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 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.

※既に分類され,移動された項目を除く.


■○創作関連質問&相談スレ 58○■

目次

 【質問】 ニミッツ級程度の格納庫に,全高15mの人型機械を直立状態で格納するのは無茶ですよね?

 【質問】 戦艦大和を100人強で運用することは無理がありますか?

 【質問】 旧軍では,下士官から士官に昇進する場合,士官学校を出なければならないの?

 【質問】 最高速度25ノット,飛行甲板約85mの豆空母を運用するのは不可能でしょうか?

 【質問】 2000tの艦に水上機積んだら,他に積める物なくならない?

 【質問】 幕末時代の技術で,数千人規模の兵力をフランスから日本に送り込む場合,どのくらいの艦種をどのくらいの規模で揃えた艦隊が必要になるでしょうか?

12c 【追記】 エリア88のような航空部隊専門の傭兵部隊って成り立つんでしょうか?

 【質問】 リアルとリアリティとの違いは?

 【質問】 新任の指揮官がミスをしてしまい,当人がそれに気付いていなさそうな場合,古参の下士官や先任将校が,上官に対して礼を失さずにそれを指摘するには,どういった風に意見具申するのが自然なんですかね?

 【質問】 使わないまま廃棄が決定しているような装備でも,勝手に持って行っちゃ駄目かな?

 【質問】 ピックアップ・トラックが主力兵器になってるようなとことん貧しい戦争において,どこかの勢力が旧東欧製の戦車1個中隊と,十分な弾薬・予備部品を手に入れたら,戦局を一気に変えることはできるでしょうか? それとも,武装トラックが対戦車火器を装備していた場合,あっさり撃破されて武装トラックの群れに飲み込まれますか?

 【質問】 押井守作品の首都警特機隊のような,前衛が全て軽機装備という部隊編成は,どこまで現実的でしょうか?

 【追記】 25歳で少将になるにはどんなミラクルな経歴や功績があるべきですか?

 【質問】 50代の准尉が小隊長に任命されて活躍するのって,実際問題無理があるでしょうか?

 【質問】 アニメでよく見る円錐状のドリル,現実には兵器としては役に立ちませんよね?

 【質問】 摂津型戦艦を,1938年までに近代化改装する案はどうでしょう?

 【質問】 一時軍を離れて,紛争地での任務に傭兵として従事して,また軍に帰ってきたベテラン下士官を使いたいのですが,そのような経歴は不自然でしょうか?

 【質問】 戦争が経済活動と言えるのはなぜでしょうか?

 【質問】 ライトノベルのような現実性の全く無い物で,有効性を証明するのは無理では?

 【質問】 ガンダムでザク3機がサイド7に侵入した際,一人が隊長の制止を振り切って先行していましたが,命令違反であれば,敵の試作機を破壊あるいは鹵獲しても,「手柄」とは見なされないのでしょうか?

 【質問】 日本軍には,特務少尉という階級はなかったのですか?

 【質問】 軍隊でいうと,仮面ライダーの戦闘員は歩兵,怪人は上級兵士くらいの位置づけでしょうか?

 【質問】 巨大な機動陸上兵器と言うのは,あまり実用的では無いのでしょうか?

 【質問】 質問なんですが,「台湾有事勃発.海自はシーレーン防衛のため,新設した空母打撃群を東シナ海に展開.有事に際し緊急徴用された3000の若者たちは,洋上の要塞で戦争を知る」ってあり得ますかね?

 【質問】 少年兵が当たり前のように戦ってる内戦の戦場で,少年兵あがりの野戦指揮官というのは,無理ありますかね?

 【質問】 一軍を率いる者に求められるものは?

 【質問】 バイキングが着ているのはプレート・メイル?

 【質問】 基本,志願制だけれど,税金を払えない成人は徴兵されるというシステムって,何かデメリットってありますかね?


 【質問】
 近未来を舞台にしたロボット物で,時々みかけるシチュエーションに,大型空母でモビルスーツタイプの人型ロボット運用,というのがありますけど(具体的にはドラグナーとか),ニミッツ級程度の格納庫に,全高15mの人型機械を直立した状態で格納するというのは,どう考えても無茶ですよね?
 もし仮にそういった運用が可能な空母が存在するとしたら,どれ位のサイズになるでしょうか?

 【回答】
 その場合,格納庫内では「寝せる」んじゃないかな.
 立ったまま格納出来るようにしたら,船があまりにも「腰高」になってしまうから.
 連邦の宇宙艦ではモビルスーツを無駄に立たせているのに対し,ジオンでは壁や天井に寝かせる形で固定して,整備やカタパルト発進を行っている.
 重力下では床に寝かせるなり四つん這いなりする他ないが,スペースの無駄なので立たせる意味は無いだろう.

 あるいはボトムズみたいに,収納時用の姿勢があるんだろう.
 パトレイバーでも軍用のブロッケンには,移動用のアーカイブモードが設定されてたね.

 こう設計すれば,ニミッツサイズでも20mくらいの格納庫作れると思う.

┌───────────┐
│        格納庫        │
├───────────┤
│        その他        │
├───────────┤
│        機関室        │
└───────────┘
         ↓
┌─────┬─────┐
│          │          │
│  格納庫  │ その他  │
│          │          │
├─────┴─────┤
│        機関室        │
└───────────┘

 だが,造れるとは思うが,船内で立たせておく必要はほぼないと思うが.
 それに船の場合,これだとバランスが悪すぎる.

 ちなみにドロスとドロワは全長500メートルの巨大空母で,MSを150機搭載できるのが売りだけど,どうもそれだけ格納するのは無理っぽい,
 モデルグラフィックスの作例だと,ドムやゲルググがまじると無理,ザクだけならこうすればギリギリ150機いけると,カマキリの卵みたいになってた.
(ただし漫画版の『ジ・オリジン』では,後半部にザンジバル級を6隻も収納できそうなほど大きくなっていたんで,150機でも余裕だろう)

軍事板,2010/06/06(日)〜06/07(月)
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 【質問】
 宇宙戦艦ヤマトの総員は100人ちょっとでしたが,戦艦大和を100人強で運用することは無理がありますか?

 【回答】
 自動化すれば可能かもしれない.
 しかし,戦艦大和のままでは不可能.
 元が2500名――3000名超は大戦末期で,主に対空機銃増加による――で,砲塔1基だけでも100人以上の要員が配置されてるんだから.

 100だと,ただ航行させるだけすら不可能なんじゃないだろうか.

 あと,総員100名といっても,常にその100名が部署に付いてるわけではないよな.
 3交代制とかにして順次,休養と睡眠を取らせなきゃいけないわけで.
 それ考えると,総員100名の場合,実際の運用に就ける人数は50人以下ってことになる.
 どうやっても無理だろう.
 「ジパング」で大和乗っ取りをやった時ですら,300名だった.

 もちろんある程度の「予備」は見込んであるけど,基本的には必要な数しか乗ってない.
 軍艦の場合,「人」が損耗してる場合は,その人が操作する装備自体が損傷してることがほとんどなわけで(主砲塔に命中弾喰らって砲員が全滅したが砲自体は全く無事,なんてことはまずあり得ない),予備要員載せてもあんまり意味が無い.
 部署――たとえば対空機銃なんか――によっては,定員より少ない数でもある程度の抵抗ができる.
 だから1500名で運用できますか?っていう質問ならまじめに考えるけど,100人なんて,あまりにも突飛な数なので,考える余地がない.

 他方,現代の軍艦であれば,砲塔内部は無人化しており,砲塔下部の弾薬を上に送り出す区画に人がいて,装填装置に弾薬を入れるのをやってたりするだけ.
 また,機関室や艦橋にCICなどワッチに配される人数も,かなり省力化されている.

 しかし,今さら3連装40cm砲塔の自動揚弾/装填機構なんて,一から設計してもペイしないので,米海軍がアイオワ級を復帰させて使っていたときは,砲塔内に人が配置されているままだった.
 一度,砲塔内で爆発事故が起きている.
 1門あたり毎分3発で継続射撃が可能な40cm砲塔とか,そりゃ見てみたいけれども(笑)

 また,いかに自動化されようと,ダメコンのためにある程度の人数は必要なので,100人強しか乗員がいない場合,戦闘任務に就けることはためらわれるだろう.

軍事板,2010/06/07(月)
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 【質問】
 兵隊元帥一代記を書こうと思ってます.舞台はシベリア出兵から太平洋戦争終結にかけての期間.
 2等兵から始まって,27年で少佐まで昇進させて終戦を迎えさせ,ポツダム昇進で中佐で退役させようと思います.
 どんな戦場を駆け巡り,どんな活躍をさせるかはもう考えているのですが,一つ調べてもどうしても分からない事がありました.
 旧軍では,下士官から士官に昇進する場合,士官学校を出なければならないのか,それとも士官学校を出なくても士官になれるのか?
 よろしくお願いします.

 【回答】
 シベリア出兵って1918〜1925年までだろ?
 25年に20歳の2等兵だったとして,終戦時に27歳ってどういう事だろうか.
 満州事変か盧溝橋事件の間違いじゃないか?

 質問自体に答えると,旧制中学以上を卒業していれば,幹部候補生(幹候)の受験資格があるので,これの甲種(乙種ではダメ)に合格することが必要となる.
 合格すれば予備士官学校→見習士官→少尉任官となれる,一応は.

 ただ,これって日中戦争以降(39年〜)の制度なんだよね.
 陸士出でない士官が,終戦までに少佐に昇進するとなると,ダース単位で幸運と武功が必要になる.

 もちろん39年以前にも,1年志願兵制度として似たような制度はあったが,どっちかというと富裕層師弟の兵役逃れの側面が強い.

 文字通りたたき上げの士官を想定すると,2等兵から曹長か准尉まで昇進したのち,陸軍士官学校乙種学生(少候)の試験に合格すれば,士官になれる.
 ただ,これだと少佐まで上り詰める頃には,退役まで後数年,という年齢に…

 まあ頑張ってくれ.

軍事板,2010/06/07(月)
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 【質問】
 豆空母で船団護衛をする話を書こうと思っているのですが,最高速度25ノット,約85mの飛行甲板で,零観を艦上機に改造した機体を運用するのは不可能でしょうか?
 零戦は条件が揃えば,60mで離陸可能だと聞いてるので,零戦よりも軽くて,複葉機の零観なら何とかなるんじゃないのかと思うのですが.
 元々はロンドン条約下で建造された,2000t級の偵察用豆空母だったのが,航空機の大型化についていけず陳腐化.
 第2次世界大戦に第2次日英同盟を結んで,対独参戦をきっかけに船団護衛に回されたという設定です.
 また,ドイツの水上機と空戦をさせようと思うので,零観という選択にしました.

 【回答】
 2000トンって,特型駆逐艦に飛行甲板を貼った感じと思うが,幅が10m程度しか確保できないので,着陸は事実上不可能だぞ.
 全長200mの空母でも上空から見れば木の葉のようなもの.
 2000tで飛行甲板がどれくらいのサイズになるか考えれば,限りなく不可能に近いと思われ.
 特に幅が足りないというのは,パイロットにとって恐ろしく負担になる.
 格納庫も用意できないし,余分の燃料なども積めない船になりかねない.
 排水量からして,離着艦が不可能なほどの動揺が発生する.
 あと,空母だとトップヘビーになるので,2000tしか無い船だと,外洋に出た途端に揺れが大きすぎて転覆する危険性すらある.

 小さくて,96式艦上攻撃機なんてそうびしてた鳳翔でも,基準排水量7400t.
 沿岸からの発進専用だとしても,MACシップでも7000t.

 どうしても小さい排水量で飛行機運用したいって,無茶な実験した例もある.
 発艦はカタパルトで順次行い,着陸甲板は曳航される艀(と言うより筏)でやる.
 無動力の甲板はウッドカーペットよろしく「巻き取り式」で,普段は収納されてる(笑)
 使うとき海上に展開して一枚に繋げる事で面積を稼ぐ.

 んで,当たり前だけど,剛性なんて無いので,波と一緒にうねるのな.
 波が立ってても水を切って着水する水上機より,堅い上にうねりがあるウッドカーペットへの着艦は,べた凪以外出来ないと分かり,外洋での運用は難しいという事で,水上機母艦として出直した.

 つまり,どうでも2000tでやりたかったら,カタパルトとクレーン積んで水上機母艦として運用するしかない.
 外洋航行前提で2000tの空母ってのは,事実上不可能と考えて良い.
 いくら条約下であっても無茶すぎる.
 そんな船,日本なら空母にしないで他の用途に転用するだろ.
 今一度設定を見直して,トン数を上げた方がいいと思うよ.

 あるいは,2000トンで空母という設定を無理やり成り立たせるとしたら,そう,艦載機をストライクウィッチーズみたいにするしか・・・

軍事板,2010/06/11(金)〜06/12(土)
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 【質問】
 2000tの艦に水上機積んだら,他に積める物なくならないか?

 【回答】
 格納庫なんて無い上に,他に何も積めん.
 ブリッジ前,艦首に向けてカタパルト.
 ブリッジ後方から艦尾まで,露天継止で水上機が並び,艦尾にクレーン.
 ブリッジ上にも小型のクレーン.
 これで後方の甲板から,カタパルト上に水上機を移動させる.
 最大運用数は多分8機とか(笑)
 予備機が部品の形で2機分で.
 レーダーも砲も積めない.
 航空燃料もどれだけ積めるかあやしいな.
 対空機銃が2座と対空砲1門が御の字でしょう.
 2000tに多くを期待しちゃイカン.

 実例としては,フレッチャー級に水上機積んだタイプがあった.

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/41/USS_Pringle_%28DD-477%29.jpg
(プリングル級ともいう)

 だが結局,母艦が小さすぎて運用に難有りとして,元に戻されてる.
(ちなみにこのDD-477プリングル,特攻機に撃沈されてたりする)

 スウェーデンの巡洋艦ゴトランドが4700tで8機搭載だから,一番イメージに近いかもしれない.

 ラバウルに取り残された兵達が,座礁した駆逐艦を,発艦のみ可能な空母に改造し・・・という仮想戦記なら17年前に書かれてるけどね.

軍事板,2010/06/12(土)
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 【質問】
 幕末にフランスが幕府を支援するため,艦隊と数千人規模の兵力を送り込むと言う仮想戦記を書きたいです.
 あの時代の技術で,数千人規模の兵力をフランスから日本に送り込む場合,どのくらいの艦種をどのくらいの規模で揃えた艦隊が必要になるでしょうか?
 なお,艦隊は兵力輸送任務を終えた後,帰還せずに日本近海で制海権確保の任務に就くものとします.

 【回答】
 無知なので詳しくお答えは出来ないが,薩英戦争や下関戦争での輸送状態が参考になるのでは?
 wikiソースなのがあれだけど,下関戦争の四国連合艦隊は総兵力5千だそうだし.

 あと,わざわざ本国から輸送してこなくても神戸,横浜などの外国人居留地を駐屯軍を動かしてもいいんじゃない?
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/kikaku/071/12.htm
によると下関戦争前夜,横浜には英仏あわせて2千の陸上兵力があったみたいだよ.
 『横浜英仏駐屯軍と外国人居留地』(横浜対外関係史研究会編,東京堂出版,1999.3)という,参考になりそうな本もあるよ.

軍事板,2010/06/13(日)
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 【追記】 エリア88のような航空部隊専門の傭兵部隊って成り立つんでしょうか?
機体は高価だし,補給物資を大量に消費するし,
経験豊富なパイロットの他に補助人員が大勢必要になるし.

1922010/06/13(日) 18:12:35 ID:???
>>189
オレも有識者ではないけど,航空部隊では傭兵はないだろうね
陸上では傭兵は普通にゴロゴロしてるのに,航空部隊では
貴重な金と時間を費やしてパイロット育成しなきゃならないから

それをやらずにすむとして,どこから引っ張ってくるのかという
疑問が沸く.どこでもパイロットは士官待遇からスタートだし
元パイロットは年寄りか,年齢的に使える世代で元なら精神的
・性格的にクズだろうし.バリバリの現役がやる理由がないなぁ

んで,そちらの言うとおり機体は高価.個人で借金しながら買う
なんて,あり得ない

1992010/06/13(日) 19:31:54 ID:???
>>189 傭兵部隊というか,ソ連崩壊で失業したパイロット・整備員以下を民間軍事企業が雇って,ソ連製ジェット戦闘機を含む航空部隊を運用した例ならある.アイビス・エアで検索してくれ.
あとロシアのスホーイ社が,機体・整備機材・パイロット・整備員・飛行隊指揮官まで一括パッケージのレンタルやってた.
今時のこの辺の話の詳しい事を知りたければ,P.W.シンガー「戦争請負会社」を読む事.
航空傭兵の古い話では,カール・グスタフ・フォン・ローゼン伯のビアフラ義勇飛行隊(手弁当持ち出しなんで傭兵じゃないけどね)
とか,エア・アメリカとか,フライング・タイガースなんてのも.

ただ,エリア88そのまんまな航空傭兵部隊(西側機材個人負担持ち込み)は現代じゃ流石に無理だね.

2062010/06/13(日) 21:30:54 ID:???
>192 パイロットが士官ばっかり・・・は少しく誤解かも.
割合は時代や部隊によっていろいろだろうが,たとえばWW2当初の
ドイツは75パーセント程度が下士官とか.下士官出でも名が残るころには
士官になっていて見逃しやすいのかもしれない.
年齢の話.こちらは階級とは逆に,近年ほど老齢が活躍している.
戦死しないから,ということもあるかもしれんが,WW2時には
30代半ばは例外だが,今は珍しいというほどではない.

>189 だから,いつ・どこで・どのように・・・の問題になる.
近年ほど,航空機は相対的に高い.
自腹持ち込みが(創作的ウソ込みでも)成り立つのはまずは30年代まで,
戦後第三世界では50年代(WW2機が現役)までか.
エリ8でも,敵との関係インフレする前は,もう少しイマ風でも,
安く出回っていそうな機が取り上げられていたでしょ.

2072010/06/13(日) 21:34:22 ID:???
>>189
機材持ち込みの傭兵はいなくても,例えばアフリカの小国あたりの空軍で,
名目的には教官なんだが,実際には実戦にも参加するような元空軍ベテランパイロットってのはありかも.


2082010/06/13(日) 21:36:37 ID:???
>>207
ソビエト時代の軍事顧問団なんかまさにそれだろ.

軍事板,2010/06/13(日)
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 【質問】


 【回答】
2172010/06/13(日) 23:04:22 ID:???
>209 リアルとリアリティはちがう.現実に例がなかろうとも,
「(詳しい人含め)見た人読んだ人をしてリアルと感じさせられれば」
リアリティはあると言える.設定的に難ありだとリアルではあり得ないが,
演出や文章力でリアリティありとすることはできる.たとえば雑想ノート.
ポテをポテーズとしている,黒のはずが緑といったリアルでない描写は
ある.だが,だからといってリアリティがないといえるか.
安松丸後日譚の「ブレニムを奪い・・・」にしても,初(かも)な
ハイジャックがアフリカ戦線イタ機,英パイロット,マルタ行き・・・と
思い出すとニヤリとさせられる.
小池一夫だったか,女性ばかり歩兵の傭兵隊の話あり,
新人が戦闘服にバラの刺繍をしている,仲間から非難される,が,となりで
戦死した戦友の血痕の上に刺繍していたとわかって仲間として
迎え入れられる(お色気シーン挟んで)というのがあったと記憶する.
突っ込みどころはいくらもある.血は乾くと赤くないとか.だが,
つまんねえ突っ込みを蹴散らす「リアリティ」はあった.

今の現実の軍事的常識から見てのNoばかり言ってもつまんない.
虚実皮一枚のせめぎ合いの中,「リアリティ」のためにココだけは
押さえておけ,という建設的な意見のほうが味わい深いと思う.

2192010/06/13(日) 23:10:49 ID:???
>つまんねえ突っ込みを蹴散らす「リアリティ」はあった.
野暮と思いつつ突っ込まざるを得ない


それは「リアリティ」じゃねえ
「ロマン」だ
よく考えると嘘だとわかる
でも,その話を聞いたり読んだりした時は,
本当であったらいい,と心から思う
その点に置いてクソみたいな意味のないリアリティよりもロマンは何よりも美しい

ロマンは大事だ 間違えるな

2202010/06/13(日) 23:11:54 ID:???
>>217
ここ,現実の軍事常識からアドバイスを与えるスレだから,
非現実的な考証を聞かれても否定的見解しか回答できないぞ.


2212010/06/13(日) 23:15:22 ID:???
ちがうって.ロマンは,読んでいるとき,見ているとき,オンタイムで,
脳みその片方では「ウソだろ」と思っているのに,脳みその反対側の
せいで泣いてしまうようなものだ.
アルカディア号の旗がはたはたしているとか.
オンタイム限定でもだまし通せていれば「リアリティあり」といってよい.


2222010/06/13(日) 23:17:46 ID:???
>220 信じられないが〜スレの実例ぐらいに広く考えましょうよ.


2232010/06/13(日) 23:19:49 ID:???
>>221
お前はリアリティを根本的に勘違いしている


まあかと言ってリアル=リアリティ
では必ずしも無いのも事実だが…

リアリティってのは「リアルだ」と思われるような
「リアルに近いギミック」がある様なのを言うんだよ
ただ騙せばいいのや無知な観客が勝手に思い込むのだったら
マジンガーZも「物凄くリアリティのあるロボットアニメ」だ


2242010/06/13(日) 23:22:25 ID:???
>リアルとリアリティはちがう.現実に例がなかろうとも,
>「(詳しい人含め)見た人読んだ人をしてリアルと感じさせられれば」
>リアリティはあると言える.設定的に難ありだとリアルではあり得ないが,
>演出や文章力でリアリティありとすることはできる.

ここまでは同意できるけど

>小池一夫だったか,女性ばかり歩兵の傭兵隊の話あり,
>新人が戦闘服にバラの刺繍をしている,仲間から非難される,が,となりで
>戦死した戦友の血痕の上に刺繍していたとわかって仲間として
>迎え入れられる(お色気シーン挟んで)というのがあったと記憶する.
>突っ込みどころはいくらもある.血は乾くと赤くないとか.だが,
>つまんねえ突っ込みを蹴散らす「リアリティ」はあった

これの何処にもリアルは無い


自分で持ち出した主張の例として引用した作品の選択を間違えてるよ,これじゃ

2282010/06/13(日) 23:40:35 ID:???
>224 読んだことあるの? あのころとしては,たしか原語にルビつきと
思うが(仏語が妥当とか言わない!),「チャージバイオネット!アタック!」
には「リアリティがあった」のよ.
「ゼロの白鷹」だとほぼ全編突っ込みどころ満載だが,
「こっちはお母さんの手」は・・・.

ギミック限定とかつまんない.
マジンガーZは物理学的には大嘘だらけで「リアル」じゃないけど,
「リアリティ」はある.

2322010/06/13(日) 23:54:51 ID:???
>>228
だからそれは単に無知で騙されてたり勝手に思い込んでるのを
リアリティがあるとか思ってるだけでしょ

リアリティを感じるかどうかは結局は個人主観だけど
あんたが思ってるだけのそれは他人にもリアリティというわけではない

2442010/06/14(月) 00:19:52 ID:???
リアリティってのは「現実らしさ」であって
「現実」を知らないのに「うわーこれ物凄く現実っぽい」
って感じてるのを「リアリティがある」ってのは滑稽だよなあ…

そういうのが居るから「ガンダムは現実に存在してても最高の陸戦兵器だ」とか
言っちゃう馬鹿が出る
いや,子供の夢にまでそれを否定するような野暮な事はしないけどさ

軍事板,2010/06/13(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 新任の指揮官がミスをしてしまい,当人がそれに気付いていなさそうな場合,古参の下士官や先任将校が,上官に対して礼を失さずにそれを指摘するには,どういった風に意見具申するのが自然なんですかね?

 【回答】
 そこら辺は軍隊式にどうのとか,やり方とかマニュアルがあるわけじゃなく,一般社会でも上司に指摘とかする場合と同様の,礼を失さない指摘の仕方を工夫する事になる.
 だから,質問の本質自体,別に板違いというわけじゃ無いが,別に軍事板で無いと訊けないという質問でも無い.
 人間関係を潤滑にする処世術や会話術の一つだろう.

 例えば単純に,
「指示すべき事を一つか二つ,指示し忘れた(下士官も言い忘れに気付いている)」
とかは
「じゃあ,○○とかも(当然やっておくべきことなので)やっておきますね」
と,言われなくてもやる事が仕事上の暗黙の了解や,事前の打ち合わせであるかのように,さりげなく会話の中に持ち出してフォローする,とかな.

軍事板,2010/06/16(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 『ガンダム0083』で,デンドロ掻っ払いの罪でシナプス艦長は銃殺されるわけだが,使わないまま廃棄が決定しているような装備でも,やっぱり勝手に持って行っちゃ駄目かな?,現実でも.
 まあ,シナプス銃殺の最大の理由は口封じだろうけどさ.

 【回答】
 作戦中の自衛隊が,銃が無くて困っていたところで,たまたま見つけた廃棄予定の小銃を掻っ払って作戦を継続しようとした――どうせ誰も使わない廃棄品だし,物自体は新品ロールアウト直後(と言うか公式にはロールアウト前か).上の政治的判断以外に使わない理由も,他に使う人もいない――場合でも,上が廃棄すると決めた備品を勝手に持っていったら大問題だろう.
 そりゃ,時と場合によっては,「見て見ぬふり」をする場合もあるだろうけどさ.

 他国と戦争中に鹵獲した兵器を勝手に使うのだって難しい(一定数を鹵獲したなら,管理番号が割り振られる)のに,廃棄寸前だからといって自軍の兵器を使うのがいいだろ,なんて理屈が通ったら,業務上横領なんて罪名は無いだろ.
 まともに考えれば,会社の備品で誰も使ってない,旧式のパソコンがあるからって,それを自宅に持ち帰って使い倒して,そのままパクるのと同じだ.
 それでお咎めが無いと思うか?

 実際そういうことをやるとしたら,しっかり書類上の帳尻あわせとか手続きとかはするだろう.
 あるいは,基地や駐屯地が敵襲を受けて,応戦したいんだけど員数分の小銃が足りないとか,緊急避難が認められそうな場合とかぐらいだな.
 末期戦ってのはそういう事が結構あったりする.
 味方の別部隊が,動かせなくなってその場に「廃棄」したのを,拾ってきて修理して再利用,とかも…
 まあ有事ってのは,混乱の中で誰も確認する奴がいないしできないし,許されるというか,黙認されてるだけなんだけどね.
 手続きがとか命令書がとかのんびりした事をほざくより,目の前にあるものにとにかく弾込めて撃てっていう…….

 そもそも,廃棄品にしろ現用品にしろ,横領とか無断持ち出しとかを咎められるような余裕ある状況なら,無断持ち出しとかする必要はないわけで…
 質問のガンダムの場合は後で咎められるような状態だったけど,廃棄品まで持ち出して闘わなきゃならない状況って,たいていそのまま戦争に負けてるとかで,罪に問いたくても追求そのものができない.
 うやむやになっちゃう.

 軍隊は役所なので,帳簿第一.
 旧陸軍でいうところの「員数と要領」の員数ね.
 員数外なら,現物がそこにあっても存在しないも同じ.
 国や時代によって違うのは,「員数外にする手続き」.
 自衛隊と,そこらにAK-47が転がっている国の軍隊とでは,銃を廃棄する際緊張感が違う.

 が,これは「普通」というのが前提.
 普通でない時はいろいろ.
 何が普通でないかもいろいろ.
 第三帝国崩壊間際は上下の連絡が取れないことが多く,独断専行せざるを得ない状況があって判りやすい.
 ところがBoB前〜初期の英国でも変なことが.
 RAFは杓子定規なんだが,ワッツ木製固定2翅をデハビ2段3翅に換装する際,官の正式な許可なく,テハビは官から金をもらっていないとか.戦闘開始後も,空軍省からこまごまとした命令書が届くが,現実に即していないので無視して,命令書は「敵襲により焼失」ですませたとか.
 ちなみに,BoBは危機ではあったが,政府組織が崩壊するような話ではない.
 BoB時の英国だと,裏は取っていなくて印象にすぎないが,「現場の柔軟性で適当にやっておきました」という報告はしていない気がする.
 報告されずとも,上も把握している.
 お互い判っているので,何も言わない――ではなかったかと.
 言えば角が立つ.

 例えば,バチカンを訪問した尼僧がヒースローに帰ってきた.
 液体が入った瓶がある.
 係官は訊いた「これは?」
尼僧「法王おん自らが祝福をお与えくださった聖水です」
 係官,瓶を開けてかいでみて「これはジンではないですか!」
尼僧「なんという奇跡でしょう」

 ブリ的にはこの先は突っ込まない.
係官「私にも奇跡が訪れると願いたいものです,尼僧様,主にお取り次ぎを」,ウインク,みたいな感じ.
 他国でも,戦局厳しい折には突っ込まないと思う.

 それに,兵器の廃棄って簡単じゃないからね.
 コンビニの廃棄弁当の流用だって問題になるのに,デンドロなんて軍事機密の塊をかっぱらって,問題にならない訳がない.
 ましてやそれを,上部の意向を無視して運用したあげく,シーマ様を無駄死にさせたシナプスなぞ,銃殺が当然だばかやろー.

軍事板,2010/06/16(水)〜06/17(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 荷台に重火器を積み込んだり,荷台に乗った兵士が小銃乱射しまくるようなトラックが,主力兵器になってるようなとことん貧しい戦争において,どこかの勢力が旧東欧製の戦車1個中隊と,十分な弾薬・予備部品を手に入れたら,武装トラックを破壊しまくって戦局を一気に変えることはできるでしょうか?
 それとも,武装トラックが対戦車火器を装備していた場合,そんなに戦局を変えることもなく,あっさり撃破されて武装トラックの群れに飲み込まれますか?

 【回答】
 装甲バス程度の存在が,戦略兵器扱いな地域というのは実在してるわけで,そんなとこに戦車隊が現れたなら…というのは確かに魅力的な舞台装置ですねぇ.

 対戦車トラックと戦車が遭遇戦をやったら,絶対に戦車が勝つ.
 装甲・不整地機動性・旋回砲塔・射撃体勢に入るまでの時間,すべて戦車が上.
 よって対戦車トラック側は,伏撃前提となる.

 ただ,そういうお国だと,対戦車火器すら高級品扱いなのを忘れちゃならん.
 少数配備で,1・2箇所で伏撃を狙っても,スルーされたらそれでおしまいだ.
 戦車の予想進撃地域全部に,対戦車火器を配備して,完全な包囲網を組む,なんて事やれるなら,あっちゅーまに戦車隊が負けて当たり前だが,相手も貧乏組織,という前提と矛盾しまくる.
(旧式個人携行ロケット,みたいのはすごく安いけど,有効射程が短い・正面以外を狙う必要があるなどの問題で,車載火器よりもっともっと数が必要になる)

 よって,対戦車側は,いかにして事前構築したキルゾーンに戦車を誘い込むかが課題になる.
 戦車の行動を逐一監視して,無駄になりそうな場所にいるトラックは迅速に陣地転換させたい(ここでトラック搭載という機動力が生きる)が,こういうのは言うは易しの典型で,迅速で的確な判断が必要とされるもの.
 逆に戦車側は,キルゾーンを事前察知して,いかに切り抜けるか.単に迂回できるならそれで無問題だが,そうは行かない地勢だってある.
 要地であるがゆえに敵陣地の存在がほぼ確実なんて時は,歩兵を先行させて,歩戦共同でつぶす,などの手が常道.
 常道ではあるが,毎回そんなに慎重に進撃していたら,凄まじく時間を食うわけで,戦車最大の長所である戦術機動力が死んでしまう…
 というわけで,敵味方指揮官による,丁々発止の知恵比べで勝敗が決するのではないでしょうか.

 いやぁ,考えれば考えるほど,面白い題材で興味はつきないわけですが,その分作者の力量が問われる難題が山積みという,非常に困ったちゃんなプロットですねぇ.
 上手く行けば傑作,でなければどうしようもない駄作,という両極端な結果になるでしょう.
 話としちゃあ戦車でテクニカル蹴散らすよりも,先進国に援助されて戦車を持った政府軍を,テクニカル程度の武装のゲリラが策を弄して撃破する方が,断然痛快でしょうな.
 新谷かおるのノリかな?

 ちなみにチャドでリビア政府軍と戦った連中は,トヨタのピックアップに乗って機動し,T-55を撃破したと言われています.
 名づけてトヨタウォーズ.
 先進国の軍隊でも,たとえば空挺部隊などは輸送機に載せて,落下傘と橇やロケット噴射で下ろせるような専用の戦車・装甲車両を作らない限りは,荷台にトラック状態です.
 たとえば,イラク侵攻時の第82空挺師団内旅団がそうです.
 落下傘降下を準備していたんですが,あまりに博打が過ぎるってことで,空挺堡を確保するのはやめてトラックで前進しました.

軍事板,2010/06/17(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 押井守作品の首都警特機隊のような,前衛が全て軽機装備という部隊編成は,どこまで現実的でしょうか?
 体力的な問題や弾薬の補給が解決できたとしても,問題山積みのような気がしてならないのですが……

 【回答】
 そもそも,その部隊は「何と戦い」「何のために」その装備をしてるんだ?って問題が.
 「ケルベロス」シリーズの特機隊は,治安活動を行う警察部隊が,都市で重武装の犯罪者や武装勢力相手に,火力の優位に立つための軽機多数装備で,補給とか継戦能力とかは考えなくてもいいから,あれでもいい(少なくとも作中では)のだけれども,軍隊がそういう装備をするとなると,
「なんのためにそんな装備をしているのか?」
ということになる.
 支援火力が欲しいなら,携行ロケット砲とか軽迫撃砲でいい訳だし,補給や継戦能力を考えつつ,火力の優越を得たいなら,自動小銃が妥当だろう.
 どうしても機関銃の火力が欲しいなら,移動用の車両に搭載しとけばいいんだし・・・.

 つまりうまく使える状況を創ってやれば,それなりには可.
 しかし実際にはやはり,補給面体力面の問題を解決するのは難しい.
 ベトナム戦でSEALsが特殊兵装として,2脚を取っ払ったM60と,背負い式の弾薬パックを組み合わせて使ったと言う話もあるようだけど,これだって現場近くまでボートで乗り付けて,一気に襲撃→撤退という運用方法だったそうだし.

 また,体力的な面の問題が解決できても,その長さゆえの取りまわしにくさとかは如何ともしがたい.
 マンガ版でも状況によっては,サブマシンガン使ったりしてるし,あと,漫画版の編成表と装備の詳細によると,1個中隊に1〜2個ある突入小隊(プロテクトギアとMG32装備した前衛隊員)以外の小隊員と狙撃手は,StG44とかPG3を主装備にしてる.
 でもって表を見る限り,全体としてStG44装備の部隊の方が倍以上で多かったり…

 特機隊は防護服着て普通の軽機で攻勢運用な時点でファンタジーだが,塹壕に二脚つけた軽機銃でこもるのが,防衛戦には一番適してるってのは沖縄戦の戦訓なんで,それ汲み取った64式小銃は,重い銃身と二脚でその運用を擬似的にやれるようになってる(銃自体の優劣とは関係ないので注意).
 押井作品では,小説の「Avalon−灰色の貴婦人」で64式=擬似軽機説が出てくるね.

 世界に目を転じると,64式と似たような設計思想(発想の根本が逆だが)の銃で,ソ連のRPKがある.
 戦後日本が社会主義化してたら,全普通科隊員が着剣装置増設したRPK装備ってのは,冗談抜きであり得たかも知れん.

 そもそも,現代のアサルトライフル装備も昔から見れば,全員がボックスマガジンの軽機(ブレンとかBARみたいなもん)と言えなくもない.
 首都警は野戦軍ではなく,短期決戦の市街地戦部隊だから,補給面の問題は費用の問題を除けば,まだ解決しやすい.
 流れ弾の周辺被害とかはどうにもならんが.

軍事板,2010/06/19(土)
青文字:加筆改修部分


 【追記】
4742010/06/21(月) 00:23:34 ID:FBqkJaQS
馬鹿な質問でごめん・・・

25歳で少将になるにはどんなミラクルな経歴や功績があるべきですか?
時代としては1900年代前半くらいで考えていただきたいですが
国内・国際情勢などは限定しないので多少非現実的なものでもおkです
よろしくお願いします

4822010/06/21(月) 00:40:12 ID:???
>>474 その件で前に出たコピペ保存してあったんで貼ってみる.
●アメリカ
独立戦争
 Gilbert du Motier, marquis de Lafayette (1757-1834): 19歳で陸軍少将(フランス人)
  http://en.wikipedia.org/wiki/Gilbert_du_Motier,_marquis_de_Lafayette

南北戦争
 George Armstrong Custer (1839-1876): 25歳で陸軍准将,少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/George_Armstrong_Custer
 Galusha Pennypacker (1844-1916): 20歳で陸軍准将,少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Galusha_Pennypacker

第2次大戦
 Frank S. Besson, Jr. (1910-1985): 34歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Frank_S._Besson,_Jr.
 Clinton Dermott Vincent (1914-1955): 29歳で陸軍准将(航空軍)
  http://www.generals.dk/general/Vincent/Clinton_Dermott/USA.html
 Richard C. Sanders (1915-1976): 28歳で陸軍准将(航空軍)
  http://www.af.mil/bios/bio.asp?bioID=7029

●イギリス
第1次大戦
 Bernard Freyberg, 1st Baron Freyberg (1889-1963): 28歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Bernard_Freyberg,_1st_Baron_Freyberg
 Roland Boys Bradford (1892-1917): 25歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Roland_Boys_Bradford


4832010/06/21(月) 00:41:39 ID:???
●ドイツ
第2次大戦
 Kurt Meyer (1910-1961): 33歳で武装SS少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Kurt_Meyer_(Panzermeyer)
 Adolf Galland (1912-1996): 30歳で空軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Adolf_Galland
 Harald von Hirschfeld (1912-1945): 32歳で陸軍少将
  http://www.lexikon-der-wehrmacht.de/Personenregister/H/Hirschfeld-R.htm
 Otto Ernst Remer (1912-1997): 32歳で陸軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Otto_Ernst_Remer
 Dietrich Peltz (1914-2001): 29歳で空軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Dietrich_Peltz
 Erich Ba"renfa"nger (1915-1945): 30歳で陸軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Erich_B%C3%A4renf%C3%A4nger

●ソ連
第2次大戦
 Sergey Gorshkov (1910-1988): 31歳で海軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Sergey_Gorshkov
 Vasily Dzhugashvili (1921-1962): 25歳で空軍少将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Vasily_Dzhugashvili

●ポーランド
 Mieczyslaw Smorawinski (1893-1940): 34歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Mieczys%C5%82aw_Smorawi%C5%84ski
 Wojciech Jaruzelski (1923- ): 33歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Wojciech_Jaruzelski

●スペイン
 Francisco Franco (1892-1975): 33歳で陸軍准将
  http://en.wikipedia.org/wiki/Francisco_Franco

軍事板,
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 前線の歩兵部隊で戦える限界年齢って30代くらいまでらしいのですが,50過ぎの,軍隊の酸いも甘いも知り尽くした老兵が,小隊を率いて大活躍する物語を考えています.
 時代は架空のナチスドイツをモチーフとした世界で,
 とにかく兵力が必要とされていて,どんな老兵でもなし崩し的に動員される戦況.
 末期戦と言うよりは,史上最大規模の作戦を行うから,根こそぎ動員したって感じです.
 20代の佐官や30代の将官の活躍は良く聞きますが,50代の尉官の活躍はあまり聞きません.
 50代の准尉が小隊長に任命されて活躍するのって,実際問題無理があるでしょうか?
 経験は豊富で技術も卓越してるけど,体力は鍛えた50代男性の年相応ってところです.

 【回答】
 太ったり鈍ったりしていなければ,体力的にはかろうじてアリだと思う.
 アクロバティックな動きをしたり,走り回る能力は露骨に衰える.
 だが,地味に歩く能力は余り衰えない.
>鍛えた50代男性の年相応
ならば,特に問題ないかと.
 厳しい状況下では,60代でも徴兵されるわけで.

 しかし50過ぎで経験豊富,でも体力は年相応の野戦指揮官なら,普通は教官に回されるんじゃないかな.
 大規模な作戦を行う為に根こそぎ動員するなら,新兵や錬度の低い兵も参加するわけだし,彼らを30〜40代の働き盛りな教官が鍛えて,でも指揮は50代の人間が執るのは,ちょっと不自然な気がする.
 まあ何がしか事情があれば別かもしれないが,負け戦でも無い限り,高齢の下級士官をそこまで特別扱いする事は無いように思う.

 そしてそれよりも難しいのは,その老兵の育って来た時代背景の書き方ではないか.
 若い衆との違いをさりげなく表すにどうするか.
 1890年頃の生まれ.
 本人自身が,あるいは年配の友人親戚から聞いて,ドイツ帝国が「人為的に」作り上げられていくことを自覚しているだろう.
 ツァーベルン事件は印象に残っているだろう.
 つまり,「ドイツ人」以前のプロイセン人とかザクセン人とかといった観念を当然に持っているはず.
 本人はWW1に従軍しているだろう.1940年代で老准尉でありうるような,「WW1時の軍歴」は考えておく必要がある.
 それが「経験豊かな」に繋がるのだから.

軍事板,2010/06/21(月)〜06/22(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 アニメでよく見る円錐状のドリル,現実には兵器としては役に立ちませんよね?
 現実にある掘削用ドリルは棒状だし.

 【回答】
 兵器としても穴掘り用としても役に立たないよ.
 あれは作画が簡単で,また特撮のプロップとしても,表面の斜め線の動きで,回転してるのが見てわかりやすいから.
 リアルだと,表面の溝とか段差を描くことになるし,真正面から見たときの回転がよくわからないし,迫力がない.
あとスパイラルタイプだと螺旋の溝があるが,普通のは水平に段になってるので,絵にすると回転してるのがわかりにくい.

 現実にある円錐状ドリルとしては,ステップドリルがある.
 ロボとか怪獣を倒す装備としたら,棒状ドリルであるツイストドリルより優れているんではないかな.
 ただし,ステップドリルが円錐なのは先端だけ.
 しかも,その最先端は少し突出してるしね.

600 :名無し三等兵 :2010/06/26(土) 07:01:09 ID:???

 実在するロマン溢れるプロジェクト.
 その名も「深海地球ドリリング計画」.
 使ってるのは実用一点張りの採掘ドリルだけど,名称が素晴らしすぎる.

軍事板,2010/06/25(金)〜
青文字:加筆改修部分


(画像掲示板より引用)


 【質問】
 鞍馬型装甲巡洋艦の設計を流用し,船体を延長した艦型の戦艦を1910年前後に建造.
 その後,この級を1938年までに近代化改装する話を考えています.

「マーシャル沖で日米が夜戦をし,米艦隊を撃退する」
という短編にするつもりなので,深くは考えていませんが,一応の所だと予算の関係で,摂津型2隻と鞍馬型3隻の代わりに,この艦型(以下摂津型)が4隻建造されています.
 軍縮条約では陸奥廃棄と引き換えに,対米7割を獲得し,陸奥を除いた史実の戦艦+摂津型4隻という状態になります.
 ロンドン条約で2隻が,練習艦籍に下ろされます.
 その後,軽巡の代艦枠で,事実上の重巡である最上型が建造される予定でしたが,摂津型を改装し,対重巡戦力として使う案が出,また,改装の結果も良好だったため,軽巡の代艦枠は本来の意味での軽巡の建造に回されます.
 条約明け,練習艦に落ちていた2隻も同様の改装を受け,同時に主砲の換装も行います.
 条約中に軽巡を建造したことや,その他いくつか史実とは異なる部分を作ったので,夜戦能力が向上し,アメリカ海軍の主力部隊を夜戦で撃退してしまう.
――という感じです.

 【回答】
 世界最新鋭の戦艦捨てて,前ド級戦艦4隻建造したら,それでワシントン軍縮条約を妥協した関係者は,腹切る羽目になるんではないかい?

 史実で陸奥を残すために,どれだけ海軍が必死になったか考えた方が良いと思われ.
 それに,長門単艦では戦術的価値が激減するし,そもそもそこまでして旧式12インチ砲戦艦を残す必要性が感じられない.
 大改装すると言っても,金剛型よりさらに古い艦に,貴重な予算をかけて,そこまで近代化する必要性があるのかどうかという問題もある.
 20〜21ノット艦を30ノットにするのが,どれだけ大変かを考えてみるべき.
 似たような事をやったイタリア戦艦4隻の改装結果を見ても,30ノット艦にするのは不可能に近い.
 軍縮条約はそのままに,条約明けの建艦計画を弄くって,大和型の代わりに41cm連装砲3基の超甲巡でも作った方が,余程説得力があると思う.

軍事板,2010/06/24(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 米陸軍に入隊
→特殊部隊に所属
→30歳で軍曹で退役
→35歳まで民間軍事会社で,紛争地での任務に従事
→36歳の時に卓越した経験と能力を買われて,特に要請を受けて再度軍に入隊
→40歳で曹長に昇進
という人物を出したいのですが,このような経歴は不自然でしょうか?

 一時軍を離れて,紛争地での任務に傭兵として従事して,また軍に帰ってきたベテラン下士官を使いたいのですが.

 【回答】
 「卓越した経験と能力を買われて」のここが,全ての理由付けの元になる.
 「卓越した経験と能力」の中身が,まず問題だよなあ.
 よっぽどでないとリアリティがない.

 そして再入隊させてまで軍が欲しがる人材なのに,その階級しか提示しないなんておかしいぞ.
 腕利きの教官として入れるつもりでも普通,士官待遇ぐらいにしないと,兵に嘗められる.
 その部分で言えば,その経歴は「経歴偽造」を疑われるくらい,怪しい上にありえない.
 少なくともそれでリアリティがあるかと問われれば,俺なら鼻で笑うな.

 実社会で例えれば,わざわざ他の会社から凄腕の営業マンを引き抜いたのに,係長くらいのポストしか用意出来ていないのと同じこと.
 前の会社でそれなりの地位に付いている人間を,好条件と報酬とで引き抜くんだから,課長とかそういう箔が付いたポストに付けるだろ,普通.

 君に社会経験がある無しにかかわらず,これくらいはわかるはずだが・・・
 現役学生とかだったら分からんかなぁ.

 そもそも,傭兵をやっていた経歴を持つ人間がホイホイ再入隊されるほどの何かが,米軍に無いことにはなー.
 最近の米軍はアウトソーシングが進んでいて,紛争地帯なんかでの重要人物の護衛に,民間軍事会社の社員(練度は高い人間が当たるだろうが)を使っているくらいだから,ベテランとはいえ,再入隊させてまでその階級に置くというのはちょっと変.

軍事板,2010/06/24(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 “きけわだつみのこえ”で,出征を控えた学生が,
「戦争は経済活動の一種ではないのでしょうか?」
と言っていたのですが,戦争が経済活動と言えるのはなぜでしょうか?

 【回答】
 戦争とは政治(主に外交)の一部にすぎず,政治とは経済の一部にすぎない.
 そもそも広義の経済とは,景気の善し悪しやマネーゲームのみを指す概念ではなく,人間がとりうるおよそ全ての活動を,主に通貨という共通幻想を尺度に整理分析したもの.
 つまり原始的な狩猟や農耕から,最先端の研究開発まで,全て経済活動という事ができる.

 で,政治とは,該当する共同体の経済活動の効率化を求め,制御統制を試みるサービス業の一形態ととることができ,その上で外交とは,主権の及ばない他の共同体との諸関係を,我に有利な方向に調整するための概念であり手段.
 そして軍事とは,実力行使を主とする外交の一手段.

 太平洋戦争の日本を例にとると,
・「資源を輸入できないと困るよ」が経済
・「国を挙げて資源を調達すればいいじゃない」が政治
・「アメリカさんボクのいう事聞いて下さいね」が外交
・「言う事聞かないとぶっ飛ばすぞ」が軍事

軍事板,2010/06/25(金)
青文字:加筆改修部分


 【質問】


 【回答】
6342010/06/27(日) 12:27:34 ID:???
>>625
>>ライトノベルのような現実性の全く無い物で有効性を証明するのは無理.

 勘違いしてるのはアンタも一緒です.現実性(リアリティ)が有ろうが無かろう
が,小説にそんな機能は有りません.小説ってのは文学作品でシミュレーション結
果を発表する為の媒体(メディア)では無いからです.

 作者の脳内でシミュレーションが妥当であるかの検証抜きで成立してしまいます
から,ポリティカルフィクションやテクノスリラーであっても「プロパガンダ小説
」以上には成り得ません.どうしてもと言うのなら,資料批判の対象になる論文の
形式で書いた方が良いでしょう.


6352010/06/27(日) 13:00:48 ID:???
>>634
ねえねえ勘違い云々は同意できるけど誰が誰かID出ないのに
そんな返し方は無いと思うよw


6362010/06/27(日) 15:49:38 ID:???
>>634
現実性を突き詰め,仮定の話であっても実際に起こった場合の現実結果と
それほど剥離しないか,予想される範囲内のものっていう
純軍事小説というのが存在する以上,この場合勘違いしているのはあんたの方だと思うぞ

小説はシミュレーション結果を記述するものじゃないのは確かだが,
別に軍事創作をするに当たってシミュレーションでなきゃいけない決まりは無い
「現実に起こりえるだろう当然の事」を記述すれば言いだけの話
例えば熱力学第二法則に従い,それに反するような物理現象を小説内で起こさないだけの簡単な事
または財政問題も必要性も整備化の機関もすっ飛ばして,空母を保有するに見合わない国に
ある日突然,数日で空母を実戦配備させるような無茶苦茶をやらない事

だが>>625がいうような「ラノベでは無理」というのは,そもそもライトノベルというジャンル・レーベルってのが
上に書いたような「現実に即する事」「現実から逸脱しない事」の制限を緩やかにし,
荒唐無稽なファンタジーっぽさを許容する「軽い読み物」という規定が存在する事だ
つまり,現実に即するように書いてしまったら,それは「ライトノベル」の枠内じゃあ無くなっちゃうのよ
現実に忠実すぎないからこそのライトノベル

6412010/06/27(日) 23:26:22 ID:???
少しミリタリーな小説,略してSM小説というジャンルはどうだろう
軍服着た女の子がキャッキャウフフする感じで

6502010/06/28(月) 11:23:52 ID:???
現実がまず先にありきで現実に起こりえないものは起こらない小説で書いたら
10mの人型兵器はどう考えても存在できない
=リアル

現実はどうでもよくて,無理やり現実に存在させるための見せ掛けの嘘をつく小説で書いたら
10mの人型兵器が存在しているかのように見える
=リアリティのある「ファンタジー」


で,ファンタジーを許容する小説では10mの人型兵器は書けるけど
リアルの制限のある小説では編集部にこんなの書くなとか言われるわけだ
リアルはリアルという存在の証明が既に成立してるのでリアル以外は「存在しない事を証明」する形になる
ファンタジーはそもそも架空・嘘なんでそもそも存在の証明とかいう話の問題ではない
こういうことでしょ

軍事板,
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ガンダムでザク3機がサイド7に侵入した際,一人が隊長の制止を振り切って先行していましたが,命令違反であれば,敵の試作機を破壊あるいは鹵獲しても,「手柄」とは見なされないのでしょうか?
「シャアだって戦場で勝って出世したんだ!」
とは意味が異なりますか?

 【回答】
 普通はNG.
 任務は偵察であり,情報を得て無事に持ち帰るのが最優先なので,理想を言えば,連邦側に気付かれないまま帰還した方が良い位.
 ガンダムのお陰で侵入した2機は撃破されたが,あの時点ではサイド7にいた連邦軍の戦力を,一通り確認出来てるわけじゃないので,ガンダム以外の相手にやられる可能性だってあった.
 まあ,実際には貧弱な代物だったが,現状を把握していない以上,独断専行はやはり無謀.

 更に言えば,あそこで暴れた為に,母艦であるムサイがサイド7付近にいるのも露見した.
 別任務の後で戦力が充分でない状態で,連邦艦隊から捜索,追撃を受けたら危険極まりない
 もし戦果を挙げても,帰路に撃沈されたら,独断専行した彼にとっても意味が無い.

 ただ,シャアを見れば分かるように,ジオン公国は傑出した個人の抜擢人事がしばしばあるので,大きな戦果を挙げて無事帰還し,上層部の受けが良ければ,命令違反が見逃されて功績が認められる事もあり得る.

 反対に言えば,あの状況では独断専行どころか,命令違反で味方に損害を与えているのだから軍法会議物で,最悪処刑の可能性もある.

軍事板,2010/06/28(月)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本軍には,特務少尉という階級はなかったのですか?

 【回答】
 日本にも特務少尉ってのは居たよん(笑)
 ただし,某Wの特尉みたいに立派な物じゃなくて,職務上の権限は少尉でも,実質上の扱いはそうとは限らない(笑)

 普通の士官は士官学校から軍隊に入るが,特務少尉は下士官から上がった(後付けで士官教育は受けるよ)
 同じ少尉なのに方や軍歴の入り口,方やいい年したオヤジ(笑)

 同期でちょっとしたコネができてる若い衆と違って,借りを同僚に作ったら,現場で命張って返さなきゃならない(笑)(ここ妄想よん)

 他所の軍隊にも同様の昇進はあったんだけど,「特務少尉」とは呼ばずに普通に「少尉」.

軍事板,2010/06/29(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 仮面ライダーの怪人は多くの戦闘員を従え,自らも戦闘に参加しますが,軍隊でいうと,戦闘員は歩兵,怪人は上級兵士くらいの位置づけでしょうか?

 【回答】
 せめて昭和ライダーって限定しないと,若い世代には
「仮面ライダーに"怪人"? "戦闘員"? そんなの居たっけ?」
ってなるぞ.

 ショッカー(仮面ライダー)の例を取ると,

幹部怪人=佐官クラス
怪人=尉官クラス
一部上級戦闘員=下士官クラス
戦闘員=士卒

っていう組織・階級構造になってる感じだな.
 ゲルショッカーとかデストロンとはよく知らないが.

 ちなみに今時のライダーでは,敵の名称が「怪人」じゃなくなってるし,悪の組織もあまり存在しない.
 ザコ戦闘員は完全に消えた.

 クウガはグロンギ族orグロンギ怪人で,ヒーローショーでは戦闘員役のミジンコ怪人が多数登場するが,アギトはアンノウン(同タイプ別デザインの怪人が,1タイプあたり2〜3種バリエーションあり)
 龍騎はモンスター.
 しかしモンスターと戦うより,13人も居るライダー同士で戦ってる事が多い.
 555はオルフェノク.
 剣はアンデッド.
 響は妖怪.
 カブトはワーム.
 ただしワームのサナギ体が戦闘員のポジション.
 電王はイマジン.
 キバはファンガイア.
 ディケイドでは平成ライダー過去作の敵が全登場.
 Wは見て無いのでよく知らん.

 ただ,複数の怪人が出てくる事で,多数の戦闘員と乱闘する状態を代替している作品もある.

軍事板,2010/06/30(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ガンダムに地上戦艦のような超巨大陸上艇ビッグトレーという兵器が出てきます.
 強力な多数の砲と,小型航空機やヘリを運用できる飛行甲板と,司令部機能を兼ね備えた,地上空母とも地上戦艦とも言うべき存在です.
 しかし,実際の世界ではこのような存在は見かけません.
 巨大な機動陸上兵器と言うのは,あまり実用的では無いのでしょうか?

 【回答】
 カール自走臼砲とかスペースシャトル発射台なんかが近いが,兵器として運用するのがいかに難しいか分かると思う.

 それだけの機能を載せて巨大化したら,動かすだけでも大変.
 あれだけのサイズのものを実用に足る速度で動かすための技術的困難もさることながら,動力と移動の為の機械的手段を維持する手間が掛かり過ぎる.
 普通の戦車でも,長距離の自走又は戦闘1〜2回の後で整備を行なわないと,すぐ故障する.
 それに加えて,直接敵と交戦する事を想定した場合は,装甲やECMなどの防御機構も搭載しなくてはならず,ますます重量が増加する.

 ここまで手間の掛かる「司令部」が,地雷1個踏んだだけ,対戦車ミサイル1発食らっただけで機能不全になったら,指揮下の部隊に対する悪影響大.
 海に浮かぶ艦艇の場合,必要な機能を船というプラットフォームに載せる必要から巨大化する事もあるが,沈む心配の無い地上で,それだけのコストとリスクを負う必然性が無い.
 各機能をそれぞれの部隊,或いは陣地や基地などに分散して運用した方が,効率的かつ安全.

 それにそもそも,あれだけのサイズのものが走れる道がない.

 第3に,ビッグトレーと同じ大口径砲9門が欲しいなら,9台の自走砲作った方が絶対に安価.
 一発の爆弾で撃破されない分,むしろ自走砲9台のほうが便利.
 それ以前に,ビッグトレー作れるような技術的インフラがある世界だったら,大口径砲自体にあんまりメリットが存在しない.
 射程が欲しいならミサイルや航空攻撃があるし,要塞つぶしたいならバンカーバスター使えばいい.
 飛行甲板?
 前進基地作れよ,そんなの.

 装甲張って,既存の対戦車兵器では撃破できない超重戦車として扱おうと思っても,陸上戦艦を開発するより安価なリソースで,超重戦車を撃破しうる超対戦車ミサイルは作れちゃう.
 戦術核でも使えばもっと楽だ.

 じゃあ,イージスシステム搭載してミサイル迎撃しようぜ!と思っても,レーダーやVLSに装甲は張れないから,結局超対戦車ミサイル以外の火器でイージスが壊れて,超対戦車ミサイルに撃破されることになる.
 これは,現代に戦艦が存在しない理由と同じ.

 とりあえず,思いついた限りではこんな感じ.

軍事板,2010/07/01(木)
青文字:加筆改修部分


保留

 【質問】
 質問なんですが,
「台湾有事勃発.
 海自はシーレーン防衛のため,新設した空母打撃群を東シナ海に展開.
 有事に際し緊急徴用された3000の若者たちは,洋上の要塞で戦争を知る」
ってあり得ますかね?

 【回答】
 ない.
 空母作ってド素人3000人が使えるようになる遥かに,有事終わるね.

7362010/07/01(木) 18:59:22 ID:???
>>732
空母を建造するのに5〜10年掛かるのにその新設する空母の基礎設計がおわるまでに戦争が終わってるよ.


7372010/07/01(木) 19:00:38 ID:???
>>732
空母打撃群がおいくらかかるか調べれば,海自が空母打撃群もてるかどうかわかるかと
ちなみにニミッツのドンガラが3兆650億円,日本の防衛予算が4兆8,764億円
コレにあとイージスに原潜(どっちも1000億円オーバー)がつくし,ニミッツだと艦載機70機くらい積める
常時運用できるようにするにはコレが三セット(作戦中 作戦海域への行き帰り 整備中)いる

7412010/07/01(木) 19:45:37 ID:NMby7ZYM
>>737
空母打撃群は流石に有事という理由で無理矢理ねじ込むのは不可能ですよね.....
では22DDHと同クラスの排水量の軽空母をフォークランド紛争のような形で派遣というのは有り得るでしょうか?

7542010/07/01(木) 20:40:33 ID:NMby7ZYM
>>743
すいません説明不足で.....
例えばUSSニミッツであっても十代後半から二十代前半の入隊ホヤホヤ?の人間が乗員のほとんどを占めてるじゃないですか......
それで空母という高度に分業化された環境ならば,あるいは海自であっても似たような状態になるのかなと....
ありがとうございました

7552010/07/01(木) 20:44:59 ID:???
>>754
アメリカ海軍でも入隊して最低でも3ヶ月は陸上の訓練キャンプで
訓練してから配属だぞ.それと乗員5000人のうち3000人が新兵だと,
平時でも下士官が過労で死ぬぞ.

7632010/07/01(木) 22:40:12 ID:???
>>754

ちょwwwおまwww

いいか,10万トンの船体を維持し,動かし,
さらにその上で数十機のジェット戦闘機を
運用しながらさらに戦闘するんだぞ?
大型複合商業施設ですら,まともに機能させるのに
人員が慣れるのに数か月かかるのに,
>>732の状況じゃ事故多発で船動かすことすらできんわ.

例えば,実際にニミッツ級空母ロナルド・レーガンを
例に出すと,各空母から抽出してきた熟練下士官兵・士官を
中心に,新規クルーの訓練を空母の就役前から
海軍訓練センターで訓練され,そんで2003年7月21日に処女航海.
訓練に次ぐ訓練で,漸く作戦能力を獲得したと認められ,
空母作戦に参加できるようになったのは10か月後の
2004年5月10日だぞ.



7642010/07/01(木) 22:48:50 ID:NMby7ZYM
>>763
ロナルドレーガンの就役までの過程はディスカバリーチャンネルか何かでやってたけど艦の中核スタッフは建造の時点で関わってるんですよね.......
実戦投入のトライアルもすべての状況でxx秒以内にって規定されてたし
エアパックの合格が無いと飛行さえできない.
難しすぎましたねw

7702010/07/02(金) 10:29:12 ID:???
>>764
それどうやってもやりたいのなら史実日本の資産規模が米国並み
とは言わないまでも防衛予算を3倍くらいにまで増やせる状況でも
軽空母1隻くらいまでがせいぜい.
通常動力空母でも毎年莫大な維持費が必要だし建造も大変.

あと他でも言われているけど素人を徴兵してすぐに船を動かせると思っている
なら君は世の中の仕事をなめてるぞ.
コンビニでアルバイトしている感覚で戦闘艦の操船などを考えているのと
同じ.
大体すべての人間がすぐに操縦ができるようになるなら世に自動車教習所
や訓練センターなる施設があるわけないだろ.
難しすぎるのではなく実質日本には不可能なことを出来るか? と聞いているようなもの.

WW2くらいの歩兵で専門教育の必要ない人間で正規の教育をうけた士官
の元で訓練されていてもまともに使えるようになるまででも1〜2ヶ月はかかる.
まして船で軍事行動を行う必要があり,WW2の頃より遥かに専門化・分業化
された軍艦を維持,戦闘行動を行えるようにするための訓練が簡単にできるわけがない.



7712010/07/02(金) 10:49:31 ID:???
>>764
君船に乗ったことある?
それも長期間の外洋航行の経験があるかい?
内海でも日によっては結構揺れるよ.
大型船に乗っていてもはっきりと揺れを感じるほど時化ることもあるうえ
船で乗り心地は多少犠牲になる軍艦でだよその辺から徴兵してきた
若者を乗り込ませてすぐに使い物になると思うか?

人によってはしばらく船酔いで使いものにならないのにそんなんで
訓練できるはずがない.
フェリーでさえ慣熟航海が必要なのにそんな突発的な有事に対応
できる人員を調達できるとちょっとでも考えているなら・・・・そういう
小説は書かない方がいいよ.
百歩譲って船員経験がある人間ばかり集めたとしても民間船舶とは
勝手が違うし,そもそもそんな経験者を戦闘に送り込むくらいなら
後方支援でただでさえ不足する物資移動のための要員に回す方
がずっとまし.
戦争は戦っているだけで済むわけはねーのよ.
補給が何よりも大事.



7722010/07/02(金) 10:53:13 ID:???
>>764
戦記物小説を(たとえファンタジーであっても)書きたいと思うなら
少し難しいかもしれないが「補給戦」くらいは読め.

ttp://www.amazon.co.jp/補給戦―何が勝敗を決定するのか-中公文庫BIBLIO-マーチン・ファン-クレフェルト/dp/4122046904

軍事板,2010/07/01(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 少年兵が当たり前のように戦ってる内戦の戦場で,少年兵あがりの野戦指揮官というのは,無理ありますかね?
 少年兵と言うのは使い捨てと言うイメージが強いんで,その中から生き残って出世したら,凄い軍人になるんじゃないかと.
 10歳で強制的に徴用され,15歳で士官.20歳で野戦指揮官って感じです.

 【回答】
 先進国のような士官・将軍ではなくて,ある程度の規模の武装集団の部隊指揮官や指導者という意味合いなら,可能性は無いとも言えませんが,後者はある程度の学校教育受けてないとキツイかもなー,という気はします.
 アフリカなんかでは実際に,生い立ちや素性のよくわからん武装勢力の指導者ってのはいますし.

丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM in 軍事板,2010/07/03(土)
青文字:加筆改修部分

 まともな国の軍隊に10才の兵士,15才の士官なんかいるわけ無い.
 もしいたら,民兵やゲリラなど正規軍じゃない軍事組織,或いは王制・貴族制社会の王族・貴族が,その身分に基づいて軍隊の階級を与えられたなどのケースだろう.

 少年兵がいる国は,かつてまともな機能を持った政府が成立したことがない所や,軍閥やその他非合法組織(小説書く気があるなら調べてみよう)が非合法的かつ「使い潰しが効く」戦力,労働力として狩り集めている物に過ぎない.
 当然,「すぐ死ぬ」か「精神が崩壊」するなどして「廃人」になり易いわけだから,生き残ったとしても非常に重度のトラウマなどが残り,まともな生活や,まして士官などになり得るほど理知的な行動が取れるようにはならない.
 少年兵の生き残り士官というのは,それくらい「おファンタジー」な存在であり,無理がありすぎる設定だよ.
 どこに書く小説なのかは知らないが,フルボッコにされる可能性はかなりあるので,もし書くつもりなら注意.

 どーしてもその少年兵をゴリ押ししたいのなら,18世紀から第2次世界大戦以前の設定にしておくべき.
 第2次大戦までなら少年兵といえど,正規の待遇と教育をうけた「正規兵」で,「正規の軍事作戦」に参加した1兵士として扱われるから.
 それでも10歳で兵士に徴用されるのはありえないがね.

 ちなみに,日本での内戦を描いた打海文三の応化クロニクル「愚者と愚者」「裸者と裸者」「覇者と覇者」に,軍閥の子ども兵部隊の一兵卒から,最終的にはその軍閥自体を率いるようになるキャラが登場する.
 とりあえず読んでみる事をお薦めする.

軍事板,2010/07/03(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】


 【回答】
某架空戦記を読んでたら

一軍を率いる者に求められるのは,もっとも効率のよい勝利,
つまり経済性にほかならない.
つまりは味方の苦労を抑えつつ,他人の隙を見つけ,
足をすくう者こそが最良の司令官なのだった.
人として,そのような行為を平然と為せる者の人格が高潔なはずはない.

的な記述が出てきたんですが,実際どこまで当ってるんでしょうかね.


8362010/07/03(土) 17:03:22 ID:???
政治的にそれが必要でもない場合でも,きれいな勝ち方にこだわって損害を増やす愚直な奴は迷惑だしね.
ゆえに効果的ないやがらせをやらせたら世界一なイギリス人は,司令官に適しています.

8392010/07/03(土) 17:36:39 ID:???
>>835
それ,(間違ってたらスマンが)佐藤大輔の「皇国の守護者」だろ?

だとすれば「人としては屑だが,軍人としては最優秀」という
主人公のキャラクターに対して,読者に嫌悪感を抱かせないための
レトリックとしての部分が多分にあるから,素直に受け取るのはどうかと思う.

(というかあの小説,主人公サイドで戦略レベルの影響力を持てる人物には
人格が屑でかつ無能,善人だが無能か凡庸,人格破綻者だが名将の主人公
の三タイプしかいないわけだから,そりゃ主人公を選ぶしかないよな)

8432010/07/03(土) 19:35:10 ID:???
>>835
それ,人格うんぬんのところはおいといて経済の原則って軍事の根幹をなす考え方で
それそのものは正しいけど,あらかじめ軍事的な経済性を頭に入れとかないと
役に立たない,知ってる人間にしか通用しない言い回しでもある.
例えば軍事は失敗すると被害がひどいのであえて無駄を取り入れる
冗長性の概念だとか現代のアメリカの様に人道的なイメージ戦略も
コスト計算に含めたりとか.

8822010/07/04(日) 05:11:28 ID:???
>>835
わかりやすい例として「安全第一」を極端化して例示してみる.
これは,安全性重視による,短絡的な生産効率の低下よりも
経験を積んだ工員が潰れる可能性を考慮すると,安全重視のほうが
長期的なリターンのほうが大きい,という理屈が第一義であり
安全重視という高潔な人道的行為は,経済効率上昇の手段にすぎない.

逆に,邪悪な非人道的行為でも,長期的に見た場合でもリターンのほうが多い,
となれば,実行をためらう理由はない.それが真の経済性重視というもの.

これらの局面で,「評判」というのもリスクリターンの一因とはなるが
所詮一要因にすぎず,絶対的な評価軸にはなり得ない.

つまり,経済性重視というのは,高潔で人道的とか,邪悪で非人道的とかとは
別の次元に存在する評価軸であり,経済性を一番に考える人物を外から眺めると
ある一面では高潔な人道的人物と見え,別の一面では邪悪な非人道的人物に見えるだろう.
これはどちらも真実であり,見方の問題である.


---------------
二人の戦車兵にとっての優秀とは,”優秀な軍人"を意味するものではなかった.
彼らは自分らの車長がそんな方向に優秀になってもらいたくはないと願った.
優秀な軍人は部下を見殺しにしたりはしないだろうが,それでも軍人にとっては兵は
自身の持ち駒の一つなのであって,それはようするに将棋の駒と同じで,捨てるに
勝機ありと判断したときはそうすることをためらったりはしないものだ

「今宵,銀河を杯にして」より抜粋・一部改変.



8832010/07/04(日) 05:17:12 ID:???
王より飛車をかわいがり,はへぼ将棋だけど
飛車を無駄に捨てるのも同じようにへぼ将棋ですからね.

ケースバイケースを正しく決断できるのが優秀な軍人.

8852010/07/04(日) 10:00:49 ID:???
やっぱ戦場でも人としての尊厳を忘れず,かつ優秀な軍人ってのは
・冷酷な決断をしなくてすむ状態におかれていた,つまりは幸運だった
・軍事的合理性から見れば愚かな行為をロマンチシズムで粉飾しているだけ
のどちらかなんかなぁ.


8862010/07/04(日) 10:17:00 ID:???
>>885 軍人というのは組織の生き物でチームワークで事にあたる.
司令官が嫌味なやつだったり,人間としてはクズの場合,周囲が支えている
だけの話だろう.司令官だけで戦うわけではない.

チームワークを作るには人格が高潔である必要はないだろうけど
それなりにコミニュケーションが取れる必要があるだろう.


8872010/07/04(日) 10:32:20 ID:???
とはいえ,
カーチス・ルメイやウィリアム・シャーマンみたいな軍人は
現実の戦争を勝利させるためなら存在を許容され,称賛すらされるだろうが
エンターティメントの主人公としては間違いなく不適格だと思う.


8882010/07/04(日) 10:44:00 ID:???
主人公としてはダメだけど,話に登場するキャラクターとしてはキャラがたってるがね


8892010/07/04(日) 10:48:30 ID:???
>>888
ただ肯定しにくいキャラだよな
主人公がそれを許容したら見ている側が感情移入し辛いし


8902010/07/04(日) 11:16:23 ID:???
つまりはそれが「政治(あるいは軍事)」と「文学」の差なのだろう.

福田恆存がどっかで書いてたが
100匹の羊のうち,1匹を失ったとして
99匹を救うためなら1匹を犠牲にするのが「政治」であり,
99匹を野においても1匹を救おうとするのが「文学」である.
つまり「政治」と「文学」は本来相反するものだということ.

だから大局的・戦略的な立場から戦争をとらえようとする文学や芸術ってのは
そもそもが矛盾を抱えているのだろうし,そこら辺のさじ加減を間違えると
ひどくグロテスクなものになるのだろう.

8942010/07/04(日) 14:52:04 ID:???
>>890
>99匹を救うためなら1匹を犠牲にするのが「政治」であり,
>99匹を野においても1匹を救おうとするのが「文学」である.

比率の上ではそうだけど
規模がでっかくなるとそう単純に言い切れるもんでも無いのが難しいところ

900万匹を救うためと言っても100万匹犠牲にするのは並大抵のもんじゃない
場合によっては100万の打撃だけで残り900万を養っていくだけの経営が出来なくなってる事態になってる事もある
逆に900万を野に置いても,100万が確実に助かるというのなら,そっちで立て直すって判断が正しい事もある


あと,助かる数が多ければいいというもんでも無かったりするからなあ
どいつを助けるか?ってのも重要
別に助けなくてもいい奴,助けても役に立たない奴ばかり大勢いても無意味なわけだし…

そういう観点からも,1を助けるために99を「大量に見捨てる」という非情の決断も
充分「政治」だろう



8952010/07/04(日) 15:26:00 ID:???
99の味方を助けるための犠牲の1になるぜ!
って殿に踏みとどまって戦う奴らを愚かなロマンチシズム粉飾と言ったら侮辱
そして,本当はそういう根性のある奴らこそ軍隊の中の人にとって
無駄死にするより生き残って戦い続けてくれた方がよっぽどいいという…

エンターテイメントでなおかつそいつらが主人公だったら生き残って帰ってきてくれるけどねえ


8962010/07/04(日) 17:22:11 ID:???
しかし,軍隊では敗勢の中踏みとどまって殿軍を買って出る根性がある1より,
それ以外の99を温存した方が戦略的には大きいし,
1の犠牲で99の兵力を温存できたらそれに越したことは無いしねえ.


8972010/07/04(日) 17:45:21 ID:???
ただ「99を救うためには1の犠牲も必要.その1に選ばれても文句を言わず,むしろ誇りと思え」って
教育をきちんとしておかないと,それを当然の事のように上が下に求めたら士気が崩壊しちゃう.

現代になったら末端まで「自分はかけがえのない唯一無二の存在」って考え方が浸透するから,
簡単には受け入れてくれないし.

だから現代の軍隊はある時からそういう教育に熱心になったんだけど・・・どこも成功してるようには
見えんな.


あと,アメリカ軍なんかが兵の結束を固めて士気を維持するために掲げるスローガン,
「一人を救うためなら時に10人が犠牲になっても構わない.
 その一人がただの一兵卒でも,助けるときは助ける.
 だからみんな安心して戦ってくれ」
っていうのもあるな.
これだって,大局的に見れば「99のために1を犠牲にする」思考なんだけど・・・.

9072010/07/04(日) 21:27:49 ID:???
>>906
他人だが補足すると.

別に一人を助けるため後の99人を死地に追いやるなんて言ってないんだよね.
最後の一人の安全を見極めるために,とりあえず安全が確保された残りの99人を放置すると言っているだけで.
これ元ネタは新約聖書だよね.


908 名前:890 :2010/07/04(日) 21:38:07 ID:???
>>907
補足ありがとう.
元ネタが新約聖書というのはその通りで,それを評論家の
福田恆存が例に挙げて,「小説家(芸術家)が政治と関わる場合について」
論じたの.
(ちなみに福田自身はバリバリの保守派で,無責任な国家否定とか
非現実的な平和主義なんかが大嫌いだった人)

村上春樹も似たようなこと書いてたよな.
固い壁に卵がぶつかる時,壁がいくら正しく卵がいくら間違っていても,
自分は卵の側に立つ,それが小説家というもので,
もし壁の側に立つ小説があったらそんな作品に価値などない,って.

9092010/07/04(日) 21:48:47 ID:???
でもまあ軍事の場合は「死ぬか生きるか助けるか見捨てるか死ねと命ずるか温存するか」ですんで…


9102010/07/04(日) 22:05:34 ID:???
>固い壁に卵がぶつかる時,壁がいくら正しく卵がいくら間違っていても,
>自分は卵の側に立つ,それが小説家というもので,
間違ってる

SF小説家なら固い壁に卵がぶつかっても壊れない理屈を考え出し
ファンタジー小説家なら卵のほうを壁に当たって壊れない伝説を紡ぎだし
オカルト小説家なら卵か壁のどっちかを呪って壊れない超常現象を発生させる
恋愛小説家なら壁と卵がお互い愛し合う

現実と幻想の間をさ迷いながら「そうなると思わせる嘘をつく」のが小説家であって
そこにどちらが正しい,間違ってるという判別は無いものだろう
せいぜい火は暑くて水は冷たい,AはAでBはBという「区別」以上のものは無い
正しい・間違いなんて判断基準は必要ないし
どっちかの立場に立つなんて意味も無い

それは物語を作るうえでの単なる「素材」に過ぎないものだ
素材を使って出来た料理にも正しい・間違いなんてものは無いし



9112010/07/04(日) 22:08:43 ID:???
別に現実の立場からファンタジーに歩み寄った作品があってもいいし
ファンタジーの立場から現実に歩み寄った作品があってもいい

どちらかの立場に立たなきゃ価値が無いってのは酷く狭量に過ぎるよ
どちらの立場からだって物語は作れるのに


9122010/07/04(日) 22:13:12 ID:???
>>910
軍事板だと,卵を冷凍にして,壁に打ち込み,壁を貫通させるんだろ.


9132010/07/04(日) 22:15:50 ID:???
人間の人生あるいは人類全体の歴史は一つの物語で
まぎれもない現実そのものだが
誰かの手記や,歴史的事実を纏めたものは人の心を打つ

そこには「少数派を切り捨てて最大多数の最大幸福を目指した物語」もある
それが間違ってるというのなら歴史小説家とかはどうなるんだよ


9142010/07/04(日) 22:24:51 ID:???
>>912
「壁が脆いじゃないか!」と文句をつけたらメーカーから
「解凍してご使用ください」
とかえって来るんだな


9152010/07/04(日) 22:28:57 ID:???
現実の美しさと醜さに物語性を見出せない事こそ小説家・芸術家として終わってるな
人の作り出したものに芸術的で無いものなどあろうものか
それがどんなに汚らしく唾棄すべきものであろうとも,それは
同じく人が作った美しいものとのコインの裏表だ


916 名前:890 :2010/07/04(日) 23:19:07 ID:???
>>913
いや,何か勘違いしてるっぽいけど
「少数派を切り捨てて最大多数の最大幸福を目指した“人(達)の”物語」
に留まるならそれは立派に「物語」であり「文学」なんじゃない?
問題は,そういう作品が往々にして
「彼らが最大多数の最大幸福を目指すのはやむを得ないのだ」
という主題を前面に押し出すあまり,
それに当てはまらなかったもの,主題に都合の悪いものに対する視点を
忘却してしまうことであって.


9172010/07/05(月) 05:06:08 ID:???
すでにこのスレの本質からは外れてきているな

9202010/07/05(月) 11:25:21 ID:???
>>916
物語は作るものじゃなくて見出すもの,じゃないかね
しかも見る人間によって違う物語に受け取られるもんだし

真面目に書いた軍事小説が,誰かにとっては納得いく物語で
別の誰かにはわけわからんギャグにしか見えなかったり
真面目に書いたスーパーロボットアニメの脚本が誰かにとっては熱血ヒーロー物の王道で
別の誰かには科学的事実を全く無視しているデタラメにしか見えないように


映画BHDも前線で必死に戦った兵士の勇敢な行動の物語なのか
作戦を楽観しし甘く見たアホの司令部の間抜けな物語なのか
見る人間ごとに評価は違うものだろう
要は,どこの視点から描くか,であって
壁から見た卵を描いても卵から見た壁を描いても「何かを忘却する」なんてことはねーよ
それは「描きたかった主題とは外れてるから,あえて外しただけ」なんじゃねーの?



9212010/07/05(月) 11:28:32 ID:???
福田恆存や村上春樹のは要らん杞憂
gdgd悩んで理屈こねてないで「書きたいからそれを書く」でいいんだよ


9222010/07/05(月) 11:42:10 ID:???
だれかが「そういう主題・そういう視点で描きたい」って言ってるのに
それを批判したり否定する事ほど傲慢な横からの口出しは無いな
このスレでもよく人型兵器を現実軍事的に描きたいって質問がくるけど
「その設定では少しも現実的には描けない(設定が甘い)」って指摘はされても
「書くな」なんてことは誰も言って無い

だが
>もし壁の側に立つ小説があったらそんな作品に価値などない,って.
のは「描きたい」という奴を否定してることに他ならないわけで
どこの世界にそんな事をいう資格がある奴が居るのかと


村上晴樹は自分が壁の側に立った視点から物語を見出す能力が無いのを
小説家の立つべき位置とか正当性を掲げていい訳や誤魔化しをしてるだけなんじゃないのか?
そんな事書くくらいなら「俺はそっち側に立つのは好みじゃないから立たない」ってだけ言えばいいのに

9352010/07/05(月) 20:32:24 ID:???
>>922
村上春樹の「壁と卵」の話は2009年にエルサレム賞をもらった時の
イスラエル批判じゃなかったか?

壁=弾圧を許容して,ガザでの殺戮を認めてエルサレム賞もらうんじゃないよって話だった気がするが

軍事板,2010/07/03(土)〜
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 小さなバイキング・ビッケはプレートメール(?)を着ていますが,当時からプレートメールってあったんでしょうか?

 【回答】
 あれはスケイルメイル(スケールメイル,鱗鎧)ってやつだと思うよ.
 スケイルメイルはバイキングが普通に使っていた.

 バイキングの時代はプレートメールを作る板金技術が無いし,軽武装による身軽さを売りにしてるバイキングが,そんな重い鎧を身に付ける理由も無い.

軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 質問です.
 基本,志願制だけれど,税金を払えない成人は徴兵されるという設定にしようかと考えてたのですが,これって何かデメリットってありますかね?

 【回答】
 少なくとも現在の日本の税制では,無収入ならほとんど税金はとられない筈だが・・・
 前年度稼ぎまくって今年は無色で金もないっていう状況ならありえるが.

 とりあえず徴兵制のデメリットは,働き盛りの若者を非生産的な作業に従事させるという,経済的損失がある.

 徴兵制のデメリットはまだある.
 そのひとつは,選抜徴兵で実際に徴兵する数が少ないとしても,徴兵検査は全国一律および全員に対して軍が直接やらないと意味がない.
 そのための組織に恒常的に費用がかかる上に,その結果,地域行政に対する軍の支配力が増大しがちなこと.
 徴兵制を実施してる国は,すでにそのシステムができてそれなりに機能してるが,それを新たに導入するとなると,かなりの費用がかかり,また混乱も予想される.

 税金を払えない成人がただのニートなのか,まともな学生なのかにもよるよね.
 前者ならデメリットは最初から存在しない訳で.
(って言うか海兵隊とかで鍛えて人脈作ったら,起業向けの人材になるってネタも)

 アメリカのプアホワイトが,大学の奨学金目当てに軍の予備役に入ってたら,イラクに引っ張られたぉ,なんて話も在った気が.
 非生産性なら同じだよね.

 まあ,徴兵たって軍にも選ぶ権利とか,予算の枠ってものがあるわけで,徴兵検査は全員参加でも,実際に数年お勤めするとは限らない.
 更には幾らか払えば,他の人に譲れるなんて制度が有ったり,これって軍の給料と推薦者(笑)からの二重取りで,貧乏人にはウマー?(旧日本軍とか)

 また,どういう税を設定するかによる.

 小額の人頭税なら,生活保護受けてる世帯でも払えるので,警察や国軍がホームレス狩りをしている光景が見られる.
 仮に所得税なら,数百万のワープアを徴兵することになって,経済崩壊+「そんなキャパどこにあるの?」
 生活保護受けてる連中が気に入らないなら,「救貧法」でぐぐれ.

 …ここまで書いてて,カントン制とか強制徴募を連想したんだが.

 「宇宙の戦士」みたいに,軍隊経験の無い者には市民権(主に投票の権利)が与えられないってのもあるね.
 現実でも,移民がアメリカの市民権を得るために兵役を志願するってのがあり,そっちの方がリアリティあると思うけど.

軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分


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