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<◆ロシア海軍 目次
<ロシアFAQ目次
「FLOT.com」◆(2011/06/01) Судно вспомогательного флота "Маныч"
меняет место базирования
艦隊給水艦「マニチ」,母港を変更
「六課」ACS◆(2013/03/03) ミサイル給兵艦「ダウガヴァ」近影(2013年1月末)
「六課」ACS◆(2013/04/14) バルト艦隊の給油船はマルタ島へ寄港する
「六課」ACS◆(2013/05/27) ロシア海軍の新型給油船(補給艦)が建造される
「六課」ACS◆(2013/06/17) 太平洋艦隊の給油船ペチェンガ,マルタ寄港(2013年6月15日)
「六課」ACS◆(2013/07/02) 黒海艦隊の給油船イワン・ブブノフは遠距離航海へ出発した
「六課」ACS◆(2013/09/25) ロシア太平洋艦隊の給油船ペチェンガは紅海へ行く
「六課」ACS◆(2013/12/25) 黒海艦隊の給油船イワン・ブブノフは長期任務を終えて帰港した
「六課」ACS◆(2014/01/21) 給油船セルゲイ・オシポフはアルジェリアへ寄港した
「六課」ACS◆(2014/02/24) ロシア海軍の新型給油船(補給艦)プロジェクト23130のプレートカットが始まる
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/29) クリミア半島のケルチ造船所でロシア海軍の為の新たな給油船2隻が起工された (12/29)
【質問】
ロシア海軍の補給艦の現状は?
【回答】
寂しい(笑)
とりあえず,在籍する艦は,だいたい以下の通り.
★太平洋艦隊
補給艦ウラジミール・コレチツキィ,ボリス・ブトマ(プロジェクト1559V/1593,22,460t)
補給艦ペチェンガ(ドゥブナ級,フィンランドで建造,11,140t)
給油艦イリム(プロジェクト160,7,225t)
給油艦ドゥナイ,ヴィシェーラ(プロジェクト577,7,160t)
★北方艦隊
補給艦ゲンリク・ガサーノフ,セルゲイ・オシポフ(プロジェクト1559V/1593,22,460t)
給油艦ヴャズマ(フィンランドで建造,8,913t)
給油艦コラ,プルート(プロジェクト160,7,225t)
給油艦テレク,シェクスナ(プロジェクト577,7,160t)
★黒海艦隊
補給艦イワン・ブブノフ(プロジェクト1559V/1593,22,460t)
補給艦ドゥブナ(ドゥブナ級,フィンランドで建造,11,140t)
給油艦オレクマ,イマン(オレクマ級,フィンランドで建造,6,440t)
★バルト海艦隊
給油艦イェルニャ(プロジェクト160,7,225t)
給油艦レナ(プロジェクト577,7,160t)
いちばん大きなプロジェクト1559V/1593は,ソ連初の本格的補給艦ボリス・チリキン級として知られ,1970年代に6隻建造されたが,在籍するのは5隻.
ドゥブナ級も1970年代建造艦であり,上記のリストでいちばん新しいフネは,1983年就役のヴャズマになる.
プロジェクト160,プロジェクト577,オレクマ級は1960年代建造艦であり,老朽化が進んでおり,行動は不活発.
実際には,頼りになるのはボリス・チリキン級(プロジェクト1559V/1593)だけというのが実情.
ロシア太平洋艦隊の水上艦艇が長期の外洋行動を行う時には,必ずと言っていいほど,補給艦ウラジミール・コレチツキィが随伴している.
旧ソ連海軍は,1970年代末期に,より大型(4万t級)の高速補給艦ベレジナを建造したが,2番艦以降の建造は財政上の理由などで中止された.
これ以降は,アフガニスタン出兵のあおりを受けた海軍予算(建艦予算)の削減により,補給艦艇の建造にまで手が回らなくなり,そのままソ連邦崩壊を迎えた.
その大型補給艦ベレジナも,ソ連崩壊後は行動するコトも無くなり,1997年頃に現役を去った.
余談だが,現在,中国海軍に就役している補給艦「南倉」は,もともとは旧ソ連がウクライナで建造中だった補給艦を,ソ連崩壊後に中国が買い取り,大連に回航して完成させたものである.
▼ 2009年12月現在,ロシア海軍に在籍する給油艦(補給艦)は,これだけ有ります.
(ただし,これらの艦が,全て稼働状態にあるわけではありません)
【太平洋艦隊】
ボリス・ブートマ(ボリス・チリキン型)
ウラジーミル・コレチツキィ(ボリス・チリキン型)
ぺチェンガ(ドゥブナ型)
イルクト(ドゥブナ型)
イジョーラ(アルタイ型)
イリム(アルタイ型)
エゴルリーク(アルタイ型)
ビシェーラ(ウダ型)
【北方艦隊】
セルゲイ・オシポフ(ボリス・チリキン型)
ゲンリク・ガサーノフ(ボリス・チリキン型)
プルート(アルタイ型)
テレク(ウダ型)
ヴャージマ(カリーニングラード・ネフチ型)
【黒海艦隊】
イワン・ブブノフ(ボリス・チリキン型)
イマン(オレクマ型)
【バルト艦隊】
エリニヤ(アルタイ型)
コラ(アルタイ型)
レナ(ウダ型)
このうち,アルタイ型,ドゥブナ型,カリーニングラード・ネフチ型,オレクマ型は,フィンランドで建造されました.
<ボリス・チリキン型>
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/26076707.html
<アルタイ型,ウダ型>
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/27536375.html
<ドゥブナ型>
満載排水量11,140t
全長:130.1m
幅:20m
喫水:7.2m
主機:ディーゼル1基,1軸
出力:6,000馬力
速力:15.5ノット
乗員:62名
補給物資:艦船燃料2,100t,ディーゼル油2,080t,潤滑油120t,真水900t,食糧50t,部品50t
<オレクマ型(プロジェクト92)>
満載排水量6,440t
全長:105.4m
幅:14.8m
喫水:6.2m
主機:バーマイスター・アンド・ウェイン製ディーゼル1基,1軸
出力:2,900馬力
速力:14ノット
乗員:52名
補給物資:艦船燃料1,500t,ディーゼル油500t,潤滑油150t,真水500t,食糧50t
<カリーニングラード・ネフチ型>
満載排水量8,913t
全長:115.7m
幅:17m
喫水:7m
主機:バーマイスター・アンド・ウェイン製ディーゼル1基,1軸
出力:3,850馬力
速力:14.4ノット
乗員:40名
補給物資:燃料5,263t,固形物資(糧食など)80立方メートル
ソマリア沖へは,太平洋艦隊のボリス・ブートマ,ぺチェンガ,イルクト,イジョーラ,北方艦隊のセルゲイ・オシポフ,バルト艦隊のエリニヤが派遣されています.
特にボリス・ブートマは,この1年間に,2度ソマリア沖(アデン湾)へ行っています.
[ロシア海軍第2次ソマリア遠征]
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/folder/1039748.html
[ロシア海軍第4次ソマリア遠征]
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/folder/1041764.html
最初にアデン湾へ行ったエリニヤは,2008年1月1日,ソマリア海賊と交戦しました.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/37064178.html
黒海艦隊のイワン・ブブノフは,昨年秋のロシア北方艦隊の大西洋・カリブ海遠征に同行しました.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/36781849.html
バルト艦隊のコラ,レナは,北方艦隊の空母クズネツォフの大西洋・地中海遠征の際,大西洋に進出し,クズネツォフ部隊への洋上補給を行ないました.
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-11.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-12.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-45.html
北方艦隊のセルゲイ・オシポフは,2007年12月〜2008年2月と2008年12月〜2009年3月に行なわれた空母クズネツォフの大西洋・地中海遠征の際には,同艦に随伴しました.
http://rybachii.blog84.fc2.com/
黒海艦隊のイマンは,同艦隊の戦闘艦が地中海へ行く時に同行する事が多いです.
最近では,大西洋で消息を絶った「アークティック・シー」を救出した警備艦「ラドヌイ」への補給を行なっています.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/40275242.html
これらの補給艦は1960〜1970年代に建造されており,艦齢は30年を越えていますが,今のところ,ロシア海軍に新型補給艦の計画は有りません.
ただ,サンクトペテルブルク市のアドミラルティ造船所では,現在も,大小様々なタンカーが建造されています.
http://www.admship.ru/en/21
将来的には,これらのタンカーの何れかをベースにして海軍用の補給艦が建造されるかもしれません.
補給艦のベースになりそうなのは,「Project
15966」か「Project 05-55」あたりでしょうか.
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「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」
2009/12/31(木) 午後 11:06
▲
【質問】
補給艦「べレジナ」について教えられたし.
【回答】
ソ連・ロシア海軍最大の補給艦であるプロジェクト1833「べレジナ」は,ロシア海軍における分類は
「Корабль комплексного
снабжения」
(複合補給艦) です.
「べレジナ」は,ウクライナ共和国ニコラーエフ市の61コムーナ造船所で建造され,1972年8月18日に起工,1975年4月20日に進水,1977年12月30日に就役した.
就役後,黒海艦隊に編入された.
「べレジナ」は,1978年から1991年まで大西洋,インド洋,地中海,黒海で活動し,延べ95,000海里を航行した.
この間,タルトゥス(シリア),アデン(南イエメン),ピレウス(ギリシャ),ヴァルナ(ブルガリア)を訪問した.
ソ連邦解体後,「べレジナ」を太平洋艦隊に転属させる計画も有ったが実現せず,1993年からは活動を停止した.
1995年5月24日,「べレジナ」は整備後の点検のために出港した.
「べレジナ」は,1997年12月1日から,海軍軍人では無い民間人により運航されるようになった.
「べレジナ」は2000年に引退し,その後,スクラップとなった.
[べレジナ主要目]
満載排水量:36,000トン(?)
全長:209.7m
幅:25.1m
喫水:8.32m
機関出力:60,000馬力
速力:21ノット
航続距離:18ノットで10,000海里
補給物件:燃料25,000トン,水1,600トン,乾燥物資900トン
兵装:オーサM短距離対空ミサイル連装発射機1基,57mm連装砲2基,AK-630
30mmガトリング砲4基,RBU-1000対潜ロケット発射機2基
搭載機:ヘリコプター2機
乗員:290名
[ベレジナ歴代艦長]
・V.P.バツーリン1等海佐(1975〜1981年)
・V.A.エレミシキー2等海佐(1981〜1986年)
・T.B.ガイトフ2等海佐(1986年)
・V.I.ラリオノフ1等海佐(1986〜1996年)
・V.N.シプリン1等海佐(1996〜1997年)
・G.S.アイリヤン1等海佐(1997年)
・V.V.ペトロフ(1997年12月1日〜)
註:ロシア/ソ連海軍における佐官は,上から
「Капитан 1 ранга」
「Капитан 2 ранга」
「Капитан 3 ранга」
と呼ばれ,これを日本語に直訳すると「1等艦長」「2等艦長」「3等艦長」になります.
が,それではオカシイので,ここはあえて,海上自衛隊の佐官クラスの階級呼称を当てた方が良いかも.
ちなみに,軍事専門誌『軍事研究』2007年1月号によると,本艦は未だ現役にあり,2015年の時点でも現役に留まっている事になっています(失笑)
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「ロシア・ソ連海軍」,2007/1/6(土) 午後 11:55
【質問】
「ボリス・チリキン」級について教えられたし.
【回答】
旧ソ連海軍初の本格的補給艦とされるプロジェクト1559V「ボリス・チリキン」級
ロシア海軍における正式類別は,"Большой
Морской Танкер "(大型海上給油艦)です.
西側では,"AOR"に分類されています.
1559V型は,1971年から1978年掛けて6隻が建造されました.
建造所は全て,レニングラード市のバルチースキィ・ザヴォートです.
現在ロシア海軍には,以下の5隻が在籍しております.
[ウラジーミル・コレチツキィ]Владимир
Колечицкий
1972年就役,太平洋艦隊・第31支援艦艇旅団所属
[セルゲイ・オシポフ]Сергей Осипов
1973年就役,北方艦隊・第16支援艦艇旅団所属
[イワン・ブブノフ]Иван Бубнов
1975年就役,黒海艦隊・第472支援艦艇旅団所属
[ゲンリク・ガサーノフ]Генрих Гасанов
1977年就役,北方艦隊・第16支援艦艇旅団所属
[ボリス・ブートマ]Борис Бутома
1978年就役,太平洋艦隊・第31支援艦艇旅団所属
あとの1隻,ボリス・チリキンБорис Чиликин(1971年就役,黒海艦隊配属)は,1997年に除籍されました.
旧ソ連海軍時代には,正規の海軍将兵によって運用されていましたが,1990年代中期以降,民間人の船員が運航しています.
民間用のヴェリキー・オクチャブルВеликий
Октябрь級タンカー(1967〜1978年に23隻就航)をベースにした補給艦であり,主要目は,ロシア側の情報によると以下の通りです.
[1559V型給油艦]
満載排水量:22,450t
全長:162.3m
幅:21.4m
吃水:9.0m
主機:スルザー型ディーゼル1基,1軸
出力:9,600馬力
速力:17ノット
航続距離:16ノットで10,000海里
乗員:93名
搭載補給物資:
艦艇用燃料8,250t
ディーゼル油2,050t
航空機用(ジェット)燃料1,000t
水450t
飲料水450t
潤滑油250t
糧食220t
というわけで,補給物資として航空機用燃料も搭載しており,航空機搭載艦への補給も考慮されています.
ソ連時代には,キエフ級VSTOL軽空母やモスクワ級ヘリ巡洋艦に随伴,洋上補給を行っており,2004年10月,空母アドミラル・クズネツォフが北大西洋で行動した際にも,「セルゲイ・オシポフ」が随伴しています.
この他にも,ロシア海軍水上艦が長期洋上行動を行う際には,1559V型給油艦が随伴する事が多く,例えば2003年,黒海艦隊所属艦がインド洋へ行った時には,「イワン・ブブノフ」が随伴しています.
艦齢30年以上のオールドタイマーですが,今のところ代替艦の計画は無く,当面は現役に留まり続けるでしょう.
現在,"Google Earth"では,黒海のセヴァストーポリと沿海州ウラジオストク(ウリス湾)の2ヶ所で「ボリス・チリキン」級3隻を見る事が出来ます.
VSTOL軽空母「バクー」へ洋上給油中の「ボリス・チリキン」
黒海艦隊所属「イワン・ブブノフ」
空母アドミラル・クズネツォフと共に北大西洋で行動中の「セルゲイ・オシポフ」
ウダロイ級駆逐艦へ洋上補給中の「ウラジーミル・コレチツキィ」
太平洋艦隊所属「ボリス・ブートマ」
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/10/28(日) 午前 5:51
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:補給艦「イワン・ブブノフ」(ボリス・チリキン級)
【質問】
「セルゲイ・オシポフ」とは?
【回答】
1)
セルゲイ・オシポフ Sergey Osipov / Сергей Осипов
はプーチン大統領のボディガード.
フルコンタクト空手の達人.
https://www.youtube.com/watch?v=IrYAs3_NY9U
2)
「ボリス・チリキン」級給油艦の一隻.
旧名「ドニエストル Днестр」
1973年,北方艦隊に就役.
ロシア海軍の軍艦の大西洋,北極海,そして地中海への遠距離航海を何度も支援している.
1997年,「セルゲイ・オシポフ」と改名.
満載排水量22000トン以上,全長162メートル,幅21メートル.
タンカーには,海上並行航行方式の貨物移送装置を装備.
戦闘艦へ様々な種類の燃料及び潤滑剤,飲料,ボイラー用水,更には乾燥貨物及び食料の補給が可能.
改名由来は(1)とは関係ない,…たぶん.
【参考ページ】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1311.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/26076707.html
Танкеры проекта 1559-В|Википедия
【質問】
「イワン・ブブノフ」について教えられたし.
【回答】
プロジェクト1599V大型海洋給油船「イワン・ブブノフ
Иван БубновIvan Bubnov」は,レニングラード市のバルト造船工場で1974年4月20日に進水した.
1975年7月19日,同船は海軍の編制へ加入し,旗が掲揚された.
黒海艦隊の第9支援艦艇旅団・第472支援艦艇大隊所属.
1975年12月,大西洋での演習に初参加.
以後,支援活動において,常に優れた評価を得てきた.
1984年にはキューバとの合同演習に参加.
アブハジア紛争においては,難民船を支援.
2003年,黒海艦隊所属艦がインド洋へ行った際に随伴.
2007年12月より,空母部隊の大西洋・地中海遠征に同行,2008年1月,部隊より一足早くセヴァストーポリへ帰港した.
2008年10月より,シリア,ベネズエラ,キューバ,ニカラグアの港を訪問し.全体で12,000海里を航行し,その間,機器の故障もなく,2009.1.23,セヴァストーポリへ帰港した.
2013年4月,アデン湾の海賊対処任務を支援するため,セヴァストーポリを出港した.
[主要目]
排水量:22450トン
全長:162.3メートル
幅:21.4メートル
吃水:9.0メートル
最大速力:17ノット
動力装置:ディーゼル,1基の「スルザー」ディーゼル,1軸,9600馬力
航続距離:速力16ノットで10000海里
容量:燃料8250トン,ディーゼル燃料2050トン,航空燃料1000トン,潤滑油250トン,水450トン,飲料水450トン,食料220トン
乗員:93名
旧ソ連海軍時代には,本船は正規の海軍将兵によって運用されていたが,現在では艦長は予備役士官であり,乗員も民間人である.
歴代艦長
1. Панов Константин Николаевич
(1974-1979 гг.)
2. Пономаренко Леонид Петрович
(1979-1980 гг.)
3. Даниленко Александр
Емельянович (1980-1995 гг.)
4. Шкловчик Михаил Владимирович
(1995-1999 гг.)
5. Плотницкий Станислав
Александрович (1999-2005 гг.)
6. Валерий Ларионов (2005-по
н/в).
ちなみに本船の名称は,帝政ロシア海軍の造船技師イワン・ブブノフ(1872〜1919)に因む.
【参考ページ】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-417.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/15592660.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/36781849.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-227.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/archive/2007/10/28
http://flot.sevastopol.info/ship/vspomog/ivan_bubnov.htm
2009年1月23日,セヴァストーポリへ帰港した「イワン・ブブノフ」
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faq130427bb2.jpg
faq130427bb3.jpg
(こちらより引用)
【ぐんじさんぎょう】, 2013/05/07 20:00
を加筆改修
【質問】
アルタイ型について教えられたし.
【回答】
プロジェクト160給油艦(アルタイAltay型)は,1967〜1972年に掛けてフィンランドのラウマ造船所(Rauma-Repola)で建造されました.
[プロジェクト160給油艦]
満載排水量7,250t
全長:106.2m
幅:15.5m
喫水:6.7m
主機:バーマイスター・アンド・ウェイン製ディーゼル1基,1軸
出力:3,200馬力
速力:14ノット
航続距離:12ノットで8,600海里
乗員:60名
補給物資:燃料4,400t,固形物資(糧食など)200立方メートル
「バーマイスター・アンド・ウェイン」Burmeister&Wainはデンマークのディーゼルエンジンメーカーです.
現在,6隻がロシア海軍に在籍しております.
・プルートПрут:1967年就役,北方艦隊
・エリニヤЕльня:1968年就役,バルト艦隊
・イジョーラИжора:1969年就役,太平洋艦隊
・コラКола:1970年就役,バルト艦隊
・イリムИлим:1971年就役,太平洋艦隊
・エゴルリークЕгорлык:1972年就役,太平洋艦隊
1960年代に建造されたオールドタイマーですが,代替艦が無い為,未だ現役に留まっています.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/12/15(土) 午後 10:26
【質問】
ウダ型について教えられたし.
【回答】
プロジェクト577給油艦(ウダUda型)は,1962〜1967年に掛けてヴィボルク市のカラマキ・ザヴォートで建造されました.
[プロジェクト577給油艦]
満載排水量:7,130t
全長:122.1m
幅:15.8m
喫水:6.2m
主機:ディーゼル2基,2軸
出力:9,000馬力
速力:17ノット
航続距離:15ノットで4,000海里
乗員:85名
補給物資:燃料2,900t,固形物資(糧食など)100立方メートル
現在,3隻がロシア海軍に在籍しております.
・テレクТерек:1962年就役,北方艦隊
・レナЛена:1966年就役,バルト艦隊
・ビシェーラВишера:1967年就役,太平洋艦隊
1960年代に建造されたオールドタイマーですが,代替艦が無い為,未だ現役に留まっています.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/12/15(土) 午後 10:26
【質問】
給油船「レナ」について教えてください.
【回答】
プロジェクト577中型海洋給油船(Средний
морской танкер) 「レナ(Lena
/ Лена)」は,ヴィボルグ造船所で1965年7月20日に起工され,1966年10月22日に進水,同年12月28日に就役しました.
就役後はバルト艦隊に配属.
2008年,修理工廠「ヤンタリ」にて入渠し,機関などを修理しました.
Со времени выхода из Балтийска
в декабре 2012 танкер "Лена"
прошел более шести тысяч
морских миль, успешно выполнив
более 20 заправок боевых
кораблей ВМФ России, в
ходе которых передал им
свыше четырех тысяч тонн
пресной воды и десяти тысяч
тонн топлива.
В рамках формирования
на постоянной основе Средиземноморской
эскадры в регион был направлен
отряд кораблей Тихоокеанского
флота. Позднее к отряду
присоединились Большой
противолодочный корабль
Северного флота "Североморск"
и Большой десантный корабль
(БДК) Черноморского флота
"Азов", которые проведут
учения в северной части
Средиземного моря.
(機械翻訳:
以来2012年12月の石油タンカー "レナ"にバルト海の発行に成功し、彼は新鮮な水や燃料のトン数万4000トンを手渡しその間ロシア海軍の軍艦の20リフィル、上の実行、以上の6000海里であった。
地中海戦隊剥離の領域で永続的に形成の一環として太平洋艦隊に送られた。その後、剥離が北方艦隊
"北"と大型揚陸艦(BDK)、地中海北部の演習を保持する黒海艦隊
"アゾフ"の大規模な潜水艦に参加しました。)
現在も活動中です.
「レナ」
faq131115ln.jpg
faq131115ln2.jpg
faq131115ln3.jpg
(こちらより引用)
【参考ページ】
「六課」ACS◆(2013/04/14) バルト艦隊の給油船はマルタ島へ寄港する
http://en.wikipedia.org/wiki/Uda-class_oiler(なんてことだ,ロシア語ページがない)
http://russian-ships.info/eng/support/project_577.htm
http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/577.htm
http://warsonline.info/geostrategiya/tanker-lena-popolnit-otryad-korabley-v-sredizemnom-more.html
http://klops.ru/news/obschestvo/6732-tanker-lena-vstal-na-remont-k-prichalu-zavoda-yantar
「中東の窓」
◆(2013/11/14) イランの核問題」(ヒズボッラー書記長の発言)
◆(2013/11/14) サウディ等の人権理事会への選出について
◆(2013/11/14) シリア情勢(13日―2)
◆(2013/11/14) エジプト情勢(13日)
◆(2013/11/14) シリア情勢(13日)
【質問】
給兵艦「アレクサンドル・ブリキン」について教えられたし.
【回答】
ロシア海軍の給兵艦「アレクサンドル・ブリキン」Aleksandr
Brykin
(Александр Брыкин)
は,ロシア海軍における類別は「武器輸送船」(Транспорт
вооружения)です.
1980年代初頭,第3世代戦略原子力潜水艦の潜水艦用弾道ミサイルを輸送する為の新しいミサイル輸送船として,プロジェクト11570(Проект
11570)が設計されました.
設計を担当したのは,セヴァストーポリの「コラル」中央設計局です.
プロジェクト11570は,超大型戦略原潜「タイフーン」型の弾道ミサイルR-39(SS-N-20)を,16基搭載出来ます.
船体中央には,発射重量約100トンのR-39を吊り下げる為の125トン級クレーンが装備されており,この他,補助クレーンが2基有ります(12トンと9トン)
最初で最後のプロジェクト11570武器輸送船「アレクサンドル・ブリキン」は,レニングラードのアドミラルティ造船所で建造され,1986年に就役,
翌1987年,北方艦隊に配備されました.
1980年代,アフガニスタン出兵の皺寄せで,艦艇建造予算を削られていたソ連海軍にとって,本型の建造優先度は低く,同型艦は建造されませんでした.
【プロジェクト11570武器輸送船】
基準排水量:8,235t
満載排水量:11,440t
全長:159.1m
幅:23m
吃水:5.5m
主機:ディーゼル2基
出力:12,000馬力
速力:16.5ノット
航続距離:15ノットで6,000海里
乗員:148名
装備:
125tクレーン×1基
12tクレーン×1基
9tクレーン×1基
(弾道ミサイル×16基搭載可能)
兵装:
イグラ-1近距離対空ミサイル4連装発射機×2基
AK-630 30mmガトリング砲×4基
「アレクサンドル・ブリキン」は,弾道ミサイルの原潜基地への輸送,或いは弾道ミサイルの海上倉庫として使われました.
現在も「アレクサンドル・ブリキン」はロシア海軍に在籍していますが,
2004年以降,ムルマンスク市郊外の第35艦船修理工場(セヴモルプート)で修理中です.
既に弾道ミサイルR-39は退役していますが,他の潜水艦用弾道ミサイルの輸送に使われるのでしょうか.
faq39m11570b.jpg
faq39m11570b02.jpg
「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」,
2009/7/5(日) 午前 8:21
【質問】
ミサイル給兵艦「ダウガヴァ」とは?
【回答】
「ダウガヴァ」Даугаваは,ロシア太平洋艦隊所属のミサイル給兵艦.
ロシア海軍における正式艦種はМорской
Транспорт Вооружений(海洋兵器輸送船)です.
海洋兵器輸送船「ダウガヴァ」
「ダウガヴァ」は,アムガ型ミサイル給兵艦(プロジェクト1791)の3番艦です.
ただ,アムガ型は3隻ともサイズなどが異なり,全く同じ艦ではありません.
「ダウガヴァ」は,プロジェクト1791Rと呼ばれるサブタイプです.
(1番艦アムガはプロジェクト1791,2番艦ヴェトルガはプロジェクト1791M)
[プロジェクト1791R「ダウガヴァ」]
基準排水量:4800t
満載排水量:5500t
全長:112m
幅:17.56m
吃水:3.59m
主機:ディーゼル2基,2軸
出力:3750馬力×2基
速力:14.8ノット
航続距離:13.5ノットで3500海里
自立行動日数:20日
兵装:25mm2連装機銃2基
貨物積載量:R-29R弾道ミサイル×16基
乗員:64名
「ダウガヴァ」は,ロシア内陸部のゴーリキー(現ニジーニー・ノヴゴロド)市のクラースノエ・ソルモーヴォ造船工場で建造され,1980年12月30日に就役し,太平洋艦隊に配備されました.
本艦を含むアムガ型の任務は,沿海地方からカムチャツカ半島の戦略原潜基地まで潜水艦発射弾道ミサイルを輸送する事にありました.
弾道ミサイルの生産工場(クラスヤルスク)から,陸の孤島であるカムチャツカ半島までミサイルを輸送する為には,沿海地方まで陸路輸送し,そこから船でカムチャツカ半島まで運ぶしかなかったのです.
本艦(と2番艦ヴェトルガ)は,デルタIII級戦略原潜(プロジェクト667BDR「カリマル」)が装備する,R-29R系列弾道ミサイル(SS-N-18)を運搬する為に設計されています.
(1番艦アムガは,デルタI級戦略原潜のR-29弾道ミサイル輸送用)
プロジェクト667BDRのR-29R系列ミサイルは,改良を続けながら現在まで使われています.
R-29R:1977年正式採用
R-29RL:1979年正式採用
R-29RK:1982年正式採用
P-29RKU:1987年正式採用
R-29RKU-1:1990年正式採用
R-29RKU-2:2006年正式採用
21世紀に入ってからも改良が続けられ,2006年には最新改良型R-29RKU-2の生産が開始されました.
2000年6月16日,「ダウガヴァ」は沿海地方のコニュシコワ湾Konyushkovo
Bay(シコトヴォ16)でR-29R弾道ミサイルを陸揚げしている最中,1基のミサイルが落下,液体燃料が飛散し,20名が負傷しました.
コニュシコワ湾(シコトヴォ16)
アムガ型3隻の内,今もロシア海軍に在籍しているのは「ダウガヴァ」のみです.
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/28(火) 午後 10:18
青文字:加筆改修部分
【質問】
「計画1844」型小型海洋給油船について教えてください.
【回答】
「計画1844」型は,自航能力を持つ艀(はしけ)で,NATOコード名では「Toplivo」型と呼ばれています.
1844Dや1844Mといったヴァリエーションがあるほか,給水船タイプの1844Vや18444型も存在します.
ロシアでは海軍と民間の双方で使われている他,エジプトに8隻,イエメンに2隻,アゼルバイジャンとエチオピアに各一隻輸出されています.
また,ウクライナ独立により,2隻が同国海軍に移管されましたが,うち1隻は既に退役しています.
さて,2013年7月12日,ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは,ロシア連邦軍東方軍管区(Восточный
Военный Округ)の抜き打ち演習を命じました.
これを受け,太平洋艦隊の水上艦も急遽出港しました.
そして7月16日,太平洋艦隊の小型給油船VTN-82は,ナホトカ沖で遭難した北朝鮮船を救助しました.
『ロシア連邦国防省公式サイト』より.
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ロシア連邦国防省広報サービス・情報管理部発表
2013年7月16日09時46分配信
【太平洋艦隊将兵は演習中に遭遇した北朝鮮のスクーナー乗組員を救助した】
本日8時15分(ハバロフスク時間),東方軍管区の戦闘即応体制の抜き打ち点検の枠組みにおいて演習中の太平洋艦隊部隊のグループ艦への物資-機器保障任務を遂行していた保障船は,ナホトカ湾南部(日本海)で航行不能となった北朝鮮のスクーナーからの遭難信号を受信した.
スクーナーの漂流海域へ到着した太平洋艦隊の保障船VTN-82(船長ゲオルギー・サフォーノフ)は曳航に取り掛かり,現在,ナホトカ港への曳航を実施している.
報告によれば,北朝鮮のスクーナーに負傷者は居ない.
スクーナーの船員は,医療支援と食事を提供されている.
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VTN-82はプロジェクト1844D小型海洋給油船の1隻であり,1984年7月16日に就役し,太平洋艦隊へ配備されました.
[プロジェクト1844D小型海洋給油船]
満載排水量:1127トン
全長:53.77m
幅:9.72m
吃水:3.37m
速力:10ノット
航続距離:10ノットで1500海里
自立行動期間:10日
機関:ディーゼルエンジン1基,600馬力
物資搭載量:ディーゼル燃料500トン
乗員:20名
【参考ページ】
http://russian-ships.info/eng/support/project_1844.htm
http://russian-ships.info/vspomog/1844.htm
http://warfare.be/db/catid/300/linkid/2613/ship/1288/
「六課」ACS◆(2013/07/16) ロシア太平洋艦隊の小型給油船は北朝鮮の船を救助した
青文字:加筆改修部分
【質問】
プロジェクト11570に搭載されている状態から,R-39を発射することは可能でしょうか?
いざと言うときに撃てるようにしておいた方が,良いのではないかと・・・.
(アホくさい質問ですが,お心の広さを期待し,質問させていただきました.どうかよろしくお願いいたします.)
ebektat in 「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」コメント欄,
2009/7/5(日) 午後 9:41
青文字:加筆改修部分
【回答】
さすがに,発射は不可能ですね.
このフネは,あくまでも「ミサイル(ウェポン)トランスポーター」であり,「ミサイル(ウェポン)キャリア」では無い.
ソ連海軍がこのフネに求めたのは,あくまでも,R-39ミサイルをタイフーン原潜の基地まで「運搬」する事だけです.
各種物資の輸送手段を,主として海路に頼らざるを得ない,「陸の孤島」と言うべき場所に,戦略弾道ミサイル原潜の基地が有るソ連・ロシアだからこそ,こういう艦種が必要とされるのでしょう.
(ザーパドナヤ・リッツァとかペトロパヴロフスク・カムチャツキーとか)
太平洋艦隊にも,ペトロパヴロフスク・カムチャツキーの原潜基地へ,デルタIII型原潜の弾道ミサイルを運搬する給兵艦「ダウガーワ」が在籍していますね.
「アレクサンドル・ブリキン」
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「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」コメント欄,
2009/7/6(月) 午後 8:34
青文字:加筆改修部分
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