◆◆◆◆空母関連
<◆◆◆装備
<◆◆海上自衛隊 JMSDF目次
<◆日本FAQ目次
<東亜FAQ目次

【質問】
「おおすみ」の甲板では(スキージャンプつけても)ハリアーやF35は発着できないんでしょうか?
もし,だめだとしたら強度の問題ですか,JETの温度のせいですか?
【回答】
できません.以下の理由により,「おおすみ」級では空母運用は不可能です.
・甲板強度が脆弱でジェット噴流に耐えられない
※無理に甲板を分厚く強化すると,艦全体の重心が上にあがって転覆する危険がある
・艦内に航空機の整備スペースや予備の部品/弾薬/燃料を格納するスペースがない
※艦体内の大きな空間は,前方が全て車両格納庫で,後方が全てLCAC格納庫
・エレベーターが小さすぎるので航空機の艦内への出し入れ自体が出来ない
※特に後方のエレベーターなんてローターたたんだヘリコプターですら無理
・速度が22ノットと戦闘艦に比べて非常に遅いので,艦隊運動に加えられない
※主機を入れ替えようとするなら,全面的な設計刷新が必要=新造と大差なし
(初心者質問スレッド)
「おおすみ」について言うならば、輸送艦以外の何物でもないと思っています。
(海自も艦種をLST(輸送艦)としている事は別として)
先ず、20ノット程の速力では、護衛隊群との作戦に支障をきたす事は間違いありません。
それにエレベーター。
・艦首に20t。
・アイランド後方に10t(15t?)
の2箇所にありますが、いずれも車両用で航空機用ではありません。
また、車両甲板、LCAC用ドックの配置から考えても.航空機を搭載する場合は、甲板で雨曝しで繋止するしかありません。
当然、整備上の問題も発生しますし,攻撃を受けた場合の脆弱性も高まります。
(もっとも戦前の米海軍はこれをやって搭載機数を稼いでいましたが)
また,艦首にエレベーターがあると言う事は、V/STOL機の運用には大きな支障が発生します。もしジャンプ台を設置するならば、艦首エレベーターは完全に使用不能になる位置にあります。
実際、全通甲板を持っていると言っても「タラワ」級や「オーシャン」とも同列には扱えない艦なのです。
【質問】
自衛隊で建造が計画されているヘリ空母の重要性を教えてください.
なんで戦闘機を搭載できる艦を造らないんですか?
【回答】
とりあえず,法律的,政治的に問題が有ります.
1988年4月6日の参議院予算委員会で,瓦力防衛庁長官(当時)は,
「政府が従来から申し上げているとおり,憲法第九条第二項で我が国が保持することが禁じられている戦力とは,自衛のための必要最小限度の実力を超えるものを指すと解されるところであり,同項の戦力に当たるか否かは,我が国が保持する全体の実力についての問題であって,自衛隊の保有する個々の兵器については,これを保有することにより我が国の保持する実力の全体が右の限度を超えることとなるか否かによって,その保有の可否が決せられるものであります.
しかしながら,個々の兵器のうちでも,性能上専ら相手国の国土の潰滅的破壊の為にのみ用いられるいわゆる攻撃的兵器を保有することは,これにより直ちに自衛の為の必要最小限度の範囲を超えることとなるから,いかなる場合にも許されず,遵って例えばICBM,長距離戦略爆撃機,あるいは攻撃型空母を自衛隊が保有する事は許されず,この事は累次申し上げてきているとおりであります」と発言しています.
大型空母を保有する場合は,この“解釈”を“撤回”したと,国会なりで“表明”しなければなりません.(最大の障害は内閣法制局を説得する事でしょうね.役人は前言撤回をする事を,死ぬほど嫌がりますから)
次に日本にとって,空母保有が得であるか,軍事学的に考察してみたいと思います.
まず,艦載機と空母航空部隊,そして空母戦闘群の軍事的地位の変遷について,軽くまとめてみたいと思います.
(ネタ元は,「世界の艦船・2005年4月号・空母の海戦史」です)
<WWU開戦後>
・日米海軍ともに戦艦を過去のものにしてしまう圧倒的な攻撃力を実証したものの,撃たれ弱さも同時に確認した太平洋戦争序盤.
・壊滅から再起したとき,米海軍はそれまでの空母部隊の単なる拡大再建ではなく「空母戦闘群」を誕生させた.
これは艦載機を攻防両用し,また艦艇との情報ネットワーク,対空火力ネットワークによって日本空母部隊はおろか,日本陸海軍の陸上航空部隊の(空母航空部隊の常識に比べれば)強大な打撃力に対しても生残性を持つ.
・攻勢局面においては,日米共にリソースを集中する事により,攻勢時に必要な航空優勢を確保する事が出来るが,防衛局面においては長期間の航空優勢を確保する事は困難である.
(脆弱性や,補給,整備能力の限界より.策源地から遠ければ尚更)
<WWU終結後>
・朝鮮戦争では航空優勢の争奪にはほぼ関与せず,対地打撃に専念.
・ベトナム戦争では航空優勢確保の助攻戦力を兼ねる.
・湾岸戦争,アフガン,イラク戦争でははっきりと脇役になった.
てなところです.
登場以来半世紀,米空母戦闘群(空母打撃群)は,
常に陸上航空部隊の攻撃にも生存できる事=艦隊周辺の航空優勢を保持できる事
を求めてきましたし,今でもそうです.
しかし,今日の米空母打撃群の火力とて,空軍のそれと比較すれば貧弱そのものです.
が,比較対象が米空軍でないならば?
依然として,強大な戦力であると言えます.
逆に言えば,ジェット化して大型化,高性能化した航空機の発達により,中規模クラスの空軍に対しても優位を保つ為には,米空母戦闘群並みの規模が必要と言えるのです.
搭載機の構成ですが,仮に中国や韓国などの強敵と敵対するケースを想定するならば,自艦(自艦隊)を自衛するためのAEWや防空戦闘機,対潜哨戒機を沢山積まないと駄目でしょう.
本格空母ならば,自衛用の機種を積んでも余力があり,攻撃用の機種も積めますので,それが可能な訳です.
ちなみに,ニミッツ級航空母艦の場合,
VFA(戦闘攻撃)F/A-18C/D/E/F 12機×4飛行隊
VAW(早期警戒)E-2D 5機×1飛行隊
VAQ(電子戦)EA-18G 5機×1飛行隊
VS(対潜ヘリ)SH-60F 8機×1飛行隊
HS(ヘリ)MH-60R 4機+救難HH-60H 2機
VQ(電子偵察分遣)ES-3A 2機
VRC(輸送分遣)C-2A 2機
この編成だとすると,艦隊防空用にVFA×1飛行隊を割当てたとしても,最大,戦場防空にVFA×1飛行隊,攻撃(対艦,もしくは対地)攻撃部隊にVFA×2飛行隊の攻撃部隊を編成する事が出来ます.(実際は稼働率100%は有り得ませんので,もっと小規模に成りますが)
その場合,軽空母なら,搭載機の大部分,若しくは全てを自衛の為の機種にせざるを得なくなると思われます.
例えば,インヴィンシブル級SVTOL軽空母でシミュレーションしてみますと,
VFA(戦闘攻撃)F-35B 12機×1飛行隊
VS(対潜ヘリ)SH-60K 6機×1飛行隊
VAW(早期警戒)V-22 6機×1飛行隊(架空.早期警戒タイプ)
で24機の搭載機枠が満杯に成り,艦隊防空用にVFA×1飛行隊を割当てると,とても攻撃部隊の編成や,戦場防空を行う部隊の編成は不可能に成ります.
VFA×1飛行隊を2つに割って6機づつにしたとしても,6機を艦隊防空に充てたとしても,攻撃部隊には戦場防空部隊を付けられませんし,離島の防空にしても3機づつでローテーションを組んだとしたら,とても手薄で穴だらけに成ってしまいます.
つまり,軽空母では,有事の際には潜水艦狩り以外は自分自身を守るのが精一杯で,他のミッションは出来ない状態になりますので,敵艦隊迎撃や離島の防空にはあまり役に立ちそうもありません.
強敵と単独で敵対するならば,軽空母ではほとんど役にたたないだろうと言う事です.
(帯に短しタスキに長し)
英仏の空母は,旧ソ連などのような強敵と対峙・交戦する場合は,NATO軍として一体で(つまりは米国と一体で)戦力発揮することを期待されているのでしょうし,逆に英国なり仏国なりが単独で何か事を構えるとすれば,それは彼らの旧植民地などのような弱敵を相手にするという前提であろうと思います.
もっとも,その英仏とて,軽,中型空母に限界を感じており,(実際に,英軍は1982年のフォークランド紛争では苦戦しましたし)ミッドウエー級とほぼ同規模の,クイーン・エリザベス級空母の建造を決めました.
で,我が自衛隊が空母を保有する場合はどうでしょうか.
上記のとおり,仮想敵である中国や韓国に対しては,中途半端な軽空母を1〜2隻保有した所であまり役に立たないと思われ,
戦力化するためには,少なくとも自衛隊の運用に合わせると,3〜4隻の大型空母と補助艦艇と合わせた数十隻を増勢する必要があります.
(整備・修理・休養・訓練のローテーションを組まなければいけないので,最低3隻は保有する必要が有ります)
これだけで,財政的にも人的資源的にも既存の運用の足を大いに引っ張ると思われます.
また,空自の戦闘機が400機程度なのに対し,空母に乗せる機体だけで新たに200機程度追加する必要が有ります.
(オーバーホール中の空母以外の訓練中の艦と,オンステージ中の艦に搭載する為,各100機づつとして)
とても現在の苦しい財政状況で許されるとは思えません.
しかし,現在建造中のDDH(対潜ヘリ空母)の保有には意味が有ります.
それは,護衛艦隊の対潜・観測ヘリを効率良く運用する為です.
現代の海戦で一番の脅威は潜水艦であり,それを駆逐する対潜ヘリの役割と,いくら対艦ミサイルの射程を延ばしても,水上艦からは水平線を越えた敵を発見・誘導出来ない事を解決する為の,艦隊の目となる観測ヘリは必須です.
護衛艦には,個別にヘリを搭載出来る艦も有りますが,重整備は無理ですので(除くDDH)自衛艦隊のヘリの洋上での整備を一括して行い,自身も複数のヘリを運用出来るヘリ空母は有用でしょう.
艦隊単独で航空優勢を確保する制空戦闘機や,敵地への侵攻爆撃を行う攻撃機を搭載する大型空母ですが,今の日本の防衛システムでは,自衛艦隊の活動範囲は,日本の近海,及び公海上であり,日本近海では日本の空自の支援を受ける事ができ,公海上で散発的に航空機による奇襲攻撃を受けた場合でも,イージス艦が対応出来ますので,敵勢力圏内での行動は想定していない自衛艦隊の場合,大型空母は当面必要無いと思われます.
だいぶ前にうちの本館で,小型空母では搭載機の数に加えて,燃料・弾薬の搭載量でもハンデが大きい,なんてことを書いた記憶が.
そのときに最後に書いたのは,軽空母の後方支援を担当する「航空母艦母艦」が要るんじゃないか,という話でしたね.
確か,INCATがウェーブピアサーにF-35やSH-60やUAVを積んだ軽空母の企画を売り出していて,それを見ながらつらつらと書いた話でしたっけ.
【質問】
兵器素人な疑問なのですが、ヘリ空母の防御力は考えなくてもいいんでしょうか?
空母は護衛艦とか防空能力が重要……と有ったので,何故ヘリ空母はそれを考えなくて良いのかなあと.
【回答】
もちろん,ヘリ空母にも防御力は必要ですよ.
大抵はポイント・ディフェンス用SAMを装備していますし.大型空母に関しては,大型空母のコスト(人的,物質的,金銭的)が,あまりにバカ高い為に,艦隊全体が,大型空母を防衛する為に“奉仕する”形で防御のフォーメーションを組んでいる事に比べ,ヘリ空母の場合は,艦の規模にも因りますが,艦隊の一ユニットに過ぎません.
何せ海自の場合,本来は“護衛艦”である筈のイージス艦が,艦隊の中で一番高価だったりします(人的資源を除く).16DDHが1164億円であるのに比べ,“あたご”が1453億円ですからねぇ.
19DDの建造目的の一つが,“イージス艦の護衛の為”なんてのたまってますから,海自は…(´・ω・`)
これは兵器の知識と言うより,戦略,戦術,用兵の分野ではありますが,そもそも,大型空母を中心とした空母打撃群と,ヘリ空母を中心とした護衛艦隊とでは,任務と求められる能力が違うって事です.
上記本論で述べました様に,陸上航空部隊の攻撃を排除し,艦隊周辺の航空優勢を保持しつつ,陸上,或いは海上の脅威に対して攻撃を加える能力が,空母打撃群には求められています.
一部水上艦からも行われますが,空母打撃群の戦力投射の中心は大型空母です.
もし大型空母が撃沈されれば,人的,経済的損失はもちろんの事,艦隊の存在意味が無くなってしまいます.
ですから,空母打撃群は空母中心の防御のフォーメーションを組む訳です.
また,その様な“高価な”ユニットを投入すると言う事は,それだけ脅威度が高いと言う事なので,中規模クラスの空軍に対しても優位を保つ能力が艦隊には求められ,その為の防空戦闘機と,複数のイージス艦を中心としたエリア・ディフェンスSAM搭載艦群,攻撃型原潜な訳です.
翻って,ヘリ空母を中心とした護衛艦隊には,そこまでの任務は与えられません(能力も無いですし).
中規模クラスの空軍機がブンブン飛び回る中,自軍の陸上機による援護も無く,単独で斬り込んで行って上陸作戦や艦隊戦,対潜戦を行う事は,まともな用兵者なら行わないでしょう.
(軽空母を使って,無理やり機動部隊を仕立てた英海軍は,フォークランド紛争で酷い目に遭いました)
自国近海では,自国の空軍の支援を受ける事ができ,公海上で散発的に航空機による奇襲攻撃を受けた場合でも,エリア・ディフェンスSAM搭載艦が対応出来ますので,敵勢力圏内での行動は想定していない護衛艦隊の場合,別項目にも有りますように,
“防空の為のイージス艦と,対潜ヘリのプラットフォームに特化したフネの二本立ての方が,総体で安く済む”
と言う訳です.
決してぞんざいに扱っている訳ではなく,役割分担をしている為に,価値が等価である,と言う訳です.

【諸元】
基準排水量:13500トン
全長 :195メートル
幅 : 32メートル
主機 :COGAG ガスタービン4機
出力 :不明(こんごう型で100000馬力)
速力 :30ノット
兵装 :Mk41VLS(16セル、ESSM(1セル4発)/新アスロック)
20mmCIWS・12.7mm単装機銃2〜4基
HOS-303 3連装短魚雷発射管2基
対空レーダー兼FCS:FCS-3型改
水上レーダー :OPS-20改
ソナー :OQX-XX
ESM/ECM :ESMは不明・チャフランチャー4セット
搭載機 :SH-60K哨戒ヘリ3機・MCH-101掃海・輸送ヘリ1機
その他必要に応じて陸自の輸送ヘリも搭載可能
人員 :347名(艦運用322名司令部25名)
イメージ図最新版は世界の艦船2004年1月号
【質問】
仮定の話だとは分かってるんですが,V-22のAEW/AWACS型って現実的なのでしょうか?
某所でその話をしたら,「ペイロードが微妙」みたいな結論が出てきましたが.
OOM-7大佐
【回答】
おっしゃる通り,ペイロードがちょっと……
V-22は,ペイロードがせいぜい4〜5トン.垂直離着陸だともっと小さい.
しかし,E−2Cの原型の輸送機のペイロードは約8トン.
この差は大きい.積める電子機器がだいぶ減る.
もともとV-22は,汎用高速輸送ヘリって位置づけなので,CTOL機と比べるとちょっと無理がある.
ただ,現状の早期警戒ヘリよりは,ずっと性能のよい物ができると思う.
(早期警戒ヘリ自体が,通常のAEWに比べて大幅に劣っているってだけなのですが)
あとは需要があるかどうか?が問題.
買いそうな国は,軽空母(E-2Cを運用できない)を持つ国で,アメリカと友好国であることが最低条件となる.
するとイギリスが筆頭ですが,建造予定のクイーンエリザベス級空母は,CTOL機運用能力の獲得を目指しているので,買うとも思えない.(CTOLが使えるなら,E-2Cを積めばよい)
となると,現状ではイタリアくらいしか買ってくれそうな国が無いんだよなぁ……
以上より,性能的には,E-2Cにせまる物が作れると思うが,これじゃ作っても売れないと思う.
個人的には艦隊随伴型飛行艇母艦と,警戒レーダー積んだ大艇を配備(以下略
極東の名無し三等兵◆5cYGBbCsjQ in FAQ BBS
V-22のAEWバージョンの構想図


【質問】
海自が全通甲板のDDHを保有するのは、ぶっちゃけ空母の代替物のつもりなの?
DDH自体はヘリ空母でも軽空母でもないんだろうけど、将来へのステップなの?
それとも,外見だけでも似たようなモノを作って自己満足するためなの?
【回答】
違う。
もっとも,海自の幹部でもそう思ってる人はいるかも。
海自の新型DDHは、防空能力はイージスDDGでほぼ満足するものが手に入ったので、イージスではカバーできない対潜能力を補完、というか強化するためのもの。
性能的にも将来性的にも、新型DDHは空母には成り得ない。
イージスシステムによって,空母艦載機に頼らなくても高い防空能力を持てる様になった現在では、渡洋侵攻を目的としない海軍には空母は要らない。
でも日本は海洋貿易国家であり、渡洋侵攻を意図しなくても、海上通称線の保全の為に高い対潜能力が必要になる。
それならいっそ空母を持ってもいいのだけれど、それよりは防空の為のイージス艦と、対潜ヘリのプラットフォームに特化したフネの二本立ての方が、総体で安く済む。
【関連動画】
「ワレYouTube発見セリ」;DDH-181 ひゅうが(Hyûga)
進水
【質問】
新型DDHはヘリ空母型の形状なのに,どうして搭載機が少ないの?
【回答】
地上配備のヘリがなくなるからです。
DDH搭載機だけが海自ヘリにあらず.
通常は哨戒ヘリが3機ですが,必要に応じて各自衛隊ののヘリが搭載可能です.
艦内には哨戒ヘリ7機格納スペース・整備スペースが有るので余裕が有ります.
ヘリ・スポットは4つになるそうです.
表の話として
* 軍研とかに11機程度搭載も可能とか書いてあった気がする。ただしCH47でなくてSH69だろうけど。
チヌークはローターが手動で畳めたような気がする。それでエレベーター間に3x2+1なんでしょう。
* 海外の軽空母でこの船格だとハンガー10数機+甲板係止でトータル20機プラス運用って感じだったと思うので、チヌーク7機の格納庫収納は妥当と思われ.
* 「基本的には僚艦所属のヘリを格納庫収容整備しながら,自己分で4機格納庫搭載しますよ」という用途の艦という公式説明と思われ。
* また、MD以外はカットの空気で、あの格納庫を満杯にするヘリの予算も同時に請求したら、16DDH自体の予算ごと通らない危険もあったから、上記のSTORYでまず箱の予算を手堅く取り、あとで搭載機の予算は獲得しようという考えなのだろうと思われ。
* 要は、ヘリまで買う金がないので、ヘリは後にしたのでそ。
憶測話
* 13500tの基準排水量の枠内で、できるだけデカイ船作ろうと思ったら、本当は20機積めるスペースがあっても、公称搭載機数は4機にしといたほうが,基準排水量重量を4機搭載前提にできるから、基準排水量を抑えられる筈なんだよな・・・
で・・有事のときは構造強度の許す範囲で”過積載”すると・・・・
平時の重武装まかりならぬ、しかし有事には責任持って勝て,とか言われて軍人さんも苦労してるなあ・・と
【珍説】
アメリカだって必ず日本を守ってくれるとは限らないんだから、攻撃型空母と原潜と核は必要.
【事実】
空母機動部隊を持つのにいくら掛かるか調べたことある?
空母の建造費だけじゃないぞ。空母のあらゆる部品の設計・研究費。基礎技術の研究費。(たとえば、実用に耐えるカタパルト技術をもってるのってアメリカだけだって事は知ってるよな?)
乗員の養成・教育費。
ああ、アメリカとは同盟しないで「独自」に運用するんだから,艦載機だって自前で開発しなきゃ。
ジェットエンジンの自主開発からはじめなきゃね。
レーダーや火器完成システムの開発もだ。何年掛かるとおもう?
(民生品の流用、とか軽く言ってくれるなよ?)
ほかにも母港の整備費。空母を護衛する艦船の建造・運用・それにかかる人員の養成・教育費。
艦船を「運用」するためには一隻じゃ意味がないから,同じものを二隻づつセットで用意しなきゃいけないのもわかるよね?(いつ何時でも海上にあって影響力を持つためには,絶対に予備が必要)
何年掛かる?
何兆円掛かる?
人的コストは? 何百万人の技術者・労働者をこの仕事に充てなくてはいけないと思う?彼らの労働は何も生み出さない軍備に費やされるわけだが、「空母機動部隊を持たない」選択をすると、この何百万人が働いた分、国の収入は増えるんだが。
原潜,核,また然り.
余談ですが,フランス海軍なんて下手に空母なんて持ってしまったために,他の艦艇の補修費すらままならないそうです※.それどころか,軍全体の兵器稼働率が30%前後だとかなんとか….某JDW和訳サイトからの情報ですが.
確かにF4にE2Cと言った艦載機を現在空自が運用していますし、中古のキティ・ホーク級でも買う事で艦体の問題にカタをつけ、整備上の問題もまぁそこそこだとしても、現在の海自ではカタパルト搭載型空母の運用をこなす事は非常に難しいと思います。
海自のパイロットにはジェット戦闘機の経験者が少なく、空母からの離着艦までこなす事が出きる者になると数人のレベルではないでしょうか。
空自にしたって空母経験者はほとんどいないハズです。
パイロットの問題よりももっと大きいのが、カタパルトやLSOと言った職人芸を要求される要員が,皆無と言っても良い状態なことです。
仮に今から全部を整備したとしても,実戦投入可能な戦力になるのには5〜10年はかかります。
その間はアメリカ海軍の軍事顧問や退役者のアドバイザーを大量に抱え込むことになるはずですし、海自の定員を考えても、最低1個護衛隊群をツブさなければならなくなるはず。
最後のとどめに、そんなフネが一体どこに入港するんだよ、ということがあります。
空母推進派・反対派全員が見落として居ることなんですが,海上自衛隊には空母規模の艦艇が入港可能な岸壁は「ありません」
米空母がつながってるのは「米軍の岸壁」です。
一口に「空母」と言ってもピンからキリまであります.
軽空母であれば,DDHの後継艦として導入の可能性はあると思います.
(過去に1万トン級の「対潜ヘリ空母」を実際に計画した事もありますので)
ただ,それでも政治的な面,技術的な面(もし国産するなら)でハードルは高いと思いますが.
空母の保有に関しては,ただ1隻のS/VTOL空母の保有までをも「非現実的」としている訳ではありません.
攻撃型空母が非現実的であろうとしているだけです.
ただし,これは既存の大型空母の形にこだわった場合です.
なにも日本からペルシャ湾まで30ktで突っ走れる空母を作る必要はないのですから(軍艦形式にこだわる必要もないでしょう),F/A-18Eクラスを2個飛行隊程度搭載して(指揮はAWACSから受けるとして,単に航空機を運用するプラットホームであれば良し),日本近海を行動出来る「空母」であればいいのです,商船形式で大幅に自動化した省人化空母なんて変わり種を想像して見るのも,話しの種としては面白いかもしれません.
※フランス議会の国防委員会に提出された報告によると、フランス海軍が保有する攻撃型原潜の
1/3、対潜フリゲートの半分だけが、必要なメンテナンスを受けて第一線で実働可能な状態にあるという。
現在、リュビ級攻撃型原潜の稼働率は 38.8%
で、5 年前の 69.9% よりも落ち込んでいる。
F67-F70 級対潜フリゲートも同様に、74.1%
から 51.9%に落ち込んだ。
ただ、海軍側ではフリゲートの稼働率低下について、たまたま今年、船体にクラックが発見されたために乾ドック入りした艦が多かったためだと説明している。
同じ報告書では、陸軍や空軍についてもメンテナンスの問題を指摘している。
三軍を通じた装備の稼働率平均は 60% で、イギリスやアメリカの
70-75% と比べると低い数字だと指摘している。
ただし、この報告書が書かれたのは、フランス政府が装備のメンテナンス費用として
5 億ユーロ (4億 8,500 万ドル) の追加支出を決める前のこと。2003-2008
年度の間に、総額 25 億ユーロがメンテナンス経費として計上されることになっている。
なお、良好に整備された機材が国外の作戦に優先投入された結果として、残りの装備の稼働率が低下していると指摘しており、C-130H
については30-35%、ガゼルについては 47% の稼働率しかないとも指摘している。
http://www.kojii.net/jdw/jdw021106.html
……「予算食いのマジノ線」の悪夢再び.
【珍説】
何で自分ですべて始めからやらなければならないのですか?
日米同盟を堅持して、武器の共同開発や共同運用訓練をしているのだから、空母に対してもアメリカと協力すれば、貴方の試算よりもずっと安くできるでしょう。
中国海軍やアジア全体のための軍備増強ならアメリカも協力するはずです。
台湾政府なども影から支援してくれるでしょう、台湾有事に備える事に役立つならば。
【事実】
もはや米軍といえど苦しい財布の中からなんとかやりくりしてるのが現状で、かつてのMSA時代とは話が違います。
例えば,米国は自軍の前方展開においても、駐留経費の負担をなるたけホスト国にやってもらおうという方針を固めているほどです。
だいたいアメリカからの自立のために空母を保有するのに、その費用をアメリカに持ってもらおうというのは,どう見ても矛盾してる。
【珍説】
全額日本が持つ必要はない。
船籍を日本にして、米国や台湾から資金を出させて保有すればいい。
対中国とロシアに備えた守備範囲を東アジアからインド洋までに限定して展開すればいい。
第七艦隊の空母を補完するために日本近海や台湾近くで備えるのだ。
NATO軍のように韓国台湾日本でアジア艦隊を構成すればいい。
【事実】
なかなか自由な発想をお持ちのようですが、今までそういう軍艦の保有の仕方をした国ってありましたっけ?
多国籍合同艦隊、てーんならともかく、単艦を分割保有、となると指揮権やそもそもどの国の意思によるのか、 完全にコントロールできない兵器を持ちたがる国もないでしょうし,あまり現実性はないかと思われます。
【珍説】
国がなくなってしまったら、国の収入がどうのと心配してる場合じゃなくなるだろうに。
例えばスウェーデンだってそれが分かっているから、少々無理してでも自立した軍備を保有しているわけだろ?
イスラエルが、「国の収入が減るから軍備を減らしましょう」なんて一度でも言ったか?
とにかく軍オタは「いざとなったらアメリカが助けてくれる」という固定観念にしがみついているとしか思えない。
だから軍ヨタと言われるんだよ。
最悪の場合に備えるのが軍隊の鉄則じゃなかったのかよ?
【事実】
逆です.
国家財政を破綻させたら,国防がどうのと言ってる場合じゃなくなります。
国防はまず健全な国家財政に立脚して初めて安定します。
イスラエルにしても,入植地の警備、テロ対策等々諸軍事費の高騰に頭を抱えているのが現状なんですが。
それとですね,アメリカが自国の利益上日本を見捨てる時ってどんな状況を想定してます? 是非お聞かせ下さい。
【珍説】
日本全体を見捨てるとは思わないまでも、 クリントン政権時代には尖閣諸島問題をアメリカは関知しないといったことを言っていたね?
幸いブッシュ政権になってから方針がガラッと変わったわけだが、いつもそうとは限るまい?
それとも、つねにアメリカ様に親日政権があるよう天に祈れとでも?
【事実】
オール・オア・ナッシングの考え方だな。
絶対安全なんて、それこそ絶対手に入らないよ。
プラス・マイナスの可能性を勘定に入れて、マシなのはどっちよ、ということだろ。
【質問】
カタパルト技術の問題ならスキージャンプで解決できませんか?
【回答】
確かにスキージャンプを用いれば,ラファールとかF/A-18E/Fの様な大型の艦載機のようなでも運用することは可能だと思います.
STOBAR運用ですね.
あるいはハリアーのようなSTOVL機もあり得るでしょう.
まぁ,どうやって艦載機を調達するかはまた別の問題なので端折りますが.
まずスキージャンプの有用性ですが,確かにこれはペイロードや発艦距離を大幅に向上することができますが,しかし各種装備品を搭載し総重量30トンにもなった航空機を,2秒以下で時速240kmまで加速することができるカタパルトに比べた場合,自身の推力(とスキージャンプの効果)が頼りのSTOBARまたはSTOVL方式では,搭載可能な兵器重量がかなり不利になると思います.
スキージャンプを利用して,カタパルトと同じレベルの装備は難しいでしょう.
また,ハリアー2の空虚重量が6〜7トンなのに対して,F/A-18E/Fの空虚重量は13トン前後,ラファールMでもおそらく10トン弱ですが,これは同じスキージャンプを用いるSTOVL機と比べて,自重が重い分だけSTOBAR方式はペイロードで不利になると思います.
元々短距離離陸のための機構を持ち合わせてもいませんし.
STOVL機とのエンジン推力の違いって問題もありますが,200m程度でそれぞれがどれだけ加速できるかとか
ハリアーがノズルを斜め下に向けてる時の効果とか,細かい事はわからないのでご容赦頂きたいです.
ってか詳しい人居たら教えてください.
とりあえずは,STOBAR方式,またはSTOVL方式を採用する場合,カタパルト方式に比べて固定翼機の運用能力は大きく落ちる事を覚悟しなければならないでしょう.
ただ結局は 「必要な能力をどれだけ安く確実に提供できるか」 が問題ですので,STOBAR空母,またはSTOVL空母を導入することが,要求された任務を果たす上で最適の解答であるならば,積極的に導入すべきだとは思いますが.
【質問】
仮に今,海上自衛隊が攻撃型空母を持つと,どのようなことになりますか?
【回答】
・空母一隻を保有する為には海自の全予算を注ぎ込む必要があり.
・空母一隻を維持する為には海自の護衛艦を半減する覚悟が必要.
・空母は,戦力化されるためには最低3隻必要
・空母は単艦では行動できないので,随伴艦艇も揃えなきゃならない……
あとは推して知るべし.
まず,人件費.
空母の乗員はフネを動かす人だけでなく,航空機のパイロットや整備員を乗せなければいけません.米海軍の空母の乗員数は5000人.
この人数は海自の3個護衛隊群(に匹敵します.
1個護衛隊群は護衛艦8隻で編成されますが,1個護衛隊群で1700人かそこらです.
(乗員数については,こちらのサイト
http://www1.linkclub.or.jp/~chi-tan/ddplanning.html
を参照してください.主張はともかく,データについては豊富なサイトです).
現状でも,海自は艦艇数に人員が追いついていない組織なのです.
末端の護衛艦でも定員を割り込んでいるフネが多く(ペルシャ湾に掃海艇を送った時には別の艦艇から人を借りて定員を合わせたほどです),この上空母を保有することは,現状の体勢では困難なことなんですよ.
そして,燃料代.
フネ本体だけではなく,艦載機の燃料代もかかります.
それから,機材の値段.
フネ本体の寿命は30〜50年ですが,航空機は10〜20年ほどしかありません.
航空関係の装備は更新ペースが速いのでお金が掛かります.
さらに,空母は一隻造れば良いというものではありません.
整備・修理・休養・訓練のローテーションを組まなければいけないので,最低3隻は保有する必要があるんです.
(軍事板,
数屋 & 夏光華(シア・クァンファ) in FAQ
BBS)
攻撃型空母は,ここでは多分ニミッツ級CVNを指してるんだと思うけど,こいつは単艦では運用出来ない訳だ.
でもって,実際にニミッツ級を運用している米海軍の一個空母戦闘群の構成は,CVN一隻に対し
CG(タイコンデロガ級)二隻
DDG(アーレイバーク級)一隻
DD(スプールアンス級)
FFG(OHペリー級)一隻
SSN(ロサンゼルス級)一隻
AOE(サプライ級)一隻
これ等の護衛/支援艦艇が随伴する.(以上世艦1999年10月号より)
勿論,上記の構成は状況によって変化するが,高価で個艦防御力が著しく低いCVNを外洋に出すには,これくらいは必要って訳だ.
では,これ等に該当する海自の艦艇は,と言えばイージス艦はCGとDDGの中間位の性能を持つこんごう型が四隻現存するだけ.
汎用DDはゆき型からなみ型まで30隻以上あるが,スプールアンス級に匹敵する搭載量は,最新のたかなみ型でさえ持ち合わせていない.(VLS容量が61セルに対し32セルで,後者はVLAと短SAM兼用)
補給艦に至っては,サプライ級の満載排水量48,000tに対し,海自最大の間である筈のましゅう型ですら25,000tと,2万トン以上もの差がある.
SSNはそもそも該当する艦は存在すらしない.
唯一まともに揃えられそうなポジションは,FFGくらいだろうか.
仮にCVN単艦の経費諸々分の増額が認められたとして,海自全体でDDGとAOEの数が足りなくなるだろうな.
そしてSSNが随伴しない裸の空母機動艦隊・・・DDHでも随伴させますか?
対潜対処能力ガタ落ちは目に見えてるな.
そもそも,この想定だと空母は一箇所にしか展開させられないんだが,この艦隊がインド洋辺りに浮かんでる間は,誰が日本近海の潜水艦に対処するんだ?……となると結局,CVNと一緒に上の随伴艦艇にも出費する羽目になる.
高性能だけどディスプレイもキーボードもマウスも付いてないパソコンを買うような話だな.
攻撃型空母を入手するのは,おもちゃを買うようにするわけにはまいりませんので……

【質問】
空母建造に関しては技術的には問題ないのでは? 60年も前にあれだけ作ったのだから.
【回答】
大ありです.
これは「60年前に零戦が作れたのだからF-15も作れる」と一緒です.
(F-15をライセンス生産出来たのは,戦後の色々な航空機のライセンス生産や,国産化の技術的な蓄積があったからです)
空母の場合は,60年前にあった建造ノウハウも運用ノウハウも完全に失われているし,空母自体も基本構造は変わりませんが,細部の構造は相当に変化して,もはや60年前のノウハウを活かせる箇所などありません.
外国からの技術導入なしに固定翼機を運用する,通常型の空母を,自力で建造する場合は,全くのゼロからのスタートになります.
(戦後,密かに研究を続けていたら別だけど・・・・)
久間防衛相,原子力空母1隻の配備の案件を閣議提案へ・・・来週火曜日にも提案,世界初のMOX燃料使用か?
〔略〕
同防衛相は早ければ来週火曜日にも原子力空母1隻の配備を含む案件を閣議に提案する方針.
〔略〕
ある防衛省関係者によると,「計画されている新型原子力空母は,日本の原子力エネルギー産業の発展にも貢献できるもので,使用する核燃料が他国とは違う」と語った.
この話を聞いた軍事ジャーナリストの佐間ミムラ氏は「『他国とは違う』というのは,恐らくプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を使用する方針なのだろう」と推測する.
実際,青森県にある日本原燃の六ケ所再処理工場ではプルサーマル計画に伴うMOX燃料の試験生産が順調に進んでおり,アクティブ試験は第3ステップに入っている.
しかし,このMOX燃料を完成後どこで使用するかという話は,今まで不透明だった.今回の防衛省関係者や佐間氏の話から,この新型原子力空母で使用する可能性は十分に考えられる.
現在,六ヶ所工場や原燃本社にはフランス・アレバ社の社員が40-50人派遣されている.このアレバ社,先日三菱重工業が提携を発表した企業でもある.
造船・軍需産業双方で大手の三菱重工としても,いち早くMOX燃料に関わるノウハウを手に入れたかったのは間違いない.
新型原子力空母の詳細は,早ければ年度内にも塩崎官房長官を通して明らかにされるとみられる.
上の記事の信憑性は?
【回答】
...空母保有の是非は於いて於くにしても,原子力空母かつMOX燃料使用....本気で言っているのでしょうか?
六ヶ所でのMOX成型加工工場のプライムと技術提携先をご存じなら,そのような推測も何もかもなくなるのですが.
正直,そんな餌で(中略)クマー,と言ったところですが.同じ釣りなら
「東芝が買収したWHから軍事用原子炉を調達(注:実際は軍事部門が分離されていることが濃厚なため,あり得ない話.)」
とすれば,まだ出来は良いと考えますし,騙される人も多いかと考えます.
ちなみに純粋に技術的な観点からは,長期運転サイクルでのMOX燃料使用はある意味利点もあります.
ただし,実務上では日米原子力協定(解説はこちら)等で明確に禁止されており,これに違反した場合,核燃料物質等の供給は途絶することとなります.
以下引用.
4)平和的利用の規定と保障措置(第8条,第9条)
本協定にもとづく協力は,平和的目的に限って行われ,本協定にもとづいて受理された核物質等は,いかなる核爆発装置の研究または開発のためにも,また,いかなる軍事的目的のためにも使用してはならないことを規定している.
さらに,このため,両国政府は本協定にもとづいて受領された核物質等に関し,両国政府がそれぞれ国際原子力機関と締結した保障措置協定にもとづく保障措置等が適用されることが規定されている.
これらは日米原子力協定だけではなく,日英原子力協定,日仏原子力協定,日加原子力協定,日豪原子力協定,日中原子力協定,日・欧州原子力共同体原子力協定などにもほぼ同様の規定があります.
そのため核燃料の管理に於いては,「国籍管理」という独特の概念があり,それを元にこれら上記の2国間協定で拘束されることとなります.
また,注意しなければならないのは,これらの国籍は核燃料物質(核原料物質等も含む)の直接の供給当事国だけではなく,ある条件下で原子炉運転等の活動が行われると,供給当事国の国籍以外の物も付加される事があります.
(条件は大変難解なため,ここでは省略します.)
これは極端な例ですが,仮に人形峠などで算出された国産のウランを使用したとしても,ある一定の条件を満たす(事実上ほとんど回避することは不可能です)と,例としてアメリカの国籍が付与されてしまい,日米原子力協定の拘束下に入るため,たとえ国産のウランだったとしても,その後は好き勝手に(軍事転用含む)使うことができなくなります.
また,実際上はこれらのような形で,原子力にまつわる活動をすると何らかの国籍が必ず付与されるような形になっているのが現状です.
よって,「ならば独自にウランを確保すればいい!」というのは,机上の空論以前の問題と言うことができます.
(これはウラン燃料使用でもMOX燃料使用の場合でも,ほぼ同様です.
差異はごくごく限られた例外的な場合でしかありません.)
日本の核武装がほとんど現実味を持たないのが知られてきたのは,素直に喜ばしいことと考えます.
ただ,専門的に過ぎるので日米原子力協定などが知られていないのはやむを得ませんが,核武装と同様に,日本が自衛艦に原子力推進艦船を保有するのは現法体系(対外約束含む)及び産業構造上,ほぼ不可能であることはもう少し認知されても良い事情と考えます.
以上,ご参考まで.
そもそも,いくら検索をかけても上記の記事は出てこないので,記事自体がガセの可能性も高いかと.
【質問】
人員不足になるので海上自衛隊が正規空母を3隻も保有することは不可能であり,ダメコンのことを考えると大幅な自動化は望ましくない,と以前聞いたのですが,空母自体の運行を自動化した上でダメコン要員に陸戦隊を用意しておけば,なんとかなりませんか?
【回答】
空母一隻分の装備及び人員リソースが,そもそも地上部隊の三倍必要というのが定説です
空母三隻揃えるとなると,いきなり部隊の規模は10倍近くになる計算で,まず実現は不可能でしょう.
その案では,根本的に「海自(陸も空もそうなんだが)に人が足りない」という事態はなにも解決されません.
空母に人員を割く分,護衛艦を大幅に減らせとでも?
それに,整備員なども大幅に空母にとられるわけだし,艦載機整備員も大量に要請しなくてはいけないのですが?
また,その陸戦隊はどうやってつかうのか,という問題も.
空母に揚陸艇まで積もう,とでも?
第4に,いくら自動化したって,正規空母に必要な人と金は半端じゃないのです.
あれだけ空母を運用しているアメリカが自動化を怠っていると思いますか?
空母の運用には非常に多様な作業が必要で,自動化に頑張ってあれだけの人数(5000人強)が必要なのです.
新CVは更に頑張って800人ほど減らしてるはずです.
そして,ダメコンは人手が有れば良いという物では有りません,
艦の運航・運用に無知な人間をただ載せても,たいして改善しません.
ダメコン要員に陸戦隊って人員削減から言っても本末転倒でしょう.
結論:「空母欲しけりゃ防衛予算倍増」