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「六課」◆(2012/1/24)バルト艦隊フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は,国際海軍演習「FRUKUS-2012」に参加する
「六課」◆(2012/02/11)フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は帰港する
「六課」◆(2012/02/15)フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」,バルチースク基地へ帰港
新「六課」◆(2012/04/25)ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する
新「六課」◆(2012/07/15) バルト艦隊の警備艦ネウストラシムイ,バルチースクより出港(2012年7月7日)
「六課」ACS◆(2013/02/25) 未完のネウストラシムイ型フリゲート3番艦トゥマンの建造が再開される
「六課」ACS◆(2013/03/06) フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する
「六課」ACS◆(2013/05/22) 警備艦ネウストラシムイはオマーンのサラーラへ寄港した
「六課」ACS◆(2013/06/17) フリゲート「ネウストラシムイ」はセーシェルを訪問する
「六課」ACS◆(2013/10/02) フリゲート「ネウストラシムイ」はマルタ島訪問を終えた
「六課」ACS◆(2013/10/11) 警備艦ネウストラシムイは地中海を去った
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/17) バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は地中海へ向かった
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/28) バルト艦隊のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は海賊対処任務の為にアデン湾へ行く
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/2) アデン湾へ向かうロシア海軍フリゲート「賢公ヤロスラフ」は補給船と合流した
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/6) バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就く
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/28) ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終えた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/12) ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはオマーンのサラーラ港訪問を終え、アラビア海へ向かった
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/16) ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはパキスタンを訪れた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/22) ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は太平洋へ向かった
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/28) ロシア海軍のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」はスリランカを去り、インドネシアへ向かった
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/07) ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はオマーンを訪れた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/08) ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"は地中海へ向かった
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/29) ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/21) ロシア海軍バルト艦隊のフリゲート"ヤロスラフ・ムードルイ"はスエズ運河を通過して地中海へ入った
【質問】
ネウストラシムイ級フリゲートについて教えられたし.
【回答】
ウィキペディアに投稿しようと思って書いたのですが,現在とある事情により,ネウストラシムイ級のページを編集出来ないため,こっちに書きます.
〔略〕
<ネウストラシムイ級フリゲート>
ネウストラシムイ級は,ロシア海軍の汎用フリゲートである.
ロシア海軍における名称はプロジェクト11540「ヤストレブ」(Ястреб)型,艦種類別は「Плотиволодочный
Сторожевой Корабль」(対潜警備艦)である.
旧ソ連海軍時代の1970年代初頭から建造が進められてきた対潜任務艦の系譜の,最後のタイプとなる.
==概要==
本級は,1970年代に大量建造された1135型警備艦(クリヴァク型)の後継という位置付けになるが,艦の設計は,むしろ1980年代に建造された1155型大型対潜艦(ウダロイ級)の縮小版と形容すべきものとなっている.
ちなみに1155号計画の原案は,「4,200トン」の警備艦であり,本級と同サイズであった.
本級以前の大型対潜艦は,大型の専用発射機が必要な「メチェーリ/ラストルーブ(SS-N-14)」対潜ミサイルを搭載していたが,1980年代にソ連艦艇標準装備の533mm魚雷発射管から撃ち出せる「ヴォドパート」(SS-N-16)対潜ミサイルが実用化された.
本級は,この「ヴォドパート」発射機兼用の固定式533mm長魚雷発射管を,艦後部ヘリコプター格納庫の両側に3門ずつ,合計6門装備する
(ちなみに,この対潜ミサイルを最初に装備したロシア水上艦は,1984年に就役したキーロフ級ミサイル巡洋艦2番艦フルンゼである).
この他,ウダロイ級にも装備されているキンジャール(SA-N-9)個艦防空用ミサイルを,同級の半分(8連装垂直発射機を4基)装備し,中口径砲も,ウダロイ級と同じAK-100型100mm単装砲を1基備える(ウダロイ級は2基).
ただし近接防御システム(CIWS)は,30mmガトリング砲と近距離対空ミサイルを組み合わせた「コールチク」(CADS-N-1)複合体を2基装備する
(ウダロイ級は30mmガトリング砲4基).
この他,「ウラン」(SS-N-25)対艦ミサイルの4連装発射筒を4基(ミサイル16発)搭載する予定であったが,予算不足の為か,1番艦ネウストラシムイでは後日装備とされ,対艦ミサイル用のスペース(煙突の後ろ)は空けられたままとなっている.
なお,1番艦が洋上テストを行っていた頃,西側観測筋は,上記の固定式魚雷発射管6門を対艦ミサイル発射筒と誤認していた
(この時点では,これが対潜ミサイル発射機兼用の魚雷発射管だとは気が付いていなかった).
船体及び上部構造物は,レーダー反射面積(RCS)低減を意図していると見られ,ロシア・ソ連海軍としては,1980年に1番艦が就役したキーロフ級原子力巡洋艦に次ぐ2番目の「ステルス艦」と言える.
本級は,1990年代に1135型の後継として大量建造されると見られていたが,1991年12月にソビエト連邦が解体され,先行きは不透明となった.
ソ連解体後のロシア海軍は,1993年春に「艦艇整備10ヵ年計画」を発表したが,同計画において,本級は1個旅団(Бригада)分7隻が建造される事になっていた.
同時期,海軍総司令官フェリックス・グロモフは
「ソヴレメンヌイ級とネウストラシムイ級は,建造を継続する」
と語った.
しかし起工されたのは3隻に留まり,就役したのは1番艦(1993年)のみで,以後の同型艦の建造は停滞した.
3番艦は工程30パーセントで1998年に建造中止となったが,2番艦はスローペースで建造が進められており,完成度は80パーセントである.
1番艦ネウストラシムイの艦長は,2006年現在でイーゴリ・スミルノフ中佐(二等艦長)が勤めている.
(註:ロシア・旧ソ連海軍の佐官の呼称を日本語に直訳すると,上から「一等艦長」「二等艦長」「三等艦長」となる)
輸出型はプロジェクト1154.1「コルサール」(Корсар)型として提案されており,主機や兵装の一部が11540と異なる.
==主要諸元(ネウストラシムイ)==
・満載排水量:4,400t
・全長: 129.6m
・全幅: 15.6m
・喫水: 8.1m
・主機:M70巡航用ガスタービン×2基(20,000馬力)/M90ブースト用ガスタービン×2基(37,000馬力),COGAG,2軸推進
・機関出力: 57,000馬力
・最大速力: 30ノット
・航続距離: 18ノットで3,000海里
・武装
・・ヴォドパート(SS-N-16)対潜ミサイル発射機兼用533mm固定式魚雷発射管×6基(ミサイル及び魚雷20発)
・・キンジャール(SA-N-9)短距離艦対空ミサイル8連装垂直発射機(VLS)×4基(ミサイル32発)
・・AK-100 100mm単装砲×1基
・・コールチク(CADS-N-1)近接防御システム(CIWS)×2基
・・RBU-10000「ウダフ1」対魚雷防御用ロケット爆雷10連装発射機×1基
・搭載機:Ka-27ヘリコプター×1機
・乗組員:210名
== 同型艦 ==
全艦カリーニングラード市のヤンターリ・ザヴォート(第820造船所)で建造
・ネウストラシムイНеустрашимый:
1986年4月起工
1988年5月進水
1993年1月24日就役
バルト艦隊第12水上艦師団・第128水上艦旅団所属
・ヤロスラフ・ムードルイЯрослав Мудрый:
1988年5月起工
1990年進水(?)
完成度80パーセント以上
・トゥマンТуман:
1993年起工
1998年11月6日進水
(ただしこれは,造船所の船台を空け,そこでノルウェー商船を修理する為)
完成度30パーセントで建造中止
ウィキペディアですが,「鉄血宰相」などと名乗るアホ高校生が,〔略〕『ユナイテッド・ディフェンス』をパクって書くという「なまら半可くさい」コトをした為,「著作権侵害」と見なされ,項目自体が削除される可能性が有ります.
上記の「ネウストラシムイ級フリゲート」の項目以外にも,同じアホ高校生による「ユナイテッド・ディフェンス」そのまんまパクリのロシア・ソ連軍関連項目がたくさんあり,全て削除対象となっています
(海軍関係では,イワン・ロゴフ級揚陸艦,ロプーチャ型揚陸艦など).
これでは,いったん削除も止むを得ませんなあ・・・
そもそも,彼の自己紹介のページ「利用者:鉄血宰相」を見る限り,かなり歪んだ考えの持ち主であり,正常な人間とは考えがたい.
しかも当の本人は,それを自慢げに書いているので,矯正は不可能.
まあ逆に言えば,この程度のヤツが入り込めるほど,ウィキペディアのロシア・ソ連軍関連項目は,マトモな執筆者が少ないと言えますが(特に海軍関係).
〔略〕
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:BALTOPS-2008のフリゲート「ネウストラシムイ」
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」その1
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」その2
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」その3
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」その4
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」近影(2008年5月18日)
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」就役15周年
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」は,洋上で就役16周年を迎えた
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Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/3/4(日) 午後 6:31
【質問】
「ネウストラシムイ」級はクリヴァクIII型フリゲートの発展型なのか?
【回答】
ロシア海軍バルト艦隊所属のフリゲート「ネウストラシムイ」Неустрашимыйは,ソ連解体後に就役した数少ない大型水上戦闘艦です.
(1993年就役)
『ウィキペディア』の「11351型国境警備艦」では,本艦はクリヴァクIII型フリゲートの発展型であるかのように書かれていますが,レーダーなどの配置方法を見ると,ウダロイ級駆逐艦の縮小版と言った方が適切でしょう.
クリヴァクIII型は,対空捜索レーダー「フレガートMA」(トッププレート)を艦橋頂上に配置しているが,ネウストラシムイ及びウダロイ級は,同じレーダーを,2組の煙突の間に配置しています.
この独特のレーダー配置法こそ,ネウストラシムイ級がウダロイ級の後継である証です.
『ウィキペディア』の「11351型国境警備艦」ページを書いた人は,そこまでは分からなかったようです(^^;
写真は,2007年9月25日にバルチースク基地で撮影されたものです.
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Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/12/22(土) 午後 8:10
【質問】
フリゲート「ネウストラシムイ」とは?
【回答】
ネウストラシム Neustrashimyy イНеустрашимый
は,ネウストラシムイ級フリゲート(11540型艦、ヤストレブ(Ястреб)型警備艦)の1番艦.
艦名は,「恐れを知らない,大胆不敵な」という意味の形容詞であり,大祖国戦争後に建造された初の駆逐艦に因む.
1987年に沿バルト造船工場「ヤンターリ」で起工された.
1988年に進水し,国家試験を完了後,同艦は1993年1月24日にロシア海軍の編制に加入した.
「ネウストラシムイ」の乗組員は,再三に渡り,ロシア艦艇として稼働状態および海上訓練で優秀な資質を示し,「ネウストラシムイ」は艦艇打撃グループの一員として,10回に渡りロシア海軍総司令官から砲撃及び対空防衛で表彰された.
2002年,「ネウストラシムイ」乗組員は,最も団結した集団として,カリーニングラード州知事より優勝杯を授与された.
2000年,2005年,2006年,2007年の戦闘訓練の結果として,「ネウストラシムイ」はロシア海軍最優秀艦として表彰された.
2007年12月,ロシア連邦国防相アナトーリー・セルジュコフは艦を訪れ,乗組員に感謝した.
また,ロシアの歴史上初めての,アデン湾において海賊対処及び航行の安全を提供する任務を,「ネウストラシムイ」遂行し,60隻以上の船舶を直接護衛した.
すなわち,2008年10月末から翌2009年1月初頭まで,アデン湾(ソマリア沖)で海賊対処任務に従事した.
[ロシア海軍第1次ソマリア遠征]
この時,3回に渡り,ソマリア海賊を追い払った.
[2008年11月11日]
[2008年11月16日]
[2009年1月1日]
2009〜2010年にも,警備艦乗組員は,海賊対処任務を成功裏に実施した.
すなわち2010年1月,再びアデン湾での海賊対処任務に就いた.
[ロシア海軍第6次ソマリア遠征]
そして2010年2月5日,ソマリア海賊7名を拘留した.
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」,ソマリア海賊拘留]
[ロシア海軍フリゲート「ネウストラシムイ」,ソマリア海賊を拘留(RIAノーボスチ)]
2011年までに同艦は,2度の戦闘勤務を実施し,22個以上の商船団を先導し,合計400万トン以上の商船から成る22以上の船団を先導した.
さらに同隊は,国際海軍演習「BALTOPS」に参加し,遠征航海における戦闘訓練任務で満足すべき成果を示し,ドイツ,スペイン,ノルウェー,ポルトガル,ポーランド,フランス,デンマーク,リビア,シリア,オマーンなど,諸外国の港を非公式に訪問.
バルト艦隊創設300周年の2003年には,「ネウストラシムイ」は,ロンドンを公式訪問した.
同艦上で,ロシア大統領V.V.プーチンは,幾つかの国際合意に署名した.
【参考ページ】
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課,2012/1/25(水)
午後 4:55
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課,2008/1/26(土)
午前 9:31
▼ 2012年7月から9月に掛けて,北方艦隊の大型揚陸艦と共に地中海へ派遣されました.
[北方・バルト・黒海艦隊合同艦船グループの地中海遠征(2012年7月-9月)]
帰国後,オーバーホールが行なわれました.
[フリゲート「ネウストラシムイ」は長期航海の為に修理を実施する]
その後,バルト海で戦闘訓練を行ない,三度アデン湾へ派遣される事になりました.
「六課」ACS◆2013/03/16
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
未完のネウストラシムイ級3番艦トゥマンについて教えられたし.
【回答】
ネウストラシムイ級警備艦の3番艦トゥマンТуманは,
1992年9月15日,海軍籍登録.
1993年にヤンターリ造船所で起工.
しかし財政難の為,1998年11月6日に建造工事は中止されました.
写真は,2007年10月14日にヤンターリ造船所で撮影されたものです.
船体だけは出来上がっているようですが・・・
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/2/8(金) 午後 10:40
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:ネウストラシムイ級3番艦トゥマン近影(2008年5月18日)
【質問】
「ヤロスラフ・ムードルイ」について教えてください.
【回答】
ヤロスラフ・ムードルイЯрослав Мудрыйはネウストラシムイ級警備艦(フリゲート)の2番艦.
1988年5月27日,カリーニングラード市のヤンターリ造船所で起工
1990年進水.
当初の予定艦名はネプリストゥープヌイНеприступныйでしたが,1995年8月30日,ヤロスラフ・ムードルイに改名されました.
しかしソ連邦解体後のロシア海軍は,極度の財政難に見舞われ,本艦の建造工事は停滞しました.
進水から11年後の2001年の時点でも,完成度は75パーセントでした.
その後もスローペースで工事が進められているようです.
下の写真は,2005年5月16日に撮影されたものです.
艦前部の100mm単装砲やRBU-12000ロケット爆雷が搭載されているのが確認できます.
ジェーン海軍年鑑2006-2007年版によると,ヤロスラフ・ムードルイは,2007年中には竣工するとの事ですが・・・
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/4/11(水) 午後 8:31
∧_∧/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(・(・・)・) < 絶対無理!
偽ベタJ\__________
▼ 本日(2009年6月19日),ネウストラシムイ級フリゲート(警備艦)2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」が,ロシア海軍へ引き渡されました.
――――――
http://arms-tass.su/?page=article&aid=72123&cid=25
【バルト海造船工場「ヤンターリ」は,ロシア連邦海軍へ警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」を引き渡す】
カリーニングラード,6月19日(イタルタス)
〔略〕
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は,バルト海造船工場「ヤンターリ」で1991年に起工された.
3年後,艦の完成度は75パーセントだった時点で,工事は,資金供給状況の緊急問題により停止した.
2002年,ロシア連邦政府の決定により,艦の機器設計の改正を考慮に入れ,建造は再開された.
〔略〕
(2009年6月19日11時08分)
――――――
「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」,
2009/6/19(金) 午後 8:25
▲
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【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:ネウストラシムイ級2番艦ヤロスラフ・ムードルイ近影(2008年5月18日)
「六課」:ネウストラシムイ級フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」,バルト艦隊へ
「六課」:ネウストラシムイ級フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」,洋上テスト開始
「六課」:警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」は国家受領試験を終えた
「六課」:「IMDS-2009」のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」
「六課」:「IMDS-2009」のフリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」(6月27日・その2)
「六課」:フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」は,バルト艦隊へ正式編入される
「六課」:「ヤロスラフ・ムードルイ」型フリゲートは,バルト海地域の対潜防衛を保障する
「六課」:フリゲート「ヤロスラフ・ムードルイ」,バルト艦隊に編入
【質問】
プロジェクト1154.1「コルサール」について教えてください.
【回答】
1990年代初頭に1番艦が就役したネウストラシムイ級フリゲート(プロジェクト11540)の輸出バージョンとして提案されている艦.
(下の写真は,ベースとなった11540型「ネウストラシムイ)
ちなみに,「コルサール」(Корсар)は,「海賊船」という意味です.
公表されている主要目は,以下の通りです.
基準排水量:3,800t
満載排水量:4,500t
全長:129.6m
幅:15.6m
喫水:8.4m
機関:COGAG,2軸
出力:42,000馬力
最大速力:30ノット
航続距離:5,100海里/14ノット
行動可能日数:30日
乗員:210名
元のネウストラシムイ級とあまり変わりません.
ただ,機関は,ロシア海軍のネウストラシムイ(58,000馬力)よりも出力が低下しております.
これはダウングレードと言うよりは,コストダウンを狙ったものでしょう.
兵装の一部は,幾つかのオプションから選べるようになっているようです.
対艦ミサイル:ウラン4連装発射筒4基或いはヤホント2連装発射筒4基或いはクラブ8連装垂直発射機1基
対空ミサイル:クリノーク8連装垂直発射機4基
近接防御システム:カシュタン1基或いはパルマ2基
砲:A-190E 100mm単装砲1基
対潜兵装:RBU-6000対潜ロケット12連装発射機1基
魚雷:533mm固定式発射管6門
搭載機:ヘリコプター1機
外見は,もとの11540型とほぼ同じままのようです.
元の11540型も,レーダー反射面積(RCS)の低減を狙ったステルスデザインを採用してはおりますが,1990年代初頭の艦だけに,21世紀になってからインドに輸出されたタルワー級(1135.6型)とかに比べると,ステルス性の点では見劣りするでしょう.
ハッキリ言って,今さら新規に建造して購入するほどのメリットがあるフネとも思えませんね.
たぶん,どこの国も買おうとは思わないんじゃないでしょうか.
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