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◆◆◆◆◆◆F-35のメカニズム Az F-35 mechanizmusa
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※ 多国間開発機だが,便宜上こちらのジャンルに
【質問】
F-35がレーザー装備してるとか聞いたんですけど,ほんとですか?
【回答】
673ABLのことだね.
対航空機および地上目標に対する機上搭載レーザー.
現在実用の段階に入っているが,大気圏から超高速で落下する大陸間弾道弾を大出力レーザーで撃破するシステムの開発が,ここにクローズアップされてきたという代物.
もともとABLは,改造したボーイング747-400F輸送機の周りに構築され,メガワット級の化学レーザーを照準する独特の機首取付け型ターレットを有するというものであったが,その指向性エネルギー武器(レーザー)をF-35への転用を図ったのが開発系譜.
バイス・プリシデント,JSFのデピュテイ・プログラム・マネジャ-いわく,
「低い発見率と航空機を脅威の傍まで浸透できるようにする電子攻撃の間には相乗効果がある.
我々はこの能力をEA-6Bのようなスタンド・アローン航空機を保持するよりも,遥かに低いコストで働かせることができるよう提案中である」
らしい.
F-35は電子攻撃において非常に高い性能を誇っているため,AEAと同じ役割を行えるよう改修することがすでに可能になっている.
で,一番知りたいところだろうが,このエネルギー武器は,ゲームのように大きな爆発を起こさず,局所化された損傷を敵に与え,先に書いたように出所不明確に射撃することができる特徴をもるため,どこから狙われたのか,そして何が起こったのかを敵機が知るのが困難になる.
照準対象は燃料タンク,エンジン等で,レーザーの熱効果によって目標に一瞬で穴を開けてしまう.
燃料タンクの場合は飛行不能になるほどの損傷を与え,エンジンに焦点を当てた場合,エンジン機能をいともたやすく停止させてしまう.
また,このエネルギー兵器は電子装置に対しても高い効果を挙げられ,高電力の衝撃波により電子部品を破壊,コンピュータ・メモリを消去することもできる.
が,問題も山積みで,今のところは,ロッキード・マーチン社は2010年までにF-35用の「指向性エネルギー装置」のフル・スケールの開発プログラムを達成する予定.
固体レーザーの電池に代わる航空機エンジンからの駆動シャフトにより,動力を与える変形型をAC-130・ガン・シップにも装備することが計画され,また無人飛翔体に対する適用も計画されている・・・というのが現状.
ロッキード・マーチン社とレイセオン社は合同プロジェクトで,高エネルギー兵器の開発も行っている.
名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM
内部図解
(画像掲示板より引用)
【質問】
F-35はステルス性ではF-22よりも優れてるの?
【回答】
イヤ,それはない.
定番のグロセキュに正解(たぶん)がありました.
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/f-35-design.htm
「Low Observability」の項にあるけど,正面から見たRCSが
F-22:0.0001~0.0002m2,
F-35:0.0015m2(約10倍)
B-2とF-35は互角
F-35はF-117より優秀.
で,ある角度についてはF-35のRCSがF-22より小さいと言われるが,それ以外はF-22の方が小さい.
憶測するなら,F-35は攻撃機という性質上,攻撃してから発見,迎撃される可能性が高いため,後方からのRCSに十分配慮したと言われています.
F-22は正面命の機種なので,後方からのRCSについてだけはF-35の方がF-22より小さい,ということかもしれません.
要確認.
unknown date
▼ ネットでは未だに「F-35はダメ」で,F-22の再生産を望む意見を見ることが出来ます.
しかしF-22を導入したら,思わぬトラブルが待っていたかも知れません.
米空軍では第5世代戦闘機の中でF-22はF-35にリンク16を用いた戦術データリンクを行うと,F-22の売りとも言えるステルス性に影響が出るので,F-15やF-16のような第4世代戦闘機にMAPSと呼ばれるシステムを装備した通信ポットを搭載するという計画を立てています.
実際,2011年のリビア爆撃ではF-22が収集した情報をデータリンク出来なかったという事態が生じています.
第5世代,第4世代機間の通信でステルス性の維持が課題:航空宇宙ビジネス短信・T2
一方でF-35は発展型多機能データリンク(MADL)を装備しており,波形を変えつつ通信が可能.
実はF-22にもMADLを搭載する計画でしたが,予算不足で実現しませんでした.
これはF-22が1990年代のリンク11全盛期に設計されたのに対し,F-35は2000年代のリンク16の使用を想定した時代に設計されたという違いがあります.
(動画はF-16に搭載されたリンク16の説明を紹介したもの)
F-35 LightningⅡ*EAGLET
F-22クラスの第5世代戦闘機を保有していない空自にとってはあまり関係ない話ですが,未だにF-22を連呼している方にとってはこの話をどう思われるでしょうか.
むしろF-22を採用しなかった方が,後々コストのかかるトラブルを起こさずに済んだかも知れません.
まして米海軍のE-2Dや中国海軍の052D駆逐艦の登場で,ステルス性の優位性が失われつつある今,ステルス性よりも機体の運用やネットワークを重視すべきかと思います.▲
ねらっずーり in mixi, 2014年06月29日
青文字:加筆改修部分
F-35 コックピット
(画像掲示板より引用)
【質問】
F-35について質問です.
下記のような投稿が貼られてました.
――――――
軍板ではTFRが,
『3機種統合による重量超過と,それによる開発費高騰で炎上』
と吹聴しているので,真に受けている奴が多いが,実際にGAOの報告を見ると,機体価格が80億から120億に上昇した主因は,インフレ等による製造コスト上昇で,ダイエット改設計による上昇分は4億円にすぎないし,自重超過も機種統合ではなく,ステルス攻撃機の場合,ウェポンベイで2割弱自重が嵩むというだけではなかろうか?
寧ろ四百万行に及ぶソフトウェアで開発費が4-5兆円に及んでいるのに,1機当たり開発費負担が23億円で済んでいるのは,三軍統合・国際共同開発の大きな成果だろう.
また「デブな攻撃機」という評も,貧弱なエンジンしか作れないから軽量化最優先させざるを得ない国の発想で,タービン1段ファン1段増やしバイパス流量を増やしてA/B推力を増強させたF135増強版が出れば,推力重量比でもタイフーンに追いつくだろうし,足の長さもWBに増槽積めるようにするのは技術的に不可能ではない,
携行弾数も,ミーテイアの翼を折畳にして爆弾架3発回転弾倉に積めるようにすればよい.
総じてステルス外形は後から獲得できないが,推力・航続・携行弾数は発動機や付属品で改善可能だし,米軍が次期主力戦闘機の欠点を放置するはずもない.
開発段階のこの程度のアラを吹聴して,駄作と決め付けるのは時期尚早だし,共同開発でF-35炎上と言い立てて居るものは,別の意図があるのではないか?」
――――
そこで質問です.
・「 タービン1段ファン1段増やし,バイパス流量を増やしてA/B推力を増強」は可能でしょうか?
・「足の長さも(F-35)WBに増槽積めるようにするのは,技術的には可能」は真?/偽?
・「携行弾数もミーテイアの翼を折畳にして爆弾架3発回転弾倉に積めるようにする」は可能ですか?
ウソで駄目なら指摘できるように,駄目な技術的理由を教えてください.
軍事板,2009/06/21(日)
青文字:加筆改修部分
【回答】
えーと,細かな検討を行ったと言うより,「僕の考えたすごい兵器」に近いものを感じるな.
どこから突っ込んだものか……
> タービン1段ファン1段増やしバイパス流量を増やしてA/B推力を増強」は可能でしょうか?
可能でしょう.
それが効率的かどうかは別にして.
その上,重量・サイズの増加でF35そのものを改修しないと搭載できなくなるでしょうけど.
既存機と違って,ステルス機の改修は,かなり大変でしょうね.
> A/B推力を増強させたF135増強版が出ればも台風に追いつくだろうし
技術が先に進めば,F35が“現行のタイフーン”に推力重量比で追いつくのは可能でしょう.
ただしそのころには,タイフーンのエンジンも改良されて推力が増強されているでしょう.
(実際,エンジン増強の研究が進んでいます)
準ステルス機のタイフーンのほうが,改修は容易でしょう.
> 航続・携行弾数は発動機や付属品で改善可能
ペイロード・レンジは機体構造固有のものなので,ちょっとの手直しでは改善不可能です.
付属品というのが,CFT等も含めるのならば可能ですが,それは失われる能力と引き換えです.
> 「足の長さも(F-35)WBに増槽積めるようにするのは技術的には可能」は真?/偽?
技術的には可能です.
ただしウェポンベイを食いつぶす行為は,そのまま兵装搭載量の減少を招きます.
ウェポンベイは,2000lb爆弾とAAMを一発ずつ搭載できますが,燃料を搭載した分だけ,武装を下ろす必要があります.
> ・「携行弾数もミーテイアの翼を折畳にして爆弾架3発回転弾倉に積めるようにする」は可能ですか?
無理.画像参照.
爆弾の支持方法を考えると,回転弾倉は,図のような方法以外には無い.
加えて,ミサイルへの配線と,ミサイルを機外に放り出す機構が必要.
AGM-154やCBU-87(直径40cmくらい)が一発つめるスペースしかない部分に,支持フレームとギミック満載の回転弾倉(それも直径20cm近いミサイルを三発収める)を収めるなんて,不可能ですよ.
極東の名無し三等兵,2009年06月24日 22:09
>・「 タービン1段ファン1段増やしバイパス流量を増やしてA/B推力を増強」は可能でしょうか?
そんなことを論じる以前に,ジェットエンジンの事を何にも分かってないとしか・・・
まぁ,そんな改造は,全く新型のエンジンを造るのと同じでしょうね.
F119系はF100系よりも段数減らしてるのに,元の設計の方向性を理解していないとしか.
>・「足の長さも(F-35)WBに増槽積めるようにするのは技術的には可能」は真?/偽?
ウェポンベイに増槽積んだら兵装積めなくなるでしょう.
>・「携行弾数もミーテイアの翼を折畳にして爆弾架3発回転弾倉に積めるようにする」は可能ですか?
ロータリーランチャーなんか積む余裕は無いです.
積んだらSDB以外の爆弾が積めなくなります.
JSF,2009年06月24日
>・「 タービン1段ファン1段増やしバイパス流量を増やしてA/B推力を増強」は可能でしょうか?
完全に別のエンジンですね,これ.
こんなことしたら,エンジンの全長も最大直径も変わるから,機体も設計しなおしですね.
しかも,ステルス性と兼ね合いから,機体形状全般も変更しなけりゃならんでしょうね.
ゆきかぜまる,2009年06月24日 21:26
ただ,「ソフトウェアの開発が負担」という部分と,「ステルス外形は後から獲得できない」という部分は,間違ってないだろうと.
ちなみに 7 年ばかり前,「@IT」にこんな記事が載ったことが.
「@IT」:次世代戦闘機で試される大規模コード管理
http://www.atmarkit.co.jp/news/200205/21/jsf.html
井上@Kojii.net,2009年06月24日 14:35
【質問】
F-35の統合アビオニクスにおける,ソースコードについてお聞きしたい事が.
統合アビオニクスでは,LMとBAEだけがソースコード作成に携わっているのでしょうか?
米英以外の開発国がソースコード作成には関わっていないのでしょうか?
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年07月28日10:20
【回答】
機能ごとに担当メーカーが違うので,それぞれの機能に関わる部分は,別のメーカーでやってます.
ただし,全体をとりまとめて制御するとか,個々のシステム同士をすりあわせるとかいう部分は,システム
インテグレーターである LM の仕事ということになります.
ただ,重要なサブシステムの開発に関わっているメーカーは,米英に限られるといえるのでは.
井上@kojii.net by mail
【質問】
F-35って新しいだけに,電子機器はF-22より優れているのですか?
【回答】
まず,新しいからって,別に搭載する電子機器の世代が数世代離れてるなんてわけではない.
電子機器の性能や使われてる技術だけでいうなら差なんて無いよ.
あと電子機器は世代の差よりも,搭載する機体の大きさ=積載容量の方が問題になりがち.
旧式でも大型機に搭載するため,高出力でレーダーレンジが広い機器と,新型だけど小型機に搭載するため低出力でレーダーレンジも狭い機器じゃ,どっちが性能が優れている?ってことになるし,レーダーレンジの広い機器を搭載したいけど,新型戦闘機は小型で搭載容量の限界があるため,大型の機器は詰めず,小さく低性能しか積めないなんてこともある.
(低性能が言いすぎならば,やや小さくて出力が要求には不十分なものしか積めないと言い換えることも出来る)
でもってさらに,
「その機体の目的と合致しているから,小型でも大型でも高性能でも低性能でもあんまり関係ない,
そいつにとって一番ベストな電子機器」
という見方もある.
単に新しいから優秀なんですか? なんてのは最強論議と同じくらい,無駄なことだ.
とはいえ,F-35のコンフォーマルUHFデータリンクアンテナは,F-22の機体間通信よりも,通信能力,効率,互換性ともに,より優れていると言われてる.
まあ,先に完成したF-22からの電子機器実証データも反映されてアップデートがなされたものが,「後から積める」という点では差は出るしな.
実機がちゃんと完成してるわけでもないんで,運用した時どうなってるんだかわからんし,F-22のも後から改良された部品にアップデートは可能なわけだが.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
F-35に搭載されるAN/APG-81・ASEAレーダーにはEA(電子攻撃)機能があるの?
【回答】
次期F-Xとして有力候補となっているF-35に搭載される,AN/APG-81・ASEAレーダー.
APG-81には敵機のレーダーをマイクロ波で破壊する,EA(Erectronic
Attack)機能が装備されているという話を聞きますが,ちょっと調べてみました.
AN/APG-81 - Wikipedia
とりあえず,これといったソースは見つからなかったのですが,AN/APG-79が前の日記でも紹介した通り,ミサイルに対するECM技術が装備されている以上,APG-81にそれがないとはちょっと考えにくく,やはり事実である可能性があります.
------------
自衛隊FX ラプターがだめなら:Yahoo!掲示板
そして何よりも,機外搭載で運用した場合のステルス性の低下を補うために,F-35搭載のAN/APG-81にはF/A-18E/FのAN/APG-79同様,EA(電子攻撃)機能がついています.
これによって敵のレーダーや通信機器を破壊,又は電波・通信妨害を行い,ステルス性の低下をカバーできますから.
------------引用終了
この投稿者ultraseven_exultramanjackさんの発言が事実とすれば,F-35はミサイルに対するECM機能しか持たないF-22よりも,かなりアドバンテージの高い戦闘攻撃機という事になります.
この発言のソースは見当たりませんが,海外のソースから見ると,こんな話があります.
------------
F-35 radar makes showing at electronic attack exercise:F-16net
The AN/APG-81 is the world's most advanced fighter fire control radar. It has extremely robust electronic warfare capabilities, and these tests validate years of laboratory testing versus a wide array of threat systems.
------------引用終了
これはAPG-81を開発しているノースロップ・グラマン社の担当者の話ですが,これによるとAPG-81は電子戦機能を持っていると話しています.
APG-81はEAに対する防備の実験に成功しており,その事も言っているのでしょうが,それと同時にこちらも,このレーダーでEAが可能であるという事も言っているというのは,ちょっと考え過ぎでしょうか?
このようにECMの装備などがしっかりしていれば,何もF-22だのF-15SEなど選定しなくとも,Su-30などに対するアドバンテージは可能だという事になります.
そして中国が空自のF-35調達を恐れる理由はまさに,これにあると思われます.
中国も技術ではダイバータレスインティークなど向上はしているものの,アビオニクスではまだ日本やアメリカに劣っており,レーダーのEA機能はおろか,日本でも開発が出来たASEAレーダーの開発すら成功していません.
それにしても中国が必死に米議会にロビー活動までして,F-22の輸出禁止を継続はさせたものの,その次のF-35が,これまたF-22より厄介な戦闘機だったというのは,何とも皮肉な話です.
バルセロニスタの一人 in mixi, 2011年02月15日10:11
青文字:加筆改修部分
【質問】
F-35のキャノピーに埋め込まれてる導爆線ですが,なぜあんなグニャグニャ曲がった複雑な形状なのでしょうか?
キャノピーを爆砕するだけなら,あんなに複雑である必要があるとはちょっと思えないのですが…
【回答】
割残しを防ぐため.
曲がった部分では導爆線が重なって働くので,確実に,強く割り取られる.
すると切り取り線と同じような理屈で,残りの部分も簡単にきれいに割れる.
また,鋭角的な導爆線部分を作ると,鋭角部同士をつなぐ割れ目ができて,でかい一枚の切り抜きじゃなく,小さな板がたくさんになり,スムーズに吹っ飛ばせるって話を読んだような気がする.
単なる直線だけで,全部を確実に割ろうとすると,全体の爆薬量を増やす必要があり,安全上の問題が生ずる.
最低限の爆薬で確実に割り取るための工夫.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
F-35は兵装重量の為に垂直離陸を諦めたという事ですが,これは将来ミサイルが小型化した場合には,垂直離着陸で運用する事も出来る様になるんでしょうか?
また,誘導爆弾,ミサイル等の小型化はどの程度まで現実性があり,コストを無視したとして,現時点の技術でどこまで可能なんでしょうか.
【回答】
遅延やら何やらで,計画値とスペックがかなり変わっているはずなので,ちょっとまだ判断しかねる面があるが,燃料を大幅に削らないといけない可能性が高い(重いのは兵装より燃料).
現実的とは言いがたい.
兵装の小型化については,現時点ではSDB程度かなあ.
精密誘導化が進展して,従来の爆弾では威力過剰というケースが出てきている.
空対空ミサイルは小型化どころか射程を延ばす動きがある.
軍事板
青文字:加筆改修部分
なお,2010/03/18に,F-35は垂直着陸試験に初成功しており,まだ「垂直離着陸を諦めた」とは言い難い.
【質問】
F-35のEODASによる,BMD探知実験の結果は?
【回答】
F-35に搭載されているEODAS・AN/AAQ-37を用いた,弾道ミサイル探知実験が成功しました.
これによりF-35も,BMDの戦力の一つとなりえる事になりました.
Photo Release -- Northrop Grumman Distributed
Aperture System (DAS) for F-35 Demonstrates
Ballistic Missile Defense Capabilities:Northrop
Grruman
ただ,EODASの探知距離は32kmなので,自衛隊のBMD構想には,あまり役には立ちそうにないと思っていたのですが,どうやら800マイル(1280km)から探知できるもので,これだったら日本の防空識別圏内でも探知は可能となります.
拡大地図を表示
中国や北朝鮮からの弾道ミサイルは,防空識別圏内から探知すればいいので,これにXバンドレーダーと連動したデータリンクを行えば,ミサイル防衛に一役買う事になります.
また,1280kmだったら,黄海沿岸にミサイルを配備しても,探知する事も可能となるでしょう.
ちなみにこの記事を見つけたのは,マイミクのこうちゃんさんでした.
情報提供ありがとうございました.
ちなみにF-35には,THEUSと呼ばれるレーザー機関砲の搭載に関する開発計画もありますが,さすがにターミナルフェーズでの弾道ミサイルの撃墜は厳しいかも知れません.
こちらは資料集めがあるので,来週取り上げる予定ですが,斬新な兵器であるのは間違いないでしょう.
そのF-35に搭載されるF135代替エンジンですが,米国防総省は開発終了を通告.
これに対しGE(ジェネラル・エレクトロニック)社と英RR(ロールスロイス)社は,自費による開発を継続する事を表明しました.
F-35代替エンジン開発終了通告=GE,自費で継続目指す-米国防総省:時事通信
自費での開発は,米下院軍事委員会のマケオン委員長も支持しており,これは認められる可能性が高くなります.
というのも,もしF135に不具合が発生すれば,F-35はその不具合が改善されるまで,飛行停止になる可能性があり,これは自国や同盟国の安全保障の問題に繋がります.
自費で開発できれば,下手な国家予算の浪費も避けられますからね.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年05月18日10:40
青文字:加筆改修部分
【質問】
F-35の戦術核搭載能力について教えてください.
【回答】
空自の次期F-Xの候補機になっているF-35ですが,戦術核が搭載される模様です.
次世代F35に戦術核兵器搭載へ
搭載するとすればウェポンベイではなく,翼下パイロンに搭載されるかと思われます.
そしてミサイルはさしずめSLAMでしょうか.
▼これは私の予想に過ぎませんが,戦術核搭載のAGM-84Hになるかと思われます.▲
最大射程からしても,その可能性が高いとみていいでしょう.
SLAM(ミサイル)-Wikipedia
とはいえそのF-35の開発が未だに完了しておらず,量産開始もまだ望めない状況.一体どうなるのやら.
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年05月03日19:00
▼ 上記の質問に対してF-35用の戦術核弾頭の搭載プラットフォームにAGM-84HSLAMが使用される見込みとありましたが,これの根拠が不明です.
トマホーク用の戦術核弾頭を完全廃棄するこの時勢,核弾頭搭載モデルのないAGM-84にわざわざ費用かけて,核弾頭搭載モデルを開発するとは思えないのですが.
これって単に,「念のため」B61戦術核爆弾の投下能力を与えただけって話になると推測します.
疑問者 in FAQ BBS,日付:2010/5/15(土)
青文字:加筆改修部分
確かにAGM-84に核弾頭搭載モデルは存在しませんでした.
誤った情報を流してしまった事を深くお詫びし,二度とこのような事がないよう,再発防止に努めてまいりたいと思います.
ちなみに私の根拠はこのYahoo!知恵袋の記事からでした.
引用開始――――――
ハープーンなどの対艦ミサイルに陸上の敵施設などへの攻撃能力はあるんですか?-Yahoo!知恵袋
これにもいろいろと理由はありますが,大型(下手をするとハープーンの10倍)対艦ミサイルはとても高価なので,対艦攻撃専用とするのはもったいなかったのでしょう.
……核弾頭搭載型もありましたし.
――――――引用終了
おそらく私は,ロシア製対艦ミサイルの話とAGM-84の話を勘違いしてしまったようです.
ちゃんとチェックしていれば,こんな事にはならなかったはずです.
本当に申し訳ありませんでした.
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年05月18日08:56
▲
【質問】
F-35のレーザー砲は,カトリング砲の後継となれますか?
【回答】
筆者もこの分野では,またまだ勉強中ではありますが,F-35にはカトリング砲と並んで,レーザー砲も搭載する計画もあるようです.
『次世代戦闘機 F-35 ライトニングII』(ジェラール・ケイスパー著,並木書房,2010年4月16日),P221~223より引用.
――――――
ロッキード・マーティンの先進開発プログラム社は,F-35Bのリストファンを,高エネルギーレーザー装置と入れ替えることを検討していた.
(略)
エンジンから軸駆動電源を持つF-35Bは,レーザー兵器を運用するための理想的な戦術戦闘機である.
――――――
また,同書では,現在アメリカとイスラエルが共同開発している戦術高エネルギー・レーザー(THEL)を,応用するという話もあります.
戦術高エネルギーレーザー - Wikipedia
ボーイング社も,高エネルギーレーザーの開発に乗り出しています.
Boeing to develop high-energy laser for Pentagon:Jane`s
確かにF-35Bには,リストファンと通常飛行用のエンジンと,2つのエンジンがあるだけに,レーザーの発電機としてはかなり有効とも言えます.
F-35Bの開発に日本も参加すべきという意見があるのは,この辺からなのでしょう.
そうは言っても空自が選定したいのはF-35A.F-35Bではないので,あまり開発に参加しても意味はなさそうですが,F-15J/DJの後継機種を考える上では,結構参考にはなるかも知れません.
レーザーならば光速ですから,ミサイルよりは確実に命中します.
アニメのようにレーザーを受けたからと言って,機体が溶解する事はないでしょうが,エンジンやアビオニクスなどが無力化されて,十分墜落させる事は可能です.
レーザー砲がつげる宇宙戦争の時代:リアリズムと防衛を学ぶ
これを考えると,F-35の開発を今更中止する事は出来ないでしょう.
F-22よりもF-35の方に,改造の可能性が多く秘められているのですからね.
〔略〕
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年05月28日10:44
青文字:加筆改修部分
【質問】
F-35は戦術偵察任務にも兼用できるの?
【回答】
F-35は戦術偵察任務にも用いられる事が出来るようです.
以前にもお伝えした,F-35のEOTS(Electro-Optical
Targeting System,電子・光学式照準システム=IRST,CCD-TVカメラ,レーザーの融合装置)があるので,いちいちパイロンの各ステーションに偵察ポットを装備しなくとも,単体で戦術偵察活動が行う事が可能になります.
本当はF-35の公式サイトをソースにしたかったのですが,どうも落ちているようなので,二次情報になりますが,アシナガバチさんのブログから引用します.
――――――
2011年度「日米安全保障協議委員会」(2プラス2)と中国空母ワリヤーグ最新動向:アシナガバチの巣作り日記
最近公開となった,F-35の新公式ホームページのISRの項目で,下記の通り記述されています(下記抜粋と翻訳).
--------------------------------------------------------------------
With speed, stealth and integrated sensors, the F-35 can fly critical intelligence, surveillance and reconnaissance (ISR) missions with more sophisticated data capture than any previous fighter aircraft.
速度,ステルス性,そしてセンサー統合により,F-35は過去の如何なる戦闘機よりも,より詳細なデータを捕獲し重要ISR任務に当たることが出来る.
Information gathered by F-35 sensors can be immediately shared with commanders at sea, in the air or on the ground, providing an instantaneous, high-fidelity view of ongoing operations.
F-35のセンサー類で収集された情報は直ちに海上,空,又は地上の司令官に共有が可能であり,遂行中の作戦の瞬時で正確な状況を提供する.
--------------------------------------------------------------------
F-35の情報収集能力に関しましては当ブログの過去記事「次期戦闘機選定で防衛省が要求書交付」も参照願います(EOTS(Electro-Optical Targeting System,電子・光学式照準システム=IRST,CCD-TVカメラ,レーザーの融合装置)による撮影動画があります).
――――――
この前の日米外務防衛閣僚会議(2+2)では,
「情報共有や共同の情報収集・警戒監視・偵察(ISR)活動の拡大といった協力を促進」
する事が,日米双方の具体的対応の一つとされていますので,ますますF-35の選定が一歩近づきました.
また,RF-4Eの後継がF-35ともなる可能性も出てきました.
そうなると百里の偵察航空隊は,ひょっとしたら解隊されて,第7航空団の一飛行隊になる可能性もあります.
F-35で偵察活動が出来るのなら,独立した飛行隊は必要なくなりますからね.
もっとも私としては,タイフーンを繋ぎで選定して,後に偵察機や電子戦機に改造すべきと考えていただけに,これは逆風なわけですが・・・.
まぁ,でも松島のF-2補填分や電子戦機もあるので,私は諦めはしませんよ(笑)
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年06月28日13:35
青文字:加筆改修部分
▼ 【追記】
某所から反論が来ました.
詳しくは伝えられないのですが,要約すると
「F-15やF-16,トーネードの世代だと逃げ足も速く,ダッシュ力もあるから」
という事.
確かにRF-4はマッハ2.2,F-15はマッハ2.5,トーネードもマッハ2.2と,速度は速いので,それを考えるとマッハ1.8しか出ないF-35では,確かに役不足なのかな,と.
ただ既存のターゲティングポットでも,EOTSでも視界の狭さを考えると,果たして一般の偵察用としてはどうなのかな,なんて話もあります.
ついでに言うと米海軍では,F/A-18E/Fはマッハ1.6しか出ませんが,AN/ASD-12
SHARP戦術航空偵察ポッドを搭載することで,偵察機としても使用していますけどね.
だから速度が早ければいいというわけでもなさそうで,そこは空軍と海軍の運用の違いもあるのかも知れませんね.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年08月03日11:12
青文字:加筆改修部分
▲
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