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◆◆◆◆◆ボレイ型(ユーリー・ドルゴルキィ級)
◆◆◆◆艦型別
<◆◆◆潜水艦
<◆◆装備
<◆ロシア海軍 目次
ロシアFAQ目次


(こちらより引用)


 【link】

「FLOT.com」◆(2010/07/09)АПЛ "Юрий Долгорукий" проведет очередной этап ходовых испытаний
潜水艦「ユーリ・ドルゴルスキイ」は洋上試験の第2段階を続行中

「FLOT.com」◆(2010/10/14)"Юрий Долгорукий" впервые выполнит торпедные стрельбы
ユーリ・ドルゴルスキイ,初の魚雷発射を行う

「VOR」◆(2012/01/24)ボレイ級原子力潜水艦 抑止力ポテンシャルを強化する

「VOR」◆(2012/05/29)露国防省 新型原潜5隻購入
「VOR」◆(2012/05/30)ロシア国防省 「ボレイ」型原潜5隻の建造契約結ぶ

「VOR」◆(2013/01/01) 「ボレイ」計画の第3番目となる原子力潜水艦,進水

「六課」:「セヴマシュ」は,「ボレイ」級戦略原潜4番艦を起工する

「六課」:「ボレイ」4番艦は2010年初頭に起工される-ロシア海軍総司令官

「六課」:戦略原潜「ボレイ」級4番艦の起工延期は,SLBM「ブラヴァー」の試験失敗とは関係が無い-ロシア海軍総司令官

「六課」◆(2010/2/8)ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている

「六課」◆(2011/12/04)新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される

「六課」◆(2012/01/15)新世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,事実上ロシア海洋核戦力の一翼を担っている
>[火災を起こした]「エカテリンブルク」の「代打」として,新世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」が北方艦隊の戦略核戦力に加わる事になりそうです.

「六課」◆(2012/1/21)戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は2012年4~6月に就役する

「六課」◆(2012/02/10)ボレイ級戦略原潜2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」は2012年に就役する

「六課」◆(2012/02/11)「SLBMブラヴァー+戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー」は2012年にロシア海軍へ就役する

新「六課」◆(2012/03/14)ボレイ級戦略原潜の為,カムチャツカ半島に新たな設備が建設される

新「六課」◆(2012/03/19)ボレイ級戦略原潜1番艦ユーリー・ドルゴルーキーは2012年に北方艦隊へ配備される

新「六課」◆(2012/03/07)新型戦略原潜ボレイ級1,2番艦は2012年6~7月と同年12月に就役する

新「六課」◆(2012/03/11)新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する

新「六課」◆(2012/04/19)新世代戦略原潜ボレイ級の建造契約は今週中に締結できる

新「六課」◆(2012/04/19)新世代戦略原潜ボレイ級1,2番艦は今年6月と8月に就役する

新「六課」◆(2012/04/22)新世代戦略原潜ボレイ級3番艦ウラジミール・モノマーフに電力が供給される

新「六課」◆(2012/05/29) ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した

新「六課」◆(2012/05/30) 2014年にロシア太平洋艦隊へ新世代戦略原潜ボレイ級が配備される

新「六課」◆(2012/06/02) 既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている

新「六課」◆(2012/06/06) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは7月末までにロシア海軍へ就役する

新「六課」◆(2012/06/07) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは最終試験の為に出港する

新「六課」◆(2012/06/16) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは近い内にロシア国防省(ロシア海軍)へ納入される

新「六課」◆(2012/07/01) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは7月29日以降に就役する?

新「六課」◆(2012/06/26) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは7月29日までにロシア海軍へ就役する

新「六課」◆(2012/06/23) ロシア海軍は2012年に新世代原子力潜水艦2隻を受領する

新「六課」◆(2012/07/20) 改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは7月30日に正式に起工される

新「六課」◆(2012/07/25) セヴマシュは改ボレイ級戦略原潜の起工準備を進める

新「六課」◆(2012/07/26) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは今年秋にロシア海軍へ就役する

新「六課」◆(2012/07/31) 改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミル起工

新「六課」◆(2012/08/08) 新世代戦略原潜ボレイ級1,2番艦は最終的に太平洋艦隊へ配置換えされる

新「六課」◆(2012/08/17) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2012年9月に就役する

新「六課」◆(2012/09/01) 新世代戦略原潜ボレイ級1番艦は北方艦隊へ,2番艦は太平洋艦隊へ配備される

新「六課」◆(2012/10/01) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーの就役準備が整った

新「六課」◆(2012/10/01) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーの工場試験は完了した

新「六課」◆(2012/10/22) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年に就役する

新「六課」◆(2012/10/26) 新世代戦略原潜ボレイ級1,2番艦の引き渡し準備が整う

新「六課」◆(2012/11/20) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは12月に国家受領試験を行なう

「六課」ACS◆(2012/12/05) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーからのブラヴァー発射の日時は決定されていない

「六課」ACS◆(2012/12/08) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは就役前の「試験任務」を行なう

「六課」ACS◆(2012/12/20) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー,12月30日に就役?

「六課」ACS◆(2012/12/26) ロシア国防省は戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」と海洋弾道ミサイル「ブラヴァー」を今年末に採用する意向である

「六課」ACS◆(2012/12/28) ボレイ級戦略原潜3番艦ウラジーミル・モノマーフは12月30日に進水する

「六課」ACS◆(2012/12/28) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ納入される予定である

「六課」ACS◆(2012/12/28) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは12月30日にロシア海軍へ就役する

「六課」ACS◆(2012/12/30) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはロシア海軍へ引き渡される

「六課」ACS◆(2012/12/30) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2013年1月に聖アンドレイ旗を掲げる

「六課」ACS◆(2013/01/09) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは1月10日に海軍旗を初掲揚する

「六課」ACS◆(2013/01/10) ロシア国防相セルゲイ・ショイグは新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーの就役式典に出席する

「六課」ACS◆(2013/01/10) 新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備の第1段階は2013年1月の第2週の終わりまでに完了する

「六課」ACS◆(2013/01/11) ボレイ級戦略原潜2番艦と3番艦は太平洋艦隊へ配備される

「六課」ACS◆(2013/01/11) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは長距離巡航ミサイルを装備する

「六課」ACS◆(2013/01/11) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊第31潜水艦師団へ編入された

「六課」ACS◆(2013/01/12) 2013年にボレイ級戦略原潜5番艦と6番艦が起工される

「六課」ACS◆(2013/02/04) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年夏にSLBMブラヴァーを発射する

「六課」ACS◆(2013/02/20) 新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降(ボレイ-A)の弾道ミサイル搭載数は増加しない

「六課」ACS◆(2013/03/07) 新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備はカムチャツカ半島で進められている

「六課」ACS◆(2013/03/22) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年中にロシア海軍へ引き渡される

「六課」ACS◆(2013/03/24) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年初頭から戦闘任務に就く

「六課」ACS◆(2013/05/14) ボレイ級原潜乗員は船室に不満を持つ

「六課」ACS◆(2013/05/20) 戦略原潜ボレイ級乗員が船室に不満を持っているという報道はデマである

「六課」ACS◆(2013/06/03) ロシア海軍新世代戦略原潜ボレイ級は南極海へ行く?

「六課」ACS◆(2013/06/10) ボレイ級戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは祝福を授けられた

「六課」ACS◆(2013/07/06) ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーは2013年11月15日にロシア海軍へ納入される

「六課」ACS◆(2013/09/04) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは9月6日に駐留基地ガジエヴォへ到着する

「六課」ACS◆(2013/09/06) 新世代戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはガジエヴォ基地へ到着した

「六課」ACS◆(2013/09/07) 2隻のボレイ級戦略原潜の国家試験はSLBMブラヴァー試射失敗により中断される

「六課」ACS◆(2013/09/09) 戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ戻った

「六課」ACS◆(2013/10/29) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーの海洋試験は全て完了した

「六課」ACS◆(2013/10/31) ロシア海軍の戦略原潜は「抜き打ち」で弾道ミサイルを発射した

「六課」ACS◆(2013/11/01) 戦略原潜ボレイ級が攻撃原潜として使用される事は無い

「六課」ACS◆(2013/11/09) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2013年11月末-12月初頭にロシア海軍へ引き渡される

「六課」ACS◆(2013/11/22) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは白海へ出航した

「六課」ACS◆(2013/11/28) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーとウラジーミル・モノマーフは2014年にロシア海軍へ引き渡される

「六課」ACS◆(2013/12/07) 戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクで定期修理を行なう

「六課」ACS◆(2013/12/23) ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはロシア海軍へ就役し,太平洋艦隊へ編入された

「六課」ACS◆(2013/12/24) ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーはカムチャツカへ向かう

「六課」ACS◆(2013/12/25) 戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはセヴェロドヴィンスクでの修理を終えた

「六課」ACS◆(2013/12/30) 2隻のボレイ級戦略原潜はガジエヴォ基地に到着した

「六課」ACS◆(2014/01/09) ボレイ級戦略原潜2番艦アレクサンドル・ネフスキーは2014年秋にカムチャツカへ到着する

「六課」ACS◆(2014/01/12) 2014年に2隻の新世代戦略原潜ボレイ級が起工される

「六課」ACS◆(2014/02/17) 改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルの船体が形成された

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/5/29) ロシア海軍のボレイ級戦略原潜5番艦はクニャージ・オレグと命名される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/9) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは工場航行試験プログラムを完了した

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/16) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは国家受領試験を開始する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/25) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフの海洋国家試験は7月26日に完了する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/27) 最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフは2014年12月10日にロシア海軍へ納入される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/1) ロシア海軍のボレイ級戦略原潜は2020年以降に更なる発展型が開発される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/14) 2014年の潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」試射は戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーにより実施される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/20) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2週間ぶりに基地へ戻った

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/23) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは2014年末にカムチャツカへ到着するだろう

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/10) ロシア海軍は2014年10月と11月にも潜水艦弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/15) ロシア海軍のボレイ級戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは2014年10月にブラヴァー弾道ミサイルを発射する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/19) ロシア海軍のボレイ級戦略原潜6番艦クニャージ・スヴォーロフは2014年12月に起工される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/27) ロシア海軍のボレイ級戦略原潜2隻は2015年秋に太平洋方面から弾道ミサイル「ブラヴァー」を発射する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/22) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーは弾道ミサイル「ブラヴァー」を満載する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/30) ロシア海軍北方艦隊の戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキーはバレンツ海からの弾道ミサイル発射に成功した

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/11/20) ボレイ級戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーは12月に国家受領試験を行なう

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/10) 最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフはロシア海軍へ納入された

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/15) ロシア海軍最新戦略原潜アレクサンドル・ネフスキーはセヴェロドヴィンスクへ入港した

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/20) ロシア海軍の3隻の戦略原潜は2014年12月26日にセヴェロドヴィンスクを出航する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/26) ロシア海軍最新鋭戦略原潜ウラジーミル・モノマーフとアレクサンドル・ネフスキーは2015年夏以降にカムチャツカへ回航される

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/27) ロシア海軍の為の第6のボレイ級戦略原潜は起工された


 【質問】
 「ボレイ」型戦略原潜について教えられたし.

 【回答】
★プロジェクト955「ボレイ」型戦略原潜

 現用のプロジェクト677B(デルタ型)シリーズ及びプロジェクト941(タイフーン型)の後継となる第4世代の戦略原潜.
 戦略弾道ミサイル12基を搭載する17,000tクラスの大型原潜.

1番艦ユーリー・ドルゴルキィ:1996年10月起工.2006年中に公試開始予定.885型多用途原潜よりも優先して工事が進められている模様.2006年の就役を目指していると言う.
2番艦アレクサンドル・ネフスキィ:2004年3月起工
3番艦ウラジミール・モノマーノフ:2006年3月起工

 搭載弾道ミサイルは,当初予定していた「バルク」が発射実験に失敗して開発中止,代わりに地上用「トーポリM」の艦載型「ブラーワ」を作る事になり,2005年9月,ようやく発射実験に成功.
 当初の設計では,同じ第4世代の885をベースにして戦略原潜化したような艦型だったが,搭載ミサイルの変更に伴い,建造中だった艦の設計も改められ,建造計画に遅延を生じた.

 ロシア海軍は,将来も戦略原潜12隻体制を維持したい意向であり,2006年現在は,667BDRM(デルタIV)型×6隻,667BDR(デルタIII)型×6隻が維持されている.
(941(タイフーン)型も,いちおう3隻が在籍しては居るものの,もはや海洋核抑止力として機能しているとは言い難い)
 このうち,667BDRMは順次改装工事が行われ,艦齢が35年程度に延長されており,2020年代までは現役に留まる.
 一方の667BDRは,2010年代に入ると寿命を向かえ,次々と退役していく事になろう.

 従って,戦略原潜12隻体制を維持したいのならば,「ボレイ」型は少なくとも6隻は建造する必要が有り,近い将来,4~6番艦も順次起工されるものと思われる.

「ボレイ」型

夏光華(シア・クァンファ) i n FAQ BBS

 これまで艦尾付近の写真しか出て来なかったロシア海軍最新鋭戦略原潜「ユーリー・ドルゴルキィ」ですが,艦全体の写真が出てきました.
faq39m955d.jpg
faq39m955d02.jpg
faq39m955d03.jpg
 写真で見ると,弾道ミサイル(SLBM)区画は盛り上がっては居るものの,現用の667BDRM(デルタIV)型や667BDR(デルタIII)型ほど極端ではなく,SLBM区画を中心に,艦首部分を除いた全体が多少盛り上がっており,その上にセイルが載っている格好になっています.

 ・・・・とりあえず,本艦の進水前に公表されていた完成予想図や完成模型は,すべて"Fake(フェイク)"だったわけですね(^^;

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/5/7(月) 午後 7:09

 なお,
http://www.sevmash.ru/?id=1749&lg=en
によれば,955型(ボレイ型)戦略原潜3番艦「ウラジミール・モノマーノフ」が3月19日にセヴェロドヴィンスク造船所で起工.
 写真の手前右で,右手に何かを持っている人が, ロシア海軍総司令官ウラジミール・マソリン大将です.

夏光華(シア・クァンファ) i n mixi

 2007年4月15日の「ユーリー・ドルゴルキィ」進水の件について,イタル・タス通信の報道を抜粋

【弾道ミサイル原潜(PLARB)「ユーリー・ドルゴルキィ」は進水した】
モスクワ4月16日(イタル・タス)

によれば,潜水艦の総建造費用は230億ルーブル.
 要目は全長170m,幅13.5m,潜航深度450m,乗員107名,弾道ミサイル「ブラヴァー」12基搭載.

 ちなみに,モスクワ市が「ユーリー・ドルゴルキィ」の建造費用を援助している.
 むろん,建造費全てをモスクワ市が出しているわけではありませんが・・・

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/16(月) 午後 7:53
・改


 【質問】
 ボレイのスペックと,西側からの評価を教えてください.

 【回答】
 スペックは下記サイト参照.
http://warfare.ru/?lang=&catid=304&linkid=1765

 まだ評価が固まる段階ではありませんが,戦略原潜の評価は,一つには搭載される核ミサイルによります.
 この点ではSS-N-30,つまりTopol-MのSLBM版がどうかということになりますが,これは軌道バスがGLONASSによるGPS誘導を併用するため,精度が高いといわれています.
 しかし,まだ配備されていない段階ですので,なんとも評価できないところです.
http://www.globalsecurity.org/wmd/world/russia/3m14.htm

 Borey型(Project 955)の船体もこれから海洋試験が始まるところ〔2007年現在〕であり,SS-N-30とのマッチングも不明です.
 いろいろな意味で,評価できる時点に至っていない,ということです.

 ロシア側による宣伝文句は下記のサイト参照.
http://www.wmdinsights.com/I4/R_NewDetails.htm

軍事板,2007/04/16
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 「ボレイ」型戦略原潜の建造予定は?

 【回答】
 以下の記事によれば,デルタIV型を代替する形で,8隻建造する予定だという.

ロシアは,2017年までに8隻の「ボレイ」型潜水艦を建造する
セヴェロドヴィンスク,4月15日(インタファックス-AVN)


「2017年までに,8隻のプロジェクト955「ボレイ」型戦略原子力潜水艦がロシア海軍に就航するでしょう」
 連邦軍兵器調達部長(国防次官)アレクセイ・モスコフスキー陸軍上級大将は語った.
「軍備計画の下に,あと7隻の「ボレイ」型原子力ミサイル潜水艦が,2015年~2017年までに建造される予定です」
 モスコフスキーは,日曜日にセヴェロドヴィンスクにて報道陣を前に語った.

 同型の潜水艦アレクサンドル・ネフスキーの建造は2009年,ウラジーミル・モノマーフの建造は2011年に終了する予定である,と彼は言った.
 これら2隻の潜水艦は,それぞれ54パーセントおよび12パーセントの建造工程を終えている,と潜水艦を建造しているセヴマシュ・プレドプリャーチェの幹部はインタファックス-AVNに伝えた.

 「ボレイ」型潜水艦は,667BDRM型(NATOコード名デルタIV)潜水艦を代替するだろう,とモスコフスキーは語った.
 〔略〕
仮訳:Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/15(日) 午後 6:19

 写真の人物が,アレクセイ・ミハイロヴィッチ・モスコフスキーАлексей Михайлович Московскийです.
(大将時代の写真)

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/15(日) 午後 6:19

 1番艦ユーリー・ドルゴルキィの進水式典(2007/4/15)に出席したロシア軍高官等から明らかにされた情報を纏めると・・・

[ユーリー・ドルゴルキィЮрий Долгорукий(1996年11月6日起工)]
2007年4月15日進水,2008年就役予定

[アレクサンドル・ネフスキーАлександр Невский(2004年3月19日起工)]
2007年4月現在の完成度54パーセント,2009年就役予定

[ウラジーミル・モノマーフВладимир Мономах(2006年3月19日起工)]
2007年4月現在の完成度12パーセント,2011年就役予定

 この他,4番艦~8番艦の建造が計画されており,2017年までに全て就役予定.

 「ボレイ」型に搭載される弾道ミサイル「ブラーワ」の発射テストは6月より再開される予定.

 ちなみに,1番艦ユーリー・ドルゴルキィの初代艦長は,コンスタンチン・ミトキン一佐だそうです.

 今まで「ボレイ」型は12隻建造されると言われてきましたが,8隻で打ち止めになるのでしょうか.

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/15(日) 午後 8:04

 海洋工学中央設計局「ルビーン」総取締役イーゴリ・ヴィリニト氏によると,2021年以降,更なる発展型-例えば「ボレイ-B」や「ボレイ-D」などが開発される事になるようです.
 かつてのプロジェクト667シリーズのように.

 プロジェクト667シリーズは,先ずプロジェクト667A(ヤンキー級)が1967年から1974年に掛けて34隻建造.
 その後,拡大発展型のプロジェクト667B(デルタI級)が1972年から1977年に掛けて18隻建造.
 その拡大型のプロジェクト667BD(デルタII級)が1975年に4隻建造.
 その改良型のプロジェクト667BDR(デルタIII級)が1976年から1982年に掛けて14隻建造.
 そして最終発展型のプロジェクト667BRM(デルタIV級)が1984年から1990年に掛けて7隻建造されました.

 プロジェクト667Aの1番艦K-137が起工されたのが1964年11月.
 プロジェクト667BDRMの最終艦K-407が海軍引き渡されたのは,それから26年後の1990年11月でした.

 ロシア海軍の次世代(第5世代)戦略原子力潜水艦の建造は2030年以降に開始されますが,それまで第4世代の「ボレイ」の改良型が建造される事になるようです.
[ロシア第5世代原子力潜水艦は2030年以降に建造される]

「ロシア海軍情報管理局」,2014/08/01
青文字:加筆改修部分

 なお,「ボレイ」級戦略原潜の艦名は,昔のロシアの大公(ロマノフ朝以前の大公)の名前が付けられています.

ユーリー・ドルゴルーキー:キエフ大公ユーリー1世(在位1149年-1150年,1155年-1157年)
アレクサンドル・ネフスキー:ウラジーミル大公国の大公アレクサンドル1世(在位1252年-1263年)
ウラジーミル・モノマーフ:キエフ大公ウラジーミル2世(在位1113年-1125年)
クニャージ・ウラジーミル:キエフ大公ウラジーミル1世(在位978年-1015年)
クニャージ・オレグ:キエフ大公オレグ(在位879年-912年)

「ロシア海軍情報管理局」,2014/05/29
青文字:加筆改修部分

 【関連リンク】

「ロシア・ソ連海軍」:新世代戦略原潜ボレイ型

「ロシア・ソ連海軍」:ロシア最新戦略原潜「ユーリー・ドルゴルキィ」,最終艤装段階へ

「六課」:新世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,2009年末に受領される

「六課」:最新戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,係留試験を開始する

「六課」:「ボレイ」型4番艦は2009年に起工される

「六課」:「ボレイ」型4番艦は2009年に起工される

「六課」:新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,2009年秋に国家受領試験を行なう

「六課」:新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」,工廠航海試験開始

「六課」:ロシア最新戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,最初の航海試験を終えた

「六課」:試験中の最新戦略原潜ユーリー・ドルゴルーキー

「六課」:ボレイ型4番艦は「奇蹟者ニコライ」と命名される


 【質問】
 「ボレイ型はポンプジェット推進」説の真偽は?

 【回答】
 〔下掲写真は,2007年〕4月15日に行なわれたユーリー・ドルゴルキィ進水式典の模様.
 いまいち分かりにくかった艦尾付近が良く分かります.

 この形は・・・・・(^^;



Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/18(水) 午後 7:23

 〔下掲写真は〕ボレイ型戦略原潜の最新模型
 どう見てもポンプジェット推進です(^^;

 これまでに公表されていたボレイ型の模型(スクリュー1軸タイプ&スクリュー2軸タイプ)って一体・・・・(^^;


Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/17(火) 午後 8:46


 【質問】
 戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」について教えられたし.

 【回答】
 戦略用途水中ロケット巡洋艦「ユーリー・ドルゴルーキー」(プロジェクト955「ボレイ」)は,海洋工学中央設計局「ルビーン」(サンクトペテルブルク)が設計した第4世代水中ロケット艦シリーズの1番目である.
 1996年11月2日に「セヴマシュプレドプリャーチェ」の造船台で起工され,同時に「ユーリー・ドルゴルーキー」と命名された.

 2003年9月には,「ユーリー・ドルゴルーキー」の乗員団が結成.
 コンスタンチン・ミトキン1等海佐が艦長に就任した.

 2007年4月15日に進水.

 2008年11月21日,原子炉が起動された.
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」,原子炉始動]

 2009年6月18日,初めて海洋へ出航.
[新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」,工廠航海試験開始]

 このとき,艦長はミトキンから,それまで副長を勤めていたウラジーミル・シリン1等海佐に交代している.

 2011年には,4回の弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験を実施し,全て成功した.
[「全力全開」ブラヴァー発射試験(2010~2011年)]
 特に,8月27日の試験では,9300kmの飛翔距離を記録.

 2011年12月23日には,「ブラヴァー」2発の一斉発射に成功した.
[潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」は一斉発射試験に成功した]

 2012年には国家受領試験を終え,12月29日に受領証書へ署名された.

 そして2013年1月10日,聖アンドレイ旗(ロシア海軍旗)を初掲揚し,名実ともにロシア連邦海軍へ就役した.

 建造費用は,開発・設計の為の90億ルーブルと建造の為の140億ルーブルを含め,総額230億ルーブル.

 全長170m,幅13.5m,総排水量2万4千トンの巡洋艦は,モスクワ熱工学研究所によって開発された「ブラヴァー-30」ミサイル16基を有する.

 弾道ミサイルに加え,同艦には魚雷発射管が装備されている.
 核動力装置で駆動する1軸のスクリューにより,浮上時に15ノット,水中で29ノットの速力に達する事が出来る.
 その潜航時には,低騒音により発見されにくいとされている.

 「ユーリー・ドルゴルーキー」は,北方艦隊原潜基地ガジェーヴォへ配備される.
[新世代戦略原潜ボレイ級の為のインフラ整備の第1段階は2013年1月の第2週の終わりまでに完了する]

 【参考ページ】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-592.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/39523873.html

【ぐんじさんぎょう】,2013/09/13 20:00
を加筆改修

▼ 起工から約17年後にロシア海軍へ就役した「ユーリー・ドルゴルーキー」ですが,就役したからと言って,いきなり戦略パトロール任務に就く事は出来ず,まずは慣熟訓練を行う必要が有ります.
 今回の記事で述べられているL-1からL-3までの「試験任務」が,これに該当します.

 そして今回の記事によれば,「ユーリー・ドルゴルーキー」の為に2組(107名ずつ)の乗組員が用意されるとの事です.

 アメリカ海軍の戦略原潜では,1隻につき2組の乗員チーム(ブルーとゴールド)が用意されていますが,これはロシア海軍も同様です.

 「ユーリー・ドルゴルーキー」の場合,2003年7月にファーストチームとセカンドチームが編成され,ファーストチームをコンスタンチン・ミトキン1等海佐,セカンドチームをウラジーミル・シリン1等海佐が率いていました.
 「ユーリー・ドルゴルーキー」の運航を担当したのはファーストチームであり,対外的にはファーストチームのリーダーであるミトキン氏が「ユーリー・ドルゴルーキー」艦長として紹介されていました.
[ボレイ型戦略原潜ユーリー・ドルゴルキィ初代艦長コンスタンチン・ミトキン]
 セカンドチームは,ファーストチームへの人材供給源という位置付けでした.

 「ユーリー・ドルゴルーキー」の航海試験が開始される2009年6月には,ファーストチームとセカンドチームのリーダーが交代し,同艦の航海試験はシリン艦長の下で実施されました.

 その後,2010年にはセカンドチームのリーダーが,A.パヴロフスキーに交代しました.
 つまり,今年中にセカンドチームも定員を満たし,こちらも慣熟訓練を行う必要が有るという事です.

 これらの準備が今年中に完了し,「ユーリー・ドルゴルーキー」は来年初頭から戦略パトロール任務に就くことになるようです.

 なお,「ボレイ」級戦略原潜の最大潜航深度は450m程度とされていますが,今回の記事によると,600mまで潜航できるようです.

「六課」ACS,2013/03/24


 【質問】
 以下の記事のように,本当にボレイ型戦略原子力潜水艦の2番艦(アレクサンドル・ネフスキー)は太平洋艦隊に配備されるのか?

『朝鮮日報』より.
http://www.chosunonline.com/article/20070526000023

【世界第2位の海軍力誇る日本,戦略原潜の配備急ぐロシア】

(前略)

◆ロシア,戦略ミサイル原潜の建造に拍車

(中略)

 これとともにロシア海軍は,戦略ミサイル原潜の建造に力を注いでいる.
 ロシアは4月,ボレイ(北極の風)級原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルキィ」を進水させた.
 この潜水艦の最も大きな特徴は3M14「ブラヴァー」大陸間弾道ミサイルだ.
 射程距離8,000キロ,最大10個の核弾頭を搭載できる能力を持ち,米国のミサイル防衛(MD)網を無力化することができる.
 現在ロシアは15年までに8隻のボレイ級原子力潜水艦を建造し,このうち09年に建造予定の「アレクサンドル・ネフスキー(中世ロシアの名将の名前)」を太平洋艦隊に配備するとしている.

モスクワ=権景福(クォン・ギョンボク)特派員

 【回答】
 そんな事は,ぶっちゃけ,ありえない(^^;

 この文脈からすると,1番艦ユーリー・ドルゴルキィは北方艦隊に配備されるようですが,(当然だけど)就役したばかりの戦略潜水艦を,遠く離れた北方艦隊と太平洋艦隊に分散する事はありえない.

 確かに,ソ連海軍においては,新型艦艇が就航すると,1番艦が北方艦隊,2番艦が太平洋艦隊に配備されるという「慣習」が存在したが,それは大型水上艦艇に限った事であり,潜水艦には当て嵌らない.
 潜水艦,特に戦略原潜は,同型艦を揃えて運用しなければ戦力を発揮できない.

 上記のように,ボレイ型は,「ブラヴァー」弾道ミサイルを初めとする各種新型装備を搭載する潜水艦であり,従来のロシア海軍の戦略原潜とは全く違う代物です.
 そのような新鋭艦の2番艦だけを,インフラで劣る太平洋艦隊に配備するのは,大いに不安が有るでしょう.
 ボレイ型は,北方艦隊の基地に近いセヴェロドヴィンスク造船所で建造されているので,少なくとも初期建造艦は,北方艦隊に置いておかないと,何か不具合が生じた時に対処できない.

 現在,ロシア北方艦隊には,667BDRM(デルタIV)型及び941(タイフーン)型戦略原潜が所属しておりますが,近代化して現役に留まる667BDRMに対し,941型は早期退役が進み,現在では,もはや海洋核抑止戦力として機能しているとは言い難い.

 さらに付け加えると,北方艦隊及び太平洋艦隊の弾道ミサイル輸送艦(給兵艦)の問題も有ります.

 北方艦隊には,941型の弾道ミサイルに対応した「アレクサンドル・ブリキン」(11,440トン,1987年就役)が所属しているのに対し,太平洋艦隊には,それよりも一世代古い667BDR(デルタIII)型の弾道ミサイルにしか対応できない「ダウガーワ」(6,200トン,1981年就役)しか居ない.

 弾道ミサイル原潜の基地には,予備の弾道ミサイルを運んで貯蔵しておく必要が有りますが,アレクサンドル・ブリキンはともかく,ダウガーワで新型のブラヴァーを輸送できるのでしょうか?

 まさか,太平洋艦隊に配備されるアレクサンドル・ネフスキーは,自分でせっせとブラヴァーをルイバチーに運んで貯蔵するとでも?

 ちなみに,弾道ミサイル輸送艦「アレクサンドル・ブリキン」は,現在,改装中です.
 おそらくは,ブラヴァーを搭載できるようにする為でしょう.

 というわけで,上記の記事は,権景福(クォン・ギョンボク)特派員とやらの誤解というか曲解でしょうね.

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/5/28(月) 午後 7:41


 【質問】
 以下は本当か?

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ロシア,最新ミサイル原潜基地カムチャッカ半島に建設
2007. 8/6
航空評論家・小河正義

――新型ミサイル原潜『ユーリー・ドルゴルキー』級,全隻配備.オホーツク海の核戦力,飛躍的増大へ――

 ロシア海軍が最新の弾道ミサイル(SLBM)搭載原潜用の基地をカムチャッカ半島に建設する.
 アナトリー・セジューコフ国防相,ウラジミール・マローシン海軍参謀総長がこのほど明らかにした.
 核弾頭120発を装備する次世代原潜『ユーリー・ドルゴルキー』級,3隻すべてを配備する,まったくの新根拠地で太平洋を挟んで米西岸ワシントン州バンゴールに潜むライバルの『トライデント』ミサイル原潜と対峙する.

 〔略〕

90億ルブールを投じ2~3年以内にSLBM積載最新原潜『ユーリー・ドルゴルキー』,『アレクサンドル・ネフスキー』,『ウラジミール・モノワクー』の三隻が常時,停泊する海軍基地を整備する.

 〔略〕

プーチン政権のSLBM 戦力強化は欧米VS.ロシア艦の"新冷戦"が始まっている証拠に他ならない.
------------

 【回答】
 「ロシア国防相」が,新型ミサイル原潜を太平洋へ配備すると発言したという話は,以前にも出ました
 2回も話が出るくらいだから,海軍はともかく,国防省(国防相個人)としては,新型ミサイル原潜ボレイ型を太平洋艦隊にも配備したい意向が有る事は確かでしょう.

 ちなみに,ロシア側報道(アルムス・タス)では
http://arms-tass.su/?page=article&aid=42300&cid=25
「今年中に太平洋艦隊で,最新型戦略潜水艦"ボレイ"の為の乗組員が育成される」
であって,『ユーリー・ドルゴルキー』,『アレクサンドル・ネフスキー』,『ウラジミール・モノワクー』の三隻を太平洋に持って来るなどとは,少なくとも,ロシア海軍総司令官ウラジーミル・マソリン上級大将は言ってない.

 が,2ちゃんねる軍事板では,これ(ボレイ型3隻極東配備)を無条件で信じ込むヤツが多いようです.

 そもそも,
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23604402.html
でも取り上げているように,この「航空評論家・小河正義」は,話に尾びれを付けて大袈裟に騒ぎ立てる傾向があるのに,それを無条件で信じ込む2ちゃんねらーどもには,思考というものが無いようだ(笑)

 第一,上の記事だけでは,ソースとするには,ちょっと弱いな.
 やはりここは,ロシア側の「一次報道」記事を持ってきて欲しいわけだ.
 例えば,「インタファクス」とか「RIAノーボスチ」とか「イタル・タス(アルムス・タス)」とか.

 どうも2ちゃんねらーは,ロシア側の生の報道(一次報道)よりも,西側経由のバイアス掛かりまくりの記事の方を信じる傾向が強いようです.

 そうか,道理で,2ちゃんねる軍事板には,ロシアに詳しい人が居ないわけだ(失笑)
 〔略〕
 彼らは,来年就役するユーリー・ドルゴルキーが,すぐに太平洋艦隊へ来ると思っているようです.

 そういや,10年ほど前,当時就役したばかりの原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーが太平洋艦隊に配属されると報じられ,ボクも,ピョートル・ヴェリキーが来るのを楽しみしていたものだった.
 しかし結局,ピョートル・ヴェリキーは北方艦隊に配属され,ボクはガッカリした.

 今,ユーリー・ドルゴルキーが太平洋艦隊へ来ると思っている2ちゃんねらーどもは,10年前のボクと同じ・・・・・

 ボクも,ユーリー・ドルゴルキーが太平洋艦隊へ来れば良いとは思うが,今のロシア海軍を取り巻く状況を考えると,それが実現する可能性は,ゼロに近い・・・

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/8/21(火) 午後 10:41

▼ 一方,ロシア首相ウラジーミル・プーチンは,最近(2月20日)ロシアの新聞に寄稿した論文において,新世代(第4世代)戦略原子力潜水艦「ボレイ」級のカムチャツカ半島配備に言及しました.

 『MSN産経ニュース』より.

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2012年2月25日
【露大統領選プーチン氏 軍事大国路線鮮明 バラマキで支持率上昇】
 しかし,現地からの情報によると,そのカムチャツカ半島のヴィリュチュンスク(ルイバチー)基地には,第4世代戦略原潜の為の新たな設備は,ほとんど何も建設されていません.
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 『中央海軍ポータル』より.

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【ヴィリュチュンスク沿岸のインフラストラクチュアは,新たな潜水艦に適していない】
2012年2月22日

 カムチャツカ半島の沿岸インフラは,新たな潜水艦「ボレイ」に適していない.
 『イズベスチヤ』紙は報じた.

 ウラジーミル・プーチンは,ロシア軍についての論文に,こう書いた.
 ロシア造船業界の最新の成果である「ボレイ」と,(過去に)不成功だった事で知られるミサイル「ブラヴァー」は,石油会社「スルグトネフテガス」と多国籍企業から2002年に援助された資金で作られた,ヴィリュチュンスクの最新の基地に配置される.

 しかし,「最新」なのだろうか?
 沿岸のインフラに関して言えば,その後,ヴィリュチュンスクは根本的に新しいどころか,ルイバチー半島に潜水艦基地は建設されていない.
 『イズベスチヤ』紙は報じた.

 第16潜水艦戦隊によると, 「ボレイ」が配置されるクラシェニーンニコフ湾基地の桟橋は,1980年代に建設されたものである.
 現在,ここを4つの異なるプロジェクト艦~「カリマール」(667BDR),「シチューカ-B」(971),「アンテイ」(949A),「パルトゥース」(877)~約20隻が占めている.

 同戦隊のとある士官は,桟橋について述べた.
「それは,全く修理されていません.
 ブラヴァー"ミサイルを装備するボレイは,他のミサイルや潜水艦と同じ場所――桟橋は"遠く",湾の沿岸の反対側に位置しているのですが――に置かれることになるでしょう.
 ボレイの為に新たな桟橋やミサイルの保管庫を建設するという話はありますが,それは未だ計画段階です」

 基地の近代化において,軍の町には,幾つかの高層ビル,診療所,病院,幼稚園,ウォーターパーク,2007年にウラジーミル・プーチン自身によりオープンした,大型スポーツセンターなどが建設された事には留意すべきである.

 太平洋艦隊司令部は,ヴィリュチュンスク戦隊に関して,ヴィリュチュンスク基地に「ボレイ」の存在を確保する為,「多くの作業」を行なったと主張している.
「埠頭区域は,主にエレクトロニクスおよび動力,通信システム,基地周囲の保護の面において改造されました」
 太平洋艦隊の代理人は説明した.

 彼によると,「ボレイ」は,何ら特別な条件の停泊場を必要としない.
「これらの潜水艦は,任意の場所の海洋へ展開することが出来ます.
 その事に桟橋設備は重要ではありません.
 そこに,彼らにとって必要なもの全てがあります」
 彼は語った.

 地政学問題高等学院第一副校長コンスタンチン・シフコフは,「ボレイ」が必要とする動力及び沿岸支援システムの条件は他の潜水艦と同様であり,埠頭を近代化しなくとも,ヴィリュチュンスク基地のインフラは適合している事を確認した.
 彼は,「ブラヴァー」ミサイルと,現在,ヴィリュチュンスクに居る「カリマール」が装備する「シネーワ」の保管条件は,実質的に同じである事を強調した.
「シネーワとブラヴァーは,温度,湿度,防振に関して必要とする条件は同じです.
 ブラヴァーがシネーワの隣に保管される事は充分に可能です」
 彼は強調した.

 「ボレイ」を建造し,試験を続けている「セヴマシュ」工場管理部は,国家機密を理由に,潜水艦が駐留する為の条件についての説明を拒んだ.

 東方軍管区司令官コンスタンチン・シデンコ大将も,潜水艦及び「ブラヴァー」ミサイル採用の為,ヴィリュチュンスクで何が行われたのかについて説明しなかった.

 国家安全保障問題センターのアナトーリー・ツィガノクは,海軍はヴィリュチュンスク基地を「ボレイ」の為に,大幅に変更していない事を認めた.
 彼は,「ブラヴァー」の技術特性はは完全に開発されておらず,重大な事故に繋がる可能性が在る事を指摘した.
「私は,大いに疑問を感じております.
 ミサイルは,本当に今年から生産数を増加できるのでしょうか.
 ブラヴァーの試射成功率は52パーセントですが,正式採用の為には,95パーセントが必要です」

 太平洋艦隊司令部の情報提供者は,「ボレイ」は,潜水艦とミサイルが海軍に正式採用された後, ヴィリュチュンスクに到着すると述べた.
 それは,2012年秋か2013年春になるだろう.
 正確な時期は,今年夏の「ブラヴァー」発射と,国家試験の完了次第である.
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 『ロシースカヤ・ガゼータ』より.
ウラジーミル・プーチン寄稿論文
【強くあれ:ロシアの為の確実な国家安全保障】

 プーチン氏は,論文の中で「ボレイ」級について,こう書いています.
(2002年当時のロシア連邦軍参謀本部総長が,カムチャツカの戦略原潜基地の廃止を提案したが,当時のプーチン大統領は,その提案を採用しなかったと前置きして)
「そして今,我々は,すぐにでも新世代潜水艦ボレイ型の戦闘任務を遂行できる最新の基地をヴィリュチュンスクに有しています」
「新たなプロジェクトの戦略水中ロケット艦ボレイが当直勤務に就きます.
このクラスの潜水艦~ユーリー・ドルゴルーキーとアレクサンドル・ネフスキー~は国家試験を受けています」

 しかし,プーチン首相が「ヴィリュチュンスクの最新の基地」と言っているのは,実際には福利厚生の為の施設であり,新型原潜を受け入れる為の新たな設備は,ほとんど作られていないという事のようです.

 上の記事を読む限り,この問題に関し,現地(ヴィリュチュンスク基地)と太平洋艦隊司令部(沿海地方ウラジオストク),そして,モスクワの軍事専門家の間には,認識の違いが有るようです.

 なお,記事中に登場する地政学問題高等学院第一副校長コンスタンチン・シフコフは,潜水艦発射弾道ミサイル「シネーワ」がヴィリュチュンスク基地に有るかのような発言をしていますが,現実には,ヴィリュチュンスクに「シネーワ」は有りません.

 ヴィリュチュンスク基地に配備されている「カリマール」戦略原潜(デルタIII級)の弾道ミサイルは,「シネーワ」よりも古いタイプのR-29R系列です.
 2006年以降は,改良型のR-29RKU-2が搭載されています.

 ちなみに,R-29RKU-2は液体燃料ロケット,「ブラヴァー」は固体燃料ロケットです.
 これまでに,ヴィリュチュンスク基地に,固体燃料ロケットエンジンの潜水艦発射弾道ミサイルが配備された事は,一度もありません.

 シフコフ氏(軍事学博士)は,以前に『イズベスチア』紙が艦上戦闘機MiG-29Kの空母上試験について報じた時にも登場しています.
[艦上戦闘機MiG-29Kは地中海上の空母「アドミラル・クズネツォフ」で試験を行なった]

 同氏は『イズベスチア』の軍事専門家でもあるようです.
 本職は「地政学問題高等学院第一副校長」ですが.
【『地政学問題高等学院』公式サイト】

 なお,『ロシースカヤ・ガゼータ』のウラジーミル・プーチン寄稿論文は,『くろいあめ,あかいほしM2』に翻訳文が掲載されています.
【プーチンの国防論文①全般認識】
(これは第1回目ですが,順次翻訳が掲載されます)

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/26(日) 午後 4:46

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 今年の7月末,こんなニュースが報道されたが・・・

国防相が北方領土初視察 「原潜配備」牽制も

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのイワノフ国防相は二十九日,極東視察の一環として北方領土(ロシア名・南クリール諸島)の択捉島を訪問した.
 同国防相の北方領土訪問は初めて.同国防相はこれに先立ち,周辺海域をにらむロシア海軍の太平洋艦隊に対して,最新型の原子力潜水艦二隻を来年末から配備するなど,艦隊の近代化と増強を優先的に進める意向を明らかにした.

 二十八日から五日間の日程で極東軍管区各地の視察を始めた国防相は,カムチャツカ州で,北方領土のロシア軍が「日本に敵対するものではない.部隊の削減も増強もしない」と述べた.
 この訪問で,国防相は択捉島のブレベスニク航空基地などを視察する.

 プーチン大統領の最側近の一人である国防相の北方領土初訪問は,十一月の大統領訪日をにらみ駐留部隊の装備や待遇の改善を約束して領土問題での譲歩の可能性を打ち消し,日本を牽制(けんせい)する意図があるとみられる.
 このところ,パトルシェフ連邦保安局長官ら,ロシア高官による北方領土視察が続いていた.

 また,国防相は北方領土視察に先立ち,来年末には最新型ミサイル原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」を配備し,二年後には原潜「アレクサンドル・ネフスキー」の試験に入ると述べ,
 これら最新型原潜に,同じく最新の多弾頭核ミサイルを搭載する計画であることを明らかにした.
http://www.sankei.co.jp/news/050730/morning/30pol002.htm
(現在はリンク切れで閲覧不能だが,サンケイの記事)

 つまり,「ユーリー・ドルゴルーキー」「アレクサンドル・ネフスキー」の2隻(ボレイ型戦略ミサイル原潜)が太平洋艦隊に配備されるという事なのか?

 【回答】
 ぶっちゃけ,ありえない(^^;

 この2隻は,現在,セーヴェロドヴィンスク造船所で建造中の最新鋭原潜だが,従来のデルタ型シリーズとはぜんぜん違う全くの新型を,
 いきなり,建造場所から遠く離れた太平洋艦隊に配備なんかしたら,何か不具合が起こった時にどうするのか?
 ボレイ型は,搭載する弾道ミサイルも全くの新型,フネそのものも,原子炉を始めとして,デルタ型シリーズとは全く違う.
 同型に搭載される弾道ミサイル「ブラーワ」は,2005年9月末,ようやく試射に成功したが,これはタイフーン型を改造した艦からの発射であり,ボレイ型が就役すれば,今度は,同型でも発射実験を繰り返す必要が有るだろう.
 他にも,新型原子炉や各種新型機器も,実際に航行してテストする必要が有ろう.
 つまり,「ユーリー・ドルゴルーキー」が就役しても,まずは「テスト漬け」の日々を送ることになる.
 常識的に考えて,そのような新型艦は,まず,建造場所に近い北方艦隊に配備して各種のテストを行うのではなかろうか?
 そうすれば,何かトラブルが起こった場合でも,すぐに対処出来るだろう.

 さらには,基地設備(インフラ)の問題も有る.
 北方艦隊の原潜基地は,「ザパドナヤ・リッツァ」「ガジェーヴォ」の二ヶ所に集約されており,戦略原潜に関して言えば,ガジェーヴォにデルタIV型,ザパドナヤ・リッツァにタイフーン型戦略原潜が配備されているが,タイフーン型は早期退役が進んでいる.
 ちなみにザパドナヤ・リッツァには,1980年代にタイフーン型原潜用の各種設備が建設された.
 タイフーン型が退役すれば,せっかく多額の費用と人手を掛けて建設した基地施設が空いてしまう事になるので,ここにボレイ型を配備するのがいちばん合理的だろう.

 あと,これもインフラに関連するが,ボレイ型が搭載する弾道ミサイル「ブラーワ」の輸送の問題も有る.
 北方艦隊のザパドナヤ・リッツァにせよ,太平洋艦隊のルイバチーにせよ,現実には「陸の孤島」と言うべき状態で,基地を維持するには,海路か空路での補給が必要不可欠だ.
 弾道ミサイル原潜の基地には,当然,予備の弾道ミサイルを備蓄する必要が有るが,これも,フネで運ぶしか無い.

 そこで問題になってくるのが,両艦隊に配備されている弾道ミサイル補給艦の能力だ.
 北方艦隊には,ミサイル給兵艦「アレクサンドル・ブリキン」(11,440t,1987年就役)が在籍する.
 同艦は,941(タイフーン)型用のR-39(SS-N-20,90t)及び667BDRM(デルタIV)型用のR-29RM(SS-N-23,40.3t)を積載出来る能力を持つロシア海軍唯一の給兵艦.
 これに対し太平洋艦隊には,ミサイル給兵艦「ダウガーヴァ」(6,200t,1981年就役)「ヴェトルーガ」(4,480t,1976年就役)の2隻が在籍しているが,これらは,R-39やR-29RMよりも古い667BDR(デルタIII)型用のR-29R(SS-N-18,35.3t)しか積載出来ない.

 周知のように「ブラーワ」は,ICBM「トーポリM」(47.2t)を潜水艦発射用に手直ししたミサイルで,サイズ自体は,ベースとなった「トーポリM」よりは小型化されているようだ.R-39(SS-N-20)よりは「コンパクト」だろうが,R-29RM(SS-N-23)とほぼ同等,あるいは若干大型となっているものと推察される.
 したがって「ブラーワ」は,北方艦隊の「アレクサンドル・ブリキン」には積載可能だが,太平洋艦隊の「ダウガーヴァ」「ヴェトルーガ」には積めないのではないか.

 そうなると,ボレイ型を太平洋艦隊に配備するには,「アレクサンドル・ブリキン」も回航しなければならなくなる.
 が,北方艦隊唯一の弾道ミサイル補給艦を極東に持っていったら,北方艦隊の戦略原潜はどうするのか?

 それともボレイ型は,自分でせっせと弾道ミサイルを輸送し,基地に備蓄するとでも言うのか?(笑)

 太平洋艦隊には,現在,デルタIII型が配備されているが,同型は1970年代末期に就役した艦で,北方艦隊のデルタIV型やタイフーン型よりも古い.
 同型は,2010年代以降には艦齢に達し,退役していくコトになろう.
 その代わりの戦略原潜が,ルイバチー(カムチャツカ半島に有る太平洋艦隊の原潜基地)に来るコトは,おそらく無いだろう.
 ロシア海軍は,将来的には太平洋艦隊の戦略原潜部隊を廃止する意向と伝えられているし.

 ちなみに,イワノフ国防相の略歴
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/person/ivanov.htm
を見る限り,海軍について理解している人だとは,到底思えないんだけどねえ・・・・(笑)

 ・・・・というか,またサンケイお得意の,外国(中国とかロシアとか)の脅威を煽る記事にしか見えないんだけどねえ・・・・(笑)

夏光華(シア・クァンファ) in FAQ BBS

▼ ちなみに,ユーリー・ドルゴルキィ(ボレイ型,2008年就役予定)の初代艦長はコンスタンチン・ミトキン一等海佐.(Капитан-1ранга"Константин Митькин")
 今年(2007年)で38歳になるそうです.

 ユーリー・ドルゴルキィ進水前日(2007年4月14日),ロシア新聞『ロシースカヤ・ガゼータ』Российская газетаに,コンスタンチン・ミトキン氏へのインタビューが掲載されました.
http://www.rg.ru/2007/04/14/a152900.html

 この記事から,彼の経歴を纏めてみました.

 コンスタンチン・ミトキンは,1969年,ドゥブナに生まれた.
 両親は,ドゥブナ市に在る設計局「ラドゥーガ」および「ドゥブナ機械製造工場」で働いていた.
 コンスタンチンは,1986年に中学校を卒業した.
 コンスタンチンは,民間船の船員を志望しており,中学校卒業後は航海学校へ進学するつもりでいたが,
父親の助言により,海軍高等学校を受験し合格.
 レニングラード市のフルンゼ名称海軍高等学校に入学した.

 1991年に海軍高等学校を卒業後は,潜水艦乗りの道を選択し,重戦略原子力潜水艦(タイフーン型)で勤務した.

 1993年にセヴェロドヴィンスク市で出会った女性と結婚.

 1999年,TK-17「アルハンゲリスク」(タイフーン型)重戦略原子力潜水艦の戦闘班長を務める.
 同年,海軍大学校入校.
 2年後(2001年)に卒業後,再びTK-17で勤務.

 2007年,コンスタンチン・ミトキンは,「ユーリー・ドルゴルキィ」艦長に任命された.

 現在,コンスタンチン・ミトキン一等海佐に率いられるユーリー・ドルゴルキィ乗組員は,オブニンスク市の原子力潜水艦乗員訓練センターで訓練中である.

 というわけで,コンスタンチン・ミトキン氏は,元々は海軍志望では無かったのですが,38歳で一等海佐(大佐),しかも最新鋭戦略原潜の艦長に抜擢されるくらいですから,ロシア海軍では高く評価されているようです.

 なお,このインタビュー中で,次のようなやり取りが有りました.

[quote]

ロシースカヤ・ガゼータ:
 モスクワ市が,あなたの艦を後援するそうですね. どのような援助を期待しますか?

ミトキン:
 近い将来,「ユーリー・ドルゴルキィ」と私たちが赴かなければならない「ガジェーヴォ」Гаджиево
における乗組員と家族の為のアパートの修理及び改善です.

[/quote]

 というわけで,2008年就役予定の「ユーリー・ドルゴルキィ」は,北方艦隊の原潜基地「ガジェーヴォ」に配備されるそうです.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/6746915.html

 一部で,「ユーリー・ドルゴルキィ」は,太平洋艦隊(カムチャツカ)に配備されると言われていますが,それがガセである事は,このインタビューからも明白でしょう.

 さらに,ロシア国防省公式サイトより
http://www.mil.ru/848/1045/1274/8948/8949/sf/19366/index.shtml?id=29953

 2007年8月31日,北方艦隊基地において,「モスクワの日」を祝う行事が執り行なわれたという事ですが,この祭典には他の北方艦隊所属艦の艦長と共に,コンスタンチン・ミトキン一佐(写真)も出席しました.

 この事からも,「ユーリー・ドルゴルキィ」の北方艦隊配備は確実です.

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/9/25(火) 午後 9:33

▼ さらに……

――――――
ロシア連邦海軍は,新世代原子力潜水艦のグループを創設する-海軍総司令官
モスクワ,7月25日(RIAノーボスチ)


 金曜日,ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー海軍大将は,RIAノーボスチに対し表明した.
 〔略〕
 極めて近い将来,北方艦隊の戦闘編制に,新型弾道ミサイル「ブラヴァーM」を装備するプロジェクト955原子力潜水巡洋艦の1番艦「ユーリー・ドルゴルキィ」の編入を計画すると報告された.
 〔略〕
――――――

というわけで,今年就役予定の新型戦略原潜「ユーリー・ドルゴルキィ」は,北方艦隊へ配備される事が,ロシア海軍総司令官から明言されました.
 一部で言われていた,「ユーリー・ドルゴルキィ」の太平洋艦隊配備の可能性は,これで完全に消えました.

 まあ当ブログで以前に触れたように,「ユーリー・ドルゴルキィ」初代艦長が,昨年4月の時点で,同艦のガジェーヴォ(北方艦隊の原潜基地)配備を明言していたから,そんな可能性は最初から無かったんだけど(^^;
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/24971635.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/28192320.html

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/7/27(日) 午前 7:44


 【質問】
 原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」が極東配備されるというのは本当か?

--------------------------------------------------------------------------------
『MSN産経ニュース』より.
【ロシアの最新原潜,夏に極東配備 新型SLBM搭載を予定】
2012年2月9日23時18分

 ロシアのセルジュコフ国防相は9日,今後の同国海軍の主力となる核ミサイル搭載可能な最新型ボレイ級原子力潜水艦「ユーリー・ドルゴルーキー」を6月,同「アレクサンドル・ネフスキー」を8月にそれぞれ配備する方針を明らかにした.
 ロシア主要メディアが伝えた.

 両艦には米国が計画するミサイル防衛(MD)網を突破できる,多弾頭の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「ブラバ」の搭載が予定されている.

 同国防相やプーチン首相は昨年,ドルゴルーキーについては極東ウラジオストクに司令部がある太平洋艦隊に配備されると述べていた.
(共同)
--------------------------------------------------------------------------------

 【回答】
 極東配備・・・・?
 少なくとも今回(2012年2月9日)の記者会見において,セルジュコフ国防相は,「ユーリー・ドルゴルーキー」と「アレクサンドル・ネフスキー」を「極東へ配備する」などとは一言も言ってませんね.
 セルジュコフ国防相が言及したのは,あくまでも,この2隻のロシア海軍への納入時期についてのみであり,配備場所にまでは言及していません.
 よって,記事の題名は『ロシアの最新原潜,夏に就役 新型SLBM搭載を予定』にすべきです.

 記事末文の,
「昨年,ドルゴルーキーについては,太平洋艦隊に配備されると発言した」
という箇所についても,今年1月,イタルタス通信などが,「ユーリー・ドルゴルーキー」は北方艦隊の即応部隊に加わると報じています.

------------
[新世代戦略原潜「ユーリー・ドルゴルーキー」は,事実上ロシア海洋核戦力の一翼を担っている]

「ミサイル搭載艦は,重要な任務を遂行する為,最初の戦闘哨戒の出港準備を整えます.主に大西洋と北極海において海洋核抑止力を提供するという目的の下に」
「ロスリャコヴォ工場で火災に遭い,ロケット巡洋艦エカテリンブルクが(戦列から)外れている時間を埋め合わせる為,ユーリー・ドルゴルーキーは北方艦隊の即応部隊に加わります」
 情報提供者は,イタルタス通信に語った.
------------

 情報は,常に最新状態にアップデートしておくべきです.

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/11(土) 午後 10:16

青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 原潜「ウラジーミル・モノマーフ」について教えてください.
Kérem, mondja meg a nukleáris tengeralattjáró "Vladimir Monomakh"-ról.

 【回答 válasz】
 戦略用途原子力ロケット水中巡洋艦K-551「ウラジーミル・モノマーフ Владимир Мономах」は「ボレイ」型戦略原潜の3番艦.

 海洋工学中央設計局「ルビーン」により設計.

 2006年3月19日,公開株式会社「生産合同セヴマシュ」において起工.

 2012年12月30日,進水.
 同艦の建造には,2010年に解体されたプロジェクト971原潜K-480「アク-バルス」の構造物が流用された.

 アレクサンドル・ナジェージン以下,太平洋艦隊所属兵員による乗組員団編成.

 2013年1月18日,「セヴマシュ」造船所の岸壁において係留試験開始.

 同年5月下旬,陸上から蒸気を送り,蒸気タービン機関の試験を実施.

 同年6月10日,ロシア正教会の神父による祈祷式.

 同年9月12日,最初の工場航海試験の為に出港.

 同年10月初頭,最初の航海試験完了.

 2014年6月11日,2回目の工場航行試験を行なう為,白海へ出航.

 同年7月5日,航海試験を終えてセヴェロドヴィンスクへ帰還.
 試験中に艦載システムが点検され,原子力潜水艦の魚雷ロケット複合体への習熟が行なわれ,音響フィールドが点検された.

 同年7月16日,国家受領委員会の立会いの下で国家受領試験を行なう為,セヴェロドヴィンスクから出港.

 同年7月26日,国家受領航行試験完了.

 同年8月11日,追加の出航と監査.

 同年8月22日,セヴェロドヴィンスクへ帰還.

 同年8月末に静粛性のチェックの為,出航.

 同年9月8日,弾道ミサイル発射試験の為にセヴェロドヴィンスクを出港.
 同年9月10日,白海にて弾道ミサイル「ブラヴァー」発射に成功.
 翌9月11日,セヴェロドヴィンスクへ帰港.

 その後,再び出航し,「追加音響試験」(静粛性の最終チェック?)実施.

 同年11月25日,最終点検のために出航.

 2014年12月10日,受領-引渡証書への署名が行なわれ,「セヴマシュ」造船所からロシア海軍へ納入.

 同年12月19日,聖アンドレイ旗の初掲揚式典が開催され,正式にロシア海軍へ就役.
 式典には,ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ,海洋工学中央設計局「ルビーン」設計主任セルゲイ・スハーノフ,公開株式会社「セヴマシュ」総取締役代行セルゲイ・マリチェフ,アルハンゲリスク州知事イーゴリ・オルロフが出席.
 新たな技術の開発と作成への大いなる貢献により,「セヴマシュ」社の従業員71名が表彰された.
 彼らの一部は,「海洋での功績」,勇気,名誉,友情の勲章を受け取った.

 太平洋艦隊第25潜水艦師団に所属.

 同年12月26日,セヴェロドヴィンスクを出航.
 その後,北方艦隊の原潜基地ガジエヴォに到着.

 その後,母港となる太平洋艦隊の原潜基地ヴィリュチンスク(ペトロパヴロフスク・カムチャツキー)へ回航.

 2015年11月14日,「ブラヴァー」2基をカムチャツカの射爆場へ発射.

▼ 2014年12月10日,受領-引渡証書へ署名.
 12月19日,セヴェロドヴィンスクにて「ウラジーミル・モノマーフ」への聖アンドレイ旗掲揚式典が開催.
 式典には
ロシア連邦海軍総司令官代理アレクサンドル・フェドテンコフ
海洋工学中央設計局「ルビーン」設計主任セルゲイ・スハーノフ
公開株式会社「セヴマシュ」総取締役代行セルゲイ・マリチェフ
アルハンゲリスク州知事イーゴリ・オルロフ
が出席.
 「新たな技術の開発と作成への大いなる貢献」により,「セヴマシュ」社の従業員71名が表彰され,彼らの一部は,「海洋での功績」,勇気,名誉,友情の勲章を受け取った.
 そして「モノマーフ」は書類上,太平洋艦隊の第25潜水艦師団へ編入された.

 2014年12月29日,北方艦隊主要基地ガジエヴォへ到着.
 ガジエヴォで同艦は,最近完成したボレイ型駐留の為に特別に設計された埠頭へ係留された.
 移動は,同艦に乗っていた北方艦隊潜水艦部隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ少将の指揮下で行なわれ,白海での試験中に「ウラジーミル・モノマーフ」は,振動音響特性,水中での低視認性,最新の水中音響測定器による巡洋艦の探知の難しさといった設計者が定めた仕様を確認した.

https://www.youtube.com/watch?v=cLeIEYE1Lww

 以後もガジエヴォに「仮住まい」しながら慣熟訓練を実施.
 2015年に極東へ「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」を2隻同時に回航する事になっていたが,潜水艦の乗組員が艦隊の戦闘即応部隊の一員として受け入れられる為の錬成任務全てを間に合うように実行する事と,ミサイル兵装を受け取る事が出来ないが為に,「モノマーフ」の回航は延期となった.

 2015年8月29日,「ウラジーミル・モノマーフ」は10月~11月にブラヴァー発射を実施する」と,タスが報じる.

 2015年9月初め,セヴェロドヴィンスクへ回航.
 9月10日,セヴェロドヴィンスク出港.
 9月14日,セヴェロドヴィンスク帰港.

 10月末にもセヴェロドヴィンスクから短期間出航.

 2015年11月14日夜,白海エリアの指定海域にて,セカンドチーム指揮官,ヴィクトール・シドレンコ1等海佐指揮の下,水中位置からカムチャツカのクラ射爆場へ弾道ミサイル「ブラヴァー」2発を斉射.
(ファーストチーム指揮官はアレクサンドル・ナジェージン)
 この「ブラヴァー」発射は,2013年9月6日,「ボレイ」型2番艦「アレクサンドル・ネフスキー」が白海で弾道ミサイル「ブラヴァー」発射試験に失敗したことを受け,セルゲイ・ショイグ国防相は,更に5回の「ブラヴァー」発射の実施を命じたことによるもの.
 2014年11月28日までに発射を4回成功していたが,2015年の発射計画は二転三転.
 当初は太平洋から「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」が「ブラヴァー」を発射する予定だったが取り止めとなり,その後,「アレクサンドル・ネフスキー」がオホーツク海から,「ウラジーミル・モノマーフ」或いは「ユーリー・ドルゴルーキー」がバレンツ海から「ブラヴァー」を発射するという話が出たり,挙句の果てにはロシア海軍総司令官が「くじ引きする」などと言い出す始末だったが結局,「ウラジーミル・モノマーフ」が白海から2発同時に発射することになった.

 2016年2月27日,ロシア防衛産業企業体の情報筋はタス通信の取材に対し,今後10年間で,太平洋艦隊は4隻の「ボレイ」型戦略原子力潜水艦――「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」,そして,改善プロジェクト(ボレイ-A)により建造された更なる2隻の潜水艦――を保有する予定であると述べ,「ウラジーミル・モノマーフ」は2016年8月~9月にカムチャツカの原潜基地へ回航されるとした.

 2016年3月初頭から「モノマーフ」はバレンツ海で各種訓練.
「新たな戦略用途水中巡洋艦に応じた戦術の改善に関連する複合任務及び演習を実行した」
と広報サービスは述べている.
 乗組員は特に,様々な深度における機動と潜水艦のシステム及び複合体の点検に取り組んだという.
 3月16日,ガジエヴォへ帰投.
 3月19日のロシア潜水艦隊創設110周年を,ガジエヴォで迎えた.

https://www.youtube.com/watch?v=miXI2oXBFgw

 2016年6月1日[北方艦隊の日],北方艦隊司令官ニコライ・エフメロフ中将は,「ウラジーミル・モノマーフ」が戦闘勤務(戦略パトロール任務)へ就く為の準備の最終段階に在ると発表.

 2016年8月15日,太平洋艦隊の常時勤務場所へ向かうため,「ブラヴァー」を満載して出港.
 艦は北極海の氷の下,ノヴァヤゼムリヤ島,ノヴォシビルスク諸島,ウランゲリ島の北方を航行.
 ちなみに艦船航行規則によると,氷塊からの潜水艦の距離は少なくとも100mでなければならないとされているという.

 9月26日,カムチャツカの太平洋艦隊原潜基地ヴィリュチンスクへ到着.
 新世代原子力潜水艦の為にカムチャツカへ作成された最新の駐留インフラストラクチュアである桟橋へ停泊し,太平洋艦隊参謀長イーゴリ・オシポフ少将が同艦を出迎え.

 2017年の動向は不明.

 2019年4月16日,「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」は,対決方式の水中戦闘訓練を実施.
 双方が兵器及び水中音響手段を用いた潜水艦の攻撃及び反撃の演習を行った.
 太平洋艦隊の公式代理人ニコライ・ヴォスクレセンスキー2等海佐の発表によれば,モノマーフは仮想敵潜水艦の捜索及び追跡を行ない,「敵」潜水艦への演習用魚雷の射撃を実施し,応戦攻撃から逃れたという.
 通常,『決闘』演習は戦略原潜と攻撃原潜により行なわれますが,戦略原潜同士の「対決」は珍しい.

 2018年4月24日,カムチャツカの太平洋艦隊潜水艦部隊及びロシア北東軍グループの冬季演習期間を総括する双務演習の枠組みで,戦闘訓練射爆場にて,カムチャツカに駐留するプロジェクト1124M小型対潜艦2隻(MPK-82,MPK-107)への魚雷攻撃演習を実施.
 演習用魚雷兵器を用いて捜索-打撃艦グループを攻撃した.
 演習用魚雷は双方の対潜艦へ成功裏に命中.
 その後,一斉射撃後の操艦を行ない,対潜艦及び航空隊の行動海域から離脱した.

 2018年5月16日,艦が損傷を受けたという想定下で,艦内の各種ダメージコントロールの訓練を実施.
 「火災」の局限化と消火,「区画への注水」の実地行動を,より完全なものとすべく,仮想損傷区画の規定の気密化,個人保護手段の着用,防御境界の作成,中央監視所と非常用セクションの要員との組織的連携へ取り組んだ.

 2019年10月4日,「アレクサンドル・ネフスキー」と「ウラジーミル・モノマーフ」は,再び対決方式の水中戦闘訓練を実施している.▲

 【参考ページ Referencia Oldal】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1930.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2398.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1718.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-222.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1945.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2555.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1607.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1867.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1930.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1952.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2187.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2443.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2466.html
https://kuleshovoleg.livejournal.com/428952.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2552.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2555.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2735.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2765.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2916.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3038.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3104.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3986.html
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2015-01/04/content_34471329_2.htm
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4013.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4055.html
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/post-5899.php
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-5162.html

https://www.youtube.com/watch?v=lLIjVnuHIY8

2017.12.23
2019.11.4追記


 【質問 kérdés】
 原潜「クニャージ・オレグ」について教えてください.
Kérem, mondja meg a nukleáris tengeralattjáró "Knyaz Oleg"-ről.

 【回答 válasz】
 「クニャージ・オレグ Князь Олег, Knyaz Oleg」は「ボレイ」型戦略原潜の5番艦.
"Knyaz Oleg" a "Borey" típusú hadászati ballisztikusrakéta-hordozó nukleáris tengeralattjáró ötödik hajója.
 プロジェクト955A(0955.2)型としては「クニャージ・ウラディミル」に続き2隻目.

 排水量24000トン.
 全長170m
 幅13.5m.
 吃水10m.
 速力20ノット
 兵装:SLBM「ブラヴァー」×16,533mm魚雷発射管×6門

 サンクトペテルブルクの株式会社『海洋工学中央設計局ルビーン』にて設計.

 2014年5月29日,「クニャージ・オレグ」と命名.

 同年7月27日,セヴェロドヴィンスクの「セヴマシュ」造船所で起工.

 2016年11月14日,強度船体(耐圧殻)の水密試験が完了.

 2019年に就役,太平洋艦隊に配備される予定.

 【参考ページ Referencia Oldal】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1530.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1645.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3173.html
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_07_28/275204543/
http://blogos.com/article/101918/
http://tass.com/defense/973178

https://www.youtube.com/watch?v=qjSLaJjKS3s

mixi, 2017.11.4


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