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【質問】
ぶっちゃけ震電って戦力になりえたの?
パイロットが脱出したらミンチになりそうだけど.
【回答】
*生産余力がない
*量産したエンジンがマトモな性能を発揮しない
これだけでも,「戦力」と呼べるような稼働機数を揃えることは出来なかったと思われ.
更に,
*空冷星型エンジンをこの場所に配置して果たしてちゃんと冷えるのか?
*プロペラ延長軸の振動問題は?
*30mmX4門の反動に機体は耐えられたのか?
といった事を考えると,実用性がどこまであったのかはけっこう疑問.
ちなみにプロペラには,パイロット脱出時の危険を考慮して,緊急爆破するための爆薬が内蔵されている.
軍事板,2009/09/29(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
帝国海軍局地戦闘機震電についてお尋ねします.
試験飛行の時の話を読むと,カウンタートルクで右に傾いて大変だったとか,先尾翼の扱いが神経質で機首が上がったり下がったりだったとか,なんか飛ばすのもやっとみたいな感じもします.
エンジンがどうこうと言うのはおいておいて,ぶっちゃけ当時の技術水準で,モノになる機体だったのでしょうか?
特異な形体や優れたスペックなど,夢のある飛行機で好きなのですが,書いてあるのを見るとどうだったのかなー,と思わんでもないので.
【回答】
この機体自体は2回の試験飛行しかしていません.
カウンタートルクについては,補助翼を自動的に操作して,最適な状態に持って行く機械的な仕組みを導入してクリアする予定でした.
数回の試験飛行では,その辺りの調整はまだ出来ていないでしょうし,機械としての熟成は未だ未だだったと言えるでしょう.
一応,空力的には縮小型のモータグライダーを製作して,検証をしているので,機体としての方向性は問題ないはずです.
また,追加する2号機の投入で試験が進めば,より熟成が進んでいた事が考えられます.
これが進むか否かは,結局,燃料状況と制空権の状況次第でしょうがね.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2007/09/08(土)
【質問】
かの有名な「震電」について,
「あの機体形状で空冷星型エンジンじゃ,絶対にエンジンが冷えない」
と言う考察をよく見かけます.
まず,これは正しいでしょうか?
そして,空冷星型ではダメなら,エンジンを液冷のものに換装する事は可能であったんでしょうか?
【回答】
「あの機体形状で」というのは,エンジンを機体後部に搭載したってことではなく,胴体側面に斜めに切ったインレットを設けたことを指す.
境界層により流入量が不足した.
試験結果を受けて,量産型では斜めカットは止める構想だったが,境界層分離板をつけなければ問題は解決しなかったろう.
>エンジンを液冷のものに換装
それ,まんまスエーデンのサーブj21になる.
こっちも液冷エンジンだけど冷却に苦労している.
液冷エンジンといっても冷却機の配置に気を使うからな.
それと飛燕に使ったハ140(DB601Aの国産型)だと,1350馬力(1速で)しか出ないので,馬力不足だぞ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本の試作戦闘機「震電」をジェット化する,というネタがよく架空戦記でありますが,これって本当に可能なのでしょうか?
いくら震電がレシプロ機離れしたスタイルだからといって,エンジンを積み替えてはいOK,なんて訳にはいかないと思うのですが・・・.
それとも,実際に開発段階でジェット化の計画でも,あったのでしょうか?
【回答】
あの機体のエンジンを積み替えてジェット推進にするのは無理.
震電の形を保ちつつジェットにする事は,不可能ではないが,再設計と同じになる.
とりあえず30mmは配置を変更しないとMiG-9のような有様になる.
また,終戦時のジェットエンジンの水準では,単発では推力不足.双発にしなければならないため,大幅な機体設計変更が必要
ただ,ネ130を積んでジェット化する震電改って計画はあった.
当然ながら,いろんなことがものすごく,奇跡的にうまく行ったら出来るかもしんない,ってレベルだけど.
ただサーブJ21Rなんてもんがあるから,出来たかもしれない感が強くなるってことだろ.
(もっとも,J21Rは同じような形態のバンパイアと比較する限り,ものすっげえ無理してインテークを増設してる.
J21Rが思ったより速度出なかったのって,あの空気取り入れ口が抵抗になってるんじゃないか?ってぐらいの無理矢理感.
だからスウェーデンはJ21Rの生産を少数で生産打ち切り,バンパイアを導入した)
震電
faq01k07s.jpg
faq01k07s02.jpg
(画像掲示板より引用)
【質問】
『紺碧の艦隊』の蒼莱のような,57mm機関砲2個つけた戦闘機って,製造することは可能なのですか?
A-10Cの30mmガトリングでも,反動がかなりきついですよね?
重量もあるし,まともに起動できないとも思うのですが・・・.
フィクションの中のゲテモノ(エースコンバットの超戦闘機と同類)として見ておいた方がよいのでしょうか?
【回答】
使い物になるかどうかは別だか,飛行機として成立可能かどうかは,機体と機関砲のサイズ次第.
そもそも57mm級の機関砲と一口に言っても,実際はピンキリ.
対戦車攻撃に使えるような長砲身高初速のもの(MK214やモリンズ砲等)は,重量が弾抜き本体だけで490〜800kg超になる.
重さだけ見ればスカイレーダー並の機体なら余裕で載るが,撃って反動に耐えられるかどうかは別.
一方,対重爆専用の低初速のものでいいなら,例えばMK112は275kg,MK115は180kg,ホ401は150kg,ホ3057に至っては100kgしかない.
Ju87Gはこれより重い37mm砲を2門搭載していたし,ホ3057※は震電の本来の武装より軽い低初速だから,反動の問題も小さくなる上,MK115に限れば無反動機関砲だ.
このクラスの砲なら,単発機でも2門搭載は難しくないはずだ.
ペーパープランでは,ドイツはB25クラスの機体に,MK112を5門と75mm機関砲1門搭載を計画していた.
ただ,「空対空戦では彼我は接近するし,機関砲弾の炸裂は初速の低くさを補って余りある」というドイツ側の主張は,BoBで否定されている.
大口径砲は携行弾数も少ないし.
現実ならロケット砲でいいじゃんと思う.
※ ホ3157という砲も別に存在していて,こちらは450kgもある.
軍事板,2009/08/27(木)
青文字:加筆改修部分
▼ ちなみにあれは,OVA版の誤記で,本当は”57口径30mm機関砲”の間違いらしいのですが.
OOM-7大佐 in FAQ BBS,2009年10月11日(日)
12時49分
青文字:加筆改修部分
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▼ 【反論】
>あれはOVA版の誤記で,本当は”57口径30mm機関砲”の間違いらしいのですが.
どこからの情報かわかりませんが,何か勘違いされているものと思われます.
今,手元に無いのですが,自分の記憶では原作でも確かに57ミリ機関砲でしたよ.
原作で直前にあった,史実の震電の解説と混ざってませんか?
yms in FAQ BBS,2009年11月2日(月) 22時41分
青文字:加筆改修部分
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▼ 2巻p.96ですね.
確かに57mmと表記されています.
『紺碧の艦隊』の描写や設定の正確さ,現実的さはさて置き,蒼莱の武装は57mm機関砲で間違いないです.
MHK in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2009年12月06日 02:40
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