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◆海軍
<欧州方面・目次
<第2次世界大戦FAQ
英海軍版人間魚雷「チャリオット」
American Merchant Marine at War(英語)
Battleships Carriers and all other Warships(諸国海軍,リンク切れ)
Italian Navy UnOfficial Homepage(英語)
La Regia Marina(伊海軍)
『地中海の戦い』(三野正洋著,朝日ソノラマ文庫,1993.6)
頂けなかった.
タラント奇襲を,伊海軍の責任のみ追及して,空軍に関しては何も語ってなかったし――本土の要港なんだから,空軍が防空の責任を負うのが筋だと思う.海軍航空隊は1930年代に空軍に吸収されたし,開戦時に海軍の燃料が空軍に持ってかれたし――,それにしても英軍が事前偵察もなしで,ぶっつけ本番で奇襲やったり,リットリオが魚雷1本で沈没したりとか,ちょっと酷いんじゃないの?
ローマ沈没も,伊側が20分に渡る応急処置を行ったのに,それも言明してないし.
後,イタリア人にしてみりゃ余計なお世話だと思うが,軽巡に古代ローマの将軍の名前をつけてたことにも,文句言ってたな.
全般的に見て,イタリアとイタリア海軍への偏見が見て取れる本だったわ.
-------------軍事板,2012/02/08(水)
『氷海のウラヌス』(赤城毅著)
モチーフから登場人物の設定まで,すべてが,どこかで読んだ本や,いつか見た映画のいいとこどり.
パッチワークさながらの物語では,人物の心理描写も戦闘シーンも,食い足らない出来にならざるを得ない.
何より気になるのが,やたら多用される日本語単語への,ドイツ原語のルビ.
作者は留学経験を持つドイツ近代史の研究者らしいが,知識のひけらかしもたいがいにせいや.
読みにくいこと,極まりない.
また,当時,ドイツは過酸化水素を用いた高速魚雷を開発,電池魚雷も7000m届いて,40knotクラスのタイプを実用化しつつあった.
そこへ酸素魚雷が,日本のお土産?
無意味であろう.
無意味すぎてどうにもならない根本的問題点が,全体を拘束,技術が判る者から見たら噴飯モノの作品となっている.
――――――軍事板,2010/11/14(日)
青文字:加筆改修部分
『マルタ島攻防戦』(ピーター・シャンクランド&アンソニー・ハンター著,朝日ソノラマ文庫,1986.12)
初級軍ヲタが朝日ソノラマ文庫『マルタ島攻防戦』読了.
島の戦いというより,マルタ島への物資輸送作戦「ペデスタル作戦」と,それに参加したタンカー「オハイオ」に焦点を当てた一冊.
ズタボロになりながらマルタ島を目指す船団とオハイオの姿が,熱く描かれていて,かなり燃え成分豊富.
タンカーがここまでかっこよく思えたのは初めてだった.
こうして読んだあと,ちょっとググったら,駆逐艦にサンドイッチされているオハイオの写真やら,作戦に参加した人の回想やら色々ヒット.
ネット時代ってありがたいなあ….
――――――軍事板,2010/01/24(日)
「ワレYouTube発見セリ」:Carrier Operations
「ワレYouTube発見セリ」:War in the Atlantic
◆◆総記
【質問】
光栄の『第2次大戦海戦事典』を読んで以来,航空機よりも艦船にwktkするようになってしまった.
特に欧州の海戦とか.
歴史や政治から軍事に興味を持つようになったのに,なんか道を踏み外し始めているような気がする….
【回答】
おお,欧州海戦に興味とわ,うれしいかぎり!同志よ.
さあ,
サンケイ赤本「壮烈!ドイツ艦隊」
早川書房「海戦」ドナルド・マッキンタイア
早川文庫「U・ボート」「Uボートコマンダー」「イギリス潜水艦隊の死闘(上下)」
「バレンツ海海戦」「戦艦ビスマルクの最期」「駆逐艦キーリング」「女王陛下のユリシーズ」
「ラプラタ沖海戦」「ポケット戦艦」「高速戦艦脱出せよ!」「ティルピッツを撃沈せよ」「潜水艦戦争1939-1945(上下)」
「船団指揮官」「殊勲の駆逐艦」「戦艦レヴァイアサン」「巨大戦艦ビスマルク」
朝日ソノラマ「ドイツ海軍戦記」「第2次大戦海戦小史」「撃沈戦記1〜4」
光人社NF文庫「死闘の海」「護衛空母入門」「輸送船入門」「戦時商船隊」「戦う民間船」「悲劇の輸送船」
「ドイツ海軍入門」「Uボート入門」
創元推理文庫「眼下の敵」
フジ出版「非情の海」「三隻の護送船」「呪われた海」
を探す作業に入るんだ!今すぐ!!
Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板
青文字:加筆改修部分
個人的な好みから言うと,『ドイツ海軍入門』を外して『ヒトラーの戦艦』と入れかえて,ダグラス・リーマン物の『巡洋戦艦リライアント』と『大西洋,謎の艦影』を追加する.
後者は訳がアレだし,リーマンはパターンだけど(笑)
あと,『ドイツ海軍戦記』と『呪われた海』は同じ作者で,全く同じじゃないけど結構ネタ被ってる,ってのも教えておいてあげると親切かもしれないと思うんだ.
(積んであったバルバロッサの下に目を通しながら)
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
大西洋の戦いを連合国視点で書いてものでは,どんな本がおすすめ?
【回答】
ロジャー・ヒル著『死闘の駆逐艦』
PQ17→ペデスタル→イタリア上陸→ノルマンディー→終戦後失業→沖仲仕という経歴を持つ英海軍少佐(正規)で駆逐艦艦長だった人の回想.
『海戦 連合軍対ヒトラー』まっきんたいあ「早川書房)
雰囲気だけなら以下もおすすめ
(船団護衛モノの海戦小説は良いのがいっぱい)
『非情の海』もんさらっと(フジ出版/再販:至誠堂)
『三隻の護送艦』もんさらっと(フジ出版)
『女王陛下のユリシーズ号』まくりーん(ハヤカワ)
『駆逐艦キーリング』ふぉれすたー(ハヤカワ)
『船団司令官』まかっちゃん(ハヤカワ)
『巡洋戦艦リライアント』りーまん(ハヤカワ)
『キャメロンの海戦〈1〉炎の駆逐艦』まかっちゃん(ハヤカワ)
軍事板ではユリシーズが鉄板の人気ですが,わたしはあえてキーリング派である事を表明します.
ユリシーズも好きですが,ちょっとお腹いっぱいの感があるので(笑)
まあ,最期が超燃えというのは文句ありませんが(笑)
大英帝国ばんじゃーい.
Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板,2010/05/03(月)
青文字:加筆改修部分
う〜ん,あたしゃ,リーマン派だな.
そう言えば,ハーフハイドは結局中途半端に終わった様な.
後,ナポレオン戦争を扱ったシリーズも,エジプトに渡ったところで尻切れトンボだし.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2010/05/03(月)
青文字:加筆改修部分
中学生時にすべて読破した私に,隙はなかった(笑)
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/05/03(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
英ソ海軍協定の内容を教えられたし.
【回答】
一,ソ連は1936年ロンドンにて締結せられた新海軍条約の質的制限及び建艦通報条項を受諾す.
二,ソ連は主力艦2隻,甲級巡洋艦7隻の建造権を確保す.ただし甲級巡洋艦の備砲口径は6インチとなす.
三,ソ連は新ロンドン条約の不建造地帯を受諾し,甲級巡洋艦7隻以外に
8000t以上17500tの艦艇を建造せず.
四,日本が右の新条約(第2次ロンドン条約のこと)に参加しない限り,ソ連はその極東艦隊の排水量,備砲口径その他につき
何等制限を受けず.ただしソ連は新協定の質的制限を超過する艦艇を極東から欧州に回航せず.
出典は・・・忘れた(苦笑
多分,戦史叢書とかその辺りだったと思うけど.
【質問】
「演習中に敵が侵入して戦闘が始まった・・・」戦闘で有名なのって何でしょうか?
【回答】
ノルマンディー上陸作戦の直前,上陸演習中の米軍部隊の中にドイツ海軍の水雷艇が攻撃をかけてきたが,最初は演習の一部だと思いこんでいた米軍はまともに反撃ができず,かなりの損害を受けたという事件がありました.
【質問】
戦時中の客船航路はどうしていたのでしょうか?
朝鮮や満州への客船航路は運行されていたのでしょうか?
英米客船航路も護送船団に組み込まれていたのでしょうか?
【回答】
青函連絡船は1940年10月10日以後,客貨便4便,貨物便8便で合計12往復.
1943年3月以後は1日14往復で夜間航行まで行っています.
1944年4月以後は客貨便が4往復に削減され,貨物が14往復に増やされました.
更に1日21往復まで増やされましたが,1945年には第5青函丸が沈没,第9青函丸沈没で1日13往復に落ち込み,7月14〜15日の空襲により,第7,第8青函丸以外の連絡船が撃沈され,以後は1日6往復も難しくなります.
関釜連絡船は,1939年7月に1日3往復(夜間便1往復)の旅客便と2往復プラス臨時便の運行が行われていました.
1941年4月には貨物便は新型船就航で1往復に集約されました.
1942年11月からは便数はそのままですが,時刻が変更となり,1943年7月からは博多〜釜山航路が補助航路として1往復開設されます.
以後,時刻などは変更されませんが,10月に崑崙丸が撃沈され,1945年4月には興安丸が触雷,新羅丸,金剛丸が運行不能や撃沈され,6月20日以後は,関釜,博釜の両航路とも事実上運航停止となります.
稚泊連絡船は1941年12月以降,1往復が維持されていたものの1945年8月にソ連軍が侵攻した為,8月23日までに宗谷丸が3往復し,24日に航路が閉鎖されました.
その他の外洋航路は船がないので,次第に縮小され,1945年以後は全く運行されていません.
因みに米国や英国の場合は,護送船団ではなく,独航船で運行することが多かったりしています.
また,米国では人員輸送用に戦時標準船形の客船を建造し,師団を一気に輸送したりしています.
後,スウェーデンとドイツなどのバルト海航路,ポルトガルやスペイン本国と自国植民地の航路は連合国や枢軸国の了承の下,運航されています.
この場合,船腹に大きく中立国の国旗を描き,夜間も灯火を赤々と付けた形での航行です.
こうした経路で,英国や米国から引き揚げた日本の外交官が,欧州に赴任するケースもあったりしました.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
独航とはつまり,英米や米仏といった民間人用の大西洋客船航路はWW2中も中断されなかったという認識でよろしいのでしょうか?
また,上記の船でUボートに撃沈されたことはあったのでしょうか?
【回答】
あ,書き方悪かったですね.
民間人用の客船航路としては,既に閉鎖されています.
米国から英国などに行く民間人は,政府とか産業関係の人々が多く,民間人は軍属とかにでも成らない限り,行くことが出来ません.
大戦後期では,そう言った人々は航空機(C-54やランカストリアンなど)での輸送も行われたりしていますが.
なお,中立国から交戦国に行く航路は一応生きています.
日本が太平洋戦争に参戦していない時代,英国やイタリアから日本に向けて航海する航路は維持出来ていました.
1940年11月に最後の日英航路の船舶が運航されています.
また例えば,1941年まではスウェーデンから米国に行く航路がありますが,亡命者達の需要には全く応えられません.
スウェーデンでは数千人の亡命者に対し,数隻の船に数席の客席しかない状態でした.
南米なら少しだけ余裕はありましたが,それでもプラチナチケットであることには変り有りません.
連合国の船で,独航船で撃沈されたのは,U32に撃沈されたエンプレス・オブ・ブリテンが最大の船ですね.
1940年にFw-200によって損傷を受け,その後,連絡を受けたU32が3本の魚雷で沈めたのがあります.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
WW2で連合国並びに中立国が喪失した船舶の推移を教えられたし.
【回答】
レオンス=ペイヤール「大西洋戦争」を出典として
北大西洋 南大西洋 イギリス周辺 その他 合計
1939年9月 10万4829トン( 19隻),
5051トン( 1隻), 8万4965トン(33隻),
0トン( 0隻),19万4845トン(53隻)
1939年10月 11万0619トン( 18隻), 2万2368トン( 4隻),16万3368トン(24隻),
0トン( 0隻),19万6355トン(46隻)
1939年11月 1万7895トン( 6隻),
0トン( 0隻),15万6374トン(44隻),
0トン( 0隻),17万4269トン(50隻)
1939年12月 1万5852トン( 4隻), 2万1964トン( 3隻),15万2952トン(65隻),
0トン( 0隻),19万0768トン(72隻)
1940年1月 3万5970トン( 9隻),
0トン( 0隻),17万8536トン(65隻),
0トン( 0隻),21万4506トン( 73隻)
1940年2月 7万4759トン( 17隻),
0トン( 0隻),15万2161トン(46隻),
0トン( 0隻),22万6920トン( 63隻)
1940年3月 1万1215トン( 2隻),
0トン( 0隻), 9万5794トン(43隻),
0トン( 0隻),10万7009トン( 45隻)
1940年4月 2万4570トン( 4隻),
0トン( 0隻),13万3648トン(54隻),
0トン( 0隻),15万8218トン( 58隻)
1940年5月 4万9087トン( 9隻),
6199トン( 1隻),23万0607トン(90隻),
2568トン( 1隻),28万8461トン(101隻)
1940年6月 29万6529トン( 53隻),
0トン( 0隻),20万8924トン(77隻), 8万0043トン( 10隻),58万5496トン(140隻)
1940年7月 14万1474トン( 28隻), 3万1269トン( 6隻),19万2331トン(67隻), 2万1839トン( 4隻),38万6913トン(105隻)
1940年8月 19万0048トン( 39隻),
0トン( 0隻),16万2956トン(45隻), 4万4225トン( 8隻),39万7229トン( 92隻)
1940年9月 25万4553トン( 52隻), 1万7801トン( 1隻),13万1150トン(39隻), 4万5117トン( 8隻),44万8621トン(100隻)
1940年10月 28万6644トン( 56隻),
0トン( 0隻),13万1620トン(43隻), 2万4721トン( 4隻),44万2985トン(103隻)
1940年11月 20万1341トン( 38隻),
0トン( 0隻), 9万2713トン(48隻), 9万1661トン( 11隻),38万5715トン( 97隻)
1940年12月 23万9304トン( 42隻),
0トン( 0隻), 8万3308トン(34隻), 2万6956トン( 6隻),34万9568トン( 82隻)
1941年1月 21万4382トン( 42隻), 5万8585トン(17隻), 3万6975トン(15隻), 1万0298トン( 2隻),32万0240トン( 76隻)
1941年2月 31万7378トン( 69隻),
0トン( 0隻), 5万1381トン(26隻), 3万4634トン( 7隻),40万3393トン(102隻)
1941年3月 36万4689トン( 63隻),
0トン( 0隻),15万2862トン(73隻), 1万2155トン( 3隻),52万9706トン(139隻)
1941年4月 26万0451トン( 45隻), 2万1807トン( 3隻), 9万9031トン(40隻),30万6612トン(107隻),68万7901トン(195隻)
1941年5月 32万4550トン( 58隻), 1万1339トン( 2隻),10万0655トン(99隻), 7万4498トン( 20隻),51万1042トン(139隻)
1941年6月 31万8740トン( 68隻), 1万0134トン( 2隻), 8万6381トン(34隻), 1万6770トン( 5隻),43万2025トン(109隻)
1941年7月 9万7813トン( 23隻),
0トン( 0隻), 1万5265トン(18隻),
7897トン( 2隻),12万0975トン( 43隻)
1941年8月 8万3661トン( 25隻),
0トン( 0隻), 1万9791トン(11隻), 2万7238トン( 5隻),13万0699トン( 41隻)
1941年9月 18万4593トン( 51隻), 1万5526トン( 2隻), 5万4779トン(18隻), 3万1091トン( 8隻),28万5942トン( 84隻)
1941年10月 15万4593トン( 32隻),
5297トン( 1隻), 3万5996トン(12隻), 2万2403トン( 6隻),21万8289トン( 51隻)
1941年11月 5万0215トン( 10隻),
4953トン( 1隻), 3万0332トン(20隻), 1万9140トン( 4隻),10万4640トン( 35隻)
1941年12月 5万0682トン( 10隻),
6275トン( 1隻), 5万6845トン(19隻),46万9904トン(255隻),58万3706トン(285隻)
1942年1月 27万6795トン( 48隻),
0トン( 0隻), 1万9341トン(14隻),12万3771トン( 44隻),41万9907トン(106隻)
1942年2月 42万9891トン( 73隻),
0トン( 0隻), 1万1098トン( 5隻),23万8643トン( 76隻),67万9632トン(154隻)
1942年3月 53万4064トン( 95隻), 1万3125トン( 3隻), 1万5147トン( 8隻),27万1828トン(167隻),83万4164トン(273隻)
1942年4月 39万1044トン( 66隻), 4万8177トン( 8隻), 5万4589トン(14隻),18万0647トン( 44隻),67万4457トン(132隻)
1942年5月 57万6350トン(120隻),
9081トン( 2隻), 5万9396トン(14隻), 6万0223トン( 15隻),70万5050トン(151隻)
1942年6月 62万3545トン(124隻), 2万6287トン( 4隻),
2655トン( 5隻),18万1709トン( 40隻),83万4196トン(173隻)
1942年7月 48万6965トン( 98隻), 2万3972トン( 3隻), 2万2557トン( 9隻), 8万4619トン( 18隻),61万8113トン(128隻)
1942年8月 50万8426トン( 96隻), 3万5494トン(10隻),
トン( 0隻),11万7213トン( 17隻),66万1133トン(123隻)
1942年9月 47万3585トン( 95隻), 5万7797トン( 7隻),
1892トン( 1隻), 3万4053トン( 11隻),56万7327トン(114隻)
1942年10月 39万9715トン( 62隻),14万8142トン(20隻), 1万2733トン( 6隻), 7万7243トン( 13隻),63万7833トン(101隻)
1942年11月 50万8707トン( 83隻), 5万8662トン(10隻),
6363トン( 5隻),23万4022トン( 36隻),80万7754トン(134隻)
1942年12月 26万2135トン( 46隻), 4万3496トン( 8隻),
9114トン(10隻), 3万6386トン( 11隻),35万1131トン( 75隻)
1943年1月 17万2691トン( 27隻), 1万5819トン( 4隻), 1万6116トン( 3隻), 5万6733トン( 16隻),26万1359トン( 50隻)
1943年2月 23万8625トン( 46隻),
4925トン( 2隻), 2万1656トン( 4隻), 8万7856トン( 21隻),40万3062トン( 73隻)
1943年3月 47万6349トン( 82隻),
884トン( 2隻), 6万1462トン( 8隻),15万4694トン( 28隻),69万3389トン(120隻)
1943年4月 23万5478トン( 39隻),
9926トン( 5隻), 7129トン( 1隻), 9万2147トン( 19隻),34万4680トン( 64隻)
1943年5月 16万3507トン( 34隻),
1568トン( 1隻), 4万0523トン( 6隻), 9万3830トン( 17隻),29万9428トン( 58隻)
1943年6月 1万8379トン( 4隻),
149トン( 1隻), 1万1587トン( 3隻), 9万3710トン( 20隻),12万3825トン( 28隻)
1943年7月 12万3327トン( 18隻),
72トン( 1隻), 6万4478トン(11隻),17万7521トン( 31隻),36万5398トン( 61隻)
1943年8月 1万0186トン( 2隻),
19トン( 1隻), 1万5368トン( 2隻), 9万4228トン( 20隻),11万9801トン( 25隻)
1943年9月 4万3775トン( 8隻),
0トン( 0隻), 1万0770トン( 3隻),10万1874トン( 18隻),15万6419トン( 29隻)
1943年10月 5万6422トン( 12隻),
0トン( 0隻), 4663トン( 1隻), 7万8776トン( 16隻),13万9861トン( 29隻)
1943年11月 2万3077トン( 6隻), 1万3036トン( 7隻),
4573トン( 1隻),10万3705トン( 15隻),14万4391トン( 29隻)
1943年12月 4万7785トン( 7隻),
6086トン( 1隻), 0トン( 0隻),11万4653トン( 23隻),16万8524トン( 31隻)
1944年1月 3万6065トン( 5隻),
0トン( 0隻), 6944トン( 3隻), 8万7626トン( 13隻),13万0635トン( 26隻)
1944年2月 1万2577トン( 2隻),
0トン( 0隻), 4051トン( 3隻),10万0227トン( 18隻),11万6855トン( 23隻)
1944年3月 3万6867トン( 7隻),
4695トン( 1隻), 0トン( 0隻),11万6398トン( 17隻),15万6398トン( 25隻)
1944年4月 3万4224トン( 5隻), 1万3539トン( 2隻),
468トン( 1隻), 3万4141トン( 5隻), 8万2372トン( 13隻)
1944年5月 0トン( 0隻), 1万7277トン( 3隻),
0トン( 0隻), 1万0020トン( 2隻), 2万7297トン( 5隻)
1944年6月 4294トン( 2隻),
3268トン( 1隻), 7万5166トン(19隻), 2万1356トン( 4隻),10万4084トン( 26隻)
1944年7月 1万5480トン( 2隻), 1万4062トン( 2隻), 1万9038トン( 8隻), 3万0176トン( 5隻), 7万8756トン( 17隻)
1944年8月 5685トン( 1隻),
0トン( 0隻), 5万4834トン(12隻), 5万7785トン( 10隻),11万8304トン( 23隻)
1944年9月 1万6535トン( 3隻),
0トン( 0隻), 2万1163トン( 3隻),
7107トン( 2隻), 4万4805トン( 8隻)
1944年10月 0トン( 0隻),
0トン( 0隻), 1722トン( 2隻),
9946トン( 2隻), 1万1668トン( 4隻)
1944年11月 7828トン( 3隻),
0トン( 0隻), 8880トン( 3隻), 2万1272トン( 3隻), 3万7980トン( 9隻)
1944年12月 5458トン( 1隻),
0トン( 0隻), 8万5639トン(18隻), 4万3816トン( 7隻),13万4913トン( 26隻)
1945年1月 2万9168トン( 5隻),
0トン( 0隻), 4万6553トン(12隻),
7176トン( 1隻), 8万2897トン( 18隻)
1945年2月 3万2453トン( 5隻),
7136トン( 1隻), 4万8551トン(19隻),
7176トン( 1隻), 9万5316トン( 26隻)
1945年3月 2万3684トン( 3隻),
3656トン( 1隻), 8万3864トン(23隻),
0トン( 0隻),11万1204トン( 27隻)
1945年4月 3万2071トン( 5隻),
0トン( 0隻), 4万9619トン(14隻), 2万2822トン( 3隻),10万4512トン( 22隻)
1945年5月 5353トン( 1隻),
0トン( 0隻), 4669トン( 2隻),
7176トン( 1隻), 1万7198トン( 4隻)
1945年6月 0トン( 0隻),
0トン( 0隻), 0トン( 0隻), 1万8615トン( 2隻), 1万8615トン( 2隻)
1945年7月 0トン( 0隻),
0トン( 0隻), 39トン( 2隻),
7198トン( 1隻), 7237トン( 3隻)
1945年8月 0トン( 0隻),
0トン( 0隻), 36トン( 1隻),
1806トン( 2隻), 1842トン( 3隻)
ゆうか ◆9a1boPv5wk
【質問】
WW2における船舶喪失推移を,原因別にて教えられたし.
【回答】
レオンス=ペイヤール「大西洋戦争」を出典として
1939年
潜水艦 42万1156トン(114隻)
飛行機 2949トン( 10隻)
機雷 26万2542トン( 78隻)
軍艦 6万1337トン( 15隻)
襲撃艦 0トン( 0隻)
その他 7253トン( 4隻)
合計 75万6237トン(221隻)
1940年
潜水艦 218万6158トン(471隻)
飛行機 58万0074トン(192隻)
機雷 50万9889トン(201隻)
軍艦 9万6986トン( 17隻)
襲撃艦 36万6644トン( 54隻)
その他 25万1890トン(124隻)
合計 399万1641トン(1059隻)
1941年
潜水艦 217万1754トン(432隻)
飛行機 101万7422トン(371隻)
機雷 23万0842トン(111隻)
軍艦 20万1823トン( 40隻)
襲撃艦 22万6527トン( 44隻)
その他 48万0190トン(301隻)
合計 432万8558トン(1299隻)
1942年
潜水艦 626万6215トン(1160隻)
飛行機 70万0020トン(146隻)
機雷 10万4588トン( 51隻)
軍艦 13万0461トン( 31隻)
襲撃艦 19万4625トン( 30隻)
その他 39万4788トン(246隻)
合計 779万0697トン(1664隻)
1943年
潜水艦 258万6905トン(463隻)
飛行機 42万4411トン( 76隻)
機雷 10万8658トン( 37隻)
軍艦 0トン( 0隻)
襲撃艦 4万1848トン( 5隻)
その他 5万8315トン( 16隻)
合計 322万0137トン(597隻)
1944年
潜水艦 77万3327トン(132隻)
飛行機 12万0656トン( 19隻)
機雷 9万5855トン( 28隻)
軍艦 7840トン( 1隻)
襲撃艦 0トン( 0隻)
その他 4万7951トン( 25隻)
合計 104万5629トン(205隻)
1945年
潜水艦 28万1716トン( 56隻)
飛行機 4万4351トン( 6隻)
機雷 9万3663トン( 28隻)
軍艦 0トン( 0隻)
襲撃艦 0トン( 0隻)
その他 1万9091トン( 15隻)
合計 43万8821トン(105隻)
ゆうか ◆9a1boPv5wk
【質問】
ドイツ海軍とソ連海軍の水上艦が交戦した例はないんですか?
【回答】
1941年6月27日に駆逐艦ストロジェヴォイが魚雷艇S31と交戦し,魚雷1本を受け艦首を失う.
1941年7月27日,駆逐艦スメルイが魚雷艇S54と交戦し,雷撃で撃沈.
▼1943年1月,駆逐艦トビリシとバクーが敷設艦スカゲラックと掃海艇2隻と短時間交戦.
1943年1月,ヴァドソー沖海戦(別項参照)▲
といった例がある.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
『ヘタリア』読んだ者です.
あれは陸戦中心でしたが,海軍のほうもやっぱりヘタリアだったんでしょうか?
範囲が広そうなら,第2次大戦限定でお願いします.
【回答】
地中海の制海権をとれなかったことから推して知るべし.
おしなべて見ると,泊地や遭遇戦で殆ど一方的にやられただけ.
イタリア海軍は,有力な艦隊を持っていながら,大戦期間中,船団護衛以外は何もせず.
おまけに戦艦部隊は,十数機の複葉雷撃機の為に壊滅.
このタラント空襲を食らった後は,特に港に篭る事が多かった.
唯一,特殊潜行艇だけが活躍.
イタリア海兵の勇気は,乗る兵器と排水量の大きさが反比例する,と聞いたことがある.
このようになった原因としては,
・燃料も航空優勢もなかったこと,
・積極的な運用計画自体なく,上層部が戦力消耗を嫌ったこと
が挙げられる.
工業力が弱かったのでイタリア艦隊は一度やられるとそれっきりになる,
英国艦隊は一つ撃破されても,次のがある,
だから「見せ勢」に徹しておこうというのが,イタリア海軍上層部の考え方だった.
イタリア海軍は良い艦が多かったのに.
◆gAE1Jhk7GA(黄文字)他 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
第2次大戦のイタリア艦艇
【質問】
「デチマ・マス Decima MAS 」とは?
【回答】
第10MAS部隊のことで,小型艇を使いた海軍特殊部隊.
第1次大戦の頃より,小型艇による攻撃を行った経験のあるイタリア海軍は,エチオピア侵攻を契機として,1935年に特殊部隊「第1MAS部隊」を編成し,後の1941年3月,第10MAS部隊として再編成された.
MAS魚雷艇のほか,MTM型爆装艇,有人魚雷であるSLC(低速走行型魚雷の意)「マイアーレ」を装備し,港湾.泊地に侵入して,英戦艦「ヴァリアント」「クイーン・エリザベス」,英軽巡「ヨーク」を大破させ,輸送船などを撃沈するという戦果を挙げている.
コスト・パフォーマンスの非常に高い部隊.
【参考ページ】
http://en.wikipedia.org/wiki/Decima_Flottiglia_MAS
http://it.wikipedia.org/wiki/Decima_Flottiglia_MAS
http://www.decima-mas.net/apps/index.php
『イタリア軍入門』,p.88-92 & 190-193
【関連リンク】
http://www.youtube.com/watch?v=o_yz_MPHNz4
http://www.youtube.com/watch?v=b9dmqk8VvDo
http://www.youtube.com/watch?v=belP0btrlUc
http://www.youtube.com/watch?v=r1CjrlsQWRA
http://www.youtube.com/watch?v=kadceY-MSMo
http://www.youtube.com/watch?v=2fy6Kj5L3fE
http://www.youtube.com/watch?v=vc8kvLV_XqE
http://www.youtube.com/watch?v=hSjv86aUluk
【ぐんじさんぎょう】,2009/4/22 21:00
に加筆
イタレリから“参考出品”されたSLC人間魚雷とMTM特攻ボート
いやー,イタリアものを始めて苦節10年,遂にマイナーメジャーもここに極まれりです.
SLCのフロッグメン達のピレリ社製アクアラングもちゃんと再現されていたので,これは3セットずつ買うかな(^^;
実際の所,どちらも敵に発見されたら生還の難しい兵器でしたが,最初から脱出装置が有る無しは,操縦者の志気に大きく影響しますね.
このMTM特攻ボート発展系であるMTRで,RSIデチマ・マス部隊のセルジオ・デンティは,1945年4月16日深夜にフランス駆逐艦トロンベを特攻攻撃して大破させていますが,生き残って捕虜になり,今も存命.
よしぞうmaro' in mixi,2007年05月22日00:40
イタリア語で10はディエーチ,第10はデチモ.
女性名詞のフロッティリア(小艦隊)に掛かるので女性形変化でデチマになります.
よって第10MAS艇小艦隊(Decima Flottiglia
MAS)が正式名称ですが,省略してDecima MASとも呼ばれます.
陸戦部隊画像は,このアルバムの後半に幾つか貼ってあるのでお好きにドゾー.
http://www.photohighway.co.jp/AlbumTop.asp?key=628749&un=97071&m=2
よしぞうmaro' in mixi,2009年04月21日 22:24
【質問】
ルイージ・フェッラーロとは?
【回答】
デチマ・マス戦友会会長.
同氏は,1943年夏にトルコで吸着爆雷を使った潜水コマンド作戦で,単身3隻の輸送船(総排水量2万4千t)と戦略物資(総計1万2千t)を沈めたという,私にとって生ける“赤い彗星”のような鉄人でした.
同氏は戦後も潜水スポーツの普及や伊海軍の名誉顧問も務めていたのですが,2006年1月に亡くなられました.
葬儀は現用海軍も列席してその模様が新聞にも掲載されるほど盛大な葬儀が執り行われた模様.
画像は数年前の戦友会での昼食会で,同氏に紹介された際の一コマ.
よしぞう(maro') in mixi,2006年04月09日01:15,改
【質問】
1944/9/3の休戦後,イタリア海軍はどうなったか?
【回答】
ドイツ空軍の空襲により戦艦ローマなどが失われたものの,協定に従って巡洋艦9隻,駆逐艦11隻,護衛艦艇41隻,潜水艦40隻,補助艦艇400隻が連合軍側に加わった.
その主任務は連合軍補給船団の護衛と,連合軍空海部隊に対する訓練協力だった.
またデチマ・マスは,ドイツ軍に鹵獲された巡洋艦ボルツァーノ
Bolzano と 空母アキーラ Aquila (未完成)が利用されるのを防ぐため,ドイツ軍占領下の港に侵入してこれらを撃沈するという,悲しい任務を遂行している.
【参考文献】
『第2次大戦のイタリア軍艦』(海人社,1986/8/15),p.119(元海将・寺部甲子男著述)
【ぐんじさんぎょう】,2009/6/12 22:40
に加筆
『海と空』昭和18年10月号
前月に休戦したばかりのイタリア海軍特集「背信の伊太利艦艇集」…早っ!
左の様に戦艦イタリアや重巡ボルツァーノ(行き先不明扱い),トリエステ等と並んで小艦艇も紹介しており,MAS555艇とより軽量のAS33艇の写真も在りましたが,MTM特攻ボートやSLC人間魚雷については言及していませんでしたね.
やはり秘匿兵器だったからでしょうか.
よしぞうmaro' in mixi,2007年06月13日14:56
【質問】
英国艦隊におけるFleetとStationの違いは?
【回答】
本国艦隊と地中海艦隊は、伝統的な英仏対立などの過程で形成されたもので、本国と地中海ならそれなりに連絡が取れ、本国海軍幕僚本部との統制下にありました。
ステーションは英国の海上貿易の保護、権益防衛、奴隷貿易取締、測量・海図作成、砲艦外交と言った目的に対応するため、軍艦を派遣して駐屯し、石炭を補給する拠点として設置されたものです。
インド、中国方面のそれは、特に植民地防備のために形成されたもので、19世紀でも半ばまでは本国からの戦力は派遣されていないか、されても非常に少ないものでした。
これは、喜望峰周りだと、本国とインドとの間の連絡に2年かかることに起因します。
このため、インド経営については、インド総督府と外務省(後に植民地省)に権限が委ねられ、海軍幕僚本部は殆ど前面に出ていません。
基地についても、出来る限り本国に頼らず自活すべしと言うのが大前提で、しかも、海軍は前面に出ず、東インド会社がこれを設置します。
しかし、それなりに利益を出さないと設置しても意味が無く、ペナンではステーション経営に失敗してこれを放棄し、また、セイロンのトリンコマリーについても、初期の経営に失敗して、小規模の工廠一つに縮小しています。
ペナンの代わりに設置したのが、シンガポールで、これは経営が成功し、以後、香港とインドを結ぶ交通の要衝になっていきます。
(眠い人 ◆gQikaJHtf2)
【質問】
第2次世界大戦開戦直後にイギリス海軍が立てた,スカパフロー基地対潜防護計画はどんなものでしたか?
【回答】
<用意するもの>
・手漕ぎカッター.
・木槌.
・元気な水兵.
<方法>
(1)元気な水兵に木槌を持たせ,手漕ぎカッターに乗せます.
(2)手漕ぎカッターで艦隊の周辺をグルグル回り,哨戒します.
(3)ドイツ潜水艦の潜望鏡を見つけたら,近付きます.
(4)潜望鏡に近付いたら,木槌で潜望鏡を殴ります.
(5)潜望鏡を破壊され,浸水やら,視界を奪われたやらで,潜水艦は浮上.
(6)浮上した潜水艦に降伏させる.
(7)こうして,スカパフローは守られたのでした.
めでたし,めでたし.
と,なる予定だったんですが……
ロイヤルオークがぁ〜 (w`;
ベタ藤原 in 2007年04月09日
【質問】
オッサンが勝手に占拠して「シーランド公国」と言っている,「元・軍事要塞」は現役当時は,どんな使用法をされていたのですか?
【回答】
シーランド公国が置かれた砲台
http://en.wikipedia.org/wiki/HM_Fort_Roughs
それがどういうものかについて.
http://en.wikipedia.org/wiki/Maunsell_Sea_Forts#Maunsell_Sea_Forts
要約すると,海軍が設置したこの海上要塞の目的は港湾の防衛で,
・対空火器(3.7インチ高射砲および40mmボフォース機関砲)による,港に対する爆撃の阻止.
・ドイツ軍機による機雷投下の阻止,および掃海作業のために投下位置の観測と報告.
・英本土爆撃に対するレーダー早期警戒網の一環
を行ったとある.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
英海軍のF.J.ウォーカー大佐って誰?
【回答】
日本では有名であっても,海外では知名度がない,
逆に,日本では知名度がないけど,海外では超のつく有名人だ,って人物が数々居ると思います.
本日紹介しますのも,そんな人物です.
英海軍,F.J.ウォーカー大佐.
何者かと云いますと,第2次世界大戦中の英国護衛艦隊の指揮官です.
第2次世界大戦中,英国命運は植民地や友好国(具体的にはアメリカ)から輸送船で本国に送られてくる物資にかかっていました.
ドイツ側はこれを妨害する為に潜水艦……Uボートを大西洋に繰り出し輸送船への攻撃を繰り返していました.
英国は第一次世界大戦でも同じような通商破壊作戦により,膨大な犠牲と引き換えに様々な教訓を得たたのですが,それを大戦間中に綺麗さっぱり忘れてしまい,第2次世界大戦初期,英国はUボートによる通商破壊作戦により再び危機に瀕します.
英国は遅ればせながら一次大戦の教訓を思い出し,輸送船団方式等を採用してUボート被害を減少させていきますが,それまでの第一次世界大戦の教訓に基づいた船団護衛戦術を一変さたのがウォーカー大佐です.
それまでの船団護衛戦術は,船団の輸送船がUボートの攻撃を受けると,Uボートを攻撃する護衛艦を一隻残して船団はそのまま航行を続けるというものでした.
ここで行われるUボートに対する攻撃は,Uボートを攻撃するというよりも『追い払う』ことを目的にした消極的なものでしたが,ウォーカーは,船団が攻撃を受けると,護衛艦の殆どをもって,Uボートを撃沈したことが確認できるまで積極的に攻撃を続ける『Uボートタコ殴り戦術』(藤原が勝手に命名)を採用します.
これによりUボートの損害は増し,ドイツ側の通商破壊作戦は後退していきます.
で,問題なのが,このウォーカー大佐が新戦術を採用して活躍したのが1943年5月以前.
護衛空母が船団護衛に運用される前の,護衛艦がえっちらおいっちら頑張ってた非常に地味な時期にあたり,日本で出てるUボート関係の本を見てもほとんど載ってねぇ〜でやんの〜 (w`;
海外で製作されたWWUもののドキュメンタリー番組では写真入で紹介される人物で,本国イギリスではなんかでは銅像(画像右)まで立っているのにねぇ……
護衛艦を指揮する写真を見ると,非常に熱い人物だったようです.
あんまり知られてないけど,英国にはこういう指揮官も居たことを,心のどこかに留めてあげて欲しいものです.
まぁ,知らなくても,実生活にも,軍オタライフにも,まったく影響しませんが (w`;
個人的には,もうちょっと大佐のことを調べてみたいとは思っています.
ベタ藤原,mixi
【質問】
1942年5月5日,マダガスカル上陸作戦(アイアンクラッド作戦)に参加した英艦船は?
【回答】
●F部隊
戦艦 Ramillies
空母 Illustrious
重巡 Devonshire
軽巡 Hermione
駆逐艦 Active,Anthony,Duncan,Inconstant,Javelin,Laforey,Lightning,Lookout,Pakenham
コルベット Auricula,Cyclamen,Freesia,Fritillary,Genista,Jasmine,Nigella,Thyme
掃海艇 Cromarty,Cromer,Poole,Romney
●東洋艦隊
戦艦 Resolution,Warspite
空母 Formidable,Indomitable
軽巡 Caledon,Dragon,Emerald,Enterprise,Newcastle
駆逐艦 Decoy,Fortune,Foxhound,Griffin,Hotspur,Nestor,Norman,Paladin,Panther
●その他
敷設巡 Manxman
●上陸船団
Y船団
Bachaquero(4,890t) - 戦車揚陸船
Empire Kingsley(6,996t)
Mahout(7,921t) - 輸送船 ※ 車両86輌搭載
Martand(7,967t) - 輸送船
Nairnbank(5,156t) - 輸送船
Thalatta(5,671t) - 輸送船 ※車両59輌搭載
Z船団
Duchess of Atholl(20.119t) - 兵員輸送船 ※
定員3,056名
Franconia(20,175t) - 兵員輸送船 ※ 定員2,102名
Karanja(9,891t) - 揚陸船 ※ 定員1,100名
Keren(9,890t) - 揚陸船 ※ 定員1,100名
Oronsay(20,043t) - 客船 ※ 定員4,381名
Royal Ulsterman(3,244t) - 兵員輸送船
Sobieski(11,030t) - 兵員輸送船 ※ 定員1,500名,車両24輌,オートバイ40台,貨物282t搭載
Winchester Castle(20,012t) - 兵員輸送船 ※
定員1,100名,車両32輌,オートバイ28台,貨物162t搭載
その他
City of Hongkong(9,606t)
Greystoke Castle(5,853t) - 貨物船
●その他船舶 並びにRoyal Fleet Auxiliaries
Y船団
Derwentdale(8,398t) - 揚陸艇母船 ※
揚陸艇14隻搭載
Easedale(8,032t) - 油槽船
その他
Atlantis(15,135t) - 病院船
【参考文献】
『BRITISH INVASION FLLEETS The Mediterraean
and beyond 1942-1945』
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/12/02(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
1942年9月10日,雨季に先立つ再攻勢のための,マダガスカル島マジュンガ上陸作戦に参加した英艦船は?
【回答】
●上陸支援
戦艦 Warspite
空母 Illustrious
水上機母艦 Albatross
軽巡 Birmingham,Caradoc,Dauntless,Enterprise,Gambia
Jacob van Heemskerck(蘭)
モニター Erebus
敷設巡 Manxman
駆逐艦 Active,Arrow,Blackmore,Fortune,Foxhound,Hotspur,Inconstant
Napier,Nepal,Nizam,Norman(豪)
Tjerk,Hiddes,Van Galen(蘭)
コルベット Freesia
掃海艇 Cromer,Cromarty,Romney
特設急設網艦 Brittany
捕鯨船 Lurcher,Mastiff
●上陸船団
Abosso(11,330t) - 客船 ※ 定員2,053名
Adviser(6,348t) - 貨物船
Charlton Hall(5,200t) - 貨物船
Delius(6,065t) - 貨物船
Dilwara(11,080t) - 客船 ※ 定員1,030名
Dunera(11,162t) - 客船 ※ 定員1,165名
Empire Pride(9,248t) - 客船 ※ 定員1,291名
Empire Squire(7,044t) - 貨物船
Empire Trooper(13,994t) - 客船 ※ 定員1,264名
Empire Woodlark(7,793t) - 客船
Gascony(4,716t) - 貨物船
Khedive Ismail(7,513t) - 客船 ※ 定員1,223名
Kola(1,538t) - 油槽船(ガソリン)
Llandaff Castle(10,799t) - 客船
Ocean Vesper(7,174t) - 貨物船
Ocean Viking(7,174t) - 貨物船
Ross(4,978t) - 貨物船
Wanderer(5,079t) - 貨物船
●その他船舶 並びにRoyal Fleet Auxiliaries
British Energy(7,209t) - 油槽船
Dorsetshire(9,717t) - 病院線
Easedale(8,032t) - 油槽船
Vasna(4,820t) - 病院船
【参考文献】
『BRITISH INVASION FLLEETS The Mediterraean
and beyond 1942-1945』
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/12/02(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
1942年11月8日,アルジェリア上陸作戦(トーチ作戦)に参加した英艦船は?
【回答】
●H部隊
戦艦 Duke of York,Nelson(旗艦),Rodney(11月7日にH部隊を抜け,オラン沖に展開)
巡戦 Renown
空母 Formidable,Victorious
軽巡 Bermuda
防空巡 Argonaut,Sirius
駆逐艦 Ashanti,Beagle(Rodneyとオラン沖に展開),Boadicea(KMF1船団へ),Boreas(オラン沖へ),Brilliant(KMF1船団へ),Bulldog(オラン沖へ),
Eskimo,Ithuriel,Lookout,Martin,Meteor,Milne,Opportune,Panther,Partridge,Pathfinder,Penn,Porcupine,Quality,Quentin,Quiberon,Tartar
●Q部隊
重巡 Cumberland,Norfolk
駆逐艦 Offa,Onslow,Oribi
●R部隊
コルベット Coreopsis
トローラー Arctic Ranger,Imperialist,Loch
Oskaig,St. Nectan
●KMF1船団(高速)
護衛空母 Biter,Dasher
軽巡 Aurora,Jamaica,Sheffield
揚陸艦 Bulolo,Largs
特設防空艦 Palomares,Pozarica
駆逐艦 Achates,Amazon,Antelope,Bicester,Blyskawica(ポーランド),Bramham,Clare,Cowdray,Escapade(KMF2船団へ),
Isaac Sweers(蘭),Lamerton,Marne,Velox,Westcott,Wheatland,Wilton,Wishart,Wivern,Zetland
スループ Aberdeen,Deptfrd,Enchantress,Ibis(KMS1船団へ)
カッター Hartland,Walney
フリゲート Exe,Rother,Spey,Swale
トローラー Cava,Hoy,Inchcolm,Juliet,Mull,Othello,Rysa,Stroma
●KMS1船団(低速)
空母 Argus
護衛空母 Avenger
防空巡 Charybdus(後にO部隊),Scylla(後にO部隊)
モニター Roberts
特設防空艦 Alynbank,Tynwald
駆逐艦 Broke,Malcolm,Vanoc,Vansittart,Wrestler
スループ Egret,Stork
コルベット Aubretia,Conbolbulus,Gardenia,Marigold,Pentstemon,Rhododendron,Samphire,Vetch
掃海艇 Acute(KMF1船団へ),Alarm,Albacore(KMF1船団へ),Algerine(KMF1船団へ),Bude,Cadmus(KMF1船団へ),
Clacton,Hussar(KMF1船団へ),Polruan,Rhyl,Rothesay,Speedwell(KMF1船団へ),Stornoway
●KMF2船団(高速)
駆逐艦 Avon Vale(兼KMS2船団),Puckeridge(兼KMS2船団)
スループ Fleetwood,Pelican
カッター Banff
コルベット Armeria(兼KMS2船団),Cyclamen(兼KMS2船団)
トローラー Foula(兼KMS2船団),Hunda(兼KMS2船団),Jura(兼KMS2船団),Kingston
Chrysolite(兼KMS2船団),Kintyre(兼KMS2船団),Rousay(兼KMS2船団),Westray(兼KMS2船団)
武装ヨット Philante
曳船 Restive(兼KMS2船団)
●KMS2船団(低速)
駆逐艦 Albrighton,Cleveland
スループ Bideford,Leith,Londonderry,Rochester,Sandwich,Scarborough
カッター Landguard,Lulworth
コルベット Geranium,Louisburg,Prescott,Spiraea
●その他
空母 Furious(オラン沖に展開)
防空巡 Delhi
駆逐艦 Calpe,Farndale,Venomous
潜水艦(誘導用) P45,P48,P54,P221,Ursula
コルベット Dianella,Lotus,Poppy,Starwort,Violet,Woodstock(加)
掃海艇 Brixham,Felixstowe
トローラー Coriolanus,Eday,Fluellen,Horatio,Inchmarnock,Lord
Hotham,Lord Nuffield,Ronaldsay,Ruskholm,Shiant,Stronsay
急設網艦 Bardolf
武装ヨット Charles Mciver,Sayonara
曳船 Hengist,St. Day
試験艦 Minna
ランチ HDML-1091,1127,1128,1130,1131,1134,1139,1142,1146,1152,1162,1210,1221,1225,1237
ML-238,273,280,283,295,307,336,338,433,444,458,463,469,471,480,483
掃海艇(小型) MMS-5,13,20,21,33,46,58,63,65,88,89,92,116,118,133,134,135,140,171,184
●トーチ上陸船団
KMF1船団
Almaack(6,736t) - アメリカ海軍貨物船
Awatea(13,482t) - ニュージーランド揚陸船 ※
定員2,506名
Batory(14,287t) - ポーランド揚陸船 ※
定員1,700名
Cathay(15,225t) - 客船 ※ 定員3,611名
Dempo(17,024t) - オランダ客船 ※ 定員2,550名
Derbyshire(11,660t) - 揚陸船 ※ 定員3,085名
Duchess of Bedford(20,123t) - カナダ揚陸船 ※
人員3,044名
Durban Castle(17,388t) - 揚陸船 ※ 定員2,419名
Ettrick(11,279t) - 揚陸船 ※ 定員,700名
Exceller(6,535t) - アメリカ貨物船
Glengyle(9,919t) - 揚陸船 ※ 人員642名,車両18輌,貨物34t
Karanja(9,891t) - 揚陸船 ※ 人員860名,その他車両・バイク・ガソリン
Keren(9,890t) - 揚陸船 ※ 人員1,161名,車両26輌
Leedstown(9,135t) - アメリカ海軍輸送船
Letitia(1,3595t) - 客船
Llangibby Castle(11,951t) - 揚陸船 ※
人員1,646名,車両20輌,貨物62t
Marnix Van St. Aldegonde(19,355t) - オランダ揚陸船 ※
定員3,429名
Monarch of Bermuda(22,421t) - 揚陸船 ※
人員2,683名,貨物127t
Mooltan(20,952t) - 客船 ※ 人員3,600名
Nieuw Zeeland(11,069t) - オランダ客船 ※
定員1,933名
Orbita(15,495t) - 客船 ※ 定員1,265名,人員2,000名
Otranto(20,026t) - 揚陸船 ※ 定員3,964t
Princess Beatrix(4,135t) - オランダ揚陸船 ※
定員400名
Queen Emma(4,135t) - オランダ揚陸船 ※
定員400名
Reina del Pacifico(17,702t) - 揚陸船 ※
定員2,500名
Royal Scotsman(3,244t) - 揚陸船 ※ 定員500名
Royal Ulsterman(3,244t) - 揚陸船 ※
定員500名
Samuel Chase(10,000t) - アメリカ海軍輸送船
Sobieski(11,030t) - ポーランド揚陸船 ※
定員1,500名
Strathnaver(22,283t) - 揚陸船 ※ 定員3,739名
Tegelberg(14,150t) - オランダ揚陸船 ※
定員3,264名
Thomas Stone(9,260t) - アメリカ海軍輸送船 ※
人員1,449名,車両133輌
Ulster Monarch(3,791t) - 揚陸船 ※ 浮桟橋輸送,後に人員7名,車両146輌,砲19門,ガソリン109t,
貨物582t
Viceroy of India(19,627t) - 揚陸船 ※
定員3,519名
Warwick Castle(20,107t) - 揚陸船 ※
定員2,600名
Winchester Castle(20,012t) - 揚陸船 ※
定員1,100名
KMS1船団
Alcinous(6,189t) - オランダ貨物船 ※
人員352名,戦車2輌,車両124輌,砲30門,ガソリン207t,貨
物382t
Alpharf(5,483t) - オランダ貨物船 ※
人員307名,車両138輌,砲15門,ガソリン239t,貨物558t
Benalbanach(7,153t) - 貨物船 ※ 人員278名,戦車22輌,車両106輌,砲6門,ガソリン77t,貨物141t
Charles H. Cramp(6,220t) - アメリカ貨物船 ※
人員293名,車両161輌,砲26門,ガソリン201t,貨物309t
Chattanooga City(5,687t) - アメリカ貨物船 ※
人員295名,車両151輌,砲30門,ガソリン188t,貨物663t
City of Worcester(5,469t) - 貨物船 ※
人員21名,車両78輌,砲22門,ガソリン242t,貨物839t
Clan Mactaggart(7,622t) - 貨物船 ※
人員310名,車両164輌,砲23門,ガソリン45t,貨物445t
Delilian(6,423t) - 貨物船 ※ 人員330名,車両93輌,砲17門,ガソリン174t,貨物341t
Edward Rutledge(7,177t) - アメリカ貨物船 ※
人員49名,戦車17輌,車両61輌,砲21門,ガソリン224t,貨物500t
Empire Confidence(5,023t) - 貨物船 ※
人員28名,車両98輌,砲10門,ガソリン223t,貨物377t
Empire Mordred(7,024t) - 貨物船 ※ 人員55名,車両119輌,ガソリン277t,貨物483t
Glenfilas(7,479t) - 貨物船 ※ 人員127名,車両135輌,砲12門,ガソリン82t,貨物541t
Havildar(5,407t) - 貨物船 ※ 人員83名,戦車37輌,車両61輌,砲6門,ガソリン3t,貨物221t
Jean Jadot(5,859t) - ベルギー貨物船 ※
人員10名,車両176輌,砲26門,ガソリン143t,貨物705t
Lalande(7,453t) - 貨物船 ※ 人員78名,車両162輌,砲8門,貨物4t
Lochmonar(9,412t) - 貨物船 ※ 人員79名,車両171輌,砲18門,ガソリン289t,貨物451t
Lycaon(7,350t) - 貨物船 ※ 人員56名,車両103輌,砲18門,ガソリン232t,貨物131t
Macharda(7,998t) - 貨物船 ※ 人員280名,車両98輌,砲10門,ガソリン93t,貨物231t
Manchester Port(7,071t) - 貨物船 ※
人員305名,車両116輌,砲19門,貨物10t
Mark Twain(7,194t) - アメリカ貨物船 ※
人員55名,戦車17輌,車両68輌,砲12門,貨物61t
Maron(6,487t) - 貨物船 ※ 人員284名,車両94輌,砲6門,ガソリン275t,貨物273t
Mary Slessor(5,027t) - 貨物船 ※ 人員394名,車両58輌,砲8門,ガソリン51t,貨物47t
Ocean Rider(7,178t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両123輌,砲4門,ガソリン240t,貨物28t
Ocean Viceroy(7,174t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両130輌,貨物26t
Ocean Volga(7,174t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両132輌
Ocean Wanderer(7,178t) - 貨物船 ※ 人員30名,車両129輌,砲16門,ガソリン5t,貨物4t
Pacific Exporter(6,734t) - 貨物船 ※
人員151名,車両205輌,砲4門,ガソリン240t,貨物600t
Recorder(5,982t) - 貨物船 ※ 人員62名,車両81輌,貨物44t
St. Essylt(5,634t) - 貨物船 ※ 人員293名,戦車5輌,車両85輌,砲18門,ガソリン9t,貨物109t
Salacia(5,495t) - 貨物船 ※ 人員302名,車両140輌,砲29門,ガソリン48t,貨物445t
Sobo(5,353t) - 貨物船 ※ 人員421名,車両141輌,砲4門,ガソリン118t,貨物527t
Stanhill(5,969t) - 貨物船 ※ 人員32名,車両91輌,砲16門,ガソリン82t,貨物486t
Theseus(6,527t) - 貨物船 ※ 人員51名,車両114輌,砲18門,ガソリン240t,貨物328t
Tiba(5,239t) - オランダ貨物船 ※ 人員38名,車両113輌,砲24門,ガソリン117t,貨物553t
Walt Whitman(7,176t) - アメリカ貨物船 ※
人員54名,車両84輌,砲15門,ガソリン6t,貨物51t
William Floyd(7,176t) - アメリカ貨物船 ※
人員71名,戦車17輌,車両103輌,砲15門,ガソリン202t,貨物420t
William Wirt(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
人員54名,車両91輌,ガソリン765t,貨物514t
Zebulon B. Vance(7,177t) - アメリカ貨物船 ※
人員46名,車両97輌,砲6門,ガソリン216t,貨物421t
KMF2船団
Argentina(20,614t) - アメリカ客船
Arundel Castle(19,118t) - 客船 ※ 定員2,219名
Brazil(20,614t) - アメリカ客船
Cameronia(16,297t) - 客船 ※ 定員3,681名
Circassia(11,136t) - 客船 ※ 定員2,406名
Clan Lamont(7,250t) - 補給船 ※ 車両21輌,ガソリン1,765t,貨物5,271t,石炭216t
Duchess of Richmond(20,022t) - カナダ客船 ※
定員3,837名
Dunnottar Castle(15,007t) - 客船 ※
定員2,568名
Empire Kamal(7,862t) - 補給船
Empress of Canada(21,517t) - カナダ客船
Lanarlshire(9,816t) - 補給船 ※ 車両11輌,ガソリン1,601t,貨物4,685t,石炭150t
Narkunda(16,632t) - 客船 ※ 定員2,678名
Ormonde(14,982t) - 客船 ※ 定員2,631名
Silverlaurel(6,142t) - 貨物船 ※ 車両12輌,ガソリン1,666t,貨物4,476t,石炭151t
Stratheden(23,722t) - 客船 ※ 定員4,090名
Strathmore(23,428t) - 客船 ※ 定員3,590名
Uruguay(20,183t) - アメリカ客船
KMS2船団
Andrew Hamilton(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両101輌,砲12門,ガソリン6t,貨物2,099t
Artemas Ward(7,177t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両173輌,砲10門,ガソリン257t,貨物2,355t
Bayou Chico(5,401t) - アメリカ貨物船 ※
人員8名,車両149輌,ガソリン600t
Bernard Carter(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両157輌,砲5門,貨物1,347t
Browning(5,332t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両141輌,ガソリン292t,貨物1,395t
Calumet(7,268t) - 貨物船 ※ 人員8名,車両165輌,砲8門,貨物277t
City of Christchurch(6,009t) - 貨物船 ※
人員9名,車両169輌,砲1門,ガソリン295t,貨物576t
City of Norwich(6,726t) - 貨物船 ※
人員10名,車両14輌,砲20門,ガソリン744t,貨物635t
Derwenthall(4,934t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両162輌,砲10門,ガソリン34t,貨物3,002t
Dorelian(6,432t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両178輌,ガソリン479t,貨物530t
Empire Baxter(7,024t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両153輌,貨物8t
Empire Buckler(7,046t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両136輌,ガソリン600t,貨物843t
Empire Ruskin(7,037t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両125輌,貨物1,113t
Empire Splendour(7,335t) - 貨物船 ※
人員10名,車両176輌,砲3門,ガソリン266t,貨物1,343t
Ensis(6,207t) - 軍用タンカー ※ 燃料7,619t
Foort Augustus(7,134t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両159輌,貨物176t
Gudrun Maersk(2,294t) - デンマーク油槽船 ※
ガソリン3,226t
Hardingham(7,269t) - 貨物船 ※ 人員8名,車両148輌,ガソリン500t,貨物30t
Harpalycus(5,629t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両158輌,ガソリン979t,貨物188t
Horace Binney(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
戦車6輌,車両43輌,ガソリン515t,貨物40t
John Davenport(7,176t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両162輌,砲8門,貨物4t
John P. Poe(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両143輌,ガソリン2t,貨物807t
John Sergeant(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
戦車3輌,車両33輌,ガソリン550t,貨物76t
Junecrest(6,945t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両173輌,貨物232t
Lambrook(7,038t) - 貨物船 ※ 人員10名,車両149輌,ガソリン6t,貨物183t
Lewant(1,942t) - ポーランド油槽船 ※
ガソリン2,486t
Lewis Morris(7,181t) - アメリカ貨物船 ※
車両42輌,砲1門,ガソリン281t,貨物100t
Loriga(6,665t) - 貨物船 ※ 人員9名,戦車9輌,車両179輌,砲5門,ガソリン625t,貨物1,550t
Luther Martin(7,191t) - アメリカ貨物船
Mahsud(7,540t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両132輌,砲8門,ガソリン868t,貨物1,641t
Matthew P. Deady(7,176t) - アメリカ貨物船 ※
戦車10輌,車両26輌,ガソリン54t
Melmore Head(5,273t) - 貨物船 ※ 人員5名,車両136輌,ガソリン34t,貨物2,107t
Nairung(5,414t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両121輌,ガソリン81t,貨物1,430t
Ocean Athlete(7,178t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両155輌,砲2門,貨物808t,石炭1,250t
Ocean Fame(7,173t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両162輌,貨物871t,石炭1,257t
Ocean Liberty(7,174t) - 貨物船 ※ 人員8名,車両136輌,砲41門,貨物1,354t
Ocean Merchant(7,178t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両136輌,砲1門,貨物1,531t
Ocean Strength(7,173t) - 貨物船 ※ 人員9名,戦車8輌,車両145輌,ガソリン31t,貨物2,215t
Ocean Trader(7,178t) - 貨物船 ※ 人員11名,車両136輌,ガソリン50t,貨物244t
Ocean Vengeance(7,174t) - 貨物船 ※
人員10名,戦車11輌,車両96輌,砲4門,貨物2,074t
Ocean Veteran(7,174t) - 貨物船 ※ 人員8名,戦車14輌,車両124輌,砲2門,貨物2,318t
Ocean Virtur(7,174t) - 貨物船 ※ 人員7名,車両129輌,ガソリン110t,貨物2,083t
Ocean Viscount(7,174t) - 貨物船 ※ 人員9名,車両139輌,砲1門,貨物739t
Ocean Vista(7,174t) - 貨物船 ※ 人員9な,車両121輌,砲20門,ガソリン579t,貨物1,489t
Prince de Liege(2,588t) - ベルギー油槽船 ※
ガソリン2,603t
Richard Henry Lee(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
人員9名,車両121輌,ガソリン713t,貨物453t
Thomas Hooler(7,176t) - アメリカ貨物船 ※
人員4名,車両111輌,貨物116t,石炭914t
Torr Head(5,021t) - 貨物船 ※ 人員12名,車両183輌,砲16門,ガソリン313t,貨物1,990t
West Point(4,999t) - 貨物船 ※ 人員9名,戦車12輌,車両1661輌,ガソリン40t,貨物1,484t
KX4A船団
Bachaquero(4,890t) - 戦車揚陸船
Coxwold(1,124t) - 油槽船 ※ ガソリン1,347t
Kroman(1,897t) - ポーランド石炭船 ※
石炭2,037t
Lochee(964t) - 油槽船 ※ ガソリン1,204t
Misoa(4,800t) - 戦車揚陸船
Ocean Coast(1,173t) - 油槽船 ※ ガソリン1,386t
Ronan(1,489t) - 油槽船 ※ ガソリン1,642t
Tasajera(4,308t) - 戦車揚陸船
KX5船団
Akabahra(1,524t) - ノルウェー補給船 ※
ガソリン81t,貨物1,078t
Alpera(1,777t) - 補給船 ※ 貨物1,795t
Alresford(2,472t) - 軍用石炭船 ※ 石炭3,232t
Aurora(1,695t) - オランダ補給船 ※ ガソリン80t,貨物985t
Berto(1,493t) - ノルウェー補給船 ※
ガソリン206t,貨物1,077t
Bjorkhaug(2,094t) - ノルウェー補給船 ※
貨物1,860t
Egret(1,391t) - 油槽船 ※ ガソリン1,157t
Evviva(1,597t) - ノルウェー油槽船 ※
ガソリン1,027t
Fintra(2,089t) - 貨物船 ※ ガソリン826t,貨物786t
Hildur 1(1,497t) - ノルウェー補給船 ※
ガソリン747t,貨物786t
Jade(930t) - 油槽船 ※ ガソリン955t
Marga(1,583t) - ノルウェー油槽船 ※
ガソリン1,335t
Merope(1,162t) - オランダ補給船 ※ ガソリン80t,貨物1,061t
Meta(1,575t) - 油槽船 ※ ガソリン1,553t
Orpheus(1,030t) - オラン貨物船 ※ ガソリン101t,貨物604t
Pendeen(4,174t) - 軍用石炭船 ※ 石炭5,759t
Polo(1,950t) - 油槽船 ※ ガソリン1,746t
Reverdy Johnson(7,191t) - アメリカ貨物船 ※
車両142輌,ガソリン112t,貨物1,470t
Selbo(1,778t) - 油槽船 ※ ガソリン1,524t
●その他船舶 並びにRoyal Fleet Auxiliaries
Abbeydale(8,299t) - 油槽船 ※ KMS2船団
Brisk(1,592t) - ノルウェー石炭船 ※
KX4A船団,石炭1,967t
British Lady(6,098t) - タンカー ※ KMS2船団
Brown Ranger(3,417t) - タンカー ※ H部隊
Derwentdale(8,398t) - 揚陸船 ※ KMS1船団,舟艇14隻
Dewdale(8,265t) - 揚陸船 ※ KMS1船団,舟艇14隻
Dingledale(8,145t) - 油槽船 ※ H部隊
Ennerdale(8,219t) - 揚陸船 ※ KMS1船団,舟艇14隻
Garlinge(2,012t) - 軍用石炭船 ※ KX4A船団,石炭2,427t
Orkla(2,177t) - 軍用石炭船 ※ KX5船団,石炭2,709t
Willodale(1,777t) - 軍用石炭船 ※ KX5演壇,石炭2,025t
●その他
LCT-135, 152, 160, 164, 169, 170
・・・洒落にならんわ.指死んだ.
【参考文献】
『BRITISH INVASION FLLEETS The Mediterraean
and beyond 1942-1945』
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/12/04(土)&12/24(金)
青文字:加筆改修部分
>護衛空母 Biter
後の自由フランス海軍護衛空母「ディズミュド」となる艦も参加していたんですね.
「エゲレス人,自分らで最新のディーゼル機関を潤滑油切れで不調にしたのを,自由フランス軍にあてがった,腹黒いな」
と思っていたら,攻撃にも参加させてやがった.
軍事板,2010/12/15(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
1943年7月10日,シシリー上陸作戦(ハスキー作戦)に参加した英艦船は?
【回答】
●A部隊
砲艦 Aphis, Cockchafer, Flores, Scarab,
Soemba
揚陸艦 Bulolo
特設防空艦 Alynbank
●B部隊
揚陸艦 Largs
特設防空艦 Ulster Queen
●H部隊
戦艦 Nelson, Rodney, Valiant, Warspite
空母 Formidable, Indomitable
軽巡 Cleopatra, Euryalus
駆逐艦 Echo, Eclipse, Faukknor, Fury, Ilex,
Inglefield, Intrepid, Offa,
Petard, Piorun, Quail, Queenborough,
Quilliam, Raider, Troubridge, Tumult, Tyrian,
Vasilissa Olga(ギリシャ艦)
●K部隊
軽巡 Newfoundland, Orion, Uganda
駆逐艦 Laforey(MWF36船団,後にKMF18船団の護衛),
Lookout(MWF36船団,後にKMF18船団の護衛),
Loyal(MWF36船団,後にKMF18船団の護衛),
Nubian(MWF36船団の護衛), Tartar(MWF36船団の護衛)
●Q部隊
モニター Abercrombie
●R部隊
コルベット Delphinium
トローラー Protea(南アフリカ艦), Romeo,
Southern Isle(南アフリカ艦), Southern Sea(南アフリカ艦),
Wolborough
●V部隊
揚陸艦 Hilary
●Y部隊(KMS19船団)
戦車揚陸艦 LST-63, 64, 164, 198, 200, 418
●Z部隊
戦艦 Howe, King George 5
軽巡 Dido, Sirius
駆逐艦 Arrow, Isis, Jervis, Paladin, Panther,
Pathfinder, Penn
●KMF18船団
駆逐艦 Anthony(護衛隊V,後に護衛隊S),
Blankney(後に護衛隊V), Blencathra(後に護衛隊V),
Brecon(護衛隊V), Brissenden(護衛隊V),
Brocklesby(後にSBF2船団・護衛隊U),
Hambledon(護衛隊V), Lamerton(後にSBF1船団・護衛隊U),
Ledbury(後にKMS18船団,さらにSBF1船団・護衛隊S),
Mendip(護衛隊V), Quantock(後にSBF2船団・護衛隊U),
Wallace(後に護衛隊V), Wheatland(後にSBF1船団・護衛隊U),
Wilton(後にSBF1船団・護衛隊U), Woolston(後に護衛隊V)
スループ Chanticleer(後にKMS19船団・護衛隊A),
Crane(後にKMS19船団・護衛隊A), Cygnet(後にKMS19船団・護衛隊A),
Pheasant(後にKMS19船団・護衛隊A),
Whimbrel(後にKMS19船団・護衛隊A)
フリゲート Test(後にKMS19船団・護衛隊A),
Trent(後にKMS19船団・護衛隊A)
●KMS18船団
軽巡 Aurora, Colombo, Delhi, Penelope
モニター Roberts
駆逐艦 Atherstone(後にKMF18船団・護衛隊T),
Calpe(後に護衛隊S), Cleveland(後に護衛隊S),
Farndale(後に護衛隊S),
Haydon(後に護衛隊S), Holcombe(後にKMF18船団・護衛隊T),
Krakowiak(後に護衛隊S), Liddesdale(後にKMF18船団・護衛隊T),
Puckeridge(護衛隊S), Slazak(後にKMF18船団・護衛隊T),
Tynedale(後に護衛隊S), Viceroy(護衛隊S,後に護衛隊V)
掃海艇 Cadmus(後にKMF18船団), Circe(後にKMF18船団),
Espiegle(後にKMF18船団), Fly(後にKMF18船団),
Hazard, Hebe, Murine, Sharpshooter
トローラー Sahra, Vidonia, Vindelicia
●KMS18A船団
戦車揚陸艦 LST-301, 305, 319, 321, 365,
366, 406, 424
●KMS18B船団
スループ Erne(護衛隊B)
カッター Bangg(護衛隊B)
フリゲート Teviot(護衛隊B)
コルベット Bergamot(護衛隊B), Bryony(護衛隊B),
Honeysuckle(護衛隊B), Hyderabad(護衛隊B),
Oxlip(護衛隊B), Rhododendron(護衛隊B)
トローラー Grenadier
救難曳船 Restive
●KMF19船団
軽巡 Emerald
駆逐艦 Inconstant(護衛隊C), Wanderer(護衛隊C),
Wrestler(護衛隊C)
フリゲート Bann(護衛隊C), Plym(護衛隊C),
Swale
●KMS19船団
駆逐艦 Clare(護衛隊D)
カッター Fishguard(護衛隊D)
フリゲート Dart(護衛隊D)
コルベット Bluebell(護衛隊D), Calellia(護衛隊D),
Dianella(護衛隊D), Lotus(護衛隊D), Poppy(護衛隊D),
Starwort(護衛隊D)
●MWF36船団
軽巡 Carlisle, Mauritius
モニター Erebus
駆逐艦 Adrias(後にMWF37船団・護衛隊R),Aldenham(後に護衛隊P),
Beaufort(後に護衛隊P), Easton(後にMWF37船団・護衛隊R),
Eskimo(後にK部隊), Exmoor(後に護衛隊P),
Hursley(後にMWF37船団・護衛隊R), Hurworth(後にMWF37船団・護衛隊R),
Kanaris(後に護衛隊P), Miaoulis(護衛隊P),
Rockwood(後に護衛隊P)
掃海艇 Boston, Cromarty, Poole, Seaham
特設急設網艦 Brittany(後にA部隊)
●MWS36船団
駆逐艦 Belvoir(後にMWF36船団・護衛隊Q),
Dulverton(後にMW36船団・護衛隊Q), Pindos(後にMWF36船団・護衛隊Q),
Tetcott(後にMWF36船団・護衛隊Q)
スループ Jumna(護衛隊X), Shoreham(護衛隊X),
Sutlej(後にMWF36船団・護衛隊X)
コルベット Hyacinth(護衛隊X), Primula(護衛隊X),
Sakhtouris(ギリシャ艦,護衛隊X)
掃海艇 Gawler(護衛隊X), Hythe(後にMWF36船団),
Ipswich(豪艦,護衛隊X), Lismore(豪艦,護衛隊X),
Maryborough(豪艦,護衛隊X),
Romney(後にMWF36船団), Rye(後にMWF36船団),
Whitehaven(後にMWF36船団)
トローラー Cava, Juliet, Kerrera
戦車揚陸艦 LST-323, 364, 367, 368, 404,
405, 407, 409, 411, 413
戦車揚陸艇 LCT-306, 307, 308, 311, 314,
317, 318, 324, 325, 329, 333, 339, 341, 354,
355, 356, 361, 364, 372, 375, 377, 385, 390,
410, 416, 420, 445, 446, 537, 554, 556, 570,
583, 615, 850
●MWF37船団
駆逐艦 Venomous(護衛隊X), Wishart(護衛隊X),
Witherington(護衛隊X)
●MWS37船団
コルベット Convolvulus(護衛隊X), Pentstemon(護衛隊X),
Vetch(護衛隊X)
掃海艇 Cairns(護衛隊X), Cessnock(護衛隊X),
Geraldton(護衛隊X), Wollongong(護衛隊X)
トローラー Burra(護衛隊X), Islay(護衛隊X),
Stella Carina(護衛隊X)
●SBM1船団
駆逐艦 Lauderdale(護衛隊W), Oakley(護衛隊W)
トローラー Bonito, Grayling, Hoy, King,
Sol, Mullet,, Reighton Wyke, Visenda, Whiting
●SBS1船団
駆逐艦 Eggesford(護衛隊W), Whaddon(護衛隊W)
掃海艇 Brixham, Felixstowe, Polruan, Rhyl
トローラー Gavotte, Tango
揚陸艇(ロケット砲) LCT(R)-136, 140, 141,
147, 167, 171
戦車揚陸艇 LCT-397, 413, 547, 549, 550,
551, 552, 559, 578, 584, 585
●SBM1/SBS1船団
戦車揚陸艦 LST-8, 9, 62, 65, 159, 199, 302,
303, 304, 320, 322, 324, 361, 362, 363, 401,
402, 403, 408, 410, 419, 420, 423, 426, 427,
428, 429, 430
●潜水艦(誘導任務)
Unison, Unrivalled, Unruffled, Unseen
アメリカ西部任務部隊 Safari, Seraph, Shakespeare
●潜水艦(哨戒任務)
Dzik, Sokol, Tactician, Ultor, Unbroken,
United, Unruly, Unshaken, Uproar
●War Channel Maintenance Force
掃海艇 Acute, Albacore, Bude, Clacton, Rothesay,
Stornoway
●アメリカ西部任務部隊
戦車揚陸艇 LCT--540, 563, 589, 591, 592,
594, 617, 625
●その他
揚陸艦 Antwerp
敷設艦 Abdiel
トローラー Coriolanus, Foxtrot, Inchmarnock,
Mull, Shiant
救難曳船 Hengist, Oriana, St. Monance
魚雷艇 MTB-57, 63, 65, 66, 75, 77, 78, 81,
82, 84, 242, 260, 265, 288, 289, 295, 297,
313, 315, 316, 635, 637, 640, 655, 656, 665,
670
砲艇 MGB-641, 643, 645, 646, 657, 660, 661
ランチ HDML-1128, 1158, 1221, 1234, 1257,
1270, 1301
ML-121, 126, 134, 135, 168, 338,
462, 480, 554, 555, 559, 560, 561, 564, 565,
575
掃海艇(小型) MMS-4, 9, 10, 32, 33, 34,
47, 50, 65, 80, 81, 92, 116, 118, 171, 184,
185
揚陸艇(高射砲) LCF-3, 4, 5, 6, 7, 8, 9,
10, 12, 14, 15, 16, 17, 18
揚陸艇(砲) LCG(L)-1, 2, 3, 4, 5, 6, 7,
8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 17, 18, 19, 20
揚陸艦 LST-162(MWS36船団予備), 422(MWS36船団予備)
揚陸艇(大型) LCI(L)-99, 103, 106, 112,
117, 118, 123, 124, 125, 126, 127, 131, 132,
134, 163, 169, 171, 172, 177, 179, 181, 182,
183,
185, 241, 248,
249, 250, 252, 256, 258, 260, 263, 266, 269,
275, 277, 281, 282, 284, 287, 290, 291, 295,
298, 299, 300, 302, 305, 307, 309, 310, 312,
317, 318
戦車揚陸艇 LCT-169, 302, 303, 332, 343,
399, 417, 535, 536, 538, 580, 614
ちなみに,今使ってる本は
『BRITISH INVASION FLLEETS The Mediterraean
and beyond 1942-1945』
(John de S. Winser著)
まったく,エゲレスつー国は,こんなネタが一冊の本に仕上がって飯の種になるんだから,うらやましいというか狂ってるというか・・・
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2010/12/24(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
1943年9月9日 サレルモ上陸作戦に参加した英艦船は?
【回答】
●H部隊
戦艦 Nelson, Rodney, Valiant, Warspite
空母 Formidable, Illustrious
駆逐艦 Echo, Eclipse, Faulknor, Fury, Ilex,
Inglefield, Intrepid, Le Fantasque(自由フランス艦),
Offa, Petard, Piorun, Quail, Queenborough,
Quilliam, Raider, Vasilissa Olga(ギリシャ艦)
●V部隊
空母 Unicorn
護衛空母 Attacker, Battler, Hunter, Stalker
軽巡 Charybdis, Euryalus, Scylla
駆逐艦 Atherstone, Calpe, Catterick, Cleveland,
Farndale, Haydon, Holcombe, KKrakowiak(ポーランド艦),
Liddesdale, Slazak(ポーランド艦)
●アメリカ南攻撃隊
モニター Abercrombie
砲艦 Flores
●FSS1船団
駆逐艦 Blankney
揚陸艇(防空) LCF-3, 5, 8
揚陸艇(砲) LCG(L)-1, 5, 6, 7, 20
揚陸艇(ロケット) LCT(R)-141, 167, 171
●FSS2船団
モニター Roberts
駆逐艦 Brecon, Mendip
掃海艇 Brixham, Bude, Clacton, Polruan,
Rhyl, Stornoway
特設急設網艦 Brittany
●FSS2X
戦車揚陸艦 LST-12, 160, 161, 199, 404, 405,
409, 413, 415, 416, 422, 425
●NSF1船団
航空管制艦 Ulster Queen
●NSF1X船団
航空管制艦 Palomares
●NSM1船団
駆逐艦 Blencathra, Hambledon, Oakley
●NSS1船団
駆逐艦 Lamerton
●TSF1船団
軽巡 Delhi
揚陸指揮艦 Hilary
駆逐艦 Beaufort, Belvoir, Dulverton, Exmoor,
Pindos(ギリシャ艦), Tetcott
掃海艇 Acute, Cadmus, Circe, Espiegle, Felixstowe,
Fly, Rothesay
●TSF1X船団
駆逐艦 Blackmore, Ledbury
掃海艇 Albacore, Mutine
●TSM1船団
駆逐艦 Brocklesby
ランチ ML-238, 273, 280, 283, 336
●TSM1X船団
ランチ ML-121, 126, 134, 135
●TSS1船団
小型掃海艇 MMS-5, 133, 134
BYMS-11, 14, 24, 209
揚陸艇(防空) LCF-10. 12. 15. 16
揚陸艇(砲) LCG(L)-2, 4, 8, 19
揚陸艇(ロケット) LCT(R)-136, 140, 147
●TSS2船団
特設防空艦 Alynbank
駆逐艦 Quantock
トローラー Coverley, Ensay, Gavotte, Minuet,
Mousa, Pirouette, Reighton Wyke, St. Kilda,
Sheppey, Stella Carina, Tango, Visenda
曳船 Hengist
●TSS3船団
ランチ ML-561, 562, 564, 566
●TSS2/3船団 ※ どちらかに所属
戦車揚陸艦 LST-11. 63, 64, 162, 165, 198,
200, 301, 302, 303, 304, 319, 320, 321, 322,
323, 324, 361, 362, 363, 364, 365, 366, 367,
368,
402, 403, 406,
408, 410, 411, 412, 417, 418, 419, 420, 421,
426, 427, 428, 430
●その他
軽巡 Mauritius, Orion, Uganda, Aurora, Dido,
Penelope, Sheffield
駆逐艦 Laforey, Lookout, Loyal, Nubian,
Tartar, Jervis, Panther, Pathfinder, Penn
潜水艦(ビーコン) Shakespeare
航空救難艦 Antwerp
急設網艦 Barndale
曳船 Favourite
ランチ HDML-1242, 1246, 1247, 1253, 1254,
1258, 1270, 1271, 1297, 1301
ML-554, 555, 556, 557, 559, 560
大型揚陸艇 LCI(L)-177, 249, 299, 309
戦車揚陸艇 LCT-154, 164, 169, 195, 219,
221, 244, 277, 320, 329, 344, 346, 383, 548,
549, 550, 551, 552, 553, 554, 556, 559, 561,
578, 583, 584, 585, 586, 601, 615, 524
【参考文献】
『BRITISH INVASION FLLEETS The Mediterraean
and beyond 1942-1945』
ゆうか ◆u8WC078ef5ch in 軍事板,2011/01/13(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
WW2で護衛の艦を「轢いちゃった」輸送船(元豪華客船),なかったっけ?
【回答】
轢いた人:イギリス高速客船クィーン・メリー
轢かれた人:イギリス防空巡キュラソー
「キュラソー」は,「クィーンメリー」▼に後ろから衝突され,そ▲の船首で文字通りまっぷたつに切り裂かれて轟沈.
▼ 400人近い乗員が死亡.▲
▼ 大事故にもかかわらず,「クイーン・メリー」はUボートの危険を避けるために停船せず,その場からさっさと立ち去った.
ほとんどひき逃げ状態.
(兵員を満載しており,「洋上では停止するな」と厳命されていた)
死者239名,生存者99名.
豪華客船クイーン・メリーを護衛していたのに,体当たりされ,真っ二つに割れて轟沈した「キュラソー」に黙祷.
軍事板,2010/03/23(火)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
ドイツ軍のポーランド侵攻時,ポーランド海軍はどんなことをしていたのですか?
【回答】
その前の1939.11.18には,英ポ海軍協定が結ばれていた.
これは,乗員の階級や軍規などはそのまま維持されるものの,ポーランド海軍艦艇は英軍の指揮下に入るというものだった.
そしてドイツ軍がデンマークやノルウェーに侵攻すると,ポーランド艦艇の主力は英海軍と合流し,開戦後には潜水艦も脱出してきて,自由ポーランド海軍を編成することとなった.
山崎『ポーランド電撃戦』,p266-267より.
――――――
ポーランド海軍は,総員三一〇〇人の将兵と,駆逐艦四隻と潜水艦五隻,掃海艇六隻,機雷敷設艦一隻などで構成されていたが,大型の主力艦(戦艦や巡洋艦)を持たず,ドイツ海軍に正面から水上戦を挑む能力を有してはいなかった.
そして,保有する四隻の駆逐艦のうち,フランス製のブルザ(嵐)と,国産のグロム(雷光)およびヴリスカヴィツァ(電光)の三隻は,開戦直前の八月三十日に,英海軍と合流するためにグディニアを出港し,デンマーク海峡へと向かっていた.
ポーランド海軍は,ドイツ海軍に緒戦で撃滅されるのを避けるため,最も重要な艦(駆逐艦)の大半をイギリスに逃がすという,苦渋の決断を強いられていた>のである.
――――――
また,Wikipediaの「ペキン作戦」の項目にはこう書かれている.
――――――
ペキン作戦はポーランド海軍の駆逐艦3隻をイギリスへ脱出させるという作戦である.
ドイツとの戦争になった場合,バルト海にいては容易にドイツ軍によって沈められてしまうと思われることからこの作戦が立案された.
ドイツ軍によるポーランド侵攻の直前に駆逐艦ブルザ,ブリスカヴィカ,グロムの3隻がポーランドを離れ,イギリスへ無事に着いた.
3隻の駆逐艦は1939年8月30日の14時15分>にポーランドを離れた.
――――――
軍事板,2010/04/22(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
CVやDDみたいな艦記号は,アメリカ以外では使われていなかったのですか?
【回答】
隻数の少ないドイツはもとより,英国,日本でも一部の艦にしかそうした艦種記号は適用されていません.
英国の場合は,集団機動する駆逐艦にHとかDと言う記号と番号が振られていました.
日本の場合も,略号として或る程度使っていた様ですが,一般的ではありませんでした.
英国については,戦後に復活し,空母は,R+数字,巡洋艦がC+数字,駆逐艦がD+数字,フリゲートがF+数字,
潜水艦がS+数字,敷設艦がN+数字,掃海艦艇がM+数字,哨戒艦艇がP+数字,揚陸艦艇がL+数字,その他,A,K,Yなどが特務艦に割り当てられています.
但し,数字については,適当に振っているので,例えば,R05はInvincibleに適用されていたのですが,これは元々Eagleに割り当てられたものだったりします.
眠い人 ◆gQikaJHtf2
【質問】
アメリカ海軍の食事はどのようなものだったか?
【回答】
・戦闘配置中
サンドイッチとお湯
・夕食
ステーキとレモンパイ+キャンディーバー10本
・戦闘配置中
(夕食)ハムサンドイッチ×1 クッキー×1 林檎×1
・戦闘配置中
(朝食)ピーナッツバー数本
(昼食)ゆで卵×2 オレンジ×1 ドーナッツ×2
・上陸休暇中
(朝食)ホットドック ケーキ サラダ ビールの小瓶×4
エンカルタ総合大百科2003より抜粋
第2次世界大戦中、アメリカ海軍の食事は乾燥食品を戻したものや、スパムという豚肉の缶詰をつかって料理方法だけを変えたものが多かった。
朝食は、水で戻した乾燥卵を天火で焼き、四角く切り分けた「スクエア・エッグズ」である。
ただし、焼きたてのパンやコーヒーは航海中もたいてい用意されていた。
海軍の食事は、どんなに悪評の献立さえ、陸軍の前線で兵士に配られる携帯非常食「Kレーション」よりはましだった。
【質問】
オカルト系の本を読んでて出てきたネタなんだけど,南極にナチスの残党がいないか,米軍が機動部隊を送って調査して,その時に南極点に森が広がっているのを発見したとかあって,これって何か元ネタってあるの?
南極に砕氷艦以外の空母なんか行けないと思うから,完全にネタなのかな?
【回答】
ハイジャンプ作戦.
1946〜47年,南極探検家のバード海軍少将の指揮で,米海軍が行った南極探査および極地演習作戦のこと.
大戦終結直後に行われた大規模な作戦だったために,オカルトファンやら陰謀論者やらのかっこうの餌になって,様々な伝説が作られてる.
wikiの記事はここ.
http://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Highjump
operation highjumpでぐぐれば,他にも色々出てくる.
【質問】
フィラデルフィア実験とやらは本当にあったことなんですか?
【回答】
フィラデルフィア実験と呼ばれているのは,現在の日本でも当たり前に行なわれている艦体の消磁作業に関する実験.
これを知ったあるホラ吹き常習犯が脚色し,超常現象としてUFO研究家に売り込もうとしただけの話.
が,売り込んだ相手がその筋では有名な研究家だったため,逆に嘘を見抜かれてしまった.
しかし,簡単に信じてしまう奴とか話をさらに膨らませてしまう奴もいて,モントーク・プロジェクトというさらにムチャクチャな話に発展したり,遠隔視というオカルト商売のネタにされている.
ちなみに,実験が行なわれた駆逐艦エルドリッジは戦後,ギリシャ海軍に供与された.
◆◆戦史
+
【質問】
ドイツのノルウェー侵攻の際,英軍空母はなぜ有効に活用されなかったのか?
【回答】
英空母が非力だったため,ドイツ機の行動圏内では活動できなかったからだという.
以下引用.
――――――
1939年9月,第2次大戦が勃発した時,イギリス海軍は7隻の艦隊空母を保有し,隻数では世界第1位の規模を誇っていたが,第1表で明らかなように〔割愛〕,搭載機数が少なく,機種構成が艦攻に偏っていた上,艦爆以外は全て時代遅れの複葉機だったため,艦隊航空隊としての戦力は意外に低かった.
これは第1次大戦後,全航空機を航空省の管理下に置き,空母搭載機を等閑視した誤った政策の結果で,その欠陥は開戦後たちまち表面化した.
1940年4月,ドイツのノルウェー侵攻に対応してフューリアス Furious,アーク・ロイヤル Ark Royal,グローリアス Gloriousの艦隊空母3隻が逐次この海域に投入されたが,同方面の沿岸基地に逸早く展開したドイツ急降下爆撃機 Ju-87 スツーカを迎撃できる艦戦が僅か12機というイギリス艦隊は,圧倒的水上兵力を持ちながら,ドイツ機の行動圏内で作戦できず,劣勢なドイツ艦隊に南部ノルウェー沿岸の自由行動を許してしまった.
6月8日,撤退の途中で,哨戒の不備からグローリアスがドイツ巡洋戦艦に補足撃沈されるという不首尾に終わったこの作戦は,イギリス空母の非力さを示す以外の何物でもなかった.
――――――「世界の艦船」2005年4月号,p.80(中川務著述)
▼ この海戦では,グロリアス護衛の駆逐艦2隻の奮闘も忘れられません.
こちらは空母を守れず空母ごと全滅ですが……
Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板,2010/05/05(水)
青文字:加筆改修部分
アカスタともう1隻名前忘れちゃったけど,確かA型駆逐艦2隻だったかな.
なんで正規空母にこんな古い駆逐艦付けたんだ,と思った憶えがあるんで.
避けたと思ってたら,魚雷の進路に再び入ってて当ったんだったような.
あれも独側視点のしか読んでないから何だけど.
(『雷撃』に載ってたのはカレイジャスの方だったっけ?)
軍事板,2010/05/05(水)
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
「ブリュッヒャー」,なんで沈んだん?
【回答】
我が愚鈍な独海軍は重巡洋艦「ブリュッヒャー」をもってノルウェー,カホルム要塞を攻撃,
一方ノルウェー側はカホルムの武装装備28センチ砲三門中,人手不足の折,2門で,探照灯の光芒に浮ぶ重巡に対し500mから砲撃開始.
初弾にて艦橋構造物上部に命中,対空情報部の要員を滅殺し,第二弾は上甲板の煙突後部艦載機格納庫に命中.たまたま上陸部隊支援用の弾薬を満載していた為,誘爆!
更に要塞の中口径砲も砲火を開く,
後続に続く「リュッツォー」に対し15センチ砲3発が命中.
更に「ブリュヒャー」の後部舵取室に被弾.
同艦は操舵不能になり(何か独艦てこういうやられ方多いね(爆笑)),更にカホルム要塞に接近,
其処で減速をかけて右舷後進にて要塞から引き離す事を試みるが,それでは要塞に対し側面を晒す事に成る.
そこへフィヨルドの西岸に巧みに配置された魚雷堡による独製53.3センチ魚雷9本を射出.
が,二本は故障で射出不能,
五本は途中で沈没.
残る二本が艦首左舷に,中央部喫水線下に立て続けに命中!!
機関室に浸水し行動不能+火災発生.左舷に大きく傾斜.
追い討ちをかけるように沿岸砲台が火を吹き,「ブリュッヒャー」の10.5センチ高角砲の弾薬庫に引火→大爆発!!
1939年竣工の艦は1940年4月8日午後6時に総員退去下令し,30分後に同艦は転覆してノルウェーの海に屍体を横たわらせた.
さすがは田舎海軍と言わねばなるまい.
280mmや150mm砲,更に魚雷発射管までが備え付けられている,
艦隊機動不可能なオスロフィヨルドに,9ノットの速度でのこのことやってきて,しかも甲板では軍楽隊や高官が,露天満載弾薬の側で占領政策の準備に大わらわ.
しかもブリュッヒャーの沈没と共に,重要な逮捕者リストも海の藻屑となってしまい,その占領政策にも半分失敗.
【質問】
重巡だからあのザマになったんで,戦艦だったなら屁でもなかったんじゃね? 擂鉢山の砲台みたいに.
【回答】
固定砲台はアウトレンジから沈黙させれば良いように一瞬思いますが,フィヨルドの山地を巧みに利用して構築されたオスカブルグの様な永久要塞を砲撃で撃破するのは殆ど不可能っぽいっすね.
重防御で強引に突破するにしても,陸兵&弾薬満載状態では・・・
むしろ駆逐艦や軽巡のような小回りの利く艦艇で強行突破した方が良かったかも.
迂回して陸側から攻めて占領しなよ.マジお勧め.
コレヒドールでも香港でも,これで攻略.
【質問】
第2次大戦時,英駆逐艦が独巡洋艦にラム戦をかけた話について教えてください.
【回答】
グローワームがヒッパーに突撃.
最初,グローワームは,試験的に積んでた5連装魚雷発射管を用い,2回に渡りヒッパーに雷撃を試みたそうですが,全弾外しています.
そこで避退しようと逃走に入りますが,命中弾を受け炎上.
逃げ切れないと悟ったグローワームは,回頭しヒッパーに突撃という流れ.
その時の突撃するグローワームを,ヒッパーから写した写真が残されてます.
April 8, 1940 Admiral Hipper sinking HMS
Glowworm
この写真のグローワームは,既に右回頭中です.
この後,グローワーム(写真では既に命中弾を受け炎上しつつ旋回中※.至近弾も写真に見られる)は,ヒッパー右舷後部に突入.
駆逐艦の運動性能はなめちゃいかんです.
ヒッパーの進路を横切る事で,全速前進による回避を押さえ込もうとする辺り,さすが雷撃命の駆逐艦乗りの艦長はすごいです.
大英帝国ばんじゃーい.
Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板,2010/05/04(火)〜05/05(水)
青文字:加筆改修部分
多分逃走目的で牽制で撃ったが故に当らなかったんだろうと思うんだけど,イギリス魚雷については舵が逝ってて,自艦にぶち当てたのもあったが故に,性能に関しては疑問が.
しかし,おそらく色々情報があるであろう,眠い人さんに相当前に教えて貰った"Naval
Weapons of World War II"もまだ手に入ってないので,棚上げにorz.
日本語の資料は無いだろうし.
軍事板,2010/05/05(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
おフランスの潜水艦のイギリス接収時の事故について質問です
1939〜40年にかけて大西洋で護衛任務をこなしていたが,1940年6月18日ドイツの接収を避けるためブレストを脱出,イギリスのプリマスに逃れた.
7月3日にイギリスに接収されることになるが,その際に衝突が起こりイギリス人3名,フランス人1名が死亡,2人が負傷した.
http://plaza.across.or.jp/~evi-na/france/ships/surcouf.htm
とありますが,その時,何が起こったんでしょうか?
【回答】
http://www.histarmar.com.ar/InfGral/SubmarinosAcc/LeSurcouf.htm
にありますが,接収した英軍が,捕虜とした乗員のフランス人水兵をフランスに「送還」しようとした際,もめ事になり,2人の英士官と1人の仏水兵が死亡した(計3名)ようです.
フランスが,ドイツ,イタリアと休戦した結果,フランス艦隊は各地で釘付けになりました.
しかし,ダルラン提督の
「艦隊はドイツに渡さない」
との声明にも関わらず,チャーチルは疑心暗鬼となり,また,英国民の士気を高めるために,7月3日未明に英国にあったフランス海軍軍艦は,英海軍に占領されます.
この時,Surcoufでは,接収しようとした英海軍の一行と撃ち合いとなり,英国の潜水艦長ら4人が死傷し,フランスの砲術長が死亡しました.
また,アルジェリアのオラン西方のメルセルケビルでは,交渉が決裂して英仏海軍の戦闘が勃発,戦艦Bretagneは沈没,戦艦Dunkerque,Provenceは擱座しました.
これにより,フランス国民は激高し,政府は国交を断絶しました.
眠い人 ◆gQikaJHtf2他
Surcouf
【質問】
地中海方面の海戦について書かれた本ってない?
イタリア軍入門とか第二次大戦海戦辞典とかでは,一応触れられてるけどさ.
【回答】
「海戦 連合軍対ヒトラー」ドナルド・マッキンタイア(早川書房)
大西洋と地中海が中心,
主に英軍側から書かれてますが,その為に,地中海関連も充実(英軍は地中海を重視してましたので)
なお,著者本人はWW2時は,大英帝国海軍の対潜作戦に従事してたり.
後,地中海関連なら,木俣氏の朝日ソノラマ「撃沈戦記」シリーズにも,結構関連章ありますよ.
大英帝国ばんじゃーい.
Lans ◆xHvvunznRc :軍事板,2012/02/08(水)
青文字:加筆改修部分
英軍視点の地中海ものだと,
ジョン・ウィンゲート『イギリス潜水艦隊の死闘』早川ノンフィクション文庫も.
イギリス視点の本では,イタリア軍は馬鹿で臆病なやられ役として描かれてる.
ドイツ軍爆撃機が,凶悪な敵として描かれているのは対照的.
まあ,英軍の実感ではあるんだろうな.
木俣氏の本だと,『大西洋地中海の戦い』というのも光人社NFに入ってる.
撃沈戦記は,『欧州海戦記』1巻・2巻という形で,再構成した本が入手し易い.
軍事板,2012/02/08(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
タラント空襲には,空母は何隻投入されたのか?
【回答】
イーグル Eagle 故障のため,イラウトリアス
Illustrious1隻のみで行われたという.
以下引用.
イギリス側は当初この作戦をイラストリアス,イーグルの2隻の空母で行う計画だったが,イーグルは故障のため参加できなくなり,イラストリアスにイーグルの飛行隊を混載しての空襲となった.
「世界の艦船」2005年4月号,p.23
【質問】
1940/11/11のタラント港攻撃を,なぜイタリア軍は阻止できなかったのか?
【回答】
イタリア海軍が洋上航空兵力を全く持たず,イタリア空軍は指揮系統の複雑さから,艦隊を満足に支援できなかった為だという.
以下引用.
しかし,ここで極めて重要だったのは,イタリア海軍が統一空軍制の弊害により,洋上航空兵力を全くといってよいほど持っていないことだった(この点はドイツも全く同様だったが).
その結果,相対的な優勢を獲得したイギリス空母は,十分にその威力を発揮することができた.
〔略〕
これに引き換え,指揮系統の複雑さから,陸上基地機の支援を満足に受けられないイタリア艦隊は,作戦が消極的になり,戦機を逸したばかりか,偵察不備のため,しばしば大損害を蒙った.
「世界の艦船」2005年4月号,p.80(中川務著述)
【質問】
1941/3/27のマタパン岬沖海戦で,なぜイタリア艦隊は大敗したのか?
【回答】
航空支援が満足に受けられなかったため,作戦が消極的になり,また偵察の不備を露呈したからだという.
以下引用.
指揮系統の複雑さから,陸上基地機の支援を満足に受けられないイタリア艦隊は,作戦が消極的になり,戦機を逸したばかりか,偵察不備のため,しばしば大損害を蒙った.
その好例が,1941年3月27日のマタパン岬沖海戦である.
この戦闘で船団攻撃に出動したイタリア戦艦ヴィットリオ・ヴェネト Vittorio Venetoがイギリス巡洋艦部隊を補足し,まさに撃破しようとした瞬間,タイミング良く戦場に到着した,フォーミダブル Formidableの艦攻によって後退を余儀なくされたばかりか,以後の航空偵察を欠いたため,イギリス戦艦部隊の追撃に気付かず,同夜の奇襲攻撃で重巡3隻を失う大敗北を喫した.
「世界の艦船」2005年4月号,p.80-81(中川務著述)
【質問】
北アフリカ戦線において、どうやって英軍や米軍は補給・上陸を行っていたのでしょうか?
【回答】
1941〜42年頃の地中海はいずれの陣営も完全な海上優勢を確保できないという状況でした。
英軍はジブラルタル>マルタ>アレキサンドリアという拠点を有していましたが、途中のシチリアとクレタを枢軸軍が支配していたため、航空部隊による妨害に遭いやすく、一方の枢軸軍もイタリア>リビアの航路をマルタ島で妨害されていました。
連合軍はこの時期、1941年5月のタイガー船団を除いて、ほとんどの輸送は喜望峰回りで行っていました。
といっても英国からの場合、ジブラルタル>西アフリカ>南アフリカ>マダガスカルと自軍支配下の寄港地が数多く存在する上,戦闘部隊ではないので、バルチック艦隊のような疲弊はしなかったかもしれません。
【質問】
「ツーロンの悲劇」は何故起きたか?
【回答】
ドイツ軍が占領当初の取り決めを破り,ツーロンのフランス艦隊の接収を図ったため.
以下ソース.
話は事件の19日前,1942/11/8に遡る.
連合軍はカサブランカ,オラン,アルジェへの上陸作戦を開始.
これに対し,現地のヴィシー・フランス軍は米英連合軍と交戦した.彼らは2年前の「メルセルケビルの悲劇」を忘れてはいなかったのだ.
アルジェでは,現地の師団長が密かに米総領事と接触していたので,陸軍は抵抗しなかったが、艦艇と海軍沿岸砲台は激しく抵抗した.
ところがこのとき,たまたま3軍総司令官だったダルラン提督が,入院中の息子が危篤になったため,アルジェに来ていた.
彼はペタン元帥と連絡の上,11月10日,北アフリカの全フランス軍に停戦を令した.
そしてダルラン元帥は米軍代表アイゼンハワー将軍,英軍代表カニンガム提督と協定を結び,アフリカのフランス軍が米英と協力して枢軸側と戦うことを承認した.
これに対し,ドイツは報復としてフランスの自由地帯に進出.
11月27日にはツーロン軍港占領作戦が決行された.
ドイツ軍の戦車が海軍工廠入り口に現れたとき,旗艦ストラスブールから「自沈」の発光信号が全巻に発せられた.
自沈したのは旗艦以下戦艦3,巡洋艦7,駆逐艦32,潜水艦16,水上機母艦1,小艦艇18.
ドイツの手に落ちたのは,修理中の駆逐艦4隻のみだった.
この一斉自沈は,第1次大戦後にスカパ・フローで起きたドイツ艦隊のそれと並ぶ大自沈事件として,今に語り伝えられている.
(寺部甲子男〔元海将〕他,「第2次大戦のフランス軍艦」,
海人社,p.109 & 128,抜粋要約)
自沈した「ストラスブール」
(画像引用元:FLOTY WOJENNE)
【質問】
1942/11,ツーロンで自沈したフランス艦と,その後を教えてください.
【回答】
自沈艦艇は戦艦3隻,重巡4隻,軽巡3隻,駆逐艦32隻,潜水艦16隻など77隻.
艦種 | 艦名 | その後 |
戦艦 | ブルターニュ Bretagne | 浮揚後,43年7月,解体. |
戦艦 | ダンケルク Dunkerque | |
戦艦 | ストラスブール Strasbourg | 44年浮揚, 同年,連合軍南仏上陸時独軍の抵抗拠点となり,爆撃で8/18着底 45年,再浮揚後,ハルクとして使用. 55年,解体. |
水上機母艦 | コマンダン・テスト Commandant Teste | 46年浮揚. 軍隊輸送艦などへの改装が検討されたが,実現せず,50年,解体. |
重巡洋艦 | コルベール Colbert | |
重巡洋艦 | フォッシュ Foch | |
重巡洋艦 | デュプレ Dupleix | |
重巡洋艦 | アルジェリー Algérie | |
軽巡洋艦 | ラ・ガリソニエール La Galissonnière | 後にイタリアが引揚げ,FR.12と命名して保管. 44年8月,連合軍の爆撃により沈没. |
軽巡洋艦 | ジャン・ド・ヴィエンヌ Jean de Vienne | 後にイタリアが引揚げ,FR.11と命名して保管. 1943/9/9,イタリア降伏により,ドイツの了解の下,フランスが保管. 1943/11/24,連合軍の爆撃によりドック内で破壊さる. |
軽巡洋艦 | マルセイエーズ Marseillaise | 引揚げをイタリアが検討するが,損傷激しく,断念. |
駆逐艦 | パンテール Panthère | 43/3/23,イタリアが引揚げ,FR.22と命名される. 43/9/9,イタリア降伏に伴い,ラ・スペチアで自沈. |
駆逐艦 | ランクス Lynx | 44/1/22,浮揚され解体. |
駆逐艦 | ゲパール Guépard | 43/9/4 浮揚後,放置. 44/3/11 連合軍機の爆撃で沈没 |
駆逐艦 | リオン Lion | 43年,イタリアが引揚げ,FR21と命名. 43/9/9,イタリア降伏に伴い,ラ・スペチアで自沈. |
駆逐艦 | ティーグル Tigre | 自沈に失敗,イタリアに鹵獲されてFR.23と改名され,兵員輸送艦として就役. イタリア降伏後,フランスへ返還. 1954年解体. |
駆逐艦 | ヴォーバン Vauban | |
駆逐艦 | ヴェルデュン Verdun | 43/9/29浮揚後,解体. |
駆逐艦 | ヴァルミ Valmy | 43年,イタリアが引揚げ,FR22と命名. 45年(44年説もあり),ジェノアで自沈. |
駆逐艦 | エーグル Aigle | 43年浮揚. 43/11/24,連合軍機の爆撃で沈没. |
駆逐艦 | ヴォートゥール Vautour | 43/7浮揚. 44/2/4,連合軍機の爆撃で沈没. |
駆逐艦 | ジェルフォー Gerfaut | 43/6浮揚. 44/5/7,連合軍機の爆撃で沈没. |
駆逐艦 | ヴォークラン Vauquelin | |
駆逐艦 | ケルサン Kersaint | |
駆逐艦 | カサール Cassard | |
駆逐艦 | タルテュ Tartu | |
駆逐艦 | ランドンターブル L'lndomptable | |
駆逐艦 | モガドル Mogador | 43/4/5浮揚後解体. |
駆逐艦 | ヴォルタ Volta | 43/5/20浮揚後解体. |
駆逐艦 | トロンブ Trombe | 自沈に失敗,イタリアが鹵獲し.FR.31と改名. 1950年解体. |
駆逐艦 | ル・マルス Le Mars | 44/5/6浮揚後解体. |
駆逐艦 | ラ・パルム La Palme | 43/12/26浮揚後解体. |
駆逐艦 | ボルドレー Bordelais | |
駆逐艦 | ル・アルディ Le Hardi | イタリアが浮揚し,FR.37と改名. 43/9,ジェノアに曳航. イタリア降伏によりドイツが入手. 45年,独軍により自沈. |
駆逐艦 | フルーレー Fleuret ⇒フードロワイヤン(2代目) Foudroyant |
43/5/29,イタリアが浮揚し,FR.36と改名. イタリア降伏によりドイツが入手. 44年,独軍により自沈. |
駆逐艦 | ラドロア L'Adroit (旧名 レペ L'Epée) | 43/4/20,イタリアが浮揚し,FR.33と改名. イタリア降伏によりドイツが入手. 44年,修理不能として解体さる. |
駆逐艦 | マムリュク Mameluck | 43年,浮揚. 修理不能と判定され放棄. 44/6/8,連合軍の爆撃により大破, |
駆逐艦 | カスク Casque | 43年,浮揚. 修理不能と判定され放棄. |
駆逐艦 | ランクスネー Lansquenet ⇒ル・シクローヌ(2代目) Le Cyclone |
イタリアが浮揚し,FR.34と改名. 43/8/31,イタリアに曳航. イタリア降伏によりドイツが入手. 58年解体. |
駆逐艦 | ル・コルセール LeCoursaire ⇒シロコ(2代目) Siroco | イタリアが浮揚し,FR.32と改名. 43/6/10,ジェノアに曳航. イタリア降伏によりドイツが入手. 44年,独軍により自沈. |
駆逐艦 | ル・フリビュスティエ LeFlibustier ⇒ ビゾン(2代目) Bison | イタリアが浮揚し,FR.35と改名. 44年解体. |
水雷艇 | ラ・バヨネーズ La Bayonnaise | 43年,イタリアが浮揚し,FR.44と改名. 44年,自沈. |
水雷艇 | ラ・プールシュイヴァーント La Poursuivante | |
水雷艇 | バリスト Baliste | 43/5/14,イタリアが浮揚し,FR.45と改名. 同年,戦没. |
潜水艦 | ルドゥタブル Redoutable | 浮揚. 44/3/11 連合軍機の爆撃により沈没. |
潜水艦 | ヴァンジュール Vengeur | |
潜水艦 | アンリ・ポアンカレ Henri Poincaré | |
潜水艦 | レスポアール L'Espoir | |
潜水艦 | ル・トナン Le Tonnant | |
潜水艦 | ルドゥタブル級 | |
潜水艦 | ルドゥタブル級 | |
潜水艦 | テティス Thétis | |
潜水艦 | シレーヌ Sirène | イタリアが引揚げた後,44年,連合軍機の爆撃で沈没. |
潜水艦 | ナイヤード Naiade | イタリアが引揚げた後,43年,連合軍機の爆撃で沈没. |
潜水艦 | ガラテ Galatée | イタリアが引揚げた後,44/6,連合軍機の爆撃で沈没. |
潜水艦 | ウーリディス Eurydice | 浮揚後,1944/6/22,連合軍機の爆撃により,ツーロン港沖で沈没. |
潜水艦 | ディヤマン Diamant | 浮揚後,44年,連合軍機の爆撃により沈没. |
駆潜艇 | CH-1 | 浮揚後,44年8月,連合軍機の爆撃により沈没. |
掃海通報艦 | エラン Elan 級 | イタリアが浮揚し,再就役. |
掃海通報艦 | エラン Elan 級 | イタリアが浮揚し,再就役. |
設網艦 | ル・グラディヤトゥール Le Gladiateur | 浮揚後,43年3月末,連合軍機の爆撃により沈没. |
補給艦 | ゴロ Golo |
以上,ソースは
「第2次大戦のフランス軍艦」(海人社,1985/1/15)
「第2次大戦のイタリア軍艦」(海人社,1986/8/15)
「Destroyers of World War Two」(M.J.Whitley著,Arms
& Armor Press, )
なお,データに食い違いある場合は,「第2次大戦のフランス軍艦」の記述に従った.
【質問】
第2次世界大戦中ヨーロッパで行われた「ツェルベルス作戦」は,何故わざわざ昼に英仏海峡を突破したのですか?
夜で不都合な理由は?
【回答】
(1) ブレスト出港が夜間になるため,発見されにくい.
(2) 魚雷艇や沿岸砲台を制圧できる
夜間そういう攻撃は防ぎようがないが,昼間なら戦闘機隊がカバーできる.
つまり援護なしの奇策ではなく,強力な援護での正攻法を選んだということ.
敵の航空機による妨害も増すが,それ以上に味方戦闘機の援護の効果が高いと判断してのこと.
(3) そして何よりイギリスの不意をつける.
実際,イギリスは突破をかけるなら夜間だろうと想定して準備をしていたが,完全に不意を突かれて昼間突破を喰らってる.
軍事板,2009/08/05(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ナチス独逸海軍のシャルンホルストはデュークオブヨークと砲戦の末,弾薬をほぼ使い果たした状態で英海軍艦の魚雷で撃沈された,と英語サイトで知りました.
シャルンホルストが弾薬をほぼ使い果たしたのですから,双方被弾も相当なものなのではないかと思うのですが,デュークオブヨークは14インチ砲艦だったのに,装甲の薄いシャルンホルストが砲撃で沈没しなかったのは何故でしょうか?
【回答】
「デュークオブヨーク」のほうはいったん砲撃を中止していますから.
「シャルンホルスト」は砲撃で28センチ主砲塔2基と15センチ副砲1基を破壊され,さらに18:20分に命中した一弾が第一ボイラー室を貫通して速力が低下しました.
しかし,「デュークオブヨーク」はメインマストにお返しの一発を食らったために,いったん砲撃を中止して英駆逐艦部隊に襲撃を行わせています.
この結果,多数の魚雷が命中して5ktにまで速力が低下し,19:45分に大爆発を起こして「シャルンホルスト」は氷の海に姿を消しました.
ちなみに,「デュークオブヨーク」が消費した36cm砲弾は446発,艦隊が発射した魚雷は55本,うち命中は11本でした.
名無し軍曹◆Sgt/Z4fqbE
【質問】
独ソ戦開始からセヴァストーポリ陥落までのソ連黒海艦隊の動向は?
【回答】
1941年6月22日,ソヴィエトへの侵攻を開始したナチスドイツ軍は,ウクライナ各地を次々と占領,
1941年9月からは,クリミア半島のセヴァストーポリへの攻撃が開始されました.
セヴァストーポリ攻略を任されたのは,かの有名なエーリッヒ・フォン・マンシュタイン上級大将です.
黒海艦隊の艦艇も,逆上陸作戦や陸上砲撃で友軍を支援しましたが,翌1942年6月,セヴァストーポリは,ドイツ軍(マンシュタイン率いる第11軍)の包囲下に置かれました.
こうなっては,黒海艦隊はセヴァストーポリに留まる事は出来ず,コーカサス地方へ脱出する事になりました.
1942年7月3日,セヴァストーポリ陥落.
黒海艦隊主力は,それ以前にセヴァストーポリを脱出し,コーカサス沿岸のポチ(Poti,Поти)港へ移動しました.
写真は,ポチ港の黒海艦隊艦艇です.
1枚目:戦艦パリージュスカヤ・コムーナ(1942年撮影)
2枚目:巡洋艦クラースヌイ・カフカースと潜水艦(1942年撮影)
3枚目:嚮導駆逐艦タシュケントと潜水艦Ш-212(1942年撮影)
〔略〕
これらの主力の他,建造途中の巡洋艦フルンゼ(チャパエフ級)も曳航されて来ました.
巡洋艦モロトフは,1942年8月3日,イタリア海軍魚雷艇の雷撃で艦尾を吹き飛ばされ,ポチに帰港後,1942年10月から1943年7月に掛け,同港の浮きドック(第201工廠)で修理されました.
この時,モロトフは,未成巡洋艦フルンゼの艦尾を流用して修理されました.
〔略〕
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/6/30(月) 午後 7:19
【質問】
ヴァドソー沖海戦とは?
【回答】
〔略〕
この「1943年1月」の海戦の概要は,ロシア側の記録によると,以下の通りです.
http://base13.glasnet.ru/text/38amur.htm
http://mkmagazin.almanacwhf.ru/ships/razumniy.htm
1943年1月21日夜,ソ連海軍の嚮導駆逐艦「バクー」(Лидер
эсминцев"Баку")と,駆逐艦「ラズゥムヌイ」(Эскадренный
миноносец"Разумный")
は,ノルウェー北部のヴァドソーVadsoへ向かうドイツの掃海艇と警備艦(水雷艇)に護衛された輸送船2隻を発見.
バクーの魚雷発射により攻撃は開始されました.
戦闘は短時間で終わりました.
ドイツ軍の輸送船1隻は瞬時に撃沈.
もう1隻は大破炎上し,沿岸に乗り上げ,放棄されました.
水雷艇も大破しました.
そう,戦闘は「短時間」であり,しかも「一方的」でした.
ソ連海軍の「バクー」と「ラズゥムヌイ」に損傷は無く,2隻は全速力でワエンガ基地(現在のセヴェロモルスク)へ引き揚げました.
場所が場所なので,あまり長居をすると,夜が明けてドイツ空軍機が飛来し,空爆される危険があったためです.
なお,現在,ロシア(旧ソ連)とノルウェーは国境を接していますが,第2次世界大戦当時,ペッツァモ地方はフィンランド領でした.
フィンランドも,北海に面した港を持っていたのです.
嚮導駆逐艦「バクー」と駆逐艦「ラズゥムヌイ」は,1942年7月15日,北極海経由で太平洋艦隊から北方艦隊へ転属した艦でした.
この時に回航されたのは,上記の2隻を含む4隻であり,ウラジオストクを出港後,
日本海→オホーツク海→ベーリング海→チュクチ海→東シベリア海→ラプデフ海→カラ海→バレンツ海
のコースでワエンガ基地に到着しました.
ただし駆逐艦1隻は,途中で沈没しました.
当時としては,「冒険的」を通り越して「無謀」とさえ言える航海でしたが,それを成し遂げている事から,この2隻は,乗員の技量レベルが高かったと推察されます.
〔略〕
「ロシア・ソ連海軍」,2009/2/21(土) 午後 10:58
【質問】
アーヴィングの著作「PQ17」に対し,欧米の歴史研究家がHPで完膚無きまでにそのねつ造振りを暴き立てて,それが今や優れた基本資料になっているそうですが,何をどう捏造したの?
【回答】
『PQ17』ってのは
「船団が壊滅したのは英国海軍指揮官の無能のせい」
という論旨で組み上げられた本なんだけど,裁判になって,
「アーヴィング,おめえ,資料そのものを改竄して本にしているじゃねーか.
損害賠償しろ! 謝罪しろ! 名誉毀損だ!」
という騒ぎに英国でなってしまい,裁判所が確か一審,二審とも海軍大佐(元)の主張を全面的に認め,アーヴィング完敗.
日本円にして当時で数千万とか,かなりもの凄い賠償をする羽目になり(本も確かそれで絶版かな)……
あれ以後らしいよ.アーヴィングに,ネオナチの人たちが接近して,財政的な支援を始めたって話は.
英語のWikipediaを見ると,そのへんはけっこう書いていたと思う.
これな.
――――――
The Destruction of Convoy PQ-17, in which he blamed the British escort group commander, Commander Jack Broome for the catastrophic losses of the Convoy PQ-17. Amid much publicity, Broome sued Irving for libel in October 1968, and in February 1970, after 17 days of deliberation before London's High Court, Broome won. Irving was forced to pay £40,000 in damages, and the book was withdrawn from circulation.
―――――
'70年代に四万ポンドの賠償支払いって……当時のレートは確か1ポンド600円とか700円じゃなかったか?
単純に当時でも家が楽に一軒建つ金額だよなあ.
裁判所がそこまで認めるねつ造振りってどうよ,とは思うよ.
軍事板,2010/05/12(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ユタビーチの上陸前の訓練「エクササイズ・タイガー」で,Sボートの襲撃で1000人が死傷したって聞くけど,なんで1000人も死傷したのか,どう反撃してそのSボートはどうなったのかとか,詳しくおせーて.
【回答】
上陸演習待ちの輸送艦が雷撃くらって1隻炎上,1隻沈没,1隻中破.
もちろん,中には歩兵が満載だったので地獄絵図.
さらに,船から脱出した兵士も背嚢を外す余裕が無く,次々溺死したとか.
演習護衛の任務に就いていたコルベットが,囮運動を行うなどがんばるものの,アメリカ軍とイギリス軍の無線周波の不統一などから,現場は大混乱.
上陸演習は続行されたものの,上陸した兵士に,英巡洋艦が「実弾で」射撃を打ち込むような事態まで発生したらしい.
Sボートはその混乱のなか,そのまま逃走に成功した模様.
【質問】
ヒトラーは何で主力水上艦は不要だって思想持ったの?
【回答】
主力水上艦が目に見える戦果をあげなくなったから.
バレンツ海海戦なんかが典型で,その失敗後に水上部隊派のレーダーが首になって,大型水上艦の解体命令が出されてる.
ただ,その背景には,大型水上艦の喪失を恐れたヒトラーが,大型水上艦の行動を抑制していたという事情もある.
対等な敵にあったら逃げろといわれてては,逃げ腰にもなるわな.
軍事板
青文字:加筆改修部分
レーダー提督に対しても,後任のデーニッツ提督に対しても,ヒトラーは
『ここ数カ月』の水上艦隊の不甲斐なさ
を問題にしています.
その言は「大西洋戦争(レオンス・ペイヤール)」等の数々の文献に記載があります.
つまりもともとフィヨルドに逼塞している水上艦隊に対してヒトラーが抱いていた不満が,バレンツ海海戦によって最後のひと押しをされたのです.
ゆうか ◆9a1boPv5wk in 軍事板
青文字:加筆改修部分
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