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 【link】

「Canada Toronto Chinese newspaper」◆(2012/01/28)071級船塢登陸艦 第四艘滬東下水_星島日報_加拿大多倫多中文新聞網
(中国海軍071型ドック揚陸艦4番艦が進水)

「China.com」◆(2012/03/27)中国人「シーシャドウっぽいステルス艦を作ってみた."幻影●手(ファントムハンター)"」

「FLOT.com」◆(2011/08/02)На китайкой АПЛ произошла утечка радиации
中国潜水艦漏洩放射線騒動について

「Indian Defence」◆(2013/05/07) Chinese Carrier Killer Works

「JB press」◆(2012/02/23)中国による「海」の脅威は海軍だけでなない 海自と海保の協力関係強化で中国の侵入に備えよ

「OSINTSUM」◆(2011/05/08)高温ガス炉(HTGR)とちゅうごくの潜水艦関連

「OSINTSUM」◆(2011/05/21)高圧ガス炉(HTGR)@商級SSN

「OSINTSUM」◆(2011/05/22)商(Shang)級SSNとHTGR関連.続き

「Strategy Page」◆(2013/03/29) SUBMARINES: China Once Again Tries To Get Its Boomer On

「Strategy Page」◆(2013/04/08) SUBMARINES: China Buys Some New Ideas

「Strategy Page」◆(2013/04/23) SUBMARINES: Chinese Boomers A Bust

「Strategy Page」◆(2013/04/24) STRATEGIC WEAPONS: Chinese Carrier Killer Works
 中国の対艦弾道弾は,有効な兵器

「Strategy Page」◆(2013/05/22) SUBMARINES: The Chinese Plan To Catch Up
 アメリカ海軍に追いつこうとする中国潜水艦隊

「Strategy Page」◆(2013/05/23) NAVAL AIR: Keeping The Chinese Blind
 中国の西太平洋哨戒能力

「VOR」◆(2012/07/24)中国 年金生活者が独自の設計で潜水艦を建造

「VOR」◆(2012/11/08)中国 核弾頭搭載可能な弾道ミサイルを潜水艦へ

「VOR」◆(2012/12/20)露中で新型潜水艦の造船

「海洋戦略研究」◆(2010/04/11)中国東海艦隊合同訓練

「数多久遠のブログ」◆(2013/04/13) 対艦弾道ミサイルは無意味ではない

「数多久遠のブログ」◆(2013/04/16) 対艦弾道ミサイルの可能性について補足

「産経」◆(2013.04.07) 中国潜水艦、インド洋で活動増加か インド懸念
(キャッシュ)

「週刊オブイェクト」◆(2010年07月02日)中国海軍最大の揚陸艦「崑崙山」が海賊対策としてアデン湾に派遣

「週刊オブイェクト」◆(2010年09月27日)中国海軍,ドック揚陸艦と強襲揚陸艦の大量建造に着手か

「週刊オブイェクト」◆(2013/04/07) 「対艦弾道ミサイルは対処可能」米国議会調査局(CRS)

「人民網」◇(2012/07/31)中国最大の巡航救助船「海巡01」が進水

「人民網」◇(2012/08/07)中国初,300m飽和潜水母船が完成・引渡し

「人民網」◇(2012/11/07)中国海軍,最新の遠洋航海用食品を開発 潜水艦兵の食を豊かに

「人民網」◇(2012/12/28)巡視船「海巡21」,海南海事局に配備 ヘリ搭載も可能

「人民網」◇(2013/01/29) 中国最先端の救助船 「北海救101号」が配備

「人民網」◆(2013/03/13) 海軍の新型ミサイル護衛艦が就役

「人民網」◇(2013/04/08) 中国最大の巡視船「海巡01」 試験航行開始

「人民網」◇(2013/05/31) 国防部:日本は中国の潜水艦の脅威を煽っている

宋の艦船−海洋王国のイメ−ジ

中国海軍艦艇大全

中国海軍艦艇図庫

「ニューズウィーク日本版」◆(2011/12/07)胡錦濤,海軍に「戦争に備えよ」

「日々是チナヲチ」:大海原の死闘:中国駆逐艦 vs「巨大黒鮫」

メガとんトラック」◆中国でミサイル発射実験失敗,発射した潜水艦に落下…潜水艦は沈没寸前:アルファルファモザイク
 まあ,話半分で

●対艦弾道弾

「OSINTSUM」◆(2010/08/18)人民解放軍の対艦弾道弾関連

「Togetter」◆(2011/01/10)対艦弾道ミサイルは本当に脅威か? 終端誘導方法からの検証

「海洋戦略研究」◆(2011/01/10)ゲーツ国防長官ASBM警戒


 【質問】
 中華人民共和国に於ける「艦艇大隊」という組織は,どのような組織なのでしょうか?

 【回答】
 ロスケの編制だと艦隊-水上艦師団-旅団-大隊.
 要はスコードロンなんだけど,西側じゃ下にデヴィジョン(駆逐隊)を設けて艦隊-戦隊-隊なのと扱いが違うから,戦隊とは訳せない.

 駆逐艦なら2〜3隻,魚雷艇なら10隻前後.

中国海軍編制
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 予備役船艇大隊とは?

 【回答】
 渤海,黄海,東支那海において新編した,予備役からなる艦艇大隊(スコードロン).
 部隊規模などは不明.
 ガス田問題等を睨んでの,海軍力強化の一環と見られる.

 以下引用.

------------
東シナ海で予備役部隊 中国軍,ガス田対立背景か

 【北京26日共同】中国国営の新華社通信は26日,中国軍が最近,「東海(東シナ海)方面」で予備役による艦艇部隊を新たに編成したと伝えた.
 東シナ海では日中両国がガス田をめぐって対立を深めており,新たな部隊編成はこうした事情を受けた措置の可能性もある.
 部隊設置の具体的な場所は挙げられていないが,上海にある中国海軍の東海艦隊の基地の可能性がある.
 部隊の規模などは不明.
 新華社電は
「戦時には兵士を速やかに動員,集結させる.海上支援,障害物の排除などに積極的に取り組む」
としている.

 中国軍はことし5月,渤海と黄海でも,予備役による部隊を編成している.
 海軍力の強化策の一環とみられている.

------------(共同通信,2005/9/26)

 【質問】
 中外運航運有限公司とは?

 【回答】
 中外運航運有限公司 Sinotrans Shipping Ltd. は,香港湾仔港湾道23号鷹君中心21楼に本社がある,主に中東−中国やアジア域内の近海航路を運航している海運業者.
 中国外運集団公司傘下で,シノトランス(00598)の兄弟会社.
 2003年設立.
 中国最大級のばら積み船船隊を保有し,08年12月末時点の保有隻数は,ばら積み船が26隻(積載容量130万重量トン;dwt),オイルタンカー3隻(同83万2000dwt),コンテナ船5隻(2230TEU;20フィート標準コンテナ換算).
 2008年3月,同社の貨物船「グレート・クリエーション」が,アフリカ・ソマリア沖のアデン湾で海賊に乗っ取られているが,乗員25名は後に無事釈放された.

 詳しくは
【最新!中国ビジネスサテライト】,12 Mar 2009
を参照されたし.


 【質問】
http://www.sinodefence.com/navy/default.asp
 このHPで中国海軍の装備について勉強して心配になってきました.
 「中国の軍事力って,数は凄いけど装備は旧式だ」と聞いて侮っていたけど,実は凄いんじゃない?
 Type-052Cのヘリ・ハンガー付ステルス艦なんてジパングに出てくる「みらい」そっくり.あれって,フェーズドアレイを用いた防空システムがあるでしょ?
 対艦ミサイルもレーダーにかかりにくい超低空を巡航するし,命中率も7,8割だっていうし.
 海自の装備は極東一っていうけど,実際中国と事を構えるような事態になったら大丈夫なの?

(HNど素人)

 【回答】
 まず,艦船を運用した経験は一朝一夕で身に付くものではありません.
 ましてや,中国海軍が外洋海軍を志向し始めたのは,ほんの20年くらい前です.
 器だけ良い物を作っても,実際に運用するソフト(教育,人材配置,戦術その他)が整備されていなければ,そしてそれを使いこなすことが出来なければ,真に強国の海軍とは言い難いでしょう.

 Type-052BにしろType-052Cにしろ,その技術は10〜20年くらい前の欧米各国のものが基準になっています.
 砲である100mm砲はFranceの模倣,37mm機関砲はOTOブレダの40mm機関砲の模倣です.
 MissileもSAMの殆どはFranceの,SSMの殆どはRussiaのそれぞれ模倣というかコピーです.

(眠い人 ◆gQikaJHtf2)

 ちなみに,海自幹部に言わせると,100回やって100回勝てるそうな.自信満々ですな.

 第一,台湾ですら武力制圧出来ないのに,それが対日本なら論ずるまでも無いでしょう.



 【質問】
中国の対艦ミサイルに対応できますか?(HNど素人)

 【回答】
ミサイルを撃つ前に敵を見つけるのが先ですが,中国海軍の洋上索敵能力はきわめて低いです.
 友好訪問中の中国海軍がいきなりだまし討ちをしない限りは,確実に自衛隊が先に中国海軍を発見し,沈めるにしろどうするにしろ対応できます.
 また,実際のミサイルの命中精度は,電子兵装によって変って来ます.
 中国の兵装は外見コピーでも,電子戦能力が極めて低いので,ミサイルは対艦も対空もさほどに実戦環境下では威力を発揮しないと,みんな思っています.
 中国は,自分のところの近代兵器を海外に輸出したいので,ミサイル等の命中精度を高く発表していますが,実際には自衛隊を相手にするような能力はほとんど無いです.



 【質問】
 たとえば,中国海軍の装備する命中率80%の対艦ミサイル3M80Eが地上すれすれ20mを超音速で飛んできたら,海上自衛隊の護衛艦は対処できるの?(HNど素人)

 【回答】
 できます.飽和攻撃できるほどの数はありませんし,2000年代のコチラ側の技術ならCECで見通し線外の的に対する迎撃も可能になります.高度20mで飛ぼうがAEW機からの情報でミサイルが誘導されてしまえば無意味です.
 早い話が30年遅れてるって事です.

 CECに付いては此処を読んでください.
http://sendai.cool.ne.jp/ultramanjack/talk3.html

 3M80自体が80年に就役してるんですから,ソレへの対応を自衛隊が20年もしてない訳がありません.

 外国から型落ちを導入してる以上,自衛隊が新型を投入すれば対抗できてしまうんですよ.
 命中率80%? 当然でしょう,妨害も迎撃も無い状況で的に向かって撃ってそれ以下じゃ,ミサイルとしては話に成らない.



 【質問】
 中国の対空防衛された駆逐艦には,どう対処するのですか?(HNど素人)

 【回答】
 自衛隊の潜水艦が魚雷を撃ちこんで処分します.
 分かり易く言いますと,潜水艦を訓練中に事故で沈没させるような海軍は,自衛隊にとって,さほど脅威ではないです.潜水艦の訓練がきちんとできない → 対潜水艦戦の訓練ができない,ということです.
 【質問】
 Type-052Cのようなミサイル防空システムのある中国の駆逐艦に対して,海自の装備する対艦ミサイル(ハープーンとか)は有効?(HNど素人)

 【回答】
 あまり有効ではないでしょうが気にしなくても大丈夫です.次の対艦ミサイルの要素研究は終わってます.
 赤外線画像を加えた複合誘導,タグデットロケット,ステルスと必要な要素は揃ってます.

中国海軍現勢図
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 中国海軍の水準が,西側のそれに急速に追いつく可能性はあるか?

 【回答】
 財政事情さえ許せば,その可能性はあるという.
 以下引用.

 潜水艦や水上戦闘艦の近代化の程度は,ロシアからキロ型やソブレメンヌイ級を導入している事実が物語っているように,西側トップ水準のものに比べると依然,大きな懸隔があるように思われる.※
 しかし,かつてのソ連艦艇の質を評するのと同じ手法で,彼らの艦艇の今後を論じるのは危険である.
 冷戦下,ココムの厳しい規制によって,全てを独自に開発しなければならなかったソ連に比べて,現代中国は資本主義経済圏の中で活動しているのである.
 中国に対する武器輸出に種種の制約があるのは事実だが,旧ソ連に対するものに比して遥かに緩やかで,近い将来,大幅に緩和されることもありうるのである.
 したがって今日旧式であっても,財政事情さえ許せば明日には最新式の装備を導入する可能性があるわけで,その動向には大いに注意を払う必要がある.

(木津徹〔同誌編集長〕 from 「世界の艦船」2004年11月号,p.91)

 ※なお,キロ型は,西側のディーゼル潜水艦と比べても決して見劣りするものではないので念の為.
 中国が購入したのは,最初の2隻こそ海外向けダウングレード版の877EKMだったが, その後,最新型の636を2隻購入.更に,数年後には8隻が加わる.
 確かに,キロ型はカタログスペックはショボイが,いわゆる「優秀な平凡作」というヤツで, 表面上のカタログスペックには現れない静粛性とかは,現在でも第一級と言っていいだろうね.
 しかも,中国のキロ型は,今後,射程300kmの衛星誘導対艦巡航ミサイル3M54E1「クラブS」の運用能力を持つ.
(既に就役済みの4隻は順次追加,今後就役する8隻は,新造時より装備)
 ロシアの技術を舐めたらあかんぜよ(笑)>木津編集長殿.

 キロ型をハン(漢)型なんぞと同じ感覚で考えたら,ルビーン海洋工学中央設計局(877を設計したトコロ)とマカロフ技師(877設計主任)とアドミラルティ造船所(877を建造したトコロ)に失礼だよ(笑)

 ま,正直,海自でも,そうそうカンタンには探知出来まいて(笑)

 つーかね,キロ型に限らず,静粛性の高いディーゼル潜水艦を探知するのは難しいんだよ.
(むろん,中国海軍のロメオ型とかミン(明)型とかソン(宋)型と言ったヘボ潜水艦は除外(笑))
 フォークランド紛争時にも,世界に冠たるロイヤルネービーは,アルゼンチンの209型(ドイツ製)「サン・ルイス」を捕捉出来ずに取り逃がしている.
 この時は,まだ東西冷戦の真っ最中だったので,沿岸作戦(浅海域作戦)におけるディーゼル潜の脅威よりも, 外洋における「ソ連原潜艦隊の脅威」の方が「重大」だと思われていたので,あんまり注目されなかったけどね.

夏光華(シア・クァンファ) in mixi支隊

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 中国海軍の艦対艦ミサイルはロシア製だから,かなり強いのでは?
 射程160kmで巡行速度マッハ3だっていうじゃないか.

 【回答】
 ロシア製であることと,旧ソ連軍の軍事ドクトリンを実践できる質と規模であることは,全然別なわけで.

 たとえば射程が40キロ超えれば,水平線越えの索敵,誘導手段を持たなければ,射程が何百キロあっても関係ない.見つけられないし,見つけてもミサイルを誘導できない.
 ソビエトの場合はこれを行うために,原潜以外に大量の通常動力哨戒潜水艦を作ったし,Tu95をはじめとする長距離哨戒兵力を構築し,艦載ヘリやフォージャーによるミサイルの中間誘導システムを完成させた.
 そういったものが現在の中国に無い以上,「空母殺手」ことサンバーンがあろうが別に怖くは無い.

ふみ in 軍事板


 【質問】
 中国海軍の問題点は?

 【回答】
 藤木平八郎によれば以下の通り.

 ジェーン軍艦年鑑 2003-2004 によれば,
「海洋海軍重視の裏でミサイル艇,砲艇,掃海艇は陳腐化し,隻数減少.
 注目すべきは対機雷能力の弱体で,近代化に遅れ,2隻の渦掃 Wosao 型が比較的新しいのみ.
 他の掃海艇,約40隻は古船.
 掃海具も旧式でMCM能力は硬軟共に着実に低下.
 中国海軍の重大な弱点である」

 周辺海軍の機雷常備数は少ないから,まあよいか.

( from 「世界の艦船」,海人社,2003/10,p.143,抜粋要約)

 他にも電子機器の問題などありそうだが.


 【質問】
 「ジャンカイ」型フリゲートについて3行で教えてください.

 【回答】
 「江凱 Jiangkai 」型は,2005年から就役している中国海軍のフリゲートで,中国側の制式名称は054型ミサイル・コルベット.
 前型とは艦様が大きく変貌し,本格的なステルス対策が施され,1,500トン以上大型化して航洋性も大きく向上した.
 試作艦の性格の強い054型(2隻)と,改良・量産型の054A型に分かれており,054A型は中国海軍のフリゲートとしては初めて艦隊防空能力を有する.

 【参考ページ】
http://seesaawiki.jp/w/namacha2/d/054%b7%bf%a5%d5%a5%ea%a5%b2%a5%a4%a5%c8%a1%ca%a5%b8%a5%e3%a5%f3%a5%ab%a5%a4I%b7%bf/%b9%be%b3%aeI%b7%bf%a1%cb

【ぐんじさんぎょう】,2016/06/10 20:00
を加筆改修


 【質問】
 2005年9月,春暁ガス田に出現した補給艦って何?

 【回答】
 写真から見て,福池 Fuchi 型補給艦,千島湖 Qiandaohuだと思われます.
 これは上海の滬東造船所で建造された最新鋭の補給艦です.
 補給だけでなく,司令部機能ないし,人員輸送など,別の機能も有している可能性があります.
 以下引用.

 起工は2002年,2003年3月に進水,2004年に就役している.

 船体形状,主要構造の配置は,両者〔同造船所で建造された,タイ海軍補給艦「シミラン」〕とも極めて相似している.
 実際,ジェーン軍艦年間によると,船体の主寸法はほぼ同一である.
 艦の内容は当然相異しており,船体の要目以外にはかなり違いは出てくるが,目安となるデータとしてはそれほどの大きな開きはない.
 現在記述されている,福池型の主要目は次の通り.
満載排水量  23,000t
全長 171.4m
24.6m
吃水 9m
主機 ディーゼル2基,2軸
出力 24,000馬力
速力 19ノット
航続距離 10,000浬/14ノット
乗員数 130
 補給物資の搭載量は,燃料油10,500t,真水250t,弾薬などドライカーゴ680t.
 兵装は37mm連装機銃4基で,艦橋前部と格納庫上の両舷に装備している.
 ヘリコプターの搭載機数は1機である.タイ海軍のシミランでは,福池型と同位置に同じ4基の37mm連装機銃の装備と,艦橋上に射撃用レーダーの搭載が考慮されている(両者とも未装備のまま).
 福池型では37mm機銃は装備されているが,射撃用レーダーの装備は,他の中国の補助艦船同様,考慮されていないようである.

 前述のように主船体の寸法はシミランと同一だが,艦尾部の形状に相異が見られる.ヘリコプター甲板下の艤装の違いによるものであろう.
 福池型のほうは縦曳き給油の関連艤装があるものと推定されるが,長船首楼後部もやや延長されており,艦内容積を増している.
 水線下の船体形状および船体の構造は,大部分シミランの設計を流用したものと考えられる.
 主船体中央部にも舷窓が設けられており,かなりの部分に居住設備があることも考えられる.
 艦橋構造,格納庫と煙突を含む後部上構は,福池型のほうが大きく,また,シミランには殆ど設けられていない舷窓(角型)が多くあるのも外見上目立つ大きな相違点である.

 福池型とシミランは同位置に2組の洋上補給ポストを配置しているが,後者が前後ポストとも給油・ドライカーゴ移送を兼用しているのに対し,前者は,前方のポストを給油,後方のポストをドライカーゴ移送用としている.
 また,補給ポストは南倉の給油ポストと同形式である.
 補給の指揮管制所は,シミランが2組のポストの中間の中央部に纏めているのに対し,福池型は片舷3ヶ所,計6ヶ所設けている.
 給油ポストは片舷の前後ポストに給油ホースを吊り下げており,給油ステーションは片舷2ヶ所ということになる.
 また,中央部には両舷に大型のデッキ・クレーンを装備している.

 搭載艇も4隻と,乗員数の割には多い(シミランは2隻).
 前後のマストの形状は同じであるが,福池型のほうが構造を強化している.

 給油ポストの位置と,主船体の舷窓から判断して,艦内の貨油タンクや補給倉庫などの配置は,シミランとかなり異なるようで,福池型では貨油タンクは前部に纏めていると予想される.
 補給装置は,受給する側の設備と連動するもので,中国艦艇は受給設備はあまり重視されていないのが実情である.新型の駆逐艦・フリゲイトにしても,給油についてはプローブ・レシーバの類は見当たらない.ドライカーゴ用の受給用ポストは装備されてはいるが,重量物の移送用ではない.
 これまでの中国艦艇の行動からも,洋上補給を重視している傾向はなく,福池型にしても,洋上補給能力は従来に比べて強化されたものではない.
 主船体の舷窓の位置や上部構造の舷窓を見れば,補給能力だけでなく,司令部機能ないしは人員輸送など別の機能を保有しているのではと想像される.

 今後,この補給艦が継続して建造される情報はない.
 空母の建造を始めとし,航洋での艦隊行動を可能とするには,中国海軍の洋上補給能力にはまだまだ課題が多いといえる.

 これとは別に,中国海軍は多数の中小型タンカーないし貨物船を保有しており,一部は商用にも使用されている.

(「世界の艦船」,2005年9月号,p.88-89)

 ……ところで,画像検索しても,こんなのとか,こんなのしか見つからないぞ!


 【質問】
 補給艦「青海湖(チンハイフー)」について教えられたし.

 【回答】
 1989年1月,ソ連海軍向けの「新型補給艦」ウラジーミル・ペレグドフが,ウクライナのケルソン造船所で起工されました.
 ウラジーミル・ペレグドフは,民間用のコマンダルム・フェドコ級タンカーをベースに設計された補給艦です.

 ソ連海軍は,1970年代,民間用のヴェリキー・オクチャブル級タンカーをベースにした補給艦ボリス・チリキン級を建造していますから,その後継として計画されたと思われます.

 しかし,建造途中でソヴィエト連邦は解体され,ソ連海軍も無くなりました.
 未完成のウラジーミル・ペレグドフは,造船所ごとウクライナに接収されてしまいました.
 ロシア海軍も,極度の財政難もあり,本艦を取得しようとはしませんでした.

 宙に浮いたウラジーミル・ペレグドフでしたが,1993年,中国が1,000万ドルでウクライナから買い取りました.
 未完成状態のウラジーミル・ペレグドフは,1993年春,中国本土の大連造船所へ回航され,ここで艤装工事が行われました.
 1996年6月,補給設備の艤装未了のまま中国海軍へ引き渡され,「南倉」と改名されました.
 その後,「青海湖」と改名され,現在も中国海軍に在籍しています.

 そして,「ウラジーミル・ペレグドフ改め南倉」就役から10年以上が経過した今,「元々はソ連海軍の補給艦として建造」という情報は,すっかり忘れ去られているようです・・・・

 〔略〕

faq39k02as.jpg
faq39k02as01b.jpg

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/9/19(金) 午後 9:19


 【質問】
 071型揚陸艦って何?

 【回答】
 NATOコードネームで「玉昭(Yuzhao)型」とも呼ばれる,中国海軍初のドック型揚陸艦(LPD).
 建造は江南造船集団有限責任公司によって行われ,2006年12月に1番艦の崑崙山が滬東中華造船所にて進水,2007年11月に就役.
 2番艦「井崗山」が2010年11月に進水した.

 【参考ページ】
http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/071型ドック型揚陸艦
http://pype.blog28.fc2.com/blog-entry-1434.html
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-07/20/content_20533980.htm
http://hp.kutikomi.net/military-guide4/?n=page100

(画像掲示板より引用)

faq110830kn.jpgへのリンク
(こちらより引用)

faq110830kn2.jpgへのリンク
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2011/09/03 20:50
を加筆改修


 【質問】
 中共海軍がASBM試射を実施したって本当?

 【回答】
 中国海軍東海艦隊は,浙江省舟山市と台州市の東側沖合いで,2010年6月30日から7月5日までの間,実弾射撃訓練を実施.
 米軍事専門家のAndrew Erickson氏は,中国軍が本演習において,空母を射撃対象とする対艦弾道ミサイル「東風-21D」の試射を行なった可能性を排除しないと指摘.

 【出典:台湾月報】
http://tinyurl.com/27ckc65

※ 第2砲兵に配備されている対艦弾道弾(ASBM) .
 地上発射型で車両搭載式.
 射程は3000キロとされ,米の空母機動部隊を標的としている.
 2005〜06にかけて試射が行われたのが確認されている.
 領域拒否能力※2を飛躍的に高める兵器とされる.

※2 「敵が軍事作戦を実施したい地点に向けて展開する能力を敵に与えないこと」に焦点を当てた戦力及び概念.
 中国は,敵を圧倒殲滅できなくても,領域拒否能力を持てば,情報化の条件の下で局地戦争に勝利しえると考えている.
 シーレーン防衛において,わが国や米等は,シーレーンの存在する海域に海軍力をプレゼンスさせ海上優勢を獲得することを重視するが,中国は,その海域で敵が自由に行動するのを抑止,阻止するための「海洋拒否能力」を重視する.

 目的とする海域に直接プレゼンスしてコントロールすることより,目的とする海域の入り口,或いは,それに至る経路,更には敵が海軍力を発出する基地,効果があるなら基地に働く従業員や家族等,敵戦力発揮に繋がるありとあらゆるものに脅威を与えて,損害又は損害が生じるリスクから敵の戦力投射を制限する考え方を重視する.
 即ち,空母機動部隊の圧倒的戦力で海域をコントロールしようとする米海軍力に対し,攻撃型潜水艦,対艦ミサイル艦・艇,巡航ミサイル,遠距離投射精密爆弾,陸上基地発の海洋攻撃機から特殊部隊,ゲリラ・テロ迄,あらゆる手段を尽くして海の不正規戦,ゲリラ戦を挑むような思考方式をとるのが,中国及び人民解放軍の教義である.

 【参考】
森野軍事研究所 洗 堯,
「21世紀に日本が生き残るために 〜20年後の安全保障を考える〜」, 2007.9.15

おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)7月12日(月)

▼■支那メディアが「ASBM」を公開.試射を示唆

 2010.08.14の朝鮮日報「中国,「空母キラー」対艦弾道ミサイルを試験発射へ」
によれば,次のとおり.

1.中央人民ラジオ(電子版)は13日,中国航天科工集団(CASIC)が近く,国家の重大兵器プロジェクトの試験発射を行うと伝えた.

1.同局は「重大兵器プロジェクト」が何かを明かさなかったが,関連写真として東風21Dと同系列の東風21C中距離弾道ミサイルが,米空母を攻撃する想像図などを掲載し,今回のプロジェクトが米空母を狙った,東風21Dの試験発射であることを示唆している.
 報道によると,同社の許達哲総経理は今月5日から6日にかけ,試験現場4カ所を訪問し,研究陣を激励したらしい.

1.対艦弾道ミサイル(ASBM)「東風21D」の試験発射計画を,支那が事実上公開したものといえる.
 欧米メディアは最近,中国が東風21Dの開発を完了し,年内に試験発射を行うと報道してきたが,中共政府はこれまで確認も否定もしていなかった.

1.北京の外交関係者の間では,支那が東風21Dの試験発射計画を,国営メディアを通じて明らかにしたのは,米空母の演習派遣に対する警告とみられている.
 英字紙チャイナ・デーリーも同日,外電を引用する形で,「中共が対艦弾道ミサイルを開発中だ」と報じた.
 同紙は,外電は中共が対艦弾道ミサイルを開発し,来年にも実戦配備すると報じているが,中共国防省はそれを認めていないと伝えた.

1.中共が開発している東風21Dは,最大450キログラムの弾頭6個を搭載できる中距離弾道弾で,射程距離は1300−1800キロメートルとされる.
 空母の船体を貫き,内部で再び爆発する構造となっており,一発で空母を撃沈できるため,「空母キラー」と呼ばれている.

1.関連し,13日付香港紙文匯報は,支那が東風21Dで米空母を攻撃すれば,米国は核兵器での反撃も辞さないと報じ,支那の大型弾道ミサイルが米空母を撃破する想像写真を掲載した.
 同紙は米海軍幹部が米メディアに対し,
「支那が東風21ミサイルで米空母を攻撃すれば,米国は核兵器を使用して対応する」
と述べたと報じている.

⇒ 米国防総省は,黄海と南シナ海で,韓国やベトナムとともに,原子力空母ジョージ・ワシントンが参加する合同演習を行うことを明らかにしています.

おきらく軍事研究会,(2010年)8月16日(月)


 【質問】
 中国の対艦弾道弾は,米空母に対して有効なのですか?

 【回答】
 7日土曜日頃にも
「支那は900マイル(約1500km)離れたところから,最新鋭空母を攻撃できる弾道弾(東風21D)の保有を加速させている.
 目的は国際社会の新秩序に自ら関与すること」
とする情報が入っています.

 この弾道弾については,
「冷戦時代の設計思想に基づいて作られている"東風"は,性能的にみて米の海洋プロジェクション能力を止める力足りえず,張子の虎に過ぎない」
という見方もありますが,
「とんでもない.
 この種のミサイルには,艦艇を追跡したり,空母のような標的に弾頭を誘導するために必要な,幅広い技術が必要だ.
 支那は超水平線レーダーを含む,海上のみならず地上の標的も監視追跡可能な,複数のセンサーを保有している.
 宇宙衛星による空母戦隊の監視追跡のみならず,太平洋を監視する空中機動センサーも保有している.
 こういった技術を保有する脅威に目を向けなければならない」
とする見方もあります.
 いずれの見方も妥当で,われわれは両者の感覚を持っておく必要があると思います.

おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)8月9日(月)


◆◆◆◆水上戦闘艦


(画像掲示板より引用)


 【質問】
 中国が神盾艦もつぜ!という煽り?インチキ記事が目に付くのですが,予測できるかぎりの性能を教えてください.(JY)

 【回答】
 神盾艦こと052C型・蘭州 Lanzhou 級は上海の江南造船所で2隻が建造され,1番艦は2004年に就役しています.
 この級は,設計にどうやら無理があるようです.
 以下引用.

 1番艦の起工は2002年7月,2003年4月29日に進水しており,2番艦,海口 Haikou も2005年中に就役する模様.
 外観から見ても分かるように,艦橋構造の四周にはフェーズド・アレイ・レーダーのアンテナが装備されており,中国版イージス艦とも言われている.

 〔略〕

 空母の建造を企図する中国海軍にとって,それを直衛できるイージス級の艦隊防空システムは必須のものであり,その一つの回答が,長距離の対空ミサイルとVLS,フェーズド・アレイ・レーダーを装備した052C型ということができる.

 この052C型に装備される対空ミサイルは,中国製のHQ‐9と言われているが,システム自体はロシアから購入したSA‐N‐6ないし,一部改良型の可能性もある.
 いずれもセミアクティヴ・レーダー・ホーミングのミサイルで,射程は100km.
 発射機はVLSで,このミサイルと組み合わせての対空防御システムを構成するために,オリジナルのSA-N-6にはなかったフェーズド・アレイ・レーダーが開発されたのであろう.
 このフェーズド・アレイ・レーダーの洋上試験は,1997年8月に就役した試験艦の試験 Shiyan 型(満載排水量6,000t,艦番号891)で実施されたと言われる.
 ミサイルとVLSのテストも本艦で実施されたと見られ,052C型のために建造された試験艦と考えてよい.

 〔略〕

052C型は長距離ミサイル,052B型とソブレメンヌイ級は中距離ミサイル搭載で,これらを組み合わせて縦深性の高い艦隊防空システムを構成するものとも考えられる.
〔略〕
 現在のところ,主要目は次の通り.
満載排水量  6,500t
全長 154m
17m
吃水 6m
主機 CODOG
(ガスタービン:DA80 2基,48,600馬力,
 ディーゼル2基,8,840馬力),
2軸
速力 29ノット
航続距離 4,500浬/15ノット
乗員 280
兵装 HQ-9 SAM用VLS 8基(48セル)
YJ-83 SSM 4連装発射筒8基
100mm単装砲1基
30mm CIWS 2基
324mm 3連装短魚雷発射管2基
搭載機 Zhi-9A ヘリコプター2機

 船体の主寸法,主機は,052B型と全く同一で,可変ピッチ・プロペラ装備の2軸推進であることも共通している.
 052B型に装備されている対潜ロケット発射機は見当たらず,装備されていないのであろう.
 052B型は前部マストにトップ・プレート3次元レーダー,後部マストに362型対空/対水上レーダー(いずれもロシア製)を搭載したが,フェーズド・アレイ・レーダーを装備した052C型では,トップ・プレートは姿を消し,前部マスト・トップに362型のみを装備している.
 また,052B型は対空ミサイル(SA-N-12)管制用としてフロント・ドームFCSを4基装備するが,052C型にはこれに相当するFCSがない.
 おそらくフェーズド・アレイ・レーダーが管制機能を有するのであろう.
 両型とも艦橋トップにはSSM管制用のバンド・スタンドFCSを装備している.
 100mm単装砲管制用は両型とも344型FCSである.
 30mmCIWSは,052B型が艦橋構造両サイドに装備したが,052C型は艦橋前および格納庫トップの前後配置としている.
 バウ・ソナーの装備は同じと思われるが,ロケット発射機がない分だけ,052C型の対潜兵器はやや控え目で,対空重視と艦型の制約から装備を諦めたのではないだろうか.

 主寸法と写真から判断すれば,どう見ても主船体と機関部は052B型と同一,つまり旅海 Luhai 型の船体に旅滬 Luhu 型の機関部を組み合わせた設計である.
 ステルス設計の考え方も052B型と同じで,中央船楼の長さは両型とも同一と見られる.
 100mm砲から前方の甲板,ヘリコプター甲板,中央部煙突と吸気室周りの構造と配置は,まったくと言ってよいほど相似している.
 前甲板のブルワークは,VLS保護のためか,かなり延長されているが,ナックル・ラインは052B型と変わらない.
 052C型はフェーズド・アレイ・レーダーのアンテナを装備するため,艦橋構造が一層多く,同時に艦橋前にも甲板室を設け,スペースを稼いでいる.
 その直前の前甲板には,VLSが6基並んでいる.

 煙突後部から格納庫にかけては,装備する兵装の違いにより,大きく異なる.
 格納庫中央にはVLS2基を配置,煙突後方には独立した甲板室とアンテナ支筒が設けられている.
 対空ミサイル関連の装備品が増えてスペースが不足したため,SSM発射筒は052B型の半数である.

 このSSM発射筒以外にも,同一船体にフェーズド・アレイ・レーダーを中心としたシステムを搭載するため,052B型に比較して,設計上はかなり無理をした部分が見受けられる.
 まず,艦橋構造に装備したフェーズド・アレイ・レーダーのアンテナ装備位置が低く,特に後部のそれは,構造・艤装を見れば,レーダー射界に問題があるのではないか.
 日米のイージス艦のアンテナ位置と,関連する構造物の処理と比較すれば,何とも設計検討が甘いと言わざるをえない.
 おそらく先に艦型を決定して,これに合わせてアンテナなどの配置を行ったのではないか.

 これは両型に共通することだが,スペース不足を窺わせる物の一つが艦橋窓の形状で,本来は横長の窓を,スペースの関係から縦長にして押し込んだように見える.
 また,052C型は正横方向と後方に向かった窓がなく,艦橋からの視界が取れない.
 このためか,艦橋上にペリスコープらしき物が見うけられる.
 前甲板100mm砲付近の甲板上に,多数の通風筒が配されている.
 艦橋前のVLSの配置を見れば,船体幅に対しての余裕が感じられない.
 船体との構造上の関連から,VLS周りの艦内の構造・艤装はかなり難があり,通風筒の林立はこれとも関連しているのではないか.
 さらに,100mm砲を後方に旋回すれば,砲身はVLS上となり,当然射界制限はかけているものの,安全上好ましいものではない.
 前甲板にはブルワークがあるが,甲板上に打ち込む海水の量を考えれば,排水処理の面で疑問が残る.
 また,波浪が正面から来るフェーズド・アレイ・レーダーのアンテナ前に救命筏を装備しているが,これなどは航洋海軍の艦艇の艤装ではない.

 その他数多くの疑問もあるが,最も大きな問題点は,先ず船体と機関を決め,これに合わせて装備と艤装を行う設計手法である.
 武器システムを始めとして,船体,機関,さらに艦内電力など,艦艇設計では様々な要素が検討されねばならない.特に抗堪性は重要事項で,そのための区画配備が重視される.
 しかし中国艦艇は,全般に機能面はともかく,設計に関する数多くの検討が不充分ではないかと想像される.
 経験不足から来るものだろうか.

(from 「世界の艦船」,2005年9月号,p.82-83)

 052C型は,艦橋の4周に装着されたフェーズド・アレイ・レーダーのアンテナと思われる「物体」からの類推で,「中国版イージス艦だ」と喧伝されている.
 中国式SPY-1はウクライナとの共同開発だとか言われており,実験艦の試験 Shiyan 型(6,000t,1997年完成)で試験されていた由だ.

 それにしても,「円筒を四半分にしたかのような外形は何故だろう?
 フェーズド・アレイならば平板がよいはずだが」
と,外野席のおっさん達が酒の肴にしたが,結局のところ「分からん」であった.

(同,p.74)

蘭州

神盾システムの中身と思われるもの

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 神盾艦の名前の由来である都市,蘭州はどんな場所なのか?

 【回答】
 以下の引用に見られるように,古来より東トルキスタンやチベットなどに通じる交通の要衝.
 東トルキスタン独立組織が活動を活発化させている今日に,このような名前を最新鋭艦に命名したのは,決して偶然ではないだろう.

 蘭州(甘粛省の省都)は古来,東は西涼に出て陜西に入り,西は嘉峪関に出て東トルキスタンに通じ,またチベットにも連絡する西域との交通の要地で,商業,軍事の拠点ともなっていた.
 そのために,トゥルファンや西夏などの異民族王朝の手に落ちたこともあった.
 一方,黄河の重要な渡河点でもあり,舟筏(しゅうばつ)の浮き橋がかかっていた.
 今は鉄橋が架かり,黄河南岸に発達していた市街が北岸にも伸びている.
 〔1975年〕現在,蘭州は,蘭新,包蘭の諸鉄道・自動車道路・航空路が集中する,以前と同じ交通の一大中心地で,この交通と西北地方の豊かな資源を基盤に,石油化学を中心とする重要な工業基地となっている.

山と渓谷社編「シルクロード1 中国・ソ連・アフガニスタン」(山と渓谷社,1975/6/1,p.10


 【質問】
 中国海軍のソブレメンヌイ級は,海上自衛隊にとって大きな脅威ですか?

 【回答】
 もともと,単体で運用するコトを前提にしたフネじゃないんで,ソブレメンヌイ級単体の能力を云々するのはナンセンス.
 海上戦は,対戦型格闘ゲームとは違うんで.
 こんなコト言うヤツは,海自のイージス艦と中国海軍のソブレメンヌイ級が「一騎打ち」するとでも思っているのか?(笑)

夏光華(シア・クァンファ) in FAQ BBS

 ……ということで話はだいたい終わってしまうのですが,せっかく資料もゲットしてきたことですので,脅威かどうかはいったん脇へ置いて,この艦を観てみることにしましょう.

 中国海軍は2005年7月現在,ソブレメンヌイ級を2隻就役させ,さらに2隻を発注中です.

 就役中の2隻は,建造が休止していたロシア海軍向けのものを1996年9月に購入.
 そのままサンクト・ペテルブルグで建造を進めて,1999年12月25日に同地で中国へ引き渡され,スエズ運河経由で回航されました.

 追加2隻は2002年に発注され,2005年就役予定とか.
 こちらは,改良型のII型です.
 I型との違いは,
・ヘリコプター格納庫が入れ子式ではなくなった
・その長さ増を,後部の130mm連装砲撤去によって埋め合わせした
・30mm CIWS×4を,CADS-N-1 複合CIWS×2に
という点.


 纏めると,以下のようになります.

艦名 艦番号  起工 進水 就役  所属 備考
杭州 Hangzhou  136 1988.11.4 1993  1999年12月  東海艦隊  旧名 698 Vazhny
(後Yekaterinburg に改名,
という説あり)
福州 Fuzhou 137 1989.4.22 1995 2001年1月 旧名 Alexandr Nevsky
泰州 Taizhou 2003.11.15  2004.7.23  2006年予定 旧名 693 Vnustitelny
(建造中)

参考文献:
(Chinese Defence Today)
対外情報調査部
「世界の艦船」2006年3月号,p.60

 さて,その性能ですが,「世界の艦船」誌(2005年9月号)によれば,要目は以下の通り.

満載排水量  7940t
全長 156m
17.3m
吃水 6.5m
主機 蒸気タービン,2軸
出力 99500馬力
速力 32ノット
兵装 SS-N-22 SSM 4連装発射筒2基,SA-N-7 SAM単装発射機2基,130mm連装砲2基,
30mm CIWS 4基,RBU-1000 6連装対潜ロケット発射機2基,533mm連装魚雷発射管2基
搭載機 Ka-28ヘリックス・ヘリコプター2機
乗員 296名

 ちなみに,本家ソブレメンヌイ級のデータはこちらを参照してください.

 このうち,
「SA-N-7 SAMによる艦隊防空能力と超音速のSS-N-22 SSMは,中国にとっては魅力であろうが,なにぶん1970年代の設計なので,戦闘情報処理システムや電子戦能力は,西側最新のものと比較して,かなり劣っている」
とは,「世界の艦船」誌(2005年9月号)の評.

 なお,中国が2002年に発注した追加分2隻は,「956EM」と呼ばれるタイプで,以下の点が原型から変更されている.
・艦対空ミサイル「シュチーリ」を改良型(射程を25kmから42kmに延長)に換装.
・対艦ミサイル「モスキート」も改良型(射程200km?)に換装.
・後部130mm連装砲塔を廃止.代わりに「カシュターン」近接防空システム(CADS-N-1)2基を搭載.
・これに伴い,中央部のヘリコプター発着スペースも拡張.

 「956EM」の1隻目は2003年11月15日起工, 2004年7月23日進水, 2006年3月引渡し予定だったけど,今年(2005年)4月27日に火災発生,第二甲板が600平米に渡って焼失したので,この予定の通りに行くかどうかは微妙・・・
 つーか,無理っしょ(夏光華(シア・クァンファ) 談 in FAQ BBS

 中国は,他にも052C型(蘭州 Lanzhou 級,いわゆる『神盾艦』),052B型(広州 Guangzhou 級)を,ほぼ同時期に整備している.
 これについて「世界の艦船」(同)曰く

 西側の常識では理解しにくいことだが,052C型は長距離ミサイル,052B型とソブレメンヌイ級は中距離ミサイル搭載で,これらを組み合わせて縦深性の高い艦隊防空システムを構成するものとも考えられる.
 あるいは技術的リスクの高い052C型が失敗した場合の保険が,052B型とソブレメンヌイ級なのだろうか?
 しばらくはその動向に注意を払う必要がある.

 というわけで,冒頭に戻りますが,「もともと単体で運用するコトを前提にしたフネじゃないんで」,どういう艦隊システムにソブレメンヌイ級が組み込まれるかに注目すべきでしょう.

Sovremenny Class 「杭州 Hangzhou」
(こちらより引用)

 ※
「ロシア海軍におけるソブレメンヌイ級に関して言えば,より長射程で多目標同時迎撃能力を有する「フォールト(SA-N-6)」広域防空ミサイルシステム搭載の大型巡洋艦(キーロフ級,スラヴァ級)を補完するのが目的.
 中国海軍も,だから「フォールト」の中国版・HQ-9艦対空ミサイルを搭載した052C型防空駆逐艦を就役させているでしょ」(by 夏光華(シア・クァンファ) in FAQ BBS)
とのことなので,こちらの見方が正解に近いでしょう.

 【関連リンク】

「ロシア・ソ連海軍〜」:中国海軍ソブレメンヌイ級近影

「ロシア・ソ連海軍」:中国海軍のソブレメンヌイ級駆逐艦,ウラジオストク訪問(2008年10月14日)


◆◆◆◆潜水艦


 【質問】
 中国の潜水艦の種類は?

 【回答】
 まず,ロメオ級改こと明級

 新型通常潜水艦としては宋級と元級がある.
 宋級は明級の後継として建造されている.
 これは当初,タイプ039A型という名で呼ばれていた.
 95年に完成したがその後,問題は噴出し失敗作と呼ばれてしまった.
 しかし99年までに改良されどうにか部隊配備された,この改良型はタイプ039G型と呼ばれている.
 その後,宋級はG型が生産され配備されている.
 このG型はキロ型を手本に改良されたと言われている.
 現在,部隊配備されってるのは5隻,今年に入って3隻が完成,建造中が2隻ある.
 そう遠くない将来に10隻となる見通し.

上がG型で下がA型.
http://hk.geocities.com/ch_navy/song2.html

 元級は最近,存在が確認された潜水艦.
 船体はキロ型に酷似し,セイルは宋級(039G型)に近いらしい.
 報道によれば,

通常動力を推進力とする攻撃型潜水艦です.
 軍事専門雑誌やインターネットなどの情報を総合しますと,この新型潜水艦は,中国内陸部の湖北省武漢にある軍事施設で開発され,これまでに18回の試験運航を行い,水面下100メートルの深さまで潜水することが立証されたということです.
.元級潜水艦は,中国がすでにロシアから導入しているキロ型潜水艦の設計をベースに,潜航時の安定を保つため,水平舵(だ)を取り付けるなど中国既存の国産潜水艦の長所も生かす形になっています.
 軍事関係筋よりますと,注目すべき点は,ロシアのキロ型やラダ級の最新技術を参考に,スクリューの羽の数を7枚まで増やすことで,回転数を落としても十分な推進力を出せるようにしたほか,潜水艦を察知する音波探知機,ソナーの音波を吸収する塗料を塗るなど騒音を抑え,敵に察知されないようさまざまな最新技術を導入しているということです.

(NHK, 2005/8/23)

 中国のニュースサイト・金羊網などが22日までに報じたところによると,中国が独自に設計・製造した新型潜水艦が試験運航に成功し,配備に就いた.
 形式は明らかにされていないが,最新鋭の「元」級潜水艦とみられる.

(時事通信,2005/8/22)

 本型は1番艦が2004年5月31日,2番艦も2004年12月に進水したと伝えられているが,2005年1月,上海で就役状態(公試中の可能性も否定できないが)にあることが確認されており,実際の建造工程はもう少し早かったのかもしれない.

 当初,元型はキロ型(ないし改キロ型)の改良型とも言われていたが,写真で見る限りは,宋型をベースとした性能向上型ではないかと思われる.
 キロ型の導入もあり,かなりロシアからの技術が入っている事は予想され,確かに上構の形状はキロ型とよく似ている.
 艦首の形状は宋型に比べれば球状に近くなっており,遥かに洗練されている.
 上構に設けられているスリットは,船体のほぼ全長に渡って設けられている.
 これは中国製潜水艦の特徴で,現在では他国の潜水艦では,部分的なもの以外はあまり見ることはできない.
 艦首の魚雷発射管の門扉の形状と装備位置は,ロシアの方式に近いものの,左右の門扉の間隔は近い.
 間の幅はキロ型(10m弱)よりは狭いようで,むしろ宋型に近いと思われる.
 セイルの潜舵は,装備位置が宋型と極めて似通っている.

 元型出現当時,ロシアのアムールAmur型を導入したとの説もあったが,以上のように船体とセイルの位置関係が全く異なっており,可能性は少ない.

 元型が宋型の発展型であるという前提でさらに推測をしてみよう.
 セイル位置を基準にして比較すれば,その長さは殆ど変わらない.
 セイルに設けられた視認窓と,セイル高さ,さらに推定した内殻上端からの高さ関係もほぼ同一である.
 セイル後方から縦舵位置への距離についても差はない.
 縦舵の形状はやや異なるものの,面積はほぼ同じである.
 セイルから前方を見ると,元型のほうがやや長い(2m強か).艦首形状が異なるからこれは当然で,元型に装備されたソナー・ドームとの関連であろう.
 セイルを基準にした前後のハッチ位置も,ほぼ同一と見られる.
 艦首に描かれた吃水標も,両型の吃水がほぼ変わらないことを示している.
 セイルの長さは変わらないものの,高さは宋型1番艦の当初の高さと同じであろう.
 セイル下部の整流覆いは取り止めている.
 上構形状がキロ型のそれに近いのは,艦首形状を改めた影響か,あるいは宋型の運用実績に基く改正と考えられる.
 排水量は宋型に比較してそれほど増加していないようだ.

 〔略〕

 とまれ,元型は宋型の基本的な設計(耐圧構造,配置など)をベースとし,海外からの技術を加えて性能向上を目指したものと考えるのが妥当であろう.

元型主要目(推定値)
水上排水量  1,900〜2,000t
水中排水量 2,500〜2,600t
長さ 77.6m
8.4m
吃水 4.4m

(from「世界の艦船」2005年9月号,p.79)

 これが宋級にどのような影響を与えるかなど注目されている.

 最後にキロ型だが,現存保有数は4隻で1番艦・2番艦は877EKM型で3番艦・4番艦は636型もしくは636M型と言われている.
 中国はキロ型の8隻を追加注文をしており,8隻は636型・636M型になると思われる.
 2007年までに全艦が引き渡される予定であるという.

 漢級(HAN class)攻撃型原子力潜水艦 Type091 は中国初の原子力潜水艦として1958年から原子力推進機関の研究開発が始まり,1960年から建艦研究が開始された.
 途中,中ソ関係悪化や経済状態の悪化に伴い,62年から一旦研究が中止されるものの,65年には周恩来の命令で研究が再開された.
 紆余曲折あったものの,1965年8月には中央専門委員会第13次会議にて漢級攻撃型原潜の建造が承認され,その経験を元に戦略弾道弾原潜(後の夏級)の建造を計画した.
 同時に1972年進水試験と要求された.
 2004年11月,日本の領海で発見されて追い回されているのは,おそらくこれ.

 国際評価戦略センター,リチャード・フィッシャー氏によれば,
「確かに1970年代に漢級が最初に建造されたときは,艦内の原子炉の開発がうまく進まないなどの支障もあったが,90年代には旧ソ連の技術で原子炉や兵装システムが大幅に改良され,別の潜水艦の様に生まれ変わった.
 それでも米海軍には探知されやすいが,台湾周辺の海上封鎖では極めて有用な潜水艦だ」(04/11/20・産経6面記事中より)

[要目]
水中排水量
(水中)
4.500t(401〜402)
5.500t(403〜405)
全長 90.0m(401〜402)
98.0m(403〜405)
全幅 9.0m
吃水 7.4m
主機関 加圧水炉型原子炉1基/蒸気タービン2基
総出力 12000hp
主軸数 1軸
速力 25kt(公称)
潜行深度 300m前後(最大)
乗員 75名
同型艦 5隻(401,402,403,404,405)
[兵装]
533mm魚雷発射管6門
Yu−3/Yu−4(対潜/対艦魚雷)
Ying Ji−8 Mod3 対艦ミサイル(403〜405のみ)

 艦番403〜405は建造時に船体が8m延長され対艦ミサイル発射筒が追加装備−その為排水量も1000t増加−している.
 ただし,この対艦ミサイルは浮上時にのみ発射可能.潜水艦にとって極めて危険な浮上時の発射には実用性に疑問符が付く.
 船体は典型的な涙滴型で,艦尾の縦舵と横舵が十字型のオーソドックスな設計.

一番艦 1968年に(401)の建造が開始され70年に進水,74年に中国海軍に編入され今でも現役だとか.
二番艦 同年開始建造,3年後完成,1970年就役.
三番艦 1983年完成
四番艦 1987年進水
五番艦 1990年4月8日進水

漢級攻撃型原潜(401)

漢級攻撃型原潜(402)

(画像掲示板より引用)

(軍事板他)

093型

 中国海軍が現在建造中の第二世代攻撃型原潜で漢(ハン)級の後継.
 ヴィクターIII型を参考に設計されており,完成は2000〜2003年頃の予定.
 詳細は不明.

 要目など詳しくは
http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams05/s_93.html
を参照のこと.

094型

 ワシントンタイムズが2004/12/4,米国防総省関係者の話として,最近進水したと報じた新型原子力潜水艦.
 ICBM(大陸間弾道ミサイル)DF-31(東風)の海上配備型が搭載される見込み.同ミサイルは射程4,600 miles.
 この型の導入によって,中国は初めて「真の大陸間戦略核運搬システム」(国防当局者)を所有することになるという.

China Launches New Class of Nuclear Sub

By JOHN J. LUMPKIN
Associated Press Writer

WASHINGTON (AP) -- China has launched the first submarine in a new class of nuclear subs designed to fire intercontinental ballistic missiles, U.S. defense officials said Friday.

The submarine is, at a minimum, months away from having missiles installed and going on a cruise, one official said, discussing foreign weapons developments only on the condition of anonymity. Still, it is further evidence of China's intentions to expand both its nuclear weapons and submarine forces, officials say.

It was widely known that China was building the new class of nuclear-missile submarine, called the "Type 094," but the launch is far ahead of what U.S. intelligence expected, one official said.

The launch was first reported in The Washington Times. The newspaper reported that U.S. intelligence spotted the sub at a shipyard 250 miles from Beijing.

It would be China's first submarine capable of launching nuclear weapons that could reach the United States from the country's home waters, officials said.

The Chinese military has also been developing a new class of submarine-launched ballistic missile, called the JL-2, that is expected to have a range in excess of 4,600 miles. The Type 094 submarine would carry these missiles, but it is not clear whether the missiles are ready for deployment.

Previously, China has had only one submarine capable of launching nuclear missiles, called the Type 092, or Xia, class. In 2001, a Pentagon report said the Xia was not operational. Its missiles were of an older class that could fly only 600 miles.

Successful cruises by the Type 094 would give China a new strategic deterrent against the United States, no longer limited to land-based ICBMs and weapons carried on aircraft. But U.S. defense officials say China lags behind the United States in its ability to hide submarines from sophisticated sonars and other sensors.

China is also modernizing its land-based nuclear missile force, replacing its estimated 20 ICBMs with more modern versions. In a report on China's military issued last May, the Pentagon said China's cache of ICBMs could increase to 30 by next year and 60 by 2010.

Although considered unlikely in the near term, the most likely avenue for conflict between the United States and China is over Taiwan, which China regards as a rogue province. Taiwan is seeking high-tech weaponry from the United States, including diesel submarines and anti-submarine aircraft.

The United States, France, Russia and the United Kingdom all have submarines capable of launching ballistic missiles with nuclear warheads.

(the Washington Times, 2004/12/4)


 【質問】
 最近,中国が潜水艦部隊を強化して,日本近海をチョロチョロしているようです.
 対馬海峡,津軽海峡などはきっちり,ソナー網を完備していて,ソ連の潜水艦を捕捉していると聞いた事がありますが,沖縄周辺など東シナ海はどうなのでしょうか?
 中国の潜水艦にチョロチョロされるのは,どうも気持ち悪い.

 【回答】
 米軍のSOSUSが,南西諸島を結ぶように設置済みです.
 たしか石垣島まで.
 相手がチョロチョロ動いてくれるなら,音響データを集めるのにちょうどいいですな.

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 中国の潜水艦では,艦内の気温が高すぎて食糧が1週間しか持たないって本当?

――――――
中国の潜水艦,艦内の気温が高すぎて食糧が1週間しか持たず―米メディア
レコードチャイナ 2010/07/16

 2010年7月13日,米国の軍事専門報道サイトによると,中国はここ数年,潜水艦の長距離航行を行っているが, 航行距離が伸びる一方で,艦内の食糧が1週間も持たないことが分かった.
 捜狐軍事が伝えた.

 報道によると,中国の潜水艦の艦内は多くが高温多湿状態となっており,缶詰の肉や米飯,野菜など食糧の 大半が,1週間以内に腐ってしまい,時には口に入れて初めて傷んでいることに気づくこともあるという.
 こうした事態を受け,中国海軍は乗組員の健康を維持するため,食糧の保存や配給方法を変更することを決定した.

 こうした問題が出てきたのは2008年ごろのことで,動力型の潜水艦では短期間・短距離の航行に限られてきた が,長期間・長距離の連続航行が可能な原子力潜水艦が配備され,装備の近代化が進むにつれて,このような 食糧の問題が浮上してきたという.(翻訳・編集/岡田)
――――――

 【回答】
 この記事について調べて見たが,これはもともとの中国語の報道を,ストラテジーページが下手な要約をしてしまい,それをさらに中文サイト→サーチナへと 転載される過程で,意味が混濁する伝言ゲームが成されてしまったというものだった.

ストラテジーページの記事
http://www.strategypage.com/htmw/htmurph/articles/20100711.aspx

最初の中国語の記事は6月の報道
http://mil.eastday.com/m/20100617/u1a5268797.html

 潜水艦の長期訓練では,高温多湿の艦内状態で野菜類は長持ちせず,どうしても長期保存が利く冷凍肉や缶詰食品に頼ってしまい,栄養バランスが崩れてしまうことが生じていた.
 それに対処するために海軍では,新型の80種類におよぶレーションを開発して,栄養バランスを改善,調理の手間も省けるようになり,1年間の長期保存が可能となった
――――というような内容.

 野菜が持たないというのは書いてあるが,缶詰が腐るという記述は無い.

軍事板,2010/07/16(金)
レス回収:CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月16日13:48


 【質問】
 中国の原潜が米空母を挑発しても,なぜ米軍はなんもできないのですか?
 どうせ海の中なんだから黙っていればわからん.
 撃沈してしまえばいいのに.

 【回答】
 わざわざ紛争を起こす意味は?
 イラクは終わりそうだけど,アフガニスタンの明日はどっちだ,北朝鮮は跡継ぎがはっきりしない.
 それなのにわざわざ自分で火をつけるの?

予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分


 【珍説】

【日本よ】沖ノ鳥島の戦略的意味      

 文明と技術の進展によって我々はようやく,この地球の構造や未知の経済的可能性について知れるようになってきた.海洋も含めて,その地下資源の開発もその所産の一つだ.
 そして領土は,その可能性の開発推進のための有力な起点となる.

 国連の海洋法条約はそれを踏まえて作成された.
 しかしそのはるか以前から,あちこちの局所でさまざまな国家の営みは行われてきている.沖ノ鳥島が,後発した国連の決めた条約の領土として該当しようがしまいが,我々の先祖はすでに昭和十四年からあの絶海の環礁に資金を投じ手を加え,将来の可能性のための措置を講じてきた.

 戦争中は発進基地としての水路を開き,戦後もまたそれを踏まえ,将来の可能性の確保のために,昭和六十二年から三百億円もの国費を投じて岩礁の補強に努め,浅い礁湖を利用し打ち込む波を凌ぐために高い足に支えられた三階建ての住居も構築してきた.
 さらにその保全のための工事総額は五百五十億円に及び,そのうち百十億円を東京都が負担してもきた.

 その歴史的事実は後から出来た,大ざっぱな国連条約でどう否定され得るものではない.
 国には国の歴史があり,それを後発の国連がどう否定出来るものでもありはしまい.
 問題は,折角あれだけの施設を作りながら,その維持と活用を怠ってきた政治の継続性の欠如と鈍感さにある.

 私の東京知事としての今回の沖ノ鳥島行きを,ニューズウィークのある記者は中国への挑発を意図した政治的パフォーマンスだなどと書き立てているが,日本をさまざまな不法の言動で挑発し続けているのは中国の方ではないか.
 こうした手合いには,今日の政治情勢におけるこの島の戦略的意味合いが分かっていないようだ.

 先般アメリカ政府内の知己の一人であるボルトン国務次官が,その席を退く直前に来日した際,私は彼に西北太平洋の地図を示して,この島がいかなる位置に在り,いかなる地政学的意味を持つかを説明し,彼は初めての認識を持った.

 この島と環礁はアメリカの戦略基地であるグアムと,グアムを凌ぐ重要な基地沖縄を直線で結ぶ中間点に在る.
 原子力空母を含めてアメリカの艦船が,何らかの目的で日本周辺に向かって西進する,最短の航路の上に在る沖ノ鳥島周辺の海域は,アメリカに対抗し西太平洋の覇権を狙う中国にとっても,戦略的に重要なものだ.
 中国の調査船がこの水域を日本に無断で調査しまくっていた所以は,深い海溝の在る海域の海底資源の調査などではなしに,いつかの将来,西太平洋の覇権を巡ってアメリカとの衝突も辞さない中国の,潜水艦を中心にした戦略展開のためのものに他ならない.

 中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.
 アメリカ当局の推定では十年後その数は百三十隻となり,数の上ではアメリカの二十五隻をはるかに凌駕する.
 その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
 これは日本にとっても看過出来ぬ事態で,冷戦時代アメリカの太平洋艦隊と協力し,ソヴィエト原潜の追跡監視に効果を上げた日本側にとって,さらに厄介な新しい事態に他ならない.

 私のやったことがあたかも中国を刺激,挑発することでのナショナリズムの高揚のようにいう筋もあるが,それは現今の中国の西太平洋における軍事的野心の実態を知らぬ者の能天気な言い分でしかない.
 あの浅い礁湖は開発すれば簡単に,US1のような無類の国産飛行艇の離着陸の水路たり得るし係留基地ともなる.
 あの島の領土としての確保,そのための島周辺における漁業を中心にした経済活動による水域の実効支配は,日米安保を踏まえた自衛のための我々の責任に繋がるものだ.

 仮に,数で勝る中国の潜水艦隊が,ピラニアのようにアメリカの空母を取り囲み撃沈したとすれば,一挙に五千四,五百という乗務員の生命が失われ,アメリカの世論は大きく規制され,政府の姿勢もぐらつくだろう.

 そしてあの島周辺の海は,調査による推定では豊穣な漁場たり得る.沖縄や八丈島で行っている種の漁礁は極めて有効だし,すでに国交省が予算づけした,日本人学者による,世界のパテントも獲得した,南の深海の海水と表面の海水との温度差を利用し,アンモニアを混合した溶液の短時間での気化熱による発電装置を島に設ければ,二千メートルの深海の底から汲み上げられた海水に含まれる豊かなプランクトンとミネラルは,魚を呼び寄せる巨きな吸引力となり得る.
 これはおそらく世界で初めての,漁業のための深海開発となるに違いない.

 小笠原に属する最先端の日本領土について,東京都に出来るのは漁礁の造成と漁業活動限りのことで,発電を含めた開発と維持はあくまで国家の責任である.
 先般の会談で,日本の先端技術を駆使しての開発の可能性について報告した際,総理も強い関心を示してくれた.
 国民の支持と期待があれば,いやその前に,中国への経済進出にうつつをぬかしながらも,彼等の軍事的野心について,他ならぬこの我が身のために懸念する冷静な認識があれば,この試みは容易に遂行されるに違いない.
 そしてそれは,夜間には獣しか通らないような田舎の高速道路を作って増やすよりも遥かに有効な,国家民族の安全のための投資となるはずである.
 これほど将来を見越しての,有効で穏やかな自己主張はあるまいに.ことあるごとにいってきたが,まさに「天は自ら助くる者をのみ助く」である.

(石原慎太郎 from 産経新聞,2005/6/6)

 【事実】
 軍事面での指摘に限らせてもらいますが,とりあえず都知事は海上自衛隊の中の人と勉強会をすべきだと思いました.

――――――
中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.アメリカ当局の推定では十年後その数は百三十隻となり,数の上ではアメリカの二十五隻をはるかに凌駕する.その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
――――――

 一体誰にこんな事を吹き込まれたのだろう? ・・・数値,全部間違っているんですけど.
 FASの推計では2000年の潜水艦は総数66隻.
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/row/plan/index.html
 2010年に85隻まで増強する計画があるそうです.
http://www.military.com/NewsContent/0,13319,FL_china_123104,00.html

――――――
 中国はロシアからの購入も含めて年ごとに潜水艦の保有量を増やしつづけている.
――――――

 新造艦や輸入した艦で増えた数よりも,廃棄する旧式艦の数の方が多いので全体の数は減る傾向にある筈では・・・(質は良くなる)

――――――
 その時点でのミサイルを搭載したアメリカの潜水艦はわずかに七隻でしかない.
――――――

 弾道ミサイルを搭載した潜水艦の事を言っているのかな・・・?
 STRATU条約で減らす分を踏まえても,10年後にも14隻は稼動状態にあるのだが・・・

――――――
 仮に,数で勝る中国の潜水艦隊がピラニアのようにアメリカの空母を取り囲み,撃沈したとすれば,一挙に五千四〜五百という乗務員の生命が失われ,アメリカの世論は大きく規制され,政府の姿勢もぐらつくだろう.
――――――

 潜水艦による新しい狼群戦術が編み出されたのかとビックリしました(嘘).
 中国の潜水艦は米空母より鈍足なのに,どうやって取り囲むのだろう・・・

 中国の潜水艦は大半が旧式艦です.基本設計が第二次世界大戦時のドイツ潜水艦と同じという骨董品で,現状で脅威となるのはロシアから購入したディーゼル潜水艦のキロ型くらいです.(約10隻)

 ただし最近一年の間に自力建造した新型潜水艦が就役しており(通常動力型の元級,原子力潜水艦の093型),これらが戦力としてモノになるようだと将来的には厄介な事になるでしょう.
 しかし,以前に中国が自力建造した漢級原潜や宋級ディーゼル潜水艦での失敗を見る限り,早急に戦力化できるとは思えません.

 某自衛官曰く,「あれ(漢級)すら見つけられなかったら水測員失格!」だとか.

        ∧∧
       /漢 \ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 試験問題扱いかよ・・・
      / :::/ハヽ,ヽ, ::i . .:::::::::::::::: :::::::::::::::: ::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ

 都知事が沖ノ鳥島の戦略的意味を訴えるのは結構な事なんですが,どうにも石原さんは軍事面に全然詳しく無い御様子.
 FSXの時も頓珍漢なことを言っていたし.

 もしかして,シンちゃんは,漫画「日本国大統領桜坂満太郎」の愛読者でやんすかい?
 このネタ漫画,第七艦隊が2回ほど殲滅させられているんですが,一回目が潜水艦の群狼作戦によるものだったりします(笑).

 まあ,ぶっちゃけ「空母」はディティールのレベルに過ぎない気はしないでもなく.あるいは元文筆業であるが故の誇大広告か.
 空母云々と,あとは飛行艇の記述や発電といったディティール部分に目をつぶると,それなりにまっとうな海洋戦略に読めないこともありません.
 「森全体」=「中国の太平洋戦略」をだいたい認識しているのは良しとしましょう.

 結局,それを正すブレーンというか編集のヒトがいないのが問題ですね.
 案外,ウケ狙いで編集サイドが背中を押してる可能性も否定できませんが.

(週刊オブイェクト,2005/6/6)

 なお実際に米軍が懸念しているのは,以下のようなシチュエーションだという.
 以下引用.

――――――
騒音が大きく発見されやすい中国潜水艦に,爆薬が〔原文ママ〕搭載して潜行して停止し,頭上を通過する米軍の最新空母へ,自爆テロのように体当たり攻撃してくることを,アメリカは恐れているのである.
――――――宇垣大成 in 「日米同盟と米軍再編に見る極東情勢の戦略的構図」(司書房,2006/7/27),p.17

 推測ですが,石原が書いている米潜水艦25隻とかミサイル艦7隻って,太平洋方面に配備される隻数ではないかと.

ゆうか in FAQ BBS

 ただし,上述中にも
>軍事面での指摘に限らせてもらいますが
とある通り,沖ノ鳥島の戦略的意味を謳ってる全文まるごとを珍説扱いしているわけではありませんので,念のため.
 で,慎太郎らの都知事選有力立候補予定者の討論会中継をMXで見ましたが,当選しても,任期中に死にそうな感じ.
 でも,他の候補も皆…….

水上攝提(みずかみせってい) by mail・改


 【質問】
 雑誌「ダカーポ」の右翼特集で,ある右翼幹部が,売国企業として大手ゼネコンとIHIを挙げてた.
 理由として,ゼネコンは北朝鮮利権.
 IHIについては,去年起こった中国潜水艦侵入事件で,実は,海上自衛隊は潜水艦をロスト状態にあった,その原因はIHIと中国側との合弁で作った会社に高度なスクリュウー技術譲渡した為だ,と言ってましたが,本当ですか?

 【回答】
 眉唾です.

 「大手ゼネコン」としか記事に表記がないのなら,対象が何者なのか言っていないのと同じです.

 IHIに関しては,合弁企業である以上提携内容は国の監督下にある筈ですし,そもそもスクリュー一つで潜水艦の性能が劇的に向上する訳がありません.


 【質問】
 中国の保有するキロ型潜水艦について教えられたし.

 【回答】
 中華人民共和国海軍は現在,ロシアに次いで12隻の「ワルシャワンカ」(キロ)型潜水艦を保有する.

 中国は,旧ソ連から入手したロメオ型を1980年代後半まで国内建造し,80年代初頭からは,ロメオ型をマイナーチェンジした明(ミン)型を建造してきました.

 しかしロメオ型にしても明型にしても,現在では殆んど使い物にならない超旧式潜水艦であり,1990年代,手っ取り早く入手できる近代的な潜水艦として,ロシアのキロ型に白羽の矢が立てられました.

 中国はまず,1990年代前半から半ばに掛けて4隻をロシアに発注,90年代後半に引き渡されました.

[877EKM型]
全艦クラスノエ・ソルモヴォ造船所で建造
・364号艦(建造番号413,B-185):1994年11月10日竣工,同年12月15日引渡し
・365号艦(建造番号414,B-188):1995年8月14日竣工,同年9月5日引渡し

[636型]
全艦アドミラルティ造船所で建造
・366号艦(建造番号01616):1997年8月26日竣工,1997年11月12日引渡し,1998年1月到着
・367号艦(建造番号01327):1998年10月25日竣工,1998年12月2日引渡し,1999年2月1日到着

 最初の364,365号艦は,元々はロシア海軍向けのB-185,B-188として建造される予定でしたが,財政難により工事が中断,中国向けの877EKM型として完成しました.
 後の366,367号艦は,性能向上型の636型として新規建造されました.
 636型は,ロシア海軍用877型の最終建造グループ8隻(4B型)に準ずるタイプです.

 この後,中国海軍は,国産潜水艦の建造に力を注ぐと見られましたが,その「新型国産潜水艦」である039型(宋(ソン)型)がへタレ過ぎた為か,2002年,新たに8隻の「キロ型」がロシアに発注されました.

[636M型]
<アドミラルティ造船所で建造
・368号艦(建造番号01329):2004年10月20日竣工,2004年12月10日引渡し,2005年1月到着
・369号艦(建造番号01330):2005年5月5日引渡し,同年到着
・370号艦(建造番号01331):2005年引渡し
・371号艦(建造番号01332):2005年引渡し
・373号艦(建造番号01333)::2005年引渡し

<クラスノエ・ソルモヴォ造船所で建造
・372号艦(建造番号611,B-340):2005年8月5日竣工,同年引渡し

<セヴマシュ造船所で建造
・374号艦(建造番号01701):2006年引渡し
・375号艦(建造番号01702):2006年引渡し

 2002年に発注された636M型8隻は,ロシア国内の数ヶ所の造船所で建造されました.
 当初は,これらの他,極東方面のアムール造船所でも何隻か建造させる予定でしたが,同造船所への発注は行なわれず,その分もアドミラルティ造船所に回されました.

 クラスノエ・ソルモヴォで建造された372号艦は,元々はロシア海軍向けのB-340として1992年7月に起工されたのですが,財政難で工事が進まず(1994年〜2003年は完全に工事ストップ),中国向けの636M型の1隻として2005年8月に完成しました.

 この8隻は,上記のように636M型と呼ばれ,従来の636型に対艦巡航ミサイル「クラブS」の運用能力を付与したタイプです.
 クラブSは射程300kmの遷音速ミサイルであり,533mm魚雷発射管から撃ち出されます.

 1990年代後半に引き渡された364〜367号艦には,クラブSの運用能力は有りませんが,後から運用能力を付与する改装を行なう事は可能です.
 ただしその為には,この4隻をロシア本国に回航する必要が有り,今のところ中国には,そこまでする意思は無いようです.

 アメリカは当初,中国が"Kilo"class Submarineを入手した事に衝撃を受けたようで,1995年には米海軍が「潜水艦脅威の拡散」などという大袈裟なタイトルの報告書を作成.
 パトリック・ロビンソンなる作家は,『キロ・クラス』という小説を書きました.
 この『キロ・クラス』は,中国がロシアから購入し,中国本土へ回航される途中のキロ型潜水艦を,米軍が全て破壊するというストーリーですが,現実にこんなコトやったら,アメリカの方が非難を浴びると思うんだけど(笑)
 (どう見ても「テロ行為」です(^^;)

 どちらかと言えば中国の狙いは,静粛性の高い潜水艦を自国近海に置く事で,アメリカ海軍の空母機動部隊にプレッシャーを掛け,米空母群が中国近海で好き勝手に行動できないように牽制するコトに有るようですが.その静粛性の高い潜水艦に,射程300kmの対艦ミサイル運用能力が有れば,米空母群にとっても更なる脅威となるでしょう.

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Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/6/15(金) 午後 6:04


 【質問】
 中国海軍が最近,潜水艦部隊にキロ型を多数配備して増強していると聞きました.
 噂では,P3Cはキロ型を発見できないと聞きましたが,本当ですか?

 【回答】
 確かに中国はキロ型を導入している.
 しかしまだ数は少なく,その内の半分はグレード・ダウンした輸出専用型なので,大した戦力にはならない.

 ディーゼル潜水艦は原子力潜水艦に比べて騒音が少ないため,発見され辛いのは確かだ.
 だが,P3C,それも機器をグレード・アップした最新型なら,簡単に探知できる.およその位置が分かっている際にアクティブ・ソナーを使えば,まず発見できるだろう.
 あるいは,掃海地域内をしっかりスキャンした際に,その範囲内のキロ型を見逃す可能性もかなり低いだろう.

 問題は海洋は広大であり,潜水艦はおよその位置など教えてくれないという事.
 そうなると,なかなか発見できない.浅海域ではアクティブ・ソナーの有効距離は短く,またキロ型は比較的静粛であるためにパッシブにも限界があるためだ.

「P3Cはキロ型を発見できないと聞きましたが」
という質問の具体的な内容によって,このように回答は変わる.

 また,中国海軍の整備と練度にも疑問の余地がある.
 最近も,大隅海峡を赤錆だらけ(整備をろくにしていない証拠)の潜水艦で浮上航行(潜水艦が外国の領海で浮上航行するのは,ただの愚行※.何か故障が発生したとの見方が有力)し,世界の海軍関係者の失笑を買っている.

system ◆systemVXQ2他 in 軍事板

 ※他国領海内での潜水艦の国旗掲揚しての浮上航行は,浮上理由がどうあれ,海洋法条約(第二部第三節二十条)を守っている形になっている.
 しかし一般には,他国領海内で浮上航行しないものなので,変な理由で浮上を余儀なくされたのだとは考えられる.

PROTOZOA in FAQ BBS


 【質問】
 「晋」型戦略原潜について教えてください.

 【回答】
 「晋」型は,30年以上前に作られ,放射能漏れ事故等で実際にはほとんど活躍しなかった最初の戦略原潜「夏」型(092 SSBN)」の後継艦にあたり,同型艦は現時点で2隻が確認されています.

 「晋」型潜水艦を確認した専門家の間では,
「この30年でシナ海軍の原潜開発設計能力は,ほとんど進歩していない」
との結論に落ち着いているようです.

 2007年9月のカナダの「漢和軍事ニュース」に,「夏」型と「晋」型の微妙な違いについて比較した記事が載っていました.
 ここで明白な違いとして指摘されていたのが,「晋」型の方がセイルの高さが高く,SLBM搭載区画とセイル後部をつなぐ角度も,「092」が85度であるのに比べ,「094」は90度あったとのことで,「晋」型のほうがミサイル格納区画の高さが高いといえる.
 新型SLBM「新浪2号」(JL-2.射程8000km,DF-31の海上発射版,MIRV搭載可能)の搭載を前提にしているためだろう,としていました.

 にもかかわらず,製造された葫蘆島造船所にいる2隻の「晋」型戦略原潜は,SLBMを艤装してませんでした.
 なぜかといえば,吃水が高すぎるためです.
 衛星写真を通じてみる限り,2隻確認されている同型艦は,同じ吃水・セイル形状のようです.

 この艦が,少なくとも現時点でJL-2を搭載配備できていないことは明らかです.
 米情報当局によれば,JL-2についてシナ海軍は,いまだ作戦レベルにも至っていないのではないか?ということですが,そのとおりかもしれませんね.

 2005年夏から公試をはじめた「晋」型原潜ですが,「夏」型のときと同じく「焦りの中で製造された」ためか,どうも成果ははかばかしくないようです.
 あわせて,シナの原潜製造技術と世界トップレベルのそれとの乖離が甚だしくなっていることはもはや明白で,これが逆に,シナ設計担当者の気持をますます頑なにしているとの見方もあるようです.

 〔略〕

 「晋」型には12基のSLBMしか搭載できませんけれど,現在欧米諸国が保有する近代的な原潜では通常16〜24基は搭載できます.
 戦略弾道ミサイルの数があまりに少ないことは,敵に対する効果的な核抑止力を発揮しないかもしれません.
 このミサイルの数は,「晋」型の能力が,1960年代後期における米ソの戦略原潜の水準にようやく届いただけという事実を示している,との見方もありますね.

 しかしながらシナは,今後の戦略原潜開発に関し,24基のSLBMの搭載イメージを明らかにしています.
 でもその設計構造は,「夏」型・「晋」型とほとんど同じようなものです.
 これは,次回に新造される(096 SSBN)が,「より多くの核弾頭を搭載する」ことを意味するのかもしれませんね.

 1990年代半ばにシナ海軍は,「夏」型戦略原潜「092 SSBN」を改造し,改「夏」型戦略原潜「092M SSBN」を生み出しました.
 それが今回の「晋」型原潜「094 SSBM」開発にあたっての,プラットホームとして使われたんですね.

 「晋」型開発にあたっては,ロシアの協力・助言は全くなかったそうです.
 シナはこれまでも,ロシアからいろいろ装備を購入しましたが,技術支援や整備などは別の国から話を聞くというやり方をとったとされます.

 「晋」型開発に当たっても同じで,技術支援や整備についてはウクライナやベラルーシから情報や資源を入手したようです.
 そういえば,原子炉の製作,溶接に当たっては,ウクライナの企業から専門家の派遣を受けてましたね.
 たぶん,ロシアに軍事面での影響力を行使されたくないのでしょう.

 最初の「晋」型が正式配備されるまでの間に,海軍はより多くの同級原潜を建造しているであろうと推定されます.
 これは「092M SSBN」で行なったこれまでの一連のテスト結果が,十分水準を満たしているためと思われます.

 漢和軍事ニュースによれば,「092M」と「094」の指揮統制システムは基本的に同じようです.
 この2種の潜水艦の違いは,艤装されるソナーの構造からも判断するそうです.

 「092M」は,262Bソナーシステムを艤装しています.
 シナの公文書では,「093 SSN」にH/SQ G-207側面配置型ソナーアレイ(最新型とされる)が艤装されるとあります,
 しかし,これと同じソナーシステムが「094 」にも艤装されたかどうかは,現時点でわかっていないそうです.

⇒ とは書いてきましたが,これはあくまで一般的な世界の話で,わが国民の皆様がこれを読んで「安心した」というだけで終わる話ではない気もします.
 わが国には空母も原潜も長距離爆撃機もないですし,核武器も弾道弾も存在しません.
 それ以前に,通常兵器も弾も足りませんし,国防すべての分野にわたる備えは欠乏しています.

 わが自衛隊には,軍の権威すら付与されていません.
 国の交戦権すら自ら捨て去って保有してません.

 それらを完全に今から正常に回復するには,少なからぬ時間が必要ですね.
 進めるのは大賛成でよいとして,果たして今からで間に合うのでしょうか?

 現実的に見ると,当面の間,国を護るには日米同盟を強化することに全力を挙げるしかないように感じます.
 そんな中で独立国の意地を見せるには,英国の例にもあるとおり,自前の情報をGETし,それを折に触れて米に提供するなかで,常に貸しを作っておく姿勢が極めて大切ではないでしょうか?

 そして,唯一の同盟国米をわが国は支えるぞ,という姿勢を国際社会で行動をもって示す態度が大切ではないでしょうか?

 いずれにせよ,すべての根っこは,国民の軍事・国防・情報意識の成熟度如何にかかってきます.
 国民の精神・意識が変われば政治は変わります.

 首相のブザマさヘタレさは,国民のブザマさヘタレさを意味しますよ.
 このままでは申し訳ない限りです.

おきらく軍事研究会,平成20年(2008年)3月3日


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