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▼ 海自P-3Cのソノブイ部.
A,B列は8まで,C~Eまでは7で,右端がP-1~3.F-7の右が無印で,Gが1~4.
使い分け?
P-3Cの離陸.
自分「やけに低く飛んでいきましたねぇ」
説明の人「あー,燃料満載なんでしょうねー」
訓練で無く,哨戒任務で行ったと言ってるようなモンです,本当に(ry
Ai in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2011年09月10日 17:32
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「D.B.E. ミニ型」(2010/10/03)◆日本が誇る海上自衛隊P3C哨戒機「魚雷攻撃」
「textlib @ ウィキ」◆(2011-03-06)国産HALEとクローバルホーク,2つの任務の違い
「Togetter」◆(2013/03/12) 日本のヘリコプターの歴史
「朝雲新聞」◆(2010/11/11)技本「防衛技術シンポ」 将来ビジョンが目白押し 初の「球形飛行体」も登場
「防衛省」◆S2-1 世界初!空も陸も自由自在,まるい未来型飛行物体
http://www.mod.go.jp/trdi/research/dts2010.files/S2/S2-1.pdf
(pdf注意)
「数多久遠のブログ」◆(2010/09/04)日本の偵察衛星,光学系のみに
「週刊オブイェクト」◆(2010年03月22日)US-2飛行艇『兵員輸送型』の可能性?
「週刊オブイェクト」◆(2010年03月22日)政府,自衛隊の輸送機・哨戒機・飛行艇を民間転用し輸出を許可する方針
「週刊オブイェクト」◆(2010年10月31日)JFTM-4「星の鷹」PV動画
『なぜ,日本は50年間も旅客機をつくれなかったのか』(前間孝則著,大和書房,2008/3/10)
『日本はなぜ旅客機をつくれないのか』(草思社,2002.10)を再編集・文庫化?
『零の遺伝子 21世紀の「日の丸戦闘機」と日本の国防』(春原剛著, 新潮文庫,,2012.7)
>「先進技術実証機」は日本の空を飛ぶのか.その開発秘話が浮き彫りにする日本の安全保障の核心.
【質問】
MU-2救難捜索機/飛行点検機について教えられたし.
【回答】
時に,昨日,木更津基地で日本最後のMU-2C(自衛隊名称LR-1)が退役しました.
三菱が戦後最初に生み出した自社開発機で,先日初飛行したMRJの御先祖様に当たります.
この機体は1959年に基礎研究か開始され,1961年夏頃から本格的に開発が開始され,1963年7月に試作1号機が完成し,9月に初飛行を行いました.
比較は出来ませんが,今のMRJよりも格段に短期間で開発された飛行機です.
この飛行機の特徴は,他に類を見ないSTOL性能です.
日本で民間機を作ると言っても実績がありません.
よって,普通の機体を作っても商業ベースに乗らない可能性があります.
従って,総花的に高性能の機体よりも,一芸に秀でた機体を開発したのです.
先日触れたX1G1の研究成果を基に,主翼後縁に全幅に渡るファウラー・フラップが取り付けられました.
これにより,同型機に比べると翼面荷重は50%も大きくすることが出来ました.
試作機では,離陸滑走距離は総重量3,260kgで185m,着陸滑走距離は総重量2,740kgで265mと言う性能を予定していました.
但し,このフラップのために補助翼が使えない事から,横操縦はスポイラーで行っています.
胴体は今のMRJと同じく,他の同級機よりも大きな客室容積を持っています.
試作機A型は,生産機と異なり,胴体から離れた場所,主翼下面に張り出した小さなポッドに取り付けられ,その動力はフランス製のチュルボメカ・アスタズーⅡKを装備していました.
これにより,通常の旅客機並みの巡航速度で,一方で離着陸速度は通常のビジネス機並みと言う優れた性能を持たせることに成功しています.
また,当時の常識だった油圧機構は全く使わずに,総て電気モーターで駆動する形を取っており,ポッド式のエンジンナセルを含め,整備点検は踏み台を使わずにアクセス出来る特徴もありました.
因みに,このアスタズーエンジンもMU-2専用に改修されたもので,操縦席からボタンを押すだけでプロペラピッチを変えて出力をコントロールすると言う凝った機構が搭載されていました.
ところが,このアスタズーエンジンはじゃじゃ馬で,エンジントラブルが絶えず,安全性が担保できないことから,次のB型を量産することにしました.
こちらは,じゃじゃ馬のアスタズーエンジンを,米国市場も見据えたギャレット社製のTPE331に変更し,エンジンの収納方法もポッド式から翼内埋込式へと変わりました.
この結果,翼幅も増え,翼の取付角なども変更されています.
このB型は1965年に初飛行してFAAの型式証明を取得し,米国市場への参入を果たしました.
因みに,この機体でも離陸滑走距離は600m弱,着陸滑走距離も800m程度の性能でした.
そして,この機体は米国のムーニー社が販売する事になり,半完成の機体を貨物機で米国に送り,ムーニー社で発動機やプロペラ,計器などを取り付けてムーニーMU-2として米国市場で販売されています.
なお,ムーニー社は後に経営が悪化したため,米国での販売は三菱の米国法人であるMAIが担当することになりました.
こうして,以後の量産型はB型が総ての起点となりました.
エンジンの出力増加や機体の重量増加を重ね,B-10型,D型,F型と進み,1969年に胴体をストレッチし,バルジを設けて主脚を収納する方式に改良したG型が完成します.
以後,標準型はJ,L,N型と発展し,ストレッチ型はK,M,P型へと発展していきました.
そして,1979年からN型にマーキーズ,P型にソリティアの名称を与えています.
最終的に各型合計753機を1985年までに生産しています.
一方,自衛隊が採用したものもあります.
陸上自衛隊はMU-2開発の同じ年から5年に亘って高速偵察機の研究を重ね,航空自衛隊も高速輸送,レーダー訓練機としての需要を探ります.
結局,1967年から1984年に掛けてB型の発展型で陸上自衛隊向けにMU-2C,自衛隊呼称LR-1として20機が生産され,航空自衛隊はドップラーレーダーにブリスター型の窓,飛行中に開閉できるドアなどを改修で装備し,捜索救難機としてD型をベースにしたMU-2E,自衛隊呼称MU-2Sを採用し,1967年から1982年までに31機が生産されました.
また,この他航空自衛隊では更に航法施設の点検機として,G型をベースにした長胴型のMU-2Jを採用していました.
因みに,LR-1は離陸性能を良くするためにプロペラの直径を民間型より大きくし,胴体内には偵察用カメラ2基を装備でき,カメラの代わりに12.7mm機関銃を2丁装備することも可能でした.
幸いなことに,これを装備する機会も無く退役となりましたね.
眠い人 ◆gQikaJHtf2,2016/02/18 23:28
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
もし空自の救難捜索機U-125Aの後継機種を考えるとしたら何が良さそう?
【回答 válasz】
空自航空救難団の救難ヘリ・UH-60Jの後継はUH-60J(近代化)が選定されましたが,U-125の場合はライセンス生産ではなく輸入なだけに,改良型を生産しても性能の向上はちょっと難しいでしょう.
そうなると別機種の選定となりますが,U-125以上の性能を持つ機体となれば,米ガルフストリームG650か仏ダッソー ファルコン 7Xとなります.
RQ-4のような高高度無人偵察機を救難捜索機にとも考えましたが,速度がU-125に劣る上に無人機だと,何らかの理由でISRの光学センサーが何らかのトラブルで転送出来なくなった場合,捜索に支障をきたし,人命にも関わりかねないので,捜索救難機は有人機のままの方がいいでしょう.
ダッソー ファルコン 7X - Wikipedia
G650 ガルフストリームラインナップ - 丸紅エアロスペース
G650もファルコン7Xも速度と航続距離はU-125以上です.
ただ,G650は機体の全長・全幅が30m以上で場所を食ってしまいます.
ファルコン7Xだと全長が23m,全幅が26mとそんなに取りません.
一方,ファルコンはエンジンが3基あるので,整備コストが上がってしまう事になります.
G650ならばエンジンは2基ですし,ロールスロイスBR725エンジンですのでU-4とも部品共用も出来るという有利な点もあります.
政治的な意向が反映され,特に我が国の場合アメリカと日米安保という軍事同盟を締結している以上,アメリカの意向をも考慮に入れなければならない戦闘機選定のF-Xとは違い,日本独自の救難捜索機や飛行点検機の選定(U-X)については政治的意向は反映されませんので,欧州メーカーもしきりに売り込みを図ってきます.
1992年のU-X選定では英BAe(後のBAEシステムズ)が売り込んだ結果,BAe125が選定されましたが,今回はアメリカ勢が盛り返すか,それともフランス勢が初めて空自の部門に参入を果たすのか.
興味深いところです.
ねらっずーり in mixi, 2013年06月09日
青文字:加筆改修部分
私はG650かファルコン7Xか?U-125後継を考えてみるという先週の記事で,U-125後継に米ガルフストリームG650か仏ダッソーファルコン7Xを提唱しましたが,TACCOさんからある指摘を受けました.
それは空自芦屋救難隊が配備されている芦屋基地の滑走路の長さでした.
芦屋基地の滑走路は1640mしかありません.
・・・確かにこれでは,G650やファルコン7Xでは着陸はともかく離陸は難しいでしょう.
私も芦屋の滑走路は見落としていました.
先週の記事をご覧になられた方には深くお詫び申し上げます.
そうなるとU-125のベースとなっているホーカー800の近代化型であるホーカー850XPか,ダッソーファルコン900の近代化型であるダッソーファルコン900LXでしょうか.
ただ,ファルコンはU-X選定で落とされた経緯があり,改めて導入される可能性は薄いでしょう.
むしろホーカー800の改造型であるホーカー850XPを導入した方が,教育訓練や兵站支援におけるコストの削減に繋がります.
実際,空自の次期救難ヘリ選定でUH-60J(近代化)が導入されたのもその経緯があります.
北大路機関: 次期救難ヘリコプターに三菱重工案のUH-60J改を選定 防衛省発表
余談ですがこのホーカー800は,元はと言えばBAe125-800で英デ・ハビランド社が設計・製造した機体で,後にデ・ハビランドが英ホーカー・シドレー社に買収され,そのホーカー・シドレーも英BAe(現BAEシステムズ)社に買収された事により,その名称もDH125→HS125→BAe125と変わっていきました.
自衛隊はかつてそのデ・ハビランドからヴァンパイア練習機を導入した経緯があり,イギリス製機体はそんなに珍しいものではありません.
ただ,ヴァンパイアは評価用として1機しか調達されなかっただけに,本格的に前線配備された機体は今回が初めてでしょう.
その後,BAeはビスジェット部門を米レイセオン社に売却,米加の投資会社を親会社とするホーカービーチクラフトがU-125を生産しています.
もっとも,ホーカーというブランドを今でも用いているところを見ると,「純粋なイギリス機」から「純粋なアメリカ機」になったとは言えず,またBAeのビジネスジェット部門が存在した英チェスターのハワーデン空港も,生産こそ米テキサス州ウイチタに移ったものの,機体の改造等が行われており,U-125もBAe時代はここで改修された事から,今でもホーカー800のU-125への改修はここで行われていると思われます.
Beechcraft | Global Customer Support | Hawker Beechcraft Services Locations - Chester, United Kingdom
さて閑話休題が長くなってしまいましたが,そのダッソーファルコン900も空自美保基地の第3輸送航空隊第41教育飛行隊で運用されているホーカー400をベースにしたT-400の後継ならば,まだ目があるかも知れません.
C-1はC-2に更新されますので,どのみち練習機も更新しないといけなくなるでしょう.
ただ,ダッソーやホーカーを含めてT-400やU-125の後継に立ちはだかりそうなのが,ブラジルのエンブラエル社です.
エンブラエルは世界第4位の航空機メーカーで,日本航空も同社の旅客機を採用しています.
また,ブラジル空軍だけでなく,英空軍を始め同社の軍用機の導入が行われています.
エンブラエル - Wikipedia
EMBRAER - For the Journey
そのエンブラエルが開発しているビジネスジェット機・エンブラエル・レガシー500は1402mで離陸可能で,航続距離も5556kmとU-125を上回る性能があります.
速度もU-125のベースのホーカー800と同じで,機体を改修すればU-125と同じ速度を出せるでしょう.
Performance LEGACY500:EMBRAER
そこで私の個人的提案ですが,空自のU-125とT-400,海自のU-36Aの後継をエンブラエルのレガシー500にした上で,ブラジル海軍にあきづき型護衛艦を輸出してみてはどうでしょうか.
当初,私はP-1/C-2の輸出を考えたのですが,エンブラエルは既にKC-390というC-2と同世代の輸送機を開発しています.
哨戒機もP-3がまだ現役ですので輸出は難しいでしょうが,護衛艦なら輸出は可能かも知れません.
ブラジルは航空機製造に関しては世界第4位ですが,造船に関してはまだまだと言ったところで,我が国のIHIグループのとジャパン・マリン・ユナイテッドとブラジルのアトランチコスル造船会社が合弁会社を作っています.
IHI,ブラジル造船会社に出資へ:日刊産業新聞
そのためか,ブラジル海軍のフリゲート艦も,英海軍で退役したフリゲートを購入して改装した上で再就役させているぐらいです.
ブラジル海軍 - Wikipedia
そこで最新型のあきづき型護衛艦をブラジル海軍に輸出するというもの.
FCS-3のソースコードはブラックボックスにして重要な技術もある程度はダウングレードしても問題はないと思います.
ブラジルの仮想敵国はアルゼンチンですが,アルゼンチン海軍にブラジルの脅威となりえる戦力が今現在存在しませんし,というかブラジルの軍事力の脅威となりえる国家は,ブラジルの周辺国には今現在ですが存在はしないでしょう.
まぁ,強いて挙げればチリでしょうけど,ブラジルとチリの関係は良好ですので特に問題はありません.
捜索用レーダーは英BAEから購入してエンブラエルで改修してもらえばいいですし,エンジンもハネウェルHTF7000で現在U-125で用いられているハネウェルTFE731と同じハネウェル社のエンジンですから,整備等も問題はないでしょう.
もちろん教育訓練や兵站支援のコストなどで突っ込みたくなる方もいらっしゃると思いますが,それは承知の上であえて申し上げております.
ブラジルは既に人口は日本を上回り,2050年には日本の二倍以上の人口になると言われています.
また,左派である労働者党政権の元で行革と貧困層撲滅の社会福祉を行った結果,格差はかなり減少し,中産階級が増えてきています.
経済的な意味でも市場の価値はありますし,既に日本企業も多く進出しています.
また,中南米の大国でもあり,国連の常任理事国入りでは共闘もしています.
現在我が国はオーストラリア,インドと安全保障宣言を結んでいますが,ブラジルとの安全保障宣言を結んでも悪くはないでしょう.
■追記
FCS-3は値段は高価であると鉄底海峡さんからのご指摘がありました.
ですのでFCS-2-31を搭載したあきづき型護衛艦を提唱したいと思います.
ねらっずーり in mixi, 2013年06月16日
青文字:加筆改修部分
トヨタがライバル会社のホンダからホンダジェットを導入したのが話題になっています.
>トヨタがホンダジェットを導入 機体は「86」,ライバル社から | 共同通信
>https://this.kiji.is/561839112451572833
世界経済の動向から旅客機のチャーターよりビジネスジェットを利用する企業が増えてきており,ビジネスジェット市場は活況を見せています.
>世界経済減速も,企業向けプライベートジェット納入が急増 - Bloomberg
>https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-21/PZPEY4DWLU6N01
ビジネスジェットは軍用でも活用が増えています.
米空軍ではE-8 J-STARSの後継にガルフストリームのビジネスジェットを改造した機体を検討している他,EC-130Hコンパスコールの後継機種にもビジネスジェットを改修した機体が検討されています.
>★ビジネスジェットの軍用転用にトレンドあり どこまでの機能をどれだけ安価に実現できるのか:航空宇宙ビジネス短信 T2:軍事航空,海軍関係,安全保障,地政学,ISR
>https://aviation-space-business.blogspot.com/2016/02/blog-post_20.html
こうした中,空自でもU-125Aの後継機種となるビジネスジェットをそろそろ検討してもいい時期ではないかと思います.
U-125AのベースとなったBAe125-800は,航空業界再編から現在は米テキストロン社のホーカー800という機体となっていますが,テキストロン社はホーカーシリーズの生産を終了してしまいましたので,ホーカーシリーズの派生型は見込めません.
このため空自ではサイテーション680AをYS-11の後継とU-125の損耗分として飛行点検機として導入しました.
そうなるとサイテーション680Aが有力候補とも言えますがサイテーション680Aは,YS-11の後継である上にUH-60J(SP)の導入による航続距離の延伸から,サイテーション680Aの航続距離では空自の要求は満たせるかどうか疑問.
そこで可能性があるとすればボンバルディアチャレンジャー605とダッソー ファルコン2000LXSとなります.
いずれも航続距離は7000km前後で芦屋基地を離着陸出来ますので,U-125Aの後継はこの2機になる可能性があります.
空自の主力戦闘機の選定ではアメリカ政府が必ず介入してきますが,捜索救難機については米空軍は導入していないので介入はありません.
ちなみに米空軍では前線航空管制機を捜索救難に投入しており,かつてはCOIN機だったOV-10を,現在はA-10を改修したOA-10がその任務に就いています.
当方個人的な見解から見ると,ファルコン2000LXSは分が悪いように思えます.
フランス製ゆえにマニュアルもフランス語である可能性が高く,英語教育から英語に慣れた空自には厳しいと思います.
一方のボンバルディアは本社はフランス系カナダ人が多数のケベック州に本社があるとはいえ,カナダは英語圏で名目上はイギリスの自治領であるイギリス連邦の国.
余談ですがカナダでは英語とフランス語が公用語となっています.
当然マニュアルも英語ですから,空自からしたらチャレンジャー605を選ぶかも知れません.
U-125とU-125Aが選定されたのも,イギリス製であった事が大きく影響しています.
また,ボンバルディアはボーイングと組んでチャレンジャー605を,P-8を導入出来ない国向けに海上哨戒機として販売しているのもアドバンテージが上げています.
さらに,ファルコンLXSは海保でも導入している事から,伝統的に海保とは別の機体を導入したがる空自からすれば,ファルコンLXSよりチャレンジャー605が有利なのは間違いないありません.
いずれにせよアメリカ政府の介入がない以上,どの機体がU-125Aの後継になってもおかしくはありません.
U-125Aは機体年齢もまだまだで墜落事故も起きておらず,隊員からも死傷者は出ていませんが,そろそろ後継機種を考えるべきではないでしょうか.
なお,当方は以前ブラジルのエンブラエル社のレガシー500をU-125Aに導入すべきと提案した事がありますが,やはり南半球にあるブラジルからだとフェリーや部品取り寄せでのコストがネックになって,空自の飛行点検機選定では候補に選ばれませんでした.
これは南アフリカの戦闘ヘリ・AH-2 ローイファルクが陸自のAH-Xの候補にならなかったのと同じで,日本と南アフリカの距離がたとえ同じイギリス連邦の国でも壁になっているのは確かです.
ねらっずーり in mixi page 2020年03月15日
青文字:加筆改修部分
【質問】
ATD-Xって何ですか?
【回答】
先進技術実証機は,新しく開発された技術が実用に耐えるかどうかを実証するために作られる実験機です.
アメリカで言うところのXナンバーに該当します.
以下引用.
------------
先進技術実証機,平成18年度から着手の見通し
技本/空幕,将来戦闘機適用技術の研究一環
防衛庁技術研究本部は,航空幕僚監部の要求に基づき「先進技術実証機」の研究を次期中期防衛力整備計画(平成17~21年度)期間内の平成18年度から着手する方針を固めた模様である.
先進技術実証機の研究は,将来の小型航空機に適用される機体形状,アフターバーナー付ターボファン・エンジン,アビオニクスの各先進技術のシステム・インテグレーションを図り,その成立性,有効性を実飛行環境下で実証することにより,将来の小型航空機システムの実現に関する技術資料の取得を目的としている.
技術研究本部はこの飛行実証のために,有人の実証機を試作することにしたもので,研究試作の予算総額は約560億円強と見込まれている.
先進技術実証機の機体はステルス性と高運動空力技術を兼ね備えた形状となる模様である.
さらに,機体規模は,推力偏向(TVC)機構を装着した推力5トン級の実証エンジン(XF5-1)改修型を2基搭載し,離陸重量は約8トンになる見通しである.
また,機体形状,TVC偏向機構に関しては,実証機の要素研究「高運動飛行制御システムの研究試作」の成果が反映されることになる.
この高運動飛行制御システムとは,現在の航空機設計で鍵となる操縦制御システムとエンジンの推力制御システムを統合(IFPC:Integrated Flight Propulsion Control)させ,機体の機動性を従前よりさらに向上させることを狙ったもので,エンジンと飛行の制御統合技術を適用することにしている.
同研究は,技術研究本部の指導の下,三菱重工業をプライムに,川崎重工業,富士重工業,石川島播磨重工業各社の技術者が参加した設計チームで平成12年度から続けられてきたもので,
17年度予算が最終予算となり,今後は,地上試験等でその成果を確認することになっている.
現在の研究スケジュールでは,平成18年度に研究を開始し,23年度に初飛行を実施することにしている.
初飛行後は,まず高運動ステルスおよびエンジンに装着したパドルによる推力偏向の飛行実証を実施し,その後,先進アビオニクス等を搭載した飛行実証に移行するものと見られている.
また,これら一連の所内試験(飛行試験)を通じて,技術的な課題である各先進技術のシステム・インテグレーションはもちろん,低被観測性技術,攻撃/回避能力向上技術,脆弱性改善技術といった生存性の向上等の確認を行うものと見られている.
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unknown
▼ 2014年07月,防衛省技術研究本部(技本)は先進技術実証機(ATD-X)『心神』をWeb上に公開しました.
心神は今年中にも初飛行する予定です.
先進技術実証機の現況:防衛省技術研究本部
防衛省技術研究本部,先進技術実証機「ATD-X」の実機を初披露‐ミリブロNews|ミリブロオフィシャルコンテンツ
ただ,F-35Aに搭載されるF135エンジンがホバー推力で180.4 kNあるのに対し,心神に搭載されるXF-5エンジンは49 kNしかなく,スウェーデンのJAS39グリペン程度の軽戦闘機程度でしかありません.
また,この機体は実証機であり,国産のステルス戦闘機を生産出来るかどうかの実証しか行いませんので,この心神がF-2の後継,というのはさすがになさそうです.
ですが,このくらいの機体ならT-4練習機の後継としては量産してもいいかも知れません.
もちろん各種テスト等は必要になりますが,このぐらいだったら練習機や連絡機としても運用は可能ですし,心神は複座ですので練習機としての運用もその気になれば不可能ではないでしょう.
▲
ねらっずーり in mixi, 2014年07月13日
青文字:加筆改修部分
いよいよ今月(2015年01月),「先進技術実証機(ATD-X)」が初飛行します.予定ですので変更もありえますが,予定通りなら今月にはニュースでATD-Xが飛行する姿が見られそうです.
ATD-X(心神),来年1月に初飛行へ 3月末までに防衛省に引き渡し : 軍事系まとめブログ
ATD-Xはあくまでも実証機ですので,この機体が空自の要撃機として量産・配備される事はありません.
しかしATD-Xから得られるデータは,F-2の後継にあたるF-3(仮称)の開発・生産のためのデータとして用いられる事になります.
ATD-X Emerges Amid Japanese Fighter Choices | Defense content from Aviation Week
★★★ATD-Xが開く次世代戦闘開発の可能性 F-3への道のり F-15.F-16も改修へ:航空宇宙ビジネス短信・T2
なお,技本の考える次世代戦闘機のイメージ図として25DMUが発表されていますが,これをみると第5世代戦闘機というよりも第5.5世代または第6世代戦闘機をイメージした図となっています.
日本人の考える次世代戦闘機とは?- BusinessNewsline
日本人の必要とする次世代戦闘機とは?: 軍事・ミリタリー速報☆彡
ただ現在,リスクと経費削減のために国際共同開発が主流になっています.
共同開発はエアバスA400Mのようにそれぞれが平等の提案権を持たせると小田原評定になってしまいます.
それは井上孝司さんのこちらの書籍に詳細が掲載されていますので,そちらを参照して頂ければありがたいと思います.
『現代ミリタリー・ロジスティクス入門 軍事作戦を支える人・モノ・仕事』(井上孝司著,潮書房光人新社,2012)
しかしだからと言って同盟国とはいえ,アメリカとの共同開発もリスクがあります.
F-35開発計画ではVTOL機能やら空母運用機能やらを一つの機種に集約,さらにアビオニクスに空軍・海軍・海兵隊の射撃管制システムのソフトウェアを集約した結果,ソフトにバクが発生したりエンジンが火災事故を起こすなど大炎上してしまいました.
アメリカの兵器開発はここ最近いろいろな機能を付加して炎上するケースが多く,某マイミクさんの話によれば,KC-46Aも空自やイタリア空軍に輸出されたKC-767をそのまま導入すればよかったのに,コックピットをグラスコックピットにし,アビオニクスもボーイング787と同じにした結果,開発遅延が発生し納入も遅延してしまった事があります.
'High risk' of delays to KC-46A tanker, says report - IHS Jane's 360
ボーイングKC-46A給油機,2016年予定の初試験に間に合わない可能性! : 軍事・ミリタリー速報☆彡
そして極めつけは海軍無人戦闘攻撃機開発計画(UCLASS).
当初はエア・シーバトル構想と低強度戦向けの空母からの離着艦が可能なUCAVにする予定だったのを,やれ空対空戦闘の支援やら空中給油やらいろいろな機能の付与を要求した結果,提案している企業が試作機を出して選定する前から炎上する始末.
UCLASS Could Be Used as Tanker for Carrier Air Wing - USNI News
UCLASSに給油機ミッションまで期待する米海軍の事情とは:航空宇宙ビジネス短信・T2
F-35,KC-46A,UCLASS,LCSなどどうもアメリカの最近の兵器開発は,先進的ながらも後付けで付与すればいい機能を開発の段階で付与した結果,炎上してしまうケースが多く,結果として納入が遅れたなんて事が多々あります.
アメリカだけならそれは自業自得で済まされますが,同盟国との共同開発となるとさすがにそうも言ってられません.
こう見ると,F-2の開発遅延なぞまだ開発遅延の範疇にも入らないような・・・.
それを思えば,アメリカとの共同開発は現状ではリスクが大きいのは確か.
国際共同開発するとなれば,イギリスやインドが無難かも知れません.
インドはMiG29など近い将来更新すべき戦闘機もありますし,イギリスとはエンジンでは共同開発する余地はあります.
また,インドとの共同開発なら余計な機能付与とかはありませんし,開発はスムーズに進みます.[※諸説あります]
我が国とインドは安全保障宣言で相互軍事協力を表明していますし,日英は兵器の共同開発で一致していますので法的には問題はないでしょう.
ただ,アメリカはパールハーバーショックから国産戦闘機や欧州製戦闘機の空自の導入には強硬に否定する傾向があります.
そこでこちらもプロの作家の某マイミクさんと話したのですが,ノースロップ・グラマンの戦術データリンク機能を搭載してもいいでしょう.
ねらっずーり in mixi, 2015年01月02日
青文字:加筆改修部分
【質問】
「心神」は,国産戦闘機開発には,どのように関わってくるの?
【回答】
将来の戦闘機を開発する上で求められる,優れた運動性を備え,かつレーダーに検知されにくい航空機の飛行制御に関する研究を行うための機体が「心神」.
この開発により,国産ステルス技術の妥当性が実証され,かつ,その他の国産戦闘機開発に対する政治的・財政的・軍事的・技術的妥当性が認められ,政府が開発を正式決定して初めて,国産戦闘機開発が始まることになる.
つまり,「心神」が担当しているのは,将来の国産戦闘機開発につながるステルス技術のみで,国産エンジンや国産複合材開発(後者は幸いにも先端技術を持っているが)は,また別の研究が必要となる.
しかし今日,アメリカでさえ一国単独での戦闘機開発を諦めているほど,巨額の費用がかかる現状を考えると,国産戦闘機単独開発は,よほど日本経済が好転し,よほど国家財政が黒字化していなければ困難.
また,日本は個々の技術には優れた面はあるが,それら技術を組み合わせて一つのプロジェクトを作り出すのは苦手であることは,宇宙ロケット開発などで再三言われてきたことだが,それが大きく改善されたような気配はない.
【参考ページ】
http://www.mod.go.jp/trdi/news/0605.html
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/11/09/736.html
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20081002/1019375/?rt=nocnt
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/454/454058.pdf
「心神」原寸大試験模型
(こちらより引用)
RCS試験模型
完成イメージ模型
(こちらより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2012/03/27 20:40
を加筆改修
【珍説】
【FX】防衛省,次期戦闘機F35採用へ 約40機の導入想定:2HCログ
181 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月)
03:38:40 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)
ただでさえ能力に疑問が残るF35
でそこから植民地仕様のダウンスペックwww
せっかくのステルス特性も生かせる国内事情じゃ無い
コストPは国産以下かもしれん・・・
メンテも最悪だし国内の軍需産業には恩恵なし
日本の金がユダヤに流れるだけで弱体化
もう再起不能になりましたとさ
215 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月)
03:48:46 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)
心神は潰されるだろう
ユダヤ人に都合の悪い開発などお披露目されることは無い
彼らのさじ加減一つでどーにでもなる
まあ無人ステルス偵察(兼攻撃)機くらいにはなるんじゃね
ユダヤ人のオモチャとしてね
271 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月)
04:05:22 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)
>>262
あ?米軍需産業なんてもろ国際金融ユダヤですよ
313 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月)
04:19:26 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)
まぁ
鳩山や民主党が白か黒かどっち側なのかを見分けるいい機会だな
319 :名無しさん@十周年 :2009/11/23(月)
04:22:30 ID:1Xo8N6Rm0 (8 回発言)
>>314
戦前の技術は全部ユダヤ人に持っていかれました
戦後はお金を持っていかれてます
【事実】
心神は潰されるだの,軍需産業がユダヤだの,F-35が植民地仕様(?)だのって,何を根拠に言っているですか?
この他にも軍板でF-35を推薦している人は統一協会の在日だのその手先のデブヲタだの,レッテル貼りには事欠かしません.
F-35が確かに問題があるのは確かですが,使い方では制空戦闘機にもなりえますし,どうしてそこでユダヤだの朝鮮だのが出てくるのやら.
陰謀論者は単に,自分の気に食わない連中や事柄には,何でもユダヤだの朝鮮だの結びつけて陰謀論を作り上げ,反論されると逆ギレして罵倒とレッテル貼りに終始します.
それがどれだけみっともないのかを,理解すべきでしょう.
それは親米・親韓だろうと,反米・反韓だろうと関係ありません.
実際,反ユダヤ陰謀論者でも,やれ中国が日本を支配するために中国に移民攻勢を仕掛けるだの,在日朝鮮人が芸能界を支配し,パチンコマネーで政治を操るという主張だの,コシミズやオルタナティブ通信とどこが違うのですか.
根はすべて同じだと思います.
仮にそう思っていたとしても,それをスレ違いの2chスレッドやmixiトピックでコピペされるのは迷惑です.
その事を,右や左の陰謀論者は理解して欲しいものです.
■追記
先ほど,マイミクの緑川だむさんのコメントで,実に興味深いことが書かれていましたので,こちらを転載します.
――――――
「自作自演」てのが陰謀論者の主張のパターンで,トンキン湾や満州事変みたいに歴史上実例もあるから,「陰謀論はすべてデンパ」と切って捨てても,説得力ないんだよなあ.
ただ,このたぐいの工作にはパターンがあって,「言い掛かりを付けられる規模の事件ではあっても,シャレにならない規模の事件は起こさない」というのが特徴.
要するに工作する側の,「政府なり軍の組織にいる人間」としての立場を考えたら,戦争始めるための工作に「戦艦10隻,水兵2000人」とか,「大都市の超高層ビル破壊,民間人の死者3000人」なんて,予算が通るかどうか考えればわかる話.
逆に,「どっかの国の領事館が爆破されて死者数名」程度の事件で,万単位の軍を動かそうとか言う過剰反応が見られるなら,陰謀を疑ってもいい訳で( ・・)/
――――――緑川だむ in mixi,2010年07月21日 11:02
私もこの意見に賛同します.
小規模な事件なら陰謀の可能性があるにしても,大規模な事件で陰謀論はさすがにないかと思えるのです.
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年07月21日11:31
【質問】
日本の政府専用機は航空自衛隊が運用しているそうですが,政府専用機には武装した自衛隊員の人が警備要員として乗っているのですか?
それとも,武器だけが装備されていて,有事の際は乗務員の人達がそれで戦うのでしょうか?
【回答】
基本的に,民間旅客機に首相が乗るのと同じだよ.
自衛隊は政府専用機を管理してるだけだからね・・・
あれが空自に入ったのは,別に空自の戦闘能力に期待したんじゃあなくって,ああいった大型機を運用できる省庁として空自が適当だろうってこと以上の意味はないと思うんだが?
別に,社会保険庁が運用に適するならそうしただろうし,海上保安庁が持っても別に何の不都合もないし.
緑装薬4◆8R14yKD1/k
幻想というか思い込みが強すぎ.
警備責任は警察にあるだろうし,有事って何だよ.
【質問】
日本政府専用機は,どこの組織で整備されているのですか?
自衛隊が,たった1機しかないB-747の整備体勢を整えるのは大変そうですが・・
【回答】
日本の政府専用機は「2機」存在し,航空自衛隊が千歳基地で整備しています.
日本の政府専用機は「2機」存在し,航空自衛隊が千歳基地で運用しています.
それらの乗務員は航空自衛官ですが,整備や地上支援はJALが行っています.
航空自衛隊千歳基地に配備されている,特別航空輸送隊・第701飛行隊と呼ばれてる部隊がソレです.
客室乗務員から何から全部,自衛隊員です.
見た目,1機で行動してるように見えますが,バックアップ等を含めて,必ず2機のペアで行動します.
整備体制をわざわざ2機だけのために揃えるのは大変ですが,政府専用機って大切ですから.
ちなみに,ただ総理が空の旅に使うだけではありません.
いざと言う時は,海外の日本人救出に使われたりもします.
ただ…,B-747政府専用機が導入されてから現在に至るまでの10年ちょいの間,この機体が実際に海外の日本人救出に使用された例は,殆どないみたいですけどね….
機会が無かったというのもあるでしょうが,本当は当時の対米貿易黒字の是正って事で,導入にアメリカが圧力をかけてきたのが実情なようです.
で,何故か政府専用機に色々と論議がついた(この経緯は勉強不足で知らん)ので,海外邦人救出も名目に加えたみたいです.
バッチ3(黄文字部分)他:軍事板,2002/10/07
青文字:加筆改修部分
自衛隊は政府専用機の整備や地上支援業務,自衛官搭乗員教育を民間(JAL)に委託しているはずです.
JALからのB747-400の退役で,整備体制をどうするのかが問題になっていました.
http://www.mod.go.jp/j/yosan/genkiwaku/pdf/2011/007.pdf
から,政府専用機の整備委託についての部分を引用します.
――――――
Q.政府専用機維持経費とは.
政府専用機を運航するために必要不可欠な,
(1)航空機の地上支援業務(グランドハンドリング)
(2)搭乗員(航空自衛官)の教育
(3)機体・航空機部品の整備,技術活動(不具合調査や整備
(4)情報の分析・検討・管理,整備計画の策定等)
などを民間航空会社に委託する経費です.
Q.なぜ,昨年度と比べ経費の増額が見込まれるのですか.
政府専用機の整備について,導入当初より企画競争を経て日本航空(JAL)に委託してきましたが,安全かつ安定的な政府専用機の運航のため,来年度以降も日本航空(JAL)に委託することが見込まれます.
Q.経費の増額が見込まれるのであれば,自衛隊自ら整備を行えばいいのではないですか.
航空自衛隊が自ら整備を実施するためには,整備格納庫,設備,器材,技術活動のためのシステム導入など,整備基盤をゼロから構築する必要があるため,2年程度の準備時間が必要となり,また,数百億円を超える莫大な経費が見込まれます.
また,整備を行うためには資格をもった整備員を大量に(数百人程度)雇う必要があり,また,長期的に整備の技量を維持していくのも困難なため,数年しか整備を実施できないと見込まれます.
したがって,費用対効果の観点から,適当でないと考えています.
――――――
「乗務員は航空自衛官だが,整備や地上支援はJALが行っている」が正解だと思います.
BMP in FAQ BBS,2011/7/13(水) 1:23
青文字:加筆改修部分
▼ 【追記】
政府専用機(ボーイング747-400)の整備委託をしている日本航空が,自社便での運用を打ち切り,整備も撤退の方針から,ボーイング747-400は引退する事になりそうです.
となると政府は,後継機種を決めなければならなくなりました.
政府専用機の変更検討=日航撤退,夏までに結論:時事通信
可能性があるとすればボーイング767か777というところでしょうか.
ただ767なら空自でも,E-767やKC-767を運用しているという事もあり,ある程度の独自の整備も可能になるので,こちらに決まりそうかなとは思うのですが.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年02月01日11:08
▲
【質問】
政府専用機が着陸したときに旗が立ってましたけど,あれって飛んでる時どうしてるんですか?
【回答】
機内に収容してあります.
ちなみに旗を立てる時は手動.
【質問】
関係ないが天皇専用機ってある? 総理専用機と共同使用なの?
今(2008/6/18),ニュースで天皇がブラジル着いたってやってたんだが,飛行機の扉の内側に航空自衛隊【JAPAN
Self AIR Defence Force】て書いてあったんだけど,天皇専用機まで空自所属なんですか?
【回答】
天皇専用機はない.
日本国政府専用機を天皇陛下が使用するときに,その機体が天皇専用機になる.
ちなみに政府専用機は,2機体制で飛んでて,所属は航空自衛隊.
運用上の問題や警備上の理由で民間に運用させるわけが無く,新しい組織を作る理由もないので,航空自衛隊に所属させたのでしょう.
外国でも空軍所属になっているところが多いと聞きます.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ 【質問】
以下に述べられているように,P-3Cは冷戦時代の遺物なのでは?▲
――――――
P3C対潜哨戒機──これはロッキード事件のもとになった飛行機ですが,これはよく飛んでいます.
〔略〕
日本はこれを約100機持っているんです.
〔略〕
アメリカの同盟国では日本が一番持っているんです.持っているですが,今や使うところが無いんです.
ロシアの潜水艦も,どこの潜水艦もそんなにたくさん活動していませんので,こんなにたくさん持っていてどうするのか.
しかもこれは,たくさんあるなら一旦どこかにしまっておけばいいんじゃないかと思いますが,そういうわけには行かないんです.
兵器というのは,常にメンテナンスをしていないと,使えなくなっちゃうんです.
先ほど船のことを言いましたが,飛行機もそうなんです.10年ぶりに使う飛行機なんか,危なくて使えないわけです(笑い).
ですから,少なくても毎日点検して,飛ばさないと駄目なんです.
こんなにたくさん持っていてどうするの,という状態になっています.
これは冷戦時代の遺物なんです.
――――――山田朗(明大教授)「護憲派のための軍事講座」
【回答】
▼ 山田教授は余剰のP-3Cがモスボール保存されている事を知らないんですよ.▲
それどころかモスボール技術そのものを知らず,「余ったP-3Cは使わないでしまって置けばいいのに.でも兵器は10年も使っていないと動かなくなる」と頓珍漢な発言をしています.
〔略〕
海上自衛隊のP-3Cは余剰20機をモスボール保存しており,現在稼動しているのは80機となっています.
勿論,モスボール保存しているP-3Cは10年どころか30年だろうと保存可能です.
また,先だっての中国原潜の領海侵犯に対しても,P-3Cは活躍していますね.
周辺国のうち,中国もロシアも北韓も潜水艦が海軍の主力であり,日露関係はともかく,日中関係や日朝関係は冷戦時代と大差ないのですから,P-3Cを冷戦の遺物とは言えないでしょう.
機数が過大だとする指摘は,真っ当な軍事専門家からも上がってはいますけどね.
(それゆえモスボールされた機体があるわけで)
【質問】
少し前に日本版コブラとしてエアボスっていう航空機が注目されましたが,映像見たとき,なんで今どきプロペラ?と思ったんですが.
燃費とか安定性とかが良いのかな?
あと,フジの解説者が,
「コブラって言うのは噛み付くような迫力のある機体で~北にとっては脅威なんですね」
みたいなこと言ってましたが,赤外線探知するからコブラなんですよね?
【回答】
まず,「日本版コブラ」っていうのは,アメリカに弾道ミサイル追尾用の偵察機(空中給油輸送機の改造機)があって,そのニックネームが「コブラ・ボール」だから.ちなみに正式名称はRC-135S.
「コブラボール」の名の由来は「コブラの目」.
”鋭い視線””震え上がるような視線””何者も逃さない目”というような意味.
で,EP-3C改「エアボス」がプロペラ機(正確に言うならターボプロップ機.プロペラはついてるけどジェット機の1種)なのは,元々は対潜哨戒機だから.
元の機体が開発された時は,低速で低空で飛ぶ時の飛行性能が良くて燃費が良く,長距離長時間飛行する事に適したターボ(ジェット)エンジンが無かったので,プロペラで飛行するターボプロップ式を採用した.
【質問】
E-2Cってまだ現役で通用するの?
【回答】
足は短いけど,E-2CのPDSもなかなか使えるとのことです.
この前の台湾海峡危機では,E-2Cも沖縄方面に行っていた.
またYS-11Eが半島近くまで飛ぶ時にはE-2Cが一緒に飛んで,周囲を警戒するとのこと.
が,FLA-1が,空自の運用隊の人から凄く評判が悪い.
彼らは,漁船探知機と言っている.
なかなか面白いパッシブセンサーなんだけどな.
EMSの開発は難しい,もっと人手をくれ.
【質問 kérdés】
2014年に決定された早期警戒機増強について教えてください.
【回答 válasz】
空自は早期警戒機を4機追加調達を行う上での説明会を16日に行いました.
航空自衛隊,早期警戒管制機4機調達で説明会 | FlyTeam ニュース
候補機はノースロップ・グラマンのE-2Dアドバンスド・ホークアイとボーイング737AEW&Cです.
Northrop Grumman E-2 Hawkeye - Wikipedia, the free encyclopedia
ボーイング737 AEW&C - Wikipedia
個人的にはE-2Dを希望したいところです.
空自は30年以上もE-.2Cを運用していた事もあり,クルーや整備員の教育や整備コストを考えると,空自で採用実績がない737AEW&CよりもE-2Dの方が効率性が高いのは確かです.
某マイミクさんから聞いた話ですが,737AEW&CのMESAレーダーは米軍では採用されていないのでアップデートが行われるかどうか怪しいのですが,E-2Dは米海軍で採用されていますのでアップデートが行われますから,空自のE-2Dもアップデートも可能になります.
また,E-2Dは共同交戦能力の対応がありますので,JADGEを通じてMOFシステムと連結すれば対艦ミサイル攻撃での索敵も可能ですし,この能力があれば巡航ミサイル迎撃体制の強化も可能でしょう.
ねらっずーり in mixi, 2014年05月18日
青文字:加筆改修部分
その後,中期防衛力整備計画(26中期防)においてE-2Dを選定.
平成27年度予算で最初の1機が,
28年度予算で2機目が,
29年度第2次補正予算で3機目が,
30年度で4機目が予算計上.
2019年に引き渡し開始された.
2022.10.15
【質問】
「US-2」や「飛行艇」など入れて,あれこれググってたらこんなん見つけたんですけど.
中国の飛行艇 SH-5からJL600へ 日本は飛行艇分野でも中国に追い抜かれる
http://ksa.axisz.jp/RC98IL600.htm
日本が苦心して作ったと思ったら,もう中国がそこまで来てるようで.
何気に飛行艇の分野では,中国の持ってる力ってすごかったりしますか?
【回答】
日本が飛行艇を作った経緯を調べるとよろしいかと.
ソノブイをばら撒いてデータを集約し,コンピュータで処理して潜水艦を捕捉するという戦術は,現代でこそ一般的だが,ソノブイの聴音能力やデータの送信能力,持続時間,単価,受信した対潜哨戒機のコンピュータの処理能力などから過渡期とされた時代があった.
ディッピング・ソナーをヘリからぶら下げて,チョコチョコ位置を変えながら潜水艦を追っかけていたが,これはヘリだからできることで,大型の対潜哨戒機ではできない.
「なら飛行艇なら着水してソナー使えるじゃん」
というのがPS-1の開発理由.
当時はヘリ搭載護衛艦も無いから,早く遠くに行こうとすると,現場に航空機を派遣しようとすると,基地配備の固定翼機の一択だった.
理由があって対潜哨戒飛行艇は作られたが,作られた理由…ソノブイを使った対潜作戦の向上とかソノブイをばら撒けるだけの予算とか値段が下がったとか…があると,頻繁に離着水するので寿命が短いわ,事故率は高いわで,使う意味が無くなった.
ただ,日本の場合は離島にも国民が住んでるし,漁船は操業しているしで救急救難用途にいいんじゃね?となって,陸上基地からも運用できる改設計をして,US-1として生産が継続したし,
現在も後継機がある.
消防飛行艇についてはプランはあったが,日本では何十億円もかけて消防飛行艇を作らなきゃならないだけの山火事の蓋然性が低く,諸外国でみると,ばかでっかいUS-1のバリエーションを買わなくても,もっと小型の機体があって,安価に数を配備することで国土の広さに対応している.
そもそものところで用途が特殊すぎるのだ.
日本の技術に意味が無いわけではないが,トライ&エラーで得たちょっとした工夫の部分が大きく,F-22を開発するような基礎工業力や研究開発が必要なわけではない.
中国が作るというのであれば,まあがんばって,ご苦労さんとしか言いようが無い.
ふみ in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
外洋で離着水出来る能力を持った飛行艇を運用してる国(軍隊)は日本(海上自衛隊)だけですか?
また,なんでそんな能力が必要なんですか?
【回答】
ロシアと中国を忘れるなんてかんしゃく起こりますね!
それはさておき,海上での救難は現在ではヘリで十分行えますし,哨戒用としても特にメリットがないのはPS-1の運用でよく分かったことですから.
いざというとき要救助者のいる海面に降りることのできる飛行艇と,真上でホバリングできるヘリの利点は一長一短.
本当の荒天ならヘリも飛行艇も飛行不能になる.
ヘリでカバーしきれないほど広大な領海に島が点在して,四発の大型飛行艇を運用するほどの国力を持った国は日本くらいしかない.
他に先進国で島国と言うとイギリス位だし,そのイギリスは日本ほど島が散らばってはいないし.東南アジアとかオセアニアに運用する金のある国があれば欲しがるんでないかな.
アメリカやカナダなんかでは森林火災時の消火活動に双発の消防飛行艇を活用しているが,これは「適当な湖に着水してそこの水を吸い上げたら火災現場に投下」と言う運用なので,US-1のような救難飛行艇とはやや性格が異なる.
逆にUS-1を消防飛行艇にする方は,海外への売り込みで提案して実機を使った投水試験もやっているけど,機体が大きすぎて
「興味はあるけど導入するには負担が大きいなぁ」と言う反応らしい.
余談だが,こんな使い方をされた救難飛行艇がある.
前大戦末期,原爆輸送という極秘任務で航行中の米重巡洋艦インディアナポリスが,我が伊58の夜間雷撃を受け,救助を乞う無電を発することもできずに撃沈されたとき,無数の鮫が棲息する夜の海に1,000名に近い乗組員が夜の海に投げ出された.
日の出とともに鮫が群がり始めた.
陸の見えない海の真ん中を固まって漂う乗組員たちの周りで,ひとたび悲痛な叫び声が上がると,あちこちから悲鳴や警戒の叫びが聞こえ始め,日没まで途切れることがなかった.
鮫の大群の襲撃は5日間続いた.
5日目に,米海軍の哨戒機が大勢の漂流者を偶然発見して海軍に通報し,確認のために1機の飛行艇が現場海面に派遣された.
飛行艇の機長は,大勢の漂流者に取りすがられて離水できなくなることを懸念した司令部により,あらかじめ着水を禁じられていたが,漂流者たちが鮫の襲撃を受けているのを見た機長は,無線で司令部に状況を報告した後,独断で着水.
一人でも多くの漂流者を機上に上げるため,両翼のエンジンを切り離して機体を軽くし,56人の漂流者を機上に収容したあと,急派された艦に救助されるまで一緒に漂流した.
軍事板,2006/06/10(土)
"2 csatornás" katonai BBS, 2006/06/10 (szombat)
青文字:加筆改修部分
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész
【質問】
海自初期の飛行艇について教えられたし.
【回答】
海上自衛隊発足後の1955年11月,救難用として米軍から供与されたのが戦前に広く使われていたグラマンJRF-5飛行艇です.
最初に2機,後に更に2機が大村で操縦訓練に使われ,後に2機が追加供与されて,大村の他,追浜,鹿屋にも配属されました.
これらの機体は長く使われていたのですが,日本近海の荒れた海では着水できないという欠点がありましたし,戦前や戦時中に製作された機体なので,老朽化も問題でした.
その後継機,また老朽化したPBY-6の後継としての位置づけで1959年4月に6機供与されたのが,戦後生まれのグラマンUF-2飛行艇でした.
馬力的にはJRF-5の3倍のエンジンを搭載し,航続距離も3倍近い高性能を発揮し,更にレーダーを装備して全天候性能も備え,その上水陸両用性能を有しています.
これらの機体は,US-1が充足する1976年まで長きに亘って使用されました.
そして,その後継として開発されたのが新明和PS-1飛行艇,後にUS-1に発展し,現在ではUS-2になり,輸出するとかしないとかの話になっている訳ですが,まだその呼称がで来ていない時期,それはPXとだけ呼ばれていました.
思想的には潜水艦の爆発的進歩に伴い,探知が困難になりつつありました.
その対策の1つとして考えられたのが,潜水艦が潜んでいると思しき海上に着水し,艇体に組み込まれたソナーを海中に沈め,それを使って敵潜水艦をあぶり出そうと言う用兵思想です.
これを実現するには低速で離着水できるSTOL性のある機体,安全に着水できるようなデータを蒐集するため,電波による波高測定機の開発,そして日本近海の波の荒い状態でも平気で着水できる耐波性が必要でした.
当時は未だ対潜哨戒機と言うのは世界的に迷いがあり,今のように陸上機ばかりではありません.
米海軍もこれには関心を寄せており,1960年10月,余剰となっていたUF-1飛行艇(海自が使っていたUF-2の1つ前の型)を供与してきました.
これを,運用を担う海上自衛隊大村航空隊甲南部隊,技術開発を担当する防衛技術研究本部が集まり,元々飛行艇製作にノウハウを持っていた新明和工業甲南工場の技術を結集して,徹底的に改造を行います.
1962年12月20日,こうしてUF-1飛行艇は,原形を留めたのは主桁と艇体のごく一部,そして内側に搭載した元のエンジン2基くらいで後は徹底的に改造されました.
尾翼はT字型に改造された上,艇体にはディッピングソナーを装備,主翼にはX1G研究機で実験された大面積の内外2種の吹き出し式フラップが付き,その送風源として,X1G2研究機の研究成果を活かして艇体上部にヘリコプター用のGE製T58タービン・エンジンが2基搭載されました.
主翼前縁にはスラット,補助翼前部にはスポイラーが付き,尾翼にさえ吹き出し口が設けられて低速時の操縦安定性を向上させました.
また操縦装置は人力操舵から動力操舵に変更され,プロペラ後流効果を得る目的で,元々R-1820双発だった機体にはその外側に2基のR-1340エンジンが取り付けられて都合4発機,タービンを併せると6発機と言う飛行艇になりました.
この他荒天での凌波性維持の為,二式大艇で用いられた波消し装置の発展形である波抑飛沫防止,波浪吸込みによる滑水性向上,水中安定化装置など様々な革新的な装置が取り付けられ,試験されました.
以後,1964年に掛けてこのプロジェクトは行われ,当初はT58エンジンの振動問題に悩まされたものの,様々な工夫を経て問題は徐々に解消し,良好な成績を収めるに至りました.
こうして,世界唯一の実験飛行艇は様々なデータを採取され,次のPX飛行艇,後のPS-1へと繋がっていったのです.
眠い人 ◆gQikaJHtf2,2016/01/28 22:49
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
空自のE-767のアップグレードについて教えてください.
【回答 válasz】
やや旧聞になってしまいますが,空自で運用されているE-767のアップグレードが行われる事になります.
電子戦支援システムの導入の他に,
AN/UPX-40次世代敵味方識別装置,
AN/APX-119 IFFトランスポンダ,
KIV-77暗号コンピュータ
の外有償軍事援助(FMS)を求める日本政府の要望に,米国防安全保障協力局(DSCA)は輸出許可を出しました.
こちらはDSCAからのプレスリリースと複数ソースでも確認できます.
Japan-Airborne Warning and Control System (AWACS) Mission Computing Upgrade (MCU):DSCA
Kojii.net - 今週の軍事関連ニュース (2013/10/01)
航空自衛隊E-767の性能改修に向けた動き:航空宇宙ビジネス短信・T2
DSCA,航空自衛隊E-767 AWACSのアップグレード案を議会へ報告 | FlyTeam ニュース
この電子戦支援装備ですが,米空軍のE-3にも搭載されているESMアンテナではないかと思われます.
私はECMかと思いましたがどうも違っていたようです.
大変申し訳ありませんでした.
深くお詫び申し上げます.
ESMアンテナを搭載すると,相手の電波情報で機種が確定する事が可能になります.
ステルス機みたく電波情報が少ない機体でも,少なければ機種の確定は容易になります.
また,敵味方識別も向上し,早期警戒や航空管制の効率が上がる事が期待されます.
ねらっずーり in mixi, 2013年10月06日
青文字:加筆改修部分
【質問】
なぜP-2Vは新明和でではなく,川崎重工で生産されたのか?
【回答】
むかーしむかし,まだ新明和に2式大艇や97式大艇の開発経験者がずらりと顔を揃えていたころのこと.
海自が導入を計画していたP-2V対潜哨戒機の国内製造&サポート会社として,当時国内では唯一と言って良い大型機の生産&サポート経験から,当然選ばれると新明和だけでなく他社も思って居たそうな.
しかし,海幕は新明和の資本金の小ささが気になりました.
大型機の生産に伴う膨大な設備投資を開始してから,機体を納入して収入が得られるまでの間に,トラブルが無ければそれでも良いのですが,何かあって引き渡しが遅れたら?
新明和は倒産し,海幕はP-2Vを入手できなくなってしまうのではないか?
というわけで国内を見渡します.
富士重工-旧中島時代には,大型機では失敗続きでした.当時は(今も)小型高速の機体に執念を見せ技術リソースを集中しています.
三菱重工-戦闘機で忙しい.
川崎重工(当時は川崎飛行機)-経営上も大丈夫そうです.技術スタッフにも余裕があります.
というわけで他ならぬ川崎重工が驚く決定,「P-2Vのプライムは川崎重工」と言う決定がなされたそうな.
さて,悔しかった新明和は経営体制を強化することにしました.
具体的には,この木なんの木製作所に資本参加してもらうことです.
当時,飛行艇には未来があるように見えました.
また,陸上大型機を開発するにも一番見こみがあるのは新明和に見えました.
かくして縁談はまとまりましたとさ.
めでたくなし,めでたくなし.
以上は昔話.本当かどうかは知りません.
TFR ◆ItgMVQehA6 in 軍事板
青文字:加筆改修部分
この流れはマジもの.
全体(三菱とか川崎の事情云々)はここでは取り上げない(とゆーか私は真偽とってないお)が,新明和の事情は正しい.
某所から転載してみやう.
~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~
(前略)
しかし,外部からすれば不安定に見えるこの体制(邪夢注:社長を置かない集団指導体制)が,悪影響をもたらす結果となる.
米ロッキード社製の対潜哨戒機「P2V-7」の国産化計画が持ち上がった時,既に社内で研究を始めていた対潜哨戒飛行艇の製造につながると判断し,新明和は真っ先に手を挙げた.
だが,事前に周到な準備を行ったにも関わらず,政府は川崎航空機工業(現在の川崎重工業(株))を主契約会社に指名.
この背景には,強い後ろ盾を持たない新明和の経営基盤への不安,社長を置かない経営体制への危惧があった.
苦い経験の後,経営陣は確固たる経営基盤の確立を目指し,日立製作所グループへの参入を打診.
種々の調整を経て,(株)日立製作所の傘下に入ることを発表した.
同時に社名を「新明和興業」から「新明和工業」へと改めたのである.
また,同年,防衛庁で対潜哨戒飛行艇PX-Sの開発が方針決定され,1960年は新明和にとって文字通り新たなスタートを切る年になった.
~~ ~~ ~~ ~~ ~~
だってさ.
新明和自身が言ってるんだからマジなんでしょーよ,と.
大きいモサ氏も言ってるよーに,飛行艇にはまだまだ未来があった(ように見えた)ころのお話.
F-104改 超音速戦闘飛行艇を提案したかどーかはシラネ.
こういうことばっかり書くと,ミリオタ@空な感じに見えますね!1!!1
いあいあ.
邪夢 in mixi,2009年02月23日22:17
【珍説】
329 :名無し三等兵 :2008/10/05(日) 11:08:07
ID:cau6c1VR
JSF氏は引用を捏造して対象を批判している.
たとえば
「諸君!」の三菱リージョナルジェット(MRJ)批判記事について
http://obiekt.seesaa.net/article/88694095.html
やその他で盛んに以下に清谷氏の引用をしている.
>実は海自にしてもUS-2を調達する必要性は低い.そもそも軍が救難用に飛行
>艇を運用しているのは我が国だけである.他国はこのような任務にはヘリコ
>プターを使用している.
だが「そもそも軍が救難用に飛行艇を運用しているのは我が国だけである.」
と引用部分はオリジナルでは,
「そもそも軍が救難用に大型飛行艇を運用しているのは我が国だけである」
となっている.つまり清谷氏が「大型飛行艇」としているのを単に飛行艇としている.
けこれは捏造である.恐らく清谷氏が「Be-12」は大型飛行艇ではない,と
反論した場合に備えのことだろう.
捏造した引用を元に他人を叩くのはいかがなものだろうか.
ちなみにミリタリーバランスの昨年版ではロシアにしてもウクライナにし
てもBe-12をSARとして運用しているとは記載していない.
Be-12のSAR型は70年代に製造されいる.飛行艇は塩害などで寿命が短い
これらのBe-12のSAR型が運用されているとは考えにくいのだが.
【回答】
チャイカが大型飛行艇じゃない?
何その勝手な思い込み.
あれが大型じゃなかったら何が大型だというんだ?
http://obiekt.seesaa.net/article/106312650.html
でBe-12PSについて触れているんだが,読んでないのか.
自重はほぼ同じクラスだぞ,Be-12とUS-1は.
Be-12チャイカは全長30m,空虚重量24トン.
US-2は全長33m,空虚重量25.5トン.
「諸君!」の記述が実際にどうあれ,Be-12が大型飛行艇に分類される以上,「飛行艇」だろうが「大型飛行艇」だろうが,どちらでも論旨に全く影響を与えないけど.
A-42アルバトロスに至ってはUS-2の2倍は重いし.
それとチャイカは2007年の時点で軍事演習に姿を見せている.
http://www.mil.gov.ua/event/view.php?img=2007-09-28-866-3862.jpg
http://www.mil.gov.ua/index.php?lang=ua&part=news&sub=read&id=7791
少なくとも,少なくとも2006年の段階では余裕で使っている.
Be-12PSというかBe-12PR.
2008年現在,ウクライナ海軍が2機のBe-12PR(救難型)を運用中.
西側の基準で考えちゃ駄目だよ.
ロシアやウクライナは金が無いから,装備の更新もままならず,古い機材を騙し騙し使っているのだから.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
各基地に配備されている連絡機は,どんなときに使用されるのでしょうか?
また,そのパイロットはT-4専門の方が,基地に常駐しているのですか?
急を要するためのものならば,部隊の復座戦闘機ではいけないのでしょうか?
【回答】
空自に連絡機名目で配備されている機体はありませんが,実質T-4を用務飛行等に使用することが多いです.
理由は燃料消費量が少ないとか,T-4は殆どの基地に配備されているため,相手先で整備の支援が受け易いなどがあると思います.
また,T-4は飛行教育課程で使用されており,戦闘機操縦者は大体操縦経験があるため,通常の訓練でも戦闘機に乗ったりT-4に乗ったりしますし,特に専門の操縦士がいるわけではありません.
戦闘機でも同じ機種が配備されていて,整備支援の受けられる基地への用務飛行や航法訓練は,行うことがあります.
自衛隊板,2009/11/16(月)
青文字:加筆改修部分
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