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<第二次大戦FAQ
【質問】
「トゥラーン」I中戦車について3行以上で教えてください.
【回答】
「40M トゥラーン」中戦車 40M Turán közepes harckocsi は,第二次大戦緒戦の経過を鑑みて,トルディ軽戦車に代わる,より本格的な機甲戦力を手に入れたくて,チェコ・シュコダ社製のT-21中戦車をライセンス生産したもの.
イタリアのM11/39中戦車やドイツのIV号中戦車の輸入等も検討されたが,ハンガリー陸軍技術研究所は1940年初めに,「チェコのシュコダ社製中戦車が現在最良のもの」と提言.
これを受けてハンガリー陸軍は当時チェコを保護領としていた友好国ドイツに対して,S-IIa軽戦車(LTvz.35,ドイツ軍名称35(t)戦車)の生産供給を要請した.
しかし当時シュコダ社はドイツ軍向けの生産で手一杯でハンガリー向けまではおぼつかなかったため,ドイツ側は適当な試作中戦車の提供と自国でのライセンス生産を提案した.
それがT-21で,これはLT-35,いわゆる35(t)戦車の拡大・発展型として試作されたもの.
リベット接合の車体・砲塔を持ち,LT-35譲りのボギー式リーフスプリングのサスペンション,空気圧式変速機を備えていた.
ハンガリー陸軍はこの試作戦車をテストした後,制式採用.
1940年9月,最初の230両の生産発注が行われた.
ライセンス生産に当たっては,原型のT-21のシュコダA9・47mm砲は国産の51口径41M 40mm砲に改められ,砲塔形状も改変,エンジンも国産のヴァイス・マンフレード製のものになるなどの点が変更.
生産に当たっては,ハンガリー各地の工場でパーツを生産し,それらをガンズ社,マーヴァグ社,ヴァイス・マンフレード社,MWG社に集めて主生産を行う方式をとった.
しかし,開発と生産には時間を要し,国産トゥラーンの試作車の完成は1941年6月,生産車の部隊配備は1942年5月までずれ込んだ.
1両で6,000km,2両合わせて1万kmにも達した走行試験等各種試験で様々な不具合箇所が指摘され,改善作業に追われたためである.
そのため,対ソ戦ではドン川,ヴォルガ川を目指す大攻勢が開始されつつあるというのに,ハンガリー陸軍は戦車不足に直面.
仕方なく1942年6月にはドイツから緊急にシュコダ社製の38(t)軽戦車102両とIV号中戦車若干の供給を受け,ハンガリー陸軍第1機甲師団に配備している.
独ソ戦の戦訓により,75mm砲装備のトゥラーンIIが開発されることとなったが,その生産が始まって以降も,75mm砲生産の遅れのため,トゥラーン
I も引き続き生産されている.
総生産数,285両.
ハンガリー陸軍第1機甲師団の他,第2機甲師団,第1騎兵師団へ配備されるも,初期故障が充分克服されておらず,一旦生産された車両も,変速・操向機を始め多くの改修が必要であった.
隊員の訓練不足,維持管理体制の不備もあり,初期の40Mトゥラーン中戦車の運用成績は相当悪かったようである.
【参考ページ】
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
http://kleinpanzer.jimdo.com/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84-contents/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E8%BB%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7-hungaryan-afv/
http://blogs.yahoo.co.jp/kkpanzer/1797745.html
「トゥラーン」模型
http://blogs.yahoo.co.jp/kkpanzer/1797745.html
【ぐんじさんぎょう】,2016/04/10 20:00
を加筆改修
http://www.fortepan.hu/_photo/display/72132.jpg
http://static.keptelenseg.hu/p/545b230a9012fd0092f6890c90fce013.jpg
T21らしいです
http://files.brannamoc1938garda.webnode.cz/200004025-91dbc92d57/ST%20vz.%2039%20g.JPG
T21
http://files.brannamoc1938garda.webnode.cz/200004023-249cb2576c/ST%20vz.%2039%20d.JPG
http://files.brannamoc1938garda.webnode.cz/200004021-1186312809/ST%20vz.%2039%20b.JPG
ギシュクラ in mixi,2016年04月11日
青文字:加筆改修部分
オートバイ偵察兵から報告を受けた戦車兵達が乗り込み,ニムロードと共に前進するトゥラーンⅠ
砲塔・車体共に対戦車ライフル対策のパンチングプレートを装備した同車は珍しい.
映像は44年後半だが,主砲の40mmではソ連戦車相手には相当厳しいものだったと思われる.
Magyar Világhíradó より
マーノシュ in twitter, 2019.12.29
ブダペスト陥落後に集積されたハンガリー装甲車両群
見たところトゥラーンIが多く,しかもシュルツェン装備の改修すら受けてない車体ばかりなのが意外
これの別角度で撮った写真ではキャプションによると,スロヴァキアのコマールノで45年2月に撮られたセント・ラースロー師団の所属と書かれているので,同師団がブダペスト包囲外の戦闘で大損害を蒙った際の鹵獲車らしい
(図No. faq200202tr)
マーノシュ in twitter, 2020.1.26
https://mobile.twitter.com/Nasikandar_/status/1221445406615171072?p=p
https://mobile.twitter.com/Nasikandar_/status/1221452496213704709?p=p
【質問】
「トゥラーン」Iの性能要目を教えてください.
【回答】
全長: 5.55m
全幅: 2.44m,2.65m(スペースド・アーマー含む)
全高: 2.39m
Free ground clearence: 0.38 m
全備重量: 18.2t,18.7t(スペースド・アーマー含む)
車体容積: 14866 cm3
乗員: 5名(車長,操縦手,装填手,砲手,無線士)
エンジン: マンフレード・ヴァイスV-8H 4ストロークV型8気筒液冷ガソリン
ギア: 前進6,後進6
最大出力: 260hp/2,200rpm
最大速度: 47km/h,46km/h(スペースド・アーマー含む)
航続距離: 165km
旋回半径: 12m
超信地旋回: 4m
Tread: 2.02 m (between the two edges of tracks)
Width of tracks: 0.42 m
Number of tracks: 2x106-107
接地圧: 0.61 kp (kilopond)/cm2,0.63 kp (kilopond)/cm2(スペースド・アーマー含む)
登坂角度: 45°
段差: 0.8 m
超壕能力: 2.2 m
渡渉能力: 0.9 m
武装: 51口径40mm戦車砲41M-40/51×1 (101発)
8mm機関銃34/40M×2 (3,000発)
主砲弾初速: 850 m/s
発射速度: 12/min
貫通能力: 100 m /60°/45 mm
500 m /60°/37 mm
1000 m /60°/30 mm
最大射程: 4500m
砲塔長: 2.02m,3.2m(砲身含む)
砲塔幅: 1.85m
砲塔高: 0.825m
装甲厚: 正面50mm,側面&後部&砲塔全面25mm,上面&底面13mm
【参考ページ】
http://forum.warthunder.com/index.php?/user/292258-hebime/?tab=reputation&app_tab=forums&type=received&st=480
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
http://live.warthunder.com/post/431232/en/
各部装甲厚
(図表No. faq191120tr, こちらより引用)
2016.5.26
【質問 kérdés】
40.Mトゥラーン戦車の戦車砲について教えてください.
Kérem, mondja meg a 40.M Turán harckocsiiágyújaról.
【回答 válasz】
A 40.M Turán harckocsi főlövegét egy 40 mm-es Škoda harckocsiágyú** licenciája
alapján gyártott lövegbölcsőbe beépített magyar 40 mm-es 40.M tábori páncéltörő
ágyúcső alkotta.
Az így létrehozott löveget 41.M L/51 harckocsiágyú néven rendszeresítettek.
A löveget -10° és +30° közötti szögtartományban lehetett függőlegesen mozgatni.
A lövedékek kezdősebessége 812 m/s volt, a tűzgyorsaság pedig 12 lövés
volt percenként.
A Turán 40-hez rendszeresített lőszermennyiség 101 darab gránát volt.
40.MTurán戦車の主砲は,ライセンス生産されたシュコダの40mm戦車砲用砲架に,野戦用対戦車砲として作られたハンガリーの40mm砲が搭載された.
こうして製作された砲は,41.M L/51戦車砲という名前で制式化された.
砲の仰角は-10°~+ 30°の範囲.
砲弾のる初速は812 m / sで,発射速度は毎分12発.
Turan 40に搭載された砲弾は101発だった.
ただし,上述のシュコダの戦車砲については諸説ある.
Egyes források szerint a Turán 40 harckocsiágyúja megegyezik a 40 mm-es
Škoda A17 harckocsiágyúval.
Más források az A17-es ágyút 47 mm-esnek írják le és a T-21-es harckocsiágyújaként azonosítják.
Megint más források szerint a T-21-es a 47 mm-es Škoda A9 ágyúval volt
felszerelve, további források szerint pedig a 47 mm-es Škoda A11-el.
A probléma forrása az, hogy az A17 ágyúról igazából sehol nem lehet adatokat
találni, még Cseh forrásokból sem.
A legfrissebb (2013), a Turán 40 ágyújával foglalkozó források szerint
a 40 mm-es 41.M harckocsiágyú egy licencia alapján épített Škoda ágyú lövegbölcsőjébe
beszerelt 40 mm-es 40.M tábori páncéltörő ágyú csöve volt. Az egyik forrás
az A17-es ágyút nevezi meg, a másik pedig a 37,2 mm-es A7 ágyút.
幾つかの情報源によれば,Turan 40の戦車砲はシュコダの40mm戦車砲A-17と同じものだという.
他の情報源では,A-17を47mmであるとし,T-21戦車の戦車砲だったと特定している.
(訳注:T-21はトゥラーンの原型となった,シュコダ社製の中戦車)
さらに他の情報源によれば,T-21には47mmのシュコダA-9戦車砲が装備されており,別の情報源によると47mmのシュコダA-11が搭載されていたという.
問題の原因は,A-17砲についての正確な情報が見つからないことで,これはチェコの情報源からでさえもそうである.
トゥラーン40の砲についての最新(2013年)の情報源によれば,40mm 41.M戦車砲はライセンス生産されたŠkoda砲架に,40mm
40.M野戦対戦車砲の砲身を載せたものだという.
ソースの一つはA-17だとし,もう一つのソースでは37.2 mm A-7砲だとしている.
ちなみに戦車に関する定番サイト,
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
では,A-17説を採用している.
曰く,
------
ハンガリー陸軍の開発担当部局は,すでに実用化されていた40Mニムロード対空自走砲が装備するスウェーデンのボフォース社製の40mm対空機関砲と砲弾を共用できるように,主砲を51口径40mm戦車砲A-17(38(t)戦車搭載の37mm戦車砲A-7をベースに口径を拡大したもの)とするよう仕様変更した上で,1940年8月7日に「40Mトゥラーン中戦車」として制式採用を決定しライセンス生産契約も締結された.
[中略]
当時列強の戦車は75mmクラスの主砲を搭載するのが主流になっていたが,トゥラーン中戦車の主砲はあえて口径の小さい51口径40mm戦車砲41Mが採用されていた.
これはハンガリー軍が対戦車砲や対空砲に40mm砲を使用していた関係で,口径を共通化した方が良いという考えからであった.
この砲の性能ははっきりしないが,射距離500mで50mm程度の装甲貫徹力を持っていたと推測される.
------
とのこと.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
https://warthunder.hu/2018/03/jarmubemutato-40-m-turan-kozepes-harckocsi/
https://forum.warthunder.com/index.php?/topic/252288-magyar-harckocsik-a-ii-vil%C3%A1gh%C3%A1bor%C3%BAban/
トゥラーン戦車の40mm砲側面図
(図No.faq170514at3,引用元不明)
A Turán I 40.M lövegirányzó távcsöve
トゥラーンI戦車の砲手用照準
(図No. faq200110tv,こちらより引用)
照準器
(図No. faq200110tv2,こちらより引用)
mixi, 2020.1.12
【質問 kérdés】
Milyen harckocsifegyveri lövedék Turán I-ben?
「トゥラーン」Iの主砲弾はどのようなものだったの?
【回答 válasz】
A Turán közepes harckocsi a 36.M páncélgránátot (APHEBC-T), a 39.M repeszgránátot
(HE) és a 43.M magvas páncélgránátot (APBC-T) is alkalmazta.
トゥラーンI中戦車は36.Mトレーサー付き仮帽付徹甲榴弾(APHEBC-T),39.M榴弾(HE),および43.Mトレーサー付き仮帽付徹甲弾(APBC-T)を使用.
36.M徹甲榴弾はトゥラーンのほかにトルディ戦車やニムロード自走砲でも使用.
その炸薬は当初TNTまたはPETN,後にペントライト50/50だった.
1枚目の図は36.Mの断面図および外観を示す.
(図No. faq200119tr2, こちらより引用)
Páncélátütése 60°-os találati szög esetén, 36.M gránáttal 100 méteren 47.5 mm, 500 méteren 38.9 mm, 1000 méteren 30.9 mm, 1500 méteren 25.2 mm és 2000 méteren 21 mm volt.
36.M徹甲榴弾の,命中角度60°での装甲貫徹力は
100mで47.5mm
500mで38.9mm
1000mで30.9mm
1500mで25.2mm
2000mで21mm.
39.M榴弾もトゥラーンのほかにトルディ戦車やニムロード自走砲でも使用.
39.M対空榴弾から近接信管を除いたもので,歩兵やソフトスキン車輌に対して発射された.
トレーサーはなく,その代わりTNTの量は2倍になった.
43.M徹甲榴弾は元はボフォース対空砲用に開発されたものだが,その装甲貫徹力は36.Mを凌いでいたため,対戦車砲用の砲弾としても供給され,トゥラーンの他,トルディ戦車やニムロード自走砲で使用された.
43.Mの炸薬には過酸化バリウムが含まれており,また仮帽はアルミニウムでできているため,衝撃によってこの二つの物質は反応しただろうと思われる.
2枚目の図は43.Mの断面図および外観を示す.
(図No. faq200119tr3, こちらより引用)
Az 1943-tól rendszeresített 43.M magvas páncélgránát páncélátütő képességeiről az alábbi adatok maradtak fenn:
1943年以降の43.M仮帽付徹甲弾の装甲貫徹能力については,以下のようなデータが残されている.
Cr-Ni páncéllemez: keménység - 300 Brinell, lőtávolság - 50 m, kezdősebesség 720 m/s
クロム=ニッケル鋼板:ブリネル硬度300,距離50m,初速720m/sにおいて,
40 mm vastag páncéllemez
90° - átüti
75° - átüti
60° - részben átüti
50 mm vastag páncéllemez
90° - átüti
75° - átüti
60° - részben átüti
60 mm vastag páncéllemez
90° - átüti
75° - átüti
60° - nem üti át
40mm厚の装甲板
90° - 貫通
75° - 貫通
60° - 部分的に貫通
50mm厚の装甲板
90° - 貫通
75° - 貫通
60° - 部分的に貫通
60mm厚の装甲板
90° - 貫通
75° - 貫通
60° - 貫通せず
A fentiek kísérleti adatok, a 41.M harckocsiágyúból a lövedék 812 m/s sebességgel
távozott, így a fentieknél minden bizonnyal jobb értékei voltak.
上記の実験データに基づき,41.M戦車砲では砲弾の初速は812 m/sになっていたので,おそらく上記よりも貫徹力はあっただろう.
つまり,カタログ・スペック上はドイツ軍のIII号戦車G~J型搭載の42口径5cm戦車砲並みの威力があったが,それでもソ連軍の主力戦車に太刀打ちできないものだった.
砲弾は101発搭載.
うち40発が砲塔内に,残り61発が車内側面に搭載された.
3番目の写真は砲塔の背面だが,写真やや右上の位置に無線機が,その両サイドに40mm砲の弾薬箱があることが確認できる.
(図No. faq200119tr, こちらより引用)
この箱一つに20発が入っている.
また,4番目の図では,車内側面のどのあたりに砲弾が搭載されているかが分かる.
(図No. faq200113tr,こちらより引用)
ちなみに75mm砲を搭載するトゥラーンII,トゥラーンIIIでは,砲弾も遥かに大きいので,車内側面に75mm砲弾を搭載したという.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
https://live.warthunder.com/post/516670/en/
https://warthunder.hu/2018/03/jarmubemutato-40-m-turan-kozepes-harckocsi/
https://forum.warthunder.com/index.php?/topic/252288-magyar-harckocsik-a-ii-vil%C3%A1gh%C3%A1bor%C3%BAban/
https://hungarianweaponryww2.wixsite.com/hungarianmilitaryww2/single-post/2018/01/07/Part-III-Hungarian-Shell-types-and-Armor-plates
mixi, 2020.1.19
【質問 kérdés】
34/40.M ゲバウエル車載機銃って何?
Mi az 34/40.M Gebauer harckocsi géppuska?
【回答 válasz】
この機銃は,34/37.Mと似ているが,100発入り金属製給弾ベルトを最初から備えていた.
使用弾薬は8x56mmR 31.M.
その後,7.92x57mm 43.M Mauser弾を発射するよう改造され,この改修型は34/43.Mと称された.
41.M照準器が装着された.
この機銃は「トゥラーン」戦車の車載用,または河川部隊の対空用として使われた.
▼ トゥラーン戦車は標準状態では34/40.Mの弾丸3000発を搭載.
発射速度は毎分900初,弾速は730 m /秒だった.
砲塔の機関銃は左右約90度の範囲で射角を変えることができた.
上下射角は推定10°~-10°
車体正面の機銃の射角については資料は残っていないが,垂直方向に+ 15°~-10°,水平方向に10°~10°だったと推測されている.▲
ゲバウエル機関銃の射撃音は独特なので,東部戦線のソ連軍はこれを恐れたとする報告がある.
【参考ページ Referencia Oldal】
https://live.warthunder.com/post/458259/en/
http://www.roncskutatas.hu/node/18031
http://www.hungariae.com/Gebauer.htm
(1 .ábra) Oldalnézetben (kezelési utasítás)
1枚目:側面図(取扱説明書より)
(図No. faq180508gb2,こちらより引用)
2枚目:機銃の照準サイト
(図No. faq200426gb2,こちらより引用)
3枚目: トゥラーン戦車内部の写真
操縦士と機銃手のの位置を確認できる
ちなみに指揮型トゥラーンは無線機を2台積んでいたため,機銃手は無線士を兼ねた
(図No. faq200426gb3,こちらより引用)
4枚目:機銃のローダー
(図No. faq200426gb4,こちらより引用)
mixi, 2018.5.9
【質問 kérdés】
「トゥラーン」I戦車の乗員配置は?
Mit szólnál volt, hol voltak a legénység Turán harckocsiben?
【回答 válasz】
車内レイアウトは一般的な戦車と同様,車体前部が操縦室,車体中央部が全周旋回式砲塔を搭載した戦闘室,車体後部が機関室となっており,操縦室内には右側に操縦手,左側に無線手兼機関銃手が位置した.
1番目の図はトゥラーンI戦車の内部配置図を示す.
(図No. faq200113tr,こちらより引用)
トゥラーンの砲塔はT-21中戦車が2名用だったのに対し,それでは不便としてトゥラーン中戦車では3名が搭乗できる若干大型の砲塔に改められた.
車長の頭が入るスペースを確保するため,砲塔上面中央やや後部寄りが一段飛び出す形になった.
これはキューポラのような視察装置は取り付けられていない,ただの張り出しで,この張り出しの上面には,左右開き式の車長用ハッチが設けられた.
また,T-21中戦車では砲塔にハッチが1つしかなかったのに対し,砲塔左右側面の後部寄りにもそれぞれハッチが設けられていた.
つまりドイツ軍戦車同様,砲塔乗員分のハッチがあった.
2番目の写真には指揮官,砲手,および装填手の席が写っている.
(図No. faq200113tr,こちらより引用)
背後にあるのはメンテナンス用のハッチ.
これを通して乗組員はエンジンの軽微な修理を,戦車内から比較的安全に行うことができた.
操縦手席の前面には開閉式の視察用クラッペが設けられていたが,その他は開口部は無く,砲塔を含めて視察装置は全てペリスコープとなっていた.
車体機関銃はT-21中戦車では,機関銃手席前面にも視察用クラッペがあった関係で車体中央に寄っていたが,トゥラーン中戦車ではクラッペが無くなったおかげで車体左寄りに移動している.
3番目の写真は操縦手席.
(図No. faq200114tr,こちらより引用)
操縦手席の上面には左右開き式のハッチが設けられていたが,機関銃手席側はハッチ無し.
なお,トゥラーン中戦車はリアドライブ方式であったため,フロントドライブ方式の戦車と異なり,操縦室の足元には邪魔な変速・操向機は置かれていなかったという.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
https://live.warthunder.com/post/516670/en/
mixi, 2020.1.15
【質問 kérdés】
トゥラーン戦車/ズリーニ突撃砲の運転機構は?
【回答 válasz】
トゥラーンとズリーニは,運転機構は共通していた.
トゥラーン中戦車はリアドライブ方式であったため,フロントドライブ方式の戦車と異なり,操縦室の足元には邪魔な変速・操向機は置かれていなかった.
2組の駆動レバー,合計4本があり,これにより超信地旋回も可能だった.
転向半径12mで方向転換するには,運転士は長い内側のレバー(No.26およびNo.27)を使用.
これにより,曲がりたい側の駆動輪が反対側の駆動輪よりも回転速度が遅くなった.
より短い外側のレバー(No.28&29)を運転士が使用した場合,曲がりたい側の駆動輪が停止し,戦車は信地旋回(転向半径4m)を行えた.
ブレーキペダル(No.24)は両方の駆動輪へ同時に作動して戦車を減速し,最終的には停止させた.
また,車輌両側にはハンドブレーキのレバー(No21と22)があり,これらのレバーは1か所で駆動輪だけでなく誘導輪も制動した.
最も問題のある部分はギアだった.
多くの車輌において,運転士は経験が浅いか手抜きをしたためにギアの修理が必要となった.
車輌には,2つのエピサイクリック.ギアを備えた2x3ギアがあった.
ギア1ではクラッチ(No.23)が必要だった.
ギア2とギア3にはクラッチは必要なかったが,車輌をギア3からギア4に戻すには再度クラッチを介する必要があった.
クラッチ・ペダルを使用しないと,車輌が再びギア1に戻り,そのままエンジンを回転させるとトランスミッションの故障または破損につながった.
ギア5とギア6に変えるときはクラッチは必要なかった.
だが,運転士がギア4からギア3に戻すときには再度クラッチを介する必要があり,そうしなければエンストした.
後退には逆進レバー(no.31)を使用した.
運転士が駆動運転輪の回転方向を変え,車輌が後退し始めた場合,6つのギアを後退モードで使用した.
車輌にはジャックシャフトシフター(No.30)もあり,「オン」または「オフ」の位置にシフトされた.
ジャックシャフトは,駆動車軸から転輪車軸への動力伝達体として使用されるものである.
運転手の真横にあるハンドル(No.33)は,ギアスイッチに問題がある場合に使用するもの.
問題発生時でもこのハンドルを使用すれば,駆動輪をギア1に入れることができた.
トゥラーン戦車のステアリングギアとブレーキシステムは,最初は空気圧式だった.
これは車輌の強みの1つだった半面,多くの故障要因ともなった.
そのため空気圧システムは後に機械式に変更された.
その他,一旦生産された車輌でも,多くの改修が必要になった.
なお,車輌の運転士には,経験豊富で十分に訓練されている必要があった.
そのように訓練するには4~6か月かかった.
上述のような初期不良と,乗組員の訓練不足,加えて維持管理体制の不備により,初期のトゥラーンの運用成績は相当悪かったという.
【参考ページ Referencia Oldal】
https://live.warthunder.com/post/516395/en/
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
操縦席周りのイラスト
(図No.faq200825tr,こちらより引用)
mixi, 2020.9.2
【質問 kérdés】
トゥラーン戦車の車長は操縦手に,進行方向をどのように伝えたの?
【回答 válasz】
トゥラーンはトルディやズリーニなどと同様,方位盤を使った模様.
操縦手の目線やや上方には方位盤が設置されている.
ズリーニの場合,これは車長用ペリスコープと機械的にリンクされており,車長用ペリスコープが真正面を向いているときは方位盤の針は12時を指すが,車長がペリスコープを回すと,方位盤の針は自動的に12時以外を指すので,操縦手は方位盤の針が12時になるよう車体を旋回させる.
トゥラーンもこれとほぼ同じ仕組みだろう.
ちなみに1~2枚目は砲手席側の写真.
左下に写っている時計状のものが,トゥラーンの方位盤.
(図No. faq200208tr,こちらより引用)
(図No. faq200208tr2,こちらより引用)
3枚目は連動方式図解.
(図No. faq200208tr3,こちらより引用)
【参考ページ Referencia Oldal】
『Zrínyi』(グムカ・ミニチュア,2019.7.17), p.27
https://live.warthunder.com/post/516670/en/
mixi, 2020.1.10
【質問】
「トゥラーン」II重戦車について3行以上で教えてください.
【回答】
41M「トゥラーン」IIは「トゥラーン」I中戦車の主砲を75mm砲に替えただけの,ハンガリー陸軍自称「重戦車」.
ハンガリー陸軍では1941年5月から「トゥラーン」Iに75mm戦車砲を搭載することを企図.
1942年1月,トゥラーン中戦車の試験車体としての役目を終えていたT-21中戦車の内の1両に,MÁVAG社が開発した25口径75mm戦車砲41Mを搭載した試作車を完成させた.
主砲の換装にあたっては砲基部が変更された他,砲塔は若干大型化され,特に俯角をかけた時の砲尾のクリアランスのため,砲塔上面に車長用張り出しを前方に延長するような大きな張り出しが設けられた.
副武装や装甲厚等は「トゥラーン」Iと同じ.
エンジンも同じだったため,「トゥラーン」IIでは戦闘重量が19.2tに増えた分,路上最大速度は43km/hと低下した.
1942年5月までに実用試験を経て制式採用.
量産は1943年春に開始され,最初の4両が軍に引き渡されたのが同年の5月.
1944年6月までトゥラーンI中戦車と並行して生産され,合計139両が完成したという.
中期以降の生産車では,ドイツ軍戦車と同様のシュルツェン(5mm厚程度の着脱鋼板による中空装甲)を車体と砲塔の側面に取り付ける改良が施されている.
戦場に遺棄されたトゥラーンIIの写真を見ると,装甲板に細かい穴を多数開けた網状のシュルツェンとなっている.
トゥラーンIIの武装を撤去して,砲塔内に3種類の無線機を搭載した,指揮戦車型の43Mトゥラーン無線戦車(ベゼルトゥラーン)も製作された.
このベゼルトゥラーンの砲塔前面には指揮戦車であることが分からないように,ダミー砲が取り付けられていた.
ハンガリー陸軍第1,第2機甲師団や第1騎兵師団などに配備された他,突撃砲の代わりに突撃砲大隊にも配備された.
ブダペシュト攻防戦では,包囲されたブダペシュト市内に取り残されたハンガリー第2戦車師団のトゥラーンIIが多数,ソ連軍に破壊・鹵獲されている.
【参考ページ】
Tanks!>Hungary(アーカイブ)
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
http://military.sakura.ne.jp/army/hu_turan.htm
『バラトン湖の戦い』(大日本絵画,2000.4)
1枚目:側面図カラー・イラスト
(図表No.faq191121tr3,こちらより引用)
2枚目:「トゥラーン」IIの有名な写真
(図表No.faq160408tr, こちらより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2016/04/11 20:00
を加筆改修
4枚目:遺棄されたトゥラーンII
(図表No.faq191121tr3)
https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/736x/8c/70/12/8c70123774501217ed3824c0cc6b03e3.jpg
ギシュクラ in mixi,2016年04月11日
青文字:加筆改修部分
1枚目:パトリオット・パークのトゥラーンII
同車は2018年頃にクビンカ博物館からパトリオット・パークへ移され,よりオリジナルに近い塗装に塗り直されている.
(図No. faq200329pt5,こちらより引用)
2020.4.12
【質問】
「トゥラーン」IIの性能は?
【回答】
全長: 5.55m
全幅: 2.44m,スペースド・アーマー付きで2.65m
全高: 2.43m
接地高: 0.38m
接地圧: 0.64 kp (kilopond)/cm2,スペースド・アーマー付きで0.66 kp (kilopond)/cm2
トレッド: 2.02m
トラック幅: 0.42m
トラック数: 2x106-107
全備重量: 19.2t,スペースド・アーマー付きで19.8t
車体容積: 14866 cm3
乗員: 5名(車長,操縦手,装填手,砲手,無線士)
エンジン: ヴァイス・マンフレードV-8H 4ストロークV型8気筒液冷ガソリン
ギア: 前進6,後進6
最大出力: 260hp/2,200rpm
最大速度: 45km/h,スペースド・アーマー付きで43 km/h
航続距離: 150km
最小旋回半径: 12m
最小超信地旋回半径: 4m
登坂能力: 45°
段差限界高: 0.8 m
超壕能力: 2.2 m
渡渉能力: 0.9 m
懸架方式: リーフスプリング
武装: 25口径75mm 41.M L/25 戦車砲×1 (56発)
34/40A M 8mm機関銃34/40M×2 (1,800発)
初速: 450 m/s
発射速度: 12/min
最大射程: 6300-8400 m
貫通能力: AP
100 m /60°/56 mm,500 m /60°/51 mm,1000 m /60°/45 mm
HEAT
regardless of distance /60°/60-70 mm
砲塔長: 2.1m,3.3m(砲身含む)
砲塔幅: 1.85m
砲塔高: 0.85m
装甲厚: 正面60mm(50mmとしているページもあり),砲塔&側面25mm,後部:25mm,上面&底面13mm
【参考ページ】
http://forum.warthunder.com/index.php?/user/292258-hebime/?tab=reputation&app_tab=forums&type=received&st=480
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
2016.5.19
3枚目:砲塔周りの装甲厚
ちなみに車体の各部装甲厚は,トゥラーンIとほぼ同じ
(図表No.faq191120tr3,こちらより引用)
【質問 kérdés】
「指揮型トゥラーン」について教えてください.
Kérem, mondja meg „Vezér Turán”-ról
【回答 válasz】
2種類の無線機(R/4とR/5)とは共通の周波数が無く,互いに通信できなかったため,混用すると部隊統制が難しくなった.
そのため大隊や連隊の指揮官には2種類の無線機を有していることが必要だった.
1942年,軍事技術研究所の軍事専門家は指揮戦車開発を提案.
しかし当時,利用可能な戦車はトゥラーン40のみで,その砲塔は無線機3台を収納配置できるだけの大きさが無かったため,計画は一時頓挫.
トゥラーンの75mm短砲身砲搭載型が登場して,ようやく計画は実行可能になり,連隊指揮官用に5輌の「指揮トゥラーン」指揮戦車が製作された.
これはR/4T無線機2台とR/5a無線機1台を砲塔に搭載しており,これらのうちR/4Tは電源出力20Wに調整していた.
その電力は車内にある,並列接続された2台の12ボルト,150アンペア/時の,硫酸バッテリーが供給した.
無線機3台と通信兵を収容するため,主砲と機関銃1丁も砲塔からは取り外され,木製の模造品に置き換えられた.
木製の模造品の装着は,指揮戦車を(普通の戦車に)偽装するための方法としては広く普及したものだった.
通常は自衛用に機銃1丁だけがこの戦車に残された.
試作車には当初,プロトタイプには,40.Mチャバ指揮装甲車同様のグリッド・アンテナがあった.
だが,このアンテナでは戦車は必要以上に全高が高くなり,視認され易くなり,隠れにくくなった.
そのためグリッド・アンテナは切断し,代わりに棒型アンテナ3本を立てた.
試作車にはグリッドアンテナの「L」字型ホルダーが残ったが,量産車にはそれはない.
無線機の配置と取り出しを容易にするために,キューポラの傾斜装甲板を,前方に開くことができるハッチに変更.
また,司令官用のペリスコープが4つ――キュポラの上部に2つ,前方に1つ,後方に1つ,砲塔自体に1つ――ついた.
これは中心から少し左にずれてつけられている.
潜望鏡は悪天候時には蓋で保護できた.
試作車のテストは1943年5月に始まり,この成功後,国防省はヴァイス・マンフレート社に指揮型トゥラーン15輌を発注したが,同社は戦闘車輌製造で多忙を極めていたため,参謀本部では損傷したトゥラーンIIの一部を指揮型トゥラーンに改造した.
1944年の夏までに5輌が改修された.
このうち3輌の登録番号が分かっている:H-808,H-811,H-825.
ちなみに試作車の登録番号はH-802だった.
なお,1942年夏,ハンガリー第2軍の第1装甲師団は,シュコダT-38 (Pz 38(t))中戦車102両とドイツ戦車IV.-F1中戦車20両を配備,再編したが,4号戦車にも高出力無線機用のスペースを確保するために,砲が無く,木製の模擬砲身を装着した指揮戦車型があった.
(戦車操縦手パールフィ・ゾルターン談)
おそらく4号戦車にはハンガリー製の無線機も装備されていたと思われるが,ヴェレシュ・ベーラ中佐によれば,購入したドイツの戦車には元のドイツの無線機が残っていたという.
(RT.年鑑,1995年,p.10)
これはドイツ軍麾下においてのみ意味があった.
というのもドイツ戦車が通常使用していたFu 5無線機は27.2〜33.0 Mcの周波数帯域にあり,それらはハンガリー軍が使用していない10メートル波長で動作するためである.
【参考ページ Referencia Oldal】
https://live.warthunder.com/post/539423/en/
https://live.warthunder.com/post/523227/en/
https://www.ha5kdr.hu/2018/11/magyar-harckocsiradiok-a-ii-vilaghaboruban
https://tenyekerodje.blogspot.com/2013/01/magyar-harckocsik-ii-vilagahboruban.html
„Vezér Turán”
(図No. faq191207vt1~2, こちらおよびこちらより引用)
ルーフ・アンテナ装備型の„Vezér Turán”
(図No. faq200105tr, こちらより引用)
アンテナ撤去後
「結局『やっぱ指揮戦車必要ないよな』の流れになって1輌で没になっ」たとのこと
(図No.faq201102vt)
mixi, 2019.12.08
【質問】
「トゥラーン」III重戦車について3行以上で教えてください.
【回答】
「トゥラーン」III(43Mトゥラーン 43.M Turán nehéz harckocsi )重戦車は,対戦車能力向上のため,長砲身の43M.L/55 75mm砲を搭載した型.
砲塔は後部がさらにかさ上げされ,最大装甲厚も90mmもしくは95mmに強化された.
この装甲厚増加は,従来の車体に追加装甲板をボルト留め.
シュルツェンも標準装備され,可能であればエンジン性能も向上させる予定であった.
▼ 1943年8月にトゥラーンIの車体を改造してモックアップ砲を搭載した試作車が,マンフレード・ヴァイス社で製作された.
同年12月には搭載砲の実物が組み込まれることが予定されたが,結局1944年6月に至っても試作車は完成しなかった.
実砲を搭載した試作車も完成には漕ぎ着けたらしく,射撃試験中の写真が残っている.
しかし結局,43MトゥラーンIII重戦車は量産には至らなかった.
(ガンズ社で6両が生産されたという説もあるが…)
時間と資源の不足.
…まあ,大戦末期のハンガリーは,サーラシ傀儡政権の下,ドイツに資源を差し出すための道具でしかなかったので.
結局,43MトゥラーンIII重戦車は量産には至らず(ガンズ社で6両が生産されたという説もあるが…),実戦には間に合わなかったが,44M「タシュ」重戦車開発への道を開くこととなった.
実戦には間に合わなかったトゥラーンIIIだが,44M「タシュ」重戦車開発への道を開くこととなった.▲
【参考ページ】
http://www.geocities.jp/grypf276/unit/tank5.html
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
http://kleinpanzer.jimdo.com/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84-contents/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E8%BB%8D%E4%B8%80%E8%A6%A7-hungaryan-afv/
http://ftr.wot-news.com/2014/06/04/hungarian-armor-part-7-turan-iii/
1枚目:側面写真(シュルツェンなし)
(図表番号 faq160409tr2,こちらより引用)
2枚目:三面図(シュルツェンつき)
(図表番号 faq160409tr,こちらより引用)
3枚目:実弾射撃試験中のトゥラーンIII
(図表番号 faq191102tr,こちらより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2016/04/12 20:00
を加筆改修
2019.11.2改訂
http://3.bp.blogspot.com/-Nst2zq3BbEc/VbtQQDTmJYI/AAAAAAAABCA/CsroA-BRRKQ/s1600/13468874785_eb9b4376e5_z.jpg
http://i.imgur.com/OblnUzp.jpg
https://pp.vk.me/c629325/v629325486/a72d/8owMRO9UdF4.jpg
ギシュクラ in mixi,2016年04月11日
青文字:加筆改修部分
43.MトゥラーンⅢが実戦投入されたと手記に書いた戦車兵ツィンマルマン・ヨージェフは,このフェンダーにもたれポーズ取ってる人物らしい.
第2戦車師団の長砲身トゥラーンは44年末スロヴァキアのイペリ川にて撃破され,赤軍は周囲の独軍戦車に見向きもせず同車を回収していったと記している.
(図No. faq210519tr)
マーノシュ in twitter, 2021-05-19
【質問】
「トゥラーン」IIIの性能 műszaki adatok は?
【回答】
全長: 5.53m,7.00m(砲身含む)
全幅: 2.44m,(スペースド・アーマー付きで)2.65m
全高: 2.43m(2.655mとしているものもあり)
全備重量: 21t,(スペースド・アーマー付きで)23.3t
Free ground clearence: 0.38 m
Tread: 2.02 m (between the two edges of tracks)
Width of tracks: 0.42 m
Number of tracks: 2x106-107
接地圧: 0.7 kp (kilopond)/cm2,(スペースド・アーマー付きで)0.78 kp (kilopond)/cm2
車体容積: 14866 cm3
乗員: 5名(車長,操縦手,装填手,砲手,無線士)
エンジン: マンフレード・ヴァイスV-8H 4ストロークV型8気筒液冷ガソリン
最大出力: 260hp/2,200rpm
ギア: 前進6,後進6
最大速度: 40km/h
航続距離: 120km(165kmという数字もあり)
旋回半径: 12m
超信地旋回: 4m
最大登坂角度: 45°
超段能力 :0.8m
超壕能力 :2.2m
渡渉能力 :0.9m
主砲: 43口径75mm戦車砲43M-75/43×1 (32発)
最大射程: 7500-8600 m
初速: 770 m/s
発射速度: 12/min
貫徹能力:
徹甲弾
100 m /60°/85 mm
300 m /60°/80 mm
500 m /60°/76 mm
1000 m /60°/66 mm
100 m /90°/113 mm
300 m /90°/106 mm
500 m /90°/101 mm
1000 m /90°/88 mm
成形炸薬弾
up to 1200 m/60°/90 mm
砲塔長: 2.28m,5.15m(砲身含む)
砲塔幅: 1.98m
砲塔高: 1.125m
副武装: 8mm機関銃34/40M×2 (1,800発,ただし3000発という数字もあり)
装甲厚: 車体正面75mm,側面・後部35mm,上面&底面13mm,砲塔正面60mm,砲塔側面35mm,砲塔後部55mm
【参考ページ】
http://forum.warthunder.com/index.php?/user/292258-hebime/?tab=reputation&app_tab=forums&type=received&st=480
http://combat1.sakura.ne.jp/40M.htm
http://www.k5.dion.ne.jp/~mhashi/43MTO3.htm
トゥラーンIIIの各部装甲厚
(図表No. faq191120tr3,こちらより引用)
mixi, 2016.6.25
【質問】
トゥラーンIIIって何故キューポラ(らしき物)が付いたんでしょうか?
戦車長の視界を広めるためにキューポラを付けたなら,左右にもペリスコープがあってもいいと思うのですが,海外のイラストを見ると(トゥラーンIIIの鮮明な写真が無いので),前後左右にスリットやペリスコープがある日・独・ソ連などの戦車と違って,トゥラーンIIIには前後にしかペリスコープが付いてません.
ひょっとして砲尾が長くなったから戦車長の位置が後ろにずれて,砲塔のリングよりも後ろにはみ出したから,砲塔の中に戦車長を収めるためにキューポラらしき物をつけて高さを稼いだのでしょうか?
【回答】
あんまり資料がないし内部配置が分かんないんですが,あのキューポラもどきはIから付いてます.
IIでもどき前面が砲塔ほぼ前端までつながる傾斜装甲の大きな構造物に変わり,IIIで更にその構造物上に新しいキューポラもどきが乗る形になったと.
側面から見ると,車長定位置はどの型もターレットリング内に収まってます.
推測するしかないんですが,Iは砲塔シルエットを低くしたいが為に(実際すごく低い),装填手の作業スペースを避けて車長だけ段違いにしたんじゃないかと.
IIはここが狙われ易かったので,傾斜装甲を付けて防御を強化したと.
IIIは弾薬と砲尾が大型化したので,またスペースが足りなくなり,もう一度車長を高く上げなければならなかったんじゃないかと.
そんなら砲塔自体を高くすればいいじゃないかと思いますが,生産治具の関係で外形寸法を大きく変えたくなかったと云う様な事情があったのかも知れません.
トゥラーンはどこか九七式~一式~三式の生い立ちと似た所があって興味深い戦車です.
最後の発展型が間に合わなかった所まで.
ただ,目指したものが違った.
武装選択に一貫した筋が通ってます.
最初から60mm装甲を選んだのも見事.
IV号戦車よろしくシュルツェンを纏った姿は,鎧武者の様で中々格好いいと思うんですが.
軍事板,2009/11/20(金)
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
「トゥラーン」自走ロケット砲について教えてください.
Kérem, mondja meg a Turán önjáró rakétáról.
【回答 válasz】
トゥラーン」戦車の,エンジン・ブロック上に,ロケット弾発射筒×2基を搭載した試作車輌.
本来そこに載せられている発煙弾発射装置と予備転輪は撤去されている.
ロケット弾は恐らく44.Mブゾガーニ・ヴェテー Buzogányvető.
写真が一枚残っているのみで,詳細は不明.
撮影時期と場所は,1944年夏,軍事技術研究所の裏庭.
【参考ページ Referencia Oldal】
https://live.warthunder.com/post/523235/en/
「トゥラーン」自走ロケット砲
(図No. faq200104tr,こちらより引用)
mixi, 2020.1.4
ちなみにトゥラーン自走砲型としては,変わったところでは,戦後チェコスロヴァキアが国内でかき集めた,おそらくは遺棄されていたトゥラーンにleFH18を搭載した試作自走砲が存在する.
射撃試験も良好だったらしいが不採用.
https://twitter.com/Nasikandar_/status/1332344338479677440
https://t.co/W3ecedTNjT
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