメリカですら1国での担保を投げ出している.
2位以下を大きくつきはなして,世界最強の海軍の持っているアメリカでも無理なんだよ.
じゃあどうしてるかと言えば,同盟国に頼れるところは頼っているわけだ.
その一角が日本.
日本は日本近海の防衛に注力することでアメリカを助け,その見返りにアメリカ主導の世界的な通商防衛の恩恵を得ることができる,非常にオイシイ立場.
それに対して苦労しているのが中国.
海軍的には脱アメリカというか,対アメリカ志向なので(台湾がある以上それしかない),どうしようもないんだけどね.
また,補給物資が必要な以上,「中継基地は必須」なわけで,航続距離だけ長くても何の役にも立たない.
(乗員の生活物資,どうすんのよ)※
真珠湾の再現など,現代ではほぼ不可能.
返り討ちにされたらそれっきり.
まあ,Civilizationや大戦略の要領で,後続を次々に送り込むなら別だが.
……あれか?
HoI的に言うなら,
「こんなとこに敵艦隊は来ないだろうとか油断して,輸送艦だけの艦隊運用してたら,原子力化艦隊が出張ってきてて俺涙目」
みたいな……
原子力潜水艦でいいじゃん…
学校の勉強では明治以降の近現代史をあんまりやらないけれど,日露戦争とか,第1次世界大戦における遣欧日本海軍の地中海での作戦とかを勉強する事をお勧めする.
あと「補給戦―何が勝敗を決定するのか」は読んでね.
原子力艦船は方法の1つだけど,解決策でもなんでもない話だし,そもそもこれがベストな案なら,君が発案する以前に,世の中の軍人や開発者が採用していないのは何故かという事は,念頭に置いておこう.
素人が考える程度のことはほぼ全て,誰かが考えてボツにした物だからさ.
軍事板,2011/03/31(木)〜04/02(土)
青文字:加筆改修部分
※ 食糧を艦隊独力で確保するための「原子力蟹工船」というアホ妄想が,一瞬浮かんだり(笑
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