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「Blogs of War」◆(2013/05/16) Fallujah Awakens: Marines, Sheikhs and the Battle Against al Qaeda
JSF (∫°ω°)∫ in twitter ◆(2013/04/01)
>イラク激戦の街,新生児の異常増 米軍兵器の影響指摘も
- 朝日新聞
ファルージャ戦でそもそも劣化ウラン弾は殆ど使ってないし,去年のシュブリンガーの論文では「ウラン含有量に差は無かった」と出てた筈だけど.
「Togetter」◆(2012/05/15)ファルージャの市街地戦で民間人の犠牲が出た理由
「まめ速」◆(2013/05/03) ファルージャで傭兵取材したときのことを書く
『ファルージャ 栄光なき死闘』(ビング・ウェスト著,早川書房,2006.1)
今さらですが読みました.
感想は,「読みにくい」の一言に尽きる.
これまでに,イラク戦争・アフガン戦争ものの本は何冊か読みましたが,
(デビルドッグ, そして戦争は終わらない テロとの戦いの現場から, アフガン,たった一人の生還,ホースソルジャー 米軍特殊騎馬部隊)
デビルドッグは日本人が書いた本なので例外としても,他の本と比べても,これは極め付きの読みにくさ.
英語原文から悪文なのか,日本語訳がが悪いのか.
英文を直訳しすぎたんじゃなかろうか?
――――――軍事板,2011/02/08(火)
【質問】
戦後のイラクの各種武装勢力について教えてください.
【回答】
Iraqi Militias Resisting U.S. Pressure to
Disband
http://www.nytimes.com/2004/02/09/international/middleeast/09MILI.html?hp
という記事にイラクの民兵勢力について触れられている.
それによれば,
Peshmergas have few heavy guns -this is a captured Iraqi weapon |
・KDPとPUKのペシュメルガ(民兵:画像右)
合わせて5万名 1991年の飛行禁止区域設定後から活動 両党は今後できる暫定政府に正当な承認を求める可能性あり.
背景にはフセイン政権によるクルド人虐殺の過去あり.
・SCIRIのバドル党(Badr organization) バドル旅団から改称
少なくとも1万名 イラク人警官にはバース党関係者暗殺に関与と非難するものあり.
・サドル師のマフディー軍(Mahdi Army Moktada
al-Sadr師)
千人近くから数千名.反米姿勢あり.バグダードのサドルシティーではモスクを警護などしていると,代表者は述べる.
昨年10月 隊員がサドルシティーで米軍を伏撃,戦闘で米兵2名,イラク人2名死亡.
カルバラで米軍,シスタニ師支持者と交戦したという報道あり.
一方 スンニ派政党では
・INCは国防総省に訓練を受け,装備を受けた部隊 少なくとも千人
・INAはCIAに支援された部隊 INAは現在内務省を握っており警察を含めた治安部隊を動かせる
各政党融和の試みとして,先月,民間防衛軍団第36大隊として主要五政党から100名ずつ派出され,分隊級で混合させている.
米軍がアテになるのは,INAとPeshmergaくらいか?
どちらにせよ,占領初期に行なわれたバース党関係者大量パージが,悪影響を及ぼしている.
【質問】
4月から暴動を起こしているサドル派の狙いはどこにあるか?
【回答】
http://www.csmonitor.com/2004/0407/p08s03-comv.html
「Falling Into Iraq's Islamic Schism」という記事によれば,サドル師 Moqtada al-Sadr
は聖地ナジャフに立てこもり,米軍がその聖地を攻撃してイラクのシーア派閥の中に反米感情がさらに高まることを期待している,と考えられている.
サドル師の派閥のイスラーム解釈というのはイランのホメイニのイスラム革命につながるものである.サドル師自身,イラン在住の超保守的イラク人,Ayatollah
Kadhem Husseini Haeriの秘蔵っ子であり,Husseini
Haeriはイランがイラクに影響を与えるための手先のような存在である.
連合軍がサドル師逮捕に強硬すぎる手段を使えば,イラク国内でサドル師の派閥のイスラーム解釈が支持や人気を集めかねない.
イラクのシーア派の多数派は,民主主義を志向する穏健派であるが,米軍のシーア派への戦闘はその状況を変えかねない
サドル師の宗教解釈では,人間というものはたいへん罪深いものであるから,イランがそうであるように厳しく規制されたイスラムの完全な社会規律が必要である.
これに対し,シーア派の多数は,人間は充分良いものなので人間的な社会運営というのは可能と考える.
オサマ・ビン・ラーデンへのアメリカの戦争が彼のイスラーム解釈をイスラーム社会の中で広めたのと同じ効果をサドル師は狙っており,つまり彼はミニ版のオサマになりたいわけで,アメリカ軍の横暴を煽り,それに乗じて彼の信仰を広めようというわけなのだ.
6月末のイラクへの主権譲渡に伴い,今後のイラクを指導する理念を握るものが誰になるのかが重要である.人間は腐敗堕落から逃れられず,選らばれたごく少数の聖人による国や社会の指導がベストだとする考え方にとっては,困った事にデモクラシーというのは敵なのである.
【質問】
なぜサドル師をアメリカは排除したいのか?
【回答】
WSJの「Crunch Time in Baghdad」という記事によれば,サドル師は民主化に興味がなく,イラン型イスラーム革命国家を目指しており,その個人的な武装勢力がイランの経済的支援や訓練を受けている.
そのため,アメリカは以前からこのサドル師を危険視していた.
サドル師の,イラン的なものの影響については,疑問視する声もあったが,以下の点から見て,少なくとも過激的思考の持ち主であることは明らかだと思われる.
(1) 「女性の自爆テロ仕掛ける」と,サドル師が外国軍に警告したこと
AP通信によれば,サドル師は9日, 中部クーファのシーア派モスクの金曜礼拝にメッセージを送り,
米軍など外国軍がイラクから撤退しなければ,イラク人女性を「時限爆弾」として送り込むと警告したという.
シーア派宗教者が代読したメッセージの中で,同師は
「イラクには占領に反対する善良かつ勇気ある女性が多数いる.彼女らは時限爆弾となり,敵に立ち向かう用意がある」
と述べた.
(2) 私設の宗教裁判所を開き,誘拐などしてそこへ「容疑者」を連行,処刑などしていたこと
AFP通信が伝えるところによれば,2004/8/27,イラク中部のナジャフで,サドル師が設置した宗教裁判所の地下室から少なくとも25遺体が見つかった.
遺体は警察官や一般市民で,切断や焼かれた跡があり,処刑された可能性がある.
地下室には2人の生存者がおり,うち1人は今月8日に武装勢力に誘拐されたナジャフ警察署長のおじだった.
【質問】
ファルージャの騒擾は民衆の抗議の抵抗運動か?
【回答】
背後にフセイン派残党の暗躍があったものと思われる.
イラクでの反米武装抵抗や多数の爆弾テロは,フセイン元大統領のシークレットサービス「M−14」によって組織されている−.
こう結論した米国防総省(ペンタゴン)の報告書を29日付のNYタイムズ紙がスッパ抜いた.
M−14は旧フセイン政権で「特殊作戦・対テロ部門」を担当,開戦後はバグダッド陥落前から抵抗勢力の組織化を進めてきた.
現在も,ファルージャの反米武装グループの中核1500−2000人のほか,ラマディなどスンニ派都市で戦術指導を続けているという.
報告書は,自爆テロ犯が使うベストも,開戦前にM−14の指揮下で製造されたもので,
昨年4月に3人のアメリカ人が殺害された自爆テロの犯人だった妊婦は,M−14の大佐だった証拠があるとしている.
http://www.nytimes.com/2004/04/29/politics/29ENEM.html
http://www.nytimes.com/aponline/national/AP-US-Iraq-Insurgents.html
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_04/t2004043006.html
ただし,治安の悪化や米軍捜索チームの傍若無人によって,反米機運が高まっているとは言える.
【質問】
米軍は,武装勢力の蜂起に対し,どう対処すべきか?
【回答】
保守界の知性派,ジョージ・ウィルは,こんな提案をしております.
まずスンニをつぶせ,と.覚悟を決めろ,みたいな感じです.
But regardless of what democracy should do,
broadly and over time it must mean majority
rule. In Iraq, the Shiite majority needs
to be assured now that it will rule soon.
Violent Sunnis must be crushed. Shiites need
an incentive -- protecting their capacity
to rule after elections -- to crush them
and to discipline their own ranks. Iraq's
third component, the Kurds, have representative
institutions up and running, and an army
to strengthen their hand in negotiating favorable
parameters of federalism. They also seem
amenable to a U.S. military presence in their
midst.
The results of elections, including theocratic
elements, may be markedly unlovely. That
may break the big hearts of those in the
U.S. government who hope for a luminously
liberal democracy to shame the entire Middle
East into emulation, thereby justifying the
war originally justified primarily by the
threat of Iraqi weapons of mass destruction.
But pursuit of that ideal can impede achievement
of something tolerable -- a stable, perhaps
illiberal, even authoritarian Iraq that cooperates
in the war against terrorism. Call this an
exit strategy.
http://www.pittsburghlive.com/x/tribune-review/opinion/s_191613.html
ただし,スンニーを潰すことがはたして可能か?という疑問はある.クラウゼヴィッツは「軍隊が市民を負かすことはできない」と洞察しているが,スンニーというのも大きな市民グループの一つであるからだ.
スンニーを潰そうとしたことで,かえって宗派間の対立が増したように思えるのだが.
+
【質問】
今回のファルージャではどのような感じの戦闘が?
イメージ掴めんのですわ・・・
【回答】
軍事研究2003年6月号の記事を参照していますので,現場ではもっと戦術が洗練されているかもしれませんが,米軍の市街地戦の概要.
歩兵小隊は,機関銃と対戦車ミサイルで武装した9人×2の強襲部隊と,8人の歩兵+4両のブラッドレー歩兵戦闘車で構成される支援部隊に分かれる.
通りの両側に射界の広いブラッドレーを配置して,歩兵は壁際を進む.攻撃を受けた場合,ブラッドレーは即座に,赤外線も欺瞞できる煙幕を発射して歩兵を守り,さらに機関砲を打ち込んで火点を潰す.
また,ビルの中に突入する時は,螺旋状に機関砲を打ち込んで穴を開け,強襲部隊が突入する.
ブラッドレーは歩兵を支援するが,歩兵はブラッドレーがロケット攻撃を受けないよう,側面や背後を警戒する.
さらに,少し離れたところから別のブラッドレーが,前進する部隊を火力支援をする.
より大きな火力と装甲を必要とする場合は,エイブラムス戦車がこれに加わるが,射界が狭いのでその点に注意しなければならない.
ファルージャに立て篭もった外国人テロリスト&旧政権敗残兵の掃討作戦では,
1:包囲→2:(民間人と)分離→3:分断し各個撃破→4:総攻撃
と言う手筈になっている.
なお,今回の作戦にはイラク新政権の軍も参加している.
この作戦は名目上は新政権によって行われている事になっているので,新生イラク軍のテストも兼ねて.
寝返り・脱走者が相次いでいるという情報もあるが.
朝日新聞が市街戦による地の利や自爆攻撃を挙げ,テロリストの強さをひたすら強調しているが,現代アメリカ軍にとってはその辺りは無問題.
【質問】
いくらゲリラが混じっているからといって,民間人も纏めて爆殺するような方法を取っていいんですかい?
例えば全周を包囲してじりじりと囲みを狭めていく方法だってあるよな?
確かに米軍側に損害出るかもしれないが,纏めて吹き飛ばすよりは,よっぽど民間人は死なない.
【回答】
それ,テロリストに言ってあげてください.
民間人が巻き添えを食うような場所に軍事目標となる拠点を設置するような方法を取った側に,民間人の戦闘犠牲に関する全ての責任が生じます.
無人の荒野のど真ん中にでも軍事拠点を立ててくれれば,一切民間人の犠牲無く戦闘可能なんですけどね.
「それだと直ぐに負ける」
というなら,テロリストは自分らが負けたくないがために確信犯的に民間人を盾として使用しているって事で,貴方の民間人保護に関する批判は,全てテロリスト側に向かなければおかしいのですが.
というか,民間人保護に関して,ほとんど米軍とは関係ない場所で民間人殺傷を目的として爆弾を爆発させまくるテロリストを批判せずに,米軍の誤爆のみを問題にするのは,ダブル・スタンダードにしてもかなり無理が有るのではないかと.
それと,14万人をイラク各所に散らさないといけない米軍にとって,アリの這い出る隙も無い一都市の完全包囲って難しいですよ.
「建物を一つずつ臨検し,抵抗を受けたら砲や航空部隊による直接支援を要請,抵抗が止んだらまた建物を一つずつ調べる……」
を,延々と繰り返す事になります. 少ない人数で包囲しても,一点突破されればそれまでですから.
というか,あなたの言うようにテロリストみたいに民間人をまとめて爆殺するような方法を取れるなら,さっさとサマラやファルージャ,サドルシティを更地にしてますけどね.
米軍と違って人命に気を使わない軍の場合,シリアのハマ・シティのように,原理主義過激派が潜んでる事を確認しただけで,国内4位の大都市の一区画を住民もろとも三日三晩の砲爆撃で皆殺しにし,廃墟を死体もろともアスファルトで舗装してしまうってな事も可能です.
ハマの虐殺では,アムネスティによれば,少なく見積もっても一万数千人の民間人犠牲者が出たそうですが,さすがに効果覿面,その地域のテロリストは根絶やしになったそうです.
まあ,有機農薬の代わりに砒素などの無機毒物をばら撒いて,地域住民ごと害虫を駆除するような荒っぽい方法ですけどね.
こういうことはシリア軍ですら可能なわけですから,米軍ならB-52をいっぱい呼べば半日足らずで禍根を絶てるんじゃないですかね.
それができないから,選り分けようと苦心しているわけです.
それでも戦闘では誤射が避けられない.
それが,数人〜数十人の民間人犠牲者という数字になって出てくるわけです.
【珍説】
ファルージャでは民間人にも犠牲者が出ている.
これは米軍による民間人虐殺と言ってよい.
【事実】
アメリカ側は軍事目標主義の枠内に一応収まってるんじゃないですかね.
攻撃をかけることを明言した上で精密誘導兵器を多用するなど,第一議定書が要求している被害抑制努力もそれなりにはやってますので,
さんざん既出ですが,むしろイラク武装勢力側の予防措置義務逸脱(軍事目標と非軍事施設を意図的に混在させるなど)のが目立つ.
まあ逸脱=軍事目標主義に違反することを許容するということにはならないのだけれど.
「虐殺」については,国語的な意味では「むごい方法で殺す」と言う意味でしかない.
なお,この場合死者数は「虐殺」の定義には一切関係ない.一人の死者でも「むごい方法で殺された」のであれば虐殺にはなる.
ただし,「殺す」という行為は殺意の発露である訳で,殺意を持たない行為の結果の死者を「虐殺」とは普通は言わない.誤爆や事故で酷い死に方をした場合,虐殺ではなく,惨死という表現になる.
ゆえにトラック事故での死者は虐殺ではないし,戦争施設への爆撃による誤爆死者も同様.
こう言うと
「爆撃による誤爆の死者は予想できるはずだ!」=「予想できるのに爆撃したことは殺意の発露だ」
と言うすり替えをやる人もいるかもしれないが.それはトラックの運転にも
「事故がおきれば死者が出るのは予想できるはずだ!」
と言う,同様の定義づけが出来るので,「トラックの運転手は虐殺者」という暴論も認められねばならなくなるけどね.
トラックでの事故にも誤爆にも何の責任も無いか,と言われたらんなことはないけども,虐殺と非難するのはちと違うんだよね.
技術的限界があって誤爆をゼロにしろというのは,まず不可能に近い.
精密誘導爆弾と言っても爆弾である以上,推進装置がついているわけではない.
操舵翼やストレーキや揚力発生フィンで爆弾の滑空方向を変えているに過ぎない.
つまり爆弾投下のタイミングがずれすぎたら,後戻りして修正したりは爆弾はやってはくれないので,どう滑空したって着弾位置がずれることになる.
例え防御側が,民間人を疎開させたとしても,事前の情報収集ミスとかもあって,決してゼロにはならない.
ユーゴ空爆のときに中国大使館が誤爆受けたという例もある.
防衛側が政治的な意図を狙って,あえて疎開させない場合すらある.
結局人間のやることだから決して死者はゼロにならない.
そのゼロにならないことをもって交戦団体を批判するなら,それは単なる「ためにする批判」であるし,その批判者には別の政治的意図があるのでは?と勘ぐられても仕方ない.
人間は神様にはなれんのよ.
虐殺には意思の介在が必要.
米軍の殺意の意思は,どう考えてもテロリスト目当て.
よって,住民対象の虐殺行為には該当しない.
ピング・ウェスト著/早川書房刊「ファルージャ栄光なき死闘」を信頼するなら,ファルージャでの一連の戦闘は『虐殺』ではなく,『テロ』と『テロ/ゲリラ掃討』,そしてそれに付随してしまう民間人への誤射誤爆(テロリストは意識して民間人を巻き添えにしていますが)などが積み重なったものだと言うことが出来るでしょう.
全部はまだ読んでいないのですが,本書によれば,経緯は次のようになります.
当初進駐してきた空悌団に対し,各派閥長老達は比較的友好的であったが,若手宗教指導者や旧バース党幹部らが若者を鼓舞するに従い,対米感情が急速に悪化.宗教組織の武装組織化が加速していった.
これに対しアメリカの暫定イラク統治局はなんら有効な手を打てなかった.
前線司令部は新生イラク軍と警察の為に追加予算を要望したが,JTFは結論を先送りにした.
そうするうちにファルージャでは旧バース党幹部の組織が自壊し,宗教系民兵団に合流,市外からは外国人ムジャヒディンが流入,派閥闘争を繰り返しながら在ファルージャ米軍へのテロ攻撃を激化させていった.
テロは必ず民間人を巻き込むように行なわれ,それにより民間人の対米感情も悪化.若者はこぞって武装組織へ馳せ参じた.
5月末には市の実権は誰の手にも無く,ムジャヒディン,タリバン残党等によるギャング達が跳梁跋扈する世界になった.
2004年9月,アラウィ首相はファルージャの『消毒』を決意.海兵隊は民間人に市街より脱出するように呼びかけた…….
---以下引用(P418)
『軍関係者によると,ファルージャの市民達がテロリストのアジトに対するアメリカ軍の連日の空爆の巻き添えになるのを畏れて脱出した為,市内に居残る市民の数は28万人から3万人に激減した.
(中略)
10月になるとUAV(無人偵察機)が空撮したクイーンズ地区の庭先には洗濯物を干すひもが全く見られず,それは住民が避難した事を示していた.
〔次のページには武装勢力が市街を要塞化していた情景描写がありますが割愛します.〕
----引用ここまで
本書は元国防次官補のジャーナリストが可能な限り取材を重ねて制作したルポルタージュでありますが,それだけに極力公平に記述してあります.
例えば04年4月の最初のファルージャ包囲攻撃は,アメリカの民間人虐殺事件に激昂して行なった「考え無しの攻撃」だと面罵し,一方でスンニ派若手聖職者の勢力争いを痛烈に批判しています.曰く「若者を死に駆り立てたのは彼らだ」と.
【珍説】
”意思”なんて誰にも判断できませんよ.
住民を撃ち殺した狙撃兵は「テロリストだと思った.」って言うでしょうね.
例え本当は「住民だ.」と分かっていたとしても.そして真理は誰にも判らない.
”殺す側”の立場から言えば,「虐殺」なんて存在しなくなる.常に,「間違い.」「誤爆」
ベトナムの時もそうだったように….
きっとヒットラーだって「虐殺する気は無かった.」と言うんじゃないかな…?
武器も持たずに殺されていく住民はたまったもんじゃない.
例えば”03/4月の最初のファルージャ包囲攻撃が,元国防次官補からさえ「考え無しの攻撃」と面罵されるもの”ならば,それで殺された住民を,「虐殺された.」と表現しても妥当でしょう.
要するに,殺される側に立つのか,殺す側に立つのか,立場の違いですね.
【事実】
「虐殺」とは,非武装の民間人を意図的に残酷な方法で大量に殺す事です.これは意思の介在無しには出来ない事です.ソンミ村事件,ウーンデッド・ニーしかり,です.
ホロコーストはその最たるものです.
意思の介在無しに数万,数十万人を虐殺する事はとても難しいでしょう.
また,「意思の介在の必要性」はハーグ陸戦常規でも唱われております.
が,
----------「ファルージャ栄光なき死闘」P135より引用 4月4日の夕方
”2/1大隊と行動を共にしていたのはバグダッドを拠点とするイラク軍の第36イラク大隊だった.大半はクルド族兵士で構成されているこの隊はすみやかに,アパートの住人に荷物をまとめて非難するよう告げると,1家族辺り200ドルの現金を渡した.”
----------引用終了
----------P138より引用 4月5日
”ゼンビエックが数日前から気付いていた事だが,市民達は街角で海兵隊員を眺めながら,戦闘をまるでスポーツイベントかなにかのように見ていた.
ティム・シパルスキ曹長などは,RPGをもったままの男が家族と一緒に立っているのを見た.
子供達は笑っており,女達はベールの間から戦闘を眺めている.
この男がRPGで近くの家を狙ったので廻りの連中は一瞬離れたが,男が撃ち終わるとすぐに再び人々がこの男の廻りに集まってきて,まるで人気歌手を迎えるかのようにはやすのだった.
周りの市民が邪魔で撃てなかったため,海兵隊員がこの男に近づこうとしたが,男は駐車してあった車の合間を縫ってどこかへ逃げてしまった.”
----------引用終了
これだけでも,攻撃側である米軍及びイラク軍には『虐殺』の意図はなかった事ははっきりしています.
批判されるべきは,あまりに突発的に下された政治的作戦であり,よくよく市民への付随被害を考慮しなかった点にあります.
この点,よく考えもせず攻撃を命じたブッシュ大統領は非難されて然るべきですが,彼が明確な民間人に対する殺意を持って命令した訳ではない事もまた明らかです.
また,民間人殺し,中でも非戦闘員殺しは軍隊の起こす,或いは起こしてしまった行動の中でもっとも恥ずべき行為ですが,では非戦闘員とは何か? 単純に言ってしまえば武装もなく殺意も無い者の事です.
この点,4月某日ファルージャ市内でイラク軍と海兵隊を銃で武装し襲った民兵団や商店主は,少なくとも明確な殺意を持った戦闘員と見なすことになります.
多分に誤射,誤爆があったであろう事は明白ですが,それを虐殺と言えるかどうか.
勿論,巻き込まれた人々には堪ったものでは無いですし,心痛むものです.
が,国際法上では04/4月の戦闘も,9月の戦闘も,「虐殺」とは呼べないのです.
▼
「虐殺」「殺戮」という言葉を使えば衆目を引き付けやすいのは確かですが,前述したように「ファルージャでの戦闘は国際法的にも虐殺であった」ということを証明するのは甚だ困難です.
では被害者がそう思っているのだからそうだろう,というのではそもそも国際法の意味がありませんし,憎しみ,あるいは関心を引きたいがために被害を過剰に報告,演出することはままあります.
酷い場合だと偽の『被害者』までいるかも知れません.
ソマリアでは普段着のままの民兵が武装し,戦闘し,戦闘後に銃を隠してCNNのインタビューに答えるということすらあったと言われています.
恐らく事実でしょう.
僕個人は,もし,米国に依るファルージャその他での付随被害の当事者や遺族に対する補償が足りていないのであれば,米国はそれを保証するべきでしょうし,またイラク政府も米国も補償しようとしないのなら請求すべきですし支援もすべきでしょう.
(もし,と言いましたが恐らく足りることは無いでしょう.
偽被害者はともかく,肉親を失った方に対して掛けるべき言葉は僕には判りません.
が,ともあれ少なくとも金銭と正式な葬儀は必要です.
もしそのどちらも既に為されているのなら,僕にはこれ以上何も言えません)
ただ,その過程に於いて,国際法上起こっていない「虐殺」をあたかも起こったかの如く言い立てると,
「起こっていないことに対しては補償できない」
と一蹴されるでしょうし,そうでなくとも「虐殺」だったことを証明するのにまた多くの時間が無為に費やされることになります.
それは誰にとっても望ましくないのではないでしょうか.
さらに言えば,「虐殺であった」と米国が認め謝罪した場合,多くの付随被害者はある程度は救われるかも知れませんが,さらに怒りを燃やす者も出てくるでしょう.
また,当時戦った海兵隊員初め多くの将兵の血と汗は,全くの無駄になってしまいます.
少なくとも彼らは米国の槍,新生イラクの盾として戦ったのであって,それはまぎれも無い事実です.
その彼らを国が見捨てたら,誰が彼らを救うのでしょうか.
誰をも救う回答などどこにも無いでしょう.
であるからこそ,いたずらに歓心や憎悪を煽ること無く,事実に即して訴える必要があるのだと,僕は思います.
▲
【質問】
Fallujahの戦いで,反米武装勢力との戦いは終息するか?
【回答】
退役陸軍大将 Wesley K. Clarkは,今後も続くだろうと予測し,その上で,
「戦いを極力回避しながら国を成すことができる,などというのは幻想である」
と述べている.
The Real Battle
Winning in Fallujah Is Just the Beginning
Americans scouring news reports of the U.S.-led
assault on the Iraqi city of Fallujah can
be forgiven if they are experiencing a degree
of confusion and uncertainty.
それらが混乱と不確実性の程度を経験している場合,Fallujahのイラクの都市に対する米国主導の攻撃のニュースレポートを磨くアメリカ人が許すことができます.
Air Force Gen. Richard B. Myers, chairman
of the Joint Chiefs of Staff, assures us
that U.S. and Iraqi government forces have
moved steadily through the insurgent stronghold
and that the assault has been "very,
very successful." Last night, even as
troops fought to secure the final section
of the Sunni city, senior Iraqi officials
declared it "liberated." But it's
hardly surprising that the measure of success
in Fallujah is elusive: There's no uniformed
enemy force, no headquarters, no central
command complex for the troops to occupy
and win. At the end, there will be no surrender.
空軍将軍リチャードB.マイヤーズ(統合参謀本部の議長)は,米国とイラクの政府軍隊が反政府の拠点を通ってしっかりと移動し,攻撃が「非常に成功した」ことを私たちに保証します.昨夜,まさに軍隊がスンニ派の都市の最終セクションを安全にするために戦った時,イラクの高官はそれが「解放した」と宣言しました.しかし,Fallujahにおける成功の法案が捉えがたいことはほとんど驚くべきではありません:そこで,制服を着た敵力,本部,軍隊が占めるべき中央のコマンド複雑さおよび勝利がないを持っていません.終わりで,譲渡はありません.
Instead, the outcome of the battle must be
judged by a less clear-cut standard: not
by the seizure and occupation of ground,
but by the impact it has on the political
and diplomatic process in Iraq. Its chances
for success in that area are highly uncertain.
Will Fallujah, like the famous Vietnam village,
be the place we destroyed in order to save
it? Will the bulk of the insurgents simply
scatter to other Iraqi cities? Will we win
a tactical victory only to fail in our strategic
goal of convincing Iraqis that we are making
their country safe for democracy -- and specifically
for the elections scheduled for the end of
January?
代わりに,それほど明確でない標準は,戦いの結果を判断しなければなりません:ない,土地の差し押えおよび占有によって,だがイラクで政治的と外交プロセスでそれが持っているインパクトによって.そのエリアにおける成功のためのその機会は高度に不確かです.でしょう,Fallujah,有名なベトナムの村のように,私たちがそれを保存するために破壊した場所である?反政府運動家の大部分は,単に他のイラクの都市へ分散するでしょうか.私たちは戦術上の勝利を勝ち取るだろうかが,私たちが彼らの国を民主主義にとって安全にしているとイラク人に確信させる私たちの戦略のゴールに失敗すること――そして特に1月末日に予定されている選挙のために?
An attack on Fallujah has been inevitable
for many months. If we are to succeed in
the democratization of Iraq, the interim
government and its U.S. and coalition allies
must have a "monopoly" on the use
of force within the country's borders. There
can be no sanctuaries for insurgents and
terrorists, no fiefdoms run by private armies.
Fallujah could not continue to be a base
for those waging war on the Iraqi government
and a no-go place for those organizing elections.
Fallujahに対する攻撃は多くの月の間避けられませんでした.私たちがイラクの民主化に成功するつもりならば,暫定政府およびその米国と連合の同盟国は,国の境界内の力の使用を「独占しているに違いない.」反政府運動家,およびテロリスト(私兵団によって実行される領土なし)のための避難所はありえません.Fallujahは引き続きイラクの政府との戦いを行うもののための基礎および組織する選挙のための立ち入り禁止の場所でありえませんでした.
Now that we have engaged, there cannot be
any doubt about the outcome. It, too, is
inevitable. U.S. forces don't "lose"
on the battlefield these days. We haven't
lost once in Iraq. Nor in Afghanistan. Not
in the Balkans, or in the first Gulf War.
Nor in Panama. We fight where we are told
and win where we fight. We are well trained,
disciplined and, when we prepare adequately,
exceedingly well equipped. We will take the
city, and with relatively few U.S. casualties.
And we will have killed a lot of people who
were armed and resisting us.
私たちが今従事したので,結果についてのどんな疑いもありえません.それも避けられません.米国の軍隊は最近戦場上で「失わない.」私たちは,イラクで一度も負けていません.および,アフガニスタンで.バルカン諸国で,あるいは第1の湾岸戦争でではない.および,パナマで.伝えられ,私たちが戦うところで,勝つ場合,私たちは戦います.私たちは訓練されて,上手に訓練されています,またよく装備をされて,私たちが十分に準備をする場合.私たちは都市をとるでしょう,そして比較的少数の米国の死傷者と.また,私たちは,武装し,私たちに抵抗していた多くの人々を殺しているでしょう.
But in what sense is this "winning?"
To win means not just to occupy the city,
but to do so in a way that knocks the local
opponent permanently out of the fight, demoralizes
broader resistance, and builds legitimacy
for U.S. aims, methods and allies. Seen this
way, the battle for Fallujah is not just
a matter of shooting. It is part of a larger
bargaining process that has included negotiations,
threats and staged preparations to pressure
insurgent groups into preemptive surrender,
to deprive them of popular tolerance and
support, and to demonstrate to the Iraqi
people and to others that force was used
only as a last resort in order to gain increased
legitimacy for the interim Iraqi government.
都市を単に占領しない手段を勝ち取るために,しかし,ある意味ではそうするために,それは,戦いから地方の相手を永久に打ち,より広い抵抗を堕落させて,米国の目的,方法および同盟国のために合法性を構築します.このように見られて,Fallujahのための戦いは単に射撃の問題ではありません.先制の譲渡へ反政府のグループに圧力を加えて,ポピュラーな寛容および支援をそれらから奪い,イラクの人々に,および他のものに実証する交渉,脅威および行なわれた準備を含んだのはより大きな契約上のプロセスの一部です,力は増加するために最後の手段としてのみ使用されました,暫定イラクの政府のための合法性を増加させました.
Even the use of force required a further
calculus. Had we relentlessly destroyed the
city and killed large numbers of innocent
civilians, or suffered crippling losses in
the fighting, we most certainly would have
been judged "losers." And if we
can't hold on and prevent the insurgents
from infiltrating back in -- as has now occurred
in the recently "liberated" city
of Samarra -- we also shall have lost.
力の使用さえ一層の微積分学を要求しました.持つ,私たちは無情にも都市を破壊し多くの無罪の民間人を殺したか,あるいは戦いの駄目にする損害に苦しみました,私たちは最も確かに「損失者」と判断されていたでしょう.また私たちがもち続けることができず,反政府運動家が後ろに浸透するのを防ぐことができない場合,の中で(nowoccurredしたとして,の中で,その,最近Samarraの「自由な」都市)さらに,私たちは失敗しているでしょう.
The battle plan was tailored to prevent significant
destruction. It called for a slow squeeze,
starting with precision strikes against identified
targets, and followed by a careful assault
directed at taking out the opposition and
reoccupying the city, while minimizing civilian
and friendly casualties. We have superior
mobility, with heavily armored vehicles;
we have superior firepower, with the Bradley's
25mm cannon, M1A1 Abrams tanks, artillery
and airstrikes; we have advantages in reconnaissance,
with satellites, TV-equipped unmanned aerial
vehicles and a whole array of electronic
gear. But urban combat partially neutralizes
these advantages. A weaker defender can inflict
much punishment with only a meager force
fighting from the rubble, provided they fight
to the death. So this has not been a "cakewalk."
This has been a tough battle, and the men
and women fighting it deserve every Combat
Infantryman's Badge, Bronze Star or Purple
Heart they receive.
戦い計画は重要な破壊を防ぐために調整されました.それは識別された目標に対する正確ストライキから始めて,遅い圧搾を要求しました,また注意深い攻撃によって続いた,取り出すことに向けられた,反対および民間人および親しみのある死傷者を最小限にする間に,都市を再び占めること.私たちは重装備の乗り物と共に,優秀な可動性を持っています;私たちは,ブラッドリーの25mmの大砲,M1A1エイブラムス・タンク,砲および空襲と共に,優秀な射撃能力を持っています;私たちは,衛星,テレビに装備をされた無人空中輸送手段および電子ギヤーの全体の配列と共に,偵察で長所を持ちます.しかし,都市の格闘は部分的にこれらの利点を中和します.もしそれらが最後まで戦えば,より弱い支持者は瓦礫から戦う貧弱な力だけとの多くの罰を与えることができます.したがって,これは「ケーキウォーク」ではありませんでした.これはタフな戦いでした.また,それと戦う男性および女性は,それらが受け取るすべての格闘歩兵バッジ,青銅星章あるいは名誉負傷章に相当します.
During the recent presidential campaign,
there was a lot of talk about supporting
our troops in wartime. And yet calling what's
going on in Iraq "war" has distracted
us from marshaling the diplomatic and political
support our troops need to win.
最近の大統領選挙戦中に,戦時中に私たちの軍隊を支援することに関する多くの話がありました.また,イラクで起こっているものをまだ「戦争」と呼ぶは,私たちの軍隊が勝ち取る必要のある外交と政治的な支援を整列させることから私たちを散らしました.
To a considerable extent, the insurgency
in Iraq has been supported by external efforts:
Syria's facilitating of passage by jihadists,
Iran's eager efforts to reintegrate Shiism
and assure the emergence of an Iraqi regime
to Tehran's liking, efforts by some Saudis
to reinforce Sunni dominance in Iraq. (On
the eve of the battle in Fallujah, one group
of 26 Saudi religious scholars urged Iraqis
to support the insurgents.)
相当な程度まで,イラクの暴動は外部努力に支援されました:シリアのjihadists(シーア派の教義を再び統合するイランの熱望している努力)による通行の促進またテヘランの好みへのイラクの政権の出現を保証する,イラクでスンニ派の支配を強化するいくつかのサウジによる努力.(Fallujahの中の戦いの前夜においては,26人のサウジの宗教の学者の1つのグループが,反政府運動家を支援するようにイラク人に促しました.)
The success of our military efforts in Iraq
is thus directly connected to the skill of
U.S. diplomacy in the region. Certainly neither
Syria nor Iran could welcome American success
in Iraq if they believe it means they'll
be next on a list of regimes to be "reformed"
by the United States -- and yet that's precisely
the goal of American policy. Bringing about
change in those countries should be a matter
of offering inducements as well as making
threats, but not if it adds to the danger
for our men and women in uniform. We need
to choose: continue to project a grand vision,
or focus on success in Iraq. Not only the
safety of our troops, but the success of
our mission depends on a degree of Syrian
and Iranian accommodation for an American-supported,
peaceful, stable, democratizing Iraq. And
we won't get that support if they think they're
next on the hit list.
イラクにおける私たちの軍事の努力の成功は,地域における米国の外交の熟練にこのように直接接続されます.確かに,それらがある政権のリスト上で次になることをそれが意味すると彼らが信じる場合,シリアもイランもイラクでアメリカの成功を歓迎することができませんでした「改良しました」アメリカによって――しかしそれは正確にアメリカの政策のゴールです.それらの国々の変化を引き起こすことは作る脅威と同様に提供刺激の問題であるべきです,しかしない,それが制服中の私たちの男性および女性のための危険を増す場合.私たちは選ぶ必要があります:壮大なビジョンを計画するかイラクで成功に注目することを継続してください.私たちの軍隊の安全性だけでなく私たちの使命の成功も,アメリカ人に支援され平和で,安定していて,民主化したイラクをシリアとイランの設備の程度に依存します.また,対象者リスト上で次であると彼らが思う場合,私たちはその支援を得ないでしょう.
It is equally important to seek a resolution
of the conflict between Israel and the Palestinians,
which has fueled the recruiting efforts and
determination of the jihadists we're fighting
in Iraq.
イスラエルと,パレスチナ人(それらは私たちがイラクで戦っているjihadistsの補充する努力および決定をあおった)の対立の解決を求めることは等しく重要です.
And then there's the matter of the political
struggle inside Iraq. If, despite a high
level of chaos, the elections do take place,
the Bush administration must be prepared
to accept and empower an Iraqi government
and a nascent political process with sufficient
independence to win support from the populace
and undercut anger at the American troops.
For most of a year, the effort at political
transformation was been submerged beneath
the rubric of "reconstruction"
and hindered by the attitude that "security
must come first." Security and domestic
Iraqi politics go hand in hand.
また,その後,イラクの内部の政治闘争の問題があります.混乱のハイ・レベルにもかかわらず,選挙が起こる場合,ブッシュ政権は,民衆およびアメリカの軍隊に対する下を切り取られた怒りから支援を勝ち取る十分な独立を持った,イラクの政府および発生期の政治的なプロセスを受理しできるようにする準備ができているに違いありません.一年のうちのほとんどについては,政治的な変形の努力がそうでした「改造」の朱書の下に沈められる,また姿勢によってそれを妨害する「セキュリティは最初に起こるに違いない.」セキュリティおよび国内のイラクの政治は協力して行きます.
Which brings us back to some of the factors
that made last week's battle of Fallujah
inevitable: a series of circumstances and
errors in 2003 -- an initial coalition occupying
force too small to achieve dominance over
a historically restive population, the lack
of a skilled political corps to reorganize
the local inhabitants, the proscription of
Baathist participation in the early postwar
recovery and the disbanding of the Iraqi
military. Then there was the aborted April
2004 effort to subdue the city, in which
an under-strength Marine assault was called
off by the White House. A silly plan of turning
the city back over to a thrown-together Iraqi
force left the enemy in control of the battlefield
and turned Fallujah into even more of an
insurgent stronghold.
どれが,先週のFallujahの戦いを避けられなくした要因のうちのいくつかに私たちを連れて来るか:2003年の一連の状況およびエラー--歴史上反抗的な人口,地方の住民を熟練した政治的な団体の不足,早い戦後の回復へのBaathist参加の人権剥奪およびイラクの軍の解散すること上の支配を達成するのにあまりにも小さな力を占める初期の連合.その後,ホワイトハウスによって都市(アンダー強さ海兵隊攻撃はその中で呼ばれた)を離れて征服する異常終了した4月の2004年の努力がありました.都市を上方へ折り返す愚かな計画,に,1つの,ともに投げた,イラク軍は戦場および回されたFallujahの管理の中に敵を残しました,へ,反政府の拠点の中でさらに多く.
This insurgency has continued to grow, despite
U.S. military effectiveness on the ground.
While Saddam Hussein's security forces may
have always had a plan to resist the occupation,
it was the failure of American policymakers
to gain political legitimacy that enabled
the insurgency to grow. And while the failure
may have begun with the inability to impose
order after Saddam's ouster, it was the lack
of a political coterie and the tools of political
development -- such as the Vietnam program
of Civil Operations-Revolutionary Development
Support (CORDS) -- that seems to have enabled
the insurgency to take root amid the U.S.
presence. These are the sorts of mistakes
the United States must avoid in the future,
otherwise the battle of Fallujah may end
up being nothing more than the "taking
down" of an insurgent stronghold --
a battlefield success on the road to strategic
failure.
この暴動はグラウンドの米軍有効性にもかかわらず成長し続けました.サダム・フセインの治安部隊には占有に抵抗する計画が常にあったかもしれない一方,それはアメリカの政策決定者の暴動が成長することができた政治的な合法性の獲得の失敗でした.また,失敗が,サダムの占有剥奪の後に命令を課する無力から始まったかもしれない一方,暴動が米国の存在の中の根をとることを可能にしたように見えるのは政治的な同人の不足,および政治的な開発(市民のオペレーション革命的な開発支援(CORDS)のベトナム・プログラムのような)のツールでした.これらはそうでなければアメリカが今後回避しなければならない種の誤りです,Fallujahの戦いは結局あるかもしれません,その(まさに)反政府の拠点を「下へとる」こと.
―― 戦略の失敗への路上の戦場成功.
Troops are in Fallujah because of a political
failure: Large numbers of Sunnis either wouldn't,
or couldn't, participate in the political
process and the coming elections. Greater
security in Fallujah may move citizens (whenever
they return) to take part in the voting;
it's too early to say. But it's certain that
you can't bomb people into the polling booths.
軍隊は政治的な失敗のためにFallujahに次のとおりです:多くのスンニ派はしないだろうかあるいはできませんでした,政治的なプロセスおよび次の選挙に参加します.Fallujahの中のより大きなセキュリティは,投票際に参加するために市民(それらが返??a返)を移動させるかもしれません;それがあまりにも早くあるので,言うことができません.しかし,あなたが投票用紙記入所へ人々を爆撃することができないことは確かです.
We should be under no illusions: This is
not so much a war as it is an effort to birth
a nation. It is past time for the administration
to undertake diplomatic efforts in the region
and political efforts inside Iraq that are
worthy of the risks and burdens born by our
men and women in uniform. No one knows better
than they do: You cannot win in Iraq simply
by killing the opponent. Much as we honor
our troops and pray for their well-being,
if diplomacy fails, their sacrifices and
even their successes in Fallujah won't be
enough.
私たちは幻覚の下に次のとおりであってはなりません:それが誕生への努力であるとともに,これは,非常にあまり戦争ではありません,国家.制服中の私たちの男性および女性によって生まれの危険および負担にふさわしいイラクの内部の地域の外交努力および政治的な努力を試みるのは政府のための過去の時間です.誰も,それらよりよく知りません:単に相手を殺すことによりイラクで勝つことができません.外交が失敗する場合,私たちが非常に軍隊を尊敬し,彼らの安寧を祈っても,それらの犠牲およびFallujahにおけるそれらの成功さえは十分になりません.
Retired Army Gen. Wesley Clark served as
commander in chief, U.S. Southern Command
and later as supreme allied commander in
Europe during the war in Kosovo. He was a
candidate for the 2004 Democratic presidential
nomination.
軍隊将軍ウェズレー・クラークを退かせる,最高司令官を務めた,米国の南のコマンド,そしてコソボで戦争の間にヨーロッパで最高の同盟させられた指揮者としてその後.彼は2004年の民主党の大統領の指名に対する候補でした.
【質問】
アマラの戦いとは?
【回答】
2004年5月に起きた,イラク武装勢力(?)と英軍との戦い.
21世紀において銃剣突撃が行われた例として知られる.
以下,引用.(一部改変,省略)
――――――
「英陸軍アーガイル・アンド・サザーランド・ハイランダーズ連隊(高地連隊)の小部隊が,一台のランドローバーでアマラをパトロールしていた際,市街地から出て国道を50kmほど行った地点で待ち伏せを受けた.
ランドローバーは猛スピードでこれを逃れたが,その先でさらに大規模な待ち伏せを受けて行動不可能に陥った.
襲撃者側は100名ほどで,スコットランド人パトロール部隊の五倍はおり,迫撃砲の援護も受けていた.
20名の英国兵は降車すると,待ち伏せに対する典型的な反撃手順を取りつつ応射した.
やがて王立プリンス・オヴ・ウェールズ連隊の兵士とウォーリア装甲車が支援に駆けつけたため,防御から攻勢に転じ,射撃と機動のテクニックを使って,銃剣をかざしながら突っ込んだ」
――――――『最新コンバット・バイブル 現代戦闘技術のすべて』(クリス・マクナブ & マーティン・J・ドハティ著,原書房,2008.5),p.99
これによると,銃剣云々より部隊の初動の方が大きなウェイトを占めているみたいです.
ただ,本だと日時が2006年5月14日になっているんですよね.
VF-22 in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
▼ 補足すると,戦闘終了までにかかったのは4時間.
(襲撃を受けてから4時間なのか,反撃に転じてから4時間なのかは不明)
武装勢力側死者35名 英軍死者0で重傷者無し,というのはこれまでの情報と変わらないですね.
▼ あと,こちらでもデータを発見.
http://blogs.yahoo.co.jp/desaixjp/30062051.html
色々データが違うみたいですが,よく考えるとランドローバー一台に20人乗れるかは疑問なので,Telegraph紙の記事の方が信憑性は高いかもしれません.
【質問】
ハイファ通りの戦いとは?
【回答】
2007/1/25,イラク治安部隊と駐留米軍による,バグダード中心部のスンニ派武装勢力拠点への掃討攻撃.
装甲車などがハイファ通り周辺に集結,米軍攻撃ヘリも参加し,地上と上空から,建物などに立てこもる武装勢力を攻撃した.
武装勢力側は,迫撃砲や自動小銃などで応戦.数時間にわたって戦闘が行われた.
ロイター通信によると,少なくとも武装勢力30人を殺害,35人を拘束.
民間人の死傷者が出たとの情報もある.
米軍増派部隊が参加する大規模治安作戦開始を前にした,首都掃討作戦の一環とみられる.
【参考ページ】
2007年1月25日11時58分付,読売新聞
【質問】
2008年3月〜4月に発生した,イラク治安部隊と「マフディ軍」との戦闘について教えられたし.
【回答】
2008.4.1付,AFPによれば,戦闘は3月25日,イラク政府のヌーリ・マリキ(Nuri
al-Maliki)首相が,南部の港湾都市バスラ(Basra)の,主にシーア派反米指導者ムクタダ・サドル(Moqtada
al-Sadr)師傘下の民兵組織「マフディ軍(Mahdi
Army)」を中心とした,シーア派武装組織の拠点に対する攻撃を治安部隊に命じたことで始まった.
市街戦はイラク全土のシーア派地域に拡大し,特にバスラとバグダッド(Baghdad)では激戦となったという.
内務省のAbdul Karim Khalaf報道官は,戦闘が始まって以来,バスラでは少なくとも215人が死亡し,600人が負傷したと発表している.
また,保健当局や治安当局の関係者によると,バグダッドでは,マフディ軍の拠点とされるサドルシティ(Sadr
City)を中心に,140人が死亡したという.
Whittling Away at Sadr
By Austin Bay,April 02, 2008
は,この衝突について,オースチン・ベイの評論しているもので,良い出来と思ふ.
この事件については,久しぶりの大型の紛争発生とあって,一時期から鳴りを潜めていたリベラル・メディアの「イラクお先真っ暗論者」が元気復活して,ここぞ,とばかりにイラク駄目ぽ論にもとづく極端な記事を書き飛ばしていた.
国内メディアはそれを劣化コピーしたものを配信していて,酷くお粗末な状況だった.
オースチン・ベイは,イラクの戦後復興や治安安定の為に現地で働いていた経験があって,分析は軍事的なものと政治的なものをバランスさせた妥当なものになっている.
多くのリベラル・メディアの記事は,そういうリアリティへのチェックが欠けている.
簡単に言えば,アルカイダは軍事的にはイラクで殆ど敗退していて,イラク政府は次の敵である,シーア派内部の危険分子との衝突に踏み出してるという.
――――――
In southern Iraq and east Baghdad, Sadr once again lost street face. Despite the predictable media umbrage, this translates into political deterioration.
Think of the Iraqi anti-Sadr method as a form of suffocation, a political war waged with the blessing of Ayatollah Sistani that requires daily economic and political action, persistent police efforts and occasional military thrusts.
――――――
オースチン・ベイのこの評論について,イラクにいる軍人からの追加情報の,興味深い電子メールがあって,インスタプンディットが紹介している.
現場の見方や状況の判断と,メディア報道とのギャップはとても大きい.
UPDATE: A lengthy email from a Colonel in
Baghdad provides some more background.
――――――
[....]
The effect was that Moqtada al Sadr got to make a point, Maliki demonstrated his resolve, the Iraqi Army and Police showed themselves to be capable and professional, and there's a sense of a better day coming in Basrah.
Without the strong response of the central Government, the militia-led uprising could have very easily led to further lawlessness, mayhem, and devastation.
The Coalition trained and helped equip and arm the Iraqi Army. The surge allowed us to clear and hold areas long enough to bring violence levels down, so the government could start focusing on essential services.
――――――
以下はAEIのKaganの評価.
The Basra Business: What We Know and What
We Don't
By Frederick W. Kagan, Kimberly Kagan Posted:
Wednesday, April 2, 2008
――――――
This operation offers a number of extremely positive signs about the willingness of the Iraqi Government to address a fundamental challenge that has been plaguing it (and us) since 2004, the ability of the ISF to absorb country-wide efforts to light up the Shia community, and the increasingly overt malign role Iran is playing in the conflict.
――――――
【質問】
2008年の,イラク治安部隊とマハディ軍との戦闘に対する空騒ぎについて教えられたし.
【回答】
Hearts and Minds, Again
By Daniel Henninger April 03, 2008
は,WSJのOpEdの副編集長の書いたものだが,これによれば,イラクのバスラなどで起こった短期間のマハディ軍とイラク政府軍の戦闘について,反戦左派の人たちは
「イラクのテト攻勢キターーー!!」
と大いに興奮して,
「イラク戦争の失敗している証拠」であるなどと散々煽り捲くったが,戦闘は(テト攻勢と異なり)イラク政府軍が制した.
民主党の一部は戦争について,常にベトナムのモデルから離れられないという.
このしとたちの中核的なメンタリティというのは:
――――――
Toward the film's end, Daniel Ellsberg, of Pentagon Papers fame, casts off the preceding generation when he tells the camera that Presidents Truman, Eisenhower, Kennedy, Johnson and Nixon all "lied." He adds: "We weren't on the wrong side" in Vietnam. "We are the wrong side."
By this, the movie makes clear, is meant in part that America had become dangerously enamored with a culture rooted in martial values. The problem isn't the military, which is inevitable. The problem is militarism.
――――――
これらの反戦左派は戦争について,常に"Hearts & Minds" だけを問題にしており,それ以 外を無視しがち,つまり有権者への印象操作だけが問題であるという.
――――――
John McCain? Hard to say if he's seen "Hearts & Minds." If not, he should. Yes, the economy may be the top voting issue this fall.
An historic line, however, runs from South Vietnam to Baghdad. The debate about that heritage will define for a generation the elements of American power that lie behind this country's commitments. Let's get to it.
――――――
連日のイラク内戦の状況については,確かにナム戦と関連させてはしゃいでた報道は散見された.
酷いのでは「ぐーーっどもーにんぐ!バスラ!」なんてのもあった.
でも一応大手は,ちゃんと一方の当事者は米軍ではなく,イラク治安部隊だと認識して報じていたし,むしろ日本語の報道の方がバイアスが掛かってたように思う.
CNNJとか割と酷かった.
一番のポイントは,米軍が再編して訓練して来たイラク治安部隊が主導して,国内の武装勢力の鎮圧作戦に出,そして一定の効果を上げた事であって,イラクの治安がイラクの力によって守られ始めていますね,という点だと思う.
言ってみれば太平洋戦争後の治安悪化を,日本の警察が鎮圧でき始めたよ,というのに近い.
ニュース極東板,2008/04/04(金)
青文字:加筆改修部分
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