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(画像掲示板より引用)
「AFP」◆(2010/12/29) JAXA広報施設が閉館
「BLOGOS」◆(2013/06/02) 安倍首相はよりプラグマティックに,「右傾化」懸念を一掃せよ(木村正人)
「人民網」◇(2013/05/28) 日本が21世紀アジアの災いの源となることに用心せよ
「平和のための軍事学基礎講座」■(2013/05/25) 第344話 日本右傾化論への“弁明”法
「D.B.E. ミニ型」(2010/12/10)◆新任外交官は『けいおん!』含めてアニメやマンガも「きちんと勉強しとけ」と言われるらしい
「D.B.E. 三二型」(2012/02/08)◆【マジキチ】民主党,方針決定!鳩山元首相を「外交担当」,菅前首相を「新エネルギー担当」に.両氏了承→「ミスキャスト」の声出る?
「OSINTSUM」:(2010年1月15日)日英同盟と朝鮮半島,ヤングハズバンド,チベットとの関係について
「INOUE Masaya's Website」◆戦後外務省主要幹部任免表(1945-1989年)(2011/5/6版)
「NAVER まとめ」◆(2014/04/03) 牛久の入管施設で、立て続けに2人が死んだ件(日経など新聞報道あり)
「Togetter」◆(2010/12/28)@zyesuta 編「名無し整備兵氏が読む新防衛大綱」
「Togetter」◆(2011/04/30)孫崎享氏の戦略論 戦略の古典と現代戦略の接点
「Togetter」◆(2012/11/25)渡邉哲也先生が民主党の選挙戦術のカラクリをばらしてしまったようです
「Togetter」◆(2013/05/27) 日本の論文数だけ先進国で異常な減少をしている
「VOR」◆(2012/03/30)日本の防衛省 北朝鮮と中国が脅威
「VOR」◆(2012/05/22)日本は上海協力機構に加盟するか
>(;-_-)(お断りします)
「VOR」◆(2012/06/07)日本は強力な指導者を獲得することができるか
「VOR」◆(2012/08/11)日本の食糧自給率 最低レベルに
「VOR」◆(2012/12/29)安倍首相 日米同盟にインドとオーストラリアを引き入れる事を提案
「WSJ」◆(2010/10/28)【オピニオン】日本は今こそ防衛計画を見直すべき
「Y!ニュース」◆(2013/06/09) 上田人権人道大使に見る,世界に恥ずかしい「人権外交」(伊藤 和子)
「ZAKZAK」◆(2012/11/20)【脱ハウツー本!本当の人生戦略】日本はなぜ“負けパターン”にハマったか
by 奥山真司
「痛いニュース(ノ∀`)◆(2013/04/04) 鳩山 「政治はバカ者がやってはいけない.政治家がバカ者で首相が大バカ者では国がもつわけがない」
「小川和久 in twitter」◆(2011/09/15)
昨春,ワシントンの米国平和研究所(連邦議会のシンクタンク)から,
「日本のシンクタンクに,カウンターパートになれるところがない」
と言われました.
「極東ブログ」◆(2010/12/20)防衛大綱決定を巡る朝日新聞とフィナンシャルタイムズのリベラル漫才
「月刊ビジネスアスキー」◆(2010/01/22)日本の宇宙開発計画は早急な意志決定を
「古森義久」◆(2010/05/31)日本のソフトパワーはマヤカシの逃げ口上!?
ゴルディロックス戦略(英語)
日本の戦略はこれだ!と指摘しているアメリカ人の論文です.
なるほど,ゴルディロックスねぇ・・・フリーライダーとはちょっと違うところが味噌ですな(kbk)
「産経msn」◆(2010/10/22)岡崎公安委員長「反日デモは国益にかなう」 民主は質問取り下げ求める
「産経msn」◆(2010/12/28)帝京大学教授・志方俊之 「動的防衛力」は総額抑制の方便
「人民網」◇(2013/01/16) 日本の戦争の芽を摘むのは国連の責任
高橋洋一 in twitter(2012/12/19)
◆民間の人もいたので,いろいろ聞いてみた.
例えば二つの役所を統合するとき,役所の人はカルチャーが違うと抵抗する.
イギリスなどでは,国家行政組織法や各省設置法がないので,大臣が命令すればすぐできし,よくやっている.
日本は省庁再編のように大変な作業,こんなに組織を変えられない国はない
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/12/14)【政局LIVEアナリティクス 上久保誠人】英米系地政学で考える,日本の新しい国家戦略構想
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/15)食べものを本当に棄てているのは企業か消費者か
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/06/15)【山崎元のマルチスコープ】首相の条件を人材採用で考える
> 国民が,あたかも会社が新卒社員を採用するように首相を「採用」するとするならば,
>このスペシャルな採用枠の社員に対して,能力・経験それぞれにさまざまな条件を付けるのが普通だろう.
> では,日本の首相にはどのような能力・経験のチェックがあると望ましいのか.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/03/14)現役キャリア技官が問う【後編】
科学的根拠なき政策が被害を拡大させている
危機管理関連
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/04/24)【今週のキーワード 真壁昭夫】日本は本当に“極東の小国”へ転落するしかないのか?
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/06/11)【加藤嘉一の「だったら,お前がやれ!」
思考停止のニッポンをぶった切る】飛び級なんて世界では当然!教育制度改革を急げ
> 文部科学省が教育制度改革案を公表した.
> そのなかには高校を2〜2年半で卒業できる「飛び級」制度も含まれているが,それに対して「高校教育の軽視」という声があるという.
> 私は,その意見は日本の置かれた立場をまったく理解していないものだと思う.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/10/15)ノーベル賞受賞で解放された 山中教授,資金集めの苦悩
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/06/04)【加藤嘉一の「だったら,お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る】「1分間スピーチ」必修化で,国際発信力を強化しよう
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/10/24)【上久保誠人のクリティカル・アナリティクス】「平和と繁栄の弧」+「戦略的互恵関係」 安倍自民党総裁の国際戦略を再評価する
> 前・安倍政権の外交を「自由と繁栄の弧」+「戦略的互恵関係」とみれば,それが米国の戦略のベースである「地政学」に基づく包括的な国際戦略であるということがわかる.
> 安倍総裁はこの戦略を再評価すべきだろう.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/12/03)【加藤嘉一の「だったら,お前がやれ!2」思考停止のニッポンをぶった切る】熱狂の総選挙に世界は冷視線 教育改革こそ温度差を埋める
>ここ数日間,ハーバード大学,マサチュッセツ工科大学,タフツ大学の三大学で,日本の政治・経済を専門とする,或いは東アジアの国際関係から日本の外交的,安全保障的プレゼンスをウォッチしている複数の教授と議論してきた.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/12/05)【上久保誠人のクリティカル・アナリティクス】軍事力だけが安全保障のテーマではない アジアで出遅れる日本の「ウィルス戦争」対策
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/11/19) 【加藤嘉一の「だったら,お前がやれ!2」思考停止のニッポンをぶった切る】霞む日本を哀れむ世界
現状打破に必要な定義力・戦略力・人材力
>世界は日本を「何がしたいのか分からない国」だと見ている.
>この状況をどうすれば変えられるのだろうか.
>私は3つの力が必要だと思っている.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/11/16)【田中均の「世界を見る眼」】“脱官僚”思考を継承する野田政権の欠落 日本は諸外国に「政と官の戦略的な関係」を学ぶべき
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/11/22)【出口治明の提言:日本の優先順位】国語ではなく算数で考えることが問題解決の近道
> マスコミの記事で気になるのが,国語での議論が先行し算数での議論が欠けていることだ.
> つまり,主張の根拠となる具体的な数字やデータを伝えず論じている場合が多い.
> こうして語られる問題を一つひとつ算数に置き換えていくと,解決への近道が見えてくる.
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/01/17) 【橘玲の日々刻々】日本は右傾化しているのではなく「ネオリベ」化している
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/01/21) 安倍政権誕生で国際政治から孤立か 世界中が警戒する“日本の右傾化”の波紋 ――藤原帰一・東京大学法学政治学研究科教授に聞く【後編】
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/01/29) 調査データから見えた,日本の寄付市場の実態.日本に「寄付は社会的投資」という文化は根づくのか?
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/02/19)【今週のキーワード 真壁昭夫】日本をロックオンする中国と核実験頼みの北朝鮮 暴れ者に相対する“国防論”をそろそろ真剣に考えよう
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/04/02) 「管理する」より「管理されたい」 責任を取りたくない日本人の気持ち
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/04/09) 【出口治明の提言:日本の優先順位】「学生流動化」により,大学の競争力を高めよう
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/04/17) 【不機嫌な就活 辻太一朗】大手企業が「大学の成績」を選考で使えば 日本の大学生は勉強するようになる!
「地政学を英国で学んだ」◆(2013/03/05) なぜ日本に「保守派」は少ないのか
「東京の郊外より…」◆(2013-02-19) 日本には次のジョブズが生まれる素地が
「東洋経済オンライン」■(2013-01-15) 日本の課題は「人口,ナショナリズム,教育」
> 1960年代前半に日本の経済的急成長を言い当てた英『エコノミスト』誌が,近著『2050年の世界』で将来を予測している.
> 編纂者のジョン・アンドリュース氏に今後の日本の課題を聞いた.
「東洋経済オンライン」◆(2013-01-25) ■MBA官僚がつかんだ,日本変革のヒント
「東洋経済オンライン」■(2013-01-31) 佐藤優の教育論「偏差値を追うと人格が歪む」
「東洋経済オンライン」■(2013-01-29) 日本人はインド人,中国人になぜ勝てない?
「東洋経済オンライン」■(2013/03/29) 【なぜ日本の大学生は,世界でいちばん勉強しないのか?】小学生より勉強しない日本の大学生
「東洋経済オンライン」■(2013/04/05) 【なぜ日本の大学生は,世界でいちばん勉強しないのか?】勉強しない大学生が量産されるメカニズム
「東洋経済オンライン」■(2013/04/17) 【なぜ日本の大学生は,世界でいちばん勉強しないのか?】 大学生を勉強させる「現実的」な方法
「東洋経済オンライン」■(2013/05/22) "真のチーム”がないから,日本は勝てない
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012/05/17)実は成功だった!?「日中韓首脳会談」
>1)日本のもつ予想外の「存在感」
>2)日本が"お家芸"とする「外交手段」
>3)日本がもっている有利な「選択肢」
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年06月01日)日・米・中 東アジアのアブナイ三角関係
>1:純粋な「経済」ニュースなどない
>2:「戦略的思考」に疎い日本人
>3:3つの戦略思考ツール
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年06月22日)究極のCS戦略:支配して生き残れ!?
>端的に言えば,我々人間は
>「自分のコントロールが効かない」
>(と感じている)場合には,その状況を危険だと感じる,ということなのだ.
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年7月6日) 今こそ求められる"Show
the Flag(=錦の御旗)"
>3:相手を落とすには抽象度を上げよ!
>
>前回の「アメ通」では,いわゆる「従軍慰安婦問題」への対処の仕方などについて考えてみたが,
>ここで浮き彫りになってきた問題点が二つある.
>
>まず一つは,現在の国際政治環境において,
>「価値観」(value)をめぐる争いが起こっているという事実.
>そしてもう一つは,この争いに関して日本の「外交ムラ」のエリートたちが
>悲しいことに全く力不足であるという点である.
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年03月22日)諸行無常な最前線のガラパゴスアイランド
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年7月27日)なぜ日本(人)は「戦略的」ではないのか?
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012/10/25)日本が生き残るための国際政治学
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」◆(2012/12/05)長期安定政権はなぜ必要か
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」◆(2012/12/13)自分に都合のよい環境を作る!日本人に必要な視点
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」◆(2012/12/21)今,日本に必要なのは「リアリズム」の理解である
「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」◆(2013/04/04) 日本は世界の多極化に耐え得るか
「ニュー速VIPブログ(`・ω・´)」:新党日本「自衛隊をサンダーバード隊にする」
「妊ちゃんねる」◆(2014/04/10) 毎年20万人が中絶 女性が働きながら出産の環境が貧困な日本
橋下徹 in twitter◆(2012/12/02)
「政治は実行する部隊.
具体的工程表は知恵のある組織が作るものだ.
だから朝日新聞や,毎日新聞は,原発が0になる具体的工程表を作れ.
それが行政的な題整をクリアしたものであれば俺が実行してやる.
具体的工程表は政党だけでは作れない.
それが政治の本質だ」
※ だからといってノー・プランでいいということにはならないのだが.
「平和のための軍事学基礎講座」■(2013/01/05) 第325話 マイケル・グリーン氏が予見する安倍外交
「読売」◆(2012/11/05) 日本,三流以下の政治の末路
『彼らが日本を滅ぼす』(佐々淳行著,幻冬舎,2011.1)
『ほんとに,彼らが日本を滅ぼす』(佐々淳行著,幻冬舎,2011/7/26)
『キャリア官僚の仕事力』(パート2)を読み解く (2012/12/24)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『救国の八策』(佐々淳行著,幻冬舎,2012.7)
『検証 危機の25年』(勝股秀通著,並木書房,2017)
2015年の安保法制をめぐる論議は,国内世論を二分しました.
振り返れば,大東亜戦争が終わって70年も経つというのに,わが国では,安保や防衛問題に関する問題が出てくるたびに国内世論が二分されています.
忌み嫌うだけで戦争を総括できず,防衛や軍事という国の核心をなす安保政策が
「戦争はんた〜い」「へいわ〜」
という心に快く響くプロパガンダ用語の中に埋もれてしまっています.
その理由はどこにあるのか?
著者はこう指摘します.
<戦後生まれの日本人の多くは,日本の平和や安全,国民の生命に直結する重要な問題であるにもかかわらず,中学や高校,そして大学においても,安全保障を学ぶ機会を得ることはなかった.
安保関連法の理解が進まなかった根本の理由はそこにある.>
その結果国民多数は
<わからないから不安になる>
状況になり,その心理を反日政党のプロパガンダに利用され,わが国を取り巻く厳しい現実と国民が向き合うせっかくの機会は奪い去られました.
しかしその後の中共,北鮮の行動に直面した国民は,安保法制の意義と冷静に向き合おうとしているのでは?と著者は指摘します.
しかしながら,わが国は,今そして将来向き合う可能性がある幅広い脅威や危機,課題に主体的に備える
「自国の安全を高める国家としてのシステム(安保法制はその一つ)」
をゼロから作り上げることに慣れていません.
そのうえ,トランプとの間で日米同盟が深化する,という課題も追加されました.
今の朝野は日米首脳会談成功のニュースに浮かれています.
逆に言えば,それだけわが朝野には不安が拡がっているということではないのでしょうか?
日米同盟深化は喜ぶべきことですが,わが国の側に欠けているものが多すぎるのが実際のところでしょう.
本著を読めば,冷戦終結後今に至るまで,わが国が常に外的要因に迫られその場しのぎの対応を繰り返してきた姿が浮かび上がってきます.
ではどうすればいいのか?
著者が着目したのは「冷戦から今日に至るわが国を取り巻く世界の現実とわが国がとってきた対処の実際」でした.
この歴史を丹念に追うことを通じ,
・わが国が何に迷ってきたのか?
・わが国はどこで躓いたのか?
・なぜ今も多くの課題を放置し続けているのか?
という現実をハッキリつかみ,理解して教訓を導き出すことが大事,と著者はいいます.
冷戦後から今日に至る苦悩の四半世紀を振り返り,多くの課題や放置したままの宿題と向き合うことで,わが安全保障の針路を定めることが今必要なのではないでしょうか?
この本がいいのは,無味乾燥な内容になりがちな法律解説やできごとの分析を,ひとつながりのストーリーとして面白く一気に読めてしまう点と,机上の研究では決してつかめないジャーナリストならではの「幅広く分厚い現場取材に基づくホンネのところ」を余すことなく伝えている点です.
読みやすいのに,ここまで質の高い内容は類書に見られません.
安保政策を理解したい人にまっさきにおススメしたい入門書と言って差し支えないです.
著者の勝股さんは元読売新聞編集委員.現在は日大で教授をされています.
大学卒業後1983年に読売新聞に入社し,93年から防衛庁・自衛隊を担当しました.
その後解説部長兼論説委員,編集委員を務めました.
20年以上にわたり防衛・安保問題を専門に取材されており,民間人として初めて防大の総合安全保障研究科(1期)で修士号を取得したことでも知られます.
もしあなたが,メディアを通じて垂れ流される,自称専門家の片寄った安保・防衛話に振り回されたくない,と思っているなら,ソフトカバーなのにこんな充実した内容を持つ本著を手に入れない選択肢はないでしょう.
安保政策の入門書として,軍人や政治家の方はもちろん,軍事オタクや情報ファン,ブログやSNSで情報発信している方,祖国日本を守りたい方,学生さんに自信をもっておススメできます.
オバマ政権時に見せた米軍高級将校の実際の姿や,BMDには結構当たりはずれの多い現実,民主党政権時の安保政策がいかにいい加減なものであったかもよくわかります.
よく練られた文面で,さまざまな視座から同じ事象を見ることができるクセが身につくところも超おススメできますね.
ことしは国内外で政治日程が目白押しです.
この本の内容を腹に収めた国民が,実のある安保政策論議を展開できるわが国になってほしいと強く思います.
イマスグ手に入れてください.
------------発行:おきらく軍事研究会(代表・エンリケ航海王子), 2017.2.14
『クオリティ国家という戦略』を読み解く (2013/02/23)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『国際比較から見た日本人の人材育成 グローバル化に対応した高等教育・職業訓練とは』(樋口美雄他著,日本経済評論社,2012/10)
『政治家失格』(田崎史郎)を読み解く (2012/11/25)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
「国際インテリジェンス機密ファイル」◆(2012/11/27)田嶋幸三『言語技術が日本のサッカーを変える』を読み解く
「国際インテリジェンス機密ファイル」◆(2012/12/13)鈴木崇弘『できる総理大臣のつくり方』を読み解く
戦略関連
「国際インテリジェンス機密ファイル」◆(2012/12/17)◆長谷川幸洋『官邸敗北』を読み解く
『キャリア官僚の仕事力.知られざる実態と思考法』を読み解く (2012/12/19)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『宰相の器,人心はどんな男に向かうのか』を読み解く (2013/01/01)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『突破する力』を読み解く (2013/02/24)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『なぜ,日本では本物のエリートが育たないのか?』を読み解く (2013/01/25)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『日本人の叡智』を読み解く ◆(2012/10/16)国際インテリジェンス機密ファイル」
『日本の外交戦略 歴史に学べ,海洋国家日本の進路と指針』(西川 吉光著,晃洋書房,2012/10)
『日本の自立 対米協調とアジア外交』(北岡伸一著,中央公論新社,2004.2)
『日本の戦略的思考 歴史から学ぶそのミクロ性とマクロ性』(石川泰弘著,鳥影社,2013/1/29)
『日本の防衛戦略』(江畑謙介著,ダイヤモンド社,2007.7)
『日本はこのままでは生き残れない』(志方俊之著,PHP研究所,2007.8)
『日本を守るには何が必要か?』佐藤守著,青林堂,2013)
おはようございます,エンリケです.
もしあなたがいままでに,日本は消えてなくなってしまうのではないかと思ったり,沖縄基地の問題の真相を知りたいと考えたことがあるのなら,これからお伝えする内容はきっとあなたのお役にたてるはずです.
元空将[元空軍中将],元三沢基地司令,元南西航空混成団司令兼ねる自衛隊沖縄調整官だった著者が,国防の基本方針・日米安保・沖縄基地問題・国際情勢解説・中共情勢解説の5本柱を通して,わが国がいま抱えている国防問題をえぐり出し,そのために必要な,軍事常識とその使い方を与えてくれることとなりました.
読むだけで軍事の基礎を身につけられ,国際情勢やわが周辺情勢を軍事・地政学の観点から分析するノウハウを手にできます.
そのうえ,日米同盟を「机上の遊論」でなく理解できるようになるので,沖縄基地問題,日米安保をめぐる話の核心がわかります.
結果,健全な批判精神と良識を持って,各種情報と接することができ,でたらめな報道・各種プロパガンダに惑わされない,しっかりした自分になれます.
------------おきらく軍事研究会(代表・エンリケ航海王子)
http://archive.mag2.com/0000049253/index.html
2018.10.21
『甦れ,日本外交』を読み解く (2012/12/27)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『列島強靭化論』を読み解く (2012/12/20)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
【質問】
『日本の防衛大戦略』を読んだ方,いらっしゃいますか?
【回答】
図書館で借りて斜め読みだけど,とりたてて読む本でもないなあな感じ.
原著発表の時点でも,かなり辛辣に評価した書評が,『国際安全保障』(国際安全保障学会)に出てたり.
書評者は道下徳成先生.
大学図書館なんかにアクセスしやすいなら,是非ご確認を.
その書評と価格のせいで,購入には二の足踏んでる.
チラ裏で申し訳ない.
軍事板,2009/08/15(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
原田統吉の論説,「現時点における防衛論の分類整理」について教えてください.
【回答】
今月号の『ざっくばらん』の巻頭論説
「続 菅首相の安保論が聞きたい 永井陽之助 R・ファルツグラフ 30年前 安保大論争」
〔略〕
で紹介されている原田さんの「現時点における防衛論の分類整理」は,「適切で示唆的な」分類です.
ざっくり整理すると,
(1)「脅威」を中心に据えた分析
戦略家が属する.(4)に結びつきやすい
(2)脅威の強調に否定的な姿勢のもの
国際政治学者が多い.
(3)「憲法肯定」の基盤にたつ発想
官僚や御用学者(文中では体制派学者)に多い
(4)「憲法否定」の立場からの立論
江藤淳氏や福田恆存氏の論文
30年経った平成22年の今でも,この分類は通用しますよね.
日本語で書かれた防衛・国防論には,必ず上の特質どれかが含まれます.
原田さんは,
「(1)と(4)は結びつきやすい.
(2)と(3)は結びつきやすく,概して権力に近いところで,すでに業績を確立している人々が多い」
と指摘しているそうです.
非常に使える分類ですよね.
30年たった今も,十分機能します.
現在も,すべての戦略,安保,国防,軍事,防衛論は上の4つのいずれか,または複数に属するはずです.
われわれは,エリートや肩書きといった印象で,その実を隠した安保・防衛論の悪影響から免れる必要があります.
そのすべだけでも知っておきたいところです.
これにあたっての貴重なツールが「原田さんの分類」と思います.
追伸
ちなみに「脅威=能力×意図」です.
原田さんは確か,中野学校2期卒業のかたで,ご著書も読んだことがあります.
「苦力に落ちる根性はあるが,権力闘争の泥にまみれることは嫌う.
これが中野の欠点だ」
という文の印象が,いまでも強烈に残っています.
おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)7月19日(月)
【質問】
何故日本は軍事大国になれないのですか?
第二次世界大戦に負けて,国道面積が大幅に減少し,元の極東の小国に戻ったからですか?
【回答】
×軍事大国になれないのですか?
○軍事大国にならない
軍事大国とやらの定義がわからんので,とやかく言うべきかは知らんが,取り敢えず我が国の議会並びに国民の圧倒的多数は,その軍事大国とやらになることを望んでいないから.
ちなみに2008年における,日本の軍事費は世界で7番目だ.
これは公表されているうちでは,中国の0.5倍で,アメリカの0.07倍だ.
この7位という数字が高いか低いかだが,日本は外征の為の軍備は持てないので,金のかかるステルス戦略爆撃機とか原子力空母とか当然いらないし,故に莫大な維持費もかからん.
それに地続きで他国に隣接しているわけでもないので,常に陸上戦力の防衛線を張っておく必要はない.
それであっても,世界で7番目なわけだ.世界191国の中でな.
それに日本は小国というが,排他的経済水域と領海・領土を合わせた広さは世界で9番目.
領土を抜けば世界で6番目だ.
このような広い海域を守るには,高価な海軍装備を揃える必要があるため,これがために世界7位の軍事費は妥当とは思うが,まぁそれは人それぞれか.
しかし聞きたいんだが,軍事大国とやらになって一体何を希望するんだ?
138 名前: 名無しさん@お腹いっぱい.[sage] 投稿日: 2009/10/10(土) 00:32:19 ID:x8cs5dkz
1945年当時と比べて,国道の面積は広がってると思うが.
国道の指定も増えてるし,拡福工事も進んでるぞ.
戦争・国防板,2009/10/09(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本の経済力なら,毎年10兆円の防衛費でも行けそうですが,何故そうしないんですか?
【回答】
日本政府を形作る税制においては,税収が現在50兆円を切るところまできている.
これに国債という借金を加えて,80兆円規模の歳入としているわけだが,軍隊は非生産部門なので,これを借金で賄い維持するのは非常にまずい.
税収の1割程度というのは,まあ普通の額.
増やしたかったらまず,「税収の中から償還しなきゃならない」借金を返済しないと,マジに国が滅ぶ.
軍事板,2009/06/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
国家戦略やドクトリンに関して,日本国民の反応が冷めているのは何故でしょうか?
【回答】
国家戦略やドクトリンが,アメリカのそれとリンクしていたため.
自由貿易主義のアメリカと共同歩調を採れば,加工貿易でしか生き残れない日本の自国産業が,最大利益を受ける構造に変化が無いから.
その時代時代によって割を食う産業があったにせよ,総体としての日本のGDPは増え続けたし,自由貿易主義という「構造」そのものに変化がないのであれば,商売相手がアメリカだろうと中国だろうと食っていける.
貿易相手国としての中国が取引額を増大させようとも,それは所詮「アメリカの作ったルール」の中での話なので,中国自身が新しいルールを作れるようにならない限りは,「中国による覇権主義」の完成には程遠い.
さらに言うなら,日本の「周囲全部が仮想敵国,日本くらいの経済規模の国を助けられる国は太平洋の向こうに一個だけ」という戦略環境そのものが,冷戦終結どころか開始時点にまで遡って変化が無い.
そして,戦略環境が変化しなくても,「自由貿易主義」に相手が染まってくれるなら商売はできるわけで,「日米同盟堅持」でコトが足りる.
戦争・国防板,2009/11/21(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
シンクタンクといえば貴兄が一定の評価をしておられた小沢調査会,発展せずに単発に終わりましたね.
小沢氏の力の強かった当時の民主党で,そういうものができなかったのが不思議なのですが.
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/21928769522507776
【回答】
世界に通用するシンクタンクが日本に存在しないというスタディを,「頭脳なき国家の悲劇」(93年,講談社刊)
にまとめ,1章を小沢調査会に割きました.
拙著では肯定評価しましたが,実は選ばれた有識者が国際水準には遠く,日本の水準を象徴.
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/21943198997815297
【質問】
なるほど,水準の問題ですか.
貴著のp.292に調査会メンバー,同じく298に,ヒアリングした有識者一覧が載っていますが,「水準が低い」とは具体的にどの点ですか?
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/22646874473234432
貴著の記述から推察するに,仮に政権を担わせた場合に,これら有識者はその担当能力を有さない,という意味ですか?
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/22647194179866624
【回答】
日本は米国に一方的に守られており,フィリピンの50分の1の戦略的価値しかなく,米国がフィリピンから撤退することはないが,日本が文句を言えば,直ちに同盟を解消されると,フィリピン撤退の前年まで公言していた外務省出身者などです.
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/22660065068589056
国際水準を満たしたヘッドの下なら,使える能力はあるかもしれませんが,それなら若手を起用します.
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/22660449392664577
イエス.マスコミがエリートとして扱っている人です.>RT @kuins外務省にそんな認識の人が?
しかし,この人の日米同盟への認識が間違っていたことについて,橋本龍太郎さんは首相時代,私に
「彼でも間違ったのだから,許してやろうよ」
と言いました.ほかの外務官僚のレベルが分かる話です.
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/22663401394151424
【質問】
以前ご返事いただいた小沢調査会のことで,また一つお尋ねしたいのですが.
あのメンバーの中で,では逆に国際水準にあると言える人物には,どなたがおりますでしょうか?
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/37919038487138304
第三者にも分かりやすいように,同会のヒアリングメンバーを列記しますと,北岡伸一・立教大教授,佐藤隆三NY大教授,佐々木毅・東大教授,屋山太郎,岡本行夫,小林陽太郎・富士ゼロックス会長,黒田真・三菱商事常務取締役,
K.S.サンドゥー・シンガポール東南アジア研究センター所長,高坂正堯・京大教授,船橋洋一,江藤淳,高井晋・防衛研究所第1研究部第2研究室長,小林節・慶大教授(以上敬称略)
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/37919305001598976
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/37919406918991872
【回答】
具体的に回答するためには,そちらの身元と,質問される目的を確かめる必要があります.
そして回答してよいと判断した場合は,公開しない形でお答えします.
個人名を挙げ,どのような問題があったのかを,明らかにしなければならないからです.
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/38139799202308096
ご返事ありがとうございます.
目的としては,
(1)シンクタンクというものに単純に興味があること,
(2)拙作サイト運営上,情報の真贋にちと敏感であること,
というのではダメですかね?
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/45859678441312257
まあ,公開して差し支えない範囲で結構です.
貴兄に過度の負担をおかけするつもりはございません.
http://twitter.com/post_tokorozawa/status/45859795839877120
【質問】
争いにおいては再生力より破壊力が勝っているので,専守防衛というお題目はかなり不利ですよね?
【回答】
将棋のように領土も生産力も兵器の能力もイコールであれば,相手の全部のコマが攻撃を終わるまで手を出せないという状況は,不利になるけど,現実は違う.
相手のコマが変な動きをしたら察知できるし,準備もする.
その上でコマ同士が対峙したら,戦闘力で圧倒できるように予算をかけている.
補充が無いという条件を勘案しても,それは相手にとっても同じなのだから,
「日本にまで手を伸ばせる相手の持つ,最も上等な戦力」
というのを迎撃して潰してしまえば,防衛は成り立つ.
世の中は将棋のように単純では無いから,外交という要素もある.
現実に日本はアメリカと同盟を組んで,核の傘に収まっているから,相手が核を使うときはアメリカとも勝負する覚悟が必要で,覚悟を決めるには二本すっ飛ばしてアメリカに対抗す軍事力というものが必要になる.
そうなったときは「日本とドコカノ国」ではなく「アメリカとドコカノ国」の対決になる.
冷戦期のように.
カネをかけたといっても防衛予算は有限なのだから,リソースを集中しなければ優位は保てない.
同盟国の支援もなしに,もう一個自衛隊を作るような核武装そのものは,専守防衛という政策においてはむしろ邪魔.
本当に核武装が必要になるとしたら,相手の核を抑止することで通常戦力の行動を確保するような,「専守防衛の範囲を超える」ような軍事政策をとるようになったときだろう.
「専守防衛は核武装してないと成り立たない.
核武装を主張するとブサヨは必死で否定するけど(笑)」
などと主張する,原爆教の信者には理解できない,しない,あるいは触れてほしくないところだろうが.
軍事板,2009/06/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
今後,日本が重視すべき戦略は?
【回答】
田中明彦は「欧米と友好関係を保ちつつ,新たな枠組み形成に力を注げ」と述べる.総花的だが.
二〇〇五年は,対北韓,対中,対露の懸案処理に加えて,新たな枠組み形成のための外交に大きな力を注ぐべきであろう.その一つは,国連安保理改革であって,この秋までに日本が常任理事国になるような改革が進むことを目指して,さまざまな外交活動を行うべきである.※
とりわけ重視すべきは,東アジアにおける地域協力の枠組みの進展である.小泉首相みずから「東アジア共同体」の形成に日本が役割を果たすといっている通り,この地域の大きな政治経済のフレームワーク作りが,二〇〇五年の大きな外交課題となろう.
シンガポールとの自由貿易協定(FTA)に続き,二〇〇四年にはフィリピンとのFTA交渉が合意に達し,現在,マレーシアやタイとの交渉が進んでいる.このような二国間FTAを次々に締結していくことにより,中期的には東アジア全域が,日本との間で自由貿易の地域となるようにしていく必要がある.〔略〕
東アジアにおける地域協力で日本がリーダーシップを執るとすれば,やはり,その最大の手段は,技術協力も含めた経済援助であろう.とくに地域内の経済格差を縮小するためカンボジア,ミャンマー,ラオス,ベトナムなどへの経済協力を戦略的に実施していく必要があろう.
ミャンマーに対しては,民主化に向けた説得を試みることで,本格的な援助が再開できる道を探る必要があろう.
中国への経済援助は徐々に削減し,被援助国から「卒業」してもらい,援助する側として日中協力ができるような環境ができると良いと思う.
東アジアの協力に関しては,このような経済面での協力が重要であるが,枠組み作りという政治面の外交も重要になってくる.昨年十一月のビエンチャンのASEAN(東南アジア諸国連合)+3の首脳会議で,二〇〇五年には「東アジア・サミット」を開催することが合意された.
今後は,これまでのASEAN+3首脳会議と東アジア・サミットの関連を適切に定義していかなければならない.単に名前を変えるだけでないとすれば,日中韓という北の主要国に圧倒されてしまうのではないかというASEAN諸国の懸念に答えるために,どのような仕組みを作るかが検討されなければならない.
また,エネルギー,環境,その他多くの分野の協力を巡り,現在ASEAN+3の枠組みで五十近くの会議が存在するという.
これらの「機能的協力」は,今後もASEAN+3の枠組みでいくのか,それとも新たな事務局的なものを作っていくのか.これらのことが,今年は検討されなければならない.日本として,積極的な具体策を提示していくべきであろう.
さらに,このような東アジアの協力が,米国や欧州にとっても歓迎されるものとなるように努力することも,日本の役割である.東アジア共同体が成立するにしても,米国と友好的な共同体でなければならない.
そして,そのような形で東アジアの協力を進めていけるのは,米国の最も親密な同盟国である日本が,リーダーシップを執る場合に限られるであろう.
最近,米国の中で,東アジア協力のあり方に若干の懸念が表明されることがある.米国にとって,望ましくない東アジアができるのを防ぐためにも,日本がリーダーシップを執ることが重要だとの観点を米国に対しては強く指摘すべきであろう.
東アジアを超えた外交も,世界秩序の中での日本の影響力を維持するために必要である.
イラク戦争開始以来,ぎくしゃくしている米欧関係を再び緊密なものとして再建するため,G8(主要八カ国)やその他の枠組みで,日本は米欧双方に積極的に働きかけるべきである.
また,アジアといっても,インドとの関係は依然として疎遠である.二〇〇五年にはインドとの関係の緊密化を課題とすべきであろう.
中東でも,イラク情勢が好転する方向に向かえば,単に自衛隊のみにとどまらない幅広い経済協力を展開し,今後の日本と中東との友好関係の基礎を築く必要がある.
このような新しい枠組みの整備のための努力を進める一方,突発事態にも適切に対処できる危機管理能力が外交にとっては不可欠である.イラク情勢が不透明ななか,テロの脅威に注意を払って払いすぎることはない.
北朝鮮において,いかなる事態が突発するかは,予測しがたい.北朝鮮に対して「対話と圧力」という姿勢を断固として貫くためには,突発事態への備えが整っていなくてはならない.
昨年十二月に新しい「防衛計画の大綱」が閣議決定されたが,安全保障会議を中心とした安全保障のための意思決定の仕組みが効果的に発揮できるように準備しておく必要がある.
(田中明彦〔国際関係論MIT博士〕 from 日本経済新聞,p. 31,2005/01/07)
※常任理事国入りについては異論も多い.
また,こんな意見もあります.
まず現状を把握しましょう.
日本の仮想敵はどこか? これは明白に中国と北朝鮮でしょう?現在の日本外交は,「中国と北朝鮮をどうするか?という一点にかかっているのです.
次に決めなければならないのは優先順位です.これは,
1,アメリカ
2,ロシア
3,中国.
1,アメリカ
日本はアメリカの天領ですから,アメリカの外交戦略と一致して,事を進めるのです.
さて,アメリカ外交の目標は何か?世界の覇権国家でい続けること.そのために,次の覇権国家候補中国を封じ込め,民主化すること.
2,ロシア
アメリカが困っています.軍事力世界2位のロシアが,どんどん中国よりになっている.
そして,ロシアの政権にいるKGB軍団はアメリカが「大嫌い」なのです.
ここに日本の役割があります.日本は,ロシアを懐柔することで,中国とロシアを分断させなければなりません.
軍事力1位アメリカ・軍事力2位ロシア(石油大国でもある)・そして,軍事力世界5位の日本が一体化する.
中国は軍事費2位・軍事力3位.
考えてみましょう.軍事力1位アメリカ・5位日本 対 軍事力2位ロシア・3位中国.危なっかしいです.
しかし,軍事力1位アメリカ・2位ロシア・5位日本 対 軍事力3位中国.この構図では,日本の防衛は磐石であります.
そして,戦争前に,アメリカが中東→中国の石油の流れをカット.また,日本とアメリカがロシアの石油を買い取ることを約束し,中国への石油の流れをカットすれば,中国に完勝することができます.(だから東シベリア〜ナホトカのパイプラインが必要なんですよ〜!)
うまくいけば,戦争をせずに中国に親米親日民主政権を樹立させることができるかもしれません.(ラーメン革命)
ここで皆さんにいいニュースを二つ.
一つは,プーチンさんは,中ロ合同軍事演習などを行いつつも,,,絶対親日であるという事実.
もう一つ,アメリカ共和党は,,,「日ロ接近に反対ではない」という事実.(外務省のスーパーエリートから聞きました)
3,中国
そうはいっても,いたずらに日中関係を損なう意味はありません.日本は中国に対し多少のうらみはありますが,別に原爆を落とされたわけでもなく,領土を奪われたわけでもありません.
むしろ中国の方が日本に対するうらみは強いでしょう.
ですから,ケンカはアメリカと中国にさせておいたらいいのです.
日本は,アメリカが一番なのはあたりまえですが,ロシアとも中国とも仲良くしておけばいい.
考えてみると,EU・ロシア・インド等はそういう立場です.
「覇権国家アメリカと候補の中国を戦わせ,両国を疲弊させよう!」
すると,国際社会における彼らの地位が高まりますから.日本も同じようにギリギリまで平和外交をし,ケンカはアメリカと中国にさせる.(させるっていうか,勝手にしてもらう)
もちろんいざ開戦になったら,アメリカにつくしかなくなりますが...(なんといっても米軍は日本から発進するので)
〔略〕
日本政府は,今すぐ目標を立てましょう.そして,計画を立てましょう.
「何かを立派にやりとげたいと思ったら,あなたは確固とした目標を打ち立てればよいだけです」(マスターの教え ジョン・マクドナルド 飛鳥新社)
北野幸伯(ロシア専門家) 【ロシア政治経済ジャーナル】NO339
【質問】
2010年8月の安保懇提言の内容は?
【回答】
2010/07/26の読売新聞によれば,今後約10年間の防衛力整備の指針となる防衛大綱は,政権交代に伴い,昨年末に予定されていた策定作業が1年先送りされていました.
それを受け,新たな懇談会「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」(首相の諮問機関,座長:佐藤茂雄・京阪電鉄CEO)が今年2月に発足し,議論を重ねてきました.
今月上旬に首相に提出する予定の「懇談会報告書」は,新「防衛計画の大綱」(防衛大綱)のたたき台となります.
2010/07/25に報告書原案の全容が判明しました.
(1) 朝鮮半島や台湾海峡有事を念頭に,機動的で実効性のある防衛力整備を目指す
(2) 冷戦時代からの国防の基本方針だった「基盤的防衛力構想」の見直しを提言.
(3) 集団的自衛権をめぐる憲法解釈見直しの議論を踏まえた制度整備を提言.
(4) 武器輸出3原則の緩和も求めている.
●冷戦以降,自衛隊を全国に均衡配備する根拠となってきた基盤的防衛力構想は,現在の安全保障環境にそぐわないとして撤廃を提起.朝鮮半島や台湾海峡有事,そして「限定的で小規模な侵略」などの有事に能動的に対処できる態勢整備を求めた.
具体的には,単一のミサイル攻撃事態への対処より,「複合的な事態の発生に対処できる機動的,弾力的,実効的な防衛力整備」を提言している.
部隊配備は,全国均衡から沖縄・南西諸島重視への転換を視野に入れている.
●世界の平和と安定に貢献する「平和創造国家」を目指すべき.
国連平和維持活動や海賊対処,災害救援活動に積極参加できる整備を促している.
●集団的自衛権については,米国に向かうミサイルの迎撃を可能とするために,憲法解釈を見直すべきとした過去の議論を踏まえ,そうした事態を想定した演習を自衛隊が行えるような態勢整備を求めている.
●武器輸出3原則については,米国やその同盟国など,価値観を共有する国との装備品の共同開発・生産や,日本企業による国際開発・生産計画への参加を認めることを提言している.
●日米同盟については,
・日本の安全保障戦略や地域の安定に極めて重要
・沖縄の戦略的重要性は今後一層高まる
・在日米軍基地の安定運用に向け,基地の日米共同使用を推進すべき
といったことを提言.
⇒ 配備のことは主に陸自のことを言っているのだと思います.
しかし現在の自衛隊は,すでにギリギリカツカツの状況にあり,現在の国防費・体制のままであるのなら,部隊配備の南西方面重視は,いずれかの力を削いで実現するという手法しか残らない気がします.
その上,クラスター弾を失った今,地上部隊の配置を変更するのは,非常な危険を伴うという悪い条件も重なっているのではないでしょうか.
国防方針の変化が,自衛隊に対しさまざまな形での負担のみ増大させ,士気を落とすようでは何もなりません.
時代に合わせた国防方針の転換は重要ですが,そのための実効性を確保するには,国防費(最低でも現在の2倍以上必要)の拡大が必要不可欠です.
在沖縄部隊の拡大・統合化,南西方面統合(共同・協同)作戦指揮所の設置といった方向だろうと思いますが,何よりも政治がまず考えるべきは「実効性の確保」です.
そのための制度変革,予算の手当てを計画性と責任を持って行うことです.
それと気になるのは,国内軍需産業の基盤確保にまつわる話が出てきていないという点です.
【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)
岡本〔太郎〕はこう言っている.
「近代資本主義の集中化,そのインターナショナルな編成が高度に進むにつれて,種族防禦のモチーフは鈍ってくる.
そんなものを感じなくなった人間が,支配層を占めるのだ」
まさにそうではないか!
今の自民党の従米路線,自主防衛・放棄路線は,種族防禦を他国に委ねてしまった哀れな近代日本のカリカチュアそのものである.
小林よしのり in 『SAPIO』 2005/3/23号,p.66
【事実】
種族防禦を別に放棄しているようには見えませんが.
だからこその,たとえばMDであり,自衛隊なんですけどね.
また,事実は岡本の言葉に反し,グローバリゼーションはグローバリゼーション・ギャップを生み出し,かえって争いの種になる場合もあります.
ゆえに必ずしも,種族防禦のモチーフは鈍ってくるとは限りません.
この号の「ゴー宣」は,他にも多く岡本太郎を「論拠」として引用していますが,国家安全保障問題の専門家ではない人間が,その人自身の感想を述べているに過ぎない文章を,どれだけ引用してきたところで,それが確たる事実に昇格するわけではありません.
小林じいさんは,論を述べる前にまず,「論拠とは何か?」を学び直すことをお勧めします.
それから,核武装論者の小林は,岡本太郎が「明日の神話」という反核壁画を製作していることはご存じなんでしょうか?
反米のためなら誰彼構わず恣意的な情報選択を行う姿勢は,失笑を買うだけですよ.
岡本太郎的種族防禦
(うそ)
【珍説】
あくまでも,攻撃されてから,反撃するです.これが,諸外国の信頼を得る原点です.
【事実】
・・・恐ろしい.自国民を盾にする軍隊や政府がどこにある?
独裁国家じゃあるまいし.
攻撃により損害を受けても自分の所有物でなかったら問題がないと.
攻撃により死者が出ても自分が巻き込まれなければ問題ないと.
つまりはそういうことですかな?
【珍説】
安全保障の基本理念にしてきた「専守防衛」は間違っていない.
シーレーン防衛,在外邦人の安全確保,災害救助などは軍隊の仕事ではない.
また,敵基地攻撃能力は持つべきでない.
一切対外攻撃能力の無い国防軍を組織する〔べきである〕.
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
攻撃力と防御力は一体だ.
要は使う側の意思の問題に過ぎない.
在外邦人の安全確保?
外国の軍隊相手に何が邦人を守るんだ?
外交は失敗している段階だから「在外邦人の危機」なのに,得体の知れない組織で守れと?
それに必要な装備を持った集団を一般には軍隊というんだがな.
自己矛盾もはなはだしい.
シーレーンもしかり.
外国海軍等の攻撃から民間船を守るだけの力を持つ船を,一般には「軍艦」というんだ.
武装民間船でも作るのか?
それは一般には海賊船というんだ.
>一切対外攻撃能力の無い国防軍を組織する.
については,保護すべきシーレーンと作戦海面域があまりにも広大なため,法で縛る事は出来ても,科学技術的に不可能ですね.
また,そもそも『攻撃力』とは何か,と言えばつまり『物理法則を用いて相手に危害を加える能力』のことですので,それこそ投石や刃物鈍器による危害も『攻撃力』になろうかと(ギリシャ時代かよ).
なので,対話の促進と経済交流の活発化によって,お互いの先制攻撃によって発生する様々なリスク(いやそもそも自衛隊は外征能力を持っていない訳ですが)を認識させた上で,互いに監視しながら段階的に軍縮を推進させる.のが良いかと思われ.
んまぁやろうとしても,『中国イラネ』『日本は核武装しろ!』とかいっちゃう一寸アレな人たちとか,反日本発言を水に流したい中国の中の一部意向を無視して『アジアに謝れ!』と叫び続けるマスコミとかが足引っ張ってる,という見方も有り居り侍り.
ぉ拓さんとほぼ同意見です.
自国民は基本的に自国の軍隊が守るという建前がなければ,国として成り立ちません.
特に,自由貿易体制の世の中で,その上自主防衛を目指そうと言うのであれば.
更に言うと,専守防衛は「本土決戦」を覚悟しなければならない,
これは国のあり方としては,ちょっと不健全ですね.(私は,アメリカを利用して,相手に対する核の傘による抑止力を達成している日本外交を,それなりに評価しているのですよ)
故に,もし「自主防衛」を目指すのなら,抑止効果の意味からでも,相手に対する打撃力が必要です.
それが原子力潜水艦になるのか,空母になるのか,弾道ミサイルになるのかという,枝葉な議論は置くとしても,自主防衛では,アメリカとも利害が対立したときは,軍事抑止力で相手の恫喝を跳ね返す意味でも,打撃力は必須だと思います.
私は,昨日からのタケルさんには,一定の評価をしています.
私も勉強中ですので,お互いに知識を深められればいいですね.
【質問】
>自国民は基本的に自国の軍隊が守るという建前がなければ,国として成り立ちません.
ここで領海外の「自国民」については,シーレーン防衛,在外邦人・企業の保護の2点に絞っても良かろうと思います.
これって本当に自衛権の範囲と考えることが可能なのでしょうか?
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
では,「日本が守るべきもの」とは何でしょうか?
現在,世界は自由貿易体制であり,外で商売することは避けられませんし,
そもそも,日本というのはそれで発展してきた国です.
「商売はすれば? でも,外で何かあってもシラネ」
こういう考えで,誰がリスクを背負ってまで外に行きます?
それに,その考えは,却って世論の反発を招きますよ.
「指導者」は口が裂けても,そういうことは言えますまい.
ならば「建前」としてでも,在外邦人の保護は必須なるわけで.
そこで,抑止力である「軍事力」の行使オプションが出てくるわけです.
ここで言う軍事力は,あくまで「実力行使の可能性を避けるため」という意味合いです.
抑止力であるからには,「使われるかも知れない」と相手に思わせるのが一番.
もう一度繰り返します,
在外邦人を守るという建前がなければ,自由貿易体制ひいては日本という国が成り立たない,
自主防衛を考えるなら,必須というのはこういう意味です.
「領土・領空の防衛」はまた別問題ですね.
【珍説】
>在外邦人を守るという建前
これは良いのです.
外交の重要な任務の一つです.
しかしそれは
>自国の軍隊が守るという建前
であってはならんと思います.
在外邦人・企業は,自国の軍事力によらずに守るべきです.
タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
ちょっと,認識の違いがあるようですので,再考してください.
「戦争とは異なる手段で継続される外交」
であり,最悪の手段ではありますが,それでも「外交の一環」に過ぎません.
強制手段(軍事力)に寄らない外交は大事です,それに異論はありません,
ですが,同時に最悪の解決手段である軍事力のオプション無しでは,相手にその最悪の手段に出られたときに,対抗するオプションがありません(あるというのであれば具体的に)
ゆえに
>在外邦人・企業は,自国の軍事力によらずに守るべきです.
ではなく
「在外邦人・企業は,自国の軍事力で守るオプションを持つべきだが,最大限避けるべきです」
でしょう.
【珍説】
「日本は中国や韓国を仮想敵国にしてます」
なんて言えば,即座に食料や衣類,資源,各種商品の輸出規制になる訳だが.
これだから政治的な見識がない奴は.
軍事以外考えられない脳味噌筋肉野郎の視野は狭すぎる.
【事実】
とっくの昔に第一の対象国は中国って公表してるよ,防衛省は(笑)
それが普通の国なの.
国家っていうのは国民の生命財産背負ってるんだから.
同様に,中国も韓国も日本を仮想敵扱いしてるの.
日本が仮想敵扱いしようがしまいがね.
時代とか関係なく,『仮想敵国とはわが国以外の全ての国』.
これが国防政策の基本方針ですよ.
こちらが仮想敵国扱いしなくたって,相手はそんなのお構いなしで仮想敵扱いするわけですよ,日本を.
そもそも仮想敵扱いしませんなんて方が,国際社会的には信用されないだろうな.
「あいつらあんなこといってるけど,裏で侵攻準備してんじゃないの?」とか.
というかさ,核ミサイルの照準を未だに日本に合わせてる国つかまえて何言ってんの(笑)
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
食糧自給率が低いことは,安全保障上,問題だと言えるのか?
【回答】
農学者・神門善久によれば,たとえ自給率を高めていても,凶作が起これば意味がなく,むしろ食糧輸入経験のノウハウがなくなって混乱するという.
彼は混乱の例として,1993年の米の凶作を挙げている.
そもそも食糧自給率を上げることは簡単で,農業補助金をばら撒き,外国産農産物を完全に閉め出せばいいのだという.
それよりは海外に生産拠点をいくつも作り,リスクを分散させて安定供給を図ったほうが,食糧安保上は望ましい旨も提言している.
詳しくは,
『偽装農家』
(神門善久著,飛鳥新社,2009.8.14),p.8
を参照されたし.
ただしこの論は,最近起こっている世界規模の気象異常を考慮していないようにも思える.
【ぐんじさんぎょう】,2010/08/19 21:00
を加筆改修
ちなみに,日本の食料自給率が40%とかいうのは有名な数字ですが,実はこれ,低くはないです.
というのは,例えば鶏卵の96%が日本産で日本の市場に出回っているのに,「日本独自のカロリーベース」の食料自給率に換算すると,鶏卵の食料自給率は「9%」になります.
これは,輸入した飼料で鶏を育てているから,その鶏が産んだ卵は全て外国産なのだ!という非常におかしなものになっています.
日本の食料輸入額をGDP比でみるとおよそ1%です.
この比はドイツ,イギリス,フランス,中国より低いです.
アメリカは生産国ですので日本より低いですが.
ここから逆に考えればわかるように,国内でほとんどの食料を自給しているということがわかります.
ちなみに日本農業生産額は,2005年で世界第5位です.
(1〜4位は中国,アメリカ,インド,ブラジル)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062726386
たっさん in mixi,2010年08月09日 22:23
>農業補助金をばら撒き,外国産農産物を完全に閉め出せばいいのだという.
これって報復関税食らって輸出が死なない?
>これは輸入した飼料で鶏を育てているから,その鶏が産んだ卵は全て外国産なのだ!という非常におかしなものになっています.
たとえば飼料が輸入できなくなったら,鶏の飼料は国内で調達できるんですかね?
そこんとこ,よう分からんのですが.
唯野 in mixi,2010年08月10日 11:25
【質問】
安全保障問題研究会って何?
【回答】
安全保障問題に関する基礎的事項についての啓蒙活動などを行っている,偕行社に属する民間団体.
故末次一郎氏主宰で,2010年現在,会長は袴田茂樹.
外務省から,北方領土問題など,日露関係に関する日露両国の学者等による対話の開催に係る業務を委嘱されている.
以下の記述から推測するに,それなりの影響力を有しているようだが……
――――――
佐藤優の「地球を斬る」,2007/2/8
今回の「専門家対話」の名簿を見て,異変に気付いた.
朝日,読売,毎日,東京の各紙が現役幹部や専門記者の名を連ねられているにもかかわらず,産経新聞の記者の名前がない.
ソ連時代,安全保障問題研究会は右派・保守・国家主義陣営の中で唯一,ソ連国家中枢と有力な人脈をもった民間団体だった.
筆者の理解が間違えていないならば,安全保障問題研究会にとって産経新聞は,思想的に最も近い同志だった.
例えば,産経新聞モスクワ支局長を務めた沢英武氏はクレムリン・ウオッチャーとして日本の第一人者であったし,現役記者を引退してからも安全保障問題研究会の主要メンバーとして活躍し,筆者もいろいろ指導を受けた.
日本政府・外務省が1956年の日ソ共同宣言を基礎に,プーチン大統領との間で交渉を本格化しようとしたときは,筆者,鈴木宗男衆議院議員が末次氏,沢氏たちに呼び出され,厳しく批判されたが,人間的信頼関係は残っていた.
対日関係を動かそうとするときに,クレムリンは産経新聞の論調に特別の関心を払う.過去数カ月間,北方領土の3島返還論,面積二分論が浮上するたびに,
「四島返還の原則を崩すな」
という論陣を張ったのは産経新聞だけだ.
ロシア側は,今回の「専門家対話」に産経新聞関係者が参加していないことに,
「日本の空気の変化を示す兆候」
と評価することは,まず間違いない.
――――――
この団体,ホームページを持っていないので,イマイチよく分からん…
【参考ページ】
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a164238.htm
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/2008/03/23/2818589
http://www.kaikosha.or.jp/anzenhosyo/anpoken-22.html
http://www.rips.or.jp/from_rips/rips_eye/no029.html
http://www6.plala.or.jp/Djehuti/699.htm
【ぐんじさんぎょう】,2011/01/19 21:32
を加筆改修
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