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 【link】

「Togetter」◆(2011/02/13)軍事アナリスト・小川和久氏と空幕

「週刊オブイェクト」◆(2010年10月25日)J/APG-1(改)のレーダー視程について・その2

「とある軍事マニアの独り言」◆(2019/5/25) テンペスト共同開発の要請する要因にフライ・バイ・ライトの技術の提供?

『次期戦闘機開発をいかに成功させるか』(森本敏他著,並木書房,2021/12/8)

 おはようございます,エンリケです.

 2018年12月,安倍政権下,次期戦闘機(F‐X)は「日本主導の国際共同開発」との方針が決定され,2021年,三菱重工のもとにIHI,川崎重工,三菱電機など協力会社7社が集まり,本格的に開発が始まりました.

 今後15年かけて開発するのは,2035年頃に退役が始まるF‐2戦闘機の後継機です.
 次期戦闘機にはステルス性だけでなく,高度な電子戦,ネットワーク戦を制する能力が要求され,将来的には無人機との連携も求められます.

 F‐2戦闘機開発での苦い教訓から自主開発の道を選んだ日本.
 2009年から研究が始まっていた開発計画の経緯と,今後の展望を戦闘機開発に関わった専門家6人が語りつくします!

 新戦闘機の開発がこれから始まるという時期に出た,極めて専門的であるにもかかわらず,国民皆が把握して理解しておかなければならない内容を持つ本です.

 森本敏さんが「国内で最高峰の戦闘機専門家」と太鼓判を押す方々が,戦闘機はいかに開発されるか?の内幕,そして新しい戦闘機を作るにはいかなる考え方・アイディア・プロジェクトが必要なのか?について,書いています.

▼嫡男

 傑作『主任設計者が明かす F-2戦闘機開発』の嫡男と言ってよい,わが戦闘機開発秘話.エンジニアはもちろん,航空ファンには欠かせぬ一冊です.

 次期戦闘機開発のすべてはまさにこれから始まるというときに出たこの本は,各著者の方々の,現役の方々への思いがひしひしひたひたと読み手に迫ってくる内容です!

■応援歌とよびかけ

 今まさに進展中のポストF2戦闘機開発の歴史が細やかに伝わるこの本.
 類書はなく,極めて貴重な資料的価値を持ちます.
 とくに軍事ファンや関係者なら本棚に必須です.

 ただこれは,「読んだらわかる」と言うのとは少しニュアンスが違います.
 妥協なきプロの言葉が詰まっているこの本は,読みやすいとは言えません.
 歯応えありです.
 この本を読めば,本物の迫力が伝わる妥協なき内容を通じて,次の時代に技術を受け継ぐことを考えた戦闘機開発,兵器開発,それらと不可分一帯の武器輸出,兵器ビジネスをいかに実践したらよいのか?の核心まで見えてきます.
 新兵器開発,武器取引の実際はどういうものなのか?が,わが国有数のプロたちの口を通じて語られているのです.

 この本には,これからはじまる新規戦闘機開発プロジェクトの内側を知る人から,これからプロジェクトに関わる全ての人に送られたエールであり,教えであり,忠告であり,応援のメッセージという面があります.

 そしてもうひとつ.
 新戦闘機の恩恵を受けることになる国民,政治家に向けた,戦闘機の作り方(装備開発)マニュアルです.
 カタログスペックでなく,いかに戦闘機(装備)を作るか?の実際を知ることで勘所を抑えた理解を図り,プロジェクトを応援し,支援し,最高の次期戦闘機を手に入れよう,との呼びかけです.

▽兵器体系をどういう考えで作るのか?

 本著のまとめ役・森本敏さん(元防衛相)は,この本を作った目的についてこうおっしゃっています.

<最新鋭の戦闘機を国産することは戦後日本の夢の1つです.
 そして,その夢はこれから,10年以内に実現するものと確信します.
 言うまでもなく,戦闘機は今日の国家防衛の要です.
 航空優勢なしに国家を守ることはほぼ不可能であるからです.
 しかし,戦闘機を自国で開発生産することは容易ではありません.
 急速に発展する技術を克服し,新たな概念に挑戦する必要があるからです.
 我々の希望は,日本が戦闘機という現代技術の粋を結集した兵器体系をどのような考えで作ろうとしているのか,その場合の問題はどこにあるのかを国民の皆様に知ってもらうことです.>

 こういう志に貫かれた本著は,戦闘機開発の内側を伺い知ることができる貴重な内容であり,プロジェクトにあたって政治の決断力,洞察力がいかに重要で不可欠か?を身に染みて感じさせてくれる内容でもあります.

 我々主権者国民が,戦闘機(装備品)開発プロジェクトへの正確で正鵠を射た理解を持つ大切さを思い知らせてくれます.

 2021年12月8日段階で日米共同,日英共同の2つが進んでおり,日米共同についてはこれから乗り越えなければならない壁がまだまだある一方,日英共同に関しては大臣間合意ができており,具体的協議が進んでいる段階.
 ただ,思うのだが,相手が米国か?英国か?,米国はダメだ!英国はダメだ!,そういった第三者的,情緒的反応に終始しているようではダメ.

 日英共同でできること,日米共同でできること,はどういうものなのか?どこにどういう違いがあるのか?わが国は何をどちらを選んで何を追求していくべきなのか?

 我が国を主人公とする方向で考えられなければ,画期的な新戦闘機開発プロジェクトの内幕を読んでも得られるものは少ないです.
 その意味で読む人を選ぶと思います.

 あわせて思ったのは,この本は桜林さんの防衛産業本(*1)そしてF2開発本(*2)と合わせ読むべき内容ということです.
(*1)http://okigunnji.com/misa/
(*2) https://okigunnji.com/post-4225/

 新戦闘機の開発がいかに行われているのかを知る上でも参考になりますが,武器開発,武器ビジネスを行う防衛産業を守り育成してゆくために今,国民は何をしなければならないのか?を改めて感じさせてくれる本です.
 今とこれからのわが国を真剣に考える日本人の必読書といえましょう.

▽いかがでしょうか?

 わがF-X開発の全貌を伝えるこの本がもつ一番大きな特徴は,「これからはじまる「世界の中の日本」が行う武器開発」にかかわる人々に不可欠な考え方やアイデア,感覚,発想等を,これまでの各種開発で様々な壁にぶちあたり,それを乗り越えてきた業界の先輩・権威が惜しみなく伝えている点です.
 武器輸出全般にかかわるすべての関係者にとって,「必ず読まねばならないガイドブック」と言って差し支えないでしょう.
 装備開発,取引の現実を知ることで,問題にぶつかったとき,なにをどう解決してゆけばよいか?の方向付けに不可欠な知恵を得られるはずです.

 年末年始にまず読んでいただきたい超おススメ本です.

 実はこの本,発売前からベストセラーでした.
 あなたも今すぐ手に入れてください!

追伸
 著者のおひとり岩崎閣下のお名前を拝見し,メルマガ創刊当初のことを思い出しました.

 発売前からベストセラーです.
 今すぐどうぞ,,,

------------おきらく軍事研究会(代表・エンリケ航海王子)
http://archive.mag2.com/0000049253/index.html
2021.12.13

 【質問】
 支援戦闘機って何?

 【回答】
 「攻撃機」と言うよりは「戦闘攻撃機」といった方がいいかな.

 現行のF-2は制空戦闘も十分こなせるが,先代のF-1は空対空戦闘は「できないこともない」のレベルだった.
(米軍のF-16と模擬空戦して,こちらの方が数が多いのにボコボコにされた,という悲しいエピソードが・・・)

 更に言っとくと,自衛隊の「支援戦闘機」はまずもって,対艦ミサイル抱えて洋上の敵侵攻船団を叩くことが主任務で,「対艦攻撃機」という名前の方が合ってる.
(もちろん対艦攻撃以外何もできないわけではない)

軍事板
青文字:加筆改修部分

(図No. faq38h06f02)


 【質問】
 なぜ空自は対艦攻撃戦力や対地攻撃戦力を,A-6やA-12のような完全な攻撃機ではなく,F-1やF-2のような支援戦闘機求めるのでしょうか?

 【回答】
 まず,支援戦闘機というのは実質的な攻撃機.
 でもって日本独自の言葉.

 迎撃専門空軍としてできた自衛隊が,数的に余剰,性能的に不足したF-86F飛行隊をどう扱うかを考えたときに,3個飛行隊を選んで対地対艦攻撃任務を付与したのが支援戦闘機の始まりです.
 しかし邀撃飛行隊が主役なわけですから,全部の戦闘機を邀撃任務に回せ,余計なことするなという声は当時からありました.

 なので,対地攻撃,対艦攻撃を任務としながらも,平時には領空侵犯措置,戦時には対空戦闘ができることが必須とされました.
 これはF-1やF-2を開発するときにも要求性能として引き継がれています.

 支援戦闘飛行隊の任務そのものがデュアルロールを志向していたわけです.
 その「支援戦闘飛行隊の任務」にあわせて機種が選定・開発されています.

 日本で対地攻撃能力が必要ということは,日本は専守防衛=日本の国内だけで戦う,つまり,敵陸上戦力が既に国内に上陸を果たしている=制海権・制空権を敵に取られている,あるいは阻止し切れてない状態であり,劣勢,末期的状況.
 その状態では,対地攻撃機が敵の制空戦闘機に食われるのを防げない=持ってる効果・意味が薄い.

 というわけで,対地攻撃「しか」できない攻撃機は,存在意義が薄いというわけ.
 だから空自の支援戦闘機は対艦攻撃を主任務とし,制空戦闘の予備戦力として使うのは,あくまで性能的に,「一応可能だから」でしかない.
 でもって,対地攻撃能力も,対地専用の攻撃機ほどは必要ないというわけ.

 ただ,今後はFI,FSという区分を無くしていくそうなので,全飛行隊がマルチロール化するでしょうし,そうなればなおさらのこと攻撃専任の機体が採用される可能性は低くなるでしょう.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 支援戦闘機は制空戦闘には全く使えないんですか?
 空対空ミサイルもつめるようなことを聞いた覚えがありますが.

 【回答】
 できるが,得意ではない.
 機体そのものがどちらかというと支援攻撃(というか対艦攻撃)向きで,パイロットも,制空ミッションの訓練は制空戦闘機ほどしてないはず.

 例えばF-35攻撃機だが,ヘルメットマウントディスプレイなどを持ち,空対空戦闘能力も十分ある.
 しかし,まったく同じ条件で空対空専用に作られた機体よりは当然能力が劣る.
 相手がそのような機体を制空用に出してきたら苦戦するだろう.

 逆に相手との能力差がさほどでなければ,あるいはこちらにステルス性などの利点があれば,立派に制空戦闘機としても使える.

 それと同じこと.

 まあ,A-10みたいなロックバカ一代的攻撃機だと無理だけど.

軍事板


 【珍説】
◆「航続距離の制約」という表現について
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支援戦闘機(戦闘爆撃機)についても,いわゆる「攻撃的兵器」と「防御的兵器」の境界線にあるものではないかとの指摘がなされており,上記の解釈にもとづく配慮が必要な兵器とみなされています.
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山田朗(明大教授) in 『教えて!山田先生-短期集中軍事講座-番外編』

 【事実】
 航空自衛隊の機体で開発当初から航続距離に制限のかかった機体は,輸送機のC-1の方です.
 F-2支援戦闘機で制限されていたのは搭載兵器です.
 対地攻撃用の誘導弾をこれまで装備してきませんでした.(最近,GPS誘導弾JDAMの導入を開始)

「週刊オブイェクト」,2006年12月10日


 【質問】
 何故,航空自衛隊の支援戦闘機は,支援戦闘機を表す「FS(ファイター・サポーター)」表記ではなく,戦闘機を表す「F(ファイター)」表記なのですか?

 【回答】
 近年,要撃と支援の両任務を実効的に果たし得る戦闘機が登場し,今後は戦闘機の柔軟な運用を確保するために,そうした戦闘機を取得していくことも予想されることから,新防衛大綱の別表上の要撃戦闘機部隊/支援戦闘機部隊の区分を廃止した.

[平成17年版防衛白書
→第2章 わが国の防衛政策の基本と新防衛大綱
→第2節 新防衛大綱
→5 新防衛大綱の内容
→防衛力の具体的な体制
→(3)航空自衛隊→【戦闘機部隊などの効率化】
→注釈 4)]
参照のこと.
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2005/2005/html/17225300.html

新防衛大綱,及び新防衛大綱別表
http://homepage3.nifty.com/dsi/library.archive/topix/tpxj.041210.taikou.htm

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 何故,戦後初のFS専用機は,T-2練習機を改造したF-1支援戦闘機になったのでしょうか?

 【回答】
 本屋にいくと,ちょうど『世界の傑作機』がF-1だから,とても気になるなら買うとよい.

 つまるところは
「超音速練習機と派生型の攻撃機をセットで開発・配備すれば予算の効率的な運用ができる」
という大義名分の下で「アメリカは本当にアテになるのか?」
という技術国防政策のちょっとした暴走による.
 実際,航空自衛隊はアメリカに調査団まで派遣してT-38を完成機50機,ライセンス生産60機の計110機を導入する計画を立てており,松野防衛庁長官による「国産計画」には
「パイロット養成に支障が出る」
と反対していた.
 T-2開発に7年かかる間のパイロット養成は,F-Xが複座のF-4になったことから,その後席を利用することで当座をしのぐこととされた.

軍事板


 【質問】
 F-1にF119エンジン積み込んで強度さえ持てば,スーパークルーズは可能なのですか?

 【回答】
 それはもう既に別のヒコーキだろ.

 機体形状が違えば空力特性も違う.
 そうなると同じエンジンでも出せるパワーや燃費が違ってくるので,
「この機体でこういう性能が出せるエンジンは,どの機体に積んでも同じ性能が出せる」
って事にはならない.
 Fー1(ダッソーじゃなくてミツビシの方だよな?)の場合はそれ以前に,エンジンが載っけられなさそうだが.

 また,F-1自体の設計がスーパークルーズを前提としてない.
 F-1だと長い間超音速で飛行してると,外板が熱でへたってくる恐れがある.
 何よりも構造材自体がヤバくなる.
 空中分解するかもしれんね,そんな無茶なことをやったら.

軍事板



 【質問】
 素人考えで,機体形状は現状存在する戦闘機であれば当然,技術者が考え抜いたものだから,あとはエンジン推力とそれに耐えうる機体強度さえあれば,スーパークルーズは可能なのかと思っていたのですが違うのですか?

 【回答】
 そのへんはピンキリだから.
 設計思想以前(本当は以後だけどね)に,航空機の設計開発技術ってのは国によって,企業によって相当の開きがあって,均一化されたレベル,というものは今でもない.

 ぶっちゃけ日本は先進国の中でも航空機,それも戦闘機を開発設計する能力はかなり劣ってる.
 個々の技術については世界最先端だったりするが,総合的な開発技術力は先進国の中では最低クラス.

 三菱F-1はそんな日本の,それも航空技術以外でもようやく世界の先端に追いつきかけた頃の技術で設計されているんで,はっきり言うと同世代のアメリカの戦闘機なんかと比べると一世代以上古くて遅れてた.
 なので,エンジンだけ最先端のものにしてもそんな高性能には出来ない,
 というか,最先端のエンジン積んでその性能を100%生かせるような機体のキャパシティがない.

軍事板


 【質問】
 F-4ファントムより新しいF-1の方が,先に退役したのは何故ですか?
 F-4EJ改のように寿命延長しなかったのは何故ですか?

 【回答】
 代替機が有るから.
 自動車でも他の機器でもそうだけど,古い機種を無理して保守整備して使うより,新しいの買った方が安上がりなことは往々にしてあるのよ.
 その時々でケースバイケースでやってるだけだろう.

 そもそも新しいと言ったって,F-4EJの初号機納入が72年.F-1は77年.
 機齢としてはそう変わらん.

 F-1の機体は元々,艦上機として造られたF-4と比べて脆弱で,特別塗装を行う場合にも外板の薄さが問題になってたから,その辺の絡みもあるだろう.
 更に言うなら,F-1の退役時期は,もともと配備開始時に予定されていた事なので.

 また,80年代中盤頃から機体の疲労や損傷を探査する技術が急激に進歩して,それまで理論値+安全係数で算定していた機体の命数が,より実測値に近い形で求められるようになった.
 結果F-4,F-15の機体命数が飛躍的に伸び,戦闘機の機数にかなりの余剰を発生させる事となった.

 そこへFS-X選定問題の煽りで,F-1~FS-X(F-2)の間に,F-4改を中継ぎで投入する案が浮上したという訳.

 要するに,
「戦闘機の全体の機数としては,将来的にだぶつきが予想される」
 ↓
「しかし,要撃機勢力の質的維持の観点からは,今まで通りF-15Jの生産/配備を続けるのが望ましい→F-4余剰」
 ↓
「F-1後継機の開発遅延からFSの減勢が起こるのは確実なので,その間を延命したF-4で補完」

という流れ.

 あと,F-1は機体規模やら構造やらの問題もあるし,そもそもアンダーパワーが問題になってたから,延命工事を行うのは色々と無理がある.

 なお,F-1も寿命延長してる.
 当初予定の3500時間から4050時間になってる.

軍事板,2007/08/07(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 自衛隊の陸海空の連携について質問です.
 自衛隊は映画のアメリカ軍みたいに

前線指揮官「上空の飛行機,全弾ここにキボンヌ,俺が責任を取る!」

パイロット( °Д°)つ全弾「AWACS,全弾行きます,タリホー!」

……な感じでパイロットと直通で支援してもらえるんでしょうか?
 それとも

陸自前線指揮官「上空の飛行機,全弾ここにキボンヌ,俺が責任を取る!」

後方基地の陸自無線係「……との依頼が来ておりますが?」

基地の陸自の偉い人「そういうわけで爆撃頼むyo!]

基地の空自の偉い人「んじゃあ二階の空自の無線係のとこ行ってくるわ」

後方基地の空自無線係「だそうですので,伝言お願い」

どこかの航空総隊司令部「よっしゃー,AWACSに電話汁!」

AWACSの中の人「そういう訳で,おまいの下に全弾投下だって」

パイロット( °Д°)つ全弾「AWACS,全弾行きます,タリホー!」

……なんでしょうか?
 教えてください.

 【回答】
 「CAS」は陸自演習でも後者に近いなら「近接航空支援要請書」なる,空自に対する定型書類もあって,「弾種・弾数」の指定もできる.
 ただ米軍並の上空待機となれば,事前の協定を詰める必要もあるだろう.

 現場の例では,CASのコントローラ(空自パイロット)が陸自の空挺某小隊に同行.
 小隊の携帯対空無線機(AM)を使用してファントムの近接航空支援を行った演習例もある.

 陸自単独の演習でもヘリを空自機に見立て,陸自隊員が無線でCAS誘導をやる例もあった.
 やろうとする陸自部隊は限られるが(笑)

 しかし,陸自の現場,前線部隊から空自の現場,最寄の基地までは直通で連絡が出来ないし,指揮系統も要請出せるようになってない.
 これは「意思がない,能力がない」というよりも,自衛隊にそういう事を行う体制が整ってないし,そういう事が必要になる事態が今まで発生しえなかった,あるいは起きないような防衛計画を進めてきたから,と言った方がより正しい.

 というか,陸自が日本国内でCASを必要になる事態というのは,敵の戦闘機が領空に侵入している状況であり,空自が航空優勢を得られているかどうかが怪しい,
 あるいは空自は侵入機に対処で手いっぱいで,陸自の支援なんかに回せる余裕がない.

 だからどちらかというと,陸自が自前で対戦車ヘリ隊にでもCASをやらせた方が良い.

軍事板


 【質問】
 那覇の第6飛行隊のナンバーが一桁なのはなんで?
 他の飛行隊は第201飛行隊だとか三桁ナンバーなのに.

 【回答】
 空自の飛行隊は当初は第1飛行隊から始まる通しナンバーだったの.
 それが後に変更されて,百の位が機種を表す現在の表記に変更された.
 んで,F-86を装備してた一桁表示の飛行隊は,その多くがF-104やF-4の飛行隊に改変されて消滅したが,3個飛行隊は支援戦闘機部隊として残された.
 んで,その後はナンバーを変更することなく,F-1やF-4,F-2が受け継いでいるということ.

軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ なお,第6飛行隊は築城(第8航空団)基地であったかと.
 那覇は302飛行隊(<第83航空隊<南西航空混成団)ですよ,確か.
 あと一桁なのは,三沢(第3航空団)の第3と第8だけであったはずです.

鉄底海峡 at 2009年01月15日 08:53,n 「軍事板常見問題 mixi支隊」
青文字:加筆改修部分


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