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◆◆◆◆空母メカニズム
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<◆◆種類別
<◆海軍 目次
<兵器FAQ目次
(画像掲示板より引用)
「D.B.E. 三二型」(2011/06/23)◆新型空母での航空機発進に核となる電磁カタパルト「EMALS」,順調に開発が進む(動画)
「Togetter」◆(2012/07/24)艦載機の空母への着艦について 〜アレスティング・ワイヤーの交換頻度ほか〜
【質問】
空母の斜めにある滑走路って,滑走路2つぶんになるっていうけど,発進させるときとか結局,同じ場所使うんじゃないですか?
たとえば離陸させながら着陸させたいとき,滑走路に離陸する飛行機がいて,滑走路の後ろが共有なので,着陸には使えないと思うんですけど.
【回答】
米軍の空母を例に説明するが,離発艦を同時に行う時(実のところそういう状況ってまずないけど)は,艦首のカタパルト2つで発艦させ,斜めになってる部分(アングルドデッキと呼ぶ)に着艦させる.
空母の場合発艦は「カタパルト」という装置で放り投げる(飛行機もエンジンを全開にするけど)し,着艦は飛行機の後部についてるフックを甲板に張ってあるワイアに引っ掛けていわば「引き摺り下ろす」.
なので,地上で離発着するように「滑走」はほとんどしない.
あのアングルドデッキがないと,それこそ着艦してきた飛行機は,発艦しようとしている飛行機のすぐ後ろに降りてくるので,着艦に失敗すると,発艦しようとしてる機か発艦待ちの機の列に突っ込む.
それでは悲惨なことになるので,まっすぐの飛行甲板しかない空母は事実上,どんなに甲板が広くても発艦か着艦どちらか一方しか一度には行えない.
アングルドデッキがあれば,着陸に失敗してもまた上昇して飛び上がれるし,最悪でも斜め甲板の先から一機が海に突っ込むだけで済む.
これ
(http://www.topics.or.jp/system/newspack/PN20080925/PN2008092501000303.-.-.CI0003.jpgより引用)
を見るとわかるけど,艦首(写真の下方)に艦載機が2列並んでるよね.
その上に白っぽい横長長方形が左右に二つあるのがわかると思う.
これがデフレクターで,発艦する艦載機のジェット排気を受けて反らす.
つまり,離陸はこの長方形から艦首に向かって(写真の下に向かって)だけ行われるので,斜め甲板に降りてくる艦載機とは干渉しない.
艦首から2列並んでる艦載機の列の,その長さ分だけが離陸用滑走路なわけ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
空母のアングルドデッキについて質問です.
アングルドデッキでは艦首部分でカタパルト発艦をしながら,アングルドデッキ部で着艦,またはカタパルト発艦が同時にでき,航空機のより効率的運用ができてウマー,だと思っていました.
ところが,同時に発艦と着艦なんかそうそうしないよ,と言う回答を見ました.
そうすると,わざわざアングルドデッキにするメリットと言うものは何があるのでしょうか?
【回答】
そうそうしないが,いざという時は出来るのがメリット.
普段は,事故防止の観点からやらないけど,同時離発着の訓練や緊急時には行う事が出来るという事.
普段でも人の動線や,航空機の動線は同時離発着時を意識して行動はしてるけどね.
また,アクシャルデッキの頃はデッキは離陸か着陸のどちらかしかできなかった.
特に着陸をする為には,離陸に向け待機してる機を一旦全てどかさなければならない.
この作業にはかなり時間がかかるため,作戦上一つのネックだった.
アングルドデッキなら艦首側に待機してる機があった場合でも安心して着陸できるし,例え着陸失敗>タッチアンドゴーでやり直しても,待機してる機体にぶつかって大惨事にならずにすむ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
空母って,他の艦艇に比べて乾舷が異様に高いですけど,あれで転覆したり風が当たりまくって影響受けたりしないんですか?
【回答】
転覆は風よりも重心の設計の問題.
乾舷が高くても転覆しにくい船は作れうる.
もっとも,それは傾斜しないことを意味するわけではないが.
空母はフネとしての規模が大きいから,乾舷も高いが喫水も相応に深い.
基本的に設計段階で重心計算は慎重に行われるし,空母の場合は上部構造物はガランドウに近いから,重心の設計さえ適切なら,他の戦闘艦ほどには問題にならなかったようだ.
むろん風に当たる面積が大きければ,影響は懸念されるが,それは大型艦の宿命みたいなもんだ.
以前,横須賀を母港にしてたミッドウェイは,搭載物が増えて乾舷が低くなったのをバルジ装着で補おうとしたが,設計ミスで重心が上がってしまい,かえって不安定になった‥‥と言う例もある.
日本海軍では側方風圧の増大を嫌い,乾舷が極力低くなるように格納庫甲板の高さをけちった.
ハリケーンバウを採用しなかったのも,飛行甲板先端部を覆うことで風を受けるのを避ける目的があった.
ただ,空母よりさらに乾舷が高い自動車運搬船という船もあるので,それに比べれば…という話にはなる.
もっとも,自動車運搬船も風で操船不能になって,座礁沈没とかもしてるけど.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
空母に装備されている遮風柵なる物の利点が分かりません.
【回答】
空母は艦載機の発艦のために風上に向かって高速で航走します.
このとき空母が30ノット(時速55.6キロ)で走れば秒速15.4です
これに海上の風がプラスされるので飛行甲板上は風速20メートル近くになります
気象情報では熱帯低気圧のなかでも最大風速が17m/秒以上のものを台風と呼ぶので,弱い台風くらいの風がふいていることになります
こうした強風下での飛行甲板上の飛行機や作業員を強風から保護するために設けられたのが遮風柵です.
軍事板
【質問】
遮風柵は,なんで現代の空母にはないの?
【回答】
現用機はカタパルトで射出するので風上航行の必要は無い(着艦には風上航行の方が有利ですが)ことや,現用機の重量が非常に大きいためホイールロックで十分な機体の固定ができるため.
軍事板
【質問】
空母(とりあえず米海軍)のブリッジ,どんな機能があるのでしょうか?
艦長の中枢部というのはわかりますが,最近は戦闘指揮はCICだし,映画などで観るブリッジには装舵手みたいな人も見当たりません(聞くところによると,操舵艦橋というのがあるそうで).
どんな設備があり,どんな役割の乗員が勤務しているのか教えてください.
【回答】
あの巨大な艦橋構造物にはさまざまな機能が集約されています.
艦橋にも戦闘艦橋と航海艦橋があり,ほかに航空管制所が設けられています.
戦闘艦橋は作戦全体の指揮を取る司令官が指揮所として使用する場所です.現実にはCICで行われますが.
空母に空母戦闘群の司令官(少将)が搭乗した際はその司令部がおかれます.
航海艦橋は艦長(大佐)が総指揮官として航海に関してのあらゆる指揮を取る場所です.
米空母では指揮所と操舵室は一体となっており,艦長席もここにあります.
設備として,航海用レーダースコープ・コンパス・その他多数の航海用計器のほか,操舵コンソール・テレグラフといった艦を操作する装置が置かれています.
ここには艦長のほかに航海長・航海士・操舵士・その他当直士官が詰めています.
航空管制所(プリ・フライ)は空母から発着艦を行うすべての艦載機について指揮管制を行う場所で,見晴らしの良い艦橋最上部に位置します.
ここで指揮を取るのはパイロット出身の飛行長(エア・ボス.中佐)で,作業中の航空機や飛行甲板上の機体と通話を交わして指示を与えます.
(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE他)
【質問】
アイランドレスの正規空母が建造されないのは何故でしょうか?
飛行甲板の面積が広がるし,甲板をより効率的に利用できるし,ステルス性も上がるで,いいことづくめだと思うのですが.
【回答】
アイランドは,空港で言う管制塔の役割も果たすし,
効率的な操鑑をするためにも必須の装備なんだが.
アイランドが無ければ,操艦が難しくなるし,甲板上の状況を把握することが難しくなる.
現在の空母では,アイランドは右端に設置することになっているが,アイランドを置く最も効率的位置は,現在でも分かっていない.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
原子力空母の通常動力空母に対する利点がよくわかりません.
安価な後者で数を稼いだ方がいいのでは?
【回答】
1: 空母を動かすための燃料を搭載する必要がない.
多数の艦載機に加えて,艦載機の分の燃料弾薬を大量に搭載する必要があるので,空母自体の燃料を積まずに済むというのは結構大きい.
2: 機関の吸排気が必要ない.
1にもかかってくるが,吸排気系を外部に引き回す必要がないので,スペース効率が高く,また通常動力型空母では「煙突からの排気で艦周囲の気流が乱れる」と言うのが,着艦する艦載機にとって悩みの種だったので,煙突からの排気が無くなったのは,艦載機の運用面で非常に都合がいい.
3: 蒸気カタパルトの為にボイラーが必要.
現在の通常動力艦はガスタービンがメインなのだが,空母のカタパルトは蒸気を動力にしているため,ガスタービン艦だとカタパルト専用のボイラーを別途積むか,蒸気以外の動力で動く新型カタパルトを開発する必要があった.
それに対して原子力機関は,「核分裂の熱で蒸気を作るボイラー」なので,それまでの通常動力(=蒸気タービン)空母同様に,カタパルトの蒸気も機関から引っ張ってくるだけで済む.
空母は建造にも維持にも金がかかるので,そうそう大量には建造できない.
一旦作ったら半世紀は使い続けることになる.
ならば原子力にしたほうが上記のメリットが生かせていいじゃん,というのがアメリカの考え方.
さらにアメリカの場合,すでに最後の通常型空母建造から50年過ぎているので,新規に通常型をつくるよりも,このまま原子力空母を作ったほうが恐らく安い.
原子力動力艦の施設も無駄になるしな.
もっとも米海軍でも空母の隻数見直し論議などあり,また次世代空母構想中には原子力空母と通常型空母,いずれが優位であるかの検討などがされていた.
通常型空母であっても,現在の米空母攻撃群に随伴する艦船は通常動力ゆえ,結局はこれらの随伴艦船の補給を担う補給艦は必要であるし,全世界に急行するにしても,空母が普段行動する海域を調整すればかなり対応可能であること.
また,原子力空母は改装,特に原子炉の燃料棒入れ替えなどは手間が掛かること,通常空母と比較して整備,補修する設備も大規模であり,喫水が深い場合は埠頭の深度も浚渫,掘り下げしてやる必要があることなど,空母自体以外でも費用と手間がかかる
船体としても原子炉とシールドは一旦決まれば,重心位置を大きく左右するし,ガスタービンと違い原子炉は急に出力を上下するというわけにはいかない.
原子力空母は無限の航続距離があるといっても,実際には乗員の給養などもあるし,搭載弾薬にしても限りがある.
簡単にいずれが有利であるとは言えない.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
空母を原子力推進とすることのメリット,デメリットを教えてください.
【回答】
野木恵一の文章からざっと纏めると,以下のようになる.
――――――
<メリット>
(1) 燃料を補給せずに長期間行動できる.
(2) 最大速度を最大巡航速度とすることができ,いったん事あれば,世界のどこにあっても全速で駆け付けることができる.
(3) ボイラーの燃料を積まなくてよい分,航空機用燃料や弾薬類を余分に搭載できる.例えば,通常推進のキティ・ホーク級では航空燃料では122万ガロン搭載しているが,ニミッツ級では300万ガロン搭載できる.弾薬については,繋戦能力の観点から当裁量が増やされる傾向にあり,エンタープライズではヴェトナム戦争中に,弾薬搭載量が1800tから2500t強にまで増やされ,ニミッツ級では約3000tにもなっている.
(4) ボイラーの排気を通す煙路と煙突が不要になる.排気は,着艦する航空機にとって邪魔なだけではなく,甲板上の航空機や人間,艦橋の電子機器などにも悪影響を与える.
また,煙路がなければ,艦内配置がずっと自由になるのも言うまでもない.
(5) パワーが十分にあるので,カタパルトに蒸気を取られたり,電子装備に電力を食われたりしても,航行速度が落ちることがない.このパワーを利用して,豊富に真水を生産することもできる.
(6) 機関に外気を取りこむ必要がないので,NBC防御上も有利.
(7) 速度調節が容易で,離着艦のために「風に立つ」姿勢をとりやすい.
<デメリット>
(1) 建造コスト,維持コスト,乗員や造船所・整備ドックの工員の教育と技能維持のコストなどの多くが,通常動力(蒸気タービン)艦より5割増しか,それ以上になる.
特に,高レベル放射性廃棄物が大量に出る原子力空母の廃棄コストは,単なる屑鉄として売り払える通常空母の十数倍にもなってしまう.
核燃料のコストは案外高くないが,十年から十数年に1回の核燃料(炉心)交換のコストが酷く高くつく.
また,その間は完全に戦列を離れねばならないのも,通常空母と比べての欠点になる.
環境に対するリスクは言うまでもない.
(2) 無補給展開能力(メリットの(1))に関しても,実質的には通常空母と変わりないとの議論もある.
アメリカ海軍ではコストを理由に原子力巡洋艦を退役させており,原子力空母といえども,随伴艦は在来型の巡洋艦や駆逐艦である.
となると,空母だけが突っ走るわけにもいかず,緊急展開能力は実際には随伴艦の航続性能で制約されている.現実的な想定では,派遣先に到着する時間差は殆どないとのシミュレーションもある.
また,実際に攻撃作戦を開始すれば,弾薬や航空燃料の補給で,数日毎に補給艦とランデブーしなければならず,実際,湾岸戦争でも原子力空母と通常空母は,同じ攻撃と補給のサイクルに組み込まれていた.
なお,直接のメリット・デメリット論を離れた話になるが,アメリカ海軍ではここ40年近くも通常空母を建造していないため,仮に通常空母を有利と見て,通常空母の建造に切り替えようと思っても,新たに通常空母を設計して建造しようとすると,ニミッツ級の建造継続より,かえって手間と金がかかってしまうという落とし穴がある.
過去に何度か米国防総省が通常空母を検討したが,実現しなかったのはそれが理由である.
――――――
詳しくは月刊『丸』,2003年2月号を参照されたし.
編者
▼ ちなみに空母「G.ワシントン」などは,15年間は燃料棒の交換をしなくて良いらしい.
また,潜水艦ほど絶対的な優位が有る訳ではない.
潜水艦は,水中で外気に依存しない動力を得た事のメリットは滅茶苦茶大きい,
原子力を得て初めて,可潜艦から真の潜水艦になったと言われている.
軍事板,2008/09/26(金)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
いくら原子力空母の航続距離が長大でも,随伴艦が通常動力である以上,空母も随伴艦の燃料減少と共に港に補給に入らないといけないですよね?
これでは原子力空母のメリットである航続距離が,無駄になってしまいます.
なのにどうしてアメリカやフランスなんかは,原子力空母を建造し続けるてるのでしょうか?
原子力機関を搭載することでの他のメリットがあるのでしょうか?
【回答】
航続距離(事実上)無限以外のメリットとしてよく挙げられるもの;
・燃料スペースが不要 → その分を航空機運用に回せる
・カタパルト用蒸気を機関からもらわなくて済む → 航空機運用効率の改善
・機関排気なし → 気流の乱れが少ない
対するデメリットは価格と安全性で,艦隊を動かす立場では考える必要のないこと
(もっと上,政治的観点で見るべきもの).
よって艦隊運用という面だけから見れば,原子力は美味しいとこ総取りなのです.
軍事板
青文字:加筆改修部分
>いくら原子力空母の航続距離が長大でも,随伴艦が通常動力である以上,
>空母も随伴艦の燃料減少と共に港に補給に入らないといけないですよね?
逆に言えば,随伴する護衛艦の燃料の心配だけすればいいとも言えます.
燃料補給は結構な手間ですが,空母で4日,駆逐艦で3日おきに燃料を補給しないとガス欠以前に,船の重心が上がって危なくなるというのがあります.
原子力空母であれば,燃料消費による重心の上昇について,通常動力よりも「気楽」になれます.
もっとも燃料消費の大きい船の燃料を心配しないで良い訳ですから,艦隊補給艦も護衛艦の分だけで済みます.
燃費を気にした巡航速度だって,空母ではなく駆逐艦に合わせられます.
>原子力機関を搭載するこでの他のメリットがあるのでしょうか?
軍艦における一等地というのは甲板上を指すらしいですが,そこを可能な限り広く使わないと空母として機能できません.
結果,電測兵装などをひっくるめて艦橋構造物…アイランドとしているわけですが,どっかの「住人」が「煙突からは,排煙が出で,空母周辺の気流を乱して,着艦を難しくします」などと言うほど「煙突の煙」は重要ではありません.
現在の技術では無煙化も進んでいますし,腐食対策であれば他の通常動力艦艇でも必要なわけですから.
着艦に影響するというのであれば,それは艦橋構造物そのものの巨大さが引き起こす後流であり,これは原子力化してもなくなりはしません.
欧州の空母は艦橋の分割小型化を指向しています.
むしろ,巨大な煙路を艦内に配置せずに済むことのほうが,巨大化の果てに「これ以上の容積の確保ができない」大型空母ではメリットとなるでしょう.
>日本海軍は,煙突の設置場所に苦労して,試行錯誤しています.
これ↑は煙突の数が,艦の速力を決めるほどにボイラーの性能が低かった時代の話でしかなく,現代に当てはめることは無意味です.
ふみ in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
すんません,文系のアホです _| ̄|○
こちら
http://www.pasopit.co.jp/cvn/q_and_a.html
を読んでて思ったのですが,
Q3(略)ニミッツ級原子力空母の出力は熱出力90万キロワット,発電炉に換算すると約30万キロワットと推定され,これは関西電力の福井美浜原発一号炉に相当する大規模なものです.
この計算とロジック合ってますでしょうか?
船動かすのに,そんなでっかいもの積んでるもんなんでしょうか?
【回答】
大型軍艦の発電能力が小都市の電力消費を賄える規模である事は,今更驚くに値しませんが.
かの大和も,当時の地方都市の消費に匹敵する発電量を持っています.
ざっと検索して調べると,ニミッツ級の機関出力は26万馬力との事.
1馬力≒0.735キロワットなので26万馬力≒19万キロワット.
熱エネルギーを機械エネルギーや,電力に変換する際の効率見積りの誤差等を勘案すると,大きくは違ってない数字と言えるかと.
これからはカタパルトも電磁力によるものになるので,さらに大きな出力になるでしょう
462 名前:名無し三等兵[sage]投稿日:2005/10/29(土)14:30:21ID:???
未来に戻るのに必要な電力を計算するんだ.
464 名前:名無し三等兵[sage]投稿日:2005/10/29(土)14:31:58ID:???
ニミッツは別に自力で戻ったわけじゃ・・・って,ここはネタ質問スレじゃないだろ.
軍事板
【質問】
何で空母っていつまで甲板丸見えなの?
デルタ翼になってるんだから,SEED※のアークエンジェル級みたいにカタパルトから発進してもいいんでない?
【回答】
航空母艦は航空機を発艦させる時,風上に向かって進路を替え,吹いている風と自艦の航行速度によって起こる風と合わせて,甲板上に気流を生じさせます.
これを“合成風力”といいますが,これを航空機の発艦に利用します.
スチーム・カタパルトが発明されていない時は必須でしたが,スチーム・カタパルトが有る現在の空母でも利用しています.
また,高速の物体がトンネル状の空間に入る際,そのの入り口と出口には,気圧差から生じる空気の壁が有る事が判っています.高速鉄道の先頭車両のボンネットがあれだけ鋭いのは,その為です.
メリットが無いのに,艦の重心を上げてまで,発艦甲板の上に装甲を張る事は意味が有りません.
まあ,空母の黎明期には,格納庫から直接射出する艦も有ったのですが,実用的で無いと言う事で廃れてしまいました.
※アニメらしい.
軍事板,2004/11/14
青文字:加筆改修部分
【質問】
着艦の時だけ屋根を開けるとかさ,手はいくらでもあるのでは?
【回答】
航空機の着艦は,別名“コントロールされた墜落”と言われるぐらいです.
出来るだけ端に寄せてある艦橋ですら邪魔に感じるパイロットが多いのに,信頼性の無い可動ギミックを艦に付ける事を,どう思いますかね?
ただでさえ,大海原にポツンと浮かぶチッポケな400mの点みたいな所に時速300kmで突っ込むんですから.
また,その可動ギミックの信頼性も定かじゃ無いですね.毎日毎日20tの機体が数十回も時速300kmで叩きつけられるのに,その部位に可動部を持ってくるなど,まともな造船技師なら考えません.
もし全機発艦後,故障でもしたら搭載機は全て海水浴ですか?
可動甲板には,デメリットばかりでメリットが見出せません.
軍事板,2004/11/14
青文字:加筆改修部分
【質問】
空母の開放格納庫が廃れた理由って何ですか?
【回答】
船体強度と対候性の問題です.
アークロイヤルに代表される閉鎖式格納庫を持つ空母は,飛行甲板を船体の強度を受け持つ強度甲板とする箱型構造です.
これに対し,ミッドウエー級までの開放式格納庫の米空母は,格納庫の床に当たる船体の主甲板を強度甲板とし,その上に構造物を格納庫として設置して,さらにその上が,船体強度を受け持たない飛行甲板となっていました.
しかし,大戦中に行動中の米空母が何隻か高波によって飛行甲板を破壊されるという事件が起こりました.
その他に舷側のスライド式扉が破壊されたり,艦内の航空機が破壊されることさえありました.
また,大戦中に「装甲空母」が出現したのも一因です.
急降下爆撃機の性能向上に伴い,飛行甲板に装甲を施す必要性が高くなりましたが,強度甲板が飛行甲板である閉鎖式格納庫空母と違って,ミッドウエー級のように強度甲板と装甲飛行甲板が別というのは,ある意味無駄な構造なわけです.
これらを勘案して,米海軍もフォレスタル級以降は閉鎖式格納庫を採用しました.
戦後に使用された戦時型空母も,艦首をエンクローズド化して対候性を高めています.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE :軍事板,2005/11/02(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
アメリカ海軍の空母の塗装について質問です.
フォレスタル級やキティホーク級の中には,艦橋下部を黒く塗装している艦がありますが,これにはどのような理由があるのでしょうか?
影ではないです.
海人社の『アメリカ航空母艦史』P13やP95の写真では,他のグレイの部分の影と比較しても,黒く塗装されているのがわかります.
レンジャーのプラモでも塗装指示は黒となっていました.
なぜ同級艦の中でも黒い艦とそうでない艦があるのか,また,以後この塗装がニミッツ級などに引き継がれなかった理由は何か,そのあたりの事情を知りたくて質問した次第です.
【回答】
同型艦との識別用.
先代のレキシントンとサラトガが,煙突に黒い帯描いて区別してたみたいなもの.
もっともそれとは違って,帯のある無しで識別するのではなく,艦番号が見えない状態でも,遠目に見て艦橋の形が違ってるように見えるので,それで艦を識別する.
「同級艦の中でも黒い艦とそうでない艦がある」のは,そのせい.
昔みたいに一任務群や任務部隊に複数の同型空母が所属することがなくなったので,あまり意味がないし,個艦の活動状況を把握されるので,すぐにやめた.
【質問】
先の大戦の空母は,甲板のまわりに対空砲火がギッシリ設置されていますが,現代の空母には見当たりません.
どこかに隠しているのでしょうか?
【回答】
小さいので見えにくいだけです.
近年の米空母は防空を,自身の艦載機とイージス艦のミサイルに依存してますんで,自身が持つ防空兵器はシースパロー・ミサイルとCIWSのみです.
http://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/systems/images/mk-15-dvic515.jpg
で,CIWSは艦の四隅に一基ずつ搭載して,四方をカバーするようになってます.
以下の二枚の写真の縦長の白い棒のようなものがそれですね.
ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/images/cvn-71-3h.jpg
ttp://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/images/cvn-75_040913-n-4308o-329.jpg
後ろからの写真で,右隅にシースパローのランチャーも確認できますね.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板,2009/01/17(土)
青文字:加筆改修部分
638 :名無し三等兵 :2009/01/17(土) 18:06:44 ID:???
甲板が真ん中から左右に割れて裏返り,砲塔がぎっしり並んだ戦闘甲板が現れるのです.
640 :名無し三等兵 :2009/01/17(土) 18:08:03 ID:???
すると搭載機は,ドリル・ミサイルを搭載した1機だけなんですね.
軍事板,2009/01/17(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
昔の軍艦に比べ脆弱に見える現在の艦艇にあって,米海軍の空母は昔より頑丈そうに感じます.
実際問題,現在の米空母は,大戦中の空母より装甲等における防御力は増しているのでしょうか?
またホーネットやレキシントンを撃沈したのと同量の爆雷撃を受けた場合,最新鋭の米空母はどうなりますか?
【回答】
昔の軍艦の防御力の分析というのは,なかなか簡単にいかないもので,だから未だに最強戦艦を論じると答えが出ないし,荒れる.
まぁ,空母同士で比較して,あくまで想定で話をするなら,直接防御力は,そう大きく飛躍してるわけではない.
ただ,ニミッツ級の方が船体が遥かに大きい上に,ダメコンも優れているから,総合的な防御力で言うなら,現用空母の方が優れていると断定して,まず間違いは無い.
同等の雷撃(当時の魚雷を2発程度)を受けたと仮定しても,耐えられる可能性は高い.
たとえば,1960年代にベトナムに派遣されていた空母エンタープライズとフォレスタルが,艦載機が搭載していたロケット弾の爆発に起因する大火災をおこしている.
どちらも大量の死傷者を出し,フォレスタルは甲板に大穴が開いたが数ヶ月後には修理を完了している.
(ちなみにフォレスタルの事故では当時,艦載機パイロットだったマケインが巻き込まれ,九死に一生を得ている)
水線下に攻撃を受けたらどうかという例はないが,甲板上の爆発,火災ならこのように強靭であることは証明されている.
ただし現在の艦船用重魚雷もまた,WW2当時に比べて進歩しており,巡洋艦程度なら2〜3発で沈めてしまう.
アメリカの多目的魚雷MK48 ADCP,
ロシアが誇る重魚雷 65cm魚雷
巨大空母の装甲板が発達していることを考慮しても,4〜5発も食らえば完全に航行不能だろう.
散発的に右舷左舷に食らった程度なら,長く耐えるかもしれないが,艦船攻撃でそんなマネはやらん.
一極集中が基本だからだ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
USSキティーホークの艦内生活インフラを教えてください.
【回答】
部屋数2400,
医師4名,病院ベット65床.歯科医5名,弁護士2名,
牧師3名,
店舗4件,
有線TVチャンネル6,TV2000台
利用可能施設:
ラウンジ,フィットネスクラブ,図書室,ビデオライブラリ,ネット利用可,スーパーマーケット,郵便局,ATMなどなど.
1日あたり牛乳諸費2000リットル,水1400立方メートル,卵12000個,パン1000枚.
アルコール禁止だそうだが,普通の生活と変わらん.
米兵とかって戦場にいる間は,陸軍は薬漬けのMREばっかり食べてるみたいだけど,軍艦乗りはちゃんとコックさんが料理したもの食べてますね.
しかも非番の休憩時には,プリングルスなんか食べながらDVD見たり.
やっぱりいつの時代も,水兵さんはいいもん食えるのか・・・
972 :名無し三等兵:04/05/04 00:12 ID:???
航海中のフネの中なんていう,娯楽も何も無い閉鎖空間で,メシまで不味かったら発狂物だ.
973 :名無し三等兵:04/05/04 00:55 ID:???
英国人は元々まずい物を毎日喰っているから,問題はなかろう.
軍事板,2003/12/12〜2004/05/04
青文字:加筆改修部分
◆◆◆◆◆カタパルト
【質問】
何故カタパルトの作成は難しいのでしょうか?
【回答】
蒸気カタパルトは1938年に英国で発明され,特許申請がされています.
実用化されたのは第二次大戦後で,まず1951年に英空母パーシューズが搭載しました.
しかしこれは試作型に過ぎず,最初に量産型を運用したのは米海軍でした.
(米海軍は1954年,エセックス級ハンコックに初の実用蒸気カタパルトを搭載)
英海軍の実用蒸気カタパルト搭載艦は1955年のアーク・ロイアルからです.
蒸気カタパルトというのは,■がカタパルトの艦載機を引っ張るところだとすると,最初は
■=======
となっているわけです.
でまあ,蒸気圧で■を前進させて艦載機を打ち出すとなると,
==■=====
こうなるんですが,後ろの=の部分で蒸気が漏れちゃって動かなくなってしまいます.
だもので,この後ろの=をまるでファスナーのように順次閉じて,
━━■=====
のようにしながら前進させる必要があります.
しかも,猛烈な蒸気力をうけつつ高速に稼動し,かつ蒸気が漏れる隙間ができないように,というのが物凄く大変なんだそうです.
それにも増して蒸気カタパルトの技術的に難しい所は,そもそも20トン以上に達する事もある空母搭載機を秒速80mの速度まで加速出来る,極めて取り扱いが難しい高圧蒸気の生成と制御そのものです.
ボイラーで水を熱して蒸気を得,こいつでエンジンのタービンを回す訳ですが,スチーム・カタパルトの蒸気はここから持ってきます.
で,発艦の為にこいつを充分貯めなきゃいけないですが,これが最新の型だと最大出力で70気圧にもなるから,其処の所が難しいのです.
これを維持しなきゃいけないし,途中で漏れては論外.
そもそも高圧蒸気を作れるボイラーを作れなければ,カタパルトを動かせません.
(例:海上自衛隊の蒸気タービン艦DDHはるな型で60kg/cm平方 480℃)
(こういう蒸気を高圧タービンや乾燥機を通す前,生の蒸気をカタパルトに使用する)
通常動力型の空母だと,最短時間で発艦(1機/15秒)の場合でも得られる蒸気の約2割がカタパルトに取られます.
原子力なら気にしなくてもいいので,いくつか計画された旧ソ連の蒸気カタパルト装備空母は,全て原子力推進でした.
結果として,蒸気カタパルトを搭載した空母をソ連は完成させることはできませんでしたが,カタパルト自体は,1985年頃には黒海沿岸サキ飛行センターに試作品が設置されており,この事は,当時のアメリカ国防総省発行の「ソ連の軍事力」でも確認されています.
更に付け加えれば,本級2隻に続いて建造される予定だった「原子力空母」ウリヤノフスク級は,最初からカタパルトを装備する設計になっていました.
現在の英海軍V/STOL空母はガスタービン機関なのでそもそも蒸気がありません.
仏海軍にはカタパルトまでも自主開発する予算がありません.
(シャルル・ドゴールは主機からして原潜の流用で出力不足が問題になっている)
そういった事から蒸気カタパルトは,米海軍のC-13型とその派生型で占められています.
夏光華(シア・クァンファ) in FAQ BBS
&軍事板,2005/07/20(水)(黄文字部分)
青文字:加筆改修部分
【参考サイト】
カタパルトの蒸気シリンダ( from "Look Out")
カタパルト掃除中の写真
カタパルト内部の様子が分かる
(Picture Prepositioning Ship : PPS@軍事板常見問題
mixi別館より)
【質問】
それならスチームに拘らず,他の方法を研究しても良かったのでは?
【回答】
スチーム以外方式のカタパルトは研究はされたが,結局,航空機を空母の甲板から射出するに充分な出力のものは作れていない.他にも火薬式とか空気圧式とか色々と開発,試作されたが結局,物になったのは油圧式と蒸気式だけ.
で,実用的なのが蒸気カタパルトだったんです.
(電磁カタパルトは,その当時では手が届かない未来技術なので割愛)
ギアで減速してワイヤーを巻き取る方法…開発の段階で構想されたが,試作したらパワーロスが大き過ぎる上に,ギアがブッ壊れるか,ワイヤーがブッ千切れるのでボツ.
油圧カタパルト‥現代の重いジェット機を放り出すには,パワーと加速力の双方で不足.
火薬式カタパルト‥
火薬式カタパルトは軽い水上機用としてはよく使われていたが,ジェット化されて以降どんどん重く大きくなる艦載機の前に廃れた.
ちなみにドイツは第2次大戦時,火薬式のものを研究,開発したが,果たしてちゃんと実戦で信頼するに足るものであったのかは疑問.
というわけで,ソビエト(当時)はカタパルトを諦めてスキージャンプ台としました.
ただこちらでは,運用上,搭載量に制限がかかってしまいますが.
軍事板
【質問】
「ニミッツ」の頃までは,カタパルト直前の飛行甲板の先っぽに出っ張りが3ケ位付いていましたが,最近の空母には付いていません.これって何ですか?
【回答】
飛行甲板先端の爪は,ブライドル・ケーブルの回収装置.
1970年代初め頃までの艦載機は,カタパルトの上にブライドル・ケーブルというワイヤーを引っかけ,
その先に機体を固定していました.
射出の時にそのブライドルが外れるので,それを回収するための飛行甲板先の出っ張りが,通称「ホーン」です.多分2コしか付いておりません.
ブライドル・ケーブルを発艦の度に使い捨てにするのは勿体ないし,艦内の備蓄がなくなると以後の発艦が不可能になるので,あの爪の先で回収していたのです.
E-2,A-6以降に開発された機は,首輪にシャトルとの接続装置,カタパルト・ランチ・バーがついており,この装置でカタパルトと機体を固定するので,ブライドル・ケーブルは不要になり,従って,回収装置も不要になりました.
ですが,ニミッツが製図板にあったころは,F-4やEA-3等,ブライドルを必要とする機種がまだ現役だったので,取りつけられていました.
軍事板
【質問】
空母についてるカタパルトって,戦闘機を押し飛ばした後,どうやって減速とかしてるんですか?
戦闘機もけっこうな重いでしょうし,それをとんでもない速さで押し上げるんですから,結構なスピードとパワーがあると思うんですが,ブレーキでもついてるんですか?
それともレール(?)の先にクッションでもついてて,無理矢理止めているのでしょうか?
【回答】
空母のカタパルトの減速にはウオーター・ブレーキと言う機構が用いられています.
カタパルトのピストンの先端部には,ピストンスピアーという槍状の部品が取り付けられています.
これを,カタパルト最先端部にあるウオーター・ブレーキシリンダーという,内部に水が満たされたシリンダーに突入させ,その抵抗で減速させます.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE :軍事板,2005/08/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
アメリカの空母のカタパルトって4つありますよね.
あれって同時に射出できるんですか?
【回答】
全部一度に使うのは無理.
2つ並んでるのを完全に同時に発艦させると危ない.
あと,もうそろっと全部退役するけど,原子力動力じゃない空母は,カタパルト4基に一度に全部蒸気を供給するには,蒸気発生装置の能力が追いつかない.
艦首の2つ,中央部の2つのうちそれぞれ片方から同時に発艦させることはできる.
でもこれも,空中管制の都合上と「発艦と着艦が同時に行える状態にする」のが基本なので,両側のカタパルトをフルに使うことは滅多にない.
現行の原子力空母の場合,理論値だけなら4基のカタパルトを全部使えば,約30秒に一回,2機ずつ発艦させることができる.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
リニア・カタパルトって電力供給以外で開発が困難な理由はあるのでしょうか?
工学的にはごくごく普通の代物だと思うのですが
(リニアモーターカーの模型なんて相当昔にあったわけだし,現在なら個人でレールガンだって作れるし).
【回答】
リニアに限らずエネルギーを加えて順に加速していく形式のものは原理上,どうしても瞬発力の問題が付きまとう.
リニアカタパルトは瞬発的に大きな射出力を出す為の大容量のキャパシタの開発が難しい.
カタパルトってのはまさに瞬発力命の機構なので.
それから機構が枯れてない,つまり熟成がまだまだこれからな技術だってのと,絶対零度の維持や磁力の保持,運用整備体制のゼロからの育成,そしてなにより,わざわざロスを出して電力に変換するぐらいなら,蒸気のままでいいという致命的な問題がある.
理論上は大電力を流し込めばスチームより出力を出せるが,それが100m以内となると現段階では厳しい.
スチームで今のところ困ってない訳だし.
それさえ解決できれば,蒸気配管よりレイアウトが楽な配線,単純な構造,細かい出力調整,小型と様々なメリットでリニアに軍配が上がる.
軍事板
青文字:加筆改修部分
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