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 【link】


 【質問】
 自衛隊のミサイル保有数は?

 【回答】
http://keenedge.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-69c6.html#comments

保有数
Missle&Armsより.
数字分のみの抜き出し
~~
AMRAAM 調達実績125発
ASM-2 調達実績 243発 今中期防取得予定 45発
AIM-7F/M 調達実績3,098発
AIM-9L  調達実績4,541発
AAM-3  調達実績1,936発
AAM-4 調達実績 440発 今中期防取得予定 200発
AAM-5 調達実績 110発 今中期防取得予定 400発
01式軽ATM 調達実績 822セット 今中期防取得予定 212セット
93式近SAM 調達実績 101セット 今中期防取得予定 12セット
ESSM短SAM 調達実績 6艦分 今中期防取得予定 12艦分
マーベリックASM 今中期防取得予定 4機分
~~

 -7F/M,-9L,AAM-3は2/3~半分は残ってるとの予想が.
 ……あれ空自意外とミサイル数多くね?

 AMRAAMはリンク先にも書かれている通り.全弾撃ったという自衛隊的にはすげぇ事態.
 豪勢な(笑)

 ASM-2は訓練射耗入れても,220発くらいは残ってると思われ.
 (スペック的に)世界最高性能のASMを200発以上持ってるって,空自,思ってたより豪勢なんだなぁ…….
 1機4発搭載で50機分はあるんだもんなー.
 つか200発もASM-2同時発射されたら,大概の艦隊は壊滅する.マジで.
 チャフ/ヌルカ等のED効かないってのが外道すぐる.

 ESSMは,XRIM-4を蹴ったことによりTRDIのブチ切れ具合がry(噂)
 まぁ,DD(むらさめ型,たかなみ型DD)の防空力は向上しますけどね.結果的に.

 01式軽MATは思ってたより数多いなぁ.
 でもこれだとまだ行渡ってないよな…….

 93式は結構行渡った印象.
 L-90からの更新完了したんだっけ……?

邪夢@蛸神教 in mixi,2009年10月18日03:02


 【質問】
 日本国が,大韓民国,朝鮮民主主義人民共和国,ソビエト社会主義共和国連邦,ロシア連邦,中華民国,中華人民共和国の基地や司令部を攻撃するのに必要な,地対地巡航ミサイルや艦対地巡航ミサイルを自主開発し配備しないのは何故ですか?

 【回答】
 憲法上の理由です.
 憲法第9条の解釈は大きく分けて3つほどありますが,通説は,日本は「侵略のための軍隊・軍備は持たない」,です.

 侵略とはすなわち相手国を武力制圧する事であり,巡航ミサイルは武力制圧兵器とみなされているため,これを持つことは憲法違反となります.

 ただし自衛権は,「敵対国が確実にこちらを攻撃しようとしている事が明らかな場合」「必要最小限の範囲で」「敵対国への先制攻撃を行う事」は,可能としています.

 もしも,相手国に「必要最小限の範囲」で先制的自衛権を行使する為に巡航ミサイルが必要不可欠ならば,巡航ミサイルを持っても違憲ではありません.

 しかし,どの程度が必要最小限の範囲かは,まだ判例はありません.
 とりあえず,巡航ミサイルで先制攻撃を加えることが必要最小限の範囲と,公に認められるほどの具体的事実が起こらない限り,日本が巡航ミサイルを持つことは100%あり得ません.

戦争・国防板,2009/09/23(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 長距離巡航ミサイルの飽和攻撃で自衛隊は壊滅してしまうの

 【回答 válasz】
 長距離弾道ミサイルや巡航ミサイルを保有すべきという人は,過去何度も見かけてきました.
 それはほとんどは個人ブログなどでしたので当方は放置してきましたが,それをJBプレスが論じるとなればまた話は変わってくるわけなのですが・・・.

中国軍ミサイルの「第一波飽和攻撃」で日本は壊滅 長距離巡航ミサイルを迎撃できない防衛体制の現状:JBpress

 ・・・もう突っ込みどころ満載で,どこから突っ込んだらいいのかわからないぐらいの北村淳氏の論文なのですが,この点については当方のマイミクでこのページのフォロワーでもある鉄底海峡さんが,mixi日記で一刀両断しています.

【軍事・マスコミ】麻薬なんて必要ありません,日経ビジネスオンラインの北村淳氏の記事を読めば頭がくらくらして来ます.:鉄底海峡さんの日記

 当方はそれに補足する形で書いていきたいと思います.

 まず,巡航ミサイルの飽和攻撃ですが,一つの目標に100発だの200発だのとミサイルを飽和攻撃をするのは兄弟殺し現象を発生させてしまいます.
 これは最初の一撃による被弾で飛び散った破片が,後続のミサイルを破壊してしまい,さらにその後続のミサイルをも破片で破壊してしまうという現象です.
 つまり最初の一撃だけ目標に被害を与えるだけで壊滅的な被害は出せず,ミサイルの無駄遣いを招いてしまうのです.

ミサイル:グロースシュピッツェ大学

 また,空自には4機のAWACS(E-767)と13機のAEW(E-2C)を保有し,長年に渡って運用しています.
 その探知距離は東シナ海の第一列島線を監視出来ますし,レーダー地平線やルックダウン探知についてもそれぞれ高度を調整する事で補えれば,海面スレスレに飛翔する巡航ミサイルを探知する事が出来ます.
 これは以前当ページでもお伝えしました.

レーダー地平線は巡航ミサイル有利には働かない

 さらに,迎撃に向かう空自戦闘機部隊の実働率です.
 空自のF-15部隊は,一つの滑走路しかない基地でも最高4機離陸する事が可能な実働率を持っています.
 これは新田原基地でのF-15Jの連続離陸ですが,4機が連続して離陸しています.

 ちなみに,千歳のように2本の滑走路を持つ基地ともなると,8機も離陸が可能になります.
 これも空自の作戦機の稼働率が90%以上であるから為せる技なのです.

北部航空方面隊総合演習(実動演習)に伴う第2航空団所属F-15戦闘機等の訓練飛行のお知らせ - 北海道千歳市

 これが東シナ海の場合築城,新田原,那覇から各4機ずつ離陸するとなると,F-15JやF-4EJ改のミサイルは8機搭載できるので96発,航続機も連続離陸するとその倍の192発のミサイルで撃墜が可能となります.
 ありえない話ですが,100~200発の巡航ミサイルのほとんどはこれで迎撃する事が出来ます.
 迎撃し漏らしたミサイルも高射部隊のPAC-2やPAC-3で迎撃すればいいだけの話です.
 4~8発程度迎撃し漏らしたミサイルは,高射部隊でも迎撃出来ます.
 巡航ミサイルなら陸自のホークや93式近距離地対空誘導弾でも撃墜は可能でしょう.
 付近に高射部隊がいない新田原なら中国本土からの距離もあるので,戦闘機で新田原に向かうミサイルを容易に迎撃されてしまうでしょう.
 また,空自はJADGEによって要撃管制が敷かれていますのでAWACSやAEWの探知後は戦術データリンクとAWACSの管制で即座に対応が可能となります.

 ですので,北村氏が言う「航空自衛隊の早期警戒機,早期警戒管制機,戦闘機,空中給油機は全て投入されなければならなくなる.」という事はまずありえないでしょう.
 前にも書きましたが,自衛隊は米ソ冷戦時代からサハリン(樺太),クリル(千島列島,北方領土),オホーツク海沿岸からのソ連軍のKh-55巡航ミサイルの迎撃に力を入れており,1980年代後半にはそれは完成の域に達していました.
 これは私のとあるマイミクさんが話してくれた事です.

 実際米シンクタンク・CSBAの論文で米国防総省の軍事戦略にもなった「AirSea Battle」では,日本への支援として第5世代戦闘機の供与が提言されています.
AirSea Battle A Point-of-Departure Operational Concept:CSBA(PDF注意)
>Offer Japan the opportunity to procure fifth-generation fighters.

 CSBAは自衛隊が巡航ミサイル迎撃に力を入れているのをよく研究し,熟知しています.
 だからこそマスコミも,中国のミサイルの飽和攻撃云々でパニックにならないで,CSBAを見習って少しは戦略とは戦術とは何かを学んでください.
 もちろんそれは私にも言える事です.
 これは自戒の意味も兼ねて言わせて頂きます.

ねらっずーり in mixi, 2013年01月14日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の地対艦誘導弾は,誘導方法に問題があると聞きました.
 どのような問題があるのでしょうか?
 また,他国は地対艦誘導弾を運用する際にどのようにして,日本にあるという問題を克服しているのでしょうか?

 【回答】
 エバケンさんの持ちネタの話かな?
 陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾は,百キロ以上の有効射程をもつのに,水平線を越えて目標を捕らえるシステムがないのでその射程が全く生かせないというお話だったかと.
 捜索評定レーダーを海岸線に置いて目標を探知するんだが,それではレーダーと本体の位置があまり離せない.
 よって長射程が無駄になる,ということらしい.

 しかし実際には,内陸部の隠蔽陣地から山や谷といった地形を追随・迂回して,飛翔コースおよび発射地点を察知されないように巧みに飛翔しながら,沿岸部に侵攻してきた敵艦船・揚陸船艇を攻撃するための長射程なんで, 別に,海自・空自との情報提供・連携ができないので洋上の目標を攻撃できない,というのは問題になってない.
(というか,地形追随した飛翔ルート通った上で,水平線の向こうの洋上目標まで到達させるとなると結局,大した距離まで届かない可能性がある.
 ただし地形追随モードでなく,高度取って直線コースでなら,洋上遠くまで届かせられるが…)

 まあ,海自・空自と連携して洋上の艦艇も攻撃できるようになったら,海空の支援が出来て便利だねって程度.

 ついでに88式SSMもそうだが,陸自兵器は海自・空自の連携は最初から除外しているものが多いが,連携という考えが頭に無いちかではなく,陸自が着上陸してきた敵を迎え撃つ状況というのは空自・海自が阻止行動に失敗した時,つまり海と空は負けている状態なのであり,陸自は彼らを頼ることが出来ないという前提で運用を考えているわけで…

 あくまで,海と空に頼れない時のための,自前・陸自単独でなんとか戦う時のための装備なんだな.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本だとアメリカの指導でミサイルに固形燃料詰めなかったと聞きますけど,ホントですか?

 【回答】
 何処で聞いた話でしょう? 基本的に日本のミサイルの燃料は固体です.
 液体燃料なのは,ターボジェットを使うASM-2/ASM-1C/SSM-1Bくらいです.

 日本で戦後最初に開発されたロケットは,東大生産技術研究所のペンシルロケットで固体ですよ.
 その後も,むしろ液体はICBMに繋がると言う理由(当時の初期型弾道弾はみな液体燃料だった)もあり,
 東大宇宙研は衛星打ち上げまで全段固体でやってます.(その後NASDAが液体ロケット開発を行う)

軍事板

▼ 〔ただし,上記の話の元ネタらしい話はあります.〕

 ここ数日,『昭和のロケット屋さん』(ロフトブックス編,エクスナレッジ,2007.12)と言う本を読んでいました.

 この本は,笹本祐一,松浦晋也,あさりよしとおと言う人達が集って行っていた,ロケットまつり@ロフトプラスワンの集大成みたいな本なのですが,メインの語りが,東大生産技術研究所の技官として固体ロケットの打上に携わった林紀幸さんと,富士精密→プリンス自動車→日産自動車でロケットの設計に携わった垣見恒男さんの二人です.

 この本の後の方,「ロケットの黒歴史」と言うセクションがあって,此処に「新橋会」と言うのが出て来ます.
 「新橋会」の主たるメンバーは防衛庁とその関係メーカー(三菱重工,川崎重工,富士重工とか日産自動車とか)で,当初は防衛庁の特命で,中国が人工衛星を打ち上げるのはいつ頃になるかと言う評価をしていたそうです.

 後,三菱重工のOBからの又聞きとして書かれていますが,当時(中国の衛星打ち上げの頃だから1970年頃か?),三菱重工ではICBMの設計も行っていたとか.

 ラムダロケットの時は,固体ロケットの誘導を行うと米国がミサイル技術の開発か,と,とても神経を尖らせて,結局誘導制御は行われなかった.
 また,M-3S-2と言うロケットでは,ICBMに転用出来ると言うので,米国が日本に対し,全ての資料を出せと言われたそうな.
 それだけの性能をM-3S-2は持っている,と.

 …なんてこと書くと,核ミサイルを今すぐ開発しろ,と言う人が喜んじゃうかな?

 そう言った部分は扨置いて,最初の方は日本のロケット開発創世記の話から,システム論に至るまで幅広い分野を扱っているので,中々面白い本でありました.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi


 【質問】
 自衛隊のAAMって,ベースになった物に比べて優れた点はありますか?

 【回答】
 雑誌ベースの情報ですが,AAM-1,AAM-2はベースとなった初期型サイドワインダー,ファルコン(どちらも自衛隊に導入された物)に比べ,少々の改善を施した物.
 AAM-3は当時導入されていたAIM-9L/Mに対ししかなりオリジナルで,二波長シーカー等妨害排除に留意した物.
 AAM-4(弾体はスパローベースと言えなくも無い),AAM-5はほぼ完全オリジナルなミサイルだそうです.
 性能はスペック上は,同時代のAIM-120,AIM-9Lに比べ(交戦エンベロープ等)上回る事を謳っていますが, ミサイルってのは実戦で使ってみない事には評価は下せないので,まあ未知数という事で.

軍事板


 【質問】
 AAM-4は対艦・対地巡航ミサイルの迎撃も重視してると聞きましたが,弾道ミサイルはどうでしょうか?
 もし有効だとしたら,弾道ミサイルを迎撃する際にAAM-4を装備したF-15を飛ばすのも一つの手では?
(でも,やはり邪魔になるだけかも・・・?)

 【回答】
 AAM-4は弾道ミサイルには対応していません.

 対艦・対地巡航ミサイルは,低高度を飛行し,RCSが小さいという特徴はあるものの,プロファイルは航空機と大差ありません.
 そのため,AAM-4に限らず射撃可能な体勢に占移できれば,他のミサイルでも対艦・対地巡航ミサイルは迎撃できます.

 しかし弾道ミサイルは,プロファイルが航空機と全く異なる(特に速度)ため,通常のAAMでは迎撃できません.

 相対速度差が高いとちょっとした誘導誤差でも,最接近時の距離が大きくなってしまいます.
 それを解消するため,PAC-3などではヘッドオンで誘導されますが,弾頭の起爆による破片効果での破壊では起爆タイミングがシビアすぎるため,直撃を前提に超高精度,高反応速度に作られます.
 結局,通常のAAMとは別物にならざるを得ないということです.

 米軍ではMEADS用のミサイルを空中発射に改造したALHTKというものを研究中のようなので,将来的にF-15がBMDの一翼をになう可能性はあります.

 自分より遅い車に自分の車を当てるのは追いつけばいいだけだから簡単だが,トップスピードのF1カー相手だと,自分の進路と相手の進路が交差する一瞬にかけるしかない.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 何故,AAM-4はアムラームの様に翼を切り詰めないのですか?
 AIM-120Cと違って性能低下が起きるからですか?

 【回答】
 AAM-4はAIM-120に比べて大型のため,翼端を切り詰めると揚力が低下し,自重を支えきれなくなり性能が低下する.

 AAM-4はAIM-120に比べてバランスも悪く汎用性に欠け,専用の指令送信機が無ければ性能が発揮できないなど,F-15J改専用AAMの域を出ない.

 日本の兵器開発はこれに限らず,先見性が無く,その時のことしか考えずに兵器を開発してしまう.

 開発途中で技術革新や事情の変化で求められる性能が変わっても,当初の計画が変更されないのが日本の兵器開発の現状.

軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ ・バランスが悪いというのは主観ではなくソースがあるのか.
 ・専用の指令送信機を使用するのは,中間誘導における対妨害性能を優先したため.
 AMRAAMは中間誘導を捜索レーダーから行う(ためにOFPの変更だけで運用できるという利点はある)が,ERINTに捉えられやすいことが問題視され,AMRAAMの発展型(120DかFMRAAMだったか失念)では捜索レーダーと指令送信波の分離が検討されていた.

 上記事由から,指令送信機を分けたことはむしろ,日本の兵器開発の先見性の現われと取れないこともないのでは,というのは個人的な感想.

 【参考ページ】
http://www.warbirds.jp/town/door.cgi?no=62
 上記掲示板のsorya氏の書き込み参照.
(古い記事なので既に流れている

通りすがり@VOXX星 by mailform
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 中距離多目的誘導弾って何?

 【回答】
 中MAT・重MAT(87式対戦車誘導弾・79式対舟艇対戦車誘導弾)両方の後継として川崎重工業が開発した,対上陸用舟艇&対戦車ミサイル・システム.
 赤外線画像・セミアクティブレーザー誘導であり,高機動車に発射機と追尾装置、自己評価装置を一体化したシステムを搭載する.
 2009年(平成21年)度予算に10セットが初めて盛り込まれ、2011年(平成23年)度に普通科部隊等への配備が開始される予定.

 【参考ページ】
http://d.hatena.ne.jp/dragoner/20091111/1257944398
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9578/hum/hum3.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kazuya840124/40393068.html
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9578/kaisetsu1.html
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/21/jigo/youshi/12.pdf

【ぐんじさんぎょう】,2011/05/08 20:00
を加筆改修

 最近,朝霞の広報センターに仲間入りした新機材.

 中距離多目的誘導弾,車載発射機及び車両(試作品)
 銘板では「中距離多目的誘導弾(その3)車載発射機AII型」となってます.

 横からの写真
 よほど上ろうとするおこちゃまが多いのか,イエローテープが……

 車内,発車制御装置.
 タフブックかと思ったのですが,ちょっと判別できず.

Ai in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2011年05月04日 00:01


 【質問】
 近所にHAWK地対空ミサイルシステムがあるのですが,現代においてはどの程度あてになる装備なのですか?
 バックファイアやベアをどんどん撃破できますか?

 【回答】
 一応,新型中SAMの配備は開始されているが,ホークも改良されて使われています.
 どちらかというとバックファイアやベアなどは,航空自衛隊の高射群,たとえばパトリオットなど長射程のものが対応する相手.
 ホークは野戦防空だから戦場の上空を飛ぶ相手,例えばフロッグフットあたりを相手にすると思います.

 基本的に兵器というのは,あれば使いでがそれなりにあるもので,陸上自衛隊の高射は物持ちがいいです.
 たしか1980年代後半に入ってもダスターを装備している旅団があったとか,今尚フレーダーマウスとエリコンの組み合わせを使っているところがあってもおかしくないくらい.

 部隊の数もそれなりに多いので,一挙に新型に更新するわけにはいかないのでしょう.

軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ 成田に近い下志津駐屯地基地祭のおりの写真
 ここには全国の高射特科部隊の教育機関である高射学校と教導隊があり,03式中SAM(距離地対空誘導ミサイル)も配備されています.

 写真左上は,ホークミサイルの運搬車で発射機能は無いのですが,何やらITCメカを彷佛とさせるデザイン(^^;

 写真左下は,駐車場の片隅に置き去りに去れたお役ご免のL90高射機関砲.
 昔は「GUN」誌で見て胸踊らされたエリコン社の超メカもうなだれています….

 写真右上は,官舎入り口に貼ってあった注意書き.
 …最近色々在りますからねー.

 写真右下は,年期の入ったただのリヤカーですが,これにもちゃんと“高教直支”のステンシルが…
 高射教育隊直接支援?

よしぞうmaro' in mixi,2007年04月29日21:02
青文字:加筆改修部分


 【反論】
名前:マーベリック 日付:2011/7/6(水) 17:13

JSFは週刊オブイェクトで海自がマーベリックを運用していると当然のごとく書いた.

>海上自衛隊のP-3Cには対水上艦攻撃用にハープーン対艦ミサイルと
 ASM-1C対艦ミサイルがあります
http://obiekt.seesaa.net/article/119974365.html
>海上自衛隊はP-3C用にマーベリック対地ミサイルを既に用意している
http://obiekt.seesaa.net/article/152916462.html

だが,それはガセだった.
防衛通信を引用したマーベリックのネタ元が否定している.
>ちょっと前の防衛通信にF-2がAGM-65を装備する可能性を報じられてい
 たが,M周辺に聞いてみてもそういう話はないなぁ.
http://twitter.com/#!/keenedge1999


そもそも防衛通信はトバシが多いのは業界の常識w

この内容をオブイェクトに書き込もうとしたらアク禁.
過去何度も事実を指摘したからだろう.

 【再反論】
>>ちょっと前の防衛通信にF-2がAGM-65を装備する可能性を報じられてい
 たが,M周辺に聞いてみてもそういう話はないなぁ.

 空自には,マーベリック空対地ミサイルの導入計画は無いよ.
 そしてF-2戦闘機は空自が配備している.

 そのツィッターをしている人は,自身のサイトで,
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9578/
>海上自衛隊要求でマーベリックミサイル等を12月に契約予定(装備本部 平成19年度調達予定)

と書いています.

 貴方は「空自が導入しないので,海自も導入しない」と勘違いなされたのではないのでしょうか?

90式改 in FAQ BBS,2011/7/8(金) 20:44
青文字:加筆改修部分

 財務省の資料のp.30に,自衛隊(と近隣国)の主要装備の対比表があります.
 ここの記述では,自衛隊は対艦・対地兼用でASM-2を使っているとの記載があります.
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/shin-ampobouei2010/dai6/siryou2.pdf

 一方,こちらの自衛隊の物品調達の資料には,マーベリックミサイルシステムを購入した形跡もあります.
http://www.epco.mod.go.jp/supply/jisseki/rakusatu/pdf/22zuikeikijunijou.pdf

 価格についていえば,ASM-2の価格は1発1.5億,マーベリックなら2000万円程度とのこと.

 ここからは憶測ですが,高価なASM-2を対地用に使うのが勿体ないってことで,内々でマーベリックを対地用で使えるか試していた.
 で,一応運用して使えることは確認できたが,クラスター爆弾の件のように,反日勢力に叩かれるのも面倒なので,あまり大っぴらに運用&宣伝してない……という推論を立てて見ます.

日雇い労働者 in FAQ BBS,2011/7/18(月) 21:51
青文字:加筆改修部分

 因縁をふっかけるにしても,あまりにも酷い.
 〔略〕

 さて,週刊オブイェクトの記事と,Keenedge氏のツイッターのツイートを検証してみました.

――――――
ジブチへのP-3C派遣で珍説を唱えるサンデーモーニング:週刊オブイェクト

 元々,海上自衛隊のP-3Cには対水上艦攻撃用にハープーン対艦ミサイルとASM-1C対艦ミサイルがありますが,不審船対策としてマーベリック・ミサイルを新たに用意しています.
――――――
――――――
清谷さん「これからはCOIN機の時代だ!」⇒しかし米空軍のCOIN機再配備計画は中止されてしまう:週刊オブイェクト

 海上自衛隊はP-3C用にマーベリック対地ミサイルを既に用意しているので,島嶼での対ゲリラ・コマンドならば,哨戒機をそのまま攻撃に向かわせた方が効率が良いと思います.
――――――

 で,keenedge氏のツイートはこんな感じ.

――――――
@keenedge1999:twitter

 ちょっと前の防衛通信に,F-2がAGM-65を装備する可能性を報じられていたが,M周辺に聞いてみてもそういう話はないなぁ.
 P-1がAGM-65を装備するのも,少し分からんが.
――――――

 全く関係ない.
 関連性すらない.

 JSF氏は,海自のP-3Cに装備されたAGM-65の話をしているのに,何で空自のF-2に装備される予定(と言われているが真偽不明)AGM-65の話が出てくるのでしょうか?

 もう,わけがわかりません.

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年07月06日20:57

 なお,
>名前:マーベリック 日付:2011/7/6(水) 17:13
に対しては,
・件のtweetとObjektの記事の間に,どのような関連性があるのかの説明
・「アク禁にされた」ことを示す証拠
などを求めましたが,2011.7.31現在,返事はなく,上記再反論にたいする再々反論もまたありません.

 どうやら,荒らし行為まがいの書き逃げであったようです.

 現行ルール(原則非公開)では,書き逃げの荒らし行為では,「珍説」の基準を満たさないので,後でルールを変更しておこう.
 やれやれ……

2011.7.31



 【反論】
 ダブスタ所沢
 同じ事を言っても叩くのは清谷氏であって,JSFではない(笑)

 JSFの犬,
・ 90式改
・ バルセロニスタの一人
がワンワン吠えたから,検証終了だって.

 とくにバルニセロスタの一人は,論理的にどうなっているのか分からない.
 小6が道立高試験をうけて,文章並び替えに失敗したような内容(笑)

from メールフォーム,2011.8.4(木)



 【再反論】
 5W1Hも,論拠もないのでは,反論の名にも値しません.
 よって訂正要求等には応じかねます(これが仮に訂正要求であったとしても)

 なお,先のFAQ BBSの件と同じく,荒らし行為の一つである書き逃げの疑いがあなたにはありますので,本項目公開後,1ヵ月以内に,5W1Hや論拠を沿え,なおかつ,
「何をどう変えさせたいのか」
をはっきり明示していただきたく存じます.
 それがない場合,書き逃げと断定させていただきますので,悪しからず.

2011.8.28

 いやはや,意味不明な事をほざいて〔略〕勝利宣言とは(笑)

 〔略〕

 あれだけ小学生にもわかりやすいように,時系列を並べて,引用までして書いたのに,あれが論理的にわからないとは.反論者の頭が論理的にわからないわ.
 それに喩えも意味不明.

 〔略〕

 バルセロニスタの一人 in mixi,2011年08月07日11:00


 【質問 kérdés】
 日英のAAM共同研究について教えてください.

 【回答 válasz】
 日本の国家安全保障会議は,英国と空対空ミサイル(AAM)の共同研究を決定しました.

日本の武器輸出が本格化,英とミサイル研究 米にはセンサー :Reuters

 この共同研究では,日本のAAM-4やAAM-5で培われたセンサー技術と,英国のミーティアで培われたミサイル技術を組み合わせた物になるとの事です.
 英国はイタリアやフランスと共にミーティア空対空ミサイルの開発を進めていますが,これに日本のセンサー技術を組み合わせるというもの.

 そうなると空自にもミーティアの導入の可能性が出てきました.
 ミーティアはF-35Aのウェポンベイにも搭載が可能ですので,AAM-4導入のための改修を行わなくとも,ミーティアをウェポンベイに搭載し,主翼下パイロンにはAAM-4を搭載する事で,航空機や巡航ミサイルの迎撃が低コストで可能になります.
 また,ミーティアは強力な電子妨害(ジャミング)の環境においても遠距離の多目標攻撃能力を持ち,A2ADにおいて巡航ミサイルの迎撃を急務としている我が国にとってはうってつけのAAMと言えます.

 ミーティアはAIM-120の射程を上回る3倍の回避不能ゾーンがあるとされており,巡航ミサイルの迎撃能力は場合によってはAIM-120やAAM-4を上回ると見られています.

 これに海自で導入の可能性があるSM-6が加わればF-15改修型,F-35,F-2で巡航ミサイルの飽和攻撃を封する事は容易になったと言えるでしょう.

ねらっずーり in mixi, 2014年07月21日
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 XASM-3って何?

 【回答 válasz】
 防衛省技術研究本部(現:防衛装備庁)にて開発されていた超音速空対艦ミサイル.
 全長6メートル,射程距離150キロメートル以上,重量900キログラム.
 80式空対艦誘導弾(ASM-1)と93式空対艦誘導弾(ASM-2)の後継で,F-2に搭載される予定だった.
 2018年1月に開発完了したが,中国海軍艦艇の高性能化に対して射程が短いことから量産に至らず,ASM-3Aを2021年(令和3年)度に取得開始し,さらに改良を加えた射程延伸型のASM-3(改)の開発を2020年(令和2年)度から2025年(令和7年)度まで行う予定となっている.

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 アメリカではステルス機能を持ち,長距離かつミサイル搭載の測的システムにより自律的に攻撃が可能なLRASMが,ハープーンの後継として開発されています.
 また,ロシアも旧ソ連時代からの伝統的な同盟国であるインドと超音速対艦ミサイル・ブラモスを開発し,ベトナムにも輸出されています.

ベトナム海軍,インドから対艦ミサイル15基を購入:VIET JO

 一方で我が国でも,3年後の2016年度には超音速対艦ミサイル・ASM-3の開発が完了します.
 ASM-3は,アクティブ・レーダー・ホーミング方式とパッシブ・レーダー・ホーミング方式の複合シーカー方式で,対レーダー・ミサイルと同じ運用が可能であり,主に防空艦に対する対艦攻撃用として運用される予定です.
 想定される防空艦としては中国海軍の052C型駆逐艦,054A型フリゲート,ロシア海軍のアドミラル・ゴルシコフ型フリゲートと思われます.
 052C型駆逐艦にはHHQ-9A長距離艦対空ミサイル(射程120km),アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートには3K96 リドゥート長距離艦対空ミサイル(射程は予想で200〜250km)が搭載されます.

052C型駆逐艦(ルヤンII型/旅洋II型) - 日本周辺国の軍事兵器

054A型フリゲイト(ジャンカイII型/江凱II型) - 日本周辺国の軍事兵器

HHQ-9A艦対空ミサイル(HQ-9A/海紅旗9A/紅旗9A) - 日本周辺国の軍事兵器

 このASM-3による海洋配備型SEAD(敵防空網制圧)任務が可能となりました.
 ASM-3はF-2に装備されるのを想定した対艦ミサイルですが,空自の次期F-Xに選定されているF-35AもF-2と同じ約8tの兵器搭載量ですので,F-35Aでも運用は可能でしょう.

F-2 支援戦闘機:EAGLET

F-35 LightningⅡ ライトニングⅡ:EAGLET

 しかし主に固定目標が相手の陸上配備型SEADとは違い,防空艦という艦艇を相手にする海上配備型SEADでは,ワイルド・ヴィーゼルのように相手にミサイルを撃たせてから返り討ちという手法は難しく,かといってトーネードECRに搭載されているELS(電波源測位システム)やF-4Gに搭載されていたAN/APR-38/47 RHAWS(レーダー追跡/警戒システム)はいずれも生産が終了していると思われます.
 何より,F-2やF-35Aにこれ等の電子戦装備を搭載するにしても,F-2やF-35Aは対艦攻撃以外にも空対空のアラート任務にも就きますので,SEAD機としての扱いは極めて難しいでしょう.

 そこでYS-11EBとその後継機種であるC-2ELINT型,海自のEP-3などのELINT機の登場となります.
 ELINT機で防空艦から発せられるレーダーの周波数を探知し,それをエスコートジャマーのF-15DJ電子戦型と,ASM-3を搭載したF-2またはF-35Aによる海洋配備型SEAD部隊に戦術データリンクし,ECMを行えば防空艦への攻撃も可能になります.
 HHQ-9は射程が120km程度,3K96 リドゥートも200〜250km程度で,ASM-3はこれ等のミサイルより長射程にしていますので,わざわざワイルド・ヴィーゼルのような危険な任務をしなくても,電子戦とSEADは可能になります.
 もちろん,その前にP-3CやRQ-4による索敵が必要なのは言うまでもありません.

 だだ,海上配備型SEADには空自と海自の連携が必要になります.
 特に情報共有は絶対条件で.JADGEとMOFシステムの連結の強化は必要不可欠と言えるでしょう.

ねらっずーり in mixi, 2013年12月29日
青文字:加筆改修部分

 このXASM-3は単に防空艦だけでなく大型艦艇にも有効です.
 マッハ5で重量が900kgの対艦ミサイルの運動エネルギーは,第二次世界大戦の主砲を間近で直撃を食らうのと同じ力が働きます.

長距離射程,世界最速ステルス対艦誘導ミサイルを開発!日本の敵艦は一瞬で撃沈可能に : 大艦巨砲主義!

 そうなると空自のXASM-3で防空艦を仕留めて,S-300海上配備型やHHQ-9Aのような中距離型の艦対空ミサイルを搭載し,長距離監視が可能なレーダーを持つ防空艦を破壊または作戦不能にするだけでなく,空母のように固定翼の要撃機を搭載した大型艦艇や,補給艦のように艦隊の兵站を担当する艦艇をもターゲットにするという事でしょうか.
 そして対艦・対潜型のフリゲートや揚陸艦は海自のP-3CやP-1,護衛隊群の護衛艦から発射されるASM-1Cや90式対艦誘導弾,潜水艦からの魚雷で止めを刺す,といった感じなのでしょう.

 さて,このXASM-3に搭載される予定の機体はF-2ですが,F-2は松島の第21飛行隊のF-2Bが東日本大震災の津波被害による修理により,当分の間は戦力から外されますので,そうなると追加となる機体は次期F-XとなるF-35Aという事になりますが,これについてはフォロワーの方から異論がありました.

(以下引用)

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TACCO2013年12月30日 19:13

>>F-35AもF-2と同じ約8tの兵器搭載量ですのでF-35Aでも運用は可能でしょう.

 「搭載できる」のと「運用できる」では,大きな違いがありますよ.
 F-35AでASM-3(まだ開発完了していませんが,とりあえずこの言葉を使います)を運用するためには,F-35Aのミッション・コンピュータのプログラムをASM-3対応に改修する必要があります.
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(引用終了)

 TACCOさんのご指摘通りF-35AにXASM-3を搭載し,運用するにはF-35Aのミッションコンピューターのプログラムを改修する必要があります.
 そうなるとその後のTACCOさんのご指摘にあるように,誘導アルゴリズムを含めたソースコードをアメリカに提出するか,アメリカからF-35Aのミッション・コンピュータ・プログラムのソースを日本に対して開示し,日本独自に改修する事になります.

 ・・・どれも日米にとっては飲めない内容でしょう.

 なお,この問題点をご指摘して頂いたTACCOさんには感謝いたします.
 どうもありがとうございました.

 そうなると追加すべき機体はF-15Jという事になります.
 F-15JのベースとなったF-15Cは,純粋な空対空戦闘のための機体ですから,空対地攻撃は出来ないとされていますが,イスラエル空軍のF-15C/Dは近代化改修プログラム『バス2000』において,AGM-142ポパイ空対地ミサイルの搭載が可能になりました.
 余談ですがイスラエル空軍は,チュニジアのPLO(当時)本部爆撃にはF-15C/D運用していました.

イスラエル国防軍空軍(IDF/AF):MASDF

 なお,F-15Cの最大兵装搭載量は10710kgですから,その気になれば900kgのXASM-3なら4発搭載は可能でしょう.

F-15 Eagle:EAGLET

 問題があるとすれば,3600kgのミサイルを搭載するだけでなく,自衛用のAAM-5やAIM-7,AAM-4を搭載すれば戦闘行動半径が狭まるという事ですが,これならば奄美諸島や屋久島沖にKC-767空中給油機を飛翔させて,ミッション終了後にF-15部隊に駆けつけて空中給油を行うか,奄美大島の空港に給油のために着陸し,給油すればいいだけの事です.

 空自としてはXASM-3をASM-1やASM-2の後継としていますから,ASM-1やASM-2を全てXASM-3に更新する予定なのでしょうか.
 そうなると,余剰となったASM-1やASM-2は改修して海自に移管し,哨戒機や艦艇からの対艦ミサイルによる飽和攻撃が行えるようにすべきでしょう.

 【参考ページ Referencia Oldal】
https://kotobank.jp/word/XASM-3-190191
https://judgit.net/projects/5199
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php?XASM-3

ねらっずーり in mixi, 2014年01月02日
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 自衛隊初の短距離弾道弾について教えてください.

 【回答 válasz】
 2013年06月の
産経新聞報道によれば,防衛省は尖閣諸島防衛のために自衛隊初の短距離弾道ミサイルの開発の検討する事になりました.

陸自に短距離弾道弾 沖縄配備で尖閣防衛 防衛大綱盛り込みへ:産経新聞

 陸自は当初,MRLSの発射台を換装してMGM-140(ATACMS)の運用を検討しましたが,ATACMSの射程は300kmなのに対し,沖縄本島から尖閣諸島からだと400kmもあって射程外という事なので,改めて弾道ミサイルの開発に乗り出したとの事です.

 おそらくATACMSの改造型という形になるものと思われますが,ATACMSだとターミナルフェーズの段階の速度がDF-21などの準中距離弾道ミサイルと比べても遅くなる(せいぜいマッハ3程度)になるでしょうから,中国海軍の052型駆逐艦に搭載されているHHQ-9Aで迎撃が可能になるかも知れません.
 HHQ-9AはBMD(ミサイル防衛)に対応はしていないようですが,マッハ3程度で落下してくる目標なら迎撃は可能でしょう.
 しかも射高が30kmもあり,産経新聞の記事にあるように揚陸艦の護衛として尖閣諸島に侵攻してくる可能性があるので,ATACMSのような弾道ミサイルでは発射されてミッドコースからターミナルフェーズに迎撃されてしまう可能性が高いのです.

【HQ-9】:航空軍事用語辞典++

 また,当然射程は500kmにしなければならず,そうなると与那国島に配備されたら中国本土の攻撃も可能.
 そうなるとアメリカが開発中止を求めてくる可能性があります.

 現に韓国は米韓ミサイル指針において,弾道ミサイルの射程を1000kmに延長したいと提案しましたが,アメリカは800kmまでと主張.
 結局アメリカの主張が認められました.
 これは我が国の首都・東京と中国の首都・北京が射程に入らないようにとのアメリカの配慮によるものです.

米韓ミサイル指針見直しで,ミサイルの射程は800kmまで延長:窓に!窓に!

 そうなると,中国本土を日本が攻撃出来るミサイルをアメリカが認めるかどうか疑問です.
 まして中国は重慶爆撃も反日感情の理由の一つとされており,中国にとっては尖閣以上に反発を買うのは確実で,もし有事で中国本土を弾道ミサイルで攻撃したとしたら,それが迎撃されようがされまいが「最悪の報復措置」を選択する可能性があります.

 そのため,弾道ミサイルよりもXASM-3を改造し,400kmを射程とする超音速巡航ミサイルを開発した方がいいかと個人的には思います.
 与那国島に配備しても中国本土への攻撃はギリギリで,正直無理でしょうし,むしろ尖閣防衛ならばXSAM-3改造の長距離ミサイルの方が向いているでしょう.
 何しろHHQ-9Aでも迎撃は無理ですし,揚陸艦艇攻撃ならばむしろXASM-3でもオーバースペックなぐらいでしょう.

 そうした戦略的観点もなく,中国,韓国,台湾が導入しているからと弾道ミサイルを導入するのを強行するとなれば,それは我が国の防衛ばかりか国益すら害しかねません.

ねらっずーり in mixi, 2013年06月30日
青文字:加筆改修部分

 なお2022.4.1現在,google検索した限りでは,特にこれといった続報は見られない.

2022.4.2


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