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 【link】

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/03/17) 県が格安で手に入れた茨城空港 「軍民共有化」というカラクリ


 【質問】
 自衛隊機が管制塔と通信を行うときは,どのような感じで行うの?

 【回答】
 事前に決めたコールサインで呼び合う.
 で,管制塔と交信するのは基地の管制域内だけで,行動中は指揮所との交信になる.

 また,飛行中の編隊内での交信は極端に無駄を省いたものになる.
 例えば俺が君に呼びかける場合,
「 925,2121」
としかコールしない.
 これだけで「925,こちら2121.応答せよ」の意味になる.
 逆に君がそれに返事をする場合も
「925」(こちら925,聞こえている/どうした/何か用か)
とだけ.

 用もないのに話しかける奴はいないから,省いてしまっている訳.

unknown


 【質問】
 別に管制塔なくたって飛べるでしょ?
 まあ,安全効率的かどうかはあれだが.

緑装薬4 ◆8R14yKD1/k in 自衛隊板

 【回答】
 いろんな意味で短絡的.
 出直して来い.

 飛行機を飛ばすためには後方支援の職種がいっぱいある.
 整備関連,気象関連,管制関連,飛行情報関連,基地業務関連など,これらの方たちの支援があって飛行機(戦闘機)は飛べる.
 特に整備が機能しないと,稼働率低下を招き戦える戦闘機が激減する.
 気象は離発着や訓練空域の気象を提供するためなくてはならないもの.
 管制は滑走路や周辺空域の交通情報を的確に把握し,もってパイロットに安心を与え,航空交通の円滑な流れを支えるものだ.
 飛行にはなくてはならないもの.
 パイロットに必要な情報をもって飛行計画の支援を行う.なくてはならない.
 基地業務関係は間接的に必要なもの.ってこんなんかな?

 近代の高速飛行する飛行機が航空管制なしで飛べるであれば,パイロットは操縦に専念できるんだけど.滑走路周辺やっかいなのはコリジョンだろう.
 管制がなかったらパイロット同士,ポジションレポートしながらその中の中心的ヤツが,
「俺が近いから他はどけー!」
っていうやつとか
「燃料が持ちません」
といいつつ我先に進入経路に割り込むヤツ,さらに
「俺は離陸したいんだけど」っといいつつも,着陸機は燃料が乏しいしと思い離陸を躊躇するヤツ,滑走路に降りた後滑走路をクリアしたというレポートをしないまま,ラインに帰投するヤツ.
 着陸機がどどっと帰投するので離陸機があがれず,渋滞機のオンパレード.
 やっとのこと離陸できるヤツが頭に来てAB炊きっぱなし.
 結局,飛行時間に影響しほんの僅かしか飛べないヤツ.

 一番怖いのは周波数の問題.
 UHFとVHFそれぞれ機種によって違うから,自分以外は他のヤツが何処にいるかわからない点.
 飛行中はレーダー情報を気にしないといけないから神経を減らす.
 同じ基地の場合だとブリーフィングで決められるけど,それ以外だと皆目わからない.
 行くときは晴れていたのに帰るときは視界不良.
 だけど管制がないから戦闘指揮所からのアドバイスでしかわからず.
 みんな基地上空までオントップで来たけどそこからてんやわんや.
「DAIGOお前先に行けるか?」
「いや,雲の切れ目が見えません」
「先に降りていったヤツはいないのか?」
「後10分しか燃料持ちません」
「各パイロットへ,戦闘指揮所だが滑走路上空の嵐は20分ほど続くそうだ」
「何とか降りられないでしょうか?」
「ここの基地は管制官がいないので誘導できない」
「じゃ,海上に出てベイルアウトしますので救助願います」
「まて,滑走路周辺は視界不良のためしばらく離陸できない,
 救難捜索機が離陸できても帰ってこれるかわからんぞ」

 以上.

自衛隊板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 よく「空自基地は堅固なシェルターがないので,開戦と同時に巡航ミサイル飽和攻撃で飛行機アボンだよ」と言われているのですが,これはどの程度事実なのでしょうか?
 巡航ミサイルが早期警戒網でレーダー探知できるのは知っていますが,探知して飛行機を退避させるなり,撃ち落すなりは平時からできる体制になっているのでしょうか?
 第四次中東戦争のように,事前の兆候がありつつも,相手の意図が不明で対応できないといったことはあるのでしょうか?
 また,空襲に備えた訓練はあるのでしょうか?

kitamoto

 【回答】
 デマです.
 最前線にある千歳基地には航空機用耐爆シェルターがあります.
 203飛行隊のF-15は全機これに格納されています.

JSF

 飽和できるほどのミサイルを積んだ投射プラットフォームが接近してたら,普通に警戒レベルを上げるまでれす.

メッサー=ハルゼー

 自分は小松がホームなんでそこについて.
 小松基地・第六航空団・303/306飛行隊だと一部の機体が掩体運用となってまつ.
 具体的にはアラート機(2機×2)と,その他が最大十前後.
 残念ながらすべての機体を掩体運用するには到って無いようです.

 巡航ミサイルに対しては上に挙がっているように,事前に察知して対応するんじゃないかと.
 空自の実戦部隊だと定期的に,「全国の稼働機全てに一斉に武器・弾薬を搭載する訓練」を行っているようで,目撃した方の話によると一時間弱で出来上がってたそうです.

▼ 逆に兆候を察知できなかった場合は,5分待機のアラート機(AIM-9L×4)・短SAM・中SAM・VADSに頼ることになるので,辛いかも知れません.
 逆に兆候を察知できなかった場合は,5分待機のアラート機(AIM-9L×4)・短SAM・中SAMに頼ることになるので,辛いかも知れません.▲
 もっともE-2C/E-767や多数のレーダー・サイトを擁する空自から,簡単に秘匿出来るとは思えませんが.

hide@RJNK

 千歳の場合,201SQ の方は列線運用じゃなかったですか ?

 念のために百里・小松・新田原・築城・那覇と Google Maps で見てみたら,シェルターらしきものが見あたらなかったのも事実.
 アラートハンガーだけ,
 シェルターっぽい造りになってるところもあるみたいですけれど.

 三沢は R/W の北側にシェルターが並んでますけど,米空軍のやつが多いはずなので,空自向けにあるのかどうかは不明です.
 米軍だけにしては数が多いですけど.

 巡航ミサイル飽和攻撃の蓋然性はともかく,航空攻撃や工作員の侵入だって考えられるわけでして.

井上@Kojii.net

 纏まった数の掩体があるのは,千歳と三沢,小松基地くらいで,築城や新田原にもアラート用に数基あるみたいです.
 現在,掩体の建設が続いているのは三沢だけとか・・・
 那覇はアラート用の掩体ありましたっけ?

JSF

>那覇はアラート用の掩体ありましたっけ?

 去年の10月頃に行ったときは,少なくとも空港に隣接する部分には,通常の格納庫しか見当たりませんでした.
 旧軍の掩体壕なら,読谷とか嘉手納にあるみたい.
 前は伊江島にもあったと聞いていたけど,去年の夏に行ったときは,もうすでに撤去された後でした.

極東の名無し三等兵

 那覇は基地南側にアラート用の掩体らしき物があったような.
 でも耐爆かどうかはわかんないです.一応迷彩は施してあったと思いますが.

hide@RJNK

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より

▼>掩体壕

 那覇基地に増設するのは基地強化につながる恐ろしいことです!!!123

 JTA機とか離島線に搭乗する時に,間近で機体が見れなくなるのでやめてください><
 F4やP3Cの脇にタラップが降りたしてたな.

島の人

 そいや,都市伝説というか,自衛隊伝説で,空自の基地を視察した外国の武官が
「こんなに巧妙にバンカーを秘匿した基地は初めてだ」
みたいな事言ったとか言わないとか.

遠吠えするいぬの冒険

 四号戦車を見せられたソ連の武官のような話ですなあ.

ゆきかぜまる

 移動式基地施設装備とか見るに,空自ははなっから「基地はぶっ壊されるもの」と考えていそうモサリね .
 他所の国がどうなってるのか知らないから断言しないモサリが.

モッサー=ハルゼー

 そういえば,那覇の移動(レーダー)警戒隊の人の話では,対レーダーミサイル用のデコイが,規定では三つ必要なのに,一つしかないらしい.予算の問題と聞いた.
俺「じゃあ,二発食らったらどうするんですか?」
中の人「お陀仏ですね.あとレーダーとデコイが,ミサイルの軸線に重なっている場合もアウトです」

 あと,那覇基地の古い携帯SAMの中に,推進剤が腐ってて,飛ばないのがかなりあると.
俺「それで大丈夫なんですか?」
中の人「大丈夫,気にせず次々持ってきて撃てばいいんだから(ニコニコ)」

 へタレなんで
「携帯SAMを使うような状況でそんな余裕あるんですか?」
とは,聞けなかった……

極東の名無し三等兵

 そういえば,プロ市民団体が沖縄の自衛隊施設の設計図公開を裁判所に訴えて勝訴していましたね.
 あれ,基地強化への懸念とはどう関係あるんでしょうね…….
 テロ攻撃への懸念が高まったとカウンター裁判できないかしらん.

dragoner

 ASWOCの資料モサリね.
 那覇のASWOCは送信施設が地権者の反対で建設中止になったりと散々モサリ.
 なのでMACCSは海外派遣とかどうでも良くて,本当は那覇配備用じゃないかと疑ってたりするモサリが.

モッサー=ハルゼー

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より

▼ 一方,
「数多久遠のブログ シミュレーション小説と防衛雑感」◆(2011年6月29日)空自基地の脆弱度
によれば,2つの点で脆弱度が増加,状況は以前より悪化しているという.
 以下引用.

――――――
 シェルター(えん体)は,千歳と三沢および小松にそれなりの数を備えているものの,他はほとんどありません.
 特に,衝突の可能性が高くなっている南西方面に至っては,那覇はゼロという状態です.
 これは,自衛隊が長らく北方偏重で来たためです.
 那覇など,これから整備を考えたとしても,周囲の海を埋め立てるのでもなければ,場所さえありません.
 下地島は,全面的に使えるのであれば,シェルターを作る用地も十分にあります.
 最近の動きを見てると馬毛島を基地化する動きもありますが,何にせよどこを使うのかはっきりさせてシェルターは整備しないといけません.

 また,前述の質問に対して,巡航ミサイルはVADSで迎撃できると言っている方がいましたが,これは間違いです.
 確かに撃てば当たる可能性がないことはないですが,射手がゴルゴ13だったら,というレベルです.

 以前の記事「GUN派が息を吹き返すか?」で書いたとおり,巡航ミサイルを迎撃可能なGUNシステムはあり,実際売り込みもありましたが,空自はVADS後継の調達には動いていませんので,巡航ミサイルの迎撃手段は,パトリオットと陸自の中SAM,そして今年から調達が開始された短SAM(改Ⅱ)だけです.
 ここでも問題がいくつかあります.
 一つにはパトリオットが弾道弾迎撃用として,都市部の防護などで取られてしまうことがほぼ確実なこと.そして,陸自が空自の基地防空支援をしてくれるかどうかが怪しいことと短SAM(改Ⅱ)の今後の調達数及びペースが十分でない可能性があることです.

 巡航ミサイルではなく,弾道弾の脅威もあるのですから,個人的にはパトリオットを基地の防空に当てるべきだと思っています.
 都市部への攻撃に関しては,中国が大量破壊兵器弾道弾で投射してくる可能性は政治的に低いですし,通常弾頭の弾頭ミサイルでは効果がたかが知れてます.(東京に打ち込まれでもしたら,それでもパニックになるんでしょうけど……)

 空自がステルス機として渇望するF-35が配備されたとしても,基地がアボーンされたら終りですから,もっと重点的に施策されるべきだと思います.

*消印所沢氏へ
 もし見ていらっしゃいましたら,VADSの件は修正して下さい.
――――――

千歳基地
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq38h15.jpg へのリンク
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq38h15a02.jpg へのリンク
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq38h15a03.jpg へのリンク
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq38h15a04.jpg へのリンク

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


 【質問】
 これは本当?

―――――
 空戦力は絶対的に,基地やレーダーサイトに依存します.
 しかも基地の移動は基本的に不可能です.
 であれば,これを巡航ミサイルや弾道ミサイルによるスタンドオフ攻撃,あるいは爆撃,場合によってはゲリコマによるサボタージュによって,無力化を企図するでしょう.
 もちろん,自衛隊はこれに対して対抗措置を取るでしょうが,奇襲的にこれらの攻撃を実施された場合,多くの航空基地やレーダーサイトが当面の間,無力化されると考えられます.

―――――それでも着上陸侵攻は想定しなければならない:革命的非モテ同盟跡地

 【回答】
 こりゃ驚いた.
 furukatsuさんはAWACSやAEW,VADSの存在を知らなかったのか.
 そう言われても仕方ない文章です.
早期警戒管制機 - Wikipedia
早期警戒機 - Wikipedia

 AWACSは敵航空機の索敵だけでなく,航空管制や指揮も行える機体で,これがあるとないとでは,かなり航空戦は違ってきます.
 AEWは航空管制や指揮は出来ませんが,数百キロの敵航空機の索敵は可能です.
 これならレーダーサイトがミサイル等で破壊されても,代行がききます.
 また,レーダーサイトには当然ながら,対空武装が配備されます.
 そこで効果を発揮するのがVADSです.
VADS - Wikipedia

 VADSがあれば,巡航ミサイルなどへの対処は可能です.
 巡航ミサイルはスピードが遅いので,通常兵器でも撃墜は可能です.
 仮に破壊されても,AWACSとAEWで連携した索敵なら,敵機からの攻撃に対処できます.
 また,レーダーサイトへの攻撃を口実に,防衛出動の発動が可能になりますので,移動警戒部隊の対処も可能になります.
 そもそも情勢が悪化すれば,浜松のE-767や三沢のE-2C部隊は,対中国なら沖縄や新田原に展開しますから ,数週間程度待たなければならない可能性があるとは思えないのです.
 なお,E-767の探知能力は800km,E-2Cの探知距離は560kmで,中国のAWACS・空警2000の400kmをはるかに上回ります.
E-767AWACS:J隊ヒストリー
E-2 (航空機) - Wikipedia
KJ-2000 (航空機) - Wikipedia

 さらに基地攻撃にしても弾道ミサイルにはBMDが,巡航ミサイルにはVADSやPAC-2,戦闘機による迎撃がありますので,こちらも対処可能です.
 むしろ上記のように,レーダーサイトを攻撃すれば,それだけで防衛出動の口実が出来上がりますので,望むところでしょう.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年11月01日10:24

▼ 【反論】
 上記回答は,問題があります.

「レーダーサイトへの攻撃に,VADSで対処できる」
としていますが,もし回答者と同じ書き方をするのなら.
「こりゃ驚いた.
 バルセロニスタの一人さんは空自の編成すら調べなかったのか.
 そう言われても仕方ない文章です」
ってなります.

 さて,VADSについてですが,全警戒隊を防衛するには,致命的に数が足りません.
 単純に,沖縄が戦場になった場合を考えます.
 この戦域の基地防空隊は,第83基地防空隊が一個のみ.
 装備が定数を満たしていれば(←ここ重要)

81SAM 2セット
VADS 16基
携帯SAM 24基

が配備されています.

 とりあえず,VADSのみに話を限定しますが,まずは那覇基地を防空するために,
滑走路南北に1ずつ,
中央に1,
西の丘に2,
中央西の設備2
南西設備1,
その他予備3
 以上,11セットが,少なく見積もっても必要となります.
 VADSは有効射程1200mであり,射高も低く,同時交戦可能目標は,一目標のみです.
 3000mの滑走路を有する那覇基地を守るのには,相応の数が必要です.

 すると,残りの5セットで警戒隊などを守るわけですが,沖縄に存在する警戒隊は,第53,54,55,56警戒隊の4つと,重要施設として奄美の通信隊(那覇の分屯基地)を含めて,とりあえず,重要施設を5つとします.

 レーダーサイトは山頂に設置されるため,VADS 1基では,360度全周防衛できません.
 また,警戒隊はレーダーサイト以外にも,通信設備や付属設備を持っています.
 それらを含めた警戒隊一つを,全周囲から守るには,少なくともVADS 3基+予備1基が必要です.

 すると防護できるのは,那覇基地のほかは,あと1箇所程度.
 場所的に那覇から近く,車両で移動可能な第56警戒隊(沖縄本島南部)に派遣するのが精一杯です.
 それとて敵ミサイルが,同方向から複数が突入してきた場合,数基のVADSの能力では,すぐに飽和し,被害を受けることになります.
 これは,戦闘攻撃機2~3機で達成可能な投射量です.

(ちなみにこれが九州だと,さらにキツイですよ.
 基地防空隊は1個しかないのに,警戒隊・通信隊は7ヶ所,基地が3ヶ所ですので)

 これらのことから,
「奇襲的にレーダーサイトや航空基地に攻撃が行われた場合,これを防ぎきることは難しい.
 少なくともレーダーサイトは無力化し,航空基地も被害を受ける」
と考えるのは,自然です.
 奇襲に対処可能とするバルセロニスタの一人氏の意見は,間違っています.

極東の名無し三等兵 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2011年02月03日

▼ 重箱の隅つつきではありますが,上記の「E-767の探知能力は800km」について.
 探知することはできるのでしょうけど,その距離では相手の高度を測定できません.
 E-767の実用上昇限度12,222mでも,海面が地球の丸みに隠れ,基準点を得ることができないからです.
 高度まで含めた三次元の探知を行えるのは,E-767と敵機がともに1万メートルを飛行していた場合でも,506km先までです.
 当然,敵機の高度が低くなればなるほど,地球の丸みに隠れやすく,つまり,レーダーの死角に入りやすくなるので探知距離は落ちます.
 E-767の高度が10000mで敵機の高度が3000mなら408km,1000mなら375kmが探知可能な限界距離になります.
 さらに高度10mでシースキミングされたり,高度5mで匍匐飛行された場合は,探知距離は350km前後まで落ちます.
 もっとも,その高度では,シークラッターやグランドクラッターから,目標を洗い出すだけでも困難でしょうけど…

lene in FAQ BBS,2011/2/14(月)
青文字:加筆改修部分

VADS
faq061211vd.jpg へのリンク
faq061211vd2.jpg へのリンク
faq061211vd3.jpg へのリンク
faq061211vd4.jpg へのリンク
(撮影:へぼ担当)


 【質問】
 韓国や台湾では,高速道路を滑走路として戦闘機を離発着させる訓練をよくやっていますが,日本はやらないんでしょうか?

 【回答】
 民間空港への戦時展開や不時着飛行場指定は,「できそうだからやってみよう」という種類のものです.
 可能不可能で言えば可能ですから.

 高速道路への戦闘機の展開は,日本の場合「明白に不可能」な事柄です.
 滑走路として使うには,そこに降りる飛行機の重量に合わせた強度と,不時着を考慮するのであれば,片肺でノーフラップの戦闘機が滑り込む,くらいは想定した長さが必要です.
 しかし日本の道路行政は,最初からそんなことは想定していません.
 脚みっつで30トン近い戦闘機をささえる強度もありませんし,直線距離もありません.
 居眠り運転防止のために直線を作らず,カーブが発生するように設計しているのですから.

 さらには中央分離帯,これも戦闘機の高速道路での運用を意図した国は可動式としています.
 日本は作りつけですから,撤去工事したあとに舗装をしなおさなきゃなりません.
 そんなことをするくらいなら,地方空港を軍用に整備したほうがマシでしょう.

 最初から
「戦闘機の離発着を高速道路でやる,西側でも最も大型を採用しちゃった主力戦闘機に合わせたつくりにする」
としてどかんと予算が下りない限り,無理です.

ふみ in 軍事板
青文字:加筆改修部分

 街路灯なんかも邪魔だしな.
 仮に使える道路があったとしても,日本の現状ではとてもじゃないけど離着陸訓練なんかさせてくれない.
 訓練できない技術は使えないから,結局そんな道路は要らないということになる.

 さらにまた,
・地形的に山間で起伏が多い日本では不都合
・航空機の運用のためには様々な設備,つまり発電機やアレスティングワイヤ,そして整備のための器具機材が必要で,そのようなものを常備する必要がある
・日本には十分な数の民間空港が整備されており,有事にはそれを徴用する方が都合がいい
・当然のことながら日本は海に囲まれた島国であり,瞬時に陸軍力が侵攻してくる韓国やスウェーデンとは事情が違う
 台湾がそのような訓練を行っているのは,対岸のSSMによる攻撃で,開戦劈頭に空港潰されてしまう可能性が高いため

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 震災の時にも一時話題になったと思いますが,日本の道路で滑走路代わりに使えるような場所は有るんでしょうか?
 それと,滑走路転用出来無い道路造るのは税金の無駄,日本以外は全部出来る様に造ってるなんて言ってる人がいますが,スウェーデン,台湾,韓国(北朝鮮)以外には知らないんですが,他に何処か有りますか?
 アウトバーンを滑走路に,ってのはプロペラ機時代の話だと思うんですけど.

 道路から離陸する日の丸グリペン見たいです.

 【回答】
 アウトバーンは滑走路に使っただけです.空軍基地代わりに作った訳ではありません.
 結果的に使えたのと,始めから使えるのとでは違います.

 軍用に使えるように作るなら,ジェットのブラストに耐える能力や,FOD対策,管制機能が必要です.
 スウェーデン,台湾,韓国(北朝鮮)なんかはその辺の付帯設備込みで,滑走路の有事転用を考えているのわけです.

 戦後について言うと,やはり開戦すると航空基地が攻撃されると分かっているので,その対策が発達します.
 一時,各国がVTOL開発に必死になりますが,高揚力装置や可変後退角翼,制動フック・JATO・空中給油(軽量な状態で離陸して空中で給油する)など使えば,航空基地自体が損害を受けて滑走路の長さが短くなっても作戦が継続できると判断され,VTOLの研究は停滞します.

 道路を滑走路に使えるようにするのが税金の有効利用とは限りません.

 日本にも農道空港(農道離着陸場)ってのがあるが,あまり空港として役に立っていない.

 日本で道路と滑走路を兼用しないわけは,土地代がかかるから,
 飛行機が不時着でもすれば,その道が通行止めになってしまう.
 予備の道とか考えていたら,予算がいくらあっても足りない.

 また,農道空港は道路がそのまま滑走路ってわけでもない.
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s24809/airpark/mokuteki/mokuteki.html#heimen
の平面図や
http://www.pref.oita.jp/15600/sisetu/index.html
施設の概要を見てくれ.

unknown


 【質問】
 オペレーター居なくなったら,レーダー助言どうすんの?

 【回答】
 DCでやる.
 できない場合はやらない.
 「メインテイン・VMC!」

 ヘリスポットでの離着陸支援なら,オペレーターいない部隊でもやっている.
 最悪,ヘリなら自分で見て着陸する.

 また,レーダー助言の法的なあり方(航空法とかの関係)を考えたら・・・
 レーダー助言の場合,有視界飛行方式における,航法援助なわけで・・・
 助言を受けていても,主たる責任は操縦者が負うの!
 要撃管制とは違うのだよ・・・

自衛隊板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 なぜ海自にも航空基地が必要なの?

 【回答】
 海上自衛隊には艦艇以外に多くの航空機も保有しています.
 それら航空機を運用する為には航空基地が必要であり,厚木や岩国,徳島,鹿屋など全国に,空自が保有するものと同等規模の基地があります.
 これら航空基地には,一つの基地につき千数百~二千人規模の隊員が勤務しています.

 航空部隊というのは何もパイロットと少数の列線整備員だけで運用できるものではなく,航空管制官から滑走路脇に消防車に乗って待機する地上救難員,さらには機内食をはじめパイロット他クルーの食事を作る給養員,基地の警備員に至るまで様々な職種の様々な隊員が必要です.

 どうしても海上自衛隊というと艦艇のイメージしか思い浮かべないのかもしれませんが,これら航空基地や各総監部の通信隊など多くの陸上勤務者によって運用されている,職域の広い組織であり,多くの海士が教育隊終業後に配属されます.

自衛隊板


 【質問】
 春日基地って必要?
 地元の者としては春日基地って何してるかわからん.
 基地から少し離れたところにも基地あるし,福岡空港,背振山頂にもあるよね.

 【回答】
 福岡空港にあるのも,ちょっと離れたところにあるのも,春日基地の一部って扱い.
 春日基地自体は春日駅の隣にある庁舎地区,そこから春日公園を挟んでちょっと離れたところにあるSOC/DC地区,福岡空港の中にある板付地区の3つに分けられている.

 背振山にあるのはレーダーサイトのうちの一つで,春日基地とは別の基地の扱い.

 春日基地には,西部航空方面隊(主に中国・四国地方の西半分,九州地方の防衛を担当する部隊)の司令部がある.
 後,いざそのエリアで戦闘が起こった時にエリア内の味方戦闘機の管制をするためのDCが置かれていて,西部航空方面隊の管轄エリアにあるレーダーサイトからのレーダー情報がここに集められて,管制官がそれをコンソール上で見ながら戦闘機を管制する.

 九州出身者の多い航空自衛隊の中では,博多にも近く,生活の便もいい春日は,かなり人気が高い.
 自分も1年ほどここで勤務したけど,いい所だったよ.

自衛隊板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 嘉手納ラプコン返還について教えてください.

 【回答】
嘉手納管制,31日返還=日米両政府が正式合意
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1146552&media_id=4

 嘉手納ラプコンは米軍の沖縄統治時代からあったもので,沖縄返還後も嘉手納基地の米空軍や海軍機対策もあって,米軍が沖縄県の本島近辺の航空管制を暫定的に行っていましたが,ついに返還となりました.
 もっともこの決定は,自民党政権時代にすでに日米合意で決まっていて,詳細を協議していただけなので,返還が決まっても驚くには値はしません.

 しかし日記を見ると,左は日本の主権回復だの,民主党の功績だの・・・.
 右は右で,韓国のノムヒョン政権の統制権返還と同じだの日米安保崩壊だの・・・.

 私も人の事を言える立場ではありませんが,少し冷静になりましょう.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年03月19日17:56


 【質問】
 嘉手納ラプコンが帰ってくるみたいですが,それにかこつけて・・・
 那覇空港の管制って国交省ですけど,空自の基地があって戦闘機が発着している千歳とか小松とか小牧は,空自が管制してますよね.
 なのに那覇だけは戦闘機がスクランブルかけるのに国交省.
 米軍との連携を考えても,空自がやるのが自然なように思います.
 これって沖縄返還とかその後の情勢の中で,反自衛隊感情とかがあったからでしょうか?

2010年03月18日 23:59,憑かれた大学隠棲

 【回答】
 歴史的経緯は置いておきまして,法的根拠でいえば空港法及び空港法施行令となります.

 法的に「共用空港」とは,
「自衛隊の設置する飛行場及び日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二条第四項(a)の規定に基づき日本国政府又は日本国民が使用する飛行場であつて公共の用に供するものとして政令で定めるもの」
と定義されます.
(空港法附則第二条第一項)
(長いですねぇ;^^)

 更に,自衛隊共用空港は
「自衛隊の設置する共用空港(第四条第一項各号に掲げる空港又は地方管理空港の機能を果たすものとして政令で定めるものに限る.以下この条において「自衛隊共用空港」という.)」
(空港法附則第三条第一項)
と定義されています.

 空港法施行令では,空港法附則第二条第一項にて定義する「政令で定めるもの」は,以下の空港です.

札幌飛行場 北海道札幌市
千歳飛行場 北海道千歳市
三沢飛行場 青森県三沢市
百里飛行場 茨城県小美玉市
小松飛行場 石川県小松市
美保飛行場 鳥取県境港市
徳島飛行場 徳島県板野郡松茂町
(空港法施行令附則第二条)

 自衛隊共用空港は,
「札幌飛行場,百里飛行場,小松飛行場,美保飛行場及び徳島飛行場」
(空港法施行令附則第三条第一項)
となっています.

 那覇空港は,空港法第四条第一項第五号,空港法施行令第一条第二項並びに空港法施行令別表第二にて規定される,国土交通大臣が設置管理者となる空港で,厳密に言えば,法的には「自衛隊共用空港」では無いわけです.

 設置管理者がどの組織なのかということで,管制を行なう組織も決まりますので,それぞれの空港の設置管理者次第で,ご質問のような状況が現出する,ということです.

 なお,小牧(名古屋飛行場)につきましては,現在は設置管理者が「愛知県」に移管しています.
(つまり,空港法に於ける「空港」ではなくなっています.
 空港法施行令別表にも記載されていません.)
 現在は中部国際空港からの国交省による管制と,空自の小牧管制隊による管制に移管しており,それぞれの機関で役割分担をしています.

2010年03月19日 01:49,音木南樹

 追加のお話です.

 共用空港の概念については,第169回国会 国土交通委員会 第23号(平成20年6月4日(水曜日))に於いて,三日月大造委員の質問に対し,政府参考人の鈴木久泰国土交通省航空局長が答弁しています.
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009916920080604023.htm

 ちなみに,自衛隊共用空港の中で 徳島は海自,札幌(丘珠)では陸自によって管制が行われています.
 他は空自による管制です.
 以上余談でした.

2010年03月19日 02:11,音木南樹

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 防衛省が研究に着手した,,対ステルス・レーダーについて教えてください.

 【回答】
 中国のJ-20ステルス戦闘機開発を受けて,防衛省は対ステルス・レーダーの研究に着手しました.
 これにより,日本でも国産の対ステルス・レーダーが,登場する事になります.
新型レーダー研究に着手=防衛省,中国ステルス機にらむ:時事通信

 小型のレーダーとの事なので,バイスタティック・レーダーより高性能なパッシブ・レーダーではないかと思われます.
ステルス性 - Wikipedia

 パッシブ・レーダーはバイスタティック・レーダーの性能と利点に加えて,レーダー送信局が必要ないので,コストを削減でき,敵の攻撃を受ける恐れもありません.
 また,ラジオ,テレビ,携帯電話などの既存の送信局をレーダー波源として利用するものなので,小型化もその気になれば可能でしょう.
 そうなれば,移動レーダーとしても使える事になります.

 現在,空自のステルス戦闘機は存在しておらず,本命のF-35もまだ開発が終わっていません.
 となると,対ステルス・レーダーの開発が急がれるところです.
 この対ステルス・レーダー技術は,西側が中国と比べて群を抜いているので,一日も早い実用化が急がれるでしょう.

バルセロニスタの一人 in mixi, 2011年02月15日21:53
青文字:加筆改修部分

 防衛省技研が開発している対ステルス・レーダーは,最先端の空中線で探知するレーダーのようです.
ステルス機の優位を崩せ! 最先端の空中線で探知 技本「MIMOレーダー」研究に着手:朝雲新聞

 空中線とはアンテナの事です.
空中線-Wikipedia

 ただし,ただのアンテナではなく,最先端のMIMO(複数出力・複数入力)により,複数の小型の送受信アンテナから得た探知信号を合成し,現状では探知が困難な,低RCSの高性能ステルス戦闘機を探知するというものです.

 恐らくこの対ステルス技術は,日本が初めてではないかと思われます.
 もし同じような技術があれば,追記しますので言って頂ければ幸いです.

 T-50やJ-20など中国やロシアは,次々と最新鋭ステルス戦闘機をロールアウトしています.
 しかしF-35はまだ開発が遅延状態で,なかなか量産に踏み切れません.
 次期F-XはF-35を軸に決まりそうですが,調達出来ないのでは話になりません.
 となると先に,対ステルス・レーダーを開発するのは当然でしょう.

 ちなみに昨日の対ステルス・レーダーにおける日記のコメントにおいて,私の読み間違えとはやとちりで,小型の複数のアンテナを小型レーダーとコメントしてしまいました.
 深くお詫び申し上げます.
 また,ご指摘をされたマイミクさんには感謝いたします.
 ありがとうございます.
【軍事】防衛省,対ステルス・レーダー研究に着手へ

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年02月17日19:18


 【質問】
 妙見山遭難事件とは?

 【回答】
 2008/5/28,新潟・佐渡で空自の新型レーダー基地に反対するグループが,現場を視察
→濃霧の中で脚の不自由な仲間を置いてけぼり
→沢に滑落して亡くなる
→捜索には空自隊員も参加
という遭難事故.

――――――
佐渡市の遭難男性,遺体で発見

 佐渡市の妙見山(1055メートル)で25日から行方不明になっている同市新穂,農業佐々木俊明さん(56)は27日午後2時前,山頂から北西に下った沢で発見されたが,搬送先の病院で死亡が確認された.
 同日の捜索には,同署員や住民のほか,県の要請を受けた航空自衛隊佐渡分屯基地の隊員ら,計約100人が参加した.
――――――

――――――
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/080528/ngt0805280234001-n1.htm

 市や佐渡西署によると,佐々木さんは25日午前10時すぎ,県内外の登山仲間17人と登山を開始.
 山頂で昼食を取り,下山を始めて15分後に姿が見えなくなった.
 佐々木さんは登山経験が少なく,足が不自由だったという.当時,周囲は濃霧で視界が悪く,捜索も難航.
――――――

――――――
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000805280002

 一行は,山頂で進められている航空自衛隊の新型レーダー施設の建設に反対するため,現場を視察するのが目的だったといい,佐々木さんはウインドブレーカー上下などの軽装だった.
――――――



975 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2008/06/06(金) 10:58:01 ID:CfX13s8T

 ご冥福を.

……は,良いんだが,レーダー建設に反対する理由ってなんだろ?


976 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2008/06/06(金) 11:01:55 ID:CfX13s8T

 自己レス.あったわ.>佐渡島新レーダー建設反対
http://myokensan.jugem.jp/?eid=4

 環境問題は同意できないこともないが,他の電波が相当混入しとるなあ.


ニュース極東板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 2ch.鉄道路線・車両板の
【空港】成田新高速鉄道線1【北総】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/rail/1157326268/l50
というスレで,
「千葉県の下総航空基地を首都圏第三空港にすればいいんじゃね?」
的な意見で盛り上がっているのですが,関東に展開する陸海空自衛隊にとっての下総航空基地の位置づけって どういうものなのでしょうか?
 「民間に開放して」と言われたら素直に開放できるものなのか?
 実はものすごく重要な基地で,開放などもってのほかな基地なのか?
を知りたいのです.

 事前に調べた範囲では,ここには輸送隊があるみたいですね.
 割と近所に住んでいるのですが,新潟の震災のときとか輸送機がたくさん飛び立っていたのを覚えています.

 【回答】
 下総ってトラフィクの面からはすごく使いづらいのよ.
 自衛隊の輸送機は幸い速度が遅く,比較的低い高度を割り当てるのでなんとかなってるが,燃費上の要求で出来るだけ早く高度を取りたい民航だとつらい.
 まして現在,事実上禁止されているVFRを再解禁しようなんて話が出てるから,下総を使うとニアミスや衝突が多発しかねない.
 首都圏第三空港はやっぱ横田しかないのよ.

unknown


 【質問 kérdés】
 東日本大震災後,松島基地はどうなったの?

 【回答 válasz】
 3月12日の夜明けより,隊員の手作業により滑走路の復旧に着手.
 同日午後には他基地から重機が到着し,復旧作業が本格化した.

 3月15日,滑走路が復旧.
 3月16日にアメリカ空軍第353特殊作戦群所属のMC-130Pが着陸,人員と機材を下ろし臨時の管制機能を開設した.
 これにより,松島基地は救援物資の輸送拠点として使用可能になる.


 F-2の方も修理が進み,最終的には平成27年度中に13機のF-2が整備される事になります.

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ブルーインパルスの松島基地帰還,年度内に実現 | FlyTeam ニュース

 ブルーインパルスは,東日本大震災の発生した2011年3月11日は福岡県の芦屋基地に展開中で,その後も引き続き芦屋基地での移動訓練を続けています.
 これ以外に,松島基地に配備していたF-2の6機は,補正予算で補修.
 さらに7機を平成25年度予算で整備することを要求しており,合計13機の整備は平成27年度までに整備を終らせたいとの考えも明らかにしています.
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 さすがに全機は無理だとしても,13機が整備されれば松島での本格的な戦闘機操縦課程が始められる事になります.
 これに加えて三沢でF-35Aの配備が進めば,場合によっては三沢からのF-2も補填が可能なので,松島の第4航空団は本格的な再建が可能となるでしょう.

 なお,松島へのF-35Aの配備はまだ未定ですが,F-35Aによる戦闘機操縦課程が本格化すれば,松島への配備もあるでしょう.

 いずれにしても,松島のブルーインパルス帰還とF-2の13機整備は,松島基地と第4航空団がいよいよ再建されるという証であるのは確かです.

ねらっずーり in mixi, 2013年02月03日
青文字:加筆改修部分

 2013.3.30には空自の第4航空団第11飛行隊「ブルーインパルス」が松島基地に戻ってきました.
 松島では東日本大震災による津波被害による基地の復旧と防波堤設置工事が行われており,帰還はかなり先と思われていただけに,私としても嬉しい限りでした.

ブルーインパルス,春には松島基地に帰還の見込み | FlyTeam ニュース

 ブルーインパルスの松島復帰は,東日本大震災で被災した第4航空団や松島基地の隊員だけでなく津波で被災した東松島市の市民をも元気づけてくれると思っています.
 私は1988(昭和63)年,まだ高校2年で16歳の時に,親と叔母に連れられて松島基地の航空祭に出かけただけに,松島にブルーが戻ると聞いただけで涙が出てきました.

 この動画は震災のあった2011年の動画で,松島に一時的に訪れたブルーの姿です.
 この動画を見るだけで涙が出てきます・・・.

ねらっずーり in mixi, 2013年01月14日
青文字:加筆改修部分

 その後,2016年3月,駐機場を4mかさ上げする津波対策工事と新しい格納庫の建設が完了.
 同月に第21飛行隊が松島基地に帰還した.

2022.8.10


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