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東亜FAQ目次


(画像掲示板より引用)


 【link】

「BLOGOS」○(2011/07/18) 脱「脱原発」のススメ
> 脱「脱原発」のススメ,原発事故によって原子力の社会的コストも上昇したので,既存原発への(安全性向上のための)設備投資や周辺住
民への補償・賠償などで投入される税金が増えることはしかたない.
> それでも,安定供給および安全保障の面で原子力は圧倒的に優れている.

「BLOGOS」◆(2012/12/06) 人の命を守りたいなら日本は原発を全力で推進すべき

「BLOGOS」◆(2013/03/15) “原発停止中の日本原電が高利益のカラクリ 役員報酬は計4億以上…原資は国民負担 - 横山渉

「Business Media 誠」◆(2012/11/15)もんじゅ元所長“ミスタープルトニウム”が語る原発推進論

CK/旧七式敢行 in twitter ◆(2012/12/09)
「火力発電所稼働してもよろしいですか?」
「どうぞ.ところで現在火力の割合は何%です?」
「95%くらいです」
「稼働年数は?」
「1年半くらいです」
「あそこにニミッツ級が泊まってますね」
「泊まってますね」
「もし貴国が原発を再稼働させておけば,あの正規空母が買えたんですよ」

Flying Zebra in twitter◆(2013/03/12)
政府,今夏も節電要請
 景気が回復基調の今年は昨年よりダメージが大きい.
 まさか3年目までこんなことをやってるとは.
 実体の伴わない「安心感」のために,どれだけ実質的な「安全」の原資を失うのだろう.
 不甲斐ない大人で,子供たちには申し訳ない.
 事故とは関係の無い原子炉を全て止めたりしなければ,節電や値上げで生産活動や復興の足を引っ張ることなく,現在規制委が求めている安全対策を(実効性の怪しいものを含め)全て実施したとしても,まだ十分お釣りが来ただろう.
https://mobile.twitter.com/f_zebra/status/311625594913824768
https://mobile.twitter.com/f_zebra/status/311626782858174464

「fromHC」◆(2012/07/19)原子力発電の安全性を冷静に考え直す視点|森本紀行はこう見る

Fuwarin in twitter◆はいはい,どこぞの誰かさんが「埋蔵電源ガー」がダメになりそうになったので「自家発電ガー」とか言い出したから,東京消防庁が啓蒙公知出しましたヨ
夏期の電力需給対策における自家発電設備の運転に係る火災予防対策等について

「IEEE Spectrum」◆(2012/07/02)A Skeptic Looks at Alternative Energy
 生可能エネルギーがどれだけ難しいのかを論証.
 歴史的な例も豊富.

「ITmedia」◯(2012/08/15)電力の供給源になる「発電」と「蓄電」
>太陽光や風力,さらには水力も同様だが,発電できる電力は気象条件によって大きく変動する.
>一方で火力や原子力は発電できる電力が安定しており,電力会社が発電の中心に火力と原子力を位置付けているのも,この理由が大きい

IZAWA in twitter ◆(2013/05/13)
 それにしても,次世代火力の研究者のひとが心配してた,このままベース電源である原子力が停止して,電力会社が疲弊して行ったら,これから作る火力がみんな,技術が枯れててローリスクの従来型火力になってしまい,次世代火力開発自体が潰れかねない,と言う懸念が現実のものになってきているのではないか.

Kazuki Fujisawa in twitter◆(2011/07/05)
 そもそも今は世界的に電力供給が経済成長に追いついていない状況だから,電源を選んでいる場合じゃない,という当たり前の事実を知らない人はけっこう多い.ありとあらゆるエネルギーを使っていかないとダメなんだよ.
 21世紀は中国人やインド人が,アメリカ人みたいな生活をする時代になるんだから.

kisei64 in twitter◆(2012/01/25)
 東電のHPにある,重油と原油の消費量をグラフにしたら笑える.
 がぶ飲み状態じゃないか(笑
http://t.co/cZRBfWlv

「kojii.net」■(2011/05/30)新技術への移行は漸進的に

「kojii.net」■(2011/06/20)"Zero Defect" の異床同夢
 「物言いをつけるのが目的の欠陥説」と「贔屓の引き倒し」の類似性について

「kojii.net」■(2011/07/11)余裕を持つことの意味
 電力需要その他

「kojii.net」■(2011/08/22)タリルとタリンと結果と過程
 電力需要問題関連

「Letter from Ceylon」◆(2006/09/05)原子力発電とその問題

「Livedoor News」◆(2011/06/30)孫正義の秘密のアービトラージ

「Livedoor news」○(2011/12/05)損失膨らむ太陽光ビジネス,今後の行方は(リンク切れ)
 韓国,損失膨らむ太陽光ビジネス,今後の行方は?
 原因は財政危機に苦しむ欧州で太陽光の需要が一気に減少し,また中国が過剰な供給を続けているからだ.
 ポリシリコンからインゴット,ウエハー,太陽光モジュールに至る,太陽光中間財や完成品の価格落ち込んだ.

「PBR」◆(2011/05/26)ウィキリークスが,日本原発の黒い歴史を大量放出

「Togetter」◆(2011/02/25) そんな代替案で大丈夫か?
 資源・エネルギー戦略関連

「togetter」◆(2011/03/28)犬吠埼に風力発電を建てたら

 犬吠埼で風力発電したら東電の電力が全て賄えるPDF資料6ページ目参照のfig7図の領域全てを利用した場合が前提.http://twitpic.com/4dwn9q

「togetter」◆(2011/03/28)太陽光発電の現状と限界

「togetter」◆(2011/03/28)デンマークでの風力発電事情から学ぶべきこと
>風力発電の開発が進められてきた中で,従来型の発電設備(石炭,ガス,原子力)を1基すらも閉鎖できていない

「Togetter」◆(2012/08/30)東京新聞「節電8週間 関電『原発なしでも余力』」という記事をめぐり議論になった

「Togetter」◆(2011/04/03)「原発問題」の衝撃とエネルギー政策(犬吠崎問題について)

「Togetter」◆(2011/04/17)発電方法と蓄電についてのあれこれ

「Togetter」◆(2011/04/25)電気足りてたじゃないか報道を牟田口閣下にまとめてもらった

「Togetter」◆(2011/05/15)竹熊健太郎氏による「言霊信仰と原発推進」についての考察

「Togetter」◆(2011/05/18)高速道路での振動発電が収支を得るのか検証してみた

「Togetter」◆(2011/07/01)「「出力調整は悪」という勘違いの原因・・・(以下略)」について

「Togetter」◆(2011/07/04)被爆国日本に,なぜ原子力発電所が広まったのか?

「Togetter」◆(2011/07/14)「東電がついに白状.この夏電気は余ってる!」のツイートに対する反応

「Togetter」◆(2011/07/25)エネルギー政策から見た原発

「Togetter」◆(2011/08/03)(原発をめぐる)経済アナリストと女子中学生の会話

「Togetter」◆(2011/10/08)へぼ担当さんのエネルギー政策語り(自然エネのコストは誰が負担するの?)

「Togetter」◆(2011/12/07)りゅうま先生の「六ヶ所村の平均所得推移(H8-H20)」

「Togetter」◆(2012/01/22)@k_2106さんの「日本サイエンスコミュニケーション協会設立記念シンポジウム(20120121)」

「Togetter」◆(2012/04/14)世界の大停電(日本の電力の品質と,全原発停止で心配される影響+労災について)

「Togetter」◆(2012/10/30)@kazooooyaさんの「御用学者扱いされ始めた今中哲二氏講演の質疑応答」

「Togetter」◆(2013/03/09) 電気屋が語る「電気は足りていません」の呟き

「Togetter」◆(2013/03/31) コンクリ柱を立川断層がずれた痕跡と誤認.ただし,断層自体がないという判断ではない-東大地震研

「Togetter」◆(2013/04/09) 「仮説:原子力規制委員会がムチャ言うのは「女川と東海第二が津波に耐えた事実を隠したい」ため

「U-1速報」◆(2013/06/06) 「中国が理不尽すぎる理屈で日本の原発技術の輸出禁止を要求」 日本の原子力協力が世界のNPT体制を崩壊させると断定

「VOR」◆(2012/02/15) 2016年,福島沿岸に風力発電所計画

「VOR」◆(2012/03/11)1万8千人以上が反原発デモに参加

「VOR」◆(2012/03/18)世論調査 日本人の8割が「脱原発」に賛成

「VOR」◆(2012/04/03)ロ日の原子力平和利用協定,5月発効

「VOR」◆(2012/04/20)2050年には 日本,落ちぶれた後進国に

「VOR」◆(2012/04/26)今夏 日本で電力危機の可能性

「VOR」◆(2012/05/06)日本 全原発が稼働停止

「VOR」◆(2012/06/05)日本 「原子力の汽車」に乗り遅れるか

「VOR」◆(2012/06/16)原発再稼働 日本政府正式決定

「VOR」◆(2012/06/18)日本 福島以後初めて2基の原発再開

「VOR」◆(2012/07/01)日本 原発が再稼働

「VOR」◆(2012/07/05)大飯原発が電力供給 福島第一原発事故後初めて

「VOR」◆(2012/07/07)日本に原子力ルネサンスは訪れるか?

「VOR」◆(2012/07/09)唯一再稼働した大飯原発の原子炉 フル操業へ

「VOR」◆(2012/07/13)ロシアの専門家 日本の原発再開は正しく合理的決断

「VOR」◆(2012/07/16)日本と原発 電力はいくらかかるか?
> 世界電力市場研究センターのメリニコワ学術研究員は
>「太陽光や風力で発電した電力を電力会社に売っても,日本の電力事情は改善しない.
> これは日本の電力部門再編に関わってくる話だからだ.
> 日本では余剰電力はわずかで,全体から見れば無意味だ.
> 日本では電力が不足している.
> 新たなメカニズムが節電を促す可能性があり,それ自体は悪い物ではないが,不足を補うには不十分だ」
>としている.
> また戦略イニシアティブ庁のジェトロヴィツキー氏は,
>「原発ほど大量の電力を生産する技術は今の所なく,再生可能エネルギーは現在の電力バランスの中で十分な地位を占める事ができるほど整備されていない」
>としている.

「VOR」◆(2012/07/16)大飯原発4号炉 警報シグナルが2回

「VOR」◆(2012/07/18)日本で2基めの原子炉起動へ

「VOR」◆(2012/07/18)浜岡原発で地震発生対策の防災訓練が終了

「VOR」◆(2012/07/19)大飯原発4号基 再稼働成功

「VOR」◆(2012/07/21)日本 再稼働した2番目の原子炉 発電開始

「VOR」◆(2012/08/06)大飯原発で冷却システムのポンプが停止

「VOR」◆(2012/08/07)日本 2030年までに原発利用の完全停止が可能 経産相

「VOR」◆(2012/10/02)福島原発事故後初めて 日本で新たな原発建設再開へ

「VOR」◆(2012/11/21)日本の貿易赤字 10月として過去最大

「VOR」◆(2012/12/10)10月 日本の貿易赤字 前年比2倍に

「VOR」◆(2012/12/10)日本 敦賀原発第2号基 廃炉の可能性

「VOR」◆(2012/12/12)敦賀原発,廃炉の可能性

「VOR」◆(2012/12/21)日本 東通原発 敷地内に活断層 再稼働困難

「VOR」◆(2013/01/02) 日本 原子炉のうち5つに1つが安全基準満たさず

「VOR」◆(2013/01/07) 日本 原発再稼動 首長の54パーセントが容認

「VOR」◆(2013/03/05) 日本 今年中の原発の再稼働は恐らくないもよう

「VOR」◆(2013/03/24) 安倍首相:日本の復興は安定したエネルギー供給なくしては不可能

「VOR」◆(2013/04/10) 日本,原発の新安全基準が策定

「VOR」◆(2013/05/22) 敦賀原発2号機 廃炉の可能性

「VOR」◆(2013/07/03) 大飯原発 9月まで運転継続

「VOR」◆(2013/07/08) 日本 5原発10基が再稼働を申請

「VOR」◆(2013/08/01) 大飯原発 秋に運転停止へ

Wind Chill Why wind energy will not fill the UK's energy gap(PDF)
(風力の戦慄 風力発電がイギリスのエネルギー不足に役立たない理由)

「愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記」■(2011-10-02)[原発]九州電力やらせ事件,読売新聞の「農家装い」は誤報じゃないの? あと玄海町のナカシマさんに興味を持ちました

あさし.hlp in twitter◆(2012/04/21)
 地元の方々の話を聞くと,信用されてないのは電力会社よりも本来基準等を整備すべき国.
 根拠もなく停止要請したり,安全宣言した後で梯子外したり,再稼動要請した後で規制機関設立の話したり.
 原災時の避難根拠にしても,文科省と経産省と原安委の足並が全く揃ってないのを危惧してる.

「朝日」●(2013/02/20) 原発「すぐやめる」,13%,朝日新聞世論調査
>朝日新聞社の全国定例世論調査(電話)で,原発の今後について5択で聞いたところ,「やめる」と答えた人は合わせて7割を超えた.
「日経」●(2013/02/20) 原発「必要」が7割超(都知事選・世論調査)
>衆院選でも争点の一つになっている原子力発電の在り方について尋ねたところ,「電力供給のために今後も必要」が13%,「脱原発を目指すべきだが,当面は必要」が61%だった.現実的なエネルギー政策として原発の必要性を認める声が4分の3を占めた.

「痛いニュース(ノ∀`) ◆(2012/04/08)史上初,日本がレーザー核融合に成功 1トンの水素から90テラワット抽出可能

猪瀬直樹 in twitter ◆(2012/04/16)
 大飯原発再稼働について,橋下市長は電力不足をどうするつもりなのか,
ある新聞記者が僕に問うので,
では数人の閣僚が第3者委員会の客観的な意見なしで決めていいのかい,
どさくさの意思決定に疑問持たない新聞こそおかしいのではないか,
『昭和16年夏の敗戦』といっしょだよ,
と返したら納得.

「おおやにき」◆(2011/05/28)天下り?
>どうせtwitterとかで結論だけがばらまかれて独り歩きするのだろうなあと思うと,
>いつものデマ増幅の構造と同じだなと思う.

「おおやにき」◆(2011/06/04)続・天下り?

「ガジェット通信」●(2012/07/28)斑目委員長 電力会社となあなあの“御用学者”と大前氏指摘

「西條剛央のブログ:構造構成主義」◆(2011/03/27)広くわかりあうための原発論とは?:賛成派と反対派の壁を越えて

「産経」◆(2012/07/18)橋下市長が政府対応批判 電力社員排除に「違和感を覚える」

「人民網」◇(2012/12/24)脱原発後の日本 エネルギー供給で米依存か

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/04/22)【週刊・上杉隆】「原発は安い,太陽光発電は高い」は本当か?  被災地の復興をも視野に入れた孫正義氏 「自然エネルギー財団」の提言

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/05/16)1基100年,知られざる巨大産業の裏側 原発の「カネ」「利権」「人脈」を大解剖!

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/09)【飯田哲也の新・エネルギー原論】「脅し」でなく適切な「政策」で  今夏の電力は充分足りる!

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/09)【野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】日本の貿易構造をどのようなものにすべきか?
>自動車の輸出激減と原油やLNGの輸入増加によって,4月の貿易収支は赤字となった.
>また,中長期的には生産活動の海外比率が高くなることが考えられる.
>それは,日本の貿易赤字をさらに拡大させるが,この傾向をどう評価すべきだろうか.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/14)【今週のキーワード 真壁昭夫】“思いつき”のエネルギー政策では国が壊れる! 日本が復活を賭けるべき「ポスト原発依存」の選択肢

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/17)IAEA事故報告書で浮かぶ「原発国営化」の現実味

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/23)【飯田哲也の新・エネルギー原論】自然エネルギーの実力は世界が実証済み 日本で拡大しない要因は政治と政策の不在

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/23)【高橋洋一の俗論を撃つ!】菅首相 自然エネルギーへのご執心は延命のため 注目の「電力買取法案」にも経産省の思惑
>ご執心の「電力買取法案」にも,経産省・電力会社の思惑が反映されている.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/15)反原発vs.原発維持 単線的な二項対立を乗り越え,社会の「総リスク」を減らす視点で議論をしよう ――ジャーナリスト(恵泉女学園教授) 武田徹
>福島の原発事故が起こってから,反原発vs.原発維持という二項対立の構図が続いている.
>これでは出口の見つからない,不毛な議論が継続する可能性がある.
>社会全体の「総リスク」を,いかに減らすかという視点にたった議論が必要だ.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/19)全原発停止でも供給に余力「西日本は電力不足」のウソ

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/20)【上久保誠人のクリティカル・アナリティクス】菅政権の末期的混乱状況を生んだ,民主党“官僚支配対抗戦略”の誤り
>菅首相がエネルギー政策大転換の方針を表明したが,十分な議論のない点が厳しく批判されている.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/26)電力不足解消の第3の道 スマートグリッドの夜明け(2) ――3.11で浮き彫りになった名ばかりの電力自由化の実態

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/27)原発日本のこれからの経済の話 原発コストに含まれていないもの

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/27)電力不足解消の第3の道 スマートグリッドの夜明け(3) 欧米の最新事例から考える日本の採るべき“第3の道”

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/04)【野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】電力制約が今後の生産拡大を制約する
>電力需要は,鉱工業生産と同方向に変動するが,変動率の絶対値は生産の変動率
>より小さい.つまり画期的な省電力技術が開発されない限り,円高よりもむしろ
>電力が今後の生産拡大に強い制約をかけていると考えざるをえない.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/11)【野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】再生エネルギーに頼らない脱原発は可能か?
>需要等の見直しで,再生エネルギーだけに頼らない脱原発達成も不可能ではないのだ

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/13)【山崎元のマルチスコープ】九州電力の「やらせメール」をどう考えるか
>結局何が問題だったのかを考えると,リスク感覚無き電力会社の経営と共に,多数決のアンケートに頼る議論無き民主主義のお寒い現実が見えてくる.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/16)再生可能エネルギー普及のカギは 透明性の高い広域送電網の構築 EUの発送電分離政策の歴史に学ぶ 日本総合研究所上席主任研究員 瀧口信一郎

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/17)家庭のエネルギー革命がいよいよ現実に? 超エコの次世代住宅「スマートハウス」は普及するか

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/18)【野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】◆エネルギー計画の見直しは, 想定電力需要の再検討から始めよ

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/08/19)日立・三菱重工の統合報道でますます話題が先行 「スマートグリッド」は本当に日本の救世主となるか?

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/09/12)ソフトバンクが極秘裏に進める アジアグリッド構想という奇貨

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/09/20)国民の信頼を失った日本の原子力政策 野田新政権が答えるべき「7つの疑問」 ――田坂広志・元内閣官房参与/多摩大学大学院教授インタビュー

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/09/20)節電の夏,「意外に大丈夫だった」が72% 功を奏した暑さ対策と“照明神話”の崩壊

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/09/22)野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】電力制約が生産と輸出を抑制している
> 日本の貿易収支は,震災直後に大きな赤字になったもののその後回復して,6,7月には黒字になった.
> しかし,リーマンショック前と比べると,大きく減少している.
> 現在,歴史的円高が続いているが,円高が輸出頭打ちの直接的な原因なのだろうか.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/10/26)【山崎元のマルチスコープ】電力会社「やらせ問題」の背景にある“そもそも論”
>そもそも,政府や自治体が主催する説明会やシンポジウムそのものが,議論が空洞化した,アリバイ作りのための手続きに堕していることこそが問題であるように思う.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/29)【野口悠紀雄 未曾有の大災害 日本はいかに対応すべきか】今後の貿易収支は,赤字基調になるだろう

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/11/30)どうすれば普通の人が 国のエネルギー政策にかかわれるのか ――環境ジャーナリスト・枝廣淳子氏

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/06/07)日本の“割高”LNG調達に 東ガス・住商が投じる一石
> 相次ぐ原子力発電所の停止で,火力発電所の稼働が増えた昨年,日本のLNG(液化天然ガス)の輸入量は前年比18%増の8318万トンと過去最高となり,31年ぶりの貿易赤字に陥る一因となった.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/01) 請負から運営に回るゼネコン 自然エネルギー参入の思惑

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/09) 原子力発電15%以下を当面の合意とし 国民視点のエネルギー・ガバナンス確立を ――日本総合研究所創発戦略センター所長 井熊 均氏

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/10) 「原発を生み出すシステム」か 「再エネを生み出すシステム」か――.  選ぶべきは「原発比率」ではなく「システム」である  ――富士通総研主任研究員 高橋 洋氏

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/21)【橘玲の日々刻々】議論するほど亀裂は深まる
>日本のエネルギー政策について国民の声を聴く聴取会が混乱に陥っています.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/24)原発反対vs推進の二項対立から脱却が必要“15シナリオ”のリアルでポジティブな原発のたたみ方 ――一橋大学大学院商学研究科教授 橘川武郎氏

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/08/31)「原子力20・火力60・再生可能エネルギー20」 政府は「国民的議論」で戦略策定から逃げるな ――21世紀政策研究所 研究主幹 澤昭裕氏
> 6月末,政府の日本のエネルギー・環境会議は,2030年の電源構成として3つのエネルギー選択肢を示した.
> しかし,この3つの選択肢には,いずれも矛盾・問題点が多い.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/06/01)【岸博幸のクリエイティブ国富論】東電の電気料金値上げが 絶対に許されないこれだけの理由

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/03/14)景気下押しのリスクが急拡大 高騰続く原油相場の行方

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/03/02)もし日本が経常赤字になったら経済はどうなる? ドイツに学ぶビジネス振興策のススメ ――第一生命経済研究所主席エコノミスト 永濱利廣

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/02/08) 経常黒字20年初頭まで続くも 国債金利安定の支えにならず
>日本の2011年の貿易収支が2兆4927億円の赤字となった.
>1980年以来,31年ぶりの赤字だ.
>少子高齢化で市場拡大が望めないことと折からの円高もあり,日本企業は海外拠点拡大を加速させている.
 元ソースはWSJである模様

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/12/05)ついに日本と韓国の経常収支が逆転 短期のインプリケーション vs  長期のインプリケーション ――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/02/10)秘密主義的だった日本の原子力政策 求められているのは,オープンでフェアな議論 ――東京工業大学・澤田哲生助教
> 反原発,原発容認,原発推進の立場を超え,これからの日本のエネルギーについての語り合いを目的に発足した「みんなのエネルギー・環境会議(MEEC)」.
> 発起人の一人である東京工業大学・澤田哲生助教が,今後日本の原子力政策はどう議論されるべきかを語る.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/07/30) 【太田康広 数字・データの裏を読む】東電・電気料金値上げの妥当性を検証する

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/07/31) 高いポテンシャルも宝の持ち腐れ 大規模風力発電施設の建設に“逆風”

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/12/19)敦賀の廃炉迫られる日本原電 破綻懸念で再浮上する分割論

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/04/05) 新エネルギー政策の全体像提示に 避けては通れない三つの要因 ――植田和弘・京都大学大学院経済学研究科長・経済学部長

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/05/10) 申し込みの4分の3を門前払い 北海道ソーラー計画頓挫の裏

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/05/21) 【山崎元のマネー経済の歩き方】信用危機としての原発問題

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/05/24) 【関西電力】 原発依存が招いた過去最大の赤字 火力増強“後回し”のツケが表面化

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/07/25) 【田中秀征 政権ウォッチ】「山本太郎」に私が期待する理由
 …デマ屋に「原発監視人」は無理だと思う.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/08/23) 九電が先行,見通し厳しい東電,関電  見え始めた原発再稼働の行方

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/08/26) 【石川和男の霞が関政策総研】柏崎刈羽原発再稼働で利益効果は最大1兆円 それを原資に福島支援と料金値下げに充てろ

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/09/06) 【数字で会社を読む】【東京電力】 柏崎刈羽原発が暗礁で電気料金の再値上げも 再建はすべて“政治頼み

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/09/24) 電力システム改革は原子力問題を複雑化させる ――澤昭裕・国際環境経済研究所所長,21世紀政策研究所研究主幹
> 自由化政策は原子力政策との両立に困難な課題を突きつける.
> 原子力発電には巨額の初期投資と長期的な資金調達による設備投資が必要で,そのためには,自由化によって廃止される総括原価方式による料金規制や地域独占による安定的な収入が必須だからだ.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/10/21) 【石川和男の霞が関政策総研】使用済燃料1万7000トンは原油換算15〜23兆円! 新基準適合を理由に全処理工程停止は妥当か?

へぼ担当 in twitter ◆(2013/10/22)
 それより「むつ中間貯蔵施設」の使用前検査を,事実上の根拠法無く差し止めている方が遙かに問題.
 あれほど断層の真上だから危険という敦賀のプールに置いておく方がマシか,それとも頑丈なキャスクに入れた方がよいか,答えは誰の目にも明らかですが.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/10/29) 柏崎刈羽原発で安全審査容認  知事“豹変”の陰に銀行圧力

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/11/18) 【石川和男の霞が関政策総研】大飯など3原発再稼働で年1兆円超の利益 廃炉,東電支援,自然エネルギー育成に充てろ

「東洋経済オンライン」◎(2011/06/21)原発「安価」神話のウソ,強弁と楽観で作り上げた虚構,今や経済合理性はゼロ

「東洋経済オンライン」◎(2011/06/22)「節電しないと今夏,大停電」はウソ,火力・新エネルギーで電力需要は賄える

「東洋経済オンライン」◎(2011/07/07)原子力研究の落日,使命を見失った学者たち――象牙の塔の「罪と罰」

「東洋経済オンライン」◎(2011/07/14)太陽光エネルギーで本当に代替は可能か

「東洋経済オンライン」◎(2011/07/26)原発再稼働を阻む「壁」 ストレス・テストの矛盾

「東洋経済オンライン」◎(2011/07/26)再生エネルギーは本当に使えるのか

「東洋経済オンライン」◎(2011/08/19)風力発電の本格普及への高いハードル,補助金廃止で強まる“逆風”

「東洋経済オンライン」◎(2011/11/29) なぜ鹿島は原発の建設に強いのか

「東洋経済オンライン」◎(2012/02/09)原発再稼働へ「前進」でも,関西電力が喜べない理由

「東洋経済オンライン」◎(2012/5/10) 2011年度の貿易収支は1979年度以来の赤字に

「東洋経済オンライン」◎(2012/05/25)国有化される東京電力,虚構の早期V字回復計画

「東洋経済オンライン」◎(2012/06/15)大飯原発再稼働に必死の関西電力,原発頼みの“倹約”経営は限界

「東洋経済オンライン」◎(2012/07/20) まずはリアルな「縮原発」から「新エネルギー庁」の創設を

「東洋経済オンライン」■(2012/12/20)シェール革命で日本のLPG価格は下がるか

「東洋経済オンライン」◆(2013/04/26) 北陸電・志賀原発の再稼働は早くて15年度

「日刊 アジアのエネルギー最前線」◆(2011/07/29)電力分割民営化は中国資金の餌食

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/08/15)◆ 今だからこそ原子力を学ぶ,,福井工業大や福井大の専門学科

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/08/15)◆ 大飯原発定検入りも供給力確保 残暑,火力トラブルが懸念材料

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/08/15)◆ 原子力規制委 津波対策の議論開始

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/08/15)◆ 【主張】 原子力機構の改革 まず無責任体質の一掃だ

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/08/15)◆ 日本原子力研究開発機構改革の基本的とりまとめ(中間とりまとめ)について

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/03)◆ 大飯原発「活断層でない」 3,4号機安全審査へ

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/03)◆ 大飯断層判断,10カ月の教訓 専門家頼みに限界

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/06)◆ 大飯の再稼働審査,来週にも再開 原子力規制委|ITmedia

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/06)◆ 「原子力再稼働,早急に」|電気新聞
>全国電力関連産業労働組合総連合(電力総連)の第33回定時大会が5日,約1300人の出席者を集め,那覇市で開幕した.

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/16)◆ 原発比率の明示見送りへ エネルギー基本計画|MSN産経ニュース

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/26)◆ 原発再稼働遅れれば日本経済に重し|Business Journal

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/26)◆ 原発の火山対策を審査 規制委,九電と北電|MSN産経ニュース

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/26)◆ 住民避難後回しの原発再稼働!新潟・泉田知事「規制基準クリアしても ...|J-CASTニュース

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/09/26)◆ 東京電力柏崎刈羽原発の運転再開は電力問題解決の一丁目一番地|ハフィントンポスト

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/10/01)◆ 「アベノミクス」で原発2基分増 今冬の電力需要,経産省試算|日本経済新聞

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/10/01)◆ 原子力機構改革計画に強い不満|福井新聞

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/10/06)◆ 前のめる原発再稼働:新規制基準なら万全と錯覚|BLOGOS

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/11/14)◆ 柏崎原発,再稼働へ難題 福島第1と同型・活断層|日経

「日刊 アジアのエネルギー最前線」(2013/11/20)◆ 原発「最終処分場」なぜメド立たないの?/小泉元首相発言で注目THE PAGE

「日経」◆(2011/04/15)原子力発電の代替エネルギーは何か 「空想エネルギー論」を蔓延させないための本質的コスト論 by 石井彰

「日経」○(2011/12/05)太陽光発電どこへ,冷めた孫氏と知事の関係
 中国など新興国企業による低価格攻勢に円高が重なり,国内の太陽電池メーカーは急速に採算が厳し.有望市場とみられていた欧州市場の需要低迷

「日経」◯(2012/01/09) 31年ぶり貿易赤字転落,日本岐路に 10年代半ば経常赤字も 海外利子・配当頼り
>原発の稼働率が震災前より低いままなら,代替の火力発電用の燃料輸入がかさむ.

「日経」◯(2012/01/31) 不透明感増す景気 エネルギー高騰も重く 日本政策投資銀行社長 橋本徹氏
 不透明感増す景気 エネルギー高騰も重く
 日本政策投資銀行社長 橋本徹氏,「最近,企業は国内投資を抑え,海外投資を増やしつつある.
 空洞化が進めば,将来,円安に戻っても,国内生産力が落ちているため,輸出が増えなくなることを危惧している」

「日経」◯(2012/02/05) エネルギーを考える,原発の将来を決める「点検期」が要る

「日経」◯(2012/02/07) 定まらぬ原発政策 遠のく安定・安価な電力 第4部 東電公的管理
>54基の原発は4月にもすべて停止する.
>資源エネルギー庁の試算では,火力での代替に伴う追加燃料負担は2011年度は2.4兆円,12年度は3.1兆円.
>電気料金は2割上がる計算だ.

「日経」◯(1012/02/08) 「再生可能」の限界 認識を 石井彰 エネルギー・環境問題研究所代表 火力発電技術生かせ 電源の構成,市場原理で,

「日経」◯(2012/01/25) 赤字定着の可能性
> 日本の貿易収支が31年ぶりに赤字となった背後には,東日本大震災という突発的な要因に加え,産業の空洞化などの構造問題も潜む.
> 海外経済やエネルギー価格の動き次第では,2012年以降も経常収支が赤字に転じる可能性も現実味を帯びる.

「日経」◯(2012/07/20)政府のエネルギー戦略,素材産業が懸念

「日経」◯(2012/12/23) LNG調達,最大4割安 調達地域を多様化,東ガスや東電,アフリカ・北米から

「日経」◯(2012/12/24) 所得海外流出,12年18.5兆円で最大 LNG輸入増

「日経」●(2013/02/15) アジアで原発新設100基 日韓ロ,受注競争が加速,20年で50兆円市場
> アジアで原子力発電所の建設が急増し,今後20年間に約100基増える見通しだ.
> 中心は中国,インド,韓国で新設計画の9割を占める.経済発展に伴う電力需要増に対応するためだ.

「ニュー速クオリティ」◆(2011/06/26)永久発電機関開発者「700〜800万かけて作った.これで原発はいらない」産経「ガチだ.すげぇ・・・」

「日本の論点PLUS」◆(2011/06/16)ポスト原子力――再生可能エネルギーは何が最適か?

「不定期更新スカーフェイス通信」◆(2011/03/28)本当は怖いエコエコ発電

「プレジデント」●(2011/07/04)日本沈没の危機! 原発の新安全基準を明示せよ 一橋大学大学院商学研究科教授 橘川武郎=文

「誠ブログ」◆原子力論考(1) インフラに関わる4層構造に目を向けよう - 開米 瑞浩

「誠ブログ」◆原子力論考(6) 「原子力以外のエネルギーなら人間が制御できる」と思いますか? - 開米 瑞浩

「誠ブログ」◆原子力論考(7) できるかぎり「動作原理にさかのぼって考える」習慣を持とう - 開米 瑞浩

「誠ブログ」◆原子力論考(11) 原発はエネルギー安全保障に有利(前編)

「誠ブログ」◆原子力論考(12) 原発はエネルギー安全保障に有利(後編)

「読売新聞」◆(2011/08/18)トラブル相次ぐ火発…原発代替で長時間連続運転

●文献

飯田哲也(1996)「対話へ,原子力モラトリアムを」 『エネルギー・レビュー』 1998年11月号

伊東慶四郎「(1995)「原子力の社会的受容――その歴史的変容とリスク・ベネフィット」 『エネルギー資源』第16巻第6号

エネルギー・情報工学研究会議(2002)『エネルギー・原子力に関する世論調査と国際比較』

大山耕輔(2002)『エネルギー・ガバナンスの行政学』慶應義塾大学出版会

角田勝也(1998)「原子力発電に関するリスク認知の規定因に関する考察」 『日本リスク研究学会誌』第11巻第1号

倉田健児,神田啓治(2001)「原子力技術の利用に対する社会的受容性の確保――ISO14001類似の制度的枠組みを適用することの必要性」 『日本原子力学会誌』第43巻第5号

小林傳司(たかし)(2002)「科学コミュニケーション――専門家と素人の対話は可能か」 金森修,中島秀人編『科学論の現在』勁草書房

笹生仁(2000)『エネルギー・自然・地域社会:戦後エネルギー地域政策の一史的考察』ERC出版

笹生仁編著(1985)『新しい明日を創る地域と原子力』実業公報社

資源エネルギー庁公益事業部(編)(2001)『原子力コミュニケーション――新しい原子力広報を目指して』

社会経済生産性本部(1997)『原子力発電に関する合意形成のあり方を探る 原子力発電に関する有識者アンケート調査 中間報告』

高橋玲子・宮沢龍雄(2002)「エネルギー選択態度形成に関する研究」 『社会情報学研究』第6号

高橋玲子・宮沢龍雄(2004)「エネルギー問題に対して人々が抱く意識の分析――立地地域と都市地域における比較」 『日本原子力学界和文論文誌』第3巻第3号

高橋玲子・宮沢龍雄(2004)「仮想評価法による人々の電源選好意識の把握」 『日本原子力学界和文論文誌』第3巻第1号

田中靖政(1999)「高レベル放射性廃棄物と日本の世論」 『エネルギーレビュー』219号

田中豊(1998)「高レベル放射性廃棄物地層処分場立地の社会的受容を決定する心理的要因」 『日本リスク研究学会誌』第10巻第1号

ピケット,スーザン(1999)「原子力ムラの壁を越えて――合意形成プロセスの日米比較」 『エネルギー・フォーラム』1999年2号

藤垣裕子(2003)『専門性と公共性――科学技術社会論の構築に向けて』東京大学出版会

傍島眞(1999)『原子力受容問題の論点』日本原子力研究所報告,99-011号

『原子力報道 5つの失敗を検証する』(柴田鉄治著,東京電機大学出版局,2013/1/20)

『太陽電池技術ハンドブック』(小長井誠&植田譲編,オーム社,2013/5/25)

『太陽電池産業総覧』(産業タイムズ社,2007/7/1)

『電力発生工学』(加藤政一・中野・西江・桑江著,サイエンス社,2012/08)

『パブリックアクセブタンス 原子力立地の課題と方策』(稲葉秀三監修,日本電気協会,1977)

『反原発,増原発,脱原発か』(稲場秀明著,大学教育出版,2013/2/10)

『ポスト3・11の科学と政治』(中村征樹編,ナカニシヤ出版,2013/1/21)


 【質問】
 日本政府は何故,原発推進政策をとってきたのですか?

 【回答】
 断定的な回答はできないが,
『原子力発電がよくわかる本』
『わかりやすい原子力発電の基礎知識』
『知ってナットク原子力』
といった推進肯定側の本を読むに,結局のところ,日本における原子力政策は,「脱石油」を目指したエネルギー面での国家安全保障政策という面が強い模様.
 つまり,近い将来枯渇が「予想される」石油に,エネルギーを依存していては,枯渇したときに日本は立ち行かなくなるという危機感,加えて,太平洋戦争で石油確保に苦労した経験から,エネルギーの分散化を狙っての推進だった可能性が高い.
(ただし石油枯渇論には異論もある)
 特に,上記に挙げた書籍のうち,3番目のものは,
MOXはエネルギー国家安全保障政策(p.38)
MOXは自給できるエネルギー資源といえる(p.39,44)
などと謳い,そうした面が強調されている.
 また,オイルショック後,原子力が発電において占める割合が,それまでの2%(1973年)から29%(1983年)に急増していることも,それを裏付けている.

 電力会社が殆ど国策会社のごときものになっているのも,その影響だろう.

 エネルギー問題を国家安全保障問題として扱うこと,それ自体は決して間違いではないし,それどころか本来,国家運営上必須といえる.
 したがって,今後原発をどうするかについて論じるときにも,安全保障問題として論じることが必要と思えるのだが,2011.4.20現在,状況はそうなっているようには思えない.

【ぐんじさんぎょう】,2011/04/22 20:20
を加筆改修

 結局,前の大戦も「石油」が原因なんだし(少なくとも直接は),日本に限らずエネルギー戦略は,現代国家にとって必要不可欠ですなぁ.

ますたーあじあ in mixi,2011年04月21日 11:16

 ただ闇雲に「原発止めろ」と言ってるようにしか見えないですよね.

佐々木宣言!! in mixi,2011年04月21日 11:32

 原発はハイリスク・ミドルリターンって誰かが言ってたけど,要はメリットの先食いなんですよね.
 国債の大量発行とかと一緒で.

 しかし太陽光とかも,技術を輸出するレベルにまで達すれば,エネルギー戦略にはなりうるとは思うけど,安全保障面まで兼ね備える原発にはかなわない面があり.

 日本が手放したって,途上国のどこかが核をちらつかせながら,開発を進めていくのは間違いないわけで,新エネルギー開発と平行して,現行の古い原発は縮小・更新しながら,最新の原子力技術は保つ・みたいなラインで進めていけないもんですかねー.

じぇど.in mixi,2011年04月21日 13:41

※ CO2問題を考えると,化石燃料発電,シェール・ガス発電も,メリットの先食いという点では変わらない.
 また,リスクについては別項参照.

▼ 【反論】
 九州電力において,昭和30年代から原子力発電に携わってきた森山文彦によれば,
・火力発電用燃料の調達難
・外貨節約
が,その理由だったという.

 昭和30年代,1次エネルギーの中心は国内産石炭だったが,その供給が一向に安定しなかった上,一般産業の燃料としても大量に使用されていたため,調達が非常に困難になっていたという.
 特に九州電力管内では,水力資源に乏しいにもかかわらず,水力発電への依存度が54%(昭和30年度)と高く,降雨量の少ない時期などは,石炭使用量をさらに増大させる必要があったという.

 また,昭和30年代は外貨は貴重なものだったが,原子力発電のコストに占める燃料費の割合は小さく,殆どが設備費のため国産化が可能であるので,外貨をあまり使わないと考えられたという.
 事実,昭和20年代後半から,中東を中心に大油田発見が相次いだため,世界的に石炭から石油への燃料転換が進んでいたが,日本政府は国内石炭産業保護と外貨節約の目的のため,昭和30年に「重油ボイラー規制法」を制定して,電力会社の重油使用を制限する措置をとったという.

 オイルショックがきっかけのように見えるのは,昭和30年代からの準備が実を結んできた時期と,オイルショックとが,たまたま重なったからに過ぎないと,森山は述べている.

 詳しくは,
『原子力屋の呻吟語』(森山文彦著,海鳥社,1995.8.1),p.14-20
を参照されたし.▲


 【質問】
 推進派の言うほど原発が安全なら,なぜ東京に原発を作らないのですか?

 【回答】
 リスク管理の考え方に基づく.
 同じモノによる,個人へのリスクがそれぞれの人に等しくある場合(これを個人的リスクと呼ぶ),一人一人のリスクが同じでも,万一のことを考えると,その万一のときに被害を受ける人間の数,つまりリスクの総和は,都心では莫大なものになる(これを社会的リスクと呼ぶ).
 そのため,人口密集地域からは離しておいたほうが良いという考え方で,原発であろうが,有毒物質や爆発物などを扱う化学工場であろうが,同じである.

 【参考ページ】
『原子力安全の論理 改訂』(佐藤一男著,日刊工業出版社,2006.2.),p.39, 67-70

【ぐんじさんぎょう】,2011/09/28 20:00
を加筆改修

 過去に何度も大地震が起きてる東京に「原発造れ!」というのは,地震に対するリスクを甘く見ていると思われ……

ベタ藤原 in mixi,2011年09月28日 21:00

▼ 現実的に考えて,東京に原発を作らない理由は,地価問題でしょう.

 福島第一原発の敷地面積は350万平方メートル.
 東京湾沿岸部の地価を,安く見積もって1平方メートル50万円としても,土地代だけで1.75兆円.
 発電量500万kWでフル稼働させても,1日の売り上げは500万kW×24hr×10円/kWh=12億円で,年間5000億円程度にすぎない.
 送電ロス低減ぐらいじゃ元が取れないから,結局,原発は土地代の安い,田舎の海岸線に立てた方が得.

 上記に付け加えますと.
 福島第一原発は500万kWの発電能力に対して,面積は350万平方メートルなので,面積当たりの発電能力は143万kW/平方キロメートル.

 対する火力発電所は,福島第一の近所にある広野発電所の場合で,380万kW・132万平方メートル.面積あたりにすると,287万kW/平方キロメートル.

 大都市近郊の川崎市東扇島発電所の場合,200万kW・47万平方メートル.
 面積当たりでは427万kW/平方キロメートル.

 土地あたりの効率は,火力の方が原子力より2〜3倍良い.ということで.

季節労働者 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2011年11月11日 08:02 & 11月13日 08:08


 【質問】
 2003年の夏は,東電管内の原発が全て止まっても停電はなかった.
 だから本当は,原発なんかなくても何とかなるのでは?

 【回答】
 「夏に東京電力管内で原発全停止」という事実はない.
 2003年,不祥事で東電管内の原発は4月に止められたが,1ヶ月後には柏崎・刈羽原発6号機が運転再開.
 その後も順次,運転再開している.

 また,2003年夏は記録的な冷夏で,例年に比べて冷房電力が低くて済んだ.
 そのため,他社からの受電と,水力・火力発電所の稼動率を上げることとで,カバーできた.

 そんな例外的な年の話を持ち出して,一般論のごとく論じるのは不適切.

 【関連リンク】
東京電力は2003年原発停止をどう凌いだのか
東京電力管轄内の最大電力需要の推移

 【参考ページ】
http://twitter.com/#!/obiekt_JP/status/55978058687062017
http://d.hatena.ne.jp/fut573/touch/20110406/1302100183
http://twitter.com/#!/Advanced_MH/status/55972825105838081
http://twitter.com/#!/Fuwarin/status/55974430593122305
http://twitter.com/#!/obiekt_JP/status/55974258756689920
http://twitter.com/#!/obiekt_JP/status/55971710922534912


 【質問】
 現状で日本の原発が全て停止した場合,日本経済にはどのような影響があると予測されますか?

 【回答】
 大手シンクタンク「日本経済研究センター」が,2011.6.14付で発表したレポートによると,原発が全て停止し,その分をできる限り火力で補ったと仮定した場合,日本の生産能力は年平均で1.2%押し下げられ,毎年約7兆円の経済損失を生むことになるという.
 年間7兆円の経済損失は,2020年まで続き,それ以降,ようやく火力発電で原発の停止した量を補えるようになるものの,その代わり石油・LNGなどの燃料調達コストが,3〜4兆円上昇.
 2017年度からは恒常的な貿易赤字国に転落するとしている.

 同じく大手シンクタンク「日本エネルギー経済研究所」によると,原発全停止によって,一般家庭の電気料金は,2010年度比で1ヶ月1049年,産業用の電気料金も36%上がるという.
 しかもこの試算は,日本が化石燃料を買い続けることで,燃料の相場を押し上げる可能性を考慮していない.
「原子力という発電手段が無い中で,化石燃料を買うとなれば当然,高い料金を吹っかけられます.
 石油や天然ガスは,常に政治的商品であり,外交カードでもあることを忘れてはいけません」
と,同研究所客員研究員・木船久雄(名古屋学院大学学長)は述べている.

 2011.6.7付の経済産業省のレポート「エネルギー政策見直しの基本的視点」には,以下のような産業界の声が掲載されており,全停止により,製造業の海外流失に拍車がかかることを懸念している.
「少なくとも大規模な設備投資の経営判断は,遅れざるを得ない」(電機業界)
「今以上の電気料金上昇は,日本からの追い出し効果があることは間違いない」(繊維業界)
「原発停止の動きが西日本にも波及し,発注元の大企業が国内からいなくなるのが目下,中小企業経営者の最大の懸念」(中小企業団体)

 なお,クロスチェックの観点に鑑み,目下,反論を捜索中.
 ご存知の方はご一報を.

 【参考ページ】
『週刊新潮』 2011.6.30号,p.35-36

【ぐんじさんぎょう】,2011/08/19 20:40
を加筆改修


 【質問】
 日本が開発を進めている次世代軽水炉とは,どんなものか?

 【回答】
 次世代軽水炉は,東京電力柏崎刈羽原発6,7号機に採用された「ABWR」(改良型沸騰水型軽水炉)や,日本原子力発電敦賀3,4号機に導入予定の「APWR」(改良型加圧水型軽水炉)の後継機種と位置づけられている.
 08年度から15年度までの8年間の開発費総額は600億円で,現在は半分強を国が支援.2030年前後の稼働を目指す.

 格納容器の建設工程に,造船などで応用されているモジュール工法を採用.
 あらかじめ工場で組み立てたブロックをつなぎ合わせることで工期を短縮し,大幅なコストダウンを図り,建設単価を現在の約半分の1キロワット当たり13万円に削減する計画.
 また,これまでの耐震設計は,原発の立地条件などに応じて個別に行ってきたが,マンションなどで使われている揺れを吸収できる免震設計とすることで標準化を図り,コストダウンにつなげる.

 さらに,ウラン濃縮度を現在の4%から5%超とする技術開発に世界で初めて挑戦.
 平均燃焼度を現在の約1・4倍に引き上げる.
 これによって使用済み燃料の排出量を3〜4割減らし,再処理コストも低減させる.

 さらにまた,次世代原子炉はアジア市場なども視野に入れ,大型と小型の共通技術を採用.170万〜180万キロワット級の大型だけでなく,80万〜100万キロワット級の中型軽水炉にも対応できるようにする考え.
 新興国でもメンテナンスが容易に行えるよう,検査の際に分解が必要な部品点数を半減させる計画だとされている.

 【参考ページ】
2010.2.20 12:00,産経新聞(上原すみ子)

 以前大変お世話になった直属の上司がとりまとめを勤めている下記プロジェクト.

 正直なところ課題は非常に大きく,過去の日本の軽水炉標準改良化計画の実現経緯を考えれば,20年先のお話しとなります.
 しかし,この20年先というのは極めて遠い将来のようで,実は大変厳しいところ.と言うのは,大体その頃には現在稼働している日本国内の発電用原子炉のかなりの部分が寿命を迎え,建て替え(リプレース)の時期に入ります.

 本来ならここで高速増殖炉(FBR)にバトンタッチさせたかったのですが,現在の状況では完全にバトンタッチさせるところに至らず,もし出来たとしても少数基しか見込めず,まだまだ残念ながら軽水炉の時代は続きます.
 そのため,このプロジェクトの正否が非常に重要となってくるわけであり,私個人が引退する時期にようやく日の目を見る物であり,現在の仕事が片付けば,こちらの方にも手を伸ばしていきたいと考えるところ.

 原子力の場合,構想から実現までに実に長い時間が掛かり,その後の廃止措置まで考えると,1世代では終わらない気の遠くなるようなプロセスが必要ですが,その中で自分自身が出来ることは何か,常に自問自答すると共に全力を尽くしていきたいと考えるところです.

 皆さんは如何お考えでしょうか.

へぼ担当 in mixi,2010年02月20日18:02


 【質問】
 日本製鋼所の原子炉圧力容器製造技術について教えてください.

 【回答】
 日本製鋼所の原子炉圧力容器製造技術は,世界でもトップレベルにある.

 日製鋼の室蘭製作所は,世界で唯一,原子炉容器の中核部を,単一の鋼塊をくり抜くことで,放射能漏れの恐れが少ない形で製造することができる.[1]
 容器の鉄の厚みは15〜20cm程度で十分な強度があるが,金属疲労によるひび割れや破損は,溶接などのつなぎ目から起こる.
 破損を防ぐためには,つなぎ目がひとつもない巨大な「釣鐘」を造らなければならない.
 原発に必要な「釣鐘」の大きさは,高さ20t以上,直径は6m以上.
 これをつなぎ目なしにつくるには,600t(10t大型トラック60台分)の,巨大で高温な鋼鉄の塊を,強度と成分が均一になるように,鍛造(叩いて引き延ばすこと)して成型しなければならない.
 世界でただ1基,室蘭製作所にある1万4000トン水圧プレス機だけが,これを造ることができる.
 世界で稼働している原子力発電所の約80%が,この直径6m級の標準タイプであり,そのすべての圧力容器は日本製鋼所の室蘭製作所で生まれたものだ.[3]

 1974年には,最も厳しい品質管理が要求される原子炉容器および同材料,一般圧力容器,ボイラーなどについて,世界的に権威のある米国ASMEスタンプの使用資格を得た.[2]

 日製鋼の永田昌久社長は,韓国の斗山重工業などの競合各社が,同社の技術に追いつくには,5年以上かかるだろうと予測している.[1]

 世界の原子力発電所は,1億ドル(約101億円)の頭金を支払って,日製鋼が600トンの鋼塊から作り出す容器を予約している.
 しかし日製鋼はこの容器を,年間4基しか製造できない.
 1998年にドイツで緑の党を含む連立政権が誕生した後に,受注が落ち込んだ経験から,日製鋼は急速な事業拡大には慎重な構えだった.[1]
(とはいえ,地球温暖化対策としての原発建設ラッシュに対応するため,500億円を投じ,2011年3月期までに,製造能力を倍増させる拡大させる計画だった[3][4])
 その姿勢は,結果論だが正解だったといえる.

 そんなわけで,
>しかし,スリーマイル,チェルノブイリの事故で開店休業状態となった.
>http://keibadameningen.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-a1fb.html
という事実は無いようだ.

 ちなみに室蘭製作所は第2次世界大戦中,戦艦「武蔵」や「大和」の砲身生産を手掛けており,室蘭製作所長を兼任する佐藤育男取締役によれば,砲身製作のために蓄積した知識が,鍛鋼の技術革新に役立ったという.[1]
 2004年まで使われていた1万tのプレス機は,1940(昭和15)年に設置したドイツ製だったという.[5]

 【参考ページ】
[1]「bloomberg」◆(2008/03/13)日本製鋼所:世界の原発が頼る「刀匠」の魂−名刀の鋼技術で市場独占
[2]JSW日本製鋼所:会社情報:事業部/製作所紹介
[3]「ダイヤモンド・ザイ」◆(2008/06/11)日本製鋼所,原発建設ラッシュによる業績拡大は期待できるか
[4]「Business Line」◆(2010/07/07)Japan Steel Works bullish on Indian N-reactor parts market
[5]「goo news」◆(2009/03/16)世界シェア80%「室蘭」が支える世界の原子力発電所

圧力容器のシェルフランジ
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/gooeditor-20090316-02.htmlより引用)

圧力容器底部の下鏡ペタル
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/gooeditor-20090316-02.htmlより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2011/08/01 20:00
を加筆改修

▼>世界で稼働している原子力発電所の約80%が,この直径6m級の標準タイプであり,そのすべての圧力容器は日本製鋼所の室蘭製作所で生まれたものだ.[3]

 簡単な疑問ですが.
 こちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Nuclear_Power_History.png
が全世界の,原子炉数の推移のグラフですが,チェルノブイリ以降,稼働している原子炉総数は約400程度です.
 この80%となると,320個ということになります.
 対する日本製鋼所の製造数は,年間4個ということなので,1970年から40年間かけても160個しか作れません.
 シェア80%には遠く及びませんが,この誤差はどこから出てくるのでしょうか.
 「西側の原子炉のうちの80%」とか?

季節労働者 in mixi,2011年08月13日 10:16

▼ ちょっと調べましたが,こっちの記事では,
>原発用部材製造で世界シェア約80%を占める日本製鋼所(5631)も
>知名度が高い.同社が手掛けるのは原子炉圧力容器,加圧器,
>蒸気発生器,タービンなど,主要部品が並ぶ.
ですね.
 これなら原発用部材なので,80%も無くは無さそうです.

 とりあえず,「ダイアモンド」の方の記事は,明らかにいい加減ぽく,そのまま引用するのは不適切かと.

気になる人 in FAQ BBS,2012/2/9(木) 11:50
青文字:加筆改修部分

内閣府 原子力委員会 研究開発専門部会
 第8回会議資料第8回議事録(2009.03.17) のp3に
「原子力機器用大型鍛鋼材のシェア80%を誇っている」
旨の記載があるので,話の出所はここだと思われます.

 原発建設には約7年程度かかるとされます.
 例えば,2005年の建造中の発電用原子炉は36基ですので,年5基程度の原子炉が作られている計算です.
 日本製鋼所の原子炉圧力容器の生産数が年4基であれば,新規の需要に対するシェア80%ということになります.

(ちなみに,残りの1基はだいたい圧力管型重水炉なので,加圧水型・沸騰水型炉に対するシェアは,ほぼ100%なのではないかと思います.
 ほぼというのは,欧州にも200tの鋼塊を鍛造できるメーカがあり,そちらが若干のシェアを持っているためです)

 上記の話が,伝言ゲームなどで不正確に伝わったのではないかと思います.

 んで,以下は突っ込み.

>「世界で稼働している原子力発電所の約80%が,この直径6m級の標準タイプであり,そのすべての圧力容器は日本製鋼所の室蘭製作所で生まれたものだ.[3]」

 ロシア,カナダ,ウクライナ,英国,インド,東欧,韓国の一部,中国の一部の原子炉,計130基は,旧ソ連製だった圧力管型重水炉,ガス冷却炉だったりします.
 これで世界の発電用原子炉440基中の30%を占めます.
 なので,
「世界で稼働している原子力発電所の約80%が,この直径6m級の標準タイプ」
というのは明確な誤りです.

 「では,現在運転中の原発の圧力容器のうち,日本製鋼製はどの程度か?」と言う問題ですが,明確な数値は出ませんでした.
 推測としては,下記の通り,多くて50%程度ではないかと思います.

・原子炉建設ラッシュの1970年代に,300個程度の原子炉圧力容器部材の納入実績あり
・2007年までに原子炉圧力容器部材・蒸気発生器をあわせると1700個以上の納入実績あり
・2007年までに国内58プラント,海外は20国165プラントへの納入実績あり

 ちなみに,原子炉圧力容器部材数≠格納容器数なので注意が必要です.
 原子炉圧力容器部材は,各部のパーツに過ぎません.
 このパーツが5〜7個程度集まって,圧力容器になります.
 なので,300個の納入と言っても,最大でも原子炉60基分にすぎません.

 70年代に設置された軽水炉を調べると,国内で約30基,米国では約50基,フランス約35基,ドイツ約15基,計130基です.
 なので,日本製鋼製の圧力容器は多くても半数程度だと考えられます.
(どうやら,英国とかでも原子炉圧力容器を作っていたようですね)

 ソースは上述のこれ↓
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/senmon/kenkyuukaihatu/index.htm
 原発の稼働数などのデータは,ATOMICAからです.

極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/18(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
Blog vs. Media 時評 | 日経電子版の客寄せ特ダネ,いただけない素人騙し
の記述はどうでしょう?

 【回答】
 上記ネタはあまりに酷いので,団藤保晴氏の当該言説に対して以下,私個人からコメント.

----
>「言われるように100年間も連続運転して中性子線に耐える材料は,核融合炉開発で求められているものに近いのです.」
>「これくらいは少し原子力を取材していれば見えてきます.」

とありますが,これで原子力を分かったとお考えであれば,残念としか言いようがありません.
 最低限,燃料被覆管の問題と原子炉材料の問題が常にイコールであるのか.何故東芝との提携話なのか,東芝の4Sなどと比較してどうなのか,よく調べてみることをお勧めします.

 少なくとも上記のご指摘は,失当以外の何物でもなく,正しい指摘を探す方が難しい,と愚考します.

2010年03月25日 00:34,へぼ担当

>もし耐えたとしても高度に放射化して非常に厄介な存在に化します.

 ここもかなりアレですね.
 金属製品がいかに放射化しようと,使用済み核燃料みたいに崩壊熱で溶け出すわけでもないので,単に遮蔽して安置しておけば良いだけです.厄介でもなんでもない.

2010年03月25日 15:37,へげもん

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分

 以下,人の言説を批判するより,建設的な議論を行いたいところですが,リクエストを個人的に戴きましたので,少々駄文を書いてみました.
 ご意見,ご感想など,お聞かせいただけたら幸いです.
 なお,下記駄文についての文責は全て私個人にあり,私個人の勤務先,所属学会他の見解を代表するものではないことを,初めにお断りしておきます.

【以下,本文.】

---団藤保晴氏 「日経電子版の客寄せ特ダネ,いただけない素人騙し」の言説を検証する---

 団藤保晴氏による
「日経電子版の客寄せ特ダネ,いただけない素人騙し」
http://blog.dandoweb.com/?eid=91592
であるが,以下見過ごせない点が多い.
 個人的には趣味ではないが,事実誤認などがあまりに酷いため,その間違いを以下に指摘し,団藤保晴氏の言説を検証することとする.

>「ゲイツ,原発挑戦の真相」へと読み進ませて,原子力分野の素人さんには大変な原発が出来ると大いなる幻想を持たせたと思います.

 『原子力分野の素人さん』とは,我々専門従事者が絶対に口にしない禁句であり,まかり間違っても,そのような失言を行えば,団藤氏のような新聞記者によって,『専門家の思い上がり』と徹底的に批判されるところ.
 では,『原子力分野の素人さん』ではない「らしい」団藤保晴氏の言説を,以下に検証してみることとする.

1.核融合と核分裂の違いは無視,

>これが簡単に出来るくらいなら核融合実用化の大きな障害がひとつ取り除けるのだと申し上げたら,いかに困難な話なのか理解していただけるでしょう.

 残念ながら読み進んで行かなくても,この時点で団藤保晴氏は核分裂炉と核融合炉では一体何が違うのか,特に中性子のエネルギーについて全く理解していないがために,以下の言説がほとんど全て間違っていることが,この時点で既に予想することが出来る.

 確かに核融合炉に限らず,原子炉・核融合炉に用いられる原子力用材料では,
「原子炉内で中性子照射に対する耐久性」
が問題になるのは明らかである.

 ただし,肝心なことはその中性子が一体どのような物なのか.相手を把握しなければ,全く意味をなさない議論となる.
 本来なら,当該中性子の持つエネルギーに対する材料の感受性(専門用語では核反応断面積)を考慮しなければならないし,我々専門従事者にとってはそれが大前提のものとなる.
 しかし,ここはさわりとして,極めて単純化した議論を行うこととする.

 中性子照射による損傷(ダメージ)は,核反応断面積が不変という極めて単純化した場合としても,
A.材料に当たる中性子のエネルギー
B.材料に当たる中性子の量
に依存するのは,誰の目にも明らかである.

 ところで,核分裂反応で発生する中性子のエネルギーは「2MeVを最大」
(注:実際には1MeV前後でピークとなるが,核融合炉との比較目安として保守的な値を用いる事とする)
とし,その下は引きずるような形で中性子のエネルギー分布を形成する.
 一方,核融合炉におけるD-T反応である
D + T → He + n (14MeV)
で発生する中性子のエネルギーは「14MeV」と,核分裂反応における最大の7倍にも達する.

 ここで野球のボールを中性子になぞらえて,ピッチャーの投げるボールで考えてみる.
 高校の初等物理学で習うように,運動エネルギーは速度の二乗に比例する.
 そのため,運動エネルギーで7倍の差があると,速度はルート7≒2.65倍異なることとなる.
 つまり,核分裂反応の最大のエネルギーである2MeVが,仮にプロ野球超一流ピッチャーが投げる時速150kmのボールだったとすると,核融合炉では最大でその2.65倍,つまり時速約400kmとプロペラ飛行機なみの早さとなり,同じ土俵で野球など,とても成立しないことが分かる.

 すなわち団藤氏の言説は,プロ野球で時速約400kmもの剛速球を投げるピッチャーが存在し,それで同じ野球が成立する,と豪語しているのと同じ事である.

 この有様では,「材料に当たる中性子のエネルギー」だけを考えただけでも,団藤氏の言説は失当であることは明らかである.
 本来は,これにその球数(中性子の当たる量),打者の打率(中性子核反応断面積)を考え合わせなければならないが,野球で言うピッチャーの投げるボールの速さを考えただけで破綻してしまう言説は,さすがに如何なものかと考える.

2.「エネルギー=出力×時間」の物理原則を無視,

>協力を求められた東芝の「小型高速炉(4S)」はナトリウム冷却高速炉ながら,出力1万キロワット級とコンパクトさが売り物です.小さいが故に中性子の発生も少なくて,核燃料体交換無しに30年運転をうたいます.

 さらっと記載されているが,東芝の「小型高速炉(4S)」の特徴・特性を全く理解していないどころか,高校生レベルの物理すら理解しているか怪しいことが,この言説で読み取ることが出来る.

 そもそも,核分裂でも何にしても発生するエネルギーは,「出力×時間」の積であるのは,高校1年生レベルの初等物理学でも理解すべき事項である.

 そして,核分裂反応によって発生する中性子の量は,その核分裂数に比例し,エネルギー(注:出力ではない)もそれに比例するのは明らかである.
 つまり,「出力」が小さくても,その発生「時間」が長ければ,それだけ多くの中性子が発生することは明らかである.

 一方,団藤氏の当該言説は「原子炉出力」にとらわれて,「小さいが故に中性子の発生も少なく」としているわけであり,当該炉における生涯のエネルギー発生量に思いが至っていないこと.
 すなわち,初等物理学でも理解すべき出力とエネルギーの関係を理解していないことが,ここで明らかである.

3.そもそも「原子炉」の何処の部分(材料)を問題にしたいのか,

>ところが,今回取り上げられた米テラパワー社の「TWR」は10万〜100 万キロワット級といいます.これで100年間連続運転すると原子炉は膨大な中性子線を浴びます.

 簡単に「原子炉」と記載されているが,「原子炉」のどの部分
(原子炉炉心を構成する核燃料等なのか,それを取り囲む原子炉(圧力)容器なのか,それともその他であるのか.)
を指すのか,問題にしたいのか,全くここでは理解できない記載である.

4.革新的原子炉CANDLEへの無理解

4.1 「炉の材料」って燃料被覆材のこと,

> その「革新的原子炉CANDLEの研究」はウランを「いっきに40%燃焼した場合,一般に使用されている材料では持たない.材料を変更し,温度を下げることによりこの燃焼度を達成することも可能であるが,温度を下げることは原子炉の性能を落とすことに繋がることから,ここでは,被覆材への高速中性子の照射量が限界になる前に被覆材を交換する方法を採用する.この作業は高い放射線レベルで行なうことになる」と記述しています.

>炉の材料がもたないから途中で交換する訳です.

 ここでようやく「炉の材料」という言葉が登場する.
 CANDLEを引き合いに出した段階で,善意に考えれば,
「被覆材への高速中性子の照射量が限界になる前に被覆材を交換する方法を採用する」
と有るように,団藤氏はここでは「核燃料被覆材」を問題にしたいことが,ようやくここで分かる.

<もっとも先の部分では行き詰まるため,ここではわざとぼやかしているのかも知れないが,団藤氏が意図するごまかしについては,簡単のため,まずはここでは触れないこととする.>

 しかし,核燃料の被覆材が原子炉における連続燃焼に耐えられないのであれば,現存している大半の軽水炉発電所(日本国内にある大部分の原発)やその他の発電所(もんじゅ),研究炉のように
「核燃料を覆う被覆材を,核燃料丸ごと交換すれば良いだけ」
の話である.
 もっとも,日本国内に現存する原子炉では,核燃料被覆材の材料的限界を迎える前に,核燃料が燃え尽きて使えなくなる(燃えなくなる)ために,その限界を迎えることなく,トラブル無く交換されている.

 つまり,大多数の原子炉では

>炉の材料がもたないから途中で交換する

訳ではなく,燃料被覆材(一般には燃料被覆管)の限界を迎える前に,核燃料の寿命が来るように設定・設計している.
 そして,それが何らかの原因で破損でも起こさない限り,核燃料の核的寿命(反応度)が残っているのに,それをわざわざ残して交換するような,もったいないことは行っていない.
 当たり前ではあるが,それを行えば高く付くだけで,不経済そのものである.

4.2 そもそも団藤氏はCANDLE技術を全く理解していない,

 さらに言うのであれば,団藤氏はCANDLE技術の神髄である,以下の記載を意図的に無視しているか,それとも全く理解できていないこととなる

 団藤氏の紹介による「革新的原子炉CANDLEの研究」
http://www.spc.jst.go.jp/hottopics/0905nuclear_e_dev/r0905_sekimoto.html
の本文には,最も肝となる以下の記載がある.

「燃焼が進んで,燃焼領域が炉心の端まできた場合は,図5に示すように燃焼済領域を取り除き,燃焼の進行方向に新燃料を加える.こうすると CANDLE燃焼を再開できる.」

 つまり,団藤氏の言う「炉の材料」のところである「核燃料被覆材」は,CANDLE技術では

「『もたないから途中で交換する』のではなく,核燃料被覆材が持たなくなるまで(=寿命を迎えるまで)燃焼済領域を取り除き,燃焼の進行方向に新燃料を加えて,CANDLE燃焼を再開することで『使い回す』」

わけである.
 すなわち,この点において現状の使用済核燃料とともに核燃料被覆材を処分する方法に比べて,核燃料被覆材を使い回すという合理性が,CANDLE技術には存在する.
<更なる革新性がCANDLEには存在し,くだんのTWRでもそれこそが神髄であるが,団藤氏の言説がそれ以前の時点に留まるため,ここでは割愛することとする.>
 
 しかし団藤氏は,団藤氏自身にとって都合の良い点である

>炉の材料がもたないから途中で交換する

という誤った結論(ミスリード)を導き出したいために,CANDLE技術の例を持ち出し,あろう事か継ぎ接ぎを行って,自説
(=そのような原子炉は成立しないとの主張)
に都合の良い点を持ち出したことは,ここで明らかである.
 
 以上より,CANDLE技術を良く読めば,CANDLE技術では団藤氏の主張である
「炉の材料がもたないから途中で交換する」
訳ではないことは明らかである.
 そして,団藤氏は自説に都合の良いように当該論文の抜き取り,継ぎ接ぎを行ったか,CANDLE技術の肝心要の部分を意図的に無視したか,それとも元々全く理解できていないことも明らかである.

 これは科学を語る際に,絶対に行ってはいけないことであり,科学を扱うジャーナリストとして,団藤氏は完全に失格と言える.

5.まとめ

> 言われるように100年間も連続運転して中性子線に耐える材料は,核融合炉開発で求められているものに近いのです.

 先の1.で言及したとおり,中性子照射に耐える材料開発は必要であるが,それに求められる条件は全く異なる.
 よって上記の言説は失当.

> もし耐えたとしても高度に放射化して非常に厄介な存在に化します.

 原子炉材料(核燃料被覆材や原子炉容器材料他)の放射化
(注:全ての原子核が放射化されるわけではない!)
は確かに問題であるが,それ以上に放射能そのものである「核分裂生成物」をガラス固化体等で安定化させている事実は,一体どのように考えるのか.

 私個人は放射化の問題を矮小化するつもりはないが,原子炉の運転で必ず発生する使用済核燃料と,核分裂の結果発生する核分裂生成物に言及せずして,放射化の問題のみを取り上げる態度は,不誠実と評価されても仕方がないのでは,

> これくらいは少し原子力を取材していれば見えてきます.

 以上の通り,どうしても気になる点だけを列挙しても,団藤氏の言及部分はほぼ全て失当,もしくは資料の歪曲,誤解または曲解でしかありません.

 よって,団藤氏が見えていると豪語する
「これくらい」
は,本小文で「完全否定」されるほどのものであり,この程度の理解で原子力を「理解した気になって」語ることは笑止,と言うのが,私個人の正直な感想です.
 だからこそ,団藤氏の一連の原子力に関する言説は問題だらけであり,真正面から論評する価値を見いだすことが出来ないものと愚考します.

 〔略〕

 なお,上記小文についての文責は全て私個人にあり,私個人の勤務先,所属学会他の見解を代表するものではないことを,最後にお断りしておきます.

 皆さんは如何お考えでしょうか.

へぼ担当 in mixi,2010年03月25日22:56

▼ 後日談.

「日経電子版の客寄せ特ダネ,いただけない素人騙し」
http://blog.dandoweb.com/?eid=91592
の件ですが,団藤氏は当該記事に関して,無かったことにしたいようです.
 まあ,問題のある記事を放置するのとどちらがよいのか?と問われると疑問点もありますが,何ら自らの見解を明らかにせず逃走する態度は,自らの責任である署名記事を実践できない団藤氏に,日本のマスコミの典型的な悪癖を見る思いです.

 以下,私の追記コメントを掲載し,その旨お知らせする次第です.

----
 ところで団藤氏はこれだけのコメントが付いている状態でも,何のフォローもしないつもりなのでしょうか.
 批判を受けたからと言って,ML配信の過去記事のリストから削除するだけで,それ以上の言及はないと言うのでしたら,それはそれで一つの考え方です.
 しかし,最低限今後に活かす考え方が明示的に示されていなければ,コメントを寄せる方々への軽視以外の何物でもありません.
 そして,団藤氏が日頃執筆している記事も同様に作られているのではないか,との疑念を呼ぶばかりであり,せっかくの本blogの存在意義もなくなるのではないでしょうか.
 是非ご意見をお伺いしたいところです.
----
----
 また,本記事に対してトップからのリンクが意図的に(?)張られていないなど,団藤氏の本blogに対する運営方針には大いに疑問があります.
 出来れば本記事はなかったことにしたい,と言う意図があるのであれば,訂正なり考え方を示すべきで,こっそり存在を隠蔽するやり方は,旧動燃が指摘され,団藤氏自らも弾劾した隠蔽体質そのものでしょう.
 このように問題の多い対応を行っていることについて,団藤氏自らの見解を是非お聞きしたいところです.
----

へぼ担当 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2010年05月16日 16:50

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 以下にあるような,「中共が,日本政府の承認の下,米ウェスチングハウスから改良型加圧水型炉(APWR)技術を導入」するという話は本当なのか?

太田述正コラム#1588(2006.12.25)
<進展のなかった六カ国協議>
-----------------------------------------------------------------
(中略)

3 より大きなできごと

(中略)

 中共が,米ウェスチングハウスから改良型加圧水型炉(APWR)技術を導入して,原発4基を建設するための覚書を米国政府と取り交わしたのです
http://www.nikkeibp.co.jp/news/china06q4/521033/.12月24日アクセス).
 しかし,ウェスチングハウスは日本の東芝の子会社であり,上記覚え書きの締結は,日本政府の承認の下に行われたはずです.
 中共側は,上記できごとの実質的な相手方が日本であることに一切言及していませんが,上記覚え書きの締結は,9月の安倍新首相の中共訪問によって大いに改善された日中関係を戦略的レベルで固める,という中共当局の強い決意の表れであると私は見ています.
 (以上,
http://www.ft.com/cms/s/2cd1aec4-9161-11db-b71a-0000779e2340.html,12月23日アクセス
を参考にした.)

 【回答】
 「米ウェスチングハウスから改良型加圧水型炉(APWR)」というのは非常に間違いやすいのですが,完全に間違いです.
 記事には「中国が米ウェスチングハウスから改良型加圧水型炉(APWR)「AP1000」技術を導入」とありますが,正確には「中国が米ウェスチングハウスから改良型加圧水型炉「AP
1000」技術を導入」とすべきです.
(これは引用文献の側の間違い.)

 改良型加圧水型炉というと,日本国内では三菱重工業開発のAPWR のことを指しますが,今回中国が導入を決定したのは米ウェスチングハウス設計・開発のAP1000です.

AP1000については
http://sta-atm.jst.go.jp/atomica/dic_1904_01.html
http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/07020111_1.html
を,APWRについては
http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/02080204_1.html
を参照願います.

 ぶっちゃけた話,APWRは旧来のWH設計,三菱重工が改良を続けてきたPWRの,主に経済性を向上させたもの(もちろん安全性も向上させていますが).
 AP1000は主に安全性の向上に主眼がおかれたAP600の経済性を向上させたもの,との違いがあります.
 また,原子炉に関わる主要機器周りでも,主に物量面で大きな違いがあります.

 なお,AP1000の設計・開発にあたっては,当初クロスライセンス契約を結んでいた三菱重工業も参加していましたが,今般の東芝による米ウェスチングハウスの買収による契約解消等に伴い,三菱重工業はAP1000の設計・開発から手を引いています.
 そのため,AP1000の主要技術はあくまでも米ウェスチングハウスにあるため,いくら米ウェスチングハウスが東芝の子会社にあると言っても,日本政府は行政指導等による東芝等に対する口先だけの介入しかできません.
 よって,実態は

>上記覚え書きの締結は,日本政府の承認の下に行われたはずです.

というより
「日本政府の黙認,もしくは手の届かないところで行われた.」
と考えるのが妥当です.

 事実,中国から日本にウランを輸入したりする際に適用される「日中原子力協定」がありますが,これに基づき手続きが行われたとか,日本から原子力関係機器を輸出するにあたって,同協定が改定されたとか,改定される動きがあるとは寡聞にして聞いていません.
(ただし,今後日本から中国に本格的に原子力関係機器が輸出される状態になれば,「日中原子力協定」他において,何らかの動きがあると思われます.)

 以上より,今後の動きがどうなるか予断を許さないところではあり,中国側が今回の締結にあたって,日本側を意識したのは多かれ少なかれある,とも考えられますが,

>上記覚え書きの締結は,9月の安倍新首相の中共訪問によって
>大いに改善された日中関係を戦略的レベルで固める,という
>中共当局の強い決意の表れ

という結論に達するには,まだ時期尚早と考えます.

 以上,ご参考まで.

へぼ担当 by mail


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