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◆◆◆総記
<◆◆チベットFAQ・目次
<◆中国FAQ
<東亜FAQ目次
中国当局が国民に教え込んでいる「陰謀家ダライ・ラマ」イメージ図
(想像図,朝目新聞より借用)
「dias」:Global Action Day of Dhondup Wanchen
9月23日は「トンドゥップ・ワンチェンの日」
「dias」◆(2010/07/07)Brother Rinchen Also
Sentenced
チベットの環境NGO活動家,逮捕
「dias」◆(2010/08/03)Nepal's Repatriation
of 3 Tibetans Leaves UN ‘Concerned’
>ネパールからのチベット難民強制送還事件
「dias」◆(2011/06/05)Kirti Monks Reject
Buy-Off
>キルティ寺の僧侶を買収しようとした中国当局の失敗談
>金で解決できると思っているところが,いかにもいまの中国政府らしい
「Guardian」◆(2010/10/22)Tibetan student protests spread
Radio Free Asia(Real Audioでチベット語ニュースが聞ける)
Sftjapan.org(総合)
Students for a Free TIBET Japan
TCHRC(チベット人権NGO)
Tibet Net(チベット亡命政府の公式HP)
Tibet Support Network Japan(TSNJ)
※抗議用のテンプレートがあります
Tibetan Centre for Advanced Studies - Amnye Machen(基本的な資料など)
Tibetan Government in Exile’s Official Web Site(英語)
「Tibetan Review」●(2012/10/05)China to
spend 100 bln yuan on solar, hydropower projects
in 'Tibet'
中国電力企業,チベットへ1000億元投資,太陽光と水力
「The Epoch Times」◆(2010/09/15)Over-Development on the Tibetan Plateau Endangers China’s Future
「Togetter」◆(2011/03/09)佐藤剛裕氏によるチベット問題に対する重要な示唆
「Togetter」◆(2011/06/13)チベットは中国の一部だと思わないオレは「救いようがない」らしい件
「VOR」◆(2012/02/10)インド外相 チベット問題で中国支援を約束
「VOR」◆(2012/03/16)チベット僧ら 中国政府から年金を受給
「VOR」◆(2012/05/14)ダライ・ラマ 中国が自分の暗殺を画策と憂慮
「スパイ&テロ」◆(2012/05/14) 中国工作機関がダライ・ラマ暗殺計画?
「VOR」◆(2012/05/23)チベットでの初の地方銀行
「WP」◆(2011/02/01)Indian officials tracing Tibetan leader's money
「朝目新聞」●チベット一人旅中なんだけど,何か質問ある? /その2 (of 働くモノニュース)
「エルエル」◆中国で開催されているチベット展に展示されている写真の一部
「海洋戦略研究」◆(2010/06/20)天空の水争い(2)
「海洋戦略研究」◆(2010/10/25)チベット族,漢語強制に反対
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/03/10)チベット チベット蜂起から53年 連続する焼身抗議 住民の焦燥感と亡命社会の無力感
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/04/04)ふたつの鉄道 ラサから青蔵鉄道をネパールへ延伸 北朝鮮・羅津とロシア・ハサン間を結ぶ貨物運行
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/04/16)中国 東西の境界に位置する銀川(寧夏回族自治区)
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/04/18)中国・トルファン 21年ぶりのセンチメンタル・ジャーニー
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/04/19)中国・トルファン 変わったもの,変わらないもの 中国今昔あれこれ
「人民網」◇(2012/08/29)青蔵送電網連結プロジェクト 西蔵の電力不足が解消
「ストパン」■(2008-11-08)[ナショナリズム][チベット]チベットで起きているのは「民族浄化」ではない
「ストパン」■(2009-01-18)[チベット]チベットで行われているエスノサイドについてのメモ
「ストパン」■(2008-11-19)[チベット]チベット問題についての猊下のメッセージ
「ストパン」■(2008-11-23)[チベット][にゅーす]亡命チベット人会議,中道路線継続を決議
「ストパン」■(2008-11-28)[チベット]チベット人たちの願い
「ストパン」■(2009-03-30)[チベット]いつわりの「農奴解放記念日」
「ストパン■(2009-05-05)[読書][民族]「民族」なき国家の「民族」
「ストパン■(2009-05-08)[チベット]奪われた祖国を求めて
「大陸浪人のススメ」:【五輪】 チベット旗に対する中国人の反応を訳してみた 【記念】
「大陸浪人のススメ」:中国人「チベットって別に分割してもOKじゃね?」
「大陸浪人のススメ」:【番外編】 チベット問題に関する知日派中国人の意見 その1
「大陸浪人のススメ」:【番外編】 チベット問題に関する知日派中国人の意見 その2
「大陸浪人のススメ」:【番外編】 チベット問題に関する知日派中国人の意見 その3
「大陸浪人のススメ」◆(2010/02/21)オバマ,ダライ・ラマ14世に会見 → 中国インテリ層の反応を拾ってみた
チベット総合情報…I Love TIBET! homepage…
チベットに平和と自由を(議員・企業にメールを送る運動)
チベット文化研究所(ペマ・ギャルボ主催)
「帝國ブログ」:[2008/7/19]愛知フリーチベットUin名古屋
「帝国ブログ」:2008/8/8北京五輪開催以降のフリーチベットな「けしからん」動き
「暇は無味無臭の劇薬」◆(2012/06/09)「中国,チベットへの外国人観光客受け入れを禁止」海外の反応
「北京・平河趣聞博客(ぺきん・ひらかわこねたぶろぐ) 」:聖地チベット展をチベット記者と一緒に観た(だいぶ前)
「2ch.軍事板」:【恩に】チベット支援スレッド@刃物板【報いろ!】 ←回収すべきレス無し
(タイトルには「刃物板」とあるが,軍事板に立ったスレッド)
「2ch.軍事板」:●初心者歓迎 チベットのことは此処で質問を ←回収すべきレス無し
「2ch.軍事板」:ダライラマですがチベットが独立できません ←●未入手につき,良レス回収不能
「2ch.軍事板」:【Free】チベット解放作戦【Tibet】 ←回収すべきレス無し
「2ch.軍事板」:チベットが中国に戦争で勝つ方法 ←回収完了
「2ch.軍事板」:チベット高原における軍事活動(純兵学的見地から)
「2ch.軍事板」:チベットといえば枝野幸男 そろそろシナ叩きます ←回収すべきレス無し
「2ch.軍事板」:中国軍総合スレpart8 ←回収完了
「2ch.軍事板」:中国軍総合スレPart9 ←回収完了
「2ch.世界史板」:韓国人もチベットを見て朝鮮併合の功績を認めるべき 回収すべきレス無し
「2ch.世界史板」:チベット史総合スレ その2 ←回収完了
「2ch.世界史板」:中国によるチベット侵略2 ←no.300まで回収完了
「2ch.世界史板」:日本:満州国=アメリカ:日本=中国:チベット 回収すべきレス無し
「2ch.世界史板」:北京オリンピック直前のチベット弾圧を高く評価する ←レス回収済み
「アフォBlog」:ブーンはチベットについて何も知らないようです(^ω^ )
(ノ∀`):【チベット虐殺】日産,「CMにリチャード・ギア起用したら,中国政府の反感買う」と契約ドタキャン…業界関係者明かす
(ノ∀`):【チベット大虐殺】 温首相 「ダライが『チベット独立放棄』し,『台湾を不可分の中国領土と認める』なら,対話してもいい」
>いまどき少年漫画でも
>こんなわかりやすい悪役いないだろ(笑)
(ノ∀`):中国,「この“人民戦争”を戦う!ダライ・ラマ派の醜い面をさらけ出す!」宣言
(ノ∀`);中国外務省,都内での抗議行動に強い「不快感」
(ノ∀`);「中国はチベットを弾圧するな」 早大生と警官もみ合う…チベット旗掲げ中国に抗議行動
(ノ∀`);【日中首脳会談】 成果は“年間1億円(税金)でレンタルのパンダ”だけか…福田首相「媚中」で,支持率下落も
「電撃速報!!」:関西テレビで天台宗の仏教僧が生放送で中国批判.青山さんが動画拡散推奨
「ネトウヨにゅーす.」◆(2010/04/15)日本「中国さん,救助隊いる?」中国「いらないアル!外国の援助は受けないネ」
「ハイエナログ」:【チベット弾圧】ローマ法王「対話と寛容を」→中国政府「寛容というものは,犯罪人のためには存在しない」
「ハイエナログ」:やる夫で学ぶチベット史
「喪男」:天台宗トップの住職がチベット問題について涙ながらに語る-YouTube
「喪男」:ビパーの頭脳と行動力で,中国のチベット虐殺をとめられないかな
The 14th Dalai Lama Of Tibet
チベット密教
『これが中国の国家犯罪だ』(ジャムヤン・ノルブ著,文藝春秋,2006/01/15) チベットでの弾圧関連の記述あり
『周縁からの中国』(毛利和子著,東京大学出版会,1998.9)
中共の民族政策はかなり複雑でわかりにくいので,まずは本書を読んでおこう.
―――世界史板
『世界無銭旅行者 矢島保治郎』(浅田晃彦著,筑摩書店,1986)
『西藏 英帝国の侵略過程』(ヤングハズバンド著,小島書店,1943)
『チベット女戦士アデ』(アデ・タポンツァン著,総合法令出版,1999.5)
『チベット入門』(ペマ・ギャルポ著,日中出版,1998.3)
『チベットの核』(チベット国際キャンペーン著,日中出版,2000.11.30)
中国,核武装を急ぎすぎてチベットでムチャし過ぎ.
プルトニウム粒子を含んだ煙を,集塵器もない煙突から空に垂れ流したり,核兵器開発過程で出る水銀を川に垂れ流したり.
これでは暴動が起きないほうが不思議.
―――消印所沢
『チベットの文化 決定版』(R.A.スタン著,山口瑞鳳・定方晟訳,岩波書店,1993.5)
『西藏漂白』下(江本嘉伸著,山と溪谷社 1994)
『中国とたたかったチベット人』(ジャムヤン・ノルブ編著,日中出版,1987.1)
としりん− チベットの悲劇 『中国が隠し続けるチベットの真実』書評
『吐蕃王国成立史研究』(山口瑞鳳著,岩波書店,1983.2)
『秘密国チベット』(青木文教著,芙蓉書房出版,1995.12)
『もうひとつのチベット現代史』(阿部治平著,明石書店,2006.4)
プンツォク・ワンギェルの生涯は面白い.
中共を東チベットに呼び込んだ張本人だが,その志は評価されていた.
ダライ・ラマ法王もプンワンとは仲が良かったらしい.
しかし所詮,中共に味方しても無駄で,中共に苦言を呈したことで「もうお前は用済み」とばかりに文革中に失脚・投獄,というお定まりのルートをたどる.
―――世界史板
『四つの河 六つの山脈』(ゴンポ・タシ著,山手書房新社 1993.3)
「NBC News」:Dalai Lama: 'We are not anti-Chinese'(ダライラマへのインタビュー2008/4/12全文,インタビューのビデオへのリンクもあり)
Office of the Dalai Lama's Press Release
(ダライラマの発表した広報声明文,2008/3/19)
Statement of His Holiness the Dalai Lama
to All Tibetans
「ダライラマ公式サイト」:ダライラマの声明
on 2008/4/6:全てのチベットの人々に
┗ビデオリンク(但し英語ではない.リアルメディア)
ダライ・ラマの3月16日記者会見
ダライ・ラマの3月16日記者会見ビデオ(リアルメディア,117MB,英語)
全部で1時間11分の記者会見のビデオ.
オーディのみ(MP3)もあるのだけれど,話している表情が観察できるのでビデオのほうが優れている.
中国と何十年もやりあってきただけの事はあって,味のある会見.
話している内容は深刻で,ダライ・ラマはたいへんネガティブな見通し(今後の事態の展開への…)を持っているのでは,と感じさせる.
―――ニュース極東板
ダライ・ラマの3月18日記者会見
ダライ・ラマの3月18日記者会見ビデオ(英語,1時間以上あるもの,リアルメディア)
ダライ・ラマ法王庁 (公式サイト)
「AFP」:チベット支援学生組織,反中国デモ参加者の「遺体写真」を公開
http://www.tchrd.org/press/2008/pr20080318c.html(グロ注意)
「AFP」:チベット支援団体に電話やメールの嫌がらせ
「Military Photos」:Todays Pics, Monday,
March 17th 2008
「Military Photos」:This Weekend PIX!! March
15th & 16th, 2008
「Military Photos」:Todays PIX!! Tuesday
March 18th, 2008
【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか(詳細な時系列.ただし口コミ情報のため,要クロスチェック)
「日々チナヲチ」,【チベット】漢族参加なら本当の「祭」になるかも.
Tibet slaughter by Chinese government(有名なチベット弾圧映像)
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 01
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 02
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 03
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 04
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 05
「You Tube」:【BBC・日本語字幕】The Shadow
Circus CIA in Tibet 06
「YouTube」:Free Tibet in Sapporo 7.6(2008/7/6)
「YouTube」:FREE TIBET!! 中国(ex-Tibet)甘粛夏河での蜂起鎮圧の映像
「YouTube」:FREE TIBET MARCH 10
「YouTube」:Hilight Tribe - Free Tibet
「YouTube」:Phuntsog Nyidrol message to
Gordon Brown
チベット人フンツォック,イギリス首相ゴードン・ブラウンに語る
「YouTube」:Protest China in London British
for Free Tibet
ロンドン
「YouTube」:Protest China in Paris France
for Free Tibet
パリ
「YouTube」:Protest China in Berlin Germany
for Free Tibet
ベルリン
「YouTube」:in Japan, 3.20. Protest cracking
down on Tibetan by China
東京
「YouTube」:Protest China in Milano Italy
for Free Tibet
ミラノ
「YouTube」:Protest China in Brussels Belgian
for Free Tibet
(ベルギー・ブラッセル)
「YouTube」:Protest China in Ottawa Canada
for Free Tibet
オタワ
「YouTube」:チベット国歌斉唱
「元諜報員@FreeTibet in mixi」:初音ミクにチベット国歌を歌わせてみた
>子音がある言語は難しいです.
「YouTube」:チベット人.生の叫び ぺマ・ギャルポさん 中国に反発する理由(2008.3.24)
(1)http://jp.youtube.com/watch?v=z_mV-G2tbP4
(2)http://jp.youtube.com/watch?v=tAQrf1dbAQU
>チベット全土で北京時間に合わせて生活させられている(生活リズムさえ奪われている
「tnfuk」◆(2010/04/15)青海省の地震【記事メモ】
チベット関連
「古森義久」◆(2010/06/04)チベットでの弾圧は続く
「ストパン」■(2010-02-14)[チベット]ふたつの旧正月に際して思うこと
「ストパン」■(2010-02-19)[チベット][にゅーす]ダライ・ラマ猊下,オバマ米大統領と会談
【質問】
チベット人の人口と,住んでいる地域は?
【回答】
http://www.gesanmedo.or.jp/uli014.html(地図有り)
参照.
チベット人口は約500万人,
9割が中国国内に,残り1割がインド,ネパール,ブータン,シッキムとパキスタンなどの国に住んでいる.
ダライ・・ラマ事務所によれば,チベット自治区には209万人,それ以外は各省のチベット人自治州/自治県に住んでいる.
それら自治州/自治県の殆どは,歴史的な意味での本来の「チベット」だったものが,中国によって分割されたもの.
現在のチベット自治区は,本来のチベットの3分の1に過ぎないという.
四川省甘孜チベット人自治州
四川省アバチベット人自治州
四川省木里チベット人自治県
青海省果洛チベット人自治州
青海省玉樹チベット人自治州
青海省海南チベット人自治州
青海省黄南チベット人自治州
青海省海西モンゴル族チベット人自治州
青海省海北チベット人自治州
甘粛省甘南チベット人自治州
甘粛省天祝チベット人自治県
雲南省迪慶チベット人自治州
【質問】
>チベット語の自称はボorボド.
「チベット」というのは何語に由来する言い方?
【回答】
諸説あって解決してないけど,唐蕃会盟碑だったかに
チベット語「bod」←→漢語「大蕃」
と対訳があることから,チベット側における漢語での自称「大蕃」が,唐では「吐蕃」になり,突厥が「Tuput」と呼び,これがイスラム圏→ヨーロッパに伝わって「Tibet」になった,というあたりが一番説得力ありそう.
他に「stod bod」「lho phywa」「dbud(dbusの変形)」とかいろいろ説はあるが,どれも難がある.
【質問】
「西蔵」と書いて「チベット」を意味するなら,東蔵というのはどこ?
【回答】
「西蔵」とは「蔵は支那の西方にある」という説明的な地名で,支那の東方にも蔵があるわけじゃないよ.
蔵(ツァン)は,元明代の中央チベットの漢名「烏斯蔵(dbus
gtsang)」の省略形.
ちなみにアムドは入っていない.
当時のアムドの漢名は「脱思麻(mdo smad)」.
【質問】
チベット亡命政府が主張しているチベットの領域というのは,グシ・ハン支配領域を指すの?
【回答】
今,中国の支配下にある部分については,チベット系が居住する領域をめいっぱい主張する一方で,ネパールとかインドにたいしては,亡命社会を受け入れてくれている状況に配慮してか,両国のチベット系地帯(インドのシッキム州とかカシミール州ラダック地方,ネパールのムスタンとかドルポとか,インドのキノールとか)への領有権の主張は行っていない.
チベット系唯一の独立国であるブータンにたいする併合とか領有の主張も,とうぜん行っていない.
そもそもチベット西部国境は17世紀に,ダライ・ラマ政権が戦争のあと条約締結して決めた国境だから,最初から領有を主張する権利などないし,主張する気もない.
主張してる人も現にいないでしょ?
(中共は薄ぼんやりと主張してるが).
【質問】
「中国領チベットだけではなく,ブータンや,インド領チベット,ネパール領チベットを含むチベットが,将来は単一国家となるべし」
という大チベット主義みたいなものはないの?
【回答】
そんな動きは全くない.
かつてのダライ・ラマ政権は,インド方面への領土拡大は17世紀末(対ラダック,対ブータン)であきらめた.
19世紀のグルカ戦争は一方的に攻め込まれただけ.
現在の亡命政権にもそんな説は皆無.
もっともそんな妄想を考えてる余裕はないし.
たとえ唱えたところで,現在援助を受けている周辺国の領土をよこせ,などと言える筋合いは全くないし,世界各国の理解を得られるはずもない.
ブータン,インド・チベット,ネパール・チベットの現地でも,チベットへの合流の動きなど,かつても現在も全くない.
特に今は,中共の植民地チベットと同じ扱いをされたくない,というのが本音.
チベットへの合流=中共による併合になるからだ.
この50年間でチベットがどれほど悲惨な目に遭ってきたか,彼らはよく知っている.
【質問】
汎ゲルマン主義とか汎スラブ主義はあるけど,汎シナチベット主義とか出来そうにないの?
シナ・チベット民族はお互いいがみ合い殺しあってるけど.
【回答】
シナ・チベット語族に対応するのはインド・ヨーロッパ語族.
インド人,イラン人,ロシア人,ヨーロッパ人で何か連帯してるか?
何もないでしょ.
だから汎シナ・チベット主義もできるわけない.
第一シナ・チベット語族というのは言語学上の概念で,文化や政治的なまとまりじゃないから.
それに一方的に征服して殺してるのは漢人だ.
そんな奴らと連帯などしたくないだろう.
また,汎シナ・チベット主義なんて言っても,実質的に中華至上主義になってしまうのだよ.
【質問】
シェルパ族はチベット発祥?
【回答】
シェルパは東チベットからソル・クンブに17世紀頃移住してきたとか.
ただし東チベットからいきなりソル・クンブに来たわけじゃなくて,一旦ティンリあたりに定着して,その後ヒマラヤを越えたらしい.
シェルパが「shar pa(東の人)」と呼ばれるのは昔,東チベットから来たから,というのは常識か.
余談だが,子ども世代はシェルパ語が流暢でなくなっているらしい.
http://www.ethnologue.com/show_language.asp?code=xsr
【質問】
チベットではなぜ,しばしば暴動が起きるの?
【回答】
中国がチベットで弾圧や虐殺を繰り返しているためです.
また,中国政府は漢族をどんどんチベットに移住させ,今ではチベット人はチベットでも少数派にされてしまっています.
このため,これまでも何度か暴動が起きていると伝えられています.
▼ また『チベットの核』(チベット国際キャンペーン著,日中出版,2000.11.30)によれば,中国は核兵器開発を急ぎすぎ,かなり杜撰でムチャなことをやらかしているようです.
プルトニウム粒子を含んだ煙を,集塵器もない煙突から空に垂れ流す,
核兵器開発過程で出る水銀を川に垂れ流す,
核廃棄物は湖に投げ込むか,浅い穴を掘って埋めるだけ,等など.
そのせいで放射線障害がチベット人の間に多く発生していると伝えられています.
また,ウラン鉱山から出る重金属の対策も取られないので,重金属中毒も続出している模様です.川の水が黒くなっている場所もあるとか.
これでは暴動が起きないほうが不思議でしょう.▲
消印所沢
▼>プルトニウムの粒子を,集塵器も付けないで煙突から垂れ流し
「パンツ1つになっても...」の国ですから,別段驚くに値しないでしょうね.
従事者や住民にとってはたまりませんが,よその国のことですし,軍事技術ですからどのような無茶も工場が壊滅しない限り,「有り」だったのでしょう.
ましてや,対処が比較的容易なプルトニウムですらその有様なら,それより扱いの難しい核分裂生成物(FP)や希ガス,放射性廃棄物の処理はどうなっていたのかと,寒気がしますね.
もっとも旧ソビエトにしてもウラルの核惨事のような,大規模な事故を起こしても長いこと隠蔽してきましたので,中国では言わずもがなでしょう.
へぼ担当 by mail,2008年04月12日 10時02分
▲
▼ さらに2008年暴動の際には,以下のような話も伝えられています.
[quote]
チベット暴動:僧侶ら「自由ない」と取材団に直訴
毎日新聞 2008年3月27日 14時40分
【中国総局】チベット自治区ラサでの取材が許可されたAP通信によると,27日午前,市中心部のジョカン寺院 付近で取材していた外国報道機関の記者に対し,約30人のチベット人僧侶のグループが「チベットには自由が ない」と叫び,「ダライ・ラマは暴動とは関係がない.中国政府が言っていることは正しくない」と訴えた.
これに気づいた中国政府当局者が,記者らに現場を立ち去るよう叫び,僧侶たちを引き離そうとした.
僧侶らは「これによって逮捕されるだろうが構わない」と記者らに語ったという.
[/quote]
▲
▼「共産主義は愛にあらず.共産主義は敵を叩き潰すためのハンマーなり」
(毛沢東)▲
【質問】
チベット人はどんな迫害を受けているの?
【回答】
チベット亡命政府が主張するところによれば,強制収容所では年間8000人以上のチベット人が死亡しているということです.
拷問や死刑,傷害致死,自殺などによるチベット人の死者も多く,亡命政府によれば1949年の中国による占領から1979年までに,約120万人が死んだということです.
これに対して中国政府は,そのような数字を全く発表していませんが,数字がゼロではないことだけは確かでしょう.
▼ かってチベット全土に3000以上あった寺院が,文革終了時にチベット自治区内で8つまで減った(これは中国自身が発表した数)事をしても,文化抹殺が行なわれていない訳無い,
▲
▼ 現在でも下のような弾圧が公然と行われています.
●中国共産主義イデオロギーに反するような意見はどんな表現であっても,逮捕の対象となる.
●中国政府は,ダライ・ラマ法王に対する忠誠心,チベット民族主義,およびあらゆる反対意見を組織的に覆い隠している.
●チベット人は,恣意的な逮捕・拘禁をされている.
●現在収監されているチベット人達は法的代理権は与えられず,また中国の訴訟手続きは国際基準を満たさないものである.
●国際の拷問等禁止条約に矛盾しているにもかかわらず,中国の刑務所や拘置所では,今でも拷問がはびこっている.
●チベット人女性は,不妊手術・避妊・中絶手続きを強要する対象にされている.
●生計困難,不十分な設備や差別的な方策のため,多くのチベット人の子供達は,適切な健康管理や就学の権利を与えられていない.
●政治的理由による投獄率が,その他の中国支配下の他の地域に比べ,はるかに高い.
●子供でさえ,言論の自由に対する中国の抑圧から免除されることはない.18歳未満のチベット人の政治犯がおり,
子供の僧尼たちは自分達の宗教施設から ことごとく放逐されている.
中国は近年,チベットは非仏教地区になりつつあると宣言した.
●強制収容され,詳細な拘留理由も明らかにされることなく,失踪を余儀なくされるケースが続出している.
●パンチェン・ラマ11世は,1995年の報告以来,行方不明のままである.
●70パーセント以上のチベット人は 「チベット自治区」に住んでおり,現在,貧困線(最低限の所得水準)以下の生活をしている.
▲
▼ 以下は野口健(アルピニスト)の目撃証言.
[quote]
野口さんは昨年,チベット側からエベレスト登頂に成功されました.チベット人との交流も深いと思いますが,今回の事態をどのようにご覧になっていますか.
野口 はっきりいえば,こうなるのは時間の問題だと思っていました.中国の警察が木の棒でチベット人を引っぱたく光景をよく見掛けましたから.
山際 日常的に,そういう行為をやっているのですか.
野口 そう,しかもそれはラサに限りません.浮浪者のような人が寝転がっているだけで殴る.それが常態化しているんです.
[/quote]
―――2008年4月10日 VOICE
▲
▼ また,以下のような報告もある.
[quote]
強制移住で「中国化」進む チベット遊牧民の人権報告
2007/06/18 17:56,共同通信
【北京18日共同】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は18日までに,中国西部で伝統的な放牧生活を続けるチベット民族が都市部に相次いで強制移住させられ,チベット遊牧文化の衰退と同民族の「中国化」が急速に進んでいるとする報告書を発表した.
同団体は,強制移住政策の背景について「(中国化の推進で)チベット民族の独立運動を弱体化させ,封じ込めようとする中国政府」の思惑が透けて見えると指摘.
また放牧地には,上海などから採鉱業者が進出し環境破壊をもたらしているなどとして「遊牧民は深刻な人権侵害を受けている」と警告した.
報告書は実際に移住させられた遊牧民約150人の証言や中国国内の研究論文などをもとに作成.強制移住は2000年以降,チベット自治区と青海,四川など4省にわたる広い地域で実施されていると結論 付けた.
中国政府はチベット民族の移住人口を公表していない.
[/quote]
▲
▼ 昔,中国国内で出版されていた16年前の地図帳買って持ってるんだけど,チベットの人口推移は
1737年 約800万人
1935年 372万人
1959年 119万人
(中国地図冊 中国地図出版社編制 新華書店北京発行所発行 1992年版より)
って書いてあるんですけど.
中共の虐殺すご過ぎ!
ちなみにチベットの人口推移は,この本の2008年度版では削除されてます.(ガクブル
♭音叉♪ ◆G/JcaNAaJs in ニュース極東板
(他板より転載)
▲
▼ 〔中国地図冊の〕画像データが〔手に〕入りました.
faq61t03.jpg
なんか,この画像には,中共が統治した後,人口が増加したと書いてあるらしいですが,中国語が読めないのでよく分かりません.
そりゃ,中国人をどんどんチベットに移住させていますから,「総」人口は増えるでしょうね.
▲
【関連リンク】
「アジアの真実」:・人口が114万人に対し120万人虐殺は嘘 〜中国の主張する稚拙な数字トリックを暴く〜
【質問】
ダライ・ラマ14世の親族は現在どうなっているのか?
【回答】
2008年4月13日03時07分付,読売新聞によれば現在,軟禁状態に置かれているという.
以下引用.
[quote]
ダライ・ラマ生家,厳しい監視下…現住の親族は事実上の軟禁
【西寧(中国青海省)=加藤隆則】
〔略〕
同自治区に隣接する青海省にあるチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(72)の生家は,当局の厳しい警備下に置かれ,外部との接触が制限され,現住する親類らは事実上の軟禁状態に置かれていた.
「ずっと山の奥だよ.先で聞けばすぐわかる」
10日,省都西寧市から延びる高速道路を下り,生家の所在を尋ねると,チベット族の住民らは驚いた様子もなく,教えてくれた.
インターから約40キロ,高度3000メートル級の山々を越えて平安県の生家に到着したのは午後5時過ぎだった.
正面の門扉は固く閉ざされたまま.
両側には,同省司法当局による4月2日付の通知が張り出されていた.
通知は中国とチベット語の2通.
中国語では,政府への破壊行為やダライ・ラマの肖像や写真の制作,配布を禁じ,情報提供者には報酬が出ることなどが書かれてあった.
裏手に回り,戸をたたくと男性が現れた.
「あなた方はどこから?」
記者の身分を名乗ると当惑した表情に一変し,
「今は対応ができない.すぐに帰ってほしい」
と敷地内に姿を消した.
その後,付近の住民が
「日中は警官が何人もいて生家への道を封鎖している.さっき帰ったばかりだ」
とこっそり打ち明けた.
〔略〕
[/quote]
【質問】
チベットにはゲシュタポのようなものはあるの?
【回答】
中国の情報機関一覧より.
---------------------------------
◎西蔵自治区特別作業集団
国家安全部・公安部・統一戦線工作部・国家民族事務委員会・国務院宗教事務局・ 中央規律検査委員会・国家文物鑑定委員会・国家輸出入商品検査委員会・人民解放軍の合同機関.
チベット独立運動を抑圧するための特務機関.
2006.01.08更新
---------------------------------
http://www003.upp.so-net.ne.jp/Zbv/
タ行「中国の情報機関」の項目より
反キリストの化物を葬り去る某特務機関より恐いです.
【質問】
ドラプチ刑務所とは?
【回答】
元受刑者でチベット尼のプンソグ・ニードロルの証言によれば,ダライ・ラマ信奉者を政治思想犯として収容する強制収容所.
彼女によれば,裁判抜きで収容され,強制労働や数々の拷問が行われているという.
科せられた強制労働の編み物が仕上がらないと家族の訪問が受けられないなどのペナルティもあるとのこと.
詳しくは
http://www.tibethouse.jp/human_rights/dora01.html
および
http://www.savetibet.org/news/newsitem.php?id=951
を参照されたし.
【質問】
中国はチベットに投資しているのではないのか?
【回答】
野口健(アルピニスト)によれば,それもチベット人にとっては良し悪しだと言う.
以下引用.
[quote]
野口
〔略〕
周囲の開発もいま,凄まじい.
1995年にラサへ行き,毎年のように足を運んでいますが,最初に訪れた時点で,かなり中国資本による開発が進んでいました.
オリンピックの準備でそれが加速して,1年単位で町の姿は変貌している.
チベットの町は路地裏が入り組んでいますが,それが年々壊され,すべて大通りに変わっています.
高層建築が増え,秋葉原の電気街のようなショッピングセンターも,高級ホテルもある.
上海に通じる鉄道(青蔵鉄道)も開通し,その駅の規模たるや,東京駅など目ではないくらいです.
そうなると,今度は観光客がやって来る.
2006年には21万人だったのが,2007年は36万5000人にまで増えました.
山際 急増しているわけですね.
野口 そこから新しいビジネスが生まれ,さらに中国人がなだれ込む.
ベースキャンプにしても,すっかり様変わりしてしまいました.
山際 心あるチベット人は危機感を覚えていたんでしょうね.
〔略〕
野口 〔略〕
中国の政策によってものが溢れ,町全体も裕福になった.いまのほうが快適だ,と若者などは思っているのではないでしょうか.
しかし裕福になれば,新しい問題が起きる.
アルコールが入ってきて,チベット人は酒を飲みますから,中毒者が増え,ラサでは酔った浮浪者が徘徊している状況です.
経済格差も発生し,社会の脱落者が出てきた.
精神的にすさんでいくわけです.
外交官だった私の父(野口雅昭氏・京都文教大学教授)は,戦後教育が日本の心を壊していくのを目の当たりにした,といいましたが,中国もチベットに対して同じことをやろうとしている.あからさまな弾圧はできないから,精神構造から崩していくという戦略です.
山際 ダライ・ラマは,「文化的ジェノサイド」といいましたね.
チベット独自の文化や伝統を宗教も含めて根絶やしにし,チベットの生息空間をなくそうとしている.
インドに亡命しているダライ・ラマの姉も「魂が大事で,それを失ってしまえば民族は滅びる」と発言しているようです.
中国の同化政策とは,一言でいえば,「魂を奪う政策」です.
チベットの寺院では中国の愛国主義教育,つまり中国共産党を讃える教育まで行なっているという,驚くべき実態がある.
野口 「共産党バンザイ」という文言が,町中の至るところに書いてありますからね.
しかし最後の最後,その文化の部分でチベット人はダライ・ラマに寄り添い,必死に抵抗している.
耐えてきた彼らがついに爆発した.それが今回の騒乱です.
[/quote]
―――2008年4月10日 VOICE
また,中国人とチベット人の間で賃金格差があるという報道もある.
それらから考えるに,中国によるチベットへの投資は結局,チベット人を富ますためのものではなく,中国人のために行われているものである可能性が高い.
さらに,もっと根本的な問題として,Pallavi
Aiyarは,
Why Beijing just can't grasp Tibet
(アジアタイムズ)北京政府はチベットを統治できない
Apr 10, 2008
において,
「中国がチベット人の心をカネで買うことはできない」
と述べる.
以下,要旨.
--------
1980年代のチベットの暴動以降,北京政府はチベットの反体制派に厳しい対処をしながら,その一方で地域経済の発展を図り,社会の繁栄をもたらしてチベット住民に,ダライラマではなく中国共産党こそがより良い未来を与えると信じさせる事を狙っていた.
北京-ラサの鉄道の開通は共産党の戦略の象徴で,チベットへの物資輸送や観光開発をもたらすものとされた.
しかしながら此処数週間の暴動事件は,北京政府がチベット住民の内心を読み間違えていた事を示す.
チベット社会では精神が物質文明の重要さを上回る.
中国政府が如何にダライラマを「分離主義者」と非難しようとも彼はチベット人の生仏であり続ける.
それは政府の支出や鉄道開通で変えることが出来ない.
チベット問題はそれ故に,「分離独立問題」ではなくて「信教の自由」の問題なのである.
儒教と律法主義が漢族の哲学的な思想の基礎なのだが,そこには(印度仏教的な)形而上学あるいは神学といったものへの関心が無い.
しかし,それらはチベットにあって過去にも,現在でも重要な事なのだ.
印度から中国にもたらされた仏教は,実用主義的な中国にあっては例外的な精神性優位の考え方で,それは中国人の信仰世界において明確な優位性を与えられた事が無い.
文化大革命の時代には,宗教信仰は全国的に糾弾され攻撃された.
僧侶はつるし上げられて市街をパレードさせられ,鞭打たれた.
人々の信ずべきものは宗教ではなく共産党のイデオロギーである.
(中略)
宗教は中国にあってはキリスト教,イスラム,法輪効,仏教によらず,共産党に仕える存在で無いかぎり規制される.
信教の自由は,ラサにあってはダライラマへの信仰の自由のことである.
〔略〕
北京政府のチベット政策はダライラマの逝去を待つことかもしれない.
ダライラマがいなくなればチベット人は物質文明により多く魅せられることであろう.
しかし現実にはそういう事が起こる気配が無い.
北京に住むチベット人は「心を売り渡すような事はしない」という.
過去30年の政策の結果からみて,チベットにはチベットの精神を認める事が必要であろう.
北京政府がそれを変更したり抑制する事は無駄である.
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【質問】
暴動を起こすくらいなら,大規模テロやったほうがいいんじゃない?
【回答】
いや,テロは逆効果だよ.
今回みたいな民衆暴動のレベルで結構.
何でチベットがハリウッドやメディアに好印象なのか考えてみるといい.
北京政府をひっくり返そうって話じゃないでしょ.
▼ テロをやったら二度と人道的支援は見込めない.
あと,高僧が殺生を拒否して思想的に分裂してしまうんじゃなかろうか.
原理に忠実な僧侶は,「殺されても殺生はできない」と答えると思うよ.
仏教の慈悲ってのは専守防衛のことではないからね.
だから人民解放軍に憎まれるって面はあるかもね.
軍人にとっては絶対に認められない教えだから.
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【質問】
軍事的に見て,チベットが中国に対抗することは果たして可能なのでしょうか?
チベット一国だけで対抗するのは不可能にしても,何か方策があるものでしょうか?
同様に,ウィグルが独立したとして,軍事的な安全性を保つ現実的な方策があるでしょうか?
【回答】
実効的かつ現実的な方策は無い.
強いて言えば,他国と軍事同盟を結んで協力(駐留)を仰ぐことだが,現実的に同盟結べそうな国は存在しない.
チベットの場合,独立したら(できたら)インドの後ろ盾を得る以外,現実的選択肢はなさげだ.
インドは一応核兵器も持ってるし,
でも,インドにその意思と利益があるだろうか?
ダライラマの亡命は受入れ,今でもチベット人の亡命は続いているという話はあるが,インドに正面から中国と対立するに踏み切るにたる要素があるとは思えない.
それにチベット,ネパール,ブータン,シッキムあたりは昔から,インドと中国にとって微妙な地域.
インドも中国も,軍隊を冬山に張り付かせているという話がある.
もしチベットが独立したら,あの地域がとてつもなく軍事的に不安定な地域になっちゃうことは避けられないので,中国以外の国連常任理事国にとって,ものすごく頭の痛い存在になってしまうだろう.
だからこそ,あれだけ反近代的に弾圧されても,先進国は誰も助けてくれないわけで・・・・・.
むしろ中国とインドがもっと激しく対立してれば,
「お互い国境線挟んで軍隊を角突き合わせておきたくないので,有事の際は踏み台にすること前提の中立緩衝地帯」
としてネパールやブータン共々存在できるかもな.
政治的にはインド寄り,経済的には中国寄り,豊富な資源をどちらの国にも格安で売って儲けさせてもらいます,というポジションも狙えるだろう.
チベットの民族的気風からして,そういうことはしなさそうだが.
ウイグルの場合は更に大変で,後ろ盾になってくれるような国がそもそも見つかりそうにない.
仮にイランなんかが後ろ盾に名乗りを上げたりした日には,中国ではなくアメリカに敵視されることになりかねないし.
やっぱり,だからこそ誰も助けてくれてないわけで.
もしソビエトが健在でやっぱり中国との関係が史実より悪ければ,ソビエト後ろ盾にしてなんとかやっていけるだろうけど.
ウイグルはもう少し中ソ対立が早く始まってれば,「ソビエト連邦ウイグル共和国−ウイグルスタン」
への道も充分あったのだがなぁ.
現実的に上記2国が独立して安定的に存続するのは難しいだろうな.
例え核兵器持ってても困難だろう.
仮に独立できたとしても,今度は中国では無く同盟を仰いだ国に支配される可能性大.
結局,何やってもどうにもならないのなら,あえて”その時”まで無抵抗非暴力主義でひたすら耐える,というのが一番現実的かも.
今の状況で武力闘争したところで,絶対に勝てないし.
来るべき中国分裂のその日まで,チベット文化やチベット民族なるものが存続してるかは微妙なところだけど.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ゲリラ戦でなら,独立を達成できる見込みはチベットにはありますか?
【回答】
どれだけ効果があるか疑問だな.
占領軍へのゲリラ戦を行って効果があるのは,アメリカのように兵士の命が高い国が相手の場合であって,中 国のようにそもそも人の命が安い国に対して人的消耗を強いたところで,まったく政権へのダメージにならない可能性が高い.
むしろすでに少数民族になっているチベット人のほうが,ゲリラ戦に伴う民間人の虐殺などの人的消耗の負担に耐え切れなくなると思われ.
【質問】
ヒンドゥークシ山脈が国土の北東部から中心部を貫くアフガニスタンが,洞窟などを利用したゲリラ戦で,大国やその傀儡政権を倒してきました.
隣接する山岳・高原地域のチベット人は,なぜ同様のことが可能ではなかったのでしょうか?
また,日本が制海圏・制空権を敵に握られる最悪のケースへの対応として,中央高原全体を地下要塞化して,ゲリラ戦によって生き残りを図ることは可能でしょうか?
【回答】
アフガニスタンはロシア側とパキスタン側,あと,イラン側と3方にある程度ものを運べる交易路が通っているが.チベットは中国側にしか主要交易路がない.
反対側はヒマラヤ山脈.
アフガンは北から敵が来たら,南から補給を受けれるが,チベットは中国側から近代的な軍に攻めて来られたら,反対側のヒマラヤ山脈越えは脱出口程度にしかならない.
ゲリラ戦の基本は補給の確保.
山岳地帯にゲリラがこもったのではなく,山岳地帯の住民の援助や山岳越えでの補給がなければ意味がない.
日本が制海圏・制空権を敵に握られる最悪のケースだと,海外から武器を購入できないので,ゲリラ戦は非常に困難.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
明の時代,チベットがモンゴルと友好な関係にいられたのも,東トリキスタン・ルートがあったから.
ゆえにチベットを独立させたいなら,青海を含めて大チベットの独立,および東トリキスタンをまとめて独立すりゃいいってことだよね?(笑)
【回答】
そういう事.
チベットとモンゴルが連合すれば,中国にとってかなり強敵になる.
それを目指してペマ・ギャルポは,モンゴル政府に接近して顧問に収まってる.
しかし,新疆のイスラム諸族とモンゴル&チベットは仇敵であり,これを抑えてチベットと外界のルートを確保するには,より強力な存在=ソ連/ロシアの介入がないと難しい.
1950年代までの新疆は,事実上のソ連植民地だったから,外モンゴル・新疆・チベットの連衡が可能だった.
その後,中国がチベットを押さえて,ソ連/ロシアの民族的戦略目標であるインドへ至るルートは閉じられ,最後に残されたルートだったアフガニスタンへの介入に執着したソ連は,国内経済を破綻させてしまった.
世界史板
青文字:加筆改修部分
【質問】
チベット住民の反中共武装化をサポートしてくれる国はあるかな?
【回答】
ない.
それがないからこそ,チベットに対する強圧的な鎮圧において,支那が対応に苦慮しているわけで
.
かつてロシアがやったような「所属不明の武器満載のトラックと死体」の映像を流し,
「武装化して分離独立を企んでいるから鎮圧は正当」
というトリックも,今現在のチベットに武器なんか売る国や組織がないからこそ,支那が利用できないわけで.
むしろ現在のチベットに武装化は,自分で自分の首を絞めることにしかならないのでは.
【質問】
チベットが中国に戦争で勝つ方法を教えてください.
【回答】
979 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/03/31(月)
01:23:00 ID:???
悪いことは言わん,ジョンランボーを雇うんだ
980 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/03/31(月)
02:05:08 ID:???
いや.ジャッキーチェンだろ.
985 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/03/31(月)
03:45:06 ID:???
仏教メンならセガールだろ.
【質問】
チベットは独立したがっているの?
【回答】
現在は完全独立よりも,まず「完全な自治」を要求しています.
ダライ・ラマ14世も「チベットは中国の一部」と述べているそうです.
しかしそれすらも中国は認めようとしないのが実情なので,暴動などの根本解決は当面は望めないでしょう.
▼ 以下,ソースは「大紀元」だが,以下の部分はダライ・ラマの言葉を引用しているに過ぎないので,信頼性に問題はないでしょう.
[quote]
中共はチベット文化を絶滅させようとしている=ダライ・ラマ14世
(中略)
ダライ・ラマは,独立を求めず,自治を主張するだけだと強調し,文化,教育,宗教,環境などを含めて,各民族の選択を尊重すべきだと強調した.
また,チベットの現状は人々に失望を与えているかも知れないが,より広範囲からみた場合,チベットの未来を楽観視していることを明らかにした.
ダライ・ラマは記者たちに対して,ジャーナリストとして,真相を発掘し,それを公衆に伝える責任を果たすよう呼びかけた.
〔略〕
[/quote]
▲
▼ しかしもちろん,チベット人は約五百万人もいる以上,様々な考え方がそこにはあるわけで,独立を志向する勢力もあります.
China's crackdown helped internationalize
the Tibet issue
(NMS)中国の弾圧はチベット問題の国際化を促している
Apr 6, 2008, 11:56 GMT
によれば,「チベット青年会議(TYC)」は独立運動を目指しているそうです.
以下引用.
[quote]
While the Dalai Lama's government is seeking autonomy through non- violence, the radical Tibetan Youth Congress (TYC) is fighting for Tibet's independence, although through non-violence.
Since the crackdown began in mid-March, TYC has been holding candle-light vigils in Dharamsala, attracting hundreds of Tibetans, monks and foreigners.
'We will keep on fighting until Tibet wins independence.
Even if the Dalai Lama dies, the fight will go on, because this is the cause of Tibetan people and the struggle will go on with or without the Dalai Lama,'
Lhakpa Tsering, TYC's cultural secretary, said.
ダライラマは独立を求めず対話と平和裏の共存を言っているが,それとは別にチベット青年会議(TYC)は独立運動を目指している.
ただしTYCは非暴力路線をいっており,3月中旬に弾圧事件に抗議して蝋燭デモを行なっている.
TYCの文化書記であるLhakpa Tseringは,
「我々はチベット独立を目指し,ダライラマが死亡してもその運動は続ける.
ダライラマ無しでも,チベット民衆の独立の大義は変わらない」
という.
[/quote]
翻訳:ニュース極東板
▲
▼ これに関し,亡命チベット人コミニティに影響を持つといわれるJAMYANG NORBUが,たいへん興味深い (注意すべき)主張を掲げていて,チベット・ブログなどが注目している.
[quote]
Don’t Stop the Revolution! - Jamyang Norbu
Phayul[April 05, 2008 03:23]
JAMYANG NORBU
There is a recurring nightmare, well known in clinical psychiatry, in which the sleeper belabours an enemy, but to absolutely no effect.
The more furiously the enemy is beaten, or punched or kicked, the more infuriatingly untouched he remains.
[....]
Dharamshala’s hope, of course, is that if the crisis is stopped it could go back trying to negotiate with Beijing.
In spite of all that has happened in Tibet our leaders completely fail to see that this will never happen.
It is far too late for anyone, even Beijing, to stop this revolution.
Samdhong Rimpoche and his Solidarity Committee can no more stop it than they can stop a tsunami by standing before it.
To my leaders in the exile government (which will always be for me the true government of Tibet)
I say this with due respect but also with genuine concern: Step out of the way.
[/quote]
主張は明確で,ひとことで言えばダライラマとチベット亡命政権の政治代表の採って来た中国との交渉,協調,共存路線を捨てる,ということ.
チベット自治区政府や北京政権はもはや交渉の対象ではないことが明確なので戦うしかない,というもの.
ダライラマの以前から憂慮してきた,悪い方向に向けて事態が進んでいるような.
この主張について,チベットブログ(のなかでもベストクラスの)agamsgeckoは,曰く,
[quote]
http://agamsgecko.blogspot.com/
Tibetan writer and intellectual Jamyang Norbu has a very powerful piece published at Phayul News. If this is any indication of what many exiles are feeling, it sounds like the Tibetan Government is losing its influence almost as rapidly as the Chinese government.
No quote this time,
I can't select any stand-alone passage from this one. It's too late to turn back now.
[/quote]
▲
▼ チベットが独立してもインドと中国の物凄い工作攻勢にあうだろうが,インド側は地理的にヒマラヤが立ちはだかるため中国が優位に立つだろう.
仮に資源があったところで中国を通さねば輸出出来ず,燃料は中国から輸入しなければならず,食糧自給が出来るかも怪しい.
最貧国確定だ.
この点を考えると,ダライ・ラマの自治拡大要求路線は現実的だ
とはいえアチェやかつての英領バストランド(レソト)のように,武力闘争で自治拡大を獲得した勢力は多い.
▲
【質問】
チベット自治区より独立できる可能性が無い,自治区以外の旧チベット地域の方が独立運動が強いというのが分からん.
外モンゴルと内モンゴルのような対象なのに.
【回答】
内/外蒙古に比べると,中国にとっての重要性が桁違いに低い...
内蒙古は徳王の時代に,日本軍(東条英機司令官)のチャハル出兵などもあったが,この時に交戦したのは辺境軍閥の国民党軍.
しかし,カム・アムド地方の貴族達が攻撃したのは長征途上の紅軍で,この攻撃から生き残った人達(その直後に今度は回族軍閥の攻撃でも大打撃を受けた)が,その後の中共を形成する中心的な人材(“長征幹部”と呼ばれた)になった.
この差が,中共の政権獲得後にカム・アムド地方とチベット本土の貴族が,中共に目の敵にされた原因となっている
また,チベットが自治領のままであれば,カム・アムド地方が漢族支配から脱却できる可能性はゼロ.
対してチベットが独立すれば,カム・アムド地方がチベット圏に復帰できる可能性も出てくるし,分離闘争を行うにしても支援を受けられる期待が出てくる.
しかし,なにより大きい要素は,地縁・血縁による“独立派”とのつながりによるものだろう.
要因としては,“独立派”の父兄が,「四川・青海・甘粛のチベット族」であるカム・アムド出身者が多く,チベットゲリラ参加者でもあった,という背景が挙げられるだろう.
地縁・血縁で結び付いた両者が,呼応して暴動を起していると見るのが自然だ.
現実に「四川・青海・甘粛」の地域で暴動が発生した以上,これら地域のチベット族」には“独立派”に共鳴している者が多いという事だろう.
さらに牧草地を巡る回族との対立という,“古くて新しい”要素も加味して考えるべきなのではないかと思う.
チベットでは95%以上の人口をチベット族が占めているが,カム・アムド地方でチベット人が多数派を占める地域は自治県のみで,省単位で見れば少数派でしかない.
このため,チベット本国の独立によって,“大チベット圏”へ回帰できる可能性が高まるという期待感もある.
世界史板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
チベットの人権状況に外国人が口出しするのは内政干渉.
in some blogs
朝 鮮 半 島 で の 抗 日 運 動 を 武 力 弾 圧 し た 日 本 人 に 中 国 人 を 責 め る 資 格 は 無 い ! !
kan diana in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
第1に,コソボで実証されたように,極度の人権侵害の前では,内政干渉という主張は認められない.
第2に,少なくとも中国共産党は,国際社会にたいして,北京オリンピックを誘致するにあたって,「人権に配慮する国にする」と約束したので,内政干渉ではなくて,共産主義者は約束を守れ! というだけです.
〔略〕
中国共産党は人権を重視するからといって,国際社会に泣いて頼んでオリンピックを誘致したのですから,約束は守れ.
▼ 第3に,中国はジェノサイド条約に加入しているため,条約上のジェノサイドにあたる行為を防止する義務があります.
このため,他国からのチベットはジェノサイドではないかと指摘されたとき,内政干渉だと切り捨てることは出来ないかと思います.
実際問題としてジェノサイド条約が機能しているかは疑問ですが,大義名分くらいにはなるでしょう.
▲
それに加えて
>長野の聖火リレーに中国側が“注文”
これも中国による内政干渉なんだがどうなのよ?
※上記のうち,青文字は加筆修正部分
【質問】
なんで中国はそんなにチベットを手放したくないんだろ?
【回答】
一つにはチベットの分離認めると,台湾や最悪満州の分離も認めなきゃならん.
スケープゴートが亡くなるので,国内の不満の循環も出来なくなる.
二つには,チベット手放したらインドかロシアがそこに進出する.
もっと悪いのはアメリカが裏庭を取っちゃう事.それが怖い.
三つには,昔から中原は結構チベットの部族国家(杜蕃とかな)に圧迫されてきた.
その記憶があるから,フリーハンドには絶対させたくない.
その辺じゃない?
チベットを認めると自分たちの間違いをすべて認めることになるからな.
植民地支配から脱却して,植民地支配を始めた中国.
これを認めると,自治州という名の植民地支配の間違いを認めることになり,国家分裂の危機にも繋がる.
でも実際は,国家分裂したところでどうでもいいんだけどね.
もともとそういう国だし,都市部に人口集中してるから,むしろ地方を切捨てても経済力はあまり変わらない.
▼Crush Tibet: China's only path
(英・タイムズ)チベットのクラッシュは中国の唯一の道である
By Rosemary Righter
From The Times March 18, 2008
では,「タイムズ」の論説委員であるRosemary
Righterが,中国が何故,割に合いそうにも無いチベットをクラッシュさせなくてはならないのか,という理由を歴史的経過から説明していて,ちょっとおもしろい.
彼によれば,チベットは歴代の中華帝国が,その全盛期の最大支配領域を誇る時にのみ中国に併合されてきた歴史があり,チベットの支配は中華王朝の成功のシンボルであるという.
更に共産党政権にとっては,共産党独裁に並ぶような権威や思想(ダライラマ,チベット仏教)は到底許しがたい事であって,中国以外の全世界がダライラマを賞賛するまさにその理由によって,中国はダライラマを否定しなくてはならないのだとしている.
▲
▼ 〔戦略的側面から言えば,〕中国では沿岸から攻め込まれても,内陸でひきつけて戦える.
一方,秦など歴代王朝は内陸部から支配を始めて,中国統一に成功している歴史がある.
つまり,中国は内陸部から沿岸部に支配地域を広げるやり方をされると,一番弱いのです.
諸外国が思っている以上に,チベット問題では中国首脳部は譲歩しないはず.
そういう自国の歴史があるからです.
どんなに貧しく,不毛な土地であっても,中国の支配体制を揺らがせることは絶対に許さないでしょう.
ウイグルも同じような理由から過酷な弾圧を続けています.
▲
▼ また『チベットの核』(チベット国際キャンペーン著,日中出版,2000.11.30),p.40-によれば,チベット高原一帯は,中国の核戦略上の重要拠点となっている.
これを手放すということは,中国の核戦略を大きく狂わせることになる.
同書によれば,中国は1965年から70年代はじめにかけ,「三線」と呼ばれる建設計画によって,戦略的に重要な工場・施設・軍事施設を四川省一帯に移転したという.
これはソ連との関係の悪化に伴い,ソ連国境に近い中国北部の施設が危険に晒されていると考えたからであり,また,それら施設はソ連の援助で建設されたものであってソ連はその情報を熟知していると判断されたからだという.
そこで,外国の侵略や爆撃から最も安全と判断された四川省に,秘密裏に莫大な工業投資を行ったとの由.
純粋に戦略に限ってみれば,まあ妥当な判断だろう.
また,それより以前,1960年代初めに「中国のロスアラモス」こと西北核武器研究設計学院(通称:第9研究所)が,青海省海北チベット族自治州ココノル湖畔に建設され,現在では主要な機能と設備は他の場所へ移転されているものの,以前として重要施設であるという.
さらにウラン鉱山もあり,中国側の見解では「ラサとその周辺地域は,ウランを世界で最も大量に埋蔵している場所」だと見なされているという.
中国の他の場所,湖南省と江西省のウラン鉱脈は,30年で枯渇すると見られており,その点から言っても中国がラサのウランを手放すことは絶対にないだろう.
消印所沢
▲
▼ さらに,【日刊 アジアのエネルギー最前線】,2008/10/3付によれば,中国はチベットの水資源を重要視しているのだという.
以下引用.
――――――
「アジア大陸の水源はチベット高原」,インドのプロフェッサーが,長文の記事をジャパンタイムズに寄稿した.
プロフェッサーらしく,世界の水事情を冷静に解説しながら始まるこの記事は,中国の水への執念に的を絞った厳しい内容である.
彼は,
「過去の戦争は領土争い,現在の戦争はエネルギー争い,将来の戦争は水争い」
と,ことの深刻さを簡潔な文章で表現している.
我々から見ると,アジアという世界は水が豊富で,最近は中東の資本が,将来の食糧事情を見越してカンボジアなどの農地を買収,確保に走っている,と言う記事も見ている.
〔略〕
でもプロフェッサーは,飲料水など生活に使える水はごく僅かだという.
地球の3分の2は水であるが,塩を含んでいない水は僅かにその2.5%,また南極や北極の氷を除くと1%に減るという.
そういう話をした上で,中国の水問題の深刻さを語り,中国にとって,チベット高原の水は,かけがえのないものである,と言う.
1989年に湖錦濤が戒厳令を敷いてチベットの維持に動き,温家宝首相も,
「水不足の問題は中国の生死を分かつ」
という言葉を発している.
また,もっと不吉な言葉は,前水資源相である Wang Shucheng, の言葉で,
「最後の一滴の水まで戦うか,それとも死か,これが中国が当面している挑戦である」
と.
チベットは,その広大な面積の中に,氷河と地下水で莫大な水を包蔵している.
教授は,このチベットの水資源の特徴は,量ではなくてその標高にあるという.
標高5,000mにある莫大な水は,計り知れない価値を持っている.
まさしく,重力で灌漑出来る場合の日本の農業に対して,インドは,灌漑のためのポンプの容量が大きく,これを農業用として電気料金優遇しているために,インドの電力セクターは貧乏している.
日本の電力も農業を優遇しているが,ポンプは少なく,問題になっていない.
そこでチベット高原だが,量ゆえに,また高さゆえに,アジア大陸の大河川を思うように支配している.
特に,インドのインダス河と Brahmaputra 河はチベットに徹底的に依存している.
中国が,Brahmaputra 河の有名な峡谷,「大屈曲点 Great Bend 」,にダムを造る計画を持っている.
しかもこの地点は,インドとの国境に達する直前の中国領内である.
重力だけで北京まで水を運ぶことが可能なのだ.
教授は,単にチベットを有する中国を攻撃しようとしているのではなく,国際河川のあり方を述べている.
このような重要な国際河川に於いては,何らかの国際機関の介在が必要だ,と主張している.
その機関の要件は,透明性の確保,情報の共有,河川汚濁の防止,流域外への分流の阻止,であると言っている.
メコン河委員会は,中国の不参加で,十分に機能していない.
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/ 漢型 \
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僕等がいれば盥ラマなんて一捻りだよ!
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(言ってやった言ってやった)
,┤ ト | (●) (●) |
| \_/ ヽ \__■__/ .|
さぁ!チベットの領海まで速度50キロノット!
| __( ̄ | \/ .ノ
ヽ___) ノ
【質問】
中国がチベットに建設しようとしているダムとは,具体的にはどんな計画なのか?
【回答】
2008/10/17付,【日刊 アジアのエネルギー最前線】によれば,今の段階では場所は分からないが,少なくともブラマプトラ(注1)のような大河にはダムは造らない,としているという.
何処が開発の適地かとなると,上流は開発禁止,中流は多くの人が住んでいるため,下流の峡谷部で住民が少ないところ,が開発のターゲットになるだろう,という.
中国当局は,2003年に行った調査の結果,域内に年間1.8兆KWhの電力を包蔵しているとしているが,インドは,自国の水資源の源流でもある河川に,何の相談もなくダム開発が行われることに,懸念を示している.
詳しくは同ブログ,および,そのソース記事,
Tibet China Plans String of Dams
を参照されたし.
▼ また,
「The Epoch Times」◆(2010/09/15)Over-Development
on the Tibetan Plateau Endangers China’s
Future
および
「日刊 アジアのエネルギー最前線」,2010/9/16付
によれば,最近のチベット高原の開発は急激で,中国大陸の主要河川,黄河,揚子江など,草原が裸にされて砂漠へと化しつつあり,多くの水資源専門家がこの「中国の水の塔」の保全を目指して,政府が行動をとるよう要求しているという.▲
今後もチベット情勢は,波乱が続きそうだ.
【質問】
中国人とチベット人との間には,どれだけ認識のズレがあるのか?
【回答】
2008/03/19付,朝鮮日報によれば,主に歴史認識において以下のような大きなズレがある模様.
以下引用.
[quote]
◆中国はなぜチベットが中国の一部だと主張するのか.
中国の学界は,元の時代以来,「西蔵」(中国でチベットを指す言葉)は中国の一部で,唐,宋代以降に「蔵族」(チベット人)は正式に中国の「民族ファミリー」の一員になったと主張する.
しかし,チベット人は「歴史的に中国とは漢族が住んでいた黄河流域の一部だけを指す言葉であり,チベットやモンゴルは伝統的な中国には含まれない」と見ている.
双方はかつて対等な独立国家だった.
◆チベットは過去に中国の支配を受けたか.
同じ歴史的事実をめぐっても双方の主張は全く異なる.
唐と軍事力を競っていた古代チベット帝国の王,ソンチェン・ガンポは637年に唐の太宗の娘,文成公主と結婚した.
これについて,チベットは「軍事力で押された唐が娘を差し出して和親を求めた」と見るが,中国は「チベットを姻族関係がある国と見なしたものだ」と考える.
中国大陸を支配する宗教としてチベット仏教が奨励されていた元代,清代についても,チベットは軍事的,政治的保護を受ける代わりに宗教的,思想的な支援を行った「対等な関係」と見るが,中国側は「冊封・朝貢関係」と解釈している.
李泰勲(イ・テフン)記者
[/quote]
▼ 知り合いの中国人から聞いたんだけど,チベット人にしてきた虐殺行為を中国政府は,チベット人が中国人にやってきた行為だと教えているそうで,ダライラマは独裁を貫きたいだけの変人みたいに教わったって.
まあ,そいつはすぐ洗脳から解いてやったけど,可哀相だけど中国人には単なるテロにしか見えないように放送されていると言ってたっけな.
ちなみに中国人の殆どは政府が嫌いらしいけど,まさか歴史で嘘を教える程とは思ってなかったと言ってた.
中国人より日本人の方が中国の歴史を知っているって言ってたな.
毛マンセーな教科書じゃね.
話は通じんよ.
ニュース極東板
(既婚女性板から転載)
▲
▼> チベット人にしてきた虐殺行為を中国政府は,
>チベット人が中国人にやってきた行為だと教えているそうで,
>ダライラマは独裁を貫きたいだけの変人みたいに教わったって.
これは全く,私の友人だった(本土系の)中国人の見解と一緒ですね(笑)
コバケン by mail,2008年04月01日 22時40分
▲
▼ 長文なのでURLだけ.
「洗脳されたドイツ人」
http://meinesache.seesaa.net/article/92335886.html
支那の教育問題は,思ったより根が深いかもねぇ.
まぁ,自業自得だけど.
▲
▼ さらに,このような事例も報告されている.
---------------------------
「Record China」:「ウソをやめろ!」,ダライ・ラマ講演のシアトル大学で中国人500人がデモ―アメリカ
2008年4月14日,訪米中のダライ・ラマ14世がシアトルのワシントン大学で講演中,中国国旗を掲げた500人を超える在留中国人がデモを展開.「分裂に反対し,平和を愛する」をスローガンに,「ダライはウソをつくな」「西側メディアは歪曲報道を止めろ」と訴えた.
米シアトルテレビ,米紙「USA Today」,香港紙「明報」など複数メディアの報道を引用して中国のニュースサイト「千龍ネット」が伝えた.
報道によると,500人を超えるデモ隊は,
「ダライ,お前の笑顔は魅力的だが,その行動は人に害を与えている」
とシュプレヒコールを行った.
今回のデモは3月14日の騒乱以降,ダライ・ラマ14世が海外の中国人から受けた初めての直接行為にあたるという.
デモ参加者はみな,
「暴力反対」
「五輪の政治化をやめろ」
「歪曲報道をやめろ」
と印刷されたTシャツを着用し,
「ウソツキ!ウソツキ!ウソツキ!」
「チベット独立分子が中国のイメージに泥を塗った」
「チベットは過去も現在も未来も,永遠に中国の一部だ!」
と声高々に叫んだ.(翻訳・編集/NN)
---------------------------
>「暴力反対」
>「五輪の政治化をやめろ」
>「歪曲報道をやめろ」
「自分とこの政府に言え」
と言いたくなるような内容だが,察するに,どうやら中国ではそのような責任転嫁で政治的延命を図りたい模様.
しかし常識で考えて巧く行くわけがないので,事態は
外交上の大失敗⇒胡錦濤失脚
まで進む可能性もある.
▲
▼
中国生まれで,東南アジアで学生時代を過ごした中国ウォッチャー,林保華は,
林保華:中国民族主?冲?全球普世价? 4月22日(RFA,新世紀)
林保華:中国のナショナリズムは全世界の普遍的な価値と衝突する
において,その原因を分析している.
彼の言っている事を,簡単にまとめてみると:
1)中国共産党のイデオロギーは,江沢民・胡錦涛の時代を通じて,全く変化していない.
(古典的な共産主義と,19世紀的・拡張主義な大中華ナショナリズム)
2)共産党中央は,そのイデオロギーを守る思想的軍隊組織ともいうべきものが有って,“憤怒青年
”や海外留学生組織をも手先に利用する(林保華には実地体験がある)
3)西欧自由社会の基本的イデオロギー(例えば人権)は,中国共産党の(古典的)イデオロギーと基本的に相容れず,時に衝突する.
▲
【質問】
一番いい方法は何だろう?
【回答】
一番良い方法は,「民族自決」だと思います.
孫文先生も言いました.
最善的法子是「民族自决」.孫中山先生亦説.
「民族自決」とは,その民族の生き方はその民族が決めることです.
「民族自決」是各民族自身决定各民族之未来的.
チベットの人達がいわゆる「ダライラマの奴隷社会」を望むなら,その通りにさせてあげましょう.
要是西藏人民希望DaLaiLaMa的奴隷社会,就必須是奴隷社会如其.
東トルキスタンイスラム共和国(ウイグル),三モンゴル連邦南モンゴル国(内モンゴル),滿洲國(東北三省)も同じです.
東突厥斯坦伊斯蘭共和国(維吾尓),蒙古聯邦南蒙古国(内蒙古),滿洲國(東三省),只有同様.
これがアジア主義による平和です.
此是用亜細亜主義的和平.
【質問】
チベット自治区の軍閥,警察がうさばらしに好き勝手やっている可能性は?
【回答】
その可能性はある.昔から自治区に派遣された党幹部は,中央から送られてくる予算を私腹を肥やすのに使い果たし,加えて農業政策の失敗でチベット全土は荒野と化した.
最後は部下に責任を押しつけて北京に帰った.
党総書記として初めてチベットを訪れた胡耀邦(胡錦濤の師匠)は,チベット社会の惨状を目の当たりにして唖然.
「今までチベットにつぎ込んだはずの膨大な予算は,一体どこに消えたんだ」
と愕然とした.
80年代はチベット亡命政府側の視察団がチベット入りして,現状の悲惨さを報告するなどの成果もあったが,江沢民時代になって,どんどん締め付けが強化されて,毛沢東時代に戻りつつあった.
世界史板
青文字:加筆改修部分
【質問】
チベット主席は向巴平措というチベット人であって,民族自決が行われていると言えるのでは?
【回答】
チベット主席は確かにチベット人ですが,中国共産党員であり,中国共産党の言うことをきく正に「奴隷」でなければチベット主席にはなれません.
西藏自治区的主席是確的藏族.不過,他是中国共産党員.
因為他是中国共産党員,因為他無限忠于中国共産党,因為他如中国共産党的奴隷,他就是西藏自治区主席.
他的少数民族代表,他的自治区主席同様.
※傀儡の宗教指導者さえ,中国に逆らっていると思われればすぐに投獄されてしまうことは,パンチェン・ラマ10世の例からも分かる通り.
いわんやチベット主席をや.
【質問】
成都軍区の中国共産軍兵力は?
【回答】
・成都軍区 兵力18万人 戦時には南西軍
(予備の集団軍司令部として第11・第18・第50集団軍司令部がある.)
第13集団軍(第2野戦軍系統)
歩兵師団×2,戦車旅団×1,砲兵旅団×1
第14集団軍(第2野戦軍系統)
歩兵師団×1,戦車旅団×1,防空旅団×1
重慶警備区
防空旅団(高射砲主体)×1
軍区直轄部隊として,砲兵師団×1がある.
・成空(昆明に空軍の作戦指揮施設あり) 殲撃機師団×2
重慶(航空連隊"戦闘機"×3),
大足(航空連隊"戦闘機"×1),
孟子(航空連隊"戦闘機"×2),
昆明(航空連隊"戦闘機"×1),
クンガ(拉薩指揮所 連隊未満の飛行部隊"戦闘機"),
挟江(第2飛行学院"練習機・戦闘機・練習機")
なお,意図的に成都軍区は冷遇されてる.
歴史上,江南に続いて二番手ぐらいに中央王朝に対する反乱が多いんで.
軍の近代化の優先順位が
済南>広州≧北京>南京>瀋陽>蘭州>成都
と,対台湾の正面部隊である南京が,やや低めな順位なのも,そこら辺の理由があるらしい.
【質問】
チベットで暴動が発生した場合,それを中国共産軍が鎮圧するまでの一般的な段取りは?
【回答】
今は鉄道があるので軍区外からも戦力展開は容易になっている.
昔のチベット動乱よりは鎮圧は容易だろうね.
現地の警察や人民武装警察所属部隊だでけ鎮圧できなくなると,話は国務院・公安部(総理)の手から完全に離れ,党中央軍事委員会(国家主席)の管轄になる.
雑踏警備やデモ警備の専門スキルをもった警察や,人民武装警察ではない正規軍の投入になる.
すでに現地チベット駐屯の山岳歩兵(旅団−連隊級)は投入されているはず.
当然,これだけでは人手がたりないので,軍区内から歩兵師団3個中,最低1〜2個師団は鉄道輸送されてくるだろう.
軍区外からだと,広州軍区の第15空挺軍あたりから空挺1〜2個師団あたり即応部隊に指定されている.
チベット人が山岳地帯でゲリラ的な抵抗をするようになったら,済州軍区から同じく即応部隊に指定されている山岳歩兵師団1個が展開されるはず.
ここの軍区内にある歩兵師団は,実は中国全土のなかでもっとも山岳戦に長けた精鋭.
時間が経つほど,漢民族側の兵力集中がすすむ事になる.
戦力集中が終わった段階で,お決まりの大弾圧.
チベット人側としては,交通インフラを狙ったテロと,外国メディアを活用した情報戦に力を入れたほうがいいだろうね.
とにかくネパールやインドなど,国外に聖域をつくる努力をしないと,国家主席が徹底的な弾圧を決断したときに,民族死滅を逃れる手段がなくなる.
〔略〕
インドがチベット人側に肩入れして,インド領内を聖域として活用できるのなら,暴動も長期化するだろうが,インドも露骨に今の時点で中国と対立を表面化させることはしないだろう.
【質問】
チベットの核ミサイルについて教えてください.
【回答】
チベットのツァイダム盆地には,中国軍の核ミサイルが配備されていると言われています.
この「東風―4」(DF-4)という名のミサイルは,インド亜大陸全体に届くと言われています.
また,中国はチベットを核のゴミのゴミ捨て場にしているとも言われています.
▼ Wikipediaで恐縮ですが
>ツァイダム盆地(ツァイダムぼんち,柴達木盆地)は,中華人民共和国青海省にある盆地.
>北にはアルチン山脈(阿爾金山脈),チーリェン山脈(祁連山脈),南にはクンルン山脈(崑崙山脈)がある.
歴史的チベットはチベット自治区+青海省+四川省の西1/3〜半分くらい+甘粛省の一部くらいの範囲です.
よって,
「歴史的視点から見れば,『ぐんじさんぎょう』も誤りとは言えない」
とか強弁すると,どっかの元某省庁官僚みたいになっちゃってマズいか(笑)
地図で見るとチベットはすごくでっかいから気づきにくいけど,あれでも分割・縮小されちゃった後の姿なんですよね.
最初の分割は18世紀に溯るので,それ自体は中共が云々という話でもありませんが.
▲
【質問】
気のせいか兵隊も普通の漢民族というより少数民族という感じがしたが,ひょっとしてチベット族でも軍に入っているやつがいるのか?
【回答】
中国軍にもチベット人が入隊している.
特に高地であるチベットでは,現地に適応し,チベット文化に通じているチベット人は,治安任務にとって欠かせないだろう.
中国軍における民族構成(上位10民族,2000年)
漢族…2,386,896
満洲族…26,202
モンゴル族…13,861
回族…11,321
壮族…8,881
チベット族…6,933
ウイグル族…6,023
朝鮮族…5,854
苗族…5,422
白族…3,832
(出展:『中国をめぐる安全保障』2007年,ミネルヴァ書房.147頁)
もっとも,他の軍管区から部隊を持ってきているという情報がある(天安門事件でも見られたパターン.暴徒と同じ管区の兵隊は,道教の人間に銃を向けることに抵抗感を抱き易い)ので,仮に本当に少数民族が混じっているのだとしたら,内蒙古やウィグルなどの兵士だろう.
【質問】
「チベット刀=蔵刀」について教えてください.
【回答】
http://www002.upp.so-net.ne.jp/zhuling/luyou_1/zhs_95.htm
の方に記述あり.
>腰には精巧に彫金された鞘に収めた藏刀を挿している.
>彼に頼んでそれを手にとって見せてもらったが,刃渡り20センチ程の鈍く
>光る刃にはかなり使い込んだ跡が見られた.
>家畜の解体から果物の皮剥きにいたるまで,みなこの一本でこなすにちがいない.
>藏刀はいわば万能ナイフなのだ.
……なのだそうだ.
ネットに落ちてる資料としては他に,
(中国語サイト)「蔵刀」について
http://www.51766.com/www/detailhtml/1100028308.html
チベット刀(画像)
http://www.shanhaiichiba.com/national/zhangzhudao.htm
http://www.shanhaiichiba.com/national/yaodao.htm
【質問】
「ラジオ・フリー・アジア」の発信するチベット情報の信頼性は?
【回答】
ラジオ・フリー・アジア(RFA)はラサの現地からの電話連絡で情報を集めている.
RFAには昔から電話料金着信者払いの回線があって,中国各地からの報告を集めている事で知られているのだけれど,〔略〕電話で投稿された内容を確認検証する事は出来ないので,目撃投稿の内容が事実かを判断できない.
▼ なお,「古森義久ブログ」 2008/03/16付によれば,
[quote]
このラジオ放送はアメリカ議会からも経費の一部が出ている民間の独立した放送局ですが,独裁国家や閉鎖国家,弾圧国家の内部の事情をできるだけ国際社会に広範に報じることを目的とするため,中国内部の状況は当局の嫌がることでも,積極果敢に伝えています.
中国の内部にも多数の通報者,協力者がいるようで,中国領内のチベット,新疆などという少数民族の居住地域での当局の弾圧の動きなどは最も敏速に報道しています.
[/quote]
とのこと.
ただし上記引用文章をクロスチェックするに足る情報は,現在のところ未入手.▲
▼ ちなみに北韓(北朝鮮)政府の内部文書『異色的生活風潮を流布させる敵どもの策動を徹底的に打ち破る件について』は,RFAをCIAの手先呼ばわりし,以下のように述べているという.
----------------------
自由アジア放送を通じた朝鮮語放送の時間を大幅に延ばし,これを通じてわが社会主義制度も中傷し,堕落した生活風潮を賛美する内容を流し続けている.
----------------------
詳しくは『SAPIO』 2005/7/27号,p.92(李英和著述)を参照されたし.
チベット2008年暴動に際し,中国政府がRFAについて述べていることも,これと似たようなもので,中国・北朝鮮の間に実は大差はないんだということを示しているようにも思われる.
▲
【質問】
現在のチベット内 パワーファクターは?
【回答】
下記の通り:
1. ダライラマと高僧
2. 旧ガンテンポタン=現在のチベット亡命政府(旧貴族・地主層)
3. 旧貴族・地主の子弟(チベット青年会議等の急進“独立派”)
4. 旧奴隷=現在のチベット農民
5. 中共のチベット族党員=現在のチベット自治区指導層
6. 中共中央(北京直系)
7. 人民解放軍(成都軍区系)
8. 公安局
9. 四川・青海・甘粛のチベット族
10. 四川・青海・甘粛・チベット自治区内の回族
11. チベット自治区内の漢族
上記各々の政治的志向は下記の通り
a. 旧ガンテンポタン政権の復活+中国からの独立 3.
9.
b. 旧ガンテンポタン政権の復活+中国領内での自治
1. 2.
c. 現在のチベット自治区の自治権拡大+寺社保護
4. 5. 8. 10. 11.
d. 現在のチベット自治区の自治権縮小+統制強化
6. 7.
日本での報道だけを通じてチベットを知った人には,意外な分類かもしれないが,同じチベット人の中にも独立・自治に関してこれだけの温度差があるし,チベット人と対立する側と宣伝されていた漢族や回族,公安局も自治権の拡大で利益を得る側にある.
世界史板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ダライ・ラマ14世の,指導者としての資質はどうか?
【回答】
宗教的指導者としての資質はともかく,政治指導者としての資質は非常に劣るという見解がある.
2008/3/23付,「ニューヨーク・タイムズ」紙によれば,
・インド亡命後,ダライ・ラマはガンジーの非暴力主義的抵抗を行うと宣言したが,非暴力主義を唱えるだけで,ガンジーの行った塩の行進(Salt
March)や断食といった「抵抗」に相当することは何もやらなかった.
・チベット自治区だけでなく,その他のチベット人地区を含めた自治を求めてきたことは撤回すべきなのに,撤回していない.
詳しくは太田述正コラム#2439(2008.3.22)を参照されたし.
ただし,1980年代終わりからダライ・ラマがハリウッドと提携し,欧米でチベット支援運動を煽り立てる戦略を採用したことも,「NYT」は,愚行であって中共が一層ナショナリスティックとなり排外主義的となっただけだと評しているが,他に支援を受けられるあてがない以上,必ずしも愚行と言えないのではないか?,と愚考する.
また,人民解放軍がチベットに侵攻した1950年以降にチベット人120万人が殺されたという「ウソ」を,欧米のチベット支援団体が流布させた,と120万人を「ウソ」扱いにしている点にも疑問がある.
その上で同記事は,
「中共当局が,ダライラマ一味が今回の騒擾の糸を引いているというのは,これらチベット支援団体まで勘定に入れれば,恐らく正しい」
という主旨のことを述べており,記事の信頼性に不審がある.
したがって,上記資質評は要クロス・チェック.
編者
▼ 元記事,相当偏った内容ではないでしょうか.
ハリウッドとの提携にしても,現在これでかなり知名度を稼げているという見方も可能ですし,ガンジーと同一視するのは,自国にいられるかいられないかという決定的な差もあり,無理があるでしょう.
NYTは時折酷く中共寄りの記事を書く(某O記者とかね)ことがあるので,ソースとするには注意が必要かと思います.
▲
▼ 元の記事を読んでみました.
所沢さんもニライカナイさんも,批判がやや的外れなようです.
もうこうなると,太田氏の記事要約に問題があった,ということなんでしょうが.
いったい誰が何のためにダライ・ラマ批判をしているのかということですけど,この記事を書いたPatrick
Frenchという人は,ロンドンに本部のあるフリー・チベット・キャンペーンというNGOで理事をしていた人で,従来のチベット解放運動を批判する中でダライ・ラマの方針も批判している,ということですね.
何か問題を抱えて組織を飛び出した人による,その組織の批判は公正でない場合も多いですが,元当事者ならではの視点が有益である場合もあると思います.
チベット解放運動が何十年にも渡って繰り広げられたにも関わらず,未だにチベット人の境遇がなんら改善していないということは,運動のやり方に問題があったからだ,という彼の主張には一理あると思います.
[quote]
Tibet was effectively a sovereign nation at the time of the Communist invasion and was in full control of its own affairs.
チベットは中共の侵攻時に実質的な主権国家であり全権を掌握していた.
[/quote]
とはっきり書いていることからも分かるとおり,中共寄りの人物では決してありません.
・ダライ・ラマによるハリウッドとの連携批判
[quote]
This approach made some sense at the time. The Soviet Union was falling apart, and many people thought China might do the same.
このアプローチは当時は確かに有意義であった.
というのはソ連が崩壊し,多くの人々は中国も同じ道をたどると考えた.
[/quote]
というように一定の評価を加えたうえで,しかしながら,その結果,中共指導部に民族主義的・排外主義的な憎悪を炊きつけただけで,よい結果を生んでいない以上,10年以上前に中止するべきだったとしています.
・120万人捏造説
120万人というのは彼のいたフリー・チベット・キャンペーンも唱えている数字であり,彼が本を書くためにチベット亡命政府のあるダラムサラの資料に当たってその根拠を調べようとしたところ,何も見つからなかった,ということだそうです.
彼の言うとおり,バックアップする証拠,数値の積み上げがないのであれば,120万人説が批判されても仕方ないでしょう.
というように,従来のチベット解放運動はやり方がずさんで目標が非現実的であり,その結果チベット人が余計に苦しむことになったわけで,今現在の抗議運動ではなく,中共政府とのもっと現実的な交渉に切り替えるべきだ,中共は抗議運動が通用するような民主主義国家じゃないんだから,というお話.
私見ですが,ダライ・ラマ自身は独立ではなく高度な自治を要求しているわけで,現実的な交渉を心がけていると思いますけどね.
ちょっとだけ補足.
太田氏は太田述正コラム#2435(2008.3.20)<チベット騒擾(続々)>(非公開)でダライ・ラマの政治的手腕を高く評価するタイム紙の記事も紹介しているわけで,全体的に何がしたいのかよくわからん,というのが正直なところ.
私はダライ・ラマの講演を一度だけ聴いたことがありますけど,伝統的宗教指導者というイメージからかけ離れた,ユーモアにあふれるめちゃリベラルな人でした.
>未だにチベット人の境遇がなんら改善していないということは,運動のやり方に問題があったからだ,
むしろ,長年にわたって要求一切拒否の姿勢を貫いている中国政府の問題だと思われるのだが.
その姿勢を崩す何か他のアプローチ方法が具体的にあったというのならともかく.
というわけで,元理事だからといって,その分析が信頼ができるかといえば,やはり「?」と言わざるを得ない.
消印所沢
▲
【質問】
ここではよく社会党系の人の大好きな「非武装中立」や「無抵抗主義」が批判されていますが,そういった方々はチベットのダライ・ラマが説く無抵抗平和主義も批判しますか?
【回答】
軍事的な範疇からは微妙かと思うが.
ダライラマやマハトマ・ガンジーが唱えた非暴力による独立運動と,非武装中立とか無抵抗主義とか無防備都市宣言とかは全然,方向が違うものだからなあ…
前者は暴力による弾圧に対して,非暴力で立ち向かうというもので,相手が暴力振るってくることは大前提.
後者は
「武力を保有せず,行使しなければ,相手も攻撃してこないだろう」
という希望的観測に基づくもので,要するに
「立ち向かわないで,相手にも殴らないで貰おう」
でしかない.
しかも,非武装なら相手は殴ってこないという論理に穴があるものが多い…
少なくとも,現実ではマイナスの効果しか出していないことだけは確かだ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
FTとは?
【回答】
古森義久によれば,国際組織「自由チベット」の略称.
1987年旗揚げ.
正規会員は約1万9千人(自称).
会員は在外チベット人が主体だが,チベット亡命政権やダライ・ラマ周辺とも明らかに密接な連携をとっているようにみえる,と古森は述べている.
本部はロンドンにあるが,アメリカでの動きも活発であり,アメリカの政府,議会,マスコミへも恒常的に訴えをぶつけているという.
活動目的として「チベット民族の自決権を推進する」とうたい,チベットの現状を「中国による不法な占領」と断じているように,言動もときにはかなり過激となるという.
北京五輪に対しては,国際オリンピック委員会に対し,開催条件である中国の「人権の改善」を履行させることを要請し続け,FTは「各国スポーツ選手の北京オリンピック参加を阻むことはしない」として,北京オリンピック全体のボイコットなどは呼びかけていないものの,イギリスのブラウン首相やチャールズ皇太子など重要人物が開会式に出席しないことを要求しているという.
詳しくは古森義久ブログ,2008/07/23/09:32付を参照されたし.
【質問】
「チベット青年会議」とは?
【回答】
ウィリー・ラムによれば,「独立には武力もやむなし」と主張する強硬派.
1970/10/7創設.
チベット人青年層を中心に会員数3万5000人,世界40数か国に支部を持つ,亡命チベット人14万人のなかで最大の団体だという.
同会議はダライ・ラマ14世が89年にノーベル平和賞を受賞した前後には平和主義を標榜したものの,ダライ・ラマの中国政府との交渉が暗礁に乗り上げたことから,2007年9月の新指導部誕生に伴い,実力闘争路線に回帰したという.
詳しくは,『SAPIO』 2008年5月21日号を参照されたし.
【質問】
国際社会はチベット問題に関し,中国にどう対応すべきなのか?
【回答】
様々な考え方があるだろうが,例えば
Trouble in Tibet:China's repression produces
a backlash.
Saturday, March 15, 2008; Page A12
は以下のように述べる.
[quote]
国際社会は中国に対して,そうした呼びかけを継続すべきであり,中国の指導者がダライ・ラマなどチベット族の指導者との対話を行なうように要求すべきだ.
ダライ・ラマは中国の支配を認め,文化的な独立の維持のみを求めている.
世界の指導者は中国の指導者に,憲法を守るように求めるべきでもある.
中国の憲法は言論や信教の自由を保証し,民族の自治を保証している.
チベットの現在の問題は,実際のところこれらの権利の不在にあり,それはチベット族の人たちを過激に向かわせるのだ.
[/quote]
翻訳要約:ニュース極東板
また,
Trouble in Tibet
(CFRディリー・アナリシス) チベット暴動
March 17, 2008 Author: Lee Hudson Teslik
という記事によれば,国際的には非暴力の解決を求める声が高いが,中国に妥協的な様子が見えないという.
これをうけて北京オリンピックのボイコットを主張する声――以前からダルフール問題,人権問題,ミャンマー問題で存在したが――が高まっており,英「ガーディアン」紙は,中国がチベットに暴力を振るわないようにオリンピック開催を条件にすべきだと論じ,CSMも類似の論調でインドのRediffもボイコットを言っている,という.
ただし中国は面子を重視する一面があり,しかも中国のナショナリズムが肥大している現在,その面子を立ててやりながら問題を解決に向かわせるのは,非常に困難であろうと予想される.
【質問】
ブータンの王様は英明だと聞くが,ダライ・ラマのことはどう処理してるの?
【回答】
仏教全体の長として尊敬してるよ.
政治的な指導者としてはあまり重視していはいない.
先代の王は,体調がすぐれないのでダライラマ法王に相談したところ
「シャブドゥン・リンポチェ(ブータン政府非公認)をないがしろにしているからだ」
と説教食らったそうだ.
しかし一方,ブータンではゲルク派を弾圧していて,ゲルクの坊さんが説法するのが禁止されている,
国民がダライラマ写真を拝むのも禁止されている,とも聞く.
これは,ブータンが受け入れてやったチベット難民たちが,ブータンを本土反攻の基地にするため,チベット人妃の子供をブータン国王に据えるクーデタを計画,
これが未然にばれて,チベット難民は,ブータン国に忠誠を誓って帰化するか,さもなくば国外へ退去するか迫られ,ブータン国内から一掃された.
そのとばっちりで,チベット難民社会とブータンとの関係はいまでもあまりよくない,と聞く.
【質問】
> スラヴォミ−ル・ラウイッツ著,海津正彦・訳
> 『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』
> ソニ−・マガジンズ 2,310円 2005/09
ってどう?
【回答】
これは1958年に鳳映社から出版された
「ゴビ砂漠を越えて ヒマラヤに住む雪男」
と同内容(新訳).
シベリアの収容所からモンゴル,チベットを経てインドへ逃げたという内容なんだが,ご都合主義の内容が多すぎで,まずインチキ旅行記というのが一般的評価.
・シベリアで一人暮らしする同郷ポーランド娘と出会い,その娘が死んでしまったり → ご都合主義の作り話がみえみえ
・甘粛あたりを通っているのに誰にも出会わなかったり → 行ったことないのバレバレ
・チベットで孤独に暮らすキリスト宣教師に都合よく出会ったり → そんな宣教師いないし意味もない
・北からチベット高原に登っていくときには高山病にならないのに,ヒマラヤ越えになると急に高山病になたり → 行ったことないのがバレバレ
・ヒマラヤで雪男目撃したり → この本の原版が出版されたのは1956年,初めて雪男が話題になった直後で,明らかに便乗した作り話.
それから,一緒に逃亡した仲間が一人も見つからないという調査結果があって,まずインチキだというのが一般的な評価.
こんな本がなんでわざわざ新訳で登場するのか理解できない.
英語のサイトでは,あちこちでこの本のインチキ具合が暴露されてるが,ひとつだけ紹介しておこう.
http://outside.away.com/outside/features/200301/200301_adventure_canon_9.html
> But ever since the book's first release,
doubters have charged that
> The Long Walk is literally unbelievable,
even a fraud and a hoax.
> British climber and expedition leader
Eric Shipton reputedly hooted
> at the book's description of abominable
snowmen; Hugh Richardson,
> Britain's longtime diplomat in Lhasa,
cited dozens of errors in a 1957
> review for the Himalayan Club Journal,
and wondered "whether the story
> is a muddled and hazy reconstruction
of an actual occurrence, or mere fiction."
【質問】
3つ目の少女妖怪の漫画の『3×3 EYES(サザンアイズ)』というのは,チベットがモデルなの?
【回答】
なんと懐かしい名前だこと.
主人公の小娘は,チベット人ぽいカッコをしていたことがあるが,中国語を喋るがチベット語はぜんぜんダメダメ.
チベットの妖怪と銘打って登場してきたので,とても期待していたのだが,ちっともチベット化しないどころか,ヒンズー神話のほうに走っていって,残念だった.
パドマー大僧院の組織機構は,僧院長と漢字でかいて「テンジン」とカナをふったり,僧院長代理と書いて「ギャルツァプ」とカナをふるところなど,チューギャム/トゥルンパの自伝にあった,カギュ派寺院のそれとそっくりなんだな.
ちなみに,「ナパルバ」は「ナパルの人」くらいの意味で,この人の名前そのものではないな.
【関連リンク】
マンガの中のチベット
【質問】
チベットに行ったときアガルタについて聞いたけど誰も知らなかった.なぜ?
【回答】
あたりまえだ.チベットに「アガルタ伝説」なんてものはない.
アガルタというのは,オカルト屋が創作したインドの地下王国.
のちに別のオカルト屋がシャンバラとアガルタをごっちゃにして,「チベットとかモンゴルにアガルタがある」と言い出したもの.
その後さらに
「チベットの地下にシャンバラとアガルタがあって,両者が戦ってる」
とか無茶苦茶な話が色々創作されて,馬鹿しか信用しないホラ話になってる.
【質問】
チベット高原鉄道は最高地点では5000mを越す,文字通りの「天空鉄路」ですが,乗客は高山病になったりしないの?
【回答】
その対策のため,車両は飛行機並みに気密維持が施された特殊仕様とのこと(まるで999・・・
)
そんで,だんだん与圧を調整して,高原の駅に着く頃には地元と同じ酸素量にするらしい.
http://www.shikoku-np.co.jp/news/print.aspx?id=20060627000078
によると,北京からラサまでは約3日かかるが,体験者によると硬座で3日過ごすのは高山病でなくても体力を消耗して大変なことになるらしい.
(エコノミー・クラス症候群?)
ちなみに青蔵鉄道(青海-西蔵の略)の料金は,北京-ラサ片道で一番安い硬座(その名の通り,ビニルシートの椅子席)で389元,一番高い軟臥(4人乗り,対面で二段ベットになっている)が1262元.
この記事では載っていないが,VIP用の最高級室はオープンテラスになっており,カラオケなどの機材も充実. 価格は1000ドル.
チベット人への配慮としては,彼らがよく携帯している小刀の車内持込をチベット人に限り認めるとの事.
【質問】
チベット高原鉄道だけど,技術的にほんとに大丈夫なの?
【回答】
http://www.shikoku-np.co.jp/news/print.aspx?id=20060627000078
によると,鉄道建設地は広大な永久凍土地帯に覆われており,気温の変化で地形が大きく変動するため,その解決には大変な資金と技術が必要だったとの事.
すでに工事の影響で地下の永久凍土が溶け始め,線路の沈下が始まってるらしい.
[quote]
開通したばかりの「青蔵鉄道」で地盤沈下
毎日新聞 2006年7月28日18時08分
7月1日に開通したばかりの中国青海省とチベット自治区を結ぶ「青蔵鉄道」で,線路の地盤沈下などの問題が起きている.
中国の華僑向け通信社,中国新聞社が28日までに伝えた.
鉄道省の報道官は,開通後の青蔵鉄道の運行状況は良好だと強調したが,一部の橋などの表面に亀裂が出たことや,砂嵐による被害なども指摘.
ヤクが線路上に現れ,衝突の危険があるといったチベット特有の問題も説明した.(北京・共同)
[/quote]
意外に早く長期営業休止になるかもね.
【質問】
青海鉄道完成がそんなに悲しむことなのでしょうか.鉄道完成で恩恵を受けるのは漢民族だけならまだしも,内地にいるチベット人にだって良いことはあるのではないですか?
【回答】
人権問題と鉄道完成は全く密接で,中国支配の象徴ですらあります.
ダライラマだって漢民族が大量流入してきて,チベット文化が急速に強制的に失われることは望むはずもありません.
日本の田舎で「鉄道が出来て便利になる」なんてこととは,別次元の問題なんだよ?
(退会により投稿者不明)
チベットを近代化すべきかどうかはチベット人が決める事です.
支那人が決める事ではありません.
多聞丸
【質問】
青海鉄道に対するインドの反応は?
【回答】
今後,ラサからインド国境地帯まで路線は延びる見込みで,インドの警戒感が高まっています.
⇒鉄道は民需物資も運びますが,軍需物資,兵員,核弾頭・ミサイル機器も運びます.
インドの警戒はもっともなことですね.
【珍説】
. 地方チベット人の多くは独立よりも自分の生活安定に満足している.
【事実】
金が入るようになったのは悪いことではない.
だが10増えた収入の内,9を漢族が持っていき,チベット人には1しか回ってこないから,不満が鬱積している.
それになによりも,信仰の自由が保障されていないのが不満の第一.
なにかというとすぐにお寺を締め付ける.
状況は1980年代に比べ,どんどん文革時代に近づいている.
まず文革時代と同じ強圧独裁体制のままなんだから,いつまた同じ恐怖が訪れるかわからない.
声を上げる方法もない.
選挙もない.
不満が爆発しない方がおかしいだろう.
世界史板
青文字:加筆改修部分
【質問】
チベット難民について教えてください.
【回答】
チベットとインドの国境は,閉まってます.知ってますね?
チベットとネパール,チベットとブータンの国境は開いてます.
なので,チベットからヒマラヤを越えて亡命してくる人は,大抵このどちらかのコースをとるわけです.
これは1959年からずっとそうです.
現在は,ネパール政府もチベット難民を歓迎しておりませんで,見つかると不法入国の罪で捕らわれ,中国側につき返され,拷問を受け,「再教育」を受け,へたすると懲役を受けます.
なので彼らは,中国国境を越えても,ネパール・サイドでは夜に歩いて,カトマンズに来ます.
なぜカトマンズなの?
それは,ここに国連高等弁護団が認証している,チベット亡命政府の運営する「チベット難民一時収容所」があるからです.
ここで難民達は,国連によって面接を受け,「難民証明」をもらえて,やっと初めて「逮捕されない身」になるわけです.
この証明書が出た段階で,初めてインドのダラムサラへ行けるわけなんです.
ふう,肩こった.
えっと,難民証明が出るとは限られませんよ.
たとえばチベットの奥の奥の方で,なまりがすっごくあったりすると,その方言を話せるチベタンがカトマンズにいない場合など,困った事になります.
同じチベット人でも,なに言ってるのかわからない,という事態もあるわけです.
あれ?何を話してたんでしたっけ.
あ,そうそう.
だから別に,今頃になって「中国の公安がネパールに!」なんて騒がなくても,49年前からいっぱいいるってことです.
毎年3月10日のカトマンズのデモでは,ださいサングラスの中国人たちが,いつもいっぱい写真撮ってますからね.ふ.
ちなみに毎年,カトマンズ経由で亡命してくるチベタンは,4000人から7000人ぐらい.
3年前ぐらいからは,カム方面の人が多くなってます.
(その頃ガンゼあたりでは,デモが頻繁に起きてたのと,あと当局のとりしまりがきつくなったから)
毎年何人かは途中で死にます.
凍傷で足なくしたり,っていうのもあります.
子供だけでくる子もいます(;;)
映画「ヒマラヤを越える子供達」>見なきゃ.
http://www.tsg-kiku.com/eoth/
ばな猫@SAVE TIBET in mixi,2008年04月06日 01:51
【質問】
ペマ・ギャルポとは?
【回答】
1959年,チベット動乱の際に亡命.
その後,亜細亜大学と上智大学で学ぶ.
1977年,チベット文化研究所所長就任.
1980年,ダライラマ法王アジア太平洋地区担当初代代表就任.
1990年,モンゴル国立大学経済学博士号取得.
2005年,日本帰化.
現在は岐阜女子大学名誉教授,桐蔭横浜大学・大学院教授を務める国際政治学者のほか,TVコメンテーターとしても活動中.
消印所沢
▼ 平成19年参議院選挙にて,藤森謙也(アルベルト・フジモリ)らとともに,国民新党から比例区で立候補するも落選,
水上攝提 by mail
▲
公式サイトは
http://pema.jp/index.html
稀に擬音の1つとしても使われる
【質問】
ギャロ・トンドゥプとは?
【回答】
ダライ・ラマの兄.
80年代からずっと対中共交渉人を務めている.
世界史板
青文字:加筆改修部分
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