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◆◆◆◆◆◆潜水艦メカニズム
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<第2次大戦FAQ



 【link】


 【質問】
 日本潜水艦の,機械としての信頼性は?

 【回答】
「日本自体の工業水準の低さから,騒音,故障,保守の面倒さが災いし,一航海して帰るともう満身,修理すべき箇所が続出という有り様だった」(木俣滋郎著「日本潜水艦戦史」(図書出版社,1993/8/15),p.867)
という.


 【質問】
 日本潜水艦に技術面で見るべきものはなかったのか?

 【回答】
 幾つかの点では先進的あるいは優れた技術もあった.

 伊361,波101級には,敵のレーダー波をあらぬ方向へ反射させるため,艦橋を上方が広がった構造とした.

 シュノーケルは昭和20年5月以降,装備されている.

 潜水艦は海中の一定の深さにエンジンを止めたまま,いつまでも止まっている事はできないが,日本海軍潜水艦には,それを可能にする自動懸吊(けんちょう)装置があった.

 また,潜水艦にとって重油が漏れる事はしばしば命取りになるが,IJNの潜水艦には重油漏洩防止装置もあった.

 後者2つを発明した技術中佐は,ドイツ海軍にもこの技術を教えるため,伊8に乗って昭和18年,フランスに上陸.
 しかしU234に乗っての帰路,ドイツが降伏したため,艦内で服毒自殺した.

 詳しくは,木俣滋郎著「日本潜水艦戦史」(図書出版社,1993/8/15),p.868を参照されたし.


 【質問】
 旧海軍の潜水艦では,潜航中にご飯を炊くことはできたのでしょうか?

 【回答】
 できました.

 説明.
 電気釜を使っていました.
 潜航中ではない,浮上航行中には電気釜を使っていました.
 以下引用.

――――――
「潜水艦の食事
 炊飯室が映り,炊事兵が野菜を剥いたり,色々と仕事をしています.
 本講座に出てきた電気釜も出演,活躍しております.
 今日は野菜の煮込みと煮魚がおかずのようです.
 皿数から見て,そうですね,吉野屋の朝定食よりは内容が良いのではないでしょうか.
 今朝,朝定だった人,伊号に負けてますね.
 ここで入るナレーションは
『このような食事が楽しめるのも,生鮮食料のある最初の一週間程で,その後の缶詰ばかりの食事には,全く食欲が沸かなくなる』
等となかなかシビアなものです」
――――――

 下記,帝国海軍潜水艦伝習所を参照ください.
http://www.warbirds.jp/truth/ijn-sub2.html

 ただしこれは,現在の私たちが使っているような電気炊飯器ではありませんでした.

 説明.
 以下引用.

――――――
「電気を使用して飯を炊く」と言う発想自体は古く,旧日本陸軍が1937年に制式採用した九七式炊飯自動車には,炊飯櫃という原始的な電気炊飯器が装備されていた.
 これは四角い木製の箱の両端に,電極を付けたものである.
 炊飯櫃の中に,研いだ米と水を入れて電極に通電すると,中の水が通電により発熱して炊飯を行う.
 そして米が炊きあがると,水分が減少するため,抵抗値が上昇して発熱量が少なくなり,そのまま保温に移行すると言う原理であった.
 しかし,この方式では水の種類や米の研ぎ加減によって,発熱量が変化して炊き加減がばらつく上に,感電の危険が大きく,家庭用とするには不向きであった.
 家庭用の電気炊飯器は,初期の開発中のものは,単にヒーターで加熱し一定温度になると切れる,という単純な構造のものであった.
 だが,この方式では外気温の影響を受けやすい
(加えて日本では四季により季節の寒暖の差が激しい)
ことから,米が生煮えになることが多く,未完成品であった.
 各メーカーは失敗続きのまま,試行錯誤を繰り返していた.
 この段階では,おひつの中に電熱線を入れ込んだ試作機すら見られた.
 〔略〕
――――――

 ウィキペディアの炊飯器の歴史を参照ください.

霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. in 軍事板,2010/01/05(火)
青文字:加筆改修部分

 一方,潜航中のときは、蓄電池の節約のため缶詰食が普通.
 米は潜航してない時に作り置き.
 味噌汁は乾燥味噌汁を戻して飲むだけ.

 つか,伊号はそんなに長く潜航できませんので.
 3ノットで60海里ですよ.

軍事板,2010/01/05(火)
青文字:加筆改修部分

電気炊飯器
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 帝国海軍潜水艦の主機関は 単動4サイクルだったのですが,これは相当,音の大きなものだったのでしょうか?
 吉村昭氏の「深海の使者」には,日本潜水艦のエンジン音が大きすぎるとのドイツ側の見解がありますが.

 【回答】
 日本海軍の潜水艦のディーゼル機関の騒音が大きいのは問題で,これにより米駆逐艦・護衛艦に容易に探知されて多数が撃沈されました.
 理由としては,工作精度の低さが上げられますが,その他には防音のための配慮(エンジンの台にゴムを引くなど)が全くなされなかったことや,高速化のために直接ディーゼル機関でスクリューを回していたためのギヤ周りの騒音,またディーゼル機関が他国の潜水艦に比べて大出力(つまり騒音が大きい)だったことなどがあります.

 余談ですが,日本で最初に実用化された潜水艦用ディーゼル機関であった艦本式一号ディーゼルは,複動式2サイクルディーゼルだったりします.
 複動式は出力は大きいのですが,ピストンの上下両面で爆発燃焼を行うという機構上非常に複雑な構造になり,なおかつエンジンが大きくなってしまいます.

名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE :軍事板,2006/04/08(土)
Egy névtelen őrmester ◆Sgt/Z4fqbE :"2 csatornás" katonai BBS, 2006/04/08(szombat)

青文字:加筆改修部分
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész


 【質問】
 日本海軍の潜水艦に,ディーゼル・エレクトリック推進のものはあったでしょうか?
 以前どこかで読んだ本では.「潜高小型」にかんしてはディーゼル・エレクトリックである,と書かれていたように記憶しているのですが.

 【回答】
 「神威」が当時,米海軍が主力艦に採用を開始していたターボ電気推進方式を研究する為,米国にわざわざ発注している艦になります.
 従って,主機関がタービンか否かと言う違いはありますが,そのノウハウの片鱗は持っていますし,実際に,掃海艇や敷設艦にそれを採用したケースがあります.

 しかしながら,ディーゼルエレクトリック推進に関しては,手元資料には何れも該当艦はありませんでした.
 潜高大や潜高小にしても,Diesel Plus Electric Motorで,DEではありませんでしたけど.
 新資料が見つかっているのなら別ですが.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板
青文字:加筆改修部分

 手元にある資料は学研ムック「日本の潜水艦」なのですが
「日本の潜水艦の推進機構は,ディーゼル・エレクトリックではない」
と明記されていました.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦前・戦中の日本海軍の潜水艦はいずれもディーゼル/電動機推進でしたが,ディーゼル・エレクトリックは技術的に不可能だったのでしょうか?
 また,不可能だとしたら,どのあたりがネックになったのでしょう?

 【回答】
 日本海軍に於いては潜水艦は洋上決戦補助兵力として位置づけられていました.
 なので,大航続力の大型艦で,水上での高速航行性能に重点が置かれていました.
 従って,洋上ではディーゼル機関を用いた方が高速が発揮出来ることになります.

 ついでに,ディーゼル電気推進では高出力の機関,電動機が必要となり,その機関,電動機の開発が,日本では難しかったりしています.

 余談ながら,戦前,ディーゼル機関車の試作の為にドイツから輸入したものは,ディーゼル機関に大型電動機1基が直結されており,動力伝達はロッド式という複雑な構造だったために,これ以上の発展はしませんでした.

名前:眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2004/09/06
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 太平洋戦争中,潜水艦における炭酸ガス処理はどうなっていたんだろうか?

 【回答】
 炭酸ガスは,吸着剤に吸着させます.
 日本海軍の潜水艦の場合は水酸化ナトリウム.

 空気清浄装置というのがあって,それを作動させると,12時間とかそのくらいは行けたらしいです.

 が,騒音が酷くて作戦区域では使えない.
 従って空気の汚濁は,仕方ない物とされていた様子です.
 その後改良されて,床に撒いて使える素材が開発されて,浮上しないで済む時間が増えたそうです.

 ただ,それに炭酸ガスが付着すると熱を持ってしまい,耐えられなくなるくらいに艦内温度が上昇したそうですが.

軍事板,2004/01/19~01/20
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 セメントを塗りつけた日本潜水艦があったというのは本当か?

 【回答】
 本当.
 『鉄の棺』(齋藤寛著,光人社NF文庫,2004.10),P.78によれば,伊56潜の船体にはラテックスゴムを混入した特殊セメントが三センチの厚さに塗り上げらたとか.
 レーダーの電波を吸収,または乱反射させ被探防止の効果を狙っていた.
 だが,思ったほどの効果は得られず,逆に摩擦の為に一ノット以上速力が低下.
 しかし超音波探信には,いくらか効果があったとか.

グンジ in mixi,2008年07月13日17:17


 【質問】
 なぜ潜水艦では酸素魚雷の使用頻度が低かったのか?

 【回答】
 主として信頼性の関係のようです.

 酸素魚雷は,爆発防止のため,機械類に潤滑油を塗ることが出来ないのですが,これが湿度の高い潜水艦内では錆の原因となり,潜水艦長の多くは酸素魚雷よりも通常の空気魚雷の方を好んだそうです.

 メンテナンス上の問題もありました.酸素魚雷を使う場合,定期的に酸素を充填する必要がありますが,この作業は潜水艦上では行えず(潜水母艦でなら可能),作業中は火気厳禁な上に,93式の場合だと一本充填するために一昼夜かかるものでした.

 さらに,これは水上艦用の九三式にも共通しているのですが,酸素魚雷は爆発尖が鋭敏すぎるため,早発が多く,このため,酸素魚雷による戦果は,言われているほど多くありません.

▼ 各艦では経験を積んだ水雷長のもと,魚雷の良し悪しを判断したそうな.
 当たれば一撃必殺なのは,ワプス撃沈で証明済みなんだがな・・・

 少なくとも酸素魚雷は,戦後の評判ほど用兵側で絶賛された兵器で無い事は確か.
 特に実際に取り扱う水雷科での評判が悪し.
 また,魚雷がほぼ唯一絶対的な武器である潜水艦では,特に酸素魚雷は扱い難いと,これまた一層評判は宜しくない.

 「使う」と「扱う」は言葉は似ていても似て非なるもんで,単にカタログ値に期待して「使う」だけの立場の人間と,その性能を発揮できる様に「扱う」側の人間では見方も違うし,評価も違ってくるのだろう.
 「この槍,使い難し」は桜花の言葉だけど,酸素魚雷も同じ.

軍事板,2006/03/31(金)


 【質問】
 映画「ローレライ」のような,潜航中の潜水艦相手に魚雷戦やることは不可能だそうですが,なぜできないのですか?

 【回答】
 技術的問題.
 WW2時の魚雷は対艦,対船用なので,深いところまで魚雷が潜るようにできていない.
 また,探知技術も精度が低くかなり誤差があったので,雷撃での攻撃は有効性が低い.
 さらに,昔の魚雷は発射する時に,ある程度深度の調節は出来ても3次元の運動はできない.つまり,魚雷で攻撃できるのは同一平面状にいる敵が原則.

(軍事板)


 【質問】
 第2次大戦で,潜航中の潜水艦が潜航中の潜水艦を魚雷で沈めたのは1例?だけで,かなり珍しい事と聞きました.
 では実際出会った場合,潜水艦はどのような行動を取っていたのでしょうか? 魚雷の応酬はあったのでしょうか? それともスルーでしょうか?
 または出会う事自体が稀なのでしょうか?

 【回答】
 第2次大戦後期までの潜水艦は,普段は浮上航行していて,必要なときだけ潜航していたので,浮上航行時に同じく浮上して航行している敵潜水艦を発見して潜航するのが間に合わない・・・という時ぐらいしか潜水艦対潜水艦の戦闘というのはまず起こらない.
 当時の潜水艦は,ソナーの性能があまり高くないので,お互い潜航状態だと,魚雷を撃ち込めるほど正確に相手の位置を確認できない.というより,近くに潜水艦がいることがわかるだけでも奇跡に近い.

 そして,当時の潜水艦は水中も水上も出せる速度が遅いので,先に発見したほうの勝ちなのだが先に発見しても取れる行動が限られた.

 潜水艦対潜水艦の戦闘の例はいくつかあるけれども,質問者も書いているとおり,唯一の例外を除き,浮上中の潜水艦が潜航中の潜水艦に攻撃された例ばかり.出会ったのは偶然が多いが,暗号が解読されていて,待ち伏せされた例もある.

 ちなみに唯一の潜航中の撃沈例というのは,やられた方がずっと潜望鏡をあげたまま航行していたので,それを目標に魚雷を撃ち込まれた.

 視界が悪い状態で浮上航行していた潜水艦同士が偶然遭遇してしまい,どうしようかお互い迷った末に何事もなかったかのように挨拶して別れた,というよくわからないエピソードも・・・.


 【質問】
 大戦中の潜水艦は,魚雷発射管が艦尾にも設けられていますが,何故日本の潜水艦は艦首にしか装備されていないのですか?

 【回答】
 簡単に言うと,用兵思想の違いです.

 日本は海上での決戦(戦艦の撃ちあい)に際して,決戦前に潜水艦で敵艦隊を攻撃させ,敵戦力を漸減させるつもりでした.
(ちなみに優秀な駆逐艦や魚雷,二式飛行艇なんかも同じ思想で作ったもの)
 なので,敵艦隊に一斉に発射できる魚雷の数を増やすため,艦首に魚雷発射管を集中させました.
 この思想(発射管艦首集中)が実現したのは,巡潜3型(平たく言えば昭和12年以降に完成するフネ)からで,それからは日本は艦尾発射管を持たないフネを建造します.
(艦尾発射管を持つ海大6型bは昭和13年完成だが,混乱するからここでは無視しろ)

 それ以前の海大1~6型も一応,同じ思想(敵艦隊の漸減)で作ってますが,艦尾にも発射管を持ってます.
 これは,それまでの潜水艦は艦尾発射管を持っているのが普通だったからです.
 オードソックスに作ったら,艦尾発射管もついてました,と.

軍事板


 【質問】
 TVドラマ「終戦のローレライ」にて
"アメリカ海軍の魚雷の故障頻度の高さには定評があり,発射した自艦に戻ってきて艦を破壊した例もある"
という記述がありましたが,そのようなソースはありますか?

 【回答】
 ある.

 米海軍潜水艦「タング」は昭和19年10月25日厦門沖で ,「松本丸」に対し,浮上して魚雷2本を発射した. 
 そのうち1本の魚雷が不良品で左へ旋回,左舷側の波の上を チャプチャプ跳ねながら約50メートルの旋回半径の半円を描いて,発射20秒後,「タング」の艦尾にドッカン.
 「タング」は轟沈した. 

 開戦初期の米潜水艦魚雷「Mk.14」は,深度調定装置に誤作動が多く,船の下を通りぬけてしまう例が多発した.
 船体の磁気を感知して爆発するタイプの魚雷では,不発や逆に敏感すぎて離れた場所で爆発することも多かったようだ.
 なかなか改善されなかったが,さすがに大戦後半にはうまく動作するようになった.

 ちなみにアインシュタインは戦時中,海軍兵器開発局の顧問として,不発の多かった魚雷の改善について幾つか提案を行っている.

 そして科学技術作家ジェームズ・R・チャイルズは,そのような不具合続出の原因を,「予算不足と楽観主義のせいで,魚雷基地で実物の動作試験が殆ど行われていなかった」ためとしている.

------------
 数少ない試験も,工場生産品を使用しておらず,戦時を想定した条件下で実施したものでもなかった.
 戦前の開発期間中,ニューポート魚雷ステーションは,1隻の艦船を標的にして,合計2発を発射しただけだった,
 しかもその標的艦は,錨で係留されていた.

------------ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(草思社,2006),p.140

 しかも,問題を抱えていたのはMk.14だけではなかった.
http://www.ww2pacific.com/torpedo.html
によれば,駆逐艦搭載のMK.15も,Mk.14と同じメカニズムだったため,必然的に同じ問題を抱えることになった.

 航空魚雷Mk.13のほうにも問題があった.
 こちらは対気速度60ft未満で射出される必要があった.

 もしも不発が少なかったならば,もっと早期に戦争を終わらせることができただろうと,上記サイトは述べている.


 【質問】
 米潜水艦Tinosa vs 第三図南丸について教えてください.

 【回答】
 第三図南丸があらわれた!
 Tinosaのこうげき!

 Tinosaは直角に魚雷を4発放った! 2発命中したが不発!
 第三図南丸は変針し増速した!
 Tinosaのこうげき!
 Tinosaは斜め後方から魚雷を2発放った! 2発命中し2発とも炸裂!
 第三図南丸は停止し僅かに艦尾が下がった!
 第三図南丸のこうげき!
 第三図南丸は備砲でTinosaを攻撃した!
 Tinosaは潜水したままだった!
 Tinosaのこうげき!
 Tinosaは第三図南丸の900m真横に移動し魚雷を1発放った! しかし不発!
 第三図南丸はトラック島へ逃げた!
 Tinosaの艦長は頭にきて残りの魚雷の検査をした!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaは魚雷を1発放った! しかし不発!
 Tinosaの艦長は最後の1発を,「証拠」として真珠湾へ持ち帰った!

 15発発射,13発命中,2発爆発,11発不発 (;´Д`)

 一方,船体に魚雷が5本も刺さったままドック入りしたメタルスライム……,もとい第三図南丸は,「花魁のかんざしみたいだ」って言われたとか.
 まあ,まだ突き刺さってもらっただけ運が良い.
 そのまま突き抜けてたら沈没だ(笑)

軍事板,2006/03/31(金)
青文字:加筆改修部分

 第三図南丸はメタルスライム系なのか…
 まあ,Tinosaの魚雷が初期型クリフト並の(ry

ぎんなんそう in mixi,2009年09月28日 20:32

 これはひどい知能差ですね (こら)

井上@Kojii.net in mixi,2009年09月28日 22:25


 【質問】
 Mk.14魚雷には,具体的にどのような問題があったのか?

 【回答】
1) 水中航行深度が深過ぎた
2) 近接信管の早発または不発
3) 着発信管も不発

 Mk.14魚雷は1942年前半から実戦使用が始まったが,その艦長たちはまず,魚雷が敵艦船の艦底の下を潜り抜けてしまう事態に直面した.
 兵器極はその報告を信じようとはしなかったが,その夏になってようやく,チャールズ・ロックウッド海軍中将によって,実物の魚雷を魚網に射ち込み,開いた穴を計測するという即席試験が行われた.
 その結果,Mk.14は設定された水深よりも,常に3m以上深いところを航走していた事が明らかになった.
 その理由は,深度維持装置の問題,ニューポート魚雷基地で使用している計器の目盛りの狂い,貯蔵している魚雷からランダムに選んで,深度コントロールの試験をすべきだったのに,それをしなかったこと,などなど.

 ロックウッドのテストの後,兵器局は,魚雷の航走深度を浅く設定するよう通達を出した.
 これで問題解決かと思いきや,今度は,魚雷が全く爆発しない,たまに爆発しても,それは早すぎるという問題が浮上した.

 そこで潜水艦乗組員の中に,軍規違反行為になるのだが,あえて近接信管を作動不能にする者も現れた.
 こうしておけば,信頼の置けない近接信管の代わりに,バックアップ用についている着発信管が作動するはずだと考えたのだった.
 着発信管は,敵艦にぶつかると爆発する,昔ながらの装置で,操作も簡単.
 これならまさか不発とはなるまい…

 ところが.
 その「まさか」であった.
 これもまた不発が続出したのである.
 ロックウッド中将は1943年8月に,再び問題解明に当たることになった.
 ハワイの断崖に向けて,信管つきの魚雷を発射させてみたり,信管を外した魚雷を,クレーンで吊下げて,斜めに置いた鉄板の上に落下させてみたり…
 その結果分かったのは,着発信管の設計にも問題があるということだった.

 魚雷の先端の信管(起爆ピストン)が,目標に正面衝突した場合は,衝撃で折損してしまって機能せず,斜めにこすれるように当たった時のみ,うまく動作するようになってしまっていたのである.

 結局,Mk.14魚雷の問題は,1944年まで解決されることはなかったという.

軍事板,2006/03/31(金)
青文字:加筆改修部分

 【参考ページ】
ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(草思社,2006),p.144-147
http://www.ww2pacific.com/torpedo.html


 【質問】
 Mk.14魚雷について行われた試験は,どのようなものだったのか?

 【回答】
 ニューポート魚雷基地では,何年にも渡ってMk.14魚雷を試射したが,それは実験機だった.
 実験機は何度も回収して使えるよう,爆薬を搭載せず,実際に相手に当たって壊れてしまわぬよう,実戦の使用条件よりもずっと深い深度に設定されていた.
 近接信管をテストするときも,精密機器が故障せぬようにと,堅固な標的には当てなかった.
 こうして長期間にわたって弄り回された結果,テスト用魚雷は,実戦配備されたものとは,酷く違ったものになっていた.

 近接信管のプロトタイプは,1924年には完成しており,信管開発者は,試射のための実艦標的をしつこく要求し続けたが,試験は1926年まで行われなかった.
 そのとき海軍が試験に提供したのは,解体の決まった潜水艦1隻だけだった.
 魚雷2発のうち1発が命中し,錨に係留されていた標的は沈没.
 テストはそれでおしまいとされた,

 【参考ページ】
ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(草思社,2006),p.142-144

Mk.14 submarine launched torpedo
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2012/12/08 20:30
を加筆改修

 入念な実験の結果が,事態を悪化させたとは興味深いですね.

出之(博倖) in mixi,2012年11月18日 05:34

>実験機は何度も回収して使えるよう,

>精密機器が故障せぬようにと,

>海軍が試験に提供したのは,解体の決まった潜水艦1隻だけだった.

 総じて見れば、「何という貧乏性」の一言ですな.

ソフトヒッター99 in mixi,2012年11月18日 08:21

 フィクションのセカイだと,「実験機実戦投入→そのままコンバットプローブン」がお約束ですが,なるほど,リアルは世知辛い.

出之(博倖) in mixi,2012年11月18日 13:35


 【質問】
 Mk.14魚雷は,なぜ十分にテストされなかったのか?

 【回答】
 2つの理由が重なったため.

 一つは予算不足.
 両大戦間の沈滞状況の中では,連邦議会は新兵器開発のためにカネを出す気には,殆どならなかった.
 たとえば実艦標的を用いての試射が,潜水艦1隻で済まされたのは,撃沈した後の引き上げ費用を負担する気が,ニューポート魚雷基地にはなかったためだった.

 もう一つは「楽観主義」.
 ニューポート魚雷基地には,自分達が精妙に仕上げたマシンは,試射で無駄にするにはあまりにも貴重で,あまりにも上等すぎると考える傾向があったという.
 
 【参考ページ】
ジェームズ・R・チャイルズ『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』(草思社,2006),p.140-147

【ぐんじさんぎょう】,2012/12/09 20:30
を加筆改修


 【質問】
 ローレライのような巨砲搭載潜水艦は,日本海軍では構想もしなかったんでしょうか?

 【回答】
 英仏の巨砲潜水艦は,当初からトンデモ兵器扱いじゃなかったかな.
 沿岸要塞奇襲用という限定された用途しかないので,日本にはあんまり関係無い.

 一般論として,潜水艦にて,8インチ超の口径の大砲は不要.
 水上艦との撃ち合いでは,マストの低い潜水艦では観測で圧倒的に不利.装甲も施されていない.駆逐艦相手でも撃ち負けてしまう.
 商船相手では7.5cm程度でも十分.
 その程度の砲なら,日米独の潜水艦も搭載している.事実,砲撃で撃沈した例も有り.

 余談だけど英のM級は戦後,航空機搭載の実験用に使われている.


 【質問】
 「ローレライ」では,砲口にフタが付いてて遠隔操作で吹っ飛ばすと同時に水中で発砲したが,現実に可能なのか?

 【回答】
 まあムリだな.
 砲身内を水密に保てる位のフタなら,砲弾は自分とフタの間の空気を圧縮しつつ進むわけで,
 その辺どう処理してるのか疑問.
 まあ空気が噴出して砲弾が飛び出す図もシクヴァルみたいで面白いかも知れんけど(笑).

 砲口を無事出たところで,目の前は海水な訳で.
 水面付近でも,水の抵抗は空気の800倍とか聞いた事がある.まともに進めんのでわ.

軍事板

 なお,「水中で発射」は小説版のみだったはずです.

OOM-7大佐 in FAQ BBS

 私も映画「ローレライ」は2回見ましたが,水中発射のシーンはありません.
 浮上してすぐに撃つシーンがあっただけです.

ASA in FAQ BBS


 【質問】
 空対空戦闘用の戦闘機が浮上潜水艦を,機銃で攻撃して撃沈することはできますか?
 特に零戦の20mmなら,撃沈できそうかと.

 【回答】
(あいまいで申し訳ないけど)
 理屈では可能だったはず.
 20mm程度の機関砲で耐圧殻を破るのは難しそうだが,注排水タンク等は耐圧殻の外側に付いているので,これをやられれば潜不能になるだろう.

 WW2主流の複殻式潜水艦や半殻式(サドルタンク式)潜水艦の場合,メインタンクが耐圧殻外に露出しているから,機銃でも穴が開くことはあり,するとタンクの水密性が失われて再浮上不能となるため,結果として潜航不能となる.
 ただ外殻のさらに外側に水上構造が被ってますから,機銃レベルだと多少は防げるか.
 舷側部分はむき出しだが.
 それと末期ドイツ潜水艦では,対策として外殻を防弾化したケースがあったような.

 欧米で潜水艦が機銃で制圧された例はあったと記憶している.
 ただ,タンク等は水面下にあるし,かなりの幸運が必要だろう.

 英航空機は独潜退治のため,57mm砲を搭載したりしているな.

 しかし銃撃で撃沈にまで至らせるのは,予備浮力の小さい潜水艦といえど結構難しい.
 浮上中のタンク水上部に小穴が開いても,取水弁のほうを閉めてれば大浸水はしない.
(ただし取水弁省略型だと一気かも)

 あと,潜水艦の耐圧部(複殻式の内殻)は結構硬い.
 たとえば,日本の測天型敷設艇は40mm機銃が主火砲だったが,潜水艦の耐圧殻が抜けないのが問題になって,改良型は8センチ高角砲になった.

 米海軍などで使ったF4F/FM/マーレットは,Uボートやら伊号やらを機銃で撃沈しとる(確認戦果で20隻ぐらい)
 零戦も南洋で米潜水艦を20mmで撃沈したのが数例ある(未確認)
 かのルーデルも銃撃で潜水艦一隻を撃沈してる.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 潜水艦の艦砲で,駆逐艦と撃ち合う事はできないの?

 【回答】
 やれないことはないが,まず負ける.

 最近,橋本以行の「日米潜水艦戦」(光人社文庫,2004.1)という本を読んだのですが,駆逐艦以上との砲戦は,潜水艦側が非常に不利だと言う記述がありましたし,
 戦時中の本でも,浮上砲戦は,無防禦に等しい潜水艦が行うのは無謀で,精々それで狙うのは商船に対して行う,航空機を射撃する,萬やむを得ずに自分を護る為に応戦する以外は砲戦は禁じられています.

 これは,砲側照準が標準的で,まともな射撃装置が装備されていない潜水艦と,小なりとは言え,それなりに射撃装置が装備されている駆逐艦とでは,撃合うと余程の僥倖がない限り駆逐艦の側が勝利します.

 砲の口径が大きくとも,照準装置がまともでなければ,太刀打ち出来ませんがな.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板

 潜水艦の艦砲は主として輸送船を撃沈するためです.
 魚雷を使うより砲撃で沈めたほうが安価なのです.

軍事板


 【質問】
 太平洋戦争のときの日本の潜水艦は,アメリカ本土を砲撃したことがありますけど,他の場所にも艦砲射撃をしたことはあるんでしょうか?

 【回答】
 開戦直後の12月中には,ハワイやジョンストン島などの島嶼砲撃をしています.
 翌1942年前半には,本土西海岸とミッドウェー島を砲撃したほか,オーストラリアのシドニーを特殊潜航艇で襲ったときに,母艦も砲撃しています.

 ミッドウェー海戦のときにも,潜水艦が地上砲撃やってます.
 数発撃ったところで反撃が始まったので,すぐに逃げましたが.

 ガダルカナル島やインド洋のココス島などにも,1943年1月にかけて砲撃しています.
 実害はあまりなかったようですが,1942年9月に伊31がソロモン諸島のヌデニ島を砲撃したときには,相当な損害を報じています.
(橋本『伊58潜帰投せり』

眼い人 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
※「眠い人」ではないので注意


 【質問】
 潜水艦に航空機を搭載してたのは日本だけ?
 もし日本だけなら,なぜ他国の潜水艦は航空機を搭載しなかったのですか?
 潜水艦に航空機を載せるメリットとデメリットってなんですか?

 【回答】
 英国,フランス,ドイツで研究されたり,実際に試作されていますが,実用化したのは日本だけです.

 艦載機を搭載するのは,必然的に艦の大型化を招きますが,それは水中機動性の低下と同義ですし,何より通商破壊など,隻数が必要とされる潜水艦を整備するのに,そんな大型艦が必要か?,と言う疑問が出されたのもあります.

 加えて,艦隊に随伴するにも中途半端な速度しか出ず,ロンドン条約で補助艦の制限が行なわれたので,大型艦の整備は不利と考えられたが為に,廃れました.

 日本は,通商破壊よりも艦隊支援という面が強いのと,個艦の優秀さで隻数に対抗しようとした関係で,艦載機を搭載したものです.

眠い人 ◆gQikaJHtf2


 【質問】
 日本海軍の潜水艦は水上機を積んでるのがたくさんいましたけど,あれって洋上の艦隊捜索で使用することも考えてたんでしょうか?
 実戦では要地偵察にしか使ってませんよね?
 それとも散開線についてるときに,飛ばした例とかあるのですか?

 【回答】
 敵艦捜索での使用も考えていたようです.
 しかし機体性能が低く,潜水艦の浮上行動も危険すぎ,無理があったようです.
 一回限りの艦隊決戦なら,消耗には目をつぶって使えたのかもしれませんが.

 実戦では,伊8潜が1944年前半にインド洋方面での通商破壊戦で飛ばした例があり,第6艦隊の首席参謀などを務めた井浦大佐は,「これが最初でまた最後」だとします.
(井浦祥二郎『潜水艦隊』朝日ソノラマ,1983年,258ページ)

 ただし,もともと用途は要地偵察で,それが達成できたのだから十分という見解もあり.
http://www.warbirds.jp/truth/ijn-sub.html

◆yoOjLET6cE in 軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 潜水艦に搭載した水上偵察機は役に立ったのか?

 【回答】
 殆ど無用の長物.
 まれに敵泊地の偵察に使われたくらいで,大半の艦は格納筒を空にし,パイロットも整備員もなしのままで出港したという.

 木俣滋郎著「日本潜水艦戦史」(図書出版社,1993/8/15),p.867を参照されたし.

潜水艦搭載用の零式小型水上偵察機(E14Y)
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 日本の潜望鏡についての質問です.
 日本の八八式?とかの潜望鏡が
「短い,短い.クソすぎる.ガトーなんか12メートルだぜ,この野郎」
と外国艦船研究家の人に貶されまくるのですが,これは事実なのでしょうか?
 事実だとすれば,日本海軍の潜水艦の潜望鏡が短かったのは技術的に無理だったのか,それとも,単にそこまで長い潜望鏡を必要としなかったのか,どちらなのでしょうか?

 【回答】
 外国艦船研究家というと
http://homepage1.nifty.com/HARPOON/UMAX3.html
かね?

 日本海軍の潜水艦用潜望鏡は7m~10mまでが実用化.
 主力は88式系列の9m型と10m型が,昭和12年頃までに実用化.
 さらに大型化した11m型は,昭和13年に設計は終わったが生産されず.
(ほかに特殊潜航艇用の小さいのや,陸軍用の最大30m近い長いやつがある.)

 もとはWW1の戦利品のツァイス系を導入したもので,独自設計をやったら画質が悪くなり困ったようだが,後日改修ということで量産し,ようやく昭和17年頃までには(WW1当時の)ツァイス系の技術をしのぐようになったらしい.
 とかくいろいろ困難はあったようで,ひとつには長くて精度ある外筒の生産が難しかったようだ.

 11m型の設計まで終わっていながら生産しなかったのは,技術的に量産が難しく,量産しても不具合が予想されたからなのかと思うが,これは想像.

 設計させたからには,できれば長いほうが良かったのは確かだろう.
 ただ,戦前に設計が終わっていながら量産しなかったのは,一応不便はなかったからとも言えようか.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 光人社NF文庫「海軍技術研究所」を読んでて疑問が浮かんだので質問させてください
「潜水艦の艦首と艦尾にパッシブソナーを設置して,音響測距みたいにしよう!」
という案が出され,割と真剣に検討されたにも関わらず,放棄されたのはどうしてですか?
 具体的にネックとなった部分が分かりません.教えてください

 【回答】
 冷静に考えれば解ると思うが,艦尾にパッシヴソナーをつけても,自艦のスクリュー音で何も聞こえない.
 機関を止めてればいいけれど,それでは目標に対処できない.
 なので没に.

 戦後アメリカも同じことを考えた.ただし,アメリカの場合,は艦体の左右にソナーをつけて,ステレオ式照準器のようにした.
 だが,水中を伝播する音は 空気中と違って方向性が掴み辛く,従来の用にソナーそのものを回転させて方向を探ったほうがずっと正確だ,というオチがついた.

 現代の潜水艦では,ソナーのエレメントは360度の全方位型になっていて,ソナー本体を廻さなくても音源の方向が分かるようになっている.
 また,ワイヤー曳航式アレー・ソナー(TASS)というものも実用化されている.
 もっと遠方の音源を捉えるため,「曳航式パッシブ・ソナー」をプロペラから十分離れたところまで曳航するもの.
 船首ソナー単独では,方位は分かっても,音源までの距離は分からない.
 長い曳航ソナーの位置を正しく推定できるようになった結果,船首ソナーと曳航式ソナーによる3角測量によって,距離を求めることが可能となった.


 【質問】
 太平洋戦争中,潜水艦における炭酸ガス処理はどうなっていたんだろうか?

 【回答】
 炭酸ガスは,吸着剤に吸着させます.
 日本海軍の潜水艦の場合は水酸化ナトリウム.

 空気清浄装置というのがあって,それを作動させると,12時間とかそのくらいは行けたらしいです.

 が,騒音が酷くて作戦区域では使えない.
 従って空気の汚濁は,仕方ない物とされていた様子です.
 その後改良されて,床に撒いて使える素材が開発されて,浮上しないで済む時間が増えたそうです.

 ただ,それに炭酸ガスが付着すると熱を持ってしまい,耐えられなくなるくらいに艦内温度が上昇したそうですが.

軍事板,2004/01/19~01/20
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 旧日本軍の対潜哨戒機用の磁気探知機て第二次大戦中で実用化したのは日本だけとなってるんだけど,本当でしょうか?
 これは実際に成果をあげてるんでしょうか?
 日本の電子兵器なんて最低レベルってイメージあるんだけど.

 【回答】
 磁気探知機は米国では当時,既に実用化されていたかと記憶しています.
 但し,彼の国ではレーダーが主に使用され,磁気探知機は余り活用されなかったみたいです.
 あやふやな記憶なので,本当かどうかはググって見て下さい.

 でもって,磁気探知機そのものの効能は,日本軍でもある程度あったと言えるでしょう.
 磁探機搭載の機体が潜水艦を見つけ,それに対して攻撃を加えたケースが幾つか見受けられます.
(少なくとも,1945年3月のTriggerはこれにより撃沈されている可能性がありますし,他にも数隻の損傷が報告されています)

 但し,磁探機搭載機については,運用が結構苦しかったみたいで,「神鷹の最後」には以下のように書かれています.
「広い海原に対して磁探機の数が確かに少ない.一機の探知能力は半径150mくらいだから,5機編隊横一列に並んでも探知幅は1500m.
 船団が一昼夜かかって行く距離は,単純に考えると飛行機では1時間40分位で行けるが,船団も敵潜も双方共に移動しているから,敵潜の捕捉に完璧を期すのは難しいのであろう.
 索敵時,磁探機は海面上150m以下の極めて低い高度での長時間連続飛行となる為,疲労も大きい」

(眠い人 ◆gQikaJHtf2)

 日本の磁気探知機,通称「KMX」は,確かに,日本が外国からの技術も情報も一切参考にせず,純粋に日本国内の技術陣の発想だけで開発し,実用化に漕ぎ着けたモノで,当時の「情報鎖国」の日本国内では,「日本だけの独自の兵器」と思われていたアル.
 詳しくは,このページ↓の下半分を見ると宜しいアルね.
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5215/goeiheiki2.htm

 一方アメリカは,まったく同一原理のMAD(Magnetic Anomaly Detector)を開発していたアル.
 現在,「磁気探知機」と言えば「MAD」を指すアルね.

シア・クァンファ(夏光華) in FAQ BBS


 【質問】
 対潜兵器の「捕獲網」は,どのように使うのでしょうか?

 日本の正規捕獲網艇は燕と鴎の2隻なので,2艘曳きトローリングと同じ要領と思っていましたが,特設捕獲網艇の場合,特設駆潜艇2隻と特設捕獲網艇1隻で1個駆潜隊を編制すると最近知りました.
 1隻でどうやって曳くのでしょうか?

 【回答】
 捕獲網は一四式一型あるいは二型が用いられています.
 これは,長さ100m,幅35mの鋼索製の網で,五枚を一組とし,網の上方には浮子を,下方には海底に達する索を取付け,重錘を以て海上に沈着させるものです.

 特設捕獲網艇は,最大500~1000総トンの貨客船,客船,貨物船で,改造要領は,船尾楼甲板上に鉄骨木製の捕獲網敷設台を設けるものです.
 これは,大きく外舷から張り出した矩形平面の物で,両側には網を掛ける柵が立っています.
 後部船倉を網庫として,捕獲網は網庫内に四組搭載し,二組を敷設台上に組立ててから敷設します.
 敷設台後方には網用錨ダビッドがあり,網は台の後端から滑り落ちる仕掛けです.

 要は曳航するのではなく,落っことして,置いておく様な感じでしょうか.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2004/09/11
青文字:加筆改修部分


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