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http://www.warbirds.jp/ansqn/ansq03.cgi
なにやらAns.Qで揉めている様です(No,1247

『レオパルト2A5のショト装甲の主効果は「主装甲中央部への誘引」でも「耐APFSDS」でも無い』という新説をいちのへさんが発表されました.
 光の屈折と同じ原理を利用したという「主装甲中央部への誘引」説は覆ったのでしょうか?

http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/arm_var/schott_panzerung2.htm
morita


 新説であるからには,その提出根拠が断言できるほどの品質であるかどうか,その思考過程に間違いがないかどうかを本人に検証させれば事足りることです.
 本人に聞けば宜しい.

 個人的な意見を言わせて頂ければ,断言できるほどの検証品質には至っていません.
 フラグメンテーションしたときの弾芯挙動がどうなるかに関しての思考まで至っていないからです.
 弾性エネルギが蓄えられた状態にて折損した場合,その蓄えられた弾性エネルギが解放されます.

 その解放されたエネルギはどのようなベクトルで解放されるのか,
 その結果どうなるのか.
 それがなければ,折損時における弾芯挙動を説明できません.
sorya


soryaさんは以前「主装甲中央部への誘引」効果のことを最近のトレンドだといわれましたが,そうした研究が数多くあるのであれば,まずそれらのコンセプトを理解するのが先決ですね.

http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000234.html
morita


まぁ,R&Dの世界ではもうそのシステムはトレンドじゃないので,近年の発表例は非常に稀ではありますが.

というか,当時は高L/D弾頭の最大侵徹長のみ注目し,以下に効率よく阻止するかという点に対し集中して研究していたが,投射重量があまり変わらない高L/D弾頭は断面積が小さくなるため,容易に折損しやすくなるという視点をもってのドイツの発表例がある意味衝撃的な内容であったため,一時期熱心に研究されたというのが実際の流れです(その中で低L/D弾頭に対する弾道偏向も議論されています).とりあえず現在の状況を言ってしまえばですが.

では,そのコンセプトですが,APFSDS弾を平板に斜射したとき,侵徹パスが変化するという事実はもう誰もが分かっている事実なので割愛(探せばどこかに写真くらいあるでしょう).
 そしてその機構は弾芯の径方向の速度変化(例えば1500m/sにて衝突するタングステン合金製弾頭v.s.スチール系標的では接触端は900〜1000m/s,非接触端は1500m/s)による回頭効果によるものです.つまり,平面に対し非軸対称に衝突するが故に発生する機構です.非軸対称「平面部」に衝突する限り大なり小なり発生する現象だということですね.もっとも,この回頭効果は波動論に基づいて算出される弾頭から標的に入力されるエネルギと標的からはじかれるエネルギが釣り合う入射角条件…侵徹限界着角…以下では今の条件は成り立ちませんが.跳飛しますので(具体的な数値は決定的なヒントが出ているのですから自ら計算してみましょう).

まぁ,それはそれとしてNo.1248における当該記事を読んだ人の感想から,多分に検証ネタとしては真空中にて射撃を実施した(縮小系モデルを用いたフィジカル・シミュレーションでは真空中にて射撃するのが一般的です),International Ballisitic Sysmposiumの要稿集.しかもどこからかのwebから非合法に抜いてきたであろう2001年の要稿集のたった1つの要稿の抜粋画像をネタにして話している事は明白ですし,#1にてある程度の疑念は表しているわけですので,まぁ,あとはmorita氏が好きな論を信じてくださいとしか言いようがありません.
sorya


おっと.#3において記述するのを忘れていましたが,標的板厚によって回頭量が変化するのは確かです.ただし,むやみやたらに厚くすれば回頭量が増える訳ではありません.

必要なのは着弾時において,一方の弾芯径端から発生する,弾頭速度を減速される機能をもつ球状圧縮波(衝撃波)がもう一方の弾芯径端へ伝達するまでの時間穿孔しないだけの厚さです.例えば弾芯径が30mmと仮定した場合(ついでに衝突条件が#3と同等とした場合),0.03(m)/6000(m/s)=5μ秒.つまり,侵徹パス長として6000(m/s)*5e-6/2=0.015(m)…要するに15mm以上の板厚があれば充分回頭可能だし,弾道偏向も起こるということです.
sorya


ああ.正確な記述じゃないな.伝達が終わるまでの間穿孔しないでかつ,標的裏面から反射した希薄波が弾頭に達しないだけの厚さですね.大雑把な数値で言えば,6000(m/s…標的を伝わる衝撃波速度)×(0.03(m…弾頭径)/6000(m/s…弾芯を伝わる衝撃波伝播速度))/2(一往復するので)+1000(m/s…最大侵徹速度)×(0.03(m…弾頭径)/6000(m/s…弾芯を伝わる衝撃波伝播速度))で0.02(m)ですので,最小レベルで20mmもあれば回頭運動に対し,最大のエネルギーを与える事が可能です.もっとも折損しない限りにおいてですが.なお,折損した場合は空気抗力によりフラグメンテーションによる弾芯の部分偏向がより大きく発生し,結果侵徹長が減ります(#3において真空中での射撃と断りを入れているのはそのため).
sorya


正直,なにがなにやらさっぱりです.個々の記述の意味もわからないし,体系的なイメージも湧いてきません.火器弾薬技術ハンドブック以上でInternational Ballisitic Sysmposiumの要稿集以下の参考文献はありますか?分野が分野なだけに一般向けの啓蒙書など皆無でしょうが,,,
morita


ちなみに固体中の音速は
タングステン 5410m/s,鉄 5950m/s,
ゴム(天然ゴム)1500(1MHz)m/s
ゴム層で衝撃波は減速するのでしょうか.
素人のたわいない質問です.
Ph


>>morita氏
和書にはそのようなものはありません.洋書では所謂Zukas本(Jonas A. Zukas編集の侵徹現象に関する解説書/ただし現在は新品での入手が不能なものがあります),後はNTIS(代理店は三菱総合研究所)に”Unified Theory of Penetration”(1986年,James T. Dehn)のmicrofiche複製をお願い(有償)するか,海外にオーダーするか.その程度ですね.なお,後者については私は自腹にてstormingmedia(http://www.stormingmedia.us)でこれぞと思った論文を良く購入していますが.高くてもたかだか30〜50USDです.配送料入れても+30USDになるかどうか.非常にリーズナブルな価格で入手できますよ.

もっと基礎的な部分ならば,シュプリンガー・フェアラーク東京で出版している”衝撃波ハンドブック”,日刊工業新聞社で出版していた”衝撃工学”(ただし,一部不正確な記述はあります)あたりの入手がお勧めです.というか,前段で挙げた論文の記述内容を理解するためにはせめてこの二つを読んでおくことが必要でしょう.

>>Ph氏
音速≠衝撃波速度(ですので.その辺間違いないように.まぁ,若干乱暴な言い方をすれば,保存系の圧縮曲線(要は慣性圧縮曲線)における,P(=1/3(σ1+σ2+σ3)=静水圧)=0での条件における衝撃波速度はバルク音速に相当します.

そしてゴム層での減速ですが,これは衝撃インピーダンス界面におけるインピーダンス比によります.もっと大雑把に言えば衝撃波が透過する条件は衝撃インピーダンスが等価になる衝撃波速度条件になりますので,衝撃インピーダンス大のものから小のものへ透過する場合は加速するのが一般的です(ただし,粒子速度ー衝撃波速度特性の傾きによる).ですがその逆の場合は減速するのが一般的です.単純な計算でよければ界面粒子速度はV0*Z1/(Z1+Z2)で求めることができます.この界面粒子速度から衝撃波速度を求めることができます.どこかで見たことがある式だと思いますので,細かい解説はしませんけれども.

sorya


>>morita氏
忘れてました.何故回頭するかについては以下のモデルを思考してください.

1.手錠で繋がれた10人が同じ速度で走っています.
2.そのうち一方の端にいる1,2名が石に躓いて転びました.
3.その10人はどのように動くでしょうか?

これが回頭に関する単純なモデルです.1に相当するのが衝突前の弾芯先端.2に相当するのが弾着時における速度変化(ただし,非軸対称時における).3に相当するのが弾芯先端挙動です.このモデルを2次元に拡張すれば弾芯の全体挙動になります.
sorya


参考文献のご紹介ありがとうございます.少し冷静になってみると,おぼろげながら意味が掴めてきました.結論の部分だけまとめますと,以下の2点ということでよろしいでしょうか?

A.目に見えて弾道が変化していなくても侵徹長が変化している可能性がある
B.根拠として挙げられている実験は真空中で実施された可能性が高く,空気抗力の影響が考慮されていない

#1で「フラグメンテーションしたときの弾芯挙動がどうなるかに関しての思考まで至っていない」と書かれていたのは,Bの空気抗力が考慮されていないということを指しているのでしょうか?

ちなみにいちのへさんは『グランドパワー2005年4月号』にて,「主装甲中央部への誘引」でも「対APFSDS」でも無いショト装甲の主効果として,以下の3点を挙げられています.

a.弱点である主砲防盾付近を守る
b.HEATのスタンドオフ距離を狂わせる
c.割れに弱いセラミック装甲を小口径弾から守る

aに関して言えば,具体的にどのようなメカニズムで侵徹が阻止されるのか明確ではありませんし,bはいまさらHEATに最適化した装甲を設計するのか疑問です.cについては,対戦車戦闘に先行して小中口径弾の攻撃を受けるというシナリオが現実的でない気がします.
morita


以下ざっくりと.

A:私が言いたいことと微妙に違うのですが,そのインプレッションは正確です.終末弾道における発表例では着角を出来る限り正確に記す(例:X0.15度,Y0.1度,Z0.12度等と標記)のはまさにそのためです.何故正確を期す必要があるのか.それは侵徹パスの変化が関係します.要するに見た目真っ直ぐ侵徹している様に見えるものが実はそうではないということです.事実を言えば,極めて小さな振幅にて侵徹弾道が変化している(振幅の細かいサインカーブを描いている)ということです.侵徹孔がスムースでななく,団子を潰したかのような形状になっているものがそれに該当します(衝突系によってもそれに近い条件にはなりますが,まあ一般論としてはこれで良いでしょう).

まぁ,余談はこの程度にして本題に戻ると,斜射に相当する衝突条件である限り,確実に回頭します.そしてその回頭させるためのモーメントは球状に弾芯後端まで伝播していき,その伝播が弾芯軸に対しほぼ鉛直になる条件になった場合まで大なり小なり回頭モーメントが発生します.つまり弾芯全体が回頭しようとするということです.そして,その回頭モーメントは弾芯径端部から端部まで衝撃波が伝播するまでの間,貫徹しない,そして衝突面から発生した装甲内衝撃波が裏面で反射したのち衝突面に届かない条件が必要であり,その条件は決して非現実的なものではないということです.

B:空気抗力だけではありません.弾性エネルギが蓄えられた状態にて折損が生じたとき,どのような現象が発生するのか.その視点も欠けていると考えます.

その他:それ以前の推測ですが(あくまでも推測),その当該web記事で引用された画像は19thIBSにてTNOが終末弾道のセッションで発表した2例の中の一部分もしくは正確な発表内容(summary)の提示無しに行われているのではないかと考えます.

実はこの発表は17thIBS〜22thIBSまで追わないと,発表の全体像は見えてきません(というか,要素毎の細切れ発表を複数年続けることが非常に多い).そして,その全体像は引用者が受けたインプレッションと大きく異なる結論を示しています.一部分だけを見て平面だと思っていたが実は球体だった…を地でいくようなものです.せめて引用者は一連の発表をTNO等に直接連絡するなどして全ての発表を入手してから引用すべきでした.
sorya


実は,ショト装甲について,より真相に近づける情報を得ていたのですが,
情報提供者のリスクを考えて,雑誌ではあえて発表しませんでした.
(まさか,ここまで抵抗する人がいるとも思いませんでしたし,^_^;)
しかし,ここでのやりとりを見ていると,誤った結論に行き着きそうなので,
それを修正するためにも,情報提供者の方に,この情報の公開の許可を
お願いしました.そして,匿名を条件に情報の公開許可を頂きました.

情報提供者は,所属とお名前は公表できませんが,グランドパワー2005年
4月号で掲載された,スイスのPz.87WEの写真と資料を下さった方です.
あの写真や情報を見て頂ければ,おのずとどのような立場の方か判ると思います.

そして,その情報提供者に,私は,愚問とは知りつつ次のような質問を浴びせました.

「ドイツのショト装甲があるにもかかわらず,スイスでは,どうして,独自の
増加装甲を開発したのでしょうか?」

そして,彼の解答は,次のようなものでした.

「私達は,Pz.87(スイスのレオパルト2のこと)のアップデートを図る際に,
当然ながらショト装甲の装備についても検討しました.しかし,ショト装甲の能力は,
けっして私達を満足させるものではありませんでした.とりわけ,運動エネルギー弾に
対する能力には問題がありました.その事実は,私達に独自の装甲の開発を促しました.
そして私達は,今やPz.87WEを手に入れました.その能力は,私達を充分に満足させます.」

Pz.87WEの増加装甲は,グランドパワー誌で述べた通り,運動エネルギー弾に
対してRHA換算で200mm程度の防御能力があると推定されます.ショト装甲の能力は,
これよりも大きく劣るのです.
ようするに,sorya氏が,いかに理屈こねようとも,ショト装甲のAPFSDSに対する防御能力は,
たかがしれているということです.
理論的には,効果があるようにみえても,事実はそれに反しているということです.
これは,sorya氏の解説が定性的な(理論的な)ものばかりで,なんら定量的な(具体的な)
考察がなされていないための過ちです.

また,私の知る限りsorya氏は,この件について,きちんとまとまった解説をしていません.
このようなインターネットの掲示板で図もなしに解説しても,読者に真意は伝わりません.
sorya氏が「主装甲中央部への誘引説」が正しいと主張し続けるのであれば,自分なりの
理論や定量的な判断をまとめて雑誌やWebで発表するべきと思います.

最後に,誤解をさけるために言っておきますが,ショト装甲の「主装甲中央部への誘引説」は,
なにもsorya氏が,最初に言い出したことではなかったと記憶しています.
当時,私のWebSiteで4人ほどで話していて最終的にその結論に至ったと記憶しています.
いちのへ


morita様
はじめまして,該当記事を書いた「いちのへ」です.
よろしくお願いいたします.
下記の件につきまして,すこし解説させていただきます.

>a.弱点である主砲防盾付近を守る
>b.HEATのスタンドオフ距離を狂わせる
>c.割れに弱いセラミック装甲を小口径弾から守る
>
>aに関して言えば,具体的にどのようなメカニズムで侵徹が阻止されるのか
>明確ではありませんし,bはいまさらHEATに最適化した装甲を設計するのか
>疑問です.cについては,対戦車戦闘に先行して小中口径弾の攻撃を受ける
>というシナリオが現実的でない気がします.

レオ2A4までの防盾が,弱点であったことは,グランドパワー
2005年2月号で述べています(詳細は,それをご覧ください).
そして,その防盾の構造では,APFSDSはもとよりHEAT
に対しても危険なのです.主装甲は,APFSDS,HEAT
ともに充分な防御能力を持っているにもかかわらずです.

ドイツでは,レオ2A4の主装甲の防御能力には充分な自信を
持っていました.一方,防盾の弱点は,可能であれば克服したかった.
そして,レオ2A5では,その弱点を減らすために,防盾を
小さくし,ショト装甲を採用したのです.
その阻止メカニズムは,グラパ2005年4月号のP36の図を
ご覧になれば判るように,基本的には,多重空間装甲のそれです.
HEATには効果がありますが,APFSDSには限定的です.
もちろん,「防盾がAPFSDSには弱い」という弱点は
残りますが,予算や重量の関係から,それが選択されたのです.

それを「良し」としなかったのが,スイスです.
スイスでは,防盾を含めた前方の一定範囲について,APFSDS
とHEATともに充分な防御能力を求めました.
その結果が,Pz.87WEの増加装甲なわけです.
Pz.87WEの増加装甲については,雑誌の該当部分をご覧ください.

以上,morita様の理解の一助になれば幸いです.

あと,もし私の直接の回答がご入用であれば,グランドパワー誌の
掲示板か,私のWebSiteにお越しください.
可能な限り対応いたしますので.
いちのへ


>#11
やはりAは間違いでしたか.提示された実験結果を否定する根拠がなかったので,無理矢理侵徹長の話にまとめてしまいました.しかしその実験を根拠にすること自体に問題がありそうだというわけですね.

>#12
ご本人の登場に感謝します.どうも少ない情報量なのに断定的な書き方をされているなと思っていたら,「情報提供者」の方がいらっしゃったんですね.しかしご紹介頂いたコメントを読む限り,ショト装甲の防御力に関するものばかりで,具体的な侵徹阻止機構についての話はないようです.それにsoryaさんがショト装甲の防御力を高く評価されたこともないと思います.

失礼ですが,その情報提供者の方は本当に装甲の侵徹阻止機構を説明できるだけの知識的背景をお持ちなのでしょうか.話の内容や,写真の公開を許可できる立場にあることを考えますと,運用側の人間である可能性が高いと思うんですが.

情報提供者の方のコメントといちのへさんの結論に論理的な関係がないようにみられるのは,まだ公表できない話があるということでしょうか.しかし表面的にであれ,いちのへさんの主張が「情報提供者」の権威に頼る構造になっていることは残念です.

>#13
回答に感謝です.ここまで読んでようやく分かってきました.「情報提供者」氏はショト装甲を空間装甲だと主張されているわけですね.
morita


morita様
多分に,難しく考えすぎだと思います(^_^;
下記の写真をご覧ください.

http://sus3041.web.infoseek.co.jp/contents/arm_var/schott_panzerung.htm

ショト装甲の写真を見れば判りますが,それは空間装甲(多重空間装甲)
以外のなにものでもありません.空間装甲でないと思うとすれば,それは
誤りです.前述のsorya氏の解説も,空間装甲による幾つかの阻止メカニズムを
理論的に述べてるに過ぎません.
よって,ショト装甲のAPFSDSまたはHEATに対する阻止メカニズムも,空間装甲の
それです.

なお,空間装甲の阻止メカニズムについては,グラパの「初心者のための装甲講座」
でも述べていますし,私のWebSiteでも解説しています.
いちのへ


それよかsoryaの心境の変化を問い詰めたいw
過去ログあさればでてくるでてくる
はずかしくないのかねw

http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000344.html

10.
>L2A5とか
これ既出なんで過去すれ参照して.あれは間違ってもAPFSDS用の形状でわない(笑)
sorya

3.
空間装甲って小口径弾に対して対処するにはとても軽量にできるというだけなんだけど,なぜか凄い
装甲性能の代名詞になってるのが不思議.APFSDS用だったら,少なくとも1m以上の隙間が必要なのにねえ.
sorya

http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000503.html

最後に傾斜装甲+空間装甲.正確には多重積層空間装甲.これに関してはチョバムが実用化されたことを
考えれば分かるが,HEATの金属ジェットの一部を偏向させることでジェット重量(より正確にはジェット径)を
減少させ,ブレークアップを早める等の効果がある.
しかしながら,APFSDSは個体弾のため偏向が起こらず (強度あるかんね) 劇的な効果はとうてい望めない.

まあ,大まかにはこんなとこ.
sorya
ななし


>#15
私には写真だけで,それが空間装甲なのか,偏向を目的としたものなのかを判断できる見識がありませんので,具体的に根拠を明示してください.たとえば偏向が目的ならこんな構造はしていない等.板厚に関しては既にsoryaさんが20mmもあれば回頭モーメントを起こすことは可能だと説明されていますね.
morita


morita様
貴殿に,空間装甲(ショト装甲)の原理について,どこから話せば良いのか判らず,
正直困っています・・・(^_^;
できれば,私の示した参考文献をまず読んでから,ご質問頂ければと思います.

それだけでは,あまりに失礼なので,すこしだけ.

そもそもショト装甲の「主装甲中央部への誘引」説は,空間装甲の原理に基づいています.
「空間装甲の1次装甲を貫徹した侵徹体は偏向するか?」と問われれば「イエス」ですし
「ショト装甲を貫徹した侵徹体は偏向するか?」と問われれば,それも「イエス」です.
偏向量は,けっして「ゼロ」ではないのですから.
ただし,その偏向量については,なんら論じられていないという点に問題があるのです.
(このことは,私のWebSiteの該当コンテンツの根拠2で述べられています)

そして,同コンテンツの根拠1は,その偏向量が,非常に小さい場合があること(特に
L/D比の高い侵徹体ほど,偏向量が小さくなる傾向にあること)を示唆しています.
一方で,L/D比の高い侵徹体は,曲りや折損が起こりやすく,そのために貫徹能力が
低下する可能性も秘めています.しかし,根拠1の実物大試験では,
曲りや折損が起こっているにも関わらず,侵徹体の貫徹能力の低下がほとんど見られない
のです.実物大試験ですから,よほど大きなチャンバーでもなければ,真空にはできません.
よって真空ではないと私は考えています.
ようするに,空間装甲(ひいては,ショト装甲)は,APFSDSに対して,ほとんど効力を
示さない可能性があるのです.それを間接的に述べているのが前述の「Pz.87WEの増加
装甲の話」なわけです.

そして,APFSDSに対して効果を示さない可能性があるのに,ショト装甲の主効果(目的と
言うべきか)が「APFSDSの主装甲中央部への誘引」とするには,問題があると,私は
述べているのです.
いちのへ


>#18
私は空間装甲の原理を聞いているわけではありませんよ.お示し頂いた写真が空間装甲であると判断した根拠を聞いているのです.「写真を見れば判りますが,それは空間装甲(多重空間装甲)以外のなにものでもありません.空間装甲でないと思うとすれば,それは誤りです」と断言するだけの根拠はあるのかということです.最初の仮説が根拠なのであれば,少なくとも「写真を見れば判る」という部分は誤りだったことになります.

ともあれ,議論の焦点が件の実験の根拠としての妥当性に絞られてきたことは前進だと思います.
morita


>>ななし氏
その程度の内容に3回も書き込みし直し御苦労様.
あんまりkorea鯖を使うもんじゃないですよ.

>>いちのへ氏
議論の焦点をぼやかすつもりはないので手短にいきますが,1)前置傾斜装甲(薄板)の有無による侵徹長の変化がないのは相手がRHAもしくは延性金属にのみ依存する結果ではないか.2)弾芯設計技術がショト以前・以降で全く変化がないのか.3)情報源を公表しないのは差し支えないが,その情報源を試す・疑う行為を行わずに,その情報源の話す内容を盲信し,結局は何処ぞの自称軍事評論家のような消息筋に寄れば的な曖昧な根拠を元に断言していないか.4)(項目3)に付帯して)項目3)の内容を絶対と信じるが故に,敢えて根拠製の非常に薄い実験結果をショト装甲を模擬云々と敢えて曲げて情報を発信していないか.5)貴方の示すその要稿(所詮前刷り集の一部でしょうに)は果たして正規なルートを通じて得たものか.6)定量と簡単に言うが,その定量の評価をどのように行っているのか.貴方の言う定量とは自説に有利な結果のみの引用ではないのか.

この程度の反論が容易に期待できるウチは,私のこねる理屈とやらより,貴方の導き出した自説の方が脆く危うい存在である事を認識すべきでしょう.そしてその検証を経ないうちに商業誌に断言してはならないと感じます.以上ですね.
sorya


>>いちのへ氏
疑問に対する積極的な回答(これはmorita氏への回答も含まれます.私はmorita氏の疑問に対する回答を特に注目しています)がない,未だ疑問だけが大きく残る,最終的には質の確認を行わない情報提供者の権威を健勝な死に後ろ盾にしている,という状況から考える限り,あなたの説は不完全すぎることは明白でしょう.

仮説としては成り立つと思います.ですが,断定するほどの検証を定性的であれ全く提供できない,という状況下ではこれ以上の評価にはなり得ません.
sorya


フラグメンテーション=断片化

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