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 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.

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軍事板書評 第四章

目次


faq05a

** 【質問】
 【回答】
16 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:03/05/14 23:21 ID:???
世界に学べ!日本の有事法制―「普通の国」になるために
郷田豊 芙蓉書房出版 2100円

ネコでもわかる?有事法制―イヌにもわかります!
小西誠 きさらぎやよい  社会批評社 1680円

有事法制とは何か―その史的検証と現段階
纐纈厚  インパクト出版会 1995円

の3冊を「有事法制とは何か―その史的検証と現段階」の著者は有事法制には反対の立場だが,
戦前の有事法制を知る上での資料として良い.

「ネコでもわかる?有事法制―イヌにもわかります!」は著者は小西さんなので,
有事法制は反対なのは当たり前ですが,戦前の動物が戦争と関わりを書いてあるので,
そこは良いです,あとはそれ程では内容は無いのでお勧めは出来ないですな.

「世界に学べ!日本の有事法制―「普通の国」になるために」は数有る中の有事法制の本で
数少ない有事法制賛成派の本です,でもそれ程人に勧める程の本では無いです.

軍事板,2003/05/14
青文字:加筆改修部分


軍事・兵法・戦記・戦史関連書籍総合スレット

目次


** 【link】

前々々々スレ http://yasai.2ch.net/test/read.cgi/army/980501031/
関連:
軍事オタが薦める一冊
http://mentai.2ch.net/army/kako/962/962485777.html
軍事マニア推薦図書スレッド
http://mentai.2ch.net/army/kako/966/966664863.html

世界史板
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1053959877/
◎秦郁彦ってどうよ?◎

http://yasai.2ch.net/army/kako/990/990072024.html
■公刊戦史叢書/防研 刊 全102巻を語る■
http://page.freett.com/dat2ch06/030526-1034984955.html
軍事板書評スレV

555 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/13 17:36:00 ID:B+ptbjXY [1/1回]
http://www02.so-net.ne.jp/~muraji/

http://www.maromaro.com/

http://www7.ocn.ne.jp/~zerosiki/

軍事・戦略関係の書評ならここらへんだね


** 【書評】
9 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/21 16:31:00 ID:???
お,俺様,御大将から2ゲットを阻止したのけ?
今日はいい日になりそうだ.

戸部良一,『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』,中央公論社
ISBN: 4122018331 ; (1991/08)

1984年に出たものの文庫版.「戦史を組織論的アプローチで読み解く」というのが売り文句.
戦史としても組織論としても学術論文としてはまだまだ洗練されきっていないが,
今まで観念的に語られていた旧軍組織をきっちりとモデル化して米軍との比較を
試みているのは当時としては新鮮だったのでは?
現代でもこの議論はちゃんと通用するのでは,と思わせてくれる良書.
扱われる題材はノモンハン・ミッドウェイ・マリアナ・レイテ・沖縄あたり.
上記作戦に関する知識があると非常にすらすら読めるので通勤時のお供にでも.

異論反論追加訂正よろしく願います.

軍事板,2003/05/21
青文字:加筆改修部分


faq12

** 【書評】

24 名無し三等兵03/05/16 00:17 ID:???
古書で買った本ですが,今日読了した本ということで.
「現代戦争論 -ポストモダンの紛争 LIC- 」(加藤朗著) 中公新書1143
著者は,防衛研究所所員(発行当時).1993年に発行されたこの本は,
LIC(低烈度紛争とか色々訳があるそうですが)について,その定義と
実例,そして対策について述べている.
第一部では,LICと呼ばれる現象について,それがどのように定義され,どのような
原因によって生じ,どのような手段によって実行されるかを述べている.
第二部では,具体的な事例について,米軍がベトナムで直面した事態から
説き起こして,ベトナムでの「敗北」後,歴代政権がどのようにLICを捕らえ,
その対策を立案していったかがまず述べられる.
その後,アメリカが国際テロリズムに対して軍事力による解決を志向し,
守りから攻めのテロ対策へと方針を転換していった過程が描かれると
ともに,その軍事力による解決の限界と,法的正当性の問題などが論じられる.
そして,現在最大の問題である核テロリズムにも言及がされている.
第三部では,LICに対して国際社会がどのような手段を取るべきであるか
という問題が論じられる.強調されるのは危機管理と兵器管理の重要性である.
また,国際的なLIC抑制の枠組みの重要性について,最終章で論じられている.

全般的に事例は具体性に富み,記述は客観的で冷静である.航空機を
利用したテロリズムと,テロにおけるマスメディアの有効性についての記述も
あり,現今の情勢を考える上で,貴重な示唆を与えてくれるものと思われる.

以下,雑感.

あー,アメリカがイラクに対してああいう手段での解決を取った理由が,この本
読んでなんとなく理解できたというか.
この人の書いた本とか論文,読んでみたいですね.

軍事板,2003/05/16
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

49 眠い人 ◆gQikaJHtf2 03/05/18 23:40 ID:???
石井正紀著 「石油技術者たちの太平洋戦争 −戦争は石油に始まり石油に終わった−」読了.
「陸軍燃料廠」の前の著書に当るが,重い.

Palembangを巡る人たちに丹念に取材し,証言を取り,その占領から崩壊までを
丹念に描いた労作.
また,本書では,白紙一枚で徴用された石油人だけでなく,その占領に際して活躍
した陸軍空挺部隊についても紙面を割いている.

空挺部隊の訓練に当時,二子玉川にあった読売遊園地の落下傘塔を用いたこととか,
それを海軍空挺部隊と取り合ったこと.
また,Palembang奪取に当って,日石横浜製油所で訓練を行い,製油所の構造を理解
していたが為に,占領の際に迷わなかったことなど,戦史としても面白い.
しかし,石油大事で開戦したにも拘わらず,石油の備蓄量見積など素人同然の状況で
開戦に踏み切ったのには呆れてものも言えない.
海軍の石油備蓄量は実際に650万klであるのに,海軍国防政策第一委員会報告では,
これが970万klと報告され,これを元に燃料の計算が為されていたり,随分笊.
しかも,海軍の方が陸軍よりも燃料を食うにも拘わらず,肝心の最大産出量を誇るPalembang
が海軍の管轄に入っておらず,常に油が不足しがち,しかも,海軍の油槽船が止むにやまれず,
Palembangに入港し,製油所長(徴用民間人)が武士の情けで補給をしたら,陸軍の制服組が
難詰するなど,正に負けるべくして負けた戦争という感がある.

更に,戦後,徴用された人々は国家から見捨てられ,戦犯容疑者に擬せられた人もいた.
一体国家って何だろうか,と深く考えさせられた.

軍事板,2003/05/18
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


faq11

** 【書評】

58 名無し三等兵03/05/19 00:22 ID:???
ってゆーかいきなり『戦争の世界史』買ってどーすんだっつーの
まず『世界史』でマクニール史観をつかんでおかないと難しいだろ

マクニールはシカゴ大学の教授で『世界史』は教材として書かれたもの
いわゆる巨視世界史ジャンルの第一人者ね
日本だと梅棹忠夫の文明生態史観と似てるな

マクニールは白人なのでマクロ世界史とは言うものの欧州に根っこがある感じは否めない
それでも凡百の西欧中心主義者とはまるで違う史観なので一読の価値はある
我々日本人は西洋人とは違うスタンスから読むことが可能なのでここは強みにもなれる

早い話,彼らは「こういう理由でコーカソイドは勝利した,ヘイル!!」と読むのに対して
我らは「こういう理由でモンゴロイドは敗北した,ならこうすれば」と未来に目を向けることが可能
いきなり『戦争の世界史』はちょっとお奨めできないけど『世界史』は普通に推薦できる.

66 58 3/05/19 01:06 ID:???
ちょっと怖くなったので書いておきますが,
マクニールの『世界史』は 昭和49年にでた新潮社版と
平成13年にでた中央公論社版があります.
後者は今でも新刊書店で入手可能です.
念のためね.

軍事板,2003/05/19
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


faq05a

** 【書評】

71 名無し三等兵03/05/19 04:15 ID:???
「ファイターパイロットの世界」 村田博生
メカニズム図鑑シリーズなどで,お世話になりっぱなしのグランプリ出版から.
第一期操縦学生として航空自衛隊に入隊し,F86,F104,F4,F15に搭乗した
著者によるファイターパイロットの解説本であり,各機体の戦術や訓練,エピソード
等興味を引かれる内容.空自の歴史とも言える良い本でした.
恥ずかしながら,これ読むまでF-86が音速突破できるなんて知らなかった.

軍事板,2003/05/19
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


faq05a

** 【書評】

72 剣恒光 ◆YR1Hskt.M. 03/05/19 19:35 ID:???
自衛隊の秘密作戦」自衛隊特別取材班編,アリアドネ規格
ぱらぱらと見て買ったのだが,内容は軍事研究の記事そのまま.
ちょうど買えなかった号の記事を見たようで.
ので,軍事研究を毎号読んでる方は買う必要がない.

軍事板,2003/05/19
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


faq21

** 【書評】

73 俟屋哲 ◆p8V148jyRU 03/05/19 20:40 ID:???
てねいらは油断も隙もない汚い奴らだから,絶版物を購入するときには
入手確定してからじゃないと書き込めないぞ.
つーことで
韓国戦争一千日  ジャパンミリタリーレビュー 刊  白善岾(火華) 著

ソ連地上軍  原書房 刊  デービッド・C・イスビー 著  林憲O 訳
の入手決定
前メは説明の必要無しだね.朝鮮戦争の英雄,白将軍の著作.
後者は,冷戦後期のソ連地上軍の編制装備,戦術等を解説した物.これ無しに
冷戦期のソ連軍を語るなかれってぐらいの本だから,読んだ人も多いだろう.
翻訳者が,第2混成団副団長だった現役(当栫jゥ衛官って事もあって,妙な
訳も無し.


36 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/21 18:11:00 ID:???
<73の続き>
現在の目で見れば明らかな誤謬も含まれるけど,そこはそれ霧の中だった時代
にはどういう風に推定していたのかという観点で考えれば一興.

軍事板,2003/05/19
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

42 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E [] :投稿日:2003/05/21 23:54:00 ID:80s55dyA [1/1回]
『ドイツ海軍戦記』C.D.ベッカー 朝日ソノラマ (古本で1280円で購入)

 WWUにおける,ドイツ海軍の通史が纏められた一冊.
 Uボートの苦闘や,ビスマルクの戦いが取り上げられてるのは当然として,黒海
で活躍した第三掃海隊や,豆潜水艦,また滅多に取り上げられる事の無い,戦争末
期の東部戦線への支援活動,難民救助作戦にかなりページが割かれており,痒い所
に手の届く,良い本だと思います.

 私的には,最近再版された『呪われた海』より,こちらの方がお勧めだったりし
ます.

軍事板,2003/05/21
青文字:加筆改修部分


faq11

** 【書評】

56 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/05/22 16:18:00 ID:kUPmppb5 [1/2回]
上でW.H.マクニールの著作が話題になってるけど「疫病と世界史」は良かったね.
あれは良書.古書店でもなかなか見かけないので見たら即買いですな.
一応復刊ドットコム疫病と世界史http://www.fukkan.com/list/comment.php3?no=2300

あとマクニールの「世界史」は広いスパンで書かれたいわゆる通史なので
肌に合わない人もいるかもしれない.そういう人には同じマクニールの
「ヴェネツィア 東西ヨーロッパのかなめ,1081-1797」を推薦する.
これはベネチアの興亡に焦点を絞っているのでとても読みやすい.
特にボードゲームのディプロマシーやマキャベリが好きな人は必携だと思う.
今だと「日本の古本屋」に二冊あるね.

まあブローデルの「地中海」でも替えはきくのだけれども
あれは全五巻と厚く高価なので推薦するにはちょっと勇気がいる.

軍事板,2003/05/22
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

63 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/05/22 20:03:00 ID:m/N3HpzC [1/1回]
「ブラック シックス」
判型:A4変形 ページ数:176ページ 定価3800円+税
ラス・スナッデン【著】川村忠男【訳】大日本絵画【出版社】

BF109G−2を19年かけて復元した驚くべき軌跡.
英国の復元と言うと,原型に忠実で知られるけど,環境がいいからと理由もなく
想像していたけど,全くこの本を読んで認識を変えました.素直に凄い.
何の知己も報酬も無い.国防省からは,たらい回しに,妨害ばかり.
なのに,ボランティア精神だけで此処まで忠実にフライアブル復元を図るかあ.

・・・その機体が今や飛ばない(保管は丁寧だけど)のがチョット哀しい.
でも何時かは,又飛ぶさ.こんな熱い漢どもがいる国なら.

http://www.hasegawa-model.co.jp/DAINIHON/BK6/BK6.html

うん,ハセガワのプラモを買おっと.その1/1万だけでも熱い気持ちを共有するために.

64 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/22 20:53:00 ID:???
>>63さん
「ど〜しても,もう一度飛ばしてみたい!」って云う,熱い魂を感じる本だったよね.
 あと,博物館ってトコが,以外と杜撰な管理をしてるのも衝撃的でした.

>・・・その機体が今や飛ばない
 事故ったし(^^;

軍事板,2003/05/22
青文字:加筆改修部分


faq12c

** 【質問】
47 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/05/22 03:36:00 ID:???
サバイバルライフの記事を書いているのだけど,どこの教本が一番良い?
ちなみにいま参考にしているのは
アメリカ陸軍サバイバルマニュアル 朝日ソノラマ
あと応急処置法や解剖学・生理学・公衆衛生学の本を何冊か.

いま足りないのは,都市部でのサバイバルや集団行動での教本とかだよ.
いいのがあったら紹介してください

 【回答】
67 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/22 23:25:00 ID:???
>>47
都市部での本だと下記の2冊かな
「SASセキュリティ・ハンドブック」原書房
「SASシティーサバイバル」並木書房
ちなみに原書房の本は絶版なので注意.

「アメリカ陸軍サバイバルマニュアル」の新版が並木書房から出ているので,
そちらも参照に.

軍事板,2003/05/22
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】
** 【書評】

89 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/24 00:11:00 ID:???
「誰にも書けなかった戦争の現実」ポール・ファッセル/草思社
はこのスレ的にはどうでしょうか?
自分はかなり衝撃をうけました.

昨日,ブックでラスト・オブ・カンプグルッペ発見.
戦線後方をてくてくと歩き回るティーガーが萌えです.



90 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/24 00:19:00 ID:???
>>89

下の方から見た戦争の真実って奴だから,戦術的・作戦的見地への見解は
かなりバイアスかかっているというか真実を映し出していないと思う.

第2次大戦はひたすら力押しのしあいだった,みたいな記述とか.

あちら版よもやま物語てな見方をするのが一番良いんじゃないかなぁ,と...


91 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/24 00:26:00 ID:???
>>89
なんか立ち読みで読んだような気がする.
爆撃は味方陣地に落ちる事がある.とかそんなことを言ってたけど,
それは誰にもいえないわけではないだろうと思ってた.

軍事板,2003/05/24
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

93 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/24 00:46:00 ID:???
絶版物ではなく,新刊本を紹介しるば問題なし.

つーことで,この前買った

帝国日本陸軍   ヒリス・ローリィ 著   日本経済評論社 刊   のレポ.

内容は,筆者の目から見た日本陸軍の考察だが,特に政治や士気・精神要素と言った
部分にスポットが当たっている.
所々苦笑するような描写もあるが,全般として「陸軍を構成する日本人」の精神構造を
白日に晒した,と言っていいだろうと思う.良書.

軍事板,2003/05/24
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

111 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/24 06:01:00 ID:???
「文芸春秋-日本陸海軍の総決算-」
 昭和30年代在命中だった帝國陸海軍の将官の回顧録的手記や,ピンナップ写真,
何人かの提督,将軍が集まり,戦争当時の事を振りかえった座談会の模様が掲載
されている.
 干し柿?を見上げる今村均とか,どっかの田舎道を歩く牟田口簾也とか,ピン
ナップ写真にも捨てがたいものはあるが,やはり読んでて楽しいのは座談会でし
ょう.
 座談会は陸海に分かれて行われており,陸軍の参加者は,
 河邊正三・田中新一・若松只一・有末精三・片倉衷・小沼治夫・西浦進・原四郎・矢次一夫
 海軍の参加者は,
 豊田副武・原忠一・福留繁・草加竜之介・小柳富次
「インパール作戦は,フィリピン方面を助ける為の自己犠牲的作戦だった」とか,
なんだか良く分からない機動防御の話とかが掲載されており「こんなDOQが指
揮官だったのか…… そりゃ負けるわ……」と思わずにはいられません.

 ちゅか,陸軍にしろ,海軍にしろ,以外といい加減な気持ちで戦争に突入した
のが良く分かる一冊だと思います.

軍事板,2003/05/24
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

127 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/05/24 21:00:00 ID:4gzo98x7 [1/1回]
今,ディビット・E・カプラン&アレック・デュプロの
『ヤクザ 日本的犯罪地下帝国と右翼 』を読んでる.
巻頭の口絵写真,いきなりムッソリーニと笹川良一のツーショットin1939で爆笑.
他にも「元大統領ジミー・カーターと一緒にジョギングする笹川良一」など盛り沢山.
随分と手広くやってたのねー.

まだ最初の方しか読んでないけど
GHQがG2を通じていかに広義の右翼を含むやくざを使い
左翼運動に対抗したかが書いてあって読み物としても面白そう.

軍事板,2003/05/24
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

133 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/25 03:23:00 ID:???
>ミリ屋哲
>史伝のサブタイトルは「ソ連軍の建設と独ソ戦」
>もう説明不要だね?

すまないがもう少し説明が欲しい.個人的に興味のあるロシア内戦や
ソビエト・ポーランド戦争はどこまで解説してるの?
通史程度なのか、編成や各部隊の行動など戦史として考察しているのか
教えてくれるとうれしい.


134 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/25 08:27:00 ID:???
>>133
む,そうか.

まず,始まりの方は2月革命付近から始まっている.ソビエト・ポーランド戦争も
20ページ弱を割いて解説.
内容の深さは...まぁ通史レベルだな.どちらかというと政戦略〜作戦級の
記述であり,部隊の動きは軍や軍団規模で記述されるのが殆どだ.

後,分量の制約でドイツ陥落までは入っていないんだな,これが.44年
冬季の攻勢についての全般構想が記述されているところで終わり.
前書き見る限り,続刊出るみたいだね.


135 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/25 09:47:00 ID:???
>>134
>44年冬季の攻勢についての全般構想が記述されているところで終わり.
 そこまで書いた時点で,作者が永眠なさったらしい……
 よって,続刊はナシ!

軍事板,2003/05/25
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

144 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/26 21:22:00 ID:???
聞いた話では,陸戦学会の本は福岡,特に久留米周辺で探すのがいいらしい.

幹部候補生学校の学生が買うけれど,荷物になる&余り読まない人間も買う
から,って事らしい.

148 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/26 22:10:00 ID:???
狙いは防大出身者の卒業する9月末と,部内・部外選抜の卒業する3月末>久留米

149 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/26 22:12:00 ID:???
>>147
いや,これマジ.後は「八甲田死の彷徨」も,幹候の授業で使うけど,その後
売る人間が多いとか.ま,これは幾らでも手にはいるけどね.

軍事板,2003/05/26
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

176 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/27 15:42:00 ID:???
夏が近い今こそ冬の話を.ということで歩兵第五連隊編「遭難始末」(復刻版)を購入.
ご存じ八甲田山の悲劇の顛末書.五連隊の話であり三十一連隊の記述はない.
雪中行軍隊の動向よりも後の救助活動にページの多くが割かれている.それこそ各地から寄せられた
義捐金の分配明細まで書いてあった.
新田次郎の著書のような小説ではないので,事実関係しか書いてない.なにしろ体裁は報告書.感情描写などは当然なく,
そこが逆に読んでいて寒さを感じる(ネタがつまらんという意味ではない).
必読とは思わないが,見かけたら手にとってもいい.

軍事板,2003/05/27
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

192 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/28 02:19:00 ID:???
なんと皆さんは,高価な本を惜しげもなく.

当方は全能の神の計り知れぬ深慮により,ようやっとジェイムズ・リーソー『グリーン・ビーチ』(ハヤカワNV)
をBOOKOFF100円コーナーで入手できただけで,胸がいっぱいです.

ご存知,1942年失敗におわったディエップ襲撃のレーダー基地襲撃を担当した
技術士官インタビューを軸にした戦時秘話+俯瞰戦史.
当時の連合軍の泥縄式上陸作戦の資材や方法論がひじょうに興味深いです.
ぜんぜん関係ありませんが,レン・デイトン『SS-GB』終盤の原子力研究所襲撃は
このディエップのパロディですね

軍事板,2003/05/28
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

212 : 名無し三等兵[まず漁場を作る sage] :投稿日:2003/05/29 01:25:00 ID:???
田中宏巳「海軍戦史の編纂と歴史的意義」要約
 『日本歴史』640号 2001年

直近の時代の戦史は,現在の技術上・作戦上の軍事秘密を含むため,公
開できない事情がある.しかしその一方において,国防問題を周知させ
るために戦史を広める必要もある.明治時代においては,部内の研究で
用いる戦史の他に,一般向けの戦史が編纂されていた.

しかし,大正五年の「海軍機密図書取扱規則」は,三段階に分けた軍事
秘密のうち,最高度の十種を列挙指定した「軍機」の中に,信号規則・
戦時編成などとならんで戦史を含めた.軍機は配布先が長官クラスまで
に制限され,実際上,閲覧にも海軍大臣の許可が必要となった.これら
の戦史を用いた研究は閉ざされていたようである.

この結果,海軍における本格的戦史研究は日露戦争止まりとなり,第一
次大戦による戦争形態の変化にもかかわらず,これに対する調査研究の
道がふさがれた.大正時代から昭和にかけ,海軍の関係機関や元海軍軍
人によって日露戦争を主題にした研究が多く発表されたが,第一次大戦
や昭和の事変を扱ったものは微々たるものに過ぎない.一般の戦史の内
容は顕彰を目的とするものに傾いた.

213 : 名無し三等兵[撒き餌でそそらせる sage] :投稿日:2003/05/29 01:26:00 ID:???
付表から 角かっこ内は名無し三等兵による

『明治二十七八年海戦史』
     普通3冊[『廿七八年海戦史』],秘・部内23冊
『征清海戦史』 極秘 (不明)
『明治三十七八年海戦史』 普通4冊
     極秘・部内秘[『極秘明治三十七八年海戦史』]147冊
『征露海戦史』 極秘 (不明)
『大正三,四年海軍戦史』 軍機 19冊
『大正四年乃至九年海軍戦史』 軍機 12冊
『昭和六・七年事変海軍戦史』 軍機 11冊
『大東亜戦争海軍戦史』 軍機 3冊

214 : 名無し三等兵[こうして大魚を釣るのだ sage] :投稿日:2003/05/29 01:26:00 ID:???
昭和六・七年事変海軍戦史 全四巻・別巻一
海軍軍令部 編
ISBN 4-89774-250-1
緑蔭書房
2001/07
96000円


215 : 名無し三等兵[おっと,煽り文句を忘れてた sage] :投稿日:2003/05/29 01:32:00 ID:???
上記以外は入手困難.

軍事板,2003/05/29
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

222 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/30 03:09:00 ID:???
>>210
釣られているのかもしれませんが,『ソ連軍に鹵獲されたドイツ車輛』
持っているので寸評.
写真は殆どがロシアソースの未発表(だった).モスクワの集積場
に集められている数十輌のドイツ車輛には鳥肌がたった.
本文はロシア語の為に分かりませんが,実戦記(だろう)と
SU-76iの開発史もあり.
「フロントライン・イラストレーション」で検索すると
何件か出てきます.『パンター』はGPとかで丸写しにされて
いますが,御祝儀で買う(というか購読申し込み済み).
この内容がこの値段は絶対に御徳.

軍事板,2003/05/30
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

228 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/30 22:39:00 ID:???
「秘録 永田鉄山」を購入.その名の通り,永田鉄山の生涯についてまとめたもの.
永田鉄山刊行会なるところがまとめた本なので,永田についての客観的な分析的はそれほど載っていない.
例えば永田が補充隊時代,遊びまくって借金を作り,代わりに払ってくれるよう隊長に頼みに行ったエピソードの後,
「天真爛漫な鉄山の一面を見た」とわけのわからないまとめ方がしてあった.
ただ惨殺事件だけは前後の経緯も含めてなんとか客観的にまとめようと苦心しており,
それなりにしまったものとなっている.

軍事板,2003/05/30
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

239 : 木俊朗初読み :投稿日:2003/05/31 20:30:00 ID:???
木俊朗「全滅」(文春文庫)読了
ご存知インパール戦線シリーズのなかの弓師団(33師)戦線前面を軸にした
戦車支隊や,他師団から抽出された支援大隊の全滅戦記.

「敗走の過程がインパール戦線の縮図」いうことで,膨大なインパール4部作に
先駆けて読みはじめましたが,気になるのは,総司令官-幕僚-士官クラスの集団的な
責任放棄でしたね.元来,大本営-南方総軍-ビルマ方面軍-第15軍の上意下達の
無理な兵站・装備ではじまったのは有名ですが,誰も組織のなかで抗命せず
参謀-指揮官が各地で「ふてくされる」のが圧巻でした.

「ふてくされて無理な攻撃を命じる=オレの責任じゃない」
いう道徳の退廃が,無謀な攻撃による下士・兵士の大量消耗を招いたのは
<高木節>を割り引いても,当時のインパール戦線の真相臭いです.

当初の破綻した兵站計画いうマクロの失敗も含めて,このへんの末端における
「抗命せず,上司が気がつくまで,部下を殺しつづける」
いうのが,日本的メンタリティだと思いました.

雰囲気としては消費者金融営業マンの残酷物語ですかね.
上司にむりな目標をたてられてる人も多いと思いますので


240 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 20:48:00 ID:???
あんまりエセ山本七平風の話はアレでしょうが(w
物量があるからはじめて成り立つかもしれませんが,米英軍の
「人命第1主義」には,やはり旧日本軍のそれに勝るものがある
と思います.「クリスチャニズムに支えられた個人や市民の軍隊」と
「稲作文化圏の軍隊」の差を感じました.

東部戦線のドイツ軍にとりわけみられた末期「死守命令」も,
ビルマやニューギニアにおけるわが国の後衛戦・陣地死守における
創意工夫の欠如・否定・作戦の硬直化は,英国側の戦記にも報告
されてますがが事実なんでしょうね

軍事板,2003/05/31
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

241 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 21:00:00 ID:???
戦争論,いろんな出版社から出ているけどどれがお勧め?


242 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 21:48:00 ID:???
>241
戦争論とは,やはりクラウゼヴィッツの戦争論ですね,
それなら岩波書店以外の本ならどれでも良い,
多少,出版社により文章などが異なってますが,
それほど変わらないです.

購入時に必ずクラウゼヴィッツの戦争論か確かめる事ですな,
間違えてクラウゼヴィッツの戦争論以外の本を買うと後悔します.

戦争論は難解ですが,理解できるまで何十回と読み返しましょう.

243 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 21:51:00 ID:???
中公文庫と岩波文庫なら,訳注多い岩波文庫お勧めです.
日本クラウゼヴィッツ協会監修の2000円クラスの単行本とかもあります.

ただ,個人的にはナポレオンに1806-1813年から祖国を蹂躙されたクラウゼ
ヴィッツやシャルンホルストの経験にもとづく1820年代執筆の「祖国プロ
シアに対する軍制改革勧告書」の色彩が濃いと思います.

世界史板でもさんざん議論されてますが,同書に「21世紀までつづく普遍性」
を求めるのは,「孫子の兵法」がある程度,ビジネスやラムズフェルドさんに
引用できるように,かなり引用者の恣意が強いうような気がします


244 : 243[] :投稿日:2003/05/31 21:55:00 ID:XR3M7Vb/ [1/1回]
あ.わしも242氏に賛成.
岩波文庫は訳が晦渋で,あれでしょう.
「核戦争時代のクラウゼヴィッツ」とか「絶対戦争とは何か」
論じるには,岩波文庫以外のほうが入りやすいです

しかしナポレオン戦争の参考書として読むには岩波文庫が最適


245 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/05/31 22:00:00 ID:???
ただ,軍板的には芙蓉書房版のを薦めない訳にはいかないな.漏れみたいに
3種類も4種類も購入しるのは必要なかろ.

254 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/01 00:47:00 ID:???
>>241
岩波文庫をお薦めします.
確かに文体が堅くて難しいのですが,内容をもっとも適切に訳していると思います.
中公文庫版が易しく頭に入りやすいので,そちらを1回読んで内容をおおざっぱに把握してから,
岩波文庫版を精読というのが一番確かな道かと.

間違っても別の「戦争論」や,クラウゼヴィッツの戦争論を「解説した」本とかは,
読まない方がよいでしょう.

** 【反論】
 【再反論】

300 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/04 07:33:00 ID:C87apbRo [1/1回]
>>243 >>254 おいおい,ちょっと待てよ.
岩波・篠田某の独訳は「戦争論」に限らず,ドイツ文学者の間では,迷訳・意訳・改竄
(意図的な削除)で有名だぞ.だいたい原典も良くない.それくらいちゃんと調べろ(ワラ
清水多吉訳・「戦争論」(中公文庫)でいい.これはもともと現代思潮社版の復刊だ.
しかも原典は東独版.だいたい防衛大も清水多吉訳をテキストに使用しているぞ.岩波版
なぞ無価値どころか原典も改竄版で,おまけに翻訳も誤訳天国で読まない方がいいぞ(ワラ
ドイツ語の腕に覚えあれば(別になくてもいいが),Duemmlerから出たW. Hahlweg
(これぞ原典・東独版)編集による "Vom Kriege (Achzehnte Auflage)" に挑戦すべし.

>>241
クラウゼヴィッツの戦争論における敵戦闘力の撃滅(殲滅というべきか?)というテーマ
が昨今の精密誘導兵器システムの実用化により,第二次大戦来もてはやされた総力戦,敵
の産業・生産能力の殲滅といった絨毯爆撃(核攻撃も含む)思想の凋落を受けて見直され
つつある.要するにナポレオン戦争以来の,国家総動員・総力戦思想が終わり,プロ同志,
ハイテク傭兵同志の精密軍事攻撃による,軍事目標限定の外科的戦争が主流となる.ここで,
正にクラウゼヴィッツ理論の新装開店,戦争論をじっくり読むのは今が旬だよ.あと,わが
ネオコンのバイブル,G&M・フリードマンの「戦争の未来」もね.毀誉褒貶が激しい本だが,
よく読むといいとこ突いてるよ.戦争論とセットで読むといい.


301 : 海の人 ◆STEELmK8LQ :投稿日:2003/06/04 07:46:00 ID:???
>>300
 岩波のは,そこいらへんを全部さっ引いたとしても「全訳」というのが大きいよ
やっぱり(だからといって,いきなり薦めるのはなんだとおもうが(^_^;)
 抄訳というのは,何というか,あくまで「抜粋」であって,やはり本質的な部分に
ふれるのは全訳でなければ,という部分は大きいと思うよ.

 特に,わし的には前書きにおける消防条例が,岩波以外では軒並み削られて
いるのが,むしろ「オレ的解釈の戦争論翻訳を読め,さぁ読め」と迫られている
ようで,どうも不愉快.

 「翻訳」というのは,誰かが咀嚼したヨダレのついたものを口にする行為なので
そこにさらに「抜粋」というヨダレがつくのは,ちと勘弁,というかんじ.



302 : 海の人 ◆STEELmK8LQ :投稿日:2003/06/04 07:54:00 ID:???
>>300
> プロ同志,ハイテク傭兵同志の精密軍事攻撃による,軍事目標限定の外科的戦争が
> 主流となる.ここで,正にクラウゼヴィッツ理論の新装開店,戦争論をじっくり読むのは
> 今が旬だよ.

 なんかクラウゼウィッツの考え方が,でんでん理解できていないのでわ・・・.
 せめて前文だけでも読んでいれば,その種の戦争(と称する,むしろ約束事に縛られた
儀式的な戦争ごっこ)が,実体としての哲と暴力に埋め合わされることを警告されている
ことは明白だと思うのだが.



303 : ('ー`)y-~~ ◆uZEEK0eJu. :投稿日:2003/06/04 08:12:00 ID:???
色々な人の考え方の訳を読めばよろし.原典をあたるのはそのアトでも
いいとオモワレ.


304 : ('ー`)y-~~ ◆uZEEK0eJu. :投稿日:2003/06/04 08:24:00 ID:???
>>302

300の
> プロ同志,ハイテク傭兵同志の精密軍事攻撃による,軍事目標限定の外科的戦争が
> 主流となる.

この時点で2001年の911テロから対テロアフガン戦争,イラク攻撃
の昨今の流れを把握してないんだから・・お相手しても仕方ないでしょ.

324 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/05 05:48:00 ID:???
>>300
そのような意見もよく聞くのですが,たとえば第1編第1章の2の末尾など,
中公版のほうが明らかに「意訳」をしていると思われる箇所もあります.
この件は,なかなか難しいように思います.

326 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/05 07:54:00 ID:Mz51BQBz [1/1回]
300ゲットしましたが何か(w

>>302
べつに十九世紀の「クラウゼウィッツの考え方」をそのまま適用しようという
のではないよ.「抽象化」って知ってるかね.せめて陸のサマーズや空のウォーデン
の理論を前提にして議論してちょうだいね.(ワラ

>>304
>この時点で2001年の911テロから対テロアフガン戦争,イラク攻撃
>の昨今の流れを把握してないんだから

ほう,それでその弱体なテロリスト勢力を圧倒したのはどういう装備をもった
勢力だったかなあ?精密誘導兵器は使用されなかったのかなあ?まあ,田舎者
の低能テロリスト集団には使用することすらもったいなかったが,自軍の損害
は最小化できたがね.クラウゼウィッツも矮小なるテロリストまで範疇に入れ
ろと言われても迷惑だろうね.そう言うことは偉大なる毛沢東同志にでも聞い
てくれよ(ゲラ

>>300
おっしゃる事はよくわかります.別に清水多吉版が絶対というわけではありま
せん.あくまでも減点法による相対的な比較です.ドイツ語版が無理なら,
Hahlweg版をもとにした英訳がベストだと思います.

332 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/05 12:52:00 ID:???
論争はやめましょう.
というわけで,最近入手したドイツ語版を紹介しておきます.
Vom Kriege
Carl Von Clausewitz
Ullsteiin Verlag, 2003



333 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/05 12:53:00 ID:???
戦争論追加
ペーパーバック736ページ
定価6ユーロ

軍事板,2003/05/31
青文字:加筆改修部分

650 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/07 21:31:00 ID:???
クラウゼヴィッツの戦争論はどこの訳がいいかな?
岩波のペーパーバックくらいしか見かけたことないんだが.

652 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/07 21:34:00 ID:???
>>650
最近は中公文庫版も出てるよ.
漏れはこっちの方をお勧め.
某社のハードカバー板は,抄訳なので買ったら駄目でつ.

653 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/07 21:56:00 ID:???
>>650
ここ参考になるとおもう
http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta01.htm
説明に加えて翻訳の比較もついてるので


654 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/07 22:14:00 ID:???
>>650
ttp://www.clausewitz.com/CWZHOME/CWZBASE.htm
ここで読め.ただだ.


655 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/07 23:19:00 ID:???
>>650
初めての戦争論の場合は中公文庫版が良いかと思うが,
軍板住民だったら芙蓉書房出版の戦争論(レクラム版)は重要,
何章か削除されている箇所があるが.

岩波の戦争論は初心者は避けた方が良いかと,
戦争論を理解できるレベル(読めるレベル)になれば別ですが.

軍事板,2003/08/07
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

246 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 22:09:00 ID:???
近所の古本屋でフジ出版の「SS の歴史」というのを
発見したのですが,内容的に買いですか?

248 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/31 22:20:00 ID:???
>>246さん
 買い! だと思います.
 講談社文庫で再版されているのですが,それと比べると写真が豊富で,ナカナカ
のモノなんだそうです.
 ちなみに,私が持ってるのは,講談社版……

>本土防衛戦史 元寇
 一応,私が申し込みしました〜(w

軍事板,2003/05/31
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

250 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/31 22:44:00 ID:???
『対戦車戦ー戦車と戦う人間ー』ジョン・ウィークス著 原書房
 第一次世界大戦〜1980年代までの対戦車兵器の発達と,対戦車戦闘について纏めら
れた一冊です.
 世界で最初に成型炸薬弾を作ったスイス人の話や,イギリス本土での本土防衛戦へ
向けての準備の話など興味深い話が掲載されてますが,ど〜も胡散臭い話や,事実誤
認もあり,なんだかな〜って感じです.

軍事板,2003/05/31
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

258 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/01 02:40:00 ID:???
戦略研究学会編集芙蓉書房出版
「戦略論大系」シリーズって如何なものですか?

1.孫氏(杉之尾宣生編著)
2.クラウゼビッツ(川村康之編著)
3.モルトケ(片岡徹也編著)
4.リデルハート(石津朋之編著)
5.マハン(山内敏秀編著)
6.ドゥーエ(瀬井勝公編著)
7.毛沢東(村井友秀編著)
別巻 戦略・戦術用語辞典


259 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/01 04:20:00 ID:???
>>258
当方未読ですが前に軍板のどこかで,
「論文付き妙訳に数千円出せるならどうぞ」と評価されておりました.
古書で完全訳や洋書を手に入れることができないならば,
唯一の資料としての価値はあるかもしれません.


260 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/01 05:31:00 ID:???
>>258
第1巻「孫子」は英訳が載っているというのがウリです.
第3巻「モルトケ」と第6巻「ドゥーエ」は一般に市販されている書籍としては,
現在のところこれしか翻訳がないので,英文が苦手な方はどうぞというところ.
2,4,5は抄訳なので「唯一本」としてはお薦めできません.
7はお好みで.別巻はあれば便利です.

私の個人的な意見ですが,兵学書を読む上で一般にいえることは,
「可能な限り原典本文のみを熟読,精読し,戦史知識と組み合わせ,自分の頭で理解する」
ことだと,私は思います.もちろん,その後において研究に目を通すのは問題ないと思います.

軍事板,2003/06/01
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】
251 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/05/31 23:18:00 ID:???
昭和八年発行の「学校教練必携 前編(軍事講和之部)」って中等学校用の教育本入手したんだが,こう言う本の話題って,ここで良い?
一応ガイド版から,ここ進められたんだけど.

二色刷りで軍の基本から,小規模な戦闘の作戦要領まで豊富な図表と作戦図が折込で入ってる.
将来的にはこう言う本を電子化して公開しようと思ってるんで,意見聞けたら.


252 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/05/31 23:25:00 ID:???
>>251さん
 ああ,いいな〜 私的には読みたいなぁ〜


261 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/01 06:52:00 ID:???
>>251
分かりやすく解説してあるんなら,役立つ人も多いだろうし,いいんじゃない.
一度見てみたいな〜

 教練関係や,入営者むけの軍隊生活について書かれた書籍は,一般にはなかなか目に
触れる機会が少ないと思う.ただ,軍事史という観点から見れば,陸軍省教育総監部監修の
資料では,史料としての価値はやや弱いかも.
専門家向けなら,隊内限定の教本や操典といった一次史料(当時,軍関係者によって作られた文書)
の方が妥当かな.
 発行部数が多いものなら専門書店で比較的容易に安く入手できるよ.私の場合,たいていは
古書目録から通販で購入しているので,題名から中身を推測するほかなく,自分の専門以外の
ことは殆どよくわからんです.

軍事板,2003/06/01
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

274 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 17:19:00 ID:???
ロシア人が書いて日本語訳された二次戦の軍記物ってないでしょうか?


275 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/06/03 19:45:00 ID:???
>>274 さん
 ハリソン・E・ソールズベリーの『攻防九百日』とか『燃える東部戦線』とか?
 あとジェーコフの回想録とかかな〜




276 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/03 21:01:00 ID:???
(^^)


277 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/03 21:51:00 ID:???
え,ジューコフの回想録って日本語である?


278 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:08:00 ID:???
>>277

ジューコフ元帥回想録 : 革命・大戦・平和
ゲ・カ・ジューコフ著
清川勇吉[ほか]訳 (BN02013111)
東京 : 朝日新聞社, 1970



279 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:12:00 ID:???
確かチェイコフの回想録も出てたはず
共産党の公刊戦史も一応邦訳ありましたよね・・・


280 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/03 22:14:00 ID:NWHmDV3q [1/1回]
戦前の軍事史・軍事技術史などはどの程度信憑性があるものなのでしょうか?
近代軍事技術史(昭和17年)や日本軍事技術史などを最近発見したもので・・・


281 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:18:00 ID:???
>>274

ある意味決定版として,

第二次世界大戦史 全十巻
ソ連共産党中央委員会附属マルクス・レーニン主義研究所編
東京 : 弘文堂, 1963-1966

http://webcat.nii.ac.jp/cgi-bin/shsproc?id=BN04676007

てのがあるようです.ただし,年代を考えると,記述がどこまで客観的かという
問題が付きまといますね.

軍事板,2003/06/03
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** 【質問】
 【回答】
282 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:41:00 ID:???
独ソ戦の基本的な知識を身に付けたいと思っているのですが,
「詳解 独ソ戦全史」
「バルバロッサ作戦」
ではどちらが良いですか?


283 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:51:00 ID:???
>>282
「詳解 独ソ戦全史」
で,通史を把握し,
「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」
などで個々の戦例について理解を深めるのはどうでしょうか.


284 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:58:00 ID:???
>>282

パウル・カレルの「バルバロッサ作戦」は,いわゆる「独ソ戦」のほんの一部しか
書いてません.また,発行年代も古いです.

一方,独ソ戦全史は最近になって公開されたソ連側の史料もひろく渉猟しており,
赤軍の建軍から終戦までを扱っています.

あと,先に進みたいときには,独ソ戦全史のほうがいいでしょうかねえ.注が非常に
詳細で,参考文献も多く挙げられています.

# まあ,高い本じゃないし,両方買えば?



285 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:58:00 ID:???
>>282
基本的な知識というのが何を指すのかわかりませんが,
通史であれば「詳解」のほうでしょう.ただし記述にいくつか誤りがあります.
カレルのほうは,エピソードが豊富ですが,記述にかなりドイツ寄りのバイアスが
かかっていて,客観的とは言い難いという難があります.



286 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 22:58:00 ID:???
>>282
どちらもお勧め.
パウル・カレルの「バルバロッサ作戦」「焦土作戦」はやはり独ソ戦を語る上で
外せない存在.同時にソ連崩壊後の資料を用いた通史である「独ソ戦全史」も
やはり外せないなあ.

あえてどちらかを押せと言うなら,漏れはカレルの方を押しとく.文庫だし(惰弱な理由だな)

296 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/03 23:54:00 ID:???
>>289
独ソ戦の文献で「必読」といわれているのは,「詳解」にも紹介されている,
John EricksonのThe Road to StalingradとThe Road to Berlinの2部作,
およびAlbert SeatonのThe Russo-German War 1941-1945です.
Ericksonはソ連視点による通史の決定版とされており,対するSeatonはドイツ視点です.
どちらも非常におもしろいですが,一般向け研究書というべき内容で,
「カレル」のような戦記物が持つ魅力には欠けるきらいはあります.

個々の作戦史については「詳解」の著者グランツ氏の一連の著作が
重要だと思います.

あとは既に紹介されていますが,
大祖国戦争史の翻訳である「第二次世界大戦史(弘文堂)」,
作戦面での具体的な記述が魅力であるグデリアンの
「電撃戦(フジ出版/中央公論新社)」が基本でしょう.

軍事板,2003/06/03
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

308 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/04 10:05:00 ID:???
あのーナチス軍になれる本はないですか?


309 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/04 10:09:00 ID:???
「ナチス軍」なる軍隊はありませんが.

ネタですか?


310 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/04 10:12:00 ID:???
>>308
そもそもナチスは一政党であって,軍もしくはドイツ国防軍の一部の機関ではありません.
SS(親衛隊)というものなら存在しており,またSS装甲師団などの一部ナチスの息のかかった軍隊も存在していましたが・・・
しかし,一番の問題はナチスというものが,ご存知のこととは存じますが,半世紀以上前に消滅しておりまして,
ナチス軍はおろかナチスになる方法すらありません.

ネオナチで我慢してください.ちなみにネオナチになる方法はドイツにでも飛んで調べて下さい.

軍事板,2003/06/04
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** 【質問】
 【回答】

314 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/04 16:11:00 ID:???
英語は苦痛じゃない.
問題は理解するときに日本語に直さないとわからんことだ.
自衛隊の用語辞典みたいなのってうってないですか?
検索したらこんなんひっかかってきましたが,
この中でお勧めてのはないですか?
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/bwtsea.cgi?STRCT=1&REV-COD=I65


315 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/04 17:49:00 ID:???
>>314
朝雲新聞の「国防用語辞典」はお勧めかな,
略語の場合だと国書刊行会の「世界軍事略語辞典」は良い.

どちらも少し古いので新しい言葉が載っていないので注意,
まあお金に余裕が有るのなら全部買うのが正解ですが.

軍事板,2003/06/04
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** 【追記】

318 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/04 20:19:00 ID:???
http://www.history.navy.mil/download/nasc.pdf
TABLE 1. CONSOLIDATED SUMARY OF NAVY AND MARINE
CARRIER AND LAND-BASED AIR OPERATIONS AND RESULTS FOR ENTIRE WAR.
TABLE 4. COMBAT AIR OPERATIONS AND RESULTS,
CARRIER-BASED AND LAND-BASED, BY THEATER AND BY YEAR.

http://www.au.af.mil/au/afhra/wwwroot/aafsd/aafsd_list_of_tables.html
Army Air Forces Statistical Digest  World War II

[All Tables PDF]
[Combat Groups]
[Personnel, Training and Crews]
[Aircraft and Equipment]
[Operations]
[Miscellaneous]

米陸海空軍の出撃損害データベースが戦線別原因別に詳しく載ってる.

軍事板,2003/06/04
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** 【書評】

335 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/05 20:24:00 ID:???
光人社NF文庫新刊 「Uボート入門」 広田厚司

文庫なのに1000円以上するが600ページ以上のボリュームに
Uボートの歴史・技術・エピソードなどがうまく収められている.
巻末にはU-1から全艦の艦歴表もあり,買いの一冊だと思う.

軍事板,2003/06/05
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

336 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/05 20:55:00 ID:???
世傑SR-71購入.
殆ど知らなかったので,興味深い話ばかり.・・・オチッコの話とか.
運用・機体構造など読むと航空機の概念を超越しとるねえ.
離陸と着陸以外はほんとに,スペースプレーンですなあ.
こんな化け物が嘉手納という身近な場所に棲みついていたのね.

軍事板,2003/06/05
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

345 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/06 15:47:00 ID:???
まあまあ,てねいらモチツケ.

第二次大戦小史 朝日ソノラマ 
タイトル通りの第二次大戦に起こった海戦をあつかった本.
結構マイナーな内容で占められており,有名な海戦以外を抑えたい人におすすめ.
恥ずかしながらヒ86船団の話はこれではじめて知りました.

軍事板,2003/06/06
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

346 : Lans ◆xuWpzOS65c :投稿日:2003/06/06 19:45:00 ID:???
>>345
そのシリーズで同著者の「撃沈戦記」も好き.4巻まで保有.
しかし,これ何巻まで出たんだろう?


>独ソ戦関連戦記
私のお勧めは

朝日ソノラマ 「ドイツ戦車軍団(上,下)」 メレンティン著

東部戦線限定ではないが,ドイツ参謀として,各地を転戦した著者の書いたもの
(対ロシア戦に関して,ものすごいフィルターがかかってるのは,ゆるしてあげて欲しいです)
(なにせ,書かれた年代が古いもんですから(w

:情報

数日前,池袋のじゅんくどーに 早川書房「海戦 連合軍vsヒトラー」がありました.
著者は元英国海軍の船団護衛部隊指揮官なので,良いかんじです.
「呪われた海」が,独海軍内部の記述が多いのに比べ(当然ですが・・・)
英国よりの総合的な欧州海戦史として読みやすいです.

結構,地中海の記述が多いとこも○と思います.
(船団護衛関連も,著者が著者ですから,取り上げが大きいです)

軍事板,2003/06/06
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

349 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/06 21:15:00 ID:co0ijKfz [1/1回]
独ソ戦全史,とりあえず,バルバロッサ作戦の侵攻状況は,はしょりまくり
で,どこの部隊が,どのように,殲滅されたのか,全然書かれとりませんがな.
(本の値打ちをどうこういいたいのではないです.)
とりあえず,「バルバロッサ」全発注したんですが,局地戦の実際を描いた
本って何か有名なのありませんか?理想的には白兵戦が好きです.
おしえて「くさい.」←関西かよ.


350 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/06/06 22:11:00 ID:???
>>349 さん
 上で挙げられてた,スターリングラードモノ.
 延々と包囲されたレニングラードの事を取り上げた「攻防900日」とか,モスク
ワ防空戦を描いた「モスクワ上空の戦い」 あと学研のシリーズとか?
 あと 「バラトン湖の戦い」 とか?

 サンケイの第二次世界大戦ブックスで『モスクワ攻防戦』とか『スターリングラ
ー』とかあったよな〜

軍事板,2003/06/06
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

354 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/07 09:51:00 ID:dGvsLNdt [1/3回]
一つの戦例を時間的空間的に完璧にイメージ出来るようになるまで理解したいと思って,
良さそうな戦例を探しているのですが,何分戦史に無知なため迷っています.
何か良い戦例があれば教えて下さい.
出来れば戦場跡がまだ当時を思わせる形で残っていて,その戦闘の記録なども
手に入り易い形で残っているものがよいのですが…

微妙にスレ違いかもしれませんが,アドバイスよろしくお願いします.


355 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/07 09:56:00 ID:???
>>354
おっしゃることが良く理解出来ません・・・
もう少しわかりやすく説明していただけませんか?
例えば,「時間的空間的」とは?



356 : ゆうか ◆9a1boPv5wk [] :投稿日:2003/06/07 09:58:00 ID:TdmTh/28 [1/1回]
戦例にも色々なケースがありますから,
どのような戦闘について求めるかによって紹介できる戦例も異なります.

でも,いわゆる「古典的研究例」になっているものから入るのがよろしいのでは?
マンシュタイン御大の「第3次ハリコフ攻防戦」とか.


357 : 354[] :投稿日:2003/06/07 10:09:00 ID:dGvsLNdt [2/3回]
レスありがとうございます.

>>355
戦闘がどこからどんな風に始まって,どこで終わったか,ということです.
時間経過と部隊の動きですね.

>>356
出来れば日本で,近代戦以前の物が希望です.

「古典的研究例」になっているものにはどんなものがあるのでしょうか?
それをまとめた書籍などご紹介いただければ幸いです.

360 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/07 19:10:00 ID:???
>354
 ”奮戦! 第6戦車師団”がお勧めかもしれません.
 扱っているのは東部戦線のスターリングラード解囲作戦なのでお求めの時代とは
 異なりますが.近代戦以前となると,
 カエサルの戦記とか,それらをもとにした塩野七生のローマ人の物語
 これは西洋になってしまいますね.
 
 日本の近代以前だと,軍記物の世界かもしれません.
 ちと思いつきません.

362 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/07 20:38:00 ID:???
>>361
近代より古いものでイメージ把握と言うと
学研のグラフィック戦史シリーズ 戦略戦術兵器事典あたりがお勧めかな…
色々出ているので,興味ある時代・地域のものが選べるし.

363 : ダヴー ◆Hmqjspr06A :投稿日:2003/06/07 22:03:00 ID:???
>>359
ジョン・マクドナルド「戦場の歴史」河出書房新社 1986年(絶版) 定価5800円
ですね?
コンピュータグラフィックスで,戦場を箱庭風にして掲載していますね.
カンナエ,クレシー,アウステルリッツ,エル・アライメン,硫黄島と,
全部で30の戦場を幅広く扱っていて,
また,第二次世界大戦のみを扱った続巻もあります.
戦闘によって割いているページ数に差が有りますし(4P〜12P),
日本が関わっているのは旅順口とコヒマと硫黄島だけですが,
イメージ把握には結構役に立つのではないかと思います.

>>354
ナポレオン戦争に限定するなら,
A Military History and Atlas of the Napoleonic Wars

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1853673463/249-3102914-9007508
これなんかオススメです.

618 : 裏芸戦術家[] :投稿日:2003/08/02 22:02:00 ID:yTkuCwuD [1/1回]
>>354
>一つの戦例を時間的空間的に完璧にイメージ出来る…何か良い戦例があれば…
遅レスで済まん.上記の要請を手近に実現するとすれば沖縄戦が適当と思われ.
まず原書房陸戦史集「沖縄の戦闘」と防衛庁戦史室公刊戦史の「沖縄の戦い」
(もしかしたら書名は不正確かも)を読んでから,国土地理院1/5万の地図
に戦闘経過を書き込み,現地に行って見ると良い.小生はこれで嘉数隘路
の対戦車戦闘など現地で実感する事が出来た.ただし沖縄戦の日本側資料は情
緒的に偏した物が多く,軍事的には良いものが少ないのが欠点.ただ丹念に日米
の資料や映像を探せば総合的に考察することが可能な格好の戦例だと思われます.

軍事板,2003/06/07
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

378 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/09 06:40:00 ID:???
>松谷みよ子の現代民話考がちくま文庫から発売されました.
>全十二巻で,第二回配本に「軍隊・徴兵検査・新兵の頃」が取り上げられて
います.

なかなか面白いが,南京大虐殺で死体を大量に作り
揚子江を歩いて渡れそうとか
軍刀で切りまくったとか
731部隊で,丸太を拷問虐殺しまくったとか

一杯○○なエピソードがてんこ盛りな80年代テイスト溢れる本なので
お勧め出来ない.
(紛糾しそうなのになあ,なに考えているんだ現代民話考)
(民話だから,ノンフィクション部分もあるってことかな?)

379 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/06/09 21:37:00 ID:???
>>378 さん
 民俗学的には 『物語が事実かどうか?』 の部分には余り重きを置かず,それ
よりも 『なぜその話が語り継がれているのか?』 に重きを置く(ハズ)なんで,
編纂者サイドはあんまり気にしてないと思うよ. 

軍事板,2003/06/09
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** 【書評】

383 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/10 00:38:00 ID:???
Desert Fire ちゅう本を買って読んでいるけど面白い.
内容は湾岸戦争に参加した砲兵中隊長の日記.ウォーリアの数が足りんとか
ランドローバーで砂に車軸まで埋まるとか,夜中に行軍したら部隊がばらばら
になって,ライトで光の柱を立てたら他の部隊の車両まで集まってきたとか
そんな話ばっかり.

軍事板,2003/06/10
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

388 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/10 21:46:00 ID:???
岩波新書の「有事法制批判」 こいつの中身って真に受けても大丈夫?
有事法制は戦前の軍国主義の復活だ!!有事法制推進派は軍国主義を望んでる!?とか言ってるし
全体的にみてフラストレーション全放出中極反戦反米左翼が極右翼?を叩いてるだけな感じが…
デムパでしょうか?!

397 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/11 14:16:00 ID:???

>>388の本についてコメントしておくと
何よりも有事法制は安全保障に関する事なのに著者に何故か
安全保障の専門家と呼べる人が居ないのが問題.
で,代わりに何故か“ナショナリズム”批判,資本主義批判を中心に
マス・メディア等に露出しているといってもいい人と
憲法九条を擁護し非軍事を唱える憲法学者が殆どである.
有事法制に対しての現実的な批判や検討が為されているとは言い難いだろう

まあ>>388の3行目のアホみたいな表現に含まれるように
「有事法制をと言っている人は軍国主義への回帰を望んでいるに違いない」
等の妄想を前提にそれを批判しているよくある書,と表現してもいいでしょう.

軍事板,2003/06/11
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

399 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/12 00:11:00 ID:???

第二次大戦のドイツ軍の歩兵師団,戦車師団の編成ならびに,戦車,大砲のなど,装備数
について詳しい本を知りたいのですが,ご存じの方,是非是非教えてください.
同じくソ連の歩兵師団,戦車師団の編成ならびに,戦車,大砲のなど,装備数について詳
しい本も知りたいのですが,ご存じの方,是非是非教えてください.


400 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/12 00:31:00 ID:???
>>399
とりあえず,ここで挙がってる資料あたりか.
ttp://maisov.oops.jp/oss/index.htm

漏れ的には独軍に関してはU.S. War department "Handbook on German Military Forces"がお勧め.
(というかどっか翻訳してくれないかな.もったいない.)
ただし,同時代の資料なので不正確な部分や事実誤認等もそれなりに有ると思われ.


401 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/12 01:23:00 ID:???
>>400
ひじょ〜に,さんくす.たすかった.


402 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/12 01:30:00 ID:???
>>399
各詩壇の編成であればGreenhill Booksから出ているGeorg F.Nafzigerの
German Order of Battleシリーズが手頃.

装備は定数であれば,学研の欧州戦史シリーズの「ドイツ装甲部隊」,
「ドイツ陸軍全史」などが参考になる.
ソ連に関しても同シリーズの「ソ連赤軍全史」はなかなか使える.

軍事板,2003/06/12
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

409 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/13 20:07:00 ID:???
推薦図書
「敵対水域」の著者によるキューバ危機の米駆逐艦とソ潜水艦の対決を描いた「対潜海域」が発売されました.
「潜水艦乗りは任務ではなく信仰である」って,当時にあった言葉なんですね.
結構燃えます.未購入で有ればご確認あれ.

414 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/16 20:45:00 ID:???
>>409
「対潜海域」は日曜日の読売新聞の書評欄に載っていましたね,
キューバ危機の時代の潜水艦乗組員と駆逐艦乗組員の証言に基づく,
ノンフィクションだと.

495 : 海の人 ◆STEELmK8LQ :投稿日:2003/06/28 23:44:00 ID:???
 「対潜海域」読了
 感想は,まさに>>485なかんじ.

 ASWのスピード感とか混沌の中の整合とか翻訳がもっさりしていて全く台無し.
 秋山さんが監修してるらしいんだけど,自衛隊と得たいのしれないのがチャンポンに
なってる妙ちきりんな号令詞(何でもかんでも「宣候」にするか?勝海舟の咸臨丸じゃ
あるまいし)とか,何のポリシーも考えられないいい加減な訳語選択(「航行」「航海」
「航走」を全部「トランジット」などという読者が聞き慣れないカタカナ語にしてしまう
怠慢etc.)とか,ちとひどすぎ.

 ましてや日本語の文章として成り立ってすらいない直訳が飛び出してくるところ
なんかなにをか況や,ピーター・ハクソーゼンが書いた「ドキュメンタリ」を,ものの
みごとに「三文フィクション」にしてしまう腕前は恐れ入った.

 だいたいあとがきで,一見共訳者を立てるように見えて,実のところは「軍事用語
はボクは良くわからないので,そちらは全部共訳者の責任」と言わんばかりな説明
するのはかな〜り見苦しい.

 文庫本に収録するときに大幅加筆・訂正きぼんぬ

軍事板,2003/06/13
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

428 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/18 15:03:00 ID:sbOle3kZ [1/1回]
「ローマ人が描いた世界地図」と言う本を読んだ.なかなか面白かった
だいぶ電波だなぁ〜?と時々チョットだけ思いつつ読み終わり,作者を見てみると・・・
「紺碧の艦隊」と同じ作者だった・・・.

ローマ人が〜 の本,読んだ人います?



429 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/18 15:20:00 ID:???
荒巻さん?


430 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/18 15:21:00 ID:???
>>428
初心者スレで質問された方ですね?
私もざっと読みました.まあ,作者の名前を見た時点で皆さん想像つくと思いますが
かなり思い込みの激しい内容です.
ローマ帝国とアメリカを同一視しており,ローマ帝国の本というよりは
それに仮託して(いや,ダイレクトかも)アメリカ論や日本論を繰り広げています.
しかもユダヤ=フリーメーソン陰謀論が出てきたりと,かなり怪しい内容で
ノンフィクションだと思って読まないほうが良いです.

軍事板,2003/06/18
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

438 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/18 22:13:00 ID:gSH+x0H2 [1/1回]
ttp://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/army/1055141018/l50

上の戊辰戦争スレを見ていて,幕末戦史に興味がわいたのですが,
何か良書をご存知ないですか?


439 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/06/18 23:17:00 ID:???
>>438
お手軽お気楽なら,別冊歴史読本の特別増刊「戊辰戦争」
これは,会津戦争と函館戦争がメイン.

後,同じ別冊歴史読本の「幕末維新三百藩諸隊始末」
こちらは,各藩が編成した軍事力たる「隊」の活躍を記したもの.
巻末に各藩の出兵人数,戦死者,負傷者,動向まで俯瞰できる一覧が
掲載されている.

後,中公新書の「奇兵隊」と「幕府歩兵隊」も面白いよ.

軍事板,2003/06/18
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

442 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/19 09:29:00 ID:???
近代以前の軍隊を想起するのにいい本はないですか?
どうも,軍というと近代以降しか想像できなくて・・・

東洋・西洋といません.


443 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/19 09:37:00 ID:???
アレクサンダー大王東征記
ガリア戦記

あたりどないだ.
アマゾンで見つかるんでないかな.


444 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/19 11:35:00 ID:???
>>443
ガリア戦記なら,岩波のがどこでも買えますな.
古書店なら100円.


445 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/19 14:48:00 ID:???
>>442
火器の誕生とヨーロッパの戦争 バート・S. ホール 平凡社
ヨーロッパの武器の発達の歴史とそれに伴う戦争の変化を分析した良書.
如何にして銃火器が戦場に主役になっていったか理解できる.
あと,そんだけ氏の講義スレ
http://choco.2ch.net/army/kako/1010/10102/1010245612.html
http://yasai.2ch.net/army/kako/995/995475623.html
http://yasai.2ch.net/army/kako/998/998225170.html
にも目を通しておくと吉.多分軍事板の宝.


446 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/20 10:09:00 ID:???
>>442
イラストの多いものなら,
学研の戦略戦術兵器事典シリーズや新紀元社のオスプレイメンアットアームズ
などもあるよ.

450 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/21 06:08:00 ID:???
>>442

445氏のあげている本は,いまでも新本で手に入る良書です.

# ていうか昨日買った.

他に,「長篠合戦の世界史」(同文館)なんてのもあります.新本では難しいかも
しれませんが,古書には時々出ているようです.原題の"The Military Revolution:
Military Innovations and the Rise of the West, 1500-1800"でもわかるように,
16世紀から19世紀初頭までの軍事的革新について述べた本です.

古代については,先日,「図説古代ローマの戦い」(東洋書林)という本を見ました.
同じシリーズで,「図説古代ギリシアの戦い」や,「図説モンゴル帝国の戦い」と
いうものもあるようです.

# 全部ハードカバーなんで,新刊価格はいずれも4000円超えるくらいです.長篠は
# ちょっと安い.


451 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/21 06:42:00 ID:???
>>450 「長篠・・・」は日本部分がなー.でも日本のことは完全に傍論だから,読んで損はない.

軍事板,2003/06/19
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** 【書評】

454 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/21 21:37:00 ID:???
「生物化学兵器の真実」シュプリンガー・フェアラーク東京
と「イラク戦争従軍記」朝日新聞社を買いました.

「生物化学兵器の真実」は少々高いけど(3675円税込み)
生物化学兵器について知る資料として良かった.

「イラク戦争従軍記」はニュースステーションで紹介されてるのを見て
買いました,読んでみると結構面白いのでお勧めです,
値段も1050円税込み,なので良い.

軍事板,2003/06/21
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** 【質問】
 【回答】

457 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/22 18:47:00 ID:???
日本陸軍の各師団について,新人物往来社の「日本陸軍師団総覧」より詳しい本ありますか?


458 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/22 18:49:00 ID:???
芙蓉書房の復刻本はどうかな.
価格が半端でないよ.


459 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/22 18:50:00 ID:???
ついでに質問ですけど,陸海軍軍人の佐官級以上を網羅した本ってありますか?


460 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/22 18:51:00 ID:???
>>458
どんなタイトルです?
でも万以上はきついな・・・


461 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/22 18:54:00 ID:???
>>460
「日本陸海軍師団海兵団の健軍から解散まで」みたいな本.
ン万じゃないっスよン十万円ですよ.


462 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/06/22 19:58:00 ID:???
>>457
個人で揃えるレベルなら,その本が一番だと思う...

漏れも重宝していまつ.後は,各戦役とか戦線とかの作戦図が
手に入れば最適.


463 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/06/22 23:22:00 ID:???
>>461
本1冊にン十万は無理っすわ.ダメ元で図書館にでもリクエストしてみますw

>>462
そうですか.では明日買ってくることにします.


464 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/22 23:55:00 ID:???
>>457
コストパフォーマンスの良さが売りの出版社が言う
総覧 だからね.使い方に注意すべし.

陸軍の部隊を語るなら,通称符で考えないと
組織の全貌がつかめない.+例外,国境警備隊などの番号の無い部隊
つまり,はじめから師団編制ではない部隊が非常に多い.
次に,通称符のない太平洋戦争前の支那派遣軍に遡って目を通す.
日本軍の編成の例を知るなら
大岡昇平 「レイテ戦記(下)」 中公文庫 
レイテ作戦陸軍部隊編成表 がおすすめ

入手してないけど,アマチュア研究団体が出した本などがあるらしい.
県庁所在地の県立図書館なら,出版社の寄贈した詳しい専門書が結構あると思うので,
一度探してみるといいよ.

軍事板,2003/06/22
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** 【書評】

467 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/06/23 21:57:00 ID:???
「隠すマスコミ,騙されるマスコミ」
>ttp://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=31133024
 ちょっと軍事とは外れるかもしれませんが,9.4テロ報道とか,ジンジャー報道と
かを例に取り,最近のマスコミ報道はどうなっているのか? を解説した本です.
『戦争広告代理店』を読んで,面白いと思われた方にお勧めします. 

軍事板,2003/06/23
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** 【質問】
 【回答】

471 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/26 20:22:00 ID:???
岩波以外から,同じ物が出ていたら岩波のは避けると言うのが鉄則に思われるのだか.
岩波は自社の思想に合わない内容があると章ごとカットすると言うようなことをする.



472 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/26 21:16:00 ID:???
>>471
岩波は初心者はできたら避けるべきで,
ある程度知識が増えてきたら見るモノかな.


473 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/27 00:05:00 ID:???
>>471
そ,そうなのか…岩波ってそれなりにまともな出版社と思ってたんだが案外アテにならんのか….


474 :  [ ] :投稿日:2003/06/27 02:54:00 ID:???
岩波しか出てないものがあるから それで岩波は重宝されるだよね.
岩波は学者用という感じがする.原文とかどかっと載せるところが.
原文しか載っていないとも言われているが.

>岩波は自社の思想に合わない内容があると章ごとカットすると言うようなこと
これがあるよね.省略します,なんて書いてあって 作者の思想で判断してある.
こういう例は少数だけど,前歴があるので岩波買う時はネットで書評を
いくつか見た方がいい.

日本書紀は家長が訳注つけているんだっけ?俺はそれを理由に買わなかったよ.
家長の自伝読んでいると,いかに家長がお調子者の目立ちたがり屋(学問とかに
対して)か解るよ.その上,流行に流されやすい.



475 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/27 05:12:00 ID:???
>>473
「紫禁城の黄昏」RF.ジョンストン とかは有名.
前半の各所で日本の満州統治がいかに素晴らしいもので
あったかが述べられているらすぃ.
ところが,「岩波文庫」版では,意図的にジョンストン卿が礼賛した
「日本の満州統治」の部分を削除して発刊してやがるぜ.

チョッパリの偽満を礼讃し,中共に好意的でないなんて! めっ!!
ってことだろうよ.

476 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/27 06:01:00 ID:???
『昭和史』(井上清他)は凄い.
朝鮮戦争は南の先制攻撃で始ったと堂々と書いてある.
初版だけでそれ以降の版では一応改訂されているが(あたりまえだ).
もはや伝説.

軍事板,2003/06/26
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** 【書評】

478 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/27 21:53:00 ID:???
軍事駆け出しの身ですが・・・
「日本兵捕虜は何をしゃべったか」 山本武利 著
を読みました.
日本があらゆる面で連合国に負けていた,と言うことを
再認識させる本でした.
日本兵捕虜への対処,情報収集,システム化,それを利用した占領政策など,
今に繋がるアメリカという国の底力と対日政策を伺うことができました.
第2刷されてるから少しは売れてるのかな??

軍事板,2003/06/27
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

上で「現代戦略思想の系譜」P・パレット
が出てるけど,
パレットが書いて邦語訳が出てる「クラウゼウィッツ『戦争論』の誕生」
とかいう本は買わないほうが良い
訳がメチャクチャ
用語の訳が本の中で統一されてないし,
原文の行単位削除がバンバン
白須英子という訳者はオレのブラックリスト入り


485 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/28 10:47:00 ID:???
というか,
軍事のこと全然知らんやつに
軍事系の本を翻訳させんなよと言いたい.

有名な「鉄拳」とか
頓珍漢な訳多すぎ.


486 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/28 11:36:00 ID:???
女性翻訳者は85パーセントくらいの率で「ハズレ」と思っていいくらい

軍事板,2003/06/28
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

489 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/28 19:08:00 ID:36shEePQ [1/2回]
朝鮮戦争関連の書籍やサイトでオススメってありますか?
概要や戦局の移り変わりがわかりやすいのがいいんですが...

朝生で戦死者300万人の激しい地上戦とか,
国連軍の北上で中国軍の参戦とか聞いて興味も持ち出しました.
あと,試用した兵器もやや興味あり.
ネットで調べてさえもいないんで,答えてもらえる殊勝な方にお願い



490 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/28 19:13:00 ID:???
>>489
歴史群像シリーズの60と61の朝鮮戦争(上・下)がよろしいのではなかろうか.
学研から出てる.


491 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/28 19:21:00 ID:???
>>489
今作っているんだけど
陸戦学会の朝鮮戦争7〜を手に入れられないので,モチベーション喪失中

書籍では,韓国戦争や白善ヨップ元大将の一連の著作
児島 襄の朝鮮戦争がおすすめ


492 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/06/28 19:40:00 ID:36shEePQ [2/2回]
>>490
ありがとうございます.
歴史群像シリーズは,きっと大きな書店ではありそうですね.
立ち読みしてみます.
>>491
サイトを作っているということでしょうか?
書籍は探してみます.ありがとうございます.


493 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/06/28 19:45:00 ID:???
>>491
某基地では基地際のフリーマーケットで・・・・売ってる
叩き売りだよ.


494 : 480 :投稿日:2003/06/28 22:18:00 ID:???
>>492
原書房の陸戦史集の朝鮮戦争編全10巻.
「日本の古本屋」サイトでも,バラですが出ています.
あと,90年くらいにNHKでちょっとした朝鮮戦争特集があったので,
最近さいたまに出来たNHKアーカーブに行けば見れるかも.
経緯はわかりやすくできてたと思います.

軍事板,2003/06/28
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

504 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/06/29 17:05:00 ID:???
442関連では,ドウス昌代だったかが,「ベル・エアの解放者たち」と言う本を出して
いたような.

ついでに,吉川弘文館から歴史文化ライブラリーの一冊で,「日中戦争と汪兆銘」
と言う本が出ていました.
早大アジア太平洋研究センター教授の小林英夫という人が書いたものです.

汪兆銘政権の誕生の背景,その内政,外交,その政権下の庶民生活とか,その
終焉までを簡単に書いています.
入門書としては,最適かも,です.

軍事板,2003/06/29
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

510 : :[] :投稿日:2003/07/01 13:09:00 ID:vNABlf9L [1/1回]
大学の「映像」に関する講義のレポートで「ナチスドイツ・ゲッベルスの大衆操作」
について書きたいので,参考になりそうな本を教えて下さい.
尚,一般教養の講義なので薄くて読み易いもので結構です.



511 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/01 13:44:00 ID:???
>>510
んーー,あんまり簡単なのを思いつかんぞ….

例えば,こんなのは,大衆操作のプロパカンだの構造をよく説明していると思う.
『プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く』
アンソニー・プラトカニス,エリオット・アロンソン,訳: 社会行動研究会,誠信書房

3,200円(税別)で,本文333ページだから,手軽とは言えんよなあ….

本当ならライヒの『ファシズムの大衆心理』(訳:平田武靖訳,せりか書房,上下巻)とか,
フロムの『自由からの逃走』(訳:日高六郎,東京創元社)とかも薦めたいんだがなあ….
こっちは,操作される方の民衆の問題に特化してるし,輪をかけて重いからなあ….


512 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/01 15:38:00 ID:CMZL4i77 [1/1回]
>>510
平井 正「ゲッベルス メディア時代の政治宣伝」中公新書
これなら軽いでしょ.


513 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/01 17:51:00 ID:yjdHiSy6 [1/1回]
私も「ゲッベルス メディア時代の政治宣伝」中公新書持ってます.
後は,ヒトラーの側近の上巻 1 火つけ役―ヨーゼフ・ゲッベルス
目次見て火付け役というのに大笑いした.
ヒトラーの側近はNHKがZDFの映像化したものの日本語版を
売ってるね.
これ番組見ながら2ちゃんしたの覚えてる.
あの時の軍事板は面白かった.また,再放送しないかな.
ドイツ軍を嬉しそうに語るおばちゃんが見たいな.

516 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/07/01 21:45:00 ID:???
>>510
「ナチ・ドイツと言語」 宮田光雄 著 岩波新書
 ナチス政権下の教科書についての記述もあり,中々良いんだけど,ゲッペルスは
ちょこ〜っとってな感じなのが,的外れかもね……

518 : :[] :投稿日:2003/07/02 02:57:00 ID:1MzCe8vP [1/1回]
>>511 
『プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く』『ファシズムの大衆心理』
『自由からの逃走』う〜ん,どれも重量感のありそうな本ですね・・・.
これから試験期間に突入するし,ただでさえ遅読な方なんで>>512,>>513さんの
文庫本を参考にさせてもらいます.

519 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/02 06:31:00 ID:???
やる気があるなら教官に言って9月まで延期できない?
後2冊は文系の教養としてもかなり役に立つと思うのだが・・・


520 : : :投稿日:2003/07/02 11:34:00 ID:???
>やる気があるなら教官に言って9月まで延期できない?
多分無理でしょうね.提出締切も指定されていますし,9月前には成績表も返還
されますから.

>後2冊は文系の教養としてもかなり役に立つと思うのだが・・・
なんか気を使ってもらって恐縮です.レポートって言ってもA4用紙数枚程度
の簡単なものですから,これらの本は後学のためにいずれ・・・・


521 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/02 11:59:00 ID:???
>>520
>これらの本は後学のためにいずれ・・・・

それがいい.
特に,『ファシズムの大衆心理』も『自由からの逃走』も,
社会心理学におけるナチズム分析の古典といってもいい.
いわば,軍事を知りたいという人間にとっての『戦争論』『戦略論』にあたる.

それだけに理論的には古いわけだが,なるほどと思える記述によくお目にかかれる.
大衆あるいは大衆社会という現象に対する示唆にも富んでいる.

ナチ,そしてそれを生み出したドイツの大衆社会は,WW2と切っても切れない関係にある.
軍オタとしても読んでおいて損はない.


522 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/02 14:14:00 ID:???
こんなのはどうでしょう.
ギュスターヴ・ル・ボン 『群衆心理』
(櫻井茂夫訳・講談社学術文庫・本体920円)

ル・ボンは,群集研究を行った最初の社会学者なので
内容は少し古典的だけど,参考文献に加えると格があがる
かも.講談社学術文庫は大学の図書館なら,まずおいてあると
思う.解説部分の斜め読みで,0kだったりする.
因みに彼は,フランスの超名門ル・ボン家出身です.
幕末の幕府軍事顧問団にも一族は参加してる.

529 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/07/02 21:16:00 ID:???
>>520
 現代マスコミ論として「戦争広告代理店」とか「隠すマスコミ,騙されるマスコミ」
とかもお勧めなんだけどなぁ……

軍事板,2003/07/01
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

525 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/02 20:08:00 ID:???
ミリダス 軍事・世界情勢キーワード事典     大波 篤司   新紀元社      2200円(税別)

感想
軍事初心者は是非持つべき良書.
項目別に解りやすく解説されている.
込み入った説明は専門書に任せるとのスタンスで編集されている.
初心者はわからない事があったら調べるだけでなく書籍として読んでみるのをお勧めする.
字も大きく写真・イラストも随所に挿入されている.読みやすい感がある.
価格も押さえ気味でちょっとした専門書より安価だと思う.
お勧めしたい一冊.


526 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/02 20:22:00 ID:???
>>525
あの本を買うのは自由だが,内容が(°Д°)ハァ?と言う箇所があるぞ.

たしか,ミリ屋哲氏が購入したそうだが.
ミリ屋哲氏の感想はどうかな?


527 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/07/02 20:59:00 ID:???
>>526
いや,漏れは内容が(°Д°)ハァ?と言う箇所があると聞いて購入を止めた口だが.
正直,軍板の初心者スレとイミダス(本家の方ね)で事足りるような気も...

軍事板,2003/07/02
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

543 名前:ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q 投稿日:03/07/05 22:58 ID:???
自衛隊はどのようにして生まれたか   学研 刊    永野節雄 著

学研って部分で引く人もいるかもしらんが,著者は朝雲新聞の人だし
内容を一瞥した限りではそんなに悪い印象はない.機会があれば読む
のがよろしって感じの一冊

軍事板,2003/07/05
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

545 名前:名無し三等兵 投稿日:03/07/06 10:52 ID:???
>>543
あのー,前から気になってたんですけど,
学研の書物ってそんなに評判悪いんですか・・・?


546 名前:名無し三等兵 投稿日:03/07/06 14:09 ID:???
>>545
まあ,会社がどうであろうが良い本を出している限り社内の人間以外叩きようがないんだ
けど,日本史板行くと叩かれまくっているような人が歴群でよく書いてるから2ちゃん的に
は「悪い本を出してる出版社」という範疇に入るだろうねぇ.


547 名前:名無し三等兵 投稿日:03/07/06 14:40 ID:???
>日本史板行くと叩かれまくっているような人
例えばどんな人?


540 : 補完 :投稿日:2003/07/08 12:35:00 ID:???
548 名前:名無し三等兵 投稿日:03/07/06 16:09 ID:???
モノにもよると思うけどねぇ.
軍板では雑誌の歴史群像は評判悪くないし,
どっかの板(世界史板?)では,
「参考文献に出せば笑われるだろうけど,記事自体は意外とその分野の第一人者が書いてる」
と評されてたし.
WWIIセレクションとかM文庫なんかも何冊か持ってるし,
他の戦史シリーズとかも悪くないと思うけど.
ただ,今まで出したやつをそのまんままとめて出したりとか,
初心者向けに構成してあるやつなんかは評判良くないね.
武装SS全史もコテハンに批判されてた.

軍事板,2003/07/06
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

544 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/07/08 23:29:00 ID:???
つい,魔が差して,
 錦正社刊 久保田正志著
  「ハプスブルク家かく戦えり−ヨーロッパ軍事史の一断面−」
を購入.

1278年のRudolf I〜1918年の第一次大戦敗北による帝国解体までのハプス
ブルク家を中心とした軍事史の通史で,軍隊の動き,戦場の様相などを記述
している.
その範囲は,欧州はもとより,アフリカ,ブラジル,ロシア,トルコに至るまで,
様々で,特にメキシコでのハプスブルク家と言うのも一章を割かれているのが
良い.

とかく,軍事史というと勝った方に重きを置きがちだが,こういう研究書もあっても
良いと思われる.

軍事板,2003/07/08
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

548 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/10 23:02:00 ID:EJTqRNuq [1/1回]
WW1「八月の砲声」を読んだ.おもろかったけど,もうちょっと分隊,小隊レベルの
話しも読みたい.なにかお勧めありますか?


549 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/07/10 23:21:00 ID:???
>>548
Nam戦で良ければ,ワンス・アンド・フォー・エバーなんかお薦めだと
思いますけど.


550 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/11 01:15:00 ID:???
>>548
第一次世界大戦における「分隊,小隊レベル」の著述を見つけるのは難しいと思います.
というのも,「分隊,小隊レベル」の戦闘が重要になったのは,第二次大戦以降のことだからです.
第一次大戦までは,戦術の最低単位は中隊といってもよく,いわゆる戦術単位は,連隊でした.
そのうえで,戦術単位の詳細な記述を求めるのであれば,
1914年のギース会戦に1冊丸ごと費やした,
・志岐守治『戦闘の実相』文藝春秋社
がお勧めです.

570 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/17 08:59:00 ID:???
>>550
検索かけてもひっかからないんですが>志岐守治 戦闘の実相


572 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/17 21:23:00 ID:???
>>570

戦前の本です.書誌データは以下のとおり.

戰鬪の實相 / 志岐守治著<セントウ ノ ジッソウ>. -- (BN14839254)
東京 : 文藝春秋社, 1932.5
279p ; 23cm. -- (軍事科學講座 ; 序篇)
注記: 折込み図7枚
別タイトル: 戦闘の実相
著者標目: 志岐, 守治<シキ, シュジ>

軍事板,2003/07/10
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

559 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/16 06:17:00 ID:duxzwqyW [1/1回]
「戦略思考ができない日本人」(中山治 ちくま新書)に興味深いことが
書いてあった.日本国内の戦争と外国の戦争は根本的に違う,日本国内の
戦争の半分は「談合」なんだそうだ.異民族との戦いが多く,不透明な
要素が高かった外国の戦争と違い,日本国内のそれは,同じ民族同士なので
手の内は互いによくわかっていて,あえて戦略に力を入れる必要はなかった
とのことだ.
こういうのはこのスレでは初歩的なことなのかな?なにせ初心者なもので・・・



560 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/16 09:51:00 ID:???
>>559 戦争の文明化はあらゆるところで発生する.もちろん外国との戦争も含む.
 初心者向けなのだろうが,おおざっぱな本のようだな.
 ・・・と思ってアマゾンで検索した.量産型評論家だった.

562 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/16 10:04:00 ID:???
ん,すまない.読み違えた.日本国内戦で政略の要素が多く,外国との戦争では
それがないという話だと思いこんでしまったが,微妙に違うのか.

しかしなぜ不透明な要素が増えると戦略の必要性が高まるのだろうか.
情報はむしろ戦略の有効性を高める要素だが.

どちらにしても,著者はこと軍事に関しては559殿と同レベルと思う.そういう見方
もあるのか,くらいに流しておけばよいかと.

563 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/16 10:42:00 ID:???
「戦略的思考」って漏れには定義が未だによくわからん
単に危機感の欠如とか平和ぼけを衒学的に表現しようという使われ方しかしていない気がする

569 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/17 02:02:00 ID:???
談合を行っているのは,中世のイタリアが有名だけど.
日本の戦争で,敵味方の隊長が八百長をやっていたりしたのか?

573 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/17 21:26:00 ID:???
>>569
談合というより,事前の根回し工作みたいなことを言いたかったんじゃないかな



574 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/18 13:52:00 ID:???
どこの国であろうと相手が同文明か異文明かで
戦争の質は変わると思うけどなぁ.


575 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/18 20:39:00 ID:???
>>574

同文明と異文明の定義してみ?

ここは議論するためのスレじゃないから,適宜別んところに振ってくれると助かるけど.

577 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/20 03:30:00 ID:???
日本でも石山本願寺戦争とか天草の乱みたいにイデオロギー闘争になった
戦争はかなり凄惨になったわな.妥協点がないから.

593 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/24 00:28:00 ID:???
>>577
イデオロギーと違うような気がする.
現に,信長に一向宗は禁止されていない.
天草の乱は,秀吉の九州制覇までやっていたキリシタンの悪行を無視しては語れないぞ.
それを無視して殉教者などとはおこがましい.

軍事板,2003/07/16
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

561 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/16 10:03:00 ID:eqO8toEZ [1/1回]
歴戦1万5000キロ(中公文庫) 藤崎武男 中央公論新社

何げに手にとったのですが,
あちこちへ歩きまわされる歩兵部隊,強行軍中に頻発する手榴弾での自殺,
便衣服を着ての挺身や,軽機を腰だめで撃ちまくる猛者の話など
今さらながら,興味深く読んでます.

中隊長クラスの手記,または中隊レベルの記録で(戦線,和洋問わず)
定番・お薦めの戦記があれば教えてください.

軍事板,2003/07/16
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

567 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/16 20:49:00 ID:???

「上海敵前上陸」 三好捷三 図書出版社

旧帝大卒の兵隊が上海上陸から南京戦までの戦闘に参加した従軍記.
中国正規軍との戦闘の描写はもとより,大正時代から昭和の
軍国に変貌する歴史に接することができる.
古い本なので図書館にあります.必読です.

軍事板,2003/07/16
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

576 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/07/20 01:10:00 ID:???
今月の新刊より.

PHP新書 松村劭著「海から見た日本の防衛 -対馬海峡の戦史に学ぶ-」

対馬海峡の視点から,古代〜中世,戦国時代,近代の対馬海峡を巡る戦いの歴史を
紐解き,朝鮮半島の影響から日本をどう守るかと論じたもの.
他の著書に比べると,売れたからか知らないが,読者に迎合しようとしたような感じを
受ける.

中央公論新社 保坂正康著 「戦争論なき平和論」

初心者向けの昭和史と言えるかな.
色んな本の原稿の寄せ集めではあるが,内容はなかなか多岐にわたっている.
特に,政治・軍事指導者に戦争観が何故育たなかったのか,それを総括したところが
現在の軍事板の様で…(以下略.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2003/07/20
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

579 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/07/21 07:44:00 ID:???
『イラン・イラク戦争』 鳥居順 著 第三書館発行 1990年7月1日発行
 価格4120円(古書購入価格2000円 購入日7月13日)

 タイトル通り,イラン・イラク戦争について書かれた本です.
 率直な感想は,イランイラク戦争って,DOQとPAQの戦いだったんだな〜 って
感じです.
 例えば,イランはパイロットに実戦の場数を踏ませる為,F-14にベテランと,学
校あがったばかりのパイロットの二人を乗せ,出撃させたのですが,それが結果的
に上手くF-14を運用できない原因になったばかりか,損害を出す結果になっていま
す.

軍事板,2003/07/21
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

580 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/21 23:55:00 ID:???
『日本海軍,錨揚ゲ!』 阿川弘之・半藤一利 PHP研究所 2003年8月6日 (?)

基本的にこの面子で予想される通りの話が対談で延々続きます.
あ,でも対談なのでひろゆきタンは現代仮名遣いです(w 前書きは旧カナだけど
栗田中将の「疲れていたんだ」発言を得たときの状況,戦後嘘ついてたんちゃうん,な
提督は誰よ,など,何気にもうぶっちゃけてもいいよね的さばさば感が新鮮かもしれん.
加えて最初からぶっちゃけてた大井篤氏はやはりカコイイと思いますた.

まーお二人ともお元気で良かった,と確認するためにもどうぞ.
8月に半藤氏のサイン会があるっす.
http://www.maruzen.co.jp/home/tenpo/nihonbashi-saiji.html

軍事板,2003/07/21
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

586 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/23 19:18:00 ID:???
「警察予備隊の回顧 自衛隊の夜明け」士長会/著 西田博/編 新風舎

警察予備隊の回想録なんですが30人が書いているので,
一人当たりのページが少ないのは残念.

興味があったのは市ヶ谷の三島事件の事で内局を批判している事かな.

軍事板,2003/07/23
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

590 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/23 22:04:00 ID:???
「火器の誕生とヨーロッパの戦争」読んだ.硝石製造法は面白かった.黒色火薬の
粒化の利点については議論が混乱してて,湿気による劣化を防止することぐらいしか
理解できなかった.ジェフリ・パーカーの軍事革命(「長篠の合戦の世界史」)を
否定する姿勢,読んでて,必死だな,とおもーた(多分これも議論が右往左往するせいかも).
訳注少なすぎ.固有名詞やアルケブス,火縄銃(matchlockの事?)などの用語は
原文アルファベットも付記して欲しかったス.


591 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/07/23 22:20:00 ID:???
>黒色火薬の粒化の利点
燃焼速度を均一化出来ることにより,火力をコントロール出来ること.
火薬の質を均一化し,暴発事故を防ぐこと.


592 : 589 :投稿日:2003/07/24 00:14:00 ID:???
>>591
イギリス海軍が粒径を均一にそろえそうとしたことはあきらかな退歩である,とか
言ってる.破片状火薬(粒がそろってない火薬)のほうがいいと思ってるみたい.
重砲用の粒火薬は威力を押さえる為に大粒化したようなんですが,一方で粒の間の
隙間が燃焼速度を速めるのに必要(ゆえに粉末火薬より粒火薬のほうが強力)という
話しも有り,なんだかよーわからんかったです.

軍事板,2003/07/23
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

605 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/07/27 00:03:00 ID:DfWgNJJZ [1/1回]
 その日も飛行機を送り出した後で分隊長の話を聞いていた.わたしはラッタルの
ところによりかかっていた.そのとき「敵の大編隊」という報通があった.ところ
が弾丸なんかあたるものかと,みんなたかをくくっていて騒ぐものは一人もいなか
った.と,このとき,敵機の投弾が艦橋に一ぱつ,後甲板へ一ぱつ命中した.わた
しのまわりは突如真赤になって焔が吹き出した.ハッと思ったときにはもうラッタ
ルにちぎれた手だの脚だのがぶら下がっていた.
 あの海戦のとき,後部リフトが下まで落ちた.そしてその下側が火炎になった.
リフトの下はガソリン庫か何かだったかもしれない.丁度火の上に鉄の鍋を置いた
状態になった.リフトの中には二十人ぐらいの兵隊が落ちこんでいて,靴の焼ける
ニホヒを立てながら,アッチアッチと悲鳴をあげているが,まわりが全部鉄でどう
にもならない.
 そこで十五,六名の兵隊がロープをおろした.ところが,リフトの中の兵隊が無
中でそれにしがみついたので,上でロープをもっていた十五,六名の兵隊が逆にリ
フトの中に引きずりこまれてしまった.ロープの端を結索しておろせばよかったの
だが,火急の場合だったのでそれをやらなかったためにワッと言って重なるように
しておちていった.
 わたしがそこに行ったのはその直後だったが,アッチアッチやっているが,助け
ようにもどうして助けていいかわからない.それは敵の攻撃を受けている最中の出
来ごとであった.
 結局この海戦で,後部甲板で戦死した魚雷員と整備員は七,八十名に達したので
ある.

                                南太平洋海戦,空母翔鶴

軍事板,2003/07/27
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

607 : ゆうか ◆9a1boPv5wk [] :投稿日:2003/07/28 22:39:00 ID:uAYkdIWm [1/1回]
聯合艦隊軍艦銘銘伝,あの日本艦船ファン必携の書が普及版になって帰ってきました.
でもどうせなら最新バージョンに更新して欲しかったなあ・・・てのは,無茶な希望かな,やっぱり?

軍事板,2003/07/28
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

608 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/07/28 23:10:00 ID:???
早川文庫NFの今月の新刊.

John Wingate著 秋山信雄訳
 「イギリス潜水艦隊の死闘(上下)」
昔にハードカバーで出てたもの.

著者は英海軍の駆逐艦・潜水艦乗りで,殊勲十字章保持者.
第二次大戦中は,マルタ島を基地に地中海で活躍した第10潜水戦隊でU級潜水艦
の先任士官を勤める.
この本は,その第10潜水戦隊の戦いを克明に聞き取り,記録したもの.
マルタ島攻防戦の最中に殆ど一から潜水艦の基地を立ち上げ,其処から出撃して
いった話を,所々にエピソードを交えながら,書いている.

訳者も,潜水艦なるしおの艦長を務めた元一等海佐で「対潜水域」の訳もしている.
文体も平易で,なおかつ専門用語も殆ど誤り無く訳出されており,なかなかお薦め.
一カ所多分,校正で見落としがあったような部分があるが,次の版で直されていることを
期待.

ついでに,同じく早川のNF文庫に収録されている,レオンス・ペイヤールの潜水艦戦争
と併せて読むのも良いかも.
これは,第二次大戦中の潜水艦戦を描いた好著.
(こっちは,日本軍に関して,若干物足りないところもありますが)

軍事板,2003/07/28
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

611 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/07/31 01:08:00 ID:???
某古本屋で,「続・しらべる戦争遺跡の事典」ゲト.
まぁ,思想的には少しあれだが,それを抜きにしても面白い.

中に日本軍事築城史という小論文もあってイイ!
前著が,地区毎の戦争遺跡の紹介だったのに対し,師団・連隊跡,海岸要塞,飛行場関連,
軍港,陣地,特攻基地,監視哨,工廠,軍需工場のほか,西南戦争の関連史跡,空襲被災地,
太平洋戦争の戦場となった地域なども事細かに紹介している.

III部は眉に唾を付けて読んだ方が良いが.
建築史としてもお薦めの一品.

軍事板,2003/07/31
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

617 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/02 17:36:00 ID:???
 いっぽう,私の中隊では大騒ぎである.入隊早々の志願兵が脱走したと思ったらしい.軍隊というところはじつに
妙なところで,このような場合,中隊の名誉がきずつくことを極度におそれ,点呼欠席者の安否よりも中隊の名誉保
全の方が先行するものである.そのために中隊は,この不始末が連隊本部に知れることを極度におそれて,隠密行動
をとった.隣りの中隊も,おたがいさまだと見て見ぬふりをする.そういう場合にはもちろん営門の衛兵さえ,中隊
の公用外出書をもった捜索兵を通してくれた.このようにして脱走犯罪兵をことなく中隊につれもどし,何事もなか
ったかのようにおさめようとするのである.
 私の場合もその通りで,八方兵をやってさがさせたところ,カフェーで寝ている私を発見し,はれものにさわるよ
うにして私を中隊につれもどした.私に騒がれてはこまるからである.こうなると主客転倒である.私はそれを察し
てさんざん駄々をこね太平楽をならべたあげく,とうとう自分の小銃に小便を流しこんでしまった.小銃は,軍隊で
は「天皇陛下からお預かりした神聖なもの」とされていた.
私はそれを知っていて,あえてこの行動に出たのである.班長も志願兵もたちも,ただあっけにとられて呆然としてい
た.その晩,私は皆になだめすかされて寝てしまった.翌朝私は昨夜のことは知らないふりをしていたが,何のとが
めもなかった.外見では,軍隊というところは一に規則,ニに規則と厳格で窮屈そのもののように思われているが,
一度そのワクをたたきやぶれば案外気楽なところであることを私は知った.

                                                    −上海敵前上陸より−

軍事板,2003/08/02
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

621 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/08/03 09:09:00 ID:???
 気がついたんだけど.
 白善火華の本って,訳者が書いてないのよね.
 もしかしたら,ご本人が直接日本語で書いておられるんでしょうかね?

 だとしたら,すんげ〜読みやすい日本語を書かれるな〜 と感心せずには居ら
れなかったりするんですが.


622 : 名無し三等兵[hage] :投稿日:2003/08/03 13:45:00 ID:???
>>621
韓国の白将軍のことなら,本人は日本で出版する物は,日本語で記述されている.


623 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/03 13:55:00 ID:???
白将軍は平壌師範学校で学び,その後満州軍官学校で学んで
間島特設隊で共産ゲリラの掃討をやっていたから
日本語堪能なのは当然とも言える.
彼は,母国語,英語,日本語,中国語に長けていた.


624 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/03 14:19:00 ID:???
>>623

白将軍にはぜひ、満州国軍や間島特設隊の頃の回想録を
執筆していただきたいのだが、ダメなんだろうなぁ.

712 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/08/15 08:40:00 ID:???
>>624
「若き将軍の朝鮮戦争」「対ゲリラ戦」で回想してるよ.
 内容的には「対ゲリラ戦」の方が濃いみたい.

軍事板,2003/08/03
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

630 : ベトナムコンビーフ :投稿日:2003/08/03 20:52:00 ID:???
軍事素人や研究者はしばしば,事の大まかな経過や最終点を知りたがる.
深く読み取ろうとしないのである.
本当の戦闘や歴史はその場に居なければ解らないのである.
だからその作戦の概要を地図一枚で解ろうとするのは愚かな事である.
師団規模が動けば連隊中隊規模も動く.
連隊が戦闘中とあれば中隊小隊は熾烈なる死闘戦をを繰り広げているのである.
であるからして,最悪1事件1冊にまとめている書籍をお勧めする.
言い換えれば貴方は指揮官である.
報告書1枚を受け取り,そして指示を出す.
指示を出すのが貴方だ.
しかし,その指示により如何なる結果になろうとも現場は貴方を知らないし,貴方は現場を知らない.
だからこそ,指揮官という戦場や部隊において指揮官の命令を無視する権利を与えられた者が居るのである.

軍事板,2003/08/03
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

645 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/06 00:23:00 ID:???
『海上自衛隊はこうして生まれた −「Y文書」が明かす創設の秘密』
NHK報道局「自衛隊」取材班 NHK出版発行 2003年7月15日 第一刷
価格 1700円

昨年放送され話題となったドキュメンタリー「海上自衛隊はこうして生まれた 
〜全容を明かす機密文書〜」の出版化.
・・・でも俺番組見てない(;´Д`)ので,放映された内容が全部入ってるかどうか
わからんです.すまん.うちNHK映んないんだよヽ(`Д´)ノ
この手のNHK物としても,ちょいと記者の取材話の割合が高めかも.特に前半.
プロジェクトX見すぎじゃねぇの,と茶々入れたくなったり.

番組本編と重なると思われるところ.
俺の知識は去年の歴史群像の特集(*1)と,阿川ジュニアの新書(*2)だけなんだけど,
海軍関係者の当時の海保への嫌悪(って言っていいんかな)がはっきり出てる所が興味深かったです.
朝鮮戦争時の海保による掃海で死者が出た件,阿川ジュニア本では「戦火の中
掃海に赴いた美談」的扱いだったんだけど.
でも普通の公務員が「戦場に逝ってきて,死ぬかもだけどヨロ」とか言われてもこまるよな.
建軍の思想,つのがなんとなしわかる話でした.

んで最終章,これ放送に入ってないのかな?
Y文書内での護衛空母四隻案,二次防でのCVH案を経ておおすみ,
んで16DDHで遂に「空母」を持つに至る過程を,普通の記者さんな視点で概観してます.
例のポンチ絵(巨大艦橋)のときは騒ぎになったのに,去年の世艦11月号で幹部学校
グループが全通案を載せたときはさらっとスルーだったことにここ数年の
海自への見えない追い風を感じる,等.
で,この本には例のポンチ絵ベースに全通甲板に書き直した謎絵が載ってます(笑)

満足度はかなり高かったです.お勧め.でも番組も見たいなぁ.

(*1) 歴史群像 2002年8月号「自衛隊創設史」
(*2) 「海の友情 −米国海軍と海上自衛隊」 阿川尚之 中公新書 2001年


646 : 645 :投稿日:2003/08/06 00:25:00 ID:???
訂正.
× 2003年7月15日 第一刷
○ 2003年7月30日 第一刷

軍事板,2003/08/06
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

662 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/08/09 14:42:00 ID:Bwo7Wamr [1/1回]
ライトノベルだが,砧大蔵の日本再占領,アレは皮肉がたっぷり掛かっていてよかったね.
自衛隊はあそこまでもろくはないし,幾らアメリカでも日本相手にあそこまで露骨な武力行使は出来ないだろう.
やればアメリカの方だってただでは済まないと思うが..
それでもいまの自衛隊や日本の政治家達への痛烈な批判としては良い

軍事板,2003/08/09
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

665 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/10 03:09:00 ID:???
柘植の「戦争論」本はどんなもん?






666 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/10 13:52:00 ID:???
>>665
非常に表層的な理解による解説により,お勧めできません.
ある程度の軍事知識がある読者にとっては,表面的で奥行きがなく,
まったくの軍事初心者の読者にとっては,戦略的な軍事的思考に導いてもらえない,
彼自身が批判している旧陸軍の教条的戦争論に,自身の解説が陥っているという,
問題があると思います.

戦術的な記述をわかりやすく解説している点がウリだとはいえますが,
手厳しいですが,解説抜きの翻訳を熟読するほうが益かと.

軍事板,2003/08/10
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

687 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 13:01:00 ID:???
USウエポンハンドブック 宮本勲 編著 原書房 2000年8月

航空機から投下する爆弾や対地ミサイルの解説が殆ど.
陸戦兵器の解説はなし.
艦船の解説もなし(魚雷,機雷の解説はあり).

688 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 13:22:00 ID:???
>>687
その兵器解説はまともで妥当なものなの?
トンデモ入ってない?

陸戦兵器や艦船の解説本で良著は何があるの?


689 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 13:55:00 ID:???
>>688
どの程度の知識を持っていてどの程度の情報を求めているのか全然伝わってこないが,
お手軽な資料で精度の高い情報を得られると思わないほうがよい.
USウエポンハンドブックも資料の一つにはなっても依存しきれる本ではないと言う事.
(デイジーカッターを気化爆弾とか書いてるし)

軍事板,2003/08/14
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

690 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 13:56:00 ID:???
>>689
そうであれば,最新兵器の参考ガイド書をいくらかあげてはどうかな?


691 : 689 :投稿日:2003/08/14 14:18:00 ID:???
>>690
あえて薦められる本なんかない.
どれを買っても欠点ありで,だから複数読めとしか言えない.
大体,最新兵器の何を知りたいのかすら分かってないのだから
こちらとしても曖昧な回答しかできない.


692 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 15:04:00 ID:???
>>691
入門レベル,中級レベルとかいろいろあるだろうに.
「薦められない.」「最新兵器の何を知りたいのかすら分かってないのだから
こちらとしても曖昧な回答しかできない」とは,知ったか厨房が良く言うせりふだな.

知っておれば,今まで自分が読んできた本,資料で良好なものを
いくらかピックアップできるものだがね.
それを参考にして質問者が実際にその本を見て選べば良い話だから.


693 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 15:21:00 ID:???
>>669
軍事選書堂に掲示板がありますからそこで聞いて見たら良いと思うが.(若しくはメールでも)
軍事選書堂
http://www.chickenhead.co.jp/cgi-bin/top.cgi


694 : 名無し三等兵[sarashi] :投稿日:2003/08/14 15:25:00 ID:???
689晒し上げ
このスレの存在意義を無視するような発言をしている.


695 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 16:09:00 ID:???
>>669が何について知りたいのかわからないので,
ミサイルについて知りたいのなら,
「世界のミサイルリファレンスガイド ミサイル事典」小都元 新紀元社
「兵器の常識・非常識 下巻」江畑謙介 並木書房
「大図解世界のミサイル・ロケット兵器」坂本明 グリーンアロー出版

他の兵器について知りたいのならその兵器を具体的に書いてくれると,
回答は早くなるので書いてね.(総称でも良い)


696 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 16:14:00 ID:???
英語でよければ,FASとglobal securityが大抵の書籍よりも詳しいです.
また,メーカーの情報で良ければARMY TECHNOLOGYがいいです.
ロシアだったらMIL PARADE(綴り忘れた)があります.

いずれにせよ書籍は速報性でネットに劣ります.網羅性については読者の
懐具合の見積もりによってはネットに劣りますので,これらのサイトを
ざっと眺めてから書籍を購入してもいいかと思います.
 ちなみに火器弾薬技術ハンドブックという本もあります.これなどは
数式一杯で良ければとても詳しいですが.


697 : 689 :投稿日:2003/08/14 16:15:00 ID:???
>>692
自分は何もできない癖にケチだけはつけるんだな.
とりあえず手近にあるのから出すが,そこまで言うなら何か出してやれよ….

1.日本兵器研究会のシリーズ
タイトルが『世界の最新兵器カタログ陸軍編』など『世界の〜』になっている一連の本.
写真もあり「カタログ」として知りたい場合には良い.
(ただし,シリーズは全部は持っていないし,全ての記述が信頼性高いとは保証できない)

2.成美堂MOOKのシリーズ
『米軍最新兵器1500』など何タイトルかあるシリーズ.
特に『米軍最新兵器1500』は軍の編成や網羅性の高さが初心者の勉強に良いかも.
ただし,兵器の解説はかなり浅い.それで間に合う人には別にいいか.

3.大図解 最新兵器戦闘マニュアル
最新兵器というわりに陸軍に偏っている.
運用の記述もあるので,そちらを求める人に向いている.

4.ファイティング・フォース : 世界の陸軍軍事力データファイル
新紀元社のアレ.これも陸軍に偏ってるような….
ゲームの解説のように各国の軍事力のスペックを知りたい人向き.
そうでない人にはあまり価値がない本.


698 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 16:26:00 ID:???
>>689
いや>>692はその程度でいいから何か書き込んだら?
てなくらいのこと言ってるんだろ.

折角初心者でも大丈夫のような書籍スレになりつつあるんだからさ.
荒れるのはごめんだよ.


699 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 16:27:00 ID:???
マターリマターリ


700 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/08/14 17:18:00 ID:???
学研から出てるのはどうなんだろ.
1900円の米軍の作戦ドクトリンから兵器まで解説とか書いてたけど.
買い?なのかな


701 : 名無し三等兵[age] :投稿日:2003/08/14 17:22:00 ID:???
日本兵器研究会の間違いだらけの自衛隊兵器カタログは糞中の糞.
自衛隊兵器を外国のと比較しまくってああだこうだと難癖つけるだけのアホ本.


702 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 17:33:00 ID:???
>>700
「最新アメリカ軍のすべて」でしょ,初心者なら買いだと思うよ.


703 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 17:52:00 ID:???
>>702
それそれ.
買ってみる.


704 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/08/14 18:54:00 ID:46zgZyq7 [1/1回]
>>697
漏も読んだが,ファイティング・フォース : 世界の陸軍軍事力データファイル は題名の通り.陸軍の本だからそれで良いと思うが

706 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 20:09:00 ID:???
>>705
洋書ではなくネット上の無料サイトです.入り口は
FASがここいらへん
http://www.fas.org/man/index.html
GLOBAL SECURITYがここいらへん
http://www.globalsecurity.org/

グローバルセキュリティは最近話題のニュースの資料へのリンクを
HPにつけるようになって便利さが増しています.

#洋書が高いのは同意です.アマゾンだと実物を見れないのが辛いですね.

軍事板,2003/08/14
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

707 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 20:36:00 ID:???
>>705の書き込みを見てふとおもったが,
軍事関連の書物を読み通そうとするにはトフルで何点くらい必要なのかな?

というか,トフルの勉強って効果的な学習法ってあるんだろうか?
勉強してるやつって,周りではトイックばかり.


708 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 21:43:00 ID:???
>>707
軍事関連書籍にも様々だからなぁ.
銃器関連の詳しい話などは銃の動作を知らないとついていけないし
戦記の場合は略語と隠語が分かったほうがいいし,古い本だと
高校文法では分からないものがでてきたりする.

トフルは地球の科学史とアメリカ史を勉強しとくといいらしいです.



709 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/14 22:47:00 ID:???
私は高校の英語は赤点以外とったことありませんし,なんの資格のための勉強もしていませんが,
バンバン洋書を読んでいたら,いつしか読めるようになっていました.
(ただし軍事書籍のみ.先日小説に挑戦して玉砕)
目的があれば,勉強は苦痛じゃないし効率もよいということでしょうか.



710 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/14 23:02:00 ID:???
>>707
TOEFLはよく分らんですけど,Jane年鑑を読むのなら,簡単な辞書と高校の
英語を理解できればOKですよ.
フランス語とか,ドイツ語,中国語でも同じではないですかね〜.


711 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 06:57:00 ID:???
専門性の高い文章は,テクニカルタームを押さえると案外簡単.はっきり言って中学レベルていける.

713 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 09:03:00 ID:???
結局英語は「習うより慣れよ」だな.
よく英語が出来る人が言うせりふに一番多いし.
英語文章を沢山読めば自然と読めるから.

学歴板とかいうと消防連中が「才能が必要」だとか
偉そうにいってるけど.
すべては努力と運次第なんだよな.
(これ戦争も同じかw)

確か,防衛大学校で無料配布されてる軍事用語の辞書ソフトがあるが結構つかえるので,
皆も験した方が良い.


714 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 09:36:00 ID:???
>>713
禿同.

だから,かえって母国語で論理的な思考ができ,
論理的な文章が書け,論理的な話ができるっていうことが大事になるんだよね.
あと,相手の言ってることが,論理的か否かを判断できるかどうか.

それができて,英語の文章を沢山読む…
それから,聞き取る経験が積み重なる.
すると,みるみる上達する.

要はそこまでの蓄積と,そこからの経験.


715 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 10:09:00 ID:???
あと,薄っぺらい本でいいから,1冊必死で訳してみること.
すごい勉強になり,以後,辞書なしである程度読めるようになります.
文章が平易だという点で米軍のフィールドマニュアルをお勧め.
(軍事の基礎も学べるFM100-5「作戦」なんかどうかしら)

716 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 10:26:00 ID:???
>>715
それどこで手に入るの?


717 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 10:34:00 ID:???
>>716
ネットで↓公開されているから,プリンターでも購入して自分で印刷でも.
http://www.adtdl.army.mil/rtddltextv.html


718 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 10:35:00 ID:???
買って読まずに積んでた洋書の翻訳が出ると
嬉しいけど悲しい
最近だとパンツァータクテイクとか独ソ戦詳解とか
パンツァートルッペンとかバトルシップ3部作あたりは大丈夫だろうけど


719 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 10:38:00 ID:???
>>716
作戦とか戦術とか師団とかあれこれ出力しだすと
凄い分量だったりする

漏れは休日に会社で…


720 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 12:14:00 ID:???
↑通報しますた.


721 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/15 12:26:00 ID:???
>>720
し,仕事の資料ですよ!資料!
現代アメリカ軍の思考方法を学び,戦略的経営のビジネスモデルとしてですね…



722 : 海の人 ◆STEELmK8LQ :投稿日:2003/08/15 12:29:00 ID:???
 そういう>>721の触手は小学校教師ダターリして:-p


723 : 721 :投稿日:2003/08/15 12:35:00 ID:???
途中でトナーが切れて,入れ替えたしなあ
これって窃盗だよな…やっぱ

病気偽って年休取って平日午後から古本屋巡り…
食費ケチって,服も買わないのに,何故か貯金ナシ.
皆さん,こんなオトナになっては駄目です…


724 : 海の人 ◆STEELmK8LQ :投稿日:2003/08/15 12:41:00 ID:???
>>723
 大抵の事業所では,トナーは普通「なくなればお取り替え」状態でお金は出力枚数(カウンター契約)
だから,枚数管理を厳格にやってる事業所でない限り問題ないのでわ.
 つうか,こんなもの私費でやらされてる陸自の中の人はほんとに気の毒である・・・.


725 : トルエン大尉 :投稿日:2003/08/15 14:10:00 ID:???
>>723
君はLだろう(w

軍事板,2003/08/14
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

734 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/15 22:15:00 ID:???
神保町の裏通りにある,ともすれば,エロ本オンリーな古本屋には,偶に
軍事関係の新古書が出ることがあって….

今更だけど,独ソ戦車戦シリーズの1と出たばかりの2が2セット売られて
いました.
1セットは漏れが購入したけど,もう1セットはまだ残っているはずです.
其処には,後,ハリコフ攻防戦の写真集とか,ドイツの戦車戦闘の本(大
日本絵画の香具師)も陳列していました.

今回,その書店で購入した本.

文藝春秋刊 秦郁彦・佐瀬昌盛・常石敬一編 「世界戦争犯罪事典」

19世紀末から21世紀初頭に掛けての各地で起きた戦乱と,それに伴って発生した
虐殺,処刑,弾圧,戦闘などを事細かに分類し,詳述したもの.
なお,この本は日本だけでなく,ドイツとの共同作業で編まれたもので,日本側に
職業軍人が居ないのに対し(居ても防衛研究所戦史部調査員),独側は,連邦軍
の元将軍が6名参加している.

彩流社 佐藤千登勢著「軍需産業と女性労働-第二次大戦下の日米比較-」

軍需産業,特に航空機産業に於ける女性の進出とその社会的な影響などを論じた本.
総動員体制の形成から説き起こし,航空機産業へ女性を動員し,その生産にどのよう
に影響を及ぼしたか,そして,その経験が戦後どのように繋がっていったかを研究した
結果を著わした本である.

戦時船舶スレの参考にしようと思って買ってみたり.

741 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/08/16 11:27:00 ID:7wNDW+ab [1/1回]
>>740

>耐乏生活

彩流社 佐藤千登勢著「軍需産業と女性労働-第二次大戦下の日米比較-」

こいつも,確か6000円くらいしますもんね.その価値のある労作ですが.
日米比較をすることによって,日米双方の女性と女性労働に関する考え方の
違いが浮き彫りにされている点が興味深かったです.

747 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/16 15:46:00 ID:???
>>741
定価で5000円のところ,3500円ですた.

今,拾い読みしておるところですが,結構興味深い記述があって,なかなか
好著だと思いますです.
検査とかの緻密な作業に好成績を挙げている反面,日本の工業水準と物資
不足から,ペケ品を多数出さざるを得かなった,現状にやりきれなさを感じます.

>>744
記述は,ドイツや米国,ユーゴなどの各国の学者,軍人が携わっているので,
そんなにウヨサヨがかっているものでもないですし.

ただ,個々の事例に割かれているスペースが少ないですね.

確かに,多数の事例を挙げないと逝けないと言うのはありますから.
各事例の記述の末尾に参考文献があるので,後はそれらで補足しろと言う
ことでしょうか.
一種の入門書だと割り切れば,1万円以上出して買う価値はありますね.

>>746
海軍めしたきシリーズが好きでした.

軍事板,2003/08/15
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

750 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/16 20:25:00 ID:???
>>747
少し気になった.
俗に言う南京大虐殺はどういう記述になってるのかな
今まで散々指摘されてる矛盾点なんかもちゃんと指摘してるのだろうか.


751 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/16 22:48:00 ID:???
>>750
虐殺否定と30万人説は完全に否定されていますね.

捕虜や便衣兵を揚子江沿岸に連行して射殺・刺殺した件に関して.

まず,虐殺否定説では,その論拠である「陸戦ノ法規慣例ニ関スル規則」によって,その殺害は交戦の延長
としての戦闘行為,そして,便衣兵は捕虜の資格がないので殺害しても不法殺害にならない,としている点.
これは,武装解除している捕虜・便衣兵を自己の管理下に置いていながら,それを殺害するのは戦闘の延長
とは言えず,叛乱を起こしていない限り,不法殺害となる.
また,第一線部隊ではその処断権限はなく,軍法会議あるいは軍律会議の判決により処断すべしと言う,国際
的慣習であり,現に上海派遣軍,中支那方面軍,第十軍に軍律会議があるので,勝手に処断できないはず,
と言う論旨.

また,下関付近での包囲撃滅戦,揚子江を船や筏で逃げる兵士を射殺したのは,ハーグ陸戦規則の第23条ハ項
を根拠にしているが,これは,「武器を捨てまたは自衛の手段尽きて降を乞える敵を殺傷すること」を禁じており,
降伏の意思表示を示さずに逃亡する敵兵はこれに当たらない,としている.



752 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/16 23:09:00 ID:???
続き.

その人数に関しては,「南京地方法院検察処敵人罪行調査報告」での数値を論拠に,30万人説を
打ち出してはいるが,日本側の証言・史料からは,第9師団歩兵第7連隊の安全区掃討作戦による
便衣兵殺害の6,670名,第16師団第33連隊の太平門,下関,獅子山付近の捕虜3,096名の殺害,
山田支隊の幕府山付近に於ける捕虜など数千名,第十六師団第30旅団が南京西部地区警備中に
捕らえた敗残兵数千名,第114師団第66連隊第一大隊が雨花門外で捕らえた捕虜1,657名をそれぞれ
殺害しており,日本側は都合20,000名であり,民間人の死者は,金陵大学のSmythe教授の調査によって
(但し,これは推計の範囲を出ないと注記している)南京市部における暴行死者2,400名,江寧県の被殺者
9,160名.

これに加えて,第16師団歩兵第38連隊の捕らえた捕虜7,200名を南京に護送して収容.
第6歩兵師団歩兵第45連隊第2大隊が5,500名の降伏捕虜を釈放,国崎支隊の歩兵第41連隊が,2,350名の
捕虜を武装解除後,釈放.
また第16師団歩兵第30旅団が2,000名の便衣兵を収容している.
この何割かが死亡したとしても….

当時,南京にいたのは,中国軍の南京守備隊は実質兵力10万人弱,民間人は避難民が続出して,残っていた
のは15〜30万人.
30万人説だと,南京に誰もいなくなってしまう訳だが,実際には20万人以上の人がいる.
従って,差し引き10万人以上であり,その数割は逃亡したか,中国軍に殺害されたか,病死したかしたとすれば,
数万人というのが妥当な線…(ちなみに,秦氏は4万人説を唱えている).

後は,埋葬記録の矛盾とか百人切りの虚実についても史料を挙げて反論している.
結果,虐殺はあった.だけど,数十万人規模のものはなかったと言う形です.

軍事板,2003/08/16
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

758 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/17 22:42:00 ID:???
用語の不統一についてどのような見解をお持ちか.
戦車師団,機甲師団,装甲師団の用語のぶれはよく目にする.
しかし,他にももっとある.
ソ連軍の名称も方面軍,正面軍,戦線軍などとぶれがひどい.

原因としては,原書優先,現地語優先,原書→英語訳→邦訳にともなう情報の劣化などが考えられる.
が,私としては著者・訳者の怠慢を指摘したい.

本来は,類書における用語を調べ,それを踏襲すべきなのだ.
そして,もし言葉を変えるなら訳注なりで説明を加えるべきなのだ.

読者に不必要な推測作業を与えるべきではない.

前から言いたかったんだ,あー,すっきりした.

軍事板,2003/08/17
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

763 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/19 20:59:00 ID:???
「そこが変だよ自衛隊」ってこの板的にはどうですか?


764 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/08/19 23:01:00 ID:???
>>763
どう,って言われても答えに窮するねぇ.つーかパート2を流し読みした程度しか
知らないけど.


以前漏れがコテンパにした奴よりは,内情が書かれているとは思う.ただ,ところどころ
怪しい部分があるんだよなぁ.確実には言えないけど,筆者の経歴が確かなら
市街地戦闘云々とか北朝鮮とかはちょいと無理があるし(筆者の除隊後二〜三年
程度なら話は通じる程度か?)あの時期に普通科部隊にグリースガンがあったかも
疑問.
正直,現職又は元自の友人がいるオタか,元自でも友人その他の話を自分の経験の
ように書いているところがあるんじゃないかという感じがする.


ま,上は確証が持てないんで疑問として提示する程度にするけど,SATが導入した拳銃
(なんだったか忘れた)を,グリップセーフティの件で糞味噌にこき下ろしているのに,同じ
口でガバメントマンセーしているのがなんだかなぁ,って感じだ.

軍ヲタ陸士様が,自分の意に合わない部分を全て「上が馬鹿or企業との癒着」みたいな
ネガティブな(しかし根拠は一切無し)ものと断定して切って捨てているって感じ.

正直,自衛隊批判の為に使おうと考えているなら駄目駄目も良いところだと思う.

軍事板,2003/08/19
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

773 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/22 22:39:00 ID:???
いつも行く,神保町裏通りの某古書店.
昭和軍事教本とか大正六年の戦術論の教科書なんかが売られていますた.
今月苦しいので,買わなかったけど….

今日買った本.

土井全二郎著「栄光 何するものぞ」(朝日ソノラマ)

平成7年に出た本だけど,前に書いた「ダンピールの海」の続編.
その扱い,「軍馬,軍犬,軍鳩」以下.
しかし,黙々と各地に兵士や物資を輸送するために働き,戦後は殆ど補償がなかった
徴用船乗組員の体験談をまとめたもの.
この本,前作もそうだったが,涙無くしては見ることが出来ない.
大井篤の「船団護衛戦」と並行して読むと良いかも.

もういっちょ,こっちは新刊.

佐山二郎著「日本陸軍の傑作兵器,駄作兵器」(光人社NF文庫)

広田厚司の同じ様な文献があるが,こっちはトリビアの泉みたいなものか.
結構,「へぇ〜」的な読み物になっている.
明治期のお昼のドン!から,陸軍式電池魚雷,携帯対空火器「打上阻塞弾」と言った
トンでもなものまで,エピソードが色々鏤められている.

最後は,上田浩二・荒井訓著「戦時下日本のドイツ人たち」(集英社新書)

日中戦争時から敗戦に至るまで,日本に住んでいたドイツ人の記録.
AFPの記者が書いたアジア特電と読み比べても良いかも.

軍事板,2003/08/22
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

783 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/25 12:36:00 ID:???
オフィス街だと男性客が多いせいか妙に扱いはいいですね.
コンビニの漫画コーナーに滝沢本などがあるとかえって頑張ってるなとおもう.
さて,
幻の特務機関「ヤマ」
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1577415&rbx=X
この人の本,なんかパチモン臭いタイトルの割に淡々とした内容のが多いが,買った人います?

789 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/08/26 23:15:00 ID:???
>>783
買って読んだ.
著者が陸軍登戸研究所を調査している最中に「ヤマ」の名があらわれ,
あらためて調べてみました,という内容.著者の調査報告みたいな本なので,前半は登戸研究所のことばかり.
「ヤマ」自体は,電話盗聴から暗殺まであらゆる非合法工作をおこなっていたようだ.
ただ資料があまりないらしく,ここらの面白そうな出来事はそれほど書かれていない.
そもそも関わっていた一軍人の手記に依存しているため,その軍人の足取りを追うことに終始している.
あとはゾルゲの逮捕にも役だったことが触れられているくらい(文藝春秋に掲載された抄と同内容).

つまらなくはないが,「ヤマ機関」のことが細かく書かれているわけではないため,
スパイ組織の全貌が明らかに,みたいな内容を期待するとがっかりする.
「昭和裏面史の一ページとそれに関わったひとりの軍人」みたいな捉え方なら,良書.

軍事板,2003/08/26
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

793 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/08/27 22:48:00 ID:???
 ついに,KKベストセラーズ「写真集カミカゼ」を購入しました.
 特攻を試みる日本軍機.,特攻攻撃を受けた連合国側艦艇や,その被害状況を示
す大量の写真.特攻機が連合軍艦艇のどこにどう突入したかの図表もあり,資料と
して最良のモノかと思いますが,なにせ値段がね…… 豪快に高いから(w;

軍事板,2003/08/27
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

793 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/08/27 22:48:00 ID:???

 ところで,みなさんが本を購入する時,買うかどうかを金額的に悩むラインっ
て幾らぐらいからですか?
 私の場合,5000円から〜 



794 : ミリ屋哲 ◆StCoSUah7Q :投稿日:2003/08/27 22:51:00 ID:???
内容と金額の釣り合いだろ.
さすがに「戦訓報」集成は迷ったが,大東亜戦争全史は迷わなかった.

逆に,物によっては500円でも悩むしな.


795 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/27 23:18:00 ID:???
漏れの場合は,一万円が分岐点ですね.
それより安いと,見境無く買ってしまって,後で泣きを見ることが多いのですが.

今回の世界戦争犯罪事典は新刊書店で買おうと思ったですが,一度挫折して
いまして,二度目は古本屋にあったのですが,決断付かず,三度目の正直で
やっと手に入れましたし.

軍事板,2003/08/27
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

815 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/30 19:08:00 ID:???
あたしにはそんなに高い本は買えませんが(ぉ.

山川出版社 Historia 18
 室井義雄著「ビアフラ戦争 密林に消えた共和国」

作者はNigeriaなど,西アフリカ近辺の経済史を主に研究している方のようです.
さて,この本に描かれているビアフラ,お若い方は御存知ないと思いますけど,
1960年代後半,Viet Nam戦争が最盛期を迎えつつあった時代に,アフリカの各地で
植民地分割に起因する戦争が起きていました.
カタンガ,ルワンダ,コンゴ,そしてビアフラ….

この本は,アフリカで最も悲惨な戦いと言われた,今はNigeriaの一部であるビアフラ
共和国の分離独立運動を丹念に追った本です.
Nigeriaの国の成立から,各部族対立,そしてビアフラの独立とそれに伴うNigeriaとの
開戦,戦闘の経過,そして終結に至る経過が描かれています.
特に今まで余り日本に紹介されていなかった,ビアフラ空軍の動きなども取り上げら
れています.


816 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/30 19:10:00 ID:???
もう一つ.

David J. Bercuson著 池内光久,立川京一訳(彩流社)
  「Maple Leaf Against The Axis Canada's Second World War」
   (カナダの旗の下で 第二次大戦に於けるカナダ軍の戦い)

文字通り,第二次大戦を戦い抜いた英連邦軍の一員たるカナダ軍の軌跡を追った労作.
訳者の立川京一氏は,軍事史学会員で防衛研究所戦史部に所属している人なので,
妙な訳は無い.
Canadaの陸軍,海軍,空軍のそれぞれの活躍を描き,軍制についてもその複雑さを労さずに
書いているし,巻末の翻訳参照もなかなか充実しています.

また,カナダ軍の対日戦にも言及しており,香港防衛軍の殆どがCanada兵だったこと,そして
意外なことに,キスカ島攻略作戦に,5000名のCanada軍兵士が参加していたこと,Burma戦線
に於いて,軽巡洋艦Ugandaとその輸送艦隊が,海路,Burma戦線を支えていたことまで記され
ています.

英連邦軍で大きな勢力を占め,欧州戦では重要な役割を担っていたカナダ軍の通史が出たのが
なかなか興味深いものがあります.
出来れば,南アフリカ,オーストラリアの第二次大戦史も見てみたいものである.

826 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/08/31 00:22:00 ID:???
>>823
多謝.
今度探してみます.

この本にも白人傭兵の例のMr."Kamikaze" Brownとか,F.Hertzの爆撃隊,
R.Steiner大佐,T.Williams少佐のビアフラ軍第四奇襲旅団の活躍,そして,
MFI9Bを駆って連邦のIl-28やMiG-17を破壊した,Rosen伯とかが描かれて
います.

MFI-9B入手の顛末はなかなか面白いですよ.

軍事板,2003/08/30
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

823 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/08/30 22:22:00 ID:yjU63unM [1/1回]
>>816 「南アフリカ独立戦争史」(片山正人著 叢文社刊 ¥1800 1998年刊) 読め.
 黒人解放運動の高まりに強硬策で応じた結果の南アフリカ軍の拡大,抵抗の強化,黒人政権成立による解放と今後の課題.
 そんな感じの軍事史だ.第二次大戦の記述も短いがある.
 片山氏は,ソノラマ文庫で書いてた頃は文章が日本語になってなかったが,叢文社になってからはいい編集がついたらしく格段に読みやすくなってる. 
 現代アフリカ紛争史について他にも何冊かある.どれもいいぞ.

830 : 823[] :投稿日:2003/09/01 00:30:00 ID:ud8e+IRL [1/1回]
「ビアフラ戦争」読了.図書館に注文して借りたんだが,これは買おう.
片山氏の「アフリカ傭兵作戦」で軍事史的な流れは押さえてたんだが,背景についての書き込みが面白かった.
この人,他に軍事史の著作はないのかな.

軍事板,2003/08/30
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

831 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/01 22:49:00 ID:???
「戦争の科学」主婦の友社 アーネスト・ヴォルクマン/著
この本は戦争の科学では無く,兵器の科学の方があってますね,
古代からの兵器の発達を簡素に書かれてます,
お金に余裕のある人なら買っても良いかと.(3150円税込み)
ただし最後の解説(神浦氏)はもう少し考えて書いて欲しいですな.

「戦争に勝ってはいけない本当の理由」バジリコ社 シモン・ツァバル/著
この本は逆説的に為になる本です,戦争を負けたいなら徴兵制を制定して,
徴兵された兵隊の待遇を悪くさせろとか,勝たない戦略負ける戦術とか,
あって面白いです.(1470円税込み)

842 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/05 02:44:00 ID:???
>>831 「戦争に勝ってはいけない・・・」 
2章の勝利の定義に関する議論は,本物で,卓抜したものだ.
似たようなことを言う人はこれまでもいたし,俺も似たようなことは思っていた.
だが,こんなに易しく説明できることだとは思いもよらなかった.
ジョーク本ではあっても,半可通には書けないものと思う.

896 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/09/20 22:42:00 ID:???
>>831さんお薦めの

Shimon Tzabar著 藤井 留実訳「戦争に勝っては行けない本当の理由」
 ("The White Flag Principle How to Lose a War(and Why)")
を買ってみますた.

著者はハガナ,エッツェル,レヒと言った,Israel独立のための過激派組織を渡り歩いた
テロリスト(独立運動家と言った方が穏健だろうに)で,三次にわたる中東戦争にも従軍
した軍人らしい.

負けるが勝ちと言う格言もあるけど,本当にこの本は面白い.
一気に読ませるものがある.
しかし,この本を読んでいると,日本はもう一度敗北した方が良いのかも知れないなぁ,
と本気で思ってみる.

軍事板,2003/09/01
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

846 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/09/06 02:38:00 ID:prDhiBKv [1/1回]
最近「海上護衛戦」を読み終わって大井氏に興味を持ったのですが
「統帥乱れて」という本は面白いのでしょうか?
近所の古本屋に1000円で売ってました.


847 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/06 03:13:00 ID:???
>>846
副題にもなっていますが,第2遣支艦隊参謀を務めていた大井氏が
北部インドシナ進駐時の陸軍暴走などを回想したものです.

面白い・・・というか何ともやるせない気分になるという点は海上護衛戦に似ています.
1000円なら価格・内容ともに間違いなくお買い得だと思われますよ.

軍事板,2003/09/06
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

856 : 849 :投稿日:2003/09/07 23:59:00 ID:???
ありがとうございます.
戦史叢書「海上護衛戦」は図書館で借りて読むつもりです.
その他に個人の著作などあるといいなあと思っているのですが.


857 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/09/08 00:16:00 ID:???
>>856
潜水艦乗組員の視点からなら,Leonce Paillardの「潜水艦戦争」上・下,John Wingateの「イギリス
潜水艦隊の死闘」上・下辺り.
いずれも早川から文庫で出てます.

商船乗組員の視点なら,土井全二郎の「ダンピールの海」と「栄光何するものぞ」がお薦めです.
これは証言集で,当時の海上護衛の実態などが赤裸々に描かれています.

859 : トルエン大尉 :投稿日:2003/09/08 14:10:00 ID:???
>>856
井浦祥二郎氏の「潜水艦隊」が関連としてお勧め.
最近ガケーンのM文庫で復刻.
関連ないけど岩井勉氏の「空母零戦隊」もお勧め.
両作品を読むとやはり日本軍は物量以外にも大きな問題をかかえ,
負けるべくして負けたのが実感できる.

863 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/09 23:00:00 ID:???
>>861
駒宮真七郎「船舶砲兵-血で綴られた戦時輸送船史」はお勧め.
(古書でしか手に入らないが)


864 : 863 :投稿日:2003/09/09 23:21:00 ID:???
「お勧め」だけだと一寸アレだな.
まあ,陸軍輸送船の自衛のために乗船していた船舶砲兵から見た海上護衛の本.
北はアッツから南はガダルカナルまで,タンカーから陸軍攻潜艇まで
幅広い証言を集めた労作.

参考:ぐぐったら引っかかってきた目次
ttp://www.mmjp.or.jp/jst/index/jst04588.htm


軍事板,2003/09/08
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

関係ないが,学研「米軍提督と太平洋戦争 世界最強海軍のルーツ」の感想.

とにかく,戦意不足とみなされた提督が情け容赦無く大ナタ食らう組織はやっぱ健全だと思った.
(いやまあ,アーネスト・キング海軍作戦部長とソリが合わないってだけで閑職に回されたりとか
弊害も有ったけど)
もし栗田が米海軍に居ればミッドウェイの時点で更迭間違い無しだっただろうなあ・・・)

軍事板,2003/09/09
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

865 : 眠い人 ◆gQikaJHtf2 :投稿日:2003/09/09 23:47:00 ID:???
新潮社 井上ひさし編「社史に見る太平洋戦争」

編者がこの人なので,ちょっと引いたが,中身は各企業・学校・団体が出している
社史のうち,太平洋戦争勃発から敗戦に至る部分の抜粋なので,なかなか貴重な
記録があって面白い.

例えばマスコミでは,NHK,読売新聞はそれなりに紙幅を割いて自社の出来事を
記述しているが,毎日新聞のそれは,凄く素っ気なかったり(原爆報道の部分は
結構詳述しているが),何故か朝日の社史がなかったり(苦笑.

新日鐵広畑の工場建設と生産の発展ぶりとか,鹿島建設の大戦中の大工事の
記述などは随分参考になる.

軍事板,2003/09/09
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】
893 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/09/18 23:19:00 ID:???
 質問です.
 秀吉の朝鮮征伐に関るす,何か良い本は無いでしょうか?


894 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/19 11:05:00 ID:???
まず,山川出版社の日本史ブックレット”秀吉の朝鮮侵略”北島万次著を
読んで,全体の経過と外交交渉の複雑怪奇さを頭に入れてはどうでしょうか?
そこから先は,同書の巻末の参考文献を手掛かりにしては?

北島万次氏も戦役の通史を書いているので,ブックレットを読んで
面白そうだと思ったらば,読んでみてもいいのではないかと.
 また,最近の歴史群像で李瞬臣を扱った記事を書いている方がいます.
平壌などへ北部へ侵攻した部隊の補給には半島西側の海路が重要であったと
指摘しています.この指摘については原典があればこちらも読みたいです.


895 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/20 10:16:00 ID:???
徳間文庫で
参謀本部編「朝鮮の役」
が出てるけど,あれはあかんのか

906 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 22:11:00 ID:???
>参謀本部編「朝鮮の役」
参謀本部編の日本古戦史シリーズは
かなりいいらしいね

軍事板,2003/09/18
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

898 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 05:32:00 ID:???
先日ちょっとドイツに行って来たんで,ちょいと書評とは違うけど
ミリ系の本・雑誌報告@ドイツを.

見に行った本屋と買った本
・ドイツ博物館付属の売店(海・空中心)
"schlachtschiffe und Schlachtkreuzer 1921-1997"を購入.
49ユーロ,446ページのハードカバーでドイツ艦について150ページ近くの記述.
他に英,仏,伊,米,日,露,オランダ,スペイン.内容は装甲厚を示した断片図を
含む本格的な内容っぽい.コンウェイのWW2ships買って比較する予定.
あと,メッサーシュミットやタンク個人を扱った本も有った(英からの翻訳かも).

・中心街のデパート地下書店
なんつーか,SS写真集とかヒトラーユーゲント写真集が大手を振って売られてますが・・・
この手のヤツはタブーじゃなかったのか?
黎明期の空母および大平洋戦争での空母機動部隊を扱った"Flugzeugtrager
im 1. und2. weltkrieg"を購入.175ページ.写真を交えつつ日米機動部隊戦を
真珠湾から神風特攻まで紹介.このテーマの本が普通の本屋に置かれるってことは
一般的ドイツ人軍ヲタも大平洋戦域への関心が高いのだろうか?


899 : 898 :投稿日:2003/09/22 05:37:00 ID:???
・空港の書店
飛行機向けの雑誌は豊富.ただ大戦機が表紙の雑誌はみんな英文誌でつ.
他に置いてある雑誌はドイツ語なので英語圏の旅行者向けな品揃えの店では
無いはずだが・・・・あと,日本漫画・アニメは強し.

・ミュンヘン中央駅の本屋(雑誌中心)
ドラゴンボールフィギュアとか置いてた.
軍事関係としては
陸メインな雑誌"Militar Fahrzeug"を入手(64ページ,カラー)
内容は「米軍1st Battarion, 6th Field Artility "Centaurus"」
「フライングリノ2002演習」「レオC1 in コソボ」「シュトルムティーガーが
ムンスター戦車博物館へ移動」「Sd.KFz. 10/4対空自走砲」など.
また,その増刊号"Die Anfangsjahre das Heers 1956-1966"
ドイツ連邦軍がレオ1装備するまで陸の装備が一通り紹介されてる.
いずれも英語要約や英文キャプション有り.

日本で聞く限りでは,”軍事アレルギー”が結構キツイと言われていたものの
日本と同じ様な軍ヲタ層は確実に存在していると思いまつた.

軍事板,2003/09/22
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

901 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/09/22 21:02:00 ID:gAAShBk3 [1/1回]
皆さん,どうも,はじめまして.
高校在学中のころから買いためた,フジ出版社,図書出版及び原書房等の
戦記関係を処分したいと思います.できれば,同好の士に譲りたいと思いますが
どのようなところに記載すると良いか,教えて頂けないでしょうか.
処分理由は,転勤が多いことと,飼猫が本にいたずらするためです.
かってながら,助言を頂ければ幸いですm(__)m


902 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 21:17:00 ID:???
>>900
陸自教範「野戦築城1〜3」
ただし,市販されていない.

米軍のFMをアマゾンで購入してみたら?
英語が読めるなら.


903 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 21:26:00 ID:???
>>901
YahooオークションやEasySeekに出品するのが一般的かなあ
売る方は古本屋に売るより高く売れるし,
買うほうも古本屋で買うより安く買える

どっかの死んでるスレに売却予定の本のリスト公開して,
捨てメアド晒して取引志願者募るとか(コンタクト後は正規メアド)
トリップ付けてね


904 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 21:52:00 ID:???
>>902
FMといっても沢山あるようです.旅団用,小隊用,師団用,軍団用と種類が
ありますがどれが良いでしょうか?さらに教えて頂けると幸いです.


905 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/09/22 22:06:00 ID:???
>>901 さん
 うちのHPの掲示板使えば?
 どうせ,ぺんぺん草状態だし,そうするならHPのTOPで宣伝するし.
 ちゅか,私が欲しい(w

908 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 22:20:00 ID:???
>>907
個人的には非常に欲しいが,2chで晒すのはどうかと
ベタ藤原さんのHPでやってみたら?
検索すればすぐ行けるし.


909 : 901です[] :投稿日:2003/09/22 22:47:00 ID:1NHixALF [1/1回]
908さん,ありがとうございます.
ところで,「ベタ藤原さん」のホームページを探してみますが,
ヤフーの検索で「ベタ藤原さん」で検索するとヒットしますか?
どうも,「教えて中坊」みたいで申し訳ありません.
なお,手元には光和堂出版のデーニッツ回想録「10年と20日間」もあります.
日焼けしないように大事に保存してきたのに,猫がいたずらしそうなので
毎日心配してます(^^;




910 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/09/22 22:52:00 ID:???
>>909
「ベタ藤原」でGoogle検索して★マークの付いている所


911 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/09/23 02:58:00 ID:???
 具体的には
>ttp://6123.teacup.com/betafujihara/bbs
 だわさ.

 前回,私が本のプレゼント企画をやった時は『掲示板に早く書き込んだもの勝ち』
ルールで,掲示板に書き込んで貰う時に,連絡用メアドを名前の所に入れてもらう.
 んで,そのメアドにメールをする,って方法をとったよん.
 参考までに.

軍事板,2003/09/22
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

928 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/03 22:50:00 ID:???
テロリズムに関しての本を2冊を買いました.

「国際テロファイル」かや書房 松本利秋/著
「世界のテロと組織犯罪」ジャパン・ミリタリー・レビュー(軍事研究)
を持っている人は買わなくても良いかなと思うレベルの本でした,
持っていない人は購入しても損は無いと思います. (2625円税込み)

「テロリズム」岩波書店 チャールズ・タウンゼン著 宮坂直史訳/解説
1冊でわかるシリーズのテロリズムの本です,テロリズムの事を知りたい人には良い,
大学生以上の人(大人)なら読むのなら問題は無いと思います,
レポートを出す場合は参考になります.

翻訳モノですから岩波書店を毛嫌いする人もテロリズムに関心があるなら,
購入しても良いと思います. (1470円税込み)

軍事板,2003/10/03
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

933 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/06 00:21:00 ID:???
以下,御大スレに返答として書いたんだが,どう考えてもこちらに書いておくべき内容だと思う.
ここだけなんで,マルチポスト失礼.

日英兵器産業とジーメンス事件 
──武器移転の国際経済史 [2003年7月/A5H/324頁/\3,000+150] 著=奈倉文二 横井勝彦 小野塚知二 発=日本経済評論社

日本海軍に艦艇,兵器とその製造技術を供給したイギリスの民間兵器企業の生産と取引の実体や,国際的贈収賄事件となったジーメンス事件の謎に迫る.

図書館で借りたんだけど,買う事にした.軍事と縁が無いアマチュアの経済学者がきちんと調べて書いてあるから,日本兵器産業史が物凄く判り易くまとめてある.
ド級戦艦の構想を近藤基樹大監が独自に持ってたとか,イギリス軍需産業の実情とか,眼からウロコが落ちまくる.
金剛建造で最新鋭の電気技術を手に入れたのに「買っただけ」だったからそこから先に技術が進まなかったって指摘にはたまげた.その通りなんだが・・・
堅い学術書だけど,艦船ヲタなら絶対持って無いとまずい本だと思う.

937 : 932 :投稿日:2003/10/07 02:18:00 ID:???
>>934
後書きの最後の2ページで
>ところで,話は全く異なるが,私は子供の頃から漫画映画,すなわち
>アニメが大好きだった.
という文から始まり,高校時代に手作りのアニメ「奇襲真珠湾」の作製に
成績を放り出して没頭したことや,学校を中退して東映動画に入社しようとしたら
「中退してこんな所に来ないで,ちゃんとした会社に就職しなさい」と返事が
来たというエピソード.
「空戦を軸にしたアニメを作りたかった,全然似てないT−6なんかウンザリ
戦争を扱ったとたんに噛みついてくる連中を黙らせるぐらい心に訴える
ストーリーを作ればいい.」(要約)
>(宮崎駿氏の作品の飛行シーンを見ていると)昔の夢がよみがえってくる
>やがて終戦から50年,忘れかけられる戦いの苛烈さを思い起こす手がかりに
>どこかで航空戦のアニメを作ってくれないだろうか.
といった思いが語られている.
如何にも渡辺氏らしい方向性ではあるが,あと10年遅く生まれていたとしたら
ヤマトやガソダムに転んだんじゃ無かろうかと,チョト(((( ;°Д°)))ガクガクブルブル

軍事板,2003/10/06
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

946 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/10 02:01:00 ID:???
戦時中の戦果発表の表が載ってる本ってありますか?

349 名前:名無し三等兵 投稿日:03/10/08 18:40 ID:f70E2qbi
二回にわたる改装の結果生まれかわった「比叡」が眞の高速戦艦だ.
戦時中大本営がガダルカナルをめぐる海戦の戦果報道で最後に「我が方の損害,戦艦一隻喪失艦齢外」などと言ってた記憶がある.
余分な事言はなければ良いのにすぐ「比叡」がやられたと誰もが思った.

巡洋戦艦スレでこういった文が載ってたのですが・・・・


947 : ゆうか ◆9a1boPv5wk [] :投稿日:2003/10/10 04:18:00 ID:Su9YyoA6 [1/1回]
>>946
自由国民社「大本営発表の真相史」などいかが?
800回以上の大本営発表の全てが掲載されてます.
もっと下の部隊レベルの発表とか知りたかったら,後は戦史業書しかないかもしれませんね.

ちなみに3次ソロモンの発表ですが,

戦果
撃沈 戦艦2隻,巡洋艦11隻,駆逐艦3〜4隻,輸送船1隻
大破 巡洋艦3隻,駆逐艦3〜4隻,輸送船3隻
中破 戦艦1隻,駆逐艦3隻
飛行機撃墜63機,同撃破10数機

損害
戦艦1隻沈没,同1隻大破,巡洋艦1隻沈没,駆逐艦3隻沈没,輸送船7隻大破,
飛行機32機自爆,同9機未帰還

発表はこうですが,報道部が入手した最終的な戦果は
撃沈 巡洋艦8隻,駆逐艦4〜5隻,輸送船1隻
撃破 戦艦2隻,巡洋艦3隻,駆逐艦3〜4隻,輸送船1隻
飛行機撃墜破約70機

真相は
撃沈 巡洋艦2隻,駆逐艦7隻
大破 巡洋艦2隻,駆逐艦1隻
中破 戦艦1隻,駆逐艦1隻

となります.夜戦かつ乱戦だけに戦果の確認は難しかったようで,このくらいの誤差(随分大きいけど)は止むを得ないみたいです.

軍事板,2003/10/10
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 【回答】

954 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/11 00:01:00 ID:???
いまなら牟田口先生をセットでプレゼント.創刊号は560円.
 
 デ ア ゴ ス テ ィ ー ニ か ら .   λ.................


955 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/10/11 07:36:00 ID:QnoP/xfk [1/1回]
デアゴスティーニから週刊軍人とか週刊独裁者とかでないかな.


956 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/11 19:22:00 ID:???
むかしあった「マーダーケースブック」に比べれば,遥かに穏当だな.
それはさておき,
オスプレイのMen at armsの薄い感じでやれば,そこそこいけるんじゃないか>週間軍人


957 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/11 21:48:00 ID:???
>>955
『週刊軍人』
フィギア付きで,創刊号はグデーリアン.


958 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/11 23:06:00 ID:???
まあ,トレカがいいところだろう<軍人,独裁者
独裁者トレカはあることだし.これに良い解説書がつけばいいんだけど.
ttp://www.vulture-bookz.de/dictator/


959 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/10/12 06:32:00 ID:lMN4cMWm [1/1回]
Pack 6 - Rumble Pack II に 東条がいるな.


960 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/12 08:48:00 ID:???
週間WarMan・・・
(ここでパットン将軍の映像)
往年活躍した軍人!
(ここに乃木大将の映像)
戦場を掛ける軍人!(マッカーサーの映像)敵弾に倒れる軍人!(バロン西の映像,小笠原兵団演習の映像)
その全てを網羅した週間WarManここに創刊!
(本がズラーと並んでる映像)
精巧に再現されたフィギア・・・
(ナポレオンのフィギアの拡大の後,フィギア大量の映像)
創刊号は,ナポレオン
(本の中身を少しだけ)

特別価格580円
(本とフィギアの映像)
ディ ア ゴス ティ ーニから
(おなじみの白い背景の映像)


961 : ('ー`)y-~~ ◆uZEEK0eJu. :投稿日:2003/10/12 09:07:00 ID:???
週間『戦場』

各戦場がジオラマで再現されてる.初刊はクルスク大戦車戦 
ヽ(´3`)ノ 1000円だったら買うな間違いなくw


962 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/12 20:54:00 ID:???
>>961
週刊 世界の戦場

創刊号はスターリングラードの精巧なジオラマがセット.
これでパブロフの家やデパートの位置関係が立体であなたのものに!


963 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/10/13 01:08:00 ID:Azn+JnlB [1/1回]
週刊 世界の売国奴

これがCMで流れればかなりの印象度ゆえに 売れるんじゃないかな.
あとは編集の腕次第かな.



964 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/10/13 01:20:00 ID:MEiH5Cph [1/1回]
週刊 世界の勲章

創刊号はなんと「黄金ダイヤモンド剣付き柏葉騎士十字章」
これであなたもソ連人民の敵に成れます!



965 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/13 01:21:00 ID:???
>>963
創刊号「小林よしのり」


966 : トルエン大尉 :投稿日:2003/10/13 01:32:00 ID:???
週間 世界のテロリスト

偉大なテロリストをピックアップ.豪華フギュア付き
創刊第一号は日本人.世界に羽ばたいた日本赤軍のテロリストがあなたの手に.
創刊号は「RPGを担いだ重信房子」


967 : 名無し三等兵 :投稿日:2003/10/13 04:58:00 ID:???
「世界の消防車」がアリなんだから,
>>960-966は全部アリじゃねぇかという気が.

>>966
担いでるのAKだったような.
>>965
ワロタ

971 : 名無し三等兵[] :投稿日:2003/10/13 21:57:00 ID:xBdO3JrL [1/1回]
週間私の軍隊
全世界の軍隊を網羅した決定版!
創刊号はモンゴル海軍!
ディアゴスティーニから

軍事板,2003/10/11
青文字:加筆改修部分


** 【書評】

973 : ベタ藤原 ◆RoMNjfnp0E :投稿日:2003/10/21 21:41:00 ID:???
『M26/M46パーシング戦車 1943-1953』大日本絵画
 第二次世界大戦と朝鮮戦争の狭間に埋もれてしまった観のあるパーシング戦車の
開発の歴史と戦歴,ちゅ〜よりか,アメリカ軍が,なぜパンチ不足だの,装甲が
薄いだのなんだのと言われるM4を延々と使い続けたのか? その理由を知るのに,
最適な一冊かと思います.

 あと『八九式中戦車をアメリカで作ってみました』的なM6. 電動戦車T23の
写真もなってナカナカお得です(w
 でも,T-14は格好いいですよ.


陸軍省兵器局の戦車開発に於ける保守性,とか
頑迷さを知る得体の知れない

軍事板,2003/10/21
青文字:加筆改修部分


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