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(画像掲示板より引用)


 【link】

『[証言録]海軍反省会3』(戸高一成著,PHP研究所,2012/2/16)

 海軍の視点で,ドイツからの日独関係を分析するって章と,その後の章の黛さんの,
「日本海軍の砲戦での命中率は,米軍の3倍,3倍,3倍!!!」
の熱弁のくだりが面白いと思う.
 本棚の肥やしとして購入したんで,全部読むのは大分先になるだろうけど.

 ヒトラーが日本を信用してないけど,それって原因は,大島さんがドイツに都合のいい日本像をあっち(ドイツね)で吹きまくったからじゃねーか? とか,疑念を持ってたりして,中々おもしろい.
 海軍とドイツで期待した人,ちょっと読んだ限り,メイドさんの話は出てきませんから,残念!

 黛さんの熱弁には大井さんが,
「でも,米海軍って砲戦で負けても,やり直しが利きますよね」
とか,冷めたツッコミを入れたりしてるあたりが,クスリと笑える.

------------軍事板,2012/02/18(土)

 『海軍反省会』ってすごい部分あるよな.
 アナログテープで「トヨテーサン」と聞こえるのを,豊田貞次郎に脳内変換できるとか,ちょっと軍オタでも無理ゲーの域にあると思う.
 そりゃ,知ってる人はすぐわかるんだろうが,オレは自信ない.

 せっかくなら,音源をCD-ROMかなにか本とセットにして欲しい.
 発言の口調まで知りたい.
 編集すら不要.
 音源まるっとデータ化して,聴取しやすい媒体で出ないかね.

469 :名無し三等兵:2012/02/18(土) 21:59:30.66 ID:???

海軍反省会

海軍反省会音源CD付きディレクターズカット版

海軍反省会ノーカット完全版

これで3回売れるのでは


470 :名無し三等兵:2012/02/18(土) 22:01:13.26 ID:???

 映画やアニメみたいな商法やめろよ(笑
------------軍事板,2012/02/18(土)
青文字:加筆改修部分

『海軍良識派の研究 日本海軍のリーダーたち』(工藤美知尋著,光人社NF文庫,2011.11)

『この世界の片隅に』(こうの史代著,双葉社,2011.7)

 戦中の呉・広島方面を描写した漫画.
 上中下の3冊.
 柔らかい作画と,それに反比例するようなマニアックな考証のギャップ.
 たとえば,主人公が戦艦大和を目撃するんだが,事実その時期に改装が完了して呉を出航している.
 その姿も改装後になっていて感心したよ.
(まあ,呉の諸施設及び大和ミュージアムが協力してるからな)
 女性作者の書いた物とは到底思えないほど,軍事的に濃い部分が存在する.
 主人公の夫の職業,原作がそうだったからマンガでも同じなのかな.
 海軍マニアだけでは思い付かない職種だよな.

 また,当時の仮名遣いとか,もう今の若い人にはついていけないな.
 下巻の最後の参考文献を見て,細かさに納得した.

 呉中心の話なので,原爆の描写は思ったよりずっと少なく,リアルな昭和戦中生活漫画と評すべきか.

 話自体は救いがあるような,ないような展開になっている.

 賞をいくつか受賞するだけの事はある.
 思いつきだけでは,なかなかこういう漫画は書けないよ.

「この世界の片隅に」を読む
   ↓
ほんわか心に残る本だった,もう少し先が読みたい
   ↓
同じ作者の「夕凪の街 桜の国」を手に取る.この本も同じ雰囲気で良さそうだ
   ↓
うわあああああ(AA略)

 両作品とも,傑作の部類だ.
 それは認める.
 でも,逆の順番では読まない方がいいよ.

 ちなみに作者の最新作では,マスゴミのインタビューに対する愚痴みたいな漫画が収録されている.

――――――軍事板,2011/05/08(日)〜05/09(月)

『〈証言録〉海軍反省会』(戸高 一成編,PHP研究所,2009.8)
   ┃
   ┗『〈証言録〉海軍反省会』(戸高一成編)――海軍士官達の反省録 <オタク.

『昭和戦時期の海軍と政治』(手嶋 泰伸著,吉川弘文館,2013/9/20)

「女子高生=山本五十六」 感想 <「三毛猫艦橋」

『戦略論大系 (9) 佐藤鐡太郎』(戦略研究学会編,芙蓉書房出版,2006.11)

 戦略論大系が立て続けに出版されています.
 (8)は「コルベット」でしたが,今回も海軍で,取り上げられたのはわが帝国海軍の佐藤鐡太郎中将です.
 名著の誉れ高い『帝国国防史論』が掲載されています.

――――――おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)11月27日

『太平洋戦争アメリカ水兵日記』(ジェームズ・J・フェーイー著,NTT出版,1994.8)

 米国の大戦中の回顧録と言えば,将軍とか士官,最近では海兵隊隊員や航空兵が主なのだが,この本では,米国海軍の一水兵の目から見た太平洋戦争が描かれている.
 フェーイーは,1942年10月にボストンで徴兵され,11月に竣工したばかりのCleveland級軽巡洋艦Montpellierに乗艦した.
 彼は徴兵から動員解除に至るまで,暇があればずっと日記を付けており,この本はそれを集成したものとなっている.
 士官と違って,昇進もしなければ,艦の移動も無く,航空兵や陸軍の様なポイント制もない中で,配属されてからずっとMontpellierの一水兵として働いており,幾人もの士官を見送った.
 しかも,ローテーションが設定されているとは言え,2年間ソロモン諸島やマリアナ諸島で戦闘を繰り広げ,本国に帰ってきたのは,僅かに1944年8月から9月までの僅か23日のみ,
 オーストラリアに行ったのも,僅か3日ずつが2回ほどと言う状態で,後は戦闘か,死んだように眠っているかのどちらか.

 戦闘になれば,配置場所の40mm機関砲座で待機しなければ成らず,海戦や上陸戦支援ともなれば,真横で5インチ砲がうなる職場.
 一旦配置されると,食糧も満足に供給されず,オレンジ1個とクッキー少々で1日というのも珍しくなかったりするし,普段の食事も似たり寄ったり.
 偶々食堂係になると,余録に有り付けるくらいで,いつも腹を空かせていると言うのも珍しくない.
 ソロモン諸島の戦闘では,艦内の所定の場所で寝ると熱射病で脱水症状になるので,みんな上甲板に寝て,スコールが降ったら慌てて身を隠す場所を探す生活.

 そう言う意味では,敵味方とも艦船勤務者は大して変わらない生活を送っているなと思ってみたり.

 また,司令官達については尊敬の念を持って接しており,司令官が転属する時は涙を流して見送ったりしたのに,副長以下の規則にやかましい連中は,日記の中で徹底的に批判している.

 戦闘場面も生々しく,コロンバンガラ近辺で起きたクラ湾夜戦の状況や,飛び石作戦支援,サイパン上陸戦,レイテでの特攻機との遭遇戦,バリクパパン上陸作戦などのMontpellier が参加した戦闘が描かれている.
 特に,レイテで起きた特攻機との遭遇戦では,撃墜した機体がバラバラになって,艦上に機体と人間の破片をばらまいた様を描いていたりする.

 訳は女性なのだが,軍事の訳は戦史部や海軍史家にも校正をお願いしており,所々に注釈もあって,そんなにおかしなものはない.
 米国軍は日本軍と比べると贅沢ではあるが,意外な面も見せてくれる本だった.

――――――眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2011/03/09(水)
青文字:加筆改修部分

『太平洋に消えた勝機 帝国海軍が日本を破滅させた!』(佐藤晃著,光文社,2003.1)

 いちいち言葉を英語におきかえるとか,読みにくい.
 「海軍が皆悪かったんだよ」って話で,海軍のへタレぶりを叩く本.
 海軍がしっかりしていれば勝てたという話より,海軍を叩きたくてしょうがないという感じ.

――――――軍事板,2010/06/11(金)

『日本海軍史』 11巻セット(海軍歴史保存会編,第一法規)

 もっと資料的な内容と思ってたけど,意外と総論ライク.
 でも,それなりに知らなかった資料が載ってるから,何かと役に立ちそう.

 これに伴って,誠文図書『海軍』全15巻を手放します.
 誰か欲しい?
 2万+送料で譲りますよ?

――――――ゆうか ◆9a1boPv5wk in 軍事板,2009/05/28(木)

『日本海軍失敗の本質 元連合艦隊参謀が語る』(千早正隆著,PHP文庫)

『日本海軍はなぜ過ったか 海軍反省会四〇〇時間の証言より』(澤地久枝著,岩波書店,2011.12)


 【質問】
 日本海軍に興味を持ちました.
 全くの初心者なので,できるだけ簡単で解り易い本を探しています.
 とりあえず,
『大日本帝国海軍全艦艇』(谷井建三イラスト,世界文化社,2008.8)
「はつ恋連合艦隊」(イカロス出版)
2冊を選んでみたのですが,他にお勧めってありますか?
 最初は広く浅く,そこからさらに興味を持ったものの本を,個別に購入していこうと思ってます.

 【回答】
日本海軍がよくわかる事典(PHP文庫)
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4569577636
写真集 日本海軍艦艇ハンドブック (PHP文庫)
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4569575854

 初心者ならまずはこんなところから.
 ブックオフでPHP文庫の棚を漁れば見つかる.
 ここから学研の歴史群像シリーズあたりに進んでいくのが定番.

 他にお勧めとしては,
日本の海軍 学研M
艦長たちの太平洋戦争 光人
輸送艦入門 光人
本当の潜水艦の戦い方 光人
海軍よもやま物語 光人

『連合艦隊の最期』
『大海軍を思う』
 どちらも伊藤正徳.

軍事板,2011/05/15(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 惠龍之介さんの『海の武士道』や『昭和天皇の艦長』はどう?

 【回答】
 ぶっちゃけ惠龍之介は,まともな軍ヲタなら読むに価しない.
 彼の一連の著作は,反自虐史観に基づいて日本海軍の「良かった探し」をしてるだけなので.
 行間に妙な自尊心の強さと,他人を小馬鹿にする不遜さが見えて,非常に不快だった.

 ♪惠龍之介を殺すにゃ刃物はいらぬ ビハール号事件と囁きゃよい〜♪

軍事板,2010/03/11(木)
青文字:加筆改修部分



 【反論】
 『昭和天皇の艦長』の原本は確か,昭和天皇にも奉呈されたものらしいから,一概に切り捨てられないんじゃね?

 【再反論】
 「奉呈」ってのは一方的に差し出す行為なわけで,何の保障にもならないだろ.
 むしろ,陛下の御威光を箔付けに使ってる胡散臭い奴って印象だなあ(笑)

 まあ,軍ヲタには進めないが,海外向けのプロパガンダ活動として頑張ってほしいね.

軍事板,2010/03/11(木)
青文字:加筆改修部分


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