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こちらより引用)


 【link】

「VOR」◆(2012/07/31) 中国軍は「手に負えなく」なりつつある 日本が憂慮

「VOR」◆(2013/06/08) 日仏,反中国同盟は不可能

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/10/19) 【田中均の「世界を見る眼」】ボストンで考える世界の構造変化への戦略的対応 中国との信頼醸成に必要な「高質化政策」という概念
>従来,先進国が行なってきた「封じ込め政策」ではなく,共に信頼を醸成していくためには,「高質化政策」ともいうべき概念に基づく対応が必要だろう.

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/05/16) 【田中均の「世界を見る眼」】黒船,日米安保に次ぐ「第三の戦略転換期」が到来 “傲慢化する中国”に日本はどう向き合うべきか?

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/01/22) 【橘玲の日々刻々】私たちは中国という 巨大な隣人とどうつき合えばよいのか?

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/09/18) 中国に説教することは厳禁  日本は歴史問題の説明を尽くせ ――エズラ・F・ヴォーゲル ハーバード大学アジアセンター ヘンリーフォード二世名誉記念社会科学教授

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/10/22) 日中冷戦をいかに回避するか 「棚上げ論」を巡る相違を調整し歩み寄る道 ――名古屋外国語大学特任教授(日本日中関係学会副会長)川村範行

「大陸浪人のススメ」:鳩山首相「中国とは兄弟」 → 東アジア共同体に対する中国人の意見

「ニコニコ動画」◆日本鬼子って萌えキャラ作って中国人を萌え豚にしようぜ

「ワールド&インテリジェンス」◆(2013/06/06) したたかな戦略・戦術を要する対北朝鮮&中国

『戦後日本人の中国像 日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』(馬場公彦著,新曜社,2010.9)


 【質問】
 日本の対中戦略はどのようにすべきか?

 【回答】
 短期的にはどうしようもないので,長期的視点から人的交流すべきと,田中明彦〔国際関係論MIT博士〕は述べる.

「東シナ海の資源開発の問題や中国海軍などの動向もあり,政治面では摩擦が続く可能性が大きい.小泉首相が靖国神社に再び参拝すれば,「冷たい関係」は継続し,中国内の「反日的」雰囲気は継続するであろう.
 かなり長い間,参拝しない状態が続けば,ある程度首脳交流などはできるかもしれないが,あまりはっきりとした状態にはならないであろう.
 日中関係は,個別の問題を処理しながら,良好な状態が続いている経済関係に悪影響を与えないで推移させるという程度であろう.
 より長期的な視点で,さまざまな領域での人的交流を深めるといった地道な活動が重視されるべきである.

 とりわけ重視すべきは,東アジアにおける地域協力の枠組みの進展である.
 〔略〕
 中国への経済援助は徐々に削減し,被援助国から「卒業」してもらい,援助する側として日中協力ができるような環境ができると良いと思う」

( from 日本経済新聞,2005/01/07,p. 31,抜粋要約)

 米国議会の政策諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」の委員ラリー・ウォーツェルによれば,日本は中国へ自分の意図を明確に伝えるべきだという.

〔略〕

――では日本に対し,同盟国の米国としてどんな対中政策を推薦するか?

「対中外交を改善し,拡大するには,第一に日本政府は尖閣を含む沖縄など自国の領毎,近海に正当な安保上の利益を有することを,中国側に明確に伝えることだ.
 この日本の正当な安保上の利益の範囲には,台湾海峡の平和や安定も含まれる.
 第二には日本は東シナ海の海底エネルギー資源を平和的に開発するための合意を,中国側に求める意図を強調すべきだと思う.
 第三には,日本側は過去の歴史の一部についての反省や謝罪を明確にしたうえで,首相が戦争での自国の犠牲者の霊に弔意を表すること,つまり靖国神社に参拝することへの意思を明示すべきだ.
 小泉首相は中国からの圧力で靖国参拝を中止するようなことはすべきでない」

(古森義久 from 産経新聞,2005/9/27)

「皮肉なことに,チャイナ・クラッシュ〔中国のバブル崩壊〕が発生して初めて,日中はお互いが大切なパートナーと悟るかもしれない」
と述べるのは山崎養世(やすよ)〔経済評論家〕である.

 日本の支援がなければ,中国はバブルの処理ができないだろう.さらに日本の省エネ・環境技術も不可欠だし,地域の生活格差を小さくしながら成長する方法も,日本から学ぶ点が多いのではないだろうか.
 一方,財政赤字と少子高齢化,一向に変わらない東京一極集中と高コストに悩む日本にとっても,中国は大切な生産基地だ.
 そして,今や中国が最大の貿易相手国でもある.
 日本の国連安保理の常任理事国就任のためにも,北朝鮮の核問題の解決のためにも,重要な国は中国だ.

〔略〕

 そして,日本が今,中国に要求すべきなのは情報公開である.
 バブルの問題に限らず,経済,さらに,歴史や社会の問題で,事実を中国内外に知らせるよう要求することは,中国国内の心有る人達の共感を呼び,また,世界からの支持を得易い国家戦略だ.
 正しい情報が伝わることが,パンドラの箱からあらゆる禍禍しい物が飛び出した後に残る「希望」になるだろう.

( from 「中央公論」, 2005/7, P.59)

「脅威を感じたら対決するというのでは知恵がなさすぎる.真に脅威を覚える大きな存在とは,まず友好を求めるべきである」
と述べるのは五百旗頭真(いおきべ・まこと)である.

米中両国と協力目指せ,「脅威」とは友好を

 〔略〕

 近代日本は猛然と西洋文明の力の秘密を学んだ.優れた外部文明に学んで自己改革し,それでいて自立性を失わない.それが日本の得意芸である.
 いにしえの中国文明に対しても,近代の西洋文明にも,その手法をもって日本は成功した.
 今年百周年を迎える日露戦争の勝利は,日本が開国後わずか五十年にして近代化に成功したことを実証した.
 それは非西洋社会も,近代化さえ遂げれば西洋列強と肩を並べられることを,世界に知らせる意味を持った.

 それはよい.
 問題は,世界の列強の一つ,アジア唯一の帝国となった日本が道を誤り,よきリーダーとなれなかったことである.
 世界的に帝国主義は第一次大戦後に下火となった.
 そのころアジア諸国もナショナリズムにめざめた.
 中国は英国や日本が獲得していた権益を奪回しようとした.
 これにどう対するかが,日本にとって存亡のかかる大問題となった.

 一言でいえば,日本と同じく自立と発展を望むようになった近隣諸国のナショナリズムを,日本は受けとめることができなかった.
 逆に,日本の正当な既得権に対する悪しき挑戦者と認定した.「暴支膺懲(ようちょう)」のスローガンに示されるように,周辺国の愛国心を力によって粉砕する道へのめり込んだ.
 それが日本を終わりのない戦争と滅亡へと導き,戦後も長くアジアに恨みを残す結果となった.

東南アジアとは「静かな和解」

 戦後の日本は,戦前の悲劇的ジレンマから解放された.
 「富国」を「強兵」によって支えねば生きて行けないとの強迫観念にとりつかれていた戦前と異なり,戦後は安全を米国の「強兵」に委ね,日本自身は「富国」を追求する経済国家となった.
 もはや他国に刃を向けることはなかった.経済的利益を追求する平和的発展の国となった.
 それは敗者の宿命や,冷戦下の対ソ安全策という面もあった.
 しかし吉田首相は,自由主義的な経済国家として再生する強い希望をもって,戦後日本を染め上げた.
 それが定着したことは,東アジアの国際環境に長期的意味を持った.

 一九六〇年代に奇跡の経済成長を遂げた日本に,米国は目を細めたが,アジアの反応は冷ややかであった.自らに戦災を及ぼしながら,さっさとアジアで独り豊かになる日本を不信の目で見ていた.
 七四年に田中首相を襲った東南アジアの反日暴動は,講和と賠償が済んでも,心の和解は遠いことを告げた.
 対日不信は過去の構図が将来にも続くとの想定に立脚していた.
 「経済的大東亜共栄圏」と当時言われたように,強者となった日本経済が東南アジアを犠牲にして拡大することを当然視していた.

 七七年に福田首相はマニラのASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議に招かれ,「福田ドクトリン」と呼ばれる演説を行った.
 それは日本が「軍事大国とならない」と告げ,「心と心のふれあう」友好を求め,東南アジア地域への経済協力を行って安定と繁栄に寄与することを約した.
 この言葉が,その後四半世紀の日本の行動であった点で注目される.
 翌年から三年間で,日本のODA(政府開発援助)は倍増し,その多くが東南アジアに注がれた.
 石油危機からよみがえり,工業生産競争力において世界最強となった日本経済は,アジアに恩恵をもたらした.
 拡大する貿易と直接投資とODAによって,強い日本経済は東南アジア諸国の工業化と輸出立国を後押しした.

 戦前の日本帝国はアジアから惜しみなく奪い,アジア諸国が自らと同じ発展を遂げることを許さなかった.
 戦後は違った.自らと同じく東アジア諸国が工業製品を輸出して富を築くよう支援した.己の欲した経済発展を隣人たちも達成するよう助けた.九七年の東アジア経済危機に際しては,日本自身が「失われた十年」の最中にあり金融危機に頻していたにもかかわらず,タイ,インドネシア,韓国などに多大の援助を提供した.
 このころには東南アジアに日本の戦争を責める声は聞かれなくなっていた.日本の存在をうとむ声はなく,日本がもっとリーダーシップを発揮しないことが問われるようになった.
 日本は東南アジアとの間で「静かなる和解」を遂げたのである.それは過去についての謝罪を繰り返すことによってではなく,彼らの発展に寄与,つまり彼らの現在および将来を支えることを通して達成された.

残るは対中関係 対決姿勢は誤り

 〔略〕

 残るは中国である.中国に対しても,日本は経済発展を後押ししようとした.ケ小平が文化大革命を収拾し「改革開放」路線を打ち出した七八年,日本は中国と平和友好条約を結び,翌年大平首相は対中経済協力協定を結んだ.以後二十年余,やはり貿易,直接投資,ODAによって日本は中国の経済発展に寄与した.
 その心は,革命運動に荒れる中国ではなく,国際システムの中で成長し,国際社会の中で信頼され重きをなす中国の台頭である.
 私見では,この日本の対中策はかなりの成果をあげた.
 現在の北朝鮮や,七九年のイラン革命によって原理主義に傾いた中東イスラム社会と比較してみるがよい.
 中国は堅実な国家建設を続け,東アジア全域が経済発展にいそしむ地域となることを決定づけた.

 ただ中国は難しい.日本による戦災が断然重かっただけではない.抗日戦争の中で革命中国が生まれた.人民中国にとって,愛国・建国と抗日・反日はコインの表裏をなしている.
 それゆえ,他国のように時間が戦争と反日を和らげるとは限らない.
 建国教育・愛国教育が改めて反日を再強化することもある.
 東アジアの二大国としてのライバル性も否定できない.
 中国が軍事力の効用をなお重視する大国であることも重い.
 サッカーファンやインターネットの反日運動,海洋でのエネルギー開発,外洋調査船,潜水艦の領域侵犯などを受けて,中国を潜在敵のように見る日本人もいる.
 九八年に来日した江沢民主席が日本の過去を糾弾して以来,日本国内の一角には反中強硬策を推進する勢力が生まれた.
 毅然たる対中対決姿勢を要求する声が日々に高い.

 けれども日本が中国と対決に向かうのは大きな誤りである.
 脅威を感じたら対決するというのでは知恵がなさすぎる.真に脅威を覚える大きな存在とは,まず友好を求めるべきである.
 日本を破壊する能力を最も持つのは米国であり,次いで長期的に中国である.
 戦後日本は米国との間に友好関係を築くことに成功し,安全と繁栄を手にした.日米同盟は今後とも決して見失ってはならない資産である.

 しかし米国との同盟をたのんで中国などに粗い対応をしていると,アジアでの活動に困難をきたし,いつか米中双方からうとまれる事態を招こう.
 とりわけ東アジア首脳会議開催が合意され,東アジア共同体が討議される今日,日本はアジアでの存在感を喪失してはならない.
 米中両国と協力できるか否かが,二十一世紀の日本の運命を左右するであろう.

( from 日本経済新聞,2005/2/9)

 具体的に「どうせよ」というのが示されていないのが,この論の弱いところだが.


 【質問】
 日本の対中支援の総額は?

 【回答】
 総額8兆円を超えるという.
 以下引用.

――――――
 天児慧『中国・アジア・日本』(ちくま新書)によれば,日本の対中経済支援はODA以外のものをふくめると,内訳はつぎのような数字になるとか.
1979年〜2005年で円借款供与=約3兆円.
79年〜95年のエネルギー借款(3回)=1兆7000億円.
79年〜05年の無償資金供与=約1500億円.
2回の「黒字還流借款」=2800億円.
旧日本輸出入銀行の低利・長期返済の中国向け融資約3兆円.
 なんと総額約8兆1300億円!

 それでいて,日本は中国から,あまり喜ばれていない.
 いや,そもそも,こういうODAが存在すること自体,ほとんどの中国人は知らないようです.
 知っていても,「ODAは,賠償のかわり」なんて声もあるそうですね.

――――――「大島月刊編集長のひとことメモ」,2006/10/25/09:55

「生きたカネ使わなきゃダメだよ」


 【質問】
 日本の対中ODAは,中国の軍事力増強にも貢献したのか?

 【回答】
 古森義久は,「そうだ」と主張する.
 以下,引用.

――――――
 1997年八月,米国の国防大学戦略研究所が中国の軍拡に関する論文集を出した.
 鉄道,自動車道路,空港,通信網などが戦闘能力の強化にどれほど寄与するかが詳述されていた.
 日本のODAがまさに,建設に投入されるインフラだった.

 論文の作成にあたった専門家の一人は
『中国軍は,核ミサイルなどの主要兵器を内陸の山岳部に配備し,有事に沿岸部にすばやく運ぶことが死活的に重要だから,日本のインフラ建設援助は,中国軍の総合軍事能力をまともに増強することとなる』
と警告した.
 その年の十二月,台北で李登輝総統に会見した.李氏は日本の対中政策に触れ,
『日本のODAも結構だが,中国軍の台湾攻撃能力を高める,福建省の鉄道建設援助だけはやめてほしい』
と懇請した.

 一方,日本の外務省は
『中国全土の電化鉄道の四割は,日本の援助で建設された』
などと宣伝し,軍事寄与への警戒はゼロであることを露呈していた.
 福建省では七十億円を確かに鉄道建設に供していた.
 中国全体では九千億円などというすごい巨額を五年一括で献上し,中国側の示すインフラ建設のリストをそっくり受け入れていたのである.

 〔略〕

 その後,北京に住み始めてからの対中ODA調査の結果は,驚きとショックのみだった.
 日本がこれだけ熱を注ぐ援助も,中国側は国民には知らせず,日本側に感謝もせず,軍事への寄与が明白な一方,無駄が多い.
 私はこの実情をくわしく報道した.
 そんな形のODAは日本の国益という観点からは停止が望ましいとも主張するようになった.
 対中ODAが続いたそれまでの二十年近く,日本の対中政策の大黒柱であるはずのこの経済援助は,日本側ではだれも欠陥や問題を指摘することがないという歴史も知るようになった.
 これほど大きな課題が,論評や言及されることは皆無のままだったのだ.

〔略〕

――――――産経新聞,2005/03/19

▼ 【反論】
 世界からの民間対中直接投資は,今年ついに年間1000億ドルを突破しそうな勢い.
 1年で8.4兆円だぞ.
 20年で6兆円のODAとは,ケタが違う.

 中国をモンスターにしたのは日本ではない.
 グローバル資本主義という,もう1つのモンスターだよ.

軍事板,2010/09/26(日)


 【質問】
 日本の対中ODAは中国人にどの程度知られているのか?

 【回答】 

▼ 日本が中国に供与する政府開発援助(ODA)は,毎年3.000億円以上.
 この20数年での総額は6兆円近くにも達し,毎年多数の施設が各地で建設されている.
 しかし,中国政府は「日本からのODA」を国内向けに明言していないので,中国国民の約2割にしか知られていない.
 日本のODAが中国経済を発展させてきたことを誰も知らず,中国国民は日本を軍国主義だと思っている.

軍事板,2010/09/26(日)
青文字:加筆改修部分

 以下,その根拠;

――――――
日本の経済援助78%知らず軍国主義と中国市民

 【北京23日共同】北京大と日本の民間団体などが23日発表した世論調査で,中国市民の78%が日本の対中経済援助を「知らない」と回答,日本の対中経済協力は中国で一般にほとんど理解されていないことが明らかになった.
 調査は,北京大と学識経験者らを集めた日本の民間非営利団体(NPO)「言論NPO」,中国英字紙チャイナ・デーリーが実施.日中両国で,それぞれの国のイメージなどについて聞いた.

 それによると,中国市民が日本の政治について持つ印象は
「軍国主義」(60%)
「民族主義」(50%)の順.
 逆に日本人が持つ中国政治の印象は
「共産主義」(72%)
「軍国主義」(36%).

 また,日本の対中経済援助について,中国市民の78%は「知らない」と回答.大学・大学院生に限って聞いた場合は76%が「知っている」と答え,知識層と一般市民の間で認識の違いがあった.

――――――共同通信,2005/8/23

 なお,産経新聞報道によれば,中国自身,近隣国へ「ODA(政府開発援助)」を実施しているという.
 以下引用.

――――――
外貨準備,世界一中国「ODA」攻勢へ 近隣国囲い込み狙う

 中国政府が実質的に世界一に躍り出た外貨準備高を背景に,中国版「ODA(政府開発援助)」を積極化させる動きが二十日,明らかとなった.
 中国輸出入銀行を通じた融資と自国の産業支援を一体化した大規模な基金の設立が検討され,「潤沢な外貨準備の活用で近隣諸国への経済外交の強化を図るのが狙い」(国際金融筋)とみられる.
 〔略〕

 国際金融筋によると,中国の経済計画を立案する国家発展改革委員会のシンクタンクの報告書の中で,中国は潤沢な外貨準備を活用した還流基金を創設し,十三の隣国に中長期の借款を供与して社会インフラ施設の整備支援を提言していることがわかった.
 しかも,借款の半分は,中国企業による設備と技術の購入にあてる“ひも付き契約”を求めており,同筋は
「自国の産業支援と資源エネルギー獲得が目的.援助と輸出,投資を一体化し,貿易投資を強化している」
との見方を示している.
 基金構想は資金貸し付けだが,中国政府は国家発展改革委,商務部,外交部,人民銀行などの責任者で構成する外準還流基金の取締役会と理事会を中国輸出入銀行に設置できるとし,ここを実行部隊とする可能性が高い.
 中国輸銀の昨年の輸出額は前年比33%増の約九百十七億元(約一兆二千八百億円)で,基金が実現すれば,近隣諸国への影響力拡大は必至だ.
 日本や米国などのODA供与とは,OECD(国際経済協力開発機構)開発援助委員会(DAC)に属する先進国が,一定の所得水準以下の開発途上国に有償,無償の援助を行うと同時に,軍事転用を防ぐため援助国もDACの審査を受ける.
 中国はODA被援助国であって通常のODAはできないが,北朝鮮などアジアやアフリカ諸国に無償援助を行うなど,中国版「ODA」の供与実績を重ねてきた.

  中国の外貨準備高は今年六月末で七千百五十九億ドルだが,千二百二十億ドルの香港を含む合計は八千三百七十九億ドルで,八千三百四十億ドルの日本を抜いて実質世界一となった.
 巨額の対米貿易黒字を稼ぐ一方,人民元の対ドル上昇を抑えるため,人民元を売ってドルを買う市場介入を続ける中国は,五年後に外貨準備高が約一兆二千億ドルになるとも試算される.
 来年から始まる経済社会発展の「第十一次五カ年計画」でも,外貨準備の効果的運用が課題とされる.
 〔略〕
     ◇
中国輸出入銀行
 1994年4月,中国国務院直属の3つの政策銀行のひとつとして政府100%出資で設立.翌年に中国政府による開発途上国への対外援助実施機関として業務を開始した.
 中国政府低利借款のほか,中国企業の国際展開を支援するため,プラント設備輸出などを行う輸出金融,一般投資・資源開発などにかかわる海外投資金融などを行う.

――――――産経新聞,2005年11月21日

 このため,「対中ODAなどもう必要無い」という論もあり,現状,それなりに説得力を持っている.


 【質問】
 日本の対中ODAは,今も続いているの?

 【回答】
 一般的には,
対中ODAは麻生時代に終了したとされている.

 しかし一方,『SAPIO』 2010/6/9号において青木直人が述べるところによれば,形を変えてその後も存続しているという.

――――――
 多くの国民は08年度を最後に日本の対中ODAは終了したと思っている.
 だがこれは厳密に言えば錯覚なのである.
 終わったのはODAの90%を占めていた円借款だけで,これ以外の無償資金協力と技術協力は今も続いている.

 そればかりではない.
 確かに外務省が仕切るODAは激減しているが,今度は逆に各省庁が個別に中国との交流を名目にして,それぞれ予算を獲得しているのである.
 これでは「偽装ODA」と言われても仕方ない.
 それらは合わせると1兆円近くに達するという.

http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20100624-01/1.htm

 ただし『SAPIO』は,反中カラーが強く,バイアスの可能性を疑わざるを得ないため,できればクロスチェックを.

軍事板,2010/09/26(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 中国が東シナ海でちょっかい出している仕返しに,こんなのはどうでしょう.
「静止衛星で携帯電話のサービス」
http://www.jaxa.jp/missions/projects/sat/tsushin/ets8/index_j.html
 これの改良型衛星のサービスエリアをウイグルやチベットにして,「様々な人々」に端末を渡せば,ラプター10機配備より,胡錦涛は嫌な顔すると思いますよ.

Posted by パストラル at 2005年09月29日 23:28:18

 【回答】
 携帯,ウイグルおよびチベットの独立支援をなぜしないのかは,ここが現時点で独立もしくは類似の活動の成功は,中国という国家が無秩序に崩壊する可能性があると思います.
 秩序ある崩壊ならいいのですが,無秩序は非常に危険です.
 それと中国は自由の国ではありません.
 携帯の許認可制度の導入や保持の禁止すらできます.

 とりあえずラプターのほうが,確実な安全保障策のひとつとわたしは考えます.

Posted by らぷたん at 2005年10月01日 00:13:33

「週刊オブイェクト」コメント欄,2005年08月23日付
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の歴史認識や小泉首相の靖国参拝が,中国を硬化させ,日中関係を悪化させたのでは?

 【回答】

▼ 鳴霞によれば,それはウソだという.

――――――
鳴霞
 〔略〕
 12億人の中国人のうち7億人は北京語を理解できず,3億人以上は小学校を卒業しているかどうかさえ疑問で,2億8000万の家庭のうち半分以上は全く新聞,雑誌を読まず,1億人以上は自分の名前すら書けない,といわれているんです.
 つまり,中国人の多くは靖国神社がどういうものか,知るはずがないんです.
 だから,中国政府の
「中国人民は小泉首相の靖国参拝を怒っている」
との声明は嘘です.

――――――『SAPIO』 2005/8/24-9/27号,p.12

 米国議会の政策諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」の委員ラリー・ウォーツェルによれば,歴史問題・靖国問題は単なる口実であり,中国は日本が米国の堅固な同盟相手である限り,さらに日本が台湾の安定や尖閣諸島の日本領としての平和を自国の安全保障の主要な利害の対象とみなす限り,日本への不満を多様な名目をつけて,ぶつけ続けるだろうという.
 以下引用.

――日本の歴史認識や小泉首相の靖国参拝が中国を硬化させ,日中関係を悪化させた,という主張が日本側にあるが?

「歴史問題や靖国問題は,実際には日本の安保関連の政策決定への不満を表明する手段にすぎないと思う.
 歴史や靖国は,中国が日本の弱点を突き,日本は道義という面でも国際的に低い立場にあると思わせる口実だろう.
 中国は歴史認識に関しては当初,日本へ反省や謝罪を求め,日本側で小泉氏を含む歴代首相や天皇が謝罪の意を表明すると,今度はそれでは不十分だと主張する.
 この態度の変化を見ても,中国の『歴史認識非難』は単なる対日攻撃手段であることが明白だ」

――首相の靖国参拝については?

「小泉首相が靖国参拝の中止を言明すれば,日中関係が改善されるという見方にはまったく同意できない.
 中国は日本が米国の堅固な同盟相手である限り,さらに日本が台湾の安定や尖閣諸島の日本領としての平和を自国の安全保障の主要な利害の対象とみなす限り,日本への不満を多様な名目をつけて,ぶつけ続けるだろう」

(古森義久 from 産経新聞,2005/9/27)

 ちなみに,中共の前国家主席・江沢民の言葉を集めた本が10日から発売された(全3巻)が,このなかには,
「日本に対して台湾問題を深く徹底的に話さなければならない.歴史問題は終始強調しなくてはならず,永遠に話さなくてはならない」
「日本政府による歴史教育が不十分だから,国民の不幸な歴史に対する知識は極めて乏しい」
という文句がある.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)8月14日

▼ ポール・スティーブンスも,おおむね似たような認識である模様.

――――――
 先代ブッシュ政権で国防長官補佐官などを務め,日米関係にも詳しいポール・スティーブンス氏が論評した.
「中国が小泉首相の靖国参拝を叩くのは,日本の弱みとなる歴史問題を使って日本を威嚇し,日本を国際的に劣等,かつ弱体な立場に抑えつけておくことが真の狙いだろう.
 アメリカでは私自身を含めた数の国民が,南北戦争の南軍のロバート・E・リー将軍の墓地を慰霊のために訪れるが,その意図は南軍が結果として守ろうとした奴隷制を支持することなどではなく,リー将軍の武勇を讃え,霊を慰めるということなのだ.
 靖国参拝にも似た部分が多いのではないか」

――――――古森義久 in 『SAPIO』 2005/8/24-9/27号,p.36

▼ また,以下のような要因を指摘する者もある.
 それによれば,
 ・中国のネット掲示板が,いたずらに人を煽る仕組みになっている
 ・有人宇宙船打ち上げ成功などによる大国意識から,侮日感情が起こっている
のだという.

------------------
 一連の反日デモと共に存在感を見せているのが,過激な言葉が綴られるネット掲示板と,数千万単位の票を集めたと喧伝される「常任理事国入り反対書名」だ.

 しかし実は,中国のネット掲示板には,ユーザーが書き込みをしたくなる仕掛け≠ェ存在する.

 例えば,掲示板に何か書き込むとしよう.
 そのためには,まずユーザー登録を行う.
 登録後はその人物の「名前」(ハンドルネーム)と「ポイント」が公開されるが,この「ポイント」が曲者なのである.
 このポイントは書き込んだ回数に応じて加算される.
 ポイントを稼げば稼ぐほど,自分がそのサイトの「常連」だということをアピールでき,掲示板内の他の利用者から一目置かれる存在となる.
 また,そのポイントを換金したり,バナー広告を出す権利などと替えることもできる.

 そうやって掲示板利用者は常に何か書き込みたい気持ちにさせられるのだが,そこで恰好の材料となるのが「日本」.
 反日ムード全盛の中,書けば書くほど読者に喜ばれ,喜ばれるために過激なことを書く.
 中国の3大ポータル・サイト(日本のヤフーやグーグルに当たる)「新浪網」「網易」「捜狐」ではトップページに「反日掲示板」を大きく掲載し,ネット利用者を反日に誘導している.
 その結果,インターネットを通じて一気に反日運動は中国全土に広がった.

 ネット上で展開されている,日本の常任理事国入り反対署名活動もしかり.
 彼らが数千万人集めたと自画自賛していても,この数字をそのまま鵜呑みにしてはいけない.

 3大サイト・トップページの最も目立つ最上部に置かれた「署名サイト」.
 クリックすると,署名者リストが最新のものから並べられたページに切り替わった.
 署名方法は実に簡単.
 名前を入力し,国籍を選択し,あとは署名ボタンを押すだけだ.
 同じパソコンから同じ名前を何度入力しても「エラー」となることはなく,いい加減な名前を入れてもボタンを押せば,それで署名者リストに加わる.
 あまりにいい加減なシステムなので,筆者は試しに,プロ野球各球団名や有名俳優を入力した.
 投票者の実数は公表数字の何分の1,何十分の1,それとも数百分の1か.
 「反日の正体見たり」といったところだろう.

―――米山龍=中国在住ITライター in 『SAPIO』,2005/5/11号,p.9
-----------------
-----------------
 中国で暮らす私の親しい日本人たちに,今回の反日騒動について尋ねると,
「近年の対日感情は反日というよりも侮日というのが実態に近い」
との答が異口同音に返ってくる.
 躍進する経済を背景にした自信からか,これまでの対日コンプレックスの裏返しとして,日本への侮蔑感情が急激に表面化しつつある.
「中でも一昨年の有人宇宙船の成功がターニング・ポイントになっている.
 日本は実現していませんしね.
 日本など問題ではない,中国はついに米国,ロシアに次いで世界第3位の大国になったのだ,との優越感が蔓延した」(日本大使館筋)
 夜郎自大な中華思想が広がっているのである.

―――青木直人 in 『SAPIO』,2005/5/11号,p.11-12


 【珍説】
■「中国との関係を修復して」と注文 ベーカー大使 [2005/1/24 TV朝日](リンク切れ)

 3年半の任期を終え,来月帰国するアメリカのベーカー駐日大使が,日本政府に対し,冷え切った中国との関係を修復するべきだと注文をつけました.
 ベーカー大使は「中国のような国が,どのような関係を日本と構築しているか.それが日本にとって本当に重要な課題だ」,「日中両国は協力して前進する道を探る責任を持っている」と述べ,小泉総理大臣の靖国参拝問題などでこじれた中国との関係を修復するよう求めました.
 〔略〕

 【事実】
 アメリカ大使館による今回のベーカー発言の手記↓

――――――
■Ambassador Baker Speaks at LDP 50th Anniversary Forum [January 24, 2005 ]

But my friends, the real challenge for Japan, in my view, comes from how you arrange you relationship with China. China is growing in economic and political influence, but so is Japan. Japan and China have a mutual responsibility, I think, to find ways to work together productively.
――――――

 どこにも「靖国(yasukuni)」について語っている所は無く,朝日が勝手に見解を上乗せした形です.
 TV朝日は中国海軍による原子力潜水艦の侵入事件は無視し,日本だけに注文するのですか?
 それに加え,ソブレメンヌイ級駆逐艦がやってきたばかりだというのに・・・

 なおIrregular Expressionのgoriさんによると,AFP通信はハッキリと
「A Chinese nuclear submarine entered Japanese waters in November and Japan a month later instructed its defense planners for the first time to consider Beijing a potential threat」
というように,中国の原子力潜水艦「漢級」の日本領海侵犯が日中関係を急激に悪化させた一因であるとして,今回のベーカー発言と共に紹介してる模様です.

 goriさんに大使館の記事を伝えたら早速纏めてくださいました.

――――――
■今度はテレビ朝日がベーカー大使の発言歪曲報道 [Irregular Expression]

 それどころかベーカー氏は,日本をアジアの盟主としてアジアの平和と安定を維持する役割を期待し,米国と一緒に世界経済や科学技術の分野で世界を担っていく立場であると思いっきり持ち上げてるじゃねえかよ.
――――――

<以下,コメント欄>

 俺のサイトに書き忘れた.

 こんなことも「朝日新聞」に寄稿しているみたいですが.

日米関係 世界の指導的役割 ともに
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20050121-50.html

>大統領に駐日大使に選任され,
>米国にとっておそらくほかのどの国よりも緊密な友好関係の一層の発展に,
>ささやかながらも貢献ができたことを感謝し,光栄に思う.

現在,英語版しか朝日のサイトには残ってないです.
http://www.asahi.com/english/opinion/TKY200501210142.html

(2005年01月26日 09時51分42秒)

愛・蔵太

 Irregular Expressionさんへのリンクで,前に引用してたリンク先のベイカーさんの手記は消しちゃったみたいですが,あの3段はとても朝日系列では報道できない内容が入っていますね.

 1段目,日本が太平洋の平和と安定を支えるリーダーシップを取ってると誉めてくれています.
 〔略〕

 2段目,それを脅かすものとしてベイカーさんは真っ先に朝鮮半島情勢を挙げています.
 しかも,それは北朝鮮の拉致問題や核問題と同じくらい……
 北韓問題を別に挙げているということは,南鮮まで含めての朝鮮半島情勢が問題になるから気をつけろ,と言ってますね.

 3段目,朝日は「中国に謝罪しろ賠償しろ」と解釈したようですが,信頼関係を築け程度のことしか書いてませんね.
 大体,日本による秩序の障害として挙げられているので,これをやり遂げるということは,日本がうまく主導権を握ってやるという事になりますね.
(2005年01月26日 01時43分16秒)

岩魚

「週刊オブイェクト」,2005年01月25日

 ベーカー大使が靖国問題について中国政府高官と話している手記が,アメリカ大使館のサイトにありました.これでベーカー大使の靖国問題に対するスタンスが理解できました.

 リンク先の下の方です.

――――――
■Ambassador Baker Holds July 15 Press Roundtable [July 15, 2004]

I was in China recently and pointed out to an official there, a ranking official, that - he was fussing about the prime minister's visit to Yasukuni Shrine. I said, 'Well look, the United States and Japan really had a first class war there for a while and we've gotten over it and we're best friend's and allies. It's time for you to get over it.' He didn't like that a bit. He said, 'You don't understand,' and I said well, 'Somebody doesn't understand.'

■[機械翻訳]
私は,中国に最近いて,職員にそこに指摘しました,高官,それ-彼は首相の靖国神社への訪問のことでやきもきしていました.私は言いました,「よく見てください,アメリカと日本は実際にしばらくの間,ファーストクラスの戦争を行っていました,また,私たちはそれを克服しました,また,私たちは親友の同盟国です.貴方もそれを克服する時です.」彼はそれがあまり好きではありませんでした.彼は言いました,「理解できません.」また,私はよく言いました,「誰かが理解しません.」

■[人力翻訳]
私は最近中国で,(日本国)首相の靖国神社参拝に憤慨している政府高官に指摘しました.

「まぁ,見てご覧なさい.合衆国と日本は,第一級の戦争をして,そして私たちはそれ(戦争)を乗り越えて,今や最高の親友であり同盟です.今こそ,貴方達がそれ(戦争の過去)を乗り越える時ですよ」

そう私は言いました.
彼はそれが少し気に入りませんでした.彼は言いました.

「貴方には分からない」

そして私も言いました.

「誰かしら,分からない人はいますよ」

--------------------------------------------------------------------------------
  こんなニュアンスでいいのだろうか? すみません,私の英語力じゃこれが限界です.誰か最適な訳を考えて下さい.→現在ハムさんの翻訳を採用中
――――――

 ベーカー大使は中国に対し,「靖国神社を問題にするより,それを克服しなさい」と諭しています.
 要するにベーカー大使の靖国問題での対中スタンスは,朝日新聞(TV朝日)の期待するものとは正反対だったことが分かります.
 それなのに・・・昨日の日記で紹介した様に,朝日はベーカー大使の発言を自分達に都合の良い様に捻じ曲げ,ベーカー大使の意図とはまるで逆の事を彼の発言に重ね,読者(視聴者)をミスリードしようとしています.

<以下,コメント欄>

 同じくアメリカ大使館のサイトでベーカー大使が,2004年11月8日の記者会見で,靖国についてコメントしているのを発見しました.

http://japan.usembassy.gov/e/p/tp-20041108-62.html
<引用開始>
I think it is very much up to the Prime Minister to decide and the United States has no policy in that respect. But it certainly excites the Chinese. Every time I go to China, which isn't often, but, every time I go, that it is the very first thing the Chinese talk about - is the Prime Minister's visits to Yasukuni Shrine. Then the next thing is usually Taiwan and then when they finish that, the Chinese officials will say, now what did you want to talk about. (laughter)
<引用終了>

<意訳開始>
 それ(靖国参拝)は(小泉)首相が決めることであり,アメリカはそれについて特定の意見を持ってません.
 確かにそれは中国人を興奮させています.
 私が中国に行くと毎回,まず最初に(小泉)首相の靖国参拝の話があり,次に台湾の話があり,それが終わってから中国の担当者はようやく本題に入るのです(笑)
<意訳終了>

 (laughter)=(笑)がポイントですね.
 靖国,台湾を話さないと本題に入れない中国をギャグにしてます.
(2005年01月26日 23時40分33秒)

ラッキーマン.

>"somebody 〜 not"

 例えば"Anybody doesn't understand."だと,「誰も理解しない」という直訳が当てはまりますが,"any"でなく"some"が使われている場合,そのsomeは
「理解しない(のが居るなぁ(・∀・)ニヤニヤ)」
といった意味合いになります.
  ↑これが否定文でのsomeの用法

 他,疑問形で「コーヒー飲む?」と訊くような場合,"some"なら「コーヒー飲みます?(飲むよね?)」的ニュアンスを持ち,"Any"なら「(まぁ〜だ)コーヒー飲みます?(いい加減(・∀・)カエレ!!)」的ニュアンスになるかと.

 今回の例で言えば,
「大使,貴方は分かっていない」
「ふむ.確かにお分かりでない人がどこかにおられるようですなぁ」
 こんな感じでしょうか.
(2005年01月29日 12時23分47秒)

横横

「週刊オブイェクト」,2005年01月26日


 【質問】
 日本における対中観の変化を,中国側はどのように認識しているのか?

 【回答】
「中国網」,2010年11月5日付
によれば,
1) 日本の若い世代は,いわゆる「戦争責任」について,1世代前に罪があるとしても,自分たちには無関係だと思っている(と,中国側は認識している)
2) 中国を比較的詳しく知った,若い「嫌中派」が増えている(と,中国側は認識している)
3) (2)は日本の「中国脅威論」に対する心理的コンプレックスの表れではないか(と,中国側は認識している)
4) 「毒入りギョーザ」事件は,対中コンプレックスが爆発したものである(と,中国側は認識している)
5) 弱者に配慮するのは,日本人の倫理道徳の一つであり,これまでは貧しかった中国に日本は配慮してきたが,中国が強大化し,日本を越えたことで,今度は中国が日本に配慮するべきだと思っている(と,中国側は認識している)
 この記事は色々と興味深いので,長めに引用する.

――――――
 冷静かつ公平に論じて,日本人は「過去の戦争」に対し,すでに相当反省しており,更に今なお反省中である.
 しかし,中日文化の違いは,それぞれの思想方法にも表れている.

 まず,日本人の歴史観が中国のそれとは全く違う.
 中国は断代史観であるのに対して,日本は連続史観なのである.
 歴史上中国では,200〜300年に1度,王朝交代が起っていた.
 新王朝は前王朝の「罪状」に対し,何ら責任を負わない(心理的にも).
 前王朝に罪状があったからこそ,自分たちがそれに取って代わったのだ.

 しかし日本では,伝説上の神武天皇(紀元前67世紀)から数えるならば「万世一系」で,既に125代の天皇が続いていることになる.
 「世代交代」はあったが,「王朝交代」はこれまで一度も起きていない.

 このような連続史観に,戦後の日本に漂った「1億総懺悔」論が加わって,戦争責任追及に対する注意をそらしたこと,また進歩勢力の軍国主義への反発努力により,戦後数世代の人々は仕方なく,過去の戦争に対して弁解すると同時に,永遠に反省せざるを得なくなった.

 だが,中日間においては,反省に対する立場が逆転しているだけでなく,その内包と外延,方法や結果等に対する認識まで違う.

 1世代前の日本人は確かに,中国に対し申し訳ないことをしたと感じている.
 一部の人が,どれだけその侵略行為を合理化しても,心の中の「罪悪感」を抹消することはできない.
 1972年,中日国交正常化以降,日本は中国に対し,一連の援助を行ってきた.
 中国国内でこれらがめったに取り上げられないことに対し,日本は不満を持っているものの,いつも大きな主張へはつながらない.
 これは,その「罪悪感」によるものである.

 しかし,時が移れば事情も変わる.
 今は飛行機やインターネットの世界的普及など,新しい時代に突入している.
 筆者から見れば,欧米留学経験の有無に関わらず,現代日本の若者たちの頭の中での伝統的な歴史観と欧米の現代思想の比率は,大きく変化した.
 彼らにとって,1世代前に罪があるとしても,その罪を償ったり謝ったりするのは自分たちではない.
 祖父・曽祖父の行為と自分に,何の関係があるだろうか.
 また,欧米の所謂「自由」「平等」思想の影響で,国家間においても対等に向き合うべきだという意識が高まっている.
 そして,中国人の心に根強く残る「歴史問題」も,彼らの目には,中国はとかく「歴史問題」で日本を非難してくるのだというふうに映っている.

(2)嫌悪:中華思想

 先日,中国人の同僚から聞いた話だが,近年,日本で中国語や中国関連問題を教える日本人教師の間で「親中派」が減少し,代わりに,若い「嫌中派」が増えているという.
 これらの若者教師は,その前の世代の教師より中国語のレベルが高いうえに,ほとんどが中国への長期留学を経験しており,中には中国の有名大学の修士や博士課程修了者までいる.
 しかし,彼らの中に,先輩教師のような中国ファンはおらず,表面的には客観的に中国を見ているようで,実は「嫌悪」感を持っている.
 彼らは中国へ行き,そして今の職に就いた.
 食べていくためにはこの教師という仕事を続けるしかない.
 だが,彼らの嫌う中国には,一般の中国人までもが含まれていることがある.

 勿論,日本人全体においても本物の親中派は多くない.
 「知中派」と言った方がいいだろうか.
 1世代前の日本人が好んだ,或いは熱中したのが中国の古代文化だった.
 彼らは,中国の古典を直接読め,漢詩を書く.
 私の周りにも,時々漢詩唱和会まで行う日本の中国語教師達がいる.

 それに比べ,若い世代の漢文レベルはというと,たった2000字程度の漢字である.
 しかも彼らが学んだ字は中国の簡体漢字で,繁体字とは結びつかず,古典漢詩書籍等読めるはずもない.
 だが,中国の実情に関しては,彼らの先生より多くのことを,身をもって知っている.
 ここにはもちろん,中国社会の暗い一面も含まれている.
 これらの現実を,彼らの価値観でもって判断すれば,「嫌悪」感が生じるのも無理はない.

 日本人の「嫌中」を究明する際,よく言われるのが「中華思想」である.
 この言葉は主に秦,漢時代以降,中国が自らを世界の中心としたことや,中国人がよく強烈な自己主張を行うことを指している.
「それは,アメリカも同じじゃないか.
 日本人はなぜ『嫌米』にならないのか」
と私は反発する.
 それに対し,
「アメリカは距離的に遠いからだ.
 嫌悪感は近ければ近いほど強くなるものだ……」
と答える者がいる.
 ならばこれは,日本の「中国脅威論」に対する心理的コンプレックスではないのか.

 日本人は普段,自身の感情を上手く表現できず,心に溜めこんでいる.
 しかし,溜めきれなくなった時,激しく爆発する.
 2年前の「毒入りギョーザ」事件こそ,まさに中国に対する長年の恨みが爆発したものだった.
 日本のメディアは一夜にして嫌中旋風を巻き起こし,NHKまでもが普段の公平さを失い,毎日の主要ニュースのヘッドラインは全て「毒入りギョーザ事件」,という状態が1ヶ月も続いた.
 私の授業でもギョーザの話題になると,学生達に「毒入りギョーザ」の作り方を教えなければならなくなってしまった(勿論冗談だが).

 長年日本に滞在していた魯迅がなぜ,
「水に落ちた犬は叩け(凶暴な犬が溝に落ちたら,弱っているうちに,さらに追い討ちをかけるべきだという意味)」
の思想を持っているのか,私には分からない.
 日本の有識者はこう言う.
 弱者に配慮するのは,日本人の倫理道徳の一つである.
 戦後以降,日本人が中国に対しずっと「譲歩」してきたのには,侵略に対する反省の念が含まれている.
 そして,中国が戦後何十年もの間,貧困から脱出できなかった原因が,まさに自分たちの過去の行為にあることを認識し,申し訳なく思っていた.
 しかし今,中国経済は発展し,強大化し,そして日本を越えた.
 彼らは,今度は中国が日本に配慮するべきだ,少なくとも,以前のように戦争責任や謝罪問題において,日本をまくし立てるべきではないと考えている.

 日本では師道の尊厳に重きを置かれている(今ではだいぶ廃れてしまったが)が,
「一日為師終身為父(一日の師は一生の父)」
と言う考え方は存在しない.
 中国から見れば,自分は何千年もの間,日本の師であったのだから,日本は恩に着るべきだと思うのだろうが,その「学生」が一旦「師道」の過ちに気付けば,すぐに離れていってしまうということに気付いていない.
 日本の近代における「脱亜入欧」も,一方的に責め立てることはできない.
 アヘン戦争を通して,このまま中国について行けば,日本も大清帝国と同じように西欧列強の植民地となるほかないことに,当時の日本の学者が気付いたのだ.

 近年変化した日本の中国に対する態度には,嫉妬心が含まれているのだろうか.
 筆者はそれをはっきりと感じたことはなく,中国経済が日本を追い越す心の準備を,ある一定の時期に日本人が済ませていたことがうかがえるだけである.
「もちろん羨望や嫉妬心があるが,それを表に出さないだけだ.
 自分の嫉妬を認めることは『敗北』を意味し,(中国に追い越された)現実を認めないことで,かろうじてそれを避けているのだ」
と言う声もある.
 〔略〕
(『国際先駆導報』11月2日付けの報道より)
――――――

 上記記事からは,
a) 中国人は自分たちについて,「確かに傲慢なところもあるかもしれないが,それはアメリカと同程度でしかない」と思っている模様
b) 日本のマスコミが何故,毒入りギョウザ事件を一斉に取り上げたのか,理解していない.
 真の意味の民間メディアのない中国では,「センセーショナリズム」などの民間メディアの特性自体が理解できない模様
c) 「一日為師終身為父(一日の師は一生の父)」という考え方が,今なお残っている模様
d) 「日本人は今や中国人に嫉妬している」という説については半信半疑
といったことが伺える.

 余談だが,中国メディアが,
>冷静かつ公平に論じて,日本人は「過去の戦争」に対し,
>すでに相当反省しており,更に今なお反省中である.
と評している点も興味深い.


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