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◆N
<欧州FAQ・目次
The Daily Herald(オランダ)
The Norway Post(英語)
「VOR」◆(2012/03/12)ノルウェー ロシアとの極北の調査に1400万ユーロ拠出
「VOR」◆(2012/08/02)国際海軍軍事演習 ノルウェー及びバレンツ海で
「六課」◆(2012/03/01)ロシア・ノルウェー海軍合同演習は5月に実施される
「ワレYouTube発見セリ」:オランダ海軍,軽空母カレル・ドールマン
【質問】
オランダの繁栄って,スペインからの独立からフランスとの戦争まで?
スペイン・ポルトガルにいた技術者がオランダに流れ,さらに英国に流出,でOK?
【回答】
そうですね.
1672年のヤン・デ・ウィット体制の崩壊(対仏外交の失敗→オランダ戦争の勃発)が,一つのメルクマールになると思われます.
名誉革命以降はイギリスのイコール・パートナー,後にはジュニア・パートナーとして徐々に国際的地位を低下させていく.
戦後処理がユトレヒトで行われたことからわかるように,スペイン継承戦争までは曲がりなりにも列強の一角ですが,
オーストリア継承戦争ではイギリスのお荷物となり(フランス軍に侵入された),
七年戦争では戦力として当てにされず(中立),
米独立戦争ではイギリスにボコボコにされ(第四次英蘭戦争),
1787年にはプロイセン軍に一時的に占領され,
フランス革命戦争ではフランスに占領・併合され,
共和国崩壊,
ついでイギリスにボコられる
という経過を辿ります.
経済的にも徐々に低下し,金融大国としての面目を保ったものの,1780年代には英国に一人当たり所得で追い抜かれたのでは,と推定されています.
ちなみに1776年のアダム・スミス「国富論」では,
「最近オランダ衰退論が色々言われてるけど,実はまだまだオランダ経済はすごいんだよ」
という議論がなされているので,経済的にはやはりこの頃が一つの分水嶺になるのではないかと.
世界史板
青文字:加筆改修部分
ちなみに,オランダの地名では,比較的良く聞くこれですが,正しくは「スヘフェニンゲン」と発音します
【質問 kérdés】
近現代のオランダ海軍の主力艦は?
【回答 válasz】
先日,チリの戦艦の話を書いたのですが,第1次世界大戦前のオランダも,世界帝国の残滓が各地にあり,蘭印とか南米,カリブ海に植民地を有していました.
なので,近代になってもバランスの良い海軍を構築しています.
主力艦としては海防戦艦を保有していましたが,この砲はドイツに発注したもの.
弩級艦の世の中になってからは海防戦艦が見劣りしてきたため,戦艦を建造しようとしますが,これも砲はドイツに発注します.
ところが第1次世界大戦により砲の入手が困難となって,戦艦建造計画は頓挫しました.
戦後,蘭印に対する日本の脅威が増してきたため,1930年代に再び巡洋戦艦を建造する計画を立てます.
28cm砲を装備した,Alaska級とほぼ同じ様な戦艦になる予定でしたが,28cmと言う口径でも分かるように,これまた砲はドイツ頼り.
程なく第2次世界大戦が勃発して,これまた戦艦保有計画は頓挫しました.
国土を占領された後,復興したオランダ海軍では,主力艦として英国から貨物船改造の護衛空母Nairanaが貸与され,Karel Doormanと改称して蘭印独立戦争に投入されていましたが,そもそもが改造空母ですからポテンシャルが低い.
そこで,新たに空母を購入することになりました.
その後蘭印には独立されてしまい,強力な艦隊を構築する必要は減少しましたが,ソ連の脅威は引き続き残ったため,NATOに加盟した西側諸国として何をするかを模索します.
結果として,東大西洋のプレゼンスを守るため,ソ連の潜水艦に対抗する為の装備を主にした対潜艦隊を構築する事になりました.
戦艦に変わってその主力となったのが,経済的に苦しくなった英国が売却を考えていたColossus級軽空母Venerableです.
この軽空母は戦時建造計画で英国が建造したもので,正規空母に近い能力を持ちながら,極力商船構造を取入れて量産を可能にしたクラスになります.
しかし戦争終結により行き場を失い,戦後,各国に売却されていきました.
オランダが購入したのは,1942年12月3日に進水し,1943年12月30日に建造所から引き渡され,完成が1945年1月17日と言う比較的新しい艦でした.
1948年,護衛空母に代えて英国から引き渡された艦は,再びKarel Dolmanと命名されて艦籍に編入されました.
引き渡された当時は,英国海軍の主力機であったSea Fury F.B.11とFirefly Mk.4/5で,前者が戦闘爆撃任務を,後者が対潜水艦任務を担っていました.
因みに,Sea Furyは23機がライセンス生産されています.
1950年代初頭になると,飛行機の発達による能力向上のため,改装が考えられ,Wilton-Fijenoordで,英国主導の改修が始まりました.
1955年から58年にかけて,アングルドフライトデッキ,飛行甲板の延長,着艦用のミラーの取り付けと油圧カタパルトに代えて,蒸気式カタパルトの取付,着艦装置の更新などが行われました.
一方で,電子機器類はPhilips製が用いられ,戦後に建造された巡洋艦や駆逐艦と同様の三脚マストが立てられ,そこにオリジナルに代えてLW-02捜索レーダーやLW01対空レーダーを取り付け,艦橋にはVI-01射撃管制レーダー,DA-01対空/対水上レーダーが新たに取り付けられました.
更にZW-01航海用レーダーなどが艦橋に取り付けられています.
勿論,従来のポンポン砲や40mm砲は撤去され,新たに新型の40mm対空機関砲が12機装備されました.
こうして,艦容を一新したKarel Dolmanには,新たにジェット戦闘機として1個飛行隊分のSea Hawk F.G.A.6と1個飛行隊分のTBM-3が搭載されました.
これらは1960年代初頭に8機のS2F-1と6機のHSS-1Nに更新され,対潜のハンターキラーグループの中心を担うことになりました.
また,1965年から66年に掛けて,機関の老朽化に伴い,再度入渠して英国Majestic級の空母で未成となって放置されていたLeviathanのボイラーと取り替えを行う事になりました.
略同型艦なので,流用は可能だったようです.
新たに活動を開始したKarel Dolmanでしたが,その活躍は意外にもあっさりした形で終焉を迎えます.
1968年4月29日,機関室で火災を起こして機関部に大ダメージを負い,オランダ海軍は遂に修理を断念.
新たに名乗りを挙げたアルゼンチンに,この艦を売却します.
アルゼンチンは,これまた蒸気タービンをLeviathanのそれと交換して復活させ,1968年10月8日に未改装で能力的に限界に達していたColossus級空母Independenciaの後継艦として就役させました.
この艦が,後に英国とのフォークランド戦争で一躍有名になったVeinticinco de Mayoとなったのです.
眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2020-07-11
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級巡洋艦について教えられたし.
【回答 válasz】
第1次世界大戦中に起工して,やっと戦後に竣工したのが,JavaとSumatraと言う2隻の巡洋艦.
虎の子の2隻でしたが,1930年代に入るともう旧式化が目立ってきました.
幾ら1920年代の竣工と言えど,元々が1916年と1917年に建造された艦ですから,時代に合っていません.
巡洋艦としては,1930年代にDe Ruyterが竣工したものの大恐慌の影響で隻数を増やせず,嚮導艦に毛の生えた軽巡洋艦としてTromp級を2隻建造しましたが,これは蘭印の海域で使えるような艦としては小さすぎました.
そこで1938年,巡洋戦艦の補助を務めるために建造が開始されたのが,Provincien級巡洋艦です.
船体は当初De Ruyterのそれをベースにしており,15cm砲は,De Ruyterで実現できなかった連装砲4基8門を搭載する予定でした.
しかし,最上級などの日本の巡洋艦に影響されてか,計画は変更されて排水量は8,350tとDe Ruyterの1.5倍増となり,一回り大きな艦になりました.
また,兵装も15cm砲が8門から前後に3連装砲塔1基と背負い式に連装砲1基の合計10門と,変則的ながらかなり強力なものになっています.
De Zeven Provincienと,Eendrachtと名付けられた2隻の巡洋艦は,前者が1939年9月5日,後者は1939年5月15日に起工されました.
両艦とも,第2次世界大戦が勃発直前か間無しの起工です.
翌年,オランダはドイツ軍の侵攻を受け,降伏しますが,両艦ともまだ船台上で建造中でした.
そして両艦ともドイツ軍の手に落ちてしまいます.
海軍力の乏しいドイツ海軍は,この両艦の建造を再開するべく,努力を重ねます.
先行して建造が開始されていたEendrachtは,Kijkduinと改名してアトランティック・バウを装備するなどよりドイツ色が強くなりました.
しかし,オランダ国民の抵抗にも遭って作業は遅々として進まず,そうこうしているうちにドイツ海軍は水上艦の建造を中止し,潜水艦や小型艦艇の整備へとシフトします.
そうなると船渠を専有している大型艦は邪魔になります.
両艦とも,最低限の装備を施して船渠を空けるために工事を行い,De Zeven Provincienは1944年12月24日に進水させ,ロッテルダム港の防波堤に使われました.
一方で,Kijkduinはまだ造船台の上に置かれたままで使われずに終わりました.
装備される予定だった備砲などの武装は,ドイツ軍が全部徴発してしまい,戦後は2隻とも荒れ放題だったようです.
この2隻に日の目が当たるのは,1947年の事.
これまた,JavaとSumatraの二の舞を演じてしまいました.
眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2020-07-27 23:46
第2次世界大戦が終わって復興フェーズに入った為,暫く軍備の増強は蔑ろにされていたオランダ海軍ですが,流石に冷戦に入ってくるとそうも言っておられず,軽空母と雖も,航空母艦を購入したため,その護衛戦力が必要になります.
そこで白羽の矢が立てられたのが,ロッテルダム港で暇を託っていた2隻の巡洋艦です.
1947年に英国の援助の元,再び建造計画が練り直され,船渠に戻されました.
先ず,予定していた武装は悉くドイツ軍に接収されてしまっていたので,3連装砲塔2基と連装砲塔2基の変則的な配置は中止し,オーソドックスな152mm連装砲塔4基を前後背負い式に配置することになります.
この152mm砲は,Boforsのライセンスを購入してWilton-Fijenoordが製造したもので,全自動で1分間に15発発射できる速射能力を持ち,最大仰角は高角砲よりは低いものの60度に達しています.
当然,これらは射撃管制レーダーによって制御されています.
またソ連海軍の主要水上艦艇である魚雷艇などの小艦艇迎撃用には,回転式弾倉による装填が行える57mm連装機関砲の砲塔が前後左右に合計4基設置されて,死角の無いようにしています.
これに加えて,単装のBofors 40mm対空機関砲が8門各所に設置され,航空兵力からの攻撃に備えていました.
元々は40mm連装砲7基と12.7mm連装機関銃が4基だったので,数は減っていますが,砲の威力的には勝っています.
一方で,既に魚雷の威力は薄れたため,53.3cm3連装魚雷発射管は装備されませんでした.
なお,後の設置ですが,フレアー用の103mm発射機が追加されています.
第2次世界大戦の戦訓から,機関部も変更されました.
建造当初は,6基のYarrow式ボイラーで3軸のParsonsギアードタービンを回す予定でしたが,これだと被弾した際に被害が極限出来なくなり,同じ様な配置を採ったDe
Ruyterは魚雷で撃沈されたことから,ボイラー4基で2軸のDe Schelde-Parsonsギアードタービンを回すことにし,ボイラー室に2基のボイラーを設置してエンジンルームに設置した1軸のタービンを回す配置にしています.
所謂,「罐-機」「罐-機」の配置にすることで片方が被弾してももう片方が動くようにした訳です.
この機関配置の結果,上構部は一新され,元々の計画ではDe Ruyter同様に1本煙突になる予定が,2本煙突となります.
第1煙突は艦橋後部に設けられ,排煙口は後部を向くように取り付けられました.
そして,煙突上にトラス構造のマストを設置し,対水上用レーダー,射撃管制レーダー,航海用レーダーを集中して装備しています.
また,第2煙突は後構に設置され,排煙口は直上では無く少し曲げて設置され,煙突上にはトラス構造の頑丈な後部マストが設置されて対空レーダーが配置されています.
しかしながら,上部構造物は極めて巨大となり,その重量軽減が課題になって,アルミニウム合金が幅広く用いられました.
それでも結果的に重量は増加し,当初計画では8,350tだったのが竣工時には9,529tに増えています.
この他,地味な部分で変更されたのが電力供給システムで,元々直流でしたが交流に変更されています.
ダメージコントロールの考えも取入れられ,被弾時などでも被害極限が図られるようになり,舷窓は撤去されて空気の通りを能くするために空調設備と冷房装置が設置されました.
当然,こうした電気機器類を動かすために,発電機の容量もアップしています.
こうして,戦後型巡洋艦として生まれ変わった2隻は,元De Zeven Provincienが先の大戦で戦没したDe Ruyterの艦名を襲名して1953年11月18日に竣工,船渠で放置されていたEendrachtは1番艦の艦名を襲名し,改めてDe
Zeven Provincienとして1950年8月22日に進水して,1953年12月17日に竣工しました.
実に起工して14年後の竣工です.
竣工後,これらの2隻は北極海域や赤道海域で試験を行っています.
とは言え,砲を装備していた巡洋艦は段々と時代遅れになっていきました.
眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2020-07-28
【質問 kérdés】
デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級巡洋艦の艦歴は?
【回答 válasz】
1953年に完成した両艦ですが,主砲が威力を発揮する時代は瞬く間に去り,通常型の巡洋艦は新しい時代に対応するための模索が始まります.
米国の巡洋艦は対空ミサイルを装備して空母の護衛艦としての性格を更に増していきますし,中には主砲を完全に取り払って対空ミサイルのみを装備する艦も現れました.
欧州でも同様の動きがあり,同じ様に戦後型巡洋艦を建造した英国は,TigerとBrakeと言う2隻の巡洋艦の後部砲塔を取り払って格納庫を取り付け,ヘリコプターを搭載するヘリ搭載巡洋艦として大改造を行いました.
フランスもColbertと言う防空巡洋艦の後部砲塔を取り去って対空ミサイルを取り付けました.
こうした動きを見て,オランダ海軍も2隻の巡洋艦の改造を目論みます.
北東大西洋の海峡域の防空を担うために,後部砲塔の代わりに米国から導入したTerrier対空ミサイルを装備する予定だったのですが,その装備にはかなりの予算が必要であり,特に起工からかなりの年月を経ているDe
Ruyterにその改造を施す為の説得材料を,海軍は持ち合わせていませんでした.
その結果,残ったDe Zeven Provincienにこの改造が施されることになり,主甲板から船尾甲板に掛けてミサイル弾庫を設置し,後部の152mm連装砲塔2基と57mm連装砲を撤去し,前部の40mm単装砲も取り払いました.
砲塔を撤去した跡にはTerrierのMk.10連装発射機が1基設置され,ミサイル弾庫には40発のTerrier対空ミサイルが収納されました.
前部の152mm連装砲塔2基と,前部,側面の57mm連装砲塔3基,それに40mm単装砲は4門残されました.
第2煙突の後備に設置された新しいメインマストにはSPS-39三次元捜索レーダーが設置され,LW-01対空捜査レーダーは前部のマストに移設されました.
ミサイル誘導レーダーは後部にSPG-55が2基設置されています.
1971年から1972年にかけて,旧式化したVI-01高空捜索レーダーが撤去され,DA-01が移動,これはトップウェイトを減らすための策でもありました.
また,SPS-39は旧式化したためAN/SPA-72の平面アンテナに変更され,Corvusチャフディスペンサーが艦橋に追加されています.
こうして,永らくの間オランダ海軍の柱として第一線に君臨してきたDe Ruyter級の巡洋艦でしたが,このクラスの対空ミサイル艦はその半分のトン数であるTromp級が就役した事で役目を終えます.
それより先に,砲装備でしか無いDe Ruyterは使い道が無くなり,1973年には退役しました.
De Zeven Provincienは,それより少し長く生き延びますが,1976年には除籍となりました.
なお,除籍と同時にTerrier対空ミサイル発射機とその誘導装置類は撤去され,米国に返還されました.
これで長い巡洋艦の話は終わるのか,と思いきや,更にこの老朽艦を拾う神があったのです.
眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2020-07-31
青文字:加筆改修部分
◆◆ Norway ノルウェー
【質問】
スヴァールバル諸島領有権はどのようにして決着したのか?
【回答】
スカンジナビア半島の北へ約800km北方のバレンツ海に,ノルウェー領となっている,スヴァールバル諸島と言う島々があります.
この諸島はスピッツベルゲン島を中心に4つの島々で構成されています.
この辺りは北緯80度,南緯80度と言えば,南極大陸の雪原になりますから,北緯80度のこの辺りも完全に極地であり,4~8月の夏場は白夜,11~1月の冬場にはずっと太陽が昇らなかったりします.
それでも,この島には一般人が定住しており,一般人が住む島とすれば,これが北限と言われています.
勿論,此処に来るには船か飛行機しか無く,定期便が就航する世界最北の空港は,スピッツベルゲン島の中心都市ロングイヤーにあります.
因みに,以前,此処にはもう一つ世界最北のものがありました.
ニーオーレスンと言う街に炭礦があって,この炭礦に石炭運搬用の鉄道が敷設されていましたが,残念ながら炭礦は閉山し,鉄道も廃止されてしまっています.
〔略〕
ところで,このスヴァールバル諸島,今はノルウェーの領土ですが,元々は古代からノルマン人の間に知られてきたもので,1597年にオランダ人バレンツが再発見,とは言え,何も周辺に無い為,現在ホットスポットと化している南沙群島の様に,沿岸各国から半ば放置されていました.
しかし帝国主義の時代になって,この島のある場所から石炭が採掘され,ある場所では毛皮を獲る為の狩猟が行われ,ある場所では漁業資源に目を付けた水産業が進出するなどして,ノルウェーの他,スウェーデン,英国,ドイツ,ロシア,そして後にはソ連もこの諸島獲得合戦に参加しました.
此の帰属問題は結構後まで縺れ込み,決着したのは1920年,利害関係国と国際連盟の調停などでスヴァールバル条約が締結され,一応,ノルウェーの領土として認定されました.
此の条約は40カ国が締結しているのですが,何故か日本の名前もあったりします.
40カ国は,スヴァールバル諸島においてノルウェーの主権を認めつつも,その地では経済活動が平等に認められると言う権利を有しています.
まぁ,日本がこんな所に進出しても余り旨味がある訳ではなく,結局,この地で産業活動を行っているのは,その地の主権者であるノルウェーと,この地で炭鉱を経営しているソ連,現在はそれを引き継いだロシアが主体だったりします.
冷戦時代でも,東西両陣営のこの2カ国は,紛争を起こす訳でもなく,呉越同舟状態で,スヴァールバル諸島での経済活動を続けていました.
なので,ソ連からもノルウェーと同様,定期便が飛んでいました.
アエロフロートの定期便は,ノルウェーのそれとは違って,1ヶ月に1往復,モスクワ~ムルマンスク~ロングイヤーとを結んでいる超ローカル路線ですが,現在もアエロフロートの路線を引き継いだヴヌコヴォ航空がチャーター便扱いで,彼の地とロシア本国とを結んでいるそうです.
因みにスヴァールバル諸島は,EUのシェンゲン協定の適用範囲外だそうです.
なので,スヴァールバル諸島に行って帰ってくる外国人旅行者は,到着時にパスポートを提示せねばならぬとか.
多分,実質上,EU非加盟国ロシアとの共同管理になっているからだと思いますが,国内でもパスポートを提示しなければならない,と言うのは,何だかソ連みたいですね.
眠い人 ◆gQikaJHtf2,2008/10/06 22:39
【質問】
ノーベルって誰?
【回答】
アルフレート・ベルンハルト・ノーベル Alfred
Bernhard Nobel (1833~1896)は,ストックホルム生まれの化学者・ノーベル賞の設立者.
クリミア戦争後の混乱期にペテルブルグの工場閉鎖を余儀なくされたノーベル一家は,スウェーデンに戻ってニトログリセリンを発明.
その後も安全な火薬をという彼の研究は続き,1867年,ニトログリセリンを珪藻土(ディアトマイト)に浸ける方法を考案し,ダイナマイトと名づけられ,その後,世界各地に約15の爆薬工場を経営し,またロシアにおいてはバクー油田を開発して,巨万の富を築いた.
【質問】
パレスチナ暫定自治協定の締結に何故ノルウェーが仲介したんですか?
【回答】
パレスチナだけではありません.
スリランカやフイリピンでもノルウェーは同様のことをしています.
近くに利権もなく,中立的な立場の国が仲介したほうが,双方不満が出にくいのです.
ノルウェーは,そういう紛争の仲介は結構やっている実績があるから,信用があったり外交的なノウハウがあるのでしょう.
これをノルウェーの仲介外交と呼ぶ人もいます.
軍事やODAも外交ですが,ノルウェーは国際貢献の手段として,いわば国際的仲介業で国おこしを図っているのです.
ノルウェーは中立的であると国際社会から信頼されているということです.
そしてノルウェーでも仲介できないようなら,国際連合が一致しての,より強硬な手段に訴える大義名分が立つという意味合いもあります.
世界史板
青文字:補修部分
【質問】
ショル級ミサイル艇って何?
【回答】
ショル Skjold ※級は,1999年に1番艇が就役した,ノルウェー海軍のミサイル艇※※.
ただし「ショル」就役後数年間は,性能試験が行われており,2番艇は2008年就役.
合計6隻の建造が予定されている.
SES型船体
http://www1.cts.ne.jp/~fleet7/Museum/Muse200.html
の採用により,高速性能とステルス性の向上を実現させており,荒天時でも40ノット以上,晴天時には最大60ノットも可能ではないかと言われている.
もちろん電波吸収材も使用している他,艇体も電波の乱反射を防ぐような形状に設計されている.
※ 発音は,google翻訳付属の音声に拠る.
※※ 分類は,ノルウェー語版wikipediaに拠る.英wikipediaでは「哨戒艇」.
【参考ページ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/シェル級ミサイル艇
http://en.wikipedia.org/wiki/Skjold_class_patrol_boat
http://no.wikipedia.org/wiki/Skjold-klassen
http://www.naval-technology.com/projects/skjold/
写真
faq120401sl.jpg
faq120401sl2.jpg
(こちらおよび,こちらより引用)
イラスト
(こちらより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2012/03/30 20:50
を加筆改修
◆◆ノルウェーとクラスター爆弾
【珍説】
ところで,クラスター爆弾禁止条約を推進したノルウェーは,海岸線が上陸作戦に適さないフィヨルド地形だから,クラスター爆弾への依存度が低く,その廃絶を主張しやすいのだという意見を展開する人たちがいます.
これは,第2次世界大戦でドイツ軍が上陸作戦(作戦名 ウェーゼル渡河演習)でノルウェーに侵攻したことを忘れています.
こうした下手な理屈は議論を停滞させるものです.
【事実】
以前クラスター爆弾規制に関する話の中で,ノルウェーは日本と同様に海岸線が長いにも拘らず,オスロ・プロセスを呼び掛けたのは何故なのかという点について話しました.
(日本はクラスター爆弾保有の理由に「長い海岸線の防御」を理由に掲げていました)
どのみちMLRSクラスター弾頭型は廃棄される方向にあった (2008年6月4日)
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ノルウェーは,自国の海岸線が長いもののフィヨルドという断崖絶壁の地形状,上陸可能地点が極めて限定されており,また数少ない平坦な上陸可能地点は必然的に人口密集域であり,侵攻側も迎撃側も多大な困難を伴う戦闘を強いられます.上陸側は奇襲上陸が望めず敵前強襲上陸を強いられ,迎撃側は戦力の集中は容易でも戦場が市街地に近すぎ,クラスター爆弾のような面制圧兵器は使い難いのです.
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ところがこの部分が,田中昭成氏の手に掛かると以下のように曲解されてしまいました.
〔上記珍説部分へ移動させました.編者〕
私は「ノルウェーへの上陸は困難だからクラスター爆弾の依存度は低い」などと書いた覚えはありませんが.
また「ヴェーゼル演習」については当然知っていますし,むしろそれを十分に念頭に置いて書いていたつもりです.
6月4日に書いた記事では,
「フィヨルド地形は上陸可能地点が極めて限定される」
「希少な平坦な上陸可能地点は必然的に人口密集域」
「戦場が市街地に近すぎ,クラスター爆弾は使い難い」
以上のように解説しました.
ノルウェーの地図を見れば分かりますが,主要都市は沿岸部にあります.
海岸線はフィヨルドにより切り立った地形の上,ノルウェーの国土は内陸に入ると直ぐに山岳地帯になるので,陸地伝いによる侵攻は時間が掛かり過ぎます.
実際に過去のドイツ軍も「ヴェーゼル演習」ではオスロ,ベルゲン,トロンヘイム,ナルヴィクなどの沿岸都市を占領する際に,個別の上陸部隊をそれぞれ差し向け,同時に侵攻しています.
上陸作戦は上陸直後の無防備な状態で密集している時が一番危険です.
その為,なるべく敵の少ない箇所を選んで奇襲上陸し,体勢を整えてから侵攻する必要があるのですが,ノルウェーのような条件で上陸となると,上陸可能地点は極めて限られているので,強襲上陸に成らざるを得ません.
しかも上陸できそうな平坦な地形は,つまり希少な居住に適する地形は必然的に人口密集域であり,港に直接乗り付けて上陸作戦を行うような事が「ヴェーゼル演習」では実行されています.
それは市街地付近ないし市街地そのもので上陸戦闘を行う事を意味します.
この状況下で例えクラスター爆弾が有っても使えるのか,と説うています.
上陸側とて好き好んで強襲上陸を仕掛けたいわけではありません.
しかし地形上,そうなってしまうのです.
迎撃側も好き好んで市街戦をやりたいわけではありません.
しかし洋上撃破に失敗したら,自動的に市街地付近に上陸されてしまうのです.
ノルウェーは地形の問題で国防上,「誰も居ない開けた野外で敵主力と交戦し,撃退する」というシナリオが築けません.
もし迎撃に面制圧兵器を使った場合,自分達の街を巻き込む事になります.
だから,ノルウェーはクラスター爆弾をあまり必要としていなかったのです.
もし有っても,使える機会が極めて少ないのです.
日本と同じ「長い海岸線」であっても,ノルウェーは全く状況が異なります.
田中昭成氏は,私が6月4日に書いた記事を全く読み取れていなかったように見受けられます.
2008年06月09日付「週刊オブイェクト」
青文字:加筆改修部分
【珍説】
「スパイク通信員の軍事評論」:JSF氏からの反論について
【事実】
「スパイク通信員の軍事評論」:JSF氏からの反論について
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私はJSF氏の意見だけに対して反論を書いたのではありません.
それは私が書いた文章をよく読んで頂ければ分かるはずです.
~中略~
確かに,「週刊オブィエクト」には6月4日の記事として,ノルウェーとフィヨルド地形に関する記述があります.
私もこの記事を読みました.
しかし,私が書いたのはこの記事に対してだけではありません.
「クラスター爆弾」というキーワードで検索してみれば,この種の意見はいくつも見つかります.
~以下略~
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私はてっきり,
「貴方のサイトの事を言っているのではない.
貴方の6/4の記事は読んでいない」
と言ってくるものだと思っていましたが,スパイク氏は
「貴方の記事だけに反論しているのではない」という返答で,それはつまり私の記事も含まれているという事になります.
それならば問題はありません,後は読者がお互いの記事内容を読んで,妥当かどうか見比べてみればいいのです.
「地形状,ノルウェーはクラスター爆弾への依存度が低い」という事が確かであるならば,スパイク氏の6/9の記事の最後の主張部分は間違っていた,という事になります.
しかしスパイク氏は肝心のその部分の検証は一切行おうとせずに,
「他にもノルウェーの地形に言及した人はこんなに居る」
と検索で見つけてきた例を並べ立てるだけで,私の記事の中味には一切,手を触れようとしていません.
それは,問題の核心部分から逃げているように見受けられます.
JSF氏からの反論について
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確かに,「週刊オブィエクト」には6月4日の記事として,ノルウェーとフィヨルド地形に関する記述があります.
私もこの記事を読みました.
しかし,私が書いたのはこの記事に対してだけではありません.
「クラスター爆弾」というキーワードで検索してみれば,この種の意見はいくつも見つかります.
先に引用した西村真悟衆議院議員のサイトには
「クラスター爆弾が無くなっても当面,国防上の脅威を感じない北欧やイギリス,フランスそしてイタリアなどの諸国とは我が国の位置が違う.」
という記述があります.
この発言はフィヨルド地形を直接指しているわけではありませんが,こうした見方が存在するという事実があり,私が引用したウィキペディアの記事にも日本の海岸線の特性に関する記述があります.
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これは北欧を含む欧州全体の事を指しているわけですから,フィヨルド地形とは全然無関係な話でしょう.
「冷戦終結でソ連の脅威が無くなった欧州とは違い,日本は中国や北朝鮮の脅威がある位置に居る」
という意味の筈です.
つまり西村議員は戦略的な環境と言う意味で『位置』について発言したのであり,戦術的なレベルでの話となる『地形』の話はしていません.
第一,北欧とはノルウェーだけを指すわけではありませんし.
(その意味で,クラスター爆弾廃絶に反対だったフィンランドについて触れていない西村議員の主張は,若干不適切)
スパイク氏は戦略論で語られた「位置」と,戦術論で語られた「地形」をきちんと区別できていないようです.
これらは全く次元が違う話であることを理解して下さい.
JSF氏からの反論について
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私の意見が複数の人たちに対するものであることは,「人たち」という表現を用いたことからも明らかです.
疑問なのは,JSF氏が私の記事を読んだ時に,なぜそれが自分だけに向けられた意見だと断定できたのかです.
JSF氏が主張するとおり,私が書いたこととJSF氏が書いたことはかぶる部分はあっても,若干異なっています.
指摘した内容が違うのだから,自分の意見への反論だとは考えないはずです.
それを私を名指しで反論しているのには,何か理由があったのだと考えざるを得ません.
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「書いたことは被る部分はあっても若干異なっている」というなら,今回スパイク氏が例として挙げている「艦長日記へようこそ!」「白砂青松のブログ」のコメント欄での書き込みとて,スパイク氏の6/9の記事の指す主張とは若干異なっています.
西村議員の主張に至っては被る部分すら無く,まるで無関係です.
大勢の意見を一纏めに対象にした書き方が,それぞれの個人の主張と若干異なってくるのは当然のことでしょう.
スパイク氏の6/9の記事の内容は,「地形状,ノルウェーはクラスター爆弾への依存度が低い」と主張している人全てを対象にしています.
対象を特定せず,「人たち」と範囲を広げている以上,それらの「人たち」全てから反論を受ける可能性があって当然の話です.
相手を名指しさえしなければ反論を受けないだろうと思い込むのは,単なる甘えに過ぎません.
スパイク氏の為すべき事は「地形状,ノルウェーはクラスター爆弾への依存度が低い」という事が正しいかどうか,これに対する検証作業の筈でしょう.
何故,やろうとしないのですか?
〔略〕
JSF氏からの反論について
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JSF氏が反論をしたいのなら,議論を確実なものにするために,まず自分の意見に対する反論かどうかを,私に確かめてからにして欲しかったと思います.
こうしたトラブルを防ぐために,今後は引用元を明確にすることにしますが,JSF氏にも注意と配慮をお願いしたいものです.
そうしないと意味のない泥仕合になるだけです.
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確かめるまでも無くスパイク氏は
「地形状,ノルウェーはクラスター爆弾への依存度が低い」
という説を否定なさっていたので,私はスパイク氏の指摘が間違っている事を具体的に説明しました.
そしてスパイク氏は,私の意見を含めた主張に対して言及した事を認めているのですから,
「JSF個人に宛てたのではない」
という言い訳は通りません.
いっそ私が
「地形状,ノルウェーはクラスター爆弾への依存度が低い」
という主張の代表としてスパイク氏に反論した,と受け取ってもらって結構です.
「意味の無い泥仕合」をしたくないのであれば,これ自体は簡単な話で,お互いの主張の核心部分を突き合わせて検証すればよいだけの事なのです.
私は,ノルウェーのクラスター爆弾依存度が低い理由を,
「迎撃に使えば自分達の街を巻き込むから」
とし,その理由を
「敵の上陸地点が市街地と近接する」それは,「フィヨルドという地形状」に起因する
と答えています.
この事は第二次大戦中のドイツ軍によるノルウェー上陸作戦「ヴェーゼル演習」を良く知っていれば簡単に理解出来ることです.
「もしドイツ軍侵攻時,ノルウェー側にクラスター爆弾があったら?」
この条件をシミュレートすれば理解できます.
もしクラスター爆弾があっても,使う機会が非常に少なかったであろう事が理解できるはずです.
それなのにスパイク氏は
「(フィヨルドを理由にする人は)ヴェーゼル演習を忘れています」
と言いました.
しかしヴェーゼル演習がどういう作戦だったか,理解していないのはスパイク氏こそではないでしょうか.
・・・結局,スパイク氏は内容の正否については一切言及して来ず,言い訳ばかりに終始している感じです.
追伸;今後は引用元を明確にされるという事で,それはとても良い事だと思います.
<以下,コメント欄>
スパイク氏の提示した「白砂青松のブログ」の該当コメントは,11日付のもの.
スパイク氏の6/9の記事で指摘する事は,時系列的に不可能.
よってスパイク氏は嘘を吐いている事が確定.
何でこんな分かりやすい事をするかな?
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月14日 20:32:58
また,スパイク氏が例として上げている「艦長日記へようこそ!」と「白砂青松のブログ」のコメント欄での書き込みって,両方ともノルウェー防衛用の機雷について言及している.
それなのにスパイク氏の6/9の記事では,フィヨルドの話はしても機雷の話はしていない.
だから前述の二つのサイトのコメント欄を見て記事を書いた,という可能性は見いだせない.
その他の文脈から言っても,後から検索して見つけてきたとしか思えない.
さらに西村議員の発言はそもそも無関係で,例として上げるには全く不適当.
〔略〕
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月14日 20:21:14
しかしスパイクさん,必死扱いて大慌てで検索して探してきたんだろうが,初っ端で紹介している西村議員の主張は無関係だわ,他に紹介した2例は著名なブログの主張ですらなく過疎サイトの,しかもコメント欄と言う有様では,言い訳としては全然説得力が無いだろうに.
幾らなんでもショボい.
あまりにも苦しい主張だと自覚しているんだろう,だから「ここは見ていない」とは言えなかったのか.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月14日 03:37:37
「先生.そこ間違ってます」
「お,お前だけに教えてるんじゃない!」
アレ? 変じゃね?
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月15日 17:18:48
2008年06月14日付「週刊オブイェクト」
青文字:加筆改修部分
【珍説】
「スパイク通信員の軍事評論」:JSF氏からの反論について
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ところで,JSF氏もまた私の意見を曲解しています.
私は「ノルウェーは海岸線が上陸作戦に適さないフィヨルド地形だから,クラスター爆弾への依存度が低く」と書いたのであり,JSF氏が私が書いたと主張する「ノルウェーへの上陸は困難だからクラスター爆弾の依存度は低い」と書いた覚えはありません
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【事実】
「海岸線が上陸作戦に適さない」=「上陸作戦を行うには困難がともなう」,意味合いとしては同じ筈です.
『曲解」という言葉は,意味を捻じ曲げて解釈するというモノであって,使っている単語が違っていたらイコール曲解だ,とはなりません.脊
髄反射で鸚鵡返しをしても何の意味も無いのです.
2008年06月14日付「週刊オブイェクト」
青文字:加筆改修部分
【質問】
次に彼が出すであろう言葉はこれかな.
「日本もまたノルウェーと同じく,沿岸部に大都市が集中しており,クラスター爆弾は使いがたいはずだ」
本気で言いそうだな.これ・・・
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月09日 23:14:49
【回答】
ノルウェーと違ってフィヨルドじゃ無いよ,で終了.
あとスパイクは北海道在住なので,旭川や札幌は沿岸じゃないよ,で終了.
っていうか砂浜の海岸じゃなく港湾を直接奪取するなんて作戦,上陸側も凄まじい損害が出るわけで・・・
ドイツはヴェーゼル演習で大型艦を多数,失ってしまったよなぁ.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月09日 23:24:20
また,厳密に地図を見て確認したわけでは無いが,ノルウェーほど上陸適地が限定されているわけでは無いと思うんだが.
さらに言えば大都市が無く,他国が領有権を主張している離島も存在するわけだし.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 01:02:04
2008年06月09日付「週刊オブイェクト」コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
結局,「ノルウェーへの上陸は困難だから,クラスター爆弾の依存度は低い」は,どの部分が間違いなのですか?
上陸時に強襲作戦を強いられることと,上陸が困難なことは別,ということですか?
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 00:59:06
【回答】
別に間違いってわけじゃなく,オブイェクトの該当記事は
「『ノルウェーへの上陸は困難."だから"クラスター爆弾の依存度は低い』という主張ではない」
ということ.
「ノルウェーへの上陸は困難(強襲上陸→港へ突っ込む→市街戦突入)なので,クラスター爆弾は使い難い(市街地を巻き込みたくない)」
というのがオブイェクトの主張.
ノルウェーに上陸するってことは,多数の港に直接乗り込んで占領するというスタイル.
大軍を砂浜に揚陸するノルマンディーとは全く違う.
上陸作戦=市街戦なので,面制圧兵器は使い難い.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 01:12:23
つまりスパイク田中昭成は此処の記事を,
「『ノルウェーは上陸困難なので,クラスター爆弾は使う機会が少ない』と言っている」
と思い込み,
「ヴェーザー演習作戦があったじゃないか」
と脊髄反射してしまったわけだ.
しかし実際のオブイェクトの記事は,
「上陸地点が市街地付近になるのでクラスター爆弾は使い難い」
という主張なので,上陸後の話もしている.
そして結果的に,ヴェーザー演習の事例はむしろ,オブイェクトの記事内容を補則強化する材料になっている.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 01:22:38
ノルウェー上陸作戦とは,つまりノルマンディーのような砂浜への上陸作戦なんかじゃなくて,ちゃんとした港湾にピンポイントで強行接岸したようなもの.
そりゃフィヨルドばっかりなんだから,ドイツは直接,港に押し入るしかない.
つまり,長大な海岸線のどこに上陸されるか分かんない,という国とは
まったく事情が異なるのに,スパイクはそれを無視している.
しかも港に押し入るという事は,市街地に直接上陸するのと同じだから,これをクラスター爆弾で叩くなんてしたら自国住民を巻き込んでしまう.
だからノルウェー軍はクラスター爆弾を使う機会が無い,ということ.
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 19:25:50
2008年06月09日付「週刊オブイェクト」コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
NSMとは?
【回答】
対艦ミサイル.
ノルウェー独自の防衛兵器というとこれ.
フィヨルドの曲がりくねった地形を赤外線イメージングセンサーで把握,フィヨルド地形を縫うように飛んでいくことが出来る.
これは前の大戦での戦訓から開発されたもので,駆逐艦をフィヨルドの奥に隠しておきながら,外洋の敵艦を攻撃可能.
または逆にフィヨルドの奥まで侵入した敵艦を,外洋から攻撃する事も出来る.
ノルウェーの切り札で,ペンギンミサイルの代替.
Naval Strike Missile
http://en.wikipedia.org/wiki/Naval_Strike_Missile
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 01:53:00
2008年06月09日付「週刊オブイェクト」コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
港湾に上陸作戦を敢行するのは愚策なの?
【回答】
港に直接殴りこむのは,防衛戦力が居なければ極めて効果的.
砂浜等に揚陸しなければならないのは港が守られているからで,橋頭堡を確保した後は,後続部隊や補給を効率的に受け入れる為に港湾奪取を図るのが常道だから,出来れば最初から港を奪えるのが,上陸側にとって最高のパターン.
陸上兵力を削りすぎると,上のような上陸側最高・防衛側最悪のシナリオが発生する…….
Posted by 名無しT72神信者 at 2008年06月10日 12:07:31
2008年06月09日付「週刊オブイェクト」コメント欄
青文字:加筆改修部分
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