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◆反ユダヤ・テロ Anti-Judea terrorizmus
テロリズムFAQ目次


 【link】

「Strategy Page」◆(2013/05/12) COUNTER-TERRORISM: The Wages Of Sin
 投獄されているテロリストに給与を支払うことをやめよという,パレスチナ政府への圧力が次第に強力に

「USA Today」◆(2013/04/07) Hackers target Israeli websites

「中東の窓」◆(2012/09/06) イスラエル国民の外国旅行に関する警告


 【質問】
 ブエノスアイレス・ユダヤ人協会本部爆破テロ事件とは?

 【回答】
 1994年.ブエノスアイレスでユダヤ人協会本部が爆破された事件.85人が死亡
 2006/10/25,アルゼンチン連邦検察は,同テロに関与したとして,イランのラフサンジャニ大統領(当時)やベラヤチ元外相ら計9人に対する逮捕状発給および国際手配を連邦裁判官に求めた.
 イラン側は容疑を否認している.

 【参照ページ】
時事通信,2006年 10月26日9時1分
毎日新聞,2006年11月10日21時55分


 【質問】
 「ナイフ・テロ」とは?

 【回答】
「皆さんに,ちょっと殺し合いをしてもらいます」
 このセリフを北野武が言えば,ただのフィクションだと分かるが,どこの馬の骨が作ったのかも分からないプロパガンダ動画でこう言われると,現実と扇動の区別がつかなくなる人々がいるらしい.

 「ナイフ・テロ Knife-terror / kés terror」とは,イスラエルにおいて群発している,極めて小規模なテロのことである.
 パレスチナ人が通り魔的にユダヤ人を襲撃するもので,凶器はナイフの他,小火器,自家用車など身近で調達できるものであるため,この名がついた.
 ただしこれは,マスメディアで見られる俗称でしかない模様.

 救急機関MDA発表では,2015年9月中旬にこの種のテロが始まったとされている(P)が,遅くとも2014年8月にはそのルーツともいうべき事案が発生している,
 2014年8月当時といえば,ユダヤ人少年が誘拐・殺害されたことで,イスラエル軍が報復としてガザ侵攻作戦を展開している最中である.
 ちなみに,ユダヤ人少年殺害は,その前に起きたパレスチナ人少年殺害への報復.

 また,私見では,ナイフ・テロ頻発時期は,ダーイシュの勢いが強く,そのプロパガンダが盛んになされていた時期と重なることから,それに影響された犯行も多かったのではないかと愚考する次第.
 ダーイシュの勢いが衰え始めると,ナイフ・テロも次第に減少している.
 ただ,殆どが組織的背景のない個人単位の「ロンリー・ウルフ」テロであるため,完全な根絶は困難だろう.

 「ロンリー・ウルフ」テロは,ただの通り魔犯罪との区別が難しいところがあるが,テロまたはテロの疑いありとして報道されているのは以下の通り.

・2014/08/05,エルサレムにおいてパレスチナ人が建設機械を操作し,歩行者を倒しバスを転覆させた.1人死亡,6人負傷.(H,Y,P)

・2014/08/05,エルサレムのヘブライ大学に近いスコパス山で,通行中の兵士が何者かに撃たれて重傷.犯人は逃走.テロと見られている.(H,Y,P)

・2014/09/10,イッサ・カレド・イッサ・クァトリ Issa Khaled Issa Qatri (22) が,パイプ爆弾を投げようとしたとして,路上でイスラエル軍により射殺さる(B'Tselem)

・2014/09/16,建設作業員ネタニエル・アラミ Netaniel Arami (27),が,11階のビルから転落死し,アラブ人の同僚3人が逮捕さる.
 アラブ人たちは証拠不十分で釈放されたが,アラミの遺族にはテロ被害者としての補償金が政府より支給された.(Time of Israel)

 2014/10/23,エルサレムの路面電車の停留所に乗用車が突っ込み,乳児が死亡,7人が負傷.
 乳児は米国籍だった.
 4日後には,負傷していたエクアドル出身の22歳の女性も死亡.
 運転していた男は逃走したが,警官に撃たれ死亡した.
 男にはテロの前科があり,政府は「ひき逃げテロ」と断定.(Y,P,H)
 この事件は,自治政府に組み込まれたハマスの仕業だとして,ネタニヤフ首相はアッバス議長を非難.(Y,H,P)

・2014/11/05,エルサレムで,パレスチナ人の男が運転する自動車が歩行者の集団に突っ込み,警官1人が死亡,13人負傷.
 男は東エルサレム在住のハマスのメンバーで,逃げようとしたところを射殺された.(Y,P,H)

・2014/11/10,アルモグ・シロニ Almog Shiloni (20)がテルアビブのハガナ Haganah 駅で電話中,ナブルス Nablus の不法移民,ヌール・アル=ディン・アブ・カシェー Nur al-Din Abu Khashiyeh (18)にナイフで刺され,死亡.
 犯人は逮捕さる.(Y)

・同日,上記事件の4時間後, マヘル・アル=ハシラウン Maher al-Hashlamun がグーシュ・エツヨン Gush Etzionにあるアロン・シュヴト Alon Shvut 入植地入り口でイスラエル人3人を襲撃.
 ダリア・レムクス Dalia Lemkus (26)を殺害し,2人を負傷させる.
 マヘルは警備員に撃たれて負傷した後,逮捕.
 彼は「イスラーム聖戦」メンバーだった.(BBC)

・2014/11/16,イェルサレムのダマスカス門近くで,ユダヤ人男性がパレスチナ人に襲われ負傷.(Guardian)

・2014/11/18朝,エルサレムの西にあるシナゴグで礼拝中,ナイフと銃を持った2人のテロリストが侵入.
 4人がその場で殺され,1人が病院で死亡.6人が負傷した(25日には,負傷者のうち男性が死亡)
 2人の犯人は警察との銃撃戦で射殺された.(H,P,Y)

・2014/12/01,グーシュ・エツヨン Gush Etzion 検問所付近にて,ジョシ・ロレチ Josh Lorech (31) がパレスチナ人女性アマル・タクァトクァ Amal Taqatqa に襲撃され,負傷.

・2014/12/05,エルサレムの北の検問所で,ナイフを持ったパレスチナ人少女が逮捕さる(P,H)

・2014/12/14,ベツレヘムの南で,ヒッチハイクをしていた入植者の6人家族にパレスチナ人の男が酸をかけて負傷させる事件が発生.
 数人が軽傷を負った.
 現場にいたイスラエル人らが犯人を取り押さえた.(P,Y,H)

・2014/12/26,イスラエル国境警備隊員が東エルサレム旧市街地において,パレスチナ人に襲われ軽傷を負った.犯人は逃走.(P)

・2015/01/08,21歳の超正統派ユダヤ教徒の学生が,エルサレムのスルタン・スベイマン通りにおいて,15歳のパレスチナ人モハマド・ハニ・スビ・マトウク Mohammad Hani Subhi Matouq に工具のドライバーで刺され負傷.
 犯人は後に逮捕され,2年4か月の刑を宣告さる.(maan)

・2015/01/10,東エルサレムのシルワン Silwan において,入植者の警備車輌が火炎瓶の投擲で炎上.
 パレスチナ人の未成年者7人が逮捕さる.(maan)

・2015/01/24,ベイト・エルBeit El 入植地の警衛ボックスが,パレスチナ人の若者にパイプ爆弾を投げつけられ炎上.(maan)

・2015/01/29,ガザのパレスチナ人2人が,手榴弾やナイフ,工具のドライバーなどで武装してエシュコル Eshkol 地域評議会の敷地に不法侵入し,拘束さる.(Y)

.2015/02/06,ヘブロン Hebron において,イスラエル軍兵士から銃を奪おうとしたパレスチナ人が,撃たれて負傷.(maan)

・2015/02/22,エルサレムのサフラ Safra 広場において,超正統派ユダヤ教徒アブラハム・ゴールドスタイン Abraham Goldstein がパレスチナ人マームード・アブ・アオシュバ Mahmoud Abu Aosba (18)に胃のあたりを刺され負傷.
 犯人は警備員やエルサレム市長によって取り押さえられる.(Y)

・2015/03/08,東エルサレムでアラブ系イスラエル人が警察官らの中に車で突っ込み,7人を負傷させる.
犯人はその後,包丁で殺傷を試みたため,警察官に銃撃され重傷.(P,H)

・2015/04/08,シロ Shilo 近くの入植地において,イスラエル軍兵士2人がムハンマド・ジャセル・カラクラ Muhammad Jasser Karakra に刺され,そのうち1名は重傷.
 犯人は射殺.(Times of Israel)

・2015/04/15,エルサレムの「フレンチ・ヒル」交差点において,パレスチナ人カレド・クティナ Khaled Kutina (37) が,車でユダヤ人2人を襲い,1人を死亡させる.
 運転ミスによる事故の可能性もあると見られていたが,4/19,「イスラエル人に対する計画的なテロ」と警察が断定.(Y,H,P)

・2015/04/25,エルサレム行きのバスが火炎瓶投擲により炎上.死傷者無し.(Y)

・2015/05/21,エルサレムで国境警備隊にアラブ人オムラン・オマル・アブ・デイム Omran Omar Abu Dheim (41) が車で突っ込み,3人が軽傷.
 犯人は射殺.
 デイムはハマスに関係していた模様.(P,H,Y)

・2015/05/24,19歳のパレスチナ人が,祈りを捧げようと嘆きの壁へ向かっていた15歳と18歳のユダヤ人を刺し,逮捕さる.
 警察ではこのパレスチナ人は,2014年6月に旧エルサレム市街においてキリスト教徒ジョン・カキシュ John Kakish を刺した疑いでも取り調べ.(Y,maan)

・2015/06/21,西岸地区の道路でイスラエル人2人が乗った車に対する銃撃事件があり,1人が死亡,他の1人は重傷.容疑者は逃亡.
 ハマスと関係のある組織が犯行声明.(Y,H,P)

・2015/06/21,エルサレム旧市街,ダマスカス門付近において,パレスチナ人ヤセル・ヤシン・アル=タラワー Yaser Yasin al-Tarawah (18) が,国境警備隊員を襲い,隊員は数か所刺されて重体に.(Y,P, maan)

・2015/06/26,ヨルダン渓谷のBeqaot/Bik'ot (al-Hamra)検問所において,パレスチナ人が車を突進させてきたため,イスラエル軍部隊によって射殺さる.(Y)

・2015/06/29,エルサレム=ベツレヘム間の交差点検問所において,パレスチナ人女性ミショウン・ムサ Misoun Mussa (20)がイスラエル軍女性兵士(20)の首を刺す.(Ma'an)

・2015/06/30,西岸地区を走行中のイスラエル人の車に対する銃撃があり,4人が重軽傷.そのうち,男性1人は翌日死亡.(Y,P,H)

・2015/07/16,西岸地区でパレスチナ人女性テロリストが国防軍兵士の背中をナイフで刺す.兵士は軽傷,女性テロリストは逮捕された.(P,Y,H)

・2015/08/03,東エルサレムにおいて27歳の女性が運転する車に,焼夷弾が投げ込まれ,女性は体表の15%を火傷.犯人は不明.(Ma'an)

・2015/08/06,西岸地区の入植地シロ付近で,パレスチナ人の男が車を国防軍兵士の車に衝突させ,兵士3人が重軽傷.(Y,H,P)

・2015/08/09,Ofer検問所近くのガソリンスタンドにおいて,パレスチナ人Anas Muntaser Taha (20)が,ユダヤ人 Yehuda Ben Moyal (26) を数回刺し,射殺さる.(Times of Israel)

・2015/08/17,Tapuah 交差点 (Za'atara 検問所)において,パレスチナ人Mohammed Bassam al-Atrash (26)が,警察将校に救護を求めて近づいた後にナイフで襲撃し,射殺さる.警察将校は軽傷.(P)
 ただし欧州・地中海人権監視報告書では,ナイフを持っていた証拠はないとしている.(Euro-Mediterranean Human Rights Monitor)

・2015/09/18,東エルサレム南郊にて,国境警備隊員4人が火炎瓶攻撃と銃撃を受け,3人が負傷.(P)

・2015/10/04午前4時頃,Musrara近郊においてイスラエルの少年モシェ・マルカ Moshe Malka (15)が,Fadi Samir Mustafa Alloun (19)に刺される.
 犯人は逃亡しようとしたが,警官に射殺さる.
 犯人のフェイスブックには「殉教か,勝利か」と書かれていた.(Al Jazeera)

・2015/10/09,イスラエル各地でのアラブ人暴動の最中,4件のナイフ刺傷事件が発生し,ユダヤ人8人が負傷.
 東エルサレムでは20歳のパレスチナ人が治安部隊に撃たれ死亡.(H,P,Y)

・2015/10/11,エルサレムの東でパレスチナ人女性が車を爆発させようとして失敗し,重い火傷.(P,Y,H)

・2015/10/12,イスラエル人に対するナイフ刺傷事件が各地で発生し,4人のイスラエル人が負傷.(P,H,Y)

・2015/10/13,エルサレムを含む各地でテロ事件が発生し,イスラエル人3人が死亡,数十人が負傷.(Y,H,P)

・2015/10/15,治安部隊の厳戒態勢の中,エルサレムのバスターミナルではイスラエル人女性をパレスチナ人が刺す事件が発生.
 旧市街のダマスカス門でも,警官を刺そうとしたパレスチナ人が射殺された.(P,Y,H)

・2015/10/16~10/17,各地でナイフによるテロ事件が発生.
 エルサレムやヘブロンで警察官や民間人を狙った事件があり,警察官が軽傷.(P,Y,H)

・2015/10/19,ベルシバのバスターミナルでパレスチナ人が発砲.
 国防軍兵士1人が死亡,11人が負傷した.
 パレスチナ人の男は射殺された.
 エリトリア人の男性がテロリストと間違われて銃撃され重傷.(P,Y,H)
 エリトリア人がテロリストと間違われて殺害されたことで,不法侵入者の間では不安が高まり,ネタニヤフ首相は,テロリストへの対応は可能な限り治安部隊に任せるよう市民に呼びかけた.(P,Y)

・2015/10/20,ヘブロン西部において,イスラエル軍兵士がパレスチナ人Udaay Hashim al-Masalma (24) に襲われ軽傷.犯人は射殺.(H)

・2015/10/21,Binyamin近郊において,パレスチナ人 Mutaz Atallah Qassem (22) がイスラエル軍女性兵士の首を刺す.犯人は射殺.(Y)

・2015/10/22,Beit Shemeshのバス停において,Mekdad Mohammed Ibrahim Alehih (21) と Mahmoud Khaled Mahmoud Ghneimat (20)が,イエシバ学生(18)を刺す.(Y)

・2015/10/23,エルサレムでバス停を警備中の国防軍兵士が28歳のユダヤ神学校の学生をテロリストと間違え射殺.
 男性は精神不安定で,「俺はイスラーム国」と叫びながら兵士から銃を奪おうとしたもよう.(Y,H,P)

・2015/10/24,Jenin北部のGilboa/al-Jalama検問所において,パレスチナ人の若者がナイフで襲撃しようとして射殺さる.(H, maan)

・2015/10/25,3か所でナイフ・テロ.

・2015/10/26,2か所でナイフ・テロ.

・2015/10/27,ヘブロンで警備に当たっていた国防軍兵士を,パレスチナ人がナイフで襲おうとしたが射殺された.兵士に傷は無かったもよう.(P,Y)

・2015/10/29,2件のナイフ・テロがあり,兵士1人が顔に負傷.
 どちらも犯人は射殺.

・2015/10/30,2件のナイフ・テロがあり,ユダヤ人1人が顔に負傷.
 どちらも犯人は射殺.

・2015/10/31,Mahmoud Talal Mahmoud Nazzal (18) がイスラエル軍のal-Jalama検問所の兵士を襲おうとして射殺さる.(Ma'an)

・2015/11/01,西岸地区でパレスチナ人が故意に車で3人のイスラエル人を負傷させる事件が発生.
 治安部隊は車を確保したが,犯人は逃走.(Y,H,P)

・2015/11/02,イスラエル中部でナイフ襲撃事件が2件発生し,リションレツィオンで3人が重軽傷,ネタニヤで71歳の男性が重傷.
 いずれも犯人は逮捕された.(Y,H,P)

・2015/11/04,Halhul近くの60号線道路において,22歳のパレスチナ人が国境警備隊員 Benjamin Yaakovovich (19)を車で襲撃.
 隊員は11/8死亡.
 他にイスラエル人1人が負傷.(Y)

・2015/11/05,Gush Etzion 入植地のバス停において,Malik Talal al-Shareef (25) が人々を襲撃しようとして,警備員 "Corporal T"によって射殺さる.(Ma'an)

・2015/11/06,襲撃事件が3件発生し,イスラエル軍兵士1名が負傷.
 犯人はいずれも逮捕または射殺.

・2015/11/08,西岸地区の入植地にある食品売り場で,40歳のイスラエル人をナイフで刺し重傷を負わせたパレスチナ人がソーシャルメディアで犯行声明のビデオを公表.その後,自治政府の治安部隊に自首.(Y,P,H)
 その他,西岸地区の数か所で,自動車テロとナイフによるテロが相次ぎ発生.負傷者数は計6人.犯人は射殺か拘束されている.(H,Y,P)

・2015/11/09,西岸地区の検問所でパレスチナ人の女がナイフを取り出し兵士らを襲おうとしたため,射殺された.
 被害は無し.
 カバンの中には遺書が残されており,「郷土を守るため」の行為だと記されていた.(P,Y,H)

・2015/11/10,エルサレムの路面電車で11歳と14歳のパレスチナ人少年らがイスラエル人警備員をナイフで刺す事件が発生.
 11歳の少年は警察に撃たれて負傷,14歳の少年は乗客に取り押さえられた.(Y,H,P)

・2015/11/20,テルアビブのシナゴグでユダヤ人が刺される事件が発生し,2人が死亡.
 犯人はヘブロン近郊の36歳のパレスチナ人で,イスラエルでの労働許可があった.
 労働許可を持つテロ犯は10年ぶり.(P,H,Y)
 西岸地区で銃撃テロがあり,イスラエル人,米国人,パレスチナ人の計3人が死亡.
 犯人は逃走したが車で事故を起こし逮捕.(P,H,Y)

・2015/11/22,イスラエル中部では18歳のパレスチナ人が4人のイスラエル人をナイフで刺す事件が発生.
 負傷した4人は病院で手当てを受けた.
 犯行後パレスチナ人は逃走したが,数時間後に逮捕された.(Y,H,P)

・2015/11/23,パレスチナ人によるイスラエル人襲撃事件が数件発生し数名が負傷.
 頭を刺されたイスラエル人女性1人は,病院で死亡した.(Y,H,P)
 また,エルサレム近郊のガソリンスタンドでは,16歳のパレスチナ人少年が18歳の国防軍兵士を刺殺.
 兵士の叔父は2003年にエルサレムで店の警備員をしていて,自爆テロに遭い殉職している.(H,P,Y)
 さらに,エルサレムのマハネユダ市場で14歳と16歳の少女がハサミで通行人を刺し,1人は射殺,もう1人は撃たれて病院に運ばれた.
 刺されたのは2人で,うち1人は70歳のパレスチナ人だった.(H,P)
 事件を受け,「ナイフは射殺後に置かれたもの」と自治政府広報官が主張.
 しかし16歳少女の父は,
「娘は殉教者になりたかった」
と証言した.(P)

・2015/11/24,Ramallah西部,Atarot入植地近くの道路433号線において,イスラエル人入植者(26)が車を運転中,投石を受け負傷.(Ma'an)

・2015/11/25,ヘブロン Hebron,Patriarchs の洞窟にあるIbrahimi モスクの近くにおいて,パレスチナ人狙撃者がイスラエル人入植者の車を狙撃し,損傷さす.(Ma'an)

・2015/11/26,ヘブロン近郊でパレスチナ人が20歳の国防軍兵士をナイフで刺す事件が発生.兵士は重傷,パレスチナ人の男は射殺された.(Y,H,P)

・2015/11/27,西岸地区でパレスチナ人が国防軍兵士をナイフで刺そうとして射殺される事件.
 同じく西岸地区で軍のバスが横転事故を起こし兵士1人が死亡,39人が重軽傷.パレスチナ車の妨害が原因と見られ,警察が調査中.(Y,H)

・2015/11/29,イスラエル北部のアラブ人地区で,国境警備隊員がナイフで刺される事件が発生.16歳のガリラヤ出身の少年が逮捕された.(Y,H,P)

・2015/12/01,襲撃事件3件発生.犯人のうち2人は射殺.

・2015/12/03,エルサレムに近い検問所で銃撃テロがあり,兵士1人と市民1人が負傷.犯人はパレスチナ治安部隊のメンバーだったもよう.(P,H,Y)

・2015/12/05,西エルサレム,Romema近郊において,21歳のパレスチナ人がイスラエル軍兵士を車で轢き,更にナイフで襲おうとして,射殺さる.(Y)

・2015/12/07,ヘブロン旧市街のPatriarchs の洞窟にあるIbrahimi モスクの近くにおいて,Ihab Fathi MiswadiまたはIhab Zakariya Maswada (21) という名のパレスチナ人が,イスラエル人入植者 Genady Kofman (41) に重傷を負わせる.Kofmanは12/30死亡.(Ma'an)

・2015/12/08,エルサレムで,歩行者のひき逃げ未遂テロとナイフでの刺傷テロが起き,計3人が負傷.犯人は治安部隊によって射殺された.(P,Y,H)
 ヘブロンではユダヤ人の民間人をパレスチナ人がナイフで刺傷.被害者は上体を何度も刺されて重傷.犯人は現場で射殺された.(H,P,Y)

・2015/12/09,ガザからイスラエル軍の車に対する銃撃事件が2件も発生.その後,空軍はガザのハマス施設に報復の空爆を行った.(H,Y,P)

・2015/12/10,西岸地区でイスラエル人を銃やナイフで狙ったテロが発生し,計4人のイスラエル人が負傷.刺傷テロの犯人は射殺された.(Y,H,P)

・2015/12/11,西岸地区では各地でテロが発生.車によるテロで4人が負傷し,車に対する銃撃で2人が負傷.エルサレムでもテロがあった.(H,P,Y)

・2015/12/13,西岸地区のヘブロンで,16歳の少女が入植者をナイフで刺そうとして銃で撃たれ重傷.イスラエル人に負傷者はなかった.(Y,H,P)

・2015/12/14,エルサレムの新名所「ダビデの竪琴」の陸橋近くで車をバス停に突っ込ませるテロ.10人以上が負傷し犯人は射殺された.(P,H,Y)

・2015/12/19,西岸地区出身の20歳のパレスチナ人がイスラエル中部のラアナナの路上で3人のイスラエル人をナイフで刺す事件が発生.
 1人は重傷,他の2人は軽傷を負った.
 犯人は逮捕.(H,Y,P)

・2015/12/20,ヘブロンの検問所で,イスラエル治安部隊に対する刺傷未遂事件.
 犯人は兵士らに撃たれ,病院で手当てを受けた.(P,H,Y)

・2015/12/23,エルサレムでパレスチナ人2人がイスラエル人2人をナイフで刺す事件.
 刺された1人は重傷,1人は死亡.
 治安部隊が犯人らを射殺したが,外れた銃弾でイスラエル人1人が死亡したもよう.(Y,H,P)

・2015/12/24,襲撃事件が3件発生.

・2015/12/25,西岸地区の入植地アリエル付近で,パレスチナ人がイスラエル人をナイフで刺し,5人が重軽傷.治安警備員が犯人を射殺.(Y,H,P)

・2015/12/28,ナブルス近くでパレスチナ人がナイフで兵士2人を襲い1人を負傷させる事件.
 犯人は17歳と23歳で,2人とも現場で射殺された.
 エルサレムでもパレスチナ人が兵士をナイフで襲う事件.(P,Y,H)

・2015/12/31,Huwara検問所に Hassan Ali Hassan Bozor (22) が車を突入させ,イスラエル軍兵士1名が負傷.
 犯人は射殺.(Ma'an)

・2016/01/01,テルアビブの飲食店でアラブ系市民が銃を乱射する事件が発生.
 2人が死亡し7人が負傷.
 容疑者は逃走した(Y,H,P)が,1/10,自宅のあるアラブ人地区の村で警察が射殺.
 自治政府は容疑者を「パレスチナ人殉教者」名簿に入れたがすぐ削除.(H,P,Y)
 また,共犯の疑いで容疑者の父親や親戚らが逮捕されたが,後に釈放された.
 事件直後に別の場所で射殺事件が発生しており,同一犯の可能性が高いと警察は発表.(H,Y,P)

・2016/01/03,東エルサレム,Armon Hanatziv近傍のBarzani通りのバス停において,パレスチナ人がイスラエル人を襲撃未遂.(Ma'an)

・2016/01/04,エルサレムで16歳の少年が警官をナイフで襲う事件が発生.
 警官が犯人を撃って逮捕した際に,付近にいた15歳の少女が軽傷.(P,H,Y)

・2015/01/07,西岸地区のヘブロンなどで,警備中の国防軍兵士をパレスチナ人が襲う事件が2件発生.
 兵士に怪我は無く,4人が射殺された.(P,H)

・2016/01/09,ヨルダン渓谷に近い西岸地区の検問所で,パレスチナ人2人が兵士らをナイフで襲う事件が発生.
 2人は射殺さる.(P,Y,H)

・2016/01/11,Hermeshのイスラエル入植地近くの検問所において,Zayd Mahir al-Ashqar (18) が襲撃を試みて,兵士に撃たれ,腹部を負傷.(Ma'an)

・2016/01/12,Hebron北部,Beit Einun交差点において,Muhammad Ahmad Khalil Kawazba (23) がナイフを持ってイスラエル軍パトロールに突進し,撃たれて死亡.(Times of Israel)

・2016/01/13,エルサレムにおいて警察官が火炎瓶攻撃で負傷.(Walla)

・2016/01/14,襲撃事件が3件発生.
 イスラエル人3人負傷.
 犯人のうち2人は射殺.

・2016/01/17,Wissam Marwan Qasrawa (21) が,イスラエル軍兵士を襲撃するような挙動を見せたため,射殺さる.(Ma'an)

・2016/01/18,Tekoa入植地の30歳のイスラエル人女性が,パレスチナ人に襲撃さる.
 犯人は警備員に撃たれ,重傷.(Ma'an)

・2016/01/21,エルサレム,Isawiya地区のイスラエル国境警備特殊部隊「Magav force」にパレスチナ人が火炎瓶攻撃.(Y)

・2016/01/22,18歳のパレスチナ人少年が,検問所に爆弾を投げようとして,誤って爆発させ死亡..(P,Y,H)

・2016/01/23,エルサレム近くの入植地にて,ナイフでユダヤ人を刺そうとした13歳のパレスチナ人少女が射殺された.(P,Y,H)

・2016/01/25,西岸地区,Ramallah西方にあるBeit Horon入植地において,イスラエル人女性2人が襲撃され,23歳の女性が死亡,58歳の女性が負傷.
 犯人は二人とも警備員に射殺さる.(Y)

・2016/01/26,昨年末に,爆発物を使ったテロを準備していた疑いで18歳の双子のパレスチナ人少女らを逮捕していたと,シンベトが発表.
 爆発物の作り方はインターネットで学んだと話しているという.(P,H,Y)

・2016/01/27,西岸地区のGiv'at Ze'ev入植地近くのガソリン・スタンドにおいて,Obada Aziz Abu Ras (18) が,イスラエル人男性(35)を背後から襲い,逮捕さる.(Ma'an)

・2016/1/30,エルサレムで17歳の少年がパレスチナ人にナイフで刺される事件が発生.
 少年は1ヶ月半前に国防軍に参加するためイスラエルに移民した米国人.
 犯人は16歳のパレスチナ人で,事件後に自首.(H,Y,P)

・2016/1/31,パレスチナ自治政府の警察官が,ラマラ付近の検問所で国防軍兵士を銃で撃ち,兵士3人が負傷.
 警察官はすぐに射殺された.(P,H,Y)
 事件を受け,イスラエル軍は一時的にラマラ市周囲を封鎖したが,2/1夜に解除.
 今回の紛争でパレスチナの「首都」であるラマラが封鎖されたのは初めて.(P,H,Y)

・2016/2/3,エルサレムのダマスカス門付近でパレスチナ人3人が銃とナイフで警備隊を攻撃.
 女性の国境警備隊員が負傷し,病院に搬送されたが死亡.
 犯人はいずれも犯行現場で射殺された.(P,Y,H)
 被害者は,配備され宣誓式からわずか1週間でテロに遭った.(Y,P,H)

・2016/2/4,アラブ人とユダヤ人が共存するラムレ市で,13歳のアラブ系市民の少女2人がバス駅で警備員をナイフで襲う事件が発生.
 警備員は手足に負傷.
 犯人らは逮捕され,犯行を認めたという.(P,H,Y)

・2016/2/6,Mishmar HanegevのShlomit Ganon (65)がパレスチナ人の若者に襲撃さる.(Y)

・2016/2/9,テルアビブに近いラムラで,11歳の少年が路上で刺される事件が発生.
 容疑者として17歳のアラブ人少年が逮捕された.(P,Y)

・2016/2/13,ヘブロン付近で17歳のパレスチナ人少女が国防軍兵士をナイフで襲撃,すぐに射殺された.
 居合わせたパレスチナ人が負傷.(P,Y,H)

・2016/2/14,西岸地区の入植地で,パレスチナ人2人が乗った不審な車が国境警備隊員を狙って急発進.
 国境警備隊員4人が負傷した.(H,Y,P)
 その他,エルサレム旧市街や西岸地区の入植地では,パレスチナ人らによる兵士などへの攻撃が6件発生したが,兵士らに負傷者は無し.
 兵士らを襲ったパレスチナ人5人が現場で射殺された.(Y)

・2016/2/16,エルサレム旧市街のダマスカス門で,若いパレスチナ人の女性がナイフを取り出して兵士を襲おうとしたため逮捕された.(H,P)

・2016/2/17,ジェニンの検問所で,爆弾とナイフを持った15歳の少年2人をパレスチナ自治警察が逮捕.
 同じ学校の生徒.
 検問所のイスラエル側で爆弾を爆発させ,生き残った人々をナイフで刺す計画だった.(Y)

・2016/2/18,西岸地区の入植地,Sha'ar Binyamin工業地域に隣接するRami Leviスーパーマーケットにおいて,Ayham Bassam Ibrahim Subih(14) と Omar Salim Rimawi (14) がイスラエル人を襲撃.
 1人死亡,1人負傷.
 犯人も撃たれ負傷.(Y)

・2016/2/19,襲撃事件が2件発生.

・2016/2/21,ラマラ付近で国防軍兵士に向かって車で突入させたパレスチナ人が銃で撃たれ負傷した後に死亡.
 ダマスカス門付近でも国境警備隊員がパレスチナ人にナイフで襲われたが,犯人は射殺された.(Y,H,P)

・2016/2/25,西岸地区のMa'ale Adumim入植地にて,パレスチナ人が警備員を負傷さす.
 Saadi Ali Abu Hamid (21)は3日後に逮捕.(Ma'an)

・2016/2/27,西岸地区の入植地の検問所でナイフを持ち兵士を刺そうとしたパレスチナ人を国防軍兵士が射殺.
 ユダヤ人の負傷者は無し.(P,Y,H)

・2016/3/2,西岸地区のナブルス近くの検問所で,パレスチナ人2人が2人の兵士をナイフで刺し逃亡.
 刺された兵士は軽傷を負った.(P,Y,H)

・2016/3/3,西岸地区にて,14歳の少女が交通整理を行っていた警官に切りつけ,すぐに逮捕された.(H,P,Y)

・2016/3/4,ベツレヘム南方の交差点で金曜に兵士に向けて車が突っ込み,兵士1人が軽傷.
 運転していたパレスチナ人女性は射殺された.(H,P)

・2016/3/8,テルアビブ市のヤッファ港近くで,パレスチナ人がナイフでイスラエル人や観光客を刺すテロ事件が発生.
 米国人旅行者が死亡し,10人以上が負傷.
 犯人のパレスチナ人は現場で射殺された.(H,Y,P)
 東エルサレムでは,50代のアラブ人女性が国境警備隊員にナイフで襲いかかったが,射殺された.
 隊員の負傷者は無し.(P,Y,H)

・2016/3/9,襲撃事件が2件発生.

・2016/3/11,襲撃事件が2件発生.

・2016/3/17,西岸地区の入植地アリエルでナイフによるテロが発生し,女性1人が負傷.
 また,エルサレムの商店街でも刺傷事件があった.(P,H,Y)

・2016/3/18,襲撃事件が1件発生.もう1件は未遂.

・2016/3/24,ヘブロンのTel Rumeida地区において,Ramzi Aziz al-Qasrawi (21) と Abed al-Fattah Yusri al-Sharif (21) が20歳のイスラエル軍兵士を襲撃.
 兵士は負傷.
 犯人2人は射殺.(Times of Israel)
 負傷して意識を失っていた犯人を撃ったことで,兵士は非難されたが,彼は「自爆の恐れがあったため殺した」と説明.
 イスラエルでは世論が二分し,兵士を支持するデモと兵士を非難するデモとが発生.(P,H,Y)

・2016/3/25,フレンチ・ヒル近傍のガソリン・スタンド近くで,パレスチナ人少女(15)がナイフで兵士を襲撃したのち,武装解除して逮捕さる.(Times of Israel)

・2016/4/4,イスラエル中部で女のテロリストが30歳の女性の肩を刺す事件が発生.(P,H)

・2016/4/10,パレスチナの治安当局が,イスラエル人を攻撃するためマシンガンや手りゅう弾などを持っていたパレスチナ人3人を逮捕し,シンベトに引き渡した.
 3人は10日前から行方不明だった.(P,Y,H)

・2016/4/15,西岸地区で兵士に斧で襲いかかったパレスチナ人を兵士が射殺.
 ハマスのメンバーで,イスラエルで服役したことがあった.(H,P,Y)

・2016/4/27,エルサレムの北の検問所で,アラブ人の23歳の姉と16歳の弟がナイフで国境警察官が刺そうとして射殺される事件が発生.(P,Y,H)

・2016/5/3,月曜夜にエルサレム旧市街のライオン門の付近で,60歳の超正統派ユダヤ人の男性がナイフで刺される事件が発生.
 警察が18歳のパレスチナ人を逮捕.
 男性は治療中だが生命に危険は無かった.(Y,H,P)

・2016/5/10,エルサレム東部,東Talpiyot入植地の80台の女性2人がハイキング中,マスクした男たちに襲われ,1人が背中に怪我.
 犯人のパレスチナ人3人は,5/19逮捕.(Y)

・2016/5/16,西岸地区のパレスチナ人がダマスカス門付近でユダヤ人の青年を刺すテロが発生.
 青年は軽傷.
 パレスチナ人の男は逮捕された.(P,H)

・2016/5/20,エルサレムのバス内で,ナイフを持っていた16歳のパレスチナ人の少年を逮捕.
 警官を襲う計画を立てていたと見られている.(P,Y)

・2016/5/23,西岸地区のGiv'on HaHadasha入植地にあるRas Biddu検問所近くにて,パレスチナ人少女Sawsan Ali Dawud Mansur(17)がナイフを持ってイスラエル兵目がけて突進してきたため,射殺さる.
 兵士に死傷者なし.(Ma'an)

・2016/5/30,テル・アヴィヴのスーパーマーケットで働いていたパレスチナ人 Omar al-Abbushi (17)が,工具のドライバーを持ってイスラエル軍兵士(19)に襲い掛かり,兵士は軽傷.
 犯人は逃走しようとしたが逮捕さる.(Ma'an)

・2016/6/2,西岸地区でパレスチナ人の女(25)が刃物で国防軍兵士らを刺そうとする事件が発生.
 女はすぐ射殺された.
 負傷者は出ていない.(P,H)

・2016/6/9,テルアビブの商店街で,パレスチナ人の男2人による銃撃テロが発生.
 少なくとも4人が死亡,10人以上が負傷した.(H,Y,P)
 犯人達は自宅で逮捕.

・2016/6/19,先週木曜夜,エルサレムのユダヤ人宅に火災瓶が投げられる事件があり,パレスチナ人4人が逮捕された.
 負傷者は出ていない.(P,Y)

・2016/6/26,ヘブロンに近い交差点で,パレスチナ人の女が車による衝突テロを試
みたが,人への攻撃には失敗し,イスラエル人の車に衝突.車に乗っ
ていたイスラエル人2人は軽傷.犯人はすぐ射殺された.(Y,H,P)

・2016/6/30,ヘブロンの入植地に侵入した17歳のパレスチナ人が,13歳の少女を自室で刺殺.
 警備員と争い射殺されたが,警備員は重傷を負った.
 犯人は「殉教したい」とフェイスブックに書いていた.(H,P,,Y)
 ネタニヤ市では,40歳のパレスチナ人がナイフで2人のユダヤ人を刺す事件が発生.
 2人は病院で治療中.
 犯人は射殺された.(P,Y,H)

・2016/7/3,ヘブロン近郊で金曜,家族が乗った走行中の自動車に銃撃テロがあり,
運転していた父が死亡,妻と2人の子供が重軽症を負った.国防軍は
ヘブロン近くの自治区を完全封鎖して犯人を追跡中.(P,Y,H)

・2016/7/6,入植地アリエルでパレスチナ人の女が国防軍兵士を刃物で刺そうとし
たが失敗.女は兵士に撃たれ負傷.兵士に負傷者は無し.(H,Y,P)

・2016/7/10,西岸地区のテコア付近の道路でイスラエル人の車に対する銃撃テロが
あり運転していた男性が負傷.今月1日にも同様のテロがあり運転者
が死亡したばかり.入植者らは政府の迅速な対応を要求.(P,Y,H)

 【参考ページ】
http://www.zion-jpn.or.jp/israel_news.html
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_violent_incidents_in_the_Israeli%E2%80%93Palestinian_conflict,_July%E2%80%93December_2015
http://www.btselem.org/statistics/fatalities/after-cast-lead/by-date-of-event/wb-gaza/palestinians-killed-by-israeli-security-forces
http://www.timesofisrael.com/slain-construction-worker-recognized-as-terror-victim/
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4590499,00.html
http://www.bbc.com/news/world-middle-east-29993066
http://www.theguardian.com/world/2014/nov/16/israeli-man-stabbed-jerusalem
https://www.maannews.com/Content.aspx?id=765998
http://www.maannews.net/eng/ViewDetails.aspx?ID=752992
http://www.maannews.net/eng/ViewDetails.aspx?ID=756292
http://www.maannews.net/eng/ViewDetails.aspx?ID=759263
http://www.timesofisrael.com/idf-soldier-stabbed-in-west-bank-attacker-shot/
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=765585
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=766072
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=766224
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=766832
http://www.timesofisrael.com/knifing-victim-says-arab-onlookers-didnt-help-him/
http://www.euromedmonitor.org/en/article/963/Israel’s-Arbitrary-Killings-and-its--System-of-Structural-Violence
http://www.aljazeera.com/news/2015/10/controversial-killing-fadi-alloun-151005081834933.html
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=768577
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=768667
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769007
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769011
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769580
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769593
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769639
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769755
http://www.timesofisrael.com/attempted-stabbing-thwarted-as-attacker-shot-dead/
http://news.walla.co.il/item/2924979
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769848
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=769856
http://www.ynet.co.il/articles/0,7340,L-4756110,00.html
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4757613,00.html
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=770007
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4762614,00.html
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4768062,00.html
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=770474
http://www.timesofisrael.com/new-footage-suggests-evidence-tampering-in-hebron-shooting/
http://www.timesofisrael.com/police-thwart-east-jerusalem-stabbing-attack/
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4809642,00.html
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=771608
http://www.maannews.com/Content.aspx?id=771689

【ぐんじさんぎょう】,2016/07/24 20:00
を加筆改修


 【質問】
 イスラエル「ナイフ・テロ」に対し,どのような対策が試みられているのか?

 【回答】
 まず,国際社会は無力に等しい.
 日頃からパレスチナ人に対するイスラエルの評判が良くないこともあって,止めようとする動きらしきものは殆ど皆無.
 僅かに2015/10/07,国連の潘基文事務総長が,エルサレムや西岸地区で起きている暴動に懸念を表明したものの,イスラエル人も殺害されていることには言及せず,
「パレスチナ人が殺害されている」
とイスラエルだけを非難.(P)
 その後,2016/2/には,その潘は,パレスチナ人のテロは「占領に対する当然の反応」と発言して,テロを助長したと批判を受けるはめになる(H,P)
 他にも2015/12/09,パレスチナ人がナイフでイスラエル人を襲うのは「国際社会が定義するテロでない」と,スウェーデンのローベン首相が発言.
 批判を受けて「テロ組織の犯行かどうか不明との意味だ」と釈明する羽目に.(H,Y)

 では,一方の当事者側であるパレスチナ人のほうではどうか?

 まず,パレスチナの世論はテロを後押ししている.
 2015/12/15,パレスチナの機関が実施した世論調査では,交渉よりもテロをした方が民族の益だとの意見が66%.
 しかし,73%が少女のテロには反対.
 オスロ合意の破棄を求める声は68%.(P,H,Y)
 2016/3/22のパレスチナでの世論調査で,ナイフテロへの賛成意見はガザで82%,西岸地区では44%.(Y,P)
 ようやく2016/6/11,パレスチナでの意識調査で,イスラエル人をナイフで攻撃する行為に対する支持率が,この3か月で58%から51%に減少した.(Y)
 それでもまだ過半数を超えている.

 世論がそうなので,パレスチナ自治政府ではテロの取り締まりに消極的.
 取り締まり自体は行っている.
 たとえば2016/4/10,パレスチナの治安当局は,イスラエル人を攻撃するためマシンガンや手りゅう弾などを持っていたパレスチナ人3人を逮捕し,シンベトに引き渡した.
 3人は10日前から行方不明だった.(P,Y,H)
 2016/1/21には,パレスチナ人のイスラエル人に対するテロを約200件阻止したと自治警察の幹部が説明.
 治安協力は今後も続けると語った.(H,Y,P)

 しかし一方で,テロを賛美し扇動する行為も,パレスチナ側では行っている.
 2014/10/24,エルサレムの「ひき逃げテロ」をハマスとイスラム聖戦は称賛.
 2015/10/04,ユダヤ人の夫妻が西岸地区を走行中に銃撃に遭い,死亡した先週の事件に関し,ファタハ傘下の武装組織が犯行声明.(P,Y,H)
 2015/10/06,土曜日にエルサレムで2人が刺殺された事件の犯行声明を,イスラム聖戦が発表.
 自爆テロ実行を示唆するビデオも発表.(H,P)
 2015/10/11,イスラエル人を攻撃して射殺されたパレスチナ人の少年らを「殉教者」として称賛するチラシを,ファタハが配布.(Y)
 2015/10/20,ハマス幹部のザハルが,石やナイフを使う西岸地区のパレスチナ人を批判.
 破壊力の大きい銃や自動車爆弾を使用せよと呼びかけ.(P,Y)
 2015/12/15,自治政府のアッバス議長が,ここ3ヶ月間のテロを「正しい民衆の行動」だと発言.(P,Y)
 2016/1/22,10月に2人のイスラエル人を刺して逮捕された13歳の少年を,親パレスチナ勢力が「イスラエルによるパレスチナの子供たちへの攻撃」の象徴として利用中.世界各地で「少年は被害者」だと訴え.(P)
 2016/3/10,米国人旅行者らをテルアビブで殺傷したテロ犯を,アッバス議長が所属するファタハが,フェイスブックで「英雄的」と称賛.(P)
 2016/3/11,水曜朝にエルサレムでテロを行い射殺された21歳のパレスチナ人が,「これは自分の作戦.どの武装勢力も犯行声明を出すな」と遺書に残していたにもかかわらず,ハマスは自らのウェブサイトでこの青年を宣伝.(P)
 2016/4/25,ユダヤ人を襲撃して射殺されたパレスチナ人の家族らが,東エルサレムの学校に招かれて「ジハードを続けるように」と子供たちを激励していたことが判明.
 これには自治政府教育省の関係者も同席していた.(Y)

 そんなわけで,「ナイフ・テロ」対策は殆どイスラエル側が主体.

 対策のその1は,扇動の阻止.
 たとえば2015/10/12には,「イスラエル人に対する暴動を呼びかけている」として,ハマスのチャンネルを削除するよう,イスラエル外務省がユーチューブに要求.
 同企業は要求を認めビデオを削除,チャンネルも閉鎖した.(P)
 また,2015/10/13にはイスラエル軍が,最近のイスラエル人や治安部隊に対する暴動を扇動していたパレスチナ人ら33人を西岸地区で一斉に逮捕した.(P,H,Y)
 2015/10/27には,フェイスブック社が「ユダヤ人を殺せ」などの扇動をそのまま放置し,テロを助長したとして,2万人のイスラエル人が米国で同社を民事で提訴.
 扇動的な書き込みを直ちに削除するよう要求した.(P,H)
 2015/11/30,フェイスブックなどでテロを煽るパレスチナ人の情報発信に対抗する部門を外務省が設置.
 早期発見して運営会社に削除を依頼することが目的.(P)
 同日,イスラエル軍は,「暴動を扇動する内容の放送を行っている」として,ヘブロンにあるラジオ局を閉鎖.
 閉鎖されるのは同月で3局目だという.(H)

 対策その2は,物理的障壁の設置.
 たとえば2015/10/19,エルサレムのユダヤ人地区とアラブ人地区の境界にコンクリートの壁が設置された.(P,Y,H)
 ただしこれには異論も多く,翌日には,この壁の建設は「正式決定を受けた工事ではない」と関係者が説明.
 計画検討のため,最終的にどのような壁になるかを示す「見本」だったとした.(H,Y)
 そして10/22には壁は撤去.
 人権団体や左派政治家らが激しく非難したのが理由とみられる.(P)
 他方,2015/10/16付の報道によれば,路線バスを利用するイスラエル人に対する襲撃事件が連日のように発生しているため,バスやバスターミナルの利用者が激減したという.(Y)
 2015/12/15にはネタニヤフ首相は,コンクリートの塊をバス停に設置するよう指示した.(P,H,Y)
 さらにガザ周辺の住宅地では,侵入者を早く発見できる「スマートフェンス」の設置工事が進んだという.(Y)

 2015/01/08には,ナイフから身を守る防具を取材中の記者が,防具を試着してナイフで首を刺してもらったところ,防ぎきれずに負傷するという椿事も起きている.(Y)

 対策その3はペナルティ強化.
 2015/10/14,ネタニヤフ内閣は,暴動が続く東エルサレムの一部を閉鎖することを警察に許可し,また,永住権を持つパレスチナ人がテロを行った場合の永住権剥奪などを閣議承認.(H)
 2015/10/30,ヘブロンにおいてイスラエル軍は,15~25歳のパレスチナ人男性を入植地区域立を禁止に.(H,Y,P)
 2015/11/22,テルアビブのシナゴグでヘブロン出身のパレスチナ人によってユダヤ人が刺され死亡する事件が起きたことを受け,ヘブロン出身のパレスチナ人1200人のイスラエルへの入国許可が保留に.(H)
 2015/11/23,14歳以下のテロリストに実刑を与えることを可能にする法案が閣僚承認.
 現行法では実刑を与えることができなかったため.(P)
 2015/11/25には,犯人の家族のイスラエルでの労働許可やヨルダンへの出国許可を,取消すことが可能になった.(Y)

 そして内外で物議をかもしたのが,テロリストの自宅を取り壊す政策.
 これはテロリストの家族へ報復するようなもので,短期的には効果はあったらしく,2016/4/13の報道によれば,家族の通報で,パレスチナの治安部隊がテロを未然に防ぐ例が多くなった.(H)
(もっともこれは,この頃にはナイフ・テロを実行しても,イスラエル人には殆ど被害は出ず,犯人だけが射殺される例が多くなったことも影響しているかもしれない)
 しかし長期的に見れば,穏健派パレスチナ人まで過激派のほうへ追いやる結果になり,かえってテロの種を撒くような行為にしか思えないのだが…

 ちなみに自宅破壊はチェチェンに先例があり,イスラエルはその手法を取り入れたのかもしれない.

 【参考ページ】
http://www.zion-jpn.or.jp/israel_news.html

mixi, 2016.7.30


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