c
※青文字：加筆改修部分
ただし，「である」「です」調の統一のため等の補正を除く．
※既に分類され，移動された項目を除く．
Kampfgruppe 11
目次
【追記】 中東短信
【追記】 今までのノドンやテポドンはスカッドを基本設計としたミサイルですが，テポドンＸはそれらとは系統が違うSSN-6ミサイルを基本デザインにしており，全く違う名前を与えるべきだと思われます．
【質問】 1950年代に現れた，蒸気機関車改造ディーゼル機関車について教えられたし．
19 【質問】 オリファントの砲塔は，増加装甲を付け足したモノなんでしょうか？
【追記】 原発事故が浮き彫りにした東電の権力構造
【追記】 北朝鮮で粛清の嵐！ 元閣僚を相次いで処刑 権力世襲の邪魔か
1 【質問】 ナセル・リデン・アッラー・アブ・スレイマンとは？
【追記】 イラク・アルカイダ機構
【追記】 核ミサイル以外の目標に対する攻撃では，北朝鮮に「それだけの被害を受けたら，とても日本に対する核攻撃は引き合わない」と思わせるだけの打撃を与えられるものでなければならない．
【追記】 防衛問題は「戦術」ではなくて「算術」になってしまった．
【質問】 戦闘により，回復不能の重傷を負い，軍人として使い物にならない身体になってしまった兵士は，戦争中であっても除隊扱いとなるのですか？
【追記】 対戦車自走砲の戦闘の基本は，地形を利用して自らを隠蔽することとカムフラージュを厳にすること．
【追記】 原爆投下目標選定委員会
【追記】 郵便貯金をアメリカに売り渡す売国奴？ ⇒ 経済FAQ
【追記】 地震，津波，洪水，地滑り，豪雪，などの天災に対しての企業の姿勢が，大いに問題になる
【追記】 ステルス戦闘機とBVRについて（１）
【追記】 海自の24DDHのLCAC搭載機能付与
【追記】 施設科部隊の強化も求められます
【追記】 ネトウヨの定義について
【追記】 風力発電「4.95万キロワット現象」を規制――中国
【追記】 「日本の大砲」によると，試製57mm戦車砲のDataは下記の通りです．
【追記】
2009年8月17日（月），＊IDFがガザへのセメント搬入許可を延期へ．外人墓地修復の目的で
持ちこまれたセメントを，ハマスが没収したと判明したため．ハマス
は軍事施設補修のため，大量のセメントを必要としている．(P)
2011年4月13日（水），イスラエルがトルコ政府に５月のガザ行き船団の阻止を正式要請．ガ
ザへの物資は陸上から豊富に運ばれており，不足していないのに，わ
ざわざ海上封鎖を破るのは挑発行為だと非難した．(P,Y,H)
2011年4月13日（水），アイアンドームがガザからのロケット迎撃に成功したことを受け，国
防軍はもう１基を半年以内に配備へ．来年末にはさらに２基を増設し，
合計６基でガザからの攻撃を封じ込める体制を作る．(H,Y)
2011年4月14日（木），アラブ系のゾアビ議員が，ハマスによるスクールバス砲撃を非難せず，
パレスチナに第三次インティファーダを呼び掛ける発言．(P,Y)
2011年4月15日（金），テロ組織と協力してガザで反イスラエル活動を行う極左団体ＩＳＭの
イタリア人メンバーをアルカイダ系組織が誘拐．ハマスとの取引のた
め．しかし，誘拐されたイタリア人は遺体で発見された．(P,Y,H)
2011年4月15日（金）５月にトルコからガザへ行く船団は阻止しないと同国政府がイスラエ
ルに回答．民間の企画であり政府とは無関係だとの理由．(P,Y,H)
2011年4月15日（金），イスラエルを一方的に非難する国連のガザ戦争調査報告は，作成責任
者のゴールドストーン氏の「反省」にもかかわらず撤回されず．作成
スタッフらは現行通りの内容でイスラエルを訴追する構え．(Y,H)
2011年4月15日（金），ウィキリークスが流出させた米国の機密文書中に，イランがガザへの
密輸のために分解可能なミサイルを製造しているとの記述．(H)
2011年4月17日（日），ガザからまた２発のグラッドミサイル攻撃．空き地に着弾し，大きな
被害は無かった．国防軍もガザに報復攻撃を行った．(Y,H)
2011年4月17日（日），ゴールドストーン氏らによるガザ戦争調査報告書を撤回するよう国連
に求める決議を，米国上院が全会一致で可決．(Y,P)
2011年4月17日（日），親パレスチナのイタリア人活動家をガザで殺害した組織が，犯行声明
を撤回し責任を否定．ハマスの報道官は，イスラエルが次回のガザ支
援船団を妨害するため事件を起こしたとの見方を示した．(P)
2011年4月18日（月），７日に発生したスクールバスに対するロケット砲撃で重傷を負ってい
た１６歳の少年が病院で死亡．(P,Y,H)
2011年4月18日（月），自治区での世論調査で，ガザからのロケット砲撃が民族的目標の達成
に役立つとの意見が２年前の５０％から現在は２５％まで落ちている
ことが判明．西岸地区では武力闘争への支持が少ない．(H)
2011年4月19日（火），ハマスはイタリア人活動家を殺害した犯人を特定したとして顔写真等
を公開．ハマスに反対するアルカイダ系の組織の犯行か．(H,Y)
2011年4月19日（火），ガザからカッサムロケット砲が着弾したが大きな被害は無し．(P,Y)
2011年4月21日（木），過激な反IDF活動で知られるＩＳＭが，ガザの漁民の窮状を訴える
ため，海上でのIDFとの攻防を映像で記録する活動を開始．(H,Y)
2011年4月21日（木），昨年５月のガザ行き船団急襲事件に関するＢＢＣの番組が，船団の目
的は人道支援ではなく政治的挑発だとしたことに抗議が殺到したが，
ＢＢＣは「報道は大筋で適正だった」との調査結果を発表．(P,Y)
2011年4月22日（金），５月に計画されているガザ行き船団は多くの参加者が「殉教」を目指
す政治的なものだと，イスラエルが国連安保理で懸念を表明．米国と
ドイツも同意見．船団にはファタハ関係者も参加か．(H,Y)
2011年4月22日（金），ガザでは店に生活物資があふれ，人道危機は無いとガザの赤十字副責
任者．不足しているのは建設資材などに限られると語った．(P,H)
【追記】
今までのノドンやテポドンはスカッドを基本設計としたミサイルですが，テポドンＸはそれらとは系統が違うSSN-6ミサイルを基本デザインにしており，全く違う名前を与えるべきだと思われます．
Posted by 名無しＴ７２神信者 at 2006年06月30日
19:36:59
「週刊オブイェクト」コメント欄，2006年06月28日付
青文字：加筆改修部分
【質問】
1950年代に現れた，蒸気機関車改造ディーゼル機関車について教えられたし．
【回答】
戦前，小さな鉄道会社には，その地域交通維持の為，一定の収益水準に達しない場合，国から欠損補助が出されていましたが，戦後は国の財政が厳しい折から，その様な欠損補助は打ち切られ，地方の小さな鉄道会社は軒並み危機に陥ります．
しかも，1945年までトン当り20〜25円で推移していた石炭の卸売り価格は，1946年には176円，1947年に847円，1948年に2,684円，1950年には4,128円と鰻登りに上昇し，1952年には6,827円に上昇してしまいます．
戦前に内燃化した会社でも，戦時中のガソリン不足で止むを得ず蒸気機関車に切り替えた会社が多く，この燃料高騰は，経営を直撃します．
こうした蒸気機関車は，戦時中から戦後に掛けての酷使で，何れも状態が良くありませんでした．
しかしながら，1950年頃になると世情も漸く落ち着きを見せ始め，機械工業も徐々に復興し，ディーゼルエンジンが出回る様になっていきます．
そこで，とある小規模車輌メーカーを率いていた人が考えました．
「既存の蒸気機関車の足回りを使って，ディーゼル機関と伝動装置を追加してしまえば，安く機関車を供給できるのではないか？」
小規模車輌メーカーなので，確たる営業基盤は無く，ブローカーによる口コミでの営業ですが，先ずは実験と言うことで，西播にあった，とある小私鉄の元内燃動車で，戦後機関を撤去した車輌を機関車化することにします．
当時，船舶用か軍用統制型以外は強馬力の機関（と言っても100馬力程度）が無く，消去法で民生産業（今の日産ディーゼル）の大型ユンカース型水冷2サイクル垂直対向4気筒機関を搭載して，客車型機関車をでっち上げます．
従来の車輌は駆動軸が一軸でしたが，今回のそれは二軸となり，客室だった箇所には，大型ユンカース型機関が乗っているという壮絶な代物．
とは言え，試運転では蒸機に比べ所要時間は10分短縮出来ました…が，その機関は，「最も五月蠅かったディーゼル機関の一つ」とその道の権威に言わしめるほどでしたから，運用実態は推して知るべし．
常に何らかの機関トラブルがあり，その対策に振り回されることになりました．
ただ，運航費は確実に逓減されることが証明できたので，その鉄道会社は，愈，手持ち蒸機の改造をその会社に発注します．
台枠と足回りは，蒸気機関車のものをそのまま用い，それにディーゼル機関を搭載し，板金でキャブを作ると言う質実剛健なものでした．
このディーゼル機関も前の客車改造機関車と同じく，大型ユンカース型機関を使わざるを得ませんでした．
伝動装置は，ジャック軸とコネクティングロッドによって輪軸に伝える方式を編み出し，これがこの会社の機関車の特徴になりました．
こうした蒸気機関車改造ディーゼル機関車の話は，業界の話題となり，各社がその鉄道会社へ視察団を送り込み，1951年から54年に掛けて，この小さな鉄道車輌メーカーには，関西や四国，中部を中心とした中小私鉄から蒸気機関車改造のディーゼル機関車の改造引き合いが寄せられる様になります．
最初こそ，試行錯誤で民生の使いにくい大型ユンカース型機関を使っていましたが，後に東日本重工（後の三菱ふそう）のふそう型機関やいすゞの統制型機関の発展型の出力が上がってくると，これに切り替わる様になりました．
とは言え，小企業の悲しさ，エンジンは支給ではなく自前調達なので不具合品に当たることも屡々．
北丹地方を走る鉄道会社に納品した改造ディーゼル機関車は，そうした不調品で，散々苦労することになりました．
こうして，この小規模車輌メーカーにとって生きる糧を得るかに見えたのですが，現実は残酷です．
四国地方の鉄道会社から見本品に続いて一挙8両もの大量発注を得たものの，その発注は直ぐに取り消されてしまいます．
大手メーカーが自社のエンジンを使って，量産した機関車を，蒸気機関車改造よりも安価な価格で提供する営業を掛けてきたのです．
こうなると，営業力に劣り，エンジンを自前で調達できない小規模車輌メーカーの太刀打ち出来るものではありません．
また，同じ規模のメーカーとの競争でも，時代は質実剛健より，スタイルを重視する時代になり，機関車と言えど，角張ったスタイルより，エンジンルームなどに角Rを付ける様なスタイルが好まれて，そうしたプレス型を持たない会社にとっては，不利な要素となってしまいます．
1958年，宝塚遊園地の子供列車用に納品した「義経」号を最後に，この会社はスッパリ機関車製造から足を洗います．
第一人者を自任する人は，ともすれば，それに拘って大局を見誤るケースも多いですし，本人も断腸の思いだとは思いますが，生き残るために戦前から手がけてきた機関車の製造から一大転換を成し遂げた訳です．
その後，その会社は工場を伊丹に移転し，製鉄機械などの製造に活路を見出し，現在も盛業中だそうです．
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi，2007年03月06日22:31
青文字：加筆改修部分
【質問】
オリファントの砲塔は，増加装甲を付け足したモノなんでしょうか？
それとも砲塔総取っ替えの新規設計？
それと，この戦車をいつまで使う気なんでしょうか＞南ア
ベングリオンも真っ青の魔改造をしているくらいだから，当分使う気マンマンぽいんだけど．
【回答】
オリファントMk1Bの砲塔は，増加砲塔を増着したものです．
なお，Olifant Mk1Bの更なる改善のために，BAEシステムは米ドルにして総額$27.3百万の改修契約を獲得しています．
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板，2007/05/22(火)
青文字：加筆改修部分
【追記】
http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A9C889DE0E4E1EAE5E6E1E2E2EAE2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;dg=1;p=9694E2E4E2E6E0E2E3E3E2E4E7E0
原発事故が浮き彫りにした東電の権力構造
官邸・経産省との連携，十分に機能せず （1/3ページ）
2011/4/9 20:15
４月７日，体調不良で入院していた東京電力の清水正孝社長が復帰した．しかし社内外では，社長不在の間に陣頭指揮を執っていた勝俣恒久会長が引き続き，事態収拾までリーダーシップを振るうとの見方が支配的だ．東電の社内政治を考えると，「指揮命令系統が１つになり動きやすい」（電力関係者）からだ．福島第１原発の事故処理でのもたつきが招いた危機は，皮肉にも同社の特殊な権力構図を浮き彫りにしている．
清水氏の08年の社長就任は東電の歴史から見て二つの点で異例だった．ひとつは出身大学．同氏は慶応大卒で，47年ぶりの東大以外の大学出身者だった．ふたつ目は東電の主流である企画，総務ではなく，資材部門の出身だったこと．明朗で人当たりの良い清水氏の業界内での評判は決して悪くなかった．原発などオールジャパンのインフラ輸出を側面支援するため，東電として海外の電力事業に積極的に進出する新機軸を打ち出そうとしていた．
しかし，非主流部門の出身であるがゆえ，同社長を支える社内基盤の弱さや政官界との人脈不足を指摘する声はついてまわった．今回の原発事故の初期段階で東電と官邸，経済産業省との連携が十分に機能しなかった一因は，ここにあった可能性がある．
東電の歴代社長は1971年就任の水野久男氏から荒木浩氏まで４代にわたって東大卒，総務部門出身．電力自由化にともない，霞が関（経済産業省）との関係を重視するため，2000年以降は南直哉氏，勝俣氏と企画部門が続けて社長を輩出した．
東電の総務部門は代々，政界人脈を引き継ぎ，企画部門は霞が関とのパイプ役を担うことで政官財のトライアングルを築き上げ，時には「財界の共有財産」として活用された．
09年秋，政権を奪取した民主党は自民党寄りだった経団連との対話を拒絶し，財界は政界との意思疎通の手段を失う非常事態に陥った．
打開に乗り出したのは小沢一郎幹事長とのパイプの太い荒木氏だった．平岩外四・元会長以降，脈々と引き継いできた東電の貴重な政界人脈への財界の期待は大きかった．10年秋，原発輸出を推進する官民一体組織「国際原子力開発」を設立する際には，慎重姿勢を崩さない他電力を勝俣会長が説得して回り，「原発日の丸連合」にこぎつけたとされている．
総務・企画部門は政治家や官僚との関係構築の具体的な方法や距離感の取り方など暗黙知を直伝する過程を通じ，忠誠心の強い部下を育成．その集団は部門トップの意思を忠実に具現化する装置として機能する．だが資材畑の清水氏にはこうした目に見えない後ろ盾がなかった．
東電が発信する原発関連情報の大半は経営トップによるものではなく，原発部門を率いる武藤栄副社長によるものだ．情報のわかりにくさや発信するタイミングの違和感は，電力会社の原子力部門が持つ特有のカルチャーに起因するとの指摘がある．
電力会社において，原発部門は長らく「サンクチュアリ（聖域）」とされてきた．「君がどんなに優秀でも社長にはなれないよ」．原子力技術者として電力に入社した新入社員はまず，こうすり込まれるという．原発は時に不測の事故が発生し，厳しく責任追及される．トップが原子力出身では「いくつ首があっても足りない」（電力関係者）からだ．
半面，原発部門は電力会社の稼ぎ頭でもある．償却が進んだ古い原発ほど利益を生む．会社への貢献度が高いのに人事で厚遇されない原子力部門は，同じ会社の他部門よりも他社の原発部門などと交流を密にし，業界横断的な「原子力村」をつくりあげ，他部門は口出しできない雰囲気ができあがっていった．
ところが，2002年の東電原発データ改ざん事件によってその結界が破られる．東電は「聖域」を壊すため，原子力と他部門との間で頻繁な配置転換を実施した．原子力技術者が真っ赤なジャンパーを着て「オール電化」の営業に走る姿も見られた．
だが，「専門家集団という自負心が簡単に消えるものではない」（電力大手幹部）．何度かの制度改革を経て，形としては他部門と同じように統制されているかに見えるが，電力トップが原子力部門を完全掌握できているのどうかは業界内でも懐疑的な声が多い．
東電が長年かけて築いてきた政官財のトライアングルもこの局面ではさすがに役立たないようだ．政権内部からは，東電を発電部門と送電部門に分割する「発送電分離案」が浮上してきた．東電にとって会社分割論議は初めてではない．電力完全自由化論議が正念場を迎えた02年にも直面したことがある．
当時，「反電力」といわれた村田成二・経産省事務次官は電力会社の権力の源泉をそぐために，発送電分離を軸とした完全自由化を主導した．一方，東電の南直哉社長（当時）は電力自由化された米カリフォルニア州で01年に発生した大規模停電を引き合いに出し，「安定供給には発送電一体が不可欠」と強硬に抵抗．そのさなかに発生した原発データ改ざん事件なども絡んだ暗闘の結果，東電は南社長ら４人の歴代トップの辞任と引き換えにするかたちで，発送電分離をかろうじて食い止めた．
福島第１原発事故を収拾した後も膨大な賠償を背負う東電には，当時のように正面から抵抗する余力はないだろう．仮に発送電分離を免れたとしても，事実上地域独占状態の電力10社体制がそのまま存続するかどうかは疑問だ．
リスクが顕在化した原子力事業の分離案が浮上する可能性もある．総務，企画，原子力の３部門が微妙な濃度で混じり合った電力会社特有の権力構造は，すでに過去の遺物となるつつあるのかもしれない．
（産業部 江村亮一）
【質問】
ナセル・リデン・アッラー・アブ・スレイマンとは？
【回答】
ナセル・リデン・アッラー・アブ・スレイマン(別名ノマン・サルマン)は，「イラク・イスラム国」（ISI）の「戦争大臣」．
ISIはイラク・アルカイダ機構の傘下にあるとされ，これまで米軍やイラク治安機関に対し，たびたび攻撃を行っている．
2011.2.24，バグダード西方の町ヒートで行われた，イラク治安部隊単独による掃討作戦において，スレイマンが車で逃亡しようとしたところに治安部隊が銃撃を加え，車に積んでいた爆発物が爆発したか，自爆したと伝えられる．
同日，ラマディで起きたアンバル州副知事を狙った自爆攻撃事件の捜査の過程で，スレイマンの潜伏先が浮かび上がった，と当局は説明している．
【参考ページ】
アジアプレス，2011年2月27日(日)9時8分（坂本卓）
【追記】
イラク・アルカイダ機構はヨルダン人アブ・ムサブ・ザルカウィ容疑者が2006年に米軍の空爆で死亡後，アブ・アユーブ・マスリ容疑者が指導的役割を担っていたとされるが，昨年4月のイラク軍・米軍の合同作戦でISIのリーダー，アブ・オマル・バグダディ容疑者とともに殺害されている．以降，ISIのスレイマン容疑者が「我々は聖戦の道に続くことを約束する」と宣言し，イラク・アルカイダ機構などスンニ派武装組織各派の連携を取り持ち，武装攻撃を直接指揮するなど重要な役割を担っていたと見られる．
ISIは強硬派として知られ，シーア派も攻撃対象とし，治安機関や政府関係者を狙った自爆攻撃や狙撃などを繰り返している．【】
【追記】
核ミサイル以外の目標に対する攻撃では，北朝鮮に「それだけの被害を受けたら，とても日本に対する核攻撃は引き合わない」と思わせるだけの打撃を与えられるものでなければならない．
東京が消されたからといって，平壌の金日成像を破壊するだけでは，単に少し溜飲を下げるだけで，本来の目的である「抑止力」は発揮されない．
通常兵器（弾頭）で，北朝鮮の軍事施設や経済インフラに大きな打撃を与えるには膨大な数（のミサイルや爆弾）が必要になる．
第二次世界大戦末期，ドイツはイギリスに一〇五〇発のＶ２弾道ミサイルを撃ち込んだが，その通常型一トン弾頭で命を落とした人数は，たかだか五〇〇〇人でしかなかった．
北朝鮮の政治や戦闘指揮中枢（司令部機構）を狙って攻撃するという方法は，高度のインテリジェンス能力と先制攻撃が必要になる．
指揮中枢の人間がそこにいるという情報をリアルタイムで掴み，相手に逃げられないように奇襲的に，すなわち先制的に攻撃せねばならない．
事態が緊迫化してしまってからでは，北朝鮮の政治，軍事の要人は地下司令部に退避してしまうだろう．
そうなると核兵器を使わない限り，通常弾頭ではどうやっても破壊できない．
それ以前の話として，その「秘密の地下司令部」の位置を正確に把握し，そこに目標の要人がいるという事実を確実に把握できなければならない．
＜追加搭載予定文章＞
結局，世界が北朝鮮に核兵器を放棄させることが（経済制裁にせよ軍事制裁にせよ）できないのであれば，日本は核兵器を持つ北朝鮮と共存していくことを覚悟せねばならない．
予見できる将来，そのための方策は弾道ミサイル（将来は巡航ミサイル）防衛態勢を固め，その何パーセントかの迎撃可能性に期待するしか方策がないように思われる．
北朝鮮が核兵器放棄に応じたなら，完全に核兵器開発能力がなくなったことが確認できなければならない．
この分野で日本は本来なら主導的役割を果たすべきなのだが，その知識，能力は日本にはない．
日本は「唯一の被爆国」として核廃絶を世界に謳いながら，核兵器そのものに対する研究を全く忌避してきた．
そのため核廃絶の現実的で具体的な方策を提示できず，ただ「世界に核廃絶を訴える」精神論しか持ちえなかった．
核兵器とはどんなもので，どんな技術が必要で，どうして核実験が必要で，どんな証拠が得られるなら，どんな核兵器が使用されて，どのような威力であったのかなどが全く分からない．
北朝鮮の最初の核爆発の直後から，米国だけでなく日本も大気サンプルをとって，その塵から核爆発によって生じる特有の物質の検出をしようとした．
ところが米国はその証拠を捉えたが，日本は検出できなかった．
核爆発が小さくて失敗に終わったから，大気中に漏れ出した放射性同位元素の量も少なくて捕捉できなかったと言えなくもないが，米国ができて日本ができないという理由としては説得力が小さい．
日本には核実験を行った時にどのような物質が生まれ，どんな物質がどれだけの割合で検出されたら，どのような形の（設計の）核爆発装置だったのかを推定する知識がほとんどない．
こうした知識には，実際に核実験を行った国でなければ得られないものもあるが，公開されている「核実験の常識」も多い．
日本は，そのような知識どころか，前述の広島型起爆方式はウランしか使えない，長崎型起爆方式はプルトニウムもウランも使えるという基本的知識すらない政府，マスコミ関係者が多い．
核拡散防止のために主要先進国（大量破壊兵器関連技術移転管理機構：ＮＳＧ）は，核兵器開発に応用できる材料や技術（たとえば三次元精密測定装置や周波数測定器など）の移転（輸出）を規制している．
ＮＳＧの会合で核兵器保有国は，たとえば，これまで一〇ミクロン以下の加工精度を持つ工作機械の輸出を規制してきた．が，今度は七ミクロン以下にしようと提案があっても，どうして一〇ミクロンはよくて七ミクロンはだめなのか，核兵器を造っていない日本のような国には分からないから，それに従うしかない．
うがって考えれば，世界市場を席巻している日本の工作機械の輸出を制限するための理由付けにされているのでは，という疑問も生じる．
実際に核兵器開発と核実験を行わずに，核兵器開発生産に必要な技術や情報を完全に得ることはできないが，公刊資料だけでも相当な情報が得られる．
研究をオープンな形で行えば，世界の疑惑，懸念を招かずに済むであろう．
何らかの現実的で具体的な政策を打ち出すためには，まずその問題についての知識がなければならない．
前述の日本核武装論についても，一体どれだけ現実を踏まえた議論が国会やメディア上で行われてきたか．
ただ核兵器はいかん，議論することすらだめだ，知識を持つのも悪だ，というのがこれまでの日本の姿勢ではなかったか．
それはあたかもダチョウが地面の穴に首を突っ込んで，ただひたすら厄災が通り過ぎるのを待つかのごとき状況である．
有事法制もそれを定めなければ日本が非常事態にならないかのような反対論が展開された．
日本が本当に核廃絶を望むなら，核兵器の実体を研究し，現実的で具体的な方策を世界に提示すべきだろう．
【追記】
「軍拡に歯止めをかける」という目的で防衛費の枠をGNP1％と決めたあたりから，防衛イコール財政問題のようになってしまった．
そのため，大蔵省がシビリアン・コントロールの名のもとに防衛次官を送り込んで来た．
一方で，自衛隊内部には
「自衛隊は警察予備隊ではない．警察は自衛隊が乗り込んできて，クーデターをやらないように監視している．警察の植民地にしている．
自衛隊は警察とは基本的に違うんだ」
という反警察ムードがある．
そんなわけで，防大校長に大森寛さんや土田国保さんがなったときに，猛烈な抵抗があった．
そこで，防衛庁の生え抜きが警察人事を排除するために，大蔵省の力を使おうとしたのだが，いつのまにか自分達が大蔵省に占領されてしまった．
したがって防衛問題は「戦術」ではなくて，「算術」になってしまった．
佐々淳行著『危機管理宰相論』（文芸春秋，1995.12.15），p.189-190
【質問】
戦闘により，回復不能の重傷を負い，軍人として使い物にならない身体になってしまった兵士は，戦争中であっても除隊扱いとなるのですか？
【回答】
デスクワークとかが可能なら後方勤務になる．
ある程度の階級があり，軍歴の長い人なら教官とかになることも．
たとえばヒトラー暗殺事件の実行者のシュタウフェンベルク大佐は，北アフリカで左目と右腕，左手の指二本を失うという重傷を負った．
しかし怪我の治療後に国内予備軍の参謀となり，業務を行いつつ，ヒトラー暗殺作戦の準備を行っている．
また例えば，先々代の米陸軍参謀総長は片足が義足でしたが現役を続けてた．
ベトナム戦争で負傷したそうな．
デスクワークすら難しい・・・という場合は「負傷により名誉除隊」という扱いになる．
通常の除隊よりも年金等かなり優遇されるし，そうした場合は大概「名誉の負傷」に対する勲章が貰える．
戦争中だと，負傷の原因が戦闘で，しかもそれが人が賞賛するような行動の結果（身を呈して仲間を助けたとか）だと，戦意高揚効果を狙って高位の勲章の受勲対象者になることも．
常にそのように優遇されるとは，限らないが・・・．
そいと，最近は身体には一見怪我がなくても，精神の疲労から除隊したり，任務から外れるケースもある．
爆発の衝撃により脳に損傷を受けることが，原因の一つだとしてTBIちゅうのが取り上げられている．
軍事板，2007/05/23(水)
青文字：加筆改修部分
【追記】
眠い人 ◆gQikaJHtf2 ：2007/07/23(月) 23:20:58
ID:4jHnUvyU ?2BP(19)
488 霞ヶ浦の住人氏
失礼．
グローブスとアーノルドどすな．
但し，後段は誤っていますえ．
第一回目標選定委員会で，B-29の行動半径，確度を高める為の有視界攻撃の環境，今までに空襲を受けていない都市をリストアップ．
第二回目標選定委員会で，直径3マイル以上の軍事，工業施設を持つ人口稠密都市，爆風で効率的に破壊出来る都市，8月までに殆ど
空爆されることのない都市として，最有力候補AA級に，京都，広島，A級に横浜，小倉，B級に新潟を推してますえ．
第三回目標選定委員会で，照準店を特定しない．気象条件の変化を考慮して基地の決定に一任し，精密照準目標として，工業地域の
位置は無視，都市の中心部に投下する様努めると言う条件を追加し，横浜をこの会議の対象から外したんどす．
横浜大空襲は第三回目標選定委員会の開催の翌日なんえ．
邪魔した訳やおへん．
更に，スチムソンの1945年6月24日付日記に，こない書いとります．
「京都を除外しなければ，その地域に於ける日本人との和解が戦後長期間不可能となり，
ロシア人に親近感を抱く様になろう．
京都への原爆投下は，近い将来，満洲でソ連軍の侵攻があった場合，日本を米国へ同調
させることを妨げる手段となりうる」
7月21日，暫定委員会副議長のハリソンの電文に対し，スチムソンは直ちに京都投下に反対し，
アーノルドは相談の結果として，京都の代りに長崎を加えたんどす．
** 【珍説】
【事実】
議論にもなってないと．およよ（泣）．じゃあ，最後に困った時の過去スレ引用で．
＞547 名前： ◆.PPM3xS0cE [sage] 投稿日：
2007/06/04(月) 13:00:55 ID:s89Ev7Lw
＞小泉純一郎はアメリカに日本を売る売国奴！
＞郵便貯金をアメリカに売り渡す売国奴！
＞
＞こういった論理を展開する経済アナリストに都度，同じ質問をしているのですが誰も明確，具体的な回答をしてくれません．
＞
＞１．投資の対象で海外投資家が日本円を持ったら価値が減じることを回避する為，
＞ 継続的な投資を行う羽目になります．これにどういった問題が発生するのでしょうか？
＞
＞２．投機の対象で郵便貯金資産を目標にできるだけの資金を持った具体的なファンド名を挙げてください．
＞
＞いまだかつてこれに回答できる人間に出会ったことがありませんｗ
＞明快な回答ができない場合，工作活動と評価されても自業自得でしょうね．
外資が外資がいうなら，まずこの質問に答えてもらおうってことで．
435 名前： 日出づる処の名無し [sage] 投稿日：
2008/02/22(金) 19:33:56 ID:tEjbdqPS
米国通の友人Ｈ氏から，『ウォールストリート・ジャーナル』2005年８月８日号のインターネット版
記事の一部が送られてきた．
『ウォールストリート・ジャーナル』は「郵政民営化法案は廃案となったが，これは手取りの時期が
少し延びたに過ぎない．ほんの少し待てば，われわれは３兆ドルを手に入れることができる」との
見方を述べている．
３兆ドルとは，国民が郵政公社に預けている350兆円のことである．ウォール街は，９月11日の
総選挙で小泉首相が勝利し，総選挙後の特別国会で郵政法案を再提出し，成立させると信じて
いるようである．
Ｈ氏によると，これを確実にするため，ウォール街は，多額の広告費を日本に投入し，日本の
テレビを動員して，日本国民をマインドコントロールして，小泉首相を大勝利させる方向に動いている．
「多額の広告費はどのくらいか？」と聞くと，「とにかくケタ違いの金額のようだ．いままで投入した
広告費の10倍を投入してもかまわない，と考えている．350兆円を得るために，その１〜２％を使っても
よいと考えているようです．すでにテレビ朝日とテレビ東京は，小泉勝利のためにテレビ局の総力を
あげることになった，といわれています．これに日本テレビ，ＴＢＳ，フジテレビがつづく．ＮＨＫ以外の
在京の全地上波キー局が小泉自民党の宣伝機関になり，小泉ヨイショ報道に狂奔している．これに
より日本国民をして小泉を支持させて，小泉を英雄にし，独裁者にしようと狙っている．独裁者に
なった小泉が郵政を民営化し，350兆円の郵貯・簡保の金をウォール街に流してくれると考えている」
とのことだ．ウォール街は日本国民をモルモット程度にしか考えていないのだろうか．
ttp://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02040.HTML
441 名前： 日出づる処の名無し 投稿日： 19:52:59
ID:rqR0qSk1
>435
いまさら2年前に失笑買った戯言持ってこなくても．
引用している文章は2005年8月8日のFinancial
Times
ttp://www.ft.com/cms/s/1/ae844de4-0834-11da-97a6-00000e2511c8.html
The global finance industry is going to will
have to will have to wait a bit little longer
before
it gets getting to get its hands on that
$3,000bn (?2,428bn, £1,680bn) of Japanese
savings.
これは日本の郵政政局について書かれた記事で，引用箇所の前段は，「日本の田舎土建屋
的共同体主義者が，今のところ反官僚的民営化原理主義者に勝利をおさめている．」
要するに記事のさわりの露悪趣味だ．これ以降ひたすら日本国内の政局について話しているから
ね．そして，WSJ8/26更新の記事には確かに郵便貯金の行く末について論じたものがあるけど，
およそ半分が解約されて国内外の株式に投下されるだろうから日本国債に深刻なダメージを与える
という分析が記事の主眼．今のところ国債へのダメージは見受けられないけど．
【追記】
【日刊 アジアのエネルギー最前線】この我々の４０年は花火のよう
http://my.reset.jp/adachihayao/index.htm
Sat, 16 Apr 2011 12:32:26 +0900 (JST)
☆ 福島原発事故でそれぞれの思いは，一点に凝縮
国鉄で新幹線を造ってきた連中には，今回の地震が起こる直前，９秒前に全列車
に急ブレーキがかかった技術に，強い関心が集まった．
酔いながらもテーブルを囲んで話が集中したのは，何故福島の原子炉が事故を起
こしたのか．津波に弱かったという信じられない結果
に，一体何が悪かったのかと．新日鐵の彼は，最後は重役のポジションを占めた
が，新入社員の時の逸話を話してくれた．
電力会社もそうだが，製鉄会社にあっては，土木技術者は主流ではない．新日鐵
の彼は，昭和３０年代，製鉄業華やかなりし頃に，新入
社員に近い彼に会社のトップが，絶対に地震で溶鉱炉を倒すな，と言明したとい
う．このトップの一言は，彼に安全上の絶大な権限を与
えたことになるので，彼は一躍，建設工事のキーパーソンとして，溶鉱炉建設を
，新入社員で主導したという．
そこで原発事故だが，誰が津波を考えていたのか，という話に発展してくる．特
に電力会社の特徴であるが，土木技術者を企業のどの位置に置いておくか，重要なポイントではないか，と言う議論になった．他の業界の連中も関西電力をよく知っていて，かっての吉田実副社長や近藤信昭専務らの果たした役割をよく知っていた．
地震，津波，洪水，地滑り，豪雪，などの天災に対しての企業の姿勢が，大いに問題になる，と言うのである．
福島原発事故の遠因をそこに置く友人は多い．新聞には，「原子力村」，と書か
れた東京電力の原子力一家だが，あれだけの地震に対し
ても，原子炉そのものを被害から守ったことは称賛に値するが，津波を見逃した
というのは，「原子力村」を作らせてしまった東電の人
事の責任という．少し手前味噌だが，これは，災害対策に社内的に十分な発言権
を持つ位置に，土木技術者をおいている企業は安全，と
言う．注目すべき卓見だ．
○110415 「東芝１０年半，日立３０年」廃炉計画なぜこんなに違う？
http://bit.ly/ifZDoL
「東芝１０年半，日立３０年」廃炉計画なぜこんなに違う？いずれにしても数十
年はかかることになる，日本国民は介護が必要な原発を
かか込んだ分けで，放射能と如何に共存してゆくかの未曾有に経験をすることに
なる，３０年なら私の孫は４３歳になる
http://bit.ly/ifZDoL
【追記】
今回の震災では自衛隊も，被災地で災害派遣に従事しており，頑張っています．
そこで，これらの大震災に対応するための，機動力の整備を提案していきたいと思っています．
それは北大路機関のこの記事を読んで，とても痛感したからです．
東日本大震災という有事，やはり自衛隊の機動力はもっと整備すべきだった：北大路機関
私のマイミクさんの話ですと，自衛隊の災害派遣活動の支援に乗り出した米軍などは，空挺部隊が仙台空港に降下，部隊が空港を復旧させるという，騎兵戦ばりの支援活動を行ったそうです．
松島でも同じ事が行われた可能性はあります．
私が注目したのは米軍の機動力でした．
もちろん自衛隊に，米軍並みの機動力を持たせるのは，やや無理がありますが，被災地への迅速な救援部隊や支援物資の輸送には，やはり機動力の整備が必要を判断しました．
海自は未だに使用できない石巻市の海岸に，LCACを上陸させて物資輸送に成功しています．
離島防衛でもゲリコマにしても機動力は不可欠です．
そこで資料を基に，自衛隊に見合った機動力を考えていきたいと思います．
バルセロニスタの一人 in mixi，2011年03月29日00:27
青文字：加筆改修部分
さて，昨日の日記でもお伝えした海自の24DDHのLCAC搭載機能付与ですが
エンジンはLM6000にすべきと追記でお伝えしました．LM6000は
石川島播磨重工（IHI)がライセンス生産していたんですね．
【軍事・特集】今こそ防衛費を上げて自衛隊の機動力を強化する時（海自編）（訂正あり）
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1697621938&owner_id=23170483
LM6000シリーズ 原動機ラインナップ：IHI原動機プラント事業部
http://www.ihi.co.jp/powersystems/motor/lm6000.html
現在海自の艦艇には用いられず，もっぱら火力発電などの発動機として
受注されているようですが，もしLCACも搭載可能なひゅうが級護衛艦を
作るとして，なおかつ高速が要求され，さらに排水量も3万トン級になるのなら
IHIからLM6000を受注するのも手かと思われます．実際LCACが搭載出来る
揚陸任務にも兼ねる艦艇で30ノットの速度を出せる3万トン級の
艦艇はまだこの世界には存在はしていません．
それを作るとなるとやはりLM6000は必要になるでしょう．
バルセロニスタの一人 in mixi，2011年03月30日12:27
青文字：加筆改修部分
また，災害や有事による敵の攻撃で，基地を攻撃された場合の復旧として，施設科部隊の強化も求められます．アメリカ陸軍では独自に工兵司令部が存在し，工兵師団も各地に展開しています．
さすがに工兵師団を創設するのは，幾らなんでも無理があるので，施設科は大隊，または連隊まで増強してもいいのではないかと思われます．
施設科 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%BD%E8%A8%AD%E7%A7%91
今回の自衛隊の現時点の機動力はアメリカや中国からも称賛はされましたが
私としてはもっと強化してもいいと思います．上記で書いたように
機動力は即応体制の命です．機動力無くして即応体制はありません．
あとは，この記事を読まれた方から
「いや，こうした方がいいんじゃないか」
とか，あるいは
「これは違う．これは現状のままでいい」
という意見がありましたら，ドシドシ書き込んでくれれば幸いです．
バルセロニスタの一人 in mixi，2011年04月07日10:03
青文字：加筆改修部分
【追記】 核武装とネトウヨの定義について(2）
バルセロニスタの一人 in mixi，2011年04月06日19:42
ネトウヨとは何者か？私はこの言葉をあまり使いたくはありません．
というのも自分の気に食わない人をネトウヨ認定する人がたまにいるからです．
とはいえこれらの人ならネトウヨと呼んでも差し支えはないと思われます．
異論はありますが隅田金属の文谷さんのブログにその定義を示す記事があります．
アメリカのネトウヨ：隅田金属日誌（墨田金属日誌）
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-23.html
【無根拠】「このままでは日本が侵略される…」という煽り：隅田金属日誌（墨田金属日誌）
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-9.html
この文谷さんの記事を私なりに整理するとネトウヨは次のような人が
該当すると思われます．
・外国（中国，韓国，北朝鮮などのいわゆる「特定アジア」やロシア）が
日本に侵攻または傀儡政権を作って日本を占領・併合すると思っている．
・アメリカは信頼できる同盟国ではない．アメリカは日本が侵攻されたら逃げると思っている．
・民主党などのリベラル系のみならず自民党や共和党のような保守系政党も信用できない．彼らも敵の傀儡である．
・自分こそ真の愛国者であり，軍事的にあり得ない事を苦言したら
「売国奴」「工作員」と攻撃する．
・核武装や徴兵制を推進したがる．
・政府にいる人間は売国奴か外国人の成りすましだと思っている．
ちなみにネトウヨの巣窟と言われ，私が軍事に関して情報を収集した2ch東アジアニュース板や
軍事板の大半では見かける事はありません．むしろ見かけるのは
2chニュース速報＋板です．何しろかなりの確率で数年後には中国に併合されるというレスを見つけられますから．
しかしいずれも間違っています．まずアメリカは逃げ出さないのは
今回の東日本大震災でのTOMODACHI作戦や
新潟中越地震での対応からしてみても明らかですし，
民主党も外国人参政権など国家安全保障に関する問題をやろうとした割には
出来なかったという事情もあります．民主党は一枚岩ではないのです．
さらに外国人参政権に反対している自民党に政権を支配されようともしています．
また私の過去の渡海侵攻能力の日記でも明らかなように日本に現時点で
侵攻できる能力を持つ軍がある国はアメリカ以外存在しません（ただし尖閣紛争は別）．
しかしこれ・・・ネトウヨというよりキチガイと言った方がいいのは私だけでしょうか？
そしてこれはネトウヨ＝統一協会でユダ金（ユダヤ金融資本の意味らしい）と言っておきながら
「○○は統一協会の朝鮮人だ」の「××はユダヤ金融資本の豚」と
主張しているリチャード・コシミズ氏とその信者にも言える事なのです．
私は政策コミュでとある陰謀論者が罵倒する時に「この三国人が！」と
差別的な表現を使っていた人が厚かましくもネトウヨ批判トピで
ネトウヨ批判をやっているのを見かけました．この方は
リチャードコシミズ信者でした．
つまりリチャードコシミズ氏やその信者は自分もまたネトウヨだという事なのです．
反米ネトウヨが反特亜ネトウヨとの内ゲバというのが私の見解です．
それは自称リベラルを唱っているオルタナンにも言えます．
自分の気に食わない人間は「統一協会のネトウヨ」と言っていますが
統一協会は韓国発祥の新興宗教であり，韓国中心主義を標榜しています．
ですのでネトウヨ＝韓国の手先という事になり，それは反特亜ネトウヨと
全く変わらないという事実があります．
このようなレッテル貼りしか出来ないネトウヨは2ch東亜板での笑韓な方にまでも
嫌われており，いずれは誰にも相手にされなくなるでしょう．
ネトウヨが何故軍事的に無視した陰謀論を提唱し，愛国者であるのを標榜するのか．
それはおそらくはアメリカに守られていると思い込んでおり，
独自な外交や防衛政策が出来ないという思い込みから来るものであると
私は解釈しています．
そしてそうした民族主義，ナショナリズムは私にもあります．
欧州製戦闘機やその他支援機のマニアをしている根底には
もうアメリカ製軍用機はお腹いっぱいだし，飽きた，
欧州製の機体が日の丸をつけて日本の空を飛ぶのを見て観たいという
思いはやはり民族主義，ナショナリズムがあるからなのかも知れません．
専門学生時代，空自の次期救難捜索機としてU-125がBAe（現BAEシステムズ）から
選定された時はとても興奮したものですし，不謹慎になりますが
災害派遣で陸自の大型ヘリでCH-47以外にもスーパーピューマや
マーリンが救援に向かっているのを「マリと子犬の物語」を
見ながら想像した事もあります．
さらに海自にも原潜が検討された時にはやはり興奮はしました．
しかし感情だけでは外交や国防は語れません．核武装にしても
日本の旧植民地は反日国家になっているか隣国が「そこは我々の領土だ．
手を出すな！」と言われている状況では自国防衛に専念すればいいだけですし
ミサイル防衛という戦略兵器だけで十分だと思えるのです．
まず冷静な議論が求められます．
【質問】
露米会社の千島列島での活動について教えられたし．
【回答】
18世紀頃から，欧州各国は域外との貿易を円滑にする為，特許会社を設立しています．
その最も有名なのが，英国の東インド会社であり，オランダの東インド会社の2社です．
他にも，フランスも規模は前二者より小さいですが東インド会社を設立していますし，オランダには西インド会社，英国は各地に同じような貿易特許会社を設立しています．
更に，北欧諸国であるデンマークやスウェーデンですら東インド会社を設立して，アジア貿易に参入したりもしていました．
一転，ロシアではどうか，と言えば，英国やオランダ，フランスの東インド会社に匹敵するのが露米会社です．
18世紀，ロシア人によるアリューシャン（ロシア名アレウト）列島や千島列島が発見された後，この地方では毛皮獣の狩猟にロシアの商社が進出していきます．
その数は62社に及び，競争を繰り広げていましたが，この中ではゴリコフ社支配人のシェリホフが最も活動的でした．
1777年，シェリホフはゴリコフ社社員であるロシア商人，レビエヂエフ・ラストチキンと共に，千島列島の得撫島に植民地を設け，毛皮業を営む計画を立て，その植民地の設置を現地総支配人のバラノフに任せました．
その際，シェリホフはバラノフに対し，次のような指示を出しています．
――――――
千島アイヌから日本並びに日本の近くにある千島列島の島々，特に何が豊富か，その住民の職業は何かについて情報を得ること．
千島アイヌを愛護し，彼らを通して日本人との物々交換を試みること．
千島アイヌを得撫島へ入植するように誘い，耕作を開始すること．
――――――
1795年，得撫島にロシア植民地が成立し，ズベズトチェトフが植民地の長に任命され，ロシア人10名及び毛皮商人20名を派遣しました．
しかし，シェリホフが同じ年に死亡すると，ゴリコフ社はイルクーツク商人団と合同して露米会社と改称されました．
それ以来，露米会社はロシア皇帝パーヴェルI世の直接庇護下に置かれ，1799年に同社の条例が制定されました．
露米会社は営利事業主で有るだけで無く，政府当局でもあった．
営利事業主としては，与えられた特典を以て，アレウト諸島やアメリカ海岸などに植民地を設立し，毛皮獣の狩猟活動を行っていましたし，政府当局としては，この地域，つまりロシア領アメリカをロシア政府の指導で管理していました．
露米会社の経営地は，コディアック区とシトカ区に分かれていました．
シトカ区はエリアス岬より南方北緯54度40分に至る，米大陸及び沿岸の島々であり，コディアック区はアラスカ，アレウト諸島，コマンドル諸島，千島列島から成っていました．
千島列島は更に，シムシュ島及び得撫島の支部に分けて管轄されました．
そして，露米会社はこれらの区域内で，毛皮業と漁業を独占する特権が皇帝から与えられました．
因みに，米大陸のロシア植民地には有名なアラスカだけでなく，西海岸に点々と交易拠点としての要塞を築いており，一番南には，サンフランシスコ北部郊外にロス要塞と言うものがあったりします．
結局，維持できずに放棄されましたが，もし，ゴールドラッシュが50年以上早くに起きていたら，アラスカは売りに出されなかったかも知れません…
そうなったら，ソ連とカナダ，米国は地続きになっていたかも知れませんし，色々なIFが作れますね．
そもそも，日本の開国は，ペリーじゃ無くてレザノフによって行われたかも知れないし，ロシアの影響力が強まったかも知れないし，更にはハワイの併合やフィリピンの植民地化も無かったかも知れないので，太平洋戦争の様相も変わっていたかも…．
余談は扨措き，1821年に露米会社の特権が満期を迎えた時，皇帝アレクサンドル1世は，国益及び貿易上に貢献する所が，少なからずあると言うことで，その活動を継続する必要を認め，露米会社の特権は更に20年延長されました．
そして，9月4日には外国船に対し，同社の活動区域の原住民と直接交易を禁止とする布告も出し，アレウト諸島，千島列島やアラスカ北西沿岸での交易，狩猟，漁業，捕鯨業はロシア人だけに制限する様にしました．
1828年，千島列島支部の基地が得撫島に設立されました．
当時の植民地管理者だったチスチャコフは，千島列島に猟虎が多数生息していた為，毛皮商人のグループを千島列島に派遣する決意をしました．
これを委任された海軍のエトリンは，1828年にバイカル号でロシア商人12名，コディアック諸島のアレウト49名とその家族，それにアレウトが毛皮狩猟に使う船であるバイダルを搭載して，得撫島のアレウト湾に派遣しました．
エトリンには，アレウトを千島列島に派遣する他，得撫島に到着した後，現地の毛皮獣生息数調査と，千島アイヌが狩猟した毛皮を，露米会社の基地で販売するように彼らの通達する使命が課せられていました．
毛皮獣が多ければ，露米会社はもう1つの植民地をシムシル島に設ける計画でした．
調査の結果，エトリンは，千島列島には豊富に猟虎が存在すること，但し，絶えずそこで狩猟した場合，猟虎は絶滅してしまう恐れがあるので，千島列島とアメリカ沿岸とを1〜2年で交互に狩猟するのが望ましいと言う報告を出しました．
千島列島での猟虎猟が成功する見込みがあった為，1829年夏季，ノヴォ・アルハンゲルスクからチチャゴフ号で得撫島に再びアレウトが派遣されました．
今回はアレウト18名とその家族合計24名で，それに狩猟用のバイダル9隻と島での生活用品が運ばれました．
こうして1830年の得撫島植民地では，ロシア人11名（全て男性），クレオール1名（男性），アレウト68名（男性59名，女性9名）の合計80名に達しました．
以降，露米会社は千島列島で，得撫島を中心に植民地を拡大させることになります．
先ずは，シムシル島に毛皮獣が棲息し，千島アイヌが良く訪れているという理由で，シムシル島に1831年，得撫島植民地のアレウトを一部移住させ，1832年にはパラムシル島にも露米会社の船を差し向け，ロシア人達は同地の千島アイヌに，カムチャツカ当局へのヤサーク支払いの必要は無くなったが，代わりに露米会社に毛皮を提供するように通告し，その為にパラムシル島に露米会社出張所が置かれる旨を伝えました．
その後，千島アイヌ達は同島で，露米会社出張員が越冬する為の準備を行い，それと引換えに，彼らには様々な生活物資が届けられました．
これを皮切りに，露米会社千島列島支部は，得撫島に置いた基地の他，出張所をシムシル島とパラムシル島に置き，チルポーイ島に同支部の季節的な植民地を設置しました．
ところが，シムシル島の猟虎は減少してしまい，居住していたアレウトにはすることが無い事が，露米会社本部に知らされたことから，シムシル島の植民地を解散し，アレウトを得撫島に一旦移します．
しかし，1837年に猟虎が再びシムシル島に現れるようになると，再び植民地がシムシル島に設置されました．
この年には，パラムシル島の植民地はシムシュ島に移されています．
1841年には再び露米会社の特権は満期になり，再度延長されましたが，1844年以降は猟虎の減少に伴い，同社の毛皮獣狩猟活動は大幅に制限され，1845年になると露米会社千島列島支部は事実上の解散に追い込まれましたが，得撫島，シムシル島，シムシュ島の植民地は残されました．
しかし，1847年になるとノヴォ・アルハンゲルスクの本部は，千島列島に散在する植民地を縮小して1つにすることが決議され，1848年にはシムシュ島とシムシル島のアレウトは得撫島に移動となりましたが，1850年代には再び植民地が再設置されました．
1860年現在，シムシュ島と得撫島を中心とした露米会社の植民地には，253名が居住していました．
その内訳は，ロシア人が男性のみ1名，アレウトが154名（男性80名，女性74名），千島アイヌ88名（男性40名，女性48名）でした．
露米会社は最終的に，アラスカ植民地を手放す1867年に解散になりますが，その解散4年前の1863年には，千島の露米会社植民地の人口は，ロシア人男性1名，クレオール9名（男性4名，女性5名），千島アイヌとアレウト合わせて234名（男性126名，女性108名）となっています．
眠い人 ◆gQikaJHtf2，2011/02/27 22:14
青文字：加筆改修部分
さて，露米会社が，英国やオランダの東インド会社と最も違っていたのは，その取扱商品です．
英国の場合は例えば，インドの綿糸や中国のお茶，オランダの場合も，バタヴィアや中国の砂糖や絹織物にお茶，日本の陶磁器，銅，お茶など，主に農産物や鉱産物を扱っています．
つまり，鉱産物を除けば，何れの場合も，ある程度は一定時期に一定量の収穫が見込めるものであり，鉱産物の様に枯渇することは余りありません．
それに対し，露米会社の場合，未だアラスカには金鉱が見つかっていないので，扱う商品は，主に海獣や熊，狐，貂などの毛皮となります．
確かに，海獣の毛皮や陸棲動物の毛皮はそれなりに商品価値を持っていますが，それは狩猟しすぎると資源が直ぐに枯渇し，復旧するまでには何年も要する代物です．
また，東インド会社は，インドやビルマ，シャム，バンタム，中国，琉球，それに日本と，各国との三角貿易なども行え，市場が大きかったのに対し，露米会社は貿易相手がアイヌやアレウト，カムチャダールと言った先住民族が主であり，扱い額もそんなに大きくありません．
よって，露米会社は最初から苦労を強いられてきました．
彼らが，日本を指向したのも，三角貿易を実現できる他，季節を問わない扱い商品が取引できるからと考えられています．
この露米会社のアキレス腱には，もう1つの根本的な問題がありました．
毛皮交易，植民地の拡大とその維持に伴う，圧倒的な人手不足です．
1805年頃にはロシア人使用人の不足は，アラスカ内部での植民地設立を困難ならしめるほどに深刻な問題となっています．
この為，露米会社はその解決の為に，ネイティブアメリカン，クレオール，外国人等に頼り始めます．
特にこの中ではアレウト諸島，南アラスカのアレウトとコディアック諸島のコニャグ（コディアックアレウト）が一番大きなグループを為していました．
それは，彼らが猟虎猟に熟練していたと言う理由からでした．
ロシア人が18世紀にアレウト諸島に辿り着いた頃，ロシア人は小銃で毛皮獣の狩猟に従事していました．
しかし，小銃では猟虎を脅かして追い散らすだけであり，貴重な毛皮を得るには，バイダルで近付いて銛を打つと言うアレウト伝統の狩猟方法しかありませんでした．
しかし，欧州人がこれをマスターするのは非常に困難なので，ロシア人はアレウトを毛皮獣の猟師として狩猟をさせ，これに抵抗した者は殺害し，その妻や子供を人質にする事をしています．
1799年に露米会社が設立されても，海獣や陸棲動物の狩猟は最も重要で，且つ主な収入源でした．
特に猟虎の毛皮は，特に高く評価されました．
ところが，ロシア人は猟虎猟のやり方を知らず，それに熟練したのはアレウトのみでした．
猟虎が陸上に出るのは，荒海の所，しかも，人の行き着けない所に現れるので，陸上での猟虎猟は効率が悪く，かつ危険なものでした．
アレウトの猟虎猟は，バイダルを用い，海岸から150kmも離れた海上まで出て行います．
彼らは，少年時代からバイダルに慣れ，11〜12歳には大人の監視の下ですが，狩猟にも出かけていました．
この事は，アレウトにとっては寧ろ災いでしかありませんでした．
生活の為に身につけた技能とは言え，ロシア人がこの能力を放っておく筈が無く，猟虎だけで無く，海豹や海馬の狩猟も強いられました．
時に，千島列島に露米会社が植民地を設けようとした際，北千島にはシムシュ島に2家族，パラムシル島に30家族，シムシル島に10家族の合計42家族が居住しており，その内，毛皮獣の狩猟が出来た男性は42名ほどいました．
しかし，露米会社が収入を得る為に必要な猟虎の毛皮を得るには，この42名だけでは十分ではありませんでした．
そこで，露米会社はその問題解決策として，コディアック諸島から千島列島にアレウトを移住させることにしたのです．
アレウトの千島列島への派遣は交代制で，3〜5年千島に滞在して猟虎相手の狩猟をやらされています．
例えば，1833年には得撫島にいたアレウトはコディアックに戻り，コディアック諸島から別のアレウト22名が同島に移住させられました．
露米会社の為に狩猟に従事させられたアレウトには，バイダルを造る為の材木が無料で支給されました．
また，狩猟の期間中1人当りにラム酒1杯と煙草1.5フント（約615グラム）が提供され，バイダル，鳥を捕る時に使う小銃，火薬，鉛，万一の病気に備えて茶，小麦粉，砂糖が提供されています．
狩猟の際には，アレウトは猟だけで無く，山で硫黄，石炭及び化石，沿岸では貝，特に真珠，生活に利用できる鉱物，煉瓦用粘土，砥石，着色用顔料等があるかどうかを確認する事が命じられました．
猟虎の狩猟に従事しなかったアレウトはバイダルで海に出かけ，8月15日まで，鳥，海馬，海象，鯨の狩猟をしていました．
また，アレウト各人は，鳥や動物の腸から作ったパルカという貫頭衣7着を縫製する為に，鳥300羽ずつを捕らなければなりませんでした．
その他にアレウトの男子は航海者，商人，通訳として雇われ，薪を割り，氷を切り，荷物を運ぶと言う仕事にも用いられています．
アレウトの女子と子供は，5月から川や海で魚を捕りました．
その後，露米会社の冬期の食料品として魚の塩漬けを準備すると共に，魚の腸を抜き，皮を鞣し，パルカの縫製をしたり，ベリーの採集や百合の根を掘り出すなどの仕事にも雇われています．
こうした露米会社への労働力供出の結果，アレウト社会は冬期の食糧用の海獣を狩猟し，魚を捕る男子の労働力を奪われました．
冬に十分な食料品を得られず，餓死を凌ぐのが精一杯の状態になったのです．
結局，1821年に露米会社の特権が延長される際に，ロシア政府は各集落からアレウトを雇う権利を最大限3年間に，18〜50歳までの男性人口の半数のみと言う制限を行い，露米会社は1822年以降，各集落で強制徴募の指名を終身職務でトエンと言う名称で呼ぶアレウト1名に委任しています．
アレウトは，狩猟した猟虎や膃肭臍，狐などの毛皮を露米会社に提供する義務がありました．
この毛皮は種類別に露米会社本部で，一定の価格が付けられていました．
例えば，1804年の毛皮1枚の値段は，次のようになっています．
――――――
猟虎：10ルーブル
海豹：20コペイカ
黒狐：2ルーブル
赤狐：40コペイカ
――――――
とまぁ，こうした金額が実際に支払われれば，それなりにアレウトも生活できるのですが，彼らに支払われたのは現金では無く，露米会社の券でした．
彼らはこの券を同社の倉庫で，様々な商品に交換するしかありません．
交換は主に12月に行われ，貰った券で，ナイフ，斧，ビーズなどを購入したのです．
但し，アレウトが好んだラムやウォツカと言った酒類とは，交換できませんでした．
これは，それらを購入できるようにしてしまうと，彼らは昼間から酔っ払って仕事をしなくなるからと言う理由でした．
しかし，長期に亘る狩猟や獲物が沢山あった場合には，例外的に支給が認められています．
また，ロシア人は制限無しで衣服や靴などを，露米会社の商店から購入できたのに対し，アレウトは緊急時のみ認めれるものとされ，彼らの持っていた衣服は，狩猟した海獣などの毛皮で作ったものに過ぎませんでした．
因みに，千島の植民地に於て，食事は全て釜が持ち出され，アレウトとロシア人の為に料理が為されて，家族に応じて配給されました．
主に食事は塩魚であり，週に1回は豆や黍或いは米の粥が炊かれています．
味付けには馬鈴薯，蕪の他，乾燥野菜が使用されました．
祭日になると塩漬け肉が食事に出されています．
また，ロシア人とクレオールに対しては，公共のパン焼き釜でパンを焼き，月に1プード20ポンドずつ支給されましたが，アレウトに対しては，小麦粉の余裕があった場合のみ，月にパン10ポンドの支給を受ける権利があったに過ぎません．
千島列島なのに，元々住んでいた千島アイヌを猟師として雇わなかったのは，彼らがカムチャツカ当局にヤサークを別に支払っていたからです．
もし，千島アイヌから露米会社が毛皮を買い付けた場合，万一，彼らがヤサークを支払えなくなると，その分を露米会社が肩代わりしなければならないと言うものでした．
そこで，露米会社はヤサーク取立の廃止を大蔵省と交渉し，1830年11月以降はヤサークの徴収は廃止され，千島列島は露米会社の支配下になりました．
目的を遂げた露米会社は，1832年にパラムシル島に植民地を設ける際，同島に居住していた千島アイヌに対し，今後はヤサークの支払いはしなくとも良いが，露米会社の為に狩猟する毛皮を全て供出するように命じています．
それ以来，彼らは夏にはマスケット銃，冬には網を用いて毛皮獣の狩猟に従事しました．
但し，露米会社の買い取り価格は，アレウトのそれとは異なり，狩猟した毛皮はアレウトの5分の1で買い叩かれ，券が支給されました．
当然，彼らも馬鹿では無く，毛皮を露米会社の店に提供するより，これを外国船が持ってきた酒類と交換することが多かったと言います．
千島アイヌは毛皮獣の狩猟の他，伐採した木を集めたり，冬季用の食糧貯蔵の為に働かされましたが，こちらはその対価として，彼らの生活必需品，女子なら針，糸，南京玉，鏡を貰い，男子は火薬，銃弾を貰っていました．
千島列島の露米会社植民地は，その会社解散の1867年まで維持されました．
ロシア人達は毛皮だけで無く，在庫の品々も全てカムチャツカに持ち帰りましたが，アレウトは取り残されてしまいます．
ロシア政府には露米会社の不動産を買い上げる余裕が無かったので，外国人に購入されないようにロシア商人フィリペウスに払い下げました．
そして，1869年にはロシア政府はアレウトと千島アイヌに毛皮との交換で，食糧などを交換する契約をフィリペウスに結びますが，1868年に島を訪れたフィリペウスは，その食糧が何処にも無い事を知っていました．
そこで，彼らには信用貸で食糧や必需品を補給しました．
当時，得撫島のアレウトに対してのみ「モル・モス」アメリカ貿易会社を代表するロシア商人レマシェフスキ等によって食糧が支給されていましたが，1871年以降，シムシュ島，シムシル島の千島アイヌはアレウトと共にフィリペウスの援助に頼り始めました．
1868年以降，千島列島は露米会社の管轄から正式に沿岸地方総督管理下に置かれていましたが，その間，官吏は誰も島を訪れることはありませんでした．
また，彼らはロシア正教の信者であったにも関わらず，ロシア正教の司祭からも忘れ去られました．
その代わりに来たのが，ロシアや米国の悪徳商人や冒険家達で，彼らは捨て値で彼らから毛皮を購入したり，毛皮保管倉庫を略奪する行為に出る者もいました．
1874年2月になると得撫島のアレウトが，フィリペウスとポポヴ・ペトロバヴロフスク警察署長を通じて，ロシア皇帝の援助と保護を哀願しました．
その結果，軍事知事はポポヴ署長に島を視察することを命じましたが，1875年に千島樺太交換条約が締結され，全ては放置されるに至った訳です．
眠い人 ◆gQikaJHtf2，2011/02/28 22:29
【追記】
風力発電「4.95万キロワット現象」を規制
日本の原発事故の影響から，中国では風力発電の開発ブームが起こっており，
一定の環境が整っている地域では次から次へと野心にあふれた風力発電開発計画
が打ち出され，これに伴って審査，批准にまつわる混乱も起きている．
ある専門家は「目下，各地で申請された総設備容量6000万キロワット前後の，
現在建設中あるいは計画中の風力案件のうち，国の審査，批准を受けたものはご
く一部であり，その設備容量は全体の10%程度である」と語る．
送電網との調整が不十分な開発であるために，地方政府の認可した多くの風力
発電所がたびたび出現するが，風力発電は放置されるという現象が多発している
．
中国最大手の風力発電所運営企業，龍源集団の関係者は次のように語る．
「地方政府の風力案件に対する審査，批准の奔放さにより，このような企業が
生まれている．案件獲得後，高値でその権利を転売，譲渡し，最終的には，真剣
に開発への投資を考える企業により大きな金銭的負担を強いるに至っている」
これを受け，上述の専門家は「国家エネルギー局は現在，風力案件の審査，批
准制度規範に関する管理条例の制定を検討している．当該条例では，初めて，地
方政府は設備容量5万キロワット以下の風力案件を審査，許可する前に，必ず国
家エネルギー局の発行する回答書簡を取得しなければならないと定める．条例は
早くて上半期に施行される」と語る．
現行の規定では，設備容量5万キロワット以下の風力案件への投資は，国家発
展改革委員会に報告後，地方政府によって審査，批准を受けることが義務づけら
れている．
しかし，この規定から逃れるために，風力発電所投資企業の中では，中央政府
の認可を必要としない5万キロワット以下（4.95万キロワット）のプロジェクト
に分け，地方政府の認可を受け早々に着手する，「4.95万キロワット現象」が形
成されている．
アナリストは，新しい管理条例によって，目下の風力発電開発ブームが沈静化
すると期待されるとしている．〔中国経営網2011年4月11日〕
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Wed, 27 Apr 2011 00:40:32 +0900 (JST)
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