c
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ
Második felsõ Oldalára
hátrálsz
◆◆◆◆輸送機
<◆◆◆装備
<◆◆航空
<日本FAQ
<東亜FAQ目次
なお便宜上,P-X(哨戒機)も暫定的にここで紹介する.
「CHFの日記」■[Military][P-1/C-2]どこでこんなに変わってしまったのやら
「CHFの日記」■(2010/05/04)[Military][P-1/C-2]滑走距離の話
「CHFの日記」■(2010/09/22)[Military][P-1/C-2]航空戦力の迷惑な評価
「textlib @ ウィキ」◆(2011-04-03)C-Xの現況?
「川崎重工」◆(2010/11/30)航空機用一定周波数発電装置「T-IDG」を次期固定翼哨戒機(P-1)量産機向けに初納入
【質問】
輸送機なんかの大型機(特にC-1)の説明に
「戦闘機並の運動性能があり…」
という記述をたまに見ますが,これらの機体は具体的にどのような機動が可能なのでしょうか?
【回答】
今年の11/3に入間の航空際に行けば解る.
水平飛行からいきなり45度急上昇とか,急上昇して捻り込みながら急降下とか,45度バンク急旋回とかできるぞ.
実際目の前で見るとビビるぞ.
入間の航空祭で演技を披露するC-1部隊には,非公式ながら「入間レッドインパルス」なんて自称があったりする.
@航空自衛隊入間基地航空祭
C-1輸送機の,その図体の割に軽々とした機動には,目を見張ります.
T-4と比べたら小山の様ですが(笑
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=3584373&video_id=1930859
よしぞうmaro' in mixi,2007年11月04日00:29
【質問】
C-Xの予定生産数は?
【回答】
Wikipediaでは生産数を20~40機にする予定だと書かれています.
C-X (輸送機) - Wikipedia
C-XことXC-2を,現在配備されているC-1の機数(27機)の1.5倍の40機に増やすべきです.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年03月29日11:55
青文字:加筆改修部分
今回の震災では自衛隊も,被災地で災害派遣に従事しており,頑張っています.
そこで,これらの大震災に対応するための,機動力の整備を提案していきたいと思っています.
それは北大路機関のこの記事を読んで,とても痛感したからです.
東日本大震災という有事,やはり自衛隊の機動力はもっと整備すべきだった:北大路機関
私のマイミクさんの話ですと,自衛隊の災害派遣活動の支援に乗り出した米軍などは,空挺部隊が仙台空港に降下,部隊が空港を復旧させるという,騎兵戦ばりの支援活動を行ったそうです.
松島でも同じ事が行われた可能性はあります.
私が注目したのは米軍の機動力でした.
もちろん自衛隊に,米軍並みの機動力を持たせるのは,やや無理がありますが,被災地への迅速な救援部隊や支援物資の輸送には,やはり機動力の整備が必要を判断しました.
海自は未だに使用できない石巻市の海岸に,LCACを上陸させて物資輸送に成功しています.
離島防衛でもゲリコマにしても機動力は不可欠です.
そこで資料を基に,自衛隊に見合った機動力を考えていきたいと思います.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年03月29日00:27
青文字:加筆改修部分
まずはC-XことXC-2を,現在配備されているC-1の機数(27機)の1.5倍の40機に増やすべきです.
XC-2のスペックを見ると,12tで6500㎞の航続距離があり,積載重量・航続距離共にC-1を上回っています.
現在復旧した松島から,C-1が輸送任務に就いていますが,XC-2ならこの倍の輸送量で,人員や救援物資,さらには有事の際には,兵站での輸送任務に就くことも可能になります.
さらに,XC-2の最短離陸滑走距離が500mです.
これは重量によって伸びてしまう可能性もありますが,それでも1000mの滑走路なら着陸出来るでしょう.
もちろん最近の重量超過で,航続距離や積載重量にも影響は出そうですが,そんな影響はないはずです.
今回松島が津波被害を受けましたが,津波被害を受けた基地付近に,海自の輸送艦を展開させ,LCACで陸自の施設科部隊を降ろして復旧工事をさせるのなら,1000mぐらいの滑走路の復旧なら可能です.
さらにはこれは,もし尖閣有事で巡航ミサイルや弾道ミサイルの被害を受けた基地の復旧後に,人員を送る事が出来ますし,復旧が進めば後方基地としての機能も回復する事が可能になります.
〔略〕
問題は人員ですが,これは航空学校の募集に,輸送部隊の募集を独自に始めるという手もありますし,空自の予備自衛官の数を増やすという手もあります.
特に日本航空の経営破たんと再建により,新規パイロットの就職難の様相も見せているだけに,募集をかければかなり集まると見られます.
もちろん,そのための予算の確保は必要になるでしょう.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年03月29日11:55
青文字:加筆改修部分
あとは,この記事を読まれた方から
「いや,こうした方がいいんじゃないか」
とか,あるいは
「これは違う.これは現状のままでいい」
という意見がありましたら,ドシドシ書き込んでくれれば幸いです.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年04月07日10:03
青文字:加筆改修部分
【質問】
C-XはC-1の減耗には間に合うのでしょうか?
また,どれだけ運用寿命が残されている者なのでしょうか?
その点,先達の皆様のご教授をいただきたいところです.
2009年09月27日 14:24,へぼ担当
【回答】
13年度時点の評価では23年度以降に減勢開始と見込まれてるモサリ.
多少無理して延命しても25年度くらいが限界モサリね.
23年度予算に組み込んでも,納入まで2年か3年は掛かるだろうから,1~2年程度の空白は覚悟しなければならないモサリ.
2009年09月27日 18:08,モッサー=ハルゼー
以前に中古のB767貨物機を買うって話が,一瞬あがった事もあったよなあ.
2009年09月27日 21:49,緑川だむ
あー,なんかC-X叩きの論調の記事にそういう話よく出てましたね.
2009年09月27日 22:17,遠吠えするいぬ
767って政府専用機の話ですよ.
パレット/コンテナ輸送だけしかできないわけで・・・
2009年09月27日 23:25,JSF
以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆改修部分
【質問】
海自輸送機オーバーラン,水田に突っ込む…下関
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090928-00000600-yom-soci
ということは,海上自衛隊の自前の輸送機は全滅ですか?
残りのYS-11って,白菊と同じで機上作業機ですよね?
2009年09月29日 05:45,tacticaltomahawk
【回答】
貨客混載のYS-11MとYS-11M-Aは,あと3機残ってるモサリよ?
P-3CというかL-188は,離陸距離がMTOW(52t)で1,600m超なので,あまりお勧めしないモサリ.
Gulfstream各シリーズ(V/550/450/350)も似たような数字モサリね.
たまに考えるのは,航空集団の輸送任務を航空支援集団に丸投げして,航空輸送隊の定数を増やすことモサリ.
でも,「統合ついでに定数縮小」の未来が浮かんでくるのが悲しいモサリ.
2009年09月29日 19:54,モッサー=ハルゼー
> 航空集団の輸送任務を航空支援集団に丸投げ
それも考えました.
しかし,C-1はそろそろあぼーんだし,C-Xは微妙となってくると,ただでさえひーひーのC-130H部隊は,過労死してしまうのではないかと思ってしまいます.
これでまさかのC-130J導入(リース等も含み)というウルトラCも考えなくもないのですが,さすがにそれはないと愚弟は否定していたりします.
というか,愚弟の方はいろいろと頭が痛いようで,ただでさえ堅い口がさらに堅くなってしまいました(激謎).
2009年09月29日 22:02,へぼ担当
一番いいのはC-130を導入するのがいいんですがね.
STOL性能もあるし,空自と部品を共用できますからね.
2009年09月29日 20:08,バルセロニスタの一人
以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆改修部分
▼
@航空自衛隊入間基地航空祭
輸送機転用のYS-11も2機参加していて,その懐かしい姿が拝めたのは嬉しかったですね.
まだまだ元気そうなシルエットを見ていると,コレの旅客機に初めて乗って,これまた初めて東京に出て来た,若かりし日を思い出し,オジさんもまだまだ頑張らねばと思わされます(笑)
よしぞうmaro' in mixi,2007年11月04日00:29
▲
【質問】
となると,海自の輸送機部隊はどーするんですかねえ?
C-130がダメ,って他に選択肢はないでしょうに.
2009年09月29日 23:42,バルセロニスタの一人
【回答】
YS-11M-A(YS-11A300)の"離陸滑走路長"(≠離陸距離)は1,110mで,小月基地での運用は安全上許され る限界近いモサリ.
従って,素の性能でこれを満たせない機体を導入するには,離陸重量を制限してなおYS-11M-Aと同等以上のペイロードレンジを有していることが必要モサリね.
さてC-130Jの離陸滑走路長を1,200m未満にするには,離陸重量を57t未満におさえる必要があると推測されるモサリ.
この場合,燃料重量+ペイロードは最大離陸重量時の45%程度にまで落ち込んでしまうモサリ.
同様にC-Xにも重量制限を掛けると離陸重量は100t未満に,燃料重量+ペイロードは最大離陸重量時の48%程度に落ち込むと推測されるモサリ.
それでもなお両機のペイロードレンジは,YS-11M-Aを上回る筈モサリね.
ペイロードレンジ以外の色々を考えると,オイラはC-Xの方が良いモサリが.
2009年09月29日 23:44,モッサー=ハルゼー
小月はYSの場合,追い風状態だと非常に厳しいと現場も言ってるようですしね.
2009年09月30日 07:49,ゆずこせう
海自版のC-X,カラーリングを妄想すると楽しいですね.
2009年09月29日 23:57,遠吠えするいぬ
水色だったらいいのですが,一時期のP-3Cみたいに白だったら泣きますorz
2009年09月30日 00:07,バルセロニスタの一人
C-Xの痛機がハセガワから
いや,なんでもない.
2009年09月30日 07:49,ゆずこせう
事故がきっかけというのは寂しいですが,開発遅延を乗り越えて再加速して欲しいところですね.
しかし,小月基地の離陸滑走路長の短さには改めてびっくりしました.まあ,元々の所在部隊が部隊なだけにそれでも良かったのでしょうが,今後の運用を考えた場合,せめて1500mぐらいは欲しいところですね.
<それはとても贅沢だ!
2009年09月30日 00:11,へぼ担当
館山の滑走路の短さを思い出して上げてください・・・.
もっとも(絶対にありえないでしょうけど),もし海自が22DDHを軽空母にしてF-35Bを導入するなら,館山ぐらいの滑走路でも運用可能ですけどね(笑)
ちなみに,館山の隣は海水浴場だったりする.
2009年09月30日 00:14,バルセロニスタの一人
>館山の隣は海水浴場
US-2で輸送をしよう.
名前は「晴空」.
2009年09月30日 00:52,JSF
館山は国内最大のヘリ専用飛行場モサリね.
どのくらい大きいかと言うと,基地外周部の道が高校のマラソン大会に使われる程度には大きいモサリ .
とっても疲れたモサリ.
でも厚木基地外苑を,北から南まで半周歩いた時も疲れたモサリ.
海自の基地にC-Xの定期便が飛ぶ時は,航空集団の輸送業務を航空支援集団に統合したときモサリね,きっと.
2009年09月30日 20:55,モッサー=ハルゼー
RATO化されたC-X定期便が館山に就航ですね.
2009年09月30日 21:03,Kotei
>厚木基地外苑
子供のときに,プレーンズオブフェイムの零戦が里帰りで8/15に飛んだときに歩いたのが最後.
あの時は結局相鉄線側で見たな.
以後は基地祭でも普通の日でもチャリンコ機動.
2009年09月30日 21:08,ゆずこせう
そんな館山基地で
「平成21年10月11日(日)に,館山航空基地においてヘリコプターフェスティバルが開催されます」
http://www.mod.go.jp/msdf/tateyama/
体験飛行は今日必着しめきりでした.
2009年09月30日 21:33,Fabius (KT)
館山基地と言えば,
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3154985
の撮影場所だったり.
もう,この滑走路は改修されてないですけど……
2009年10月01日 22:16,dragoner
以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆改修部分
【質問】
航空自衛隊次期輸送機C-Xのスペックについて教えてください.
【回答】
C-X要目
全長:43.9m
全幅:44.4m
全高:14.2m
エンジン:CF-80C2K1F×2(最大推力1基約27t)
巡航高度:約12,200m
巡航速度:約890km/h/マッハ0.8
カーゴスペース:4m×4m×16m
ランプ長:5.5m
最大ペイロード:約30t
基本離陸重量:120.1t
航続距離:
フュリーで10,000km
12t搭載で6,500km
25t搭載で5,700km
30t搭載で5,000km
※最大ペイロード及び各航続距離は基本離陸重量下での数値と推定される
【参考文献】
主要スペック:
航空情報No768/769
航空ファンNo657
エアワールドNo371
の各特集記事
13年度政策評価(pdfファイル)
貨物室寸法:
C-X民間転用構想パンフレット
エンジン定格:
航空ファンNo657最新航空ニュース
FAA資料(pdfファイル)
▼JA2008まとめ
〔略〕
3:貨物搭載例は以下の通り
・例のパンフにもあったトレーラ
・GE90っぽい「Maximum Size Jet Engines」*2(移動用架台込み)
・737っぽい機首と尾翼に見える「Aircraft Major
Components」
・BK117っぽいヘリ*2
・2段積みオプションでULDコンテナとULDパレット
・機内クレーンでやたらでっかいコンテナ
4:2段積みオプションは展開式の架台を使い最後部用には揚降機能も
5:オプション装備でAn-70やAn-124に見られるタイプの機内クレーンも(取外しは無理ぽ)
モッサー=ハルゼー in 「軍事板常見問題 mixi支隊」,2008年10月04日 20:42
▲
【質問】
海上自衛隊次期固定翼哨戒機P-Xのスペックについて教えてください.
【回答】
全長:約38m
全幅:約35m
全高:約12m
エンジン:F7-10×4(推力1基当たり約6t)
巡航高度:約11,000m
巡航速度:約830km/h
基本離陸重量:79.7t
航続距離:フュリーで約8000km
初飛行:2007年9月28日
※1巡航高度及び巡航速度は対P-3比1.3倍との評価より推測
※2初飛行と同日P-XはXP-1と改称されている
【参考文献】
主要スペック:
航空情報No768/769
航空ファンNo657
エアワールドNo371
の各特集記事
13年度政策評価 (pdfファイル)
初飛行関係公示:
http://www.mod.go.jp/j/news/2007/09/28.html
【質問】
JA2008での,C-X/P-Xについての所感を教えてください.
【回答】
1:P-XにもやっぱりHUDあったよ!あったよ!
(島津さんとこにC-X用のがあったので聞いてみた)
以下,YCXの動画について
2:コクピットの後辺りは,搭乗用ラダー含めてごっそり変わる
(上に登る梯子が1個だったり,ロードマスター席の位置が変わったり)
〔略〕
6:クロスセクションの比較対象は,C-130J/Il-76TD-90VD/747-400F/An-124-100
以下動画以外
7:T-IDGの派生型をC-X/P-Xに適用(無段変速機のデモ機有り)
8:FHIで担当してる各翼は,操縦翼面などが宇都宮工場の段階で既に付いてるっぽい.
9:各操縦翼面などを動かすアクチュエータは,ラダーだけ違うっぽい(ナブテスコ製)
モッサー=ハルゼー in 「軍事板常見問題 mixi支隊」,2008年10月04日
20:42
青文字:加筆改修部分
【質問】
XF7-10 エンジンについて教えられたし.
【回答】
「19年度技本研究発表会」にもとづく纏め
大型機用エンジン(XF7-10)
・スペック
全長 2.7m(ノーズコーン~フランジ)
直径 1.4m(ファンケース)
重量 1,240kg
推力 60kN/6.1t/13,500lbs
燃費 0.34kg/hr/daN(従来比10%向上だそうな)
ICAO基準達成度(排出規制値100として)
NOX 54
CO 33
UHC 0.5
スモーク 74
2軸式
圧縮効率16/8段
・開発話
目標推力達成までの運転時間
F3-30 249.6時間
XF5-1 70.6時間
XF7-1 8.5時間
XF5-1→XF7-1
燃焼室温度低下で長寿命化低コスト化
XF7-1→XF7-10
信頼性耐久性向上
塩害対策にチタン合金ニッケル合金アルミニウム多用
PFRT用に5基のXF7-10を製作し米軍規格と独自規格に基づいた試験を実施
ライナ支持ピン固着によるアウタライナ損傷事象ではクリアランス増加とピンへのコーティングで対応
【質問】
両機の製造メーカーについて教えてください.
【回答】
機体の設計と製造組み立てを行う主契約企業は川崎重工業.
機体構造の各部位製造には三菱重工業,富士重工業,日本飛行機,住友精密工業が参加.
各種搭載機材の製造は東芝,日本電気,神鋼電気,三菱電機,島津製作所が担当.
エンジンはP-XのF7-10は石川島播磨重工業(現IHI),C-XのCF6-80C2はGeneralElectricが製造.
(なおCF6-80C2は山田洋行経由で契約していたが,担当者が日本ミライズに移ってしまったため,今後は日本ミライズ経由となる可能性が大きい)※
【参考文献】
朝雲グラフ特集
※……はずだったものの,守屋事務次官スキャンダルにより,今後どうなることやら.
【質問】
「C-Xをベースに電子戦機,早期警戒機が開発される」計画,現段階ではあるのでしょうか?
また,将来的にE-2Cの代替が必要になると思われますが,それは,いつ頃,どんな機体になるんでしょうか?
【回答】
EC-1の後継にC-Xベースの機体が検討されてる.
早期警戒機の方は想像ないし願望.
E-2Cは改修始まったばかりなので,なんとも言えない.
C-Xの制式化すら未了.
派生型の予定も何も,少なくとも何らかの決定は,まだE-2Cの代替といっても,現状ではホークアイ2000相当の改修を行っているわけで,当分は現役として運用される予定.
その後,となると,とても予想できない.
本当に国産するかもしれないし,E-2DやE-737,あるいはその他の何かになるかもしれない.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
C-Xの民間転用構想について教えてください.
【回答】
2006年7月に行われたファーンボロ航空ショーにて,川崎重工の展示ブースにC-X民間転用構想のパネル及びパンフが展示されたのが元ネタ.
「HIGH-SPEED COMMERCIAL AIRLIFTER for OVERSIZE
CARGO」と題されたこの構想は,不明尽くしだったC-Xの詳細なスペックが明らかになったという点でも話題を呼んだ.
構想の骨子は,既存の旅客機改造輸送機では不可能な規格外大型貨物を,専用ローダー無しに積み降ろし出来る軍用輸送機としての能力の売り込み.
加えて,従来の軍用輸送機ではなし得なかった,旅客機並みの高速巡航を可能とすることで,運用上の問題を克服し,民間での運用が容易となったことも売りの一つである.
民間転用案ではC-Xのスペック算定条件が空自でのそれと幾つか変わっており,基本離陸重量ではなく最大離陸重量という表現で,重量が141.1tにまで増加している.
これに併せて最大ペイロードは37.6t,航続距離も12t搭載で8,900km37.6t搭載で5,600kmに増加している.
一方で離陸滑走路長は2,300m,着陸滑走路長は2,400mとなっており,航空自衛隊の幾つかの基地では運用不可能となっている.
川崎重工はロールアウトとほぼ同日に2012年までの同構想の事業化を進める方針を固めたことを表明しており,防衛省や経産省などもこれに協力することを表明している.
これに先立ってパリ航空ショーでは,新しいイラストと映像を加えた展示も行っており,事業化に乗り出すに足る何らかの成果を得られたのではと推測される.
一方でこれとは別に,日本航空機開発教会(JACD)がC-XとP-Xを旅客機に転用するための調査をしているが,混同せぬよう注意されたし.
【参考文献】
ファンボロ及びパリでの展示内容
http://www.geocities.jp/ryo298jp/fan0604.html
http://www.geocities.jp/ryo298jp2/paris0701.html
http://www2g.biglobe.ne.jp/~aviation/paris07a.html
構想パンフ:画像その1とその2
【質問】
P-Xの民間転用構想について教えてください.
【回答】
やはり元ネタはファーンボロ航空ショーでの展示で,尾翼にYPXと書かれた双発150席クラス旅客機の模型がC-XやP-Xの模型と共に置かれていた.
YPXは模型以外に具体的な情報が無く,暫くの間はその正体すら定かではなかったが,後に「小型民間輸送機等開発調査」の名で検討されていた資料が出てきて,ようやく詳細が判明することとなった.
100~150席クラスで5列座席,航続距離4,200~6,100kmのこの機体は,CRJ90やエンブラエル195などといった,4列座席の大型リージョナル機と737-600やA318など6列座席のメジャー機の隙間を狙っており,DC-9系列とほぼ同じ規模となる.
P-Xとの関係は官需機活用ということで,機体構造の10~15%程度を流用可能としており,具体的には主翼外翼部桁間構造と胴体上面構造パネルと先端部を除く垂直/水平尾翼である.
また,搭載機材についても35%程度を流用可能としており,これによって開発費を低減することを目指している.
ただしC-Xの民間転用と異なり,事実上の新規設計であること,MRJや787と比べて保守的なP-Xの構造を流用することによる設計の保守性などで競争力に劣る可能性などから,本構想が実現するかどうかは極めて流動的である.
【参考文献】
ファンボロでの展示
小型民間輸送機等開発調査 評価報告書 (pdfファイル)
【質問】
C-X/P-Xという機体が開発されてますが,その両機体について質問があります.
(1)両機体は海外に販売をしたら買い手はいそうなのでしょうか?
(2)今の時点で興味を示してる国などはあるのでしょうか?
また,興味を示してる国なども教えて下さい.
(3)興味を示してる国での用途,どんな機体の変わりに導入するか?
以上,3点をよろしくお願いします.
武器輸出禁止は無いという設定でお願いします.
【回答】
「C-X/P-X」スレッドにあったやつですが
C-X要目 【】は民間仕様
全長:43.9m
全幅:44.4m
全高:14.2m
エンジン:CF-80C2×2
巡航高度:【12200m】
巡航速度:890km/h 【マッハ0.8】
カーゴスペース:4m×4m×16m
ランプ長:5.5m
最大ペイロード:約30t 【37.6t】
最大離陸重量:120t 【141.1t】
離陸滑走路長:【2300m】
着陸滑走路長:【2400m】
航続距離※:約6500km(12t)
【フェリー:10000km】
【12t:8900km (4,806nm)】
【37t:5600km (3,023nm)】
※最大ペイロード積載下での航続距離などは不明.
平成13年中間段階の政策評価(C-X)
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/13/chukan/honbun/16.pdf
wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/C-X_%28%E8%BC%B8%E9%80%81%E6%A9%9F%29
P-X要目
全長:約38m
全幅:約35m
全高:約12m
巡航速度:830km/h
航続距離:約8000km
平成13年中間段階の政策評価(P-X)
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/13/chukan/honbun/15.pdf
wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/P-X_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29
C-1の時に米から売ってくれって話があったらしいから,性能とそれなりの価格設定がされてれば十分売れると思われる.
この辺の性能の輸送機はけっこう谷間であんまり無かったりするし,C-130の老朽化が進んでるのから売れないわけではない.
また,C-1はイラン輸出の話もなかったっけ?
クランシーとスティーヴ・ピチェニックの共著,「油田爆破」(新潮文庫)
289ページにも,チラッとイランの保有する「川崎C-1輸送機」が出てきたり(笑).
(関係ないが,同じページに「F-4トムキャット戦闘機」というのも出てくる.原作のミスか邦訳時のミスかは分からない)
一方,P-Xの方はほとんど売れないかもな.
日本みたいな特殊な環境はそうそうない.
軍事板
&軍事板(青文字部分)
まずC-X.
川崎重工が06年のファンボロ航空ショーに,「規格外貨物向け高速商用輸送機」なるもののパンフを出してたりする.
要目の「民間仕様」ってのはこいつのことだが,こんな提案が出てきたのはC-Xの要求項目に
「民間航空路を民間航空機と同様の速度で,安全間隔を保って飛行できるか」(政策評価別紙2注4)
というのがあったから.
(既存の軍用輸送機じゃこの要求は満たせないのだ)
これは民間に売り込むには大きなセールスポイントとなる.
ちなみに,機体規模自体はA400MやAn-70,Il-76あたりとほぼ同じなんで,速度を重視しないユーザーにはアピールが弱いかもしれない.
(上記3機種開発国の空軍は当然無理)
とりあえずC-Xは民間のエアラインが一番の狙い目だな.
(FedExとかNCAとかワイン輸送用に買わねーかな)
次にP-X
こいつはもう完全に,P-8AとニムロッドMRA.4と被る.
とくにニムロッドは重量からエンジン推力まで殆ど同じだし,P-8Aなんて搭載電子機器の相互運用性を確保する研究までやっていたくらい.
となると焦点は,どの様な場合にP-8Aのシェアを横取りできるか,という点に絞られてくる.
一番シェアが取れるケースは,P-8Aの開発自体が某ステルス・ヘリのようにこけた場合.
次点はとんでもない単価になって,米国以外に売れなかった場合.
そして不吉?なことに,現時点で既にP-8Aは開発費高騰による単価上昇で,米軍の現有P-3Cを完全にリプレイスできないかもしれない,なんて言われてる.(イタリアは購入を遅らせた)
あ,でもP-8Aがこけたら輸出どころか,アメ公にタダ同然でライセンス権持ってかれそう.
(C-XもAMC-X候補機として道連れに)
最後に,両機の価格については開発費が合わせて3450億,
これはP-8Aの開発費(39億ドル=4680億円)やA400Mの開発費(15億ユーロ=2440億円)と比べれば,いかに安いかが判るかと.
単価の推測材料としては他に,試作機の契約額が両機種「合わせて」670億,一機あたりだと約335億.
単価は量産初号機の調達要求待ったほうが確実かも知らんね.
ま,少なくとも,市場での競争力が極端に落ちるほど高価にはならんだろうとは予想できるが.
世界に伸び行くC-X(想像図)
【質問】
C-XとP-Xの共通箇所について教えてください..
【回答】
まず機体構造は風防部分が完全に同一のもので,水平尾翼もP-Xで100%C-Xで先端から約80%辺りまでが共通.
主翼構造は,P-Xでは第2第3エンジンパイロン位置より外側,C-Xでは後縁外側フラップから外側が共通.
搭載機材はコクピットの統合表示機や慣性基準装置,飛行制御計算機,APU,衝突防止灯,脚揚降システムコントロールユニットなど実に75%が共通.
これらの共通化によって,開発費は250億円程度の低減が達成できたとされ,今後の調達や運用に要する費用もかなりの低減が見込まれている.
【参考文献】
航空情報No769
朝雲グラフ特集
【質問】
C-X・P-X共用化のメリットは?
【回答】
「19年度技本研究発表会」にもとづく纏め
新規開発に付き物の下準備(調査研究とか動向把握とか)が2機纏めて出来たのでお得.
設計ツールとか試験とかのリソースもプール出来るのでお得.
主翼はそれぞれに理想形状のものを作って,そこから共通化が可能な部位を決定.
理想形状に比して数百kg程度の重量損失があるけど,治具とか部品とか共通化出来るのでトータルでお得.
でも流石に主翼を共通化部位と専用部位でバラに作ったりはしてない(構造上は一体)
「海軍戦闘機の雄! 諸君の愛したF-111Bは失敗した.何故だ!?」
「フレームごと流用したからさ」
(大いに誇張)
という感じでF-111を失敗事例に挙げてた.
部隊での整備を何処まで共通化するかは,研究を終えて幕辺りで検討中.
【質問】
C-Xにて実現,採用された新機軸とは?
【回答】
・省力化搭載卸下システム
現状二人必要な貨物の積み降ろし作業をロードマスター一人で可能としたもの.
具体的には貨物の状況把握や重心位置などのコントロールを行う.
・戦術輸送飛行管理システム
低高度での飛行経路表示や経空脅威の回避,空中投下などを補助しパイロットの負担を軽減するもの.
必要な情報の管理や航法計算の処理などを行うもので,民間では類似のものとして飛行管理システム(FMS)と呼ばれるものが実用化されている.
・自機防御システム
レーダー警戒装置(RWR),ミサイル警戒装置(MWS)及びチャフ・フレアディスペンサー(CMD)を搭載することで,ミサイルなどの経空脅威に対する生存性を向上させるもの.
RWR及びMWSは機首と機尾に設置されており,MWSはP-Xと同じものではないかと推測される.
CMDは機体表面に埋め込まれていると思われるが位置は不明.
・空中受油機能及びNVG対応機能
試作2号機の予算要求時に追加された機能で試作1号機は現時点で未装備.
・高高度高速巡航性能
フラップや翼型及び胴体など機体形状の高速巡航への最適化や強力なエンジンの採用により,従来の軍用輸送機に勝る高高度での巡航速度性能を実現したもの.
この巡航速度は,「民間航路を民間航空機と同様の速度で安全間隔を保って飛行できる」だけの速さが要求された.
ちなみにこれらは殆どがC-17で実現済みで,A400Mも採用を予定しているが,唯一この2機種を含む既存の軍用輸送機では実現し得なかったC-X独自の新機軸が,最後の高速巡航性能である.
【参考文献】
航空情報No769
13年度政策評価 戦術輸送管理システム関連特許
【質問】
P-Xにて実現,採用された新機軸とは?
【回答】
・フライ・バイ・ライト(FBL)
電気信号をケーブルで各部に伝えていた従来のフライ・バイ・ワイヤ(FBW)のケーブルを光ファイバーに置き換えて電気信号を光に換えたもの.
電気的なノイズを低減し,機体操縦動作と搭載する電子機材との双方の干渉を防ぐことを目的としている.
・新戦闘指揮システム
各センサからの情報を適切に処理し表示することで,ワークロードの低減と任務達成の確実化を目指したもの.
SH-60Kにて実用化された知識データベース技術,いわゆる人工知能の類と類似の機能を有していると推測される.
・マルチスタティック音響システム及び新型ソノブイ
複数艦に搭載されたソナーを有機的に運用するマルチスタティック・ソナー・システムと関係すると思われるが詳細不明.
そもそも固定翼哨戒機のソノブイ運用は複数本の使用が前提なので,機体側を複数機結びつけて音響解析を行うシステムと推測される.
・新型対水上レーダーシステム
機首と機尾に加えて,機首両側面に大型のアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーを搭載し,水面上の目標をより遠距離から高い精度で探知することを目的としたもの.
製作開発担当は東芝で,他の固定翼哨戒機が搭載する首振り式レーダーとは完全に一線を画している.
・対水上打撃力の強化
対艦誘導弾の搭載本数が,P-XではP-3Cに比して約1.5倍とされており,また従来のものに加えて新型ミサイルを運用可能としている.
(現時点ではAGM-65が想定される)
なお対艦誘導弾の外部懸架数8本という説は,検討用に作られたと思われるP-Xの模型が8本の対艦誘導弾を搭載していたことに由来するもので,検討の結果がどうなったのかは不明である.※
・自機防御システム
C-Xと同様にRWRとMWSとCMDを組み合わせたものであるが,P-Xは自機防御だけでなく,電波傍受による捜索も行うために,RWRではなくESMを搭載する.
また,P-Xは能動的敵味方識別装置(AIFF)を搭載しており,航空脅威から友軍エアカバー下に高速退避する時に,友軍からの誤射が発生する可能性を極限している.
MWSはC-X同様機首と機尾に装備,ESMは機首上部のドーム以外不明,CMDの位置もやはり不明.
なおP-XとP-8Aの搭載する機材は,双方の情報を交換出来る程度の互換性は確保されているとされているが,FBLや新型レーダーシステムなどは明らかにP-8Aには無いP-X独自の新機軸である.
【参考文献】
航空情報No769
13年度政策評価 20年度政策評価 (pdfファイル)
※某所にあった2回目のフライト(脚挙げ試験)写真で,主翼下面に武装staパイロン固定位置らしき穴を片4箇所確認.
でも外部sta8個だけじゃ,機雷と対潜爆弾の搭載箇所が足りない(P-3と同等の筈なのに)が,爆弾倉の拡大分と合わせて同等ということなのだろうか.
【質問】
C-X/P-Xに使われている(かもしれない)軽量化技術とは,どんなものなのか?
【回答】
一体成型ボックス結合型構造
薄肉大型一体化構造鋳造
アルミニウム構造品の新技術ですね.
||
ハ||,ハ
;:' ´∀`';
ミ≡≡シ
゙'u''u"
従来リベットで組んできた構造を鋳造一体化して軽量化する技術モサリ
CFRPなどの新素材を活かす為の構造構築技術でもあるけど,新素材の技術ではないモサリ
ちなみに大きくてもさもさした人に,C-X/P-Xへの適用は否定されたモサリ
適用されるであろう「次の機体」が,何になるかは判らないモサリ
「アルミリチウム合金以外の機体構造に関する軽量化技術
革新的軽量構造設計製造基盤技術開発」
中間報告
http://www.nedo.go.jp/iinkai/hyouka/houkoku/13h/12.pdf
事後評価原簿
http://www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/bunkakai/16h/jigo/6/1/5-1.pdf
事後評価概要
http://www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/bunkakai/16h/jigo/6/1/5-2.pdf
事後評価詳細
http://www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/bunkakai/16h/jigo/6/1/6.pdf
中間報告にて軽量構造適用先の一例としてC-X/P-Xに言及あり.
興味深いのが各メーカーの担当する要素と,C-X/P-X事業での開発製造分担がかなり一致していること.
例えば機種シェル構造技術の川重が,C-X/P-Xでも機種周りを製造.
主翼構造技術の富士重がやっぱり,C-X/P-Xでも翼構造全般を製造している.
更に注目すべきは,技術実証フェーズがH14~15年のうちに完了していること.
C-X/P-Xは14年に試作(2)で設計作業段階にあり,15年から試作(3)で強度試験用の01号機を製造し始めている.
すなわち技術実証フェーズが完了した幾つかの技術が,設計及び試作製造段階にあったC-X/P-Xに適応されている可能性がある.
もっとも,事後評価ではC-X/P-Xに一切言及してなかったので確信は持てないが,やたらと軽いC-Xの自重を説明するには,アルミリチウム合金だけじゃ十分とも思えないので.
【質問】
P-Xに搭載される国産ソノブイって,どんな性能なんでしょう?
キヨは,米国製より性能は低いと言ってるようですが.
2010年06月13日 20:51,バルセロニスタの一人
【回答】
……ソノブイは,現時点でも国内で製造していますよ.
なぜ輸入もしているかについては,「ソノブイは一種類だけでは無い」とだけ.
性能については,当然ながら防衛機密です.
ソノブイの性能を推測できる話としては,防衛庁の「「将来ソノブイシステムの研究」に関する
外部評価委員会の概要(pdf)」などで,説明が分かり辛いとか,価格面の追及はありましたが,性能面での追求は無かったですね.
政策評価などでも,従来品と比べ,格段に性能を向上させていることがうかがえます.
次いで,バイ/マルチスタティックソナーという,最新技術の研究開発もやっています.
また,一般論ですが,その国の対潜能力は,その国の持つ潜水艦の性能に比例します.
そして,日本は最高水準の潜水艦を保有しています.
蛇足ですが,対潜作戦っていうのは,システムでやるんです.
ソノブイや,吊り下げ式ソナーや,レーダーなどのセンサで得た信号を処理し,水測予察を行い,情報を共有し,効果的な目標識別を行います.
そういったもので構成されるシステムです.
“ソノブイ”っていうのは,たくさんある要素のうちの一つに過ぎないんですよ.
そして,一要素でしかないソノブイだけで,システム全体の性能が決まることは,まずありません.
そこだけ取り替えても,(そこが足引っ張ってるとかでない限り)大した意味はないですね.
また,日本は,そのシステム全体の研究・開発をしています.
ここに外国製を入れるとすれば,システム統合からやり直すか,まるっと全部,外国製にするしかないありません.
それがいかに無茶な話かは,説明するまでも無いですね.
結論として,キヨはいつものキヨでした,と.
2010年06月14日 17:50,極東の名無し三等兵
▼ 清谷さんのブログのこの記事ですが,清谷さんは,これを証明するソースを出すべきです.
海自は次期哨戒機を何機調達できるか.:清谷防衛経済研究所
>その他,米国製の3倍もして,性能が劣る
>(同等,それ以上ならば何故,わざわざリムパックには米国製ソノブイを購入・使用するのでしょうか)
>哨戒機用のソノブイの国産をやめることも一案です.
しかし私が某mixiコミュニティで聞いた話では,ソノブイは国産と輸入があり,かつ1種類だけではありません.
また,その性能は防衛機密です.
ですので清谷さんは,この話を誰から聞いたのかを説明する責任があります.
また,政策評価でも従来品よりも性能が向上されいている可能性が高いのを考えると,どうも清谷さんの話は信用し難いのですが・・・.
現在,防衛省ではバイ/マルチスタティックソナーと呼ばれる,最新技術の研究開発もやっています.
また,対潜作戦の技術はその国の潜水艦の性能と比例します.
そして日本は,世界でもトップレベルの潜水艦を保有しています.
ちなみに対潜作戦は,システムで行います.
ソノブイ,吊り上げ式ソナー,レーダーで得た信号を処理し,水測観察を行い,情報共有を行い,効果的な目標識別を行います.
ですので,ソノブイや哨戒機だけで対潜作戦は行う事は出来ません.
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年06月22日17:47
▲
【珍説】
大は小を兼ねるということでC-17を導入汁.
【回答】
運用費も取得費も馬鹿にならないし,あのサイズと重量では運用可能な滑走路は大幅に限定されてしまう.
郵便配達にトレーラーを使う奴が居ないように,輸送機だって適切なサイズというものがあるのだが.
【珍説】
似たような規模なんだからA400Mにすれば良かったじゃないか.
【回答】
スケジュール遅延の常習犯を待っているほどの猶予は無いし,
しかも1機1億ユーロ以上とか舐め過ぎ.
(ドイツ空軍は更に高い価格で契約している)
高価な機材を多数搭載するP-Xが,1機170億円で予算請求され,またC-Xが1機100億と報道されている状況にあっては,似たような規模でこの値段はありえんな.
▼ 新出の海自発P-1関係公示及び評価文書
「次期固定翼哨戒機の機種に関する検討について」
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/about/mame/budget/3.pdf
最大の注目点は8P注1にあるP-1の平均量産単価であろうかと.
初年度でさえお手ごろ価格170億円なのに,70機量産した場合は超お得の124億円.▲
【参考文献】
A400M調達価格:
http://www.jetro.be/jp/business/eurotrend/200307/200307chronology.pdf(pdfファイル)
http://www.kojii.net/news/news061013.html
P-X調達価格: (pdfファイル)
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/youshi/01.pdf
http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/19/jizen/honbun/01.pdf
【珍説】
P-8Aは技術発達によりMADを小型化したが,P-XのMADは旧式で大型のまま.
【回答】
P-8AのMADがああいう形態なのは,ただ単に機体後部にあるAPUに場所とサイズが制約されているのと,あまり長すぎると離陸時に擦る可能性が出てくるからという理由でしかない.
というか,P-8Aに搭載が予定されているCAE社のAN/ASQ-805は,CP-140に従来のP-3Cと同じように搭載されており,三菱電機がライセンスを取っていることも確認されている.
つまりP-XもP-8AもCP-140と同じMADを使う可能性大ということだ.
(P-Xはライセンスしたものをそのまま使うとは限らないし,P-8Aも予定通りに搭載するとは限らないが)
そもそもP-3CやP-XあるいはP2Vのテイルブームには,細長い筒状の機材がこじんまりと収まっているだけで,別にあの空間目一杯の大きさに何かが詰まってる訳ではない.
ちなみにP-8Aと同じように,胴体後部からMADを伸縮させる搭載方法は,S-3バイキングやS-2トラッカーでも使われている.
面白いのはここからで,実はS-3に搭載されたAN/ASQ-81は同時期のP-3やSH-60なんかにも搭載されてる,
つまりこいつらは同じMADをそれぞれ違う方法で搭載しているに過ぎないのだ.
http://www.designation-systems.net/usmilav/jetds/an-asq.html
磁気探知機であるMADは機体の発する磁器の影響を受けないように出来るだけ機体から離すことが望ましいのだが,機体の特性や規模などによって離せる距離には限度がある.
当然ながら,P-8Aの引き込み式MADは機体から離せる距離がもっとも短く,故にもっとも不利な装備方法と言えよう.
(そもそもAPUのすぐ上というのはどうかと思うが)
【質問】
何故に民間航路を旅客機並みの速さで飛べなんて要求が?
【回答】
現有のC-1とC-130を運用する上で両機の遅さが問題となっているから.
例えばC-1は最適な巡航高度が38,000フィートなのだが,実際の定期便では20,000フィートしか飛ばせて貰えない.
巡航速度マッハ0.65程度では,遥かに速い速度で飛ぶ旅客機と同じ高度・ルートで飛ぶわけにはいかないのだ.
しかも日本の空は過密状態と言っても良い程で,そんなところにノロマな輸送機が入り込む余地など残っていない.
逆に旅客機と同じ高度同じ速度で飛べるなら,わざわざ低い高度を飛ぶ必要も無く飛行計画の作成もやりやすい.
また,スマトラ沖地震の時の様な海外派遣など,緊急時でもよりスムーズに輸送機を飛ばすことが出来るようになる.
C-Xにあのような要求がなされたのは,こうした"実績"を踏まえてのことで,決して国産開発の為の方便ではない.
なお,アメリカ空軍も現有輸送機の足の遅さを,最近の長距離空輸の中で痛感したようで,AMC-Xと呼ばれる次期軍用貨物輸送機計画では,旅客機並みの速度という要求を挙げていることを付け加えておく.
【参考文献】
JWings特別編集 自衛隊の名機シリーズ5 T-4/C-1/E-767
AMC-X資料:
Defense Industry Daily
http://www.dpaas.com/luncheons/2005/AMC-XBrftoDPAAS-Allen.ppt
【質問】
P-1搭載機材はどんなものか?
【回答】
P-1搭載各機材の部外委託教育関係公示
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-1550-0048.pdf
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-4450-0049.pdf
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-1550-0050.pdf
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-1550-0051.pdf
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-1550-0052.pdf
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/y3/nyuusatsu/K-19-1550-0053.pdf
P-1搭載各機材を含む調達公示
http://www.mod.go.jp/msdf/bukei/t2/nyuusatsu/K-19-6100-0062.pdf
FLIRはHAQ-2で,US-2に搭載されてるらしいHAQ-1とはメーカーからして別.
MADはかつてP-2Jに搭載されたHSQ-101の次代となるHSQ-102であって,メルコがライセンスを取ったCAEのAN/ASQ-508ではない模様.
武装ラックはF-2と同じBRU-47/AのMod2を採用,2000ポンドまで吊るせる?
レーダーシステムは固有名称無し.
他に調達品目の中でP-1の搭載機材なのは,さてどれだろうか.
……探したらやっぱり出てきた.
平成17年度所管公益法人等との間で締結された随意契約の緊急点検結果等について(防衛省)
http://www.mod.go.jp/j/info/chotatsu/minaoshi/pdf/koueki/h17-mod-02.pdf
http://www.mod.go.jp/j/info/chotatsu/minaoshi/pdf/koueki/h17-mod-03.pdf
>4482 川崎重工業(株) データリンク連接装置HSA-108
1SE
>7971 日本無線(株) ソノブイ受信装置HRQ-1
1SE
>9084 丸紅エアロスペース(株) 131-9J APU
1台
レーダーシステム関係
http://www.mod.go.jp/trdi/infomation/50years/pdf/TRDI50_06.pdf
対潜哨戒用レーダーシステムとしてH4年から13年に掛けて実施された研究試作,研究要素は以下4項目.
・単一モジュールにて2波同時送受信可能なXバンドAESA方式
・アダプティブDPCAによる微速小目標フィルタリング技術
・高精度スキャン間積分処理による静止小目標フィルタリング技術
・冷媒冷却方式
P-1用AESAは上記4項目に加え
・気象レーダー機能
・対水上捜索機能
・対空機能
・ISAR及びSAR機能
・同時複数運用機能
以上5項目の特徴及び機能を有するということに.
ちなみにP-8Aに搭載されるAN/APY-10も,機能だけ見れば遜色ないものではあるのだが.
http://www.raytheon.com/products/stellent/groups/sas/documents/asset/apy10_ds.pdf
【珍説】
CXはRNAV装置を積んでいないので,高速航路から締め出される(キヨ)
【事実】
RNAVは航法手段であり,航法管制方法であって,特定機材を指す単語ではない.
既に〔先方のブログのコメント欄でも〕突っ込まれていたニカ.
JSF
三流評論家がどうやって的外れな批判をするのかの実例,ぐらいしかキヨのC-X/P-X批判は価値が無いんだよな.
ちなみにYCX事業化報道時の批判も,政策評価読んでなかったり,規格外貨物の需要を知らなかったりということを伺わせる惨憺たるものだったり.
つーか
「トラックをそのまま積める」
を文字通りに読んで意味があるのか?とか,本当に軍事評論家なのか,お前は,と.
メッサー=ハルゼー
【質問】
今までの軍用輸送機はそんなに遅かったの?
【回答】
遅かった.
ジェット推進の軍用貨物輸送機はC-1,C-141,C-5,C-17,An-72/74,An-124,Il-76などが挙げられるが,何れも巡航速度はマッハ0.7台止まり.
一方で旅客機の巡航速度は,ボーイング757クラス以上の中・長距離を飛ぶ機種は殆どがマッハ0.8を超えている.
あのボーイング747やA380でさえもマッハ0.84以上で巡航できる中において,軍用貨物輸送機の遅さは顕著であろう.
ジェットですらないプロペラ推進の機種については語るまでも無く.
【質問】
なんでそんなに遅いのさ?
【回答】
それが軍用貨物輸送機の宿命だったから.
この手の機種のスタイルを確立したのはC-130と言われているのだが,このスタイルは速く飛ぶという要求と相反するものだった.
まず,大型貨物を積み込む為には胴体断面積を大きくしなければならないが,これは明らかに抗力の増大を招く.
次に,貨物積卸の利便性を求めて胴体地上高を限界まで下げ,翼を高翼配置にしたこと,
これによって主脚の形態に制限が課せられてしまった.
高翼配置では主脚を翼から生やすか胴体から生やすかの二通りを迫られるが,前者は脚柱が長くなってしまい,重量の増加と強度上の不安要素発生を招く.
後者はそのまま胴体に収納すると,貨物室を圧迫してしまうが,これは避けねばならない.
そこで考えられたのが,胴体バルジに脚を収納することで,これにより貨物室を圧迫することなく尚且つ重量や強度の問題を避けることができた.
しかし,主脚を収納出来るほどの大きさのバルジを設けることは,胴体断面積の更なる増加を招き,結果として軍用貨物輸送機のスタイルは,速度を出し難いものとなってしまったのである.
【質問】
同規模の旅客機737とかA320は双発なのに,P-Xがエンジンを4基積んでいるのは何故?
【回答】
P-Xは旅客機じゃないから.
旅客機というのは高高度を飛んでいるので,エンジンも推力が足りるなら双発で十分,
仮に片発停止しても高度があるので,近くの滑走路まで何とかなれば良い.
(この片発停止時に降りられる空港までの距離についての規定がETOPSで,長距離を飛ぶ大型機に双発が増えたのはETOPSの緩和にも拠る)
P-Xは洋上を高高度のみならず低高度でも飛行しなければならないので,エンジンへの負担も大きく,旅客機の様なルールを適用するわけにはいかない.
そもそも哨戒機は任務の性質上,平時戦時を問わず常に最前線で飛行するため,損耗率は想像以上に高い.
また近年の固定翼哨戒機は,ASW任務のみならず不審船舶への接近を伴う捜索監視任務も担うようになってきた為,対空火器により被弾する可能性は以前に増して高まってきている.
そんな訳でP-Xはエンジンを4基積んでるのであって,国産じゃ4基付けないと推力足りないとか,P-8Aを不採用にする方便とかでは無い.
(もっとも選定当時は,P-8Aなんて影も形も無かったけど)
【珍説】
国産P-Xなんて止めて米国のMMA(P-8A)を採用しろ(石破茂長官
2004/7/20読売報道)
【回答】
P-3Cの減勢は2010年には始まるんだけど,P-8Aが取得可能となる2013年までどうする気で?
というか2004年って,P-X飛行試験1号機の契約完了しちゃってた筈だよね,
それまでにかかった金を全部ドブに捨ててまで導入するほどの価値がP-8Aにはあったのかね?
現在言われているような問題(重量や強度や価格)を抜きにしても,双発の旅客機がベースというのは上記の通り大問題だと思わなかったのだろうか?
どうも旅客機改造というものに夢を見過ぎていたのでは?と言わざるを得ない.
無事に初飛行を終え極めてリーズナブルな価格で量産機の予算が請求されたP-Xを潰して,実機すら完成しておらず,価格面の高騰や技術的不安要素を多数抱えたP-8Aを今更になって導入するなど,最早有り得ないだろう.
【質問】
P-XがP-3Cのように既存の旅客機をベースにしなかったのは何故?
【回答】
日本にはベースにするような旅客機が存在しなかったから.
と言うよりエレクトラやコメットの様な100席クラスの機体で最新のは,みんな双発になっちゃったから.
そもそもP-3せよIl-38にせよ,安易に既存機を転用した訳ではなく,どちらも前胴の短縮や尾部整形など多岐に渡る改造の末に今の形がある.(ニムロッドは言わずもがな)
ベース機があるからといって楽できるようなものじゃないのだ,固定翼哨戒機というものは.
勿論,日本としてこのクラスの機体を独自に作ることで,各種用途への転用改造を容易にするなどの狙いも無いわけではないが.
【質問】
C-XとP-Xの今後予想されうる派生型は何があるのか?
【回答】
C-Xについては,老朽化著しいYS-11EBの後継として,電子偵察を行うELINT型が実際に検討されている模様.
それ以外では,ECM機であるYS-11EAの後継としてEC-1のようなカモノハシ面のC-Xとか.
後はC-1FTBに替わる大型テストベッド機として,C-Xの試作機が供されるのは時間の問題かと.
P-Xはとりあえず今現在P-3Cを改造して作った機体(UP-3C/UP-3D/EP-3/OP-3C)の後継を作るのはほぼ確実.
(UP-3Cは恐らく試作機の転用になるだろう)
加えて弾道弾探知センサ(通称AIRBOSS)の搭載母機に,国産の大型滞空無人機が実現するまでの繋ぎとして使うことも検討されている.
【質問】
C-Xを空中給油機に改造したいんですが.
【回答】
フライング・ブーム方式での改造は難しい.
ブームは一度取り付けると取り外せない上に,C-Xの場合は離着陸での機種上げ時に擦って破損する可能性大.
ドローグ方式ならIl-78という前例があるし,A400Mもポッド付けて出来るようにするらしいけど,自衛隊でドローグ方式が必要なのは救難ヘリだけなので,C-Xの出る幕は無かろうかと.
ヘリへの給油なら,C-X配備後に余ったC-130を転用すれば良いんだし.
第一,C-Xは速過ぎる.
それとC-XのSTOL性は給油機としてはハッキリ言って要らないので,同じエンジンを積んだKC-767なりA310MRTTなりを揃えた方が良い.
そんな貴方に出光興産
【質問】
P-Xを使ってE-2C後継のAEWは作れませんか?
【回答】
ソフトウェア開発ノウハウが全くと言ってよいほど欠けてるので,現状では無理.
哨戒機を改造してAEWにするのは,P-3やニムロッドといった前例があるので,P-Xもベース機とはなり得る.
しかし肝心の機材の方は,AEWに関しては全くノウハウが無いし,E-2CもE-767も肝心の部分に日本側はノータッチ.
FCS-3のACDSとかJADGEの指揮管制システムとかのノウハウが,辛うじて活かせるかもしれないなー,というくらい?
そもそもE-2Cの改修予算が出てる現状では,新規にAEWシステムの研究開発予算が認められるとは到底思えない.
貴方はどの変態が好み?
【質問】
現時点までに発生したC-XとP-Xに関するトラブルは?
【回答】
2004年7月:
P-Xの導入を止めてP-8Aを替わりに導入すると当時の石破防衛長官が言い出す.
騒動は9月に長官が交代して一応終結.
2007年2月:
米国より輸入された一部リベット類が所用強度を満たさない不良品であったことが判明.
これにより3月中を予定していたロールアウトが延期される.
5月:
P-X静強度試験機の水平尾翼への荷重試験にて,付根部分のセンターウェーブに変形が発生.
検討の結果,C-Xでも同様の変形が起こり得るとされた.
6月:
地上試験を行っていたP-XのエンジンXF7-10のベアリングが損傷,ベアリング保持器の形状を変更しベアリングへの負担を減らす改善措置を実施した.
7月:
F-X先送りによるF-15改修の前倒し予算を確保する為,C-X量産機の調達先送りの方針を防衛省が決定.
これにより,C-Xの量産機調達は2009年度以降となった.
C-X静強度試験機の主脚への荷重試験にて,主脚及び隣接する胴体構造に変形と接触痕が発生.
これにより,C-Xの初飛行は12月以降へとずれ込んだ.
P-X静強度試験機の胴体への与圧荷重試験にて,胴体床構造の中央部継ぎ目でのひびとリベット破損,付近の金属板が盛り上がる変形が発生.
これによりP-Xの初飛行は若干遅れたものの当初通り9月中に実施できた.
なお,5月に発生した尾翼の問題が公表されたのは,胴体の問題と同時で,7月30日に纏めて発表された.
※静強度試験における各不具合は必ずしも強度不足を示すとは限らず,過剰強度であった場合も考えられるので判断は慎重に.
【参考文献】
リベット及びエンジン:
http://www.mod.go.jp/j/news/2007/02/02.html
http://www.mod.go.jp/j/news/2007/06/07.html
http://www.asagumo-news.com/news.html
静強度試験:
http://www.mod.go.jp/j/news/2007/07/30a.html
http://www.asagumo-news.com/news/200708/070802/07080213.html
【質問】
C-Xの最大離陸重量での滑走距離はどの程度なのでしょうか?
また,この機体の性格上,空自各基地の内1500m級でも十分なペイロードがあると思いますが,どの程度なのでしょうか?
【回答】
C-X民間転用構想パンフから,MTOW時は2300/2400mと推定,ちなみにMTOWは141.1tね.
んでもって空自での運用は"標準"離陸重量120tの内に収まる範囲だろうと推定出来るので,ペイロードはこの中で割り振ることになる.
運用自重は60tなので残り60tをどう分配するかということになるが,ここでもう一つの制限事項として着陸重量が出てくる.
詰まるところ,着陸するまでに燃料を消費して軽くなっておく必要があり,ペイロードは最終的に着陸時に残す予備燃料と着陸重量によって制限される.
恐らく最低でも26t以上,推定では30t前後じゃないかと思われ.
【質問】
今月号(2008年4月号?)の『諸君!』という雑誌で清谷信一が,
「三菱のMRJは防衛官僚の天下り用の飛行機で,パリの航空ショーでも碌に宣伝しないで大使館でパーティーばかりやっていた」
と書いていたけどホント?
【回答】
同じパリの航空ショーを取り扱った航空ファンの記事では,会場内の自社ブースにおいて内外からの関係者にプレゼンをしたと書いてあった.
タダメシにありつけなかったからこんな事を書いたのではないかと思うが,三菱もこの記事を元にキヨを名誉毀損と風説の流布で告訴しても勝訴できるような気がした.
あと〔清谷は同号で〕,C-Xの民間機への転用販売を書いた新聞記事について,
「C-Xはコンテナやパレットでなく,トラックに荷物を積んで運ぶから駄目な上に,機体が重くて速度が遅く,燃費が悪い,
Cー17も民間機化できないのにそんな与太記事書くなと逆切れしていた.
C-Xの性能要求に民間航空路の使用可能にするという項目があるのも知らないのか?とか,輸送機ならコンテナやパレット使用も考慮してるだろう,おまえが言うな,と思った.
(intermission)
立ち読みして来た.
途中,少々立ちくらみしたが…
・我が国は武器輸出が出来ないのだから,航空宇宙産業の為には民間機に注力すべきなのは自明である.
・その為には何兆税金をかけてもいいと思っている.
・だが,YS-11の失敗とその後の資産の散逸,MH2000の無様な失敗など,およそ経産省,国交省,防衛省はこのような長期的戦略が無い.
・MRJは資金不足で失敗するだろう.
・なぜなら,MHIは売上ではノースロップ・グラマン並み,世界の5指に入るが,航空宇宙部門の売上は微々たるものである.
MRJの開発には1500億,総費用7000億のプロジェクトであるが,開発費の自己負担分1000億円は航空宇宙部門の利益半世紀分に相当する.
MHIは巨大な官僚組織だから,MRJに資金投下する様なマネは他部門が許さないだろう.
・また,MRJは売れない.
なぜなら,民間航空機は信頼性が第一だが,そんな実績はMHIにはないから.
また,民間航空機はファミリー化による保守合理化を売りに売上を伸ばしているが,MRJがもし大型化しようとしたらボーイングの逆鱗に触れるだろうから大型化はしないだろう.
ボーイングはロシアのSSJに協力しているから,MRJには協力しない.
・失敗するくらいなら,同じリージョナルジェット機の計画であるP1の民間型と統合すべきである.
P1は100機程は作られるだろうから,民間型がこけても大丈夫だ.
書いてて再び立ちくらみが…
続き.
・日本の航空機メーカーは4社もあり,機種毎の棲み分けが進んでいて競争原理が働かない.
・これは,これら4社が官僚の天下り先になっているからだ(以下,細々とした天下り人数の数字が延々と続く).
・中にはUS-2を作っている新明和の様なおよそ非効率なメーカーまである.US-2は投資対効果が疑問で,救難ヘリで代替出来る代物である.
・また,協力体制もなっていない,MRJには富士重位しか協力的ではない.
・C-X民間型は失敗する.C-17民間型ですら売れなかったし,トラックを積み込む事自体非効率的だ.
・日本の航空宇宙産業に対する政策は一貫性が無いと言うより存在しない.
・以前,ボーイングが747開発で苦しんでいる際に737製造販売権を日本に売ると打診して来たが,日本側は官民とも断った.737は今でも大ベストセラーである.
・欧州はエアバスを30年かけて黒字化させた.日本も航空宇宙産業を統合してそれ位するべきである.
<以上を要約>
・官僚が憎い憎い憎い憎い.
・大使館のパーティーにプレスを参加させなかったのはイクナイ.
概ね,従来の自説を「諸君」の読者に耳障りのいい様改変し,煽った文章である.
ただ,この為に論理が支離滅裂になっている.
競争原理が働いてないって非難しておいて,「統合せよ」って何?
文中の細かい数字は,結局天下り人数だけだった(爆笑)
理系的素養の無さは致命的である.
せめてYPX計画ぐらいは調べるべきではなかったか.
もうちょっと書いてみよう.
・重工4社は糞だ.これに比べればホンダ,トヨタの参入計画の方が成功するだろう.
・ホンダの参入するビジネス機業界の方が機体に対する要求は緩いから,ホンダは成功する.
ごめん,これ以上は思い出せない.
ってか脳が書き出しを拒絶している気がする.
軍事板
(転載:JSF in 「軍事板常見問題 mixi支隊」)
ハ,_,ハ
,:' ´∀ '; 。・゚・⌒) どう見ても以前ブログで垂れ流してた駄文そのままモサリね
ミ,;. o━ヽニニフ)) まぁ掲載誌のレベルに相応しいと言えばそれまでモサリが
ι''"゙''u
この人,軍用輸送機がパレットやコンテナを積めないとでも思ってるんですかね・・・
どうも鉄道のピギーバック輸送と勘違いしているんじゃないかと.
これが軍事評論家で良いんだろうか.
だんだんモサりAAが大きくなっている件について.
,ハ,_,ハ __
/;゙´∀`゙;, /\ 本人は軍事ライターであって評論家ではないと言い張ってるモサリね
/| ̄ u" ゙u |\/ 文を書いて売るプロフェッショナルであるという事実の前にはどうでも良いことモサリが
|____|/ とりあえず掻い摘んで適当に間違い指摘モサリ
・リージョナル機がボーイングの市場とバッティングなど有り得ない
・MRJははなっから6種類のバリエーション展開を想定
・YPXはリージョナル機ではないしP-1の機体規模こそボーイングの市場とバッティングする
・米軍の次期救難ヘリHH-47の単価はUS-2と同じ
・腐っても固定翼機であるUS-2と回転翼機では長距離進出能力の差は歴然
・西側軍用輸送機なら463L規格準拠は当たり前
・トラック積載が規格外貨物積載能力の例示であることは明らか
・MTOWに占める自重の割合は極めて低く速度も速い
・少なくとも航続距離はIl-76と並んで同クラス中最長
・チビモサは大きいもっさりさんより付属品の占める割合が大きい
「サイゾー」の最新刊に出ている清谷の記事の中でP-Xについて,大型機の開発経験のない川崎に実現できるのか,そんな事をするのならドイツのように中古のP-Xを輸入するか改修して使うほうが安上がりだと書いてあった.
ゲルとの対談の中での話だったけれど,ゲルのほうも外国では二ムロッドなどの古い機体が飛んでいるのになぜ新規に製作する必要があるのか,P-Xも自分は外国製のエンジンを使うよう言ったのに皆から総スカンにされてムカついたと言っていた.
ツッコミ所が多すぎて眩暈がしたけれども,「諸君!」の記事よりも劣化した内容になっていたのが印象的だった.
「週刊オブイェクト」コメント欄 at 2008年03月16日
01:28:40
-----
駄目だ・・・悪化してる・・・
でも「サイゾー」なら放置でいいか・・・
【珍説】
37 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2008/07/24(木)
23:59:23 ID:278QfSpy
JSFは随分MRJを持ち上げていたがファンボローエアショーでは
一機も成約が無かったな.JSFのお説が正しければ少なくともスホーイ
のRJよりは売れたはずだわな.何でそれほど優秀な機体が売れない(藁
【事実】
なあ,JSFがいつMRJを持ち上げたんだ?
http://obiekt.seesaa.net/article/91780160.html
>MRJオワタ\(^o^)/
http://obiekt.seesaa.net/article/88694095.html
こっちは,MRJとC-Xの機体規模がまるで違うのに,同列に並べて比較している清谷氏への批判記事で,MRJの擁護記事じゃない.
そもそも,既に実機が初飛行済みのスホーイ・スーパージェット100と,機体もエンジンも組み上がってすらいないMRJを比較してどうするの?
現状のMRJで契約がバンバン取れるはず無い
じゃん,
MRJは初飛行してからが勝負だよ.
一方,スーパージェット100は先々月に初飛行したばかり.
話題性のある今,契約できなかったらスホーイ終わりでしょ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
44 名前: 名無し三等兵 [age] 投稿日: 2008/07/25(金) 18:20:52 ID:???
>>43
それはボーイング787を褒めてるのかw?それてもMRJを貶してるのかw?
あ、ただの言い訳でしたかww
【事実】
ボーイングの787を持ち出す事自体が航空ド素人丸出し.
これまで十分実績の有るボーイングと,実績の無い三菱を同列に扱う航空関係者なんて居ないから.
そりゃ,MRJについては実機がきちんと飛ぶまで,様子見するエアラインが多くて当然だわな.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
51 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/07/25(金)
21:27:53 ID:???
MRJのローンチカスタマーの発注数が少ないのは確かなんだけどな.
スホーイSJ100やARJに大きく劣っている.
信者さんは何を勘違いしてるんだろ?
【事実】
後発のMRJと先行しているスーパージェットを比べれば,先行している方が契約数多くて当然.
また,SSJって西側にはイタリー航空に10機売れた程度で,あとはロシア国内と昔のソ連仲間のウズベキスタンとかその辺くらいだぞ,買ってるのは.
ARJに至っては,顧客はほとんど中国国内のエアラインだぞ?
そんなの数だけ多くても当たり前だろ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
脇から何も知らずに尋ねて恐縮だけど,あの手のリージョナルジェットの市場って,そういう「自国産業保護」的な購入をさっぴいてしまうと,かなり限定されちゃうの?
もしそうなら,海外の売り込みって,本当に大変そうだなあと思う.
【回答】
燃費とかの性能での競争が厳しい.
燃料費の上昇で現状の性能だと,リージョナル機の市場自体がターボプロップ機に食われ始めるくらいに.
リージョナルジェットの2強のボンバルディアやエンブラエル以外から,わざわざ買う理由になるような性能を,ARJやSSJは持ってるのかな?という話だな.
ただ,三菱は自社開発したビジネスジェット機の製造販売ライセンスをビーチクラフト社に売ってビーチクラフト社が売ったら大ヒットした前例がある.
http://ja.wikipedia.org/wiki/MU-300
MRJも需要次第だけど,販売パートナー探して組めば勝算あるかもよ.
軍板的に関心があるのは,YS-11の後継の中型連絡機がMRJになるのか,YPX=XP-1改になるのか,じゃないの?
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
http://kiyotani.at.webry.info/201001/article_2.html
> 今後C-Xが順調に生産に移るにしてもC-130あるいはC-27Jクラスの輸送機は依然
>必要だと思います.それはC-Xでは運用可能な飛行場が限れられているからです.
【事実】
またキヨタニさんが根拠も無く,口からデマカセを・・・
JSF,2010年01月05日 18:37
そう思うのなら根拠のソースぐらい出そうや,キヨさん.
つーか,この人どうしてここまで国産を忌み嫌うんだろう?
まさか,「外国製品が安いから」なんてアホな事を考えてるからか?
バルセロニスタの一人,2010年01月05日 19:29
もし,YCXパンフの離着陸滑走路長を根拠として出してきたら,盛大に吊るし上げて哂ってやった上で,断筆することを,その自称軍事ジャーナリストにお勧めするモサリよ.
まあ根拠を出さなくても吊るすモサリが.
C-X配備枠の拡大こそあれど,装備体系を無視したガラクタ入れて配備枠を圧迫するなど,有り得ないモサリ.
モッサー=ハルゼー,2010年01月05日 20:10
以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分
【質問】
C-2の重量超過問題と空自の隠蔽体質について:清谷信一公式ブログ
というのは本当ですか?
【回答】
これは酷過ぎて目を覆いそうになりました.
現在開発中のC-2輸送機の重量が,超過した問題です.
この程度の重量ならば,まだ落とせますし,特に影響もないかと思われます.
清谷氏もC-2は欠陥機ではないと証言しています.
問題はその後の文章です.
――――――
恐らくは当初,重量超過はもっと深刻だった.
それを何とか公表できるレベルまで減らしたのでメディアにリークした,という所ではないでしょうか.
必要な情報を開示しない空自は,そのように疑われても仕方ないでしょう.
このような「ばれなければいい,ごまかし通せば勝ち」的な隠蔽体質が,官製談合を生んだりする土壌になっています.
その官製談合の後始末にしても,本来2年で交代するはずの空幕長の任期を意図的に伸ばして,「辞任」したフリをして責任を取ったフリをしました.
恐らく反省なんかしていないでしょう.
空自官製談合,外薗航空幕僚長辞任のは納税者を謀る猿芝居
http://kiyotani.at.webry.info/201012/article_10.html
――――――
いやあの・・・何を根拠にそんな事を言っているのですか?
毎度の事ながらこの人,何か報じるのはいいとして,全くソースがないんですが.
というかほとんどこれ,清谷氏の妄想にしか思えないのですが.
この人,以前も自作自演疑惑があったり(言い訳も高校生並み),「プールにうんこ」とか小学生や中学生みたいな事を書いたりしていますが,まさかこんな陰謀論者みたいな事まで書きだしたとは.
この人の信用は,完全に地に落ちました.
まぁ,もともと地に落ちてただろうと言われれば,それまでですが.
【雑記】キヨがホホイと同類だった点について
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1581097101&owner_id=23170483
【軍事ブログ】キヨの品性低下を嘆く記事
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1588539778&owner_id=23170483
しかもロシア軍は,未だに1990年代と変わらないと思っているところもありますし,正直この人も陰謀論者のカウントに入れてしまおうと思っているのは私だけでしょうか?
さらにこの記事に至ってはもう,2chにいる「ネトウヨ連呼厨」と変わらない事を証明してしまいました.
――――――
さて欧州で開発されている輸送機A400Mは重量超過だが,C-2は少ない開発予算で受領超過もない優等生だ,という「愛国的」なリテラシーの欠如した意見がネット上で多く見られました.
ネガティブな情報を開示する側と,開示しない,あるいは隠蔽した側を同列に論じても意味がないことです.
「大本営発表」を鵜呑みにするような,自衛隊のいうことは常に正しい,権威信仰あるいは思いこみは有害でしかありません.
彼らはまさに空自の情報操作に踊らされてたわけです.
――――――
愛国的って・・・.
客観的な説明でしょうに.
A400Mはあれだけ開発費用を投じて,12トンの重量超過で,プーマ装甲歩兵戦闘車が搭載できない有様なんですから.
太り過ぎたエアバスA400Mは飛び立てるのか:週刊オブイェクト
それに,輸入兵器の価格とスペックを鵜呑みにしている清谷さんが,大本営だ何だと書いても説得力はありません.
まして自演疑惑や,「プールにうんこ」などと書いている清谷さんなら,なおさらです.
・・・もう萎えますよ,こんな陰謀論を展開しているのだから.
バルセロニスタの一人 in mixi,2011年03月29日00:27
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
自衛隊でのMV-22運用上,予想される課題は何?
【回答 válasz】
防衛省がMV-22を導入,陸自に配備する事を発表してから今月で1年が経ちました.
オスプレイ:米政府,日本に売却へ 17機3600億円 - 毎日新聞
陸自に導入されるオスプレイは17機です.
配備先は未定ですが,中央即応集団隷下の第一ヘリコプター団にに配備されると思われます.
第一ヘリコプター団にはCH-47J/JAが配備されている第1輸送ヘリコプター群と,UH-60JAとOH-6Dが配備されている第102飛行隊が置かれていますが,MV-22は第1輸送ヘリコプター群のCH-47Jの後継として配備されると見られています.
第1ヘリコプター群には32機のCH-47J/JAが配備されていますが,このうちCH-47Jの後継としてMV-22が配備されると見られます.
また,陸自航空学校霞ヶ浦校や航空学校教育支援飛行隊にも数機ほど配備されると見られます.
むしろ航空学校に優先的に配備されると思われます.
17機しか導入されないので,おそらくこの運用になるでしょう.
一方で,17機しか配備しないと,やはり稼働率では影響が出てくる可能性が否定しきれず,
海自や空自でV-22系統を導入しても数が少ない以上,H-60系統のような稼働率は期待出来るかどうか疑問です.
そこでCH-47Jが配備されている第12師団や西部方面航空隊,第15旅団にもMV-22を配備してみてはどうでしょう.
老朽化が進むCH-47JをMV-22に更新し,大型輸送はCH-47JAに,人員やUH-60JAやUH-1Jでは輸送が困難な重量の物資の輸送を,MV-22に分けて運用するというものです.
そうなれば17機の倍の34機のMV-22が必要になり,海自や空自のV-22系統も含めると大量の部品が必要になりますので,V-22系統の部品のストックも必要になって量産効果により運用コストも下がります.
V-22は1機あたり100億円と言われていますが運用コストを下げ,空自や海自に任せていた陸自の輸送をMV-22が一部担えば,それなりに低コスト化が図る事が可能になります.
とはいえV-22の運用にはまだ課題があります.
それは捜索救難の時に全国の総合病院や大学病院のヘリポートがV-22系統はおろか,H-60系統にも対応していない病院があるという事です.
これは某マイミクさんから以前聞いた話ですが,その事実を考えると防衛省は全国の総合病院や大学病院のヘリポートが,ティルトローター機や大型・中型ヘリの重量に耐えられるための工事を,補助金を出してでも推進していくべきでしょう.
なお,V-22は学校の校庭や運動場にも離着陸が可能なので,地震での救援物資の速達輸送には向いているという事も付け加えておきます.
避難所は大抵が学校か運動場の体育館ですから.
ねらっずーり in mixi, 2016年05月04日
青文字:加筆改修部分
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ
Második felsõ Oldalára
hátrálsz