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海上保安庁もあるでよ.

「ワレYouTube発見セリ」:VP-4 P3C Harpoon Launch w/ JMSDF Pre Desert Storm
「ワレYouTube発見セリ」:自衛隊最新鋭潜水艦SS600「もちしお」出港
【質問】
自衛隊は,「軍艦」と呼ぶのをためらって「艦艇」と呼んでいるのでしょうか?
【回答】
ちがいます.
「軍艦」という括りだと,条件を満たせば雑役船やら輸送船,果ては内火艇まで含まれ得るので,それを含まない戦闘用の船舶を指す時に,艦艇という言葉を使います.
「軍艦」という語の言い換えとしては「自衛艦」が存在しますので.
これは余談ですが,旧日本海軍では,更に艦艇を軍艦(旧海軍における分類で狭義の軍艦)とそれ以外に別けていました.
wikipedia:軍艦の定義
引用部------------------------
旧日本海軍における在籍船舶の分類には変遷があるが,基本的には,次のように定められた.
海軍に籍を置く船舶は「艦船」
戦闘用船舶は「艦艇」
ある程度以上の規模や格式を有する船舶は狭義の「軍艦」
----------------------------
行政上の扱いとして,軍艦1隻でひとつの部署(組織)とされますが,中には1隻だけでは,ひとつの部署としてみなされない小さなフネもあるわけです.
旧日本海軍における魚雷艇とか駆逐艦とか潜水艦などがそうです.これらは軍艦とは呼ばれませんでした.
(但し,船の大きさに関らず,対外的な交渉を行なわなければならないような砲艦は軍艦とされました)
まぁ,戦車を特車,歩兵科を普通科と呼ぶようなものでしょうね.
「艦」自体が軍事用の船(Goo辞書より)ですから,軍艦では同じ意味の「軍の」「軍事用の船」と言う言葉になるからではないかと思います.
また,艦船では旧軍の言葉も入るので使わないのかもしれません.
かんせん 0 1 【艦船】
(1)軍艦と船舶.
(2)旧海軍で,艦艇(かんてい)および特務艦艇の総称.
(上記と同じ Goo辞書より)
まぁ,艦艇で間違った用法ではないようですし,「ためらい」と言うのは不適切かもしれません.
【質問】
自衛艦の艦名のつけ方についてお教えいただけるとうれしいです.
【回答】
自衛艦の命名の仕方は
「自衛艦番号・艦名付与基準一覧表」(昭和35年施行)
に規定されています.
付け方の原則は以下のとおりです.
| 護衛艦 | DD | 天象地象,山岳名,地方名 |
| 〃 | DE | 河川名 |
| 潜水艦 | SS | 大型は「潮」,水中動物・▼瑞祥動物▲名 小型は「潜水艦何号」(番号) |
| 掃海艦 | GP | 列島・諸島名 |
| 掃海艇 | MSC | 3字で「島」のつかない島名 4字で「島」のつく島名 |
| 掃海母艦 | MST | 瀬戸名 |
| 掃海母艇 | MST | 水道名 |
| 敷設艦 | ARC | 海峡名 |
| 駆潜艇 | PC | 草木名 鳥名(トン数により2字・3字・4字) |
| 輸送艦 | LST | 半島または岬名 |
| 練習艦 | TV | 神社名 |
| 潜水艦救難艦 | ASR | 城名 |
| 補給艦 | AOE | 湖名 |
| 海洋観測艦 | AGS | 風光明媚の地名 |
<備考>
1.帝国海軍では旧国名(大和,武蔵,陸奥,長門,等々)を戦艦に付けましたが,現在は使われていません.
しかし,結果として使われている例があります.(さつま,おおすみ,つがる等).これは半島名や海峡名が旧国名と同じであったためです.
2.殆どの艦名は,帝国海軍時代から既に使われている名前が多いですが,例外もあります.
有名なのは「しらね」ですね.艦名を決定するのは防衛庁長官ですが,金丸信長官が自分の選挙区の山の名前を付けてしまいました.
3.事実上の勅命?で付けられた名誉ある名前もあります.
初代練習艦「かとり」は当初「かしま」の予定でしたが,偶々先帝陛下の御前でその話題が出た際,皇太子時代に洋行された際のお召艦「香取」の思い出をたいへん印象深く語られたので,時の防衛庁長官が「かとり」に変更したと伝えられています.
4.帝国海軍時代の艦名は漢字名でしたが,自衛艦はひらがな名です.
「あさしお」と「あきしお」,「はるな」と「はまな」のように紛らわしい名前も多いし,海上保安庁の巡視船も同様のひらがな名で,且つその多くが自衛艦と全く同じ名前です.
これは報道等でも間違われ易く,困ることも多いですね.
個人的には「ちょうかい」より「鳥海」,「せんだい」より「川内」,「さみだれ」より「五月雨」の方が遙かに分かり易く,且つ洗練されているように感じますが…….
尤も,帝国海軍でも駆逐艦「山風」と同「嵐」は良く郵便が誤配されたそうです.
5.潜水艦の艦名付与基準に水中動物名というのが入っていますが,過去に例はありません.
これはおそらく,米軍の古い潜水艦名基準を真似たためでしょうが,海上自衛隊の潜水艦部隊では
「将来,原潜を保有したときに,『蒼龍・飛龍』等の名前を付けるための準備として入れた」
と伝説的に語り継がれています.
▼ 今度出来るDDHは事実上の空母という噂もありますが,名前の取り合いになるのでしょうか?
それとも「翔鶴,瑞鶴」かな? たいへん興味深いですね.
平成19年11月5日付の改正で,潜水艦の基準に「瑞祥動物」が追加されました.▲
6.外国では人名が使われることもたいへん多いですが,日本では殆ど例がありません.
唯一の例外は砕氷艦「しらせ」ですね.明治40年代初頭,白瀬矗(しらせのぶ)中尉がスコットやアムンゼンの向こうを張って,南極探検にチャレンジした栄誉を記念して付けられました.※
(「ヨーソロ」 from おきらく軍事研究会)
&たれ in 「軍事板常見問題 mixi支隊」(2008/2/23付改装分)
※ただし公式説明では,「白瀬雪原」という南極の地名に因んでいる,とされている.
なお,日本海軍の場合,大体に於いて,戦前期までは,爆沈,座礁沈没,行方不明など,不幸な最期を遂げた艦名は承継されないことが多かったです.
眠い人 ◆gQikaJHtf2
【関連動画】
「ワレYouTube発見セリ」:【ニコニコ動画】海上自衛隊最新鋭潜水艦SS501(16SS)そうりゅう進水
【質問】
日本ではメジャーな気象現象である「梅雨」が,駆逐艦などの名前に使われたことがないのは何故でしょーか?
【回答】
駆逐艦の命名基準に気象ってのがあるから.
梅雨は季節の名称であって,気象現象の名称では無い.
【質問】
海上自衛隊では旧軍の艦艇が何隻か使われていたというのは本当ですか?
【回答】
本当。
たとえば、駆逐艦「梨」は、戦後、自衛艦「わかば」として再就役しています.
護衛艦わかばは元帝国海軍駆逐艦「梨」.
終戦直前に米艦載機の攻撃で撃沈されたものを1954年にサルベージし、1958年にレーダー哨戒艦として再就役。
1971年に除籍後解体。
また,初期の掃海艇には,飛行機救難船を流用したゆうちどり(大型)・おきちどり(中型)
や,タグボートを流用しています。
それに,特務艇の多くも掃海艇として引き継がれました。
駆潜特務艇は23隻,ちよづる以下,鳥の名前。
哨戒特務艇は10隻,うきしま以下,島の名前。
昭和35年ころから掃海雑船・特務雑船に続々と降格していますが
はつたか・はやとり・ひよどりは40年まで即戦力の「機雷艦艇」の座にありました。
これらは海軍時代には格下の「特務艇」「雑役船」から,海自で「艦艇」に昇格した例です。
(鷂 ◆53cmjHPmWw他)
「わかば」模型

【質問】
自衛艦の艦長の階級は?
【回答】
▼護衛艦ミサイル護衛艦(DDG)かヘリコプター搭載護衛艦(DDH)▲の艦長は基本,1佐ですが,DDGでもイージスでない旧式の奴なら2佐が艦長になる場合もあり,現時点では4隻中2隻の艦長が2佐です.
またDDHも1佐が艦長です.
▼護衛艦で一番数が多い汎用護衛艦(DD)の艦長は通常2佐ですが▲,DDやDEの場合は3佐でも艦長になれます.
これをカキコしている時点〔2007年12月〕では,
横須賀地方隊麾下,第21護衛隊「しらゆき(DD)」.
佐世保地方隊麾下,第26護衛隊「せんだい(DE)」.
舞鶴地方隊麾下,第24護衛隊「あぶくま(DE)」.
大湊地方隊麾下,第25護衛隊「ゆうべつ(DE)」
が,それぞれ3佐の艦長になっております.
これを見ると,DDでも3佐艦長はありえるけど,基本的に3佐が艦長となるのはDEのようです.
全てのDEが3佐艦長ではありませんが.
護衛艦の艦長については,DSI日米国防組織情報と言うサイトで詳しく閲覧できますので,ご参考までに以下にリンクを張っときます.
http://dsimil.com/
ちなみに,旧軍の軍艦(専門用語で言う「種別」による艦種分類による軍艦)の艦長も基本として大佐ですが,もの(専門用語で言うところの「類別」区分)によっては,中佐の艦長もありえました.
鉄底海峡 in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
&by mail(2008/2/23追加修正分)
【質問】
自衛隊の空母,原潜の保有を禁じる法律があるの?
【回答】
日本の空母,原潜の保有に関しては,一九八八年四月六日の参議院予算委員会で,瓦力防衛庁長官(当時)は
「政府が従来から申し上げているとおり,憲法第九条第二項で我が国が保持することが禁じられている戦力とは,自衛のための必要最小限度の実力を超えるものを指すと解されるところであり
(中略) いわゆる攻撃的兵器を保有することは,これにより直ちに自衛のための必要最小限度の範囲を超える事と成るから,いかなる場合にも許されず,したがって,例えばICBM,長距離核戦略爆撃……長距離戦略爆撃機,あるいは攻撃型空母を自衛隊が保有する事は許されず,このことは累次申し上げてきているとおりであります」
と答弁した事より,内閣法制局の見解として“攻撃型”空母,“戦略”原潜が保有出来ないと答弁された事が根拠と成っており,法律の文章に明記されている訳ではありません.
【珍説】
核動力だけならばNPTを脱退する必要はありません.
アレは「核爆発装置」が問題なので.
かつて日本は「むつ」も保有していました.
【事実】
結論から言うと,NPTでは確かに「核爆発装置」をターゲットに規制していますが,その元で締結されている二国間協定では,少なくとも対日本に関しては,このような規定(他の協定にも類似規定有り)があります.
原子力百科事典 ATOMICA「日米原子力協定」より抜粋
----
4)平和的利用の規定と保障措置(第8条,第9条)
本協定にもとづく協力は,平和的目的に限って行われ,本協定にもとづいて受理された核物質等は,いかなる核爆発装置の研究または開発のためにも,また,『いかなる軍事的目的のためにも』使用してはならないことを規定している.
さらに,このため,両国政府は本協定にもとづいて受領された核物質等に関し,両国政府がそれぞれ国際原子力機関と締結した保障措置協定にもとづく保障措置等が適用されることが規定されている.
----
「むつ」は原子力動力実験船で軍籍を持ちません(自衛艦ではない)ため,この規制部分の適用外です.
しかし,自衛艦ともなれば,余程アクロバティックな言辞を用いるか,この項を削除しない限り,『いかなる軍事的目的のためにも』に違反するため,自衛艦としての原子力推進艦の保有は不可能です.
では国産のウラン・プルトニウム...との発想もあるかも知れませんが,それをやすやすと許すような甘い協定ではありません(本協定を締結するにあたり,非常に難航したのは注目すべき史実です)し,事実上不可能です.
以上より「むつ」の例示による,ゆきかぜまるさんの指摘は失当であると言えます.
余り同じ事を繰り返し指摘したくはなく,IAEA査察関係者以外にはほとんど知られていない,難解(複雑)なことは事実です.
しかし少なくとも,このような議論を行うに当たって,このことを忘れては議論が成立しない事項ですし,このような議論を行うに当たっては常識となって欲しいと考えます.
以上,ご参考まで.
【質問】
日米原子力協定は2国間協定ですから,動力として利用する際に協定の再締結を行えばよろしいのでは?
原子力駆動による兵器の開発もNPT脱退が必要なのでしょうか?
【回答】
2国間協定ですので基本的にはその通り(ただしIAEAとの協定の再締結は必要)なのですが,これらと同じ物が日米だけではなく,日中,日豪,日・欧州原子力共同体(ユーラトム)原子力協定(日英・日仏)など組み合わさっているので,やっかいです.
また,核物質の管理など,査察の実際に於いて,純粋に日米原子力協定だけでどうにかなる部分というのは,事実上僅かです.
さらに,最も改定が容易のはずの新日米原子力協定ですら,1982年以来の16回にわたる交渉(これらの交渉では激論が交わされました)を経て,1988年7月に発効というように,改定に大変に時間のかかる物ですが.
ましてや,このようにほぼ核心部分の改定となるとなれば,再締結は大変に難しい物と考えます.
さらに,ともすれば,これらのような日米同盟離反とも米国に取られかねない行動は,実現はおろか,政治的にも大変リスキーな物であり,核兵器の保有並みに非常に重い議論になると愚考します.
以上より2国間協定の再締結を計ればよいのは事実ですが,実際は非常に困難であることは指摘しておくべき事項かと愚考します.
【珍説】
_
'´ ☆ ヽ
/ ,.'´  ̄ ヽ!
丶 ノリノ ))〉
ノノ.|i.^ヮ^ノ! 中国の軍門に降ると,もれなく漢ちゃんの
(( ( リi.._\_iリ 技術が貰えますよ?
∪_||j
`し'ノ
海軍に関する技術とノウハウは,明らかに中国海軍より数十年の長がある.
教えを請われれば教えてもいいし,その見返りに,原子力潜水艦のデータを受け取るという方法もある.
日本が原子力推進のノウハウを入手するには,「格下」の中国からでもいいのではないだろうか.
oiso.net 大礒正美研究室
AA: JSF
【事実】
出航と同時に補足され,台湾軍や自衛隊だけではなく,一般のマスコミにすら散々追っかけられて,あげくに全航路が大衆紙にすら載せられる原潜の技術ですか……
素人考えでも,見返りとして,通常動力の潜水艦の技術を取られる方がダメージでかいですよね……
寄星蟲
【質問】
よく,自衛隊は揚陸能力が足りないので,他国領土に侵攻する能力はないという書き込みを見ます.
揚陸艦の数の絶対数が足りないのは判りますが,民間船舶を徴発しても難しいのですか? 制空権,制海権を確保した後,それらの船で輸送すれば可能ではないでしょうか?
【回答】
自衛隊は空母を持っていないため,外国上で常に制空権を確保しようとするならば,本土からとばした連中が交代で常時に張り付いていないといけないわけですが,それが無茶だってのはわかりますよね?
民間船を徴発して輸送した場合,陸揚げ→展開→戦闘態勢確保には,揚陸艦を使うより遙かに時間がかかるので,絶対的な安全の確保が前提とされないと,甚大な損害を受ける可能性が高いかと.
なぜなら,輸送船は荷物をパッケージングして積むのがデフォだから.そうやって少ない船腹で最大限の荷物を運ぶ.だから,運んだ先にクレーンなんかの積み卸し施設が無いとお話にならないのです.
逆に揚陸艦ってのは荷物を即応状態で積むのがデフォ.
特に港湾施設が無くても,自力で降りて展開までもっていけます.
それに部隊の司令部としての機能も持っています.
運ぶことに特化した船が,戦闘込みの展開まで考慮した船の代替にならないのは自明の理なのです.
それをやるんだったら,自衛隊が足の長い爆撃機持って,空中給油機+随伴機で,相手の飛行場全て叩き潰すぐらいのことやらないとまず無理でしょうね.
ただ,何事にも例外はありまして,RoRo船などはコンテナ車を積んどけばそのままおろせるし,港湾設備の整わない停泊地での荷卸のためのラッシュ船なども開発されており,さらには自前でクレーンを持った船も多々あります.
また,港湾側でも固定クレーンばかりでなく,クレーン車を使って荷役作業を行っているところもあります.
それでも,RoRoでもLASHでも最低限岸壁がないと荷役できません.
それに対して,揚陸艦は砂浜でもOKということです.
軍事板
余談ですが,トム・クランシーの小説「レッド・ストーム・ライジング」では開戦冒頭,ソ連軍が遠洋荷船運搬船(バージ輸送船からレベッド級ホバークラフトを発進させて,BMDや海軍歩兵を輸送,アイスランドを制圧するという筋書きになっています.
アイスランドを押さえることで,Keflavikの滑走路を確保できるだけでなく,G-I-UKギャップ(死語だ……)を潰せる利点もあるというわけです.
そのKeflavikから米空軍部隊が撤退しました.
時代の変化を感じますね.
井上@kojii in mixi支隊・改
【珍説】
「〔自軍の〕渡海能力を排除する国防軍を持つことの大事さ」について考えたいと思います.
〔略〕
渡海能力を排除することは,東アジアの国々へ「侵略」の意志がないことを明確に示すことが出来るという最大のメリットがあります.
具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止,作戦機も出来るだけ足を短くする,などの意志を示したいですね.
(ちなみに,シーレーンは軍隊が防衛してはいけません.警察能力と国際組織の力に委ねるべきです.この点はもう何度かやって私の考えは全く変わらなかったので,新しい論点以外は「スルー」させて下さい.)
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>渡海能力を排除すること
現状の自衛隊にはそのような能力はありません.
せいぜいが,自国の島嶼を防衛するための能力しか在りません.
そしてタケルさんの言われていることを,実行しているのが今の自衛隊です.
>シーレーンは軍隊が防衛してはいけません
どうしてでしょうか?
よろしければご教授して頂きたいです.
あるいは,見るべきトピックとか教えて頂けると幸いです.
>具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止
なぜ?護衛艦はその名の通り護衛が仕事であるのに,どのへんに侵略の意思が関係するのか不明です.
相手の渡海能力に対抗するために必要なのですが….
>作戦機も出来るだけ足を短くする
あんま足短くすると任務に支障が出るって.
今でも十分短いってのに,これ以上短くしろと?
つーかね,侵略するにはどうしても陸の戦力を相手の土地に送る必要があるんだけどさ,自衛隊はそれが可能な手段を持っていないから,はなっから渡海能力なんざ録に無いんだけどね.
付ける薬がない.
まず自衛隊の装備体系から学び直せ.
90型戦車とか言うようじゃ論外だ.
そこが理解できたら次は部隊の運用だ.
どの種類の部隊がどういう装備でどういう任務を有しているか.
その程度の基礎教養も無しに『国防』を「騙ろう」など,算数の四則演算もできずに二重積分をとくようなものだ.
学べ.
それから話せ.
理解できたか?,坊ちゃん.
また無茶苦茶だな……
自分のような軍事ど素人でも突っ込みできるレベルってなんだかな〜
>渡海能力を排除することは,東アジアの国々へ「侵略」の意志がないことを明確に示すことが出来るという最大のメリットがあります.
いや,元々自衛隊に侵攻能力なんてありませんから.
ってかメリットって何さ?
あ,あなたの脳内も東アジアは中国と半島しかない人ですか?
それならすみませんね.
>具体的には,大規模な排水量を持つ護衛艦の製造中止,作戦機も出来るだけ足を短くする,などの意志を示したいですね.
何でいきなり護衛艦の製造中止が出てくるんだ?
護衛艦はその名のとおり,目標となるものを護衛する艦艇なんだが?
それがどう侵攻と繋がるのか訳判らんぞ?
作戦機の足を短くしろ?
今でも結構ぎりぎりな航続距離なのに,これ以上縛って何がしたいんだ?
>(ちなみに,シーレーンは軍隊が防衛してはいけません.警察能力と国際組織の力に委ねるべきです.
はあ?
まあもしそんな国際組織があったとしてもだな……
国家が動いたらどうするんだ?
もしかして,国家しばけるような国際組織なんてアホなこと言い出さないよな?
結論:相変わらず高出力
なんだか,タケル氏の話を聞いていると,
「侵略には警察力を動員して粉砕!!」
と叫んでいた某政党を思い出すんだよね・・・
【珍説】
私の「渡海能力」という表現に問題があるかも知れません.
対外攻撃能力を持たないということです.
現時点で,排水量5千トンを越す,揚陸艦や軽空母と見まごうばかりの「護衛艦」を作ってますよね.
これは「シーレーン防衛」などを想定した巡洋能力,日本の領海外への「攻撃能力」を持つ意味でしょう.
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
軍事用語くらい調べて使えよ.
お前さんの脳内定義の言葉で語られても,またいつものように後出しじゃんけんよろしく,都合よく話の筋を捻じ曲げられるのがオチだから.
排水量五千トン越す製作中の護衛艦っつーと「たかなみ型」と酷似した外観や艤装のアレですか.
…どのへんが揚陸艦や軽空母と見間違えるんだ?
普通に装備と人員と物資を載せるとそれくらいかかるんだよね.排水量.
ちなみに其の排水量の基準はなんなの?
>対外攻撃能力を持たない
自衛隊はその能力を持っていません.
また,話中にある5,000トン型DDですが,揚陸艦や軽空母の能力はありません.
おそらく13,500トン型(16DDH)の話をされているのだと思いますが,これについても,護衛する為の艦船が整えられないので,外洋に出て行くのは無理です.
日米同盟抜きで,シーレーンを警察程度の戦力で守ろうとか言うなら,中国辺りが大喜びしますよ.
フィリピン辺りを海上封鎖されるだけでアウト.
タケルさんの思考は,60年前に大失敗して,300万人を戦史・餓死・病死・溺死に追いやった大本営の人たちと発想が同じですよ.
彼らの発想:精神力があれば,敵は脅威を感じて退却するはず
タケルさんの発想:国民が国防意識があれば,敵が脅威を感じて攻めてこないはず
それと,日本の輸送船をエセックス級みたいな「強襲揚陸艦」と同じ扱いにしてないですよね?
日本の輸送船は災害時にも大活躍できるのは,スマトラを見ても自明ですな.
【質問】
『世界の艦船』の今月号のDDHの甲板には,Kを変にしたようなマークが書いてありましたが
,これは,ヘリの着陸マークのように思えますが,同じ号のフランスの揚陸艦には○に数字が書かれていました.
ヘリ着陸場所は丸にHだと思っていたのですが,新DDHはなぜ,LとKを組み合わせたような記号を使っているのですか?
【回答】
米海軍の揚陸艦の着艦標識に準拠したものと思います.
http://www.globalsecurity.org/military/systems/ship/images/lhd-6-hawaii1.jpg
角度付いてて見えにくいですけど,確認できますよね?
丸にHは海上保安庁のヘリ巡視船じゃなかったかな.
そもそも着艦標識は必ずしも統一されているわけではなく,海自のDD/DDH/DDGは扇型,大型輸送ヘリが搭載できるLST/MSTは×型で中央に○と艦種や搭載機種によって色々です.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板
【質問】
「おおすみ」内部の様子を教えられたし.
【回答】
「おおすみ」 見てきた.
〔略〕
小雨降る中,〔呉の〕Fバースへ行くと 「おおすみ」 の勇姿が!
いや〜 さすが 「おおすみ」 ってば大きいですわ!
舷側から艦内に入る階段も高く,広報の人が 「落ちたら大変!」 と云っていたのも分からなくもないです.
最初に入った場所は,食堂. その本棚に 『新旭日の艦隊』 と 『戦艦紀伊の生涯』 のコミックがありました.
通路のあちこちには,むき出しの給水管と通気ダクト,それと 「いざ!」 と云う時の為の艦内補強用の角材があり,たとえ輸送艦であっても,実戦を考慮した,海上自衛隊の艦船であることを実感させられました.
また,輸送艦なもんで,陸自士官用の寝室や,下士官兵用の寝室,LCACなどもありました. 下士官兵用の寝室は,士官用の寝室一層下なんだよねぇ…… なんかトイレにも 『士官専用トイレ. 下士官兵は使用禁止』 と云う張り紙があり 「階級社会なんだぁ〜」 と思わずにはいられなかったりして.
また,他艦で起きた事故報告があちこちに貼ってあり 『ハインリッヒの法則』 をしっかり実践中なようです.
艦内を案内されてたら 『悩み相談箱』 なるモノを発見したりして〜
自衛官の人も大変なようです (w`;
〔略〕
ベタ藤原 in mixi,2007年05月06日23:40
【質問】
「掃海艦艇,強化プラスチック製へ」
となるそうです.
民間ではもっと前から強化プラスチック使われていましたが,なぜ自衛隊は今まで木製で頑張ってきたのでしょうか?
【回答】
ちょうど12月の『防衛技術ジャーナル』に,木造にする理由が少し書いてあるので載せておく.
掃海艇に使用する材質に求められるのは
1.非磁性体であること
2.音響透過性が低いこと
であるが,後者の理由によりアルミやFRPではなく,木が使われるとのこと.
民間のプレジャー・ボートも,高級なタイプでは木製が今でもある.
海自の掃海艇は,正確に言うと頑張っていたのではなく,他国が予算と建造技術者の関係諦めた事を延々と続けてきたわけで,ある意味贅沢をしていたとも言える(笑).
ちなみにネタかもしれないが,まだ時代が昭和だったころ,
「なぜ掃海艇は木造なのか?」
と聞いたら,
「国産資源だけでも生産できるから,万一石油輸入が無くなったとしても,掃海艇だけは国内で生産して,最低限の水産資源は確保できるようにする」
という返答があった,
ただ現在,使う木はアメリカのワシントン州でとれる松が90%だそうだから,どのくらい信憑性がある話やら.
「技術保全」というのであれば,別に現在使用している木材が輸入材でも問題はないんだけれど.
軍事板
【質問】
はやぶさ型,ミサイル艇「1号」型についての質問です.
自艇に対するミサイルに対して,はやぶさ型は自艇の62口径76ミリ速射砲で対応するのでしょうか?
また,ミサイル艇「1号」型の20ミリ機関砲についても同様の運用でしょうか?
【回答】
一号艇についてはたしか公式サイトに運用構想のポンチ絵がありました.
http://www.dii.jda.go.jp/msdf/oominato/yoichi/index.html
ここで 第一ミサイル艇隊 → ミサイル艇の性能 で各項目の20mm機関砲のところをみると,対艦ミサイルに対するハードキルも考慮していることが分かります.
しかし,どの程度これを考えているのかは不明なりよ.
まぁ,ぶっちゃけCIWSとミサイル艇とどう違うんですか?という話と,20mm機関砲弾で対艦ミサイルは撃退できるんですか?とかそーいう疑問があるわけで.
しかし,対艦ミサイルにもヘルファイア,ペンギン,ハープーン,グラニートと,大きさと射程もよりどりみどりで速度も様々です.
【質問】
はやぶさ型ミサイル艇は,対艦ミサイルに対してはどのように対処するようにできているのですか?
不審船対策という名目上,必要無いと判断されているのですか?
【回答】
はやぶさ型は一応チャフランチャーを積んでる.
そしてそれだけ.
あの大きさのミサイル艇に,本格的な対艦ミサイル防御を求めるのは酷.
OTO76mm速射砲ですら過大な装備では?と言われているくらいだし.
一回り大きいのだとCIWSやRAM積めるし,さらにコルベット・クラスだと短SAM積んだりできるけど・・・
敵がミサイル艇(小型で安価)に火力を振り向けてくれれば,護衛艦(大型で高価)の負担が減る訳で.
まぁステルス考慮形状になってるし小型だから,普通の護衛艦よりは的にされ難いんでね?
なお,不審船対策はあくまで補助的任務であって,ミサイル艇の主任務じゃありません.
軍事板
【質問】
ターターは「使える」装備だったんですか?
【回答】
昔々,1970年代に海上自衛隊が,用廃の魚雷艇9号を標的にして「あまつかぜ」のターター(スタンダードに換装前)の発射試験をしたそうな.
したら,ものの見事に外れてミサイルは海面に突っ込んだそうな.
知恵者が言うに,目標にイルミネートしても,目標と海面からの反射波がちゃんと区別できなかったんじゃろ,と言うことじゃ.
因みに,魚雷艇9号は(恥ずかしいから)そのままにしとく訳にいかないので,砲撃で撃沈したとそうな,
どっとはらい.
【質問】
海上自衛隊が戦闘機や攻撃機を保有しないのは何故ですか?
陸海空それぞれに,防衛費というパイを分けなければ行けない為,航空機まで予算が回らないということでしょうか?
【回答】
都合のいいこともあるだろうけど,それ以上にデメリットがあるからでしょう.
現実にフネとP-3Cの維持だけで精一杯の海自にはこれ以上,「もうひとつの空軍」を保有するような余裕はないのです.
当面,空自と米軍の航空優勢下で作戦するという前提が変わらなければ,フネ自体の防空力だけで十分.
加えて,海上自衛隊がもともと米軍との連携を前提として編成されている,ということもあるかと思います.
洋上の航空戦力は米空母に任せよう,ということです.
そこで海上自衛隊は,日本近海の対潜作戦にある程度装備を特化したわけです(今日でも海上自衛隊は対潜哨戒機を保有しています)
.
その後,洋上において航空戦力を充実させれば近隣諸国に警戒感を抱かせるという政治的事情や,航空戦力は航空自衛隊が一括管理したほうが効率がよい,という運用上の問題によって,海上自衛隊は戦闘機や攻撃機といった装備を行わないのだと思われます.
また,自衛隊の主任務は国土の専守防衛ですから,陸上基地から航空自衛隊が作戦を行える以上,その範囲を超えて海上自衛隊が航空戦力を展開するというのは,自衛隊のドクトリン上,必要のないこととされているのではないでしょうか.
【質問】
護衛艦からへりが飛び立ったあと,海象が悪化して波高が着艦制限を越えた場合どうするんですか?
陸上基地が近くにない洋上の場合です.
【回答】
普段は機体の底にあるメイン・プローブ(棒状)を甲板のRSD(拘束装置)の中に入れ機体を拘束します
.
天候の悪化時にはメイン・プローブにワイヤーを接続して,ワイヤーを巻き取り無理矢理引きずり降ろします
.
甲板に着艦出来ない場合は,燃料ホースをヘリに渡して空中給油を行う事も出来るそうです.
ただ天候が悪いときにするのかは知りません.
なお,狭さと揺れが大変だと言われます,最新型のSH-60Kからは自動着艦誘導装置も導入されました.
【質問】
88式地対艦誘導弾って巡航ミサイルなんですか?
【回答】
基本的には巡航ミサイルに分類されます.
・地形追随飛行能力がある
・ターボジェット・エンジンによる巡航飛行が可能
であるためです.
しかし射程が短く,終末誘導にARHを使用しているために,トマホークのように内陸部の敵を叩くといった使い方は現状ではできません.
ちなみにトマホークも,対艦型(B型)は対地目標照準/攻撃能力がないので注意.
軍事板
【質問】
海自、実戦用機雷の備蓄あるや?
「備蓄がなくて 機雷作戦能力なし」に100万円。
(名無しさん@とけてる)
【回答】
機雷の種類はけっこうあります、古典的な触発機雷のイメージだけでは不十分です。
磁気機雷・水圧機雷・音響機雷・キャプター機雷(ホーミング魚雷等射出形)・・・
そしてそれらの複合形機雷など。
音紋を記憶し特定の艦種を狙う、水圧を感知して何トン以上の艦を狙う、あるいは、魚雷を内蔵していて一発で広範囲をカバーする、時限式に効力を消滅・復帰したりする、むろん、それらを組み合わせた複合機雷が主流だ。
例えば、小型艦には反応せず、三千トン以上の艦が三回目通過したときに爆発する、なんて事ができる。
先頭艦が無事通過した海域で、後続艦が触雷!沈没なんてあたりまえ。
又、特定の海域で、海底に集音マイク網を設置しキャプター機雷を連動させておく、これだけで、敵性艦はその海域を通過できなくなってしまう。
近代海軍で機雷戦能力は必要不可欠、もちろん厚い秘密のベールに包まれているが、海自に、機雷戦の用意が無いなんて、全く考えられんよ。
で,海自の機雷は,舞鶴のほうで毎年せっせと作ってる。
裏日本にある日立造船の関連会社がメーカー。社名は忘れたが、中小企業でぜんぜん儲かっていない。
キャプター関連装備は、三菱長浜になるのだろうか?
海自の場合は,備蓄量より機雷調整能力のほうが問題。特技者少ないぞ。
備蓄量は防衛機密なので、マニアレベルの人間に知る方法無し。
九九年の「自衛隊装備年鑑」によれば、以下の装備アリ
〜係維式機雷〜
製作 石川製作所、日立造船
備考 発火機構が海中に係維された状態に敷設されている。つまり、重りが海底にあり、発火機構のある缶体がワイヤーで重りに係維されていて、触発式と感応式の二種類がある。
国産に八〇式、八三式、九一式がある。
〜沈底式機雷〜
製作 石川製作所、日立造船
備考 船体の磁気、水圧、推進器音に感応して爆発するようになっており、航過計数機により自在に爆発時期を調整することができる。
〜機雷敷設装置 三型〜
諸元 軌条数12 昇降機2 シャトル2 シフタ12 ヒンジトラック12
製作 日立造船
備考 「うらが」型掃海母艦に装備され、各種機雷をその敷設間隔および艦速に応じて自動的に敷設する装置で、昇降機部、シャトル部、軌道部、油圧ユニット部および制御部に大別される。
画像つき解説のあるサイトを.以下に紹介する.
感応式沈底機雷 MK52(N)
訓練用沈底機雷 M/T
触発式係維機雷 K-13
さらに、321Pに「海上自衛隊が研究開発を急いでいるものに…(中略)…”新型機雷システムの開発”があげられる」と書かれています。これが九九年以前(五年前)の話です。
ちなみに毎年、香川県の金毘羅宮(航海安全の神様)において、旧海軍記念日に「掃海殉職者慰霊祭」が営まれ、その関連で高松港に掃海艦隊が寄港、掃海母艦・掃海艇の一般公開、掃海艇の体験航海が行われます。
その際、必ずといってよいほど、掃海母艦のヘリ甲板上において、2〜3発の触発機雷の展示が行われます.
これは全国的に見ても、希な例ではないでしょうか。
この展示では,「ガルフ・ドーン作戦」において捕獲したイラク軍の触発機雷には、詳細な説明がついている一方、海自現用の機雷には、名称以外に説明らしい説明がついておらず、詳細は乗員の方に質問するしかないのですが。
「この触発機雷の威力はどのぐらいですか?」
という質問に対しては、
「このフネ(掃海母艦)がへし折れます」
と、回答を頂きました・・・。
一〇〇万円はこのサイトの運営資金ということで、どうでしょうか?
(極東の名無し三等兵◆5cYGBbCsjQ & ナンバーテン in FAQ BBS)
わあい,当サイトの赤字解消ですね!
【質問】
小型艦艇の給糧事情は?
【回答】
海上自衛隊ミサイル艇「xxたか」を見学した折の話。
乗員,
「本艇の行動日数は、3日しかありません。
コンビニ弁当みたいにパックになった食料を搭載するんですが、艇の冷蔵庫に乗員の人数×3日分の食料しか入らないんです」
俺,
「それで腹が減らないんですか? こっそりカップ麺持ち込んだりとか」
乗員,
「あ、それ、みんなやってますね。艇の底の方にログ室があるんですが、そこの空きスペースに押し込んだりとか」
俺,
「しかし、揺れの激しい艇で、カップ麺食べたらそこらにこぼして、エライことになりません?」
乗員,
「そこはうまく食べますね、逆に船酔いで、汁物しか食べられないこともありますし。流し込むみたいにして、パッパ〜ッと。
・・・艦のメシは美味いといいますけど、ミサイル艇は例外です・・・」
・・・乗員の皆様、頑張って下さい、としか言えなかった・・・。
【質問】
南極観測船の運用が海上保安庁から海上自衛隊にうつったのは何故ですか?
両組織の不仲は有名ですが,この決定も軋轢要因の一つでしょうか?
【回答】
海保が今以上に貧乏だったことと.
海自のイメージアップにつながるという狙い.
まぁその後,運輸省と自衛隊嫌いの科学者に推されて海保が再立候補したこともあるが・・・.
南極観測については仲の悪さはあまり関係ない.
「宗谷」搭載機は海自と陸自から海保に移管されたものだし,現在も南極観測には海上保安庁職員が派遣されている.
【質問】
現在の海上自衛隊の自衛艦旗は帝国海軍の軍艦旗とまったく一緒でですが,決定する前に専門家にデザインを頼んだという資料を読みました.
結局,軍艦旗を使うことになったわけですが,その詳しい理由は何でしょうか?
また新しい軍艦旗の図案はどのようなものだったのでしょうか?
大体のイメージでかまいません.ご存知の方お教えください.
【回答】
海自が専門家にデザインを頼んで後日,旗のデザインが上がってきたのね.
で,その専門家が提示してきたデザイン案というのが,旧海軍の旭日旗そのものだったわけ.
その専門家の言曰く
「この旭日旗は,寸法,配色,デザインの美しさからいってこれ以上の物は考えられません.
これが駄目でしたら,他の方に頼んでください」
とのこと.
その専門家は日本随一の旗のデザイナーだし,他の人に頼むことなんて考えられない.
そして,専門家の言にいたく感銘を受けた海自の幹部は,そのまま旧海軍の旭日旗を自衛艦旗として採用することにしましたとさ.
軍事板
◆◆◆◆艦船乗員
【質問】
艦内の人員編成はどのようになっているのか?
【回答】
「科」と「分隊」から成るという.
以下引用.
艦は,2つの見方からの編成方式をとっている.
一つは「科」であり,もう一つは「分隊」である.
前者は言わば職能から分けたもので,護衛艦の場合,砲雷科を筆頭に,航海科,船務科,機関科,補給科,衛生科,そして飛行科の7つがある.
後者は内務面で分けたもので,第1分隊から第5分隊まで5つの分隊がある.
「科」と「分隊」の関係だが,科の構成がそのまま分隊の構成員となっているのは1分隊と3分隊,それに5分隊で,それぞれ砲雷科,機関科,飛行科とイコールである.
また,2分隊は航海科と船務科,4分隊は補給科と衛生科の科員でそれぞれ構成される.
「科長」は科の先任の幹部がなり,砲雷科であれば砲雷長が,機関科であれば機関長がそれぞれ務める.
一方,分隊長は必ずしも分隊の先任幹部がなるとは限らない.
例えば,砲雷長が副長であるケースを考えてみよう.
副長は,艦内内部の言わば「要」であって,各分隊長を統括する立場にある.
したがって自ら分隊長になることなく,1分隊は次席幹部の砲術長か水雷長が分隊長となる.
同様に,例えば機関長が副長ではなくとも,先任士官(副長の次の幹部をそう呼ぶ.海軍からの伝統である)である場合,やはり次席の応急長が分隊長となることが多い.
副長は内務の要と述べたが,実は艦内には分隊の他に,副長を頂点とする内務の系統が存在する.「警衛」と「甲板」である.
警衛は,言わば乗員の規律の取締役である.各分隊の先任の海曹が,「分隊警衛海曹」として君臨する.
そして,この分隊警衛海曹を統括するのが「先任警衛海曹」,海軍の伝統を引き継いで「先任伍長」と呼ばれる役柄である.いわば艦内の海曹士のトップだ.
「甲板」は,いわば艦の威容を保つための諸作業に責任を持つ役目で,「分隊甲板海曹」は,各分隊1名が当番制で指名される.海曹の中堅どころがなることが多い.
そして,これを統括するのが艦の「甲板海曹」で,俗に「親甲板」と呼ばれる.
この役割は交代制ではなく,どの艦でも通常,掌帆長が務める.
「掌帆長」は,出入港の際の錨作業やロープ捌き,「洋上補給」作業や,艦が艦を曳く「曳航」作業など,甲板作業のメインとなる「運用員」の長である.
だから正規の呼び方は「運用員長」だが,どの艦でも海軍からの伝統で「掌帆長」と呼ばれている.英語ではBoat-swainと書いてボースンと読む.まさしく帆船時代の名残に違いない.
運用作業については,他の追随を許さない大ベテランである.
副長に直属し,副長の意を汲んで艦内を走り回るのが「甲板士官」である.
どの艦でも鍛える意味もあって,練習艦隊を終わって乗艦してきたばかりの若い幹部が命ぜられることが多い.
艦の威容の中には,乗員の容姿や服装も含まれるので,同年代の海士の教育も任されることとなる.
いやが上にも,艦内を回って彼らに声をかけ,コミュニケーションにも一役買うのである.
これもまた,若い幹部にとっては修練の場に違いない.
「世界の艦船」2005年1月号,p.145-146(元海将補・渡邉直著述)
【質問】
よく,「自衛隊は人が少ないので,空母の保有は無理」と聞きますが,人が少ないのなら高性能で,しかも乗員が少ない船を増やす等しないのでしょうか?
スペインのイージス・フリゲートみたいなものが沢山あったほうが良い気がしますが.
【回答】
基本的に努力して乗組員数の少ない艦をつくろうとしているが,乗組員数を減らす以上に昔酷い目に遭った経験を元に,ダメコン対策を重視している.
そのダメコン対策にも色々あるが,結局は十分な人手を確保するのが一番なので,結果的に海自の艦は特に西欧諸国の艦より乗組員数が多いことが多い.
どちらのやり方がより理にかなっているかは,その人の立場によって違ってくるので何とも言えないが,海自は基本的に良くも悪くも手堅いな.
【質問】
艦艇の省力化を進めているけど,問題はないの?
【回答】
DD21に見られるように省力化を進め,既存の船の定員の半数以下にしようとしている.
悩みは海自も米海軍も同じ.
たぶん陸自の戦車でも問題になってると思うんですが,単純に頭数を減らした結果,当直が大変なことになってみたり,外舷塗装や金物手入れに人間が足りないと言う事態になってますね.
たとえば入港中に関しては,陸上部隊(基地隊か陸警隊でしょうか)から舷門要員を派出してもらうとか,外舷塗装や金物手入れに関しては,充足率100パーセント超の陸上部隊の要員にやってもらうという,運用上の大きなパラダイムシフトをしなくてはいけなかったところなのですが.
やっぱり「伝統墨守唯我独尊」なんでしょうか,どこまでいっても.
【質問】
艦を動かすには技術者である幹部と海曹が少数いればいいと思うのですが,その他の人々は何をやっているのでしょう?
交代要員とか,合戦時のダメコン要員が必要なのは解りますが…….
【回答】
例えが合っているかどうかはわかりませんが,コンビニでも店長・副店長と後はバイト(その中でベテラン・中級・新人のランク分け)で成り立つように,レジ打ちや補充はバイトでもできるけど発注業務は店長やベテランの仕事ですよね?
店長(艦長)−ベテラン(幹部)−中級(海曹)−新人(海士)と考えればわかりやすいのでは?
艦橋だと幹部は指揮,海曹は海図をみて航法,海士は見張りと考えてください(簡略に説明)
見張りは大変重要ですが,海士でも数ヶ月で一人に任せることは可能です.
それを海曹にやらせるのは非効率では?
商船でも甲板員(こうはんいん)が多くいます.
http://www.kaijipr.or.jp/kaiun/senin1.html
人数に関しては,排水量で比較をすれば,昔の船と比べれば遙かに少ないですよ
【質問】
来年度☆で入隊します.
艦艇に勤務したいのですが,どれくらいの難関ですか?
【回答】
どんなフネでも良いのなら、希望さえすれば乗れますよ。
難しいのは高速ミサイル艇とか掃海艇などの小型艦か、その正反対のイージス艦とか大型輸送艦あたりは希望者が多いようです。
その中間あたり、今や型落ちとなった「ゆき」クラスや「きり」クラスなら希望者少ないので大丈夫。
【質問】
希望は艦種ごとに出すのですか?
艦艇ならなんでもいいんですけどね,とにかく艦橋にたって見張りたいです.
航海を希望しようと思ってるんですが,そういう配置いけますか?
【回答】
教育隊で希望職種(マーク)を決めます。
終業直前になってから、希望と適正を考慮して分隊長と話し合いをします。「航海」とか「機関」とか、または「航空整備」とか・・・etc
希望通りいけば問題無いのですが、希望通りいかない場合は当然揉めます。数日間にまたいで分隊長から説得される者、怒って辞めてしまう者、人それぞれ。
もっとも曹補士や任期制の場合は、術科学校へ入校するまでは変更のチャンスはあります。
(曹候補学生の場合は教育隊終了後、即学校行きとなるので余裕はありません)
フネの希望は、行きたいフネの名前を3つほど書いて上官に提出します。
希望通り行かなくても、配属先のフネで再び希望を上官に伝えておけば,人事異動の際に考慮してもらえる”かも”しれません。
今や型落ちとなった「ゆき」クラス(「はまゆき」) 撮影:「へぼ担当」







【質問】
潜水艦乗り目指してるんですが,海自に入った後どうすればいいですか?
【回答】
配置希望で潜水艦を熱望する.
→適性検査が受けられると言われたら,受けて合格する.
→教育隊終了・部隊勤務(今も同じか?)
→潜水艦学校(詳しい名称は忘れた)に入校する.
→ドルフィンマークを取得する.
→潜水艦配置.
まず教育隊では,総員に対して行われる心理適性検査によって,大まかな特技の範囲(これは絶対ダメ,というレベルですが)を選び出します.
そのとき,潜水艦適正のあるものが更なる心理・身体検査を受けて潜水艦要員に選抜されます.
教育隊修業後,ここで多少の時期の差が出ます.春入隊の隊員は人数も多く,そのまま呉の潜水艦教育訓練隊にて潜水艦の基礎を学びます.
時期はずれ(8月末入隊とか)の場合,次の基礎課程開講までの間水上部隊勤務です.
潜水艦教育訓練隊を修業後,各艦で部隊実習が行われます.
実習員は人間扱いされないと聞きますが,実際どの程度なのかは分かりません(笑
この実習を乗り越えて初めてドルフィン・マークがもらえるのです.
なお,たいていの実習員はそのまま乗り組みとなります.
【質問】
乗員の服って不燃性じゃないの?
【回答】
不燃性の作業服が「戦闘服」ということで配布されてますけど,水洗い出来ないので艦外作業には使えず,ロッカーの肥やしになってます.
肩に「JMSDF」というワッペンが入ってるのが戦闘服で不燃素材で作られているのですが,洗濯すると弱くなるので「戦闘時だけ」着ることになってます.
「なってます」って,そんなもの一着だけあったって「じゃ着た切り雀かい」みたいな(笑)
人件費にほとんど取られて予算が残らないから被服に金がかけられないのはよく判るんですけどね.
少なくとも糧食の心配がないだけマシなのかなぁ.
◆◆◆◆艦船メカニズム
【質問】
海自の護衛艦は,旧日本海軍の駆逐艦と比べ,どんな構造上の違いがあるのか?
【回答】
主なところでは……
現代の海戦では,電子兵器が戦闘の帰趨を決するため,そのための区画を艦内に多く配置.
機関区画や補機械区画はもちろんシフト配置.当時からこれをやっていれば…….
艦橋構造はアルミ合金材のこともあるが,他国の戦訓などによって鋼構造に戻っているケースもある.
主機械の運転は,艦橋以外にも艦内の応急指揮所でも可能になっている.
空気調整室も設けられ,空調を管理している.冷暖房完備.その代わり,旧海軍艦艇にはあった,通風のための舷窓は,現代の護衛艦にはない.
防災のため,旧軍艦艇では木製だった家具類はアルミ合金製となり,秘密図書箱と椅子は鋼製とするのが一般的.
旧軍では寝室・食堂と兼用だった兵員室は,寝室,休養室が別区画になり,ハンモックによる就寝に替わって寝台となっている.
詳しくは「世界の艦船」2006年10月号,p.110-115(岡田幸和=元造船技師=著述)または「世界の艦船」別冊「艦艇工学入門」(著者同)を参照されたし.
【質問】
海上自衛隊の艦船は他国海軍(韓国等)に比べてステルス形状に無頓着に思えるのですが,何か理由でもあるのでしょうか?
【回答】
そんなことはないです,
こんごう型はステルス性を意識した設計となっており,レーダー反射面積も通常の護衛艦より小さく収まってます,
水上艦の対レーダーステルス技術は注目され始めたのが1980年前後と比較的最近なので,
当初よりステルス構造を意識した設計で,1996年に就役した仏フリゲイト・ラファイエットやその眷属に比べると,1991年就役のアーレイ・バーグ級駆逐艦をタイプシップとしたこんごう型が,ステルス性において見劣りがするのは仕方有りません.
ですが,それでもこんごう型やDDむらさめ型,おおすみ型,うらが型などは上部構造物にテーパーをかけたり,
マストが新型のマストになっているなど,それまでのDDあさぎり型やDDGはたかぜ型などと比べ,対レーダ・ーステルスを意識した設計になってるのが判るかと思います.
今後,日米共同でのステルス性の高い艦の開発も行われる予定です.
【質問】
自衛艦はどうやってデータリンクさせているのでしょうか?
【回答】
日本に限った話じゃないが,戦術データ交換リンクってのは,1隻の管制艦と,リンクする数隻のピケット艦で構成される.
管制艦はLINK11を装備してる艦ならどの艦艇でもOK
管制艦ってのはインターネットで言えばプロバイダみたいなもので,管制艦が指定されるとピケット艦にアドレスが割り振られてリンクが構成される.
(LINK11は通常20局,最大で62局まで拡張が可能)
後は自動的にコール/リプライ(応答)が始まる.
イージス艦の場合,イージス・コンバット・システムとも繋がってる.
【質問】
海自のFCS-3って,SPY-1Dと比べて重量や価格はどうなんですか?
両方とも低いようなら,OPS-24の代替として次期DDに載せられると思うんですが.
【回答】
FCS-3はその名前が示す通り「射撃指揮装置3型」です.
これは従来の捜索レーダーシステムのOPS-14で目標を捕捉し,FCS-2が追尾,(この間の対空レーダーから戦術情報処理装置(CDS)への目標情報入力と)(CDSからFCSへの目標移管/攻撃命令は手動入力でした)
するという方式では探知から攻撃までのリアクション・タイムが大きくなる上,複数目標への同時対処が事実上不可能な点から,捜索/追尾を同時に行うマルチ・ファンクション・レーダー(MFR)と,次世代戦術情報処理装置(ACDS)を組み合わせた物を『FCS-3』と呼称しているものです.
MFRとしてはSPY-1シリーズのパッシブ方式とは全く違う物であり,CDSもイージス・コンバット・システムの組み合わせを前提とするSPY-1と根本から違います.
【質問】
自衛艦にはペンキが塗り捲られているが、燃えにくいペンキが開発されたのでしょうか?
第二次大戦前にすでにペンキは燃えるのが戦訓で判明していた筈でつが・・
【回答】
現状海自のペイント類は一部を除いて全て難燃性の塗料となっています。
なお塗粧については、船体を構成する鋼材を腐食から守るためのものであって、絶対に必要です。
【質問】
艦艇のペンキ塗りって大変?
【回答】
ペンキ塗りはドック中だけじゃないですからねぇ.
長官が交代すれば検閲だし,総監が交代すれば検閲だし,司令が交代すれば検閲だし,艦長が交代すれば検閲だし(しつこいって)
たぶん海上自衛隊艦艇の総重量の3割はペンキの重さだと思う.
それからドック中の業者による塗装は,予め予算で組まれた部分だけで,そのほかの部分はみんな乗組員が塗るです.
そもそもペンキ塗るのは外側だけじゃないし.
【質問】
経年変化でガタが来やすいのも電纜でしょうか? それとも消火配管でしょうか?
【回答】
経年劣化についてですが、パイプ類や電纜類については、上記サニタリ系統の管・装置など特殊な環境に晒されるものを除き、定期的な点検・修理で補修されますので、特に経年劣化が表面化することはありません。
なお、油圧、海水管系統は、砲塔の駆動や、電子機器の冷却など、直接戦闘に関わる管系なので、特に留意して頻繁に点検・補修されていますです。
また電纜類のうち、外部に装備された機器に接続されるために艦外を経由するものも含めて、船舶用の電纜は基本的に不燃性の樹脂をワイヤを編んだ網でくるんだものを使いますので、上からペンキを塗っておけば、よほど手入れに手を抜かない限り10年オーダーで腐食などの心配はありません。
むしろ、設置された機器が陳腐化して降ろされたりフネがdecomminsionする方が先かも。
なお,一番先にガタが来るのは小便器のパイプ。
乗り組んでたフネの士官室便所が、なぜか2分隊の受け持ちで、乗員便所なら乗員なので妙なものは流さないから大丈夫なのに、士官どもは溶けない紙だの、ボールペンだの、タオルだの流すものだから,その都度、機械室に潜り込んで配管全部外して中を掃除しましたですよ。
そういや「パイプ分解中使うな」の表示して、あちこち紐で固縛して使えなくしてあるにも関わらず、固縛を破って小便しやがったヴァ幹部〔馬鹿幹部〕がいたなぁ・・・頭からしょんべんかぶったぞ、げー
小便器に限らずサニタリ回りのパイプは、やたらと腐食が激しく、航行中,腐食が進んでたパイプが突然へし折れて第2居住区内にサニタリぶちまけたり、とかありましたな。
便器からサニタリ・タンクへのパイプなら、便所使用止めにすればひとまず止まるけど、そのときは全部サニタリ・タンクから上甲板の汲み取り口に向かうパイプで、荒天航行中だったもんだから,動揺のたびにじゃぶじゃぶと・・・。
短靴やらズックやらサニタリまみれで酷い目に遭いましたが、当時大嫌いだった電測の3曹が,かっこつけて上陸から戻るときに履いてきていた,数万円する運動靴がサニタリまみれになったのは,さすがに笑っちゃいけないけど笑えたり:-p
【質問】
自衛艦に風呂はあるか?
【回答】
現在の海自艦の風呂は浴槽がステンレス製で深い.深いのは確かだが腰を下ろしても首は出たはず.
戦闘中に出入りがあるハッチは浴室を通り抜ける様になっている.
核攻撃状況下の想定では,艦外で作業した奴は,ここで放射能防護服に付いた死の灰をシャワーで洗浄し,処理ボックスに放り込んでから艦内に戻ることになってると,何かで(世界の艦船?)読んだ。
【質問】
戦後,初めてクーラーを搭載した自衛艦は?
【回答】
護衛艦DDGあまつかぜ.
でも兵員室には無くて,コンピュータ・ルームだけだった.
コンピュータは室温が上がり過ぎると暴走するが,兵員は何度になろうが構わないってか?
はっ……! これは信じられない話ではなく,ありきたりの本当の話では?
−艦長室に空調が配管されていたかいなかったかは知りません−
【質問】
旧軍の戦艦「金剛」の「こんごう」と海自の「こんごう」は,同じ字体に見えますが?
【回答】
同じです.
明治以降、現在の海上自衛隊に至るまで,艦艇の名称に使われている書体は,全て同一です.
これは,日清戦争時の海軍次官であった,海軍きっての書家であられた伊藤隼吉中将が書かれた,巨大いろは48文字を使っているからです.
【質問】
海上自衛隊の護衛艦の写真見ると,ほとんどみんな煙突が2つあるんです.
なんの為に2つあるんですか? 攻撃を受けた時の予備? 単に機関の配置の問題?
【回答】
海上自衛隊のほとんどの護衛艦はシフト配置といって,機関室を推進軸ごとに二つに分けて,二つの機関室の間に区画(補機室)を設ける設計になっています.
それゆえに機関室が離れており,煙突が二つ必要になります.
また,護衛艦は多くがガスタービン機関4基搭載のCOGAGですが,ガスタービン機関は排熱が非常に高く,ミサイル対策のために冷却する必要があることや,運転に大量の空気が必要なことなどで煙突が大型になり,一つにまとめきれないのも理由です.
(「はたかぜ」型は煙突一本だけどね)
(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
【質問】
こないだ自衛隊のお船に乗った際,艦内の扉に「X」とか「Z」とかのプレートがつけられていたのですが,どのような意味を持つのでしょうか?
あと,黒の矢印で「T」,赤の矢印で「+」というペイントが通路のあちこちの壁に書いてあったのですが,あれはなにを意味するのでしょうか?
【回答】
全部を説明するのは大変なので,一部だけ.
X 常に閉鎖
Z 戦闘時に閉鎖
T 戦闘通路
+ 負傷者はそっち,がんばれ! 絶対助かるぞ!(揺らさない・不安にさせない)
◆◆◆◆◆配管
【質問】
自衛艦の配管は廊下を通っているようですが、注排水配管や燃料配管や高圧ケーブル等は配管破断すると、廊下通じて結構広く浸水/延焼/電気池発生ということにならないのでしょうか?
【回答】
そのために、警戒閉鎖、緊急閉鎖など区画を細分化するためのハッチがあり、航行中は部署に応じて閉鎖します。
閉鎖を破るには艦長の許可が必要です。
【質問】
1)整備性なら廊下設置がいいのだけれど、上記の問題がありそうだし
2)水防区画内設置なら整備性が悪いし、
3)船殻外配管なら(実際空母の航空燃料配管はこれらしい。船内で燃料配管が切れると大火災を招くかららしい)航海中の整備性は最悪そうだし、
4)船殻内、配管用共同縦貫区画にせよ竹の節状の横隔壁がないと廊下設置同様の問題が発生するし
配管って実際どうやっているのだろう?
【回答】
大きなフネなら、電纜であればケーブルラックを収容した電纜室を作ります。
しかし普通、そんな余裕はない上に、管が破断した際にパッチを当てたり、あるいは元栓を閉じたりの応急対処を行うためには管や電纜が見えた方がよろしいので、廊室の天井や壁面(あまりない)を通します。
各区画隔壁には、必ず電纜や配管を通すための穴が空いてあり、電纜の場合は隙間に可塑性の樹脂を積めて防水を行います。
【質問】
戦闘で最初にやられる配管は何? 蒸気タービン機関なら蒸気配管だが、ガスタービン・エンジンなら消防配管?
【回答】
どこに被弾するかによって一定ではありません。
しかし、砲爆撃の被害であれば舵とスクリューがある後部を,後部発電機や航空機の燃料系統、油圧系統、ミサイルであればCDCなどの中枢部を直接狙ってくるので,船体中部の電纜が、それぞれ最も機能を失い易いとは言えると思います。
◆◆◆◆イージス艦
【質問】
イージス艦は高価らしいですが,いくらぐらいですか?
費用対効果が十分でないと,購入しても赤字では・・・.
【回答】
日本の購入価格が6百億〜7百億円くらいです.
ただ日本版の場合,核兵器運用モードが無い代わり,タイプ・シップの「アーレイ・バーク」級と比べて艦隊指揮能力が大幅に強化され,「タイコンデロガ級巡洋艦」並みと成っています.
また,ソーナーや通常のレーダー・システムが米国と違うので,それに合うよう変更されています.
フルスペック・イージスは,場所も大きく必要とするので,必然的に船体も大きくなり,値段が上がります.
大体「こんごう級」で約1200億円くらいします.
性能は,非イージスの艦隊防空艦に比べ単純計算で5〜6倍,レスポン・スタイムやその他の戦術判断能力を加えて考えると10倍くらいの能力はあり,「費用対効果」は十分高いと思います.
問題は,そこまで高性能な船が必要かどうかに掛かってきます.
【質問】
米艦の方が値段はずっと安いんじゃね?
【回答】
日本が購入する場合,米海軍が直接購入する場合に加え,開発費の分担金や手数料(米海軍が替わりに購入しその際品質保証も米海軍用と同等になる)が付け加わわる為,より高価に成ります.
ただ,米海軍の発表する自海軍用の値段は,素の値段だけの可能性が強く,海自のように予備部品も含んだ値段かどうか疑問があって,一概に比較できません.
(オーストラリアが米海軍より購入したシーホークは,機体の値段が米海軍用よりはるかに高額となり,海自のSH-60jを上まわった事が有る)
船体自体も「アーレイ・バーク」よりだいぶ大きく,「タイコンデロガ」と同じ大きさになります.
その他の大きな違いといえば,航続距離が「アーレイ・バーク(初期)」の1.5倍,
「アーレイ・バーク」は,アラミド系の断片防御用装甲を採用していますが海自は,通常の断片防御用の高張力鋼だけでなく戦後初めて一部に本格的な装甲(アーマー)を採用しています.
↑に書いたイージスの違いもあり,米海軍と値段の直接比較には問題が有ると思います.
ちなみに,あめさんは30隻同時発注してコストを下げたそうな.
4隻だけの「こんごう」級じゃあ安くなるめえ.

【質問】
日本には空母がないんだし,空母護衛のためのイージス艦は日本には要らないんじゃない?
【回答】
現状でもミサイルから護衛艦隊を守る防空の要になっており,戦力のプラスになりこそすれ,マイナス要因ではないからいいじゃないですか.
それを「イージスは過ぎた戦力」だとか言ってる奴の思考回路が理解できない….
格もあがったけど,実際イージス艦が混じってる護衛艦群は,対艦ミサイルに対してかなり防御力上がりますよね.
相打ち覚悟で対艦ミサイルの撃ち合いに持ち込めなくなるので,相手するほうも嫌だと思うな.
ちゃんとした空母からのエア・カバーでもあれば別だけど.
別にイージス艦は空母専用艦じゃないですから.
「艦隊」防空艦です.
ソ連軍のミサイル波状攻撃から護衛艦隊の損失を少しでも減少させるために導入決めました.
空母&イージス護衛艦隊っていうのはアメリカのドクトリンの話で,別に空母がいなければイージス艦が役立たずというわけでもない.
日本のドクトリンとしても,本土防衛の為の機動海上防空・対艦システムっていうだけでも十分使い甲斐があると判断された.
軍事板
【質問】
艦隊防空なら「ゆき」クラスでもじゅうぶん強力だったと思うけど?
こんごう級は対潜ヘリつめないんだし,防空力を強化しても対潜能力減ったんじゃ意味ないんでは?
また,「本土防衛の為の機動海上防空・対艦システム」なら空自で十分なんでは?
っていうか防衛庁の公式説明そのまんまじゃん.
【回答】
空自では定期哨戒はできても,特定の場所に張り付くことはできません.
冷戦時代のソヴィエトは,バックファイアやベアにオスカーUといった大量の高速巡航誘導弾をほとんど同時に発射して,艦隊の防空能力を飽和させることを狙っていたのです.
となると,短時間のうちに次々と多数の目標を叩き落す能力のある防空システムが必要だってことで,いろいろあったけどイージスが作られ,それを日本も導入したのです.
信じられないことだけど,昔は日本列島のあたりをソヴィエトの巨大なプロペラをつけた大型爆撃機が飛んできて,太平洋を西へ超えてくる米空母機動部隊の偵察に出向いたりしていたのです.
また,「ゆき」級にかぎらず,対潜ワークホースであるDDにできるのは個艦を防御するポイントディフェンスで,艦隊全部を防護するエリアディフェンスじゃありません.
(こんごう型が導入されるまでは,護衛艦隊は単なる的だって言われていたそうな)
こんごう級は対潜中核艦のDDH,ワークホースDDで構成される艦隊を守るエリアディフェンス用DDG.
ヘリを積まない古いDDGの代艦なんですから,よりエリア・ディフェンス能力向上したフネを導入してもなんら不思議じゃないし,ヘリ搭載能力がなくても問題はあまりありません.
軍事板
【質問】
日本の優秀な技術力でイージス艦が開発できなかったとは思えない.
やっぱり日本はアメリカのごり押しでイージス艦を買わされたんじゃないんですか?
【回答】
イージスの一つ前,タイフォンとかあったあたりからみると,イージス・システムの開発には巨額の費用と長い年月が掛かっています.
日本だけで開発するってのは無理でしょうね.
当時とは違って,今では日本もいろいろとハードウェアや通信技術は進歩しているから,イージスシステムとある意味似ているFCS-3を独自開発できるようにはなったけど,それでも試験艦「あすか」で艦上試験したり等,いろいろ手間が掛かってますし.
軍事板
【質問】
こんごう型イージス艦は,ステルス加工されているにも関わらず,ステルス塗装がされてないと聞きました.
そもそもステルス塗装ってどのようなものなのでしょうか?
後日簡単にステルス塗装に塗り直せるような代物なのでしょうか?
【回答】
まず,ステルス化されてるといっても,軍艦のそれは,完全にレーダーから消えるようなステルス機のようなステルスではありません.レーダーに映りにくく,映っても漁船程度のサイズにしか写らない程度のステルスです.
ステルス技術において,ステルス塗装とは,電波吸収力のある,シート状のある種のプラスチック・フィルムを貼る事ですが,あくまで効果の徹底を狙う程度のもので,これを貼ればレーダーに映らなくなる,というような代物ではありません.塗装だけで軍艦をステルスにするには,トンデモなく厚く貼らなきゃなりません.
「こんごう」のステルスの肝は形状ステルスで,これはレーダー波に対し,形状を工夫してやる事によって,レーダー波を来た方向にではなく,明後日の方に返してやる事で映らなくする技術です.
○の形状だと,←方向の電波を浴びると必ず元の方向にも反射しますが,◇だと←方向の電波は上か下に逃げるから発信元では検知できません.船体は▽で上部構造が△なら反射波は減る訳です.
「こんごう」の形状を見れば,平面形で傾斜をつけて構成された船体であるのがわかるでしょ?
「こんごう」は,その点であまり徹底していない(例 煙突の角の曲線,マスト等)と言われます(『こんごう』のマストが意外にも,ステルスを狙ったマストと反射率では大差ない,という話も.レーダーやセンサーを載せるマストは,振動に弱いため,実は『こんごう』のマストも堅実でそう悪くない設計かも)が,ステルス塗装云々って話は聞かない.艦艇の場合はマストに電波吸収シートを使う事は有っても,船体に貼ったりは普通しません.特殊なフネは別だけどね.
ちなみに,電波吸収シートを貼ると,見た目ですぐ分かります.
主成分がフェライトなので,この艦▼のように真っ黒くなります.

( USS "Sea Shadow")
【質問】
海上自衛隊のイージス・システムは米海軍のそれと情報を共有している,という話を聞いたのですが,どんなリンクのしかたをしていて,またそれによって何ができるのでしょうか?
【回答】
ごく簡単に言いますと,米海軍の艦艇と海上自衛隊の艦艇は,イージス・システム搭載艦に限らず戦術データリンクで結ばれており,各艦艇の間や上級司令部などと作戦データをリアルタイムで相互交換出来ます.
米海軍の戦術データリンク・システムはリンク4,11,14,16,TADIX-B,Jなどで,海自艦艇にはリンク4,11,14,16などが搭載されています.
艦艇の戦闘システムは,リンクで結ばれると戦術情報を共有する事になり,目標に対して戦闘部隊に属する艦艇,航空機の総ての情報が統合・処理され,戦闘部隊の総てが,精度が格段に高い目標データを同一の戦術場面上で共有出来ます.
つまり完全に作戦を一体化出来るのです.
艦隊と言いますか,一隻の巨大な戦闘艦が浮かんでいるに等しい状態になります.
具体的にこれで何が出来るか,と言う点ではBMDが判り易いかと.
偵察衛星が弾道ミサイル発射情報を探知した場合,その情報はリンクされている総ての艦が瞬時に共有し,情報を受け取ったイージス艦はSPY-1レーダーにより弾道ミサイルを探知・追尾し,追尾データは連続的且つリアルタイムにリンクされた各艦と,全システムを統合する指揮管制システムに送られます.
(指揮管制システムはLCC-19ブルー・リッジなどに置かれています)
そして,指揮管制システムからリンクされた各艦に目標配分指示が送られ,最も効果的に迎撃出来るようにミサイルが発射されます.
「米軍の指揮下に入るのか」とか「集団的自衛権」がどうの,と,いう論議になっているのはこの為です.
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482名前:対潜臼砲◆hwarUfzQJI[sage]投稿日:2006/11/01(水)00:09:55ID:???
日韓イージスの対比って,本気でヤろうと思ったら書けないコトだらけですから〜(笑)
藤木先生も,新しいリヴィジョンについては深く触れてないですし.
しかし<こんごう>のシステムが巡洋艦用のMk.1系準拠であるコトくらいは触れても好かったのでわないか.
ていうか"旗艦機能"じゃ無いんですよね.厳密にわ.
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これはどういった意味ですか?
こんごうはベースライン4ではないんですか?
KDXVはベースライン7が搭載されるんですか?
【回答】
こんごう級のイージスシステムがベースライン4なのは間違いないんですが,ベースライン4はタイコンデロカ級巡洋艦とアーレイ・バーク級駆逐艦の両方に搭載されています.
そして,以前公開された「きりしま」のCICにあった戦術ディスプレイはアーレイ・バーク級の倍.
つまり,こんごう級のイージスシステムはレーダー関係はアーレイ・バーク級に準じるものの,中身はタイコンデロカ級巡洋艦のシステムに近いものを搭載しているのではないか,という推測だと思いますです.
Mk.1つうのはタイコンデロカ級の指揮決定システムMk.1のことだと思われ.
名無し軍曹◆Sgt/Z4fqbE
【質問】
「あたご」搭載のMk.45は対空射撃できますか?
【回答】
できなくはありませんが向いていません.
Mk.45とOTOメララとの性能上の違いは
・発射速度
・仰角
・射程
ですが,Mk.45は対地に大きく傾いた性能バランスで,OTOメララより発射速度や仰角を抑え,射程を伸ばしてます.
(また,もともとイージス・システムがアメリカのものであることから,本砲との相性がよく,
その分コストを抑えられるメリットもあるわけです)
したがって,従来のOTOメララに比べて対空関係の比重は大きく落とされており,対艦ミサイル迎撃のような任務はもう果たせません.
軍事板
◆◆◆◆護衛艦関連
【質問】
護衛艦のDDHとかDDGとかの区別が分かりません.
【回答】
護衛艦(DD)
海自のワークホースで,頭数が多い.
個艦防衛用の対空ミサイル,対艦ミサイル,対潜兵装,短魚雷などを装備.
対潜ヘリコプターをちょっとだけ運用できる艦もある.
対空,対艦,対潜など一通りのことが出来る汎用的な艦.
ミサイル護衛艦(DDG)
護衛艦の中でも,より射程の長い戦域防衛用の対空ミサイルを運用,
艦隊レベルの防空を行う.対艦ミサイルや対潜兵装なども装備する.
特性上,旗艦機能を持つことが多い防空の要.
通常の駆逐艦よりコストが高いこともあり,数は限られる.
ヘリコプター護衛艦(DDH)
装備としては通常の護衛艦とそれほど変わらないが,護衛艦よりも多くの
対潜ヘリコプターを運用することができる.対潜戦闘の要.
当然,通常の駆逐艦よりコストが高いので,数は限られる.
【質問】
DDと違ってDDGをDDGたらしめる装備,能力とはたとえばどういうものが挙げられますか? 現代,近未来でお願いします.
【回答】
防空戦(AAW)に重要なのは艦載するレーダーの性能です.
従来までの目標指示装置(WES)や戦闘指揮装置(CDS)を装備した4隻のDDGたちかぜ型,はたかぜ型は主力とは言えず,順次退役していきますので将来的な話で言えば・・・
近年/将来の対艦ミサイルは速力の向上,長射程,低高度飛行,ステルス構造,韜晦弾道など,従来型の対艦ミサイルに比べ迎撃が難しくなって来ています.
これを探知すべきレーダーには長距離探知能力,高い探知確率,目標追尾能力に優れている物が要求されます.
DDGにはこの要求を満たすレーダーとして,多機能レーダー(MFR:Multifunction Radar)や,広域捜索レーダー(VSR:Volume Search Radar)などの高性能な探知機器が搭載されています.
さらにAWACSなど哨戒機からの情報や僚艦からの情報なども処理できるシステムが装備されている艦もあります.
海自の主力DDGとなるこんごう型DDGをDDGたらしめる装備は,VSRで探知した目標を元にFCSと連携しながら多数の目標に対して迎撃するSAMを同時多数誘導するMFRを装備,つまり目標捜索から探知,情報処理を自動で行い,探知領域数100km,10目標以上同時処理可能という防空システム,すなわちイージス・システムが搭載されているという事です.
このシステムの中核,SPY-1Dフェーズド・アレイ・レーダーはアンテナのサイズや消費電力などの理由で,ある程度以上の大型艦を搭載艦として必要とします.
DDに,上記のようなDDGが必要とするAAW能力を搭載すると,高性能ではあるが箆棒に高価な艦になります.
更に,近未来で必要とされるのは戦域ミサイル防御能力でしょう.
弾道ミサイルを迎撃可能なミサイルと,それに対応するレーダーが,今後必要とされる能力だと思います.
後は僚艦とのデーテ・リンクを用い,艦隊内のミサイルをも制御できる協同交戦能力も必要とされるかと.
「たかなみ」の装備:「公用車3号」

【質問】
DDとDDGとの違いは,ミサイルの射程の長さ?
【回答】
自衛隊では,艦隊防空の目的を以って長射程のミサイルや広域監視レーダーを装備する艦をDDG,それ以外の汎用艦をDDとしています.
単にミサイルの射程の長短でDDGやDDというように分けているのではなく,システムそのものが違うと考えた方がよいでしょう.
防空についてですが,これは大きく2つに分けることができ,艦隊防空(エリア・ディフェンス)と個々の艦による個艦防空とがあります.
DDGは,数十q〜100q超といわれている防空の網を張ることによって艦隊全体の防空を担当します.
万一,目標がそれをすり抜けてきた場合には個々の艦による防空戦(個艦防空)が展開されることになります.
ちなみに,DDが装備している対空ミサイルは,短射程の個艦防空用のミサイルです.
【質問】
海上自衛隊の艦隊(八八艦隊)が対艦ミサイルによる飽和攻撃を受けた際,各艦はどのように対処するのでしょうか?
1つのミサイルに対する対応の排他や割り振り方法などを教えてください.
【回答】
一般論としてはDDGが艦隊全体の防空を,DDとDDHは個艦の防空を行う.
どのミサイルから,またどの艦がどのミサイルを落とすか?というのはミサイルの脅威度に依る.
イージス艦は,このミサイルの脅威度評価と艦隊全体の防空管制が非常に巧み.個艦で多目標を同時に迎撃できるだけの艦じゃない.
脅威度判定の詳細ってのは当然公開なんてされていませんが,まあ,距離と速度をみて,到達時間の早い順から落としていくのが基本なんじゃないかな,とか.
なお,迎撃距離の遠い順位に
スタンダート(艦隊)−シースパロー(個艦)−速射砲(個艦)−CIWS(個艦)
が使用される.
あと電波妨害,チャフ・フレアの散布が適宜.
【質問】
エリアディフェンス能力を持つDDGと,高い個艦防空能力を持つDDの違いを教えてください.
【回答】
DDGが対空攻撃に用いるミサイルはSM-1MRとSM-2MRの2種のスタンダード・ミサイル.射程は70km〜100km前後,セミ・アクティブ・レーダー誘導され,射程の大きさから中距離防空(エリア・ディフェンス)に用いられます.
発射母艦の機能は中距離目標に対処できる物を必要とし,このミサイルを誘導できる艦をDDGと呼びます.
DDが対空攻撃に用いるミサイルは短距離個艦防空用のRIM-7M・VL・Pの各種シースパロー・ミサイル.(VL垂直発射型,リアクションタイムが向上.P低空目標対処性能向上型でVLの能力も備える)
射程は10km前後,艦上からセミ・アクティブ・レーダー誘導されるミサイルで,海上自衛隊護衛艦の主対空兵装となっています.
ただし,対処できるのは自艦に対して向かってくる目標に対してで(必ずしもそうではないが,射程などの理由で),艦隊に向けられている脅威に対しての兵装では有りません.
そのため,短距離用個艦防空(ポイント・ディフェンス)ミサイルと呼ばれます.
汎用護衛艦DDもミサイル護衛艦DDGも,この他に個艦防空システムとして近接防御火器ファランクスMk-15を装備します.
ファランクスはCIWS(Close-In Weapon System)の名の通り,最終防御兵器です.
将来的にポイント・ディフェンス用ミサイルは発展型シー・スパロー・ミサイル(ESSM:Evolved Sea Sparrow Missile)RIM-162になる予定です.
【質問】
18DDあたりがSM-1装備のDDGよりも射程の長いSAMを装備しても,DDはDDのままなのでしょうか?
【回答】
DDGはDDの対空能力を強化した艦,だと思ってください.
DDGは対空攻撃に使用できる主砲もDDの76mm(DDたかなみ型2隻は127mm)に対し127mm砲を1〜2門備えています.
しかし,その分固有の航空兵装を持たない(14DDGからは1機)など,対潜能力が簡略化されていたりします.
スタンダードより長射程の個艦防空用ミサイルが開発,配備されたとしても,肝心なのは策敵.射程範囲以上の探知範囲を持つレーダーを装備しない事には有効射程と成り得ません.
そして,DDGはその探知システムなどのレーダー関連機器が充実しているのです.
このシステムは高価な物である事が多く,DDGの高コスト化に一役買っています.
そういった高価な対空攻撃特化艦であるDDGと同等の能力を,DDに持たせようとすると,汎用護衛艦であるDDの調達に遅れを来たし,結果,戦力ダウンに繋がるかと.
無論,新しい対空システムが今後開発され,発展,普及しDDでも装備できる物になっている頃には,DDGのミサイル・システムはより高度なものに進化していると思われます.
【質問】
護衛艦の備砲についての質問です.
むらさめ級からたかなみ級になったときに,備砲が76ミリから127ミリに変更されましたが,たかなみ級の127ミリ砲は何の目的で搭載されているのでしょうか?
昔読んだ本に,艦砲で対艦ミサイルを迎撃するのは困難になったので,対空砲としてではなく,対地攻撃用に大口径砲を採用したと書いてありました.
しかし127ミリ砲程度では,150ミリクラスの自走砲や120ミリ砲搭載戦車あたりと撃ち合いをしたら,護衛艦の方が不利なんじゃないでしょうか?
最近の軍艦はほとんど装甲無いですし,海上では遮蔽物がありません.射程伸延砲弾でアウトレンジでもしないかぎり対地攻撃用に使えるとは思えません.
そう考えていくと,あの127ミリ砲って何で積んでるんだろうと疑問に思いました.
どなたか回答をお待ちしています.
【回答】
127mm砲はDDG・DDHが主に搭載する砲で,目的は対空が大きなウェイトを占めていました.
シー・スパローすら搭載して無い建造当初のDDHはるな型や,スタンダード単装発射機1基のみのDDGたちかぜ・はたかぜ型において,対空装備として127mm砲2基というのはかなり重要な装備だったのです.
たかなみ以降のDDへの127mm砲の搭載ですが,DDむらさめ型の建造の段階で,大型化した船体に76mm砲は余りにも小さすぎるのでは,と言う議論がされたのが,DDにも127mm砲を載せるきっかけになったと言われています.
汎用護衛艦の76mm砲に関しては,あさぎり級の就役が続いている当時から火力不足が指摘されていました.
対空用としてはともかく,対地支援等を考えた際に威力不足であり,こんごう級・たかなみ級に搭載されている127mm砲の搭載の必要性が当時から言われていました.
但し,
「速射砲が対空用としては使えなくなったので対地射撃へ志向」
という論調ではなく,あくまで護衛艦の砲力強化というものだった筈(米軍の速射砲は上陸支援射撃と軽量化に志向している様ですが).
また,米海軍の「フロム・ザ・シー」戦略に影響を受け,護衛艦も対水上/対陸上性能の向上を狙ったもの,という話もあります.
それと127mmクラスの艦砲は,射程が概ね20kmを超えます.
発射速度や命中精度などは戦車などの車両を大幅に上回るので心配無用です.
そもそも,艦艇の対地射撃に関して,質問者には根本的な誤解がある様です.
艦艇による対地射撃は,陣地や部隊集結地点の様な大きな目標に対する砲撃を行なうもので,戦車一両一両を狙い撃ちする様な射撃は行えませんし行いません.
有効射程が数千mのオーダーの戦車砲と20km前後の射程を持つ艦砲とが,相互に射撃を行なう様な状況はちょっと考えられません.
要するに最初から「アウトレンジ」が成立しているのです.
【質問】
大和の速力27ノット,たかなみ形30ノット,アイオワ級33ノットと,前時代的な艦と最近竣工された「たかなみ」とで,3ノットしか差が無いのは技術的な問題なのでしょうか?
【回答】
何でたかなみ級を引っ張り出すのかよく分からんが….
1) 機関出力の差
大和級→150.000馬力
アイオワ級→210.000馬力
たかなみ級→60.000馬力
造波抵抗は速度の3乗で効いてくるから,例えば倍の速度を出すためには,倍の出力の機関ではおっつかないのだよ.
最大速力付近では所要馬力は速力の4乗に比例しますので,非常に強力な機関と大量の燃料を必要とします.
速力と言うのはエラく高く付く買い物なんです.
2) 戦術思想の差
かつての戦艦は艦艇同士の殴り合いをするために,戦闘中に高速で移動して,より有利な位置を占める必要がありました.
現代の艦艇は安定した兵器の発射プラットフォームとしての性能が要求され,必ずしも高速で移動する必要がないのです.
艦艇を速く走らせるのに有利な艦形は,単位長さ当たりの排水量と最大横断面を少なくした形,つまり非常に細長い形と成ります,
そうすると,復元性の悪化や艦内スペースの減少などの問題が発生します.
昔の巡洋艦などと比べて,安定性を要求される電子装備を大量に搭載する護衛艦では,これは非常にまずい問題です.
さらに護衛艦の場合,最近のタイプはヘリコプターを搭載していますので,最大速力を大きくする必要はなく,航走雑音を減らす方に重点を置いてます.
ちなみに,アイオワの排水量に占める機関重量の割合は重さにして約4500トン,約10%です.
船体長に対して機関部の占める前後長さは全船体の30%に及びます.
こういう馬鹿力機関と非常に細長い船体と,それによる様々な弊害を我慢すれば,アイオワのような40,000トンを超える巨艦を30ノット以上で突っ走らせる事が出来るのです.
(Nカロライナで機関重量8,1%)
【質問】
しかし,それでは北韓の工作船の類には追いつけませんよね?
【回答】
軍事的には,「追いつけな」くても「撃破」できればOKですから.
艦艇がいくら強力だからと言っても,不審船を追跡して「拿捕」というのは,艦艇に本来求められる任務じゃありません.
ちなみに,海自には46ノットのミサイル艇1号型もあります.
また,はやぶさ型も対工作船を意識してあるとか.
【質問】
「ゆうぎり」のA-6撃墜の経緯は?
【回答】
お答えを申し上げます.
発生日時は,平成八年六月四日,現地時間十六時十二分,発生場所,ハワイ西方約二千四百八十キロの海上であります.
当日の天候は晴れ,視界は約二十キロでありました.
リムパックにおいて日米共同訓練中,護衛艦「ゆうぎり」が,近接する米海軍攻撃機A6型機をCIWSにより撃墜をいたしたというものであります.
その訓練内容は,A6型機が標的を曳航し,護衛艦「ひえい」,アメリカ海軍ファイフ,「ゆうぎり」の三隻で標的に対しCIWSを用いて対空射撃訓練を実施しておりましたところ,「ゆうぎり」が実射を伴わない射撃手順の訓練に引き続く最初の実射時にA6型機を撃墜いたしました.
損害の程度でありますが,機体は海没いたしました.
そして,米海軍攻撃機A6型の搭乗員二名は海上自衛隊「ゆうぎり」の内火艇により「ゆうぎり」に救出され,ヘリによりアメリカ空母インディペンデンスに移乗,搭乗員は一名が顔面あるいはその他に軽傷を負っておりますが,残る一名は打撲のみであります.
今回の事故は,リムパック参加中の護衛艦「ゆうぎり」が訓練中発生させた事故でありまして,極めて遺憾であります.
撃墜されました米海軍機のパイロット二名の方は海上自衛隊に救助され,幸い軽傷ということでありますが,大変申しわけなく思っております.
今後,この事故原因を徹底究明し,このような事故の再発防止に万全を期する所存であります.
(橋本龍太郎 from 第136回国会本会議議事録,1996/6/5)
【質問】
なぜ護衛艦の主砲は1基だけに減ったのか?
【回答】
特に給排気の通路に大きな容積が食われるガスタービン主機やヘリコプター甲板が常識になったためだという.
以下引用.
ところで,大戦前の艦艇設計は,重量制限の中で配分を考える重量ベース,大戦後は容積配分から入る容積(スペース)ベースとよく言われるが,1970年代以降には一定の全長の中に,いかにうまく諸要素を配置するかも重要な課題になってきている.
射界や視界の制約,電波の干渉などを配慮しながら,砲塔やミサイル発射機,艦橋,煙突,マストなどの前後の配置に,設計者は頭を悩ませる.
特に給排気の通路に大きな容積が食われるガスタービン主機やヘリコプター甲板が常識になってからは,砲塔は1基に限られるようになり,海上自衛隊の護衛艦でも主砲塔を2基持つのは「はたかぜ」型DDGが最後となっている.
中口径砲の発射速度が向上して,砲塔の数を減らすのが可能になったと言えるし,また,砲塔の数を減らすためにも,個々の砲の発射速度を引き上げる必要があったとも言える.
「世界の艦船」2005年1月号,p.136(野木惠一著述)
【質問】
「蛙の目玉」とは?
【回答】
対空と対水上を担当する砲側操作手の位置する半球状のドームのこと.
以下引用.
Mk42は米海軍の戦後第1世代の5インチ単装砲塔(マウント)で,日本製綱所でライセンス生産した型は,73式54単装5インチ単装速射砲と呼ばれている.
現用の護衛艦では,「しらね」型,「はるな」型のDDHが艦の前部に73式5インチ砲塔を2基背負い,「はたかぜ」型,「たちかぜ」型DDGは前後に1基ずつ配置している(「たちかぜ」は後に52番砲塔を撤去).
Mk42(73式)5インチ砲は,旋回・俯仰や揚弾・装填は電気油圧による自動式だが,完全な無人砲塔ではなく,砲塔後部に砲台長と砲手,装填手が位置する.
弾薬は薬莢式だが,砲弾と薬莢が別々の分離装薬である.
砲塔の左右には,それぞれ対空(正面向いて右)と対水上(左)を担当する砲側操作手の位置する半球状のドームがあり,「蛙の目玉」(Frog Eyes)の渾名の由来となっている.
ただし,初期型砲塔は2つのドームを備えていたが,「たかつき」型の「きくづき」の新造時から左のドームが対空対水上兼用になり,右のドーム跡には平らな蓋が付いた.
さらに「しらね」以降は,最初から砲塔右側が丸く成形された砲塔になっている.
現在目にすることができるのは,この3人用の砲塔である.
「世界の艦船」2005年1月号,p.137(野木惠一著述)
【質問】
艦艇に搭載されるOTOメララ社製5インチ砲は対空重視らしいですが,対地攻撃はできないんでしょうか?
【回答】
それは逆.自衛艦は米軍が近年広く使っていたMk45は対地攻撃重視で対空射撃に向かないので,わざわざ対空射撃能力の高いOTOメララの127mm速射砲を装備している.
ベトナム戦争の時も駆逐艦からの対地砲撃は普通にやっているし,アメリカ海兵隊のドクトリンだと上陸作戦時の砲撃支援は海軍艦艇の砲撃に頼ることになっている.
アメリカは基本的に「艦の対空攻撃はみんなミサイルにやらせる」方針なので,砲による対空射撃を重視してない.
海上自衛隊は艦載砲の対空射撃能力を重視する傾向にある.

【質問】
先日,舞鶴で歩道橋の上から護衛艦を眺めていたのですが,その中の一隻のCIWSが此方を向いていました.
弾は入っていませんよね?
【回答】
基本的に実弾射撃演習をする時か有事の際でなければ,CIWSの弾倉には弾は入れない.
ただ,
「弾倉は空だけどシステムのスイッチは入ったままになってて,近くを飛んでた飛行機やヘリに向かって照準,射撃動作を勝手に始めた」
って事故は過去に何件かあったそうだ.
一説によると
「それ(弾倉が空の状態で暴走作動)はよくあること」
という証言もあるが・・・.
また,以前,舞鶴に停泊していた護衛艦がCIWSを誤作動?(いや,停泊状態での訓練だったかな?)でCIWSを作動させたら数発の実弾が発射された,という事故が起きたことはある.
原因は確か,弾倉に弾が残っていたのに気が付かないままだったから,とかなんかだったと思ったが・・・.
【質問】
ニチモのたかつき型護衛艦を作っているのですが,写真を見ていると,ナックルラインが入っている艦と入っていない艦があります.
これはなぜですか?
【回答】
「たかつき」型は一番艦「たかつき」と二番艦「きくづき」は艦首部がストレートなラインですが,
三番艦「もちづき」と四番艦「ながつき」にはナックル・ラインが付けられています.
護衛艦の艦首部にナックル・ラインが付いたのは2次防の護衛艦からで,これは,2次防で最初に建造された「やまぐも」型で艦橋が波を被ることが指摘されたので,改良型である「みねぐも」型および「もちづき」「ながつき」より取り入れたものです.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板
【質問】
ミサイル艇の存在意義が薄いというのなら,対潜能力ではなく「いしかり」「ゆうばり」といった水上打撃力を主眼においたDEにも使い道があまりないんじゃないかな思ったんですが,どんなもんなんでしょうか?
建造当時はちくご型と合わせて使う予定だったから問題なかったんですかね.
【回答】
そのとおりで,いしかり(ゆうばり)型はやっぱり作ったのはいいが,小型で使い勝手が悪かった.
後期建造のゆうばり型は,反省から多少大型になった――というか,いしかりが予算の問題で本来の計画から小さくなった――けれど,根本的に解決はしなかった.
日本は海に,それも内海のはずの日本海ですら「大洋」と言っていいレベルの海に囲まれてるので,沿岸護衛用としてもかなり大型の艦船が必要になってしまう.
それに対潜から対艦まで各種の兵装を搭載して,でも主力艦ではないのでできる限り小さく・・・等と考え出すと,どうしても中途半端な艦ができるか,能力過小な艦ができるか,という結果になりやすい.
ただ,いしかり/ゆうばり型やミサイル艇一号型などを整備した時点では,護衛艦隊本隊は太平洋/東南シナ海方面のシーレーン防衛で手一杯で日本海方面に増援を廻す余裕などなく,対艦ミサイルを装備した「支援戦闘機」部隊も整備の途上だったことを考えると,中途半端でも能力不足でもとにかくフネが必要で,ある程度仕方ない面もある.
余談だが,その「ちくご型」にすら,,海自はハープーンを搭載する予定だった.
軍事板のコテハン「海の人」は実際に「ちくご型」に乗艦していた事が有り,直接聞いたところによると,アスロックの搭載ですら艦体強度ギリギリらしく,重心の関係も有って,発射機の下の通路は天井が低くせり出しており,補強の張りがムキ出しになっていたそうな.
それにSAMまで搭載しようとは・・・旧海軍からの友鶴事件の伝統は,脈々と受け継がれているようで・・・(´・ω・`)
【質問】
艦艇関係のスレッドを読むと,護衛艦にヘリがあるのとないのとでは戦力にだいぶ違いが出るようなんですが,自衛隊の護衛艦に積まれたヘリの役割って何なんでしょうか?
【回答】
対潜捜索と攻撃.
その任務を水上艦のみで行うには,自艦に大型のバウソナーや長射程の攻撃兵器が必要なわけですが,ヘリコプターと母艦をデータリンクすることで,母艦自体のレーダーやソナーの有効距離や攻撃兵器の射程の延伸を行ったのと同様の効果が得られます.
そのために母艦の省力化・コンパクト化ができ,全体の対潜システムとしての効率化が高まったわけです.
名無し軍曹◆Sgt/Z4fqbE
◆◆◆◆巡視船
【質問】
最近の巡視船は全て舷側排気になっているけど,ミサイル対策とは無関係なんだろうか?
予算要求時の絵は煙突がついているから,単にスペースや排気効率の問題だけではないような気がするんだが。
【回答】
2000トン級に煙突がないのは,ヘリの着艦を考慮に入れてるからでしょう。
あの排水量でヘリを着艦させるには,煙突の排気は大いに問題です。
海保には着艦拘束装置もありませんし・・・。
ただ舷側排気の場合、一般的には腐食の問題が厳しいんだそうで。
排気の取りまわしも問題だろうし。
海保となると、荒天でも出港するだろうし、荒天でも低速を余儀なくされる事もあるだろうし。2000tのフネですもん。
それに,海洋汚染の問題もあったと記憶してるんですが。
海自では<はつしま>級掃海艇から煙突立てるよになったのは,それが理由だったと思うでし。
舷側排気は酷い目に遭いました、もやい取り作業員で近寄ったら防舷物が排気口を塞ぎ,排ガスと海水が混じった飛沫が….煙突は上にしよう!!
(対潜臼砲 ◆VVUq8Fu.ow,予備海士長 ◆0J1td6g0Ec他)
【質問】
巡視船「あそ」の艇尾にはウォーター・ジェットのノズルが並んでいて舵が見えないが,舵はどこにあるのか?
【回答】
ノズルは4基並んでいるが,これらは別々に動かすことが可能で,普段は外側の2基が舵代わりに使用されるという.
ソースは「世界の艦船」2005年8月号,p.66.
【質問】
巡視船「あそ」前甲板の40mm単装機銃は,不審船に対応可能なのか?
【回答】
小型高速船から航空機にまで対応可能だという.
以下引用.
ボフォース社のMk3と呼ばれるモデルで,同社の資料によると,マウント重量3.5t,発射速度毎分330発(即応弾数101発).
この機銃システムは使用する弾丸にも特徴があり,初速が速いため命中率が高く,使用する炸薬・装薬は鈍感型のため,火災などにも比較的安定している他,多種多様な弾頭が容易されていることから,小型高速船から航空機にまで対応可能という.
「世界の艦船」2005年8月号,p.67
【質問】
あそ型などでは武装が40mmの機関砲だったのに,今度建造される1000トン型巡視船は30mm機関砲になったのはなぜなんでしょう?
【回答】
警備強化型の「あそ」型はもともと30mm機銃の搭載を予定していたのですが,北朝鮮の工作船との交戦の経験から急遽,「ひだ」型に準拠する40mm機銃の搭載に踏み切ったものです.
沈没工作船の引き上げで分かったように,北朝鮮の工作船は14.5mm連装機銃や携帯SAMなど,従来の予想を超えた重武装であったことが判明しました.
このため,これらの射程外から工作船を制圧しうる武器として40mm機銃が選ばれたわけです.
「ひだ」型が搭載するボフォース40mmMk.3機銃の水上目標に対する射程は約10Kmに達し,自船を脅威に晒すことなく,工作船を制圧しえます.
30mm機銃では射程は3〜4km程度で,この面でやや苦しくなります.
また,40mmMk.3機銃は3P弾と呼ばれる特殊な弾丸が使用可です.
これは高精度な近接信管を持った弾で,直前で破裂させるなどの威嚇行為に使用するなど柔軟な使用が可能です.
一方,「あそ」「ひだ」型と違って拠点機能強化型として汎用性を要求される新1000トン型巡視船では,30mm機銃でもかなりの強武装だと思いますよ.
名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板
◆◆◆◆潜水艦関連
【質問】
自衛隊の潜水艦はずっと国産なの?
【回答】
戦後第1号の潜水艦「くろしお」はアメリカからの供与でした(元ガトー型SS-261「ミンゴ」)
しかし,くろしお以降は一貫して国産潜水艦です.
日本の場合,潜水艦運用の条件が厳しく,外国から輸入できる潜水艦と要求性能が合致しないのです.
ドイツやフランス,スウェーデンなどが輸出している潜水艦は近海用の哨戒型潜水艦で,日本近海で行動する潜水艦としては問題が多かったのです.
1960年代には返還されていなかった沖縄を除いても,日本列島は縦に細長く,潜水艦が哨戒すべき海域が基地から遠く,また,日本近海は海が荒れる事も多いので,上記の諸外国から輸入するのは要求性能に達しなかったからと思われます.(ただし,潜水艦用AIPエンジンや武装などは輸入してます)
軍事板
当初から潜水艦(当初は水中標的とされていた)は国産で行く方針でした.
但し,ギャップがありますので,参考にGuppy改造の潜水艦の貸与を受け,乗員の訓練と参考にしています.
また,当時米海軍が整備しようとしていたSSKを参考にして基本設計を行っています.
ちなみに,当初は手っ取り早く潜水艦を手に入れるために,佐世保沖に沈んでいた波201型潜水艦を引揚げようと言う動きもあったりしました.
眠い人◆gQikaJHtf2
【質問】
日本が得意な炭素繊維複合材を使った潜水艦を建造する事はできないのでしょうか?
【回答】
炭素繊維以前に,繊維のような材料は,潜水艦の耐圧殻を造るには向かない.
あの手の構造体には,主に圧縮強度の強い材料が必要だけど,繊維系の材料では,それを満たせない.
加えて,炭素繊維は,靭性が決定的に不足してるので,圧力を受け止める構造体には不向き.
その上,良い炭素繊維を作るには,チタン以上にコストがかかるので,コストパフォーマンスが最悪です.
耐圧殻以外の別の部分に使われる可能性は否定しないけど,潜水艦の主構造材にはなり得ないだろう.
軍事板
【質問】
自衛隊の潜水艦は16年ごとに退役してしまうと聞いたのですが,退役したらどのくらいで解体されるのでしょうか?
【回答】
海上自衛隊の潜水艦は、就役して16年で練習潜水艦(旧:特務潜水艦)に種別変更され,2年程度使用の後,除籍,と言う形を取っていました。
ただし、近年は艦齢の若い「あさしお」TSS-3601が,各種新装備のテストベッドとして練習潜水艦に種別変更されたため、練習潜水艦になることなく除籍される艦も出てきました。
退役後数年は係留されて解体の時を待ちます。
この際、一般見学者のために内部を公開されることもあります。
本来なら、除籍後すぐに解体すればいいのですが、海自の潜水艦は機密性が高く、過去に一度解体中の潜水艦の写真が発表された際に、その性能が推測できるとして大問題になったことがあります。
このため、解体業者に対して海自から解体方法について厳しい指導があり、そのため解体費用が嵩むことになってしまい、業者が潜水艦の解体に及び腰になっているのが現状です。
(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
【質問】
自衛隊は、何故原子力潜水艦を配備しないのかな?
昔、原子力船「むつ」というのがあって、あちこちたらい回しされていたというのは聞いたことがあるが、それも何か関係あるのかな?
教えて下さい。
【回答】
作る技術がないから。
潜水艦用の小型原子炉のノウハウなんてたぶん一から開発だ。いくら金かかるか分からんよ。
あと、建造費も運用費も原潜は結構高くつくんだよ。それを補うほどの利点を、原潜は、日本にとっては持ってないの。
海自の潜水艦の運用法見る限りは,原潜は要らないよね.
また,原潜(というか原子力艦)の保有が無理という答弁がなされている.
これは昭和40年4月14日の科学技術復興対策特別委員会での答弁.
ここで「原子力基本法第2条があるため自衛艦の推進力として使用されることは現状認められない」との見解が示されている.
ただしその後
「推進力として原子力が使用されることが普遍化した場合は,自衛艦への使用も可能」
ということも言っている.
軍事板
【珍説】
中国が沖の鳥島を島と認めないで、自由に海底調査をしようとしている。
潜水艦部隊の展開を念頭に置いた活動だ。
やはり日本もSSNの開発配備を始めるべきだろう。
中国が配備したら日本も配備して不毛な軍拡競争になると警告するためにも、建造配備の能力があることを証明しておくべきだ。
(キムコ)
【事実】
中国の調査船に対しては,普通に海保が取り締まれば済む話だと思うんですが。
そもそもSSNが必要ないという話もあるし、10年ほど前に「中国は海洋大国」とか言って海軍拡張に大乗り気の国相手に,ちびちびSSNなんか作っても,連中をムキにさせて安全保障のジレンマを引き起こすだけ。
何のメリットもない.
ただし,日本の法律では臨検って武力攻撃事態認定が出ない限り出来ない筈。
それと、EEZ内での侵犯行為に対し強制措置を取ることは国際法上認められていません。
(領海内部なら航行を停止させる権利があり、日本の国内法でも船体射撃を含めた武器使用が可)
沖ノ鳥島の調査船の場合,監視と外交ルートによる抗議を続けるしかないでしょう。
それこそが「対抗措置としての主権の主張」に他ならない訳だし。
ところで,沖ノ鳥島にSSN配備して何するつもりなんだろ?
【質問】
ディーゼル潜を使用してる国の中で,海自の潜水艦が群を抜いてでかい気がするんですが,何故なんでしょうか?
【回答】
海上自衛隊の潜水艦には日本周辺の沿岸海域だけで無く,より広範な海域で行動できる航続力や居住性が求められている為です.
更に,日本近海の作戦環境にあっては,大きな艦形の方が都合がいいのです.
日本海の波は荒く,荒天下のシュノーケル航行では,水上排水量1,600tの「あさしお」型ですら,半分程度の「なつしお」型同様に,波によっては海面上まで持ち上げられてしまう事があったそうです.
また,日本列島は南北に細長く,潜水艦が哨戒すべき海域が,潜水艦の基地のある横須賀や呉から遠く離れて居る場合もあり,基地からの進出や帰還に相当の日数を要する事もあります.
小型の潜水艦では,その間の長期に渡る作戦航海の間の,乗組員達の居住性に非常に辛い物があります.
居住性を良くする為には艦内スペースの増大が不可欠であり,そのスペースを作れば当然,艦形は大型化します.
運用する側にとっては,潜水艦の艦内スペースは常に不足する物であり,サブ・ハープーンのような新たな兵器の導入や,各種センサーの充実や新型化によって,より大きな艦内スペースが求められますから,潜水艦が大型化していくのは必然とも言えます.
詳しくは月刊「世界の艦船」644集「海上自衛隊の潜水艦オペレーション50年」(岡部いさく著)を参照してください.
【質問】
日本の最新鋭の潜水艦は水中で何ノットぐらい出るのですか?
【回答】
昭和46年就役のうずしおから,現在建造中のおやしお型まで,一貫して水中速度20ノット・水上速度12ノットが出ると「世界の艦船」は発表してます.
実際に20ノット以上出るかどうかは,部外者は知らないし,関係者は知らないことになってます.
鷂◆Kr61cmWkkQ
【珍説】
私が、自衛隊について否定的では無い(肯定ではない)のは子供の頃、夏休みにテレビを観ていたとき、台風の時の自衛隊の活躍だった。
〔略〕
ところが最近での印象は、潜水艦なだしおの事故の時に、目の前で溺れている人を甲板から眺めている自衛隊員の,なんとも情け無い姿だった。命令が出なくては動けないというらしいが。
1988年夏に帰国した日本の状態は,〔略〕親殺しや子供殺しのニュースが続き,溺れる者を目前で見捨てた自衛官や警察官の報道が連日行われていた.
「溺死を見過ごした事件」とは,同年7月の潜水艦「なだしお」の衝突事故,溺れる子供を横目に通り過ぎた警官隊の事件である.
〔略〕
つまるところ,みんな薄情だったのである.
このようなことはペシャワールでは考えられない異常な事件であった.車がエンストすれば,たちまち黒山の人だかりができて,みんなで押し始めるペシャワールの光景からはあまりに遠かった.
全てがカネに換算されて評価される「カネさえあれば」という露骨な風潮と,およそ非情な,過度に組織化された機構とが,無気味な対照をなして目についた.
〔略〕
帰国時,この絶望的な状況を考えると暗い気持ちになったので,せめてもの憂さ晴らしに時々,冗談を言った.
「郷土九州は今や東京の植民地と化し,東京の金で蹂躙されている.
関門海峡を封鎖せよ.
九州にはまだ自然も人情も食べ物もある.東京と心中する事はない.
郷土防衛のためアジア諸国と結び,九州解放戦線を結成し,東京とワシントンを撃て!」
皮肉を込めた軽々しい冗談に顰蹙を買うと思ったら,以外に喝采する者もあった.
(ペシャワール会・中村哲医師「ペシャワールにて」,石風社,1989/3/25, p.209-212)
【事実】
.誤報を鵜呑みにしている.
昭和六十三年十月二十五日 第113回国会 内閣委員会 第8号
昭和六十三年十月二十五日(火曜日)
板垣正議員の発言
事故直後のまだその原因や責任の所在が明確でない段階において、潜水艦「なだしお」側に一方的に非があるとされ、特に「なだしお」の乗組員が遭難者を見殺しにしたとする自衛隊たたき、「なだしお」たたきの報道や言論がはんらんし、中には自衛隊のあり方の本質に触れ、あるいは自衛隊員の人間性そのものの否定にもつながるような報道、言論のあったことはまことに遺憾であります。
このことによって、長年にわたって培われてきた自衛隊に対する国民の信頼がいかに大きく損なわれたか、さらに黙々として日夜訓練に任務に精進している自衛隊及び隊員の名誉がいかに深く傷つけられたか、まさにはかり知れないものがあったと思われるのであります。
本委員会において過日、海上保安庁長官から、「なだしお」は当時の状況に応じて人命救助を行ったこと、第一富士丸の女性乗務員の発言は誤りであったこと、目の前でおぼれている者がいるのに自衛隊員が何ら救助をしなかったというような報道は事実ではなかったことが公式に明らかにされました。
私は、自衛隊は田澤長官のもとにこの不幸を乗り越え、高い士気のもとに日夜精進しておられると信じますけれども、しかし果たして自衛隊の隊員たちの名誉が十分に回復されたかどうか、その士気や上下の信頼関係において後遺症が残っておるのではなかろうか、その点の懸念にたえないわけであります。
この際、自衛隊の最高指揮官であられる総理の御見解を承りたいと思います。
自衛隊の士気を低下させたマスコミの誤報 昭和63年10月
本年7月に横須賀沖の東京湾で発生した、海上自衛隊の潜水艦「なだしお」と釣り船「第一富士丸」の衝突事故で、わが国のマスコミは、また大変な誤報をしてしまった事がこのほど明らかになりました。
私も当初から「第一富士丸」乗員の言い分を鵜呑みにして、自衛隊叩きをしているマスコミには、事故原因を判断する資格もないにもかかわらず、自衛隊側を黒と決め付けた報道に疑問を感じていました。
その誤報とは、海に投げ出された「第一富士丸」の女性乗組員の「潜水艦乗組員は溺れる人を目の前にして何もしなかった」「助けてと言いながら、何人も海に沈んでいった」との事故当時の記者会見の席上での衝撃的な証言は誤りである事が分かったことです。
しかし、普段から自衛隊に対して冷淡な態度をとり、自衛隊員の士気を失わせ、わが国の防衛力を弱体化させようと画策している人々や、マスコミが飛び付くような証言であった事は否めない。
だからと言って、衝突事故の一方の当事者である「第一富士丸」の乗員の「10メ−トル位の所に潜水艦がいたのに助けてくれなかった」との証言を聞いて、何ら信ぴょう性を確めることなく、疑問を持たずに報道したことは許しがたいことです。
今回の衝突事故で、自衛隊の士気の低下が心配されるが「第一富士丸」の乗組員の証言は誤りであった事が最近になってやっと分かっても、事故当時の凄まじい自衛隊叩きの報道は、一つの事実として残ってしまうのです。
誤った証言をした「第一富士丸」の女性乗組員は、事故直後で興奮していたとはいえ、大変な証言をしたものだが、私はこの女性乗組員を責めることはしたくない。
それよりも証言の裏をとることなく、その何倍かで自衛隊を叩いて国民の自衛隊に対する信頼を低下させ、何ら恥じることないマスコミの厚顔無恥の態度には呆れてしまう一人です。
海上保安庁長官から、「なだしお」は当時の状況に応じて人命救助を行ったこと、第一富士丸の女性乗務員の発言は誤りであったこと、目の前でおぼれている者がいるのに自衛隊員が何ら救助をしなかったというような報道は事実ではなかったことが公式に明らかにされました。
これで十分ですね。
ちなみに、海保と海自は仲が悪いことで有名です。
また、「(自衛隊が)命令が出なくては動けないというらしい」というのは「文民統制」(シビリアンコントロール)の基本です。
潜水艦の行き足がついている間は,下手に飛び込んでも,潜水艦の形状から来る水の流れで艦尾に向かって流される危険が非常に大きいので,それまではどうにもならなかったというのも定説です。
……それにしても,中村医師の頭の中は60年代で停止中のようですな.
そして,「喝采した」という,その取り巻き連中も.
でもって,「アジア諸国と結び」というフレーズ――中国が日米分断を狙ってよく使う文言です――といい,中国軍について「中国の解放軍」(「ペシャワールにて」,p.204)と書いちゃったりしていることといい,冗談一つでお里が知れるというものです.
【質問】
なだしお事件が海自に与えたマイナスの影響は?
【回答】
潜水艦にレーダー反射板を取り付けさせられたという.
以下引用.
証拠物件であるあの船は,保管に困るという理由で「即時解体され」,機密を本務とする『なだしお』には,漁船などから位置が分かるようにせよ,という理由でレーダー反射板を取り付けられたから,米軍は勿論,世界の海軍から物笑いになった.
「衝突した,得体の知れない奇妙な構造の民船は,裁判が始まる前に急ぎ解体して重要な証拠物件を隠滅し,隠密を要求される潜水艦に“提灯をつける”決定を国がするとは!?」
〔略〕
▼ ただしレーダー反射板(コーナーリフレクタ)は,米海軍の原潜も入港時などには使います.
たとえば
http://www.navy.mil/management/photodb/photos/070522-N-0780F-004.jpg
にある丸くて白く見えるものがそう.
形状は他にもあるようですが,取り外し可能で入港時など取り付けて使用します.
もし常時装着するようになっているのなら,ディーゼル潜でもあり批判は当たりますが,そうでなく米海軍のような運用なら,少なくとも米海軍はやっていることになります.
▲
【質問】
2006年11月の,宮崎潜水艦事故の原因は何だったんですか?
【回答】
報道によれば,マスキング現象が起こったためとされている.
以下引用.
<宮崎潜水艦事故>原因はマスキング 2隻の船交差し音隠す
宮崎県日南市沖で,海上自衛隊の練習潜水艦「あさしお」(艦長・隈元均夫(なりお)2佐,2900トン)がパナマ船籍のタンカーと接触した事故で,潜水艦の左前方をこのタンカーを含む2隻の船舶が平行にすれ違っていたことが分かった.この際,遠ざかる船舶の音が,近づいてくるタンカーの音を隠してしまう「マスキング」と呼ばれる状況が起きていた.
第10管区海上保安本部(鹿児島市)は,マスキングがタンカーの発見遅れにどう影響したのかを詳しく調べるとともに,潜水艦がタンカーの存在をどの時点で認識したのかなどについて関係者からの事情聴取を進め,艦長を業務上過失往来危険容疑で宮崎地検に書類送検する方針だ.
海自関係者によると,潜水艦は前部のソナー(音波探知機)によって海上,海底の音を聞き,船舶の場合はエンジンの回転音やスクリュー音を水測員と呼ばれる隊員が聞き,距離や速度,船の種類を分析している.
今回の事故では南東方向に進んでいた潜水艦が,まず北東方向に進んでいた船舶のエンジン音をソナーで確認した.潜水艦の進行方向を横断して,遠ざかっていくのが分かり,浮上を始めた.ところが,この船舶とほぼ平行にタンカーが南西方向に進んできたという.潜水艦は海面十数メートルで潜行を始めたが間に合わず接触した.
ソナーは船舶後部のエンジン音やスクリュー音をとらえるために,遠ざかる船舶の音を中心に認識してしまい,交差して迫ってくるタンカーの音が重なり,気づくのが遅れたとみられている.
しかし,ソナーの計器類には異常はなく,複数の音を聞き分ける水測員がどの時点で,近づいてくるタンカーの存在に気づいたかや,艦長が浮上の判断をいつしたか,海保や海自が詳しく調べている.
〔略〕
反田昌平,大塚仁 in 毎日新聞,2006年11月28日15:10
より信頼性の高い分析は,「世界の艦船」にでも出ているのではないか,と.
【質問】
2ちゃんねるでよく見るソース不明の噂「訓練で海自の潜水艦が米空母を撃沈」って話は本当なのですか?
【回答】
その話,どこかで読んだ事がありましたのでソースを探してたんですが,このたび発掘に成功しましたので報告しますね.
世界の艦船第644号(2005-7月号)の「海上自衛隊の潜水艦オペレーション50年」(岡部いさく)より引用.
〔略〕
リムパック演習で海上自衛隊の潜水艦が,米空母ミッドウェーMidwayCV−41を捕捉し,魚雷発射可能な距離まで,全く探知されることなく接近した,という話も伝わっている.
実はその話はほぼ事実で,筆者は潜水艦長経験者から,米空母を潜望鏡にはっきり捉えた写真を見せてもらったことがあり,その写真には,『Undetected(探知されなかった)』と書かれていた」(P.94)
少なくとも,事実としてあったことは間違いないようですね.
【質問】
海自は対潜哨戒能力に特化していると聞きますが,本当でしょうか?
たしかに優れていると思いますが,他の分野はダメダメなの?
個人的には他も優れていて対潜分野に特出していると思いたいんですけど.
【回答】
大まかな指標です
優れてるちゅうても,第2次大戦後,本格的な対潜作戦をやった国がほとんどない――フォークランド紛争のイギリスくらい――ので,対潜能力が実証されているわけではありませんが,いちおアメリカその他からの評価は高いとか.
アメリカに次いでイージス艦の運用に長じているので,空母を持たない国としては非常に高い防空能力を持っていますし,空母を持っていても日本に及ばない防空力しかない国も多いです.
対艦ミサイルのハープーンも主要艦にはきちんと装備されていますので,対艦攻撃能力は並み以上.
機雷戦については,機雷敷設能力は充実した戦力を持っていますし,掃海・掃討能力は,やや機械化が遅れているもののこれも高いといわれています.
潜水艦は原子力推進のものがないのでやや能力が限定されます.
ただ,通常動力潜しか持っていない国としては隻数も多く,重要海峡での作戦はどうにかこなせるなどともいわれているので,まあ,水準以上でしょう.
問題は対地攻撃力がほとんどないことです.
自衛隊が他国への遠征を考えていないため必要ない能力とも言えるのですが,弱点といえば弱点です.
【質問】
先週発売された「週刊新潮」の桜井よしこの記事で,平松茂雄からの引用を用いながら
「海自はロシアのキロ型潜水艦のスクリュー音が探知できない」
みたいな事が書かれてたんですが,本当ですか?
【回答】
原文を見ないと何とも言えんけど,結論を先に言っちゃうと
「そもそもそんな風に二元的に言い切れる話ではない」
潜水艦に限らず兵器というのは,彼我の状況も含めて使用される環境が多岐に渡るから,単純に「できる,できない」では言い切れない.
極端な話,相手が第二次大戦中の潜水艦でも,海底に沈座されたら探知するのはほぼ不可能.
逆にどんなに静粛性を誇る潜水艦でも,高速(20ノット以上と言われているが)を出せばほぼ確実に探知されてしまう.
あまりこういう言い方はしたくないが,ロシアが積極的にキロ型を輸出する姿勢なのと,中国がそれを購入している事を挙げて中国脅威論をこねくっているうちに
「中国がロシアから輸入した最新鋭潜水艦は探知不可能!」
てな方向に行ってしまったのではないか.
軍事板