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(画像掲示板より引用)
「D.B.E. 三二型」(2011/01/22)◆『ストライクウィッチーズ2』 ネウロイ元ネタ早分かり表 第2期バージョンが出来たよー
「GIGAZINE」◆(2012/12/16) 大破した軍用ロボットからルンバの始祖までiRobotの歴史が丸わかりの博物館&食堂を米国本社で見学してきた
「Strategy Page」◆(2013/04/04) SURFACE FORCES : Roboships Getting Bigger And More Numerous
「カラパイア」:【画像】アニメやゲームに出てきたあの武器が買える海外サイト
【質問】
ガンダムみたいな一騎当千の最強ワンオフ機が存在したら,軍事的にどうなの?
【回答】
仮に,その機体がガンダム並に量産できないワンオフ機で,コストが莫大にかかるなら無意味.
所詮一戦場に君臨する程度の兵器でしかない.
いくら強力な兵器とは言えど,一つの兵器は一箇所でしか運用できないって制限はある.
兵器ってのは一つの戦闘で勝つ事が目的なんじゃなくて,軍隊で運用されてそれで国家戦略を達成するためにある.
ガンダム並ではないが,余りに高性能だと,
「んな高価い上にオーバースペックな兵器は要らなくね?」
って言われて生産数を減らされたり,もう少し性能面で劣っても,運用しやすく数が揃えられる兵器に切り替えられたりする.
軍事板
青文字:加筆改修部分
「ガンダム」
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【質問】
エース専用にカスタマイズされた飛行機や戦車などは実在しますか?
【回答】
ガンダムのように徹底した個人向け改造が行われる,というのは流石にまずない.
そんな事をしたらコストがかかりすぎて,運用できないから.
航空部隊で常に乗る期待が固定されてるシステムになっている場合は,パイロット個人個人に合わせて調整する,ということをする事もある.
また,そういった場合,軍の規定の許す範囲で機体をチューン・ナップすることも.
また,太平洋戦争の末期,当時はベテランパイロットは神様だったんで,彼らが文句つけると,ちょっとした改造くらいなら行われることがあった.
ある艦爆搭乗員は,自分が乗る予定の艦爆に機銃が付いていなかったので,「こんな飛行機には乗れん」とゴネて,機銃を付けさせた.
当時,物資不足で,艦爆の機銃は取り外されていることがあった.
また,彗星43型艦爆に乗ることになったとき,増速用ロケットの切り欠きがあったのが気に入らず,「この穴をふさげ」と言って,改造させた例もある.
まあ,その程度の調整.
現在のハイテク化された航空機なら,まずそういうことはない.
戦車なんかは,乗っている乗員が,便利なように物入れの箱を付け足したり,外部に機銃の架台を増設したり,ということをする事もある.
現地部隊の独断で主砲を乗せ換えたりした例も.
シャア専用
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ガチャピン専用
(画像掲示板より引用)
【質問】
部隊内で指揮官の使う装備だけ特別高性能って仕様は,フィクションの中だけですか?
【回答】
そうとも限らない.
私物を買って使っている例がある.
たとえばツシマ沖海戦で有名な東郷元帥は,ツァイスの双眼鏡を持ってたりした.
ちなみに最近でもボディアーマーを胴体全周を覆える奴があるんだけど,これを私物で購入して使っている例があった.
高性能かどうかは定かでは無いけども.
軍が支給している品の場合,例えば短機関銃なんかが全員に行き渡らせるだけの数が無いときに,熟練した歩兵である下士官がまず持つなどのことは,第二次世界大戦のドイツ軍であったとか.
また,指揮官の仕事は指揮なので,通信機能が高性能ってのもある,戦車なんかだと通信関係の装備が充実してたりしてた筈.
MiG-31なんかだと,編隊長機には,各機のレーダーで得た情報が集まると聞いた事がある.
日本軍の航空部隊だと,機付き整備員が気合い入れるから,隊長機は他に比べて整備状況が良いなんて事が有ったらしい.
元がハンドメイドみたいな飛行機だから,整備によって別物になることも有ったとか(笑).
特別仕様機
(画像掲示板より引用)
【質問】
ロボットアニメによくある合体変形機構は,戦闘中は単なるデットウェイトであるため,現実的ではないと以前お伺いしましたが,だとしたら少々のデットウェイトは気にならないような大型兵器,艦船や要塞などでは有効ではないでしょうか?
【回答】
「二乗三乗の法則」というのを勉強すれ.
ぶっちゃけ,ある物体の寸法を二倍にすると表面積は二乗に比例して,重量は三乗に比例して増えるっていう,ごく当たり前の話だ.
つまりだ,君が言うその「デッドウエイト」も,大型になるほど加速度的に増加するんだぜ?
大きな物になると,その機構自体の重量がばかにならなくなるので,さらに無駄.
大和型建造の話を調べれば判るが,大型であるがゆえに重量計算はシビアになる部分がある.
さらにいうと,変形時間がどうしても長くなり,その時間も無駄になる.
あと,変形部分の先端の移動速度によるGを考えると,中の人間が潰れるぞ.
(そういや,無印マクロスじゃ変形するたびに,中の人や中の家が潰れてたな)
そもそも要塞を変形合体させるメリットって何?
どういった作品を書こうが漫画をやろうが構わない(作者次第)けれど,何かしら説得力を持たせたい(それが非現実的であろうと)のなら,それを必ず行わなければならない理由ってあるんでしょ?
要塞っていうのは地理上の要所や軍事上の重要な地点や地域を,敵対国などの軍事的脅威から防護するために置く物なのだが,それを合体変形させる理由が私には分からないのだけれども.
攻撃するために,地下などに格納していた攻撃兵器を出すのは,変形って言わないし,そんな重要な施設を「人型」とか「動物型」といった,弱点が多く防御面から見ても不安定な形状に変形させるのってどうなのかなと思うよ.
私は素人だけれど,立っている人間だって踏ん張っているならともかく,いきなり誰かに押されたらこけてしまうよね.
咄嗟に何かに掴まれれば問題ないけれど,巨大変形兵器ってそれが出来るのかな.
ただ単純に考えても,それを整備する人間がどれくらい必要なのか(巨大だから),その整備中にはそれらの機構は使えないし,下手すれば兵器として機能するのかも分からないとなったら,「何のために多額の費用を投じて」作ったのかがわからないってことになるよね.
戦闘機は1個数の兵器として扱われるから,何機かが整備中でも他の空いている機体を使えるけれど,「巨大合体変形兵器」はそれが出来ないのよね.
合体変形機構なら,むしろ小さいものの方だな.
ボールペンのキャップとか.
(誰が何と言おうと合体だ!)
ただし,アニメ的な合体は例が無いけど,分解結合する兵器がないわけではない.
例えば重砲では,射撃状態では大きすぎて移動できないから,一両の牽引車で引っ張れる大きさに分解して移動,射撃陣地に入ったら合体させるものがあった.
もっとも,牽引車のパワーが上がるのと,自走砲の普及で,こういう方法は必要なくなったんだが.
列車砲なども,現地で組み立てている.
これ
http://www5e.biglobe.ne.jp/~vandy-1/absd.htm
も,巨大合体兵器と呼べなくもない一例.
分解結合には何日もかかるから,合体というより「建造」と呼んだ方がいいかも知れんが.
さらには,皇軍もトラックを分解して運んでいた.
Mobile Offshore Baseというものもある.
http://www5e.biglobe.ne.jp/~vandy-1/mob.htm
少なくとも米軍が,頭の片隅で検討するくらいの合理性はあるようだ.
艦艇で組み立て式はこのほか,人工桟橋などがある.
自走する艀を組み合わせて,艦艇から港湾のない沿岸でも車両や装備を積み降ろせるようにしたもの.
創作的には,400mぐらいのカタマランタイプの船が縦に4台くらい合体して,海上空港になったりすると面白いかも.
他にも,トラックの荷台部分が横に長く変形して,簡易バリケードになるシステムも開発されてたと思う.
拡張式トレーラー
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/soubi/car/01_02.htm
コンテナハウス
http://matukura.ti-da.net/e2222088.html
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/holland_fmd/04/index3.html
日本軍もぺリリューやタラワで,鉄板を組んだ簡易トーチカを火点の装甲として使っていたらしい.
自衛隊なら,水際地雷敷設装置というのがある.
車幅を小さくするため,道路上を走るときは両脇のフロートを上に持ち上げる.
水中に入るときは,フロートを降ろして浮力を大きくする仕掛けになっている.
民生施設にまで話を広げれば,合体変形っていったら,あれだ,宇宙ステーションのドッキング.
うん,用途にあわせてモジュールの付け替えとかやるんだから,りっぱな合体だ.うん.
スペースシャトルだってペイロードがガバッと展開して,マニピュレーターが出てきて,衛星の回収とかやってるんだぜ.
スペースシャトルの合体機能なら,帰還時の大気圏再突入前に,別に地上から打ち上げられた翼パーツとの合体もあるな.
宇宙空間ならありだな.
だから,どうしても分解しなければいけない事情があるなら,完全にナンセンスとも言えない.
例えばパナマ運河超えるために分裂する巨大戦艦とか・・・いや,やっぱ駄目だな(笑)
軍事板,2010/01/16(土)〜01/18(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2007/03/post_6.html
これってマジなんですか????
そのへんの一般人が言ってることならヨタかもしんないと思うけど,TVにも出てる評論家が言ってることなんで
,気になりまして.
【回答】
1から10まで「妄想」と言って差し支えないかと
事実として人工地震というか人工地震波は起こせる.
また,衛星マイクロウェーブ発電というものが発想されているのも事実.
両者を繋げて,話がここまで膨らんでいるのは初見だったり.
似たような事例として,スマトラ沖の地震も米軍の兵器実験の為,という主張はあります.
「で,ソースは?」
の一言で撃沈するような説でしたが.
それと,TVに出てる人だからと言って正しい事を言ってるとは限りません.
評論するのは人の自由ですし,それを起用するTV局だって大事なのは視聴率です.
例えば貴方は,TVに出てる占い師やら霊能力者とか自称する方々が,本当の事だけを言ってると思いますか?
誰が,どんなメディアで言っても,「地震兵器」「気象兵器」「プラズマ(特殊な電磁波等含む)」「(それらを米軍or政府が実用化して)虐殺」というタームが入っていたら,ヨタと思ったほうがいいですね.
地震も気象も人間が局所的にコントロールするにはデカ過ぎる&不確定要素多すぎなものであって,兵器として利用できるものではありません.
そういうコトを言う人間は「プラズマ」の意味も分かってないでしょう.
こういう極端な珍説というのは,業界の悪弊というか,新しい評論家が場所を獲得するためにやる通過儀礼みたいなもんなんだろうか?
軍事板
▼ 以下は東日本大震災後に,「地震兵器」デマを唱えていた人々.
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2011/03/
(以下URL略)
> 日本への地震兵器攻撃は米国のネバタ州とニューメキシコ州の米軍地下基地から発生した
> ペンタゴンやCIA等からの情報によると,本日の日本への地震兵器による攻撃はパパブッシュなどナチ一派によるものだそうだ.
> 同盟国であるはずのアメリカやペンタゴンへ要請する:戦車や兵士を使ってナチ一派の地下基地を攻撃してください.
> 彼らの次の標的は米国西南部にあるニューマドリード地震地帯(New
Madrid fault line)である.
>
> 彼らの地震兵器基地はニューメキシコ州とネバタ州にある.ペンタゴンの正規軍であれば場所がわかるはずなので,その基地を抑えるべきだ.
>
> 今回の日本への地震攻撃は40億人殺戮キャンペーンの始まりに過ぎないだろう.
さすがにコメント欄でも
『デマ流してんじゃねェぞタコ(意訳)』
『オトモダチのNINJAに阻止させなかったのかよダラズ(意訳)』
『四十億殺す陰謀にしちゃ手ぬるいよね.さすが妄想ぬるい』
『警告なら事前にしてくれ』
などと大絶賛.
また,以下は
http://togetter.com/li/110501
から拾った元外交官サマ
ttp://blog.goo.ne.jp/shiome/e/b934721b1535423468dd73b87ec23331
> 原田武夫@本人,です.「地震とは,起きるものではなく,起こすものである.2004年以降,そうなっている.
> 知らないのは日本人だけだ」米側関係者から伝わってきた言葉.要注意.
> HAARPと「地震」.その相関関係について米当局による「公式見解」は明らかにされていないだけに,
> 現段階で真相は闇に包まれたままである.
空手の先生も,地震兵器音頭に参戦;
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/dca0089528a9b6f38c639643663fd9d8
> 一つの可能性として,アメリカは地震兵器HAARPを使って,
> 日本のどこかに大地震を発生させるのではないかと危惧していたら,今度の巨大地震が発生したのである.
> 私は東京に居て強烈な揺れを感じながら「やりやがったな」と思っていた.
> こんなことは自然災害にすぎず,偶然であって,妄想でしかないと思いたいが,
> ネットで検索してみると,やはりHAARP(高周波能動オーロラ研究プログラム)のせいだという見解はある.
> とは言え,アメリカが地震兵器で日本を脅してきた理由の本命は,メア発言うんぬんよりも,
> TPP参加に逆らうことは許さないという意志表示である可能性が最も高いであろう.
> TPPを批准するまでは菅政権を延命させろというメッセージかもしれない.
> この地震が人工的なものではないかとする,関連したいくつか情報を集めてみた.
(以下,ドクトル井口・阿修羅・ベンおぢの引用略)
地面殴って地震を止めてやる,くらいの暴言吐けばいいのに.
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/7332c0edc3cac9751de581597d4b7b0a
> 今度の地震と津波が発生して,まだ被害状況がはっきりしないうちに,
> アメリカのオバマ大統領が,米軍による救援をいちはやく表明したことは,自然なようでなにか怪しい.
> 空母などはもう前から準備していたような感じがする.そんな即行は阪神大震災のときにもなかったのではないか.
> HERRPによる攻撃だった証拠を隠滅するために現地に入るのではないか.
> 韓国軍さえ救援に入りたがっているのは,地震兵器の情報をつかみたい下心があるとも思える.
(ry
> 昨日コメントで教えていただいたのだが,地震が起きるメカニズムを石田昭という学者が説いていて,
> プレート説を否定し,水素と酸素による爆発なのだと主張している.いずれ本ブログでとりあげたいと思うが,それならHAARPが有効になると思う.
『石田昭という学者』については,以下を参照されたし.
http://ishidaakira.com/profile.html
http://blog.goo.ne.jp/hienkouhou/e/0360fdd0bd57c297c50e324f35d68bd9
> 副島隆彦氏が推測しているように,たぶん京都へ逃げ,そこで写させたのであろう.
> 天皇が「心を傷めている」だの「案じています」だの言われても,まさに屁のツッパリにもなりはしない.テメエに言われたくないわい,である.
>
> 天皇も自分らが逃げるのなら,ついでに一族を連れて朝鮮まで逃げたら(戻ったら)いい.
> しかし…いつ京都へ逃げたのだろうか.もしかして地震発生前だったりして?
> ついでに孫も登校拒否しているそうだから,一緒に連れていけばいい.
> 天皇に陣頭指揮を取ってくれなどと何を期待するわけではないが,
> どうもあの映像の顔は深刻そうな一方で,薄ら笑いをかみ殺しているようにも見えてならなかった.
>
> ヒロヒトが,すべてを連合軍=ユダヤ勢力から事前に戦争について教えられており,原爆の投下予定まで教えられていたのだから,
> 今度の地震もHAARPで起こされたものなら,アキヒトにも事前に教えられていたであろうと思われる.
コシミズも大はしゃぎ.
3/16付のエントリが現時点で九つ.
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201103/article_46.html
> 人工地震用核弾頭発射ご担当の米潜水艦とクジラの集団打ち上げ
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201103/article_45.html
> 例えば,地震を起震するために,核弾頭を使います.バンカーバスター弾の弾頭に装着される.
> これが爆発して,地震を誘発させる.恐らく最新式のものは「純粋水爆」でしょうから,
> 爆発時,中性子線は出るもののウラン,プルトニウムなどの放射能は発生しない.中性子線は海水で遮られて検出されない.
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201103/article_48.html
> 海ほたるで核を爆発させた恐れあり.
そして,シンパにSpamの発送まで促す始末.
ニュース極東板,2011/03/12(土)〜03/18(金)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
過去,人為的に地震や津波を発生させるという兵器開発や作戦が試みられたことはあったのでしょうか?
また,雪崩が同様に人為的に起こされた事が戦史においてありますか?
【回答】
地震ならば近いものはありました.
第2次世界大戦中のイギリスは,ドイツの重防御施設,例えば艦船防護設備やV-1発射施設などを破壊するために,地震の原理を応用した爆弾を使っています.
といっても,とても大きな爆弾を付近に投下して,爆発による衝撃波で建造物を掘り崩すってわけなので,地震そのものを引き起こすことを狙っているわけではないです.
この人がその爆弾の設計者です.tallboyが爆弾の通称.
http://www.bbc.co.uk/history/historic_figures/wallis_neville_barnes.shtml
▼ 【追記】
まあ,世の中には以下のような話を流布する,ある意味ユニークな人もいるけどね.
[quote]
「BenjaminFulford」:アメリカは日本を地震兵器で攻撃するきか?(February 06, 2008)
稲川会の幹部からの情報によると,今月末にアメリカが神奈川県の川崎市を地震兵器で攻撃すると脅しているようです.
そして3月か4月には千葉を,順々にエスカレートして東京周辺を攻撃していくと言っているようです.
アメリカの経済危機に対し,これ以上お金をつぎ込まないという日本に対し,どうにかお金を奪いとるための脅しらしいです.
日本では自国民も貧しくなってきているのに,これ以上お金を出せるわけがない.
もしそれを実行しようというのならば,私は今まで遠慮をしていたアジアの結社による欧米の結社メンバーの暗殺計画を実行してもらうようにお願いします.
〔略〕
[/quote]
何この「MMR」.
どうせ何も起こらなかったら起こらなかったで,
「俺が警告したからアメリカは計画を中止したんだ!」
などと言い出すんだろうな.▲
【珍説】
それからあのスマトラ沖の地震.これもとても怪しい.
アメリカによる津波爆弾という説もかなり真実味があります.
気象コントロールの技術は開発されているのはご存知ですか?
冷戦時代に,アメリカ,中国,ロシアで研究が進んだらしいですが.
1900年にニコラ・テスラの大気中の水分をコントロールして雨や雪を自由に降らせる,ということらしいですが.このところの気象の急激な異常は?
アメリカの空軍と海軍では3兆ドル以上の予算を組み「気象コントロール」の研究をしているそうです.実際にベトナム戦争では,実験をされたことが記録に残っているそうです.
コードネームは「プライム・アルガス」
この目的は,敵国上空のオゾン層破壊や,地震津波の発生.
では,何故スマトラ沖なのか?
イスラム過激派の拠点がスマトラ島北部にある.
地震発生後,ただちに2000人の米海兵隊が上陸,アチェを制圧.津波で8万人のイスラム教徒が死んだ.
ハワイにある津波警戒センターは,26カ国に津波警報を送ったけれど,インドとタイには通報がいかなかった.
環境兵器は国連で使用禁止となっている,アメリカ議会は「地震兵器疑惑」を機会に2005年1月,米国議会は調査が開始された.
インドとスリランカは,アメリカの援助を拒んだ.
なぜなら,空母二隻と戦艦七隻を米海軍が用意していたから.
インド政府は去年,ブッシュ政権の援助提供を断わった.
「災害救援笠に着たアメリカ軍の占領政策を受けいることは出来ない.今回の地震や津波はあきらかに自然災害とは違う.」と声明を出した.
ニュージーランド政府が1999年に情報公開法にもとづいて公開した極秘文書には,第二次大戦の末期から地震津波兵器の開発をしていた,
実際にニュージーランドの沖合いで実施された津波爆弾「プロジェクト・シール」の実験では30メートルの津波発生に成功.
日本に使用するかどうか,原爆とどちらにするか,
当然,効果の大きい原爆を使用.
スマトラ沖地震以外は,全て証拠があることです.
ソース?もちろん皆さんがお探しくださいね.
【事実】
『地震が発生すると津波が起こる』の勘違いの典型でしょうね.
津波っちゅのは,こう海底が盛り上がったり沈んだりして,その分の海水が陸に向かってやってくることを言います(適当)
で,津波が発生する原因なんだけど,よく勘違いしている人がいますが『地震が発生すると津波が起こる』てのは半分正解で半分間違いです.
半分正解と言うのは,津波が発生する原因は断層なんですが,地震も断層によって発生するので,間違っていないわけです.
しかし,地震は断層以外によっても発生します.火山活動であったり人為的であったり.
一方,津波の発生理由は地震の断層以外にも
・海底地すべり
・海底火山の噴火
・山岳崩壊
などがありまして,歴史上最大の津波の原因は山岳崩壊です.
1958年にアラスカのリツヤ湾で観測されたもので,波の高さは520メートルもありました.
リツヤ湾はリアス式地形で,波の高さが増幅されやすい事もあって,このような驚異的な津波になったそうですが,もちろんこれは非常に特殊な例です.
また,スマトラ以前でインドネシア最大の津波はスンダ海峡にあるクラカトア火山の大爆発(1883年)が原因でした.このときの爆発の威力は1万メガトン(米国の核保有量の5倍に相当)したそうです.
こういう自然の脅威を知っていると,ぼたんの花さんが無邪気にアメリカの悪を確信できるのが幸せに見えますね(笑).(from
コメント欄)
余談として『波』と『津波』の違いについてもちょっち解説.
『波』ちゅうのは,海面に吹く風によって海水が煽られ起こるもので,津波と根本的に違うのは,波は水面だけの変化なのです.
お風呂場で洗面器を使うと分かりやすいです.洗面器にまず水(お湯)を張りましょう.
そして指で水をつついてください.波が立つでしょう.それが『波』です.
では津波はというと,洗面器を斜めにしてください.水がこぼれるでしょう.これが『津波』です.
まあ,このぼたんの花さんは他にも,津波爆弾の原理は
「米国政府,ペンタゴンに聞いてね」
と,津波爆弾の証明を丸投げにしてしまったので,深くは追求するつもりはありませんけれど.もうちょっと常識的な範囲内で考えて欲しいなと思います.
ちなみに断層を人為的に起こすのではなく,核のエネルギーで海水を持ち上げ津波を起こすっちゅう方法は有り得なくも無いのでしょうけれど,洗面器を考えるとちょっと想像が付かないというか,エネルギー量が半端でないと言うか.
えっと,水を張った洗面器を持ち上げると重いですよね.
これが,深さ数千Mもの水を持ち上げるわけですから,まあちょっと考えられないですよね.
核のエネルギーだって,上にだけでなく水平方向に拡散することを考えると,ムダが多い.
単純にエネルギー量だけなら,可能なのかもしれないけれど,なかなかそう単純では無いと私は思います.
>ハワイにある津波警戒センターは,
>26カ国に津波警報を送ったけれど,
>インドとタイには通報がいかなかった.
-----
ぼたんの花は意図的に書いていませんが,ハワイにある津波警戒センターの名前は「太平洋津波警戒センター」と言うんですよ.
つまり監視対象は太平洋であり,インド洋は監視対象ではありません.
>環境兵器は国連で使用禁止となっている,
>アメリカ議会は「地震兵器疑惑」を機会に2005年1月,
>米国議会は調査が開始された.
-----
ぼたんの花が低能なのは周知の事実ですが,ソースを元にして書くという癖をつけなさい.
>インドとスリランカは,アメリカの援助を拒んだ.
>なぜなら,空母二隻と戦艦七隻を米海軍が用意していたから.
-----
世界中で稼働可能な「戦艦」は存在しません.
どこかからのコピペのつぎはぎでしょうが,底が知れますよ.
>「災害救援笠に着たアメリカ軍の占領政策を受けいることは出来ない.
>今回の地震や津波はあきらかに自然災害とは違う.」と声明を出した.
-----
発言のソースをどうぞ.
>ニュージーランド政府が1999年に
>情報公開法にもとづいて公開した極秘文書には
>第二次大戦の末期から地震津波兵器の開発をしていた,
>実際にニュージーランドの沖合いで実施された
>津波爆弾「プロジェクト・シール」の実験では
>30メートルの津波発生に成功.
>日本に使用するかどうか,原爆とどちらにするか,
>当然,効果の大きい原爆を使用.
-----
核でスマトラ沖地震波クラスの津波は起こす事は現実的に考えると不可能です.
核兵器程度じゃエネルギーがぜんぜん足りません.
水中核実験で小規模な津波を観測した例はありますが,あれほどの規模の津波は起きませんでした.
インド亜大陸からマレー半島全域にわたる規模の津波は絶対無理.
自然の猛威とはそれだけすさまじいのです.
充分にエネルギーの蓄えられたプレートの境界に,100メガトンくらいの水爆をいくつもねじ込んで同時に起爆でもすれば,ひょっとして地震くらいは起こるかも.
でもそれで今回の津波くらいの大きさの津波が起こるかは分からないね.
ちなみに,史上最大の水爆でも50メガトンだからね.
つーか,ぼたんの花も認めるように素直に核兵器を核兵器として使えばいいだけの話です.
(某S氏)
30メートルの津波が事実であるとして,観測地点が何処かという事が非常に重要ではありませんか.「津波爆弾」を爆発させたとして,波は,同心円状に拡散していくわけですね.
で,インドとスマトラのタイムラグから,波の伝わる時間を計算してみると,スマトラ沖のごくごく近海に爆弾を設置しなくてはいけません.
しかも,津波を起こす為には,エネルギーの大半を縦波に与える必要があり,逆に言うなら,波長を極大的に大きくし(波長約10km)で振幅(波高10〜50m程度)に抑えなくてはなりません.
そして,今回の場合ですと,計算上,波の速さは水深2000mで時速500km程の速度であると推定されます.
しかしながら,爆弾の爆圧というものは,垂直ベクトルが大きくなる(故に,非常に大きな水柱がたち,エネルギーを大きく横波に消耗する事になる)ので,そのベクトルを水平ベクトルに換える為の「制御装置」が必要です.
さて,東京大学地震研究所の解析によると,震源域は南北に約1000Km,スマトラ沖地震を起こした断層は,長さ約560Km,幅約150Km,最大ずれ幅約13.9mだそうです.
これほどの規模の爆圧を制御し得る,「制御装置」が存在し得るとお考えですか?(笑)
(鳩ポッポ9098)
>インドとスリランカは,アメリカの援助を拒んだ.
>なぜなら,空母二隻と戦艦七隻を米海軍が用意していたから.
-----
もしかして,最近,「エヴァンゲリオン」というアニメを見ませんでしたか?(笑)
(むにゅう)
【質問】
メキシコ空軍がUFOの存在を認めたそうですが,今後,世界のパワーバランスにどのような影響を与えますか?
【回答】
UFOの存在はどんな空軍でも認めています.
「UFO」自体,空軍の用語です.
未確認飛行物体だから,確認出来なければみんな「UFO」に分類されます.
いわゆるUFO,すなわちコンドンレポートで定義される
「飛行/浮遊する又は飛行/浮遊すると思われる物体で,明らかに通常の自然現象・人工物ではなく,かつ目撃者に報告の必要があると認識される事象」
については,軍事的にも科学的にも一般的には禁忌,ないし関わっても益が無いものと考えられています.
コンドン・レポートは1966-68に行われた,米軍で公式に行われた最後のUFO研究プロジェクトですが,この結論として
・殆どのUFO事例は,合理的な説明で解決できるが,全く正体不明の事例もある.
・しかし,正体不明のUFOが,異星由来のものである,または超越的な性能を持つ人工物であるという合理的な根拠は無い
.
・また,明確に危害ないし敵対的目的を持つものとは認めれられず,仮に持つとしても既存の機関で対処可能
.
・従ってこれらUFOを無視しても国防上問題は無い.
・また,UFO研究が科学的な発見や新たな知見に繋がる可能性は究めて低く,UFOは科学的な研究の対象足りえない.
となっています.
これ以降,UFOは軍事的にも科学的にもほぼ無視され,いわゆるオカルトの扱いになってます.
軍民の管制官やパイロットの話では,いわゆるUFOを目撃することはそれ程まれではないものの,それについてマジメに語ることは避けられている,空には不思議なこともある,位の認識なようです.
軍事板,2005/05/08(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
タイムスリップして過去で,現代兵器を模造して戦う上でのネックは?
【回答】
最大のネックは,現代と同じ材料を確保できない事だろ.
冶金,化学,加工あたりで困ると思う.
鉄砲の銃身にしても,旧軍のようにクロムメッキできないとか.
自動ライフルや機関銃は,耐久性のあるバネと,摩耗や高熱に耐える本体の材質が実現できないと,どうにもならん.
現代でもオウムが,AK-74の外見だけコピーできても連射できなかったように.
メンテナンスと交換部品の用意もできないだろうな.
過去に国や軍隊がタイムスリップして戦う作品を書きたがる人は多いが,そう言う人はメンテナンスとか補給物資とか武器弾薬の補充とか生産とか,そう言う概念を考慮に入れてるのだろうか?
真剣に疑問だ.
過去の技術しかない世界に近代兵器持ちこんでも,いずれスクラップになる.
(燃料に関しては現地の代替物で何とかしてるか,無精製で自動車が動くという純度の軽油田が,現地に湧いてたとかで,どうにかやった作品はあったな.
というか,ここの回答を参考にしたらしいネット小説なんだが.
誰かの短編で,現代の松代大本営がタイムトンネルになって,太平洋戦争中の松代につながってしまい,トンネルを通じて兵器や要員,資材等をじゃんじゃか運び入れて・・・ってネタもあった気がする.
タイムトンネルだとタイムスリップよりは融通きくね.
ただしその作品の場合,現代日本のほうが世界的な圧力を掛けられていたな)
日本に伝わった火縄銃のように,「現物を作るアイディアはなかったけど,現物を再現するに足る基礎技術は到達していた」ので,コピー生産が可能ってものは何とかなるけど,どう考えても作れないものに関してはねえ
.
現代の自動小銃を過去に持ち込んだとして,再現はできないけど,構造を解析・応用する事で,火縄銃の時代からボルトアクション小銃に進化,というのでせいぜいって感じだろう.
ただ,この辺をさっくり無視して書かれた『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』は,それでも結構面白いけど.
最後の戦闘は,この話が書かれた時代に,この展開を書けるのか?と思った.
軍事板,2010/07/10(土)〜07/12(月)
青文字:加筆改修部分
▼ 絶版になってしまった,早川文庫の海外SFにDキャンプの,『闇よ落ちるなかれ』という作品があります.
WW2前夜のイタリアから東ゴート王国時代にタイムスリップするわけですが,その作品では望遠鏡と手旗による塔を利用した通信網,紙による印刷物などの発明が,地道に効果を上げていました.
現代兵器ではなく,そういったローテク兵器のほうが再現しやすく,タイムスリップ先でも浮かず,不自然なチート効果もなく,面白いのではと思います.
日本の戦国物でも,レンズを使ったメガネで老大名に取り入るとか,アルコールのランプ照明とか,使えそうですね^^
閻魔さくや in FAQ BBS,2010/12/29(水)
青文字:加筆改修部分
なお,眼鏡の発明は1284年頃のイタリア.▲
【質問】
何故漫画家の手塚治虫氏は,軍事考証・科学考証・未来技術考証が下手なんですか?
時代設定が21世紀で,無人兵器が活躍する時代であるにも関わらず,戦車のデザインが戦後第1世代そのままだし,GIの装備が朝鮮戦争の国連軍みたいな貧相で時代遅れなもので,とてもありえません.
漫画を中学生の時に初めて読んだが,デカイ真空管を積んだロボットに絶句したぞ.
【回答】
書かれた時代が古いから.
漫画家とかいっても想像には限界がある.
昔のアニメでも,未来の人型兵器が空を飛んで戦うくせに,護衛の艦艇はboxランチャーしか装備してない場合もある.
さらにいうと,アルカディア号の炊飯はIHですらなくガス炊飯だったりする.
(松本零士は,まずあの大量すぎるアナログ・メーター群と,流体力学に喧嘩売りすぎなぼこぼこシルエットに突っ込むべきだろうが)
それに手塚治虫の売りは,正確な軍事考証・科学考証・未来技術考証じゃなくて,それらしい軍事描写・科学描写・未来技術描写を見せる事.
手塚治虫は,軍事や科学や技術の専門家じゃないし.
今のゆとり世代にはわからんかもしれないが,手塚治氏が存命して描かれていた当時の「未来像」って,本気であんなもんだし.
あれでも随分と綿密に,「未来世界」を描写している.
(逆に言えば,真空管の時代はとうに過ぎ去り,高密度集積回路や液晶画面や大容量HDDや光回線通信の時代になったと言うのに,手塚治虫が描いたような未来世界に登場するものは何一つ未だに実現できて無いんだよな)
そこら辺は,海外の作品でもまったく同じ.
映画「2001年宇宙の旅」なんか見てみろ.
設定の古さが目立って,そりゃもう酷いもんだ.
2000年代入ってるのに,宇宙船がデジタル化もグラスディスプレイ化もされておらず,アナログな機器で操縦されておる.
それが1968年の映画なんだぜ.
しかも,それが当時の考えうる「最先端の未来世界」だったわけで.
(そういや2001年宇宙の旅に登場するスーパーコンピュータHAL
9000は,現実世界では本人が出来上がっていないのに,設定上の彼の誕生日が来て,祝われてしまったというエピソードがあるな)
現代の漫画や映画で描かれてる「未来世界」も,その描かれてる時代に実際になったら,お前さんと同じような受け取り方をされるのは確実だろうね.
技術の発展によっては,ハリーポッターみたいな魔法物語が,いちばん正確な未来予想図になるかもしれん.
「高度に発達した魔法は科学と見分けがつかない」って格言もあるくらいだし.
それに3世代先の戦車なんて専門家にも描けない.
未来予想はとても難しい.
なぜなら予想の材料は,あくまで今あるものでしかないから,予想はあくまで今ある現状を発展させたものでしか無くなる.
試しに聞いてみるが,お前は100年後の軍隊がどうなってるのか想像出来るか?
100年後の戦車が,履帯の材質以外は今と変わらないとしたら,そっちがよほどびっくりだ.
戦車が誕生してからまだ100年経たないのに.質問者は,機関銃に向けて歩兵が突撃したり菱形戦車が初めて登場した時代に生まれても,現代のC4IやMBTやベトロニクスを想像できるのかな?
例えば携帯電話やインターネットの登場は,ほとんどの人間が予想してなかった.
携帯電話は昔から見ると,完全なチートアイテムだ.
昔の小説の筋が成り立たなくなる位にチートアイテム.
「電話」ではないけど,バッヂ型や腕時計型の通信機ってのは,SF,それもビジュアルもののお約束みたいなもんだったが,それでも「完全な個人用途の個人用通信装置」というニーズがある,ということが思いつかなかったわけだわな.
SFジャンルで有名なところだと,「月着陸やテレビジョンを,未来技術として描いたSFはいっぱいあるが,月着陸がTVで世界中に中継されるのを予想した作品は全然ない」って話もある.
まー,あれだ,自分の人生どうなるかをガキの頃に見通せる奴がまずいないのと同じで,未来がどうなってるのかなんて,簡単に判る訳ないってことだわな.
そこをいかにその時点で「それらしく」描くかが,創作の腕の見せどころで,後の世の人間がそれを馬鹿にするのは筋違いも良いところ.
「こうすればあの戦争に勝てたんだ!」
と言うのと同じくらい不毛.
そもそも,軍事考証最優先で作った作品が,面白くなった試しは無い.
ちなみにその昔あった軍事漫画専門雑誌「コンバットコミック」やその単行本が売れたのは,湾岸戦争のあった時期.マニアじゃない普通の読者がコンビニで買ったりしたから.
軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分
大抵のネタは,80〜90年代の日本国内や海外のサイバーパンクSF作品で,ほぼ出尽くしたしな.
それだって大半は,現実の方が先をいってしまって,時代遅れ感があるものや,理論が間違いだと証明されてしまったり,コスト問題から実現はしないだろうと否定されてしまったものの方が多いわけで…
◆XdgIHnFrK. in 軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分
これは,ハードSFジャンルが科学考証の描写にばかり重きを置きすぎて,小説や読み物じゃなく科学解説書か論文って状態になってしまって,
「こんなの誰も面白く無い」
ということで廃れてしまったのと似ている.
スペースコロニー一つ描写するのに,単なる舞台装置に過ぎないものを,回転速度がどうこうで何Gになり,コロニー内でボールを投げると…
とか,お話の主軸には関係無い部分を延々何ページも続けられたら,読者は本を閉じるわ.
スペースコロニー内の慣性を,主人公がギミックとして利用して危機を脱するとかの描写が,後に待ってるような伏線として挿入してるならともかく.
軍事板,2010/07/09(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
反物質爆弾の威力はどのくらい?
【回答】
反物質1グラムの対消滅反応で出るエネルギーは,4TNT火薬換算で約2.9キロトン.
1キログラムあっても,ロシア製の爆弾のツァーリよりエネルギー量は低い.
まず,物質の対消滅によって放出されるエネルギーは
E=mc^2
E=エネルギー(ジュール)
m=質量 (kg)
c=光速 (3.0×10^8)
式により求めることができます.
したがって,1グラムの反物質が対消滅により反応した場合,すなわち,1グラムの物質と1グラムの反物質が対消滅した→2グラムの物質がエネルギーに変わった場合,上記の式から,1.8×1014ジュールのエネルギーが放出されることが分かります.
TNT,1キロトンが爆発したときに放出されるエネルギーは4.2×1012ジュールなので,
(1.8×1014)÷(4.2×1012)=42.86
より,1グラムの反物質が反応した場合のエネルギーは4TNT換算で2.86キロトンとなります.
これは広島に投下された原子爆弾の2.86倍にあたります.
1kgあれば42.86メガトンの威力で,ソ連が作った史上最大の水爆58メガトンの70%の威力です.
なお,
http://homepage3.nifty.com/anoda/oldpage/space/mlab01/mlab01.htm
によれば,反物質の値段は今後,1mgあたり1000万ドルに下げることができるそうです.1gあたり100億ドルです.
これは,施設を作る費用などは含んでいないと思われるので,核施設込みで普通に核爆弾作ったほうが安上がりかと思います.
※ ※ ※
>1gあたり100億ドル
反物質キーホルダー ¥1000※
なんと600兆個の反陽子が,キーホルダーの中で真空中に固定されています!
(注:周りの物質と反応してしまう場合があるので磁石を近づけたりしないでください)
※反物質1000円分→0.000001mg
(極東の名無し三等兵◆5cYGBbCsjQ in FAQ BBS)
【質問】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062129493/249-5693448-1414762
これは本当に可能なのでしょうか?
【回答】
ニュートリノは我々が知覚する物質のほぼ全てを素通りします.人間も例外なく.
ニュートリノは近年やっと質量があるとわかったというぐらい,未知の粒子です.
それの証明で日本人がこの間,ノーベル物理学賞をとりましたね.
半年ほど前に発見された,反粒子の崩壊時間に正粒子との時間齟齬がみとめられ,現宇宙の謎の一部の手がかりが見つかりました.
この著者のいいたいのは,ウランやプルトニウムを外部から崩壊させようという事でしょうが,これも『たぶんできる』程度の理論は,推論も大幅に含めておそらくできます.
イメージ的には太陽系外に飛び出す超巨大移民の宇宙船をつくる位の理論といえばいいでしょうか.
これを,『やろうと思えばできる』とするか「夢物語」とするかは判断をおまかせします.
ニュートリノは物質とほとんど相互作用しないので,もしニュートリノを核弾頭に照射すると無力化できるというなら,わざわざ特殊部隊なんぞ送り込まなくても,地球の裏からでもサイロの中のミサイルを無力化できる.
ほとんど相互作用しないものをどうやって操作するのか分からんが(笑).
ご指摘通り3世代の一族が発見されているニュートリノにしても,まだ見つかっていないニュートラリーノ(暗黒物質候補物質)にしても,核子や電子とほとんど相互作用しません.
このような既知の科学事実に明瞭に反した前提で始まるのはSFではなく,トンデモです.
まだブレーン理論とか高次次元あたりから弱い相互作用に干渉して崩壊させるとかゆー,よくわからんがそれっぽい理屈の方がマシ.
とりあえず,質問に対しては現状で
「全く不可能であり,これからも理論的に不可能っぽい.
SFとしてはレベルが低い.
読み物としてのおもしろさは知りません」
というところで最終回答.
【質問】
アニメ「機動戦士ガンダム」第1話では,撃破されたザクの核融合炉が爆発して,コロニーに穴を開ける場面がありましたが,ありえる話なの?
【回答】
重水素とヘリウム3を使った核反応は荷電粒子しか出さないので(理論上),エネルギー変換効率が高いし,放射能汚染も無い(理論上)
また,反応するために必要な温度圧力が高すぎるため,炉が壊れたら一瞬で核融合に必要な環境を保てなくなり即沈黙する(理論上)
よって,ガンダムのあれはありえない.
あるとしたら,炉が壊れる一瞬に出る荷電粒子が,推進剤他に引火した場合だが,それにしては爆発が大きすぎる.
後付で,
「ガンダムの融合炉は核融合環境に圧縮するために魔法の粉を使っていて,それが炉心崩壊後も暫く環境を維持しちゃうので,高温高圧の荷電粒子を外に撒き散らす.
また,F91以降の小型MSの方が,旧型に比べて遥かに危ない」
という設定がつけられたが,その放っておくとメルトダウンする原子炉ぐらいの危ないものに乗って戦争すんなよ,としか.
漫画板,2015/02/13(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
SFやマンガに登場する兵器で,ビームとかレーザーは距離を測ったり照準に使ったり,レーザーディスクとかレーザーメスとかで実用化されていて,さらにはミサイル迎撃に使う研究をやっているとも聞きました.
しかし,「バリア」の方は全く話を聞きません.
バリアは空想の産物で,実用化のあては(少なくとも今後数十年とか百年とかでは)無いと言う事でしょうか?
【回答】
電磁装甲はバリアとはいえんだろうなあ.
もし攻撃用の荷電粒子ビームが実用化される折には,磁場で曲げる「バリア」も実現されるかもしれませんが,これは通常弾頭やレーザーにはまず無意味.
小口径弾頭をレーザーで迎撃して丸ごと蒸発させる‥というのは激しく効率が悪いので無意味ぽ.(これはバリアというよりレーザーCIWS.)
てか,アニメでよく見る物理的攻撃をはじき返す非物質の壁なんて,どういう媒体を使ったら実現できるのやら.
現実の物理法則では魔法粒子や魔法エネルギーなんてありゃしませんので(笑).
880:名無し三等兵:2005/07/04(月)22:43:58ID:???
>「バリア」の方は全く話を聞きません.
フロリダ・ブラザーズがしょっちゅう使ってるよ.
◆◆◆試作機関連
【質問】
よく軍ヲタはガノタ〔ガンダムおたく〕相手に,
「量産機を超える能力の試作機など存在しない」
と,講釈たれてくれますよね.
次世代武装偵察ヘリであるコマンチは,実戦可能なレベルの試作機が作られていますが,これは量産機を超える能力を持った試作機である,と言えるのではないですか?
コスト上の問題で量産が中止されたのですから,今後この機を超える能力を持った量産型の武装偵察ヘリが登場するとは到底思えませんが.
【回答】
でも結局コマンチは量産されてないし.
仮に量産の暁には,試作機より細かな改良が施され,実戦経験を元に,更なる改良が加えられるだろう.
試作機しかないコマンチを例に出すのは不適当.
試作機は普通それまでの機体より上を目指すんだから,性能は上になる.
(もちろん,わざと性能を落としてロー・スペックにする場合もあるだろうが,コストパフォーマンスを落とすことはそうはなかろう)
また,予定通りその「性能」が出るかどうか分からないから試作する.それが試作機なわけだ.
つまり信頼性が低い.
信頼性は兵器として最も重要視される能力の一つだ.
どんなにすごい威力があろうが,引き金を引いても,弾が出ない事がある銃なんて誰も使いたがらないだろ
そうやって問題点を出しながら,量産に入るわけだから,普通は量産機の方がマシになるって話.
だいたいね,後付けでホイホイ変えることがよくあるアニメの設定を持ち出されても困る.
もともと理屈にあわなくて変更を重ねた設定と,現実を比較する事自体ナンセンス.
【質問】
では,水上戦闘機「強風」試作機はどうなの?
【回答】
なるほど,二重反転プロペラ装備・・・.
しかしそれは,技術的デモンストレーションのために作ったに過ぎない.
設計が違うなら,性能も違うのは当たり前.試験機と量産機どちらが優れているかの参考にはならない.
それに,当時の日本は熟練工の不足などにより,均質な性能を持つ製品を満足に作れなかった.
そういう状況に置かれているならば,
「特別仕様>量産機」
の図式は成り立つ.
しかしその特別仕様は,実験機でしかないのではないか?
だが,まともに量産機の不具合を探るほどの余裕がある国は,試験機だけ高品質に作ってそれで問題が出なかったからおしまい,とはしない.
ちなみに強風は,二重反転プロペラ装備機で性能テストをした後,普通のプロペラ装備機が量産されてる.
だから,試作時には問題にならなかったカウンタートルクによる離水困難が,量産機で出た.
そんな試験やってりゃ負けて当たり前だなorz
「強風」
faq070901kf.jpg
faq01k06.jpg
(画像掲示板より引用)
【質問】
量産化とか制式化とか改良を重ねた後などに,そのベースとなった兵器の「廉価版」みたいなモノになってしまうことは,古今東西,兵器開発の歴史のなかでは,よくあることなんですか?
【回答】
普通はあまりない.
むしろその逆で,試作を重ねるうちに機能の追加や改良などで高機能・高級化していくのが普通.
B-2の廉価版を作ろう,という話もあったりもするが,一般的には現代兵器に関する限り,数で質をカバーするには圧倒的な差が必要なことが多い.
廉価版10作ってやっと人並みだとかえって損.人材も兵站もムダだし.
ということで廉価版になっていくことは少ない.
ただし戦時中はその限りではなく,量産の促進のために機能の省略や簡易化が進むこともある.
一例を挙げると,アメリカ軍のトンプソン短機関銃(トミーガン)がそう.
M1928→M1928A1→M1→M1A1と形式が変わったが,この改良はほとんどコストカットのための簡易化.
WWU時のソ連兵器を見てみれば面白い.
「えっ? これって大丈夫なの?」
って思うようなのとか出てくる.
また,要求仕様の低い国,部隊用に,一部を省いた廉価版を作るのはごく普通に行われる
(ロングボー・アパッチのマストレーダー抜きとか,フリゲートの火器管制装置一部省略とか)
が,それは最初からそのつもりでやってるわけで.
まあ,AMRAAMがフェニックスの廉価版,と言われるとそんな面もないでもないか.
しかし,AMRAAMはフェニックスの量産化でも改良型でもないからなあ.
軍事板
【質問】
創作において,「試作機のほうが量産機より強い」という設定をを無理なくやりたいのですが,
・使用要求の実現を目指そうとしたら,一応は出来たけど,色々と不具合が出まくったので,仕方なく納期に間に合わせるために,不具合の出た部分は従来型の部品を多少強化したものに換装して,要求には届かなかったけど安定した性能のものが完成した
・スペック上だけだと試作機の方が高いが,実際の運用やコスト・信頼性を含めると量産機のほうがトータルでは良い
というのは妥当でしょうか?
【回答】
試作機は実際に作ってみて問題を洗い出すためのもの.
問題がまだ残っているかもしれないから,信頼性は量産機の方が上.
「試作機には高い精度のパーツを使ってある」とかいう認識も誤り.
量産機の問題を除去するための試験機なのに,特別仕様を作ってどうする?
「技術開発のため,コストを気にせず作ってみました」
というのは実験機と呼ぶ.
軍事板
コスト等問題でコンペに落ちた少数生産機の方がリアルかもしれない.
というか,「試作機」という呼称が良くないんだと思う.
その呼び方で強いのは,あくまでガンダム世界のお約束だから.
しかもガンダムでさえ,正確には量産機※.
「特別仕様機」なり,「実験機」なり,別の呼び方を作った方が良いんじゃないかな.
サヨ@犬隊長
※ オフィシャル設定によると,「RX-78ガンダム」は,合計6機製造されており,アムロ・レイが乗ったのは2号機(RX-78-2)になります.
1号機:サイド7で公国軍に破壊される.
2号機:サイド7で公国軍の攻撃を受けた際,民間人アムロ・レイによって起動,そのまんま実戦参加.
3号機:サイド7で公国軍の攻撃を受け大破,のちに回収,修理され,機動力向上試験機として使われる.
4号機:1〜3号機のデータを元に追加製造された能力向上機.連邦軍特務部隊が運用.
5号機:4号機と同様の機体だが,武装等は4号機と異なっている.
NT-1:アムロ・レイ用に機動力をアップした特別仕様機.テスト中に公国軍に破壊される.
アニメにあった設定は2号機までなのに,後付けで増える.際限なく.
ガンダム公式百科事典内(2001年発行)では,RX-78シリーズだけで17機.
上述の1〜5+NT-1に加え,
・砲戦仕様の6号機
・増加装甲型7号機
・謎の8号機(データ無し)
純粋なRX-78シリーズだけで9機.
それにフルアーマータイプも加えて1〜2号機(素ガンダムとは別).
更に漫画に登場したRX-78XX(通称ピクシー・ガンダム)
ガンダム2号機のミルスペック落ちしたパーツの流用品で組んだ陸戦型ガンダム.
現地改造型Ez-8と特別機ブルーディスティニーシリーズ1〜3が「ガンダム」の項に分類される.
一年戦争だけでこの増殖ぶり.
新たな設定が付け加えられるたびに増える増える増える増える.
設定だけなら,「ドラグナー」が試作機と量産機と試験機の定義に当てはまるね.
ドラグナー:白兵,砲戦,電子戦の各種試作機(後の魔改造でさらに特化)
ドラグーン:ドラグナーのデーターを元に造られた量産機
ファルケン:ドラグナーをベースに最強を目指して造られた試験機
(ドラグナー123<ドラグーン3機<ファルケン1機)
アニメではファルケン以外は全然生かされたなかったけどな(笑)
faq25u.jpg
faq25u01b.jpg
faq25u01c.jpg
(画像掲示板より引用)
【質問】
試作機,量産機の比較の中で,「信頼性は量産機の方が上」とありますが,疾風では最初に編成された実戦部隊は,1944年3月に増加試作機83機で編成された22戦隊.
当時,中国戦線にはP-51Bが登場し,旧式の隼や鍾馗では苦戦させられていた.
中国戦線に進出した22戦隊は,P-51を相手に善戦し,熟練搭乗員の中国上空の制空権を確保する活躍をした.
しかし,その後,粗悪な量産品を装備した部隊が増えるにしたがって,四式戦の評価は暴落していく.
とあります.
まあ特殊な例かとは思いますが,どうでしょうか?
terak@
【回答】
そのページを持ち出すのならば
順調な性能を収めたが,エンジンの不調等のトラブルが続いた為に,次々造る試作機は80機を越える.
とか
それでも一部,整備技術の高い部隊では,四式戦を使いこなしているところもあり, 交換部品の十分な供給と,適切な整備さえ行えば,決して欠陥機ではないことを証明している.
という記述にも目を向けてやって下さい(笑)
ところで,一番最後の
しかし,戦後米軍が高性能点火プラグに変換して140オクタン燃料を使用して計測した結果,最高速度689km/hを記録し「最新鋭米軍機と互角に戦える,最優秀日本機」と言われた.
この時の機体って,量産機だよね(笑)
そもそも,「疾風」の増加試作機というのは,試作と量産テスト,さらには部隊訓練をも兼ねることで,素早い量産・実戦配備体制を作るためのものであり,通常の増加試作機とは意味合いが異なります.
以下引用.
試作1号機完成は予定通り設計開始の1年後,昭和18年3月に完成し,2号機も6月に完成,直ちに飛行審査に入った.
これに引き続く増加試作機による実用審査は,空前の方式をとった.
合計125機の増試機が生産され,審査と部隊訓練を並行して行い,機種改変の促進を図るものだった.
「丸メカニック第33号 四式戦闘機『疾風』」(潮書房,1982/3/10),p.13
このとき〔昭和17年11月半ば〕の木型審査は最後とあって,航本から清水中佐らが立ち合ったが,審査後,実大模型の前で一休みしていた審査部の戦闘機担当主任,荒蒔義次少佐に清水中佐が尋ねた.
「ときにこの試作機は何機作るのかね?」
荒蒔少佐はとっさに指を1本突き出して言った.
「100機.10機じゃなくて100機……」
清水中佐は一瞬呆気にとられていたが,結局はこうすることによって実用化への期間が短縮されるという荒蒔の意見が取り上げられ,増加試作機を100機作ることになった.
もちろん我が国では前例のないことだったが,外国でも当時開発進行中だったボーイングB-29くらいではないかと,当時を回想してちょっぴり得意げな荒蒔氏の話である.
同,p.54(碇義朗著述)
初期のハ-45「誉」エンジンは丁寧に作られていたせいか,比較的トラブルも少なく,試作機のテストも順調に進んだので,8月には早くも量産テストを兼ねた増加試作機の生産が開始されるというスピードぶりだった.
翌19年3月までに83機の増加試作機が作られ,中島の太田工場は既に量産体制の観があった.
同,p.57(同)
【質問】
自分は自動車関連のエンジニアなので,試作の意味合いは重々承知しております.
特に,CAD CAMや生産技術の低かった当時では,試作機の信頼性など押して知るべしですわな.
ところで,小職の周辺ですと,機能上の試作が終わりますと,量産試作などという,生産性を確認するための試作を行います.
軍事関連でも量産に移行するまでに,いろいろなステップがあると思いますが,その中の最終的なものならば,実戦に投入してテストなんてのもありえるのではないでしょうか?
(まあ,あくまでも不具合データの取得のためですがね.)
謎の試作戦闘機が,優勢な敵を一掃する,なんてプロットは,やっぱり捨てがたいと個人的には思います.
terak@
【回答】
「実用試験を兼ねた実戦投入」がありえなかったわけではないが,現実は厳しい.
同じウィキペディアによれば,二式単座戦闘機「鍾馗」の増加試作機&先行量産型はショボかったようです(笑)
「従来の戦闘機に比べて旋回性能で劣り,大直径エンジンのおかげで前方視界が悪く,離着陸も難しい本機に対する陸軍の反応は冷ややかで,全く採用の見込みはなかったが,ドイツから輸入したBf109Eとの模擬空戦において, キ-44の性能がBf109Eを上回ると判るや態度は一変し,米英の一線級戦闘機に対抗可能な戦闘機と位置づけられ,増加試作機による独立飛行47中隊を編成し,実用試験を兼ねて実戦投入,1942年2月にようやく二式単座戦闘機T型として制式採用された.」
「最初の実戦部隊は前述の通り,増加試作機とT型を装備した独立飛行47中隊.太平洋戦争の緒戦から戦闘に参加し,インドシナ,マレー,ビルマと転戦したが,航続距離が低く敵地への侵攻ができなかったため,同方面に投入された一式戦闘機にくらべて華々しい活躍の機会にはめぐまれず,その後内地に呼び戻され,47戦隊に改変された.」
「T型が搭載したハ-41エンジンは,可動率が低く,出力も不足気味であったため, 出力も可動率も改善されたハ-109(離昇1,500馬力)が開発され,U型に装備されて主力生産モデルとなった.」
「1942年12月,性能向上したU型が生産に入り,1943年に入ってから少数の部隊が二式単戦に機種改変し,主に本土防衛と中国戦線に投入された.」
ちなみに,上記の記述では
「キ44試作機はBF109Eを上回る」
と書かれているが,実は,いちばん最初に模擬空中戦をやった時には,ポーランドやフランスで活躍したドイツ空軍エース・ロージッヒカイト大尉の乗るBF109Eの前に手も足も出なかったので,急遽,BF109Eにも日本人パイロットを乗せて模擬戦をやり直し,「BF109Eを上回る」と判定された(笑)
海軍では,第二五一航空隊司令・小園安名中佐が,不採用になり用無しの十三試陸上戦闘機の試作機を貰い受け,独自に20mm斜め銃を取り付ける改造を行わせ,これでラバウルに進出,1943年5月21日,B-17重爆撃機2機を撃墜して初陣を飾っている.
これに気をよくした海軍は,8月23日,夜間戦闘機「月光」として制式採用.
この他には,1942年6月のミッドウェイ海戦時,二航戦の空母「蒼龍」は,十三試艦上爆撃機(のちの彗星)の試作機を2機積んで出撃し,高速偵察機として使用.
うち1機は,たまたま偵察飛行時に母艦が被弾したので,無事な飛龍に着艦,薄暮攻撃で先導機をつとめるはずだったが,その前に飛龍も被弾し,同艦と共に沈没・・・・
しかも,テスト中の試作機を2機取られて(無為に)失った為,彗星のテストは遅れてしまいましたとさ.
艦上偵察機「彩雲」の増加試作機も,制式採用前に,マーシャル諸島(メジュロ環礁)の偵察行に投入されていますね.
http://www.hkr.ne.jp/~igyou/scout/meju/meju.htm
合わせ見ると,試作機の実戦投入で実際に活躍できたのは,(戦闘機ではなく)偵察機というコトになるかなあ・・・・
◆◆◆自爆装置
【質問】
アニメや特撮の秘密基地には無くてはなら無い装備,
『自爆装置』 .
これを実際に装備している軍事施設は有るの?
韓国の対戦車防御壁
有事の際には爆破して道路上に倒し,敵戦車に対する障害物とする
(画像掲示板より引用)
【質問】
戦車や戦闘機,ヘリには,自爆装置はついているんでしょうか?
【回答】
普通はついていません.デメリットばかりでメリットがほとんどありませんから.
重量増加になりますし,コストも増える.しかも誤作動したら危険です.
例外的に,ソ連のミグ戦闘機には自爆装置が搭載されていました
アメリカではかつてこれを解除する専門チームを維持していて,函館のミグ亡命事件では急遽日本に駆けつけております.
【質問】
自爆装置とかがついてない兵器を機密保持のため壊す必要が生じた場合,どうするのでしょうか?
【回答】
戦闘機などの場合は放火します.飛行機はとってもよく燃えるのです.
船の場合は艦艇にキングストンピンというのがついていて,これを取ると水がどんどん入ってきて自沈します.
'03年に,中国のF-8戦闘機にどつかれて強制着陸させられたEP-3電子偵察機のように,機密性の高い機体の場合,,まず電子的にデータ,プログラムを消去する装置が作動,その後手作業で機器を物理的に使用不能にする(例えば手斧でぶち壊す)という手順が定められているものもあります.
さらに言えば,破壊し損ねた,またはできなかった兵器が敵に鹵獲され,機密が漏れた例も,零戦を始めとして昔から山のようにあります.
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