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ロシアFAQ 目次


 【link】

CRS@空挺軍 in mixi,2009年08月24日21:12:Dozor 3 (Dozor 600) Russian UAV video from MAKS
 ロシア産無人偵察機
CRS@空挺軍 in mixi,2009年08月24日21:12:Russia’s newest record-breaking attacking unmanned plane at MAKS-2009
 ノーボスチによる動画

CRS@空挺軍 in mixi◆(2009年10月25日)内務省はイスラエル製UAV2機を導入する
МВД России купит два израильских беспилотника
 関係者によれば,特殊部隊の作戦に大いに役に立つであろうと語っています.
 ただし“最新”というわけではなく,“型落ち”のようです.

「Strategy Page」◆(2013/06/13) NAVAL AIR: Russia Plays Catch Up
 ロシア海軍,Il-38の更新を開始

「Strategy Page」◆(2013/08/06) WEAPONS: Russia Plays Catchup In Mini-Missiles
 「Vikhr」空対地ミサイル

「Strategy Page」◆(2013/08/08) AIR TRANSPORTATION: Russia Comes Up Short Again

「The Voice of Russia」◆(2010/10/16)近代化された露の無人偵察機  テストが無事終了

「VOR」◆(2012/06/13)ロシアとイスラエル 無人機の共同開発を協議

「VOR」◆(2012/10/28)ロシア海軍 無人偵察ヘリを調達へ

「エルエル」:帝政ロシア期の飛行船の写真

「六課」ACS◆(2012/12/16) ロシア海軍はベリエフA-42対潜水陸両用機を採用しない

「六課」ACS◆(2013/04/18) ロシア海軍航空隊は新型輸送機An-140を受け取った

「六課」ACS◆(2014/01/05) ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nの飛行訓練を開始した

「六課」ACS◆(2014/03/23) ロシア海軍は2020年までに28機の対潜哨戒機Il-38を近代化改修する

「六課」ACS◆(2013/05/19) ロシアは対潜哨戒機Tu-142を代替する将来航空哨戒複合体を開発する

「六課」ACS◆(2013/07/05) ロシア将来海洋航空複合体の総費用は4000億ルーブルになるだろう

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/14) 近代化された対潜哨戒機Il-38Nは7月15日にロシア海軍へ引き渡される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/15) 近代化された対潜哨戒機Il-38N量産1号機はロシア海軍へ引き渡された

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/21) 水陸両用機ベリエフA-40アリバトロースが復活するかもしれない

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/27) ロシア海軍航空隊のチャイカは復活する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/26) ロシア海軍航空隊は2018年から新たな遠距離対潜哨戒機を受け取る

「ワレYouTube発見セリ」:Lavochkin La-17R Tupolev Tu-123 Hawk UAVs

「ワレYouTube発見セリ」:Л-39 Альбатрос / L-39 Albatros (russian cadets video)

「ワレYouTube発見セリ」:Russian Missile Systems - Rise Of The Shadow Empire

「ワレYouTube発見セリ」:Су-33 и МиГ 1.44 у лету - The Su-33 and MiG-1.44 in Flight

●スホーイ

「六課」ACS◆(2013/01/10) 艦上練習機Su-25UTGは寿命延長改修を行なった

「ワレYouTube発見セリ」:220 (RU) (スホーイ設計局)

「ワレYouTube発見セリ」:Russian Airforce power SUHOY EXTERMINATOR

「 ワレYouTube発見セリ」:Sukhoi Variants

●ツボレフ

「ワレYouTube発見セリ」:Tupolev Tu-126 Moss AWACS

「ロシア・ソ連海軍」:マンゴフト(アレクセイエフカ)飛行場のTu-142(その1)

「ロシア・ソ連海軍」:マンゴフト飛行場のTu-142(その2)

「ワレYouTube発見セリ」:Tupolev Tu-143, Tu-141 drones, Yakovlev Shmel and Pchel

「ワレYouTube発見セリ」:Tu-160 Strategic Supersonic Nuclear Bomber [ Russia ]


 【質問】
 ロシア軍(空軍や海軍航空隊など)における空中給油機の現勢と活動について教えてください.

 【回答】
 ひとまず,ロシア軍資料の定番サイト
http://warfare.ru/?lang=&catid=258&linkid=2185
で,タンカーはIl-78で,19機ってのがわかる.

 英文Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Russian_Air_Force
で,「203rd Independent Air Regiment of Tanker Aircraft」って部隊がわかる.

 そのリンク先
http://en.wikipedia.org/wiki/Ilyushin_Il-78
で,バリエーションとか他の採用国とかがわかる.

 アメリカ空軍の給油機大編隊とはエライ違いだ.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ベリエフ Beriev A-42について教えられたし.

 【回答】
『ロシア通信社ノーボスチ』より:

------------
【国防省は2012年に対潜航空機作成の為の入札を公布する】
ゲレンジク,9月7日-ロシア通信社ノーボスチ

 ロシア連邦国防省は,(ロシア)海軍の兵器として使用されているIl-38を代替する対潜航空機作成の為の入札を今年末に公布する.
 「ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」総取締役ヴィクトル・コブゼフは記者団に伝えた.

「私共が開発した航空機A-42になるでしょう.
 国防省は,ようやく技術的目標を形成し,そして,遠距離航空対潜複合体を作成する開発者全てにそれを提示しました.
 私共は,それに取り組んでおり,今年末の国防省の入札に参加する意向を有しております」
 コブゼフは,ゲレンジクの展示会「ギドロアヴィアサロン-2012」において,こう述べた.
(2012年9月7日13時53分配信)
------------

【株式会社「G.M.ベリエフ記念タガンロク航空科学技術複合体」公式サイト】

 ベリエフが開発した水陸両用機A-42は,ソ連邦時代末期に開発されたA-40「アリバトロース」の改良型です.
A-40「アリバトロース」

 A-40「アリバトロース」は,ベリエフBe-12対潜飛行艇などの代替として1980年代に開発されましたが,ソ連邦解体後の財政難により,試作機が2機製造されただけに終わりました.

 A-42は,元々A-40の捜索救助型として開発されましたが,今回,対潜哨戒機型がロシア海軍へ採用される可能性が出てきました.
faq130424wg2.jpg

 今回の記事によると,今年末にロシア国防省による対潜航空機の入札が行なわれるとの事ですが,おそらく,ベリエフ以外に入札に参加できる企業は無いでしょう.
faq130424wg3.jpg

 現用のロシア海軍の対潜哨戒機-イリューシンIl-38などは,水陸両用機A-42で代替される事になるようです.
[ロシア北方艦隊は近代化された対潜哨戒機Il-38Nを受領した]

 この他,ロシア国防省は,水陸両用機ベリエフBe-200を購入する計画です.
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年9月7日14時17分配信
【国防省は14億ルーブルで8機のBe-200の購入を計画する】

 2014年から2016年に掛け,8機の水陸両用機ベリエフBe-200が導入されます.
 この内2機はロシア非常事態省用の機体,4機はロシア海軍の捜索救助機,そして2機はロシア海軍の「特殊任務機」です.
faq130424wg4.jpg

 なお,ロシアで「飛行艇」は「Летающая Лодка」と言いますが,ベリエフA-40,A-42,Be-200など(ロシア海軍現用機のBe-12も含む)は「水陸両用飛行機」Самолёт-Амфибияであり,「飛行艇」とは違います.

新「六課」,2012/09/07
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ベリエフ Beriev Be-12って何?

 【回答】
 Be-12(Бе-12 Чайка ビェー・ドヴィナーッツァチ・チャーイカ,NATOコードネーム"メール")は,ソ連のG・M・ベリーエフ記念タガンローク航空科学技術複合体(TANTKベリーエフ)で開発された水陸両用飛行艇です.
 大型哨戒飛行艇Be-6を代替する目的で開発され,1960年に初飛行,1965年の春から配備が始められました.
 戦闘部隊からは1970年代末ごろに全機退役していますが,消防機や救難機としては未だに現役機が存在します.

 【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/3_be-12.htm
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/BerievBe-12.htm
http://104th.blog48.fc2.com/blog-entry-853.html
http://www.aeroflight.co.uk/types/russia/beriev/be-12/be-12.htm
http://aeroweb.lucia.it/rap/Features/Be12e.html

【ぐんじさんぎょう】,2009/1/4 20:51

 黒海艦隊海軍航空隊には,以前,Be-12を装備する第318独立対潜機航空連隊という部隊が有りましたが,2000年以降に解隊されました.
 同連隊所属のBe-12は,ウクライナへ対潜型13機と救助型1機が譲渡され,ロシアには,対潜型10機と救助型2機が残されましたが,これらの機体は,ほとんどが予備機となりました.

2008年6月,セヴァストーポリ近郊のカーチャ飛行場で撮影された
ベリエフBe-12対潜水陸両用機(76号機)
(Противолодочный самолет-амфибия Бе-12)
faq01x24b12.jpg
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 ロシア黒海艦隊海軍航空隊の第917独立混成航空連隊所属の機体です.

 Be-12は,ロシア海軍からはほとんど退役しましたが,少なくとも,この76号機は,飛行可能な状態に維持されているようです.

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/12/28(日) 午前 10:17

2008/12/28(日) 午前 10:13

 【関連リンク】
http://jp.youtube.com/watch?v=xCGVc4rC8aQ
http://jp.youtube.com/watch?v=ZDG5SFJ337A
「ロシア・ソ連海軍」:潜水陸両用機Be-12・その1
「ロシア・ソ連海軍」:対潜水陸両用機Be-12・その2
「ロシア・ソ連海軍」:対潜水陸両用機Be-12・その3


 【質問】
 イリューシンIl-38対潜哨戒機って何?

 【回答】
 4発ターボプロップ旅客機,イリューシンIl-18を元に開発された,ソ連/ロシア海軍の対潜哨戒機.
 NATOコードネームは「メイ May」
 デジタルコンピュータを使用した捜索・探知システム"ベルクート"(黄金の鷲)を搭載した対潜哨戒機としてはソ連初.
 1960年代はじめに完成した原型機には"ベルクート"は搭載されていなかったが,その後システムを搭載した長期テストを実施し,1965年頃から量産型機体の生産が開始され1967年頃から部隊配備が始まった.
 真円断面の胴体は,Il-18と同型だが,重心位置変化によって,主翼が前寄りに移動されている.
 また,胴体後端にはMADのブームが,機首下面にはレドームが張り出し,機体各所にESM等のアンテナが取り付けられた.
 主武装は対潜ホーミング魚雷,爆雷,機雷だが,3M24対艦ミサイルを翼下搭載可能な模様.

 【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/5_il-38.htm
http://rybachii.blog84.fc2blog.net/blog-entry-129.html
http://www.militaryfactory.com/aircraft/detail.asp?aircraft_id=845
http://en.wikipedia.org/wiki/Ilyushin_Il-38

【ぐんじさんぎょう】,2012/08/01 20:10
を加筆改修

 『ロシア通信社ノーボスチ』英語版より.

------------
【北方艦隊は,近代化された対潜機を取得した】
モスクワ,3月5日-ロシア通信社ノーボスチ

 ロシア海軍北方艦隊は,電子情報収集(エリント)任務を遂行する為に近代化されたイリューシンIl-38N対潜航空機を受領し,勤務に就く.
 北方艦隊報道部スポークスマンのワジム・セルガ大佐は月曜日に語った.

「近代化されたIl-38Nは,北方艦隊の航空基地で勤務に就く為に受領されました」
 彼は言った.
「これは,広範囲にわたる戦闘機能を有しております.
 これらの航空機は,科学的海洋調査,水中及び空中偵察を行う為,北氷海の磁場および重力フィールドのマッピングに使用できます」
 彼は付け加えた.

 彼は,この航空機が,北方艦隊に配備される同タイプの最初の機体であるかどうかについては,説明しなかった.

 情報提供者がロシア通信社ノーボスチに伝えた所によると,艦隊のIl-38Sの大部分は,新たな規格に近代化される.

 Il-38Nは,半径320キロ以内で目標を探知し,水中,海上,空中目標をレーダー観測できる「ノヴェッラ」センサーシステムが装備されている.

 「ノヴェッラ」システムには,2人のオペレーターを乗せたデジタルコンピュータが含まれる.
 システムは更に,新たな高解像度熱画像システム,磁気変化探知システム,光学探知システム(レーザー,TV,熱線チャンネルを含む),重力変化探知機,その他の機器を有している.
(2012年3月5日12時25分配信)
------------

 『イリューシン名称記念航空機試作設計局』公式サイトより.
【Il-38N低翼機】

 Nは「ノヴェッラ」Новелла(短編小説,新規追加条項)の略です.

 『WAFARE.RU』より.
【Il-38基地対潜航空機】

 対潜哨戒機イリューシンIl-38は,太平洋艦隊に7機(カムチャツカに4機,沿海地方に3機),
 北方艦隊に8機が配備されているとの事です.

 これらのIl-38がIl-38N仕様に近代化されるようです.

新六課

Il-38
(こちらより引用)

Il-38
(こちらより引用)


 【質問】
 Il-114ベースの新型対潜哨戒機について教えられたし.

 【回答】
 『Roy's Resources - Russian Aviation, Translation, Language Conferences, Research and Reports』内の,
【イリューシン社は,ロシア海軍の為に新しい対潜哨戒機を提案する】(2008年1月18日)
という記事によれば,この新型機はイリューシン航空機複合企業体がロシア軍当局に対して提案したもので,Il-38の代替となる,Il-114をベースとする機体である.
 イリューシン航空機複合企業体の総代表ヴィクトル・リワノフの話では,
「同様の飛行機は,Il-114をベースとして,サンクト・ペテルブルク市の"ラダールMMS(Radar-MMS)"と合同で既に製造されております.
 それは完全ではありませんが,しかし,哨戒航空機としての機能は十分です」

「イリューシン」公式サイトより,Il-114のページ
http://www.ilyushin.org/eng/products/passenger/114.html

本文中に出てくる『Radar-MMS』の公式サイト
http://www.radar-mms.com/

faq01x20i114.jpg
faq01x20i114b.jpg
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Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/19(土) 午後 4:31
より再構成


 【質問】
 アントノフ Antonov An-2多目的機について,3行で教えてください.

 【回答】
 ソ連のオレグ・アントノフが,農林相からの発注を受けて設計した複葉飛行機で,1947年に初飛行.
 未整備の滑走路で離着陸できるほか、整備性・安定性に優れており,信頼性が極めて高い.
 1万5千機以上が生産され,旅客用,落下傘部隊輸送用,農業用等,多目的に使われている.

 【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/3_an-2.htm
http://blogs.yahoo.co.jp/takamino55/503053.html
http://hiki.cre.jp/military/?Antonov_An-2_Colt

三面図
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】, 2013/04/27 19:40
を加筆改修


 【質問】
 カザフスタンに基地があったロシアの対衛星システムは,1971年配備で射程5,000kmってあったんですが,これ以降開発は進んでないでしょうか?

 【回答】
 ロシアの地上発射対衛星ミサイルは,1983年にもっとも改良された状態になっていたが,その時点でも4000km程度が有効高度と考えられる.
(その一つ手前の段階で2000km.その倍程度に強化された,と言われているので)

 米も含めて高度20000kmの衛星を探知,追尾して破壊できるミサイルは存在しない.
 強いて言えば,米が衛星のメンテ用(燃料補給,部品交換など)に開発中の衛星は,レーザーレーダーを装備し,最終的には静止軌道の衛星にまで接近,相手を確認して操作を行う機能を持つ予定.
 当然,破壊にも使用できるわけだが,まだ開発の初期段階.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 R-33「アモス」ミサイルについて教えてください.

 【回答】
 世界最大・最速の迎撃機として,今尚ロシア連邦空軍の防空戦力の根幹を担っているMiG-31「フォックスハウンド」ですが,その‘‘猟犬’’の持つ最大の牙が,R-33(NATOコード:AA-9 Amos)です.

 AA-9が西側最大のAAM,AIM-54フェニックスと比べ最も違う点.それは終末誘導方式の差にあります.
 AIM-54フェニックスの終末誘導方式がARH(アクティブレーダーホーミング)であるのは,戦闘機のレーダーFCSの有効レンジを上回る射程がミサイルに求められ,実現する為の方式でした.
 AMRAAMやR-77(AA-12),AAM-4等の「母機の残存性の向上」という目的とは全く違う進化の系統なのです.

 一方,MiG-31の搭載するR-33(AA-9)の終末誘導方式はSARH(セミアクティブレーダーホーミング)です.

 これのどこに驚いたか.
 それは,AA-9がSARHであるための前提条件である,『100km以上離れたターゲットにロックオンを行うことができる』という点です.
 西側の常識で考えた場合,そんなことができるのはイージス艦かSAMサイト,と相場が決まっていたからです.
 『空飛ぶSAMサイト』の名は伊達じゃない,ということですね.

邪夢@蛸神教 in mixi,2009年04月19日17:30


 【質問】
 BS1のRTRでやってたのですが,ロシア空軍が小型無人偵察機や無人攻撃機TU-300の軍関係者へのデモンストレーションを行ったそうですが,ロシアでの無人偵察機の開発状況はどのような物なのでしょうか?
 また無人攻撃機Tu-300とはどのような物なのでしょうか?

 【回答】
 ロシアのUAVは大変遅れていた.
 まともに運用実績があるのは前線で使われる戦術用小型偵察機,PCHELAぐらいで,それも大した数は使われていない.
 輸出用にZOND偵察・早期警戒・中継機を売り込んでいるが,実態不明.
 高々度長時間滞空の本格的偵察用UAVは,スホーイがプロジェクトS-62を提案している.
 Tu-300にしても15年以上前に初飛行したものの,ロシア空軍に採用されなかったもので,レベルが高いとは思えない.
 ツポレフは資本も小さく,外部からよほどラッキーな援助がない限り,進められないでしょう.

unknown

▼ 今のところロシア連邦軍においては,イスラエル製UAVが独占場のようです.
 ロシア製UAVが採用されるのは,まだまだ先の話でしょう.

Российские десантники научатся управлять израильскими беспилотниками
ロシア空挺軍は,イスラエル製UAVの訓練を始める

 このイスラエル製UAVは,演習(第76親衛空挺師団の演習のことか?)にも投入され,高い評価を受けているようです.
 また,ロシアとイスラエルでUAVを製造する合弁会社の設立が,協議されているとのこと.

<参考資料>
速報 ロシア陸軍が新型装備計画を見直し T-95も中止

 『独立新聞』の記事によれば,ポポフキン次官は,軍は無人偵察機開発のための前金として,すでに50億ルーブル(約150億円)を軍需産業に支払っていたのに,戦争(グルジア戦争?)に間に合わなかったことを問題にしています.
(結局,イスラエルからUAVを購入することになったのは,周知の通り)

CRS@空挺軍 in mixi,2010年05月30日22:15


 【質問】
 ロシア軍の最新UAVについて教えられたし.

 【回答】
 世界はUAVブーム.
 そしてロシアはとは言うと・・・・

БПЛА Ка-137 (Kamov Ka-137)
http://www.airwar.ru/enc/oh/ka137.html

( °д°)

 ・・・・・・・・なんか非常にアニメちっくなUAVですね.

 ロシアで開催されたUAV展覧会の様子
Выставка UVS - TECH 2009 - часть 1
Выставка UVS-TECH 2009 - часть 2

 UAV導入に遅れつつあるロシアですが,果たして上手く行くのでしょうか?

Ka-137
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CRS@空挺軍 in mixi,2009年02月03日19:17


 【質問】
 「航空情報」1955年1月号の「カメラが捉えたソ連の新鋭機群!」という小特集には,今でも正体がよく分からないソ連機の写真が多数掲載されているのですが,その中でも特に不明点の多い以下の機について,何か情報がありましたら教えてください.
(現在判明した機名,開発目的,情報が掲載されている書籍紹介等々)

1.ミコヤンの菱形戦闘機
・アメリカのYF-23から水平尾翼を取って単垂直尾翼にしたような姿.
・毎秒50m〜55mという高い上昇力が特徴.
・1954年2月24日初飛行.同年7月19日空中爆発後墜落.(爆発した瞬間の写真あり)

2.ツポレフの6発爆撃機Tu-200
・当初の名はツァギ75.
・当時ターボプロップエンジン説が有力.
・翼の形は後退翼もしくは三日月翼.エンジン密集で識別困難.ほぼ間違いなくTu-16より浅い後退角.
・エンジンは全て翼の前縁より前に突き出している.

 【回答】
 う〜ん,画像が有れば分り易いと思うんですが….

 取り敢ず,1については,こんなものかなぁ.
 但し,1955年なので,時期的に合わないですかね.
 高度3万mでMach2.8級の戦略偵察機です.
 計画自体は,1953年に開始されています.

http://prototypes.free.fr/nm1/nm1-1.htm

 もう一つはTu-96かMyassishchevのM-4かなぁ.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板

Tsybinの高速偵察機2RS

同NM-1

同RS

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 「軍事板常見問題 mixi別館」


 【質問】
 An-22といいAn-124といい,何のためにソ連は,大きなペイロードを有する輸送機を開発したんですか?

 【回答】
 空挺部隊を重視するソビエト軍のドクトリンは,必然的に大搭載能力の輸送機を必要とした.

 特に,ソビエトは第2次大戦中に自国開発の輸送機が能力不足なものばっかりで,結局アメリカに貰ったC-47が一番じゃん・・・という経験から,戦後は自国産の輸送機の整備に力を入れた.

 あと,ソビエトはやたら広い国なので,多少のリソースの無駄遣いには目をつぶっても,航空輸送力の充実が必要になる.
 鉄道を延々と引いたり,冬は凍って使えなくなるけどでも夏は湿地帯,なんて場所に港を開削するよりは,適当に切り開いて整地すれば離着陸させられる航空輸送の方が,ずっと手っ取り早くて便利.

軍事板,2010/02/10(水)
青文字:加筆改修部分

アントノフAn-124「ルスラン」
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faq01x14a124b.jpg
faq01x14a124c.jpg
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 アントノフAn-22って何?

 【回答】
 アントノフ Antonov An-22「アンチス」は,原型機が1964年にソ連で完成された,世界最大のターボプロップ輸送機で,大陸間弾道弾を空輸可能なように設計されている.
 高翼,双尾翼,胴体中央の14輪から成る主脚が,外見上の特徴.
 二重反転プロペラを採用し,低いプロペラ回転で高速力を発揮するように設計されている.
 80tの貨物を積んで5,000km,45tの貨物を積んで10,950kmを飛行することができ,低い高度で飛行する時は兵士290人,落下傘部隊151人または負傷者202人を収容することができる.
(ただしカーゴデッキは与圧されていない)
 量産型は1965年11月から1976年1月(1974年説もあり)まで,ウズベキスタンのタシケントで生産された.
 生産数は60機とも80機とも100機とも言われる.
 現在では数機を除いて退役している模様.

 【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/3_an-22.htm
http://home.att.ne.jp/alpha/plechanov/avia/ussr/an22.htm
http://www53.tok2.com/home/ayarei/utakata7/hikouki/antonov/antonov22/antonov22.html

ロシア空軍のアントノフAn-22
ウクライナ空軍のAn-22

飛行機墓場のAn-22
faq061225an22.jpg
faq061225an22b.jpg
faq061225an22c.jpg

(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2013/03/13 20:10
を加筆改修


 【質問】
 艦上訓練用練習機Su-25UTG について教えられたし.

 【回答】
 2006〜2007年にウクライナのサキ飛行場で撮影されたロシア海軍の空母クズネツォフ航空隊
(2度に渡ってソヴィエト連邦英雄になったボリス・サフォーノフ名称記念・第279艦上戦闘機航空連隊)
所属のСу-25УТГ(Su-25UTG)艦上訓練用練習機

 以下の6機が確認できます.

08号機
11号機
12号機
14号機
15号機
16号機

 ロシア側の情報によると,Su-25UTGは,1991年末のソヴィエト連邦解体までに,試作機Т8-УТГ1(T8-UTG1)を含め計12機がウラン・ウデ航空機製造工場で造られ,全てサキ飛行場へ運ばれました.
 ロシア海軍は少なくとも8機を持って行き,それ以外はウクライナに残されたようです.

 いちばん下の写真)は,ウクライナが入手したSu-25UTGです.
 手前の64号機の向こう側に,もう1機のSu-25UTGが見えます.

 ロシア海軍所属のSu-25UTGは,この他に「07号機」も居ましたが,2005年,空母クズネツォフ着艦時に事故を起こして損傷しました.
 この時の事故の模様は,動画で見た方も多いでしょう.
 以後,姿を見る事が無いので,パーツ取りにバラされたかもしれません.

08号機
11号機
64号機

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/2/2(土) 午後 4:46

 【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:サキ飛行場のSu-25UTG(08号機)
「ロシア・ソ連海軍」:サキ飛行場のSu-25UTG(11号機)


 【質問】
 艦上襲撃機Su-27KShについて教えられたし.

 【回答】
 現在,ロシア海軍の主力艦上戦闘機となっているSu-33(Su-27K)
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/6927336.html

 Su-27艦上戦闘機型の設計は,1984年に始まったと言われていますが,実は,1972年にまで遡ります.

 1970年代初頭,ソ連海軍は,大型の原子力空母プロジェクト1160の建造を計画しました.

 そして1972年末,原子力空母に搭載する為のT-10(Su-27)艦載機型の予備設計が始まりました.
 この時には,Su-27艦上戦闘機型と艦上襲撃機型を別々に設計する事とされ,艦上襲撃機はSu-27KSh「グローザ」と呼ばれました.
(Корабельный штурмовик Су-27Ш"Гроза")

 下の2枚の図面は,艦上襲撃機Su-27KShの設計案です.

1枚目は並列複座案,
2枚目は,縦列複座案です.

 縦列複座案は,全く別の機体となっております.
 垂直尾翼は1枚となり,水平尾翼は垂直尾翼の上に取り付けられています.

 両案とも,主翼はSu-27の原型機T-10と同様の形状になっています.
 カナードは付いていません.

 この当時は,蒸気カタパルトを装備する「空母」での運用を想定していたため,カタパルト射出を前提に設計されました.

 プロジェクト1160が1970年代半ばに中止された後も,引き続きカタパルト装備空母の設計作業は行なわれていました.

 原子力空母プロジェクト1153
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/26955784.html

 プロジェクト11435初期案
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/11319412.html

 しかし,これらの「空母」設計案が,ウスチノフ国防相によって次々と「撃沈」されていった為,Su-27KShも自然消滅しました.

 カタパルト装備の原子力空母は,結局,スキージャンプ台装備の「航空巡洋艦」になり,スホーイは,1984年に,改めてスキージャンプ台発艦を前提とするSu-27艦載機型の設計を始めました.
 これが,後のSu-33(Su-27K)です.

 ただ,並列複座型Su-27Kは,1990年代末にSu-27KUBとして実現しました.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/6167080.html

 1970年代にお蔵入りとなった艦上襲撃機の予備設計が,思わぬところで役立つ事になったわけです.

 しかしロシア海軍は,全面再設計した艦上戦闘機MiG-29Kの導入を決定し,Su-27KUBは不採用となりました.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40734012.html

 「並列複座型Su-27K」は,またもお蔵入りとなるようです・・・

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faq01x05s27b.jpg

「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」
2010/2/14(日) 午前 9:59


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