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まあ,話半分で
【質問】
中国の潜水艦の種類は?
【回答】
まず,ロメオ級改こと明級.
新型通常潜水艦としては宋級と元級がある.
宋級は明級の後継として建造されている.
これは当初,タイプ039A型という名で呼ばれていた.
95年に完成したがその後,問題は噴出し失敗作と呼ばれてしまった.
しかし99年までに改良されどうにか部隊配備された,この改良型はタイプ039G型と呼ばれている.
その後,宋級はG型が生産され配備されている.
このG型はキロ型を手本に改良されたと言われている.
現在,部隊配備されってるのは5隻,今年に入って3隻が完成,建造中が2隻ある.
そう遠くない将来に10隻となる見通し.
上がG型で下がA型.
http://hk.geocities.com/ch_navy/song2.html
元級は最近,存在が確認された潜水艦.
船体はキロ型に酷似し,セイルは宋級(039G型)に近いらしい.
報道によれば,
通常動力を推進力とする攻撃型潜水艦です.
軍事専門雑誌やインターネットなどの情報を総合しますと,この新型潜水艦は,中国内陸部の湖北省武漢にある軍事施設で開発され,これまでに18回の試験運航を行い,水面下100メートルの深さまで潜水することが立証されたということです.
.元級潜水艦は,中国がすでにロシアから導入しているキロ型潜水艦の設計をベースに,潜航時の安定を保つため,水平舵(だ)を取り付けるなど中国既存の国産潜水艦の長所も生かす形になっています.
軍事関係筋よりますと,注目すべき点は,ロシアのキロ型やラダ級の最新技術を参考に,スクリューの羽の数を7枚まで増やすことで,回転数を落としても十分な推進力を出せるようにしたほか,潜水艦を察知する音波探知機,ソナーの音波を吸収する塗料を塗るなど騒音を抑え,敵に察知されないようさまざまな最新技術を導入しているということです.
中国のニュースサイト・金羊網などが22日までに報じたところによると,中国が独自に設計・製造した新型潜水艦が試験運航に成功し,配備に就いた.
形式は明らかにされていないが,最新鋭の「元」級潜水艦とみられる.
本型は1番艦が2004年5月31日,2番艦も2004年12月に進水したと伝えられているが,2005年1月,上海で就役状態(公試中の可能性も否定できないが)にあることが確認されており,実際の建造工程はもう少し早かったのかもしれない.
当初,元型はキロ型(ないし改キロ型)の改良型とも言われていたが,写真で見る限りは,宋型をベースとした性能向上型ではないかと思われる.
キロ型の導入もあり,かなりロシアからの技術が入っている事は予想され,確かに上構の形状はキロ型とよく似ている.
艦首の形状は宋型に比べれば球状に近くなっており,遥かに洗練されている.
上構に設けられているスリットは,船体のほぼ全長に渡って設けられている.
これは中国製潜水艦の特徴で,現在では他国の潜水艦では,部分的なもの以外はあまり見ることはできない.
艦首の魚雷発射管の門扉の形状と装備位置は,ロシアの方式に近いものの,左右の門扉の間隔は近い.
間の幅はキロ型(10m弱)よりは狭いようで,むしろ宋型に近いと思われる.
セイルの潜舵は,装備位置が宋型と極めて似通っている.
元型出現当時,ロシアのアムールAmur型を導入したとの説もあったが,以上のように船体とセイルの位置関係が全く異なっており,可能性は少ない.
元型が宋型の発展型であるという前提でさらに推測をしてみよう.
セイル位置を基準にして比較すれば,その長さは殆ど変わらない.
セイルに設けられた視認窓と,セイル高さ,さらに推定した内殻上端からの高さ関係もほぼ同一である.
セイル後方から縦舵位置への距離についても差はない.
縦舵の形状はやや異なるものの,面積はほぼ同じである.
セイルから前方を見ると,元型のほうがやや長い(2m強か).艦首形状が異なるからこれは当然で,元型に装備されたソナー・ドームとの関連であろう.
セイルを基準にした前後のハッチ位置も,ほぼ同一と見られる.
艦首に描かれた吃水標も,両型の吃水がほぼ変わらないことを示している.
セイルの長さは変わらないものの,高さは宋型1番艦の当初の高さと同じであろう.
セイル下部の整流覆いは取り止めている.
上構形状がキロ型のそれに近いのは,艦首形状を改めた影響か,あるいは宋型の運用実績に基く改正と考えられる.
排水量は宋型に比較してそれほど増加していないようだ.
〔略〕
とまれ,元型は宋型の基本的な設計(耐圧構造,配置など)をベースとし,海外からの技術を加えて性能向上を目指したものと考えるのが妥当であろう.
元型主要目(推定値) 水上排水量 1,900~2,000t 水中排水量 2,500~2,600t 長さ 77.6m 幅 8.4m 吃水 4.4m
(from「世界の艦船」2005年9月号,p.79)
これが宋級にどのような影響を与えるかなど注目されている.
最後にキロ型だが,現存保有数は4隻で1番艦・2番艦は877EKM型で3番艦・4番艦は636型もしくは636M型と言われている.
中国はキロ型の8隻を追加注文をしており,8隻は636型・636M型になると思われる.
2007年までに全艦が引き渡される予定であるという.
漢級(HAN class)攻撃型原子力潜水艦 Type091
は中国初の原子力潜水艦として1958年から原子力推進機関の研究開発が始まり,1960年から建艦研究が開始された.
途中,中ソ関係悪化や経済状態の悪化に伴い,62年から一旦研究が中止されるものの,65年には周恩来の命令で研究が再開された.
紆余曲折あったものの,1965年8月には中央専門委員会第13次会議にて漢級攻撃型原潜の建造が承認され,その経験を元に戦略弾道弾原潜(後の夏級)の建造を計画した.
同時に1972年進水試験と要求された.
2004年11月,日本の領海で発見されて追い回されているのは,おそらくこれ.
国際評価戦略センター,リチャード・フィッシャー氏によれば,
「確かに1970年代に漢級が最初に建造されたときは,艦内の原子炉の開発がうまく進まないなどの支障もあったが,90年代には旧ソ連の技術で原子炉や兵装システムが大幅に改良され,別の潜水艦の様に生まれ変わった.
それでも米海軍には探知されやすいが,台湾周辺の海上封鎖では極めて有用な潜水艦だ」(04/11/20・産経6面記事中より)
[要目] | |
水中排水量 (水中) |
4.500t(401~402) 5.500t(403~405) |
全長 | 90.0m(401~402) 98.0m(403~405) |
全幅 | 9.0m |
吃水 | 7.4m |
主機関 | 加圧水炉型原子炉1基/蒸気タービン2基 |
総出力 | 12000hp |
主軸数 | 1軸 |
速力 | 25kt(公称) |
潜行深度 | 300m前後(最大) |
乗員 | 75名 |
同型艦 | 5隻(401,402,403,404,405) |
[兵装] | |
533mm魚雷発射管6門 Yu-3/Yu-4(対潜/対艦魚雷) Ying Ji-8 Mod3 対艦ミサイル(403~405のみ) |
艦番403~405は建造時に船体が8m延長され対艦ミサイル発射筒が追加装備-その為排水量も1000t増加-している.
ただし,この対艦ミサイルは浮上時にのみ発射可能.潜水艦にとって極めて危険な浮上時の発射には実用性に疑問符が付く.
船体は典型的な涙滴型で,艦尾の縦舵と横舵が十字型のオーソドックスな設計.
一番艦 1968年に(401)の建造が開始され70年に進水,74年に中国海軍に編入され今でも現役だとか.
二番艦 同年開始建造,3年後完成,1970年就役.
三番艦 1983年完成
四番艦 1987年進水
五番艦 1990年4月8日進水
漢級攻撃型原潜(401)
漢級攻撃型原潜(402)
(画像掲示板より引用)
(軍事板他)
093型
中国海軍が現在建造中の第二世代攻撃型原潜で漢(ハン)級の後継.
ヴィクターIII型を参考に設計されており,完成は2000~2003年頃の予定.
詳細は不明.
要目など詳しくは
http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams05/s_93.html
を参照のこと.
094型
ワシントンタイムズが2004/12/4,米国防総省関係者の話として,最近進水したと報じた新型原子力潜水艦.
ICBM(大陸間弾道ミサイル)DF-31(東風)の海上配備型が搭載される見込み.同ミサイルは射程4,600
miles.
この型の導入によって,中国は初めて「真の大陸間戦略核運搬システム」(国防当局者)を所有することになるという.
China Launches New Class of Nuclear Sub
By JOHN J. LUMPKIN
Associated Press Writer
WASHINGTON (AP) -- China has launched the first submarine in a new class of nuclear subs designed to fire intercontinental ballistic missiles, U.S. defense officials said Friday.
The submarine is, at a minimum, months away from having missiles installed and going on a cruise, one official said, discussing foreign weapons developments only on the condition of anonymity. Still, it is further evidence of China's intentions to expand both its nuclear weapons and submarine forces, officials say.
It was widely known that China was building the new class of nuclear-missile submarine, called the "Type 094," but the launch is far ahead of what U.S. intelligence expected, one official said.
The launch was first reported in The Washington Times. The newspaper reported that U.S. intelligence spotted the sub at a shipyard 250 miles from Beijing.
It would be China's first submarine capable of launching nuclear weapons that could reach the United States from the country's home waters, officials said.
The Chinese military has also been developing a new class of submarine-launched ballistic missile, called the JL-2, that is expected to have a range in excess of 4,600 miles. The Type 094 submarine would carry these missiles, but it is not clear whether the missiles are ready for deployment.
Previously, China has had only one submarine capable of launching nuclear missiles, called the Type 092, or Xia, class. In 2001, a Pentagon report said the Xia was not operational. Its missiles were of an older class that could fly only 600 miles.
Successful cruises by the Type 094 would give China a new strategic deterrent against the United States, no longer limited to land-based ICBMs and weapons carried on aircraft. But U.S. defense officials say China lags behind the United States in its ability to hide submarines from sophisticated sonars and other sensors.
China is also modernizing its land-based nuclear missile force, replacing its estimated 20 ICBMs with more modern versions. In a report on China's military issued last May, the Pentagon said China's cache of ICBMs could increase to 30 by next year and 60 by 2010.
Although considered unlikely in the near term, the most likely avenue for conflict between the United States and China is over Taiwan, which China regards as a rogue province. Taiwan is seeking high-tech weaponry from the United States, including diesel submarines and anti-submarine aircraft.
The United States, France, Russia and the United Kingdom all have submarines capable of launching ballistic missiles with nuclear warheads.
(the Washington Times, 2004/12/4)
【質問】
最近,中国が潜水艦部隊を強化して,日本近海をチョロチョロしているようです.
対馬海峡,津軽海峡などはきっちり,ソナー網を完備していて,ソ連の潜水艦を捕捉していると聞いた事がありますが,沖縄周辺など東シナ海はどうなのでしょうか?
中国の潜水艦にチョロチョロされるのは,どうも気持ち悪い.
【回答】
米軍のSOSUSが,南西諸島を結ぶように設置済みです.
たしか石垣島まで.
相手がチョロチョロ動いてくれるなら,音響データを集めるのにちょうどいいですな.
【質問】
中国の潜水艦では,艦内の気温が高すぎて食糧が1週間しか持たないって本当?
――――――
中国の潜水艦,艦内の気温が高すぎて食糧が1週間しか持たず―米メディア
レコードチャイナ 2010/07/16
2010年7月13日,米国の軍事専門報道サイトによると,中国はここ数年,潜水艦の長距離航行を行っているが, 航行距離が伸びる一方で,艦内の食糧が1週間も持たないことが分かった.
捜狐軍事が伝えた.
報道によると,中国の潜水艦の艦内は多くが高温多湿状態となっており,缶詰の肉や米飯,野菜など食糧の 大半が,1週間以内に腐ってしまい,時には口に入れて初めて傷んでいることに気づくこともあるという.
こうした事態を受け,中国海軍は乗組員の健康を維持するため,食糧の保存や配給方法を変更することを決定した.
こうした問題が出てきたのは2008年ごろのことで,動力型の潜水艦では短期間・短距離の航行に限られてきた が,長期間・長距離の連続航行が可能な原子力潜水艦が配備され,装備の近代化が進むにつれて,このような 食糧の問題が浮上してきたという.(翻訳・編集/岡田)
――――――
【回答】
この記事について調べて見たが,これはもともとの中国語の報道を,ストラテジーページが下手な要約をしてしまい,それをさらに中文サイト→サーチナへと
転載される過程で,意味が混濁する伝言ゲームが成されてしまったというものだった.
ストラテジーページの記事
http://www.strategypage.com/htmw/htmurph/articles/20100711.aspx
最初の中国語の記事は6月の報道
http://mil.eastday.com/m/20100617/u1a5268797.html
潜水艦の長期訓練では,高温多湿の艦内状態で野菜類は長持ちせず,どうしても長期保存が利く冷凍肉や缶詰食品に頼ってしまい,栄養バランスが崩れてしまうことが生じていた.
それに対処するために海軍では,新型の80種類におよぶレーションを開発して,栄養バランスを改善,調理の手間も省けるようになり,1年間の長期保存が可能となった
――――というような内容.
野菜が持たないというのは書いてあるが,缶詰が腐るという記述は無い.
軍事板,2010/07/16(金)
レス回収:CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月16日13:48
【質問】
中国の原潜が米空母を挑発しても,なぜ米軍はなんもできないのですか?
どうせ海の中なんだから黙っていればわからん.
撃沈してしまえばいいのに.
【回答】
わざわざ紛争を起こす意味は?
イラクは終わりそうだけど,アフガニスタンの明日はどっちだ,北朝鮮は跡継ぎがはっきりしない.
それなのにわざわざ自分で火をつけるの?
予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分
【日本よ】沖ノ鳥島の戦略的意味
文明と技術の進展によって我々はようやく,この地球の構造や未知の経済的可能性について知れるようになってきた.海洋も含めて,その地下資源の開発もその所産の一つだ.
そして領土は,その可能性の開発推進のための有力な起点となる.
国連の海洋法条約はそれを踏まえて作成された.
しかしそのはるか以前から,あちこちの局所でさまざまな国家の営みは行われてきている.沖ノ鳥島が,後発した国連の決めた条約の領土として該当しようがしまいが,我々の先祖はすでに昭和十四年からあの絶海の環礁に資金を投じ手を加え,将来の可能性のための措置を講じてきた.
戦争中は発進基地としての水路を開き,戦後もまたそれを踏まえ,将来の可能性の確保のために,昭和六十二年から三百億円もの国費を投じて岩礁の補強に努め,浅い礁湖を利用し打ち込む波を凌ぐために高い足に支えられた三階建ての住居も構築してきた.
さらにその保全のための工事総額は五百五十億円に及び,そのうち百十億円を東京都が負担してもきた.
その歴史的事実は後から出来た,大ざっぱな国連条約でどう否定され得るものではない.
国には国の歴史があり,それを後発の国連がどう否定出来るものでもありはしまい.
問題は,折角あれだけの施設を作りながら,その維持と活用を怠ってきた政治の継続性の欠如と鈍感さにある.
私の東京知事としての今回の沖ノ鳥島行きを,ニューズウィークのある記者は中国への挑発を意図した政治的パフォーマンスだなどと書き立てているが,日本をさまざまな不法の言動で挑発し続けているのは中国の方ではないか.
こうした手合いには,今日の政治情勢におけるこの島の戦略的意味合いが分かっていないようだ.
先般アメリカ政府内の知己の一人であるボルトン国務次官が,その席を退く直前に来日した際,私は彼に西北太平洋の地図を示して,この島がいかなる位置に在り,いかなる地政学的意味を持つかを説明し,彼は初めての認識を持った.
この島と環礁はアメリカの戦略基地であるグアムと,グアムを凌ぐ重要な基地沖縄を直線で結ぶ中間点に在る.
原子力空母を含めてアメリカの艦船が,何らかの目的で日本周辺に向かって西進する,最短の航路の上に在る沖ノ鳥島周辺の海域は,アメリカに対抗し西太平洋の覇権を狙う中国にとっても,戦略的に重要なものだ.
中国の調査船がこの水域を日本に無断で調査しまくっていた所以は,深い海溝の在る海域の海底資源の調査などではなしに,いつかの将来,西太平洋の覇権を巡ってアメリカとの衝突も辞さない中国の,潜水艦を中心にした戦略展開のためのものに他ならない.
中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.
アメリカ当局の推定では十年後その数は百三十隻となり,数の上ではアメリカの二十五隻をはるかに凌駕する.
その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
これは日本にとっても看過出来ぬ事態で,冷戦時代アメリカの太平洋艦隊と協力し,ソヴィエト原潜の追跡監視に効果を上げた日本側にとって,さらに厄介な新しい事態に他ならない.
私のやったことがあたかも中国を刺激,挑発することでのナショナリズムの高揚のようにいう筋もあるが,それは現今の中国の西太平洋における軍事的野心の実態を知らぬ者の能天気な言い分でしかない.
あの浅い礁湖は開発すれば簡単に,US1のような無類の国産飛行艇の離着陸の水路たり得るし係留基地ともなる.
あの島の領土としての確保,そのための島周辺における漁業を中心にした経済活動による水域の実効支配は,日米安保を踏まえた自衛のための我々の責任に繋がるものだ.
仮に,数で勝る中国の潜水艦隊が,ピラニアのようにアメリカの空母を取り囲み撃沈したとすれば,一挙に五千四,五百という乗務員の生命が失われ,アメリカの世論は大きく規制され,政府の姿勢もぐらつくだろう.
そしてあの島周辺の海は,調査による推定では豊穣な漁場たり得る.沖縄や八丈島で行っている種の漁礁は極めて有効だし,すでに国交省が予算づけした,日本人学者による,世界のパテントも獲得した,南の深海の海水と表面の海水との温度差を利用し,アンモニアを混合した溶液の短時間での気化熱による発電装置を島に設ければ,二千メートルの深海の底から汲み上げられた海水に含まれる豊かなプランクトンとミネラルは,魚を呼び寄せる巨きな吸引力となり得る.
これはおそらく世界で初めての,漁業のための深海開発となるに違いない.
小笠原に属する最先端の日本領土について,東京都に出来るのは漁礁の造成と漁業活動限りのことで,発電を含めた開発と維持はあくまで国家の責任である.
先般の会談で,日本の先端技術を駆使しての開発の可能性について報告した際,総理も強い関心を示してくれた.
国民の支持と期待があれば,いやその前に,中国への経済進出にうつつをぬかしながらも,彼等の軍事的野心について,他ならぬこの我が身のために懸念する冷静な認識があれば,この試みは容易に遂行されるに違いない.
そしてそれは,夜間には獣しか通らないような田舎の高速道路を作って増やすよりも遥かに有効な,国家民族の安全のための投資となるはずである.
これほど将来を見越しての,有効で穏やかな自己主張はあるまいに.ことあるごとにいってきたが,まさに「天は自ら助くる者をのみ助く」である.
【事実】
軍事面での指摘に限らせてもらいますが,とりあえず都知事は海上自衛隊の中の人と勉強会をすべきだと思いました.
――――――
中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.アメリカ当局の推定では十年後その数は百三十隻となり,数の上ではアメリカの二十五隻をはるかに凌駕する.その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
――――――
一体誰にこんな事を吹き込まれたのだろう?
・・・数値,全部間違っているんですけど.
FASの推計では2000年の潜水艦は総数66隻.
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/row/plan/index.html
2010年に85隻まで増強する計画があるそうです.
http://www.military.com/NewsContent/0,13319,FL_china_123104,00.html
――――――
中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.
――――――
新造艦や輸入した艦で増えた数よりも,廃棄する旧式艦の数の方が多いので全体の数は減る傾向にある筈では・・・(質は良くなる)
――――――
その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
――――――
弾道ミサイルを搭載した潜水艦の事を言っているのかな・・・?
STRATⅡ条約で減らす分を踏まえても,10年後にも14隻は稼動状態にあるのだが・・・
――――――
仮に,数で勝る中国の潜水艦隊がピラニアのようにアメリカの空母を取り囲み,撃沈したとすれば,一挙に五千四~五百という乗務員の生命が失われ,アメリカの世論は大きく規制され,政府の姿勢もぐらつくだろう.
――――――
潜水艦による新しい狼群戦術が編み出されたのかとビックリしました(嘘).
中国の潜水艦は米空母より鈍足なのに,どうやって取り囲むのだろう・・・
中国の潜水艦は大半が旧式艦です.基本設計が第二次世界大戦時のドイツ潜水艦と同じという骨董品で,現状で脅威となるのはロシアから購入したディーゼル潜水艦のキロ型くらいです.(約10隻)
ただし最近一年の間に自力建造した新型潜水艦が就役しており(通常動力型の元級,原子力潜水艦の093型),これらが戦力としてモノになるようだと将来的には厄介な事になるでしょう.
しかし,以前に中国が自力建造した漢級原潜や宋級ディーゼル潜水艦での失敗を見る限り,早急に戦力化できるとは思えません.
某自衛官曰く,「あれ(漢級)すら見つけられなかったら水測員失格!」だとか.
∧∧
/漢 \ . . . .: : : ::: :
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/:彡ミ゛ヽ;)ー、 試験問題扱いかよ・・・
/ :::/ハヽ,ヽ, ::i . .::::::::::::::::
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ
都知事が沖ノ鳥島の戦略的意味を訴えるのは結構な事なんですが,どうにも石原さんは軍事面に全然詳しく無い御様子.
FSXの時も頓珍漢なことを言っていたし.
もしかして,シンちゃんは,漫画「日本国大統領桜坂満太郎」の愛読者でやんすかい?
このネタ漫画,第七艦隊が2回ほど殲滅させられているんですが,一回目が潜水艦の群狼作戦によるものだったりします(笑).
まあ,ぶっちゃけ「空母」はディティールのレベルに過ぎない気はしないでもなく.あるいは元文筆業であるが故の誇大広告か.
空母云々と,あとは飛行艇の記述や発電といったディティール部分に目をつぶると,それなりにまっとうな海洋戦略に読めないこともありません.
「森全体」=「中国の太平洋戦略」をだいたい認識しているのは良しとしましょう.
結局,それを正すブレーンというか編集のヒトがいないのが問題ですね.
案外,ウケ狙いで編集サイドが背中を押してる可能性も否定できませんが.
なお実際に米軍が懸念しているのは,以下のようなシチュエーションだという.
以下引用.
――――――
騒音が大きく発見されやすい中国潜水艦に,爆薬が〔原文ママ〕搭載して潜行して停止し,頭上を通過する米軍の最新空母へ,自爆テロのように体当たり攻撃してくることを,アメリカは恐れているのである.
――――――宇垣大成 in 「日米同盟と米軍再編に見る極東情勢の戦略的構図」(司書房,2006/7/27),p.17
推測ですが,石原が書いている米潜水艦25隻とかミサイル艦7隻って,太平洋方面に配備される隻数ではないかと.
ただし,上述中にも
>軍事面での指摘に限らせてもらいますが
とある通り,沖ノ鳥島の戦略的意味を謳ってる全文まるごとを珍説扱いしているわけではありませんので,念のため.
で,慎太郎らの都知事選有力立候補予定者の討論会中継をMXで見ましたが,当選しても,任期中に死にそうな感じ.
でも,他の候補も皆…….
水上攝提(みずかみせってい) by mail・改
【質問】
雑誌「ダカーポ」の右翼特集で,ある右翼幹部が,売国企業として大手ゼネコンとIHIを挙げてた.
理由として,ゼネコンは北朝鮮利権.
IHIについては,去年起こった中国潜水艦侵入事件で,実は,海上自衛隊は潜水艦をロスト状態にあった,その原因はIHIと中国側との合弁で作った会社に高度なスクリュウー技術譲渡した為だ,と言ってましたが,本当ですか?
【回答】
眉唾です.
「大手ゼネコン」としか記事に表記がないのなら,対象が何者なのか言っていないのと同じです.
IHIに関しては,合弁企業である以上提携内容は国の監督下にある筈ですし,そもそもスクリュー一つで潜水艦の性能が劇的に向上する訳がありません.
【質問】
中国の保有するキロ型潜水艦について教えられたし.
【回答】
中華人民共和国海軍は現在,ロシアに次いで12隻の「ワルシャワンカ」(キロ)型潜水艦を保有する.
中国は,旧ソ連から入手したロメオ型を1980年代後半まで国内建造し,80年代初頭からは,ロメオ型をマイナーチェンジした明(ミン)型を建造してきました.
しかしロメオ型にしても明型にしても,現在では殆んど使い物にならない超旧式潜水艦であり,1990年代,手っ取り早く入手できる近代的な潜水艦として,ロシアのキロ型に白羽の矢が立てられました.
中国はまず,1990年代前半から半ばに掛けて4隻をロシアに発注,90年代後半に引き渡されました.
[877EKM型]
全艦クラスノエ・ソルモヴォ造船所で建造
・364号艦(建造番号413,B-185):1994年11月10日竣工,同年12月15日引渡し
・365号艦(建造番号414,B-188):1995年8月14日竣工,同年9月5日引渡し
[636型]
全艦アドミラルティ造船所で建造
・366号艦(建造番号01616):1997年8月26日竣工,1997年11月12日引渡し,1998年1月到着
・367号艦(建造番号01327):1998年10月25日竣工,1998年12月2日引渡し,1999年2月1日到着
最初の364,365号艦は,元々はロシア海軍向けのB-185,B-188として建造される予定でしたが,財政難により工事が中断,中国向けの877EKM型として完成しました.
後の366,367号艦は,性能向上型の636型として新規建造されました.
636型は,ロシア海軍用877型の最終建造グループ8隻(4B型)に準ずるタイプです.
この後,中国海軍は,国産潜水艦の建造に力を注ぐと見られましたが,その「新型国産潜水艦」である039型(宋(ソン)型)がへタレ過ぎた為か,2002年,新たに8隻の「キロ型」がロシアに発注されました.
[636M型]
<アドミラルティ造船所で建造
・368号艦(建造番号01329):2004年10月20日竣工,2004年12月10日引渡し,2005年1月到着
・369号艦(建造番号01330):2005年5月5日引渡し,同年到着
・370号艦(建造番号01331):2005年引渡し
・371号艦(建造番号01332):2005年引渡し
・373号艦(建造番号01333)::2005年引渡し
<クラスノエ・ソルモヴォ造船所で建造
・372号艦(建造番号611,B-340):2005年8月5日竣工,同年引渡し
<セヴマシュ造船所で建造
・374号艦(建造番号01701):2006年引渡し
・375号艦(建造番号01702):2006年引渡し
2002年に発注された636M型8隻は,ロシア国内の数ヶ所の造船所で建造されました.
当初は,これらの他,極東方面のアムール造船所でも何隻か建造させる予定でしたが,同造船所への発注は行なわれず,その分もアドミラルティ造船所に回されました.
クラスノエ・ソルモヴォで建造された372号艦は,元々はロシア海軍向けのB-340として1992年7月に起工されたのですが,財政難で工事が進まず(1994年~2003年は完全に工事ストップ),中国向けの636M型の1隻として2005年8月に完成しました.
この8隻は,上記のように636M型と呼ばれ,従来の636型に対艦巡航ミサイル「クラブS」の運用能力を付与したタイプです.
クラブSは射程300kmの遷音速ミサイルであり,533mm魚雷発射管から撃ち出されます.
1990年代後半に引き渡された364~367号艦には,クラブSの運用能力は有りませんが,後から運用能力を付与する改装を行なう事は可能です.
ただしその為には,この4隻をロシア本国に回航する必要が有り,今のところ中国には,そこまでする意思は無いようです.
アメリカは当初,中国が"Kilo"class
Submarineを入手した事に衝撃を受けたようで,1995年には米海軍が「潜水艦脅威の拡散」などという大袈裟なタイトルの報告書を作成.
パトリック・ロビンソンなる作家は,『キロ・クラス』という小説を書きました.
この『キロ・クラス』は,中国がロシアから購入し,中国本土へ回航される途中のキロ型潜水艦を,米軍が全て破壊するというストーリーですが,現実にこんなコトやったら,アメリカの方が非難を浴びると思うんだけど(笑)
(どう見ても「テロ行為」です(^^;)
どちらかと言えば中国の狙いは,静粛性の高い潜水艦を自国近海に置く事で,アメリカ海軍の空母機動部隊にプレッシャーを掛け,米空母群が中国近海で好き勝手に行動できないように牽制するコトに有るようですが.その静粛性の高い潜水艦に,射程300kmの対艦ミサイル運用能力が有れば,米空母群にとっても更なる脅威となるでしょう.
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Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/6/15(金) 午後 6:04
【質問】
中国海軍が最近,潜水艦部隊にキロ型を多数配備して増強していると聞きました.
噂では,P3Cはキロ型を発見できないと聞きましたが,本当ですか?
【回答】
確かに中国はキロ型を導入している.
しかしまだ数は少なく,その内の半分はグレード・ダウンした輸出専用型なので,大した戦力にはならない.
ディーゼル潜水艦は原子力潜水艦に比べて騒音が少ないため,発見され辛いのは確かだ.
だが,P3C,それも機器をグレード・アップした最新型なら,簡単に探知できる.およその位置が分かっている際にアクティブ・ソナーを使えば,まず発見できるだろう.
あるいは,掃海地域内をしっかりスキャンした際に,その範囲内のキロ型を見逃す可能性もかなり低いだろう.
問題は海洋は広大であり,潜水艦はおよその位置など教えてくれないという事.
そうなると,なかなか発見できない.浅海域ではアクティブ・ソナーの有効距離は短く,またキロ型は比較的静粛であるためにパッシブにも限界があるためだ.
「P3Cはキロ型を発見できないと聞きましたが」
という質問の具体的な内容によって,このように回答は変わる.
また,中国海軍の整備と練度にも疑問の余地がある.
最近も,大隅海峡を赤錆だらけ(整備をろくにしていない証拠)の潜水艦で浮上航行(潜水艦が外国の領海で浮上航行するのは,ただの愚行※.何か故障が発生したとの見方が有力)し,世界の海軍関係者の失笑を買っている.
system ◆systemVXQ2他 in 軍事板
※他国領海内での潜水艦の国旗掲揚しての浮上航行は,浮上理由がどうあれ,海洋法条約(第二部第三節二十条)を守っている形になっている.
しかし一般には,他国領海内で浮上航行しないものなので,変な理由で浮上を余儀なくされたのだとは考えられる.
【質問】
「晋」型戦略原潜について教えてください.
【回答】
「晋」型は,30年以上前に作られ,放射能漏れ事故等で実際にはほとんど活躍しなかった最初の戦略原潜「夏」型(092 SSBN)」の後継艦にあたり,同型艦は現時点で2隻が確認されています.
「晋」型潜水艦を確認した専門家の間では,
「この30年でシナ海軍の原潜開発設計能力は,ほとんど進歩していない」
との結論に落ち着いているようです.
2007年9月のカナダの「漢和軍事ニュース」に,「夏」型と「晋」型の微妙な違いについて比較した記事が載っていました.
ここで明白な違いとして指摘されていたのが,「晋」型の方がセイル※の高さが高く,SLBM搭載区画とセイル後部をつなぐ角度も,「092」が85度であるのに比べ,「094」は90度あったとのことで,「晋」型のほうがミサイル格納区画の高さが高いといえる.
新型SLBM「新浪2号」(JL-2.射程8000km,DF-31の海上発射版,MIRV搭載可能)の搭載を前提にしているためだろう,としていました.
にもかかわらず,製造された葫蘆島造船所にいる2隻の「晋」型戦略原潜は,SLBMを艤装してませんでした.
なぜかといえば,吃水が高すぎるためです.
衛星写真を通じてみる限り,2隻確認されている同型艦は,同じ吃水・セイル形状のようです.
この艦が,少なくとも現時点でJL-2を搭載配備できていないことは明らかです.
米情報当局によれば,JL-2についてシナ海軍は,いまだ作戦レベルにも至っていないのではないか?ということですが,そのとおりかもしれませんね.
2005年夏から公試をはじめた「晋」型原潜ですが,「夏」型のときと同じく「焦りの中で製造された」ためか,どうも成果ははかばかしくないようです.
あわせて,シナの原潜製造技術と世界トップレベルのそれとの乖離が甚だしくなっていることはもはや明白で,これが逆に,シナ設計担当者の気持をますます頑なにしているとの見方もあるようです.
〔略〕
「晋」型には12基のSLBMしか搭載できませんけれど,現在欧米諸国が保有する近代的な原潜では通常16~24基は搭載できます.
戦略弾道ミサイルの数があまりに少ないことは,敵に対する効果的な核抑止力を発揮しないかもしれません.
このミサイルの数は,「晋」型の能力が,1960年代後期における米ソの戦略原潜の水準にようやく届いただけという事実を示している,との見方もありますね.
しかしながらシナは,今後の戦略原潜開発に関し,24基のSLBMの搭載イメージを明らかにしています.
でもその設計構造は,「夏」型・「晋」型とほとんど同じようなものです.
これは,次回に新造される(096 SSBN)が,「より多くの核弾頭を搭載する」ことを意味するのかもしれませんね.
1990年代半ばにシナ海軍は,「夏」型戦略原潜「092
SSBN」を改造し,改「夏」型戦略原潜「092M SSBN」を生み出しました.
それが今回の「晋」型原潜「094 SSBM」開発にあたっての,プラットホームとして使われたんですね.
「晋」型開発にあたっては,ロシアの協力・助言は全くなかったそうです.
シナはこれまでも,ロシアからいろいろ装備を購入しましたが,技術支援や整備などは別の国から話を聞くというやり方をとったとされます.
「晋」型開発に当たっても同じで,技術支援や整備についてはウクライナやベラルーシから情報や資源を入手したようです.
そういえば,原子炉の製作,溶接に当たっては,ウクライナの企業から専門家の派遣を受けてましたね.
たぶん,ロシアに軍事面での影響力を行使されたくないのでしょう.
最初の「晋」型が正式配備されるまでの間に,海軍はより多くの同級原潜を建造しているであろうと推定されます.
これは「092M SSBN」で行なったこれまでの一連のテスト結果が,十分水準を満たしているためと思われます.
漢和軍事ニュースによれば,「092M」と「094」の指揮統制システムは基本的に同じようです.
この2種の潜水艦の違いは,艤装されるソナーの構造からも判断するそうです.
「092M」は,262Bソナーシステムを艤装しています.
シナの公文書では,「093 SSN」にH/SQ G-207側面配置型ソナーアレイ(最新型とされる)が艤装されるとあります,
しかし,これと同じソナーシステムが「094
」にも艤装されたかどうかは,現時点でわかっていないそうです.
⇒ とは書いてきましたが,これはあくまで一般的な世界の話で,わが国民の皆様がこれを読んで「安心した」というだけで終わる話ではない気もします.
わが国には空母も原潜も長距離爆撃機もないですし,核武器も弾道弾も存在しません.
それ以前に,通常兵器も弾も足りませんし,国防すべての分野にわたる備えは欠乏しています.
わが自衛隊には,軍の権威すら付与されていません.
国の交戦権すら自ら捨て去って保有してません.
それらを完全に今から正常に回復するには,少なからぬ時間が必要ですね.
進めるのは大賛成でよいとして,果たして今からで間に合うのでしょうか?
現実的に見ると,当面の間,国を護るには日米同盟を強化することに全力を挙げるしかないように感じます.
そんな中で独立国の意地を見せるには,英国の例にもあるとおり,自前の情報をGETし,それを折に触れて米に提供するなかで,常に貸しを作っておく姿勢が極めて大切ではないでしょうか?
そして,唯一の同盟国米をわが国は支えるぞ,という姿勢を国際社会で行動をもって示す態度が大切ではないでしょうか?
いずれにせよ,すべての根っこは,国民の軍事・国防・情報意識の成熟度如何にかかってきます.
国民の精神・意識が変われば政治は変わります.
首相のブザマさヘタレさは,国民のブザマさヘタレさを意味しますよ.
このままでは申し訳ない限りです.
【質問 kérdés】
海自潜水艦で中国海軍艦艇を基地沖で封鎖する事は可能なの?
【回答 válasz】
物理的には可能.
海自は現在16隻の潜水艦を運用しており,うちAIP通常動力推進型潜水艦は現在4隻ですが,将来は6隻になる予定です.
海上自衛隊艦艇一覧 - Wikipedia
AIP潜水艦は静粛性に優れている上,中国海軍や空軍には固定翼哨戒機が数えるぐらいしかありません.
中国軍では現在高新6号と呼ばれる4発ターボロップの固定翼哨戒機の開発を進めていますが,それが海自並みの機数や運用能力を保有出来るのはまだまだ先でしょう.
そうりゅう型潜水艦 - Wikipedia
港曝中国扣押美军机影响深远,专家抱美装备大哭_数据说话_股市风向标_华讯财经_topeyes财富数据之精华,帮您锁定主力利润升值
また,艦艇に艦載されているZ-9での対潜攻撃も可能と言われていますが,米海軍や海自レベルに達するまでには時間がかかるでしょう.
米海軍や海自は米ソ冷戦時代にソ連海軍の原潜を追跡し,そのデータを基に対潜作戦の装備や訓練,さらにはソ連海軍原潜の追跡を行ってきました.
その運用能力があるからこそ,米海軍と海自は対潜作戦能力では世界第1位と2位と言われているのです.
中国海軍がそこまで達するには何年ぐらいかかるのですかね.
まして静粛性に優れる海自のAIP潜水艦や,その他の通常動力の潜水艦を追跡できるかどうか疑問なところがあります.
そうなると海自の潜水艦は,中国沿岸どころか東海艦隊の基地がある寧波や北海艦隊の基地がある大連の沿岸まで近付いて,89式長魚雷で潜水艦を含む艦艇に攻撃を仕掛けるのも可能でしょう.
89式長魚雷は米海軍のMk48にも相当する能力があると言われているので,停泊している艦艇ならば40ノットでも打撃は可能です.
またMk48は射程は50kmなので,魚雷発射後は直ぐ離脱するのも可能でしょう.
哨戒機があれば離脱は難しいのですが,そうでもなければ離脱出来ます.
寧波は民間の港があるので機雷敷設は難しいかも知れませんが,魚雷攻撃なら民間の船舶の巻き添えを食らわせずに攻撃する事が可能でしょう.
このように,潜水艦で中国海軍の艦艇を基地沖で封鎖する事が可能なのです.
ねらっずーり in mixi, 2013年03月02日
青文字:加筆改修部分
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