m
◆◆◆◆「人道性」関連
<◆◆◆白燐弾デマゴーグ関連
<◆◆戦後復興
<◆イラク戦争<イラクFAQ目次
【質問】
さっきまでニュー速+のスレッドをみていまして,とあるスレに民間人への攻撃云々についての話があったのですが,こういうものはどこからが非人道的とされているのでしょうか?
軍事施設に砲撃する際の巻き添えや,ゲリラ狩りや便衣兵を殺す際の無関係な被害者.
大規模なところで,枯葉剤や東京大空襲や原子爆弾など.
特に空襲について,取り立てて悪であると教わった覚えがないのですが,こういう行為は頻繁に行われる物なのでしょうか?
【回答】
いちいち話してたら膨大な量になる.
戦時国際法をWebに掲載している奇特な方がいるから,↓のサイトを頑張って読んでください.
http://homepage1.nifty.com/paganus/treaty.html
あと,「非人道的」というは定量的な概念ではないので,時代や地域によって大いに異なります.
今,イラクで話題の白燐手榴弾だって,今まで問題にされず普通に使われてた物です.
多くの場合,「非人道的」という批判には法的拘束力がありません.
例えそれが国際法に違反している疑いが濃厚であっても,です.
その上で,何をもって「非人道的」とするのかは,原告である個人や組織,団体の自由です.
それが第三者に支持されるかどうかは,非人道的であると主張することの自由とは無関係です.
ですから,私があなたの書き込みを「非人道的」であるとするのも私の自由です.
つまり,あなたの質問に対する回答は,「主張する者によって基準が変わる」ということです.
イラクの白燐手榴弾やユーゴ以降の民間人被害報道は,戦争を知らないこどもたちが報道していることが,トンチンカン報道になっている原因だと思うぞ.
グレネードを道で拾って帰ろうとしたやつもいた.
正確にいえば「戦争を知ろうとしなかったこどもたち」だね.
それで,民間人に被害が出たことに本気で驚く.
【質問】
当時のファルージャは退避勧告が為されているから,人口周密地域に該当しないのでは?
【回答】
退避勧告が為されていても文民が残っていたら該当するかと.
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/mt/19801010.T4J.html
第一条 定義
2 「人口周密」とは,恒久的であるか一時的であるかを問わず,都市の居住地区及び町村のほか,難民若しくは避難民の野営地若しくは行列又は遊牧民の集団にみられるような文民の集中したすべての状態をいう.
ただし,「少なくともこれらを最小限にとどめるため実行可能なすべての予防措置を」とっているので,米軍の攻撃に国際法的な問題はない.
第二条 文民及び民用物の保護
3 人口周密の地域内に位置する軍事目標を空中から投射する方法以外の方法により焼夷兵器による攻撃の対象とすることも,禁止する.
ただし,軍事目標が人口周密の地域から明確に分離され,焼夷効果を軍事目標に限定し並びに巻添えによる文民の死亡,文民の傷害及び民用物の損傷を防止し,また,少なくともこれらを最小限にとどめるため実行可能なすべての予防措置をとる場合を除く.
【珍説】
軍事関連の専門サイトであり多数のメディアからも情報源とされているGlobal Security.orgでも,白燐弾は「極めて卑劣な兵器である」とされている.
以下,Global Security.orgでの,その白燐(弾)についての解説の訳.
◆白燐弾−White Phosphorus (WP)
白燐弾(WP)は,ウィリー・ピートという名前で知られ,標的サイン用,視界遮蔽用,または焼夷目的で使われる.白燐弾は,敵の設備を破壊したり,視界を遮断するのにも使うこともできる.対車両,石油施設,弾薬保管庫,敵の偵察施設などに使われる.標的の場所をナビゲートするために使われることもある.通例,爆発物によって拡散するもので,時限信管により空中にて爆発するようにしてある.第二次大戦中には,軍の教典では,煙幕,マーカー弾,焼夷用,手榴弾,煙によるマーキング,発煙筒,曳光弾としてしばしば取り扱われていた.
ファルージャ戦は2004年11月8日から20日まで行われた.最後の武器攻撃は11月17日とされている.戦闘は,陸軍,海兵隊,イラク軍混成の海兵隊第一派遣軍(IMEF)によって戦われた.
ファルージャ戦において,アメリカ軍は,白燐弾が有用な兵器であることに気づいた.
「白燐弾は効果的で多用途に使える兵器であることが証明された.われわれは交差路での視界遮断作戦,その後の戦闘では,強力な心理的な兵器として使用した.前線や塹壕の武装勢力に対して,爆発では得られない効果をこれによって得ることができる.われわれは"shake and bake"(驚かせて焼く)作戦によって武装勢力を攻撃した.白燐弾によって敵を驚かせ,爆発によってそこから出てくるようにするのだ.HC煙幕がもっと効果的だとされていたので,白燐弾を最後まで保有していたため,この煙幕作戦に改良された白燐弾を使用したのだ.」
白燐弾は,アメリカが批准しているどの条約でも禁止されていない.煙幕や視界遮蔽の兵器は,直接的な化学兵器としては扱われていない.アメリカは,焼夷兵器を使用する可能性を留保し続けている.(略) 白燐弾や燃料の空中爆破は特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の議定書U(過度に傷害をもたらす,あるいは無差別の効果があるとみなされうるような特定通常兵器の使用もしくは禁止に関する議定書)では禁止も制限もされていない.
◆白燐−焼夷性
白燐は,無色で黄色の半透明なワックス状の物質で,刺激の強いニンニクのような匂いをもつ.高い可燃性をもち酸素に触れると発火する.白燐は自然発火性物質であり,そのままで発火するものだ.
空気に触れると,自然に発火し,酸化して白燐五酸化物となる.酸化することにより熱を出し,黄色の炎と白く濃い煙を出す.また暗闇では照明効果があるため,曳光弾に使われることとなる.この化学効果は,この物質が消費されるか酸素がなくなるまで続く.皮膚が非露出しまだ燃えていない白燐が大気に触れれば,15%以上の白燐が炭化した破片に残っていると,再び発火する.
白燐は化学性の燃焼によって苦痛の大きい傷害となる.壊死部分は黄色くなり特徴的なにんにく臭がするのがこの燃焼がもたらす特徴的な症状だ.脂質溶解性があるとされているため,破片が皮質に入ると皮膚に浸透しやすいといわれている.この皮膚への浸透性により,傷害の治癒効果が非常に遅くなるとされている.これについてはまだ研究が進んでおらず,それゆえに,白燐は科学的な燃焼効果としてはまだ認められておらず,治癒回復が遅いという典型的な効果が残るとされているだけなのである.
白燐の白熱性の破片の燃焼効果は持続し,皮膚の下で燃え続け苦痛を与えるとともに,堅い瘡蓋をつくり小水疱を形成する.燃焼はたいていの場合は複合的になり,深く多様に焼く.確かな事実は重度の傷害をもたらすということである.破片は酸素が少ないときでも燃焼する.破片と破片が触れ合ったときに部分的に燃焼するのだ.
この兵器は極めて卑劣な兵器である.なぜなら,白燐はその物質がなくなるまで燃え続けるものだからだ.当事者が白燐の破片を受ければ骨に達するまで燃えるものなのである.燃焼は皮膚の露出した部分に普通限定される(上肢や顔など).燃焼は白燐の脂溶性と発火性により第2級または第3級に値する程度になる.
もし白燐を衣服に浴びたり付着したりした時は,白燐が浸透した衣服を皮膚に達して燃えるまでに脱ぎましょう.白燐に汚染された衣服をすばやく脱ぎ,皮膚に燃焼が達するのを防ぎましょう.それが不可能であれば,白燐を浴びた皮膚や衣服を冷たい水の中につけるか,消化するため,または燃焼から守るために水をかけましょう.それから,冷たくした重曹(重炭酸ナトリウム)または冷水につけてください.皮膚を水につけ,白燐が見えるところを(できれば水の中で)ナイフの背のようなとがったものかピンセットで除去してください.指で白燐には触れないように!除去した白燐や白燐が付着した衣服は水の中か燃えても大丈夫な場所に捨ててください.白燐の燃焼はぬれたもので包み,再び燃えないようにしてください.白燐で火傷した患者は食塩水に浸した服を着せることが必要です.そうしないと再び発火することになります.
【事実】
子供騙しの歪曲訳ですね.
この「訳文」については,既に幾つかツッコミが入っています.
(どうやら,当方が採取した数以上のツッコミがあったようですが,このブログ主は,都合の悪いツッコミは削除しているようです)
しかし,そのツッコミに応じてブログ主が修正を加えた箇所は,たった1ヶ所に過ぎません.
同ブログのコメント欄より.
Global Security.orgの訳文にもあるように,脂質溶解性は脂溶性と言います.
水溶性とかと同様に,媒質が媒体に対してどういう性状を示すか,を簡単に言い表す言葉です.
ここの場合,燐が生体に対して生化学的親和性があることを示しているだけで,別に燐が肉体を溶かしたり,燐が皮膚にくっついて取れなくなるような事を指す訳ではありません.
燐が皮膚・粘膜に対して腐食性を示す事は,この脂溶性を有することも一因でしょう.
医学は門外漢ですが,脂溶性によって燐が微視的なレベルで細胞の分解・変質をもたらし,それが巨視的な腐食or薬傷(薬品火傷)の症状を呈する,と考える方が合理的ですので.
HN「冶金系」
>この兵器は極めて卑劣な兵器である.
原文は「These weapons are particularly nasty」,nastyの翻訳としては「厄介な」の方が適当だよ.
何故なら「火が消えにくい」と解説しているからね.
HN「NK」
ちなみに,発煙弾が一番厄介なのは「不発」になった時です.
空中で普通に炸裂した場合は空気と一瞬に反応して煙となってくれますが,不発になって地面に転げ落ちた場合,爆破処分によるしかないのです.
ただこの場合,全体が空気と反応せず表面からしか反応しないので,全部が燃えるのにエライ時間が掛かるのです.(週刊オブイェクト・コメント欄)
よって,これは「厄介な」と訳するのが適当であり,「卑劣な」と訳するのは誤訳ないし歪曲訳です.
>白燐はそれが燃え尽きるまで燃焼するからだ
ダウト.燐は酸素と反応して燃えるので窒息消火が可能.
軍事関連サイトであるGlobalsecurity.orgってのは,小学生ですか?と.
訳がおかしいとしか考えられない.
>Casualties from WP smoke have not occurred in combat operations.
「WP(白燐)煙からの死傷者は戦闘で生じていません.」
>There are no reported deaths resulting from exposure to phosphorus smokes.
「白燐煙に晒された状態が原因だと報告された死亡例はありません.」
>Generally, treatment of WP smoke irritation is unnecessary. Spontaneous recovery is rapid.
「一般に,WP(白燐)煙焦燥の治療は不必要です.自発的回復は迅速です.」
しかし反戦運動家の間では,「白燐から生じる煙(十酸化四燐)は恐怖の腐食性ガス!」という扱いになっている様です.
「服を脱ぎましょう」とか「洗いましょう」で対処できるモノが「恐怖の兵器」?
戦争舐めてねーか?
榴弾砲の破片なら,衛生兵呼ぶくらいしか対処法なんか無いっての.
(名無しT72神信者)
masterlowの「俺様訳」とツッコミとでは,文意が殆ど正反対であることから考えて,前者の訳が他にも大量に問題を抱えているだろうことは,容易に予測できるところです.
【質問】
白燐手榴弾が凶悪な兵器である事は,別項のように,まっとうな軍オタすら認めているではないのか?
認めないのは頭のおかしい親米バカだけだろう.
タリバン警護隊 ◆0tekl7EnOY
【回答】
そりゃただ単に
> M34は全然別で,書いたとおり破片手榴弾よりも危害半径が大きいぐらいです.
って言ってるだけで,「白燐手榴弾は化学兵器だ」とは言っていないんだが(笑).
それとも何か?
君は「化学反応を起こす兵器は全て化学兵器だ!11!!」とでも主張しているのかな?
それなら人間も化学兵器扱いになるのだがな(笑)
ただ単に兵器の破壊力の大小だけでは,それが非人道的であるかどうかの判断基準にはならないのだが.
例えばダムダム弾なんて,人を一人殺傷するだけの破壊力しかないが,最も古典的な条約禁止兵器に指定されている.
「何故条約で禁止されるのか?」
と言う視点抜きで
「米帝はこんな兵器を使用している!11! 残虐だ!!!11!」
と言っても,可哀想な子扱いしか受けないだろうね.
【質問】
http://www.jcp.or.jp/faq_box/01-08/2001-0822faq.html
このソースによれば,NGOの働きが地雷禁止条約の大きな原動力であるようだが? これでも,残虐さが条約締結の原因ではないというのか?
タリバン警護隊 ◆0tekl7EnOY
【回答】
条約締結にNGOの役割が大きかったことも,そりゃ常識でんがな.
あの頃のNHKスペシャルとかで散々報道されていたのに,今さらそんなこと言われてもなー
論点はそうじゃないでしょ.
そういう,一見人道的に見える条約の背後にも,何らかの国益計算があって,各国は条約に参加している,ってことでしょーがな.
んで,米中が何故参加してないかも,国益を計算した結果だしょ.
俺が言ってたのは,そういう「人道的配慮」と「国益計算」は一枚の紙の裏表だってこと.
表だけでも裏だけでも存在しないモノに対して,表しか見ない態度ってのは誠実さを欠くんじゃねーの?ってこと
さて,何故欧州先進国の大多数が対人地雷条約に参加して,米中露が参加しなかったのか,理由を考えてみましょうね.
【質問】
リンク先にある
>皮膚に食い込んで燃え続ける
も,ちゃんと読め,文盲.
ちゃんと読んだ上で,なおも残虐な兵器でないと主張するのなら,実際に白燐手榴弾の直撃を受けてのた打ち回った上で,それでもそう言えるのか,さっさと自分の体で実験してみろ.
タリバン警備隊 ◆0tekl7EnOY
【回答】
「皮膚に食い込んで燃え続ける 」のが残虐なら,弾丸も流弾の破片も皮膚に食い込むのだが,何がどう違うのか,国際法的観点で君は説明できるのかな?
だから言っただろう?
「何故,どういう理由である種の兵器が国際条約で規制されるのか考えてごらん」って.
「米帝嫌い!!!111」だけを理由に非人道認定を食らった兵器なんて,未だ存在していないのだが(笑)
国際人道法的観点でアメリカを批判するなら,それも良いだろう.
だがそれなら,もう少し国際法を勉強すべきだがな.
まぁ人の感性はそれぞれだから,「何が残虐で何が残虐でない」というのはなかなか決定し難いかも知れないが,そういう場合の共通基準として,普通の社会では法とか道徳がある訳だ.
しかしながら国際社会ってのは,そういう国内社会における法・道徳と全く同じ働きをする仕組みがないわけだ .
国際法にしたって,それは国内法に比べたらかなり力が弱いモノだし.
要するに,
「『自分の感性』のみを基準にして米帝批判しても,あまり人はついてきませんよ」
って言うだけの話だが.
【質問】
国連憲章と世界人権宣言とジェノサイド禁止条約とハーグ条約とジュネーブ条約と・・・
そういうものは法や道徳ではないのですか,そうですか(棒読み
【回答】
あぁ,そうだよ,そんなことも知らなかったの?
国際法をちょっと勉強すれば,どの教科書にも書いてあるレベルの話なんだが.
より正確に言えば「国内社会における働きと,全く同一ではない」と言うことかな.
例えば,国内法においては自力救済は原則禁止されているが,国際法においては逆に自力救済が国際法を執行する原動力となっている点とか.
これは端的に,国内法と国際法の構造的な相違を表しているのだがな.
道徳についても同じだよ.
そういうツッコミをするならば,「内政不干渉」と「国際人道法」が概念レベルで衝突していて,第三世界の国家と先進国とでは共通見解がないこととかを反例に挙げられる.
国際社会に共通見解がないこと,それはすなわち誰もが納得する「道徳」が国際社会においては未完成であることを示しているのだが.
ちなみに,以上の見解は65年以上前に,国際政治学者のE.H.カーが述べていたことそのままを引用しているから.
60年以上前のリベラリストと同じ反論方法を君が取っている時点で,「何だかな〜」と言う気がしないでもない.
【珍説】
人道を無視し,その効果を知りつつも,ある種の兵器の非人道性を否定するような印象操作を行う連中がいるとしたら…人間のクズとしか表現のしようが無いですね.
【事実】
印象操作を行って「謎の超兵器」を作り上げたのはどっちだ?
第一,非人道性を証明できてないじゃん.
何が何でもアメリカを批判したくてデッチ上げなんかすると,まともなアメリカ批判まで胡散臭く見られるだけで,逆効果.イソップ童話の「狼少年」の話でも読め.
「平和のためだったら(ためになってるかどうか甚だしく疑問だが)誇張も許される」
とでも思っているのなら,思いあがりも甚だしい.