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◆◆日朝関係
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<東亜FAQ目次
※「北韓」:朝鮮民主主義人民共和国の韓国側呼称."北朝鮮"と呼ぶより厭味.
(画像掲示板より引用)
「Togetter」◆(2011/07/21) 在日朝鮮人や朝鮮学校についての話
「Togetter」◆(2012-12-02) 「あの頃僕らはバカだった.」(朝鮮学校編)
「Togetter」◆(2013/04/09) 在日コリアンに浴びせられる暴言
「ガジェット通信」◆(2013/04/11) ツイッター上で在日コリアン(李信恵)に浴びせられる稚拙でおぞましい暴言の数々…法的取締りも?
(キャッシュ)
「YouTube」◆(2011/09/18) 李信恵「日本は日本人だけの国じゃない」(バッシングの発端)
「VOICE」◆(2010/07/16) 北朝鮮の“次なる暴挙”に日本はどう備えるか(1)/橋爪大三郎(東京工業大学教授),李 英和(関西大学教授),富坂 聰(ジャーナリスト)
「VOICE」◆(2010/07/16)北朝鮮の“次なる暴挙”に日本はどう備えるか(2)/橋爪大三郎(東京工業大学教授),李 英和(関西大学教授),富坂 聰(ジャーナリスト)
「VOICE」◆(2010/07/16)北朝鮮の“次なる暴挙”に日本はどう備えるか(3)/橋爪大三郎(東京工業大学教授),李 英和(関西大学教授),富坂 聰(ジャーナリスト)
「VOR」◆(2012/04/15)日本 北朝鮮問題で 中国と緊密な協力望む
「VOR」◆(2012/05/16)北朝鮮 日本海の名称変更を要求
「VOR」◆(2012/07/23)金正日総書記の下専属料理人 正恩氏のもとへ
「VOR」◆(2012/08/08)北朝,日本の赤十字,10年ぶりに協議再開
「VOR」◆(2012/08/14)日朝交渉 4年ぶりに再開の用意
「VOR」◆(2012/08/31)日朝協議 交渉継続で合意
「VOR」◆(2012/11/10)日北朝がウランバートルで交渉改善のための会合
「VOR」◆(2012/11/16) 北朝鮮と日本,安全保障問題についての討議を深化させることで合意
「VOR」◆(2013/05/20) 北朝鮮 植民地支配時代の犯罪に対する謝罪と賠償を日本に要求
「VOR」◆(2013/09/23) 日本のジャーナリストら 北朝鮮に入国許可
「朝目新聞」●朝鮮学校無償化 「思想教育」「反日教育」は判断材料にせず…文科省が説明 (of ニュー投)
「アルファルファモザイク」◆(2010/09/16)朝鮮学校無償化】安倍元首相「例えばオウム真理教の学校に国が補助金を出すべきだろうか?ダメに決まってる」
「コリア国際研究所」◆(2010/03/08)高等学校無償化問題と朝鮮学校
「コリア国際研究所-KII」◆(2010/08/03)朝鮮高級学校無償化問題の結論を急ぐな 丹羽雅雄弁護士の「朝鮮学校無償化妥当論」批判
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コリア国際研究所所長 朴斗鎮
「産経」◆(2010.03.15) 政府の拉致パンフから「被害者帰国」外れる 担当相「何もわからない」
「産経」◆(2013/04/14) 【朝鮮学校】北朝鮮の核実験受け全国で補助金打ち切り加速-埼玉・神奈川・広島・山口が新たに停止
(キャッシュ)
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/01/16)中国では新政権が安定第一路線を部分修正 日・北朝鮮の外交戦はさらに深刻化する ――作家・ジャーナリスト 莫 邦富氏
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/03/18) 現地案内人がこぼした日朝国交正常化への想い 北朝鮮報道への不信感で語られない本音とは
「東洋経済オンライン」■(2013-11-08) 猪木氏が,北朝鮮と太いパイプを持つワケ
「ニダー速報」:「『地上の楽園』は地獄だった」大阪の脱北女性が慰謝料など約千百万円の損害賠償求める
「ワールド&インテリジェンス」◆(2013/06/06) したたかな戦略・戦術を要する対北朝鮮&中国
『金正恩の北朝鮮と日本,北を取り込むという発想』を読み解く (2013/05/21)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」
『秘密ノート』(飯島勲著,プレジデント社,2013.7)<としりん/危機管理としての秘密保持,北朝鮮交渉の裏話,道州制を語る
【質問】
日本は北韓問題に対し,どのように取り組むべきか?
【回答】
田中明彦〔国際関係論MIT博士〕は,「日米韓が連携して,6者協議を早期再開させよ」と主張する.
――――――
拉致問題についての北朝鮮の対応が,全く不十分であることは言うまでもない.北朝鮮の今後の対応いかんでは,経済制裁の実施に踏み込むことが必要となるかもしれない.
ただし,北朝鮮を巡る懸案としては,核兵器開発や弾道ミサイルの問題を忘れるわけにはいかない.
そのためには六者協議を早い段階で再開させなければならない.拉致問題を巡る日朝の交渉を続けつつ,六者協議に向けての,とりわけ米国との緊密な連携が必要となる.
韓国と日米の間の北朝鮮認識にはかなりの差が生まれており,このギャップを埋めることも必要な作業である.
拉致問題の今後の進展のためにも,安全保障を巡る問題で,北朝鮮を追い詰めていかなければならない.
――――――in 日本経済新聞,p. 31,2005/01/07
もっとも,日米韓の連携,中でも日韓の連携は現状,非常に困難なようだが.
▼ 安全保障問題については,小川和久が以下のように述べている.
――――――
日米同盟の根本は,いうまでもなく日米安全保障条約です.
その第5条には,
「各締約国は,日本国の姿勢の下にある領域における,いずれか一方に対する武力攻撃が,自国の平和および安全を危うくするものであることを認め,自国の憲法上の規定および手続きに従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する」
とあります.
続く第6条には,
「日本国の安全に寄与し,ならびに極東における国際の平和および安全の維持に寄与するため,アメリカ合衆国は,その陸軍,空軍および海軍が日本国において施設および区域を使用することを許される」
とあります.
つまり日米安保条約には,仮に北朝鮮が日本を武力攻撃すれば,アメリカはその攻撃をアメリカに対する攻撃と見なして北朝鮮に反撃する,そのアメリカは日本に駐留するのだ,と書いてあるわけです.
もちろん,中国についてもロシアについても話は同じです.
〔略〕
朝鮮戦争のときにできた国連軍は今日も存在し続けており,それは日韓合わせて438人という形だけのものではなく,万一のときは在日・在韓米軍が全て国連軍になるという実体を伴った存在で,北朝鮮に対して大きな抑止力と成っています.
逆に言えば,北朝鮮が軍事的な冒険をしなければ戦争にはならないという事でもあります.
〔略〕
今こそ日本は,国連軍の存在意義を明確に認識し,これを有効に活用しなければなりません.
北朝鮮に対して
「間違っても日本や韓国の領域にミサイルを落とすようなことをするなよ.
そうなれば,国連軍としての米軍の攻撃で北朝鮮は消滅することになるぞ」
と言い続け,安全な国に変えていく必要があります.
――――――小川和久著「日本の戦争力」(アスコム,2005.12.5),p.234-235
条約万能論のような気がしないでもないが…….
金正日は条約を平気で破る常習犯であり,そのような金が条約というものをどう見ているかは明白である以上,条約をたてにした威嚇がどこまで通じるか,疑問もある.▲
▼ 佐藤優の提案は,もっと大胆である.
山田重夫北東アジア課長は少し線が細いので,民間の智を集め,今後の戦略を立てよ,と提案する.
以下引用.
――――――
〔略〕
秋葉中国課長と比較すると,北朝鮮を担当する山田重夫北東アジア課長は少し線が細いので心配だ.
鈴木宗男氏が官房副長官をつとめていたころ,山田氏は鈴木氏の覚えをめでたくしようとして,手書きの手紙を持参したりした.
しかし,02年に宗男バッシングが始まると,その流れを作るのに陰でいろいろ画策した.
このような外務官僚に金正日を相手に的確な戦略を立て,また腹を据えた毅然たる交渉ができるのか実に不安だ.
これからは官邸主導で組み立てた戦略を外務省がきちんと遂行するか監督することが重要になる.
日本人はインテリジェンスについて自信喪失に陥っているが,世界の情報のプロたちが北朝鮮の核実験後,東京を訪れ,精力的に情報収集活動をしている.
民間部門に北朝鮮に関する貴重な情報がたくさんあるので,それを拾い集めているのだ.
そこで提案がある.
北朝鮮に関する日本の専門家100人を集め,4日間,ホテル付きの会議場に缶詰めにして,北朝鮮の政治情勢,拉致問題解決の展望,金正日の内在論理,経済状態,軍の動向,核実験に対する国内報道の状況,日本の取るべき政策などについて徹底討論するのだ.
この会議には,政治的立場がどうであれ,アカデミズム,論壇などで認知されている専門家すべてに声をかける.
佐藤勝巳現代コリア研究所長,重村智計早大教授,西岡力国際基督教大教授〔原文ママ〕,高崎宗司津田塾大教授,和田春樹東大名誉教授など普段は顔を合わせない人々を集めるのだ.
最初の3日間はマスコミには遠慮してもらい,全体会合と分科会で率直な意見交換をする.
そして4日目に報告を行い,そこには産経新聞から朝日新聞,『正論』『諸君!』『世界』『週刊金曜日』まであらゆる政治潮流のメディアに門戸を開く.
わずか4日間の会議で,日朝研究を政策に反映させるための基礎が整う.
ここには秘密情報は何もないし,予算も数千万円で済む.
現時点でわれわれが持っているカードを少し組み替え,国益のために使うというのがインテリジェンスの定石だ.
――――――佐藤優の「地球を斬る」,2006/10/26(リンク切れ ⇒ アーカイブ)
なお,上記の山田重夫についての部分は,裏を取るに足る情報が現時点では何もないので,その点は留意されたし.
また,確証バイアスのような教授まで集めて,意見交換が意見交換として成立するのか,その点に疑問もある.▲
【珍説】
松田ドラえもんネタ新着.
「小泉の父親,小泉純也は,母親が北朝鮮籍(なぜか戸籍は焼失).つまり,小泉は北朝鮮クオーター.」
http://twitter.com/matsudadoraemon/status/13320539061
2010年05月04日 09:02,JSF
【事実】
超時空民主主義人民共和国
2010年05月04日 09:57,ゆずこせう
小泉又二郎(純一郎の祖父)が慶応生まれだから,祖母もその辺でしょう.
大韓帝国どころか,李氏朝鮮時代の生まれだろ……
2010年05月04日 11:48,ゆきかぜまる
以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分
【質問】
在日朝鮮人は,韓国ではどういう扱いを受けるのですか?
【回答】
大変酷い差別を受けるという.
また,近年は在日朝鮮人だけでなく,知日派というだけでそうなのだという.
しかし一方,
「一般庶民の対日感情は昔に比べてずっとよくなって来ており,豊かになったおかげで,日本や在日韓国人への妬みが少なくなるという余裕も生じている.従って,韓国人の在日韓国人に対する差別意識も相当弱まっている」
という情報もある.
後者は,韓国企業に出向している日本人の証言であり,前者に比べて信憑性は高いと推察される.ま,コミュニティによってばらつきもあるだろうが.
以下引用.
日本に居る「在日韓国人」は,韓国に帰るとどうなるのか.
在日コリアン(日本に帰化済)の前田日明氏が,この様に述べています.
朝鮮総連や韓国民団は日本に対して差別だなんだというけれど,同胞が北朝鮮でどういう目に遭わされているか,あるいは韓国に帰ってどういう扱いを受けているかについては,世の中に聞こえるような形では誰も何も言わない.何だこれは!
俺は韓国語をしゃべれないけれど,それでも韓国に行くと悪口を言われているのが分かるんですよ.
昔,東映フライヤーズとかで活躍してた張本勲さんと一緒に食事したとき,日本から韓国プロ野球に行った福士明夫さんや新浦壽夫さんの話が出たんです.彼らは日本で活躍して向こうでも活躍したけれど,ベンチのなかではひどい扱いをされた.差別どころか,存在そのものを,まるでそこにいないかのごとく完璧に無視された.
(中略)
張本さんは,同じような扱いを受けてたまらなくなった福士さんに,
「俺が帰るところはどこですか! 日本じゃない.韓国でもない.玄界灘の上ですか」
と訴えられて,もう何も言葉が出なかったと言ってました.
(中略)
出自が在日だからということで韓国で就職差別を受けたり,北朝鮮に帰国すれば殺されたりひどい目に遭わされたりする.こういうことに黙っていながら,日本国内の差別反対だとか,参政権をよこせだとか言う人間を,少なくとも俺は信用できない.
(別冊正論vol.2より抜粋)
別カテゴリーにも抜粋してますが,在日コリアンは,本国では完全に拒否されているのです.
在日だけではない.知日派も「親日派」と勝手に解釈されて糾弾されます.
韓国では思考的に日本寄りという理由でも,差別されてしまう.
さて.私は過去,韓国人留学生の方と,家族ぐるみの付き合いをした事があります.私がまだ小学〜中学生の頃だったので,少々記憶があやふやかもしれませんが.当時私の弟が保育園に通っていましたが,その韓国人夫婦も娘さんが居て,一緒に通っていました.
旦那さんは学校の教師であり,日本へ勉強する為に留学していました.彼はこう言っています.
「韓国は日本より30年遅れている」
なかには「30年で済むのか?」という方も居るでしょう.ただ理解して欲しいのは,彼のこの言葉は,十数年前に述べた事なのです.
当時は今の様なネット社会ではありません.韓国は多少進んでいたでしょうが,彼も反日教育を受けていたはずです.
そんな彼が,「祖国は遅れている」と言い切ったのです.
彼は韓国がもっと発展する様に,日本で勉強しました.数年間.夫婦は自宅ではハングルで会話しているのですが,娘さんがハングルに対して「日本語」で答えたりした時は,少々困った顔をしていました(苦笑
時々子供たちを連れて大きな公園で焼肉を焼いていました.私もご一緒させて頂きました.焼肉,美味しかったです.
そんな彼らも,帰国する事になりました.
韓国に帰って,日本で学んだ事を,生徒達に教えたい.そう決意していたはずです.
ところが.そんな彼を待ち受けていたのは.生徒達からの「差別」でした.
数年間.日本でたった数年間留学しただけなのに.留学生までも「知日派=親日派」として差別したのか.当時は「それ程日本を憎んでいるのかなぁ」と考えていましたが,振り返るとこれも「反日教育」の賜物だったのか.
彼が立派だったのは,自分を差別し,授業をボイコットまでする生徒達に対し,授業を開かなかった事です.
その代わり,ビデオを見せました.日本に住んでいた,娘さんの成長記録を.
初めは懐疑的だったそうですが,続けていくうちに生徒達が,
「日本は思ったよりも素敵な国なんですね」
と,理解を深めてくれたそうです.彼は自ら「差別」を乗り越えました.
残念ながら,私も彼らも,その後引越しを繰り返してしまい,現在全く連絡が取れなくなってしまいました.反日ムードが高まる韓国内で,どの様な状況なのか…心配です.
私の経験談(?)から書かせて頂きました.
十数年前の韓国では,「日本から帰国した留学生」までも「差別」されたのです.
在日韓国人を差別し,知日・親日派を差別し,留学生まで差別する.そういう人達を差別しながら,自分達は「日本に差別された」「侵略された」と主張する.
韓国という国こそ,「差別国家」ではないのか.そういう体制を作り上げた国家は,果たして民主主義国家と言えるのか.民族主義と言えるのか.
私が嫌韓の理由が,これです.韓国は差別国家である事.同胞も差別する.国家レベルで.
責めるべきは,そういう国家体制を築き上げた「国」にあります.
在日コリアンの帰化が徐々に増えているのも,上記の理由があるせいかなと.
〔略〕
Commented by 金国鎮 at 2006-05-27 18:02x
朴政権時代の警護室長であった朴鐘具(パクジョング)氏は日本生まれの韓国人でした.
彼が解放後帰国した時には殆ど韓国語ができなかったために数年間外に出かけることができなかったという記事をかって文芸春秋で読んだことがあります.
私は何回か韓国に行ったことがありますが,日本語を母国語とする在日の人たちに対する嫌がらせは深刻だと思いました.
驚くべきことは,アメリカ・カナダでも韓国人移民と韓国人留学生が同じ行動を1970年代から取っています.勿論この場合は在日だけではなくて日本人をも含みます.
LAのコリアタウンで起こった韓国人移民のアフロ系アメリカ人に対する暴言は,氷山の一角であると断言できます.
ただ,戦前ハワイに移民した韓国系の人達とアメリカで子供の時から教育を受けた韓国系の人達について,そういう話を聞いたことがありません.
私は在日の人たちが南北朝鮮のいずれとも距離を置き,むしろ中国・ロシアの朝鮮族と交流を深めるべきであると思っています.
ご参考までに,現在韓国の企業に取締役として出向している先輩のコメントを紹介します.
QTE
戦後の対日感情は,ほぼ10年単位で変化しており,現在は比較的良い方です.
過去に比べれば,日本を客観的に見るようになったので,よいところを認める余裕が出て来ました.(日本に留学した韓国人が母国で差別を受けたというは,ひとつ前に世代にあったことだと思います)
在日韓国人に対する感情も時代により変化しており,対日感情が悪いときには,その日本に住んでいるということで,在日に対する感情もよくありませんでした.
昔は,「韓国人のくせに韓国語もできず,日本人に媚を売って,自分達よりいい生活をしている」という妬みを含んだ感情が大勢を占めていました.
小職が韓国語を勉強した70年代中旬は,対日感情は非常に悪い時代でしたが,日本語世代がまだ社会の第一線にいたので,日本の良いところも知っていて,それを評価する社会の雰囲気も一部にはありました.
日本人が片言の韓国語を話すと,日本人は韓国語ができないと思っていたが,上手だと誉めてくれますが,在日がたどたどしい韓国語を話すと,韓国人なのになぜできないのかと,非難の対象になったり,軽蔑されました.
最近は,波があるとは言え,一般庶民の対日感情は昔に比べてずっとよくなって来ているし(盧大統領が日本批判をしても昔ほどの同感を得られない),豊かになったので,日本や在日韓国人を妬むことが少なくなりました.
従って,韓国人の在日韓国人に対する差別意識も相当弱まっていると思います.
(また,米国に移民した韓国人の2世や3世などが,韓国語を話せなくなり,在日韓国人だけを母国語ができないと非難することができなくなった)
UNQTE
塩津計 by mail
【珍説】
在日の人たちはもっと発言すべきだ.
その発言がマスコミで取り上げられ日本人の目にとまれば,日本人も違う見方があることに気がつくだろう.
日本の人たちも十分わかると思う.今はマスコミを通して一方的な情報しか与えられていない.
日本でも反ブッシュ,反イラク戦争,反自衛隊海外派兵を主張する人たちがいる.
朝鮮の問題にしても,違った見方をする人たちが声を大にして,それがマスコミに取り上げられれば,また違った反応も出てくるはずだ.
少なくとも米国では,ある意見に対する反対意見も必ず載せる.
日本では一方的な意見だけが目立つ.ハイエナのごとく弱い者いじめをしている感じがして,とても嫌な気持ちになる.
【事実】
デヴィのような意見がメディアに流れにくには,それがトンデモだからであって,「弱い者いじめ」などではありません.
例えば世の中には,進化論を否定して聖書そのままの天地創造論を唱える人々がおりますが,それが興味本位以外でマスコミに大きく取り上げられることが決してないのは,「一方的な意見だけが支配している」からでも,「弱い者いじめ」だからでもなく,単に間違った意見だからです.
【質問】
戦後直後,神戸朝鮮人学校事件などの朝鮮人学校騒乱事件は何故起こったのか?
【回答】
兵庫県の様に,建設労働者や工場労働者などとして来阪した朝鮮人の移住が多い地域(済州島〜大阪の航路が低廉で有った為,大阪に職を求めて移住する人が多く,その居住地は大阪の近郊である兵庫県瀬戸内沿岸が多かった)では,その子弟の教育が問題となり,朝鮮人父兄の要望により,市町村の教育担当者や有力者,在日朝鮮人の地域の有力者達が話し合い,日本の小学校課程と同じ6年制の普通学堂(学堂とは朝鮮で言うところの学級)を私立で設立します.
最初は,民家の一室を借りて誕生した寺子屋の様な場所ですが,その費用は,兵庫県の関西普通学堂の場合だと兵庫県内鮮協会(兵庫県内の朝鮮人移住者達の互助会)と武庫村(現在は尼崎市の一部)当局,それに通学児童の授業料(関西普通学堂の例では月30銭)で賄われました.
「戦前は,暗黒時代で朝鮮人は碌に教育も受けさせなかった」
と言う話は実は眉唾で,初等教育レベルであれば,例えば関西普通学堂の場合,1935年の発足当時は1学級,教員1名,児童数12〜3名で開校したのですが,年を追う毎にその数は増え,1939年に第1回卒業生を送り出した際には,全校生徒200名余に達していました.
古い記録ですが,1928年の時点で阪神地域への朝鮮人流入者は16.6万人,尼崎市から武庫村に掛けての居住数は1937年で,1,350戸,8,100余名に達しています.
因みに,尼崎の朝鮮人関係では他に労組として,大正末から昭和初期に掛けて,在日本朝鮮労働総同盟尼崎支部が誕生(後に尼崎自由労働組合と改称),灘生活協同組合の様な生活協同組合として,阪神消費組合を設立し,識字学級の運営や生活用品の低廉な販売を行って,最盛期には450世帯の加入者がいた他,市会議員や村会議員も輩出したりしています.
尤も,学校に関してはその後の教育の国粋化が進むにつれて,朝鮮人の民族教育を行う学堂は運営しづらくなり,最終的には1939年に関西普通学堂は公立学校教育,所謂内鮮一体化を謳う同化教育体制に組み込まれ,1939年から武庫小学校分教場(尋常科・高等科)として運営されていましたし,夜学校の整備も行われています.
一方で,朝鮮語の灯を絶やすまいと,各地の居住者はそれぞれ自主的に朝鮮語講習会を開催していました.
実質上,日本が戦時体制に入ってからの動きは鈍くなりますが….
ところで,朝鮮人の所謂「強制連行された人々」と言うのは,元々日本人若年壮年労働者が戦地に取られ,国民総動員を謳っていた際に,1939年9月に「国民徴用令」の準用として考えられたもので,日本各地の土建・鉱山労働者として2年契約で募集・雇用された人々の事を指します.
で,この契約更新の2年目に当たる1941年は,準戦時体制として強制的な契約更新があり,1942年の「官斡旋」で更にその強制連行的な性格が強まりますが,戦前はあくまでも移民としてのそれです.
話は横道に逸れましたが,日本の敗戦により,朝鮮は独立します.
これにより大多数の人々は,何らかの方法で帰国の途に就きますが,戦後も日本に留まった朝鮮人達は,朝鮮語講習会を居住地で再開します.
これが母胎となり,在日朝鮮人協会が運営する朝鮮人学校が開校された訳です.
居住者の多い尼崎には6カ所もの学校がありました.
占領当初,GHQは朝鮮人の本国(=半島南半分)への帰還を奨励していましたが,1946年12月には一方的に終了を宣言し,以後,在日朝鮮人を「日本国民」として扱う事にしました.
これを受け,1948年1月24日に文部省が朝鮮人子弟に対し,朝鮮人学校から,公立・私立小学校への就学を勧めると共に,朝鮮人学校に閉鎖命令を出します.
朝鮮半島は南北に分断され,北は共産主義体制を,南は(一応)民主主義体制を敷くに至ります.
朝鮮人社会も分断されますが,南側の人々は帰国すると言う道を選べたのに対し,北側の人々は帰還する場所を失い,結果的にこうした朝鮮人学校では,北側の人々が多数派となり,彼らは北側の共産主義教育を手本にし始めたのが遠因.
当時は冷戦の真っ只中で,共産主義に危惧を抱いたGHQの圧力で,警戒を深めました.
その反対運動の拠点が兵庫県です.
1948年4月10日,県知事が朝鮮人学校の閉鎖を命令し,12日までの立退き命令を下します.
14日に神戸と姫路の4校代表者40名が県庁舎に押しかけ徹夜の座り込みを行い,15日には応援を得て気勢を上げた為,市警は彼ら70名を逮捕.
24日には,これを民族に対する弾圧と捉えた朝鮮人達が数千人集合して県庁舎に押しかけ,知事達を軟禁,その閉鎖命令を撤回させる事に成功し,先に反対運動で市警に逮捕されていた70名を釈放させます.
これだけで済めば良かったのでしょうが,GHQは,この事件を占領体制に対する挑戦と見なし,24日深夜に神戸基地司令官の名において「非常事態宣言」を発令,第8軍のアイケルバーガー将軍の陣頭指揮により,日本の警察も動員して1,700名余を逮捕,うち136名は軍律法廷に掛けられ,最高刑は重労働15年に処されました.
神戸以外の阪神地区でも朝鮮人の逮捕が続き,組織や教育も圧迫を受けます.
こうした争乱事件に対応し,公安条例が各地で制定されたのもこの頃.
1950年12月にはデモ隊1名の逮捕を切っ掛けに,24日から27日にかけて長田区役所で中学生300名を含む600名が暴動を起こし,多数の逮捕者を出す第2次神戸朝鮮人学校事件が起き,結果的に,当初命令通り全朝鮮人学校は閉鎖され,1950年までに戦前と同じく公立小学校分校が設けられる事になりました.
その復活は1966年になります.
最初のGHQの動きの寛容さと後の豹変,そして圧迫と言うのは,ドイツのデンマーク系ドイツ人の英国占領軍司令部の動きに似ています.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2007年07月17日23:01
【質問】
つかこうへいってどう?
【回答】
つかこうへいか…
韓国流超理屈を日本人に押し付けたらウケちゃった,って人だな.
芝居だから笑ってられるが,リアルであれやられたらたまらんよな.
山本七平が対談して,
「なんだ,あいつ.
何でも他人のせいにして,勝手なこと言いやがって」
って激怒してたのが思い出される.
山本は温厚で,半島文化にも理解のある人だったのにねえ.
多分喧嘩別れで内容は活字になってないと思うが,読んでみたくはある(笑)
軍事板,2010/07/12(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
北韓における反日教育は,どのようなものなのか?
【回答】
李英和が,彼が入手した小学校1年生用の教科書をもとにして述べるところによれば,日本人に対する蔑称や,反日意識を掻き立てるような創作童話が掲載されているという.
例えば国語の教科書には
「イルチェノム(日帝野郎)」が9ヶ所,
「ウェノム(倭奴)」が2ヶ所,
「イルチェスンサノム(日帝巡査野郎)」が2ヶ所
登場するという.
詳しくは 『SAPIO』 2005/7/13号,p.110-111を参照されたし.
▼ また宮塚利雄は『SAPIO』 2005/8/10号,p.81-82において,以下のように列挙している.
(1) 小学2年の国語教科書の第7課は,ご幼少の金正日が抗日ゲリラの真似事をして「ウェノム」をやっつけるというストーリー
(2) 同14課は,金日成の抗日ゲリラ闘争を描いたもので,「イルチェトボルデノム(日帝討伐隊野郎)」「イルチェチャンギョノム(日帝将校野郎)」というイデオロギー用語が登場.
(3) 同21課は,朝鮮人小作人が日本人地主から,半分以上が腐った大豆を1斗借り,しかも年利利息が100%であったために一家離散.その不幸な家族が,金日成が祖国を解放してくれたおかげで幸せに暮らすようになったというストーリー.
(4) 同68課.炭坑で働く薄幸の少年を,悪徳「イルチェチャボンカノム(日帝資本家野郎)」が,こき使って死に追いやり,それに悲しんだ炭坑仲間がこの「イルチェチャボンカノム」を撲殺するというストーリー.
「朝鮮人民を搾取した悪逆非道な"イルチェノム(日帝野郎)"は,叩き殺されて当然」と教える.
(5) 同48課「不思議な噂」.以下全文引用.
――――――
主体33(1914)年,春のことでした.
日本<天皇>野郎がいる宮城内では,不思議な噂が広まりました.
午後4時になると,初めは白頭山がある咸鏡北道の土地が揺れだし,その次には咸鏡南道と平安北道の土地が順番に揺れるというのです.
そして,これは日本が滅びる兆しだというのです.
<天皇>野郎はこの噂を聞くたびに,大変不安になりました.
「一度朝鮮に行って,この話が本当かどうか直接確かめなければ」
<天皇>野郎は多くの臣下を率いて旅に出ました.
<天皇>野郎は白頭山から一番遠いところにある済州島の地に足を踏み入れました.
案の定,午後4時を少し過ぎると,済州島の土地がゴーという音と共に揺れました.
「これは本当に白頭山の仕業だというのか?」
<天皇>野郎は仰天して,慌てて日本に帰りました.
そして,智謀に富む臣下に,もう一度朝鮮に行って,いつから土地が揺れているのか,ただちに調べてくるように言いました.
この臣下の奴は老人に変装したり,子供にも変装したりして,こちらの村,あちらの村などを飛び回りました.
宮城に帰ったこいつは,見て聞いた通りに<天皇>野郎に言いました.
「何,何だと? 白頭山にサムデソン(三台星)が現れたときからだと?」
<天皇>野郎はよろよろしながら悲鳴を上げました.
わが国の大地が揺れ出したのは,偉大な領導者,金正日元帥様がパズルで地図遊びをしたからでした.
パズルで咸鏡北道のかけらを握ると咸鏡北道の土地が揺れ,平安北道のかけらにさわると平安北道の土地がびっくりしたとのことです.
その後,1年が過ぎてイルボンノム(日本野郎)は本当に滅びてしまいました.
――――――
(以下,mixiより)
「オチは観衆の予測もしていなかった意外なものにしなさい」
と,ヒッチコックが言うてました.
↓以下,ストーリー改善案
消印所沢
「おまえんち燃えてるぞー!」
udon
2006年の夏,金正日元帥様がうっかり共和国の地図に,コップの水をこぼしてしまってさあ大変.
zen
兄弟子が作ってる『昭和天皇実録』に記述があたら笑う(笑)
鮭缶
この後の展開を荒山先生風に考えるならば,
高笑いする金正日の前に無敵柳生友景が出てきて,
胡散臭い屁理屈(その術の由来は云々,しかし真実は赫々然々)捏ねて妖術を無効化.
そして唐竹クラッシュで金正日を二つに割る,てなとこですか.
神無月久音
(以上,mixiより)
▲
【珍説】
10月13日の報道です.私は知りませんでした.
北朝鮮の武装工作員が上陸したという想定でマニュアルが作られていて,それに沿った訓練という事でしょうね.
報道される事で,当然,北朝鮮にも伝わるわけですから,ある種の挑発行為と言えます.
自衛隊警察の武装員想定共同訓練
http://www.rnc.co.jp/news/news.asp?nwnbr=2006101306
----------------------------------------------------ここから引用----
香川県善通寺市ではきょう武装工作員の上陸などを想定した自衛隊と四国4県の警察による初めての合同訓練が行われました.
-------------------------------------------------------中略---------
訓練はロケット砲など強力な武器を持った工作員が上陸したとの想定で,指揮本部の連携体制や共同で行う検問の方法など4つの項目で行われました.
緊急移動訓練では警察が進路の信号を青に変えながら自衛隊をノンストップで誘導し,検問場所までの速やかな移動を行ないました.
実際に車輌などを使って行う合同訓練は北海道に続いて全国2例目で,課題や問題点を洗い出すと共に連携体制を確認しました.
-----------------------------------------------------引用ここまで---
あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>報道される事で,当然,北朝鮮にも伝わるわけですから,ある種の挑発行為と言えます.
・・・?
まるで朝鮮総連みたいな事を言い出すんですね.ちょっとおかしいですよ.
>北朝鮮の武装工作員が上陸したという想定でマニュアルが作られていて,それに沿った訓練という事でしょうね.
ちょっと待って!
http://www.rnc.co.jp/news/news.asp?nwnbr=2006101306
の何処にも「北朝鮮の工作員を想定して」とは書かれていません.
第14旅団は『訓練はロケット砲など強力な武器を持った工作員が上陸したとの想定で』としか発表していません.
ということは,です.
>報道される事で,当然,北朝鮮にも伝わるわけですから,ある種の挑発行為と言えます.
この論理展開はおかしい.
【珍説】
それはそうでしょう.
「北朝鮮の武装工作員が上陸したという想定で訓練をやります」などと自衛隊がわざわざ発表したら,国際問題になります(笑).
私は,自衛隊の中では「北朝鮮の武装工作員が上陸したという想定のマニュアル」は作られていると思いますが,JSFさんは作られていないと思いますか?
あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
作ってないな.
あると言うなら証拠をどうぞ.
「思う」「あるはずだ」なんていう妄言は聞きたくありませんな.
冷戦絶頂期ですら「対抗部隊 甲・乙・丙」で,具体的国名を出さなかった自衛隊が,そんなことをする意味がない.
国内でロケット砲など使ってテロ行為や軍事行為を行うなら,そいつらがどこの出身であろうとも同じに扱うのが普通だからなぁ.
「北だから」「米国だから」と区別なぞしませんわ.
実際にも国名入りの計画やなんかは作りませんよ.
普通に常識があれば,どこの国が何をするかは予測がつきますし.
>「北朝鮮の武装工作員が上陸したという想定で訓練をやります」
>などと自衛隊がわざわざ発表したら,国際問題になります
国際問題にはなりません.韓国軍の演習は常に北朝鮮を想定して行われます.在韓米軍もです.
最近の韓国は,北をさしおいて日本が仮想敵国ですし….
それが国際問題になってます?
【質問】
つまり,142:で,Cpt.higeさんが「作ってないな」と書かれているのは,
「北朝鮮と国名を明記して武装工作員が上陸したという想定のマニュアル」は作っていない.
「国名は明記していないけど,武装工作員が上陸したという想定のマニュアル」は作っている.
という理解でよろしいわけですね?
あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
言ってないことを言ってるように誤読するのは癖か?
たまにやる分にはご愛嬌だが,こう毎回だと,何かが欠けているとしか思えない.
マニュアルって意味わかっているか?
マニュアル[manual]
手引き書.取扱(操作)説明書.手順書.
批判する事柄の内容を理解していないから頓珍漢な批判しかできないんだよ.少しは理解できたか?
>「国名は明記していないけど,武装工作員が上陸したという想定のマニュアル」は作っている.
このことに関してなんか問題でもあるのでしょうか?
外国からの攻撃に常に備えるのは当たり前であって,作っていなくて攻め込まれた場合,「危機管理がなっとらん!」って叩かれるのがオチでしょうから.
むしろ,作られてない方が不安ですよね.
緊急時対策マニュアル,どんな業務でも用意するのは当たり前ですし.
ましてや防衛ならなおさらです.
【珍説】
軍需産業に関しては,今年8月に行われた「日米安保戦略会議」では,三菱重工航空宇宙副事業本部長の西山純一という人が,以下のように喋ってます.
--------------------------------------------------
7月の北朝鮮のミサイル発射は,アーキテクチャースタディをやって日本のミサイル防衛システムの再評価をやるための「よい機会」を北朝鮮が与えてくれたというか,そういうきっかけになったのではないかと思います.
--------------------------------------------------
彼らにとっては「よい機会」なわけですね.
あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
貴殿の理屈では,治安が悪化して防犯グッズやホームセキュリティが売れたら,メーカーは治安悪化を利用していることになるようだ.
いくつかの小学校にはサスマタが納入されたそうだが,あれもきっと子供を狙った犯罪を,企業が「よい機会」と利用してお金を稼いでいるんだろう.
「言葉のアヤ」という言葉を知らないのか,それとも知っていてとぼけているのか……
▼ ちなみに小林アツシのこの主張とよく似た主張をしているのが,北韓労働党機関紙だという.
以下引用.
――――――
北朝鮮メディア「日本が北東ア軍備競争をあおる」
2008年4月21日13時26分,YONHAP NEWS
【ソウル21日聯合】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙,労働新聞は21日,日本の防衛省防衛研究所が発表した年次報告書「東アジア戦略概観」と,外務省の2008年版軍縮白書「日本の軍縮・不拡散外交」を取り上げ,日本政府が海外への拡張と軍備増大に注力し北東アジア地域の軍備競争にあおっていると述べた.
北朝鮮の朝鮮中央通信が伝えた.
労働新聞は「無分別な海外膨張の企図」と題した論評で,周辺国が日本を脅かしているため事前防止に向けた軍事的な措置を取るべきだと日本は主張しているが,脅威は日本から周辺国へと加えられており,日本反動勢力の脅威説は論理が逆になっていると指摘した.
さらに日本の自衛隊の海外派遣に関する法制定への動き,防衛庁から省への昇格,航空自衛隊の新たな空中給油機の購入などを挙げながら,
「事実上,今日の日本自衛隊の活動範囲は,日本周辺地域を超え世界的な範囲に拡大されている.
大きくなるだけ大きくなった日本の反動は,北東アジアはもちろん世界征服を夢見て先制攻撃的な侵略準備の完成に拍車をかけている」
と非難し,強い警戒心をもって注視していると述べた.
――――――
他の事例もあわせて考えるに,単なる偶然とは思いづらい.▲
【質問】
みんなちょっと聞いてくれ.
いっそ北のミサイルが日本に落ちた方が俺はいいと思うんだ.
日本人は平和ボケし過ぎている.
国防費が年度予算の1%を超えただけで馬鹿騒ぎするような国なんて狂ってるとしか思えない.
そろそろ目を覚ますべきじゃないかな.
アメリカが作った偽善の揺りかごから這い出すべきだろう.
それには刺激が必要じゃないかな.
日本にもしミサイルが落ちれば社民党の誰かさんみたいなバカな事言う人は少なくなると思う.
そして、国民が変化した次は国家としても変化してほしい.
アメリカは元々日本を対東側諸国のためのカードとしか考えていないと思う.
有事の時にアメリカがどのように対応してくれるのかは未知数だが、「日本」としてのナショナルな「戦争のための力」をそろそろ取り戻すべきじゃないか.
既存の自衛隊の戦力に加え、日本の技術力があれば、「戦争のための力」は十分に伸ばせると思う.
この力は単に戦争のためだけでなく、外交にもいい影響を及ぼす物になり得るのじゃないかな.
最終的に北の異常行動は結果として日本に日本としての誇りと力を取り戻させるいいきっかけにはならないか?
長文すまん.
当方高1で、文面が汚いと思うがこれが精一杯.
だが、誰か真面目に反応してくれ.
俺は間違っているのか?
あと、申し訳ないとは思っているがいろんな人の意見が欲しくて、他にもう一つのスレに同じ事を書き込んでいるんだがそこのつっこみは今回は無しにしていただきたい.
重ね重ねすまん.
【回答】
とりあえず,これから猛勉強して,東大の法学部に入ってください.
(東大で政治学やるのはここだからね)
そのためにも,きちんとした本を読んで,自分の考えを簡潔に纏める能力を鍛えてください.
こんなところで自分の意見を述べたって,日本はまったくさっぱり変わらないですから.
それはそれとして,「日本の技術力」とか言われても,ぶっちゃけ無理です.
技術力というのは,ロールプレイングゲームの「レベル」のような,総合的な数字ではないからです.
例えば,日本はイージス護衛艦を持っています.
イージス・システムはアメリカのシステムです.
つまり,日本は自分ではイージスと同等のシステムを作れないため,アメリカから買っています.
対空兵器の統合射撃システムは自前ですが,そこから先を作る「技術力」がないのです.
航空機のエンジンも同様です.
日本には,高推力の低バイパス比ターボファンを作れる企業がありません.
日本のエンジン開発で最も大手といえば,IHI(旧石川島播磨重工業)で,戦前に橘花搭載のジェットエンジンを作ったのもここですが,
現在,IHIが開発して,国産のT-4練習機に搭載されている,F3-30/30Bの推力は,およそ1700kgです.
アフターバーナーは使えません.
改良型も作られていますが,まだ試作段階で,こちらは推力が2100kg.アフターバーナー時には3400kgとなります.
ではアメリカはどうでしょうか?
例えば,F/A-18E/F(いわゆるスパホです)に搭載されている,F414エンジンの推力は10,000kgあります.
エンジン開発に関して,まさに日本は桁が違うほどの差をつけられてしまっているのです.
技術を発展させたいのなら,東大,東工大,阪大,東北大,京大あたりの工学部を目指すのもいいでしょう.
さらにお金の問題もあります.
GDPは決して直接的に国庫に影響する数字ではないからです.
例えば日本の2007年実質GDPは560兆円ほどですが,日本の国家歳入は54兆円で,1/10以下.
しかし歳出が83兆円あるため,差額を国債(ようは借金です)で支払っています.
GDP比1%と軽々しく言いますが,つまり1%というのは日本国の税収入の10%あるのです.
もしGDP比10%などとなると,税収すべてを軍事費につぎ込んだ上,さらに借金まですることになります.
というわけで,あなたが言うように,気楽に軍事費増大で自衛隊増強なんてどだい無理です.
戦争・国防板,2009/03/28(土)
青文字:加筆改修部分
それ以前に,これは質問ではなく,単なる定型コピペではないかと.
【質問】
朝鮮有事の際,在韓邦人はどうやって救出するのですか?
【回答】
韓国海軍コルベット艦「天安」が,北朝鮮艦艇に撃沈される事件が発生しました.
それにより朝鮮半島では,戦争勃発の危機が起きています.
では,どのようにして救出するのかを検討してみました.
邦人救出は周辺事態法には書かれていないのですが,1996年に日米で合意された日米防衛協力ガイドラインで,日米が共同で日米両国民を含めた避難民の救出が基本方針となっています.
日米防衛協力ガイドラインと周辺事態法
それに伴い,自衛隊法が改正され,自衛隊は邦人も含めた避難民が,外国で戦争に巻き込まれた場合は,救出に向かう任務が与えられました.
外国では軍隊を外国に派遣して,自国民を救出するのが当たり前ですが,日本では憲法の兼ね合いからなかなか認められませんでした.
実際イラン・イラク戦争が激化していた1985年,イラク空軍の空爆がイランの首都・テヘランにも及び,外国人は自国の空軍部隊により退避できたものの,日本人はまだ自衛隊の出動が認めた法律もなく,左派系政党・市民運動家による自衛隊批判が激しかった時代とあって,自衛隊を派遣出来なかったので,当時特殊法人だった日本航空のチャーター便を計画するも労働組合の反発で挫折.
困り果ててた野村豊・駐イラン日本大使は,トルコのビルレル大使に窮状を訴えると,ビルレル大使は日本人の救出を申し出て,トルコ航空のチャーター便が飛び救出に成功しています.
日本とトルコの民間友好史:トルコの時代
なお,トルコ航空はその後も,日本からの中東向けチャーターでは大活躍しており,1990年の湾岸危機でもアントニオ猪木(本名・猪木寛至)衆議院議員(当時)が,事実上の人質だった在イラク・日本人の救助にも使われています.
トルコはEU加盟を目指していますが,イスラーム教国とあってか,中東と欧州の懸け橋の役割をしているからです.
トルコ航空 - Wikipedia
なお,ビルレル大使がトルコ航空のチャーターを同意した背景には,エルトゥールル号遭難事件で当時のトルコ帝国海軍の軍人を日本人漁師達が救助した事に対する恩返しの意味があったからです.
本題に戻りますが,その教訓から自衛隊法の改正して邦人救助が出来るように試みが行われ,1994年に自衛隊による邦人救助が雑則で明記されたものの,派遣される国の安全が確保されているのが条件とあり,これが問題点となっています.
なお,1994年の改正では雑則となっていましたが,2006年の改正では自衛隊の任務の一つとなっています.
電子版六法全書>自衛隊法 第八十四条の三 (在外邦人等の輸送)
この条件があるのに加えて,韓国では反日感情が今もあり,自衛隊が韓国の空港や港湾に入ると,韓国民の抵抗運動が予想されます.
韓国の,斜め上と言われる突拍子の無い行動が過去にあっただけに,朝鮮戦争の最中でも反日運動が勃発する事が予想されます.
その事を踏まえて,もし自衛隊を派遣するなら,次の基地や港湾がベストかと思われます.
在韓米軍 - Wikipedia
Kunsan Air Base(群山空軍基地)
Chinhae(鎮海海軍基地)
在韓米軍基地のある群山空軍基地は韓国南部・全羅北道にあり,鎮海海軍基地もやはり韓国南部の慶尚南道ににあるので,自衛隊法には抵触しない可能性もあり,またいずれも在韓米軍基地なので,韓国が自衛隊機や自衛艦を呼ぶ事については,何も言う権限はありません.
ただ,鎮海海軍基地は韓国海軍の基地と共用なだけに問題が予想されますが,米軍使用エリアだけ使用すればいいかと思われます.
群山空港 - Wikipedia
Chinhae Off-Limits:USFK
バルセロニスタの一人 in mxi,2010年05月24日19:50
韓国に在留している日本人は27000人です.
外務省海外在留邦人数調査統計(PDF)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/09/pdfs/1.pdf
この中で,韓国人と結婚された人は,おそらく日本大使館の退避勧告には従わない可能性が高いです.
特に韓国のキリスト教系新興宗教団体・統一協会の合同結婚式に参加して,韓国人と結婚された方は絶対に従わないでしょう.
何しろこんな事をしているくらいですから.
敬天愛人>韓国人に土下座をする日本人妻
それを考えると実際,日本に退避する人は27000人もいないと思われます.
ではどうやって退避するのか.
それは輸送機と輸送艦による退避です.
群山空軍基地には,空自のC-130が考えられるとして8機ほど.
場合によっては主に要人輸送に使われるボーイング747-400も動員されるかも知れません.
C-130 (航空機) - Wikipedia
ボーイング747 - Wikipedia
鎮海の米海軍基地には,海自のおおすみ級輸送艦が展開される事になります.
2万人ぐらいの輸送なので,おおすみ級は3隻とも使用されるでしょう.
おおすみ型輸送艦 - Wikipedia
C-130は,その機体の大きさと積載重量からして,1機に100人ぐらいは載せられるかも知れません.
ボーイング747だとその5倍は載せられます.
おおすみ型輸送艦は,完全武装の陸自隊員を330人載せられますから,民間人ならさらに400人ぐらいは載せられるかも知れません.
そして自衛隊だけでなく,米軍も救出活動を行いますから,日米両軍で共同で輸送活動を行えば,3〜4日間で救出が可能になるでしょう.
もちろん自衛隊は邦人だけでなく,在韓米国人も日本に救出しなくてはなりません.
また,この輸送艦や輸送機の護衛のために,空自は国防識別圏内でF-15やF-2が哨戒飛行(CAP)に就くでしょうし,輸送艦護衛のために一部の護衛艦(DD)やP-3C固定翼哨戒機が,北朝鮮の潜水艦対策のために護衛に就く事もありえます.
もっとも北朝鮮の潜水艦は,米韓海軍対策のため,とても日本海上自衛隊を攻撃する暇もないでしょうし,戦闘が始まれば海自も周辺事態法で公海に出動していますから,鎮海あたりまで出るとはとても考えられません.
もちろん用心に越したことはありませんが.
邦人救出は,国民を守るための自衛権の当然の行使です.
ただし場合によっては,派遣される国とのトラブルにも繋がります.
それなりの計画を立てて臨むべきでしょう.
バルセロニスタの一人 in mxi, 2010年05月24日21:55
◆◆◆日朝交渉
【質問】
日朝首脳会談は日本外交の敗北だったのか?
【回答】
手嶋龍一,佐藤優,重村智計によれば「敗北」,太田述正によれば「大勝利」,と見方は二分している.
以下,勝利説.
私が最も首をかしげたのは,タイトル(「外交敗北」)からもうかがえる,この本の最大のテーマです.
日本政府は二度の日朝首脳会談等の結果,わずか12万5千トンの食糧と7百万円相当の医薬品を北朝鮮に供与しただけ
(http://www.hanknet-japan.org/data/05_01_02a.html.9月19日アクセス(以下同じ))(注2)
で,拉致被害者5人の永住帰国とその家族8人の来日・永住を勝ちとった上に,北朝鮮の金正日体制の悪者イメージを国内外に広めることができたのですから,これはどう考えても日本の「外交」の大勝利であって「外交」の敗北とは言えないからです.
(注2)重村氏は食糧支援にだけしか言及していない(130,171頁).
重村氏は,日本政府が,米ブッシュ政権が対北朝鮮宥和政策に反対であることを知っていて,極秘裏に日朝国交回復に向けての北朝鮮との事務交渉を行い,日朝首脳会談の実施を決め,その後でそれを一方的に米国政府に通知したことで,日米同盟を危機に陥れたとし,それが敗北だ,というのです(30〜46頁).
しかし外務省は,2002年8月27日に,東京でアーミテージ米国務副長官とベーカー駐日米大使(いずれも当時)に対し,平壌で日朝首脳会談が行われる3週間も前の未公表時点(注3)で,そのことを通知しており(43頁),小泉首相が9月12日にニューヨークでブッシュ大統領に会い(30頁),改めてそのことを話題にするまでの間には,日米両政府間で十分調整が行われたはずです.
(注3)公表したのは8月30日(22頁).
小泉首相が,かねてから「拉致問題の解決なくして<北朝鮮との>国交正常化なし」というスタンスであること(244,249頁)は当然伝えられたでしょうし,日朝首脳会談において合意され,発表される予定の平壌宣言の案の骨子についても米国政府に伝えられたはずです.
具体的には,この平壌宣言中には,
「双方は朝鮮半島の核問題の包括的な解決のために,該当するすべての国際的合意を順守することを確認した.」,
「双方は,日本側が朝鮮民主主義人民共和国側に対して国交正常化後,双方が適切とみなす期間にわたって・・<各種経済協力>・・が実施されることがこの宣言の精神に合致するとの基本認識のもと,国交正常化会談で経済協力の具体的な規模と内容を誠実に協議することにした.」
という条文があり,
(http://www.dprknta.com/polotics/il-cho.html)
北朝鮮に核に係る国際的合意を遵守させるを約束させる一方で,国交正常化以降にしか日本は北朝鮮に経済協力を行わないことを説明したはずです.
つまり,米国は,北朝鮮への経済協力は日朝国交回復が前提であり,その日朝国交回復は,拉致問題が解決すること,かつ北朝鮮が核に係る国際的合意を遵守すること,が前提条件であると受け止めたはずなのです.
北朝鮮が,ジュネーブ合意に反して核開発を行い,濃縮ウランの計画を進めているのをしぶしぶ認めたのは2002年10月4日に平壌でケリー米国務次官補(当時)に対してでしたが(79〜84頁),8月までには米国はその状況証拠をつかんでいたことが,ボルトン米国務次官(当時)が8月26日に東京での記者会見で,
「北朝鮮がジュネーブ合意を・・遵守していると確認できない」
と述べていた(41頁)ことからも分かります.
日朝首脳会談開催を知らされる前から,米国政府は日本政府に対し,近々北朝鮮の核開発の証拠を提示するつもりでいて,開催を知らされた後も,証拠さえ日本政府に提示すれば,その時点で日朝国交回復交渉にストップをかけられる,と判断していたと考えるのが自然です.
そうである以上,北朝鮮側から拉致問題で何らかの情報開示がなされる・・金正日体制の恥部の一つが暴露される・・と日本政府から聞かされていた日朝首脳会談にゴーサインを出しても何ら問題がない,と米国政府は判断したと考えられるのです.
私が言いたいのは要するに,二度の日朝首脳会談等の日本の「外交」についても,それが米国の承認の下,米国の対北朝鮮政策の一環として行われたと考えるべきである,ということです.
そもそも重村氏には,日本は米国の保護国であって(注4)外交自主権などなく,従って米国の意向に基本的に沿った外交,すなわち「外交」しかできない,という根本的な認識が全く欠けています.
(注4)軍隊が存在せず・・自衛隊があるではないかとおっしゃる読者は私の過去の関連コラムを熟読して軍隊との違いを納得されたい・・,
諜報機関も存在しないからこそ,日本にとっては日米安保条約という米国による日本保護条約が不可欠であり,この条約の下で日本は紛れもない米国の保護国なのだ.
そんなことは,少なくとも政治家や外務・防衛・旧大蔵・旧通産官僚で日米関係に携わった人々にとっては暗黙の常識です.
その常識を欠く重村氏は,これら政治家や官僚のただ一人とさえ腹を割った話をできる関係を構築していないという点で,(かつての)新聞記者としても国際問題研究者としても,いささか問題なしとしない,ということになります.
〔略〕
この本のサブテーマの一つは,「日本はいまや,・・<かつての>朝鮮半島や中国<のような>・・科挙の制度による中央集権制と同じ官僚の弊害に,直面している」(13頁),という,私も共感を覚える重村氏の主張を,日朝首脳会談等を所管した田中均外務省アジア大洋州局長(当時)らの外務官僚を俎上に載せて裏付けることです.
しかし,田中局長が,「一通の外交記録も残さず,北朝鮮と秘密交渉を行<う・・という>国会対策的手法<で>・・日朝の首脳会談を推進した」(18頁)ことを重村氏のように非難するのは全く筋違いです.
田中局長がカウンターパートとした北朝鮮の国家安全保衛部(諜報機関)高官のミスターX(注5)(183頁)をそれまでの統一戦線部の黄哲(ファン・チョル)に代わって日本政府との連絡役にしたと通知してきたのは北朝鮮政府である,と重村氏は記しています(88,116〜117頁).
(注5)国家安全保衛部副部長.後第一副部長(部長欠なので実質的には部長)(183頁).彼はもともと,日朝交渉を監視し,金正日に報告する責任者であったという(128頁).
だとすれば,このミスターXと田中局長らが行う交渉がうさんくさい秘密交渉のわけがありません.
例えば,私は防衛庁時代に国連海洋法会議の日本政府代表代理の辞令をもらい,いわば臨時の外務省職員になって外交旅券でジュネーブに飛んで国際会議に臨んだことがありますが,ミスターXの立場もそれと同じことです.
私の場合と違ってミスターXの場合,(北朝鮮の)外務省の指揮命令に服さないのかもしれませんが,そんなことを問題視していたら,北朝鮮憲法には一切の武力を指揮・統率し,国防事業全般を指導するとだけあって,外交を指導するとは書いてない国防委員会(wikipedia.9月19日アクセス)の委員長でしかない金正日が小泉首相のカウンターパートとして,日朝首脳会談に臨んだり,平壌宣言に署名したりする権限があるのかどうかすら,疑問視する必要が出てきます.
北朝鮮がまともな国ではないことを,北朝鮮専門家の重村氏にお教えする必要はありますまい.
重村氏はまた,北朝鮮の外務省を相手に交渉すべきであったとし,その理由として,外交官はウソをつかないけれど,工作機関員はウソをつくことを商売にしている(116頁)ことを挙げていますが,そんなバカな話はない.
外交官にせよ,工作機関員にせよ,個人レベルの倫理と組織の一員としてのレベルとは切り離して考えなければならないことぐらい,毎日新聞という大組織の一員であった重村氏はお分かりでないのでしょうか.
かく言う私も,個人的にはバカがつくほどの正直者であることは自他共に許すところですが,防衛問題に係る日米交渉に携わった際には,日本「保護国」政府首脳の方針に従い,「宗主国」米国政府に対してしばしば,場合によっては外務省もだまして,悪意や善意のウソをついたものです.
なお,重村氏は簡単に工作機関員とおっしゃるが,私は工作機関員でございます,とはまず彼らは名乗りません.そもそも,外交官の中に工作機関員が混じっていることは国際常識です.
だから,私が職務上,あるいはプライベードでつきあった外国人(や日本人)のうち,誰が工作機関員であったかは確言できませんが,工作機関員ではないかと疑った人々は,おしなべて個人レベルでは,むしろそれ以外の人々よりも正直である,という印象を持っていることを付言しておきましょう.
なお,重村氏は,外務官僚の堕落・無能ぶりの例証として,歴代のアジア担当局長等の外務官僚が一貫して日朝国交正常化の方が拉致問題よりも重要と考え,しかも拉致問題こそ重要だと日本の世論が考え始めた頃になってもなお国交正常化や核問題の方が重要だと世論をミスリードし続けたことを挙げています(116,228〜230頁)が,これもおかしい.
重村氏自身が指摘するように,日本の政治家は一貫して北朝鮮に甘く,しかも利権漁りのために北朝鮮との議員外交に従事する人々が少なくありませんでした.メディアもそれを後押しないし黙認していました.(239〜250頁)
当然世論もそうであったはずです.
こんな中で外務官僚達だけが別の動きができるわけがありませんし,別の動きをしたとすれば僭越というものです.
拉致情報が次第に増え,拉致被害者達の努力もあって,やがてメディアが変わり,そして世論が変わり,だから政治家の意識も変わった段階で,政治家の指示に従い,外務官僚が拉致問題に取り組み始めた,ということであり,それでよいのです.
責められるべきは,もっと早く拉致問題の重要性を認識し,世論を啓発すべきであった日本の政治家や(外務官僚OBを含む)有識者です(注6).
(注6)誤解しないでほしいが,私は外務官僚もまた,他の官僚と同様,その多くが無能で堕落していると指摘するとともに,外務官僚特有のゆがんだ人間像も指摘してきた(コラム・バックナンバー省略).
「実は,日本の外交官の一部には,米国の外交官を小バカにする人たちがいる.・・米国務省の高官に「君らは,どうせ四年もすれば,交代するだろう」といった態度を取る・・.
また,・・ワシントンの駐米日本大使館の若い外交官の中には,・・自分たちは,日本外務省の「主流」だが,・・国務省の日本担当の外交官・・たちは出世にはずれた「傍流」ではないか,と・・軽くあしらう人たちもいる.」(45頁)は,まさにその通りだろうと思う.
また,私自身,田中均氏については,北米局審議官時代の彼を知っているが,アジア大洋州局長時代の彼の拉致被害者への冷たい態度も合わせ,高い評価はしていない(コラム#45,63,85,86).
一方,佐藤優は,ミスターXに田中均らが踊らされ,小泉訪朝で拉致問題に関する正確な情報を,日本外務省は引き出すことができなかった点で失敗だとする.
以下引用.
『文芸春秋』3月号(現在発売中)に外務省を震撼(しんかん)させる論文が掲載された.
元NHKワシントン支局長で外交ジャーナリストの手嶋龍一氏による「小泉訪朝 破綻(はたん)した欺瞞(ぎまん)の外交」と題する論文だ.
北朝鮮の謀略に乗せられた日本の外務官僚が,主観的には官僚生命を賭(と)して困難な外交課題に取り組んでいるのであるが,客観的には金正日の手の平の上で踊らされ,日本の国益を毀損(きそん)していく様子が実証的に描かれている.
2000年,ブッシュ共和党政権が誕生した後,金正日政権はアメリカが北朝鮮の体制転覆を本気で考えているとの認識を強めた.
「こうした情勢のなかで金正日は一枚のカードをそっと日本に差し出した.それが『ミスターX』だった.
やがてカウンターパートとしてあらわれたのが,就任間もない田中均アジア太平洋局長だった.
(中略)
北朝鮮は,権力を取り込んで大向こうをあっと言わせる田中の性癖を知り抜いていた」.
こういう場合,「ミスターX」が何者であるかは,インテリジェンス(諜報(ちようほう))技法を用いて調査することが常識である.
日本外務省の実力でも,例えば朝鮮語(韓国語ではない)に堪能で,北朝鮮事情に通暁している某専門家にこの課題を与えれば十分こなす.
また,CIA(米中央情報局),SIS(英秘密情報部),モサド(イスラエル諜報特務局)に照会すれば,人定はそれほど難しくない.
特にイスラエルは北朝鮮の弾道ミサイル開発を阻止する工作に従事したときに,朝鮮労働党や国防委員会の幹部との取引を含むさまざまな工作に従事してきたので,北朝鮮情報をたくさん持っている.
あるいは日本外務省がインテリジェンス専門家をウランバートルに派遣し,モンゴルの対外諜報機関に「ミスターX」の人定について照会すればよい.
しかし,外務省はそのような調査を一切しなかった.
照会することによって,諸外国から横やりが入り,交渉が頓挫することを恐れたからである.
こういうときに日本側が知りたいのが「ミスターX」に関する情報のみであるとしても,ほかに20くらいの質問を紛らせておけば,目立たない.
仮に日本が依頼したことが露見しても,北朝鮮側は外国のインテリジェンス機関に調査されることには慣れているので,その程度のことで「ミスターX」ルートを閉ざしてしまうことはない.
こういった「インテリジェンスの基本文法」を田中均氏が身につけていなかったことが筆者にはむしろ驚きだ.
手嶋論文で最も迫力があるのは,2002年8月21日の外務事務次官室でのやりとりを再現した部分だ.
谷内正太郎総合外交政策局長(当時,現外務事務次官)が田中均氏に,小泉純一郎首相訪朝時に署名される予定になっている平壌宣言についてただす.
「『この宣言には拉致という言葉がまったく書かれていないが,これでいいのか』.
核心を衝かれた田中は,一瞬押し黙っり,短く応じている.
『拉致問題については別途交渉していますから』
拉致問題をめぐる田中と谷内の永く険しい対決が,この瞬間から始まった」
田中均氏の見通しは甘かった.
小泉訪朝で拉致問題に関する正確な情報を,日本外務省は引き出すことができなかった.
外交は結果責任である.
この時点で田中均氏は少なくともアジア太平洋局長を辞任すべきであった.
しかし,ポストにしがみついた.田中均氏の主観的意識では
「自分以外に対北朝鮮外交の突破口を開くことができる人物はいない」
と思ったのであろう.
しかし,官僚はポストで仕事をする「国家の機械」である.
当該官僚が余人をもって替え難いと思った瞬間に,そのポストを去った方がよいというのが,筆者が霞が関官僚の生態観察からえた経験則である.
田中均氏は有能な外交官で,自らの命を国益のために投げ出すという職業的良心をもっている人物であると筆者は認識している.
それにもかかわらず,筆者が田中均外交について論評するときはいつも辛口になってしまうのは,同氏の手法に有能な日本型外務官僚が陥りやすいわなが凝縮されていると考えているからだ.
〔略〕
前回連載で紹介した手嶋龍一氏の論文「小泉訪朝 破綻(はたん)した欺瞞(ぎまん)の外交」(『文芸春秋』3月号)では,2002年9月の小泉訪朝に対する世論の評価が厳しくなった後,自己保身のために豹変(ひょうへん)する当時の竹内行夫外務事務次官(現外務省顧問),田中均外務審議官の様子が描かれている.
「拉致問題で日朝の正常化交渉が潰(つぶ)されててしまえば,外務省は詰め腹を切らされてしまう−.
そう考えた外務省の竹内と田中は,新たな核疑惑が持ち上がると,時に強硬姿勢をとるようになった.
それは外交官特有の自己保身だった.
核疑惑が原因で日朝交渉が止まるなら,失敗の矛先を何とかかわすことができると判断したのだ./
彼らは日米同盟をないがしろにして暴走しながら,新たに浮上した核疑惑で失態をすり抜けようとしている−.米側高官はそんな彼らに不快感を露(あら)わにした」
的確な分析である.ここで最も狡猾(こうかつ)に振る舞ったのが竹内行夫氏だ.田中均氏に世論の非難が集中し,自宅に爆発物まで仕掛けられテロの標的になったのに対し,竹内氏には非難の矛先は向かわなかった.
そして,「一局長の暴走」という物語が作られていくが,事務次官であった竹内氏の了承なしに田中氏が「暴走」することは不可能であった.
〔略〕
最近,筆者は外務省の局長級幹部と会食したが,その幹部も「竹内氏が事務次官をつとめた4年間(02〜05年)の間に外務省は内部から変質し,組織崩壊の危機に陥っている」とため息をついていた.
これが現実なのだ.
〔略〕
真の外務省改革を行うためには竹内行夫外務事務次官時代に起きた国民の目から隠されている不祥事を白日の下にさらすことが不可欠だ.竹内氏には応分の責任をとってもらう.このためにならば,筆者は国会の場に出て竹内氏と刺し違える覚悟がある.
もちろん,こうした国家戦略上の勝敗を計測するのは容易ではなく,その計測のためにはもっと多くの証言,データを積み上げる必要があるのは言うまでもない.
【質問】
日朝平壌宣言に両国が署名したとき,日本政府は北韓が核兵器開発を凍結すると思っていたのか?
【回答】
佐藤優によれば,そうは思っていなかったという.
以下引用.
〔略〕
『現代』12月号の田原総一朗氏との対談(「金正日の計算,体制崩壊の可能性」)で,当時,外務省で対北朝鮮交渉の実務を取り仕切った田中均氏(前外務審議官)が重要な証言を行った.
〈田原 田中さんご自身がかかわっておられたから,どうしても聞きたいのは,日朝平壌宣言を出す時点では,北朝鮮は,核は開発しないでおこうと考えていたのですか?
田中 (すかさず)いや,そんなことはないでしょうね.
田原 やはり日本がだまされていた?
田中 だまされたといいますか,国と国との関係というのは,さまざまな利害が絡んできますので,面従腹背であるのは,ある意味当然です.とくに北朝鮮という国は,一方で相手国に友好の手を差し伸べながら,いっぽうで相手国の脅威となるような計画をひそかに進行するということをこれまで何度も繰り返してきました.北朝鮮が単純な国であれば,われわれも苦労して外交努力をする必要はなかったんです.〉
田中氏の発言を額面通りに受け取るならば,日朝平壌宣言に合意した時点で,外務省の実務責任者は北朝鮮が核開発を行うと認識していたにもかかわらず,核開発放棄を約束した外交文書に署名したことになる.
田中氏は「国と国との関係というのは,さまざまな利害が絡んできますので,面従腹背であるのは,ある意味当然です」といっているが,筆者はこれはいかなる意味においても当然でないと考える.
「合意は拘束する」というのはローマ法の大原則であるが,現代の国際関係においても約束したことを守るというのは当たり前のことだ.
面従腹背を認めたら国際関係が成り立たなくなる.
腹の中で何を考えようと約束したことを守るという大原則を崩してはならない.
鈴木宗男衆議院議員(新党大地代表)が質問主意書で「平壌宣言の合意事項には,北朝鮮が核開発を停止することが含まれているか」とただした.
これに対して,政府は
「日朝平壌宣言においては,わが国および北朝鮮は,国際法を順守し,互いの安全を脅かす行動をとらないことを確認したこと,朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため,関連するすべての国際的合意を順守することを確認したこと,核問題を含む安全保障上の諸問題に関し,関係諸国間の対話を促進し,問題解決を図ることの必要性を確認したことなどが明記されており,核実験の実施は,同宣言との関係で認められない」(11月6日付内閣答弁書)
と明確な答弁をしている.
さらに鈴木氏は田中発言が事実であるか,守秘義務に抵触する恐れがあるか,また「田中均氏の発言は,平壌宣言に合意した時点で,北朝鮮が核開発を継続するとの認識を少なくとも日本外務省の交渉責任者であった外務審議官が有していたことになるが,外務省はかかる認識を国民に対して説明したか」と追い打ちをかけている.
政府は「お尋ねについては,今後の日朝間の協議に支障を来たすおそれがあることから,外務省としてお答えすることは差し控えたい」(同)という不誠実な答弁をしている.
〔略〕
つまり,名を取って実を捨ててしまったわけだが,捨てた実が国益を損なうくらいに大き過ぎたということ.
もっとも,「拾えた実」だったかどうかは,まだ不明確.
検証が必須と言える.
佐藤氏は同コラムの最後に,
平壌宣言に至る日朝交渉については,北朝鮮側の代表者ミスターXをはじめ不透明な部分が多すぎる.
平壌宣言締結時点での北朝鮮の核開発に関する日本政府の認識をきちんと検証する必要がある.そのためには田中均氏を国会の参考人に招致し,『現代』で証言した内容を公式に確認すべきだ.
と,提言している.
当然であろう.
【質問】
田中均の言っていた「ミスターX」は信頼してよいものなのか?
【回答】
『文芸春秋』2007年3月号掲載の手嶋龍一論文をもとに,佐藤優は次のように述べている.
曰く,何者であるかをまず確かめるべきだった,と.
以下引用.
〔略〕
2000年,ブッシュ共和党政権が誕生した後,金正日政権はアメリカが北朝鮮の体制転覆を本気で考えているとの認識を強めた.
「こうした情勢のなかで,金正日は一枚のカードをそっと日本に差し出した.それが『ミスターX』だった.
やがてカウンターパートとしてあらわれたのが,就任間もない田中均アジア太平洋局長だった.
(中略)
北朝鮮は,権力を取り込んで大向こうをあっと言わせる田中の性癖を知り抜いていた」.
こういう場合,「ミスターX」が何者であるかは,インテリジェンス(諜報(ちようほう))技法を用いて調査することが常識である.
日本外務省の実力でも,例えば朝鮮語(韓国語ではない)に堪能で,北朝鮮事情に通暁している某専門家にこの課題を与えれば十分こなす.
また,CIA(米中央情報局),SIS(英秘密情報部),モサド(イスラエル諜報特務局)に照会すれば,人定はそれほど難しくない.
特にイスラエルは北朝鮮の弾道ミサイル開発を阻止する工作に従事したときに,朝鮮労働党や国防委員会の幹部との取引を含むさまざまな工作に従事してきたので,北朝鮮情報をたくさんもっている.
あるいは日本外務省がインテリジェンス専門家をウランバートルに派遣し,モンゴルの対外諜報機関に「ミスターX」の人定について照会すればよい.
しかし,外務省はそのような調査を一切しなかった.
照会することによって,諸外国から横やりが入り,交渉が頓挫することを恐れたからである.
こういうときに日本側が知りたいのが「ミスターX」に関する情報のみであるとしても,ほかに20くらいの質問を紛らせておけば,目立たない.
仮に日本が依頼したことが露見しても,北朝鮮側は外国のインテリジェンス機関に調査されることには慣れているので,その程度のことで「ミスターX」ルートを閉ざしてしまうことはない.
こういった「インテリジェンスの基本文法」を田中均氏が身につけていなかったことが,筆者にはむしろ驚きだ.
〔略〕
ことは諜報活動にも属する話であるため,クロス・チェックなしには信頼性は判定できないことは留意されたし.
本サイトでは現在,チェックできるだけの情報を有していない.
しかし一方,佐藤は外務省情報に熟知しているため,ある程度の信頼は置いても問題なしと愚考する.
なお,その後,ときおり田中均はテレビにも登場することがあったが,この点を問いただされた場面は,寡聞にして知らない.
ツッコミを忘れたマスコミなんて,存在理由はないだろうに.
【珍説】
日本は日朝平壌宣言を遵守すべき.
(朝鮮中央国営テレビ他)
【事実】
北韓が核開発を認めた時点で,同宣言は無効となっており,また,まるで売国宣言である同宣言を遵守すべき理由はどこにもない,とする見解がある.
以下引用.
「日朝平壌宣言は4条項からなるが,第4項に次のような記述がある.
『双方は,朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため,関連するすべての国際的合意を遵守することを確認した』
だが北韓は,金正日総書記がこの宣言にサインした時点でも既に,『(核問題に)関連する全ての国際的合意を順守する』という誓約を完全に破っていたのである.
〔略〕
北韓のその国際的合意の『違反』を,平壌宣言の一方の当事者である小泉首相だけでなく,日朝問題では第三者として客観性を持つアメリカと韓国の両首脳が〔APECにおいて〕認め,非難したのである.平壌宣言での北韓の誓約が確認が,全く嘘だったことを3ヶ国首相が認定したとも言えるのだ.
となれば,その宣言自体が信頼性も正当性も失ってしまうことは自明である.
〔略〕
〔この宣言の第2項では〕まず日本の朝鮮半島統治が悪だったとして,ひたすら謝罪するわけだが,世界の近代史では日本以外には先例のない,異様なスタンスである.イギリスもフランスもアメリカも,植民地統治自体を悪として謝るなどという言動は全くとっていない.
「経済協力」という外務省言葉は,経済援助のことである.つまりは,ODA(政府開発援助)などの形をとる北韓への補償金,謝罪金なのだ.謝罪を述べた後にすぐカネの支払いを約束するのだから,補償,賠償と解釈されるのが普通だろう.
しかも,この謝罪金支払いの具体的金額や内容は,国交が樹立されてからではなく,そのための交渉の過程で既に決めていくことを,日本側は約束しているのだ.
〔略〕
平壌宣言の外務省発表の本文は,4項全部で36行だが,そのうち謝罪と経済援助が計15行,核やミサイルの安全保障が12行,正常化の目標が5行,日本国民の生命と安全に関わる懸案問題が,僅か4行という比率になっている.北韓の要求をそのまま容れたような,なんと偏った内容構成であることか.
こう点検してくると,平壌宣言は日本にとって亡国の宣言,いや,売国の宣言にも見えてくる.
〔略〕
日本としては,北韓との今後との折衝では,平壌宣言の無効宣言までは当面はいかないにしても,オプションとしてはそうした手段もあることを明確にして,北韓への断固たる姿勢を貫くべきだろう.実際の交渉では,平壌宣言の謝罪や補償の文言にとらわれることなく,北韓に対し,まず目の前の『日本の人々への多大な損害と苦痛』への謝罪や補償を求めるべきである」
(古森義久 from SAPIO Nov. 27, '02)
私はこれまで3回訪朝し,そのつど,いろいろな方にお会いしたが,その方たちに,小泉さんは約束を破ったではないかと言われ続けてきた.
小泉首相は訪朝し,国交正常化すると約束して帰ってきた.その約束がいまだに実現されていないというわけだ.
……だそうだけど,約束,破ったことになるの?
【事実】
国交正常化の前提として,
・核兵器開発の放棄
・拉致問題の解決
がありますが,上述のように,そのどちらの約束も北韓は果たしておりません.
したがってピョンヤン宣言は,北韓によって反古にされた約束ですので,日本だけがそれを守る謂れはありません.
【質問】
平沢勝栄議員の,「北韓の外交官と接触」はどう観るか?
【回答】
「北韓の世界観に取り込まれた」という説あり.以下引用.
『サンデー・プロジェクト』を見て,平沢勝栄議員もすっかり「北」に取り込まれてしまったと改めて感じた.
それは,平沢議員が籠絡されて「北」の代弁者と化したとか,そういう意味ではなく,世界観そのものの問題として,である.
たとえば,ある閉鎖的な組織が別の組織と交渉ごとを行うとしよう.ここでは単純にヤクザの抗争を例に取る.
P組のチンピラpがQ会のチンピラqに怪我をさせた.これに怒ったQ会のチンピラfがP組の幹部kを殺してしまった.
一触即発の雰囲気に,これはヤバイとP組とQ会の幹部が集まり,手打ちを行うことにした.
その場でQ会の会長は謝罪し,手打ちは済んだかに見えた.ところがしばらくしてQ会の幹部にP組の幹部が言うには,
「若いモンは,あの手打ち自体,納得出来へん言うとるんや.kを殺したfを引き渡せ言うて,もう大騒ぎや.実際,若いモンは何するやらわからへんねん.ここは一つ,ワシの顔を立てて……」
つまり,交渉の場において,まずは「強硬派」と「穏健派」の対立の存在を臭わせ,さらに自分が「穏健派」に属することをアピールする.
そして「強硬派」は交渉自体に反対なのだと訴え,ここで今交渉がなされていること,
目の前に自分がいること自体が,相手にとって恩恵なのだと認めさせる.
認めさせたその上で,こちらの要求が通らなければ「強硬派」はどう出るか分からない,などと脅しにかかるというわけだ.
ここで,もし交渉相手がシロウトなら,いるかどうかも分からない「強硬派」の影に怯え,逆に目の前にいる「穏健派」を味方だと錯覚さえして,こちらの要求を呑んでくれるだろう――.
このような「強硬派」戦術はこれもまた「北」お得意の一種のゴネ術であり,アメリカはとっくに「強硬派」「穏健派」の対立はないと見切っている.
なのに平沢議員は『サンデー・プロジェクト』で,「穏健派」を後押ししないといけない,などと平気で言う.
たぶん平沢氏には,「北」に取り込まれたという意識はないだろう.利益を受けたわけでもなし,代弁をしているわけでもない.ただ,「強硬派」「穏健派」の対立図式という世界観を受け入れてしまっただけである.
ところがこの世界観は,いったん受け入れると世界がそのようにしか見えなくなるカルトな色眼鏡であり,具体的な利益よりもさらに厄介なものである.
平沢氏はこれからも善意から様々な発言を繰り返すだろうが,このカルトな色眼鏡を意識的に外すことが出来ない限り,聞くべき話は出てこないだろう.
【質問】
2004/5/22の小泉再訪朝をどう評価するか?
【回答】
様々な見解があって,一つに纏められるものではないゆえ,あくまで,各人が考える材料の一つとして……(A〜Eの5段階評価).
<行方不明者10名の真相究明>C
北朝鮮側が一度提示した発表を,全て白紙撤回させたのは意義は大きい.
だが,この問題は北朝鮮を崩壊させない限り,劇的な進展は望めない.一般的に言えば,特務機関の工作が表面化することは,自由民主主義国家以外ではまずありえない.真相が明らかになるとすれば,それまでの体制が崩壊した時だからである.
したがって,今回進展しなかったこと自体は,不思議でも何でもない.
だからこそ,家族会は過激な強行路線を主張している.つまりそれは手段としては最も近道である事は疑い無い.
が,日米の戦争準備は整っていない.今は時間を掛けるべき.
ただし,「日本側の都合により」真相究明に日本が参加しなかったというのは減点対象.何らかの形でコミットすることにより,多少でも北韓特務機関についての情報収集ができるチャンスをフイにした.
<5人帰国> B
「無条件での問題解決」からの後退.
しかし現実問題として,代価なき人質交換が難しいのも確か.
また,誘拐事件で身代金を払って解決することは普通の事.往年のイタリア(30年くらい前?)ではそれが普通だった.数十億円で済むなら許容範囲.
歴史的にみても,北朝鮮とマジで交渉して貢物を出さなかった例は無い.クリントンのKEDOにせよ,金大中の200億円にせよ.
あの商売上手の,傲岸不遜で高飛車の中国でさえ,高官の訪問のたびに貢いでいるし,北朝鮮は中国の対外経済支援供与国のNO-1になっている.
武力以外では北朝鮮を動かすのにはそれしかない.
貢物をやめろというのは易しいが,それならば武力なりで脅迫するか,交渉自体をあきらめるかしかなかろう.
さらに,米支援は今後の問題解決の進展度合いによっては打ちきる旨,表明しているので,現段階では様子見.
しかし今後,ズルスルと数百〜数千億円単位の援助を続けるなら,評価はE(不可)とする.
<ジェンキンス氏問題> D
まんまと日米離間策の道具にされている.首相は念書まで書いた(毎日新聞,2004/5/24)そうだが,無意味.
洗脳されている可能性大の拉致被害者家族が動くとしたら,金の命令でのみ.これは,地村夫妻の子供達が16日に北朝鮮当局側から日本に行くよう命令されていたことからも明らか.
事前にアメリカの確証が得られなかったのは痛かった.
また,アメリカとの交渉も,「重罪で裁く」とのコメントが出されるなど,なんともまずい.せめてノー・コメントを要求できなかったものか.
後はブッシュの鶴の一声を期待する他無いが,アメリカ議会は働き者なのでなかなか難しい.
なお,日本国内の北朝鮮シンパは「曽我さんを北朝鮮に戻せ」と言っているがこれは無視すべし.
<核問題> B
この問題で日本が切ることが出来る最後の切り札は,「お前たちが核武装したら俺達もするぞ」があるが,他のカードは無い.この問題はアメリカに任せる.
<その他>
支払ったとされる裏金については,真偽不明につき判断材料外.
状況は全ての面で一歩だけ前進した.状況は継続中.「一気に終わりはしなかった.全てを投げ出したわけでもない」という,この点は歓迎する.
ヤマ勘外交な印象も否めず.
これまでもずっと言われ続けて来た事だが,まともな情報分析なしにまともな外交ができるわけがない.
これに懲りて,情報分析を外交の中心に据えるシステムを早急に作るべき.内調の大幅機能強化を.省庁格上げも検討すべし.
問題は,拉致被害者の解放を小出しにして,そのたびに北韓が金をせびり取る手法が定着しやしないかという点.
なんせ百人近い以上.存命者が1/3としても,家族を含めれ100人くらいになるだろう.
そこが心配.
(消印所沢,JSF,極東ニュース板他)
「勝利」説もある.
どうも今だに今度の訪朝が小泉の外交的勝利だってのがわかってないやつがいるなあ.ちょっと解説.
1,とりあえず5人取り返した.
2,ピョンヤン宣言への違反を理由とする経済制裁を北と関係国に承認させた.
3,ピョンヤン宣言を条件にすることで,北から核実験とミサイル実験による脅しのカードを奪った.
4,北が正常化交渉から逃げられない状況を作った.交渉の中で要求を出し,応じなければ交渉を停滞させるというカードが使える.
5,人道支援に応じることで,薄情だという非難をかわす.
6,6カ国協議とサミットで北の問題についての発言権を確保した.
これほどの外交はちょっとないよ.
(議員・選挙板)
また,元毎日新聞記者の重村智計早稲田大学国際教養学部教授は,小泉首相の今回の訪朝は,山崎宅前自民党幹事長や平沢勝栄衆院議員らが北朝鮮と接触した「非公式ルート」「ブローカー外交」の延長線上にあったと見ている.
ブローカー外交とは,いわゆる工作機関の関係者や,日本国籍を取得した朝鮮人などの民間のブローカーが,「私は北朝鮮の高官と非常に親しい」とか「首脳会談を開くようにセッティングできます」と言う類の誘いを政治家,外務省関係者,ジャーナリスト,新聞記者などにかけてくるものだ.重村教授にも接触しようとしてきたことがあったという.
現在,日本国内で活動中のブローカーは5〜6人,その周辺の部下などのグループを含めると20〜30人が活動している,と重村教授は言う.
しかし,金正日政権のトップクラスに食い込んでいるブローカーはわずか2〜3人.ブローカーは,北朝鮮の高官にとっていい話を持っていくことで,報酬を得て仕事が成立する.コメ支援や,経済支援などを取り付ければ,手柄になる.
ブローカーの話に乗る日本人も,対北朝鮮外交をめぐって手柄が欲しい人たちだ.ブローカーは北にも,日本側にもいい話をして交渉をコーディネートする.
しかし,もともと北朝鮮側の人間なので,最初から北朝鮮が損をすることはない.
相手は民間人だから,失敗しても表立って責任の追及もできない.
話に乗って訪朝し,交渉がうまくいかなくても,ブローカーの立場は守ってやらなければいけないので,コメなどの支援をしなければならなくなる.
今回の小泉首相の再訪朝も,昨年12月に平沢氏らが訪中して接触した際のブローカーはミスターXと呼ばれる北朝鮮の高官につながるルートだったといわれている.
最終的に,今回の訪朝をコーディネートしたブローカーはまた別にいて,かつてミスターXグループにいた1人が関与したといわれている.
だが,それだけではない,外務省が働きかけていたルートも,田中均外務審議官が親しくしていたミスターXルートのブローカーグループを使ったルートといわれている.
現在の北朝鮮との外交は結局,全部ブローカーに一杯食わされている.
政府間交渉に一元化するとの議論があったが,外務省ルートも,山崎,平沢ルートも両方ともブローカー外交だった.最初から「お土産外交」だったわけで,対等な立場の交渉ができるとは思えない.
このままでは,それぞれが自分の勝手なことをして,外交はめちゃくちゃになる.政府は「外務省を通じた交渉にしか応じない」と,態度を明らかにすべきだ.このままでは,拉致問題の根本的な解決はなしえない.
(日刊スポーツ,2004/5/24)
一方,WSJ(アジア版,社説)は,「ピョンヤンの盗賊の政権 Pyongyang's Pirate
Regime」と題し,ある程度の評価を与えている.
小泉首相の,つい最近の北朝鮮訪問についていえることは,比較的安くついた,ということであろう.
なにしろ凄腕の金正日は,韓国大統領との2000年6月のサミットでは$186Mをまきあげ,中国でさえ去年北朝鮮を6か国協議に参加させるために$50Mを支払ったのだが,日本は$10Mと25万dの食料支援で5人の拉致家族被害者の子供達を取り返すことが出来た.
しかし,まだ日本人の拉致被害者は10人,いやもっと多くいるとされているので北朝鮮がこの調子で少人数ずつ身代金を請求したらどうなることだろう.実際北朝鮮のやっているのは国民国家のやることではなくマフィアのような犯罪組織の仕業と同じである.つまり偉大なる首領様の一族の,家族犯罪集団のビジネスなのだ.
それでも,最近のニュースに拠れば北朝鮮はリビアにウラニウムを販売したらしくて,物事の限度を知らぬ悪辣さはマフィアを超越している.だいたい,僅か3週間まえに,アメリカ人の北朝鮮専門家,セリグ・ハリソン氏が訪問して北朝鮮高官と会談した時に,北朝鮮は核物質や爆弾を国外に売ることは無く,それは純粋に自衛,抑止力のためだと語ったのではなかったのか?
小泉首相の北朝鮮訪問は2回目だが,我々WSJは,首相が北朝鮮のようなならず者に,真摯な,無垢な国民を救うための努力とはいえ,交渉をすることは北朝鮮を勇気づけるだけだと悟ってほしいと思う.
日本はもっとうまいやり方を既に始めていて,安全保障上の理由で特定の国への経済制裁を可能にする法案を通過させようとしている.
残念なことに小泉首相はピョンヤンが日朝平城宣言を守る限り,という制約つきではあるが,そうした制約を発動しないと述べた.
まあしかし,其の約束は長続きしそうにも無い.北朝鮮は今までも核凍結などの約束を,ずたずたにしてきた実績があるのだから.
小泉首相の訪朝から期待できるかもしれない良いことというのは,首相が犯罪集団に人参を与えるよりは,鞭を持ったほうが良いことに気がついてくれるだろうということである.
【質問】
以下の話は本当か?
報道によれば,ごく最近に明らかになった話として,「5・22訪朝」に同行した外務省の藪中アジア大洋州局長が,昼前後に,突然,うわずった声で東京の細田官房長官に国際電話をかけてきたという.
藪中局長は,会談が一時間半ほどで打ち切られ,金正日が席を立って出ていったことを伝えた.
細田長官が,
「君たちが同行していながら,何でそんなことをした」
と叱責すると,藪中氏は
「私たちにも止めることができない状況があったのです」
と答えたという.
中でも問題となったのは,その後の小泉首相の行動である.席を立たれたので慌てて後を追った小泉首相は,金正日から
「二人だけなら十分だけ話す」
といわれ,別室に二人だけで入っていった.
他に入ったのは北朝鮮側の通訳だけで,外務省の人間は同席できなかったと伝えられている.
【回答】
疑わしい.
同ブログのコメント欄によれば,情報ソースは,
ようやく見つかりました.
6月17日,テレビ朝日放送系列で確かに放映されていました.
タイトルもずばり「日朝首脳会談 10分間の怪しい密談が発覚!?」です.
これで,肩の荷もおりました.ほっとしましたよ.
Posted by 無頼 at 2004年08月19日 11:44
とされているが,同じ欄において,
テレ朝系列の朝のワイドスクランブルの,その時間帯の放映内容は,「夕刊キャッチアップ」という,前日発売の新聞夕刊の記事を,アナウンサーが代読する内容だということは把握していますか?
つまり,テレ朝のワイドスクランブルがソースではありません.
ワイドスクランブルは,「新聞を読んだ」に過ぎないわけです.そのとき扱われている新聞がどこの新聞だったかは把握できましたか?
スポーツ新聞と思われますが.
スポーツ新聞の「か!?」という内容のほとんどが憶測記事ですが,スポーツ新聞の憶測記事を前提にして,「もし事実ならば」という話に至ったのですか?
と反論され,また,反論者は議員・選挙板に,そうした反論レスを入れたことを書いている.
(909 名前:無党派さん 投稿日:04/08/19 13:41
ID:hiiU2IKs
※極東ニュース板への転載ゆえ,元URLは不明)
スポーツ紙レベルのものを,他の同種情報の有無・比較の検討もなく,無条件にソースとして信頼することには,確かに問題がある.
2004/8/24時点において,他紙からの後追い記事もない以上,根拠が乏しい怪情報と言わざるを得ない.
なお,西尾自身は自サイトの,「西尾幹二のインターネット日録:緊急公告(四)」において,ソースについてこのように述べている.
――――――
「日刊ゲンダイはもともと左のジャーナリズムである.最初にここに漏れたのが,情報が拡大しなかった原因かしれない.
保守系のマスコミは日刊ゲンダイをひごろ信用せず,採用したがらないからだ.
他方,左翼系のマスコミは,朝鮮総連に不利になるこのネタは広げたくない」
――――――
『ソースは日刊ゲンダイです』
・・・例えばイギリスでね,SUN紙やデイリーミラーの記事をソースだと言い張ったら,笑われるよ西尾さん.(ちなみに今年の5月頃,デイリーミラーはイラク関連記事で捏造写真を掲載して問題となり,トップが辞任している)
『左のジャーナリズムだから』ではない.低俗なゴシップ誌だから,日刊ゲンダイは信用されない.他のマスコミが左翼系,保守系ともゲンダイの後追い記事を出していないのは,単に相手にしていないからだ.
西尾さんのやっている事は,東スポをソースだと言い張っているのと大して代わりが無い.しかも記事の内容は『ある情報筋からによると〜』といった調子で,とても信用できるものじゃない.
西尾幹二センセイは日刊ゲンダイと心中するつもりなのだろうか? なんてチャレンジャー.私なら,そんな分の悪い掛けは絶対にしない.
【質問】
近い内の日朝国交正常化はありうるか?
【回答】
北韓次第だが,まずありえない.
2004/7/21の日韓首脳会談後の共同記者会見によれば,小泉首相は
「私の任期はあと2年ほどであるが,その間に,日朝平壌宣言が誠実に履行されれば,正常化がなされる.
これが誠実に履行されれば2年にこだわらない.1年もあり得る.
私は期間にはこだわらない.誠実な履行がなければ1年経っても2年経っても,3年経ってもない.望ましいことは,できるだけ早く日朝平壌宣言を誠実に履行することである.
時期にはこだわらない」(NHK 19:15頃)
と語っている.
平壌宣言には
『(核問題に)関連する全ての国際的合意を順守する』
という一文がある.
要するに北韓が非核化しなければ,国交正常化もない,ということである.
金政権が存続する限り,北韓は非核化に対して徹底的に抵抗することが予想される.
したがって国交正常化も,小泉政権が続く間はまずありえないだろう.
その後の政権も,核を持つ意思を持ったままの北韓と国交正常化しようとすれば,国民の激しい批判に晒されることは確実であり,したがって二の足を踏む可能性は高いだろう.
【珍説】
今でも少なからぬ日本人観光客が朝鮮を訪れているが,国交が正常化されれば,より多くの日本の人が訪れるだろう.
逆に朝鮮の人も日本に来ることができる.
韓国の観光客数も日本をはるかにしのぐが,南北が統一されれば,すべての離散家族の再会が可能だ.
【事実】
>逆に朝鮮の人も日本に来ることができる.
できません.
北韓では,出国できるのは党の上層部およびそれにコネを持つ人,または大金を積んだ人だけです.
>すべての離散家族の再会が可能だ.
北韓の体制が崩壊しない限り,統一は不可能です.金正日は赤化統一しか認めていないからです.
また,離散家族にしても,金正日の指定したところで会えるだけで,「王様のお慈悲にすがっている」というだけの情けない状態です.王様が気に入らなければ,いつでも中断できます.
そのような「再会」で満足していいわけないじゃん?
【珍説】
日本人観光客が増えれば増えるほど,ホテルや観光関係者も潤う.
経済的にも非常に良い方向に進むだろう.
朝鮮に投資しようとする企業が出てくるかもしれない.
【事実】
希望的観測に過ぎません.
これまで,日朝合弁企業は,在日朝鮮人企業家とのものを主体にして,幾つかありましたが,どれもうまくいっていません.
法治国家の体をなしていないため,北韓側当局によって恣意的にルールを勝手に変えられ,毟り取られて放り出される,という結果を招いています.
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