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中華ステルス偵察機


 【link】

「Ars Technica」◆(2012/07/04)How US software ended up powering Chinese assault helicopters
(中国の攻撃ヘリのソフトはアメリカ製)

Chinese Military Aviation

「Indian Defence」◆(2013/06/02) Opinion: China has drones. Now how will it use them?

「Novosti」◆(2010/11/15)Russia delivers third Mi-26 helicopter to China

「OSINTSUM」◆(2011/06/22)恥ずかしい話 人民解放軍空軍(PLAAF)関連

「Strategy Page」◆(2013/05/17) SUPPORT: The Chinese Air Force Underground
 中国空軍の地下シェルター

「Strategy Page」◆(2013/05/20) NAVAL AIR: China Learns From The Masters
 中国軍は無人機運用法を,米軍から「学んで」いる

「Strategy Page」◆(2013/05/30) NAVAL AIR: New Chinese Clone Survives Heavy Legal Flak
 中国軍無人機は,外国機のコピーだらけ

「VOR」◆(2012/02/24)ロシア 中国に小型機製造技術を供与

「VOR」◆(2012/11/14)中国 新たな攻撃型無人機を見本市に出品

「VOR」◆(2012/11/15)ロシアの「クリモフ」 中国に供給した自社製品の抜本的修理を受け持つ
> 露の航空機用エンジンメーカー「クリモフ」は中国の企業「チャンリ」との間で,中国に供給する製品のメンテナンスサービスを行う契約に調印.
> 「クリモフ」のヴァタギン社長は同社が中国での生産を発展させ,エンジン部品などの製造を行う用意があると伝えている.

「VOR」◆(2012/12/06)中国:女性パイロット 地上の標的を撃破

「痛いニュース(ノ∀`)◆(2013/05/22) 中国紙が公開した“日本自衛隊の新型武装ヘリ「風神」”の完成予想図がすごいと話題に
「キニ速」◆(2013/05/22) 【画像あり】中国が日本の新型武装ヘリ妄想してるwwwwww

「華夏経緯」:中国空軍軍力展示

空軍世界

「国際情報センター」◆(2010/11/20)中国の軍事力:無人航空機など

「人民網」◇(2012/07/25)国内外の記者が中国初の武装ヘリコプター部隊を見学

「人民網」◇(2012/10/23)中国の陸軍航空部隊を取材

「人民網」◇(2012/11/02)中国最大の無人ヘリ,山東省国土部門に引渡し

「人民網」◇(2012/11/13)中国航空工業企業,エアバス社の設計製造に全面参与

「人民網」◇(2012/11/26)中国航天科工,無人機ブランド「海鷹」を発表

「人民網」◇(2013/01/07) 中国航天科工,無人機産業に注力

「人民網」◇(2013/01/16) 海軍 水上飛行機の海上飛行訓練

「人民網」◇(2013/01/29) 「運-20」の試験飛行成功

「人民網」◇(2013/05/20) 国防科技大学,学生が災害救助用の小型無人機を開発

「人民網」◇(2013/05/27) 送電線巡視用無人機が投入,作業効率が大幅アップ

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/01/31) 【莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見】超大型軍用輸送機の開発に成功 世界市場に照準定める中国の航空機産業

中国飛機系列型譜

「東京の郊外より…」◆驚嘆の中国軍UAV構想

「ワレYouTube発見セリ」:Attack Helicopters of Chinese Army Aviation Unit

「ワレYouTube発見セリ」:China PLAAF KJ-2000 AWACS taking off

「ワレYouTube発見セリ」:中国人民解放??十猛??斗机

●書籍

『中国空軍 21世紀航空戦略とアジアの安全保障』(茅原郁生編,芦書房,2000.4)

『中国的天空』(中山雅洋著,大日本絵画,2007.11)

 これの著者って,やや,あっち向きの人なのかのう.
 あと,飛行場とか基地とか,ちゃんと日本語の単語があるのに飛機場とか.
 陳納徳とか.
 国共内戦のエピソードが,日本人教官とモスキートで終わりとか.
 まぁ,出ただけ感謝すべきか?

――――――軍事板,2010/07/09(金)

 それなりにバイアスかかってると思う.
 用語に関しては,中国側視点からの記述というスタンス故の遊びだと思うけど.
 上巻に相当する旧版は,かなり古い本だし,下巻のかなりの部分が,比較的以前に雑誌に掲載された内容なので,現在入手可能な日本語,中国語資料と付き合わせると,アラが見えるのも事実.

 ちなみに同じ著者の『北欧空戦史』も,今の目で見ると怪しいところが多少ある.
 抜群に面白くて,あの地域の空戦史を通史として俯瞰するには,いまだに最高ではあるけど.

――――――軍事板,2010/07/09(金)

『中国の核・ミサイル・宇宙戦力』(茅原郁生編著,蒼蒼社,2002.7)


 【質問】
 中共空軍はどのように作られていったのですか?

 【回答】
 中国人民解放軍空軍の歴史は,1945年の旧満州で発足したと言うイメージがあると思いますが,実は,1924年の第一次国共合作にまで遡ります.
 孫文が中国空軍要員養成のために,「廣東軍事飛機學校」を開設した時,第一期もしくは第二期生に数名の共産党員が参加して訓練を受けました.

 そして,初めて人民解放軍空軍が手に入れた機体が,1930年9月28日に,国府軍第4航空隊に所属していたVought O2U-4 Corsair偵察機で,この機体は機位を失して紅軍根拠地に不時着し,後にこの機体を修理して,「列寧」号と命名し,1931年夏に至るまで使用していました.

 以後,ソ連に少数の紅軍兵士を派遣して飛行訓練を受けさせていますが,1937年冬に八路軍兵士の43名を選抜して,当時ソ連の影響下にあった「新疆航校」に入学させます.
 彼らが後に人民解放軍空軍の礎となったのです.

 1945年8月15日の日本降伏後,中国共産党は満州各地に宣撫工作員や軍人を派遣し,日本軍が武装解除した後の機材の入手に努めさせます.
 そして9月18日には,伍修權,彭眞,陳雲,葉季壮などが瀋陽に到達し,「東北民主聯軍総部」を設立,伍修權が参謀長に任ぜられ,航空学校開設を準備することになりました.

 この時,日本陸軍第4錬成飛行隊の林彌一郎少佐以下300名余,所属機46機が,引揚げの最中に立ち往生し,中共第十六総軍の曽克林,唐凱らの部隊に捕獲されました.
 林少佐は,曽克林達と談判し,安全を保証する代わりに飛行機の操縦を教えると言う交換条件を出します.
 この椿事に,伍修權達は大層喜び,即座に彼を将官に任じ,林少佐の部下達にもピストルの携帯を許しました.
 林少佐たちは航空機の整備を行い(その苦労話は,岩波書店同時代ライブラリー「中国残留日本兵の記録」の第三章「翼よ舞い上がれ」に詳しいです.),1946年元旦に第一航空総隊が誕生,3月1日に通化で「東北民主聯軍航空學校」,所謂,「三一部隊」が誕生します.
 この部隊は,戦況の関係であちこちに移転し,1949年3月に牡丹江から長春に戻って,「東北航校」となりました.

 1945年9月から1949年11月18日に至るまで,人民解放軍空軍には,日本,米国,カナダの機体130機が所属しており,所属人員も,先の日本兵の他,共産党の航空学校出身者,国民党から鞍替えした人員など様々な人々から成っていました.

 1949年8月15日には,北京に一個作戦飛行隊が創設されて,初めての実戦部隊が構成され,6月にはソ連との商談が成立して,6つの飛行学校の機材がソ連式に更新,民間機もC-46とC-47以外は,全てソ連製に置換えられることになりました.

 1949年10月1日に中華人民共和国が成立した際,北京の天安門上空には17機の航空機がフライパスを行い,内外に新国家空軍の存在を明らかにします.
 11月11日には「人民空軍司令部」が正式発足し,1950年9月に初めてのジェット戦闘機を配備,そして,1951年1月29日以降,ソ連の最新鋭戦闘機MiG-15を配備した「中国人民志願軍」が参戦することになります.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2006年10月21日21:21


 【質問】
 終戦直後の国府空軍の兵力は?

 【回答】
 1945年8月15日に日本軍との戦闘が終わり,中華民国の航空兵力は再編成を実施します.
 所謂,米中混成空軍は解体され,9月15日に漢口にて国府空軍第1連隊が編成されて,第一線兵力となり,そのほかも併せると総兵力129,700人の大部隊になりました.
 これでも,陸軍に比べれば遙かに規模が小さいのですが….

 第1連隊の麾下には第1,第3,第5の三個大隊がありました.
 第1大隊は終戦時重慶に在り,B-25を装備した爆撃機部隊でした.
 後に,漢口に至り,1946年4月8日に麾下の3個中隊を北平(今の北京)に移駐させています.

 第3大隊は陜西省安康に在り,米中混成空軍解体後は第1連隊麾下の部隊として,江蘇省に移駐して徐州防衛に当たりました.

 第5大隊は湖南省を経て南京に移駐しています.

 他の部隊は,第1連隊の指揮下にはありませんでした.

 第2大隊は昆明にいた部隊で,後に上海に移りました.
 この部隊は1946年5月に改変され,空運第2大隊として9個中隊編成の輸送部隊となり,第1大隊に編入されます.

 第4大隊は10月下旬に北平南苑に移駐し,同時に1個中隊を瀋陽に派遣していました.

 第6大隊は,1941年12月1日に第13,19,31中隊を併合して生まれた部隊ですが暫くは名目上になっており,戦後,接収日本軍機を運用する部隊として10月に南京で編成し直し,爆撃機を運用していた第5中隊,戦闘機を運用していた第18,19中隊からなり,人員を台湾や北平に派遣して機体を接収,再整備の上,11月に北平に移転し,訓練を行っていたほか,綏包作戦に参加し,奮戦しています.
 更に,錦州,瀋陽,済南などの基地にも分遣隊を送っていました.
 この大隊のうち,第18,19中隊は隼が主力で,第18中隊に鍾馗数機,飛燕若干機,両中隊に疾風が少数機配備されています.
 第5中隊の主力機は九九双軽でした.

 第8大隊は重爆撃機部隊.
 この大隊は,1944年8月1日に損耗の激しかった第2大隊第6中隊の要員を軸に,第10,15,16中隊から要員を集め,1945年3月1日に,米国から供給されたB-24M30機で第33,34,35中隊で編成されたもの.
 中国初の重爆撃機部隊となる予定で,この所属は民国政府航空委員会直属と言う重要部隊でした.
 この部隊は成都で配備された後,重慶に移り,南京,上海と渡っています.

 輸送機部隊は成都に駐屯しており,1945年10月1日に空運大隊となって,麾下に第101~104中隊を持つ編成になり,更に,空運第1大隊,空運第10大隊の二個大隊編成へと目まぐるしく変わりました.
 大隊本部と第104中隊は南京に,第101中隊は上海に,第102,103中隊は北平に配置されています.

 第11大隊は,P-40Nを配備した戦闘機部隊として西安に駐屯していたもので,1946年4月に米国から引き渡されたP-47Dに編成替えを行い,南京で機種転換訓練を受けています.

 また,航空委員会直属にはもう一つ,第12中隊がありました.
 この部隊は1943年に一端解体された後,1945年3月1日に四川省で編成された偵察機部隊で,F-5E Lightningを14機持ち,8月には早くも1個分隊を北平に移駐させ,1946年3月には部隊全てが南京に移駐しました.

 こうして,戦後の国府空軍は陣容を整えていった訳です.

 政府は1946年4月30日に還都令を発布して,名目上首都を重慶から南京に移し,5月5日に正式に南京で復辟を宣言しました.
 1946年6月には,民国政府航空委員会は,空軍総司令部と改組され,第一線兵力には8個大隊と1個中隊を整備.
 その内訳は,4個戦闘機大隊,1個重爆大隊,1個中爆撃大隊,2個輸送機大隊と1個偵察中隊と言うもので,556機の第一線兵力を有していました.

 こうして整備した兵力を以て,国民党政府は共産党の華中解放区を攻撃を行い,国共内戦が勃発します.
 3年後,国府軍は本土から追い落とされ,54年には台湾対岸部の本土で辛うじて維持していた制空権も維持できなくなり,55年以後,台湾と沿岸島嶼での制空権を保持する方向に点検せざるを得ない訳ですが,その話はまた今度.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2006年10月20日21:14

 国府空軍の日本機接収数ですが,「中国空軍100年史」(上海人民出版社)によりますと総数は1797機.
 うち半数以上にあたる938機が,台湾で接収されています.
 一方,中共空軍ですが空軍創建時には米英機113機(うち稼働機56機)と日本機46機の勢力で発足しています.

じょーぢ in mixi支隊


 【質問】
 許其亮とは?

 【回答】
 許其亮(Xu Qiliang)は1950年3月生まれ.山東省出身.
 元瀋陽軍区空軍司令員.
 前空軍副政治委員.
 副総参謀長.
 2007年7月,上将昇進.

おきらく軍事研究会,平成19年(2007年)7月9日


 【質問】
 中国空軍の編制はどのようになっているのか?

 【回答】
 基本的には3単位制.1個飛行師団当たり108~135機を保有するという.

 以下は
軍事研究2005年4月号 石川潤一著 「中国空軍近代化の全貌」 及び
軍事研究2006年10月号別冊 「空自F-Xとスーパーマルチ戦闘機」内の石川潤一著「日本周辺のマルチロール戦闘機脅威」より

中国空軍の編成
 一個師団=三個飛行連隊
 一個飛行連隊=三個飛行隊
 一個飛行隊=三個小隊

 一個小隊=4~5機
 一個飛行隊=12~15機
 一個飛行連隊=36~45機
 一個師団=108~135機

○筆者がこの記事を書いた段階で判明しているSu-27/30及びその他近代機の配備状況.
 殲11=Su-27とした場合
 数字が不明の場合は*で代用

☆空軍
・瀋陽軍区
第1殲撃機師団(鞍山基地) 第一航空連隊 (Su-27)

・北京軍区
第7殲撃機師団(張家口基地) 第21航空連隊 (Su-27)
飛行試験訓練中心(滄州基地) 第*運用試験航空連隊 (Su-30)
同(  同  ) 第13運用試験航空連隊 (J-10)

・済南軍区
第19殲撃機師団(鄭州基地) 第55航空連隊 (Su-27)

・南京軍区
第3殲撃機師団(蕪湖基地) 第9航空連隊 (Su-27/30)
同 (長興基地) 第*航空連隊 (J-10)
第14殲撃機師団(向唐基地) 第*航空連隊 (Su-27)
第28強撃機師団(筧橋基地) 第*航空連隊 (JH-7A)
第29殲撃機師団(衢州基地) 第87航空連隊 (Su-30MKK)

・広州軍区
第2殲撃機師団(遂渓基地) 第6航空連隊 (Su-27/30MKK)
第18殲撃機師団(長沙基地) 第*航空連隊 (Su-30)

・成都軍区
第33殲撃機師団(重慶基地) 第97航空連隊 (Su-27)

・蘭州軍区
第6殲撃機師団(天水基地) 第*航空連隊 (Su-27)

☆海軍
・東海艦隊
第4殲撃機師団(路橋基地) 第10航空連隊 (Su-30)
第6強撃機師団(上海・大場基地) 第16航空連隊 (JH-7)
第6強撃機師団(義鳥基地) 第17航空連隊 (JH-7)

・南海艦隊
第9強撃機師団(三亜基地) 第27航空連隊 (JH-7A)

 著者によれば,2005年4月時点の情報と2006年10月時点の情報を比較すると,蘭州軍区へのSu-27の配備が始まり,J-10の部隊運用が始まった点などが異なるという.

 しかし最新鋭機が南京軍区と広州軍区に集中し,台湾戦を重視した編成は変わっていないらしい.

オッポレ in 2nd FAQ BBS

中国空軍操縦士
(画像掲示板より引用)


 【質問 kérdés】
 中国軍機の危険な異常接近は政府の意図したもの?

 【回答 válasz】

 2014年06月11日に中国軍のSu-27戦闘機(空軍か海軍航空隊か不明)が空自のYS-11EBと海自のOP-3Cに再び異常接近した事を,防衛省が公表しました.

時事ドットコム:中国軍機,また異常接近=東シナ海上空で自衛隊機に−防衛省

 接近があった空域は,時事通信によれば尖閣諸島北方200~300kmの白樺ガス田付近で,5月の異常接近があった空域とほぼ同じ空域でした.
 同じ場所で中国軍のSu-27にインターセプトされたという事は白樺ガス田は,単なるガス田ではなく,レーダーピケットを兼ねている可能性があります.
 これはあくまでも当方の予測に過ぎませんが,同じ場所でインターセプトされたという事は,ガス田は空自並みのAWACSやAEWを保有しない中国にとっては,AWACSの代用を兼ねているのかも知れません.
 海警などの公船や民間の漁船をレーダーピケット用にばらまくという手を使う可能性は,結構囁かれています.

中国の防空識別圏(ADIZ):尖閣に向かってくる中国軍機とその発進基地 - 海国防衛ジャーナル

 また,浙江省温州市にはOTHレーダーもあり,かなり長距離からガス田付近を監視する事は可能です.
 もっとも,戦術データリンクが出来るかどうか不明ですが,空自や海自のELINT機がわざわざガス田のレーダーピケットに飛来して電子情報収集を行うのだから,それこそ音声管制でも普通にインターセプト出来るでしょう.

中国の防空識別圏(ADIZ):米シンクタンクによるレーダーサイトに関する報告書 : 海国防衛ジャーナル

 ところで中国軍の危険な異常接近ですが,当方はてっきり脅しかと思ったですが,アメリカ太平洋軍のロックリア司令官の話によれば,こうした異常接近は現場のパイロットの判断で行われており,プロ意識の欠けた若いパイロットの行動だと指摘しています.

中国機 米軍機にも異常接近繰り返す : 大艦巨砲主義!

 そうだとしたら,一つ間違えると海南島事件になりかねません.
 ただ,だからといって空自側もF-15Jをカウンターに出す事は,偶発的衝突の危険性があります.
 また,電子戦装備で相手のレーダーのジャミングも攻撃と見做される危険性もあります.
 空自も海自もELINT情報を入手していますから,レーダーピケットの探知範囲ギリギリからELINT活動を行うのが無難かも知れません.

ねらっずーり in mixi, 2014年06月21日
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 「エアフォースワン」中国ADIZ無通告通過事案について教えてください.

 【回答 válasz】
 2014年4月下旬から月末まで,アメリカのオバマ大統領が日本・韓国・マレーシア・フィリピンを訪問しました.
 そのオバマ大統領を乗せた米空軍の大統領専用機「エアフォースワン」が,米空軍のおそらくグアムのアンダーセン空軍基地に配備されている(所属部隊は当方の浅学もあって不明ですが)B-52H爆撃機の護衛を受けて,年中国が東シナ海上空に設定した防空識別圏(ADIZ)を,事前通告無しに通過しました.

On a Trip That Avoids Beijing, Obama Keeps His Eye on China - NYTimes.com

 こちらは防空識別圏問題に対するアメリカの動きを報じるアル・ジャジーラの番組の動画.

 中国の設定したADIZを事前通告無しに通過したという事もさることながら,それ以上に驚いたのは爆撃機を護衛にするというのは当方もあまり聞いたことがありません.
 中国寄りとよく言われるオバマ政権ですが,ADIZについては譲らない,という事でしょうか.

ねらっずーり in mixi, 2014年05月04日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 中国空軍の主要航空機は?

 【回答】
 こちらは2ch.軍事板からの孫引きになってしまいますが.中国の軍事雑誌『武装力量』2005年1月号「中国蘇-27系列飛機全史」等より抜粋要約するところによれば,以下の各種があるとされています.

○Su-27SK/UBK

 アビオニクスのグレードダウンと限定的な対地攻撃能力の付与が特徴.
 対空兵器としてはP-27,P-73AAMを使用可能だが,現時点でアクティブBVR-AAMの使用は不可能.
 SKを36機,UBKを40機導入

○殲/J-11

 Su-27SKのライセンス生産型. 瀋陽飛機公司で15年間で200機のライセンス生産を行う契約.
 のちにスホーイはSu-27SMKのライセンス生産を提案するが,空軍は複座多用途戦闘機であるSu-30の導入を決定し,Su-27SMKの生産は行われないこととなった.
 生産されたJ-11の総数は72,95機等の説がある.
 これらの機体に対してはスホーイと瀋飛によるアップグレードが計画されている.
 これにより,多目的同時処理能力の向上やアクティブBVR-AAMの導入が可能になる.
 生産途中でのアップグレードの情報もあるが,実施の有無を含めて詳細は不明

○殲/J-11B

 J-11の能力向上型として提案.
 アビオニクスやエンジンなどに中国産コンポーネントを使用してSu-27SMKに準じた能力向上を行うことが目され,開発中の閃電10BVR-AAMの搭載も可能とされた.
 コンポーネント開発の難航や,空軍がSu-30を採用しJ-11の生産が終了した現在J-11Bが実際に生産されるのかは現段階では明らかでない

○殲/J-11C

 中国海軍が航空母艦を建造した際の艦載機としてJ-11が採用された場合の仮称.今の所実体は無い.

○Su-30

  1999年3月 Su-30MKK 38機を購入する契約締結(2001年12月までに納入)
  2001年7月 Su-30MKK 38機の第二次購入契約 (2002年中に納入完了)
  2003年1月 海軍航空隊用のSu-30MK2 24機の購入決定(2004年8月までに納入)

中国が入手したフランカーの総数については現時点で

  Su-27SK 36機
  Su-27UBK 40機
  Su-30MKK 76機
  Su-30MK2 24機 である.

 国産の殲/J-11の生産数は不明だが3個スコードロンに配備されていることから(中国軍のスコードロン単位は24機)72機という説,95機分のコンポーネントを入手したという瀋陽飛機公司のコメントから最大95機という説がある.
 当初の計画では,一年14機生産で15年間で200機を取得する計画であった(生産開始は1998年9月1日)

 尚,2004年現在殲/J-11のライセンス生産は中止されている.

 合計すると中国のSu-27/30系列の総数は246~269機となる.
 フランカーが配備されたスコードロンは計11個なので完全充足するとして264機が在籍することになるが,事故で失われた機体は以下のWebページ
http://military.china.com/zh_cn/bbs/11018441/20050525/12342296.html
によると ,

Su-27SK/SKM(資料ママ)7機
Su-27UBK 3機
Su-30MKK 3機
Su-30MK2 1機

となるので,2004年の時点で総数は232~255機の間となる

 なお契約額からSu-30MKK一機あたりの費用は3500万ドルから3700万ドルと推測できるとのこと.

 この後Su-30MK2 48機の追加購入が行われた.
 Su-30MK3の購入交渉決裂の報道もあるが現時点では確認されていない.
 J-11の生産数が不明なので確たることは言えないが,年15~20機程度のペースで増加していたことになる
 最終的には中国空軍は400機のフランカーを保有したいと希望しているとの推測もある.

 中国空軍は2000年から04年の間で戦闘機の総数が3000機超から2000機を割り込むまで減少している.
 次世代機開発が難航する中,空軍戦力を維持するためにもフランカー導入が推進されたといえるだろう

 1994年から2004年にかけて中国はSu-27関連に100億ドル以上の投資を行ってきた.
 その過程では整備能力不足や在来機とSu-27の能力格差による事故多発,多くの困難に見舞われたライセンス生産などの問題が噴出した.
 これは文革や天安門事件による技術的断絶を補うための高い授業料だったといえる.

 現在の所,中国におけるSu-30の生産は確認されていない.
 一説には技術移転に関する交渉が妥結しなかったとの話,
 またJ-11の生産の紆余曲折から,国産から輸入へと政策を転換したとの説もある.

 瀋陽飛機公司もいつまでも殲-8ばかり作っているわけにもいかないし,中長期的な国産コンポーネント開発の努力は継続しているので,いずれ何らかの形で製作されるような気はするが,今の所は相変わらず詳細不明といったところである.

オッポレ in 2nd FAQ BBS


 【質問】
 もし自分の街の領空内に,中国の轟炸5,6等の爆撃機が大編隊を組んで接近しているのを発見した場合,生存率を高めるためには,どのような避難経路をとればいいのでしょうか?
 机の下に身を潜めるべきなのか,或いは外に出て堪えずビルの合間を動き回っていたほうがよいのでしょうか?

 【回答】
 マジレスすると,警戒警報ではなく自分の街の直上(それも機種が識別できるほど近距離)に来てから,初めてその存在に気づいたとするのならばもう手遅れ,っていうか殆ど意味のある行動はできない.
(精々その場に伏せるぐらい)

 爆撃機に搭載された爆弾は当然ながら,(空気抵抗はあるものの)爆撃機と同じ慣性によって支配されているので,もしその爆撃機が貴方の街を狙った地域爆撃であるのならば,貴方の直上に爆撃機が来たとほぼ同時に,貴方のすぐそばに着弾している.
 もしそうではなく,他の戦略目標を狙ったもので,貴方の街はその通過地点でしかない
(誰だ?,そんな経路を選ばせた奴は.パイロットが可哀想だろ)
のならば心配要らない.
 貴方はものの数秒で,その爆撃機の危害発揮可能範囲から離脱(ってか爆撃機がなんだけどね)できるだろう.

 まぁ,大抵は目標なんて爆弾落とされるまで予測はできんし,都市部なら地下鉄やコンクリート製の建物に避難(それもガラスに面していない,階段室のような密閉空間)目指してダッシュぐらいだろうねぇ,できることは.

 後は地面に伏せて,神様(主に確率論の)にお祈り.

 動き回る?
 自分の無防備な上体を態々,爆弾の破片や爆風に曝すのはお勧めできない.
 それなら地面に伏せているべきだ
(相手は爆撃機だ.戦術目標を狙ったヘリやWW2の戦闘機では無い.)

戦争・国防板,2009/09/10(木)
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
 自衛隊に外洋におけるTu-22Mの迎撃手段はない.
 台湾有事の際,日本の対米後方支援を嫌う中国がTu-22Mで日本出入りの船を威嚇か攻撃すれば,日本のエネルギー輸送路は大きな打撃を受けるのは必至で,日本にとっても安全保障上,大きな脅威となる.

野口裕之 in 産経新聞,2007/5/16

 イージス・システムも「対艦弾道ミサイルやAS-4を大量に同時発射されれば,すべてを迎撃できる可能性は大きく低下する」(日台軍事筋)
 〔略〕
 そもそも,そういった同時多数飽和攻撃を防御する為に生まれてきたのがイージス・システムの筈です.
 自衛隊保有の対空ミサイルも,Tu-22Mは射程外となる可能性が極めて高い.
 〔略〕
 防衛省は新たな迎撃手段の開発・配備を含む戦術の再構築を迫られそうだ.

産経新聞,2007/5/16(無署名記事)

 【事実】
>自衛隊保有の対空ミサイルも,Tu-22Mは射程外となる可能性が極めて高い.

 射程外で当たり前です.
 Tu-22Mに限らず対艦ミサイル攻撃というものは,敵艦隊の艦対空ミサイルの有効射程内に踏み込んで撃つものではありません.

>防衛省は新たな迎撃手段の開発・配備を含む戦術の再構築を迫られそうだ.

 現状で何も問題はありません.
 対艦弾道ミサイルにはスタンダードSM-3で対処,Tu-22Mバックファイア爆撃機のAS-4対艦ミサイルに対してはスタンダードSM-2で対処します.

>自衛隊に外洋におけるTu-22Mの迎撃手段はない.

 Tu-22Mから発射されるAS-4を迎撃すれば,自衛隊の任務は達成される筈です.
 Tu-22Mそのものを撃破する必要はありません.

 ・・・そもそも海上自衛隊がイージス艦を導入する際に示した理由が「ソ連のTu-22Mバックファイア爆撃機の脅威に対処する為」だった筈です.
 それなのに「迎撃手段はない」とか煽るのは奇怪極まりないです.
 元々イージス艦はこの脅威に対処する為に導入されたのだから,「本来の仕事が出来そうだ」くらいに考えればよい事でしょう.
 それにTu-22Mはロシアから中国に売るのですから,仮想敵国全体の保有量はそのまま変わりがありません.

 そして野口記者の言うような「外洋でバックファイアを撃墜する」には,正規空母に艦載する戦闘機が必要となります.
 つまり,空母を保有しろと言いたかった記事なのでしょうか.
 しかし同じ新聞の記事内に「弾道対艦ミサイルで空母ピンチ!」というノリの文章があるので,結局何がしたかったのかよく分からない内容となっています.

「週刊オブイェクト」,2007/5/17


 【質問】
 中国空軍の改革について詳しく載ってるサイトを教えてください.

 【回答】
http://www.jamestown.org/publications_details.php?volume_id=408&issue_id=3390&article_id=2369972
REFORMS IN THE PLA AIR FORCE
By Kenneth Allen Volume 5, Issue 15 (July 05, 2005)

ジェームズタウン財団:人民解放軍・空軍の改革       By Kenneth Allen
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 これは中国に関心のある軍オタ必読の論文かもすれない.人民解放軍空軍の構成や計画軍備近代化についてカナーリ詳しい解説があるような.
 興味深いことに,資料のネットでに入手先を記している.これは自分で検証したり調査するのに便利と思われ.

1. http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/zilian/2004-07/26/content_1649800.htm.
2. http://web.wenxuecity.com/BBSView.php?SubID=military_best&MsgID=1661.
3. http://www.sinodefence.com/airforce/orbat/chengdu_af.asp.
4. Information on the JH-7 comes from Rick Kamer, who is a former Chinese linguist in the US Air Force and currently independently researches PLA’s aviation issues.
5. “Air Force Summary,” Jane’s Sentinel Security Assessment for China and Northeast Asia, January 7, 2005.
6. http://mil.jschina.com.cn/huitong/y-8x_sh-5_a-50i.htm.
7. www.china-military.org/units/guanzhou/8div.htm.
8. “Chinese Air Force Successfully Performs Aerial Refueling Over Sea,” Beijing Zhongguo Wang, April 25, 2005.
9. http://english.chinamil.com.cn/site2/columns/2004-10/27/content_45725.htm.
10. http://english.pladaily.com.cn/english/pladaily/2004/09/06/20040906001032_ChinaMilitaryNews.html
11. http://www.pladaily.com.cn/gb/pladaily/2002/04/20/20020420001010_TodayNews.httml.
12. China Air Force, Issue 2, 2002, p. 9; Issue 6, 2002, p. 10; and Issue 2, 2004, p. 25-26.


 【質問】
 中国への売却が2005/9/8に決まった,空中給油機の種類・数・売却価格は?

 【回答】
 報道によれば,
・中国へ売却が決まったのは,空中給油機イリューシン78と軍用輸送機イリューシン76
・輸送機34機,空中給油機4機
・総額10~15億ドル

 以下引用.

 中国に空中給油機売却 ロシア

 インタファクス通信によると,ロシアのイワノフ国防相と中国の曹剛川国防相は8日,ロシア南部ソチで会談し,ロシア製空中給油機などを中国へ売却することで合意した.
 中ロ両国は今年8月,初の合同大規模軍事演習を実施するなど軍事面での協力関係を強化しているが,今後は中国への武器供給も一層拡大していくものとみられる.
 中国へ売却が決まったのは,空中給油機イリューシン78と軍用輸送機イリューシン76.
 8月の演習では,ロシア空軍の給油機から中国空軍の戦闘機への空中給油訓練を実施しており,訓練自体が中国への給油機売却を前提としたデモンストレーションだったともいえる.
 同日付のロシア紙コメルサントは売買契約総額は8億5000万ドル(約940億円)に上ると報じた.

(産経新聞(共同),2005/9/8)

 同紙〔日刊経済紙ベドモスティ〕はまた,国防専門家のコンスタンティン・マキエンコ氏の談話として,取引額は15億ドル超になるだろうとしている.

(ロイター通信,2005/9/8)

 インタファクス通信は情報筋の話として約10億ドルと報じている.
 イワノフ国防相は「武器輸出の内容は公表しないのが慣例」とし,他にも合意案件があるかどうかは明かさなかった.

(日経新聞,2005/9/9)

 中国側が求めていたといわれる戦略爆撃機については,ロシア側は今の段階では売却しない決定をしたものと見られています.※
〔略〕
これは,8日までロシアを訪れていた中国の曹剛川国防相とイワノフ国防相による,ロシアと中国の合同軍事委員会で合意したものです.
 委員会終了後,イワノフ国防相が明らかにしたところによりますと,ロシアは中国に,空中給油機イル78を4機と,空挺師団を輸送するための輸送機イル76を30機輸出することで合意しました.
 これについて,ロシアの軍事専門家は
「中国軍は人員の削減を進めており,空中給油機や輸送機を購入して展開力を強化する必要があるのだろう」
と分析しています.

(NHK,2005/9/9)

 ロシアの有力日刊紙ベドモスチによると,ソチの会合ではこのほか,Tu22Mや,最新型レーダー「ジュークMSA」を搭載した戦闘爆撃機スホイ(Su)30MK,通常型ディーゼル潜水艦,軍用艦船,防空ミサイルS300などの売却交渉と,より近代化したスホイ戦闘機のライセンス生産交渉も行われた.

(産経新聞,2005/9/10)

 ※ 売却に合意したとする報道もあるらしい.


 【質問 kérdés】
 中国の巡航ミサイルに日本が抗するには?

 【回答 válasz】
 巡航ミサイルについて某マイミクさんとお話をした事があったのですが,巡航ミサイル迎撃はSAMより戦闘機だけの方がいいのではないかという意見がありました.
 確かに空自の高射部隊はBMD(弾道ミサイル防衛)の任務が主任務になってきています.
 THAAD導入はその表れです.
 まぁ実際,旧ソ連/ロシアや中国の戦闘機が琉球列島を含む日本本土での空戦はAWACSやAEWの支援が難しい事から,尖閣諸島や北海道の利尻島・礼文島のような離島での空戦を除くと,あまり現実的ではありません.
 ですから中国はA2AD戦略を本気で採用したというのでしょう.

 ただ,現状では中国軍のミサイルの配備は対艦巡航ミサイルは旧式も含め進んでいますが,長距離型対地巡航ミサイルの配備は進められていても肝心のプラットフォームの配備がイマイチ進んでいません.
 ちなみに対艦巡航ミサイルとは早い話が対艦ミサイルの事で,我が国の言うASM-1CやASM-2に該当するものだと見ていいでしょう.

中国の主要な巡航ミサイル戦力 : 海国防衛ジャーナル

 このうちDH-10巡航ミサイルの三連装地上発射ランチャー(TEL)は45〜55機.
 これでは165機しか発射出来ません.

 ただ,空中発射型に関してはTu-16の中国ライセンス型であるH-6系統が約117機あり,これらを全てH-6KかH-6Mに改修すればの話ですが,468〜702発のミサイルを発射する事が可能.
 中国側としては空中発射型巡航ミサイルの開発を進めているようで,TELの生産は60輌ぐらいに留めておいて,117機もあるH-6からの空中発射型の巡航ミサイルの開発に力を入れているようです.
 そうなると1000発とまではいかなくとも,800発ぐらいは(稼働率等を考慮に入れなければ)発射は可能.
 もっとも,その3分の2は台湾に向けられ,300発は西日本にある4つの米軍基地(嘉手納,普天間,佐世保,岩国)に向けられる可能性があると見ていいでしょう.

 300発ならば現状でも迎撃は可能ですが,やはり1000発の巡航ミサイルを同時発射しても迎撃が可能な体制に作り上げて,A2ADの無力化を図れる意思を見せる必要があるでしょう.
 そうなると戦闘機の増備という事になりますが,空自の戦闘機操縦課程は東日本大震災での松島基地の被災により,支障をきたしたままであり,まだ震災前の復帰には時間がかかる模様.
 さらに少子化も加わって,戦闘機部隊の増備は難しい状況です.

 そこで提案ですが,F-15Jの機体下部のパイロンに,F/A-18E/F Block2に搭載されているウェポンポットを搭載する事は出来ないでしょうか.
 ウェポンポットの大きさにも依りますが,AAM-4を現状の8発から12発まで搭載が可能.
 そうなれば84機のF-15Jだけで1000発の巡航ミサイルの迎撃が可能になります.
 つまり那覇,築城,新田原,小松の1個飛行隊だけで1000発の迎撃が可能になります.

改良型F/A-18登場,ウェポンポッド搭載 : ZAPZAP!

 各種テストやボーイングの意向もありますが,不可能ではないはずです.
 もしボーイングが生産をしないというのなら,我が国が独自で作るしかありませんが,決して難しいとは言えないでしょう.
 ステルス性は空気抵抗はあまり考えなくてもいいかと思います.
 巡航ミサイル迎撃に高機動な飛行は必要はありませんからね.

 那覇だと離島防衛の防空部隊のために1個飛行隊を残しておく必要がありますが,築城や新田原には中国やロシアの戦闘機の戦闘行動半径外にありますので,F-2部隊や百里からの増援のための1個飛行隊だけで防空は可能でしょう.
 ちなみに,この際ですから新田原の第5航空団は百里からの第302飛行隊をF-35Aに更新して配備し,代わりに飛行教育航空隊第23飛行隊を松島に,飛行教導隊を百里に移転してもいいでしょう.
 百里は今まで陸の孤島と言われていましたが,東関東自動車道・茨城空港北インターチェンジの開業で,松島から高速での部品共有が可能になりましたし,松島の第4航空団は第22飛行隊が解隊された事もあって,スペースは あるはずです.
 南西方面の空自飛行隊の強化をむしろ図るべきかと思います.

 最後に巡航ミサイルについて,当方は以前電子攻撃をすれば無力化は可能だと書いた事がありましたが,DH-10のような長距離対地攻撃巡航ミサイルは慣性航法装置により,目標に命中しなくとも飛翔は可能でした.
 この慣性航法装置を 当方は見落としていました.
 大変申し訳ありませんでした.
 深くお詫び申し上げます.

ねらっずーり in mixi, 2014年06月01日
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
 本日は,不確かな情報ながら,中国軍が保有する射程1500km以上でCEP10mの対地巡航ミサイルDH-10(LACM)が,海軍艦艇への装備をテストしているとの報道をご紹介します.

 相変わらず中国戦闘機や空母を脅威の中心に据え,F-35に膨大な(無駄)投資を決断した防衛省・航空自衛隊(戦闘機パイロット)が,わざと着目したがらない弾道ミサイルと並び,長距離巡航ミサイルは最重要な緒戦における中国脅威の本命です.

 兵器技術拡散の恩恵を十分に生かし,安価に大量に攻撃力を増強できるミサイル兵器は,当然中国等の脅威国にとって最優先開発・装備兵器になるのですが,戦闘機命の国ではその脅威を隠して小さく扱うのが常態化しているようです.

(略)

 目を閉じて見て見ぬふり.戦闘機による決戦だけを夢見て自己満足の訓練に没頭する・・・こんな組織には遠からずひずみが生じます.

 組織構成員の能力を一つの目標に集約できず,結束力は失われ,新なた発想は生まれず・・・.壮大な破滅への実験です.

http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-08

 【事実】
 「巡航ミサイルが脅威」って,亜音速を海面スレスレで飛翔するミサイルなんて,あっさり迎撃が可能なんですがね・・・.
http://obiekt.seesaa.net/article/4645358.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1129785261

 また,某マイミクさんの話によれば,自衛隊は1980年代末期から1990年代前半の冷戦末期に,ソ連からの渡洋巡航ミサイル迎撃体制を整えておりますので,そのシステムを北方から南西に向ければいいだけの話です.
 さらに空自のE-767AWACSは,巡航ミサイル探知のための改修も行われています.

 そもそも巡航ミサイルの話なのに,何故戦闘機の話になるのでしょう?
 当方にはその理由が理解できません.

バルセロニスタの一人 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2012年12月09日 13:33
青文字:加筆改修部分

「中国からの猛烈な巡航ミサイルの攻撃に耐えて反撃する」
とか
「中国本土に巡航ミサイルで攻撃するのは重要なオプションである」
とか言ってる人がいましたけど,その人は巡航ミサイルは迎撃出来る事を知らないのでしょうか.

 先週,nonrealさんの軍事ブログ「海国防衛ジャーナル」にて,中国軍の巡航ミサイル関する記事が二回UPされましたが,実に興味深い話でした.
 一つはアンドリュー・エリクソン米海軍大学准教授の話で,もう一つはnonrealさんの独自の記事でした.

China’s Cruise Missiles: Flying Fast Under the Public’s Radar | The National Interest

(出典)専門家による中国の巡航ミサイル分析:海国防衛ジャーナル

 この記事で当方が注目したのはこの文章でした.

>DH-10 (land-based CJ-10) LACMs, due to their subsonic speed, for example, are said to require more than one hour to reach target at 1,500 km range and could be shot down in flight , especially by those countries with sophisticated radar and air-defense systems.
(亜音速のDH-10/CJ-10は,1,500km先の目標まで1時間以上かかり,先進的なレーダーや防空システムを備えた国を相手にした場合は,途中で撃ち落とされるかもしれない)

 この点で言うならアメリカ,台湾,そして我が国も先進的なレーダーや防空システムを備えています.
 自衛隊だけでも空自にはE-767AWACSを4機,E-2CAEWを13機保有しています.
 E-767は運用を開始してから10年,E-2Cに至っては運用開始から13年経っています.
 また,海自は現在だけでもイージスシステム搭載のミサイル護衛艦を6隻保有・運用しており,こんごう型護衛艦に至っては運用開始から20年以上経過しています.
 さらに空自のC4Iシステム・JADGEは海自のMOFシステムや陸自の野外通信システムとも連結しており,海空共同による巡航ミサイルの索敵や迎撃が可能です.
 纏めて書くと
①E-767やE-2C,イージスシステムで亜音速で飛翔する巡航ミサイルを索敵
②JADGEを通じて要撃機や空自の高射部隊にデータリンク
③要撃機のAAM-4やミサイル護衛艦からのSM-2で撃墜
④撃墜し損ねたミサイルは高射部隊のPAC-3で撃墜
という流れで巡航ミサイルの飽和攻撃を無力化する事が出来ます.
 自衛隊も米軍も米ソ冷戦時代に,旧ソ連からのKh-55やP-800のような超音速も可能な巡航ミサイルや対艦ミサイルによる飽和攻撃に備えてきました.
 特に空自は1976年のベレンコ注意亡命事件以降,低空で飛翔する飛翔体を地上のレーダーサイトから発見出来なかった事を痛感し,E-2Cを導入.
 さらにBADGE改システムを導入し,1980年代後半には巡航ミサイル迎撃体制は完成していました.
 その意味からすれば,自衛隊は米軍と並んで巡航ミサイル迎撃体制の構築に成功した組織と言えます.

巡航ミサイルを迎撃できる戦闘機てありますか? レーザーとかじゃなく,ミサイルで - Yahoo!知恵袋

 ですから,このような話も与太と見て間違いないでしょう.

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中日が開戦した場合,日本自衛隊は全滅必至か_中国網_日本語

 日本の専門家は「離島奪還海戦」のシミュレーションを実施し,この攻防戦が空戦によって幕を開け,海と島で全面的に展開されると予想した.
 日本の専門家は,中国は総合的な軍事力で間もなく「情勢を平定」し,日本は軍事力と補給の不足といった数多くの弱点により「全滅」すると指摘した.

(略)

 同時に約1000発の巡航ミサイルを複数のミサイル基地から発射し,日本のミサイル防衛システムのレーダー基地,イージス艦,情報指揮システムを攻撃する.
 この攻撃により,中国軍は日本の大半のミサイル防衛設備を破壊できる.
------------

 この話はnonrealさんの言葉を借りれば,ロマンはありますが成功する可能性は低いでしょう.
 空自のF-15Jは6〜8発のAAMの搭載が可能,空自のF-15Jは200機ほどですから1200発のAAMを持っている事になります.
 さらにこれに4発のAAMが搭載可能なF-2を90機以上,さらに海自のイージス護衛艦や空自高射部隊のSAM(PAC-3)も加わると,巡航ミサイルの飽和攻撃は成功する確率は低いでしょう.
 というかエリクソン准教授が指摘してたように兄弟殺し現象で,こんなに飽和攻撃を行っても意味がありませんが.

 一方で中国側でも,巡航ミサイル迎撃体制の構築が進められています.

中国の主要な巡航ミサイル戦力 : 海国防衛ジャーナル

 次に,巡航ミサイル迎撃に関して.
 地対空ミサイル(SAM)の数は世界有数で,ロシアからS-300を輸入し,さらに国産のHQ-9などの諸システムも保有します.早期警戒機の導入や052C型駆逐艦のようなエリア防空能力を持った艦も登場し始めています.
 とはいえ,人民解放軍の巡航ミサイル防衛力はまだまだ脆弱で,この点は中国国内の専門家も深刻に受け止め,SAMシステムや早期警戒機のさらなる導入,電子戦能力の向上など,ハード・ソフト両面での巡航ミサイル防衛網構築について考えているようです.
 軍内部では,湾岸戦争時の運用例を材料にトマホークの研究も進めているようですね.

 中国でもS-300やHQ-9など高高度のSAMの導入と運用,空警200などのAEWの導入を進めていますが,国境線の長さとそれに対応する早期警戒能力不足から,自衛隊や米軍に比べてもまだまだ脆弱のようです.
 ただ,いずれにしても中国軍も巡航ミサイルの迎撃に力を入れてはいるのは確か.
 これは,地表スレスレを飛翔する巡航ミサイルは亜音速飛翔を行うので,戦闘機やSAMで迎撃するのが簡単な事があります.
 この点では中国軍も理解しているのは確かです.

 巡航ミサイル迎撃体制は各国でも進められており,米空軍と米陸軍は気球搭載レーダーシステム・JLENS(統合対地攻撃巡航ミサイル防衛高空ネットセンサー・システム)と,F-15Eによる対艦巡航ミサイル(実際は単なる対艦ミサイルですが)の迎撃する訓練で,見事ミサイルの迎撃に成功しました.

アメリカ陸軍・空軍,気球搭載レーダーシステムを使い巡航ミサイルを迎撃 | FlyTeam ニュース

 我が国でもE-767の巡航ミサイル索敵能力がアップデートが行われた他,陸自の03式中距離地対空誘導弾の改修型で,巡航ミサイルの迎撃が可能な03式中距離地対空誘導弾(改)の開発が行われており,再来年度までに実用化されると事.

03式中距離地対空誘導弾 - Wikipedia

 さらに陸自の野外通信システムは,空自のJADGEや海自のMOFシステムとも連結が可能ですから,統合運用も可能で,巡航ミサイル迎撃のためのJTFの設置も可能です.
 そうなれば1000発の巡航ミサイルが飛翔してこようが迎撃し,無力化する事が可能になります.

 一方で一番愚策なのは,冒頭でも書いたように中国本土を攻撃出来るミサイルの導入論.
 そうなれば中国は「最悪の選択」を決断してしまう可能性もある上に,かつて日中戦争において中国の重慶を無差別爆撃した経緯もあり,中国側がそれを引き合いに出して国際世論に日本の巡航ミサイル導入反対の圧力を訴える可能性があります.
 そうなるとASM-3の調達にも影響が出ます.
 このような戦略論はまさに自殺行為以外の何物でもありません.
 また,ミサイルの飽和攻撃に耐えてから反撃,というのはもう論外でしょう.
 当方はヘイトクライムにまで発展しかねない極端な中国脅威論には,以上の理由から反対です.
[中略]

 そして中国が心理戦ではなく本気でA2ADを軸にした軍事戦略を構築し,我が国を本当に屈服しかねない通商破壊や機雷戦(これ等も対策は可能ですが)には力を入れないとなると,我が国にとってはむしろ逆に中国にA2ADを推進してもらった方がありがたいとも感じます.
 我が国の現状の防衛システムの維持・アップデートするだけですので済むのですから.

ねらっずーり in mixi, 2014年05月18日
青文字:加筆改修部分

 ちなみに2013年4月にロッキード・マーティン社は,ニューメキシコ州ホワイトサンズでのPAC-3迎撃実験が成功したと発表しました.
 PAC-3の迎撃実験は失敗がほとんどなく成功しています.

PAC-3が短距離弾道ミサイルの迎撃試験成功 4年間失敗なし:海国防衛ジャーナル

Lockheed Martin PAC-3 Missile Intercepts and Destroys Tactical Ballistic Missile in New Test:Lockheed Martin

優秀なPAC-3の迎撃試験成績:海国防衛ジャーナル

 PAC-3は短距離弾道ミサイルや準中距離弾道ミサイルの迎撃のために開発されたもので,それは複数のソースでも明らかになっています.
 北朝鮮のノドン,テポドンや中国のDF-21は容易に迎撃する事が出来ます.

北朝鮮衛星発射に備えたSM-3とPAC-3の展開:海国防衛ジャーナル

米弾道「ミサイル防衛」の現段階:長崎県平和委員会(反戦平和運動の組織のHPですが弾道ミサイルでは詳細に書かれているのでソースにしました.)

 また,海国防衛ジャーナル氏の記事にもあるように,複数目標同時迎撃実験も成功しており,これにより弾道ミサイルだけでなく巡航ミサイル,さらにはSEAD(敵防空網破壊)のために侵入してきた戦闘機をも同時に撃墜出来るようになったのです.
 これは非公開情報ではなく公開の情報ですが,迎撃実験に成功しており,さらにはイラク戦争ではアビバル100やアブ・サムード短距離弾道ミサイルの迎撃に成功していますし,イージス艦から発射されるSM-3も落下してくる人工衛星の撃墜に成功しています.

 ついでに言うと巡航ミサイルは,空自のAWACSとAEWで索敵すればF-15JやF-2に搭載されているAAM-4やAIM-7でも撃墜できますし,次期F-Xに選定されたF-35AのEODASで戦闘機による迎撃もかなり容易になります.

 ここまで来ると,中国のDF-21準中距離弾道ミサイルやDH-10巡航ミサイルによるA2AD戦略というのはやはり陽動作戦,心理戦や情報戦の類ではないかと思えます.
 つまり日本にある米軍基地を攻撃できるのを匂わせて,米海軍の空母をその警備に回らせ,台湾海峡や中国の領海への侵入させないように牽制させるのが目的なのでしょう.
 それはこのソースでも明らかになっています.

エアシーバトルの興味深い関係性:地政学を英国で学んだ

 したがって,A2AD戦略は脅威と見なす事こそ相手の思う壺だと言うのを認識すべきでしょう.
 中国の国営メディアはこれまで
「ミサイルによる先制攻撃で日本に勝てる.
 日本の戦力による勝利の論理は机上の空論」
と書いていましたが,それから数ヵ月後にPAC-3の実験成功の報道ですので,この実験成功もやはり牽制も兼ねたものではないかとも思えます.

 いずれにしても中国からの弾道ミサイルや巡航ミサイルで基地が破壊され,制空権が奪われるというのは,それこそ机上の空論であって現実になる事はないでしょう.

ねらっずーり in mixi, 2013年04月14日
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 「航空自衛隊は対中劣勢」なの?

 【回答 válasz】

 軍事研究2020年10月号の記事に文谷数重氏の「航空自衛隊は劣勢を覆せるか!」の記事があったので,購読して読んでみた.
 引用は著作権上の問題が多く,文谷氏もやたらと著作権に煩いのであえて伏せるが,その内容を検証してみた.

・空自は数的優位を失った

 文谷氏によれば,中国海空軍の戦闘機で第四世代戦闘機は約1200機に達してると言われており,それ等は日本本土にも到達できるSu-27クラスやJ-10と言われている.
 また早期警戒機は29機,空中給油機は18機となっている.
 この点については疑う余地はない.

 しかし問題なのは,これ等全てを対日戦に投入できるかというところだろう.
 現在中国は彼岸の台湾進攻(中国では台湾開放)を始め南沙諸島,インドとの国境(マクマホンラン,カシミール),西沙諸島,ベトナムとの国境,北朝鮮との支援のために軍事力を分散せざるを得ない状況にある.
 単純計算からすると,1200機のうち6つの紛争地域にブラスして尖閣も含めると240機しか投入できない.
 空自のF-15JとF-2の二個飛行隊を足した数でしかない.
 しかも日本には,氏も書いているが米空軍や米海軍も支援に就く以上,劣勢という程でもない.

・やらた領空警備を強調するが・・・

 文谷氏はやたらと領空警備を強調する.
 それ自体は悪いことではない.

 問題は人的資源が枯渇することはないと述べている点だ.
 現実には民間からの引き抜きもあり,パイロットが枯渇しないというのは的外れもいいところ.
 また,対領空侵犯措置の増加で領空警備が困窮化する可能性があると指摘しているが,米ソ冷戦時代でも文谷氏が想定する中国機によるADIZへの侵入とほぼ同じ回数のソ連軍機によるADIZ侵入があったのに,何をいまさらという感じだし,領空警備も困窮化しなかった.

・領空警備の困窮化は航空機の恒久化によるもの

 文谷氏は戦闘機の高級化により,コストが上がることから飛行時間が削減され,領空警備が疎かになると言っている.
 多分F-35の事を言っているのだろうが,F-35の整備コストは17,701ドル(約185万円)とF-15Cの21,290ドル(224万円)に比べてもそんなに高いとは言えない.
 そればかりか量産効果により飛行コストは12000ドル(126万円)にまで下がる予定である.
 なお,機体コストも安くなり82億円ほどにまでなっている.

運用コスト・価格・寿命など:F-35情報館
https://f35jsf.wiki.fc2.com/wiki/%E9%81%8B%E7%94%A8%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%83%BB%E5%AF%BF%E5%91%BD%E3%81%AA%E3%81%A9

もはや第4世代機より安いF-35A,15億円のコスト削減で約82億円実現!:航空万能論GF
https://grandfleet.info/military-trivia/f-35a-cost-reduction-achieved-76-million/

 ちなみに文谷氏によれば,エンジンの推力でコストが決まるらしいが何を根拠にしているのだろう?
 当方は推力でコストが決まるという話は今回初めて聞いたし,ソースも知らない.
 もしあればご一報して頂きたいものだ.

・空自は高性能な機体を常に求めていた?

 何だか,よく聞く「自衛隊は玩具を欲しがる」論によく似ている.
 空自がF-4EJやF-15Jを導入していたのは,広大なADIZをカバー出来る戦闘行動半径を持つ機体を求めていた.
 ただそれだけだ.
 F-35Aも,実現しなかったがF-22も日本のADIZをカバー出来る.
 ただそれだけだ.

・戦闘行動半径;F-35情報館
https://f35jsf.wiki.fc2.com/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E8%A1%8C%E5%8B%95%E5%8D%8A%E5%BE%84

F-15 - 航空軍事用語辞典++ - MASDF
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php?F-15

・F-15Jを使い潰してF-35一本にしろ?

 どうやらコスト管理上必要らしいが,F-15Jの改修費用は1機あたり45億円でそんなに高いとは思えないし,F/A-18Eブロック3よりも安い.

米国務省 航空自衛隊F-15改修用機器売却承認 | Naviation Japan
https://naviationjapan.com/us-approves-japanese-f-15j-upgrade-package-sale-4-5bn-2775.html

 また,F-35が何らかの理由で飛行停止になった場合どうするのかも問題だ.
 2008年にはF-15JとF-2が飛行停止になり,F-4EJが領空警備を担っていた.
 文谷氏はやたらと領空警備を強調してたが,この発言には疑問も残る.

・コストがかかるからC-2を減らして戦闘機費用に充てろ?

 では航空輸送はどうするのかを教えて頂きたい.
 本州の基地や千歳ならトラック輸送や鉄道輸送でも何とかなるかも知れないが,那覇だとそうはいかない.
 C-2が輸送機としては疑問符が付く機体ではないとは言わないが,C-2を減らせというのはロジスティクスに反する意見だ.
 文谷氏は元海自三佐で元プロと聞いているが,プロなら戦術よりロジスティクスを語るのが筋ではないだろうか?

・T-7Aは導入すべきではない?

 理由は「推力が高いから」だという.
 しかしこれは,
上記で書いたように根拠がない以上,同意しかねる意見である.
 しかもT-7Aはサーブとボーイングの共同開発で,サーブはグリペンやビゲンを見ればわかるように,中立主義国家・スウェーデンの国防に合わせるように整備を簡素化したりメンテナンスフリーの構造にしているので,整備コストは安いと聞く.
 代替の練習機を提案して欲しいものだ.
 ちなみにPC-21採用国でも,ACMは出来ないからとジェット練習機を採用している国も少なくない.

・JF-17系のような戦闘機を導入しろ?

 これについては整備体系や運用基準の違う国からの導入には問題があるからと何度も指摘しているので二度も同じことは言わない.
 そもそも文谷氏は中国を仮想敵国としているのに,その中国から戦闘機を導入しようとしているのはどういう理屈なのだろう?
 アメリカでさえMiG23を密かに調達する時は,イスラエルと和平条約を結んで西側に寝返ったエジプトから購入した

ねらっずーり in mixi,2020年09月20日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 Y-8早期警戒機って何?

 【回答】
 2005年にその存在が明らかになった,Y-8輸送機(運輸8/An-12)をベースにした中国の早期警戒機.
 Y-8F400機体上部に円盤形ロートドームを搭載し,その関係で,空力上の安定性を確保するため水平尾翼に翼端板が取り付けられている.
 プロペラは英ダウティー社製,また,レーダー・アンテナはスウェーデン製のものに酷似しているとの指摘もある.

 【参考ページ】
http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/Y-8%C1%E1%B4%FC%B7%D9%B2%FC%B5%A1%A1%CAY-8AEW%A1%CB
http://hilowmix.typepad.jp/blog/2006/09/post_fc03.html
http://www2.cc22.ne.jp/hiro_ko/2-31l-chugokugun.html

Y-8
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2009/3/13 21:00

http://www.ausairpower.net/TE-AEW-AWACS.html
 一番下のハークみたいにすれば,きっと注目浴びること間違いなしモサリ

モッサー=ハルゼー in mixi,2009年03月13日 21:33



 【質問】
 この写真はY-8 AEW内部のものですか?
faq01r05y07.jpg
faq01r05y07a02.jpg

 【回答】
 客席窓が見られることから,少なくともY-8AEWのものではなさそうモサリ
 2枚目を見ると窓の位置だけでなく,キャビン断面自体がY-8(An-12)系列にしては小さいように見えるモサリ(An-12の貨物室は床から天井まで2.6mある)
 ということは当然Tu-154やKJ-2000でもなく,中国空軍機で該当するのはY-7(An-24)系列機しかないモサリね
 機材の内容とやっつけ具合からすると,随伴してデータ取得する機体かもしれないモサリ

モッサー=ハルゼー in mixi,2009年03月13日 21:33


 【質問】
 中国が計画しているとも言われる,グアムをも攻撃できる爆撃機について教えてください.

 【回答】
 中国が台湾有事対策として,グアムを攻撃できる爆撃機の製造を計画しているようです.
 空母よりこっちの方が効果は絶大だと思いますが,中身を見てみると・・・.

――――――
グアム射程の爆撃機開発中=中国,台湾有事の米軍接近阻止-国防総省:時事通信

 報告書は,中国が保有するB-6爆撃機の長距離改良型を開発しているとし,成功すれば,搭載する長距離空対地巡航ミサイルで,小笠原諸島とグアムを結ぶ「第2列島線」を攻撃圏内に入れると警戒している.
――――――

 B-6爆撃機とは中国空軍のH-6爆撃機の事です.
 これは旧ソ連のTu-16の中国派生型の爆撃機です.
 これをB-52みたく改造するわけですか・・・.
H-6 (航空機) - Wikipedia

 まぁ,そりゃH-6自体も航続距離がありますし,改良すれば出来ない事はないとは思うのですが,そのためにはTu-22かそれ以上の性能を持つ機体にしないと無理です.
 BAEニムロッドみたく,何度も改良した機体もありますが,この機体は固定翼哨戒機で,爆撃議のような使用はされていません.
 どうやって中国空軍はH-6を改良するんだろう?
 その技術もどこから仕入れてくるんだろう?

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年08月23日23:48
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 Y-12輸送機について教えてください.

 【回答】
 Y-11レシプロ双発輸送機の拡大改良型として開発された,中国の高翼双発の多用途ターボプロップ輸送機.
 原型機は1984年8月16日に初飛行し,黒竜江省のハルビンにある哈爾浜飛機製造公司(HAMC)において,現在までに120機以上が生産されている.
 中国軍の他,イラン軍,ミャンマー軍,パキスタン軍などで軽輸送機として導入されており,また,南太平洋諸国などで民間のコミューター路線に就航している.

 中国国家海洋局にもY-12は配備されており,2012年以降,しばしば尖閣諸島付近で日本領空を侵犯している.

 【参考ページ】
http://www.rainbow-island.jp/gall668.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Harbin_Y-12

ナミビアのY-12
(画像掲示板より引用)

フィジー航空のY-12
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2013/03/24 19:40
を加筆改修


 【質問】
 サトゥールンのエンジンまで中国が国産化したとか産経が流してたけど,エンジンは無理だよねえ?
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200802230004a.nwc

 【回答】

      |`ヽ     
 ゞ,.'.... |─-ヽ.   
..(。゚)冫 |リノ))))>  ノーボスチ通信の元記事
+.`´\ |゚ ヮ゚ノl!   http://en.rian.ru/russia/20080221/99765686.html
     `⊂)v〉    「テストは出来たけど
      |_」       フル・スケールの生産には信頼性が足りない鴨(意訳)」
      |'       ってちゃんと書いてたり.
             ロシア側の分析とか半端に端折ってるんだな.

 それに中国は以前,J-11(殲撃十一型/中国向けSu-27)向けAL-31エンジンのライセンス生産に失敗して結局,新エンジンも輸入.
 今回も輸入なのねん.
 渦扇10A(WS-10A)エンジンは実はロシア系でなく,F-15向けのF100エンジン(を据え置き型の発電用に改修した民生型)輸入してカチ割って,エンジン・コア開発時の参考にした奴なんだけどね.
 2003年からテスト続けてるけど,やっぱりまだ信頼性と推力不足で,実機への全面的な採用はないようだねぇ.

 んぢゃ,また~.

ゆりりん ◆tx8IiMF52M in ニュース極東板


 【質問】
 59式57mm高射砲って何?

 【回答】
 ソ連が1944年から開発に着手,1950年に制式化されたS-60 57mm高射砲を,中国が国産化したもの.
 生産は1965年に開始され,陸軍の集団軍や師団の野戦防空を担当する高射砲団(連隊に相当)や,都市や拠点防空に当たる空軍防空部隊と陸軍予備役部隊の防空旅高射砲営(大隊に相当)などに多数が配備された.
 また,第3世界の国々に多数が供給され,中東戦争やヴェトナム戦争において実戦を経験することとなった.

 【参考ページ】
http://wiki.livedoor.jp/namacha2/d/59%BC%B057mm%B9%E2%BC%CD%CB%A4%A1%CAS-60%A1%CB

59式57mm高射砲
(こちらlより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2012/08/25 20:2
を加筆改修

朝鮮軍の宣伝写真で,S-60 (59式) 57mm対空砲弾
http://en.valka.cz/viewtopic.php/t/84567も参照されたし

軍事板,2012/07/10(火)
青文字:加筆改修部分


◆◆◆◆航空史


 【質問】
 中共空軍は,国民党軍から得た米国製航空機をうまく扱うことができたのか?

 【回答】
 以下のL-5の例から推察するに,データが殆ど分からない状態でそれを飛ばすのは,手探りでトラブルにも対処しなければならなかったようだ.

[quote]

 訓練が終わった1950年10月中旬頃,私と宮田さんは,校部指令で瀋陽までアメリカ製L-5を空輸するため出張した.
 ――――瀋陽は敗戦直後私がウロウロしていたところであり,参軍したところでもあるので,久しぶりに来て懐かしかった.
 以前行ったことのある飲み屋やバーを探してみたが,すっかり変わっていて確かめられなかったーーー.

 昔飛んでいた北陵の飛行場は懐かしい.ソ連教員がЛ-9の訓練をしていた.

 L-5の整備には二日かかった.
 飛行距離が短いので予備の燃料タンクを付けた.
 国民党からきた整備員だったが,熱心に気持ちよく私らに接してくれた.

 兎に角初めての機種で,飛行諸元(速度・回転数等)が分からない.元国民党飛行員を捜して訊いてみたが知らぬと言う.もちろん整備員も知らない.
 宮田君と二人で「弱ったなぁ……」と考え込んだ.

 機体は高翼単葉の通信連絡機で小型機である.
 エンヂンは150馬力というから速度は150Kぐらいだろうと考えた.

 試運転をした.
 スロットル全開で2000rpmでる.フラップは手動式である.
 長いテコのようなバーを引き上げる簡単なもの.
 アメリカにもこんな原始的なものがあるのかと思った.
 視界もいいし,地上滑走も楽でクッションが非常に良くフワフワと走る.
 ――――問題は飛行速度である.
 飛行場は終日飛行訓練をしているので,滑走試験をするわけにはいかない.

 3日目,整備が終わり試験飛行を行う.
 初めに宮田さんが飛んだ.
 20分ぐらいで降りてきた.
 そして私に
「速度は80マイルぐらいだと思う,
 回転は1800~から1900ぐらいだろう.
 フラップは気をつけろ,一挙に引くとひっくり返りそうになるよ」
と注意してくれた.

 そして私の番となる.
 訓練中の合間をみて離陸地帯に出る.
 ソ連の教員が誘導してくれた.
 前方が空いてるのを確認してスロットル全開……200mぐらいの滑走でフワリと浮いた.
 昔乗った「初練」のような感じだ.

 500mの高度で操縦性を試す.
 視界が広く,操舵の効きも中々良いものだと思った.
 降下しながらフラップのテストをする.
 軽いと思ってチョイと引いたが動かない‥‥.
 力を入れてグイッと引いたら,突然機首が大きく上がった!
 ビックリした.
 宮田君の言った通りだ,いっぱい引くのに相当弾みを付けないとバーが上がらない.

 大体分かったところで降りようと場周に入る.
 ЯК-18機の飛行に注意しつつ降下.
 フラップを引くと,またもクラッと機首が上がる.
 難しいものだ.

 牡丹江に帰ってから分かったことだが,急に引くから風圧がかかって難しくなるのだ.
 ジワリと引けばなんでもないのだ.
 こんな簡単な理屈が何故思いつかなかったのか??
 ーーー着陸は易しかった.

 試験飛行を終わり,宮田君と明日出発することに決めて午後は休息した.

 翌朝,同行した機械員を乗せて離陸した.
 鉄道に沿って真っ直ぐハルピンに向かう.
 途中,長春を過ぎた頃に燃料タンクを切り替える.
 宮田さんは50m先を順調に飛んでいる.
 昼近くにハルピン馬家溝飛行場に着陸した.
 ここは第6航校で,同じくソ連式である.
 ここはT-2軽爆機であった.

 〔略〕

 給油後,再びL-5に乗り牡丹江に向けて飛び立った.
 宮田さんが少し先を飛んでいた.
 方正辺りまで来た時エンヂンの調子がおかしくなった.
 そして変な振動が出てきた.
 ‥‥そのまま5分ぐらい飛んだが,やはり不安になり後席の機械員に知らせてハルピンへ引き返す事にした.

 着陸後点検して貰う.
 翌日一日掛かりで検査したが異常は見つからなかった.
 機械員もこれ以上は分からんと首を傾げていた.
 異常がなければ帰ろうと二日滞留して飛び立つ.
 この後は順調に飛んで牡丹江に無事帰着した.

[/quote]
―――大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第865号 ≫2007/05/18_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)

 一方,アメリカ製の教本は日本軍のそれより,視覚的で分かり易かったという.

[quote]

 その頃〔1949年頃〕の解放軍の兵器は,敵(国民党軍)から奪った大量のアメリカ製兵器で装備されていた.
 昔,参謀長が「我々の兵器補充は敵の中にある」と言った言葉が現実となった.

 学校に届いたアメリカ製の教本を見て一大発見をした.
 勿論殆ど英文である.中には中文訳のものもあったが,過去の日本軍の教本は文字ばかりで解りにくかったが,それに比べると写真やイラストが多く挿入されており,見ただけである程度解る視覚教育が重視されている事だった.

 教本だけでなく,他の機材も合理的・効果的に作られていた.
 ーーーなんだか日本とアメリカの考え方の違いを見つけたような気がした.

[/quote]
―――大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第856号 ≫2007/04/27_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)

 【質問】
 機材増加に対し,初期の中共空軍はどのように対応したか?

 【回答】
 以下によれば,飛行教官不足を補うため,主に
・他の部署で仕事をしていた日本人元飛行員の呼び戻し
・第1期卒業生の教官就任
によって対応した模様.

[quote]

 来年度はより多くの機材を使い,多くの学生を訓練するので,飛行教員が不足してきた.
 それを補うため,今まで他の部署で仕事をしていた日本人の元飛行員を呼び戻し,九九高練の操縦教育を行う.
 西谷・佐藤・田畑・和田さんらがこれに参加した.

 彼らは,46年航校創立以来全く操縦をしていない.
 今度の教官転任はさぞ嬉しかったと思う.
 技術の回復と共に,飛行に関する中国語も習得しなければならないが,大いに張りきって励んでいた.
 九九高練が初めてという者もいるし乗った事はあるが後席は初めてという者もいた.
 通訳であった趙・陸さんもこれに加わった.

 アメリカ機の中国教員は,単,双発合わせて7人.
 日本教官15人に,6人の増加で30人近くなった.さらに第1期卒業生の姚思徳が教官として牡丹江に帰って来た.
 ソ連式襲撃機の部隊から転属で,最年少の教員として着任,古参教官に負けぬぐらいの意欲を出していた.
 彼はソ連式の訓練を受けているので,教育方法にはすんなりと溶け込めたようだ.

[/quote]
―――大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第871号 ≫2007/06/01_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)

 【質問】
 中共空軍は朝鮮戦争に参加したのか?

 【回答】
 以下によれば,当初は朝鮮人訓練生が,国連軍が中朝国境に近づくと,それ以外の訓練生も参戦したという.

[quote]

 1950年6月,朝鮮戦争勃発――――38度線で対峙していた南北朝鮮軍が衝突し,忽ち朝鮮半島全土に戦闘が広がり,新たな戦争の危機に陥る.
 解放軍の中の朝鮮人部隊は急遽祖国に帰り戦列に加わる措置が執られ,航校の中の朝鮮人学員も訓練中途で帰国していった.

 破竹の勢いで南下していった北鮮軍は,10月初め,南鮮軍へのアメリカの参加によりズルズルと後退し,ついには中国国境が侵犯されそうになり,やむなく中国も人民志願軍を編成し,祖国防衛のために抗美援朝[カンメイエンツォ]=アメリカに抗し朝鮮を助ける)の一大支援行動を開始するにいたる.

 中国全土で支援決起大会が開かれ,軍民一致の挙国体制を敷く.「不能処置不理[ブノンツゥズブリィ]=放っては置けない」という言葉がよく使われた.

 航校内でも決起集会が開かれ,政治委員からの呼びかけに応えて,各科学員達は交互に立ち上がって支援の決意を発表し合った.
 私達日本人工作者も林さんが代表して決意を述べた.

 嘗ての甲班・乙班の学生が,ソ連のジェット機を操縦してアメリカ空軍と空中戦を戦ったニュースが入ってきた.――――私達の教え子「張積慧」が空軍英雄第1号となり,新聞に報道された.
(中国人民志願空軍の写真あり)
http://chinachips.fc2web.com/repo4/049oosumi.html#40

 私は
「ホ~,あの張積慧がアメリカ軍機を撃墜したのか」
と秘かに感心した.
 と同時に,オンボロ飛行機で教えた彼が,アメリカ軍機と対等に戦い,勝つまでになった成長ぶりに拍手を送りたい思いだった.

[/quote]
―――大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第865号 ≫2007/05/18_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)

 【質問】
 中共空軍でパイロットに落下傘が支給されたのは,いつ頃からか?

 【回答】
 以下の記述によれば,本格的に導入されたのは51年頃.

[quote]

 この年の中頃から落下傘管理室が設けられた.前に書いたように,48年初期までは落下傘を着けずに飛んでいた.
 全国解放後,アメリカ製の落下傘が集められて,50年にはシート代わりに座席に敷いてはいたが,数が少ないし乗降にも面倒であったから身体には着けなかった.

 今年に入って大量の落下傘が入り,また使用機も増えたので,乗降に便利な縛帯と傘を分離した日本式に改造することになり,今まで飛行隊を離れて別単位にいた田畑さんが呼び戻されてこの仕事を担当した.

 私も一度見に行ったが,清潔な室内で若い中国人と共に熱心に改造に取り組んでおられ,この成功は我々の訓練に役立つので喜んだ.
 けれどこの成果は何の評価も受けなかったが,私は特筆すべきだと思う.

[/quote]

大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第871号 ≫2007/06/01_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)


 【質問】
 中共空軍に対する「三反五反」運動の影響は?

 【回答】
 以下によれば,日本人教官の中の対人感情に,深刻な悪影響をもたらした模様.

[quote]

 全ての飛行訓練を終了した12月から,全校挙げて,党中央の指示による政治運動「三反五反」が始められた.
 三反とは,汚職・浪費・官僚主義に反対し,その罪悪を徹底的に糾明し是正する事.
 五反とは,贈収賄・脱税・横領・仕事の手抜き・国家情報の盗曵等で,主として商工業者に対する経済事犯を糾弾するものであった.

 これは本来中国人に向けた政治運動であったが,我々日本人にも同じように実施された.
 当初はこれに準ずる学習程度の指示であったが,日工科の杉本科長により,中国側と全く同じように進められ,個別の人にはかなりの打撃(投獄等)を与える結果となった.
 ……これが帰国後も深刻な影響を与え続け,拭い難い過去として憎悪感情をひきずり,個人間の対立は今なお続いている……

 運動は,先ず文献学習から始まり,思想意識の検討が行われた.
 職場毎の討論の後,先ず自己批判書を提出し,それに基く全体討議の中で批判を行う.
 思想的な誤りについては批判だけで済んだが,仕事上での汚職・横領に繋がる事柄に対しては徹底した追求が行われ,――――それらの人は「虎」と呼ばれ,人民財産をクイモノにした極悪人として吊し上げられ,悪質者は,中国人と同じように監房に閉じ込められ,手足に鎖を填められる者まで出た.

 これらの「虎」を退治する「打虎隊」と称する特別組織が作られた.
 この組織は相当の権限を持ち,「虎」の調査のためには何処の部署にも入って行き捜査する事ができた.

 日本人に対しては民主連盟が指導し,その中堅幹部がこの「打虎隊」を組織した.
 私は幸いにといおうか思想上の批判だけで終わり,打撃は受けなかった.
 連盟内の若い者は先鋭に走り,果ては事実が無くても思想虎として吊し上げられ,用便中にも扉を開けられて大勢に怒鳴られる事もあった.

 中国側の事実求是のやり方に比べ,日本側は十把一絡げ的に疑い,有るものは何でも採り上げて攻撃し本人を自白に追い込む,
 疑いを事実と決め込んだ追求であった.
ーーーそんな中で私は,非積極分子のレッテルを貼られたーーー.

 運動は長期に渡り,訓練開始になっても「打虎隊」は追及の手を緩めなかったが,訓練が繁忙になってくると,形だけの総括をやり,何の決着・処理もないままウヤムヤの中に終わった.(日本側のみ)
 ……これは遂に帰国するまでハッキリせずであった.

 今思うに,「三反」は中国側には「益」となる必要な措置であったが,日本人にとっては「怨念」を残しただけであった.
 この運動のため,恒例の演芸会は取り止めとなった.

[/quote]
―――大澄国一 in ≪ WEB 熱線 第871号 ≫2007/06/01_Fri
(同メール・マガジンは転載自由)

 【質問 kérdés】
 中国軍Su-30の空・海自ELINT機接近事案について教えてください.

 【回答 válasz】
 2014年5月24日,防衛省は中国軍(空軍か海軍航空隊か不明)のSu-30が空自のYS-11EBと海自のOP-3Cに異常接近した事を公表.
 約30〜50mまで接近した危険な飛行であった事を公表しました.

中国機が自衛隊機に異常接近 小野寺防衛相「戦闘機にはミサイルが搭載されていた」:ハフィントンポスト

 当時,YS-11EBとOP-3Cは日中中間線上空を飛翔中で,上海沖では中国海軍とロシア海軍の合同軍事演習が行われていました.
 YS-11EBとOP-3CがそのELINT情報を入手するために偵察飛行していた事は間違いないと思います.

 ただ,日中中間線と上海沖ではかなり距離があり,中国側の「演習空域に自衛隊機が侵入したからだ」との主張は通らないかと思います.

北大路機関: 中国戦闘機が海空自衛隊機へ異常接近!南西諸島我が国飛行情報区・防空識別圏内にて

 なお,中国側はその際にスクランブルを行ったと主張しています.
 もしそれが本当なら,普段から東シナ海で中国の設定した防空識別圏(ADIZ)を無視して飛翔する海自のP-3Cや空自のF-15Jが,中国軍のSu-30のスクランブルを毎度受けているはずですが・・・.

 これは当方の推測にすぎませんが,たまたま日中中間線付近でバリアー戦闘空中哨戒を行っていたSu-30が,たまたまYS-11EBやOP-3Cを発見,インターセプトしたのではないかと愚考したします.

 そうなると何故YS-11EBやOP-3Cはあえて逃げなかったのかという疑問も出てきます.
 東シナ海では空自のE-2Cが24時間体制で監視しており,当然Su-30の情報はYS-11EBやOP-3Cにもデータリンクされているはずです.
 恐らくは中露海軍演習のELINT情報だけでなく,Su-30の情報も得ようとしたのではないでしょうか.
 せっかくわざわざインターセプトしてくれるのだからSu-30の情報も,という事なのかも知れません.
 もちろん中国軍の危険な飛行は強く批判されるべきですが,その代償としてSu-30の情報が手に入ったのだから,まさに怪我の功名でしょうかね.

 なお,仮想敵国や隣国の演習に対し,ELINT機を飛行させて偵察を行うのは違法ではありません.
 自衛隊や在日米軍の演習,さらには日米合同演習でも,旧ソ連軍やロシア軍はELINT機を演習空域付近に飛行,ELINT情報を得ています.
 2010年の日米統合演習では,日米のイージスミサイル駆逐艦によるBMD演習の際に,ロシア海軍のIL-38が演習空域付近を飛行しています.
 もっとも,ロシアの場合は堂々と演習空域に侵入していますから,違法性は高いと言えば高いのですけれどね・・・.

ねらっずーり in mixi, 2014年06月01日
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 2016年06月の日中戦闘機追尾合戦について教えてください.

 【回答 válasz】
 2016年06
月17日に東シナ海上空で空自の戦闘機(恐らく第9航空団のF-15J)がスクランブルした際,中国軍機(恐らく空軍のSu-30)との間で追尾合戦が行われた事を政府が発表しました.

中国軍機と追尾合戦か=空自機が一時,東シナ海で:時事通信

 この追尾合戦について,元空自空将だった織田邦男氏が,中国軍機がミサイル攻撃動作をしかけたと報じましたが,どうもミサイル攻撃動作は政府発表ではなかった模様です.

東シナ海で一触即発の危機,ついに中国が軍事行動:JBpress

 政府は民主党政権時代に2010年の尖閣諸島沖漁船衝突事件で海上保安官による内部告発として,政府が非公開としていた海保巡視船と漁船との衝突の映像を流出してしまい,大騒動になってしまった反省から,2014年の海自護衛艦「ゆうだち」に対する中国海軍フリゲートによるFCSレーダー照射事件を公開するなどしましたが,今回はミサイル攻撃動作はなかったという説明を行っていますので,実際にはなかったと思われます.

 ただ,事実上の格闘戦(ドッグファイト)とも言える追尾合戦があった事が事実で,これがミサイル攻撃動作と判断されてしまったのかも知れません.

 今回の追尾合戦では自己防御装置を使用して距離を置いたと言われていますが,これはF-15Jに搭載されている統合電子戦システムと思われます.
 統合電子戦システムはミサイル警報装置と射撃管制レーダーのジャミング(電波妨害)を統合したシステムです.

軍事とIT (105) 電子戦とIT(5)自衛用電子戦装備 | マイナビニュース

 電子妨害には相手機の射撃管制レーダーの周波数を把握する必要がありますから,もしかしたら空自はこの追尾合戦,または過去にYS-11EBで収集したELINT情報を入手している可能性が高いという事になります.
 つまり「ゆうだち」では中国海軍の射撃管制レーダーをNOLQ-3でELINT情報を入手したように,空自も中国軍のELINT情報を入手した,または既に入手していたという事になります.

 さて,中国軍機は何故このような挑発に近い行動を取ったのか.
 当方はこれも日米印海軍演習「マラバール」への牽制の一つと観ています.
 それほどまでにマラバールは中国側は神経を使っていたという事でしょうか.

ねらっずーり in mixi, 2016年07月03日
青文字:加筆改修部分


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