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@陸上自衛隊観閲式予行
路面を踏みならして進む90式戦車の迫力に圧倒されます.
また,この待機場所には戦車搭乗員の家族友人も集まり,エールを送ります.
よしぞうmaro' in mixi,2007年10月22日01:52
青文字:加筆改修部分
「保険部の小部屋」◆(2011/01/16)最後の90式戦車
「ワレYouTube発見セリ」:JSGDF MBT Type90, Yakima
「ワレYouTube発見セリ」:Type 90 MBT--You Know My Name
「ワレYouTube発見セリ」:【いまさら感】Japan MBT type90 【Tank PV】
「ワレYouTube発見セリ」:【ニコニコ動画】Japan MBT [TYPE90-Panzer] JGSDF
【質問】
韓国のK1A1戦車(以下,K1)と陸自の90式,アメリカのM1A2(以下,エイブラムズ)を見比べて思ったのですが,K1と90式はどっちが強いのでしょうか?
性能だけで見るならエンジンの最大出力と最大速度以外はK1の方が上みたいですが・・・.
ただ,K1はエイブラムズを開発したジェネラル・ダイナミックス・ランド・システムズ社が開発したようで油断ならないし・・・.
【回答】
K1は,M1の設計をベースに105ミリ砲に最適化し韓国の国情に併せたたモデルです.
M1にあった設計冗長性は削られているというのが実情です.
開発者がM1のチームと同じで,製造担当が,アメリカよりもおせじにも工業技術が優れているとはいえない,韓国企業.つまり,極論すればM1のモンキーモデル.
ただ,ソ連の型落ち戦車を本気運用してる北朝鮮に対しは,高価で優秀な戦車より,多少性能が落ちても量がそろう戦車のほうが妥当.
だから,K1は性能より戦略的な価値を見るほうが正解.
・日本の冶金工学および材料工学技術に支えられた複合装甲による装甲防御力,
・走行間射撃時でも必中と言いえる命中率を実現するFCSの性能,
・ソ連製スチームローラーに対処するための自動装填装置による速射性,
その他諸々を考慮すると,性能的には,"Armor"誌99年7-8月号のランキングにある通りの差があるでしょう.
以下引用.
――――――
ランキング |
名前 |
生産国 |
1 |
レオパルド2A6 |
ドイツ |
2 |
M1A2 |
アメリカ |
3 |
90式戦車 |
日本 |
4 |
ルクレルク |
フランス |
5 |
チャレンジャー2 |
イギリス |
6 |
T80UM2 |
ロシア |
7 |
K1A1 |
韓国 |
8 |
T90 |
ロシア |
9 |
T72 |
ロシア |
10 |
メルカバMK3 |
イスラエル |
・90式戦車(日本)
第三位は,驚くべき事に,今まで戦車技術では知られることのなかった国の戦車である.日本の90式戦車(三菱重工製)は外見はレオパルド2ににており,ラインメタル社の開発した120mm砲と自動装填装置を搭載し,乗員三名を実現している.日本政府も三菱重工も90式戦車に関する情報はあまり公開していないため,90式戦車は『謎の戦車』になっている.
しかし報告書によれば,90式戦車は『全くもって近代的で洗練されており,射撃統制システムはレオパルド2A5やM1A2よりも進んでいる.そして,車輌の電子技術はそのすじで高名なフランスのルクレール戦車や,レオパルド2A5やM1A2よりも先進的である』としている.『そしてこの射撃統制ソフトと先進的な電子技術が90式戦車を世界水準の戦車としているのである』
90式戦車には世界に名高い日本のエレクトリクス技術の優秀性がフル活用されている.いくつかの細かい点で今だ謎の部分はあるが,砲撃統制ソフトは自動目標追尾能力と,これは長年噂されていたのだが,ある種の目標認識・判別・敵の脅威度を判別する能力が組み込まれていると思われる.
『90式戦車は1500馬力の三菱製ディーゼルエンジンを搭載しており,このエンジンは他の世界水準の戦車に類似した出力重量比(パワーウェイトレシオ)を実現している.90式戦車は50tであり,西ヨーロッパの闘いを想定して設計された戦車よりも装甲が薄い.また乗員室が狭いと思われる.『以上の点をすべて考慮すると,90式戦車は今日の世界で最高の戦車の一つであると結論づけられる.』
・K1A1(韓国)
88式戦車(別名K1戦車)はM1戦車を開発したのと同じチームによって設計された.
88式戦車の外観は『小型版M1戦車』('Baby M1')のように見受けられる.
近年,88式戦車は製造メーカーの現代(ヒュンダイ)により,世界標準であるM256 120mm砲への換装がなされ,火力統制システムも『M1戦車と同等ないしそれ以上なものに改良された』とされている.
88式戦車はディーゼルエンジンを搭載している.
88式/120型『小型版M1』戦車は主砲を105mm砲から120mm砲に換装したものである.
――――――http://angrif.hp.infoseek.co.jp/tkrankf.htm
(ただし上述の,
「90式戦車は50tであり,西ヨーロッパの闘いを想定して設計された戦車よりも装甲が薄い」
というのは正しいとは言えない.
全般的に小型の90式は表面積や体積も小さい.密度で考えれば西欧の戦車と大差ないわけで,防御装甲を削って達成した軽量さとは言えず,装甲防御に問題を抱えているとは思えない)
むしろ,装甲に関していうと正面装甲の強さはよほど凄まじいらしく,演習等で火砲が正面に撃ち込まれたと判定されても,被害0として処理されている.
これは,実際に120mm 戦車砲を至近から数発撃ち込んでも何一つ機能不全に陥ることなく作動したという試験結果から,そのように判定されているということ.
(HN "?"他)
また,体積と重量の比率で言えば,90式の密度は仏のルクレールと同程度に高い値を出している.
http://www.heinkel.jp/mbt_weight.htm
装甲防御力=重量という古い概念に照らし合わせたとしても,90式の装甲が薄いなどと評される理由は無い筈である.
そもそも,こうした単純な絶対値での重量比較は,往々にして二乗三乗の法則を考慮していないことが多い.
「装甲防御力と重量は必ずしも比例しない」
というセラミック主体の複合装甲の特徴を抜きにしても,90式の装甲防御力は高いレベルにあると考えるべきである.
(なお,上記の体積比較表はスペック表などに記されている単純な寸法から計算されたものです.
精度向上の為に図面や模型から正確な体積を求めようという根性のある方は,是非とも挑戦して下さい.
ついでに田宮模型さんの現用MMシリーズも買ってあげて下さい)
【質問】
「(90式戦車は)120mm 戦車砲を至近から数発撃ち込んでも何一つ機能不全に陥ることなく作動したという試験結果から, 演習等で火砲が正面に撃ち込まれたと判定されても,被害0として処理されている」
そうですが, その試験結果は防衛庁等の公式資料として公表されているのでしょうか?
あるとしたら教えてもらいたいのですが.
軍事板
【回答】
▼ 最近発売された『軍事研究』別冊に,そのビデオの内容が載ってました.
それによると,少なくとも砲塔前部は射距離250m前後において,90式戦車の120mmのAPFSDSを1発とHEATを3発の合計4発食らっても自走可能であり,砲塔側面は89式装甲戦闘車の35mm機関砲に耐えられ,上面装甲は上空10m程度で炸裂した155mm砲弾の破片に耐えられるようです.
ただし,この時使用したAPFSDSは,現在では旧式の(現在も90式で使用している)DM33(JM33)ですので,DM53等最新の砲弾に対してはまた事情が変わってるかもしれません.
APFSDSの性能も当時と比較してかなり向上してるでしょうから.
○出典
一戸崇雄『90式戦車の特徴と問題点』 in 「軍事研究 2007年12月号別冊 世界のハイパワー戦車&新技術」 2007年12月1日発行
▲
【珍説】
陸上自衛隊が使用している国産の九〇式戦車は,一両八億円する―と聞いて,あなたはどう思うか.
もちろん,八億円を「安い」と感じる人は,あまりいないだろう.
しかし,本当のところ,戦車の値段が八億円とか九億円とか言われても,それが果たして安いのか高いのか,判断できない人が圧倒的に多いのではないだろうか.
実はこの戦車は,国際相場からすればバカ高いのである.
イラク戦争でも活躍し,米陸軍の主力戦車となっているM1A2は,主砲こそ九〇式と同等の一二〇ミリ砲だが,格段に進んだ電子装備を持ち,味方の戦車はもとより偵察機や衛星とも瞬時にデータのやりとりができる.
それでいて,価格は一両およそ七億八千万円と,九〇式よりも安いのだ.
〔略〕
では,性能面で九〇式と互角の戦車はと言うと,ドイツのレオパルト2A5が挙げられるが,こちらは一両五億円するかしないかである.
林信吾著『反戦軍事学』(朝日新聞社,2006/12/30),p.39-40
▼ ちなみに〔90式戦車は〕,一両八億円ほどする.
端的に言えば,米独など西側諸国の第三世代戦車と比べてかなり高い.
林信吾著『防衛黒書』(ちくま文庫,2008.9),p.268
▲
【事実】
この手のネタはもう食傷気味です・・・
90式戦車 8億円
ルクレール 9億7000万円
チャレンジャー2 11億3800万円
西側第三世代戦車で比較しても,バカ高いとは言えません.
特にフランスのルクレール(Leclerc)戦車は,日本の90式戦車とほぼ同時期に登場している上,両車とも自動装填装置を備えているのでよく比較されますが,90式戦車よりも高価です.
イギリスのチャレンジャー2戦車が更に高価なのは,少し意外な感じを受けるかもしれません.
とはいえ上記の三戦車は,ルクレールがアラブ首長国連邦(UAE)に売れ,チャレンジャー2はオマーンに38両売れた程度で,数百両程度の生産に留まっています.
これに対しアメリカ,ドイツ,ロシアの戦車はベストセラーとして数千両が生産・輸出され,単価が安くなっています.
アメリカのM1戦車とドイツのレオパルト2戦車は一両5億円前後,ロシアのT-90戦車は3億円前後と確かに安いです.(T-90は性能的に西側第三世代戦車との直接比較は出来ない)
ただし注意しなければなりません.
T-90の価格は国外販売価格での国際相場ですが,M1とレオパルト2の価格は本国での国内調達価格であり,
国外に売る場合は1.5掛けくらいされるのが普通です.兵器販売は殿様商売も多く,2掛けもそう珍しいことではありません.
例えば,湾岸戦争後,サウジアラビアが購入したM1A2の新品が約15億円.
サウジは新品だけでなく,M1A1の中古車をA2相当に改装した車両も購入していますが,これでも10億円を超えています.
またオーストラリアが2003年に,M1A1の電子部品を新型に交換した(注:A2相当ではない)中古車を,一両約6億5000万円で購入しています.
さらに,スウェーデンに輸出されたレオパルト2A5(Strv.122)の販売価格は一両約8億円です.(10億円超とする資料もありますが,それは同時契約されているStrv.121改修費用と混同している模様)
物のお値段については,この本を読んだ方がまだ色々と勉強になります.
大学の授業でも使っている奴なので,皆さんでも大丈夫だとお思いですが・・・・・・・.
(ただし,もの凄く分厚いです.)
『生産管理入門―ERPを支えるマテリアルマネジメント』(J.R.Tony Arnold著, 日刊工業新聞社,2001.12)
『品質管理入門』(石川馨著)
『もうかる工場のしくみ』(金谷孝・橋爪準一著)
全て,自分が通っている大学の授業で使用した物です.
SCARFACE1 at 「週刊オブイェクト」コメント欄,2007年03月05日
22:14
& his blog
90式戦車
ルクレール Le Clerc
チャレンジャー2 Challenger 2
(うそ)
(ほんと)
【珍説】
「戦車の値段について」
『反戦軍事学』という素晴らしい本の中で俺が指摘したのは,「国際相場」に比して,90式は高額であるという事実と,その理由.
もっと高い戦車があるそ,と言われてもね.
林信吾 in 「週刊オブイェクト」コメント欄 at 2007年03月07日 12:30
※ 「素晴らしい本」というフレーズは原文ママ.信じられないが本当だ.
【事実】
いいえ,私はそのような反論を行ったのではありません.
私が「戦車のお値段編」で説明したことは,
「戦車の国際相場価格(西側第三世代現行型)は安くても8億円前後であり,高いものは15億円を超えている為,90式戦車の値段(調達価格)は決して高くない」
と主張しているのです.
〔略〕 林信吾氏が著書で書いているM1A2やレオパルト2の価格は「生産した自国への価格」であり,国際取引価格ではありません.
購入国が払う金額が「国際相場」となるのであり,国外への兵器の販売価格は生産国の自国調達価格から1.5〜2倍くらいになるのが普通です.
結果として林信吾氏が「90式よりも安い戦車」だと紹介したM1A2やレオパルト2は,日本が買おうとすると90式戦車の調達価格と同程度かより高くなってしまいます.
日本国内で採用する場合のことだけを考えればよいのですから,国産戦車の国内調達価格と他国戦車の国際販売価格を比較して決める事になります.
林信吾氏,「国際相場」に比して90式は,けっして高くないのです.
ところで林信吾氏,貴方が本に書かれている「ほとんど赤字でも輸出ならば受注する,というメーカー」を具体的に挙げて見せてください.
【反論】
いわゆる防衛産業への自衛隊幹部の天下りの問題については,なぜ誰もツッコミ入れないのか理解に苦しむ.
林信吾 in 「週刊オブイェクト」コメント欄 at 2007年03月07日 12:30
【再反論】
突然,話が飛ぶのですね.
で,天下りがあったとして,90式戦車の調達価格が他国戦車の国際販売価格と比べて高くないことには変わりがありませんよ.
天下りの問題自体は認識しています.
問題だと主張したい方が主張なさってください.
ですが,軍人が軍需企業に天下りすることは何処の国でも普通に行われていることで,完全に無くすことは出来ないし,何処の国でも行われているのなら,「国際相場」への影響は相対的に見て特にないでしょうね.
<以下コメント欄>
自衛隊幹部の天下り問題〔略〕って他の省庁や防衛省背広組と比べてどうなんでしょうか.
例えば財務省や国交省から課長クラスの天下りってフツーに行われてますよね?
警察なんかだと,国Uクラスでも天下ると聞きます.
それに比べ,自衛隊制服組の天下りは天下りといえるほどのものなんでしょうか?
私の親戚にも元将補〜2佐クラスの人が何人かいますが,皆さん,天下りというよりは再就職されました.(自動車学校とか)
また,杉山隆男氏の『兵士を〜』シリーズでも,元幕僚長が一介の顧問であるという現実が描写されております.
自衛隊幹部の天下りってそんなに目の敵にするほどのものなんでしょうか?
Posted by Red Attack at 2007年03月08日 23:10
それほど,問題ではないですよ.
何故かと言うと,佐官までの人達の定年が55歳までですからね.
まあ,それ以外にも色々とありますが!
Posted by SCARFACE1 at 2007年03月08日 23:41
90式の調達数が年20未満位,分かりやすく年15台として,重工が「レオパルト2A5が挙げられるが,こちらは一両五億円するかしないか」との差額3億円をぼってるとして,その3分の1が天下りの人件費だとして,年15億ですか.
おいおい,重工にどんだけ天下ってるんだよ.
天下りだけで機甲中隊の定足数ぐらい居なきゃならないんじゃないか?
天下りったって,年1億/人もしないだろ?
10年で58人らしいから,
http://www.selectourfuture.org/japanese/mitsubishi.html
年間12人を養ってるとして,全部戦車に上乗せしても,調達価格は3億も上がらないんじゃ・・・
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年03月09日 01:26
【珍説】
90式戦車はエアコン付き.岩に当たると穴が開く(田中芳樹「創竜伝」)
【事実】
普通の車だって岩に当たったって穴なんか開きません.まして装甲のある車.
90式戦車の実物は埼玉県朝霞の陸自広報センターに無料展示されています.
気になるのであれば実際に自分で触ってみるのが一番ではないでしょうか.
金属なのに叩いても音がほとんどしないくらい,分厚い装甲で覆われています.
ちなみに,「車体の底は川底の石で穴が空く」というのは,小説家の田中芳樹氏が,自著「創竜伝」内で自衛隊の戦車を風刺した描写が,「真実」として広まったものです.
しかし同書の出版は88〜89年で,当時,90式戦車はまだ正式採用されていいません.
その事から考えても ,創作である事は明らかです.
実際の戦車の構造を考えれば,いくら底面を薄くしても,それだけで地表の岩で破れる様な事にはなりません.
エアコン云々ですが,NBC対策を施された戦後世代の戦車なら普通付いています.
冷房機能はまた別.乗員用のヒータはありますが,クーラーはありません.
電子機器用の冷却装置はあります.他の車両も同じです.
陸自の装備で冷暖房完備なのは,パジェロだけです.これは,民生用のエンジン・ユニットはエアコンのコンプレッサーと組になっているので,自衛隊用に取り外すと,かえって割高になってしまうです.
90式にエアコンが仮に付いていたとしても問題なんてありません.
核兵器・化学兵器・生物兵器への対処として車内の気密性を高めた場合,むしろ欠かすことの出来ない装備にすらなるかもしれませんので.
なお,ほとんどの戦車の中東輸出使用は冷房付きです.エイブラム,チャレンジャー,ルクレルクからT-80に至るまで.
軍事板
朝霞にある,90式MBTの試作車
撮影:新所沢の三等兵◆Uk
新所沢の三等兵◆Uk in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
【質問】
NBC環境下で行動できるよう,90式にはエアコン(冷房機能無し)付いているそうですが,米軍方式で防護服着させた方が合理的では?
軍事オタ in 軍事板,2000/09/01(金)
青文字:加筆改修部分
【回答】
米軍も従来のやり方と,個人防護システムの併用だと思ったけど??
車内の汚染は除染するのが困難だから.
米軍式の個人防護システムは,採用当時はNBC防護服が,ゴム引きのものしかなかったので合理的に思えるたけど,今はサラトガスーツに代表される通気性のある軽量防護服(自衛隊も同様のものを装備)が普及しているので,要らない装備かもね.
因みに何処の国の戦車兵も,戦場が最初から汚染していることが分かっている場合は,車内でも防護服を着用しますよ.
車両を放棄しなければならないトラブルの時に,脱出できなくなるから.
そういう想定での演習の写真見たこと無い?
オレ有る.
一番は,ハッチを開けたら車内が汚染されて意味がなくなるからで,車両トラブルで車外作業が必要になった時に困るし,仮に車内にとどまって救援車を待っても,乗り移る時か牽引する作業で,どっちみち車外に出る必要がありますから.
後,汚染物質にもよりますが,車両に付着している可能性があるので,汚染地帯を抜けても車外から洗浄してもらわないと,乗員は不用意に車外に出られないからです.
戦車兵が防護服とマスク付けている演習写真は,よく見ました.
だったいらないじゃない・・って思ってた訳ですが,昔より着心地が良くなったとはいえ,狭い車内での操作はやはり不便でしょう.
軽量防護服も車載して併用の方がいいかもしれません.
【質問】
JSFは『別冊軍事研究』の一戸氏の記事にある,「90式戦車」に対する実弾射撃のビデオを論拠に,砲塔正面で250mでAPFSDSを止められる,側面は30ミリ砲弾に耐えられるとしてる.
まずこれは距離などは,ビデオを見た一戸氏の印象あるいは目測でしかない.
そもそもどこの国でも戦車の防御力は極秘だ.その極秘をわざわざプレス向けに公開するか?という疑問があるだろう.
自衛隊がわざわざディスインフォーメーションのためにつくったビデオという可能性もあるのでは?
公開された当局の画像,映像が正しいなら,『FRONT』の写真は全部真実だな.
これを元に90式の防御力が世界最高.我が国の装甲技術は世界最高,と煽るのは如何なものか.
〔略〕
少なくとも諸外国でそんな現用の実車を,実弾射撃したというビデオを見たことはないがな.
しかし,250で APFSDSを止められるなら世界最強だろうな.
アメリカ,イスラエル,ドイツの装甲の何分の一の厚さと重さで,同等以上の防御力だからな.
それを既に我が国は30年前に開発していたと.
故に技術的に劣っている先進国は増加装甲が必要だが,90式には一切増加装甲が必要ないと.
本当だったら大した話だ.
【回答】
公開しちまったもんは公開しちまったんだからさあ(笑)
てか,英仏・支那とどこかの国ですら,結構なビデオ公開しているしなあ・・・
あのビデオの存在は,軍板じゃあ常識と化しているんだがな.何年も前から.
ちなみに90式じゃなく,装甲車ならこういうのがある.
82式指揮通信車 試験映像
>陸上自衛隊の82式指揮通信車の防護試験の映像です.
>対機関銃弾,対地雷,対砲弾,対火炎放射器試験を収録しています.
韓国軍は最新鋭戦車XK-2の耐弾試験ビデオを公開している.
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1535028
これ↓はエイブラムスの耐弾試験映像.
アメリカ M1 Abrams 戦車 開発試験映像PV
>MBT70やXM1,M1耐弾試験など貴重な映像
極秘ねぇ.極秘ですか.ハァ・・・・
>しかし,250で APFSDSを止められるなら世界最強だろうな.
米は少なくとも一発はとめられるぞ,劣化ウラン板増強型ならな.
M1でいえば,90式のようにAPFSDS耐弾を考慮に入れたのはM1A1(HA)からと言われている.
(M1やレオ2っていったって,複数の種類がある)
独は日本と同様,まともな拘束セラミックス装甲を開発している(というかドイツが世界初)
レオ2がAPFSDS耐弾を考慮に入れたのはA4からか?
フランスも,おそらく2発/モジュールぐらいは耐えられるだろうと見られている.
>M1やレオ2の正面装甲
>これを元に90式の防御力が世界最高.我が国の装甲技術は世界最高,
>と煽るのは如何なものか.
JSFは「我が国の装甲技術は世界最高」などとは煽っていない.
ただ淡々と,ビデオの結果を伝えているだけ.
それも「軍事研究」誌の別冊を引用するという形(つまりソースは2chではない)でやっているので,妥当な紹介
の仕方だ.
産経みたいな低脳な煽り記事とは違う.
それにビデオの存在は,此処でなら疑う奴は殆ど居ないので,書いた所で批判を受ける要素が無い.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
陸自が気前よくそんな映像を公開する反面,砲塔正面の装甲には覆いをかけて隠していた,ということは矛盾すると思うが,そういうことは考えないわけね.
耐弾試験の映像といっても全部を馬鹿正直に公開している考えているのか.
〔誤字脱字は原文ママ〕
【事実】
隠しているってか,一種のモジュール装甲だから,あれ.
装甲の材料は機密に決まってるだろ,常識的に考えて.
あと,耐弾性能を示すビデオで,○○に○発耐えた,というのはあくまで目安だからな.
特に日本は海外に輸出するわけでもないから,限界性能を見せる必要はどこにもない.
>耐弾試験の映像といっても全部を馬鹿正直に公開している考えているのか.
実際に複数の人間がおそらく違う試験を見て,少なくとも走行可能な程度の損害に留まっていると証言してるわけで.
予算のない陸自が対外向け,しかも広報分野でなく専門家筋への無意味な試験はやらんでしょ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
ここで愚痴ってもしょうがないが,自衛隊装備って全体的にアレなんだよなぁ.
例えば陸上自衛隊の90式戦車っていうのは,見た目とかはアメリカの戦車に似てるんだけど,〔略〕,傾斜装甲を採用してないので砲弾をはじくことが不可能
ニュース速報板
【事実】
「90式戦車」と「アメリカの戦車=M-1エイブラムス」で画像検索してみましょう.
まあ人間で言うと, 「顔の真ん中に鼻があって,目が二つあって,その上にはそれぞれ眉毛が」程度には似てるでしょうけど.
更に,「アメリカの戦車に似ている」からいい戦車とは限りません.
現代の戦車主砲弾のAPFSDSは傾斜装甲で弾くことはできません.
浅い角度で命中しても装甲表面で屈折して車内に突っ込んできます.
▼
90式戦車@総火演・装備品展示
実際に近付いてみると,そう巨大といった感じはしませんが,鋼鉄の重量感はタップリあります.
よしぞうmaro' in mixi,2007年08月27日01:21
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
90式戦車のCPUはファミコン並で,ベテラン砲手が目視照準で撃つほうが命中率がいいって本当?
ニュース速報板
【回答1】
んなこたぁない.
また,兵器の電子装備の完成度はCPUの能力のみに左右されるものではありません.
システム総体としての能力を判定しなければ意味がありません.
>ベテラン砲手が目視照準で撃つほうが命中率がいい
その様な「職人芸」がこなせるまでの人員を確保するより,機械任せでもそこそこの命中率を得られるシステムを採用した方が,戦術的には有効でしょうね.
▼ 【回答2】
[90式]って名前からいつ開発されたか考えてみれ.
理由はまあ,あれだ,ファミコンなめんなって事だ.
勘違いしている人も結構いるが,ぶっちゃけ「PS3にできてファミコンに出来ない計算」はない.
PS3なら人に認識できないスピードでやるけど,ファミコンにやらせると年単位の時間がかかると言うだけで.
コンピューターって単能で割り切れば,ロースペックでもそれなりの性能が出せる.
画像処理したり音声を扱ったりしない,純粋な「計算装置」としてのコンピューターなら,20年前のレベルでも充分使える.
家庭用のPCみたいに汎用でまともに使えるようにするには,機械の計算能力に余裕がないと厳しい.
単能でそのハード専用に組んだプログラムに比べて,言語が複雑になるから.
だから,数字の上ではベラボーに高性能になってる.
家庭用ゲーム機のPCエミュを動かすのに必要なスペックを見りゃ,どれだけ非効率なことしてるか分かるはずだ.
悪い言い方をすれば,汎用機は膨大な計算能力で種々の機能を無理矢理動かしてるようなもの.
むしろ,下手に最新技術が使われてたりしない方が,信頼性の面でも整備性の面でも扱いやすい.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▲
【関連動画】
「 ワレYouTube発見セリ」:90式戦車 走行間射撃
【質問】
「90式戦車のメインCPUは,マックに使われているような民生品なのでEMP(電磁パルス)を浴びたらすぐにダメになるが,アメリカの軍用品CPU(つまりM1A1に使われているやつって事ですね)は,ちゃんと耐性ができている」
ってのはマジっすか?
もしマジなら,アメリカのミリテクってやっぱりスゴイ!?
【回答】
兵頭二十八の本ね.
ここから取ったんだろ?
――――――
アメリカの産業界は,十分な対価さえ報酬として受け取れば,日本製を上回る性能のメモリー・チップはいくらでもつくれるんだ.
彼らはただ,安くて大量にはつくれないというだけ.
その代わり,CPUでは常に日本の先を行っている.
それに,核爆発のEMP(電磁パルス)を浴びたり,急激な温度上昇や温度低下にさらされても,誤作動を起こさないようなチップは,日本企業には何のノウハウもなくて,アメリカのメーカーだけがつくっているのだよ.
たとえば「90式戦車」の射撃コンピュータに使われているメインのCPUは,マッキントッシュ・パソコンのやつをそっくりそのままだからね.
そんな民生品では,もしEMPを浴びたらすぐにダウンしてしまう.
アメリカの軍用品をナメちゃいけません.
――――――
以上,兵頭二十八著『「日本有事」って何だ「超カゲキ」VS「常識」問答』より引用.
ちなみに以前聞いた話では,軍事用のチップも民生用のチップも同じFABから生まれてくるらしいぞ.
製造工程も全く一緒.
ただ,その中からたまたま各種耐性試験の結果が良いものが,軍事用に回されて,普通の奴が民生用に回されるというだけの話.
逆に言えば,同じ行程から生まれてきたものに,高い価格をつけられるから,チップメーカーにとって軍事用は旨味が大きいということだ.
その本の言ってる「日本企業にノウハウが無い」というのはどんなもんだろう?
著者は「チップ自体に防護処置を施してある」と勘違いしてんじゃない?
論理設計はともかく,少なくとも製造技術ではトップレベルの日本企業が造るチップ自体は,当然それなりの耐久性を持っている.
それをシールドするユニットとかの技術はともかく,チップそのものの品質うんぬんというのは,著者の勘違いだと思うな.
そしてシールドする技術は,半導体技術ではなく単なる軍事技術で,日本企業がそっち方面のノウハウに乏しいのは当然.
軍事板,2000/09/01(金)
青文字:加筆改修部分
そもそもの話として,兵頭氏が”アメリカの産業界は…”とか書いていたそうだが,Cyrixを買収したVIAは台湾のメーカーだし,AMDの工場はドイツに在るし,パソコン開ければ解るように,IBMのHDDはチェコ製だし,インテルのCPUはマレーシアで作ってるし,アメリカだけでCPUを作ってると言うのは当たらないなあ.
もはや電脳企業に関して国籍を問うのはナンセンスだね.
ハナ肇 in 軍事板,2000/09/01(金)
青文字:加筆改修部分
まぁ,入力ノイズに対して誤動作の少ない物を選り分けてる,って可能性はあるだろうけど....
それで選られる結果は,最後の最後での安定って話じゃない?
或いはパッケージに金属板埋め込んで,ある程度遮断してるとか....
要は直接接触なしで,外部から入力される起電力への対策だから,きちんと金属等で遮断してやる(引き回してるケーブルにも発生するからそれも含めて)って事じゃないの?
ノイズ対策の延長みたいなもんで.
軍事板,2000/09/19(火)
青文字:加筆改修部分
【珍説】
方向指示器をつけた戦車なんて,世界中探しても90式戦車だけ.
ニュース速報板
【事実】
公道を走る戦車にはたいていついています.例:レオパルド2・ルクレール・チャレンジャー2
▼ 例えばフランスは,戦車が一般道を通行するので,もちろん警察の取り締まりを受ける.
そのため,ルクレールには取り外し可能なウィンカーもライトも装備されている.
ちなみに警察に装甲車が検問で止められた際,便乗して銃座で寝ていた人が,寝ぼけて銃口を警察官に向けたら,警官が慌てたって話が,まことしやかに語られてる.
軍事板,2008/11/20(木)
青文字:加筆改修部分
▲
方向指示器つけました
【質問】
陸上自衛隊の90式戦車は60〜70Km速度が出るようですが,過去の戦車に比較して燃費は悪くないんですか?
性能が抜群でもすぐ燃料がなくなったら,いろいろ不便が出てきそうですが.
それとも何か対策があるんですか?
【回答】
遅レスだが,簡単に各国主要戦車の平均燃費を出してみた.
航続距離は整地でのもの.
ソースがバラバラなので,参考程度に.
○74式戦車
エンジン:10ZF22WT型空冷V型10気筒ターボディーゼル
720HP
燃料搭載量:1150L(内部950L+外部増槽200L) 航続距離:約300km 平均燃費:約260m/L
○90式戦車
エンジン:10ZG32WT液冷V型10気筒ターボディーゼル
1500HP
燃料搭載量:1075L 航続距離:約390km 平均燃費:約362m/L
○レオポルト2(A5?)
エンジン:MB873Ka-501 12気筒多燃料液冷ターボチャージド・ディーゼル
燃料搭載量:約1200L 航続距離:約550km 平均燃費:約458km/L
○M1A1
エンジン:ATG-1500 ガスタービン
燃料搭載量:1920L 航続距離:約465km 平均燃費:約242km/L
○チャレンジャー2
エンジン:パーキンス・コンダーV-12 12気筒ディーゼル
燃料搭載量:1592L 航続距離:約450km 平均燃費:約283km/L
○ルクレール
エンジン:V8Xイペルバール 9気筒ディーゼル
燃料搭載量:1300L 航続距離:550km平均燃費:約423m/L
○T-90
エンジン:V-84-MS 4ストロークディーゼル
燃料搭載量:約1600L 航続距離:約650km 平均燃費:約406km/L
○メルカバMk3
エンジン:AVDS1790-9AR 12気筒ディーゼル
燃料搭載量:1200L
航続距離:約500km
平均燃費:約357m/L
意外にも74式はかなり燃費が悪い.
日本の戦車は,専守防衛での運用が前提のため,航続距離はあまり重視されていないのかも知れない.
そもそもソースもバラバラなので,あくまでも参考程度ということで.
神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k 軍事板
青文字:加筆改修部分
上記データのうち, 90式戦車の燃費は,
>確か8モード(発進,停止,加速,巡航などの一般的な走行)をした
> 場合の燃費で割り出してるので,実燃費に近い航続距離です.
http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000545.html
一方,他の国の燃費は,舗装道を巡航速度で流したときの燃費(理想値)だろ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ 一部の燃費の部分がおかしいと思います.
km/Lではなくm/L.
仮 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
ただの打ち間違えだろうけど,スーパーカブもびっくりな燃費だ(笑)
84式 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▲
【珍説】
90式戦車はエンジンの燃費も最悪で100m/リッターくらい.
ニュース速報板
【事実】
リッター250mは行きます.米軍のM1A1よりはイイですよ.
【珍説】
90式戦車は三菱製なので,隊員も怖くて乗りたがらず,戦車乗りの希望が少なくて困っているらしい
ニュース速報板
【事実】
んなこたぁない.つか,90式を作ってるのは三菱自動車じゃなくて三菱重工ね.
【珍説】
90式戦車は,海自が使用している127ミリを採用せず,ドイツ規格にしたため,旧軍同様に交換性が無いので,いざという時に大変,
ニュース速報板
【事実】
西側兵器はドイツのラインメタル社の120ミリ砲を使うのが一般的です.
つか,アメリカのM1A1がドイツ規格(て言い方もなんだが)のラインメタル120ミリ使ってるんですから,
米軍との弾薬相互運用なんかを考えれば当然ですわな.
【質問】
90式戦車主砲はM1A2はの主砲にはまるっきり敵わないですか?
【回答】
まず主砲はまるっきりとは言わないが同系列品なので.
装甲に関しては,日本は採用時にそれと呼ばなかったが,構造的にはフランスのルクレールと同様,モジュラー装甲.
と言っても何のことは無い,砲塔外板を複合装甲材の入るボックス状に溶接しているだけなのだけれど.理論的には,より有効な装甲材が開発出来れば,外板の溶接を1面切り取って装甲材を入れ替えることでアップデート出来る.
M1が装甲材を更新した時には,スチールカッターで全溶接ラインを切り取って,一部パネルと内装品だけ流用し,外板はほぼ張り替えた訳で.
今後のことを言えば,理屈の上では90式は外見を変えないまま装甲材を強化出来る.
・熱線画像解析で(自身を中心点とした)目標物の角速度測定を行い,人間の勘に頼らずに見越し射撃が出来る.
・90式の発表当時,他国は装備出来ていなかった高性能な砲安定装置を持つ.
それ以前は水平面と垂直面をバラバラに安定させていたが,2軸を統合的に安定させるようにした.
また,制御用のモーターもかなり高速振動を押さえ込むように反応できるようで,ブレーキングなどして車体が高速でピッチングしている時でも,極わずかな時間で砲が安定するようだ.
(これも他国では難しく,激しい揺れは収まるまで砲が安定しない.)
・自動装填装置を装備しているので,走行中も砲弾が装填出来る.
ところで,これらの特徴は90式を強くするために設けた装置と言うより,実は狭い日本の演習場で行進間射撃をすると,生半可な性能では砲弾があらぬ所まで届いてしまうと言うことで,苦心したらしいし,自動装填装置は第二次世界大戦中から引きずっていた目標だったようだ.
(大戦中の日本人は体格的に75mm砲弾の装填でも厳しかった)
まあ万が一考えると,90式でも日本の演習場では行進間射撃はしない方が良いんだけどね.
それと,車高制御を生かして,例え敵主砲の有効射程内での砲撃線であっても地形を生かして
(稜線越しの)射撃をして,ワンサイドゲーム的に撃ち勝つっつう戦術が使えるので.単純に彼我の主砲の射程や防御力を比較して有利の不利のってな土俵には上がらない,と理屈ではそうなっている.
つうか,想定された仮想敵は「もしかしてT74?」とか言ってた頃の「T72」だしー.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
90式戦車は戦車砲,砲弾ともドイツ製なので戦争になってからきちんと手に入るかどうか疑問
ニュース速報板
【事実】
杞憂だよ.
それに技術的には日本で国産もできたわけだし.(試作品は同等以上の性能だったとか)
【珍説】
90式戦車は,わざわざ分解して演習場まで持って行く,こんな不満だらけの装備を何とかしろ!!
ニュース速報板
【事実】
いちいち分解して運ぶことはありません.
戦車用の大型輸送用トレーラーというものがあり,演習場への輸送はこのようなトレーラーを使うのが一般的です.
また,北海道の演習場の場合,駐屯地から戦車が直接演習場へ移動する所もあります.
【珍説】
90式戦車は,84ミリ無反動砲で砲塔が吹っ飛ぶ欠陥戦車.
ニュース速報板
【事実】
背後から至近距離で攻撃されれば,どんな戦車だって撃破され得ます.
そうさせないための「戦術」です.
【珍説】
90式戦車は重過ぎて橋を渡れない.
〔略〕
この〔90式〕戦車はやっかいな代物でして,北海道のある地域に配備してしまったら,ほかの地域に移動することができないのです.
一両50トンという特別に重い戦車ですから,道路を走ると道路を壊してしまい,渡れる橋もない(笑い).
日本の橋の重量制限は普通は20トン,高速道路で40トンですから.この戦車を通そうと思ったら,あらかじめ道路や橋を作り直さなければならない.(笑い)
【事実】
高速道路や1級国道であれば大丈夫です.
ただ,90式を戦車輸送車に載せると重量が重過ぎて,隊列を組んで橋を渡ったりは出来ないそうですが(橋桁一つあたり1台しか乗らないように注意して走るらしい).
不破さん,とばしてるなあ.
特別に重い戦車・・「マウス」は100t超ですよん.
一応,現用の戦車の中では重量級ですよね?
(防御の問題とか,射撃の安定とかで重量も意味があるのは承知です)
まぁ,重かろうが高価だろうが使いづらかろうが,それを使うことによるメリットがデメリットを上回るなら,使うだけですわね.
まあ74式の今後の更新車両にあたる新戦車の重量が40トンクラス(恐らく40トンに留まらず「50トン以下」になりそうだが)という事なんで,防衛省は一応その辺の認識はしてるんだろうけど.
(今のところ根拠がほぼ「重量」のみな彼らは,新戦車が登場したらどうする気なのか楽しみではある)
しかしまぁ,一方国土交通省もこういう事を認識しているようで.
http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/butsuryu/Top03-02-03.htm
物流の問題でもあるという事は共産党考えてないだろうなぁ.
>ほかの地域に移動することができない
じゃあ,どうやって相模原の工場から北海道まで搬入するのかと小一時間
(以下略)
井上@Kojii.net in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
私,昔,長崎に住んでたんですが,佐世保の米軍基地に戦車とか(M2だったかな?)普通に運んでました.
なんで「戦車を運べない」は明らかに嘘ですねぇ.
ばらして運ぶという発想がない(笑)
頭の中身と同じで固まってるんだな・・・
実際に90は砲塔部と車体部の2つに分解して輸送するし.
GVW50トンクラスのトレーラーが走ってる道路は,その瞬間だけ,ある種の主義者だけが認識できない超異次元空間となる.
こうですかわかりません
ぶっちゃけ「(質量×重力加速度)/接地面積」で出る応力が問題だと思うけどな.
まだこんな都市伝説信じている奴が居るんですねぇ.
環八沿いや,第一京浜沿線の住人なら,それが嘘っぱちだって判るはずですよ.
蒲田に住んでたとき,何度も深夜の蒲田陸橋を砲塔つきの90式MBTがトレーラーに積まれて陸送されている姿を目撃しましたし.
北海道へ輸送する時,砲塔と車体をセパレートするのは,単に貨物船の床強度の問題だったりするのですがねぇ.
〔略〕
源文先生の関係で,実際に自衛官のかたや三菱ふそうの技術者さんから聞いたのですが,曰く,
「日本は有事のとき,米軍の援軍が来ることをアテにして防衛計画を立てているので,M1A2をトレーラーに載せて通過しても問題ない道路は,全て調査済みだよ」
だそうです.
ならば,それより軽い90式MBTは,言わずもがなですね.
新所沢の三等兵◆Uk in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
主要国道でよく見る,あまりにも強烈な過積載のトラックは,90式輸送を妨害する為に日々橋桁に衝撃を加えるテロ活動なんでしょうかねぇ(笑)
専用のトランスポータで運ぶ戦車と,過積載のトラックのどっちが危険か,なんて,それこそ見た目で分かりそうな物なんすけどねぇ…
と,いうか,
90式は対ソ連用だから役立たず(と言うことにして)
→新しい戦車を作って配備しる!
という意味か?!(笑)
http://www.isas.jaxa.jp/docs/ISASnews/No.183/m5.html
平成8年5月22日M-V-1号機第1段モータ,セグメント1が快晴の知多半島武豊(日本油脂武豊工場)で80トントレーラーに積み込まれた.
〔略〕
それに輪をかけたように陸上トレーラー輸送も法規制にあい,通行する橋にはオーバーブリッジを掛け,夜間0時からのみの通行と言う事で総ての許可が下りた.
Μ-Xロケットの第一段モーターM-14は,日本に数台しかない80トントレーラーを使用して移動するそうです.
オーバーブリッジ(橋の上に橋をかける)を行い,低速で移動.
http://www.kobe-kmc.jp/monozukuri/mono/kigyou/007/k007.html
>ホイールローダは重さが5トンから80トンまでの11機種があり,運搬には大型のトレーラが使われます.
日本国の一般道路では80トンの重量物までトレーラによる輸送が可能となっています.
ちなみに30トントラックでも過積載すれば80トンくらい積めます.
なにしろ10トントラックに40トンも積んだ例がありますから.
半数以上が違反,過積載取り締まり---首都圏
http://response.jp/issue/2002/0805/article18776_1.html
>違反車両のなかには許可重量の1.5倍,総重量50トンをオーバーするトレーラーもあったという.
トレーラ自身の重量も加味すると余裕で超重戦車を超えます.
・・・と思ったら.
国内最大「350トン トレーラおよびトラクタ」を導入
http://www.hitachi-hb.co.jp/news/2002/news_20021024.html
おお〜,マウスが余裕で積めますよこれ.(幅は知らない)
「GVW(車両総重量)」というのが最大積載量とは別にあります.
要は最大積載量+車両そのものの重量なんですが.「積載量」ではなく「総重量」となってる辺り,多分このGVWを意味しているのではないかと.
違反なのはもちろんですが.
▼ さて,重量40tの車とはラフタークレーンと言います.
50tのラフタークレーンが約40t.
接地面積当りの荷重は90式とは比べ物にならない程高いですが,主要県道クラスの道を普通に走っています.
また大型トラックは総重量で25t.
国道の渋滞で片側2車線の道路なら,スパンに6台位停まっているのも普通の光景なんだけど,落ちませんよね?
にこにこ in 「週刊オブイェクト」コメント欄,2004年10月08日付
最大積載量350トンの怪物も走ってたりします.
まあ走行に当って申請とか要りそうに思いますけど,それはまあ走れる事に違いはないわけで.
http://www11.plala.or.jp/kurikonto/newpage021.htm
表記がGVW(車両総重量)ではなく「最大積載量」なのが気になりますが(笑)
(2004年10月13日 14時13分06秒)
肥後守 in 「週刊オブイェクト」コメント欄,2004年10月08日付
さすがに350tは何処でもという訳には行かないでしょう.
主要道路の橋梁は25tを基準に設計施工されているようです.
つまり,2車線橋なら片側通行止めすれば,50tの荷重に耐えられる理屈ですね.
さらには安全係数というものがありまして,25tが目標なら実際には100t位までなら耐えられるはずです
(2004年10月13日 16時53分07秒)
pok in 「週刊オブイェクト」コメント欄,2004年10月08日付
▲
というか,あそこの連中は以前からそんな認識っしょ.
冷戦が終わったのに正規戦向け装備を整備するなど論外,とかいうことを長ったらしく個別装備論言いながら書いてたような.
ありゃP-XやTK-Xがロールアウトしたら全く同じこと言い出すぜ.
つまり,ストライカー師団にせよということか.
戦車の橋渡りの図
【質問】
Wikipedia他ネット資料によると,90式戦車は北海道運用を前提にしているため74式より重く,そのため本土での展開が困難,とのことですが,それでも各国の戦車よりは軽量です.
それなら国は,戦車が通行できるよう本土の橋などを,架け替え・改修するのが正道だと思うのですが,それは何故行われないのでしょう?
【回答】
そもそも,その「通説」自体正しいのかって言う疑問が・・・.
一級国道や幹線道路はほとんど,90式でも渡れるよ.
開発された当初は,北海道以外に「仮想敵」が上陸してくることをほとんど想定していなかったから,戦車の任務は「地面に半分埋まって敵を迎え撃つ」ことになる(だろう,多分)という運用予想.
それだったら74式でも何とかなる.
74式は正にそういう任務に特化している戦車なので.
そもそも,90式を短期間に北海道以外,本土の師団戦車大隊にも行き渡るような数を生産できる見込み自体が当時からない.
(つか,今になっても90式は北部方面隊全ての戦車部隊には装備されとらん)
なのに莫大な金かけてインフラを整備してもしょうがない.
あと,本土のインフラを強化整備したら,もし仮に「敵」が上陸してきた場合には,「敵」の展開・車両運用も容易になる,と言う事を忘れないこと.
そんなことまで考えてたとは到底思えんが.
追分しとくと,1980年代に
「ソビエトが上陸してくるかもしれない」
と本とかによく書かれていた新潟県担当の第12師団(当時)第12戦車大隊は,80年代半ばになってもまだM41を装備していた.
自衛隊というか防衛庁の,北海道以外への「脅威」の認識なんてそんなもんだ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
10式戦車なんて要らないだろう:隅田金属ぼるじひ社
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いま流行りの海外派遣を考えたとしても,それなら重量的に余地のある90式でしょう.10式戦車は90式と同等の防御力を持つ事になっていますけれども,増加装甲をつけたら90式の方が防御力は上ですからね.
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【事実】
この部分に付いては,既に述べた「ドイツやイギリスは山岳地帯に重い戦車を持ち込めなかった」という事例を見れば,10式戦車が適している事が分かります.
10式戦車は,プーマ歩兵戦闘車やアスコッドSV歩兵戦闘車と同等の重量であり,将来の派遣任務に関係して来る重量の制限をクリア出来ています.
「週刊オブイェクト」◆(2010年08月21日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
「90式戦車は幅が広過ぎるので貨物列車で運べない」というのはホントなの?
▼ 【回答】
日本の鉄道は”狭軌”規格なので,90式は幅が広過ぎて運べません.
貨車に載せることは出来ても,トンネルの幅が足りなかったり線路脇の物にぶつかったり,駅のホームにぶつかったりしてしまいます.対向車両とも摺れ違えなくなります.
日本の在来線(旧国鉄)のゲージは1067mm(3フィート6インチ).車両限界(幅方向)は3mジャスト(実車では2.95mぐらいまで),これを超えるとホームの縁をこする可能性もあります.
61式戦車は鉄道輸送の便を考慮して狭軌の鉄道規格内に収まるように設計されましたが,結果,戦車としては小柄過ぎて色々と問題が出ました.
そのため,74式からは鉄道で輸送できる規格に合わせることは,断念されています
(ただし,下の画像を見ればお分かりのように,全く不可能というわけでもありません).
一応,貨物新幹線(というものが計画されていた)規格には合わせたようですが,貨物新幹線計画(新幹線を在来線同様,貨客両用路線とする)はコスト増大の為中止.
実際に建設された新幹線の橋脚やコンクリート支柱の規格や路盤の規格は,旅客輸送に限定の軽量型になったと思います.
なお,新幹線の車両限界は3.4メートルです.
なお,現代ではヨーロッパ各国でも,戦車の鉄道輸送は考えていません.
軍事板
分解されて鉄道輸送中の自衛隊戦車車両
(60式自走無反動砲?)
▲
【質問】
以前,某週刊誌に,90式の自動装填装置が,25発に一発の割合で,装填不能になって,主砲内に詰まるという,とんでもない告発記事が,元陸自上級将校によって暴露されていたのですが,本当なのでしょうか?
【回答】
本当でしょう.多分.ただし,真実の半分も語られていないとは思いますが.
確か滑空砲用の弾薬(だけでもないですが)の廻りには,プラスチック製のガスパッキンが取り付けられており,その外径は砲身の口径よりも若干大きくなっています(どのくらいか忘れました).
実際は,それをある程度の力で砲身制退器兼用のローダーを用いて押し込むのですが,そのパッキンは(PP製かな?展示会で見たのは)かなり柔らかい材質のために,砲に装填するときに異常な力が掛かった場合装填が止まるようになっているとのことです.
正確にはPP製のために力を掛けて入れ込んだ場合,砲身中心と弾丸中心がずれて装填されてしまう――バロッティングが起こり命中精度が落ちる――ことと,振動によって大きく――とはいえ,mmオーダーでしょう――ずれた状態で無理に装填した場合(タイミング問題でしょう),最悪弾丸自体を変形させる可能性があるため,ちょっとした異常圧力で装填機構が止まることがあるということです.ほとんど安全対策ですね.
実際は油圧で制限を掛けるようです.
しかし,このリミッタ.コンマmmのオーダーの装填ミスまで感知するらしく,振動している時に装填した場合,自動装填が止まることが確率的にあるとのことです(これは別会社の話).
ただし,これは自動装填装置に限って言えばの話で,手動セレクタを手動にして――とは言ってもボタン一つのセミオートですが――再装填すれば問題無いだろうと同時に言ってましたよ.
日本がこれに当てはまるかは分かりませんが,似たようなモンじゃないでしょうか? 基本的に安全措置(対戦車榴弾の着発信管暴発の予防など)なので,掛かって悪いものではないと思います.
そのシーケンスは外せるとの事ですし.
なお,こうした初期不良は,導入直後でも発生確率は数パーセント.
今は改善されています.
【質問】
メインの照準装置が,90式の砲塔上左側に左側の箱状の形ででっぱってついていて,破壊され易そうに見えるが,あれを破壊されたら,戦闘力は一気に落ちてしまうのでは?
【回答】
それだけでは一気には落ちないです.
隣にもペリスコープが有りますが,あれもFCS
と連動させること「も」出来ます.
確かに最大倍率や夜間射撃能力といった射撃性能自体は落ちるそうですが,それなりにフォロー可能なそうですよ.
だから大幅ダウンとはならないです.
最近の世代の戦車は,それなりのシステム冗長性が当然ながら考えられています.
【関連動画】
「ワレYouTube発見セリ」:Japan Type90 tank
FCS Ability ★Firing at over 3000m Targets★
【質問】
何で陸自は90式みたいな「化け物」を主力戦車にしたんですか?
専守防衛の海洋国家にこんな戦車が必要だったんでしょうか?
もうすこし,リーズナブルな戦車を開発しておけば調達も楽だったと思うのですが?
【回答】
発時期がちょうど米ソの対立が再び深まった時期.
開発のコンセプト等は主に下記の通り
1:74式や61式ではT-72相手に「対抗できないと思われたから.
2:対ソ連となると上陸地点は北海道.そうなれば,日本の交通事情の制限をあまり気にする必要が無い→ある程度大型に作れる.
戦術的には,守備側はトレーラーと高速道路を駆使して迅速な投入が出来るのに対し,侵攻側は歩兵戦闘車や空挺戦車を持ち込んだところで互角に対向できない.
主力戦車をビーチヘッドに上げたところでそこから先の移動は制約があるなどなど,守る側の有利は顕著.
平たく言えば,こっちがバケモン持ってるなら,仮想的(当時はソ連)はそのバケモンに対抗できる戦車を揚陸しないといけなくなる.
ということは当然,たくさんの物量をたくさんの船で運んできて,沈められないように揚陸しなきゃならん.
⇒空自と海自の出番
という図式で抑止力になってたわけ.
仮想敵の関係上,北海道で最大戦闘力をだせればよかったし.
また,専守防衛ってことは,自国内で殺し合いするってことであり,自国の地理条件と仮想敵に合致してればいいわけ.
武田信玄みてーに自国を荒廃させたくない性質なら,つまり打って出るタイプなら,もっと汎用的でなおかつ,もっと持ち運び・・・国外への揚陸・・も考えていただろうと思う.
さらに,湾岸戦争でイラク軍の大量のT-55,T-72がM1に一方的のボコられて以来,「量は質に転化しない」(程度にもよるが)と言うのが軍事的に常識に成りつつあります.
中途半端な性能の物ををある程度揃えたとしても,RMAが進んだ強力な部隊が侵攻して来た場合,一太刀も浴びせられず,一方的に撃破されるのが現代の戦場である事は,この間のイラク戦争でも明らかです.
【質問】
74式の装填手は,90式になった時何やってるんだ?
【回答】
陸自の戦車隊員は新隊員後期課程で「基本機甲」特技を取得する.
これが機甲科隊員として最低限必要な特技で,装填手になれる.
大型特殊免許も同時に取得する.
部隊配置後,おおむね一年以内に「初級機甲」特技を取得する.
これは戦車の操縦手になる資格であると同時に,陸曹候補生課程,初級陸曹特技課程に進むための条件となる.
偵察隊員のばあいは「初級偵察」特技を取得する.
その後,陸曹候補生選抜試験に合格すると第一機甲教育隊に入校し,陸曹候補生課程を履修すれば3等陸曹昇任の資格を得る.
そのまま初級陸曹特技課程を履修し,砲手予備試験に合格して「中級機甲」特技を取得すれば,戦車の砲手になることができる.
その後は2等陸曹昇任後に「上級機甲」特技を取得すれば車長になることができる.
よって,「基本機甲」もしくは「初級機甲」しか保有しない陸士隊員が,90の砲手に補職されることは考えがたい.
組織改編などで陸曹の定数割れをおこしてるならあり得るが,戦車部隊は少子高齢社会で,74部隊でもむしろ陸曹が余って砲手になれない3曹がゴロゴロいる状態.
90部隊に改変されれば,ますます陸士の定数が減り,陸曹余り減少に拍車がかかる.
【質問】
M1A2SEPとかレオパルトA5とかありますが,90式戦車+とか90式戦車改(ブリキだぜ)みたいなアップデートはしているんでしょうか?
【回答】
細部は結構しているらしいが,基本スペックに変化が出るほどのアップデートはしていない.
2chやネットの噂では良く聞くし,防衛庁のサイトにも改善とかの予算が手当てされているのまでは確認できるのだけど,実際にどんな内容かは不明.
ネットの噂では,自動装填装置とか射撃管制まわりが熟成されていったという話があるが,真偽は分からない.
【質問】
10TKのヴェクトロニクスを90TKに移植すれば,90TKが10TKと同等のパフォーマンスを発揮できますか?
【回答】
「走破可能地形の増大=優位な状況で効果的な火力投射が可能な位置を占め得る機会の増大」
であることを念頭に置けば,10TKのヴェクトロニクスを90TKに移植しても,宝の持ち腐れとまでは言わないモサリが,10TKと同等のパフォーマンスを発揮することは出来ないモサリね.
P-1のACDSの機能をP-8AやP-3などに移植出来ても,同等のパフォーマンスを発揮できないように,プラットフォームの機動性が,新たなシステムのもたらす情報と,そこから導き出せるアウトプットに対応しきれないモサリ.
TKであるなら例えば,「丘陵の反対側の平地に丘陵を背にした敵TK」という情報を取得した時,軽量かつ機動性に優れたTKには,丘陵を迅速に走破して背を刺すという選択肢が生じ易いモサリが,軽量でも機動性に優れてもいないTKには,その様な選択肢は生じ難いモサリ.
C4Iと言っても,取得した情報/インプットに対してアウトプットたる火力投射機会が乏しければ,本末転倒と評価せざるを得ないモサリよ.
これはC4Iがあれば,装輪戦車的な何かでMBTと対等に渡り合える,的な主張に対しても言えることモサリが.
Posted by CHF at 2010年08月22日 02:22:56
パソコンで言うなら,5.1サラウンドの音源がありながら,モノラルスピーカで思潮する的な何かモサリね.
最終アウトプットが非力だと,インプット以降の過程で幾ら頑張っても台無しモサリ.
Posted by CHF at 2010年08月22日 02:41:07
「週刊オブイェクト」◆(2010年08月21日)コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
怪獣映画のストーリーを考えています.
まだ漠然とした段階なので具体性はありませんが,怪獣はゴジラ相当のものを想定しています.
そこで質問ですが,90式戦車の主砲で,ゴジラに対してどの程度のダメージを与えられますか?
映画では戦車が何十発の砲弾を打ち込んでもゴジラはびくともしません.
まさかゴジラの皮膚が,何十センチもの鋼に匹敵するとも思えません.
ましてやそれが鋼ではなく,特殊鋼を想定した90式戦車の戦車砲なら,簡単に貫通できると思うのですが,いかがでしょうか?
【回答】
ガメラならまだしも,ゴジラには通常兵器は一切通用しません.
理屈ではなく,あの世界におけるルールなので.
……という映画的演出は置いておくとして,原理的には既知の生体組織の密度で,APFSDSを防ぐのは不可能.
ただ,侵徹体の長さを損耗しながらえぐっていく原理なので,怪獣の皮膚や脂肪が十分厚ければ,重要組織まで届かない.
つか,あんな巨大生物相手にするために開発された兵器じゃないし(笑)
あと,90式のAPFSDSは特殊鋼っつーかタングステン合金な.
確かに鉄も含まれているが,9割以上タングステンだから.
「ただでっかいだけの生物」相手なら,90TKのAPFSDSやHEAT-MPより,99式15榴の方が効果大きいんじゃね?
映画としての見栄えは,自走砲よりMBTの方が上だけど.
そして熱でタンパク質変性させるか,後頭部狙って脳幹ぶっ潰すのが手っ取り早くね?
あるいは,F-2やP-3Cで数十km遠方からASM撃ち込めば,簡単にアウトレンジできそうな…
怪獣からの反撃の絵作りのため,わざわざ接近してやられるからな,怪獣映画の通常兵器は.
珍しく視界外からの間接砲撃やっても,バルゴンの虹光線で反撃されて壊滅した例もあったが.
そういや,割と新しいほうのゴジラの劇中で,F-2だったかF-15だったか忘れたけど,360度を囲むように全方位からゴジラに接近→空爆→ゴジラの手前で全機揃って上昇,離脱という,アクロバットチームさながらの攻撃をやった描写があったな…
演出だとわかってるが,軍オタとしては航空ショーの気分で格好いいと思えばいいのか,実際にはそんな攻撃方法はやれないよ,と突っ込めばいいのか困った.
軍事板,2010/09/18(土)
青文字:加筆改修部分
▼ ただ,ゴジラってビーム兵器の熱やマグマにすら耐えてますからねー.
まともな皮膚とは思えませんね.
http://twitter.com/PGERA_RX/status/29521869275144193▲
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