c
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ
◆◆◆ハイテク化
<◆◆兵器開発生産
<◆総記 目次
<兵器FAQ目次
ハイテク猫
(画像掲示板より引用)
「Strategy Page」◆(2013/03/27) MURPHY'S
LAW: Tech Versus Determination
ハイテク兵器vs決意
「Strategy Page」◆(2013/03/28) LEADERSHIP:
Classified MMOGs Go To War
オンライン・ゲーム,戦場へ
「Togetter」◆(2013/03/17) ロボット兵士についての話題
「地政学を英国で学んだ」◆(2012/08/27)テクノロジーが無駄な作業を増やす?
「地政学を英国で学んだ」◆(2012/09/15)シリコンバレーでは「ハードウエア」の開発が熱い
>戦略の階層のトップにある「デザイン」(世界観)と,その底辺にある「技術」が,まるで統合作戦のように結びついてきているという実態
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012/09/21)戦略思考の活用法
>(技術は大切です.しかし,技術を生かすための作戦や戦略が必要なのです)
『ロボット兵士の戦争』(P. W. シンガー著,日本放送出版協会,2010.7)
ようやく読み終えた.
ロボットの歴史から倫理的問題まで書かれており,読みごたえがあって面白かった.
軍オタじゃなくても勧められそうな一冊だと思う.
――――――軍事板,2011/03/07(月)
青文字:加筆改修部分
結構前に読み終わってたんだけど,もう一度パラパラと見てみたら,意欲が湧いてきたので感想.
P・W・シンガー氏の2009年の本.
最新の話題だから,既に多少古くなってる記述があるかも.
内容は,題名に反して情報化と戦争の話題全般を扱っているが,原題がWired for Warなので問題ない.
むしろロボットそのものよりも,その導入やネットワーク化による人間の方の変化が,中心とも言える.
全体としては二段構成で,1部で現状をまとめて,2部で将来を予想する,みたいな形,かと思えばそうでもなく,1部はロボットの技術や思想に焦点が当てられてて,2部はそれを受け容れる人間側に焦点が当てられてる感じ.
実際に使われる軍用ロボットがどういうものか,という解説から入って,どのような企業がそれを開発しているのか,技術者はどのような人たちなのか,軍はどのようにそれを援助しているのか,どのような考えで軍用ロボットの開発に携わるのか,などを詳細に情報収集して記述している.
ネットワーク化による変化では,有名な無人機のパイロットの話(人が死んだり死なせたりするのを見た後に,PTAの会合にいかなければいけない)を始めとした,前線と後方の距離の話や,人間とロボットの心理的距離の話なんかが詳しく載ってて,SFのネタに丁度いい感じ.
単純に読んでて面白かったし,誤訳もあんまりない感じだし,参考文献はきっちりついてるしで,個人的には大満足.
とりあえず,何か開発で成果を出したいなら,お金を与えないとね,ってのはよく理解できた.
以下,全然本題とは全然,全く,これっぽっちも関係ないんだけど,やたらと心が反応してしまった部分.
「会場も象徴的だ.未来を実現しようとしている機関の年次総会は,(中略)アナハイムで開かれる」
同書. p.210
------------軍事板,2012/02/19(日)
【質問】
各種兵器には色んなシステムが組みこまれていると思うんですが,どんな風にシステムの開発をしてるんでしょうか?
【回答】
具体的な例を挙げていただかないと,ちょっと質問の意図がわからないのですが・・・
空対空ミサイルみたいな比較的簡単な兵器でも,ロケットモーターのような火工品から,翼のような空力部品,センサー,演算回路,信管,戦闘機との連携部など,多様なシステムが組み込まれています.
全て自社開発する場合もありますが,例えばレイセオン社のような大手ミサイルメーカーでも,全て自社で作るのは大変で,おそらく推進薬などは専門メーカーに依頼していると思います.
逆に,自社内で作り上げたノウハウが,各部門に蓄積されており,それらを集めてプロトを構成することになります.
また,航空機との連携部であれば,機体メーカーと協力することにもなります.
戦闘機となると,エンジンメーカー,機体メーカー,レーダー,電子戦兵器,座席,武器など全てメーカーが違ってきますから,仕様を明確にして開発を進めます.
最近はCADが普及し,互換性ができてきましたから,かなり楽になっているようです.
・・・って,こんな話でしょうか??
軍事板,2001/06/09(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
興味のあるのはソフトウェアの開発方法です.
例えば,海上自衛隊のイージスシステムといっても,指揮決定システムや武器管制システムや3次元レーダーシステム等の,ソフトウェアが開発運用されていると思いますが,どのように各システムの開発を行っているのでしょうか?
実務上,ベンダーの違うシステムで,連携をとる困難さは分っているつもりですが,そのあたりを如何に収束しているかを知りたいです.
【回答】
アメリカだとそのために,プログラム言語の軍仕様が,明確に定義されていますが,日本ではどうか知りません.
これもアメリカでの話ですが,兵器用ソフトはハードウェアの開発段階から平行して作られ,各ハードウェアのモジュールが作られるにつれて,該当するサブシステムの作動試験も行われます.
戦闘機などの複雑なシステムでは,本当に末端の部分以外は,自社でソフトを作っているようです.
統合性,機密などの要件があるものと思います.
最近ではソフト的なシミュレーター上で,サブシステムの統合と,実作動試験が多く行われています.
その上で,試験機ができた段階で,最低限の動力下でさらに検証を行います.
バグ取りは,これらの全ての段階で行われます.
また,要求仕様のうち,最低限の実働に必要ない部分の作成は先延ばしし,実機のハードウェア運用試験をしながら作っていくのも,人的資源に限りがあるので,良く行われる方法です.
軍より民間の方が,雇用条件が良いので,民間に流れる人材が多いのです.
兵器会社も,大規模な開発をしていないときに,余剰プログラマーを抱えている余裕がありません.
シビアですね.
軍事板,2001/06/12(火)
青文字:加筆改修部分
NECの3次元レーダーは,設置して実機テストしてからの納品の様です.
中央高速の国立府中−調布間(中河原)から見えることがあります.
バーナー保守員 :軍事板,2001/06/12(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
実戦でのフィールドテストが行えない状態で,軍用ソフトウェアのBUG取りはできるでしょうか?
【回答】
実戦,フィールドテストなしでの兵器システムのバグ取りですか?
不可能といって良いでしょう.
エンジンのような単体であり,使用されるパラメーター範囲が固定できるものでさえ,異物吸い込みやG,思いがけない向かい角などの問題が起き,実機飛行してからフィードバックされることが珍しくありません.
まして兵器システムとなると,フィールドテストするだけでも気温,湿度,汚れ,整備状況,整備者のレベル,衝撃,スペックぎりぎりの燃料油脂など,さまざまな擾乱因子が入ってきます.
これに実戦という要素を加えると,電子戦,被弾ダメージなどが加わって,とても予想がつかなくなります.
一番がんばって欲しい戦闘時に,ソフトの設定範囲外の事態が起きて,システムがタコになってしまったら,生死に関わります.
コンバットプルーブン,という言葉がやかましく言われるのは,このような理由があるからで,日本の兵器がいかにスペック上,フィールドテスト上
優秀でも,今ひとつ評価されないのも同じ理由からです.
ましてフィールドテストなし,ラボ内のみでは,本当に初歩的なバグしかとれません.
日光に当たるだけで,作動不良になった兵器もあるぐらいです.
軍事板,2001/06/13(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
兵器のハイテク化が,民生品のハイテク化に比べて遅いのは何故でしょうか?
【回答】
絶対的な性能よりも,想像もつかないような苛酷な環境で確実に作動することを重視されるから.
米軍にはミルスペックといって,砂漠だろうが熱帯雨林だろうが極地だろうが,確実に作動することを定めた特殊な規格がある.
これを通すには恐ろしいほどの耐久試験を行わなければならず,それをやっていると,民間のような急速な進化は望めなかったわけ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
贋物ハイテク部品問題とは?
【回答】
ハイテク部品の中国製贋物が,安価ゆえに増加しており,故障の原因になるほか,機密漏洩上の懸念が生じている問題.
China Counterfeit Surprise January 4, 2008
(ストラテジーページ)拡大する中国製の贋物ハイテク・パーツの問題点
という記事によれば,ハイテクの中国製贋物部品は増加していて,コンピュータ部品以外に自動車部品,航空機部品などに及んでいるという.
交通機関に使われた不良部品は事故の原因になり得る他,国防省などに贋物のコンピュータ部品が侵入,そのチップに機密漏洩のための密かな仕掛けが有るのでは,といった疑いがあるという.
▼ 追加になるかと思いますが,wiredvisionのサイトに日本語に訳された関連記事があります..
・「グローバリズムの結果」:航空機の偽造部品が米軍で深刻な問題に
ご参考までに.
私がこの話を知ったのは,スラッシュドットの以下の記事でした.
・米軍をおびやかす中国製ニセモノ部品の実態
関連事項で,偽ネットワーク機器が政府機関に導入されており,FBIが捜査しているとの資料がありました.
FBI Criminal Investigation: Cisco Routers(pptファイルです.)
http://www.donkeyonawaffle.org/OMB%20briefing%202008%2001%2011%20a.ppt
この話を知ったのはスラッシュドットの以下の記事です.
・米政府機関でシスコ製品の偽物が多数発見,FBIが捜査
以上,何かの参考になれば幸いです.
ふくすけ in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2010年01月06日 23:38
▲
▼ 電子部品のニセモノと言えば,レアモノのトランジスタや真空管の型番を,汎用部品にプリントして売っている奴が居るという噂が…
クローム・ツァハル in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2010年01月28日 08:44
▲
【質問】
この100年くらいの間で,テクノロジーの発達によって兵員の訓練に費やす時間・人員を削減できたという事例はどれくらいありますか?
【回答】
日本の場合だと発動機の民間普及により,航空機や車両の操縦資格や整備資格の取得,訓練が極めて容易となっている.
これはテクノロジーの発達による社会の変化(車両交通に適した道路,ガソリンスタンド整備,石油の輸入から精製と配送,自動車メーカーとディーラー,整備工場の普及)など全般的な変化であるため狭義ではないが.
最近ではパーソナルコンピュータの普及による事務の合理化などがあげられる.
訓練時間や訓練に要する人員の削減というと,三軍統合化によりヘリパイロットの育成初等段階を共通化するなどの取組みが可能かもしれないが,中等以降は各軍のヘリの活動範囲にあわせて分ける必要が恐らくあるだろう.
たとえば海上自衛隊のヘリが山間部を飛行したり,山間部で捜索,地上との連絡をしたりする必要性は陸上自衛隊のヘリほどには高くないであろう.
逆に陸自のヘリが海上を長時間飛行したり,荒天の中揺れる甲板から離着陸する必要性はおなじく余り高く無いであろう.
他にはせいぜい,航空機の操縦課程にシミュレータが使えるようになり,悪天候時でも訓練が行えるようになったくらい.
基本的に昔の兵隊と比べて機材の操作を覚える必要性が多くなったので,かえって訓練時間は多くなってる.
省力化に関しては,テクノロジーというよりもオペレーションリサーチや統計・分析のほうが重要かと.
統計分析やオペレーションリサーチは自軍の弱点を明確に示すから.
その結果を無視されたらどうしようもないが.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
これだけ軍事技術が進んでいるのに,無人兵器ってあまりありませんよね?
無人戦車とか無人戦闘機とか造ればいいと思うのですが・・・
【回答】
無人偵察機なら,すでにベトナム戦争の頃から実用の域に達しています.
イラク戦争でも,様々な大きさの無人偵察機が数百機ばかり飛んでいます.これは,人が放り投げて飛ばす奴から,グローバルホークみたいな奴まで全部ひっくるめてですが.
このうちプレデターと言う奴は,イエメンでヘルファイアを発射してテロリストを攻撃,殺害したという話があります.
unknown
また,例えばこんなプランもあります.
――――――
アメリカの老舗飛行機メーカーであるヴォート社が,このほどキングフィッシャーUと呼ばれる軍用無人飛行艇のコンセプトを発表した.
任務は情報収集,通信中継,潜水艦捜索,特殊部隊の支援など多岐に渡っており,無人潜水艇(UUV)の放出・展開や,海上のボートをミサイルや爆弾で攻撃することも可能という.
現時点で,この無人飛行艇はペーパー・プランに過ぎないが,ヴォート社は沿海域戦闘艦(LCS)を補完する魅力的なツールとして採用を期待しており,米政府もこれに興味を示している.
事実,同社は既にこの3月,国防戦端技術研究計画庁(DARPA)から,代用航空機を使用した自動離着水の実用デモンストレーターを,50万ドルで発注している.
現在考えられている無人飛行艇のスペックは,長さ11.5m,翼長12.5m,離水重量4,308g,エンジンは推力4,100ポンドのプラット&ホイットニーPW525Bで,ペイロードは1,133kig.航続力は250ノットで250浬である.
――――――「世界の艦船」2005年6月号,p.171-172
▼ とはいえ,UAVはまだ偵察が主流.
ここらへん飛んで帰ってこい,ぐらいなら自動でできるからね.
ミサイルくっつけて限定的に対地攻撃はできるけど,自分で敵を見つけて,それが間違いなく敵だと自分で判断して,うまく攻撃して,その攻撃がうまくいったか,その攻撃によって,敵と味方にどのような影響が出るのか,敵が多すぎるので増援がさらに要るのか,というような「判断」はまだなかなか難しい.
こと人工知能って話になると,現状すぐ壁にぶつかってしまうのね.
軍事板,2009/04/29(水)
青文字:加筆改修部分
▲
無人戦車については,FCSができる2010年くらいまで待たないと,どうなるか分かりません.
今は色々こういう構成にするという話が洩れてくるような段階です.
何時ぞやの新聞に,米軍が小型の無人戦車をイラクに送るうんぬんと書かれたりもしましたが,これはノート・パソコンで扱う,複雑なラジコンという程度のもの.自律性はゼロです.
unknown
▼ 地上を走る車両だと,飛行機と違い,さまざまな障害物にどう対処するかってのが,やっぱり難しいみたい.
DARPAはまず輸送任務などを無人化しようってことで,熱心に研究してますねー.
軍事板,2009/04/29(水)
青文字:加筆改修部分
▲
ただ,限定された任務ならともかく,人間のこなせる任務をすべて肩代わりできるような無人兵器は,当分実用化されそうもないです.「フレーム問題」で検索してみてください.
フレーム問題の他にも,
・敵の電波妨害の危険がある.
・戦場が広すぎて兵器をリモコン操作出来るのか?
・地球は丸いので遠くに電波が届くのか?
・敵にリモコンを発見されて破壊されたら戦闘終了になる.
・単純に「高コスト」.無人偵察機でもグローバルホークとか立派なやつは,ウン十億円もするらしいし,その割りに機械的トラブルやら何やらで損失率が有人機とは比較にならないくらい高いと聞く.
などの問題が山積しています.
unknown
地雷探知/除去ロボット@国立科学博物館「大ロボット博」
中々サンダーバード・メカっぽくて,良い感じ
よしぞうmaro' in mixi,2007年12月03日16:20
【質問】
無人軍用船もしくは無人戦車の開発は,どの程度進んでいるんですか?
【回答】
それなりに進んでいる.
アメリカで「DARPAチャレンジ」というレースがある.
これは人間の操作を一切使わない,完全自律制御のロボット自動車を,モハベ砂漠を舞台とする約300kmのコースを10時間以内で走らせるレース.
そしてさらに驚くべきは,このレースを主催するのはアメリカ国防総省という点だ.
この一点を見ても,自律型無人戦車に関しては,少なくとも地形に対する対応力という点での壁をクリアしていると言っていい.
第1回レースでは結局,完走したチームはいなかったというオチがついたが,第2・3回は走破したチームは居た.
3回目の奴では,35チーム中6台完走らしい.
http://response.jp/issue/2007/1106/article101531_1.html
3回目なんかは市街地で,だいぶ条件が緩和されたらしいが.
わずか3年という期間でのこの結果,多いか少ないかは個人の判断に任せよう.
ただ,障害物が色々あって,状況に合わせて走破しなきゃならん車両を,カメラと遠隔操作で走らせるのは,実はめちゃくちゃ難しい.
操縦,誘導よりも,周囲の状況確認が困難.
たとえビデオカメラを使って全周視界を確保しても,直接視認するのに比べると状況把握は困難.
プロポを握って目視で戦車を戦闘に投入するくらいだったら,重装甲の戦車の中で操縦した方がもっと安全だろう.
無人化のメリットは,操縦者を危険に晒さない事であって,ラジコンのように操縦者が傍に居ちゃ意味がない.
上述のレースでは,リタイヤしたチームのほとんどが個人参加のチームで,完走したのは半民半官の大学チームや,インテルなどのコンピュータ企業のバックアップを受けた技術者チーム.
加えて初年度にも参加しており,経験の蓄積のあるチームばかりだ.
DARPAチャレンジって,結局,最初のレギュレーションじゃ厳しすぎて距離は短くなってるし,元からDARPAが事前に設定したテストコースを走破するって条件も撤廃されてるし,チームの進化というより,レースそのものの質の違いが大きいかと.
第3回に到っては,全然性質の違う市街地コースだ.
結局のところ,ロボット車両が一番苦手とする,凹凸や障害の多い土地や路面状況の変化に,オートマチックに対応させるという,一番の難問は全くクリアされてないに等しい.
進んでなくも無いけど,一番解決したい問題が全然,解決されてないのも事実なんだよね.
また,惑星探査機やローバーは昔から,ある程度の自律性を持ってるのが必要条件だし,最近はかなりお利口さんになってるんだけど,それでもアクシデントにはとても弱かったりする.
ちょっとした岩に乗り上げただけで身動きとれなくなったり,母機の周辺をぐるぐる廻り続けたり.
まあそれらは,あえて完全性の追求をオミットする事で,低予算化の流れについていこうとしてる面も強いんだが.
軍艦みたいなもんを無人化しても,それはそれで弊害が出る.
でも,軍艦のマンパワー削減ってのは,現在じゃ大きな課題で,ロボット化とは別に,オートメーション化をどんどん推し進める努力はなされてる.
また,自律型無人兵器の開発で,ひとつの壁となっているのは敵味方識別.
IFFで判別する方式では,戦闘区域内の自軍を除くすべての対象物を敵と認識する恐れがあるため,敵対兵力と民間人が混交するような戦場では,危なくて投入できない.
つまりは,ほとんどの戦場で使うことができないということになる.
敵味方識別の後が,また問題とも聞く.
ややこしい状況下で,ロジックがおかしくなるらしい.
フリーズするとか.
と言うか,無人攻撃のような大雑把な目標設定と攻撃方法で良いなら,陸上戦力に拘らなくても無人航空攻撃で
良いんじゃないかと.
重車両でガチンコやり合いたい状況って,むしろ人の目と柔軟な判断力が求められそうな状況だと思われ.
市街戦しかり,遭遇戦しかり.
809 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 01:49:56 ID:???
ロボットによる無人自律走行の話ですが,11月20日と21日に,茨城県つくば市にて実際に歩道を走る大会が開催されます.
http://www.robomedia.org/challenge08/kadai.html
昨年に続いて2度目です.昨年は3チーム(うち2つは地元筑波大学)が完走したと思います.
平日ではありますが,見学できる方,どうぞ秋葉原から常磐新線にて終点の駅までいらしてくださいませ.
駅からは徒歩5分くらいのペデストリアンデッキにて開催されます.
以上,地元民の広報でした.
見学は無料.
ただし運営の人たち(見れば分かる格好をしています)のお話と指示は聞かなきゃだめです.
また,参加者はプロじゃなくて大学の研究室などが多いと思われます.
穏やかな態度で応援の気持ちで見守っていただけるといいんじゃないかと思います.
軍事板,2008/11/15(土)〜11/16(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
無人機はフレーム問題が解決出来ない為,将来的にも無人機は有人機の相手にはならないという意見を見かけました.
「人間」という物体がフレーム問題をどうやって解決しているのか教えてください.
【回答】
根本的な意味での「フレーム問題」は人間にだって解決できない.
でも,人間は「解決法が見当たらないので何もしません」という選択はしない(する人もいるけど).
また,人工知能はあくまでキカイなので,「計算して後行動しろ」と命令(プログラム)されたら,何がどうなろうと計算が終るまで何もしない(だからフレーム問題,というものが発生するわけだが).
人間は,どうするのがベストか分からなくても,とりあえず目の前の状況にその場その場で適当に対処できる(それが正しい結果に繋がるのかどうかは別にして).
その点において人工知能と人間は異なる.
ついでに言うと,「フレーム問題」を解決する為に考え出されたものとして,「ボイド」や「クリーチャー」という理論がある.
これを使えばフレーム問題からは逃げられるが,単純化された行動しかできなくなる.
なので掃除用ロボットとかならともかく,戦闘兵器にこれを使うと,人間にすぐにパターンを読まれてあっさり裏をかかれる.
よって,現代の技術と理論では,人工知能は戦闘兵器に使っても人間に勝てない.
人工知能を有するロボットの例
(引用元:朝目新聞)
【質問】
近代化が進んだ今の戦場だと,遠隔操作型の無人機(飛行機や車両)ありますよね,
あれを操作している兵科名?は何でしょうか?
【回答】
無人兵器運用のための専門の兵科名はない.
それぞれの兵科が,自分の任務を達成するのに必要な無人兵器を運用している.
例えば無人偵察機も,大は空軍の戦略偵察部門から,小は陸軍歩兵小隊(30名)にある小型偵察機まで,幅広い兵科で使用されている.
砲兵が弾着観測のために無人ヘリを導入していることもあるし,師団偵察が戦術偵察目的で同じく無人ヘリを運用もしている.
あくまで無人兵器は,各兵科に支給される”備品”であって,それをもって独立の兵科となることはない.
砲兵科なら砲兵科,歩兵科なら歩兵科の中に,それぞれ無人機の運用の専門家がいる.
例えばアイオワに積まれてたマスティフの操縦は,海兵隊の専門職がやってた.
兵科は砲兵.
もし無人戦車が登場しても,無人ってだけで戦車は戦車.
戦車を扱うのは自衛隊では機甲科.
つまり無人戦車も機甲科配備になる可能性が高い.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ 【関連リンク】
「エルエル」:無人偵察機のエースパイロットはゲーム好きの19歳
そういえば,CSのアーミー特集でも,新型戦車の操縦はアナログ世代のベテラン操縦士より,ゲームに慣れ親しんだ新兵のほうが適応が早いと言ってましたねぇ….
Amazing Flying Skills
http://www.break.com/index/amazing-flying-skills.html
ハァハァ,セクシィなヒップだぜ,全く.
ROM派 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
第2次大戦前に想像されていた「超兵器」には,どんなものがあったか?
【回答】
神保町ではない某所では,ごく偶ですが,とてつもない掘り出し物があったりします.
戦前の本が,どこからともなくその某所に出現するのです.
これは全く不定期なので,時々気をつけておかないと,買い逃す羽目になります.
で,今回もそうした本を何冊が仕入れてきたのを知ったので,慌てて確保しに行きました.
この中で特に面白かったのが,1933年と1940年の二冊の本.
前者は,「陸海空軍 兵器の話と未来の科学戦」というもので,小林勝男という電気技師が書いたもの.
この本の序文は,浅野正恭海軍中将が書いています.
ちなみに,浅野中将は朝日とかの艦長も務めた人ですが,浅野和三郎という英文学者の実兄で,和三郎の方は,日本心霊学のPioneerだったそうです.
でもって,彼が没したら,正恭中将が死んだ彼との通信をしたとか….
なんかトンデモな香りがしてきたでしょ.
そう,まず,この本には「電気砲」なるものが出てきます.
今のLinear Cannonなんですが,この構想が出来たのは実に1916年のこと.
フランスのフォションヴュ・プレーという人が考えたモノで,30mの砲身を作り,電流で磁石化し,弾丸に700万アンペアの電流を流せば,800kmの射程を得ることが出来るという試算があったそうです.
ただ,短所は,弾丸が砲口を出ると電流が流れなくなって,砲口から相当の火花が出るであろう事,
当然,数万キロアンペアの電流を得るだけの電力を得る必要がある,と言う訳ですが,九州から上海,太平洋上からサンフランシスコを攻撃することが出来るものになる,と述べています.
次いで,殺人光線の話が取り上げられています.
これは何も日本の専売特許ではなく,フランスの学者が発表したもので,これが発表された当時は,殺人光線で飛行機を燃やしたり,人々がそれに照らされて右往左往している図が新聞に掲載されました.
その原理は,1917年にイタリアのジウリオ・ウリブイという人が実験しています.
これは,凹面鏡を使って電波を一定の方向に集中させ,其処にある目標に電波の周波数を同調させて,これに高い電圧が起きるようにしたもので,この高電圧で電撃を受けると同時に熱を発し,内部からモノを燃やすと言う,正に電子レンジの世界ですね.
フランスの方は,電波ではなくて紫外線を用いたり,米国でも同じように考えられていました.
後,紫外線,赤外線を使った通信とかが1933年の時点で考えられています.
で,1940年に出された「新兵器と科学戦」は竹内時男という東京工業大学の教授が書いた本です.
この人も,食塩にγ線を照射すると放射能を帯びると言う人工放射能なんて研究をしてた,この人も一種のトンデモ科学者.
ですから,この本も一部は,そう言った荒唐無稽な話があります.
無人飛行機,無人軍艦は,まぁ,まともと言えますが,一度発射した弾丸が元に返ってくると言う往復弾丸(ぉぃ),鉄を食う細菌を培養して,弾丸に詰め,炸裂と同時に猛烈な勢いで敵の鉄製品を無益なモノにするとか(ぉ.
でもって,殺人光線は,数分間に1軍隊を全滅させたり,数マイル先の火薬庫を爆破したり,航空機のエンジンを無効化したり,自動車を止める,有りと有らゆる破壊作用を齎したと言うもので,1940年の時点で既に実験が完了したと書いていたり(北朝鮮もそれを研究すれば良いのにねぇ),その電波の正体は,紫外線とかX光線だとか書いております.
じゃ,殺人光線があるなら,殺人音波があるのか…あるんです.
米国の大学教授が発見したもので,在る特殊の電気的方法で毎秒10万〜数十万の震動を起こし,この音波で動物を殺すと言うもの.
更にトンデモ.
毒蛇毒虫弾というのがあるとか.
これは,毒蛇とか毒虫を冷蔵して貯蔵し,冬眠状態にさせたものを迫撃砲で撃ち出すと言うもの.
発射時にその加熱で毒蛇や毒虫が目覚め(ぉぃ,小さな穴からこれらが飛び出して敵陣地を壊乱すると言うもの.
も一つトンデモ.
人工雷雨というので,飛行機から砂を蒔き,その砂に空母から強い電波が照射すると,雷や風,雨が湧き上がる.
敵艦隊は,その飛行機を迎撃しようと飛び上がったところで,雷鳴に打たれて,爆破すると言うもの.
いや,人間の想像力って逞しい.
faq35b05.jpg
faq35b02.jpg
faq35b04.jpg
faq35b03.jpg
眠い人 in mixi
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ