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<第二次大戦FAQ
(画像掲示板より引用)
「MURAJIの戯れ言so-net blog版」:メンバーも武装も骨董品な銀行強盗団
詰めが甘いな.逃走用車輛はSdkfz.でないと.
『最強の狙撃手』(アルブレヒト・ヴァッカー著,原書房,2007.4)
秀逸.
・体験談はすごいなあ.
自分が最前線にいるような感覚を覚える.
読んでるだけで,こっちまで腹が減ってくる.
映画化希望.
・ドイツは大戦中盤まで,狙撃兵を重視していなかったのか.
そのくせオートバイ狙撃兵とか,開戦前からあるからややこしい.
・小銃弾の炸裂弾って物があることを,初めて知った.
・見た目は良いドイツ軍アノラックって,実は期待はずれの服だった.
ショボーン.
・一番驚いたのが,狙撃が数十から300mの距離で行われていた事.
予想外の近距離.
・ソ連軍が500mの距離まで迫っているのに,家から離れようとしない民間人.
君らの足は飾りか?
・戦争が終わったと思って油断していた奴は,教育されちゃった.
我家に帰るまでが戦争です.
------------軍事板,2012/02/18(土)
『ドイツ軍装備大図鑑 制服・兵器から日用品まで』(アグスティン・サイス著,原書房,2011.11)
中身は目次の各項目ごとに,何十枚かの写真+説明文.
全体の印象としては,ドイツ軍歩兵の装備品全般が薄く広く載ってる感じ.
注意点としては,これはあくまで歩兵の装備品図鑑.
それ以外の兵種の装備品は,ほとんど載っていない.
まぁ,ドイツ軍歩兵がどんな物を持っていたのか興味があるなら,読んでみてもいいかも.
-----------------軍事板,2011/11/15(火)
『ドイツ歩兵携行兵器戦場写真集』(広田厚司著,光人社,2008.8)
【質問】
パンツァーなどの歩兵用の対戦車兵器で,多数の戦車を撃破したエースっていないのでしょうか?
ヨッチ
【回答】
え〜,質問はパンツァーファウスト&パンツァーシュレックでの対戦車兵器でのエースですね?
SSのアルフレッド・シュナイダーライト伍長
1943年12月20日の戦闘でT-34を4輌撃破したことにより,騎士十字章をヒトラーから直々に授与されています.
フリチョフ・エルモ・ポルシュSS中尉
SS戦車猟兵中隊【ドーラU】指揮官であった彼は,4月18日マルクスドルフ村での戦闘で,自らパンツァーファウストと集束手榴弾を駆り,単身でT-34,JS-2など13輌の戦車を破壊,ソ連軍の撃退に成功しています.
同中隊はこの日の戦闘で,約100輌の戦車を撃破していると言われております.
CRS@空挺軍
フリードリッヒ・アンディング大尉
『グロースドイッチェランド』戦車猟兵大隊に所属した彼は,1945年4月20日に一回の交戦で,6両の戦車および5両の装甲車両をパンツァーファウストで破壊したことにより,騎士十字章を受賞.
なお,彼が撃破した戦車は18両に及び,その右腕の袖には戦車撃破賞金賞(5両撃破)が3つ,同銀賞(1両撃破)が3つ縫い付けられており,その他に一級鉄十字章・歩兵突撃章・黄金ドイツ十字章・歩兵白兵戦章銀賞などを獲得している.
ハンス・レーガー上級曹長
敵中で捕獲した15.2cm榴弾砲を断固守り抜いたことで,1944年8月21日に騎士十字章を獲得したレーガー軍曹は,昇進後の東プロイセンで1945年2月2日に,パンツァーファウストを用いて4両の敵戦車を撃破している.
ナオ
以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
【質問】
パンツァーファウスト(60M)の弾頭は,コンクリ製の壁だと,どれくらいの厚さを貫通できるでしょうか?
【回答】
http://boards1.wizards.com/showthread.php?t=437557&page=1
によると,RHA貫徹能力は(貫徹長,口径の順で表示)
Boys Antitank Rifle: 20mm/0.8"
Panzerfaust 30 Klein: 140mm/5.5"
Panzerfaust 30M: 200mm/7.9"
Panzerfaust 60M: 200mm/7.9"
Panzerfaust 100M: 200mm/7.9"
で,とりあえず20cm.
一般にHEATの貫徹力は
鉄筋コンクリートに対してはRHAの1.5倍,
レンガなどに対しては2倍
とされるので,この場合の回答は
鉄筋コンクリートなら30cm,
やわなコンクリート,いい加減なコンクリ壁なら40cmを貫徹できる,
ということになる.
もちろん,この意味はその厚さの壁の内部を(ぎりぎり)危害できるということ.壁を崩せるわけではありません.
【質問】
第三世代戦車にRPG7で対戦車攻撃するのは,ほとんど突攻に等しいとは思うのですが,大戦中にあったであろうT-34をパンツァーファウストで攻撃するというのも,同じように生存率に乏しいものなのでしょうか?
それともセンサーなどの索敵手段が,現代に比べ劣っていたから,生存率は割と高い?
【回答】
センサーといっても,暗視装置が登場してるぐらいで,視野が狭いのは今も同じ.
全周光学センサーが普及するまでは,この点は解決しない.
強いて言えば,車両間通信が発達しているから,お互いの死角を補い合えるという点で,やや戦車有利になってるか,程度.
あとは環境次第であり,歩兵と協働している戦車を野原で攻撃するのは自殺行為だろうし,裸の戦車を瓦礫だらけの市街で攻撃するのは比較的楽だろう.
まあ,パンツァーファウストよりはRPG7の方が有効射程が長いから,多少マシかも知れない.
T-34に限って言うなら,同車はキューポラがなく車長が周囲を監視する手段は視野の狭いペリスコープを使うか,危険を冒してハッチを開けて頭を出すしかなかった.
後期になると覗視孔のついたキューポラが付けられたが,それでも視界は悪い.
よって,パンツァーファウストを持った兵士への対策は,随伴する歩兵に頼ることになる.
先行しすぎたり,巧みな攻撃で兵士と引き離されたり,うまく偽装した敵を見逃すこともある.
要はやり方と経験次第.
実際,熟練した兵士で肉弾戦車撃破章を何枚も稼いだ者だっている.
それ以上に不慣れなまま戦場に投入され,怒涛の大群に押しつぶされた兵士や国民突撃隊もいるが.
軍事板
青文字:加筆改修部分
T-34
対する対戦車猟兵
……普通に死ぬレベルだな,やはり
(2葉とも画像掲示板より引用)
【質問】
「数百m先の戦車を撃破しても破片が飛んでくる」という話がありましたが,パンツァーファウスト等による数十mの距離での対戦車攻撃は,例え敵が一切反撃して来なくとも危険な行動だったのでしょうか?
【回答】
つか,歩兵が対戦車兵器で対戦車戦闘を行う行為そのものが危険以外の何者でもないし.
一切の反撃なしって無茶な仮定を前提にしても,装甲車を吹っ飛ばせるだけの兵器を運用して,「完全に安全」なんて事はありえない.
ちなみにパンツァーファオストやRPG-7のような,後方に発射炎が噴き出すタイプの対戦車兵器は,標的が反撃どころか,標的がいない状態で撃っても危険.
後ろに人がいたり壁があったりすると悲惨なことに.
ついでに言うと,お手軽対戦車兵器でよくある”カサパノス”(束ね手榴弾)も,よっぽどの腕力の持ち主でなければ,爆発危険界に自分が入らない距離に投げるのは困難.
でも結局,味方に戦車がいなくて,それでも敵戦車と戦わなきゃいけないのであれば,やるしかない.
何度目かの中東戦争でイスラエル軍は,エジプト軍の対戦車ミサイルでボコボコにされたことがあったが,これについては戦後,
「対戦車ミサイルは,射手がこれまでの対戦車兵器よりもはるかに遠距離から攻撃できるので,敵戦車と”対決”しなくて良く,それが射手の精神を安定させるため落ち着いた照準が可能で,これが驚異的な命中率に寄与している」
と分析された.
軍事板
青文字:加筆改修部分
外したら死亡確定
(画像掲示板より引用)
【質問】
パンツァーシュレックの発射手順を教えて下さい.
【回答】
こんな感じか,と.
0. 状況(季節とか距離が必要かなど)に応じて,砲身の照星を取り替える.
1. パンツァーシュレッケを発射位置に持ってくる.
2. ロケット弾収容箱の表示を確認し,現在の季節に合うかどうかを確かめる(滅多にないけど…夏用,冬用がある).
3. ロケット弾収容箱を開き,中のロケット弾を取り出す.
4. 脱落防止用クリップを上げ,パンツァーシュレッケにロケット弾を挿入する.
5. 脱落防止用クリップを下げて,砲身にロケット弾を固定する.
6. ロケット弾から出ている,点火用プラグを,点火用ソケットに挿入する.
7. 射手に装填完了を報告(出来れば,射線からこの時に離れる).
8. 目標に対して,照星を使って目標の照準を行う(照星Aならば目標設定のみ,照星Bならばそれに加え射程も調整可能)
9. 戦車が側面を晒して走行している場合は,照門を用いて,砲身が目標に対して水平になるように,進行方向を確認,速度
を推定して,大体の速度を定めて照門を調整する(速度は0〜30km/hで15km/h刻みで推定).
10. 照準を合わせたら,装填手に注意を促し,トリガーを引く.
11. 発射!
12. さっさと逃げる.
眠い人@まだまだ規制中
『ベルリン1945 ラスト・ブリッツ』(梅本弘著,学研新書,2001.4)にイラストで撃ちかたが載ってた思う.
見てみるよろし.
ベタリーニョ藤原◆RoMNjfnp0E
【質問】
ナチス親衛隊が装備していた拳銃には,どのような物がありますか?
【回答】
ルガー P-08
ワルサー P-38
ワルサー PP
モーゼル HSC
モーゼル C-96(モーゼルミリタリー)
ドイツ製の拳銃だと,メジャーなのはこんなところ.
将校の場合は個人で私物を持っていることも多かったので,そういうのも含めると,相当の種類がある.
軍事板,2009/12/21(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
カンプピストルは対戦車拳銃だと聞いたのですが,26.6mmの成型炸薬弾で戦車を破壊することは出来るのでしょうか?
【回答】
http://www.army-technology.com/contractors/ammunition/ruag/press4.html
に軽量型手榴弾の広告がありますが,STANAG4512仕様の防弾ベストを貫通し,5mの距離で2mm厚さの鉄板も貫通するそうです.
ただ,破片の空気抵抗が大きく,重量が小さめなので,距離が離れると急速に威力が低下します.
半径100m程度になると殺傷力はほぼなくなります.
その意味では5.56mmライフル弾とは大違いです.
口径26.6mmの成形炸薬弾で貫通できるのは7〜10cmぐらいです.
貫通するだけでは殺傷力少ないですから,もう少し薄めの所があれば,撃つといいんではないかと.
軍事板,2006/03/29(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
MP44はどう評価されているのですか?
【回答】
MP44(MP43, Stg44含めて)はアサルトライフル普及の始祖となったという意味で名銃.
アサルトライフルと言える最初の銃は,とか言い出すとMP44ではないが(Cei-Rigottiとか,Fedorov
Avtomatとか),実戦で意味がある量使用され,その後の小火器開発の方向を決定したという意味ではMP44が開祖.
重いとか,そのくせやや脆弱とか,弾の消費が多くて有効射程が従来の小銃に劣るとか,いろいろ文句は言われたが,駄作とは言えないし,小火器史上に良い意味で名を残している.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
MP40を構えた時,片手がマガジンを握っているように見えるんですが,装弾不良や暴発といったトラブルは起きなかったのでしょうか?
素人考えでは発砲時にマガジンが動いてしまうのはマズイと思うのですが.
【回答】
おっしゃるとおり,MP38/40のマガジンはそれほどがっちり固定されていないため,マガジンを持って支えてしまうと装弾不良の原因になりました.
このため,銃の下部か,マガジンの上のマガジンホールドの部分を持つように指導されていました.
しかし銃身にカバーがないため,銃の下部を持つとちょっとしたはずみで銃身に触れて火傷することがあり,マガジンホールド部で支えるのが好まれることになります.
すると往々にしてマガジン部で支えることも生じ,装弾不良の原因となる・・・と.
もともとMP38/40のマガジン自体に,装弾不良を起こしやすい設計上の欠点もありました.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
小銃分隊の軽機関銃チームは,どのぐらいの数の弾を持って行動するものなのでしょうか?
【回答】
WW2ドイツ軍の軽機関銃チームは指揮官,射手,弾薬手1,弾薬手2の4人.
弾薬箱は300発入りだが,弾薬箱の定数は残念ながら知らない.
補給状況や移動距離等にもよるだろうけど一応,肩掛けのバッグは弾薬箱1個入り,弾薬箱の持ち手自体は片側に寄っていて,片手で2つ持てるようになっている.
【質問】
銃身や銃自体をぶっ壊すくらいの気持ちで機関銃撃ったら同じ銃身で最高何発まで撃てるんですか?
M2やMG42だとして,冷却なし,本当にズ〜ッと撃ちっぱなしの場合.
【回答】
MG34およびMG42は連続射撃250発ごとに銃身交換を行うことが規定されていた.
一つの弾帯は通常250発なので,弾を撃ち尽くしたところで弾帯と銃身を同時に交換する.
実戦ではそうもいかない場合もあっただろうが,これ以上撃つと故障のリスクがあったということだろう.
MG42では無く戦後に製造されたMG3のお話ですが….
三脚を使用した連続発射試験において,MG3は一万発の連続発射に耐えています.
さすがに銃身は白色となって,レシーバーも真っ赤になっていましたが,機構上は全く問題が無く,銃身を交換してさらに千発の射撃に耐えたとのこと.
もっとも,戦中に大量生産されたMG42では,このようなことが行えたかどうかは分かりませんが.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE
【質問】
MG42は34よりずっと沢山造られたのに,置き換え出来なかったんですか?
【回答】
総力戦の中,ドイツではMG15のような旧式銃ですら後方部隊で使用しつづけられた
(それどころか鹵獲銃や占領国に生産させた銃で不足分を補ってたぐらい).
使用弾薬はメジャーだし,優れた性能を持つMG34がお払い箱になるわけがない.
せいぜい,纏めて運用した方が部品供給が楽ぐらいかなってぐらい.
その一つが歩兵に比べれば使用条件が過酷でない,車両機銃用途だったわけだ.
生産設備を全部切り替えるのも勿体ないので,MG34終戦まで生産が続けられていた.
モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板,2009/08/19(水)
青文字:加筆改修部分
▼MG34:生産コストが高い
生産に高い工業技術力が必要
構造が意外に華奢で乱暴に扱うと壊れることがある
MG42:やっぱり発射速度がちょっと高すぎる
戦車のマウントが対応していなかったので,MG34の完全な更新になれなかった.
軍事板,2015/10/27(火)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
MG34やMG42を三脚に乗せて重機関銃として運用した場合,二脚で軽機関銃として運用した場合に比べての武器としての変化は,安定度が高まったことによる有効射程の延長以外にあったのでしょうか?
【回答】
火器としては,防御陣地に据え付けて火網を形成する防御機関銃が先に運用されており,重機関銃を軽量化して簡易に移動可能にした物が中機関銃,さらに歩兵が単独で携行可能にした物が軽機関銃です.
MG34/42は中機関銃と重機関銃を兼用出来る汎用機関銃として設計されていますが,その性能は三脚架と二脚の性能差によって使い分けれています.
二脚を使用すれば,素早く移動して前進する事も,簡易陣地で防御機関銃としても使用出来ますし.
三脚架を使用すれば,防御陣地にて固定機関銃として長大キルゾーンを制圧可能になります.
或いは対空火器として使えるようにもなっていますね.
詰まりはその多機能性こそがMG34/42の性能となっています.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s : 軍事板,2015/10/27(火)
青文字:加筆改修部分
そして最大の欠点は,その長所に直結しているのですが,高い発射速度による面制圧能力を得る代わり,弾薬消費が多大で,その運用の為に兵站能力に大きな負担を掛ける事です.
名無しほむほむ ◆LFW70QtzTw : 軍事板,2015/10/27(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
アメリカは戦後,鹵獲したMG42をコピーしようとして失敗したと聞いたのですが,どうしてなのでしょうか?
【回答】
第二次大戦中,米軍はドイツ軍が使用していたMG42に惚れ込み,BARの後継機としてこれをコピーすることを考え,捕獲品を徹底的に分析した後,1944年2月にMG42を,米軍制式の.303口径弾丸に合わせた試作品を完成させた.
ところが,徹底的に分析し,コピーしたはずなのに,1,500発の試射で失敗作と分かった.
大がかりな調査の結果,所期の性能が出なかったのは機関部全長が6.3ミリ短いためと判明した.
(ドイツの7.92ミリ弾に比べ,米国の7.62ミリ弾は全長が長かった)
一製図工の基本的な設計ミスがなければ,米独両軍でMG42が使われる可能性があったわけで,信じられないが本当だ.
眠い人 ◆ikaJHtf2
【質問】
独逸軍のMG42は後の軽機関銃に多大な影響を与えたといわれますが,機構を参考にして作られたアメリカのM60等,後世のLMG・GPMGには,MG42のような高速の発射速度はありません.
これはMG42の「弾幕射撃」が合理的ではないと判断されたためでしょうか?
曳光弾フェチ ◆slJfQfG2uc in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【回答】
MG42は,運用的に重機関銃と中機関銃と軽機関銃を統合した使い方をします.
重機関銃として,陣地に据えての弾幕・制圧射撃,
中機関銃として,移動陣地に据えての制圧射撃,
軽機関銃として,二脚袈を用いて制圧射撃,
これらを一つの機関銃でこなすように,と考えられました.
その為,発射速度は出来るだけ早くし,射撃の正確さよりも,より濃密な弾幕を張る事を主眼としていました.
その後,仰るとおり,兎に角弾丸を撒布するよりも,ある程度狙って撃つ方が効率的であることから,ほぼ同一設計であるMG3では発射速度は落とされています.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ MG42は軽機関銃としては重量過多・重機関銃としては威力不足.▲
実はあの思想をそのまま継承している例はほとんどなく,大部分は重機関銃と分隊火器の併用に落ち着いてるのが現状です.
MG3は自分達の良いと思ったものを使ってるだけですね.
FNMAGもM60もベルト給弾を頂いただけで汎用機関銃なんて思想は頂いてません.
何せアメリカには早い段階で,分隊火器と言う思想がありましたから.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ なんか機関銃という言葉のせいで,混同してる気がする(あるいは自衛隊の62式廃止のせいか)
ここでいう重機関銃って,M2のような12.7mmクラスの大口径機関銃のことですよね?
(発射速度が早いMG42で,威力不足といわれるとそういうことになる.
そもそもMG3が発射速度を落としたのは,もはや7.62mmでの対空戦闘が困難になったからだと思う)
M2は気球を撃ち落とすために開発され,対空や対戦車用途に用いられた兵器で,対物ライフルならぬ「対物機関銃」とでもいうべきもの.
歩兵に向かって撃つにはオーバーキルで,MG42と比較すべき重機関銃の本流からは,外れた存在といえるでしょう(長距離では優越するにしても)
M60は確かに米軍の運用思想の影響を受けて,軽量性を重視されていますが,やはり射手と装弾手で運用する汎用機関銃です.
普通に三脚付きでも使われてるし.
かさ張る7.62mmの時代で機関銃を作ろうとすれば,そうなるのは当然のことです.
BARは機関銃としては中途半端な存在だったから,開発されたのがM60だったわけで.
分隊支援火器が,機関銃としてバランスのとれたものになったのは,やはり5.56mmの時代になってからでしょう.
独 米 日
分隊支援火器 MG36 BAR→ミニミ ┌→ミニミ
汎用機関銃 MG3 M60→M240 62式→廃止
(大口径)重機関銃 (単装機関砲) M2 M2
62式もまた,分隊支援火器的な特徴を持つ汎用機関銃でしたね.
hiiragi in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2010年02月01日
01:23
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
Stg44の配備状況は,45年始め,どれぐらいだったのでしょうか?
【回答】
Mkb42/MP43/MP44(StG44)を合わせた生産量は,終戦までに約44万梃,
StG44に改名してからでも,1945年初頭までに約12万4千梃が生産されています.
しかし,爆撃などにより,実際に配備された数はかなり少なくなっています.
一部の部隊が短機関銃代わりに装備するのがやっとだったかと.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE :軍事板,2005/09/25(日)
青文字:加筆改修部分
StG-44
(画像掲示板より引用)
【質問】
FG42は降下猟兵のみに配備されたんでしょうか?
【回答】
FGはFallschirmjagerGewehe(落下傘狙撃兵小銃)の略です.
1940年のオランダ,ベルギーへの降下作戦の際に,拳銃,小銃,短機関銃の装備で戦闘を行ったものの,短機関銃は成る程有効な火器として使用されましたが,敵側が十分な戦備を整えている状態では,短機関銃は威力が小さいため,一兵士が携帯し降下可能な地上用機関銃並みの軽量自動火器を開発しようとしたのが最初です.
当初は,空軍から陸軍造兵部を通じて開発を依頼する予定でしたが,陸軍に拒否されたため,かねてから空軍との関係が深かった,ラインメタル・ボルジヒに開発を依頼し,1942年に完成したものです.
この突撃銃の設計思想の原型ともなったFG42は独立した握把(グリップ)を持っていたが,形状に2種類のバリエーションがあって,強く傾斜した急角度(通常の木製銃床の握把部分と同じような角度)のものと,ごく普通のピストルグリップ(と言っても当時としては非常に斬新)を装着したものが存在しました.
(軍事板)
全部で7,000挺程度の生産量であるからして,高射砲部隊とか飛行場大隊とか整備大隊とかには配られてない感じですね.残っている写真には,降下猟兵が使っているのばかりです.
降下猟兵師団と言っても,純粋な意味での空挺部隊で使われたのは,Mussolini救出作戦くらいで,後は"太っちょ"降下猟兵師団@Normandyとかイタリア戦線の降下猟兵師団とか言う,謂わば空軍野戦師団と言った方が良い性格の部隊で使われていたみたいですね.
余談ながら,カナダ陸軍の第二次大戦の活動を描いた本,イタリア戦線に出てくるドイツ軍は全て降下猟兵と訳されてて,萎えた記憶が…(苦笑.
(眠い人 ◆gQikaJHtf2)
【質問】
ドイツ軍がWW2で使っていたボルトアクションライフル,モーゼルKar98Kは,Gew98という小銃の騎兵バージョンなのだそうですが,なぜ騎兵用ライフルを全軍に配備したのでしょうか?
また,Gew98はWW2では使われていなかったのでしょうか?
【回答】
Gew98はその名の通り1898年に採用されたライフルで,一次大戦で使用されましたが,長すぎる,と前線の兵士からは不評でした.
一次大戦後にKar98b仕様に改造されましたが,依然として長すぎました.
Karとはカラビナー,英語で言うところのカービン,騎兵銃なのですが凡そ騎兵銃と呼べる物ではありませんでした
Kar98kはさらにこれを短くした物でしたが(名称末尾のkとはクルツ,短いの意)でしたが,それでもカービンと呼べる長さではありませんでした.
軍事板,2005/09/28(水)
青文字:加筆改修部分
蛇足ですが,1935年の再軍備の頃には,ドイツ歩兵の機動化が進み,車輌による機動が多くなります.
また,着剣した歩兵同士の白兵戦が将来的には少なくなっていき,歩兵用の小銃は短い方が操作しやすいと言う傾向にありつつありましたので,Kar98bより短い小銃を採用しました.
なお,Gew.98については,第一次大戦後に保管兵器となっていましたが,1933年に再び第一線装備となり,1939年に第二線装備となってはいますが,敗戦まで用いられています.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/09/28(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ドイツ軍が開発した自動小銃は,大概がスコープを付けて狙撃銃として使われていますが,これは何故ですか?
自動式の作動機構は精度でボルトアクション式に劣るので,狙撃銃には向かない,と何かで読んだ記憶があるのですが・・・.
【回答】
速射性を重視した結果です.
Kar98の様なボルトアクション式の場合,排莢と再装填の場合にボルトを操作するので,一時的に照準眼鏡から目標がずれてしまいますが,自動小銃だとそれが連続して行えます.
また,機構上,Kar98より,照準眼鏡の接眼レンズが射手に近いので,射撃精度に優れていると言うこともあったようです.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/09/28(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
大戦末期にドイツは,真鍮不足で鉄の薬莢を使用していましたが,真鍮に比べ,鉄の薬莢を使用して何ら問題はなかったのでしょうか?
【回答】
問題あった.
発射すると真鍮の薬莢は一瞬膨らんでまた元に戻る.
鉄だと膨らんだまま薬室に張り付いて,作動不良起こすことがよくあった.
あと,保管が悪いとすぐ錆びる.
中国やロシアだと今でも鉄製薬莢使ってるが,あっちの銃は張り付きを防ぐために,薬室のスペースを大きめに作ってる.
【質問】
ドイツ軍の柄付き手榴弾の名前,"PotatoMasher"って正式名称?
【回答】
"PotatoMasher"は鹵獲した連合軍側がつけたあだ名.
ドイツ側の呼称は"Stielhandgranate"
英語なら"StickGrenade"と呼んでるみたい.
(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
【質問】
集束手榴弾って何?
【回答】
ドイツ軍が多用した対戦車戦法の一つで,見た目こんな感じ.
http://www3.plala.or.jp/Last-Kampf/Blue31.gif
画像の真中のものが集束手榴弾
この場合は単純に爆薬としての破壊力狙いです.
一個あたりTNT 170gでこれを集束して7個分なのでTNT
1190g.
WW2末期の化け物じみた重戦車相手ではちょいと辛いですけど,使い方次第では結構有効な手段でした.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ドイツのM35ヘルメットとM40ヘルメットの違いは何でしょうか?
【回答】
材質の変更(クロモリ鋼→マンガン・シリコン鋼)と,ヘルメット両サイドの通気孔が別パーツのものから,一発抜きに簡略化されたのが違いです.
【質問】
ドイツ空軍のスプリンター迷彩について教えられたし.
【回答】
もしかすると第二次大戦中,ドイツ空軍が空挺や地上部隊が装備する被服用に採用した細かいスプリンター迷彩の存在について,意外と一部の軍装オタ以外では知られていないかもと思い,柄のパターンとサイズ違いを写真でアップしておきました.
これは,1/35空挺のフィギュアをペイントする時にも重要で,テント柄だと大きすぎてバランスが崩れる事になります.
1/6フィギュアはこの点をどうクリアしているのでしょうか?
ドラゴンの降下猟兵はちゃんと細かいパターンのスモックを再現している様ですが.
それにしても,遠距離からの目視による迷彩効果を計算されたテントや車輌用のスプリンター迷彩を被服に転用する際に,迷彩効果の距離が短くなった事を考え直して柄を細かく複雑にしたドイツの配慮は,流石だと思います.
というか流石お金持ちドイツ空軍省と言うべきか.
ただし,折角の試みも空軍地上部隊でしか行われず,数の上で圧倒的多数の陸軍は終戦まで大柄のパターンを使い続けていたのも,官僚主義的おドイツならではでしょうか.
イタリアは戦中はここまで出来なかったので,M29迷彩パターンの大きな柄で被服も作ってしまいましたが,戦後はこのドイツの考えを取り入れ,似て非なる細かい迷彩柄を刷って被服を作っています.
下に揚げた写真は,私が三度の飯より好きな空軍地上師団のグランドスモック3種.
20年前に仏MILITARIA誌で出会って以来,このハーフコート状の迷彩服に惚れ込んで独軍装趣味を始めた経緯が在り,今も愛着が在ります.
一般の方には
「何処が違うんじゃい!」
と言われそうですが(笑),一応.1枚目は初期型の平綿生地製,2枚目は一般的な綾織生地製で動きやすい様に少し丈を詰めています,
1枚目は空挺生地や警察系と同様な,オレンジ色の糸が混紡された綾織生地製となります.
全て陸軍ポンチョより細かい柄の空軍タイプのスプリンター迷彩が使用されています.
またこのグランドスモックの使用例として,当時写真もアップしました.
〔写真1〕
〔写真2〕
また,空軍空挺迷彩スモックでは,陸軍でも改造して着用した例はいくつか例外的に確認出来ます.
この辺のダウトな使用例を見つけた時が,軍装考古学の学徒としては堪らない瞬間だったりしますが,世間的には(゜д゜)ハア?なんでしょうか.
それからドイツ迷彩とイタリア迷彩の意外な関係はこちらに.
スプリンター迷彩とイタリア迷彩の関係は,これもあまり世間では知られてませんね.
でも考えてみればヨーロッパの国同士,迷彩の開発で影響しあっているのも極自然な事なのかも知れません.
世界初の個人装備であるイタリア迷彩には,もう一つ,世界に先駆けて砂漠迷彩の開発,という経緯もあります.
これなどもイタリア本国のコレクターにも知られていません.
英米でも迷彩パターンへの思想に違いが在るように,元々各国の迷彩の成り立ちや完成したものはかなり異なっていました.
ところが近年は米軍のウッドランド迷彩とデザート迷彩が各国装備のトレンドになってしまったようで,イタリア陸軍もウッドランドの亜種の様なものを着ていて「迷彩柄はその国の一種の文化である」説を唱える私などはがっかりさせられます.
この現象はフランスでも同じで,ハンバーガーにジーンズ文化の侵食はもはや止められない様です(´_`)
空軍地上師団のグランドスモック
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よしぞう(maro') in mixi,2006年05月02日01:06
【質問】
ドイツ陸軍型ウォーター迷彩スモックについて教えられたし.
【回答】
このフード付かぶりのウォーター迷彩スモックは,1944年頃から狙撃兵に配備され始めた為,一般的にスナイパースモックと呼ばれていますが,HG師団では組織的に使用され1944年代後半には擲弾兵の半数近くがこの迷彩スモックを着用していました.
(写真1)の左は,1944年10月の東プロイセン戦線で撮影されたHG師団擲弾兵.
右は手持ちのウォーター迷彩スモックで,実物は見ての通りペラペラのレーヨン混じりの生地で,おそらく防寒アノラックの表生地と同じ物でしょう.
(写真2)の左は,この実物スモックのフードを掛けて迷彩プリントされたフェイスベールを下ろした状態.
以前,AM誌でドイツ軍装特集記事を書いた時に撮影したものです.
右は1/6のフェイスベール.
ネットの目が粗いのは仕方在りませんが,迷彩は再現していなかったのが残念.
でもこの辺のフェイスベールの発想が戦後,東ドイツ軍にも活かされていて,軍装マニアとしては興味が広がります.
よしぞう(maro') in mixi,2006年10月19日19:46
【質問】
防寒着や不凍オイルなどをを徹底的に欠いていた,1941年末〜42年初頭の東部戦線のドイツ軍は,現場ではどのように防寒対策したのですか?
【回答】
基本的には防寒対策はとにかく重ね着.
独ソ戦最初の冬はソ連軍の方の装備がましだったので,遺棄死体から冬用のシープスキンコートとかフェルトのブーツなんかをはいで着用したりした.
とにかく凍死や凍傷で手足の指をなくすよりましなので,気持ち悪いとかいってる場合じゃなかった.
あと,歩哨に立つ兵士は,暖炉で暖めたレンガを懐に入れて懐炉代わりに使ったり,それで銃のボルトを暖めて凍結しないようにしたそうだ.
ヘルメットも直に被ると,そこから熱が逃げるので,布やシーツを頭に巻きつけた上から被ったりしていた.
後になるとトークという,毛糸で編んだ筒状の被り物が支給されて,それで頭と首を被ったりしている.
防寒用のアノラックは白と迷彩のリバーシブルになっていて,一面の雪原なら上下白,地面が出ているようなら上は迷彩という風に,状況にあわせて着用していた.
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