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CRS@空挺軍 in mixi◆(2010年07月16日)
Свердловской области в
рамках выставки "Оборона
и защита" впервые состоялся
закрытый показ танка Т-95
業界関係者を対象にした展覧会でT-95公開.
一般公開されるのはまだ先のことです.
「militaryphotos」:Any legit pictures of
T-95 tank yet?
ロシア軍が開発中のT-95についてあーだこーだ言うスレッド
「OSINTSUM」◆(2010/09/27)T-95MBT開発中止とT-90MBT改良
「週刊オブイェクト」◆(2010年03月07日)ロシア新型戦車T-95の予想図
「週刊オブイェクト」◆(2010/03/27)ロシア新型戦車T-95は夏にお披露目の予定
「週刊オブイェクト」◆(2010年04月09日)T-95終了のお知らせ
「週刊オブイェクト」◆(2010年07月16日)Т-95がニジニ・タギルで限定公開,一般への公表無し
【質問】
ロシアの新型戦車はどうなってるの?
【回答】
現在,新型戦車は「T-95」というのが開発中.
前に話題になった「チョールヌィイ・オリョール(ブラックイーグル)」は,開発していた企業が2002年に倒産したんで計画中止.
まぁ,この「チョールヌィイ・オリョール(ブラックイーグル)」を元にした,T-80&T-90の車体に対応出来る新型砲塔を開発しているという噂もある.
西側との大規模戦争の蓋然性は無いに等しい.
一方では北カフカスの地域紛争・テロリズムが,ロシアの安全保障にとって重大な課題であり,頭の痛い問題.
今までのような,ソ連型の大規模機甲戦力では動かしにくい.
これに対抗するためにコンパクトで機動性が高い戦力を重視している.
そのため戦車はあまり必要とされない背景がある.
戦車の代わりに機動性のある空挺戦車や装輪装甲車の配備が急がれてるのはこのためである
ロシアの新型戦車はウォトカでも飲みながら気長に待て(笑)
亡くなった「チョールヌィイ・オリョール」氏の生前の姿
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CRS in mixi,2007年04月25日18:21
しかしその後,T-95は開発中止となりましたとさ.
【質問】
T-95の源流は?
【回答】
開発中止となり,過去の遺物と化したT-95.
T-95のコンセプトは,伝えられる情報においては,乗員の生存性の向上の為,内部にある個室型装甲によって防護されるとあります.
この乗員の生存性向上は,T-95で初めて立証されたプランではなく,1950年代にキーロフスキー工場設計局で考えられておりました.
特に50年代は主力戦車競争の真っ只中であり,ソ連としてでも「西側に対抗可能な革新的な戦車」求めており,各工場設計局は熾烈な競争を行っておりました.
キーロフスキー工場設計局は「革新的な計画」でアピールしておりましたが,あまりにも夢物語過ぎな計画であり,ハリコフ設計局が開発したОбъект430(後のT-64)の開発成功により,試作戦車も作れないまま頓挫しました.
当時の技術では夢物語に過ぎなかった構想を振り返って見ましょう.
キーロフスキー工場設計局で構想されてた戦車は,重量36tクラスで,主砲はT-62の流用.
細部が違う2つ計画があったようです.
<バリエーション1>
前部が丸みを帯びた鋳造方式の車体.
エンジンは,シリンダー水平配置式ディーゼルエンジン.
砲塔は車長・砲手の2人乗で,自動装填装置内蔵.
重量軽減のため,車体前部と砲塔の一部に鋼・防弾アルミニウム鋼のハイブリット装甲化.
車体内部に対核攻撃用の内張り材を装着.
<バリエーション2>
<バリエーション1>の設計をベースに,3名の乗員を全て車体内に搭乗させた.
砲塔内部を40発の砲弾と自動装填装置に費やす.
この自動装填装置は,弾薬を逆さまにした状態で装填させる.
砲塔部の照準装置及び外部視察装置は,当時実験中であったVTRカメラ式を装備し,車長と砲手は,モニターを通じて情報を得る.
そして防御に関しては,武装と弾薬を搭載した戦闘区画と乗員が搭乗する.
車体前部の乗員区画の間には,ぶ厚い装甲で遮断されており,被弾時の火災及び砲弾の誘爆から,乗員を保護しておりました.
乗員の生存性の向上を考えたのはT-95からではなく,50年代のキーロフスキー工場設計局で立案されておりました
(チョルヌイオリョールも考えてはいるのですが)
しかし結果的には採用はされることもなく,乗員の生存性の向上は二の次でした.
時は流れ,T-95において,この立案をさらに発展させたのが盛り込まれたのは事実です.
ただT-95は開発中止となり,またもや乗員の生存性の向上案は流れることになります.
T-95に変わる戦車を作るのは確かでしょうが,乗員の生存性の向上案を盛り込んであるのかが気になる所ではありますね.
【参考文献】
グランドパワー 2003年 6月号 ソ連戦車T-64
CRS@空挺軍 in mixi,2010.6.20 19:50
【質問】
T-95の開発状況は?
【回答】
2009年から配備される計画.
CCCP1917氏の日記から拝借
「ロシア軍は根本的に新しい戦車を装備に加える」
同氏のブログからも
T-95は現在試験中 配備は2009年から
んでこちらがイメージ図
http://www.btvt.narod.ru/3/t-95.html
T-95と思われしき戦車が運ばれてる動画
http://jp.youtube.com/watch?v=DutQ_CdOhiQ
ロシアが誇る世界最強の戦車「T-95」,09年に生産開始へ(朝鮮日報)
http://news.livedoor.com/article/detail/3442381/
確かに構造上は革新的であり,これまでのソ連戦車の型から一気に進化.
これからの「非対称戦」に相応しい戦車となるに違いないが・・・
疑問点が幾つか.
(1) 135〜152mm説があるがそんな大口径砲を搭載する意義はあるのか?
(2) 新型戦車のコストにロシア陸軍が耐えることが出来るのか?
(3) T-80シリーズをどうするのか?まさか新型戦車導入のさい全廃という愚は考えにくい
輸出にしろT-80では諸外国には立ち向かえない.
同氏のブログにもあるように,90年代の経済危機により技術流出という悲劇からロシア産業界は立ち直っているのか?という点でも疑問が残る.
T-90も主力として残り続けると思われる.
また新型砲塔の話はどうなったのか?
ともかくロシア軍の新型戦車には素直に期待しようと思います.
ふと思った装甲兵員戦闘車の新型の件はないのかねぇ?
CRS@空挺軍 in mixi,2007年12月25日23:01
『独立軍事評論』(以下,"NVO")によると主砲口径はどうも135mmのようです.
西側第三世代MBTの複合装甲に対抗するためにはその程度が必要とされたのでしょうが,たしかに時代錯誤の感は否めないですね.
(2)(3)についてですが,おそらくは空軍と同様に既存戦車の改修,既存戦車を徹底的に再設計した新規生産型,新世代戦車の三本立てでやるつもりではないでしょうか.
仰るとおり,コスト的に全てT-95というのは厳しいでしょうし,T-80を見捨てるのももったいないですし.
ちなみにオムスクトランスマーシュはとうとうウラルヴァゴンザヴォードに吸収合併のようです.
http://brrs.exblog.jp/7137980/
CCCP1917 in mixi,2007年12月26日 01:43
▼ロシア周辺・旧ソ連圏スレ 3より
Sergei Maevロスボルエクスポルト長官が語ったところによれば,ニジニ・タルギのウラルヴァゴンザヴォードが現在T-90を超える新型戦車を開発中.
新型戦車の加速度はT-90を上回っており,乗員が24時間戦車から離れずに作戦を遂行できる.
戦車の名称は現時点では不明.
Maevは,T-90が2025年までにロシア軍の中核的な戦車となることを約束した.
新戦車は,容易にアップグレードを行い戦闘効率を改善できる.
同じインタビューの別の報道では,
・新戦車はより強力な火力と高い兵器効率を持つ.そして射程7kmの対戦車ミサイルを運用できる.
・平均速度はこれまでの30〜50kmから50〜60kmに向上している
という.
また,
http://www.strategypage.com/htmw/htarm/articles/20080714.aspx
によれば,ロシアの最新の戦車は約300両のT-90,残りの20000両はT-72とT-80だが,ロシアは2025年までに,T-90とT-95でT-72とT-80を代替したいとする.
その後T-90をT-95で代替することになるだろう,という.
CRS@空挺軍 in mixi,2008年07月16日20:22
▲
▼ チョルヌイオリョールは実はハリボテでした.
しかし,T-95は2010年に配備されるでしょう.
T-95は,時速50〜65kmで走行でき,射程6000mから7000mの誘導弾を発射できる152mm滑腔砲を装備する予定.
http://en.rian.ru/mlitary_news/20090913/156108570.html
http://en.rian.ru/mlitary_news/20090913/156108570.html
▲
T-95
(画像掲示板より引用)
【質問】
T-95の主砲の口径は?
【回答】
「ソビエト・ロシア 戦車王国の系譜」 P156
では,“無人砲塔”が特徴のT-95(オブィエークト95)にて,1997年の当時の国防大臣イヴァン・セルゲーイェフ元帥がT-95で実装される性能について発言しており,
「135mmクラス以上の滑腔砲を装備し,新型の複合装甲システムやアクティブ防御システム“アレナ”を標準装備とする」
と明言している.
T-95には135mmクラス以上の滑腔砲が搭載されるのは,ほぼ間違いないようです.
ただし計画の進展状況が不明であり,変更されている可能性もありうる.
CRS@空挺軍 in mixi,2009年05月07日22:08
青文字:加筆改修部分
【質問】
T-95亡き後のロシアの戦車開発はどうなるのか?
【回答】
ロシアで開催されていた兵器展示会に関する記事
http://vpk.name/news/41187_intellekt_dlya_bronetehniki.html
によれば,今後のロシアの戦車開発に関しては
・T-80Uに搭載される新型FCSが出展.
命中精度向上だけでなく,操作性も大きく簡略化されている.
また,データリンク機能や衛星位置観測システムも標準装備.
このシステムはT-80U以外のロシア戦車にも,容易に搭載可能とのこと.
・T-90については,輸出市場向けに更なる能力向上を行う必要がある.
アルジェリアはFCSの自動追尾能力の強化や,暗視装置の探知精度強化を要求している.
・T-90に西側の自動変速装置を組み込む件については,作業継続中.
・125mm滑腔砲は更なる威力の強化が可能であり,現段階ではさらなる大口径砲の採用は時期尚早
・今後の戦車開発の重点は,敵MBTの撃破に留まらず,市街戦やIEDへの対応など,様々な脅威に対処可能なものでなければならない
――などの情報が掲載されている.
軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分
レス回収;CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月09日00:13
▼ ただしウラルヴァゴンザヴォードとしては,T-95を諦めない方針のようです.
УВЗ заканчивает разработку
новейшего танка Т-95
「ポポフキンの旦那〜 考え直してくだせぇ〜 Byウラルヴァゴンザヴォード」(意訳)
CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月11日18:39
▲
▼ こちらはウラルヴァゴンザヴォードの戦車設計技師ウラジーミル・ネヴォリン氏へのインタビュー
http://vpk.name/news/41279_chego_boyatsya_tanki.html
残念ながらT-95/オブイェクト195に関しては軍から緘口令がでている様で,開発中断の理由,今後の戦車開発の見通し,なぜ国防省がオブイェクト195に基づいた戦車開発を継続する事を拒否したのかなど,殆どの件について答えることが出来ないとしている.
T-90については,暗視装置,有力な戦車砲+砲発射式ミサイル,高い機動性,情報化への対応など多くの面で現代的な戦車であるとしている.
改善点としては,被弾時に装甲を貫通された場合,致命的な二次誘爆を引き起こす可能性がある点を指摘.
オブイェクト195は,乗員区画を自動装填装置や燃料系統と分離することにより,生存性を高めていたとしている.
ほかにもBMPTなどに触れているが,今後ウラルヴァゴンザヴォードが生き残るには,輸出に頼らざるを得ないとしている.
軍事板,2010/07/13(火)
レス回収: CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月15日23:42
▲
▼ こちらは,現在のロシア軍の戦車整備計画を批判する文書.
http://www.militaryparitet.com/teletype/data/ic_teletype/7940/
・既存の戦車の近代化とT-90の増産は,今後10〜15年程度で陳腐化する戦闘力の戦車を多数保有させる結果となる.
・T-90に採用されるアレーナAPS,レリークトERA,2A82滑腔砲,戦場情報管理システムは一定程度の能力向上を実現するが,それぞれ難点もあり新規設計には劣る.
・既存の戦車に対する近代化改装により,細かな派生型が多数生じている(T-72,T-72K,T-72A,T-72AK,T-72M,T-72M1,T-72AB,T-72B,T-72B1,T-80,T-80B,T-80BV,T-80BVK,T-80U,T-80UK,T-80AT,T-80UD).
これは燃料や潤滑油,スペアパーツ,各種装備を供給する上で大変な困難をもたらしている.
またERAについても,HEAT弾のみ防御可能なタイプと,HEAT/運動エネルギー弾双方に効果のあるものが混在している.
・NATO軍はロシアに対して,精密誘導式対戦車兵器と情報化を背景とした,各種偵察手段による目標探知能力において優位にある.
これに対処するには,赤外線発生の抑制など,被探知性の軽減が必要であるが,この点についてロシアの防衛産業は十分な研究をしてないとする.
・戦車整備方針の混乱…T-95の開発が長い時間を費やした挙句に中止となってしまう,既存の20000両の戦車について,陸軍はさらなる数が必要であるとするが,多くは保管状態にある.
またポポフキン防衛次官は5000〜6000両程度に削減しようとしている.
さらに削減を進めようとする一派もある.
まぁ,ウクライナの関係上や性能面から言って,T-80の早期退役はほぼ間違いないと思うけど,元々T-80はそんなに突出した性能ではないからね.
しいて言えばガスタービンエンジン採用や,初期の面では射撃管制装置の優位があったとは言え,T-90の登場やT-72の改良型がバンバン出てきたもんで,その優位性が無くなったと言っても等しい.
軍事板,2010/07/04(日)
レス回収:CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月05日22:37
青文字:加筆改修部分
そういえばポポフキン防衛次官は昇進しているというニュースを,CCCP1917氏のツィッターで見たような・・・
次期参謀総長に近い男?
CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月05日22:37
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