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◆◆◆◆厚木基地
<◆◆◆在日米軍関連
<◆◆日米安保/集団安保関連
◆日本・自衛隊FAQ目次
東亜FAQ目次

1945年の厚木飛行場


 【link】

21centry’s NAF ATSUGI

WINGS ウイングス 厚木基地オープンハウスの情報(リンク・フリー)

厚木基地出撃日記 

厚木基地騒音被害関連

厚木基地に起因する騒音等の状況

訓練内容・飛行コース

騒音発生回数

騒音被害地域

飛行規制

町田市周辺で発生した米軍・自衛隊機の事故

海上自衛隊厚木航空基地(公式サイト)


 【質問】
 厚木基地駐留の航空隊の歴史は古いの?

 【回答】
 古い.
 厚木に配置されているのは第5空母航空団(CVW-5).
 これは,空母搭載第5空母航空群(CVG-5)として発足したのが1943年.つまり第2次大戦中からの歴史を持っている.
 前身のCVG-5は,1943/2/15に空母ヨークタウン搭載の「ヨークタウン航空群」を改編したもの.
 その後,エセックス級の「ヨークタウンII」や「フランクリン」などに搭載.
 1949年に「バリーフォージ」に搭載され,1950年に朝鮮戦争に参戦.
 1963/12/20,CVG-5はCVW-5と改称,「タイコンデロガ」を母艦とする.
 1973年には空母ミッドウェー(CVA-41)に搭載され,海外前方展開基地に配置される最初の空母/空母航空団チームとなった.
 1991年1月には湾岸戦争に参加.
 同年8月に,空母インディペンデンスに移乗.
 さらに1998年7月には,空母キティ・ホークに乗り換えている.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.50-55を参照されたし.

faq01a25.jpg
http://navygear4u.ocnk.net/product/95より引用)


 【質問】
 米海軍厚木基地はどんな基地か?

 【回答】
 神奈川県大和市と綾瀬市に跨る,日米共同運用(1971年から)航空基地.相模線さがみ野駅より徒歩約15分.
 旧海軍航空隊基地で,日本降伏後,マッカーサーが最初に降り立った場所.
 1950/12/1に,NAS(米海軍航空基地)として発足.
 1971年からの共同運用化に伴い,NAF(海軍航空施設)と改名.
 1973年,空母ミッドウェイの横須賀母港化を機に,CVW-5(第5空母航空団)のホームベースとなる.
 現在,米国外では唯一のCVW常駐基地.
 基地内には飛行場施設,司令部機能,ハウジング・エリア,店舗,スポーツ・遊戯施設など完備.
 米軍人とその家族,日本人従業員の計8000名が生活.海上自衛隊の人員を含めると約1万人になる.

 なお,NASとNAFは厳密には異なるため,その点は留意されたし.

 以上,ソースは「航空ファン」 2006年4月号,p.11-12 & 58.


 【質問】
 CFWPとは?

 【回答】
 西太平洋艦隊航空司令部の略称.厚木基地に置かれている.
 西太平洋・インド洋方面に前方展開している部隊に対する航空兵站支援が任務で,補給物資の維持管理やメンテナンス,航空機の運用調整などを行う.

 麾下には運用,兵站,整備,兵器,管理という5つの部局 department を持つ.
 運用部はNALO(海軍航空兵站局)ミッションも統括.
 兵站部のASD(航空支援部門)の指揮下には,厚木,三沢,岩国,ディエゴガルシア,バーレーンにあるAIMD(航空機中間整備分遣隊)も編成されており,小規模な機体改修もAIMDでは行われている.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.59を参照されたし.


 【質問】
 厚木基地の消火は誰の担当か?

 【回答】
 本来的には海上自衛隊が担当している.
 しかし,厚木には在日米海軍消防隊第8分署も存在し,飛行機がエマージェンシーをかけた際には,同署にも出動がかかる.
 第8分署の隊員は60名以上.隊長のみアメリカ人で,他は日本人.その日本人は,日本の消防庁ではなく,独立行政法人に雇用されており,アメリカ独自の訓練を受ける.
 航空機火災用消火訓練機や,やはり訓練用の,スクラップとなったF-14Aといった装備も保有する.
 実際の消火を伴う出動は,基地内の小火を含め,年10数件程度.
 また,パイロットたちのラスト・フライトでの記念放水も担当している.

 ソースは,「航空ファン」 2006年4月号,p.13


 【質問】
 CVW-5の編制について教えてください.

 【回答】
 2006年現在,以下の通り.

第27戦闘攻撃飛行隊,VFA-27 "Royal Maces"
第102戦闘攻撃飛行隊,VFA-102
第192戦闘攻撃飛行隊,VFA-192 "Golden Dragons"
第195戦闘攻撃飛行隊,VFA-195 "Dom Busters"
第136戦術電子戦飛行隊,VAQ-136 "Gauntlets"
第115早期警戒飛行隊,VAW-115 "Liverty Bells"
HSL-51 Det. "Warlords"
第14対潜ヘリコプター飛行隊 HS-14 "Chargers"
艦隊航空第5電子偵察分遣隊 VQ-5 "Sea Shadows"
第30艦隊兵站支援飛行隊第5分遣隊 VRC-30 Det.5 "Providers"


 【質問】
 HS-14とは?

 【回答】
 多目的ヘリコプター飛行隊.1994年から厚木配備.

 以下に,著作権の及ばない「事実関係のみの著述」を転載する.

 第14ヘリコプター飛行隊 HS-14 "チャージャーズ (Chargers)" の発足は,1984年7月10日8H-3Hを装備した対潜/救難ヘリコプター飛行隊として結成された.
 1978年CVW-2に配備され,空母レンジャー (CV-61) に搭載され,作戦航海についた.
 1990年砂漠の盾/嵐作戦では,ペルシャ湾に展開,ASW,捜索救難,機雷探索などのほか,イラク軍捕虜の搬送など,多種の任務に活躍した.
 1993年3月退役の決定した空母レンジャーの最後の作戦航海に従事,帰還後,生まれの故郷のノースアイランドでSH-60F/HH-60Hへの機種転換訓練を開始した.
 HS-14"チャージャー"はHS-12にかわりCVW-5に配属が決まり,1994年9月厚木に到着した.
 SH-60Fはフリート・インナーゾーン対潜ヘリでソノブイなどは搭載していない.

http://members.at.infoseek.co.jp/skrj16/cvw5/sqdrn/hs14.html


 【質問】
 CVW-5自身では,どんな騒音対策をしているのか?

 【回答】
 同航空団司令,ジョセフ P. オーコイン大佐によれば,それなりの配慮はしているという.
 以下引用.

 大佐は,
「離着陸の際の進入角を大きく取って高度を高くしたり※,トラフィック・パターンに入る機数を制限するなど,本来,通常の訓練では必要ない騒音軽減の対策を採っている.
 また,日曜日にフライトを行う場合は,基地上空でブレイクしてトラフィック・パターンで着陸する方式を採らず,ストレート・インで着陸するようにしている」
と答えてくれた.

「航空ファン」 2006年4月号,p.57(石川潤一著述)

 ※離着陸の際に高度を高くするのは,パイロット自身にとって危険が増大するんでないの?

 空路のほぼ真下に20年ほど住んでる人間の見た目の感想ですが,確かにここ何年かはこれらの対策が取られてるのを確認できます.

 また空路の変更も行われてるらしく,最近人口が増え,苦情も増えた藤沢市上空から,藤沢市より人口の少ない茅ケ崎市の人が比較的住んでいない地域の上空を迂回して飛んでいる時もあります

 でも迂回しても高く飛んでも所詮はライノ.
 騒音は猫やA-6が低空を飛んでいた時とあんまり変わってません(汗
 ライノ以外の航空機の騒音は確かに軽減されてます.
 高度も天気が悪い時は昔の高さを飛んでますね.

 ただなんというか,五月蝿い地域に自分から引っ越してきておいて,事前に確認しないで後から
「五月蝿い,なんとかしろ」
は何かが違う気もします.

 それに昔に比べれば今は数も減ってだいぶ静かです
 授業中に飛ばれて教師の音が聞こえなかった事が,数え切れないほどありましたし,慣れれば普通に寝れます.

 これは早くF-35Cとライノの後継機を投入して,騒音の軽減に努めろって事ですかね?

ナッシュ平蔵 in mixi支隊

 最近ウチの上空飛んでくれなくて寂しい俺ヲチャー,地元民としちゃ喜ぶべきなんだろうがwww
 確かに空路が茅ヶ崎方面に変わる事が多くなったような,ウチの上飛ぶ事が少なくなった

 ライノだと遠く飛んでても響いてくるが,真上よりはマシだな・・・ライノが上通ると室内なのに耳元で大声出してようやく通じる五月蠅さ.

たれ in mixi支隊

 高校までは海さんのP-3CとYS-11とSH-60の音を聞いて生活してたが,大学入ってからはライノとE-2CとUH-60に.
 ライノは一番高く飛んでるのにダンチで煩い.

メッサー=ハルゼー in mixi支隊

>五月蝿い地域に自分から引っ越してきておいて
>事前に確認しないで後から 五月蝿いなんとかしろ
>は何かが違う気もします

 まったくその通りなんですが,その昔,NIFTY-Serve で同じことを書いたら
「『後から引っ越してきてガタガタいう』と批判するのは誹謗中傷だ」
とイチャモンをつけてきた人がいました.
 ちなみにこの人,mixi にもいるみたいですが.

井上@Kojii.net in mixi支隊

 大学に入って,初めて米軍機が飛んでいるのを見られるようになりましたね.
 どうやらウチの大学がランドマークになってたようで,上空を2機編隊で旋回するトム猫やらライノが見れて「これが東京か!」と感動したもんですw

Drake in mixi支隊

軍板に昔貼ったんですけど,厚木基地周辺の人口増加を見て取るには↓が最適かと.
1965年
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/koucho/virtual/kiti2/kiti.jpg

現在
http://www.city.yamato.kanagawa.jp/koucho/virtual/kiti2/atsugi.jpg

国債@gainer in mixi支隊


◆◆◆◆厚木基地移転問題

 【質問】
 厚木基地の騒音問題は,いつ頃から起きていたのか?

 【回答】
 以下のソースによれば,昭和30年代には「表面化した」とあるから,昭和20年代後半には既に起きていたと推測される.

 以下引用.

厚木基地には昭和30年代から,米海軍のジェット機が飛来するようになり,騒音問題が表面化しました.

特に,昭和57年2月から厚木基地において空母ミッドウェー艦載機による

夜間連続離着陸訓練(NLP)が始められ,騒音は一層激化しました.

県と基地周辺市は,行政レベルで騒音解消についての要請を国や米側に繰り返し行ってまいりました.

特にNLPについては,代替訓練施設の設置をはじめとする抜本的な騒音解消策を講じることを国に求めてきましたが,

より実効ある活動を行うことを目的に,昭和63年8月に,県及び周辺7市の行政と議会関係者から構成する

「厚木基地騒音対策協議会」が設立されました.

「神奈川の米軍基地」(神奈川県庁基地対策課ホームページ)

 市内米軍基地に起因する様々な問題のほか,市民生活に多大な影響を及ぼしているのが,在日米海軍厚木基地に係る航空機騒音問題です.

 戦前,旧日本海軍の主要基地として設置・使用された厚木基地は,終戦後米軍に接収され,厚木海軍飛行場として現在に至っております.

 ジェット機が飛来するようになった昭和30年頃から激しさを増し,昭和48年の米空母ミッドウェーの横須賀基地母港化に伴い,空母艦載機が飛来し,一層激化するようになりました.
 さらに,昭和57年2月以降,夜間連続離着陸訓練(NightLandingPractice・通称「NLP」)が,厚木基地において実施されるようになり,激しい騒音が市民に深刻な被害を与えるようになりました

相模原市公式サイト〜「厚木基地の航空機による騒音問題」


 【質問】
 厚木基地移転の話が出たのは何故なのか?

 【回答】
 厚木付近には住宅が増えて騒音問題が深刻になり,米軍側にとっても住宅の光が明るくて訓練にならない,という問題が生じた.
 そこで米側は82年,厚木に代わるNLP用飛行場の提供を日本側に要請した.

太田述正著『防衛庁再生宣言』(日本評論社,2001/7/5),p.16


 【質問】
 厚木基地騒音問題に関し,
住宅防音やその効果や背景について教えてください.

 【回答】
 意識調査としては下記のようなものがあります.
厚木飛行場周辺住民意識調査 報告書ダイジェスト

 この中の設問は,結構興味深いです.
 防音工事での効果は限定的である一方,うるささ指数90以上の地域では,移転のための買い取り制度があることを知らない,など.

 なお,防音工事については,各地の地方機関でこういうパンフレットが配布されています.
 厚木の管轄は南関東防衛局です.
住宅防音工事(飛行場周辺)
住宅防音工事のあらまし(PDF:2152KB)
http://www.mod.go.jp/rdb/s-kanto/jyutakubouon/jyutakubouon001/aramasi.pdf

a 新規防音工事
b 追加防音工事
c 特定住宅防音工事
d その他の工事
  建替防音工事制度
  工法是正制度
  外郭防音工事制度

 上記のようにメニューも色々あります.
 新規防音工事では2室までなので,生活実感としては不満があるかもしれません.
 それ以前にエアコンを自分で買っていると,電気代が補助されないような話も,「良くある質問」に載ってますし.

 下記の記述を見ると,上のメニューの中には90年代以降に追加された制度もありますね.
 そして,「ドーナツ現象」という制度的な不整合もあったようです.

――――――
IV 県・国の対策

ドーナツ現象
 助成対象区域(第1種区域)の指定は段階的に拡大され,各告示の際に現に所在する住宅が助成の対象となっていたため,住宅の建設時期が同一,若しくはそれ以前であっても区域によっては対象とならないという現象
――――――
――――――
嘉手納基地周辺の防音工事を拡大/告示後の建築も対象/来年度から希望者募る
2000年9月1日 琉球新報

 指定区域の告示は,防衛施設周辺の騒音対策などを定めた環境整備法に基づき,騒音の激しい地域から順に78年,81年,83年と段階的に行われた.
 このため,騒音が激しい地域に新築された住宅で,防音助成が適用されないドーナツ現象"が生じた.
 この問題を解消するため,78年から83年の間に建築された住宅については,94年度から助成措置が適用されている.
――――――
――――――
小松基地周辺の騒音対策 平成22年3月
http://www.pref.ishikawa.jp/kankyo/annai/kichi/H21kichi.pdf

*注1 ドーナツ現象
 第一種区域の指定が住宅防音工事の進捗状況を踏まえ,同区域の指定基準値を段階的に改正(当初85W,次に80W,現在75W)しながら指定してきたこと等から,住宅の建設時期が同一,若しくは,それ以前のものであっても,区域によっては対象とならないという現象
――――――

 どうやら,1種地域の指定に使う閾値自体も引き下げられていったようで.

 なお,他の基地の例を出しましたが,先ほどの琉球新報に出てくる「環境整備法」というのが騒音対策の根拠法らしく,これのことのようです.
防衛施設庁史
 第1章 防衛施設庁の発足と基地対策の進展
  第1部 防衛施設行政45年の軌跡
   第7節  環境整備法の制定
   第8節  環境整備法に基づく特定防衛施設等の指定の開始

 まあ,下記の岩国の例なども見ていると,工事対象区域の元になる,コンターという騒音分布図は,飛来する機種が発する音やその頻度,時間によって決まってくるもんみたいですし,60年代から70年代にかけては,戦闘機や戦闘爆撃機は,機体の能力向上と同時に音も飛躍的に伸びた時期です.
 厚木NLPは1982年でしたか.
 高度成長期位までに引っ越した人達には,一概に「知らないのが悪い」,とは言えないかも.
艦載機移転へ課題山積 「負担減」国説明に不安 '08/6/16 中国新聞

 長文失礼しました.

うよちゃん in FAQ BBS,2010年08月17日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 厚木基地の騒音が問題になっていますが,住宅地の真ん中に基地を作ったの?

 【回答】

before

after

 〔上の写真を見れば分かるように,〕基地はある日突然,人口密集地帯に作られたわけではない.
 先に基地が作られて,後から周囲に人が増えていった・・・
 これが真相であり,なぜ基地周辺が煩いことを承知の上で引っ越してきた住民が,後から騒音公害だと文句をつけてくるのか.

 理解できません.

JSF in mixi

 先にあった基地が悪い,というのであれば・・・
 養豚場や養鶏場のような,ニオイのある所に引っ越して,その上で裁判を起こすのもありですか.

 ・・・当たり屋とどこが違うんだ?

Cpt.hige in mixi

 重要事項説明がされていないことや瑕疵担保責任で不動産業者の説明不足や欺瞞を追及する,ということなら理解できるのですが……

 ちなみに建築会社や不動産の大手なんてむちゃくちゃですよ.
 私,仕事上不動産関係の見積書とかを拝見することがあったのですが,明らかに本人が直接市や県に納める費用を計上して,タダ取りしてますからね.
 本人に教えてあげたのでその後どうなったのやら.

 あと,自分にとって都合の悪い情報なら聞かれない限りトボケるのが基本です.
 よくわからない言葉が有ったら,わかりやすい言葉に置き換えて説明するよう要求しないと,マジで怖いと思いましたよ.

黒木竜 in mixi支隊



 【珍説】
 もちろん,〔引っ越す前に〕調べたほうがいいに決まってますよ.
 でも,知らずに引っ越してきた人がいるという事実を,まずは理解してください.
 そのうえで,もしご自分やご自分の家族や親戚や彼女の家がそうだったら……と想像してみてください.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 自分なら自分のミスだから文句言わない,
 家族や親戚だったら「ちゃんと調べないからだ」って笑うね.
 ただの自業自得よ?
 線路の側と知らずに引っ越して,電車の騒音が煩いと苦情出すのと変わりませんぜ?

竹輪 in mixi

 あつこばさんは自分で住所を決めて引っ越した経験はありますか?
 普通の不動産屋なら一言あるんですけどね.自分で家を建てるならばなおさらです.

>もちろん,調べたほうがいいに決まってますよ.

 調べたほうがいい,ではなくて「調べるのが常識」でしょう.

>知らずに引っ越してきた人がいるという事実を,まずは理解してください.

 すみません,理解できませんでした.確かに世の中には簡単に詐欺や陰謀論に引っかかる人が多いですな,考えてみれば.


>もしご自分やご自分の家族や親戚や彼女の家がそうだったら……と想像してみてください.

 まず,助言しますが.「条件を調べろ」とね.目上の方にはそれ相応の言い方をしますが.

ゆきかぜまる in mixi

 まとめると,
「不動産のような一生モノの大きな買物をするのなら,下調べするのが当り前.
 それをやらずに,基地のほうに『うるさいからどけ』と言うのは,おかしくね?」
ということになろうかと.

 もっとも,昨今は,そういう手合いが増えているらしいからなあ…….
 万引きで捕まった子供の親が店に呼ばれたら,
「うちの子はお金払うって言ってるじゃありませんか!」
などと逆ギレされたり…….


 【珍説】
 基地の近くのあるマンションのパンフレットには,ほとんど気が付かないぐらいの小さな文字で書いてあった事があったそうです.
 空撮の写真が大きく掲げられているパンフレットでは,基地の部分が巧みに隠されているものもあったそうです.
 不動産屋さんが,どの程度,説明しているかは具体的には知りませんが,商売する側としては,言うとしてもできるだけ少なめに伝えたいという気持ちは働くでしよう.

 実際に,騒音被害のあるマンションは,他の地域に比べても安いそうです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 変に安ければ,何らかの事故物件であることを疑うわな,普通.
 そうした変な物件をつかまされそうな家族や親戚がいれば,止めるわな,普通.

 知人で,「○○○団地だけはやめとけ!」と4時間,電話で親族に対して説得を続けた人がいる.
 それでも,その団地に入っていたら,その知人はその親族に
「自業自得だよ」
ぐらいのことは,そりゃ言うだろうよ.

 パンフがごまかされたなどと言うが,自分の足で行ってみることもしなかったのかな?
「不動産は必ず現場に見に行け」
というのは,たいていの「賢いマイホーム選び」ハウツー本に書いてあることなのだが.

 パンフだけを信じて,そしてごまかされたというのは,かなり迂闊な,特異な例のように推測されるが,そういう人は全体の何割いたのかね?

消印所沢 in mixi

 うちの周り爆音被害地域(確か二種だったか)だが土地が結構高い件
 まぁ,湘南は元々若者向けに人気在るから,多少強気でも売れるという点を差し引いても,決して安くは無いぞ .

たれ in mixi支隊

 補足:「全体の何割いたのかね?」に対する回答は,今もって無い.


 【反論】
 線路のそばでしたら,すぐに分かるでしょう.
 ですけど,航空機の騒音は,すぐには分からないのですよ.

 土日には米軍機は,ほとんど飛ばないんです.
 実際に土日に物件を見に来た方が,騒音に気が付かないで決めてしまったという例もあるようです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【再反論】
 すぐに分かろうが分かるまいが同じこと.
 ずっと前からそこはそうなのに,あとから自分が来て文句言うなんて正直馬鹿馬鹿しい.

竹輪 in mixi

 「騒音に気が付かないで決めてしまったという例」というのは
>「詭弁の特徴」:ごく希な例を取り上げる
のパターンのように思われるのだが…….


 【珍説】
 物件の現地に行っても基地は見えないでしょう.
 基地は平らですから,見える範囲はごくわずかです.
 おそらく土日に現地に行っても,騒音はありませんからほとんど分からないでしょうね.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 地図にも基地の存在が書いていないのかな?
 現地に初めて行くのなら,地図は必須だろうに.

「基地があり,飛行機の出入りが予想されるのに,土日に行っただけで,騒音がないと,安心する」
などというのであれば,それはずいぶん迂闊な人間だね.
 基地の周りには,そんな迂闊な人間しか住んでいない,とでも言い張るのかね?

消印所沢 in mixi



 【珍説】
 地図からは騒音は聞こえないですからね(笑).

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 と言うことは何か?
「基地周辺住民は,地図に基地が載っているのに,騒音も考えない馬鹿者ぞろいである」
とでも言いたいのかな?

 詭弁にもほどがある.

消印所沢 in mixi



 【珍説】
 普通の人は,地図に基地が載っていても,それだけですさまじい騒音があるとは思わないでしょう.
 日本では基地や軍事に関する問題は,タブーみたいなところがありますから,普通の人は基地の事など考えないで人生を送っているでしょう.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 公害対策基本法が日本にできたのは1967年.
 この中には航空騒音も含まれている.
 つまり,その時点では既に飛行場の騒音問題が認識されていたことが分かる.
 行政は問題対処が遅れるのが常であるから,それ以前から飛行機騒音は認識されていたものと考えられる.

 厚木周辺住民だけはその例外だ,と考える根拠が全く見当たらないのだが.

消印所沢 in mixi


 【質問】
 硫黄島の夜間発着訓練って米軍にとって何が問題なの?

 【回答】
 まとめるとこういうこと.

――――――
 硫黄島は厚木から1250kmも離れた太平洋上にある.
 そこまで飛んでいくのに2時間近くを要し,時間がかかるだけでなく,途中で天候状態が変化するなら,そのまま硫黄島へ飛んで行くべきか,途中で引き返すべきか,難しい決断を迫られる.
 硫黄島まで行って着陸できないとなれば,引き返そうにも燃料がもたない危険がある.
 また,硫黄島まで行って,発着訓練を繰り返しする時間を考えると,日帰りが難しい.
 島の宿泊は宿泊施設の問題だけでなく,「住人」が増えることによる水不足の問題なども生じてくる.

 このような理由から,米海軍は硫黄島をなかなか使いたがらない.

――――――江畑謙介著『米軍再編』(ビジネス社,2006.11)より

軍事板
青文字:加筆改修部分

 まあ,本命だった三宅島が噴火でぽしゃったための,暫定的選択のはずのものだったわけだし.


 【質問】
 なぜ厚木基地の代替飛行場が,不便な硫黄島に決まったのか?

 【回答】
 当初,暫定移転ということだったので,米軍はしぶしぶこれに合意した.
 ところが日本政府は,どんなことがあっても「本移転は三宅島」にこだわり,他の場所を一切検討せず,そのまま.
 とうとう米軍がブチ切れるまでこれが続いたという.

 以下引用.

 これ〔米側の要請〕を受けて86年,防衛庁は厚木から150キロ離れた三宅島に飛行場を新設してNLPに供する方針を決めた.
 しかし,住民の強硬な反対運動ですぐに実現することはできなかったため,厚木から1200キロも離れた硫黄島に「暫定移転」することで,とりあえず事態を沈静化させた.
 しかし,硫黄島はあまりにも遠いため,米軍側は当初から嫌がっており(8)あくまで暫定的ということでしぶしぶ合意しただけというのが実態であった.

 決定的だったのは,これ以降も三宅島住民の反対は続き,事実上,三宅島に本格的なNLP基地を作る成算がなくなってしまったことだ.
 にも関わらず,防衛庁は「三宅島に基地を作る」という旗を下ろさず,他に基地を建設するという検討を一切してこなかった.

 当然のことながら,米軍側はこうした実情に気付いており,日本政府の姿勢に対して,怒りを募らせていった.
 そして1996年暮れ,ついに堪忍袋の緒が切れた.
 忘れもしない,12月18日の夕刻,突然,在日米軍司令部が,翌日に予定されていたNLPに関する日米協定の調印の延期を申し入れてきた.
 この協定は,硫黄島におけるNLPへの日本政府の支援内容を規定したものだった.

 在日米軍司令部によれば,米海軍は
「いくら日本政府がカネを出す,支援もしてやるといっても,母基地の厚木から1200キロも離れた硫黄島で今後もNLPをやらされるのは御免こうむる.
 こんな協定などクソくらえだ」
と言っているとのこと.
 防衛庁長官にこの件の説明に行って自分の部屋に帰ってきたところへ,そんな話が飛び込んできたので私は怒った.
 これは施設庁に抗議をするため,タイミングを選んで行った米海軍の示威行動としか思えなかった.

太田述正著『防衛庁再生宣言』(日本評論社,2001/7/5),p.16

 当時の防衛施設庁関係者の証言であり,信憑性は高いと考えられる.


 【質問】
 硫黄島での訓練について,CVW-5ではどのように考えているのか?

 【回答】
 同航空団司令,ジョセフ P. オーコイン大佐によれば,メリット,デメリット双方あるとしている.

〔CVW-5の〕訓練基地として韓国などと共に硫黄島があるが,夜間は飛行場の灯火以外は真っ暗なので,空母への夜間着艦を想定した訓練には最適だとした上で,670 milesも離れていることや,途中に代替空港がないこと,また,台風などの影響を受け易いことなどのデメリットを指摘した.

 しかし大佐は,
「我々の航空団の駐留のために,とくに地域住民の協力や理解が不可欠なことを忘れてはならない.
 CVW-5所属の隊員それぞれが親善大使のようなつもりで接し,感謝の気持ちも持ち続けていかなければ,と思っている」
と最後に付け加えた.

「航空ファン」 2006年4月号,p.57-58(石川潤一著述)

 後段がただのリップ・サービスかどうかは不明.


 【質問】
 現在,CVW-5所属各部隊は全て,FCLPを硫黄島で行っているのか?

 【回答】
 否.
 低騒音のE-2C部隊であるVAW-115は厚木で訓練を行っている.

 ソースは「航空ファン」 2006年4月号,p.8.


 【珍説】
 わざわざ日本の税金で硫黄島に訓練施設を作っても,「遠すぎるから」という米軍の都合で,いまだに厚木でも訓練をやり続けていますね.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 滑走路が一本しかないからでもある.
 要するに,「日本の都合」により,不適格地を日本が提供したということ.
 江畑氏が述べているように,沖合いのメガフロートなどが,近隣住民に対する騒音も軽減でき,しかも基地から近いということで,日米双方にとってメリットがある.

 …赤旗はメガフロートについても反対していたね?

消印所沢 in mixi,改


 【質問】
 なぜ岩国市は住民投票で「米軍基地NO」の意思表明をしたのか?

 【回答】
 以下の投書を信頼するなら,住民説明が二転三転し,それが住民の不信を招いたということのようである.

> 岩国市の住民投票で「米軍基地はくるな」という結果となりました.
> 別にこれ自体はたいした問題ではありません.

この文章について

 私は某国の手先でもないし,職業的反戦思想家でもありません.
 しかし,岩国の住民投票についてこのような見方には一抹の不安を覚えます.
 CVW-5の艦載機部隊の移駐というのは,国家戦略には違いないでしょうが,もともとの発想は厚木周辺の騒音対策として,沖展で拡張される岩国に目をつけたということです.

 岩国基地の沖展は,本来,基地のすぐ北にある工業地帯を避けて無理な旋回離着陸をしなければならないジェット戦闘機に,余裕をもって操縦させる意味と,地元にとっては騒音軽減策及びできうれば民間機乗り入れの実現ということでした.

 そこへ厚木の艦載機部隊移駐による基地増強の動きは,去年から降って沸いたものであり,NLP訓練までやるらしいという噂が飛ぶにいたっては,住民に動揺が起きたのは当たり前の話です.
 市長が政治的にそれに乗る気持ちもわかります.(沖展計画時から厚木移転は暗折込済みという話しもありますが,多くの住民には寝耳に水のことです)

 ところで,米空母の横須賀母港との関連で考えて,この移転に果たして大きな戦略的価値があるのでしょうか.全く無いとは言いませんが,そこのところの説明は聞いたことがありません.

 まるで戦時中の土地強制収用のように,事前根回しも何もなく,アメリカと取り決めたからと全く一方的に押し付けてきた政府のやり方のは如何なものでしょうか.
 世界戦略や国防という大義名分があるのなら,なぜ首都圏で横須賀に近い厚木を放棄するのか,なぜ岩国なのかという理由を国民によくわかるように説明すべきです.

「あいこく」 in おきらく軍事研究会 平成18年(2006年)4月3日

 また,山口ローカル局の報道によりますと,住民投票を成立させないために行くなと呼びかける動きがあったり,お隣の県から反戦平和団体の方々がお越しになってたりしてたとか.
 ちゃんと記録取っとけばよかったな.

ヂョン・ドゥ in FAQ BBS

 商工会なんかは投票の不成立(投票率が50%に達しなければ開票しない)を狙ってボイコット呼びかけました.はっきりいって裏目に出ましたけどね.
 結果,投票総数の9割が反対という,インパクトのでかい開票結果に.

ゆうか in FAQ BBS

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 米国政府は岩国に,空母艦載機部隊をおしつけようとしているのですか?

 【回答】
 いいえ,アメリカは第5空母航空団の岩国移転を望んでおりません.
 航空母艦は横須賀に居るのです.
 その子供達…艦載機群は,近くの厚木基地に置くのが最良なのですよ.

 艦載機群の岩国移転は,空母戦力の弱体化を招きます.
 軍事的に見て,私も全く賛成できません.

JSF in mixi,2006年03月13日16:37
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
 艦載機移転の本当の理由は,厚木基地周辺に住んでいる人達の「負担軽減」ではありません.
 実は,その答は誰でもわかる文書に明確に書かれています.

 2005年10月に出された,いわゆる中間報告「日米同盟:未来のための変革と再編」に書かれているんです.
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/henkaku_saihen.html
------------------------------------------------------ここから引用----
●空母艦載機の厚木飛行場から岩国飛行場への移駐

 米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保するため,空母艦載ジェット機及びE−2C飛行隊は,厚木飛行場から,滑走路移設事業終了後には周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で安全かつ効果的な航空機の運用のために必要な施設及び訓練空域を備えることとなる岩国飛行場に移駐される.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 最初の部分に注目してください.「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保するため」と書かれています.
 つまり,空母と空母艦載機が今後ずっと日本に居座り,他国に対しての攻撃ができるようにしておくために,移転するという事なんです.

 厚木基地の周辺に住んでいる方が受けている騒音被害を,まず第一に配慮したわけではありません.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 えええ? もしかして,
「いつか日本から空母がいなくなる」
とでも思っていたんですか?

 米空母が存在し続けることは,厚木基地移転問題に関係なく,日米安保上必要欠くべからざるものです.

 日本は有事のシーレーン防衛のため,米空母を必要としています.海上自衛隊の有事のシーレーン防衛シナリオは,米空母機動部隊の存在を前提としています.
 米国も,西太平洋からインド洋,そしてペルシャ湾へと至るルートの安全確保は,中東におけるプレゼンスの確保のために必要です.
 また,台湾に対する中国の侵攻意図への牽制ともなります.
 さらに,北朝鮮に対しても睨みを効かせることができます.KEDO合意に至るまでの北朝鮮の核危機では,米空母が威圧戦力として有効に活用されています.

 つまり,

>「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保するため」

という部分は,そうした当り前のことを述べているに過ぎません.これを騒ぎ立てるのは,日米安保による日米の軍事協力体制が具体的にはどのようなものなのか,理解していない証拠でしかありません.

 ゆえに,

>厚木基地の周辺に住んでいる方が受けている騒音被害を,まず第一に配慮したわけではありません.

という証拠には何らなりません.

 江畑謙介氏が述べているように,
「米軍基地の移転において,誰もが損をしない方法などはあえり得ない」(ダイヤモンド社刊「米軍再編」,p.381)
というのが公理でしょう.
 そしてそれは,闇雲に「米軍出てけー!」と唱えれば解決するものではなく,
「ここで必要なのは知恵を絞ることである.
 その基本は,『総合的には今よりも良くなる方法を見出す』というものであろう」(同)

 同書に述べられている移転私案は,幾凡の基地反対運動の「移転」の主張よりも実現可能で説得力があると愚考いたします.


 【珍説】
 〔前項を受けて〕つまり,住宅密集地にある厚木基地では,騒音被害に対する苦情も多く,万が一,墜落事故でも起こしてしまったら反対の声が強くなって空母艦載機は厚木基地にいられなくなります.
 そんな事になったら米軍が困るので,長い間,日本に居座る事ができるように移転するのです.

 いわゆる中間報告は,長くて読みづらい公式文書ですが,実はちゃんと本音が書かれているんですね.
 「長期にわたる前方展開の能力を確保」と,わざわざ公式文書に書かれていて,それを日本政府が認めたのです.

 横須賀を母港にしている米軍空母は,ベトナム戦争,湾岸戦争,アフガニスタン戦争,イラク戦争などに出撃を繰り返し,人々を殺してきました.
 これが今後も長期にわたって日本に居座るわけです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 厚木基地ではこれまで数多くの事故が起こり,重大なものだけでも
・1964/4/5,F-8戦闘機が町田市中心街に墜落し,住民4人死亡
・1964/9/8,F-8戦闘機が大和市の鉄工所に墜落し,住民と従業員,計5人死亡
・1977/9/27,横浜市緑区荏田町の住宅街にRF-4B偵察機が墜落し,母子3人死亡,重軽傷者も多数.
と4件もの事故が発生していますが,その結果,米軍基地は退去を余儀なくされたでしょうか?
 違いますね.

 軍隊の駐留というのは,国全体の戦略に基いて決められるものですから,いかに「反対の声が強くなって」も,「空母艦載機は厚木基地にいられなくなります」ということには必ずしもならないのです.一地域の意向のみで,国全体の戦略の合理性が妨げられることは滅多にないのです(というか,そんな実例,聞いたことがない).

>「長期にわたる前方展開の能力を確保」と,わざわざ公式文書に書かれていて,それを日本政府が認めたのです.

については前項参照.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 厚木の市民団体が横浜防衛施設局に質問をしたところ,
「岩国に移転後も司令部や艦載機,ヘリ部隊,整備部隊が厚木に残り,一定の需要は存在する」
と答えたそうです.
 さらに,厚木には日本飛行機という米軍の戦闘機の修理ができる会社もあります.

 現在,艦載機が訓練をしている三宅島東方海上のR116やR559と呼ばれる訓練空域については日米の合意文書でも廃止するという記載はありません.
 ですから,所属が岩国基地になっても厚木で給油や訓練をするという事が考えられます.

 さらに,岩国と厚木の間の「移動」という名目で低空飛行訓練がおこなわれる事も考えられます. ※

 そして,いわゆる最終報告には,
「恒常的な施設を2009年7月又はその後のできるだけ早い時期に選定することを目標とする」
と書かれています.

 つまり,米軍は,今回の日米合意により,岩国にも厚木にも空母艦載機が居座る事ができ,さらには岩国の近くに恒久的な訓練施設を作る事を日本政府に約束させたのです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 ※もともと岩国の近辺には,「ブラウンルート」「エリア567」と呼ばれる飛行ルート,低空飛行訓練エリアがあるようです.

 【事実】
 前段では,厚木の利便性を一所懸命説明しているだけだね.
 この珍説の言うとおりだとすると,
「米軍は,わざわざ不便な岩国へ行くことを自ら望むような不可解な連中である」
「岩国で飛行機訓練中に故障が起きたら,わざわざ厚木まで送還しなければならない不便さを,わざわざ選択する不可解な連中である」
ということになるんだが(笑).

>ですから,所属が岩国基地になっても厚木で給油や訓練をするという事が考えられます.

 訓練や給油のために,岩国から厚木まで無駄な往復を米軍がわざわざやる,ということかね?(笑)

 ちなみに,現在でも硫黄島でのFCLPと並行し,低騒音のE-2Cなどが厚木で訓練している.
 他の基地の航空機が,時々違う基地へ移動することも珍しくはない.
>一定の需要
ってのは,それらのための「需要」の話だと解釈するのが,「地域住民を騙すための陰謀」だと考えるよりは自然だと思うがね.

>さらに,岩国と厚木の間の「移動」という名目で低空飛行訓練がおこなわれる事も考えられます.

 ただの憶測でしかないね.

>もともと岩国の近辺には,「ブラウンルート」「エリア567」と呼ばれる飛行ルート,低空飛行訓練エリアがあるようです.

 そういうルートやエリアがあるということと,「移動しながら訓練する」ということとの間には,天と地ほどの差がある.
 それでは根拠にはならない.

 ちなみに

>厚木の市民団体が横浜防衛施設局に質問をしたところ,
>「岩国に移転後も司令部や艦載機,ヘリ部隊,整備部隊が厚木に残り,
>一定の需要は存在する」と答えたそうです.

について,珍説者にソースを出すよう求めたが,

>岩国の田村市議の発言

だけがソースとのことであり,その回答がどういう文脈から出てきたものか,検証してもいないという.
 これでは,市議の話を鵜呑みにしているのと変わらない.
 文脈を無視してピックアップすることで,回答の文意を正反対のものにするなんざ,ありふれたテクニックであり,第三者が検証しようがないのでは,根拠とするには不適格であろう.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 米軍再編に関する,いわゆる最終報告(SACOじゃないですよ)には,「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保するため,」厚木から岩国に移駐すると書いてあるんです.
 「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保」したいのはアメリカです.
 だからアメリカの都合なんですよ.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 論理に飛躍があるね.
 なぜなら,順番を変えれば,次のようにも解釈できるからだ.
 米軍としては,「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保」したい.
 しかし,厚木からの移転を迫られている.
 したがって,「米空母及び艦載機の長期にわたる前方展開の能力を確保するため,」厚木から岩国に移駐する.

 逆のことも証明できてしまうような「証明」は,証明ではない(笑).

消印所沢 in mixi


 【珍説】
 はい.ソースを見つけました.
 岩国基地再編案に関する検討結果
http://www.pref.yamaguchi.jp/gyosei/iwakuni/03.htm
 山口県の公式な文書です.「国からの説明及び質問事項に対する回答を踏まえ,県において確認作業を行ったものを客観的に分析して整理したもの」と書かれています.

 この中の,

第4 「中間報告」に係る質問事項に対する国からの回答
http://www.pref.yamaguchi.jp/gyosei/iwakuni/image/kentou_kekka2.pdf

II.国からの回答のポイント
「1.騒音のたらい回し」
というところで,
------------------------------------------------------ここから引用----
抑止力維持の観点からは,統合的な米海軍・海兵隊の航空能力を同基地に集約し柔軟な運用を可能にすることも重要である.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 あきらかに米軍の都合です.

岩国基地に関して,山口県のWebサイトに以下の記述があります.
http://www.pref.yamaguchi.jp/gyosei/iwakuni/01.htm
------------------------------------------------------ここから引用----
2 沖合移設の必要性
(1) 安全の確保
 岩国基地は,市の中心部にあり,北側は石油コンビナートなどの工場地帯に,西側は市街地に隣接しています.
 万一,航空機事故があった場合,大惨事となる危険性があることから,滑走路を市街地や工場群から遠ざけることによって,その危険性を軽減しようとするものです.

(2) 騒音被害の緩和
 岩国基地の航空機は,工場群上空の飛行を避けるため,離陸後,東海上へ向かって急激な旋回を余儀なくされており,このために生じる騒音が,周辺の住宅地に大きな影響を及ぼしています.
 滑走路を市街地から遠ざければ,騒音被害が軽減されることが期待されます.

(3) 地元の要望に基づく事業
 騒音などの基地被害に苦しむ地元の皆さんの声を受けて,岩国市や県が,昭和43年から四半世紀にわたり要望を続けてきたもので,一日も早い完成が望まれています.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 さらに,
--------------------------------ここから引用(※西暦を加えました)----
【これまでの経過】

1968(昭和43年)6月

 米軍板付基地のF−4ファントムジェット戦闘機が九州大学構内に墜落.同種の戦闘機が岩国基地に配備されていたことから,滑走路を沖合移設し,航空機墜落等の危険性や,騒音による日常生活上の障害等の軽減又は除去を図ろうとする世論が起こる.
-------------------------------------------------------中略---------
1968(昭和43年)6月 岩国市議会が沖合移設促進を決議
-------------------------------------------------------中略---------
1974(49年)3月 山口県議会が沖合移設促進を決議
-------------------------------------------------------中略---------
1978(53年)6月 防衛施設庁が「沖合移設は技術的に可能」と結論
-------------------------------------------------------中略---------
1992(平成4年)8月 防衛施設庁が約1,000m沖合移設を推進することを決定
-------------------------------------------------------中略---------
1997(9年)3月 事業着手
-------------------------------------------------------引用ここまで---

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
>統合的な米海軍・海兵隊の航空能力を同基地に集約し柔軟な運用を可能にすることも重要である.

 ん? 珍説者は再び「岩国のほうが都合がいいから」論に戻るのかな?
 論点をはっきりさせたまえ.
 ご都合主義な論述に,どんな信憑性が出るというのかね.


 次に,その文書「岩国基地再編案に関する検討結果」には,君の引用するたった1行前に,

>現在の厚木飛行場は〜〜〜

と,明らかに日本側の都合でしかないくだりが書かれているのではないのかな?

 さらに,それに関連して

>滑走路を市街地や工場群から遠ざけることによって,その危険性を軽減しようとするものです.

というのも,日本側の都合ではないのかな?

 さらに,
http://www.pref.yamaguchi.jp/gyosei/iwakuni/01.htm
においても,珍説者自身が引用している,

> 万一,航空機事故があった場合,大惨事となる危険性がある

だの,

>騒音被害が軽減されることが期待されます.

だの,

>騒音などの基地被害に苦しむ地元の皆さんの声を受けて,岩国市や県が,昭和43年から四半世紀にわたり要望を続けてきた

だのは,日本側の都合じゃないか.
 どこをどう解釈すれば,

> あきらかに米軍の都合です.

という「理解」になるんだか……

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 米軍は長期的に基地を使い続けるのが目的ですから,事故が起きる危険性が高い基地はなんとかしたいと思っています.

 ですから,「明らかに日本側の都合でしかない」などというのは軍事常識を知らない,ただのオタクの戯言でしょう.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 沖縄ではたびたび事故が起きていますが,現在に至るも沖縄に米軍基地は存在していますね?
 そもそも軍事訓練に事故はつきものです.
 事故が起きたというだけで基地を移転していては,やがて地球上に米軍のいるところはなくなるでしょう(笑).

 ちなみに,現在の米軍の基地存続見直しガイドライン.

 (1) 新型兵器,高性能装備の導入により,現在よりも多くの基地を必要とするか,あるいは少ない基地で済むようになるのか
 (2) 今後4軍の統合運用が進む中で,基地や施設も統合的運用が必要か
 (3) 各軍は各々が持つ兵器,装備を各々独自に整備・修理する必要があるのか
 (4) 各軍は独自の研究所を維持する必要があるのか,それとも各研究所の合併が可能か
 (5) 海外に配備されている米軍が再編によって米国内に戻ってきた場合の影響
 (6) 環境問題による運用上の制限が,各基地に与える影響

江畑謙介著「米軍再編」(ダイヤモンド社,2005/6/1),p.75-76

 どこに「事故が起きる危険性」が入っているんでしょうか.

 もちろん米軍としても,いたずらに住民とトラブルを起こそうとは考えていない(地域住民との様々な交流行事は,その現れである)し,可能な範囲では住民感情に配慮もしますが,基地設営は戦略上の必要によって決められるものです.

「色々な米国関係者にインタビューしたが,例え日本が最貧国であり,思いやり予算どころか,逆に米軍のほうで金を払うことになったとしても,米軍は日本に駐留し続けるだろう」
という主旨の,私見ではいささか極端とも思える見解すらあります(小川和久著「日本の戦争力」).

 基地へのテロが横行しているような状況ならともかく,デモ程度で戦略上の必要性を度外視して基地を捨て去る軍隊は,米軍はおろか,世界中のどの国にも存在しません.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 現在,岩国基地に所属しているメインの米軍機は海兵隊のF/A-18ですよね.
(型番のうしろに「A+」「C」「D」などと付いているみたいですが,正直言ってよくわからないのでそこは抄訳します.)
 厚木基地に所属しているメインの空母艦載機もF/A-18です.

 米軍は効率的な運用をするために,トランスフォーメーションを進めていますので,同型のF/A-18を一度,岩国基地所属に統合する,というのは利にかなっているという記述をどこかで読みました.

 出典は失念.

 これも,「〔岩国移転は〕米軍の都合」ですね.

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8500821&comm_id=1102122
の 34: で,消印所沢 さんが

> 米軍は,わざわざ不便な岩国への移転を自ら求めるような不可解な連中である
> と主張したいわけか?w

と書いていますが,そんな事はありません.

 彼らはメリット・デメリットを充分に検討し,どうやったら日本政府や国民をだませるのかも含めて,よ〜く考えていると思いますよ.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 少し前には,

>岩国にも厚木にも空母艦載機が居座る事ができ

と主張していたのに,今度は「岩国への移転」論を展開する.論理的整合性がないじゃん.

>出典は失念.
>これも,「米軍の都合」ですね.

 そんなんじゃ,ソースになんかならないし(笑).
 よって,「米軍の都合」だと立証できたことにはならないよ.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 神奈川新聞と沖縄タイムスの共同企画で連載された特集『米軍再編を追う「安保の現場から」』は,米軍再編協議の最中に連載されたもので,なかなか参考になります.
http://www.kanaloco.jp/serial/category/C21/

 その中からひとつ紹介します.

 第6部 神奈川の基地負担

 行き詰まり / (7)いら立つ米軍と地域
http://www.kanaloco.jp/serial/entry/id_475/

2005/08/11

------------------------------------------------------ここから引用----
 「地元にとってはNLPも通常訓練もうるさいのは同じ.住民の神経を逆なでするようなことはやめてほしい」.山中昭栄防衛施設庁長官(当時)が五月の会見で,強い口調で米軍を批判した.
 同月に硫黄島と厚木で実施されたNLPで,米軍は国に「厚木では低騒音機で実施」と通告.だが,厚木で通常訓練がNLPの時間帯に重複,騒音の激しい戦闘攻撃機が飛び,地元が反発した.
 山中長官の発言は住民の心情の代弁だった.地元も「国がそこまで言うとは」(大和市)と驚く.だが米軍も最近,「国も代替地提供の約束を果たしていない」と,不満を募らせる.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 防衛施設庁長官が米軍の騒音に対する不平を口にしていました.これは驚きです.
 とはいえ,これは米軍に対して「飛ぶな」と言っているような発言であり,岩国に移動してくれ,という提案はありません.

 それに対して米軍が「国も代替地提供の約束を果たしていない」と不満を募らせたという記事です.

 さらに……
------------------------------------------------------ここから引用----
 今年四月,厚木基地を逢沢一郎外務副大臣が訪れた.地元の要請を受けて神奈川の基地を視察した一環だった.
 基地司令官のリード・エクストロム大佐が,副大臣への状況説明を終えた.その後を同席していた土屋侯保大和市長が引き取った.
 「騒音軽減で米軍も地元の意向を聞いてくれているが,硫黄島へのNLP全面移転は無理だと言う.国が抜本策を講じてほしい」
 基地被害は米軍と地域の対立を国が仲裁する構図だった.騒音問題を抱えながらも,あえて米軍の肩を持ってみせた土屋市長のやり方には,「自治体が国に頼んでも話が進まない」とのいら立ちがにじむ.長引くこう着状態は,米軍と地元が共同戦線を張りかねない事態に発展している.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 つまり,国がぜんぜん動いてくれなくて,地元がイライラしている,という記事ですね.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 「国に頼んでも話が進まない」ということと,「日本政府からの要求は,出ていなかった」ということとは,天と地ほどの差があるぞ.

http://www.city.yamato.kanagawa.jp/kichi/NEWS20051115.htm
を見ると,
-----------------------------------------------------
 厚木基地については,訪米直後の昨年7月16日,初めて一部新聞紙上で移転問題が報じられたものの,その直後,白紙に戻ったとも報じられ,日米両政府間の協議内容は,なかなか明らかにされませんでした.その後,昨年9月の日米首脳会談を経て,今年2月には外務・防衛閣僚らによる「2プラス2」がワシントンで開催され,日米両政府間で地元の負担軽減などの確認が交わされました.
-----------------------------------------------------
とあって,要求自体は出されている,と考えるのが自然.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
米軍再編を追う「安保の現場から 」〜第八部「軍事中枢」の衝撃(5)〜
http://www.kanaloco.jp/serial/entry/id_519/

 〔略〕

 厚木基地からの移転を要求したのは,日米のどっちか?,ですが,

> 中間報告でキャンプ座間(座間,相模原市)の司令部強化とセットで示された厚木基地(大和,綾瀬市)の艦載機移転

 「セットで示された」とあります.
 そもそも「キャンプ座間の司令部強化」を要求してきたのはどちらでしょう?
 もちろんアメリカです.日本はこんな事を要求するワケがありません.

 つまり,アメリカ側が,キャンプ座間の強化を日本政府に受け入れさせるために,神奈川県の「負担軽減」としてセットで要求してきたのです.

 はい.この件の議論は,結論が出ました.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 論旨が飛躍しすぎ.

 (1)セットの語法について

 政治用語ではしばしば「同時に政治日程に上げるられている,複数の政治課題」のことを「セット」と呼ぶ.
 この場合,「どちらの陣営にとって有利・不利であるか」は,セットとは無関係.

 (用例)
>その結果「耐震データ偽造事件,ライブドア事件など4点セットは,どこかへ消え去った.
http://www.fpcj.jp/j/mres/japanbrief/jb_619.html

>◇1994年の当時,小選挙区制度,政党交付金,企業・団体献金の禁止は,3点セット の政治課題(各党の公約でもある)であった経緯からみても,政治資金規正法附則第9条 は厳正に実施するのが各政党の責任である.
http://www5.sdp.or.jp/central/timebeing/kigyou0726.html

>どう是正していくかということがセットで議題に上がって,設置者会議でやり取りをして. いただいて,公私協に降りてくるのかな,と考えています.
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/ed_seisaku/kyougikai/20051124/kiroku1124/kaigiroku_1124.pdf

 したがって,
「中間報告でキャンプ座間(座間,相模原市)の司令部強化とセットで示された厚木基地(大和,綾瀬市)の艦載機移転」
のうち,キャンプ座間(座間,相模原市)の司令部強化が米軍側の要求だからと言って,それに続く「厚木基地(大和,綾瀬市)の艦載機移転」までも,米軍の言い出したことと決め付けてしまうのは早計である.

 そもそも,外交交渉はギブ&テイクによって成り立っている.要するに政治的取引で,自分の最優先とする要求を叶えてもらう代わり,優先度の低い問題において,相手に譲歩することは,日米交渉でもしばしばあったことである.
 例えば,沖縄の北部訓練場も少しずつ日本に返還されている.

「中間報告でキャンプ座間(座間,相模原市)の司令部強化とセットで示された厚木基地(大和,綾瀬市)の艦載機移転」
のうち,前者が,アメリカが日本に対して要求するギヴであり,後者がその代価としての譲歩だと考えるほうが,外交上の常識に叶っている.

 そして,その譲歩は,日本に言われて譲歩したのか,それとも自発的なものなのか,引用元である「米軍再編を追う「安保の現場から 」」には書かれていない.

 よって,赤旗君の引用が直ちに
>つまり,アメリカ側が,キャンプ座間の強化を日本政府に受け入れさせるために,神奈川県の「負担軽減」としてセットで要求してきた
ことを証明するものではない.

 残念だったね.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 「厚木⇒岩国への空母艦載機移転は,米軍側の都合」であることは,江畑謙介の「米軍再編」にも書かれている.

 【事実】
 誤読.

 該当部分の記述はこう.

厚木海軍飛行場とNLP代替飛行場

 米空母が横須賀を母港とする限り,厚木海軍飛行場が返還される可能性も小さい.空母の母港とそれに近い陸上の飛行場は表裏一体の関係だからである.

 空母が母港に帰っている時には,艦載機は陸上の飛行場に上げて,そこで発着訓練を続けて技量の維持を図る必要がある.
 その陸上飛行場は空母艦載機(空母航空団:CVW)にとっての「母港」であり,一定レベル以上の航空機の整備修理能力と,搭乗員をはじめとする空母ウィングを形成する要因の家族が住んでいる場所でなければならない.
 このため,空母航空団の陸上飛行場は,空母の母港からそれほど遠くない方が望ましい.
 空母への着艦は,「制御された墜落(コントロールド・クラッシュ)」と表現されるように,極めて高度な技量を要求される.空母の飛行甲板上,高々20〜30メートルの間に張られた3本,ないしは4本の着艦拘束ワイヤ(アレスティング・ワイヤ)を確実に捉えねばならない.

 それも基本的には1番手前から二本目ワイヤを引っ掛けることが要求される.安全を確保するためである.
 このため,空母艦載機の操縦要員は常に着艦訓練を繰り返す必要があり,空母が前線配備になるときには毎回,その技量を維持しているかのテストが実施される.

 それは結局,事故を防ぎ要員と空母を助ける結果になる.
 空母着艦訓練は,昼間と夜間に分かれる.
 特に難しいのが夜間着艦訓練(NLP)であるが,夜間にそれを実施される海軍飛行場周辺住民にとってはたまったものではない.

 昼間でも相当うるさいから,厚木海軍飛行場では,陸上における空母着艦訓練(FCLP)の代替実施場所として,硫黄島の海上自衛隊飛行場を使うことが決められた.

 しかし硫黄島は厚木から1250キロも離れた太平洋上にある.
 そこまで飛んでいくのに2時間近くを要し,時間がかかるだけでなく,途中で天候状態が変化するなら,そのまま硫黄島に飛んでいくべきか途中で引き返すべきか,難しい決断を迫られる.
 硫黄島まで行って着陸できないとなれば,引き返そうにも燃料が持たない危険がある.
 また,硫黄島まで行って,発着訓練を繰り返しする時間を考えると,日帰りが難しい.
 島の宿泊は,宿泊施設の問題だけでなく,「住民」が増えることによる水不足の問題なども生じてくる.
 このような理由から,米海軍は硫黄島をなかなか使いたがらない.
 元来が硫黄島は暫定的なもので,日本が本格的な昼夜間着艦訓練飛行場を提供するまでの応急処置とされた.

 米海軍は厚木海外飛行場から,100海里(185キロ)以内に着艦訓練用陸上飛行場があるという条件を求め,日本政府は,三宅島に新たに飛行場を建設して,米海軍に提供する方針を固めた.

 ところが三宅島の火山が噴火してしまい,飛行場建設は当面不可能となってしまった.
 だからといって,では別の場所をと,すぐにはいかないのが政治で,三宅島の住民には米海軍用練習飛行場を建設する代わりにいろいろな経済的条件などを提示,承諾してもらって決めた話をそう簡単には白紙は戻せない.(と政府は説明する).

 こうして厚木飛行場における着艦訓練騒音問題は完全に行き詰まってしまった.
 業を煮やしたのが米海軍で,それならば海兵隊が使用している.岩国飛行場をNLP用に使いたいが,どうだろうかと日本に打診して来た.

 岩国飛行場には沖縄のキャンプ・コートニに司令部を置く第V海兵遠征軍に所属する.
 第1海兵ウイング(航空団)の第12海兵航空群が駐留し,F/A‐18C/D戦闘攻撃機やEA‐6B電子戦機,それにCH‐53D輸送ヘリコプターなど4個スコードロンが配備されている.
 この基地にはまた海上自衛隊の第31航空群と,第111航空部隊がP‐3C哨戒機,UP‐3D電子戦訓練支援機,OP‐3C画像情報収集機で,US‐1A/US‐2救難飛行艇,SH‐60J哨戒ヘリコプターなどを配備していて,海上自衛隊の第4航空群(この部隊の傘下には硫黄島の航空基地を運営する硫黄島航空基地隊がある)と飛行場を共有している厚木飛行場と似た運用条件にある.
 米海兵隊の戦闘攻撃機部隊と,電子戦機部隊は,空母航空団に編入されて空母に搭載されることがあり,その際には海軍空母航空団の航空機と同様に,空母着艦の技量を確保する必要がある.

 このような状況から,岩国飛行場では海側を埋め立てて,滑走路を1000メートル沖合に移設する工事が進められている.
 1996年から工事に着手され,10年後の2006年度に,完成する予定だが,その暁には,騒音問題や発着コース下の工業・住宅地域に対する危険性の問題は大きく改善されると見込まれている.

 米海軍は以前より,硫黄島の天候条件が悪い場合に岩国飛行場を着艦訓練の代替飛行場として使用する方式を要請してきたが,山口県をはじめとする地方自治体が反対してきたという経緯がある.
 2003年2月には広島県の沖美町長が大黒神島にNLP用の飛行場を建設する案を打ち出したものの,地元の広島県から反発を受けて実現しなかった.
 岩国の滑走路が沖合に移転しても,ここでNLPを行うのは,安全性などの問題から地元の強い反対が出ると予想される.

 しかし,第五空母航空団全体が,岩国に移転して厚木からいなくなるという可能性は少ないだろう.
 前途のように空母航空団の陸上基地は空母の母港近くになければならず,また乗員や整備員など空母航空団を形成する要員の住宅が必要だからである.

 空母航空団全体が岩国に移動するなら,家族を含めて3000人分以上の住宅を岩国に確保せねばならない,このため,横須賀に,空母が配備され続けるなら,横須賀の近くに別に航空基地を用意しない限り,厚木が返還されることはないし,今後,西太平洋に二個空母打撃群が,常時配備されるような運用体制がとられると,横須賀に入港してくる別の空母の数も増えると予想される.

 その場合,空母が比較的長期間横須賀に入港するのなら,搭載している,空母航空団厚木に降ろす可能性も予想される.
 さらに1991年2フィリピンのスービッグ・べイにあったキュービー・ポイント海軍飛行場が閉鎖され,1995年にはグアム島のアガナ海軍飛行場も閉鎖されたため,厚木は西太平洋における米海軍の主力飛行場となってしまった.
 三沢航空基地や嘉手納航空基地にも,米海軍航空部隊はいるが,いずれも間借のテナント部隊や分遣隊であり,米海軍として実質的に占有状態で使っている航空基地は厚木しかない.
 従って,米海軍にとって,厚木海軍飛行場の重要性は,今後,横須賀海軍基地と共に増大しこそすれ,減少することはないと考えられる.
(江畑謙介著「米軍再編」(ダイヤモンド社,2005/6/1),p.299-305)

 さて,この引用部分によれば,第1に,

「夜間にそれを実施される海軍飛行場周辺住民にとってはたまったものではない.

昼間でも相当うるさいから,厚木海軍飛行場では,陸上における空母着艦訓練(FCLP)の代替実施場所として,硫黄島の海上自衛隊飛行場を使うことが決められた」

 これは日本国の住民の都合によって,硫黄島に移った,ということを意味している.日本側の都合だな.

 第2に岩国へ移転することになったのは,

「ところが三宅島の火山が噴火してしまい,飛行場建設は当面不可能となってしまった.だからといって,では別の場所をと,すぐにはいかないのが政治で,三宅島の住民には米海軍用練習飛行場を建設する代わりにいろいろな経済的条件などを提示,承諾してもらって決めた話をそう簡単には白紙は戻せない.(と政府は説明する)」

 つまり,日本側の内政事情に起因している.
 日本側の都合だな.

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
> 岩国移転案は,日本側の煮え切らない態度にキレた米側が言い出したもの.

 表現としては微妙ですが,事実はそうです.
 「厚木から岩国への移転はアメリカ側の要求」でしょう?

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 なんで前段の三宅島問題を無かったことにしよう,無かったことにしようとするのかな?

 件の久江雅彦版の「米軍再編」にしても,(同書の論旨に賛成するかどうかは別として),そういう日本の方針なき迷走を批判していたはずだがね.
 厚木基地移転問題において,その迷走に振り回されたのが米軍側ではないか.
 これを日本側の都合と呼ばずして,なんとする.

 だいたいやね,あれほど久江の本を論拠だ論拠だと言い張っていた人が,その点はシカトを決め込むのは,滑稽ですらある.
 そのような人の主張を,誰が信じてくれると思うのかね?

消印所沢 in mixi


 【珍説】
> 第1に,
> 「夜間にそれを実施される海軍飛行場周辺住民にとってはたまったものではない.

> 代替実施場所として,硫黄島の海上自衛隊飛行場を使うことが決められた」
>
>  これは日本国の住民の都合によって,硫黄島に移った,ということを意味している.日本側の都合だな.

 しかし,そもそもNLP(夜間離発着訓練)をしているのは米軍の都合です.
 日本では政府関係者も含めて,誰もNLPをやってほしいなどと頼んでいません.

……というのは論点がズレますかね(笑).

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 おいおい…….
 日米安保を日米双方が必要としている以上,米空母が日本にいるのは日本側の都合でもある.
 そして米空母が日本にいる以上,FCLPは日本でやらねばならない.
 離着艦訓練を常にやらなければ,艦載機が戦力とはならず,そうなったら空母はただのでかい箱だからである.

消印所沢 in mixi


 【珍説】
 いわゆる中間報告「日米同盟:未来のための変革と再編」の文章の後半には,岩国基地の説明として長ったらしい文章が付いています.
------------------------------------------------------ここから引用----
滑走路移設事業終了後には周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で安全かつ効果的な航空機の運用のために必要な施設及び訓練空域を備えることとなる岩国飛行場
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 ここでは,岩国基地は,厚木よりも爆音や墜落など地域住民への影響が少なくてすみ,なおかつ,「安全かつ効果的」に訓練ができるような施設や訓練空域を整える,とされています.

 訓練施設については後日書く事にして,今回は,上記の文章の中の
「周辺地域の生活環境への影響がより少ない形で」
という部分に注目しましょう.

 もともと岩国市民は,基地が存在する事による騒音と墜落事故の被害をなんとかしたいと思っていました.
 1968年に米軍板付基地のF-4ファントム戦闘機が九州大学に墜落した事故がきっかけとなって,「滑走路沖合移設運動」が始まりました.
 短期間に数万の署名が集まり,市議会で「岩国基地沖合移設決議」が採択されました.
 そして,防衛施設庁の「岩国飛行場滑走路移設に伴う埋め立て事業」が1997年度から始まりました.
 この計画は,沖合を埋め立てる事でこれまでの滑走路を1キロ移設する,というものです.

 岩国市民は,これで騒音の被害が少なくなると思っていました.
 ところが,もとの滑走路部分が市に帰ってくるかと思ったら,どうやらそうではなさそうです.
 おまけに,埋め立て地には大規模な艦艇が接岸できる水深13メートルの岸壁も作られていました.

 そして,今回の米軍再編で厚木基地の空母艦載機が移転して来るという大強化が明らかになりました.
 岩国市民が市民投票で国に対して「反対」を突き付けたのには,こうした背景があるわけです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 その「日米同盟:未来のための変革と再編」だが,

 第5空母航空団の厚木飛行場から岩国飛行場への移駐は,F/A-18,EA-6B,E-2C及びC-2航空機から構成され,(1)必要な施設が完成し,(2)訓練空域及び岩国レーダー進入管制空域の調整が行われた後,2014年までに完了する.

とあり,第5空母航空団が移駐することが明記されている.

 同文書の,
「恒常的な施設を2009年7月又はその後のできるだけ早い時期に選定することを目標とする」
という部分は信頼しておきながら,他方で,
>,岩国にも厚木にも空母艦載機が居座る事ができ,
などと,まるで同文書が嘘をついているかのように,同文書に対して信頼できない態度を示しているのは,恣意的な選択ではないか.

 要するに,君はソースの恣意的な選択や,先の「出典は失念」といった根拠不明な「ソース」を駆使することによって,自説が証明「できたつもり」になっているだけ.
 そんなルール破りが許されるのなら,全く逆のことも「証明」できてしまうし,そればかりか,「ホロコーストは捏造」論だって「証明」可能になってしまうのだが(笑).

消印所沢 in mixi,改


 【珍説】
 たしかに,米空母が横須賀を母港として使い続けるのは「居座る」と表現してもいいですが,空母艦載機が岩国にも厚木にもいる事ができるという事を「居座る」と表現するのは微妙ですね.
 所属が岩国になるでしょうから,岩国にいる事のほうが多くなるかもしれません.
(もっとも米軍が都合が悪くなると「所属」を変えるのは得意ワザですが……)

 岩国に移駐後も頻繁に厚木に出入りする可能性は高いと思います.
(「頻繁に」の定義を議論しだすと難しいですが……)

 厚木基地周辺で騒音の被害や墜落事故の恐怖を感じている方々にとっては
「岩国にいっていなくなると思っていた空母艦載機がまた来てる」
という事で,「居座り続けている」と感じる気がします.

 ……ですが,言葉を正確に使うという意味では,
「厚木基地も頻発〔原文ママ〕に使われそうだ」
または,
「岩国基地も厚木基地も米軍の都合でどちらでも使える」
というような表現にとどめておいたほうが良さそうですね.

 最後に
「太平洋の西半分へのプレゼンスの確保は,岩国基地問題に関係なく,日米安保の大前提」
との事ですが,日米安保条約には,
「日本は米国に空母の母港としての機能を提供する」
とかって書いてありましたっけ?

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
>所属が岩国になるでしょうから,岩国にいる事のほうが多くなるかもしれません.

 「かもしれません」では根拠にはならない.

>岩国に移駐後も頻繁に厚木に出入りする可能性は高いと思います.

 「思います」では根拠にならない.
 当方は君の感想文など求めていない.

>「居座り続けている」と感じる気がします.

 「気がします」では根拠にならない.
 それ以前に,「感じる気がします」は日本語表現としておかしい.

>日米安保条約には,「日本は米国に空母の母港としての機能を提供する」とかって書いてありましたっけ?

 西太平洋にプレゼンスを確保するというのは,米軍の基本戦略.
 米軍にとっては日米安保はそのためのものであり,空母はそのための道具.
 日米政府共にド素人じゃないんだから,そんな自明のことまでわざわざ書かない.

消印所沢 in mixi


 【珍説】
中日新聞
艦載機完全移転なら…
厚木基地の騒音『4分の1』に
http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20060720/lcl_____kgw_____001.shtml
------------------------------------------------------ここから引用----
 大和市基地対策課は十九日,在日米軍再編で合意された厚木基地(大和,綾瀬市)からの空母艦載機の移転を見据え,同基地周辺の騒音状況を独自に試算するシステムを作成したと発表した.同システムの試算では,移転が実現した場合,騒音は「現在の四分の一になる」(同課)という.米軍基地を抱える自治体が単独で航空機騒音の算出システムを作るのは全国初の試み.
-------------------------------------------------------中略---------
 米軍再編では,二〇一四年までに厚木基地の空母艦載機部隊五十九機が山口県の岩国基地へ移転し,岩国から海上自衛隊機十七機が厚木へ移転することが決まっている.

 試算では,仮に移転案が実行され,艦載機が厚木に一機も飛来しないという条件の場合,騒音の総エネルギー量は現在の約四分の一に減るという.

 だが,移転後の艦載機の具体的な運用は明らかになっていないため,市では今後,国や米軍から運用情報を得て,詳細な騒音のシミュレーションを行い,艦載機移転の実現に向け,国や米軍への要請や交渉に活用していくという.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 厚木基地周辺の方に対しては,こういう事を書くと申し訳ない気がしますが,「騒音『4分の1』に」という希望的観測が強調されるのは,どうかと思います.
 厚木基地そのものが無くなるわけではなく,横須賀には原子力空母が来ます.
 横須賀から岩国は遠いですし,米軍は日本周辺に2隻の空母を置きたがっています.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
>「騒音『4分の1』に」という希望的観測が強調されるのは,どうかと思います.

 4分の1どころか,もっと減るんじゃないですか? 騒音の激しいスーパーホーネットやプラウラーが全部居なくなるのですから.希望的観測どころか,かなり控えめな発表ではないかと.

 正式には「日本周辺に2隻の空母」という動きも全く無ないですよ.
 西海岸の空母がハワイに前進してくるのは,ほぼ間違い無いですが.

JSF in mixi

 4分の1どころか,もっと減るんじゃないですか?

 モロに厚木基地周辺の人間から言わせてもらいますと,確かにライノとプラウラーが居なくなれば,1/4どころか1/10くらいの勢いですな.
 海自所属の機体は昔ほど頻繁には飛んでいませんし,空母艦載機が消えたら飛ぶ物はほとんどありませんよ .
 基地周辺よりも現在は苦情が多い空路周辺は,1/10どころではないかもしれませんね.

ナッシュ平蔵 in mixi支隊

 蜂がいなくなるだけで4分の1なんか軽く達成してしまうのだが(笑).
 部屋の中にいても五月蠅いレベルの騒音起こすのは蜂ぐらいだぞ,
 とにかく蜂の五月蠅さは異常.

たれ in mixi支隊

 厚木基地まで約5kmのところにすんでいますが,やはりホーネットはうるさいですね.
 だからといって抗議する気にはなりませんが.

 空母が横須賀に帰還しない限り,普段はP3Cぐらいなもんですから,あまり気にはなりませんね.

まるさい in mixi支隊

「米軍は日本周辺に2隻の空母を置きたがっている」
   ↓
「岩国と厚木の両方に艦載機が配備される!」

と煽りたいメディアや「専門家」もいるようですが,現状では妄想の域を出ていません.

 厚木からの移転の経緯を見るに,厚木を今後も継続しようとする意思が米軍にあるようには思えないのですが.


 【質問】
 CVW-5司令部が厚木に残る(かもしれない)ことの意味は?

 【回答】
 有事のときに日本国内での柔軟な兵力配置,展開を可能にし,特に,厚木をCVW-5固定翼機の訓練のための中継地としても使用するためと考えられる.

 以下引用.

――――――
 海兵隊のKC-130は岩国に移動して,そこからグアムや海上自衛隊の鹿屋基地に展開することになるが,これらを総合すると,この再編によってアメリカ軍が〔有事の際に〕日本国内で利用できる滑走路は従来よりも増え,アメリカ軍はそれだけ柔軟な兵力配置,展開が可能になると見られる.
 特にCVW-5の岩国移転については,合意文書に記されているのはあくまでも固定翼機が移動するだけで,2つのヘリコプター飛行隊,HS-14とHSL-51は厚木に残る事になっており,また,CVW-5の司令部機能・施設の移動については述べられていない.
 それからすると,司令部は空母の母港である横須賀に近い厚木に残され,厚木はCVW-5固定翼機の訓練のための中継地としても使用されると予想してもよいのかも知れない.

――――――岡部いさく in 「航空ファン」2006年7月号,p.53

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