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<第二次大戦FAQ
【質問】
米軍の軍服や歩兵中心の装備について,ビジュアルを重視した(ムック的な)資料集を探しています.
前面,背面はもちろん,材質や軍服の機能解説,軍靴の底であったり迷彩パターンの拡大写真などがあれば大感激です.
米軍以外にも,お勧めな軍服の資料集等あれば,よろしくお願いします.
【回答】
オスプレイ「世界の軍装と戦術」シリーズは如何?
今私の手元にあるのが
「第2巻 第二次大戦の歩兵対戦車戦闘」
「第6巻 日本軍落下傘部隊」
です.
でもね,凄く高いんですよ.
A4判,70頁で2600円.
あと,日本軍になってしまいますが,柳生悦子「日本海軍軍装図鑑(並木書房,平成5年,12000円).
薄い情報でいいのなら,ネットで我慢するしかないのでは?
ZII ◆RPvijAGt7k in 軍事板,2011/03/05(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
バズーカ砲 bazooka の名前の由来を教えてください.
【回答】
同名の楽器から.
広田厚司によれば,以下のように説明されている.
――――――
正式採用された当時,米国で著名だった音楽コメディアン,ボブ・バーンズ Bob Burns が,「バズーカ」と呼ぶ,舞台で小道具として用いた,長くて先端に大きなラッパのついた筒に,この兵器の形状がよく似ていたので,「M1バズーカ」と呼ばれるようになったものです.
なお,本兵器は元は,1942年初頭に活動した小銃用榴弾開発チームの責任者であるロケット技術者レスリー・A・スキンナー陸軍大尉が,海軍から派遣されてきた技術者ウール少尉と共に開発した,ロケット推進弾発射型の鋼製発射筒です.
その後,多くの技術者が加わって,1942年5月に,歩兵携行兵器となるロケット発射筒として作り出されました.
そして異例なことに,最初の発射実験に立ち会った少数の軍関係者によって,全く何の改良もなしに正式兵器として採用されました.
――――――広田厚司 at 「丸」 Feb. '03,抜粋要約
【質問】
米軍の重機関銃小隊の装備を教えてください.
【回答】
第二次大戦中の米陸軍の重火器中隊の場合,4名で分隊を構成し,分隊には1丁のM1917A1機関銃を装備しています.
構成は,分隊長が1名(M1カービン装備),機関銃手,装弾手(いずれも拳銃装備),弾薬手(ライフル銃装備)です.
弾薬手は弾薬箱二箱と,予備パーツを持ちます.
人数に余裕があれば,5人目がおり,5人目は弾薬箱を一箱と予備銃身を携行します.
この分隊が2個で,1個半小隊(セクション)を構成していますので,機関銃は2丁,ライフル銃2丁+,拳銃4丁とカービン銃1丁と言ったところではありますまいか.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2006/04/18(火)
álmos ember ◆gQikaJHtf2 :"2 csatornás" katonai BBS, 2006/04/18(kedd)
青文字:加筆改修部分
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész
【質問】
BARは軽機関銃じゃ無いってレスを見ました.
ならBARってライフルなんですか?
本とかを見ると軽機関銃だと紹介されてるんですが…….
ライフルってならこれ,立派なアサルトライフルですよね?
【回答】
つまり騾馬は馬とロバのどっちに分類すべきかって話だ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
ブローニングオートマチックライフル(BAR)を軽機関銃と分類しないのは,その運用上の特徴からです.
BARは,分隊自動火器と言うカテゴリの最初期のもので,小隊と供に前進し,補助的に火力支援をする火器で,二十発弾倉を使用し,ガランド小銃を装備した小隊分の火力を一丁で発揮する事が可能でした.
当時は半自動の自動小銃でボルトアクション式小銃の八倍,全自動火器は20倍の火力を持つとされ,この20倍,と言う数字は当時のBARの一弾倉分に相当し,軽支援火器としての評価を受けていました.
健在のFN-MAGの原型にもなっていますが,これは機関部分の強度的余裕が相当あったからですね.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板
青文字:加筆改修部分
そして,分隊レベルで装備して一人で持ち運べる自動火器という点では,後の軽機関銃に非常に近く,あえてカテゴリー分けするなら軽機関銃になる.
そもそも,BARが開発された頃には,軽機関銃というカテゴリーが未確立だった.
最初はバイポッドも付いてなくて,周りの兵もボルトアクションライフルしか持ってない時代の援護射撃用なわけで.
特にアメリカの場合,WW2に至っても本格的な軽機関銃をまともに配備できなかったため,各国の軽機関銃に対応する火器としてはBARしかなかったのだ.
ゆえにWW2の軽機関銃と比べると,真の軽機関銃とはいえない未完成な代物.
そんな骨董品に,今の軽機関銃や分隊支援火器と同じレベルの性能求めちゃいかん.
今の分隊支援火器に比べれば装弾数が少なく,放熱対策も不十分で,持続射撃能力があまりに小さい.
もっとも,周りの兵が持つのがM1ガーランドになってからも,同じ弾丸をフルオートで撃てるのは魅力的だったらしく,重いのに銃手に志願する者は多かったという.
したがってアサルトライフルとはまったくの別物.
アサルトライフル(突撃銃)というのは,軽量で連射機能付きの小銃.
BARは,分隊に2丁とかで配備して支援火器に使うものなので,用途も違うしずっと重い.
突撃なんてかなり大変.
仮にBARをライフルの範疇に入れるとしても,アサルトライフルではない.
ただの自動小銃だ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
米軍ではBARは,どのように運用されたの?
【回答】
BARは1個分隊に1挺装備.
米軍の戦術では1個分隊12名は,分隊長の指揮の下に火力支援を行う射撃班と,火力支援を受けて敵に向かい突撃を行う機動班の,2個班に分けられ,BARは射撃班に属して火力支援を行う.
米軍ですら,大戦勃発直後はボルトアクション・ライフルしか保有しておらず,BARの火力は十分有効だった.
ただし,M1ガーランドが配備されて,BARが火力に劣ると見なされるようになってからは,BARを分隊で2挺に増やすなどされる場合もあった.
ちなみに軽機は,どの軍隊でも基本的に,点射と呼ばれる3~5発区切りの射撃が基本で,連射は至近距離に於ける密集目標において一時的に使うだけだった.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
第二次大戦時の米軍の軽機関銃について質問です.
M1918,通称BARを持つ兵士というのは何人に独りという割合なのでしょうか?
また,BARを持つ兵士の他の装備などは他の兵士と比べて何か異なるのでしょうか?
【回答】
BARは歩兵一個分隊につき1丁配備された.
今で言うところの「分隊支援火器」の元祖だね.
当然,BARを持つ兵士は小銃を持つ兵士とは違う予備弾倉入れを携行する.
小銃用に比べて重く,BAR用予備弾倉入れを携行する際はサスペンダー着用が必須だったそうな.
BARについてのあれこれ・・・を一つ上げるなら,シカゴを中心としたマフィアとFBIの抗争時に,トムソンSMGで武装したマフィアに対抗して官憲側に,予備兵器として保管されていたBARを配備して対抗する計画が立てられた.
でも,配備直前で「国内治安行動に軍用の強力な機関銃を配備するなど・・・」という反対意見が出て計画は没に.※
他にもスゥェーデンでライセンス生産されたりとか,自衛隊にも供与されて今でも自衛隊の倉庫に眠ってるとか,BARにまつわるエピソードは色々あるね.
軍事板,2004/10/01
青文字:加筆改修部分
※ ただし,「機関銃の社会史」によると,映画になった,仲間にした少年?の父親の通報により待ち伏せに遭い,トミーガンの斉射により射殺された強盗のアベックは,史実ではBARだったようなことが書かれていた.
計画的配備でなく,そのあたりの当局が独自配備したのかもしれませんが,言い切れない可能性があるのかもしれません.
以下,ジョン・エリス著『機関銃の社会史』(平凡社,1993.4)P251より転載
> ボニー・パーカーとクラウド・バローの離れ業でも機関銃が活躍する.
> 一九三五年五月,彼らが警官の待ちぶせにあって殺されたとき,警察側が使ったのは主にブローニング自動小銃だった.
【質問】
第二次大戦時の米軍のM1ガーラントと短機関銃のM1トミーガンって,どっちが威力高いんですか?
【回答】
威力の概念にはおおよそ二通りあります
一つは弾丸そのものの重量と速度に由来する殺傷能力.
もう一つは有効射程内で同一または複数の目標に対して多数の弾丸を投射する能力.
弾丸威力で言えば,30口径のM1ガランド小銃が大きいと言えますし,また,沢山の弾丸を撃ちだす火力の高さで言えばトミーガンの方が高い能力を持っています.
さらに,有効な弾丸威力が保持される有効射程距離ではトミーガンが100m前後,
対するM1ガランド小銃では約600mと,射程の点ではガランド小銃の方が有利です.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s :軍事板,2006/06/11(日)
Harmadik stb. önálló vállalkozó ◆LiXVy0DO8s : "2 csatornás" katonai
BBS, 2006/06/11 (vasárnap)
青文字:加筆改修部分
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész
ドイツ軍が鹵獲使用しているトミーガン
(画像掲示板より引用)
【質問】
M-1小銃って,残弾がある状態だと弾倉を再装てん出来ないらしいんですけど,何故なのでしょうか?
また,それってかなり不便だと思うのですが,問題が発生しなかったのでしょうか?
(例えば戦闘の合間に,薬室を空にしておきたいときとか)
【回答】
M-1ガーランドは,8発装填の弾薬クリップに弾を込めて,銃に装填し使用する.
8発の弾薬がクリップで一まとめになってる(ローディングクリップ装弾方式弾倉)
このため,従来の小銃より早く簡単に装填できる一方,このクリップは弾倉みたいに簡単に途中で取り外せないので,弾を残した状態でのクリップの再装填は困難.
一度,全弾排出すれば装填は可能.
現代の小銃と一緒だろう.
マガジンを銃から外して,新しいマガジンを刺し込む.
ウィキペディアにも書いてあるが.
一応,弾が残ってる状態で取り出すことは出来るのだが,弾倉式みたいに即座には外せない.
実際問題,
「8発フル装弾してないと装填できない」
「基本的に全弾撃ちつくさないと再装填できない」
という機構は実に面倒で,現場では2,3発弾が残っててクリップを抜きたいときに,無駄撃ちする兵士が続出した.
銃口を上に向けずに適当に撃って味方に当てたり,適当な方向へ撃ったら弾が跳ねて予期せぬ方角へ飛び,やっぱり味方に当たった・・・という人もいた.
他にもローディングクリップ装弾方式は,クリップがはじき出される音で弾切れを知られてしまう,装填時に指を挟みやすい,などの欠点があった.
M-1はクリップを装填すると,即座に自動で遊底が閉鎖されるので,槓桿を押さえずに思いっきりクリップを叩きこむと,指を挟まれる(痛
これで負傷した兵士は多く,M-1には「指喰い」の仇名が付いた.
つまり,使ってみたら問題があったから,この形式は廃れたわけで.
(例えば戦闘の合間に,薬室を空にしておきたいときとか)
軍事板,2007/07/08(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
M1ライフルですが,8連発クリップ装填機構を改めて,弾丸のみを薬室に装填できるようには改良できなかったんでしょうか?
【回答】
戦後イタリアがライセンス取って改良したものには普通の弾倉式にしたものもある.
だから,機構的にはさほどの苦労なくクリップ式以外にもできる.
ただ,ガーランド設計時のコンセプトとして「即射性能」がある以上,クリップ使うようにしないと素早く装填できないだろう.
かといって弾倉式にするのは,その分の余計な重量が嵩んでデメリットが多い・・・と言うことを考えると,あれが妥協点としてベストだったのでは.
ガーランドの8連クリップは,内蔵式の弾倉と考えることもできるし.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
M1ガーランドは現在でも生産・販売が続けられているのですか?
【回答】
少なくとも,販売は続けられています.
世界の銃パーフェクトバイブルとか,wikipediaにも書いてあるし,調べりゃいくらでもでてくる.
軽く調べた限りでは,相場は新品で¥10~20万くらいみたい.
オプションによって値段はまちまちで,中古だと¥10万切るようだ.
生産に関しては,少なくともネット上からPDFファイルで見られるspringfield
armoryのカタログにはしっかり載ってましたから,確証はないですが,生産も続いていると思います.
極東の名無し三等兵◆5cYGBbCsjQ in FAQ BBS
中国のノリンコがM1ライフルのコピーをUSに輸出していることは「Gun」でも記事になっていた記憶がある.
【質問】
springfield armoryのM1ですが,競技での装弾数の不利があるとか無いとかで,M14のセミオートタイプがM1として売られていたと思うのですが,それとは別物なのでしょうか?
(軍用銃を競技用とはいえ民間に云々,という感じで名前を変えて売っていたような?)
【回答】
はい,M14のコマーシャルモデルは,M1Aと呼ばれて販売されています.
むろん,M1ガーランドとは,別物です.
ややこしいですね.
自分の目で確かめたければ,ここからカタログを見てみてください.
http://www.springfield-armory.com/index.php
極東の名無し三等兵◆5cYGBbCsjQ in FAQ BBS
【質問】
トンプソン短機関銃はどう評価されたの?
【回答】
トンプソンSMGは
*小銃並みに重いし大柄で携行しづらい
*その割には所詮拳銃弾だから射程が短い
*生産が面倒でコスト高
*弾倉の装弾数が少ないので,大量の弾倉を携行しなければいけないので重くてかさばって面倒くさい
*でも装弾数の多いドラム弾倉は大きくて重くておまけに弾を込めるのが面倒くさい
と不評だった.
戦争が始まると,細部を簡略化した型が開発されて,それに生産が移行したが,それでも生産性が悪くてコストがかかるので,
「とにかく安く作れて必要最低限の性能であればいいから」
ということで,かの有名なM3”グリースガン”SMGが誕生した.
もっともグリースガンも
「トンプソンは豪華過ぎるがグリースガンはチープすぎる.
どっちか極端なのしかないのかよ」
と,あんまり評判はよくなかった.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
第二次世界大戦時の米陸軍兵士(海兵隊もですが)はほとんど例外なくヘルメットのストラップをヘルメット側にかけていますが,なぜそのようにしていたのか,規則ではどうだったのか(付けることになっていたのか)を教えてください.
あと,他国ではそのようにしていた例はあったのか?も,よろしければお願いします.
【回答】
あれはインナーヘルメットのストラップ.
当時のヘルメットはインナーとアウター(鉄製)を重ねてかぶるようになってる.
インナーとアウター両方にストラップがある.
戦闘時はアウター側のストラップを締めるので,インナーのストラップはアウターに引っ掛けておくわけ.
なぜインナー側にストラップがあるかって?
非戦闘時は,アウターをつけておくと重いから,インナーだけを被るんだよ.
なぜそのようにしていたのかって?
至近弾の爆風などでヘルメットが飛ばされる時に,首にストラップをかけたままだと,ヘルメットが吹き飛ぶ勢いで首に大怪我を負うからだよ.
あまり他国の軍人がそうしている例は見ないから,一般的に連合国軍兵士内で広まってた通説っぽいが.
ちなみに米軍のヘルメットのインナーには,紙製もプラスチック製もあった.
以下引用.
――――――
http://www.manryou.com/~manryou-office/m1hel/index.html
最初期においては,ハウレイプロダクツ社製造のファイバー(ペーパー)ライナーが標準仕様(1941年~1942年11月生産)となったが,1942年4月以降,低圧形成による,プラスチック製ライナーの開発,配備を経て,・・・ 7社によりWW II を代表する装備であり,かつWW II 最終型となるプラスチック製ヘルメットライナーが大量生産されることになる.
――――――
軍事板,2009/06/27(土)
青文字:加筆改修部分
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